JP2002329911A - レーザ装置、増幅器、及び紫外線レーザ装置 - Google Patents

レーザ装置、増幅器、及び紫外線レーザ装置

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JP2002329911A
JP2002329911A JP2001132472A JP2001132472A JP2002329911A JP 2002329911 A JP2002329911 A JP 2002329911A JP 2001132472 A JP2001132472 A JP 2001132472A JP 2001132472 A JP2001132472 A JP 2001132472A JP 2002329911 A JP2002329911 A JP 2002329911A
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JP
Japan
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laser
wavelength
laser device
laser beam
titanium
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Shuntaro Watabe
俊太郎 渡部
Takashi Suganuma
崇 菅沼
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペクトル線幅が非常に狭い、真空紫外領域
の波長を有するレーザ光を発振する紫外線レーザ装置を
提供する。 【解決手段】 チタン・サファイア結晶(7)を励起して
得られるレーザ光(L32A)の波長を、共振器内に設置した
斜入射型のグレーティング(3)によって狭帯域化するレ
ーザ装置において、チタン・サファイア結晶(7)の前後
両側に凹面鏡(8,9)を配置し、共振器内にグレーティン
グ(3)に加えて波長選択素子(5)を設置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ装置と、レ
ーザ装置から出射したレーザ光を増幅する増幅器と、真
空紫外領域の波長のレーザ光を出射する紫外線レーザ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、真空紫外領域の波長のレーザ
光を安定に発振する技術が知られており、例えば特開平
11−121879号公報に示されている。図20は、
同公報に開示された紫外線レーザ装置の構成図を表して
おり、以下図20に基づいて従来技術を説明する。図2
0は、この公報に開示されたレーザ装置の全体構成を示
すブロック図である。レーザ装置100は、Nd:YL
F(Yttrium Lithium Fluoride)レーザ装置101(以
下、YLFレーザ装置と言う)と、チタン・サファイア
(Ti:Al2O3)レーザ装置102と、波長変換部1
03〜106とを備えている。YLFレーザ装置101
は、半導体レーザ装置107によって励起され、波長1
047.0nmのレーザ光L100を出力する。レーザ光
L100は、ビームスプリッタ108により、2方向に
分割される。
【0003】ビームスプリッタ108で反射されたレー
ザ光L100は、ミラー115,116を介して、後述
するダイクロイックミラー114に入射する。また、ビ
ームスプリッタ108を透過した波長1047.0nmの
レーザ光L100は、第2高調波発生器(Second Harmo
nic Generator)109に入射し、波長523.5nmの
レーザ光L101に変換される。
【0004】第2高調波発生器109によって波長変換
されたレーザ光L101は、チタン・サファイアレーザ
装置102に入射し、チタン・サファイアレーザ装置1
02を励起して、波長724.5nmのレーザ光L102
を出力する。レーザ光L102は、ビームスプリッタ1
10によって一部が反射され、波長検出部111に入射
する。コントローラ113は、波長検出部111の検出
結果に基づき、レーザ光L102の波長が目標値(72
4.5nm)に保たれるように、波長制御部112を介し
てチタン・サファイアレーザ装置102を制御する。
【0005】ビームスプリッタ110を透過したレーザ
光L102は、波長変換部103に入射する。波長変換
部103は、BBO(β-BaB2O4)、LBO(LiB3O
5)、或いはCLBO(CsLiB6O10)等の非線形光学結晶
(nonlinear optical crystal)を備えている。波長変
換部103は、非線形光学結晶における2次の非線形光
学効果を利用して、波長724.5nmのレーザ光L10
2を波長362.3nmのレーザ光L103に変換して出
力する。さらにレーザ光L103は、内部に非線形光学
結晶を備えた波長変換部104に入射する。波長変換部
104は、非線形光学結晶における2次の非線形光学効
果を利用して、レーザ光L103を波長241.5nmの
レーザ光L104に変換して出力する。レーザ光L10
4及び前記レーザ光L100(波長1047.0nm)
は、ダイクロイックミラー114において合流し、BB
OやCLBO等の非線形光学結晶を備えた波長変換部1
05に入射する。波長変換部105は、非線形光学結晶
における2次の非線形光学効果を利用して、レーザ光L
104及びレーザ光L100から、波長196.2nmの
レーザ光L105を出力する。
【0006】波長変換部105の下流側には、水素ガス
が封入されたセルを備えた波長変換部106が配置され
ている。高い強度のレーザ光が水素ガスに入射すると、
ラマン散乱光が誘導放出によって増幅される誘導ラマン
効果が発生する。波長変換部106は、このような誘導
ラマン効果を利用して、波長変換部105から出力され
たレーザ光L105から波長157.7nmの3次の反ス
トークス光L106を発生させる。このような波長15
7.7nmの反ストークス光L106は、半導体を露光す
