JP2002330874A - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器

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JP2002330874A
JP2002330874A JP2001138552A JP2001138552A JP2002330874A JP 2002330874 A JP2002330874 A JP 2002330874A JP 2001138552 A JP2001138552 A JP 2001138552A JP 2001138552 A JP2001138552 A JP 2001138552A JP 2002330874 A JP2002330874 A JP 2002330874A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 沸騰までの残時間表示を従来よりも実際の場
合に近付けられるようにする。 【解決手段】 内容液をヒータ11により加熱して湯沸
しや保温を行い、湯沸し時、内容液の検出温度の閾値範
囲ごとに対応する沸騰までの残時間を判定し段階的に表
示する制御手段27を持ち、内容液の複数時点での検出
温度の平均値が、次段の閾値範囲の下限閾値に達した時
点から対応する上限閾値に達するまでの時間に基づき残
時間を判定しそれを表示するようにして、上記の目的を
達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内容液をヒータで加
熱して湯沸しや保温を行う電気貯湯容器に関するもので
あり、例えば家庭用の電気ポットなどに適用される。
【0002】
【従来の技術】この種の電気貯湯容器に関し実公平02
−90729号公報は、湯沸し時に沸騰までの残時間を
減算表示する技術を開示している。このものは、液量に
よって沸騰までの所要時間が判定できることから、その
時々の温度を検出して前記液量とから沸騰までの残時間
を段階的に求め表示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、寒い地域と暖
かい地域、季節の違い、高地と低地の違いなどによって
沸騰までの所要時間は様々であり、実際の残時間となか
なか一致しない。
【0004】そこで、湯沸し時に、液温の段階的な閾値
範囲ごとに対応する図14に示すような時間関係から各
閾値範囲ごとの残時間を判定するのに、図15に示すよ
うに液温が次段の閾値範囲の下限閾値に達した時点から
対応する上限閾値に達するまでの時間に基づき残時間を
判定することが考えられる。
【0005】これによると、その時々の閾値範囲に対応
した内容液の実際の昇温特性に基づき沸騰までの残時間
を判定することになるので、液量のほか室温や気圧の違
いなど電気貯湯容器が使用されている環境条件の違いも
加味される。ところが、実際の残時間とはまだ開きがあ
るし、この開きにもバラツキがあって、ユーザに不信感
や不便を与える。
【0006】これにつき本発明者等が種々に実験をし検
討を重ねたところ、図16に示すように液量が多いほど
そのバラツキが大きい。例えば内容液が5℃昇温するご
との所要時間のバラツキは5000mlの場合に最大に
なり、そのバラツキ幅は70秒であって、3000ml
の場合のバラツキ範囲と一部で重なり、5000mlと
3000mlのように液量が大きく違ってもどちらの昇
温時間か判定できない。
【0007】このような昇温時間のバラツキは、内容液
が多いほど各部間の温度むらが大きく、このように各部
で違っている温度を容器の一部にある温度センサが内容
液の対流によって順次に検出することに原因していると
思われる。
【0008】本発明者等はこのようなことから、所定の
方法で検出温度のバラツキまたはそれによる影響が緩和
ないしは解消され、実際に近い昇温時間が得られること
を知見した。
【0009】本発明の目的は、そのような新たな知見に
基づき、沸騰までの残時間表示を従来よりも実際の場合
に近付けられる電気貯湯容器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の1つの電気貯湯容器は、内容液をヒータ
により加熱して湯沸しや保温を行い、湯沸し時、液温の
段階的な閾値範囲ごとに対応する沸騰までの残時間を判
定し段階的に表示する制御手段を持ったものにおいて、
制御手段は、内容液の複数時点での検出温度の平均値
が、次段の閾値範囲の下限閾値に達した時点から対応す
る上限閾値に達するまでの時間に基づき残時間を判定し
それを表示するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0011】このような構成では、内容液の複数時点で
の検出温度の平均値により、1つの時点の場合に比し
て、内容液のその時々のより多くの部分の平均温度を得
て、これが、次段の閾値範囲の下限閾値に達した時点か
ら上限閾値に達するまでの昇温時間を計時するので、内
容液の温度が前記次段の閾値範囲の下限閾値および上限
閾値に実際に達するのに近い時点間で要した昇温時間か
ら、沸騰まで昇温するのに必要な残時間を誤差やバラツ
