JP2002330453A - サブリミナル画像除去装置 - Google Patents

サブリミナル画像除去装置

Info

Publication number
JP2002330453A
JP2002330453A JP2001130901A JP2001130901A JP2002330453A JP 2002330453 A JP2002330453 A JP 2002330453A JP 2001130901 A JP2001130901 A JP 2001130901A JP 2001130901 A JP2001130901 A JP 2001130901A JP 2002330453 A JP2002330453 A JP 2002330453A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame data
frame
subliminal
subliminal image
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001130901A
Other languages
English (en)
Inventor
Shingo Hatano
慎互 畑野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2001130901A priority Critical patent/JP2002330453A/ja
Publication of JP2002330453A publication Critical patent/JP2002330453A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画像からサブリミナル画像を除去し、サブ
リミナル効果により視聴者に暗示がかけられることを防
止したサブリミナル画像除去装置を提供する。 【解決手段】 少なくとも3フレーム分のフレームデー
タを記憶可能なフレームメモリー1と、フレームメモリ
ー1に記憶された3フレーム分のフレームデータを比較
して、各フレーム間の画素変化量(動き量)を検出し、
サブリミナル画像を判別する画素変化量検出回路3と、
判別したサブリミナル画像のフレームデータを抜き取る
フレーム抜き取り回路4とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サブリミナル効果
を有するサブリミナル画像の除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】サブリミナル画像とは、連続する動画デ
ータ中に介挿され、動画像の受信者が無意識のうちに暗
示をかけるサブリミナル効果を目的としたものである。
【0003】すなわち、テレビジョン放送等で動画像を
得るには、例えば1秒間に60フレームの画像を連続的
に流すが、その中の1フレームが全く異なった画像(サ
ブリミナル画像)であっても視聴者は視認することはで
きない。しかし、視聴者の潜在意識には作用し、サブリ
ミナル画像として表示された情報が刷り込まれることに
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】サブリミナル画像を放
送することを法的に禁止している国が多いが、故意にあ
るいは誤ってサブリミナル画像が放送されてしまった場
合、従来の映像機器にはサブリミナル画像を判別して除
去する機能を有しているものは存在しないので、サブリ
ミナル画像が含まれている可能性がある動画像が視聴者
に提供され、視聴者が影響を受けることを防止できなか
った。
【0005】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、動画像からサブリミナル画像を除
去し、サブリミナル効果により視聴者に暗示がかけられ
ることを防止したサブリミナル画像除去装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載のサブリミナル画像除去装置は、時系列に与えられる
複数のフレームのフレームデータを入力順に記憶するフ
レームメモリーと、前記複数のフレームのフレームデー
タのうち、前記少なくとも3つのフレームのフレームデ
ータを、それぞれ画素ごとに比較して、各フレーム間の
全画素の変化量を検出し、予め設定された少なくとも1
つのしきい値と、前記各フレーム間の画素変化量との比
較に基づいてサブリミナル画像を有するフレームデータ
を判別する画素変化量検出回路と、前記画素変化量検出
回路の判別結果を受け、前記少なくとも3つのフレーム
のフレームデータから、前記サブリミナル画像を有する
フレームデータを抜き取るフレーム抜き取り回路とを備
えている。
【0007】本発明に係る請求項2記載のサブリミナル
画像除去装置は、前記少なくとも1つのしきい値は、第
1および第2のしきい値を含み、前記第1のしきい値
は、前記少なくとも3つのフレームのフレームデータの
うち、最先頭のフレームデータと最後尾のフレームデー
