JP2002330223A - どこでも録音可能な携帯録音装置 - Google Patents

どこでも録音可能な携帯録音装置

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JP2002330223A
JP2002330223A JP2001134782A JP2001134782A JP2002330223A JP 2002330223 A JP2002330223 A JP 2002330223A JP 2001134782 A JP2001134782 A JP 2001134782A JP 2001134782 A JP2001134782 A JP 2001134782A JP 2002330223 A JP2002330223 A JP 2002330223A
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portable
recorder
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JP2001134782A
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English (en)
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Yoshihiro Yano
義博 矢野
Tokio Handa
富己男 半田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリリソースの限界を気にすることなく連
続的に録音できる電話機能付き携帯録音装置を提供す
る。 【解決手段】 本発明のどこでも録音可能な携帯録音装
置は、ICレコーダ機能部101と携帯電話機能部10
2を備えた電話機能付き携帯録音装置であって、ICレ
コーダ機能部は音声データを半導体メモリー等の記憶素
子に記録する機能を有し、携帯電話機能部にはICカー
ド23が挿入されていて、該携帯録音装置の所有者また
は通話料金の支払い者である電話加入者を識別する機能
を有し、かつ携帯電話機能部は、ICレコーダのメモリ
ー容量が限界に近くなった場合、あるいは限界にならな
い場合においても、自動的にまたは利用者の指示に従
い、ネットワークへ接続し、ICレコーダ機能部の録音
データをネットワーク上のデータセンターのデータサー
バまたは分散型データアーカイブ装置40へ送信するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、いつでもどこで
も無制限に録音することが可能な電話機能付き携帯可能
録音装置に関する。詳しくは、記憶装置のメモリーリソ
ースの限界を気にすることなく、いつでもどこにおいて
も録音することが可能であり、かつ録音したデータに録
音者等のディジタル署名を付したり、録音時の時刻や位
置情報を付したりすることができる電話機能付き携帯可
能録音装置に関する。
【0002】
【従来技術】磁気テープ等を使用せず、半導体メモリー
に音声等を記憶する小型のICレコーダが製品化されて
いる。この装置は半導体メモリーの記憶装置と、集音部
(マイクロホン)、制御部、出力部、外部接続端子等か
ら構成されている。小型で携帯に便利で、半導体メモリ
ーの集積度の向上とともに、録音可能時間の長い製品が
登場している。半導体メモリーに録音した音声を、外部
接続端子を用いてパソコン等に伝送し、音声を文章化す
る等の活用ができる機種も市販されている。また一方、
携帯電話機に半導体メモリーによる録音と再生機能を備
えさせ、短時間の録音、再生を可能とさせる機種も市販
されている。
【0003】図4は、半導体メモリーによる録音機能を
備える携帯電話機の構成ブロック図の例である。当該携
帯電話機200の受信信号処理部は、アンテナ11で受
信した電波を復調し、受信データに変換する復調部21
1と、復調部211からの受信データから受信音声デー
タを抽出して受信バッファに格納するチャンネルデコー
ダ212と、受信音声データを一時格納する受信バッフ
ァ213と、PDC(Personal Digital Cellular)方式
の音声符号化及び複合化を行う音声符号化処理部27
と、受信音声のディジタル/アナログ変換を行うD/A
変換部214と、音声信号を出力する送話器(レシー
バ)12と、から構成されている。
【0004】携帯電話機200の送信信号処理部は、送
信音声を入力する受話器または集音器(マイクロフォ
ン)13と、送信音声のアナログ/ディジタル変換を行
