JP2001112042A - 移動体通信システム、基地局、携帯型電話機、外部端末および位置情報記憶再生方法 - Google Patents

移動体通信システム、基地局、携帯型電話機、外部端末および位置情報記憶再生方法

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JP2001112042A
JP2001112042A JP28284299A JP28284299A JP2001112042A JP 2001112042 A JP2001112042 A JP 2001112042A JP 28284299 A JP28284299 A JP 28284299A JP 28284299 A JP28284299 A JP 28284299A JP 2001112042 A JP2001112042 A JP 2001112042A
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base station
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portable telephone
external terminal
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Kazuhisa Kobayashi
和久 小林
Tomohiro Ezaki
智宏 江崎
Yasuaki Takahara
保明 高原
Toru Nakamura
徹 仲村
Yukio Takeuchi
幸男 竹内
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Hitachi Ltd
Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Xanavi Informatics Corp
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】移動体通信システムにおいて、基地局から位置
情報を送信し、携帯型電話機で受信した位置情報を記録
し、記録した位置情報を外部に出力可能とする。 【解決手段】位置情報記録指示部102で、指示を受け
付けると、基地局に対して位置情報の送信を要求する。
基地局から位置情報が送信されると、位置情報記憶部1
04にその位置情報を記憶しておく。さらに、位置情報
再生指示部105で、位置情報の再生出力指示を受け付
けると、位置情報記憶部104に記憶した位置情報を、
外部端末I/F部317及び外部端末接続部を介して他
の外部端末へ出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PHS(Personal
Handy Phone System)、PDC(Personal Digital Ce
llular)等に代表される携帯型電話機(移動機)に関
し、特に基地局あるいは移動機の位置情報を扱った機能
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、PHS、PDC等の携帯型電話機
が広く普及し、それとともに、これら携帯型電話機を使
った通信サービスも音声通話のみでなく、データ通信を
利用した様々なものが出てきている。そのような通信サ
ービスの中の一つとして、PHSによる位置情報提供サ
ービスがある。PHSは1基地局のカバーする無線通信
エリアが約100mから500m程度と小さい為、無線
回線を確立している基地局の位置を基準としてPHS移
動機の概略の位置情報を提供することが可能である。
【0003】実際に運用されているサービス例として
は、 データ通信型位置情報サービスがある。本サービ
スを実現するシステム構成としては、移動機側は、PH
Sにデータ通信用カードとパーソナルコンピュータを接
続した構成であり、網側は基地局、公衆網及び周辺エリ
ア情報を提供するサービスプロバイダが接続される構成
である。本サービスによると、ユーザーがPHSを使っ
てインターネットを通じて、前記サービスプロバイダー
にアクセスすることにより、その時点で無線回線を確立
している基地局の緯度・経度情報、その緯度・経度を中
心とした周辺エリアの地図情報、レストラン情報等をパ
ーソナルコンピュータへ取り込むことが可能となる。
【0004】また、その他の公知例としては、特開平6
−350733号公報に記載の携帯電話ナビゲーション
システムがある。これは、基地局の位置情報を知るもの
ではないが、各基地局において周辺の地図情報を持た
せ、一方、携帯電話には、地図情報表示用の表示部を設
けた構成として、携帯電話が地図情報要求を基地局へ送
信し、基地局がこれを受信判定すると、基地局は自身の
持つ地図情報を携帯電話に送信し、前記表示部において
この地図情報を表示するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術に記し
たように、携帯型電話機を使った位置情報提供サービス
があり、現在自分のいるエリア周辺の情報がリアルタイ
ムに得られ、便利なものである。
【0006】しかし、上記データ通信型位置情報サービ
スでは、データ通信を確立し、インターネットにアクセ
スする為、外出先でサービスを利用しようとした場合
は、PHS移動機に加え、PHSでデータ通信を行う為
のデータ通信用カード、そして受信した情報を表示する
ために使用するターミナル機能を有したパーソナルコン
ピュータを一緒に持ち歩く必要がある。また、データ通
信型位置情報サービスではインターネットに接続する必
要がある為、位置情報を得るにあたり、PHSの通信に
かかる通話料に加え、インターネットプロバイダーの接
続利用料金が必要になるといった課題もある。
【0007】また、上記公報における携帯電話ナビゲー
ションによれば、データ通信カード、パーソナルコンピ
ュータを一緒に携帯する必要はないが、携帯電話に地図
を表示する表示部を設ける為、利便性を考えた場合、表
示部を大型化あるいは高精細化する必要がある。これを
行えば、その分の消費電力が多くなり、バッテリの消耗
が多くなってしまうといった課題が発生してしまう。そ
して、一度受信した地図情報は、再度携帯電話の表示部
に再表示させても良いと記されているが、複数地点の地
図情報を持ち合わせることは考えられていない為、新し
く地図情報を受信した場合は、上書きして更新すること
になってしまう。また、携帯電話ナビゲーションは、電
話機の外部に記憶した情報を出力する手段は有していな
い。
【0008】本発明は、上記の課題を解決するために、
移動体通信システムにおいて、基地局から位置情報を送
信し、携帯型電話機で受信した位置情報を記録し、記録
した位置情報を外部に出力可能とする移動体通信システ
ム、基地局、携帯型電話機、外部装置および位置情報記
録再生方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、基地局と無線回線を確立して通信する携
帯型電話機において、前記基地局から送信される信号か
ら、予め定められた設置位置を示す位置情報を抽出する
抽出手段と、前記抽出手段により抽出された位置情報を
記憶する位置情報記憶手段と、前記位置情報の出力指示
を受け付ける受付け手段と、前記受付け手段で前記出力
指示を受け付けたときに、前記位置情報記憶手段に記憶
した位置情報を他の外部端末へ出力する出力手段とを有
する。
【0010】また、前記基地局に対して前記位置情報の
送信を要求する要求手段をさらに有することができる。
前記記憶手段は、前記抽出手段により抽出された時刻に
対応させて前記位置情報を記憶するようにしてもよい。
もしくは、新たに位置情報が抽出手段により抽出された
ときには、記憶手段に記憶する位置情報を更新するよう
にしてもよい。
【0011】前記要求手段は、同一基地局のエリア内に
おける滞在時間が予め定めた時間を経過したときに、前
記位置情報の送信要求を行うことができる。または、前
記要求手段は、発呼または着呼を検出したときに前記位
置情報の送信要求を行うようにしてもよい。
【0012】さらに、GPS(Global Positioning Sys
tem)衛星から送信される電波を受信し、当該携帯型電
話機の位置情報を検出するGPS受信処理手段をさらに
有し、前記位置情報記憶手段は、前記GPS受信処理手
段で検出した位置情報を更に記憶するようにしてよい。
【0013】また、前記出力手段は、前記外部端末と、
予め定めたプロトコルにしたがって前記位置情報を送信
するインタフェース処理手段を備える。これに対して、
外部端末は、携帯電話への前記位置情報の送信要求を受
け付ける受付け手段と、予め定めたプロトコルにしたが
って前記携帯電話からの前記位置情報を受信するインタ
フェース処理手段と備えることができる。
【0014】携帯型電話機と無線回線を確立して通信す
る基地局には、予め定められた設置位置を示す位置情報
を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶する位置情
報の送信の要求を受け付ける受付け手段と、前記受付け
手段で前記要求を受け付けたときに前記記憶手段に記憶