タとの間の第1の画素変化量の判定に使用され、前記第
2のしきい値は、前記少なくとも3つのフレームのフレ
ームデータのうち、前記最先頭および前記最後尾のフレ
ームデータの少なくとも1方と、中央のフレームデータ
との間の第2の画素変化量の判定に使用され、前記第1
の画素変化量が、前記第1のしきい値以下であって、か
つ前記第2の画素変化量が、前記第2のしきい値以上で
ある場合に、前記中央のフレームデータが前記サブリミ
ナル画像を有するとして判定されるように、前記第1お
よび第2のしきい値が設定される。
【0008】本発明に係る請求項3記載のサブリミナル
画像除去装置は、前記画素変化量検出回路が、前記サブ
リミナル画像の判定後に、前記最先頭のフレームデータ
を出力するとともに、前記サブリミナル画像を有すると
して抜き取られた前記中央のフレームデータの代わり
に、前記最先頭または最後尾のフレームデータを前記フ
レームメモリーに書き込む機能を有している。
【0009】本発明に係る請求項4記載のサブリミナル
画像除去装置は、前記フレーム抜き取り回路で抜き取ら
れた、前記サブリミナル画像を有するフレームデータを
記憶する、サブリミナル画像用フレームメモリーをさら
に備え、前記フレーム抜き取り回路は、前記サブリミナ
ル画像用フレームメモリーにおいて記憶された、前記サ
ブリミナル画像を有するフレームデータを読み出して出
力する機能を有している。
【0010】本発明に係る請求項5記載のサブリミナル
画像除去装置は、前記サブリミナル画像を有するとして
抜き取られた前記フレームデータの代わりに、前後する
フレームデータから補間して補間フレームデータを作成
するフレーム補間回路をさらに備え、前記画素変化量検
出回路は、前記補間フレームデータを前記フレームメモ
リーに書き込む機能を有している。
【0011】本発明に係る請求項6記載のサブリミナル
画像除去装置は、前記フレームメモリーが、2つのフレ
ームのフレームデータを記憶するフレームメモリーであ
って、前記画素変化量検出回路は、3つのフレームのフ
レームデータに基づいて前記サブリミナル画像を有する
フレームデータを判別する機能を有し、前記最後尾のフ
レームデータが入力された時点で、前記サブリミナル画
像を有するフレームデータの判別動作を行う。
【0012】
【発明の実施の形態】<A.実施の形態1>まず、図1
にサブリミナル画像を有する動画像の概念図を示す。動
画像を得るには、例えば1秒間に60フレームの微妙に
異なる画像を連続的に流す必要がある。図1においては
フレームF1およびF3の画像がこれに相当し、両者の
間には相関がある。
【0013】一方、フレームF1とF3との間のフレー
ムF2の画像はサブリミナル画像であり、前後するフレ
ームF1およびF3の画像とは相関がなく、受信者の潜
在意識に刷り込むべき情報を有した画像となっている。
【0014】なお、図1においてフレームの送信順序は
フレームF1が最先であり、フレームF2、F3と続
き、以後の説明の都合上、フレームF1はX+2番のフ
レーム、フレームF2はX+1番のフレーム、フレーム
F3はX番のフレームと呼称する。
【0015】<A−1.装置構成>図2に、本発明に係
る実施の形態1として、サブリミナル画像除去装置10
0の構成をブロック図で示す。
【0016】図2に示すようにサブリミナル画像除去装
置100は、少なくとも3フレーム分のフレームデータ
を記憶可能なフレームメモリー1と、フレームメモリー
1に記憶された3フレーム分のフレームデータを比較し
て、各フレーム間の画素変化量(動き量)を検出し、サ
ブリミナル画像を判別する画素変化量検出回路3と、判
別したサブリミナル画像のフレームデータを抜き取るフ
レーム抜き取り回路4とを備えている。
【0017】画像データは、例えば8ビットのデジタル
情報として与えられ、1フレームを構成するには、例え
ば1024×768個の画素について、それぞれ8ビッ
トの画像データが必要となる。このフレームを1秒間に
60フレーム流すことで動画像が得られる。
【0018】図2においては画素変化量検出回路3にデ
ジタル映像入力が与えられ、サブリミナル画像の有無が
判別された後、フレーム抜き取り回路4でサブリミナル
画像を有したフレームが抜き取られ、デジタル映像出力
として出力される構成となっている。
【0019】画素変化量検出回路3は、フレームデータ
を振り分けるフレームデータ振り分け制御部31と、フ
レームデータ振り分け制御部31に接続され、フレーム
データを構成する複数の画素データを、2つのフレーム
間で比較し、相違する画素データを検出する画素データ
比較部32と、画素データ比較部3での比較結果に基づ
いて、フレーム間で相違する画素データの個数から、画
素変化の割合(画素変化量)を算出する画素変化量算出
部33と、画素変化量算出部33で算出した画素変化量
のデータを受け、予め設定されたしきい値との比較を行
い、フレームメモリー1中に、サブリミナル画像を含ん
だフレームが存在するか否かを判定する判定部34とを
備えている。
【0020】判定部34における判定結果は、フレーム
