JP3692963B2 - 映像源判別方法及び装置及び映像信号処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば映像信号を高解像度で表示する場合に使用して好適な映像源判別方法及び装置及び映像信号処理装置に関する。詳しくは、例えば映像信号の走査線を倍加すると共に、その際の映像信号の映像源を良好に判別して、映像源に応じた倍加処理の方法を最適に選択できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば映像信号を高解像度で表示する場合においては、入力映像信号のフィールド内若しくはフィールド間の相関を用いて走査線を倍加することが行われている。ここで入力映像信号の映像源がビデオカメラの場合には、例えば図11に示すようにフィールドごとに異なる映像が供給されるので、入力映像信号のフィールド内若しくはフィールド間の相関を用いて走査線を倍加することができる。
【0003】
これに対して、入力映像信号の映像源が映画フィルムである場合には、例えば毎秒24コマの映画フィルムを毎秒60フィールドのNTSC方式の映像信号に変換する際に、いわゆる3−2プルダウン処理と呼ばれる変換が行われている。このためこのような映像信号を、単純にフィールド内若しくはフィールド間の相関を用いて走査線を倍加すると、却って画質が劣化することがある。
【0004】
すなわち上述の3−2プルダウン処理は例えば図12のように行われる。この図12のAは連続する映画フィルムの2コマを示す。そして図12のBに示すように、最初のコマからa、a′、aの3フィールドが形成され、次のコマからb′、bの2フィールドが形成される。ここでa、bは、インターレースされる映像信号の一方のフィールド、a′、b′は他方のフィールドになっている。
【0005】
そこでこのような映像源が映画フィルムの入力映像信号の走査線を倍加する場合には、例えば最初のコマから形成されたa、a′の2フィールドは、インターレースされた走査線を交互に合成するだけで走査線を倍加することができる。ところがa、b′の2フィールドは異なるコマから形成されているために、これらの2フィールドの走査線を合成すると画質が著しく劣化してしまう。
【0006】
これに対してb′、bの2フィールドは、走査線を交互に合成するだけで走査線を倍加することができる。すなわち、上述のような映像源が映画フィルムの入力映像信号の走査線を倍加する場合には、フィールドと映像源のコマとの関係を判別して合成するフィールドを選択することにより、画質劣化を生じること無く良好な走査線の倍加処理を行うことができるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで上述の入力映像信号の映像源が映画フィルムであることを判別する必要が生じた。ところがこのような判別は、例えば上述の図11、図12に示すような映像信号の特徴に基づいて行われなければならない。また、このような判別に当たっては、例えば判別レベルを任意に変更することにより判別にヒステリシス等を設けられるようにすることが好ましいものである。
【0008】
この出願はこのような点に鑑みて成されたものであって、解決しようとする問題点は、入力映像信号の映像源が映画フィルムであることを判別する場合には、映像信号の特徴に基づいて行われなければならず、またこのような判別に当たっては、判別にヒステリシス等を設けられるようにすることが好ましいというものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このため本発明においては、所定のブロック内の画素の一致または不一致を計数してフィールドの同一性を判定し、判定のパターンに従って映像信号の映像源の判別を行うと共に、同一性の判定を行う際の判定の閾値を任意に変更するようにしたものであって、これによれば、映像源の判別を映像信号の特徴に基づいて行うことができると共に、この判別にヒステリシス等を設けることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
すなわち本発明においては、現フィールドの映像信号と2フィールド前の映像信号を用いて入力映像信号の映像源が映画フィルムかどうかの判別を行う映像源判別方法であって、2つのフィールドの映像信号を所定長の画素単位で比較して一画素でも一致するものがあるかどうかを検出し、検出された一致または不一致の数を計数して閾値と比較して2つのフィールドの映像信号の同一性を判定し、連続した複数フィールドにおける同一性の判定結果のパターンに従って入力映像信号の映像源の判別を行うとともに、直前が映画フィルムでないと判別した状態であるときには、映画フィルムと判別することを厳しくするよう同一性の判定を行う際の閾値が変更されることを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明においては、現フィールドの映像信号と2フィールド前の映像信号を用いて入力映像信号の映像源が映画フィルムかどうかの判別を行う映像源判別装置であって、2つのフィールドの映像信号を所定長の画素単位で比較して一画素でも一致するものがあるかどうかを検出する検出手段と、検出された一致または不一致の数を計数して閾値と比較して2つのフィールドの映像信号の同一性を判定する判定手段と、連続した複数フィールドにおける同一性の判定結果のパターンに従って入力映像信号の映像源の判別を行う判別手段と、直前が映画フィルムでないと判別した状態であるときには、映画フィルムと判別することを厳しくするよう同一性の判定を行う際の閾値を変更する変更手段とを有してなるものである。