キ少なく判定し表示することができる。
【0012】本発明の別の電気貯湯容器は、また、内容
液をヒータにより加熱して湯沸しや保温を行い、湯沸し
時、液温の段階的な閾値範囲ごとに対応する沸騰までの
残時間を判定し段階的に表示する制御手段を持ったもの
において、制御手段は、内容液の複数時点での検出温度
が所定回数、次段の閾値範囲の下限閾値に達した時点か
ら対応する上限閾値に達するまでの時間に基づき残時間
を判定しそれを表示するようにしたことも特徴としてい
る。
【0013】このような構成では、内容液の複数時点で
の検出温度が次段の閾値範囲の下限閾値に所定回数達し
てから、上限閾値に対しても同じく所定回数達するまで
の昇温時間を計時するので、1つの検出温度が達した場
合に比して、内容液のより多くの部分の温度が下限閾値
から上限閾値に達するまでに要した昇温時間から、沸騰
まで昇温するのに必要な残時間を誤差やバラツキ少なく
判定し表示することができる。
【0014】本発明の他の電気貯湯容器は、また、内容
液をヒータにより加熱して湯沸しや保温を行い、湯沸し
時、液温の段階的な閾値範囲ごとに対応する沸騰までの
残時間を判定し段階的に表示する制御手段を持ったもの
において、制御手段は、内容液の複数時点での検出温度
が所定回数連続して、次段の閾値範囲の下限閾値に達し
た時点から、対応する上限閾値に達するまでの時間に基
づき残時間を判定しそれを表示するようにしたことも特
徴としている。
【0015】このような構成では、内容液の複数時点で
の検出温度が次段の閾値範囲の下限閾値に所定回数連続
して達してから、上限閾値に対しても同じく所定回数連
続して達するまでの昇温時間を計時するので、所定回数
達するだけの場合に比して、内容液のより全体に近い温
度が下限閾値に達してから上限閾値に達するまでに要し
た昇温時間から、沸騰まで昇温するのに必要な残時間を
誤差やバラツキ少なく判定し表示することができる。
【0016】上記各電気貯湯容器において、さらに、内
容液の温度が下限閾値および上限閾値に到達する時間
は、今回計測到達時間と前回計測到達時間またはそれに
基づき設定した前回設定到達時間との平均時間として設
定する構成では、内容液の検出温度のバラツキを平滑化
して、内容液の検出温度が閾値範囲の下限閾値に達して
から上限閾値に達するまでに要した昇温時間を得ること
ができるので、検出温度のバラツキにより、内容液が閾
値範囲の下限閾値に達してから上限閾値に達するまでに
要した昇温時間から判定する残時間のバラツキをも半減
し、さらに精度よく残時間を判定し表示することができ
る。
【0017】本発明の今1つの電気貯湯容器は、また、
内容液をヒータにより加熱して湯沸しや保温を行い、湯
沸し時、液温の段階的な閾値範囲ごとに対応する沸騰ま
での残時間を判定し段階的に表示する制御手段を持った
ものにおいて、制御手段は、内容液の検出温度が次段の
閾値範囲の下限閾値に達した時点から対応する上限閾値
に達するまでの時間に基づき残時間を判定し、下限閾値
から上限閾値までの到達時間は、今回計測到達時間と前
回の計測時間またはそれに基づいて設定した前回設定到
達との平均時間として設定し、前記残時間の判定を行い
表示することも特徴としている。
【0018】このような構成では、バラツキを平滑化し
た内容液の検出温度によりその時々の閾値範囲の下限閾
値に達してから上限閾値に達するまでに要した昇温時間
を得るので、検出温度のバラツキによる内容液温度が閾
値範囲の下限閾値に達してから上限閾値に達するまでに
要した昇温時間から判定する残時間のバラツキを半減さ
せることができ、このバラツキが半減する分だけ残時間
を実際に近く判定し表示することができる。
【0019】本発明のさらに別の電気貯湯容器は、ま
た、内容液をヒータにより加熱して湯沸しや保温を行
い、湯沸し時、所定時点ごとに沸騰までの残時間を判定
し段階的に表示する制御手段を持ったものにおいて、制
御手段は、内容液の複数時点の検出温度の平均値が、ま
たは内容液の複数時点の検出温度が所定回数、または内
容液の複数時点の検出温度が所定回数連続して、所定の
更新温度に達するごとに、そのときの更新温度と液量セ
ンサにより検出される液量とに基づき次段の更新温度に
対応する沸騰までの残時間を判定しそれを表示すること
も特徴としている。
【0020】このような構成では、その時々の更新温度
を判定する内容液の検出温度が、内容液の多くの部分の
平均温度、または内容液のより多くの部分の温度、また
は内容液のより全体に近い範囲の温度に近づくので、内
容液が所定の更新温度に達するときの検出温度を実際に
近付けることができ、このように精度よく判定される時
々の更新温度と液量センサによって検出される実際の液
量とで、各更新時点での沸騰までに要する残時間を正確
に判定し表示することができる。もっとも、環境温度が
大きく変わるときは室温、つまり雰囲気温度を配慮する
のが好適である。
【0021】上記各場合の電気貯湯容器において、制御
手段は演算によって残時間を得てもよいし、予め設定さ
れた残時間表示テーブルに従って残時間を判定すること
もできる。
【0022】また、制御手段は、内容液が沸点に達した