うA/D変換部224と、音声符号化処理部27と、符
号化処理された送信音声データを一時格納する送信バッ
ファ223と、チャンネルエンコーダ222で送信デー
タフォーマットに変換され、アンテナ11に送出する変
調部221と、から構成されている。
【0005】半導体メモリー録音機能を有する携帯電話
機200の特徴的な部分としては、データバス制御を行
うバス制御部14と、音声符号化処理部27と、録音お
よび再生の指示を入力する録音/再生キー29と、音声
データを格納する半導体メモリー30と、録音/再生キ
ー29からの指示に基づいて音声データを半導体メモリ
ー30に格納するMPU28を備えていることにある。
液晶表示部31やキーボード、キーボタン32等の入出
力部も通常のように備えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
録音機能を有する携帯電話機は、半導体メモリーの集積
度の向上とともに録音可能時間は伸びているとはいえ有
限であるため、記録装置のメモリー容量を超えて録音す
ることは不可能である。着脱式の半導体メモリーを備え
た機種もあるが、その場合でも予備の半導体メモリーを
携帯しない限り録音の継続は不可能である。予備のメモ
リーを携帯していても、その記憶容量の範囲内の有限時
間しか録音できないし、半導体メモリーの着脱交換の際
に録音が中断するという問題もある。
【0007】一方、録音日時の記録については、その記
録が、ICレコーダ装置の内蔵時計によってされる機種
もあるが、ICレコーダ装置の内蔵時計が常に正確な時
刻を刻んでいるとは限らず、記録を残してもその日時が
信頼されない問題がある。また、録音された記録には、
録音者が誰であるのか、録音された場所はどこであるの
か、といった情報が記録されていなかったり、記録され
ていても、第三者に対して客観的に証明できない問題が
ある。このように、従来からの録音装置は、録音日時や
時刻、録音した場所、録音した者、等の情報を公正に証
明できないため、録音データを紛争時の証拠として用い
ようとしても証拠能力が低い問題があった。
【0008】そこで、本発明では携帯電話機に半導体メ
モリー等によるICレコーダ機能部を備えさせて有限の
時間範囲で録音可能とさせると共に、メモリー容量の限
界が近くなった場合は、録音データをインターネット上
のデータセンター等のサーバへ送信することにより、メ
モリー容量の限界を懸念する必要なく、存分に録音でき
ることを着想し、本発明の完成に至ったものである。ま
た、さらに、従来の録音装置では、録音した日時や時
刻、録音した場所、録音した者の認証、の証明が困難で
あることに着目し、これの解決をも図ろうとするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の要旨は、ICレコーダ機能部と携帯電話機能
部を備えた電話機能付き携帯録音装置であって、ICレ
コーダ機能部は音声データを半導体メモリー等の記憶素
子に記録する機能を有し、携帯電話機能部にはICカー
ドが挿入されていて、該携帯録音装置の所有者または通
話料金の支払い者である電話加入者を識別する機能を有
し、かつ携帯電話機能部は、ICレコーダのメモリー容
量が限界に近くなった場合に、あるいは限界にならない
場合においても、自動的にまたは利用者の指示に従い、
ネットワークへ接続し、ICレコーダ機能部の録音デー
タをネットワーク上のデータセンターのデータサーバま
たは分散型データアーカイブ装置へ送信することを特徴
とする、どこでも録音可能な携帯録音装置、にある。か
かる録音装置であるため、メモリーリソースを気にする
ことなく、いつでもどこでも無制限に録音することがで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の携帯録音装置につ
いて、図面を参照して説明する。図1は、本発明のどこ
でも録音可能な携帯録音装置とその使用状態を示す図で
ある。本発明のどこでも録音可能な携帯録音装置100
の基本構成は、ICレコーダ機能部101と携帯電話機
能部102とからなる。ICレコーダ機能部101は、
半導体メモリー20等のメモリーを有して録音データを
記録できるようにされ、携帯電話機能部102は、通常
の携帯電話の機能を備えるとともに、ICカードの機器
装着用の形態である、SIMカードまたはUIMカード
23が装着できるようにされている。SIMカードまた
はUIMカード23には、公開鍵と秘密鍵からなる暗号
鍵ペアを格納していて暗号演算機能を有する。これによ
り、通常のように携帯電話機を使用する者の本人認証が
できる他、録音データにディジタル署名を付することが