データ振り分け制御部31にフィードバックされ、サブ
リミナル画像を含んだフレームが存在する場合は、フレ
ーム抜き取り回路4にフレームメモリー1中のデータを
送り、サブリミナル画像を含んだフレームを除去する。
【0021】なお、正常な動画像データについては、フ
レームデータ振り分け制御部31を介して、1フレーム
ずつ外部に出力することになる。
【0022】次に、サブリミナル画像除去装置100の
動作を、図2を参照しつつ図3に示すフローチャートを
用いて説明する。
【0023】<A−2.装置動作>なお、以下の説明に
おいては図1に示したように、X+1番のフレームであ
るフレームF2にサブリミナル画像が含まれているもの
とする。
【0024】まず、ステップS1において、フレームメ
モリー1に、X+2番、X+1番、X番の順にフレーム
データを取り込む。
【0025】なお、フレームメモリー1は、X+2番と
X+1番のフレームデータだけを記憶する2フレーム分
の記憶容量を有するメモリであっても良く、X番のデー
タがフレームデータ振り分け制御部31に取り込まれた
時点で、サブリミナル画像の検出動作を行うようにして
も良い。
【0026】次に、フレームメモリー1に取り込まれた
3フレーム分のデータのうち、X番およびX+2番、す
なわちサブリミナル画像を有するフレームF2の前後の
フレームデータが、フレームデータ振り分け制御部31
により読み出され、画素データ比較部32に与えられ
る。そして、両フレーム間で対応する画素の画素データ
(表示画面の特定の場所の画素に共通に与えられるデー
タ)どうしの比較が行われ、画素データが変わっている
場合には、変化画素が1個としてカウントする。比較結
果は画素変化量算出部33に与えられ、変化画素の総数
から画素変化量(第1の画素変化量)が算出される(ス
テップS2)。
【0027】画素変化量は、1フレーム内の全画素数、
例えば1024×768個の画素数で、変化した画素の
総数を割ることで得ることができる。
【0028】得られた画素変化量のデータは、判定部3
4に与えられ、予め設定された第1のしきい値と比較さ
れる(ステップS3)。
【0029】第1のしきい値は、フレームメモリー1に
取り込まれたフレームデータが、いわゆる動画像のデー
タであるか否か、また、動画像のデータでも、連続性の
あるデータであるか否かを判定するためのしきい値であ
る。
【0030】すなわち、1秒間に60フレームの微妙に
異なるフレームデータを連続して流すことで動画像を得
ることができ、前後するフレームデータどうし、あるい
は、近接して存在するフレームデータどうしでは、画素
変化は少ない。
【0031】従って、動画像データにおいては、X番お
よびX+2番のフレームデータの画素変化量は小さいは
ずである。第1のしきい値は、特に、連続した動画像の
画素変化量に基づいて設定され、ここではA%とする。
【0032】なお、動画像と静止画像の両方を処理可能
なデジタルスチルカメラ等の開発が著しい昨今では、前
後する2つのフレームデータの画素変化量に基づいて、
取得した画像データが、動画像であるか静止画像である
かを検出する動き検出回路を備える映像機器が増え、上
記しきい値は、映像機器メーカー各社で、ノウハウ的な
値として扱われている。
【0033】従って、本願においても具体的な値は提示
できないが、当業者にとっては、予測可能な値の範囲に
ある。
【0034】なお、動き検出については種々の方式があ
り、例えば、前フレームに画像を少しずつシフトさせな
がら現フレームとの相関を計算し、その相関が最大にな
るシフト量を動きベクトルとする動きベクトル検出方式
等が挙げられるが、要するに、例えば動きベクトル量を
しきい値として、相関関係を有してほぼ連続する画像の
中に存在する、前後する画像と相関関係を全く有さない
画像をサブリミナル画像として判別するようにすれば良
い。
【0035】なお、本発明においては、各フレームの画
素変化量を検出することで行うので、ベクトル検出方式
等とはしきい値が異なることは言うまでもない。
【0036】判定部34において、画素変化量がA%以
下と判定された場合、X番およびX+2番のフレームデ
ータは連続性のある動画像のデータと認識され、続い
て、ステップS4の動作に進む。
【0037】なお、画素変化量がA%よりも大きいと判
定される場合には、X番およびX+2番のフレームのど
ちらかが、大きく変化するような画像を有する場合であ
る。これは、サブリミナル画像を有する場合だけでな
く、場面の急激な変化の場合にも起こり得るが、後に説
明するように、本発明においては、1フレームずつサブ
リミナル画像の検出を行い、発見されたサブリミナル画
像は抜き取られるので、少なくとも、X+2番のフレー
ムデータがサブリミナル画像であることはない。従っ
て、X番およびX+2番のフレームデータの比較におい
て、画素変化量がA%よりも大きい判定された場合に
は、場面の急激な変化に起因する正常な画素変化とし
て、X+2番のフレームデータは通常の映像処理を行う
べく、フレームデータ振り分け制御部31を介してサブ