【0012】
さらに本発明においては、現フィールドの映像信号と2フィールド前の映像信号を用いて入力映像信号の映像源が映画フィルムかどうかの判別を行う映像源判別装置であって、2つのフィールドの映像信号を所定長の画素単位で比較して一画素でも一致するものがあるかどうかを検出する検出手段と、検出された一致または不一致の数を計数して閾値と比較して2つのフィールドの映像信号の同一性を判定する判定手段と、連続した複数フィールドにおける同一性の判定結果のパターンに従って入力映像信号の映像源の判別を行う判別手段と、直前が映画フィルムでないと判別した状態であるときには、映画フィルムと判別することを厳しくするよう同一性の判定を行う際の閾値を変更する変更手段とを有してなるものである。
【0013】
以下、図面を参照して本発明を説明するに、図1は本発明の映像源判別方法及び装置及び映像信号処理装置を適用した映像信号処理装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【0014】
図1において、入力端子1には入力映像信号が供給される。そしてこの入力映像信号が第1のフィールドメモリ2に供給され、このフィールドメモリ2で1フィールド期間遅延された映像信号が第2のフィールドメモリ3に供給される。これによって入力端子1に供給された入力映像信号は、フィールドメモリ2、3でそれぞれ1フィールド期間ずつ遅延され、連続した3フィールドが同時化されて取り出される。
【0015】
そして入力端子1からの映像信号が切り換え回路4を通じて走査線倍加装置5に供給される。またフィールドメモリ2からの映像信号が走査線倍加装置5に供給される。さらにフィールドメモリ3からの映像信号が切り換え回路6を通じて走査線倍加装置5に供給される。これにより切り換え回路4が上側、切り換え回路6が下側に切り換えられていた場合には、上述の同時化された3フィールドの映像信号が走査線倍加装置5に供給される。
【0016】
従って入力端子1に供給される映像信号の映像源が、例えばビデオカメラの場合には、フィールドごとに異なる映像が3フィールドずつ同時化されて走査線倍加装置5に供給され、入力映像信号のフィールド内若しくはフィールド間の相関を用いて走査線の倍加が行われる。すなわち、通常のビデオカメラで撮影されたテレビジョン放送等の映像信号の場合には、上述の同時化された3フィールドの映像信号によって走査線倍加装置5にて走査線の倍加が行われる。
【0017】
これに対して入力端子1に供給される映像信号の映像源が映画フィルムの場合には、入力端子1には、例えば図2のAに示すようなフィールドa、a′、a、b′、b、c′、c、c′・・・の映像信号が供給される。そして入力端子1及びフィールドメモリ2、3からは、それぞれ図2のBに示すような、3フィールド(a、z′、z)(a′、a、z′)(a、a′、a)・・・の映像信号が同時化されて取り出される。
【0018】
そこでこれらの入力端子1からの映像信号とフィールドメモリ3からの映像信号が映画フィルム判別回路7に供給される。これによってこの判別回路7には、現在のフィールドを2フィールド前の映像信号が供給される。そしてこれらの映像信号を用いて映画フィルムの判別が行われる。すなわち図3のAに示すように供給される映像信号に対して図3のBに示すような組み合わせで画像の一致が判断され、一致のとき“0”、不一致のとき“1”の信号が形成される。
【0019】
ここで判別回路7の構成は、例えば図4に示すようになっている。図4において、端子41、42には、それぞれ入力端子1からの映像信号(フィールド1)とフィールドメモリ3からの映像信号(フィールド2)とが供給される。これらの映像信号が比較部43に供給され、その比較結果が検出部44に供給される。そしてこの検出信号が状態遷移出力部45に供給され、この判別出力が出力端子46に取り出されると共に、状態を示す信号が検出部44に帰還される。
【0020】