する位置情報を送信する送信手段とを有することができ
る。このような基地局を複数備えることにより移動体通
信システムを構成することができる。
【0015】このように、本発明によれば、外出先で基
地局から報知される位置情報を内部に記録できる携帯型
電話機が提供される。また、本発明によれば、パーソナ
ルコンピュータあるいはカーナビゲーション等の外部端
末へ、携帯型電話機から位置情報を出力することによ
り、外部端末の有する地図情報とあわせて、先に記録し
ていた位置情報も出力し、外部通信端末のアプリケーシ
ョン上で利用できる携帯型電話機が提供される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0017】まず、図3及び図4を用いて、基本的な移
動機301と基地局401との内部構成例を説明する。
【0018】図3及び図4において、301は移動機本
体、401は基地局本体、302は移動機全体の制御を
司る主制御部である。1302は基地局全体の制御を司
る主制御部である。303・1303は全体制御ソフト
や、固定データ等を記憶するROM(Read Only Memor
y)、304・1304はワークあるいはバッファ等と
して使用するRAM(Random Access Memory)である。
【0019】移動機301においては、表示部305及
びキー操作部306を有しており、表示部305は、各
種状態表示を行うディスプレイである。そして、キー操
作部306は、ダイヤリング、機能設定等で使用するた
めのプッシュボタン、スイッチ等で構成される入力部で
ある。表示部305及びキー操作部306は、周辺I/
F部307を介して、主制御部302と接続される。周
辺I/F部307では、接続される各周辺装置と主制御
部302間の信号レベル変換、制御信号のタイミングあ
わせ等のインタフェース処理を行う。表示部305は、
周辺I/F部307を介した主制御部302からの制御
により、文字等の情報を表示し、キー操作部306から
の入力は、周辺I/F部307を介して、主制御部30
2に入力される。主制御部302では、キー入力検出及
び入力キーの判別をすることで、これに応じた内部処理
の制御を行う。
【0020】アンテナ部308・1308は電波の送受
信を行い、無線I/F部309・1309は、フィルタ
リング、ゲイン調整等を行う。そして、変復調部310
・1310は、規定の変復調方式に基づいて処理を行
う。変復調部310・1310は、変調時は無線通信の
効率を上げる為、ベースバンド信号の周波数帯域を高く
して、規定の周波数帯域の搬送波にベースバンド信号を
乗せるよう処理を行い、復調時は高周波化された無線受
信信号からベースバンド信号を抽出する処理を行う。
【0021】ベースバンド処理部311・1311は、
PHSであれば、TDMA(Time Division Multiple A
ccess)方式でスロットと呼ばれるパケット単位で基地
局401と移動機301との間は無線通信を行うので、
これにしたがって、TDMAのタイミングにあわせたス
ロット送受信処理、送信時のスロット生成処理、受信時
のスロット同期検出及びデータ抽出処理等を行う。
【0022】図5に、PHSの標準規格であるRCR
STD−28規格記載の通信スロットの構成を示す。図
5(a)は、基地局401と移動機301との間で無線
リンクを確立する等で制御用データを送受信する際に使
用する制御用物理スロットであり、図5(b)は、主に
通話時にユーザーが占有して使用する通信用物理スロッ
トである。但し、後述する位置登録等においては、通信
用物理スロットを使用して制御データを送受信する場合
がある。
【0023】図5において、Rは過渡応答ランプタイ
ム、SSはスタートシンボル、CACは制御データ、U
Wは同期ワード、CRCはエラー検出符号であり、通信
用物理スロットにおけるPRはプリアンブル、CIはチ
ャネル種別、SAは低速付随制御チャネル、Iは音声デ
ータ等のユーザーデータである。両スロット共、ガード
ビットを含めて1スロットで240bitである。
【0024】図3及び図4のベースバンド処理部311
・1311では、受信時は、図5に示したスロット内に
ある同期ワード(UW)を検出することでスロットを抽
出し、更に、同期ワード(UW)のビット位置を基準に
制御データ(CAC)あるいは音声通信中であれば、音
声データ(I)を抽出する。そして、送信時は、制御デ
ータ(CAC)あるいは音声データ(I)に、図5に示
したような形式になるようCRC符号の付加等を行って
スロットを生成する。
【0025】移動機301においては、音声を受信した
時は、ベースバンド処理部311にて抽出した音声デー
タ部(I)を音声コーデック部312にてデータ伸長処
理を行い、D/A変換部313でアナログ信号に変換し
た後、スピーカー314から出力する。一方、基地局4
01においては、音声コーデック部1312にてデータ
伸長処理した音声データを公衆のデジタル網と接続する
為のインターフェース処理を行うデジタル網I/F部1
402に出力し、これを介して、網へ送り出す。
【0026】また、音声を送信する時は、移動機301
では、マイク315から入力される音声信号を、A/D
変換部316でデジタルデータに変換し、音声コーデッ
ク部312で規定の音声データ圧縮方式でデータ圧縮処
理を行った後、ベースバンド処理部311へ出力し、前
記の各処理を行ったあと、通信スロットをアンテナ部3
08より送信する。一方、基地局401においては、デ
ジタル網I/F部1402を介して網から受信される音
声データを音声コーデック部1312にてデータ圧縮処
理を行い、ベースバンド処理部1311へ入力し、携帯
型電話機301同様、前記各処理を行った後、通信スロ
ットをアンテナ部1308より送信する。
【0027】移動機301における外部端末I/F部3
17および外部端末接続部318は、パーソナルコンピ
ュータ等の外部端末を接続させてデータ通信する際に使
用するものである。外部端末I/F部317は、外部端
末とのインターフェース処理を行い、外部端末接続部3
18は外部端末を接続させるコネクタである。ユーザデ
ータが非音声データの場合は、音声コーデック部312
を通さずに、外部端末I/F部317および外部端末接
続部318を介して、外部端末とデータの送受信を行
う。
【0028】送受信スロットが制御用データの場合は、
ベースバンド処理部311で処理した後、主制御部30
2にて、制御データを解析し、制御データの種別に応じ
た規定のシーケンス処理等を行う。
【0029】次に、本実施の形態における携帯型電話機
(移動機)及び基地局の構成例について説明する。
【0030】本実施の形態においては、基地局側におい
て、基地局自身の設置位置の緯度・経度の位置情報をあ
らかじめ保持させておき、これを予め定めたタイミング
で送信する。移動機側は、外部端末が接続されていなけ
れば、基地局より受信した位置情報を移動機内部に記録
する。
【0031】基地局が位置情報を送信するタイミングと
しては、 (1)移動機から位置情報の取得要求を受信
したとき、 (2)定期的とすることができる。
【0032】まず、図1、図2及び図6を用いて上記
(1)を第1の実施の形態として説明する。
【0033】図1および図2において、図3及び図4示
した移動機301と基地局401と同一構成要素には同
一符号を付している。
【0034】図1において、101が本実施の形態にお
ける移動機であり、図3にて説明した移動機301に、
位置情報記録指示部102、位置情報判別部103、位
置情報記憶部104及び位置情報再生指示部105をさ
らに設けた構成としている。そして、図2において、2
01が本実施の携帯における基地局を示し、図4にて説
明した基地局401に位置情報保持部202と位置情報
要求判別部203とをさらに設けた構成としている。
【0035】基地局201は、設置される場所の緯度・
経度データを位置情報保持部202にあらかじめ記憶し
ておく。位置情報保持部202は、例えばROMであっ
て、あらかじめ緯度・経度データを書き込んでおいても
良いし、基地局201の設置位置を移動させるようなと
きには、位置情報が更新できるよう、書き換え可能なフ
ラッシュメモリ等を使用して、書き込んでおいてもよ
い。
【0036】移動機101が、基地局201から位置情
報を得る時は、本実施の形態では、まず、移動機101
が位置情報取得要求を示すデータを入れたスロットを構
成し、基地局201に送信する。これは、図1に示した
位置情報記録指示部102からの指示により行い、主制
御部302は、位置情報記録指示部102から指示を受
けたときに、ベースバンド処理部311を制御し、スロ
ット生成処理を行う。位置情報記録指示部102は、例
えば、図示したようにキー操作部306における位置情
報記録用のボタンであって、ユーザーがボタン操作した
ことを受けて主制御部302へ指示を出すようにする。
図23に、移動機の外観図を示す。図23に示すよう
に、位置情報記録指示部102は、移動機のボタンの1
つとして設定しておくことができる。
【0037】また、他の位置情報記録手段を実施する移
動機601の構成として、図6に示したように、位置情
報を一定時間毎に記録指示を出力するよう位置情報記録
タイマー602を設け、位置情報記録タイマー602に