リミナル画像除去装置100から出力される(ステップ
S8)。
【0038】一方、ステップS4に進んだ場合において
は、X+1番、すなわちサブリミナル画像を有するフレ
ームF2のフレームデータと、X番または、X+2番の
フレームデータとが、フレームメモリー1からフレーム
データ振り分け制御部31により読み出され、画素デー
タ比較部32に与えられ、ステップS2と同様に、変化
画素の総数から画素変化量(第2の画素変化量)を算出
する。
【0039】得られた画素変化量のデータは、判定部3
4に与えられ、予め設定された第2のしきい値と比較さ
れる(ステップS5)。
【0040】第2のしきい値は、X+1番のフレームが
サブリミナル画像を含んでいるか否かを判定するための
しきい値である。すなわち、正常な連続性のある動画像
のデータであるX番あるいはX+2番のフレームデータ
と、X+1番のフレームデータとを比較し、その結果が
第2のしきい値より大きい場合には、X+1番のフレー
ムがサブリミナル画像を含んでいると判断するものであ
る。
【0041】ここで、第2のしきい値は、サブリミナル
画像と正常な画像との画素変化量に基づいて経験的に設
定され、第1のしきい値同様、ノウハウ的な値であり、
ここではB%とする。
【0042】なお、サブリミナル画像と正常な画像との
画素変化量は、正常な画像間での画素変化量よりも大き
いので、第2のしきい値は、第1のしきい値よりも大き
な値とする方が、誤動作や、誤判断を防止する上で有効
である。
【0043】判定部34において、画素変化量がB%以
上と判定された場合、X+1番のフレームがサブリミナ
ル画像を含んでいると認識され(ステップS6)、フレ
ームデータ振り分け制御部31を介してフレーム抜き取
り回路4に、抜き取るべきフレームについての情報(こ
こでは、X+1番のフレームを指定する情報)ととも
に、フレームメモリー1中のデータを送り、サブリミナ
ル画像を含んだX+1番のフレームを除去する(ステッ
プS7)。
【0044】フレーム抜き取り回路4で、X+1番のフ
レームデータが抜き取られた後は、X+2番のフレーム
データは通常の映像処理を行うべく、フレームデータ振
り分け制御部31を介してサブリミナル画像除去装置1
00から出力され(ステップS8)、X番のフレームデ
ータは、最先のデータとしてフレームメモリー1に戻さ
れ、後続するX−1番およびX−2番のフレームデータ
がフレームメモリー1に入力される。
【0045】一方、判定部34において、画素変化量が
B%を下回ると判定された場合は、X+1番のフレーム
は正常な画像を含むフレームデータとして認識され、X
+2番のフレームデータは通常の映像処理を行うべく、
フレームデータ振り分け制御部31を介してサブリミナ
ル画像除去装置100から出力され(ステップS8)、
X+1番およびX番のフレームデータは、フレームメモ
リー1内での格納位置が1つずつずれて、後続するX−
1番のフレームデータがフレームメモリー1に入力され
る。
【0046】ここで、本発明におけるフレームデータの
取り扱いの概念を、図4に模式的に示す。図4において
は、X+2番からX−2番まで、5つのフレームデータ
を示している。このうち、図4(a)においては、X+2
番、X+1番、X番のフレームデータを検査対象データ
PDとする場合を示しており、この3つのフレームデー
タがフレームメモリー1に入力される。
【0047】そして、X+1番のフレームデータにサブ
リミナル画像が含まれる場合は、上述したように、X+
1番のフレームデータが抜き取られ、また、X+2番の
フレームデータは出力されるので、次の検査対象データ
PDは、X番、X−1番、X−2番となる。
【0048】<A−3.作用効果>以上説明したよう
に、サブリミナル画像除去装置100においては、連続
して与えられる3フレーム分のフレームデータのうち、
真ん中のフレームを対象としてサブリミナル画像の検出
を行うように、予め設定された第1および第2のしきい
値と、各フレーム間での画素変化量とを比較すること
で、真ん中のフレームが、サブリミナル画像を含んでい
るか否かを判定し、サブリミナル画像を含んでいる場合
には、当該フレームデータを除去するようにしたので、
動画像にサブリミナル画像が含まれている場合でも、視
聴者が、サブリミナル効果により暗示をかけられること
を防止できる。
【0049】<A−4.変形例>以上説明したサブリミ
ナル画像除去装置100においては、サブリミナル画像
を含んだX+1番のフレームを除去した後は、X番のフ
レームデータを、最先のデータとしてフレームメモリー
1に戻す構成としたが、X+1番のフレームが除去され
ることで生じる違和感を無くすために、以下のような構
成としても良い。
【0050】すなわち、X+1番のフレームデータが抜
き取られた後は、X+2番のフレームデータは通常の映
像処理を行うべく、フレームデータ振り分け制御部31
を介してサブリミナル画像除去装置100から出力する
とともに、X+1番のフレームデータの代わりに、フレ
ームメモリー1に戻すようにし、以後は、X+2番、X