可能となる。
【0011】どこでも録音可能な携帯録音装置100
は、好ましくは、位置情報記録機能部24と時刻情報記
録機能部25とを備えている。ICレコーダ機能部10
1は、採集した音声等を半導体メモリー20等のメモリ
ーに録音記録する機能と録音データ送信する機能および
再生機能を備えることが必要である。ICレコーダ機能
部101の大部分の機能を行う装置構成は、携帯電話機
のものを使用することができ、集音部(マイクロフォ
ン)と送話器(レシーバ)等も携帯電話機能部102が
備えるものを共用する。
【0012】さらに、図1において、40は、インター
ネット8等のネットワーク上に置かれたデータセンター
のデータサーバまたは分散型データアーカイブ装置であ
って、携帯録音装置100を使用する者の指示または自
動送信機能によって、図示しない基地局を介してインタ
ーネット8へ接続し、ICレコーダ機能部の録音データ
をインターネット上のデータサーバまたは分散型データ
アーカイブ装置40へ送信できることを意味している。
このように携帯録音装置100は、自動的にまたは利用
者の指示に従い、録音データを送信することにより、メ
モリーの記録限界を生じることなく、無制限の録音能力
が保証さる。なお、ネットワークは、インターネットに
限られず、LANやその他のネットワークであってもよ
い。
【0013】図2は、どこでも録音可能な携帯録音装置
の具体的な構成ブロック例を示す図である。どこでも録
音可能な携帯録音装置100は、図4に示す従来例の半
導体メモリー録音機能を有する携帯電話機200と同様
に、受信信号処理部と送信信号処理部を有し、同様に信
号処理がなされる。どこでも録音可能な携帯録音装置1
00の特徴的な部分としては、データバス制御を行うバ
ス制御部14と、音声符号化処理部17と、録音および
送信の指示を入力する録音/送信/再生キー19と、音
声データを格納する半導体メモリー20等のメモリー
と、録音/送信/再生キー19からの指示に基づいて音
声データを半導体メモリー20等に格納するMPU18
を備えていることにある。ICレコーダ機能部101
は、半導体メモリー20等とMPU18、録音/送信/
再生キー19から構成され、その余の部分は携帯電話機
能部102を構成するものと考えることができる。
【0014】受信バッファ113、MPU18、半導体
メモリー20、音声符号化処理部17は、バス制御部1
4を介してデータバス16によって接続されている。デ
ータバス16としては、MPU18へのデータ伝送路で
あるマイクロプロセッサデータバス16aと、受信バッ
ファ113および送信バッファ123に接続されたデー
タ伝送路であるバッファデータバス16bと、音声符号
化処理部17へのデータ伝送路であるディジタルシグナ
ルプロセッサデータバス16cとが設けられている。
【0015】音声符号化処理部17およびMPU18
は、バス制御部14を介して、送信バッファ123に接
続され、送信バッファ123内の送信音声等のデータを
逐次読み出しする。この回路部は、場合によっては受信
バッファ113内の受信音声データを読み出すように切
り替え可能としてもよい。その場合には、受信会話の内
容をメモ録音することができる。本発明のどこでも録音
可能な携帯録音装置100では、携帯電話機能部で会話
中の内容を記録することが主目的ではないので、携帯電
話機能部の送信機能を切り離して不使用の状態であって
も、録音者が希望する長時間継続する音声等、例えば、
「長時間の会議の内容」や「交通状況等の監視録音」あ
るいは「機械の稼働音」等を収録することができる。従
って、携帯電話機能部102は常時接続している必要は
なく、半導体メモリー等の記録容量が限界に近くなった
際に自動的にインターネット8等に接続して記録データ
を送信できるようにされていればよい。音声符号化処理
は短縮化処理がされ、録音した実時間よりも短い時間で
送信できるのが通常であるからである。
【0016】音声等の圧縮符号化方法としては、オーデ
ィオ信号の時間領域や周波数領域における統計的性質と
して人間の聴覚上の特性を利用して信号圧縮を行うよう
な各種の符号化方法が行われているが、大別して時間領
域での符号化、周波数領域での符号化、分析合成符号化
等を挙げることができる。本発明の携帯録音装置では符
号化処理の方式は特に限定されない。
【0017】MPU18は、録音/送信/再生キー19
からの録音指示に基づいて、バス制御部15を介して送
信バッファ123内の送信音声等のデータを半導体メモ
リー20等に格納する録音処理を行う。また、録音/送
信/再生キー19からの送信指示に基づいてまたは自動