よる時間通知によって定期的に主制御部302へ指示を
出すようにしても良い。図6において、図1と同一構成
要素には同一符号を付している。
【0038】位置情報記録指示部102の指示によって
生成するスロットは、例えば、PHSのRCR STD
−28規格に従うならば、制御用物理スロットで予約あ
るいはオプションとして定義される領域を機能拡張する
目的で使用し、その中の特定の1bitのデータを例え
ば位置情報取得要求ビットとして定義しておき、0なら
ば要求無し、1ならば要求有りなどとして使用すれば実
現可能である。移動機101では、生成したスロットを
前述のように変復調部310で変調処理を行い、無線I
/F部309で処理し、アンテナ部308より基地局2
01へ送信する。
【0039】一方、これを受信した基地局201では、
まず、アンテナ部1308で受信したスロットを前述の
ように無線I/F部1309、変復調部1310での復
調処理を経てベースバンド処理部1311へ入力する。
ベースバンド処理部1311では、主制御部1302の
処理の元、受信スロットから制御データを抽出し、位置
情報要求判別部1203に抽出した制御データを入力す
る。位置情報要求判別部1203においては、例えば先
に記したように定義しておいた位置情報取得要求ビット
をチェックする処理を行い、主制御部1302に判別結
果を通知する。主制御部1311では、この判別結果に
基づいて、位置情報取得要求を受信した場合には、位置
情報保持部1202にあらかじめ記憶している緯度・経
度データを読み出し、これを移動機101へ送信する。
読み出した位置情報は、主制御部1302の制御の元、
ベースバンド処理部1311にて、位置情報送信用の通
信スロットを生成し、変復調部1310、無線I/F部
を介して、アンテナ部1308より移動機101へ送信
する。位置情報通信用のスロットの構成も、例えば、制
御用物理スロットで予約あるいはオプションとして定義
されている領域を使用して構成する。
【0040】そして、位置情報通信用スロットを受信す
る移動機101では、主制御部302の制御の元、無線
I/F部309、変復調部310の復調処理を経て受信
スロットをベースバンド処理部311へ入力し、ベース
バンド処理部311にて制御データを抽出し、次にはこ
れを一度位置情報判別部103へ出力する。位置情報判
別部103では、抽出した制御データが位置情報である
か否かを判別する。位置情報の判別は、例えば、前述の
位置情報取得要求ビットと同様に、予約あるいはオプシ
ョンとして定義されるスロットを使用して、その中の特
定の1bitを位置情報であることを示すビットとして
定義しておけば、これが1か否かでスロット内のデータ
が位置情報であるか否かを判断することが可能である。
位置情報判別部103で受信した制御データが基地局2
01からの位置情報であると判定した場合は、この位置
情報を位置情報記憶部104へ書き込む。位置情報記憶
部104は、あとでデータを読み出すので、電源が切れ
たとしても記憶したデータを覚えておけるようフラッシ
ュメモリ等の記憶手段を使用するのが好ましい。そし
て、フラッシュメモリ等の記憶手段であれば、位置情報
を書き込む毎に書き込みアドレスをかえることで、次に
異なる基地局から位置情報を受信しても先に記憶した位
置情報は残したまま、メモリ容量が許す限り記録し続け
ることが可能である。
【0041】図1及び図23において、位置情報再生指
示部105は、図示したようにキー操作部306におけ
る位置情報再生用のボタンであって、外部端末に出力す
る場合にボタン操作することで主制御部302に位置情
報の読み出し指示を出力する。主制御部302では、位
置情報再生指示部105からの指示に基づいて、位置情
報記憶部104から記憶した基地局201の位置情報を
読み出し、読み出したデータを外部端末I/F部31
7、外部端末接続部318を介して、カーナビゲーショ
ンあるいはパソコン等の外部機器に送出する。
【0042】位置情報再生指示部105を、図6に示し
たように構成した場合、外部端末接続部318からの信
号を位置情報再生指示部105に入力して、外部端末が
接続されたか否かを検出して、接続されたことを検出し
たら主制御部302に指示を出したり、または、読み出
し要求とするコマンドを移動機101と外部端末間で定
義しておき、外部端末から読み出し要求のコマンドを受
けたときに主制御部302に指示を出すといった処理を
行っても良い。
【0043】以上述べたように、基地局201にあらか
じめ設置される位置の緯度・経度データを位置情報とし
て記憶しておき、移動機101が位置情報取得要求を基
地局201に指示ことによって、位置情報を取得するこ
とが可能である。本実施の形態によれば、移動機101
からの要求があったときのみ、位置情報のやり取りが行
われるので、かかる通信量の増加を最低限にでき、効率
よく位置情報を得ることが可能となる。そして、移動機
101では、複数の位置の緯度・経度データを記憶させ
ることが可能で有り、また外部端末に記録した位置情報
を再生出力することも可能となる。
【0044】次に前記(2)に示した、基地局201が
定期的に位置情報を報知するようにした場合の実施の形
態を第2の実施の形態として説明する。
【0045】第2の実施の形態における移動機は、構成
としては図1あるいは図6に示した構成と同様でよく、
主制御部302における処理を以下に示すようにするこ
とで実現できる。
【0046】本実施の形態では、例えば、次に述べる基
地局701から定期的に受信される位置情報は、一時的
にRAM304内の特定アドレスに記憶しておき、位置
情報記録指示部102から指示がないまま他の基地局か
ら異なる位置情報を受信した場合には、RAM304内
に一時記憶した位置情報は書き換える。そして、位置情
報記憶指示部602から主制御部302に記録指示が出
力された時は、RAM304内に記憶した位置情報を読
み出し、位置情報記憶部104に書き込むようにするこ
とで、必要な位置情報を移動機内に記録していくことが
可能である。
【0047】図7は、第2の実施の形態における基地局
701の構成を示した図であり、基地局401の構成
に、位置情報保持部202と位置情報送信タイマー70
2とをさらに設けた構成としている。位置情報保持部2
02は、前述の図2と同じであり、自身の緯度・経度デ
ータを持つ記憶手段である。そして、位置情報送信タイ
マー702は、位置情報を送信する時間を計時する手段
で、ある決まった時間になったときに、定期的に主制御
部302に時間を知らせる処理を行う。
【0048】主制御部302は、位置情報送信タイマー
702から時間報知を受けたら、ベースバンド処理部3
11を制御して、位置情報保持部202から読み出した
位置情報を入れたスロットを生成し、変復調部310、
無線I/F部309での処理を介して、アンテナ部30
8より、通信エリア内の移動機に送信するように処理を
行う。
【0049】または、位置情報送信タイマー702を設
ける代わりに、通常基地局は、後述する位置登録の目的
で、自身の基地局IDを定期的に送信するので、これに
あわせて、位置情報を送信するようにしてもよい。この
場合、例えば、基地局IDの次に位置情報を送信するよ
う主制御部302において処理を追加することで実現で
きる。
【0050】以上のように、移動機101あるいは60
1及び基地局701を構成すれば、移動機が位置情報取
得要求を基地局701に送らなくても、定期的に位置情
報を受信することができるので、位置情報を得るに当っ
ての無線区間におけるネゴシエーション処理が不要であ
り、受信した位置情報を必要に応じて移動機内部に記憶
するか否かを判定するだけの処理で良くなる。
【0051】以上、第1および第2の実施の形態のよう
に基地局が位置情報を送信することで、覚えておきたい
場所の位置情報を移動機内に記録することが可能とな
る。
【0052】次に、基地局の位置情報を自動的に記録す
る機能を設けた携帯型電話機について説明する。前述の
図6に示す移動機は、タイマーによって自動的に位置情
報を記録可能であるが、更に他の実施の形態として、第
3〜第5の実施の形態を説明する。
【0053】第1および第2の実施の形態の移動機60
1によれば、位置情報記録指示部102からの指示をき
っかけとして、基地局の位置情報を移動機内に記憶させ
ることが可能である。そこで、位置情報記録指示部10
2の制御について、下記(3)から(5)のタイミング
で出力する例を説明する。
【0054】(3)位置登録時。
【0055】(4)同一基地局のエリア内に一定時間以
上滞在時。
【0056】(5)発着呼時。
【0057】まず(3)の位置登録時の実施の形態を、
第3の実施の形態として説明する。
【0058】一般的に、PDC、PHS等の携帯型電話
機は、移動しても移動先で発着呼可能なように、位置登
録と呼ばれる処理を行う。位置登録の処理は、概略以下
のようなシーケンスで実施される。
【0059】各基地局401は、自身の基地局IDを有
しており、また移動機301も移動機IDを有してい
る。通常、基地局401は、所定の時間間隔で定期的に
自身の基地局IDを送信しており、移動機301では、
このタイミングにあわせて間欠的に基地局IDを受信し