番、およびX−1番のフレームデータを検査対象データ
として、サブリミナル画像の検査を行うようにしても良
い。
【0051】この結果、X+2番のフレームデータが2
つになるが、連続する動画像データにおいては、前後す
るデータはほぼ同じであるので、X+2番のフレームデ
ータが連続しても、フレームデータが欠落するよりは違
和感のない動画像が得られる。
【0052】なお、X+2番のフレームデータをX+1
番のフレームデータの代わりに使用する場合も、X番の
フレームデータをX+1番のフレームデータの代わりに
使用する場合も、フレームデータ振り分け制御部31を
用いて、フレームメモリー1内に書き込めば良く、専用
の装置は不要である。
【0053】フレームデータ振り分け制御部31として
は、例えばメモリー機能を有したマイクロコンピュータ
等を使用し、上述した機能をソフトウエアにより実行さ
せても良く、また、上述した機能を有するハードウエア
をASIC(application specific integrated circui
t)やゲートアレイ方式で作るようにしても良い。
【0054】また、サブリミナル画像除去装置100に
おいては、ステップS4において、X+1番のフレーム
データと、X番または、X+2番のフレームデータとを
比較する構成を示したが、X+1番とX番のフレームデ
ータとの比較、および、X+1番とX+2番のフレーム
データとの比較を行っても良く、両比較において、共に
第2のしきい値(B%)以上となるか否かで、サブリミ
ナル画像の有無を判定するようにすれば、誤判断を防止
することができる。
【0055】また、サブリミナル画像除去装置100に
おいては、連続して与えられる3フレーム分のフレーム
データを検査対象データとして使用する構成を示した
が、これは3つ以上であれば良いが、記憶フレーム数を
増やすにはフレームメモリーの記憶容量を大きくする必
要があり、装置の大型化やコストの増大を招く可能性を
考慮して決定する。
【0056】<B.実施の形態2> <B−1.装置構成>図5に、本発明に係る実施の形態
2として、サブリミナル画像除去装置200の構成をブ
ロック図で示す。
【0057】図5に示すようにサブリミナル画像除去装
置200は、フレーム抜き取り回路4Aにおいて抜き取
ったサブリミナル画像を有するフレームデータを記憶す
るフレームメモリー2(サブリミナル画像用フレームメ
モリー)と、フレームメモリー2において記憶された、
サブリミナル画像を有するフレームデータと、サブリミ
ナル画像を有さないフレームデータとを切り替えて出力
する出力切り替え手段7とを備えている。
【0058】その他、図2に示したサブリミナル画像除
去装置100と同一の構成については同一の符号を付
し、重複する説明は省略する。
【0059】フレーム抜き取り回路4Aは、フレームデ
ータの抜き取りを実行するフレームデータ抜き取り部4
1と、抜き取ったフレームデータをフレームメモリー2
に与えるとともに、外部からサブリミナル画像出力指令
を受けた場合には、フレームメモリー2から読み出し、
出力切り替え手段7に向けて出力する抜き取りフレーム
データ振り分け制御部42とを有している。
【0060】出力切り替え手段7は、いわゆる切り替え
スイッチであり、通常は、画素変化量検出回路3の出力
が接続されるノードAと、出力ノードCとが接続され、
サブリミナル画像の検出処理を経たフレームデータを出
力する構成となっているが、外部からサブリミナル画像
出力指令を受けた場合には、フレーム抜き取り回路4A
からサブリミナル画像が出力されるのに呼応して、スイ
ッチ切り替え、フレーム抜き取り回路4Aの出力が接続
されるノードBと、出力ノードCとを接続する構成とな
っている。
【0061】<B−2.作用効果>以上説明したよう
に、サブリミナル画像除去装置200においては、フレ
ーム抜き取り回路4Aにおいて抜き取ったフレームデー
タを、フレームメモリー2に記憶させておき、必要に応
じて読み出すことができるので、抜き取ったサブリミナ
ル画像を確認することができ、誰がどのような目的で挿
入したかを明確にできる。そして、サブリミナル画像を
入れることが違法性を有している場合には、物的証拠と
して使用することができる。
【0062】<C.実施の形態3> <C−1.装置構成>図6に、本発明に係る実施の形態
3として、サブリミナル画像除去装置300の構成をブ
ロック図で示す。
【0063】図6に示すようにサブリミナル画像除去装
置300は、サブリミナル画像を有する抜き取られたフ
レームデータの前後のフレームデータから、補間により
フレームデータを作成するフレーム補間回路8を備えて
いる。
【0064】フレーム補間回路8は、フレーム抜き取り
回路4から戻される、サブリミナル画像を含まないフレ
ームのデータ、ここではX+2番のフレームとX番のフ
レームのデータを受け、両フレームデータから補間し
て、X+1番のフレームのデータを作成するフレームデ
ータ補間部81を備えている。
【0065】フレームデータの補間方式としては、静止
画に対して高画質が得られるフィールド補間方式や、動