的に、半導体メモリー20に記録した送信音声等の録音
データを送信バッファ123に戻して、携帯電話機能で
インターネット8上のデータセンターのデータサーバ4
0等に送信する。また、必要により、録音データを同時
再生して聴取できるようにしても良い。
【0018】録音/送信/再生キー29は、利用者が録
音、送信、再生、停止等の指示を入力する入力キーであ
り、MPU18に接続されている。そして、キー19か
ら録音、送信、再生、停止等の指示が入力された場合に
は、指示信号はMPU18に送出され、MPU18は、
入力指示に基づいて録音、送信、再生、停止等の処理を
行うようになっている。長時間にわたり定常的に録音し
てデータ送信するような場合は、送信キーの指示によら
ず、MPU18がメモリー残量を検知して自動送信処理
を行なうことが好ましい。
【0019】半導体メモリー20等は、一般的にはRA
M等で構成されている書込み可能なメモリーであるが、
半導体メモリーに限らずハードディスクのようなもので
あってもよい。これらに録音した音声データ等が記録さ
れる。従来の磁気テープではなく、MPU18のワーク
メモリーとして半導体メモリー20を使用することによ
り、携帯性に優れた録音、送信機能付き携帯電話機を実
現するものである。半導体メモリー20は、録音中のも
のと送信中のものを区別して使用できるようにするため
に、長時間の録音のためには2組のメモリーを備えるこ
とも好ましい。この場合は、使用するメモリーを収録中
においてMPU18により切り替えて使用することによ
り、中断しない録音が可能となる。
【0020】どこでも録音可能な携帯録音装置(以下、
「どこでも録音装置」と表現する場合もある。)100
には、SIMカードまたはUIMカード23が装着でき
るようにされている。SIM(Subscriber Identity Mo
dule) カード23は、携帯電話機に差し込んで、電話番
号などを登録するICチップ内蔵のICカードである。
一般に携帯電話機やPHS端末の電話番号や利用者ID
は、内蔵メモリーに書き込まれていて簡単には変更でき
ない。SIMカードを使うと、どの電話機でも利用者が
自分の電話機として使用できるので、電話機を持ち歩か
ずに必要に応じて借りて使用することができる利便性が
得られる。UIM(User Identity Module) カードも同
様な機能を有するものである。
【0021】なお、SIMカードは、GSM(Gloval S
ystem for Mobile Communication)移動体通信方式用の
カードとして欧州を中心に普及してきたもので、前記の
ように加入者情報(本人のIDや課金情報、相手先電話
番号、各種サービス情報)を記憶するカードである。一
方、UIMカードは、W−CDMA(Code Division Mu
ltiple Access)の次世代携帯電話方式に使用されるカー
ドであり、音声品質の向上、高速データ通信、国際ロー
ミングを目標とする携帯電話方式において、SIMカー
ドと同様に利用者情報を記憶するカードであり、携帯電
話機に組み込んで使用する。
【0022】また、SIMまたはUIMと呼ばれるIC
カードには、公開鍵と秘密鍵のペアからなる公開鍵暗号
方式の秘密鍵と公開鍵証明書が格納されている。「どこ
でも録音装置」保持者の秘密鍵は、このICカード内だ
けに格納され、外部に出ることはない。従って、SIM
またはUIMカードでは、公開鍵暗号演算機能を有し、
前記「どこでも録音装置」保持者の秘密鍵鍵を用いて、
録音データにディジタル署名を付けることができる。こ
れによって、録音データの録音者を証明すること、およ
び録音データに対するディジタル署名の検証によって、
録音データが改ざんされた場合でも、その事実を明らか
にすることができる。
【0023】本発明の携帯録音装置100では、このよ
うなSIMカードまたはUIMカード23によりカード
保持者の識別データをインターフェイスを介して携帯録
音装置100が読み出し、暗号化して送信することによ
り録音データにディジタル署名を付けようとするもので
ある。これにより少なくとも録音データを送信した者が
本人を識別するカードの保持者であることが証明され
る。なお、SIMカードまたはUIMカードというとき
は、携帯電話機に組み込んで使用するプラグインサイズ
の小型のものを意味するが、ICカードを装着できるス
ロット部を有する携帯電話機の場合には、通常の札入れ
サイズのICカードを使用してもよい。
【0024】「どこでも録音装置」100には、また、
位置情報記録機能部24を設けることが好ましい。一般
に移動体通信ネットワークでは、基地局がそのセルエリ