ている。移動機301側では、受信した基地局IDと自
身が記憶している基地局IDを比較し、受信した基地局
IDが既存のものと異なったときに、位置登録要求メッ
セージ及び自身の移動機IDを基地局401に送信し、
網に位置登録を要求するといった処理を行う。基地局4
01は、位置登録要求メッセージを受信すると、網内に
ある位置情報記憶手段に移動機301の位置情報を記憶
し、位置登録が完了すると移動機301に対して位置登
録受付メッセージにて完了を知らせる。そして、移動機
301は位置登録受け付けメッセージを受信した場合
に、その基地局の基地局IDを記憶しておく。そして、
移動してまた受信する基地局IDが変わったときに、位
置登録処理を上述のように行う。
【0060】第3の実施の形態では、移動機301、基
地局401間の位置登録シーケンスにあわせて基地局4
01から送信される位置情報を記録するようにする。
【0061】本実施の形態において、移動機側のハード
的な構成としては、図6と同様でよく、例えば、主制御
部302にて、図8に示すように処理を行う。図8は、
基地局201あるいは701からスロットを受信した時
の処理例を示したフローチャートである。1スロット受
信する度にベースバンド処理部311にて抽出されたデ
ータに対して、実行するものとする。
【0062】図8において、移動機は、スロット受信処
理として、位置登録フラグのチェックを行う(処理80
1)。位置登録フラグは、0ならば位置登録処理してい
ない状態で、1の時は位置登録処理中であることを示す
ものとする。位置登録フラグが0ならば、基地局IDの
チェックを行う(処理802)。ここでは、移動機60
1に既に登録している基地局IDと新たに受信された基
地局IDとの比較を行い、基地局IDが変化したか否か
をチェックする(処理803)。基地局IDが変化して
いない場合は、位置登録する必要はないので本シーケン
ス処理を終了し、元の処理へリターンする。基地局ID
が変化していた場合には、位置登録する必要があるの
で、位置登録要求メッセージ及び移動機IDを送信する
処理を行う(処理804)。そして、位置登録処理中を
示す位置登録フラグを1にセットする(処理805)。
次に、位置登録フラグが1の状態でスロットを受信した
ときは、処理801から処理806へ遷移し、位置登録
完了を示す位置登録受け付けメッセージを受信したか否
かをチェックする。位置登録受け付けメッセージを受信
していなければ、基地局201または701にて位置登
録処理が完了していないので、処理802以降の処理を
行う。そして位置登録受け付けメッセージを受信した場
合には、新しい基地局IDを移動機601内に登録し
(処理807)、基地局の位置情報を位置情報記憶部1
04へ記録する処理を実行する(処理808)。位置情
報を記録したあとに、位置登録フラグを0にクリアし
(処理809)、以降、本スロット受信処理を継続す
る。
【0063】このような処理を追加することで、位置登
録にあわせて、無線リンクした基地局201あるいは7
01の位置情報を自動的に記録していくことができる。
【0064】基地局側の構成は前述の図2または図7と
同様の構成でも良いし、あるいは、基地局における、位
置登録処理において、位置登録完了後にのみ自身の緯度
・経度データを送信するように処理してもよい。
【0065】この場合、主制御部1302は、ベースバ
ンド処理部1311にて抽出した受信データが位置登録
要求メッセージであるか否かを判定し、位置登録要求メ
ッセージであった場合には、まず位置登録処理を行い、
その処理が完了したときに、位置登録完了を知らせる位
置登録受け付けメッセージを送信し、本メッセージを送
信した後に、更に位置情報を送信するように処理を追加
すれば良い。位置情報の送信は、前述と同様、主制御部
1302からの制御により、位置情報保持部1202に
記憶している緯度・経度データを読み出し、ベースバン
ド処理部1311にて送信スロットを生成し、変復調部
1310、無線I/F部1309での処理を介して、ア
ンテナ部1308より送信するよう処理を行う。
【0066】以上、第3の実施の形態によれば、移動機
601は、移動して無線リンクしている基地局201ま
たは701が変わる毎に、基地局から知らされる位置情
報を逐次自動的に記録していくので、概略の行動履歴を
とるといった新しい機能を実現できる。本機能によれ
ば、例えば、観光地等でまだいっていない場所を確認し
て、後日再度訪れるといったような使い方ができ、利便
性を向上させる効果がある。また、基地局201または
701においても、移動機601が位置登録要求する際
の1回だけ位置情報を送信するようにすれば、以降、移
動機601が同一基地局エリア内にいる間は、位置情報
を送信する処理が必要なくなる為、かかる基地局におけ
る処理量も必要最小限にとどめることが可能である。
【0067】次に前記(4)の1基地局に一定時間以上
滞在したときに位置情報を記憶する場合について、第4
の実施の形態として説明する。
【0068】図9に第4の実施の形態における携帯型電
話機の構成を示す。
【0069】図9において、図3および図6と同一構成
要素には同一符号を付している。図9において、901
は本実施の形態の移動機で有り、移動機601の構成に
おいて、位置情報記録指示部102に滞在時間カウンタ
902を設けた構成としている。滞在時間カウンタ90
2は、同一基地局内の滞在時間をカウントするもので、
例えば、300に設定すると1秒単位で1づつカウンタ
値を減らし、0になったときに位置情報記録指示を主制
御部302に出力する処理を行う。300に設定した場
合は、5分(300秒)間経過したことを検出する事が
可能となる。本実施の形態では、まず、移動機901が
ある基地局のエリアに入ると、前述したように位置登録
処理を行うので、移動機901は、位置登録受け付けメ
ッセージを受信したときに滞在時間カウンタを起動し、
カウンタが設定時間分カウントし終わってタイムアウト
になったときに、位置情報記録指示を出力するように処
理を行う。
【0070】図10は、滞在時間カウンタ902を使っ
て、基地局701から受信される位置情報を記録する処
理のフローチャートを示している。本処理ルーチンは、
スロット受信毎に実行されるものとする。図10におい
て、移動機は、位置情報記録許可フラグをチェックし
(処理1001)、本フラグは後述するように滞在カウ
ンタ902がカウント終了(タイムアウト)し、位置情
報記録指示があったときに1にセットされる。処理10
01で位置情報許可フラグが0であった場合、まだ一基
地局に入ってから所定時間以上経過していないので、処
理1002を実行する。処理1002では網側での位置
登録処理完了を示す位置登録受け付けメッセージを基地
局701から受信したか否かをチェックする処理であ
る。ここで位置登録受け付けメッセージを検出した場合
には、滞在時間カウンタ902の時間設定を行う(処理
1003)。この処理は、例えば、上述のように300
といった滞在時間のカウント値を主制御部302からセ
ットする。以降、滞在カウンタ902はカウントを開始
する。そして、処理1002で受信メッセージが、位置
登録受け付けメッセージ以外であった場合には、位置情
報記録指示部102からの入力をチェックし(処理10
04)、指示が無ければ、本ルーチンを終わり元の処理
にリターンする。位置情報記録指示を受けていた場合に
は、位置情報記録許可フラグを1にセットし(処理10
05)、次の受信スロット以降に受信する位置情報を記
録する。この状態で次にスロットを受信した場合は、処
理1001で位置情報記録フラグのチェックにて1とな
っているので、基地局701から受信した位置情報を位
置情報記憶部104に記録する(処理1006)。そし
て、位置情報を記録したあとに、位置情報記録許可フラ
グを0にクリアし(処理1007)、処理1002以降
を実行する。以降、次に位置登録が行われるまでは、位
置登録記録許可フラグは0なので、同一基地局内にいる
間は、位置情報を記録する処理は行わないようになる。
また、滞在時間カウンタ902がタイムアウトする前に
他の基地局の通信エリアに移動したときは、移動先基地
局と、また位置登録処理が行われるので、図10に示し
たように位置登録処理完了後に位置登録受け付けメッセ
ージを受信した時に滞在カウンタの値が更新される。し
たがって、一基地局に設定時間以上滞在していない場合
は、タイムアウトせず、位置情報を記録することはな
い。
【0071】以上のように移動機901を構成し、図1
0に示すように処理することで、1基地局に一定時間以
上滞在した場合に位置情報を1回だけ記録する移動機が
実現可能である。
【0072】本実施の形態の基地局側の構成は、図7と
同様で実施可能である。
【0073】本実施の形態によれば、通常、気に入った
場所、あるいは用事のあった場所等には、立ち止まるこ
とが多く、逆に用事のない場所であれば、単に歩いて通
り過ぎてしまうだけのことが一般的なので、このような
時間を考えて、ある一定時間同一エリア内に滞在した時
のみ記憶するようにすれば、利用者にとって意味のある
場所の位置情報のみを自動的に記録するといった使い方
が可能になり、利便性が向上する。
【0074】次に、第5の実施の形態について説明す
る。