さらに図5にはより具体的な回路構成を示す。この図5において、上述のフィールド1及び2の等しい座標ブロックの例えば6画素がレジスタ51、52に取り出される。そしてこれらの各画素が6個のイクスクルーシブオア回路53に供給されて、それぞれの不一致が判別(出力値“1”)され、これらのイクスクルーシブオア回路53の出力がアンド回路54で合成される。これによってアンド回路54からは、1画素でも一致したときは値“0”が出力され、6個のイクスクルーシブオア回路53が全て不一致のとき“1”が出力される。
【0021】
このアンド回路54の出力がカウンタ55で計数され、この計数値がデコーダ56に供給される。そしてデコーダ56では、計数値が任意のデコード値以上になったときに、フィールド1及び2の不一致が判定されて、例えば値“1”が出力端子57に取り出される。さらに上述の状態遷移出力部45では、この値“0”が所定のパターンで出力されているか否か判別され、これによって映像源が映画フィルムか否かの判別が行われる。
【0022】
すなわち映像源が映画フィルムの場合には、上述の図3のAのパターンで各フィールドの映像信号が供給されることから、この5フィールドごとにフィールド1、2の画像が一致し、上述の判定される信号が図3のCに示すようにこの5フィールドごとに“0”を出力する。これに対して、映像源がビデオカメラの場合には、フィールドごとの画像が全て異なるので信号に“0”が形成されることがない。そこでこの信号のパターンを判別して映画フィルムの判別が行われる。
【0023】
そして映画フィルム判別回路7で映画フィルムであることが判別されると、まず切り換え回路4が下側に切り換えられる。さらに上述の判別される信号のパターン(図3のC)から、図3のDに示すような制御信号が形成され、この制御信号に従って切り換え回路6が上側“1”及び下側“0”に切り換えられる。これによってこれらの切り換え回路4、フィールドメモリ2、及び切り換え回路6からは、図2のDに示すような3フィールドの映像信号が取り出される。
【0024】
さらに上述の状態遷移出力部45には、例えば3つの状態(ステート)が設けられる。その3つの状態とは、例えば図6に示すように上述の2−3プルダウンが検出されていない状態(ステート0)、2−3プルダウンが検出されている状態(ステート1)、2−3プルダウンが直前まで検出され、現在は検出されていない状態(ステート2)である。そしてこれらの状態の間で遷移が円滑に行われるように、上述のデコーダ56でのデコード値の変更が行われる。
【0025】
すなわち、デコーダ56でのデコード値を設定するデコード値設定回路58が設けられ、この設定回路58に状態遷移出力部45からの状態出力が端子59を通じて供給されて、デコーダ56でのデコード値の変更が行われる。そして例えば図7に示すように、ステート0ではデコード値“24”(全体の5%程度)として映画フィルムの判別を厳しくしている。
【0026】
またステート1では、上述の5フィールドのパターンに対応して“1”が出力されるフィールドではデコード値“24”とし、“0”が出力されるフィールドではデコード値“400”(全体の80%程度)として映画フィルムの判別を緩くしている。さらにステート2では、上述の5フィールドのパターンに対応して“1”が出力されるフィールドではデコード値“15”(全体の3%程度)として映画フィルムの判別をさらに厳しくし、“0”が出力されるフィールドではデコード値“400”としている。
【0027】
このようにして映像源が映画フィルムであることの判別が行われる。さらにこの映画フィルムであることの判別信号が、上述の判別回路7から走査線倍加装置5に供給されて、例えばインターレースされた走査線を交互に合成して走査線の倍加が行われる。また通常のビデオカメラで撮影された映像信号の場合には、フィールド内若しくはフィールド間の相関を用いて走査線の倍加が行われる。そしてこのように走査線の倍加処理された映像信号が出力端子8に取り出される。
【0028】
さらにこの実施形態によれば、上述の状態に応じてデコード値が変更されることによって、例えばステート0からステート1への遷移条件を厳しくし、また、ステート1、2間の遷移条件を任意に定めることができる。なおステート2からステート0への遷移は、例えばステート2の状態が所定時間以上継続したときに行われるものである。こうして判別にヒステリシスを設けることができ、遷移を円滑に行わせることができる。
【0029】
従ってこの実施形態において、所定のブロック内の画素の一致または不一致を計数してフィールドの同一性を判定し、判定のパターンに従って映像信号の映像源の判別を行うと共に、同一性の判定を行う際の判定の閾値を任意に変更するようにしたことによって、映像源の判別を映像信号の特徴に基づいて行うことができると共に、この判別にヒステリシス等を設けることができるものである。またこれを映像信号処理装置に応用することにより、処理を円滑に行わせることができるものである。
【0030】
さらに上述の実施形態では、各ステート間の遷移の条件の設定を1通りとしたが、例えば供給される映像信号の信号状態等に応じても条件の設定を変更することができる。すなわち上述の図7の実施形態は、例えば映像信号の供給がデジタル記録媒体等の信号状態が極めて良い場合に適用されるものであるが、放送信号等では、例えば同一のフィールドであってもノイズ等によって不一致が生じる場合が多くなる。