以降は、予め定められた沸騰時間を残時間として表示す
ると、沸騰時点で湯沸しを終了して保温に切り換えた
り、沸騰後さらに沸騰状態またはそれに近い加熱状態を
所定時間継続してカルキ除去を行ったり、制御特性によ
って保温に移行するまでの時間や状態が違ったりするこ
とに対応することができる。
【0023】また、制御手段は、内容液が補給されたと
き、または内容液が注出されたとき、残時間演算のため
の蓄積データをクリアする構成では、内容液が補給され
て内容液温度が大きく変動したとき、あるいは内容液が
注出されて液量が大きく変動したとき、のいずれも、そ
れまで蓄積し判定していた残時間判定の流れが途切れる
ことに対して、データの蓄積を0から再開することによ
り内容液の補給や注出による大きな変化に応答性よく対
向することができる。
【0024】本発明のそれ以上の目的および特徴は、以
下の詳細な説明および図面によって明らかになる。本発
明の各特徴は可能な限りにおいて、それ単独で、あるい
は種々な組合せで複合して用いることができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を参照しな
がら詳細に説明し、本発明の理解に供する。本実施例は
家庭用の電気ポットに本発明を適用した場合の一例であ
る。しかし、本発明はこれに限られることはなく、上記
したようにヒータで加熱して湯沸しや保温を行う電気貯
湯容器全般に適用して有効である。
【0026】本実施例の電気ポットは図1に示すよう
に、熱伝導率が低く保温に有利なステンレス鋼製の内筒
4と外筒5により構成される金属製の真空二重容器3
と、内筒4内の内容液を加熱するヒータ11と、内容液
を外部に案内する吐出路25と、この吐出路25を通じ
て内容液を吐出させる手動のベローズポンプ10および
電動ポンプ26とを備え、合成樹脂製の外装ケース2に
収容して器体1を構成している。しかし、真空二重容器
3はその胴部が外部に露出して器体1を構成するように
してもよい。吐出路25の真空二重容器3の外側を立ち
上がる立上がり部25aは透明管で形成して、外装ケー
ス2の前部の透明な液量表示窓35を通じ外部から視認
でき、立ち上がり部25aにおける真空二重容器3内と
同じレベルの液位によって液量を外部に表示する。しか
し、この液量をフォトカプラなどで自動検出したり、静
電容量方式にて自動検出したりすることができる。ま
た、内容液をヒータ11で加熱するときの昇温特性や、
ヒータ11の加熱を停止したときの降温特性によっても
液量を自動検出することができる。この場合、室温を考
慮に入れると精度がよくなる。また、真空二重容器3な
どの貯湯を行う底部内に配した圧力センサ70によって
液量によって異なる圧力を検出してその時々の液量を判
定することもできる。自動検出した液量は各種制御用の
データとすることができる。昇温特性、降温特性、静電
容量、圧力センサ70により検出する液量は無段階に対
応できる特性があり、静電容量、圧力センサ70による
場合はさらに実際の液量を検出している特徴があり正確
である。
【0027】真空二重容器3はその開口縁に、この真空
二重容器3を構成する内外筒4、5の外鍔を形成し、こ
の外鍔を器体1の肩部材6の上向きの段部上に載置して
ある。外装ケース2は底2aと胴2bとが一体に形成さ
れている。真空二重容器3の内筒4は底を持った容器形
状をしているが、外筒5は筒形状であって下端部が内側
へ折り曲げて内筒4の底に外側から当てがい溶接やろう
接などして真空漏れがないように一体化している。これ
によってできる真空二重容器3の一重の底部3cの外側
にヒータ11を当てがって内容液を効率よく加熱し、湯
沸しや保温ができるようにしている。真空二重容器3の
外鍔は内外筒4、5の各外鍔を重ねた外周部どうしを溶
接接合している。
【0028】器体1の肩部は、形状や構造が複雑なこと
から合成樹脂製の独立した肩部材6によって形成してあ
る。肩部材6は外装ケース2の上端に上方から嵌め合わ
せ、肩部材6の内周を形成している立上がり壁の下部に
ある上向き段部上に真空二重容器3の前記外鍔を載置さ
せて支持し、真空二重容器3の底部と外装ケース2の底
との間を図示しない金具とねじとにより連結して、外装
ケース2、肩部材6、および真空二重容器3を一体に結
合し器体1を構成している。
【0029】器体1の肩部材6が形成する開口12には
蓋13が設けられ、この開口12を真空二重容器3の開
口52とともに開閉するようにしてある。この開閉のた
めに蓋13は肩部材6の後部に設けられた軸受部15
に、ヒンジピン16によって着脱できるように枢支され
ている。蓋13の着脱は、ヒンジピン16を中心にした
回動により開閉する動作において、蓋13が器体1の開
口12との嵌まり合い位置から外れた開き位置でヒンジ
ピン16を、軸受部15に対し、その内向きのスリット
を通じて嵌め入れたり引き出したりして行える。
【0030】蓋13は真空二重容器3からの蒸気を外部
に逃がす蒸気通路17が形成され、蓋13の真空二重容
器3内に面する位置の内側開口17aと、外部に露出す
る外面に形成された外側開口17bとの間で通じてい
る。蒸気通路17の途中には、器体1が横転して内容液
が進入してきた場合にそれを一時溜め込み、あるいは迂