アに割り振られたセルIDなどの位置情報を常に放送し
ている。そして移動体通信ネットワーク内で移動体通信
端末の電源が入れられると、移動体通信端末はその放送
されている位置情報を受信し移動体通信端末に装着され
たICカード内に格納された前回の位置情報と比較し、
同一であればそのまま待ち受け状態に入り、同一でなけ
れば前回のセルより移動したと認識して、あらためて移
動体通信ネットワークに対して位置登録を行う。一旦、
移動体通信端末が移動体通信ネットワークに対して位置
情報登録を完了すると、その後は移動体通信端末が他の
セルエリアに移動した場合はセルエリアを移動する毎
に、一定時間何も起きない場合は、受信電波中に指定さ
れた一定間隔おきに、位置登録更新を行っていく。
【0025】上記のような位置登録の仕組みによって、
移動体通信ネットワークに設置された基地局の交換機は
移動体端末の現在地情報を把握することができ、その現
在地情報を使って特定の移動体通信端末を呼び出すこと
ができる。また、現在主に欧州を中心に採用されている
SAT(SIM Application Toolkit)と呼ばれる、移動体
通信ネットワークを使用して付加価値サービスを実現す
るための移動体通信端末とICカード間の仕組みの標準
規格がある。SATに対応した移動体通信端末とICカ
ードを使用すると、従来端末側からのコマンドを受けて
からしか動作することができなかったICカードが能動
的に移動体通信端末に対してコマンドを送ることができ
る。本発明では、このようなICカードの能動的機能を
利用して、セルエリアの位置移動があった場合には、そ
の事実をICカードに送信することにより、携帯電話機
100が現在位置情報を録音データに記録して送信する
とにより、録音した位置を証明しようとするものであ
る。
【0026】基地局と携帯電話機により把握する現在位
置の情報は比較的大まかの位置情報(携帯電話機のセル
エリアは半径数km程度、PHSの場合は100〜50
0m程度であるため。)であるが、より精度の高い位置
情報を求める場合は、カーナビゲーションシステムの位
置測定手段として採用されているGPS(Global Posit
ioning System)を利用することが考えられる。3個の衛
星からの電波を受信できれば、2次元の位置測定がで
き、4個以上の衛星からの電波を受信できれば、海抜を
加えた3次元の位置測定も可能となることは良く知られ
ている。受信計測モジュールも、NTTドコモの「どこ
Navi」に見られるように小型化さており、このよう
なモジュールを備えることにより位置情報の記録が実現
できる。
【0027】どこでも録音装置100には、また、時刻
情報記録機能部25を設けることが好ましい。通常の携
帯電話機にはカレンダータイマと呼ばれ、現在時刻を表
示する電子時計が組み込まれているが、製造者による出
荷時に適当な標準時に設定され、正しい時刻を表示して
いない場合が多い。また、米国等の広い国土の国では場
所によって時刻が異なる問題もある。本発明のどこでも
録音装置100では、基地局等から送信されている標準
時電波を受信し、どこでも録音可能な携帯録音装置10
0内の内蔵時計を定期的に自動較正し正しい時刻に設定
することができる。本発明では、このような較正された
現在時刻を録音データに記録することにより録音の日付
や時刻を証明するものである。
【0028】次に、本発明で利用する分散型データアー
カイブ装置について説明する。データアーカイブ装置と
は、通常は、書庫ファイルを意味するが、分散型データ
アーカイブ装置40は、ネットワークを介してアクセス
可能な複数のデータサーバに、保管対象データを分散し
て保管する機能と、保管されているデータを必要に応じ
て取出す機能と、を有する分散型データアーカイブ装置
であって、データ保管時に、保管対象データを所定の分
割方法に基づいて複数の分割ファイルに分割する分割手
段と、データ取出時に、当該分割手段を考慮して前記複
数の分割ファイルを統合して元の保管対象データに復元
する統合手段と、を有すること、が好ましい。
【0029】かかる分散型データアーカイブ装置は、本
願出願人による国際出願(PCT/JP00/0898
6)に提案する装置であるが、以下に概略を説明する。
図3は、本発明に使用する分散型データアーカイブ装置
の構成図である。分散型データアーカイブ装置40は、
装置の中枢をなす部分である複数のデータサーバ41
(図3では41a,41b,41c)に対して、ネット
ワーク48を介して、所望のデータを保管する機能を有
している。この分散型データアーカイブ装置40には、
携帯可能記録媒体50を挿入することができ、上記機能