【0075】第5の実施の形態では、発呼もしくは着呼
の時に位置情報を記憶するので、移動機は、通常の発呼
及び着呼の制御シーケンスにあわせて、基地局より受信
される位置情報を記憶するよう処理を行う。
【0076】以下、発呼シーケンスを例に説明する。図
11は、RCR STD−28規格に記載される通常の
発呼シーケンスの例である。図示したように発呼時は、
移動機のオフフックをきっかけに、途中省略しているが
所定のメッセージのやり取りが行われる。移動機は、オ
フフックするとリンクチャネル確立要求メッセージにて
通信に先立ってプロトコル情報等を基地局に送信する。
そして、これを受信した基地局は、通信チャネルの割り
当てを行い、リンクチャネル確立割り当てメッセージを
移動機へ送信する。発呼の場合は、次に移動機は、発呼
要求を知らせる呼設定メッセージを基地局に送信する。
基地局はこの発呼メッセージの受付け、発呼可能と判断
すると、発呼が受付けられる旨の呼設定受付けメッセー
ジを移動機側へ送信する。図11に示したように、基地
局側から相手呼び出し中を示す呼出メッセージ、及び、
相手が応答した場合の応答メッセージが移動機へ送ら
れ、通信中となる。
【0077】以上のように、発呼シーケンス処理が行わ
れるので、移動機において、例えば、基地局から送信さ
れる呼設定受付けメッセージを検出し、本メッセージ受
信以降に、基地局から位置情報を示すスロットを受信し
た場合に、前記位置情報記憶部104に記録すれば良
い。RCR STD28規格によれば、着呼においても
呼設定、呼設定受付けメッセージのネゴシエーションは
なされるので、本メッセージの検出をもって、発着呼し
たことを検出することが可能である。
【0078】図12は、第5の実施の形態の場合の移動
機1201の構成例を示している。図12において、前
述した構成要素と同一のものには同一符号を付してい
る。
【0079】図12において、位置情報記録指示部10
2内に記した発着呼検出部1202は、先に述べたよう
に、受信スロットから呼設定受付けメッセージを検出す
るもので、ここで、本メッセージの受信を検出し、発呼
あるいは着呼動作を行ったと判断した場合に、位置情報
記録指示を主制御部302に出力する。位置情報記録指
示部102からの出力は、例えば、発着呼の動作があっ
て、記録指示する場合は1、記録指示しない場合は0と
定義しておき、主制御部302は、この発着呼による記
録指示入力の状態を、例えば、RAM304内の適当な
アドレスに一時的に記憶しておく。次に基地局から受信
したスロットが位置情報であることを位置情報判別部1
03で検出したときに、主制御部302では、一時記憶
した記録指示の状態をチェックし、1ならば、受信した
位置情報を位置情報記憶部104へ書き込むよう処理を
行うことで、発着呼時に位置情報を自動的に記録する移
動機を実現できる。
【0080】以上述べたように、第5の実施の形態で
は、発呼あるいは着呼の動作にあわせて位置情報を記録
するので、通常、携帯型電話機では、発信履歴、着信履
歴として、時間及び電話番号の記録が残るが、あわせて
電話をかけた場所、受けた場所もわかるようにすること
が可能である。
【0081】以上の実施の形態では、基地局の設置位置
を受信して移動機内に記録する例を説明したが、更に第
6の実施の形態として、米国で開発され、カーナビゲー
ション等で広く使用されるGPSシステムを利用して、
移動機自身の位置を測定し、逐次記録していく事も可能
である。
【0082】図13は、移動機自身の位置を記録する移
動機1301の構成例である。図13において前述で説
明した構成要素と同一のものには同一符号を付してい
る。図13において、1302はGPSアンテナ部であ
り、図示していない複数のGPS衛星から送られる電波
信号を受信する。1303はGPS受信処理部であり、
GPSアンテナ部1302で受信された受信信号を元に
自身の位置を測定し、主制御部302に出力する。主制
御部302では、前述の実施の形態で示した手段によっ
て出力される位置情報記録指示部102からの指示を受
けて、GPS受信処理部1302より得られた位置情報
を位置情報記憶部104へ記憶するよう処理を行う。以
上のように構成することで、GPSを使用して自身の位
置情報を記憶することも可能であり、本実施の形態で
は、基地局に新たな機能を追加することなく、位置情報
を記録することが可能となる。
【0083】以上、第1〜第6の実施の形態に示したよ
うに緯度・経度データの位置情報を記録する事が可能な
携帯型電話機が実現できる。
【0084】また、位置情報だけでなく、時間情報もあ
わせて記録するようにしてもよい。図14に、時間情報
も記録する場合の移動機の構成例を示す。図14におい
て、図13と同一構成要素には同一符号を付している。
図14において、1401は時計処理部である。上記各
種実施の形態における移動機の構成では、図示していな
かったが、一般的に携帯型電話機は時計機能を有してい
る。時計処理部1401は、この時計機能を実現するも
のである。時計処理部1401は、例えばカウンタを用
いて、1秒単位でインクリメントするもので、このカウ
ンタ値から、時、分、秒のデータを生成して時間情報を
主制御部302に知らせる。時間情報を記憶する場合
は、位置情報記録指示部102から位置情報記録の指示
が主制御部302へ入った時に、位置情報は前述の各実
施の形態で示したように位置情報記憶部104に記憶
し、同時に時計処理部1401から知らされる時間情報
もあわせて記憶すれば良い。図26に、位置情報と時間
情報とを対応させて記憶する位置・時間対応テーブルを
示す。図26に示すように、位置情報と時間情報とを対
応づけした記憶しておくことができる。位置情報と時間
情報とは、例えば、位置情報記憶部104のアドレスa
(偶数番地)は位置情報、アドレスa + 1(奇数番
地)はその位置情報を記録した時の時間情報というよう
に、記憶の仕方を決めておくことで、位置情報と時間情
報を対応づけることが可能である。したがって、記録し
た位置情報を読み出した時に、その読み出した位置情報
を記録した時間も外部端末で表示したりすることが可能
となる。
【0085】以上述べてきたように、上記各実施の形態
によれば、外出時において、覚えておきたい場所、気に
入った場所、あるいは、移動機を持ち歩いていた経路等
の位置情報を携帯型電話機の内部に記録しておくことが
可能となる。そして、上記実施の形態ではサービスセン
ターを設けてデータ通信を行って位置情報を得るわけで
なく、基地局と携帯型電話機の間で通常やり取りされる
制御用データを拡張して行う為、位置情報を得るにあた
っての特別な通信料金は必要としない利点がある。ま
た、GPSを使用して位置情報を得る例でも余計な通信
料金は発生しない。
【0086】また、リアルタイムに位置情報が必要無い
のであれば、データ通信用のモデムカード及びパーソナ
ルコンピュータといった周辺機器を持ち歩く必要もなく
なる。
【0087】更に、緯度・経度データを内部に記憶する
だけなので、携帯型電話機における表示部も従来のまま
でよく、周辺地図を表示するよう大きな表示部を設け
て、消費電力があがってしまうといった問題も発生しな
い。
【0088】次に、携帯型電話機に記録した位置情報を
カーナビゲーションあるいはパーソナルコンピュータと
いった外部端末に出力し、それを使用する場合につい
て、第6の実施の形態として説明する。
【0089】図15は、携帯型電話機をカーナビゲーシ
ョンに接続した時の第6に実施の形態におけるシステム
構成例を示している。図15において、601は前述の
位置情報を記録する手段を設けた移動機である。ここで
使用する移動機は601に限らず、位置情報を記録する
手段を設けた前述のいずれでも良い。
【0090】1501はカーナビゲーション本体であ
り、1502はカーナビゲーション全体の制御処理を行
うカーナビ全体制御処理部、1503は移動機601を
接続した時にデータの送受信を行う為にインターフェー
ス処理を行う携帯型電話機I/F処理部である。そし
て、カーナビゲーション本体1301には、GPSアン
テナ部1302、GPS受信処理部1303、地図情報
等表示を行うカーナビ表示部1504、ルート設定等各
種操作を行う為のカーナビ操作部1505、移動機60
1を接続したときに移動機の記録した位置情報を読み出
す為の位置情報読出しボタン1506、および、地図情
報を記憶している地図情報記憶部1507が接続され
る。
【0091】カーナビゲーション1501は、カーナビ
全体制御処理部1502の制御により、GPS受信処理
部1303を介して、GPSアンテナ部1302より受
信される緯度・経度他の位置データを元に自車位置を認
識し、地図情報記憶部1507から該当する位置周辺の
地図情報を読み出す。そして、カーナビ表示部1504
に読み出した地図情報と自車位置情報をマッチングして
表示させる。また、カーナビ操作部1505によって、
目的地設定等の操作を行うと、カーナビ全体制御処理部
1502では例えば最短距離となる経路を算出し、運転
手を設定した目的地へと経路誘導する。
【0092】移動機601に記録したデータをカーナビ
ゲーション1501から読み出すに当り、ネゴシエーシ
ョン用に、例えば、データ読み出し要求コマンド、位置