画に対して高画質が得られるライン補間方式があるが、
この他に、画像中の静止部分にはフィールド補間を、動
きのある部分にはライン補間を行う、動き適応形フィー
ルド補間方式などもある。何れも、周知の技術であり何
れの方式を採用しても良いが、動画像を対象とする場合
には、ライン補間方式あるいは動き適応形フィールド補
間方式を使用すれば良い。
【0066】なお、補間動作を行うには、抜き取られた
フレームデータの前後のフレームデータが必要となるの
で、フレームデータ補間部81にはフレームデータ振り
分け制御部31を介してフレームメモリー1に記憶され
たフレームデータが与えられる構成となっている。
【0067】フレームデータ補間部81において作成さ
れた、X+1番のフレームのデータは、X+2番および
X番のフレームデータとともに、フレームデータ振り分
け制御部31に与えられ、X+2番のフレームデータ
は、通常の映像処理を行うべくサブリミナル画像除去装
置100から出力され、X+1番およびX番のフレーム
データはフレームメモリー1に戻される。
【0068】<C−2.作用効果>以上説明したよう
に、サブリミナル画像除去装置300においては、抜き
取ったフレームデータの代わりを、フレーム補間回路8
において前後のフレームデータから補間して作成するの
で、動きの顕著な画像に対しても、フレーム抜き取り後
に、より違和感のない動画像が得られる。
【0069】また、補間により作成されたX+1番のフ
レームデータは、サブリミナル画像を含むことがないの
で、X番のフレームデータをサブリミナル画像の検出対
象とする場合に、極めて適した比較対象となり、サブリ
ミナル画像の有無について、正確な判定を行うことがで
きる。
【0070】
【発明の効果】本発明に係る請求項1記載のサブリミナ
ル画像除去装置によれば、画素変化量検出回路において
サブリミナル画像を有するフレームデータを判別し、そ
の判別結果に基づいて、フレーム抜き取り回路でサブリ
ミナル画像を有するフレームデータを抜き取るので、サ
ブリミナル画像を有するフレームデータを除去して出力
することができ、動画像にサブリミナル画像が含まれて
いる場合でも、視聴者が、サブリミナル効果により暗示
をかけられることを防止できる。
【0071】本発明に係る請求項2記載のサブリミナル
画像除去装置によれば、中央のフレームデータを対象と
してサブリミナル画像の有無を判定するための、具体的
構成を得ることができる。
【0072】本発明に係る請求項3記載のサブリミナル
画像除去装置によれば、サブリミナル画像を有するとし
て抜き取られた中央のフレームデータの代わりに、最先
頭または最後尾のフレームデータをフレームメモリーに
書き込むことで、フレームデータが欠落したままの場合
よりは違和感のない動画像が得られる。
【0073】本発明に係る請求項4記載のサブリミナル
画像除去装置によれば、サブリミナル画像用フレームメ
モリーに、サブリミナル画像を有するフレームデータを
記憶させ、当該フレームデータをフレーム抜き取り回路
により読み出して出力することができるので、抜き取っ
たサブリミナル画像を確認することができ、誰がどのよ
うな目的で挿入したかを明確にできる。
【0074】本発明に係る請求項5記載のサブリミナル
画像除去装置によれば、サブリミナル画像を有するとし
て抜き取られたフレームデータの代わりに、前後するフ
レームデータから補間して作成した補間フレームデータ
をフレームメモリーに書き込むことで、フレーム抜き取
り後であっても、より違和感のない動画像が得られる。
【0075】本発明に係る請求項6記載のサブリミナル
画像除去装置によれば、サブリミナル画像を有するフレ
ームデータを除去するための最小限の構成を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 サブリミナル画像を有する動画像の概念図で
ある。
【図2】 本発明に係るサブリミナル画像除去装置の実
施の形態1の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明に係るサブリミナル画像除去装置の実
施の形態1の動作を説明するフローチャートである。
【図4】 本発明に係るサブリミナル画像除去装置にお
けるフレームデータの取り扱いを説明する概念図であ
る。
【図5】 本発明に係るサブリミナル画像除去装置の実
施の形態2の構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明に係るサブリミナル画像除去装置の実
施の形態3の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
7 出力切り替え手段、8 フレーム補間回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時系列に与えられる複数のフレームのフ
    レームデータを入力順に記憶するフレームメモリーと、 前記複数のフレームのフレームデータのうち、少なくと
    も3つのフレームのフレームデータを、それぞれ画素ご