を実行する際には、分散型データアーカイブ装置40と
携帯可能記録媒体50との連携動作が行われる。分散型
データアーカイブ装置40は、図3に示されているよう
に、読取・書込手段42、認証手段43、分割・暗号化
手段44、復号化・統合手段45、データ管理手段4
6、ネットワーク通信手段47から構成されている。
【0030】利用者が、この図3に示された分散型デー
タアーカイブ装置40を利用してデータを保管するに
は、保管対象となるデータを、ファイル単位で分散型デ
ータアーカイブ装置40に与えればよい。図3では、保
管対象データファイルとして、3つのファイルF1,F
2,F3を分散型データアーカイブ装置40に与えた例
が示されている。この分散型データアーカイブ装置40
は、具体的には、携帯可能記録媒体50用のドライブ装
置を備えた汎用コンピュータに、専用のソフトウェアプ
ログラムを組み込むことにより実現できる。一方、個々
のデータサーバは、それぞれサーバ本体51と外部スト
レージ52とによって構成されている。保管対象となる
データは、個々のファイルごとに、ネットワーク48を
経由して、複数のデータサーバ41a,41b,41c
に、所定のデータ保管手順にしたがって保管される。分
散型データアーカイブ装置40は、このような構成から
なるので、ネットワークの規模を拡大しても、十分なセ
キュリティー性を確保することができる。
【0031】本発明に使用するデータサーバや分散型デ
ータアーカイブ装置では、保管対象データ期間に関する
制限を示す期間制限情報を付加した上で、これをデータ
サーバに保管させるようにするのが好ましい。取出処理
を行う際には、この期間制限情報に基づく制限を課する
ことである。具体的には、各データファイルのそれぞれ
に、所定のフォーマットで期間制限情報を付加して、各
データサーバに保管する処理を行えばよい。例えば、
「2001年12月末日以降取出禁止」というような期
間制限情報が付加されているファイルに対しては、利用
者から取出指示があったとしても、その指示が取出禁止
期間以降に与えられた場合であれば、取出が制限される
ような運行が可能である。
【0032】貴重なデータをデータサーバに保管してバ
ックアップすることは既に行なわれているが、分散型デ
ータアーカイブ装置の場合は任意のデジタルデータの保
管に広く利用でき、特にインターネットなどの広域ネッ
トワークを利用してデータをバックアップするのに好適
と考えられる。貴重な音声データの保管の必要性が突然
訪れる場合も多く、本発明の「どこでも録音装置」はこ
のような要請に迅速に対応できる利便性がある。なお、
録音されたデータは携帯録音装置の所有者だけが、再利
用することのみの目的ではないから、他の目的の利用の
ために送信したり、当該目的者に対してのみ内容が読み
取れるように暗号化して配信することもできる。また、
録音データの送信は、メモリー容量の限界を考慮してす
るのが主目的であるが、メモリー容量の限界でなくても
録音者や録音時刻、録音位置、場所の証明のために、こ
れらのデータを付与して録音データを送信する目的が本
発明から除外される分けではない。
【0033】
【発明の効果】上述のように、本発明のどこでも録音可
能な携帯録音装置によれば、半導体メモリーの記憶容量
の限界を気にすることなく、いつでもどこでも何時間で
も録音することが可能となる。録音されたデータには、
録音者が誰であるのか、録音後に改ざんされていないか
どうか、を検証することができるディジタル署名を付す
ことができる。また、本発明の好ましい実施形態では、
ICレコーダ機能部に内蔵する時計が自動較正されるの
で、正しい録音時刻、日付けを記録することができる。
さらに、録音されたデータには、位置情報システムによ
り位置情報が記録されるので録音した位置を証明するこ
とができる。このように、録音した者、録音した日時、
録音した場所を公正に証明できるため、録音データを紛
争時の証拠として用いる場合に、証拠としての信頼性を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のどこでも録音可能な携帯録音装置と
その使用状態を示す図である。
【図2】 どこでも録音可能な携帯録音装置の具体的な
構成ブロック例を示す図である。
【図3】 本発明に使用する分散型データアーカイブ装
置の構成図である。
【図4】 半導体メモリーによる録音機能を備える携帯
電話機の構成ブロック図の例である。
【符号の説明】