読み出し開始コマンド及び位置読み出し終了コマンドを
定義し、位置読み出し開始コマンドと終了コマンドとの
間に位置データを送るといったプロトコルを決めてお
く。
【0093】図16にこれらコマンドを使った移動機6
01とカーナビゲーション1401間の位置情報読み出
しシーケンスを示す。図15に示したように、カーナビ
操作部1505に移動機位置読出しボタンを設け、これ
を押すことにより移動機601から位置情報を読み出す
処理を開始するシーケンスを示している。また、図24
に、カーナビゲーション側の位置情報読み出し処理のフ
ローチャートを示し、図25に、移動機側位置情報再生
処理のフローチャートを示す。以下、図16、図24、
図25および図6を参照して本シーケンスを説明する。
【0094】まず、図24において、カーナビゲーショ
ン1501は、カーナビ操作部1505の移動機位置読
出しボタンの操作があるかないかを判断する(処理24
01)。移動機位置読出しボタンの操作があれば、移動
機601に対して位置情報読み出し要求コマンドを送信
する(処理2402)。本コマンドは、携帯型電話機I
/F処理部1503を介して、図16に示すように、移
動機601に入力される。移動機601側では、受信さ
れたコマンドは、外部端末接続部318及び外部端末I
/F部317を介して位置情報再生指示部105及び主
制御部302へ入力される。図25において、位置情報
再生指示部105は、位置情報読み出し要求コマンドを
受信したかいなかを判断し(処理2501)、受信した
場合に、主制御部302に再生指示を出力し、位置情報
記憶部104に記録している位置情報を読み出す処理を
始める。主制御部302は図16に示したように、最初
に位置情報読み出し開始コマンドをカーナビゲーション
に対して出力し(処理2502)、これに続けて記録し
ている位置情報(記録位置データ)を、位置情報保持部
から読み出し(処理2503)、外部端末I/F部31
7および外部端末接続部318を介して、カーナビゲー
ション1501へ送り出す(処理2504)。カーナビ
ゲーション1501側では、携帯型電話機I/F処理部
1503を介してカーナビ全体制御部1502へ入力さ
れ、位置情報読み出し開始コマンドを受信したと判断し
(処理2403)、送信される位置データを受信する
(処理2404)。移動機601は、記録している位置
情報を読み出し続け、全て送出し終わった後に(処理2
505)、位置情報読み出し終了コマンドを送出して処
理を終わる(処理2506)。カーナビゲーション15
01側では、位置情報読み出し終了コマンドが受信され
るまで受信データを読み込み続ける(処理2406)。
また、カーナビゲーション1501は、受信した位置デ
ータをカーナビ表示部に出力し(処理2405)、位置
データを表示することができる。または、位置情報読み
出し終了コマンドを受信した後に、読み出した位置情報
をカーナビ表示部1504に表示するようにしてもよ
い。この時、カーナビ全体制御処理部1502における
処理によって、地図情報とマッチングをとって表示する
ように処理することも可能であるし、また、移動機60
1から読み出した位置情報で再度行きたい場所があれ
ば、表示した位置を指定してその緯度・経度データをそ
のまま目的値設定のデータとして活用するといった使い
方も可能となる。
【0095】以上は、移動機601から位置情報を読み
出すに当って、カーナビゲーション1501側に位置情
報読出しボタン1506を設けて読み出す例を説明した
が、それ以外にも、前述したように移動機601側のキ
ー操作部306の操作によって読み出してもよいし、ま
たは、外部端末が接続されたことをカーナビゲーション
1501あるいは移動機601のどちらかで検出して、
双方が接続されたら自動的に移動機601内に記録され
た位置情報の有無をチェックして読み出す様にすること
も可能である。
【0096】以上、説明したように、第6に実施の形態
によれば、移動機601では位置情報を複数でも記録し
ておくことが可能となり、また、カーナビゲーション1
501に接続することで、記録した位置情報を読み出す
事が可能なので、地図上に移動機601内に記録した位
置情報を外部端末の有する地図データと照合して表示し
て、行動履歴をみたり、更には読み出した位置をそのま
ま目的地に設定したりといった新たな使い方ができ、利
便性を向上させることが可能である。また、外部端末と
してパーソナルコンピュータを使用する場合も前記カー
ナビゲーションと同様の構成で処理することにより移動
機に記録した位置情報を読み出す事ができることは明ら
かであり、例えば、地図情報を扱ったアプリケーション
ソフトを用いて、移動機から読み出した位置情報をあわ
せて表示したりすることが可能である。
【0097】更に、位置情報とあわせて時間情報も一緒
に表示させれば、後になって、記録された場所にいた時
間も分かり、更に例えばA地点、B地点、C地点と移動
した時にそれぞれの位置情報と時間情報を記録するの
で、行動記録として、移動した場所に加え、移動にかか
った時間等も見てわかるようになり、更に利便性を高め
ることが可能となる。
【0098】つぎに、記録した位置情報、時間情報は、
個人的な情報となるので、暗証番号を設定したり、ある
いは、記録した情報を暗号化して出力することでプライ
バシーを保護する第7の実施の形態を説明する。
【0099】図17は、ダイヤルロック機能を利用した
場合の移動機1301の構成例を示したものである。携
帯型電話機は、他人に不正使用でダイヤリングされない
ようにする為に、キー操作を無効化するダイヤルロック
機能を一般的に有している。図17において、1701
がダイヤルロック機能を実現する為のダイヤルロック処
理部である。ダイヤルロック処理部1701では、あら
かじめユーザーから設定される暗証番号を記憶してお
き、暗証番号が設定されている場合は、キー操作部30
6が操作されたときに暗証番号の入力を要求する。そし
て、ダイヤルロック処理部1701では、ユーザーから
再度暗証番号が入力された時に、あらかじめ記憶してい
る暗証番号と入力された暗証番号を比較し、一致したか
否かを主制御部302に知らせる。主制御部302はダ
イヤルロック処理部1701の出力結果に基づき、暗証
番号が一致していればダイヤル操作他、キー操作を可能
とし、一致していなければ、キー操作を無効にする。し
たがって、主制御部302の処理において、例えば、位
置情報再生指示部102から位置情報の再生要求があっ
た場合に、ダイヤルロック処理部1701を制御して、
暗証番号の入力要求を行うように処理し、入力された暗
証番号が一致した時のみ外部端末へ再生出力可能とすれ
ば、記録した位置情報の保護が可能となる。
【0100】また、記録した位置情報を保護する為の他
の手段として前記の暗号化する場合は、図18に示した
構成の移動機1801を使用する。図18において、図
17と同一構成要素には同一符号を付している。図18
において1801が暗号化処理を可能とした移動機本体
で有り、1802が暗号化処理部である。暗号化処理部
1802では、例えば、キーコードをキー操作部306
から入力しておき、キーコードを元に暗号化コードを生
成する処理を行う。そして、暗号化処理部1802で
は、入力される位置情報あるいは時間情報とキーコード
から演算した暗号化コードを掛け合わせたデータを出力
する。したがって、主制御部302の処理としては、位
置情報記録指示部102からの指示があったときに、最
初に暗証化処理部1802に受信した位置情報を送り、
ここで暗号化処理されたデータを受けとってから位置情
報記憶部104に記憶するように処理する。このように
暗号化しておけば、外部端末を接続して位置情報を読み
出したとしても、外部端末に暗号を解読する為のキーコ
ードがなければ正常に表示されないため、記録した位置
情報を保護することが可能となる。
【0101】図19は、外部端末としてカーナビゲーシ
ョンを使用し、暗号化を解読する機能を設けた場合のシ
ステム構成図である。図19において、図15、図18
と同一構成要素には同一符号を付している。図19にお
いて1901が位置情報の暗号解読するカーナビゲーシ
ョン本体であり、1902が暗号解読処理部である。暗
号解読処理部1902では、例えばカーナビ操作部15
05からキーコードを入力し、このキーコードを元に移
動機1801側の暗号化処理部1802と同じ演算をし
て暗号解読コードを生成する。したがって、暗号化する
時に移動機1801で使用したキーコードと同じキーコ
ードをカーナビゲーション側にも入力すれば、暗号化処
理部1802で生成した暗号化コードと同じコードが暗
号解読コードとして得られる。そして、暗号化処理部1
802では、位置情報と暗号化コードが掛け合わせるの
で、暗号化解読処理部1902では逆に割り算すること
で元の位置情報を復元することが可能である。したがっ
て、カーナビ全体制御処理部1502の処理としては、
移動機1801側から読み出した暗号化された位置情報
を暗号解読処理部1902に入力し、暗号解読処理部1
902で上記のように解読されたデータを受け取って、
カーナビ表示部1504に表示する等の処理を行う。
【0102】以上のように、第7に実施の形態によれ
ば、移動機1801側のダイヤルロックで使用する暗証