    とに比較して、各フレーム間の全画素の変化量を検出
    し、予め設定された少なくとも1つのしきい値と、前記
    各フレーム間の画素変化量との比較に基づいてサブリミ
    ナル画像を有するフレームデータを判別する画素変化量
    検出回路と、 前記画素変化量検出回路の判別結果を受け、前記複数の
    フレームのフレームデータから、前記サブリミナル画像
    を有するフレームデータを抜き取るフレーム抜き取り回
    路と、を備える、サブリミナル画像除去装置。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも1つのしきい値は、第1
    および第2のしきい値を含み、 前記第1のしきい値は、前記少なくとも3つのフレーム
    のフレームデータのうち、最先頭のフレームデータと最
    後尾のフレームデータとの間の第1の画素変化量の判定
    に使用され、 前記第2のしきい値は、前記少なくとも3つのフレーム
    のフレームデータのうち、前記最先頭および前記最後尾
    のフレームデータの少なくとも1方と、中央のフレーム
    データとの間の第2の画素変化量の判定に使用され、 前記第1の画素変化量が、前記第1のしきい値以下であ
    って、かつ前記第2の画素変化量が、前記第2のしきい
    値以上である場合に、前記中央のフレームデータが前記
    サブリミナル画像を有するとして判定されるように、前
    記第1および第2のしきい値が設定される、請求項1記
    載のサブリミナル画像除去装置。
  3. 【請求項3】 前記画素変化量検出回路は、前記サブリ
    ミナル画像の判定後に、前記最先頭のフレームデータを
    出力するとともに、前記サブリミナル画像を有するとし
    て抜き取られた前記中央のフレームデータの代わりに、
    前記最先頭または最後尾のフレームデータを前記フレー
    ムメモリーに書き込む機能を有する、請求項2記載のサ
    ブリミナル画像除去装置。
  4. 【請求項4】 前記フレーム抜き取り回路で抜き取られ
    た、前記サブリミナル画像を有するフレームデータを記
    憶する、サブリミナル画像用フレームメモリーをさらに
    備え、 前記フレーム抜き取り回路は、 前記サブリミナル画像用フレームメモリーにおいて記憶
    された、前記サブリミナル画像を有するフレームデータ
    を読み出して出力する機能を有する、請求項1記載のサ
    ブリミナル画像除去装置。
  5. 【請求項5】 前記サブリミナル画像を有するとして抜
    き取られた前記フレームデータの代わりに、前後するフ
    レームデータから補間して補間フレームデータを作成す
    るフレーム補間回路をさらに備え、 前記画素変化量検出回路は、前記補間フレームデータを
    前記フレームメモリーに書き込む機能を有する、請求項
    1記載のサブリミナル画像除去装置。
  6. 【請求項6】 前記フレームメモリーは、2つのフレー
    ムのフレームデータを記憶するフレームメモリーであっ
    て、 前記画素変化量検出回路は、3つのフレームのフレーム
    データに基づいて前記サブリミナル画像を有するフレー
    ムデータを判別する機能を有し、最後尾のフレームデー
    タが入力された時点で、前記サブリミナル画像を有する
    フレームデータの判別動作を行う、請求項1記載のサブ
    リミナル画像除去装置。
JP2001130901A 2001-04-27 2001-04-27 サブリミナル画像除去装置 Pending JP2002330453A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001130901A JP2002330453A (ja) 2001-04-27 2001-04-27 サブリミナル画像除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001130901A JP2002330453A (ja) 2001-04-27 2001-04-27 サブリミナル画像除去装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002330453A true JP2002330453A (ja) 2002-11-15

Family

ID=18979186

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001130901A Pending JP2002330453A (ja) 2001-04-27 2001-04-27 サブリミナル画像除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002330453A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2438689A (en) * 2005-12-05 2007-12-05 Hitachi Ltd Method of detecting correction methods for feature images