【0031】
そこで、図8には例えば強電界の放送信号に対する判別を行う場合の設定値の一実施形態を示す。この場合に、ステート0ではデコード値“140”(全体の27%程度)として映画フィルムの判別を緩くしている。これに対してステート1、2では、上述の“1”のフィールドでのデコード値“24”とし、“0”のフィールドでのデコード値“400”としている。これによって多少のノイズに対してもフィールドの一致が判別されるようになる。
【0032】
また、図9には例えば中電界の放送信号に対する判別を行う場合の設定値の一実施形態を示す。この場合に、ステート0ではデコード値“400”として映画フィルムの判別をさらに緩くしている。これによってノイズが多い場合にもフィールドの一致が判別されるようになる。なお、ステート1、2での“1”のフィールドでをデコード値“24”、“0”のフィールドでのデコード値はステート1で“300”(全体の59%程度)、ステート2で“400”としている。
【0033】
このようにして、上述の実施形態によれば、各ステート間の遷移の条件の設定を、例えば供給される映像信号の信号状態等に応じても変更することができる。これにより、例えば供給される映像信号の信号状態等に応じて常に最適な映像源の判別を行うことができる。またこの判別にヒステリシス等を設けることができる。さらにこれを映像信号処理装置に応用することにより、処理を円滑に行わせることができるものである。
【0034】
またこのような装置を実施する場合には、例えば図10に示すように、端子101、102には、それぞれ入力端子1からの映像信号(フィールド1)とフィールドメモリ3からの映像信号(フィールド2)とが供給され、これらの映像信号が比較部103に供給され、その比較結果が検出部104に供給される。そしてこの検出信号が状態遷移出力部105に供給され、この判別出力が出力端子106に取り出されると共に、状態を示す信号が検出部104に帰還される。
【0035】
それと共に、例えば映像信号のノイズレベル検出部107が設けられる。そしてこのノイズレベル検出部107からの検出信号が検出部104に供給されて上述のデコード値の設定が行われる。さらに具体的には例えば図5の設定回路58に複数のデコード値のテーブルが設けられ、ノイズレベル検出部107からの検出信号によってそのテーブルが切り換えられるようにする。このようにして、映像信号の信号状態等に応じてデコード値の変更が行われる。
【0036】
このようにして、任意の数のフィールドを用いた走査線の倍加の処理が行われると共に、映像源がフィルムと判別されている期間はプログレッシブ方式が選択されるように処理が行われる。なおこの実施形態によれば、例えば映像信号が毎秒50フィールドのPAL方式で、映像源がフィルムのときに2−2プルダウン処理の変換が行われている場合においても、本発明を適用することができるものである。
【0037】
また、上述の実施形態において、フィールドの一致/不一致を検出する座標ブロックの画素数は、上述の6画素に限らず種々の画素数で検出することができ、この画素数によっても検出レベルの設定を行うことができる。すなわちこのような画素数の変更は、上述したハードウェアによる構成では困難であるが、例えば映像信号をデジタル化してソフトウェアで処理する場合には容易に実施することができるものである。
【0038】
こうして上述の映像源判別方法によれば、現フィールドの映像信号と2フィールド前の映像信号を用いて入力映像信号の映像源が映画フィルムかどうかの判別を行う方法であって、2つのフィールドの映像信号を所定長の画素単位で比較して一画素でも一致するものがあるかどうかを検出し、検出された一致または不一致の数を計数して閾値と比較して2つのフィールドの映像信号の同一性を判定し、連続した複数フィールドにおける同一性の判定結果のパターンに従って入力映像信号の映像源の判別を行うとともに、直前が映画フィルムでないと判別した状態であるときには、映画フィルムと判別することを厳しくするよう同一性の判定を行う際の閾値が変更されることにより、映像源の判別を映像信号の特徴に基づいて行うことができると共に、この判別にヒステリシス等を設けることができるものである。
【0039】
また、上述の映像源判別装置によれば、現フィールドの映像信号と2フィールド前の映像信号を用いて入力映像信号の映像源が映画フィルムかどうかの判別を行う装置であって、2つのフィールドの映像信号を所定長の画素単位で比較して一画素でも一致するものがあるかどうかを検出する検出手段と、検出された一致または不一致の数を計数して閾値と比較して2つのフィールドの映像信号の同一性を判定する判定手段と、連続した複数フィールドにおける同一性の判定結果のパターンに従って入力映像信号の映像源の判別を行う判別手段と、直前が映画フィルムでないと判別した状態であるときには、映画フィルムと判別することを厳しくするよう同一性の判定を行う際の閾値を変更する変更手段とを有することにより、映像源の判別を映像信号の特徴に基づいて行うことができると共に、この判別にヒステリシス等を設けることができるものである。