回させて、外側開口17bに至るのを遅らせる安全経路
17cを設けてある。これにより、器体1が横転して内
容液が蒸気通路17を通じて外部に流出するまでに器体
1を起こすなどの処置ができるようになる。また、蒸気
通路17には器体1の横転時に、蒸気通路17に進入し
ようとし、あるいは進入した内容液が先に進むのを阻止
するように自重などで働く転倒時止水弁18が適所に設
けられている。図示する実施例では内側開口17aの直
ぐ内側の一か所に設けてある。
【0031】蓋13の前部には閉じ位置で肩部材6側の
係止部19に係合して蓋13を閉じ位置にロックするロ
ック部材21が設けられ、蓋13が閉じられたときに係
止部19に自動的に係合するようにばね22の付勢によ
ってロック位置に常時突出するようにしている。これに
対応して蓋13にはロック部材21を後退操作して前記
ロックを解除するロック解除部材23が設けられてい
る。ロック解除部材23は図1に示すように軸24によ
って蓋13に枢支されたレバータイプのものとされ、前
端23aを親指などで押し下げて反時計回りに回動させ
ることでロック部材21をばね22に抗して後退させて
ロックを解除し、続いてロック解除操作で起き上がった
後端23bを他の指で引き上げることによりロックを解
除された蓋13を持ち上げこれを開くことができる。
【0032】電動ポンプ26は遠心ポンプであって真空
二重容器3の直ぐ下の位置に設けられ、真空二重容器3
内から流れ込む内容液を吐出路25を通じて器体1外に
臨む吐出口25dに向け送りだし、吐出口25dから外
部に吐出させ使用に供する。ベローズポンプ10は蓋1
3の上面に臨む押圧板20により押圧操作される都度容
積を縮小して内部空気を真空二重容器3内に送り込み内
容液を加圧して吐出路25を通じて押し出し吐出させ
る。押圧操作後のベローズポンプ10は復元ばね30に
より復元されて外気を吸い込む。このような空気の吐出
と吸い込みのために吸気弁40と吐出弁50とを備えて
いる。吐出弁50は空気の吐出と非吐出とによって吐出
空気を真空二重容器3内に供給する給気路と、前記蒸気
通路17とを真空二重容器3内に切替え接続する。この
ような手動ポンプを備えていると、真空二重容器3が保
温性のよいものであることにより、電源のないような場
所に持ち運んでヒータ11による加熱を行わない保温状
態で使用されるような場合に、内容液を手動で注出する
ようにすると、電気系の負荷は表示系とその制御程度に
限って一次電池や二次電池で駆動しても長時間使用に対
応することができるし、二次電池では電源使用時に自動
的に充電することもできる。一次電池、二次電池共に寿
命に達するので交換できるようにする。
【0033】外装ケース2の底2aと真空二重容器3の
底部との間の空間には、前記電動ポンプ26とともに、
ヒータ11や電動ポンプ26を通電制御する制御基板2
7を収容する回路ボックス28が設置されている。図示
する実施例では回路ボックス28は外装ケース2の底の
開口部に一体形成して設けてある。また、回路ボックス
28は下向きに開口しこれを閉じる蓋60を設けてあ
る。真空二重容器3の一重の底部3cの中央には温度セ
ンサ29が下方から当てがわれ、内容液のその時々の温
度を検出して、湯沸しや保温モードで内容液を加熱制御
する場合の温度情報を得る。
【0034】器体1の肩部材6の前部に突出する嘴状突
出部31の上面には図2に示すような操作パネル32が
設けられ、モード設定などの操作部や、操作に対応する
表示、あるいは動作状態を示す表示を行うようにしてあ
る。操作パネル32の下には前記操作および表示に対応
する信号の授受および動作を行う操作基板33が設けら
れている。吐出路25の上部は器体1の嘴状突出部31
と外装ケース2側のパイプカバー部2dとの間に入った
部分で逆U字状のユニット25cを構成し、このユニッ
ト25cに転倒時止水弁34aおよび前傾時止水弁34
bと吐出口25dを設けている。吐出口25dはパイプ
カバー部2dおよびその下のカバー2eを通じて下向き
に外部に開口している。
【0035】外装ケース2の底2aにある開口2cには
下方から蓋板36を当てがってねじ止めや部分的な係合
により取付け、蓋板36の外周部には回転座環37が回
転できるように支持して設けられ、器体1がテーブル面
などに定置されたときに回転座環37の上で軽く回転し
て向きを変えられるようにしてある。
【0036】制御基板27は電源オンによってヒータ1
1の加熱による湯沸しを初期沸騰として自動的に行い、
沸騰後は温度センサ29による検知温度が所定の保温温
度になるまでヒータ11の加熱を停止し、所定の保温温
度になればヒータ11による断続加熱や通電容量の小さ
な加熱によって所定の保温温度を保つようにする。所定
の保温温度は保温キー41の操作によって設定される9
8℃、90℃、60℃のいずれかとしてある。
【0037】また、設定温度での通常保温中は図2に示
す沸騰/おやすみキー44による再沸騰操作があるとき
だけ湯沸し制御を行う。沸騰/おやすみキー44は再沸
騰と初期沸騰による湯沸しを完了する予定時刻を6時間
後、9時間後などと設定するおやすみモードとを交互に
設定するが、制御基板27はこのようなおやすみモード