WO2007138278A1 (en) * 2006-05-26 2007-12-06 The Secretary Of State For Defence Subliminal image system
JP2013046155A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Nikon Systems Inc ノイズ検知装置、再生装置、およびノイズ検知プログラム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2438689A (en) * 2005-12-05 2007-12-05 Hitachi Ltd Method of detecting correction methods for feature images
GB2438689B (en) * 2005-12-05 2009-04-01 Hitachi Ltd Method of detecting feature images
US7853084B2 (en) 2005-12-05 2010-12-14 Hitachi, Ltd. Method of detecting feature images
WO2007138278A1 (en) * 2006-05-26 2007-12-06 The Secretary Of State For Defence Subliminal image system
JP2013046155A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Nikon Systems Inc ノイズ検知装置、再生装置、およびノイズ検知プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7206026B2 (en) Method and apparatus for adaptive frame rate conversion
JP2940762B2 (ja) 手振れ補正装置を有するビデオカメラ
US8509481B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, imaging apparatus
EP2095630B1 (en) Advanced deinterlacer for high-definition and standard-definition video
US20050243204A1 (en) Conversion of interlaced video streams into progressive video streams
US7176977B2 (en) Frame rate conversion of interlaced and progressive video streams
JPH07203351A (ja) 画像データ再生方法及びその装置
KR100828354B1 (ko) 자막 위치 제어 장치 및 방법
US6784944B2 (en) Motion adaptive noise reduction method and system
US7956928B2 (en) Apparatus and method for video de-interlace
US20040101053A1 (en) Motion detection apparatus and method
JP2008270877A (ja) フィルム検出装置およびその方法、並びに映像信号処理装置およびその方法
US20020126762A1 (en) Moving-picture data reproducing system
JP2002330453A (ja) サブリミナル画像除去装置
JP3739274B2 (ja) 2系統映像の位置ずれ補正装置
JPH04213973A (ja) 画像ゆれ補正装置
JPH02157980A (ja) 画像の動きベクトル検出装置及び揺れ補正装置
US8872980B2 (en) System and method for accumulative stillness analysis of video signals
EP1182869B1 (en) Image-signal processing apparatus and method
JP3692963B2 (ja) 映像源判別方法及び装置及び映像信号処理装置
JP3609236B2 (ja) 映像テロップ検出方法および装置
JP3176046B2 (ja) 動画像復号化装置
JPH0316470A (ja) 手振れ補正装置
US8625025B2 (en) Apparatus and method for detecting flexible video cadence
JPH05328201A (ja) 画像の手振れ補正装置