番号を使う、あるいは、暗号化しておくことで、記録し
た位置情報を無断で再生されても他人に見られないよう
保護することが可能となる。
【0103】次に、移動機で記録した位置情報を再生出
力するときに、データ通信により、遠隔地から外出先移
動機の記録した位置情報を読み出す場合について第8に
実施の形態として説明する。
【0104】図20は、データ通信機能を設けた移動機
2001の構成例である。図中、図14と同一構成のも
のには同一符号を付している。
【0105】図20において、2002はデータ通信処
理部であり、例えばキー操作部306からの設定で、デ
ータ通信を行うモードになっている場合に、基地局及び
網を介して通信相手側システムとデータ通信を確立する
処理を行う。通信相手側システムは、例えば、モデム装
置と外部端末が接続される構成である。外部端末は先に
も述べたようにパーソナルコンピュータあるいはカーナ
ビゲーション等である。データ通信処理部2002で
は、通信相手側が発信し、網から着信の通知があった
ら、まず基地局との間で、非音声のデータ処理を行う非
電話モードを確立するネゴシエーション処理を行う。基
地局との間で非電話モードが確立したときに、無線区間
においては、再送制御処理等の規定のエラー処理を移動
機2001と基地局間で行い、非音声のデータを通信で
きるようにする。基地局と通信相手側のモデム装置と間
では、網を介して有線回線におけるエラー処理方法等の
ネゴシエーション処理が行われ、ここでのネゴシエーシ
ョンが完了すると、末端となる移動機1701と外部端
末間でエラーフリーでデータ通信が可能となる。データ
通信が可能となった後は、例えば、図16に示したシー
ケンスと同様のシーケンス処理を網及び基地局を介して
行って、移動機2001と外部端末の間でデータのやり
取りを行えば良い。したがって、図16に示す位置情報
読み出しシーケンスをそのまま使うのであれば、上述の
ようにデータ通信可能な状態になった後、移動機200
1では、位置情報読み出し要求コマンドを待ち、これを
外部端末側から受信したときに、位置情報読み出し開始
コマンドをデータ通信処理部2002へ送る。以降、位
置情報記憶部104から読み出した位置データを順次外
部端末側へ送信し、位置データを全て送信し終えたら、
位置情報読み出し終了コマンドを送信する。そして、最
後に回線切断を行って通信を終了する。
【0106】一方、外部端末側ではモデム装置を介し
て、最初に位置情報読み出し要求コマンドを送出し、移
動機2001から位置情報読み出し開始コマンドを受信
し、以降、位置情報読み出し終了コマンドが受信される
までの間のデータを移動機2001の位置情報として受
信する処理を行う。そして、位置情報終了コマンドを受
信したら、外部端末側の処理として受信した位置情報を
表示する等の処理を行う。
【0107】以上のように、第8の実施の形態によれ
ば、移動機2001及び外部端末間でデータ通信を確立
することによって、遠隔地の外部端末から移動機200
1の位置情報を読み取る事が可能となる。
【0108】そして、以下に示すような手段を用いて、
着信時に通信相手を認識して、移動機2001側で自動
的に位置情報を送信する事も可能である。
【0109】例えば、(7)発番号通知を受けて、あら
かじめ指定の発番号の場合に、位置情報を送信、(8)
位置情報読み出し用の着信番号を設け、着信したら、位
置情報を送信といった手段がある。
【0110】図21は、上記(7)に示す第9の実施の
形態を実現する移動機2101の構成例である。図中、
図20と同一構成要素には同一符号を付している。図2
1において、2102が発番号判別部である。
【0111】一般的に電話の発着信において、着信側で
は、網から発信者の使用する電話番号の通知を受けるこ
とが可能である。そこで、発番号判別部2102では、
あらかじめ位置情報の送信を許可する電話番号を設定し
ておき、着信時に網から発番号通知があった時に、設定
された電話番号と比較して一致したか否かを検出し、一
致した場合High、不一致ならばLowの信号を主制
御部302に出力する処理を行う。主制御部302で
は、発番号判別部2102からの出力結果をチェック
し、不一致でLowならば、通常の音声通話用の着信処
理を実施し、一致してHighならば、自動応答して、
上述したようにデータ通信処理部2002において、デ
ータ通信用の着信処理を行う。そして、データ通信が確
立したら、図16に示すようなシーケンスによって、通
信相手に移動機2101が位置情報記憶部104に記録
した位置情報を送信することで、特定の発番号受信時に
のみ記録した位置情報を送ることが可能となる。
【0112】また、図22は、上記(8)に示した第1
0の実施の形態を実現する移動機2201の構成例であ
り、着番号判別部2202を設けた構成としている。本
実施の形態では、例えば、2通りの電話番号AとBを移
動機2201に割り当てておき、電話番号Aは通常の電
話番号、電話番号Bは位置情報読み出し専用としてお
く。着番号判別部2202では、電話番号AとBを記憶
しておき、網から着信があったときに、着番号判別部2
202で着番号をチェックする。ここで、電話番号Aで
あった場合には通常の音声通話における着信処理を行
い、電話番号Bで着信していた場合には、その結果を主
制御部302へ報知し、主制御部302にて、着信に自
動応答して、データ通信処理部2002の処理の元、デ
ータ通信を確立させる。データ通信確立後、前述のよう
なシーケンス処理を行って、位置情報記憶部104から
記録した位置情報を読み出し、通信相手に送信すれば良
い。
【0113】以上、第9および第10の実施の形態のよ
うに位置情報を送信許可する電話番号を登録しておけ
ば、許可した通信相手からの着信にのみ自動応答させる
事が可能となり、移動機に記録された位置情報を自動的
に読み出す事ができるので、例えば、子どもに移動機1
801を持たせておけば、子どもが迷子になったとき
に、親が子どもの持参する移動機に電話をかけ、子ども
の行動記録を見たりすることが可能となる。
【0114】
【発明の効果】本発明によれば、携帯型電話機では、無
線リンクしている基地局から制御データとして送られる
緯度・経度の位置情報あるいはGPSによって受信する
移動機自身の位置情報を記録するので、データ通信を行
う為のデータ通信カード及びパーソナルコンピュータは
一緒に持ち歩く必要がなくなる。そして、基地局あるい
はGPSを使って位置情報を得るので、位置情報得るに
あたっての新たに通信料金が発生することも無い。ま
た、受信した位置情報は、内部に記憶するだけなので、
特に地図を表示するような表示部は設ける必要はなく、
したがって、表示部の拡大によって消費電力が増えると
いった課題も発生しない。
【0115】また、本発明によれば、移動機にて記録し
た位置情報は、カーナビゲーションあるいはパーソナル
コンピュータ等の外部端末を接続して、再生出力可能な
ので、受信した位置情報を元に外部端末の有する地図情
報とあわせて、訪れた場所の位置確認をおこなったり、
読み出した位置情報の場所をそのまま目的地設定に利用
することも可能なので、一度行った場所で再度訪ねてみ
たいというような場所を帰宅時等に確認することができ
る。
【0116】更に、従来にない機能として、本発明の携
帯型電話機は、位置情報を複数地点でも記憶でき、自動
的に記録させていくこともできるので、行動履歴をとる
といった使い方が可能となる。本機能によれば、例えば
観光地等使ったとすれば、まだ訪れていない場所の確認
をしたり、どの程度の距離歩いたかをチェックしたりす
ることができ、携帯型電話機の利便性を向上させること
が可能である。
【0117】そして、記録した位置情報を、暗証番号あ
るいは暗号化によって保護することが可能なので、許可
した人以外に不正に見られることを防止することが可能
である。
【0118】また、更には、携帯型電話機に記録した位
置は、遠隔地からでもデータ通信で読み出すことが可能
であり、許可した電話番号を有する回線からであれば、
所有者が着信応答できなくても自動応答して位置情報を
送信するので、迷子になった人を探索したりすることも
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】位置情報取得要求を送信してから位置情報を記
録する移動機図
【図2】位置情報取得要求を受けて位置情報を送信する
基地局の構成図
【図3】移動機の構成図
【図4】基地局の構成図
【図5】PHSの通信スロットの構成図
【図6】位置情報を定期的に記録する移動機の構成図
【図7】位置情報を定期的に送信する基地局の構成図
【図8】位置登録時に位置情報を記録する処理のフロー
チャート
【図9】一基地局に一定時間以上滞在したら位置情報を
記録する移動機の構成図
【図10】一基地局に一定時間以上滞在時に位置情報を
記録する処理のフローチャート
【図11】発呼シーケンス図
【図12】発着呼時に位置情報を記録する移動機の構成
【図13】GPS機能を設け、自身で測定した位置情報
を記録する移動機の構成図
【図14】位置情報にあわせて時間情報を記録する移動
機の構成図
【図15】移動機をカーナビゲーションに接続して位置
情報読み出す時のシステム構成図
【図16】移動機とカーナビゲーション間の位置情報読