の制御も行う。図2に示すキッチンタイマキー45が操
作されると制御基板27は予め設定された乾燥食品や冷
凍食品の再生などの所定の調理に必要な時間をカウント
し、カウント終了を液晶表示部42での表示や音、音声
で知らせる。カウント時間は複数種類の中から選択した
り自由に設定したりするようにもできる。図2に示す給
湯キー46が操作されると制御基板27は電動ポンプ2
6を駆動して内容液を自動注出する。給湯キー46に対
してはそれの操作を不能にして注出をロックしたり、こ
のロックを解除したりする解除キー43も操作パネル3
2に設けられている。制御基板27はさらに初期沸騰や
再沸騰を行う湯沸しモードに際しては、内容液が所定の
沸騰状態に至るまでの残時間を自動的に判定して液晶表
示部42に表示する。
【0038】ところで、このような残時間を上記した温
度センサ29による内容液の検出温度を基に判定するの
に、検出温度に既述したバラツキがあって残時間の判定
が精度よく行えない。
【0039】これに対応するのに図3に示す実施例は、
制御基板27によって、内容液をヒータ11により加熱
して湯沸しや保温を行い、湯沸し時において液温の段階
的な閾値範囲ごとに対応する沸騰までの残時間を判定し
段階的に表示するのに、内容液の複数時点での検出温度
の平均値が、次段の閾値範囲の下限閾値に達した時点か
ら対応する上限閾値に達するまでの時間に基づき残時間
を判定しそれを表示するようにしている。
【0040】これにより、内容液の複数時点での検出温
度の平均値により、1つの時点の場合に比して、内容液
のその時々のより多くの部分の平均温度を得て、これ
が、次段の閾値範囲の下限閾値に達した時点から上限閾
値に達するまでの昇温時間を計時するので、内容液の温
度が前記次段の閾値範囲の下限閾値および上限閾値に実
際に達するのに近い時点間で要した昇温時間から、沸騰
まで昇温するのに必要な残時間を誤差やバラツキ少なく
判定し表示することができる。
【0041】このような制御基板27による制御につき
図3に示すフローチャートに従って具体的に述べると、
湯沸し中、または再沸騰中に限って、1秒経過する都度
内容液の温度を読み込み液温を測定する。測定した液温
データはメモリなどに順次蓄積して行き、5回蓄積した
時点でそれらの平均値を演算し蓄積データをクリアす
る。次いで、演算した平均値が次段の閾値範囲の下限閾
値に達した時点からタイマによるカウントをスタート
し、順次演算する液温の平均値が前記次段の閾値の上限
閾値に達した時点でタイマによるカウントを停止し、そ
の間に要した時間、つまり、内容液の検出温度が下限閾
値から上限閾値までに要した昇温時間を判定する。この
ときの昇温時間は内容液のそのときの温度、液量、室
温、気圧を反映しており、内容液が沸騰するまでの残時
間を一義的に演算し、あるいは予め設定したデータテー
ブルから読み取ることができ、それを表示する。従っ
て、内容液の検出温度が適正な分だけ残時間の判定は正
確になる。
【0042】図4は内容液の残時間閾値温度の範囲と、
それに対応する残り測定回数の関係例を示している。閾
値範囲は本例では5℃を好適な幅としたが、これに限ら
れることはなく0.3℃や10℃などであってもよい。
閾値範囲は内容液の温度とともに狭くなるが、制御系の
分解能の関係によって図4に示すようなバラツキがあっ
ても影響はない。もっとも、沸騰に近いところでは閾値
範囲が狭くなるように設定している。また、湯沸し初期
は初期の液温に基づき予め設定された残時間を表示し、
残時間表示中に電源オフなどの湯沸しの取消操作が行わ
れると残時間表示の動作を終了し、再湯沸しが行われる
と自動的に再開する。この再開に際しそのときの液温に
基づき予め設定された値を初期値として残時間の表示を
行う。図4に示すデータテーブルに従った残時間の表示
によると、検出温度および判定した残時間のバラツキは
図5に示すように、図16に示す場合に比し大きく改善
された。
【0043】図6に示す例は、内容液の検出温度が次段
の閾値範囲の下限閾値温度に達してから上限閾値に達す
るまでの残時間の演算を複数時点につき行って後、それ
の平均値を残時間と判定する制御を行うもので、図3に
示す制御と実質的に変わらない。これにつき、図4に示
すデータテーブルを用いて説明する。説明の簡単のため
に2回平均を例に述べると、内容液が20℃であるとき
から湯沸しを開始したとすると、検出温度が22.0℃
から27.1℃に上昇するのに50秒、27.1℃から
32.6℃に上昇するのに48秒掛かった場合、上限閾
値32.6℃を検出した時点でそれらの平均を演算す
る。すなわち、(50+48)/2=49秒となる。よ
ってこの時点での沸騰までの残時間は49秒×15(沸
騰までの残り測定回数、つまり閾値範囲数)=735秒
である。これを分に直すと12分15秒であり、表示は
余り15秒を切り上げて残時間13分として行う。な
お、沸騰の場合は内容液が確実に沸騰に至るためのキャ
ビテーションタイマ分としてさらに1分加算した14分
として表示する。また、カルキ除去モードでは2分加算
した15分として表示する。
【0044】図7に示す実施例は、内容液が補給された
ときの液温が保温温度以下に下がることの検知や、内容