【0040】
さらに上述の映像信号処理装置によれば、現フィールドの映像信号と2フィールド前の映像信号を用いて入力映像信号の映像源が映画フィルムかどうかの判別を行う装置であって、2つのフィールドの映像信号を所定長の画素単位で比較して一画素でも一致するものがあるかどうかを検出する検出手段と、検出された一致または不一致の数を計数して閾値と比較して2つのフィールドの映像信号の同一性を判定する判定手段と、連続した複数フィールドにおける同一性の判定結果のパターンに従って入力映像信号の映像源の判別を行う判別手段と、直前が映画フィルムでないと判別した状態であるときには、映画フィルムと判別することを厳しくするよう同一性の判定を行う際の閾値を変更する変更手段とを有することにより、処理を円滑に行わせることができるものである。
【0041】
なお本発明は、上述の説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の精神を逸脱することなく種々の変形が可能とされるものである。
【0042】
【発明の効果】
従って請求項1の発明によれば、所定のブロック内の画素の一致または不一致を計数してフィールドの同一性を判定し、判定のパターンに従って映像信号の映像源の判別を行うと共に、同一性の判定を行う際の判定の閾値を任意に変更するようにしたことによって、映像源の判別を映像信号の特徴に基づいて行うことができると共に、この判別にヒステリシス等を設けることができるものである。
【0043】
また、請求項2の発明によれば、判定の閾値の変更は入力映像信号の想定されるノイズレベルに応じて緩く設定されることによって、映像信号の信号状態の変化に対しても良好な判別を行うことができるものである。
【0044】
また、請求項3の発明によれば、映像源の判別について直前に映画フィルムと判別され、現在は映画フィルムと判別されていない状態のときには、判定の閾値を変更して映画フィルムと判別することをさらに厳しくするとともに、この状態が所定時間続いたら映画フィルムでないと判別することによって、処理を円滑に行うことができるものである。
【0045】
さらに請求項4の発明によれば、所定のブロック内の画素の一致または不一致を計数してフィールドの同一性を判定し、判定のパターンに従って映像信号の映像源の判別を行うと共に、同一性の判定を行う際の判定の閾値を任意に変更するようにしたことによって、映像源の判別を映像信号の特徴に基づいて行うことができると共に、この判別にヒステリシス等を設けることができるものである。
【0046】
また、請求項5の発明によれば、判定の閾値の変更は入力映像信号の想定されるノイズレベルに応じて緩く設定されることによって、映像信号の信号状態の変化に対しても良好な判別を行うことができるものである。
【0047】
また、請求項6の発明によれば、映像源の判別について直前に映画フィルムと判別され、現在は映画フィルムと判別されていない状態のときには、判定の閾値を変更して映画フィルムと判別することをさらに厳しくするとともに、この状態が所定時間続いたら映画フィルムでないと判別することによって、処理を円滑に行うことができるものである。
【0048】
さらに請求項7の発明によれば、所定のブロック内の画素の一致または不一致を計数してフィールドの同一性を判定し、判定のパターンに従って映像信号の映像源の判別を行うと共に、同一性の判定を行う際の判定の閾値を任意に変更するようにしたことによって、映像源の判別を映像信号の特徴に基づいて行うことができると共に、この判別にヒステリシス等を設けることができ、処理を円滑に行わせることができるものである。
【0049】
また、請求項8の発明によれば、判定の閾値の変更は入力映像信号の想定されるノイズレベルに応じて緩く設定されることによって、映像信号の信号状態の変化に対しても良好な判別を行うことができるものである。
【0050】
また、請求項9の発明によれば、映像源の判別について直前に映画フィルムと判別され、現在は映画フィルムと判別されていない状態のときには、判定の閾値を変更して映画フィルムと判別することをさらに厳しくするとともに、この状態が所定時間続いたら映画フィルムでないと判別することによって、処理を円滑に行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の映像源判別方法及び装置及び映像信号処理装置を適用した映像信号処理装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】その動作の説明のための図である。
【図3】その動作の説明のための図である。