11 アンテナ 12 送話器(レシーバ) 13 受話器または集音器(マイクロフォン) 14 バス制御部 18,28 MPU 19 録音/送信/再生キー 20,30 半導体メモリー 21,31 液晶表示部 22,32 キーボード、キーボタン 23 SIMまたはUIMカード 24 位置情報記録機能部 25 時刻情報記録機能部 40 データサーバ、分散型データアーカイブ装置 41 データサーバ 42 読取・書込手段 43 認証手段 44 分割・暗号化手段 45 復号化・統合手段 46 データ管理手段 47 ネットワーク通信手段 48 ネットワーク 50 携帯可能記録媒体 51 サーバ本体 52 外部ストレージ 100 どこでも録音可能な携帯録音装置 101 ICレコーダ機能部 102 携帯電話機能部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 7/38 H04B 7/26 109L H04Q 7/04 D Fターム(参考) 5K015 AA06 AE04 GA02 5K024 AA72 BB05 CC11 DD01 DD02 5K027 AA11 HH08 MM03 5K039 BB04 DD01 DD02 EE01 FF14 HH09 5K067 AA33 AA34 BB04 EE02 EE10 EE16 FF40 GG01 HH05 HH22 HH23 KK15

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICレコーダ機能部と携帯電話機能部を
    備えた電話機能付き携帯録音装置であって、ICレコー
    ダ機能部は音声データを半導体メモリー等の記憶素子に
    記録する機能を有し、携帯電話機能部にはICカードが
    挿入されていて、該携帯録音装置の所有者または通話料
    金の支払い者である電話加入者を識別する機能を有し、
    かつ携帯電話機能部は、ICレコーダのメモリー容量が
    限界に近くなった場合に、あるいは限界にならない場合
    においても、自動的にまたは利用者の指示に従い、ネッ
    トワークへ接続し、ICレコーダ機能部の録音データを
    ネットワーク上のデータセンターのデータサーバまたは
    分散型データアーカイブ装置へ送信することを特徴とす
    る、どこでも録音可能な携帯録音装置。
  2. 【請求項2】 ネットワークがインターネットであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のどこでも録音可能な携帯
    録音装置。
  3. 【請求項3】 携帯電話機能部に挿入するICカードが
    SIMまたはUIMカードであることを特徴とする請求
    項1または請求項2記載のどこでも録音可能な携帯録音
    装置。
  4. 【請求項4】 分散型データアーカイブ装置が、ネット
    ワークを介してアクセス可能な複数のデータサーバに、
    保管対象のデータを分散して保管する機能と、保管され
    ているデータを必要に応じて取出す機能と、を有する分
    散型データアーカイブ装置であって、データ保管時に、
    保管対象データを所定の分割方法に基づいて複数の分割
    データファイルに分割する分割手段と、データ取出時
    に、当該分割手段を考慮して前記複数の分割データファ
    イルを統合して元の保管対象データに復元する統合手段
    と、を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3
    記載のどこでも録音可能な携帯録音装置。
  5. 【請求項5】 録音データにディジタル署名を付ける機
    能を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4記
    載のどこでも録音可能な携帯録音装置。
  6. 【請求項6】 録音データに現在位置情報を記録する機
    能を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4記
    載のどこでも録音可能な携帯録音装置。
  7. 【請求項7】 録音データに現在時刻情報を記録する機
    能を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4記
    載のどこでも録音可能な携帯録音装置。
  8. 【請求項8】 録音データを携帯録音装置の所有者以外
    に配信する機能を有することを特徴とする請求項1ない
    し請求項4記載のどこでも録音可能な携帯録音装置。
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