液が注出されたときの電動ポンプ26の動作検知やベロ
ーズポンプ10の押圧操作のスイッチ検出などがあった
とき、残時間演算のためのデータをクリアするようにし
ている。これにより、内容液が補給されて内容液温度が
大きく変動したとき、内容液が注出されて液量が大きく
変動したとき、のいずれも、それまで蓄積し判定してい
た残時間判定の流れが途切れることに対して、データの
蓄積を0から再開することにより内容液の補給や注出に
よる大きな変化に応答性よく対向することができる。
【0045】図8に示す実施例は、内容液の複数時点、
具体的には3つの時点での検出温度が所定回数、図9に
示すように次段の閾値範囲の下限閾値に達した時点から
対応する上限閾値に達するまでの時間に基づき残時間を
判定しそれを表示するようにしている。これによると、
内容液の複数時点での検出温度が次段の閾値範囲の下限
閾値に所定回数達してから、上限閾値に対しても同じく
所定回数達するまでの昇温時間を計時するので、1つの
検出温度が達した場合に比して、内容液のより多くの部
分の温度が下限閾値に達してから上限閾値に達するまで
に要した昇温時間から、沸騰まで昇温するのに必要な残
時間を誤差やバラツキ少なく判定し表示することができ
る。
【0046】図10に示す実施例は、複数時点での検出
温度が所定回数連続して図11に示すように次段の閾値
範囲の下限閾値に達した時点から対応する上限閾値に達
するまでの時間に基づき残時間を判定しそれを表示する
ようにしている。これによると、内容液の複数時点での
検出温度が次段の閾値範囲の下限閾値に所定回数連続し
て達してから、上限閾値に対しても同じく所定回数連続
して達するまでの昇温時間を計時するので、所定回数達
するだけの場合に比して、内容液のより全体に近い温度
が下限閾値に達してから上限閾値に達するまでに要した
昇温時間から、沸騰まで昇温するのに必要な残時間を誤
差やバラツキ少なく判定し表示することができる。
【0047】図12に示す実施例は、上記各実施例にお
ける内容液の温度が下限閾値および上限閾値に到達する
時間を、今回計測到達時間と前回計測到達時間またはそ
れに基づき設定した前回設定到達時間との平均時間とし
て設定するようにしている。具体的には前回計測到達時
間a1に対する今回計測到達時間a2については、これ
らの平均値(a1+a2)/2=b1を今回設定到達時
間とする。また、前回設定到達時間b1に対する今回計
測到達時間a3については、前回設定到達時間b1と今
回計測到達時間a3との平均値(b1+a3)/2=b
2を今回設定到達時間とする。このようにすると、内容
液の検出温度a1〜a12のバラツキをb1〜b11の
ように平滑化して、内容液の検出温度が閾値範囲の下限
閾値に達してから上限閾値に達するまでに要した昇温時
間を得ることができるので、検出温度a1〜a12のよ
うなバラツキによる内容液が閾値範囲の下限閾値に達し
てから上限閾値に達するまでに要した昇温時間から判定
する残時間のバラツキを半減させることができ、バラツ
キが半減する分だけさらに精度よく残時間を判定し表示
することができる。
【0048】もっとも、内容液の検出温度が次段の閾値
範囲の下限閾値に達した時点から対応する上限閾値に達
するまでの時間に基づき残時間を判定し、下限閾値から
上限閾値までの到達時間は、今回計測到達時間と前回の
計測時間またはそれに基づいて設定した前回設定到達と
の平均時間として設定し、前記残時間の判定を行い表示
するようにもでき、この場合、内容液の検出温度のバラ
ツキを平滑化して、内容液の検出温度が閾値範囲の下限
閾値に達してから上限閾値に達するまでに要した昇温時
間をえることができるので、検出温度のバラツキによ
り、内容液が閾値範囲の下限閾値に達してから上限閾値
に達するまでに要した昇温時間から判定する残時間のバ
ラツキを半減し、このバラツキが半減する分残時間を実
際に近く判定し表示することができる。
【0049】図13に示す実施例は、内容液の複数時点
の検出温度の平均値が、または内容液の複数時点の検出
温度が所定回数、または内容液の複数時点の検出温度が
所定回数連続して、所定の更新温度に達するごとに、そ
のときの更新温度と液量センサにより検出される液量と
に基づき次段の更新温度に対応する沸騰までの残時間を
判定しそれを表示するようにしている。これによると、
その時々の更新温度を判定する内容液の検出温度が、内
容液の多くの部分の平均温度、または内容液のより多く
の部分の温度、または内容液のより全体に近い範囲の温
度に近づくので、内容液が所定の更新温度に達するとき
の検出温度を実際に近付けることができ、このように精
度よく判定される時々の更新温度と液量センサによって
検出される実際の液量とで、各更新時点での沸騰までに
要する残時間を正確に判定し表示することができる。も
っとも、環境温度が大きく変わるときは室温、つまり雰
囲気温度を配慮するのが好適である。
【0050】
【発明の効果】本発明の1つの電気貯湯容器によれば、
内容液の複数時点での検出温度の平均値により、1つの
時点の場合に比して、内容液のその時々のより多くの部
分の平均温度を得て、これが、次段の閾値範囲の下限閾
値に達した時点から上限閾値に達するまでの昇温時間を