【図4】その要部の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図5】要部の一実施形態の構成図である。
【図6】その動作の説明のための図である。
【図7】その動作の説明のための図である。
【図8】その動作の説明のための図である。
【図9】その動作の説明のための図である。
【図10】その要部の他の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図11】映像源がビデオカメラである映像信号の説明のための図である。
【図12】映像源が映画フィルムである映像信号の説明のための図である。
【符号の説明】
1…入力端子、2…第1のフィールドメモリ、3…第2のフィールドメモリ、4,6…切り換え回路、5…走査線倍加装置、7…映画フィルム判別回路、8…出力端子
Claims (9)
- 現フィールドの映像信号と2フィールド前の映像信号を用いて入力映像信号の映像源が映画フィルムかどうかの判別を行う映像源判別方法であって、
前記2つのフィールドの映像信号を所定長の画素単位で比較して一画素でも一致するものがあるかどうかを検出し、
前記検出された一致または不一致の数を計数して閾値と比較して前記2つのフィールドの映像信号の同一性を判定し、
連続した複数フィールドにおける前記同一性の判定結果のパターンに従って前記入力映像信号の映像源の判別を行うとともに、直前が映画フィルムでないと判別した状態であるときには、映画フィルムと判別することを厳しくするよう前記同一性の判定を行う際の閾値が変更されることを特徴とする映像源判別方法。 - 前記判定の閾値の変更は前記入力映像信号のノイズレベルに応じて緩く設定されることを特徴とする請求項1記載の映像源判別方法。
- 前記映像源の判別について直前に映画フィルムと判別され、現在は映画フィルムと判別されていない状態のときには、前記判定の閾値を変更して映画フィルムと判別することをさらに厳しくするとともに、この状態が所定時間続いたら映画フィルムでないと判別することを特徴とする請求項1記載の映像源判別方法。
- 現フィールドの映像信号と2フィールド前の映像信号を用いて入力映像信号の映像源が映画フィルムかどうかの判別を行う映像源判別装置であって、
前記2つのフィールドの映像信号を所定長の画素単位で比較して一画素でも一致するものがあるかどうかを検出する検出手段と、
前記検出された一致または不一致の数を計数して閾値と比較して前記2つのフィールドの映像信号の同一性を判定する判定手段と、
連続した複数フィールドにおける前記同一性の判定結果のパターンに従って前記入力映像信号の映像源の判別を行う判別手段と、
直前が映画フィルムでないと判別した状態であるときには、映画フィルムと判別することを厳しくするよう前記同一性の判定を行う際の閾値を変更する変更手段と
を有することを特徴とする映像源判別装置。 - 前記判定の閾値の変更は前記入力映像信号のノイズレベルに応じて緩く設定されることを特徴とする請求項4記載の映像源判別装置。
- 前記映像源の判別について直前に映画フィルムと判別され、現在は映画フィルムと判別されていない状態のときには、前記判定の閾値を変更して映画フィルムと判別することをさらに厳しくするとともに、この状態が所定時間続いたら映画フィルムでないと判別することを特徴とする請求項4記載の映像源判別装置。
- 入力映像信号の走査線をフィールド内若しくはフィールド間の相関若しくはフィールドの合成を用いて倍加する走査線倍加手段と、前記入力映像信号の映像源が映画フィルムかどうかを判別する映画フィルム判別手段とを有する映像信号処理装置であって、
前記映画フィルム判別手段は、
現フィールドの映像信号と2フィールド前の映像信号を所定長の画素単位で比較して一画素でも一致するものがあるかどうかを検出する検出手段と、
前記検出された一致または不一致の数を計数して閾値と比較して前記2つのフィールドの映像信号の同一性を判定する判定手段と、
連続した複数フィールドにおける前記同一性の判定結果のパターンに従って前記入力映像信号の映像源の判別を行う判別手段と、
直前が映画フィルムでないと判別した状態であるときには、映画フィルムと判別することを厳しくするよう前記同一性の判定を行う際の閾値を変更する変更手段と
を有することを特徴とする映像信号処理装置。 - 前記判定の閾値の変更は前記入力映像信号のノイズレベルに応じて緩く設定されることを特徴とする請求項7記載の映像信号処理装置。
- 前記映像源の判別について直前に映画フィルムと判別され、現在は映画フィルムと判別されていない状態のときには、前記判定の閾値を変更して映画フィルムと判別することをさらに厳しくするとともに、この状態が所定時間続いたら映画フィルムでないと判別することを特徴とする請求項7記載の映像信号処理装置。
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