み出しシーケンス図
【図17】ダイヤルロック手段を使用して記録した位置
情報を保護する移動機の構成図
【図18】暗号化処理して記録した位置情報を保護する
移動機の構成図
【図19】暗号を解読する手段を設けたカーナビゲーシ
ョンの構成図
【図20】データ通信で遠隔地から記録した位置情報を
読み出す移動機の構成図
【図21】発番号を判別して位置情報を自動送信する移
動機の構成図
【図22】位置情報読み出し用着番号を設けて位置情報
を自動送信する移動機の構成図
【図23】移動機の外観図
【図24】位置情報読み出し処理フローチャート
【図25】位置情報再生処理フローチャート
【図26】位置・時間対応テーブル説明図。
【符号の説明】
101…位置情報取得要求を送信してから位置情報を記
録する移動機 102…位置情報記録指示部 103…位置情報判別部 104…位置情報記憶部 105…位置情報再生指示部 201…位置情報取得要求を受けて位置情報を送信する
基地局 202…位置情報保持部 203…位置情報要求判別部 301…移動機 302・1302…主制御部 303・1303…ROM 304・1304…RAM 305…表示部 306…キー操作部 307…周辺I/F部 308…アンテナ部 309・1309…無線I/F部 310・1310…変復調部 311・1311…ベースバンド処理部 312・1312…音声コーデック部 317…外部端末I/F部 318…外部端末接続部 401…基地局 601…定期的に位置情報を記録する移動機 602…位置情報記録タイマー 701…定期的に位置情報を送信する基地局 702…位置情報送信タイマー 901…一基地局にの滞在時間を計時して位置情報を記
録する移動機 902…滞在時間カウンタ 1201…発着呼時に位置情報を記録する移動機 1202…発着呼検出部 1301…GPS機能を設けた移動機 1302…GPSアンテナ部 1303…GPS受信処理部 1401…時計処理部 1501…カーナビゲーション 1502…カーナビ全体制御処理部 1503…携帯型電話機I/F処理部 1504…カーナビ表示部 1505…カーナビ操作部 1506…位置情報読出しボタン 1507…地図情報記憶部 1701…ダイヤルロック処理手段 1801…暗号化機能を設けた移動機 1802…暗号化処理部 1901…暗号解読機能を設けたカーナビゲーション 2001…データ通信機能を設けた移動機 2101…発番号を判別する移動機 2201 …着番号を判別する移動機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江崎 智宏 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 高原 保明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 仲村 徹 神奈川県座間市広野台2丁目4991番地 株 式会社ザナヴィ・インフォマティクス内 (72)発明者 竹内 幸男 神奈川県座間市広野台2丁目4991番地 株 式会社ザナヴィ・インフォマティクス内 Fターム(参考) 5K067 AA34 AA42 BB04 BB36 CC04 DD23 EE02 EE10 GG01 GG11 HH22 HH23 JJ52 JJ56 KK15

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基地局と無線回線を確立して通信する携帯
    型電話機において、 前記基地局から送信される信号から、予め定められた設
    置位置を示す位置情報を抽出する抽出手段と、前記抽出
    手段により抽出された位置情報を記憶する位置情報記憶
    手段と、前記位置情報の出力指示を受け付ける受付け手
    段と、前記受付け手段で前記出力指示を受け付けたとき
    に、前記位置情報記憶手段に記憶した位置情報を他の外
    部端末へ出力する出力手段とを有することを特徴とする
    携帯型電話機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の携帯型電話機において、
    前記基地局に対して前記位置情報の送信を要求する要求
    手段をさらに有することを特徴とする携帯型電話機。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の携帯型電話機において、
    前記記憶手段は、前記抽出手段により抽出された時刻に
    対応させて前記位置情報を記憶することを特徴とする携
    帯型電話機。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の携帯型電話機において、
    前記要求手段は、同一基地局のエリア内における滞在時
    間が予め定めた時間を経過したときに、前記位置情報の
    送信要求を行うことを特徴とする携帯型電話機。
  5. 【請求項5】請求項2に記載の携帯型電話機において、
    前記要求手段は、発呼または着呼を検出したときに前記
    位置情報の送信要求を行うことを特徴とする携帯型電話
    機。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の携帯型電話機において、
    GPS(Global Positioning System)衛星から送信さ
    れる電波を受信し、当該携帯型電話機の位置情報を検出
    するGPS受信処理手段をさらに有し、前記位置情報記
    憶手段は、前記GPS受信処理手段で検出した位置情報
    を更に記憶することを特徴とする携帯型電話機。
  7. 【請求項7】請求項1に記載の携帯型電話機において、
    前記出力手段は、前記外部端末と、予め定めたプロトコ
    ルにしたがって前記位置情報を送信するインタフェース
    処理手段を備えることを特徴とする携帯型電話機。
  8. 【請求項8】携帯型電話機と無線回線を確立して通信す
    る基地局において、予め定められた設置位置を示す位置
    情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶する位
    置情報の送信の要求を受け付ける受付け手段と、前記受
    付け手段で前記要求を受け付けたときに前記記憶手段に
    記憶する位置情報を送信する送信手段とを有することを
    特徴とする基地局。
  9. 【請求項9】携帯型電話機と無線回線を確立して通信す
    る複数の基地局を備える移動体通信システムにおいて、
    前記複数の基地局各々は、予め定められた設置位置を示
    す位置情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶
    する位置情報の送信の要求を受け付ける受付け手段と、
    前記受付け手段で前記要求を受け付けたときに前記記憶
    手段に記憶する位置情報を送信する送信手段とを有する
    ことを特徴とする移動体通信システム。
  10. 【請求項10】位置情報を出力する携帯電話に接続され
    る外部端末であって、前記携帯電話への前記位置情報の
    送信要求を受け付ける受付け手段と、予め定めたプロト
    コルにしたがって前記携帯電話からの前記位置情報を受
    信するインタフェース処理手段と備えることを特徴とす
    る外部端末。
  11. 【請求項11】予め定められた設置位置を示す位置情報
    を送信する基地局と無線回線を確立して通信する携帯型
    電話機における位置情報記憶再生方法であって、前記基
    地局から送信された位置情報を記憶するステップと、前
    記位置情報の出力指示を受け付ける受付けるステップ
    と、前記出力指示を受け付けたときに前記位置情報の出
    力を行うステップとを有することを特徴とする位置情報
    記憶再生方法。
JP28284299A 1999-10-04 1999-10-04 移動体通信システム、基地局、携帯型電話機、外部端末および位置情報記憶再生方法 Pending JP2001112042A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002093426A1 (fr) * 2001-05-15 2002-11-21 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Terminal informatique mobile, dispositif de mesure de position et systeme de mesure de position
WO2003003773A1 (fr) * 2001-05-29 2003-01-09 Fujitsu Limited Systeme d'administration d'informations de position
JP2010267105A (ja) * 2009-05-15 2010-11-25 Yahoo Japan Corp 行動履歴を検索する装置、方法及びプログラム

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