計時するので、内容液の温度が前記次段の閾値範囲の下
限閾値および上限閾値に実際に達するのに近い時点間で
要した昇温時間から、沸騰まで昇温するのに必要な残時
間を誤差やバラツキ少なく判定し表示することができ
る。
【0051】本発明の別の電気貯湯容器によれば、内容
液の複数時点での検出温度が次段の閾値範囲の下限閾値
に所定回数達してから、上限閾値に対しても同じく所定
回数達するまでの昇温時間を計時するので、1つの検出
温度が達した場合に比して、内容液のより多くの部分の
温度が下限閾値から上限閾値に達するまでに要した昇温
時間から、沸騰まで昇温するのに必要な残時間を誤差や
バラツキ少なく判定し表示することができる。
【0052】本発明の他の電気貯湯容器によれば、内容
液の複数時点での検出温度が次段の閾値範囲の下限閾値
に所定回数連続して達してから、上限閾値に対しても同
じく所定回数連続して達するまでの昇温時間を計時する
ので、所定回数達するだけの場合に比して、内容液のよ
り全体に近い温度が下限閾値に達してから上限閾値に達
するまでに要した昇温時間から、沸騰まで昇温するのに
必要な残時間を誤差やバラツキ少なく判定し表示するこ
とができる。
【0053】上記各電気貯湯容器において、さらに、内
容液の温度が下限閾値および上限閾値に到達する時間
は、今回計測到達時間と前回計測到達時間またはそれに
基づき設定した前回設定到達時間との平均時間として設
定する構成では、内容液の検出温度のバラツキを平滑化
して、内容液の検出温度が閾値範囲の下限閾値に達して
から上限閾値に達するまでに要した昇温時間を得ること
ができるので、検出温度のバラツキにより、内容液が閾
値範囲の下限閾値に達してから上限閾値に達するまでに
要した昇温時間から判定する残時間のバラツキをも半減
し、さらに精度よく残時間を判定し表示することができ
る。
【0054】本発明の今1つの電気貯湯容器によれば、
バラツキを平滑化した内容液の検出温度によりその時々
の閾値範囲の下限閾値に達してから上限閾値に達するま
でに要した昇温時間を得るので、検出温度のバラツキに
よる内容液温度が閾値範囲の下限閾値に達してから上限
閾値に達するまでに要した昇温時間から判定する残時間
のバラツキを半減させることができ、このバラツキが半
減する分だけ残時間を実際に近く判定し表示することが
できる。
【0055】本発明のさらに別の電気貯湯容器によれ
ば、その時々の更新温度を判定する内容液の検出温度
が、内容液の多くの部分の平均温度、または内容液のよ
り多くの部分の温度、または内容液のより全体に近い範
囲の温度に近づくので、内容液が所定の更新温度に達す
るときの検出温度を実際に近付けることができ、このよ
うに精度よく判定される時々の更新温度と液量センサに
よって検出される実際の液量とで、各更新時点での沸騰
までに要する残時間を正確に判定し表示することができ
る。もっとも、環境温度が大きく変わるときは室温、つ
まり雰囲気温度を配慮するのが好適である。
【0056】上記各場合の電気貯湯容器において、制御
手段は演算によって残時間を得てもよいし、予め設定さ
れた残時間表示テーブルに従って残時間を判定すること
もできる。
【0057】また、制御手段は、内容液が沸点に達した
以降は、予め定められた沸騰時間を残時間として表示す
ると、沸騰時点で湯沸しを終了して保温に切り換えた
り、沸騰後さらに沸騰状態またはそれに近い加熱状態を
所定時間継続してカルキ除去を行ったり、制御特性によ
って保温に移行するまでの時間や状態が違ったりするこ
とに対応することができる。
【0058】また、制御手段は、内容液が補給されたと
き、または内容液が注出されたとき、残時間演算のため
のデータをクリアする構成では、内容液が補給されて内
容液温度が大きく変動したとき、あるいは内容液が注出
されて液量が大きく変動したとき、のいずれも、それま
で蓄積し判定していた残時間判定の流れが途切れること
に対して、データの蓄積を0から再開することにより内
容液の補給や注出による大きな変化に応答性よく対向す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気ポットとしての実施例を示す
断面図である。
【図2】図1の電気ポットの操作パネルの平面図であ
る。
【図3】図1の電気ポットにおける1つの残時間表示制
御例を示すフローチャートである。
【図4】残時間表示の制御に用いる残時間閾値データテ
ーブル例である。
【図5】図3の制御による検出温度および残時間判定結
果の関係を示すグラフである。
【図6】別の残時間表示の制御例を示すフローチャート
である。
【図7】他の残時間表示の制御例を示すフローチャート
である。
【図8】今1つの残時間表示の制御例を示すフローチャ
ートである。
【図9】図8の制御例での検出温度と上下閾値との関係
を示すグラフである。
【図10】さらに別の残時間表示の制御例を示すフロー
チャートである。
【図11】図10の制御例での検出温度と上下閾値との
関係を示すグラフである。
【図12】さらに他の残時間表示の制御例を示す検出温
度と計測到達時間および設定到達時間の関係を示すグラ
フである。
【図13】さらに今1つの残時間表示の制御例を示すフ
ローチャートである。
【図14】残時間表示の制御に用いる残時間閾値データ
テーブルの参考例である。
【図15】図14のデータテーブルを用いた残時間表示
の参考制御例を示すフローチャートである。
【図16】図14の制御による場合の検出温度と残時間
の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 器体 2 外装ケース 3 真空二重容器 11 ヒータ 13 蓋 26 電動ポンプ 27 制御基板 32 操作パネル

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容液をヒータにより加熱して湯沸しや
    保温を行い、湯沸し時、液温の段階的な閾値範囲ごとに
    対応する沸騰までの残時間を判定し段階的に表示する制
    御手段を持った電気貯湯容器において、 制御手段は、内容液の複数時点での検出温度の平均値
    が、次段の閾値範囲の下限閾値に達した時点から対応す
    る上限閾値に達するまでの時間に基づき残時間を判定し
    それを表示するようにしたことを特徴とする電気貯湯容
    器。
  2. 【請求項2】 内容液をヒータにより加熱して湯沸しや
    保温を行い、湯沸し時、液温の段階的な閾値範囲ごとに
    対応する沸騰までの残時間を判定し段階的に表示する制
    御手段を持った電気貯湯容器において、 制御手段は、内容液の複数時点での検出温度が所定回
    数、次段の閾値範囲の下限閾値に達した時点から対応す
    る上限閾値に達するまでの時間に基づき残時間を判定し
    それを表示するようにしたことを特徴とする電気貯湯容
    器。
  3. 【請求項3】 内容液をヒータにより加熱して湯沸しや
    保温を行い、湯沸し時、液温の段階的な閾値範囲ごとに
    対応する沸騰までの残時間を判定し段階的に表示する制
    御手段を持った電気貯湯容器において、 制御手段は、内容液の複数時点での検出温度が所定回数
    連続して、次段の閾値範囲の下限閾値に達した時点から
    対応する上限閾値に達するまでの時間に基づき残時間を
    判定しそれを表示するようにしたことを特徴とする電気
    貯湯容器。
  4. 【請求項4】 内容液の温度が下限閾値および上限閾値
    に到達する時間は、それぞれ、今回計測到達時間と前回
    計測到達時間またはそれに基づき設定した前回設定到達
    時間との平均時間として設定する請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の電気貯湯容器。
  5. 【請求項5】 内容液をヒータにより加熱して湯沸しや
    保温を行い、湯沸し時、液温の段階的な閾値範囲ごとに
    対応する沸騰までの残時間を判定し段階的に表示する制
    御手段を持った電気貯湯容器において、 制御手段は、内容液の検出温度が次段の閾値範囲の下限
    閾値に達した時点から対応する上限閾値に達するまでの
    時間に基づき残時間を判定し、下限閾値および上限閾値
    への到達時間は、それぞれ、今回計測到達時間と前回の
    計測時間またはそれに基づいて設定した前回設定到達と
    の平均時間として設定し、前記残時間の判定を行い表示
    することを特徴とする電気貯湯容器。
  6. 【請求項6】 内容液をヒータにより加熱して湯沸しや
    保温を行い、湯沸し時、所定時点ごとに沸騰までの残時
    間を判定し段階的に表示する制御手段を持った電気貯湯
    容器において、 制御手段は、内容液の複数時点の検出温度の平均値が、
    または内容液の複数時点の検出温度が所定回数、または
    内容液の複数時点の検出温度が所定回数連続して、所定
    の更新温度に達するごとに、そのときの更新温度と液量
    センサにより検出される液量とに基づき次段の更新温度
    に対応する沸騰までの残時間を判定しそれを表示するこ
    とを特徴とする電気貯湯容器。
  7. 【請求項7】 制御手段は演算または予め設定された残
    時間表示テーブルに従って残時間を判定する請求項1〜
    6のいずれか1項に記載の電気貯湯容器。
  8. 【請求項8】 制御手段は、内容液が沸点に達した以降
    は、予め定められた沸騰時間を残時間として表示する請
    求項1〜7のいずれか1項に記載の電気貯湯容器。
  9. 【請求項9】 制御手段は、内容液が補給されたときは
    残時間演算のための蓄積データをクリアする請求項1〜
    8のいずれか1項に記載の電気貯湯容器。
  10. 【請求項10】 制御手段は、内容液が注出されたとき
    は残時間演算のための蓄積データをクリアする請求項1
    〜9のいずれか1項に記載の電気貯湯容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015019948A (ja) * 2013-07-22 2015-02-02 株式会社藤商事 遊技機

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