る露光用フッ素分子レーザ装置(以下、フッ素分子レー
ザ装置を、フッ素レーザ装置と略称する)のシード光源
や、フッ素レーザ装置及び露光装置用の光学部品を検査
するための検査用光源として用いられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術には、次に述べるような問題がある。即ち、誘導
ラマン効果によって発生する反ストークス光L106
は、水素ガスの振動準位の幅程度(例えば、0.4〜
0.5pm)のスペクトル線幅を有している。ところが、
露光用フッ素レーザ装置から出射するフッ素分子レーザ
光(以下、フッ素分子レーザ光を、フッ素レーザ光と略
称する)を半導体の露光に用いようとした場合、必要な
解像度を得るためには、スペクトル線幅が0.2pm以下
であることが要求される。ところが、0.4〜0.5pm
のスペクトル線幅を有する反ストークス光L106を、
露光用フッ素レーザ装置のシード光源として用いると、
露光用フッ素レーザ装置から出射するフッ素レーザ光の
スペクトル線幅は、0.4〜0.5pmとなってしまう。
即ち、スペクトル線幅が広過ぎるため、反ストークス光
L106を露光用フッ素レーザ装置のシード光源として
用いることは、困難である。また、光学部品の検査、分
光器を校正するための装置関数の測定、或いは干渉計等
の光源として用いる場合には、0.01pm以下のスペク
トル線幅が必要であり、従来技術に係るレーザ装置10
0では、充分に狭いスペクトル線幅を得られないという
問題がある。
【0008】本発明は、上記の問題に着目してなされた
ものであり、スペクトル線幅が非常に狭い、真空紫外領
域の波長を有するレーザ光を出射する紫外線レーザ装置
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、本発明は、チタン・サファイア結
晶を励起して得られるレーザ光の波長を、共振器内に設
置した斜入射型のグレーティングによって狭帯域化する
レーザ装置において、チタン・サファイア結晶の前後両
側に凹面鏡を配置し、共振器内にグレーティングに加え
て波長選択素子を設置している。かかる構成により、波
長選択を行なって、本来チタン・サファイア結晶におい
ては発振しにくい波長681nm付近のレーザ光を発振さ
せることが可能となる。このレーザ光を用いて、例えば
キセノン等の2光子共鳴4光波混合の非線形光学効果を
行なわせることにより、波長157nm付近で、かつスペ
クトル線幅が極限的に狭いレーザ光が出射される。
【0010】また、本発明によれば、レーザ光をチタン
・サファイア結晶によって増幅する増幅器において、チ
タン・サファイア結晶の前後両側に凹面鏡を配置し、増
幅器内のレーザ光の光路上に波長選択素子を設置してい
る。かかる構成によれば、増幅器で増幅されるレーザ光
に波長選択を行なうことにより、本来チタン・サファイ
ア結晶においては増幅されにくい波長681nm付近のレ
ーザ光を高出力で出射させることが可能となる。そし
て、このレーザ光を用いて、例えばキセノン等の2光子
共鳴4光波混合の非線形光学効果を行なわせることによ
り、波長157nm付近で、かつスペクトル線幅が極限的
に狭いレーザ光が出射される。また、本発明によれば、
波長の異なるレーザ光を所定のガスに入射させ、2光子
共鳴4光波混合の非線形光学効果によって、フッ素分子
レーザ光と略同一波長のレーザ光を出射させる紫外線レ
ーザ装置において、前記波長の異なるレーザ光の発生手
段に含まれるレーザ装置と増幅器として、請求項1に記
載のレーザ装置と、請求項2に記載の増幅器とのうち、
どちらか一方又は両方を用いている。また、本発明によ
れば、波長の異なるレーザ光を所定のガスに入射させ、
2光子共鳴4光波混合の非線形光学効果によって、フッ
素分子レーザ光と略同一波長のレーザ光を出射させる紫
外線レーザ装置において、前記波長の異なるレーザ光の
発生手段に含まれるレーザ装置として、半導体レーザ装
置と増幅器の組み合わせを含む複数のレーザ装置を用
い、前記波長の異なるレーザ光の発生手段に含まれる増
幅器として、請求項2に記載の増幅器を含む複数の増幅
器を用いている。
【0011】また、本発明によれば、波長の異なるレー
ザ光を所定のガスに入射させ、2光子共鳴4光波混合の
非線形光学効果によって、フッ素分子レーザ光と略同一
波長のレーザ光を出射させる紫外線レーザ装置におい
て、前記レーザ光が、フッ素分子レーザ装置に用いられ
る光学部品の検査装置用光源、フッ素分子レーザ装置用
増幅器のシード光源、及びフッ素分子レーザ光の波長測
定装置の校正用光源のうち、少なくとも1つの用途に用
いられる。かかる構成によれば、2光子共鳴4光波混合
により、スペクトル線幅の狭いレーザ光を得ることがで
きるので、例えば光学部品の検査を行なう場合には、検
査精度の向上が図られる。また、シード光源とする場合
には、スペクトル線幅の狭いフッ素分子レーザ光が得ら
れ、露光の解像度が向上する。さらに、波長測定装置の
校正が高精度で行なわれるので、波長測定の精度が向上
する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、本発明
に係る実施形態を詳細に説明する。まず、第1実施形態
を説明する。図1は、第1実施形態に係る紫外線レーザ
装置の構成を示すブロック図である。図1において、紫
外線レーザ装置50は、YLFレーザ装置31,32
と、シングルモードチタン・サファイアレーザ装置3
3,34とを備えている。また紫外線レーザ装置50
は、チタン・サファイア結晶を用いてレーザ光を増幅す
るマルチパス増幅器51,52と、増幅されたレーザ光
を波長変換する波長変換部35〜37とを備えている。
尚、以下の説明では、シングルモードチタン・サファイ
アレーザ装置を、チタン・サファイアレーザ装置と略称
する。
【0013】YLFレーザ装置31,32は、それぞれ
半導体レーザ装置38,39によって励起され、いずれ
も波長1054.0nmのレーザ光L20,L30を出力
する。YLFレーザ装置31から出射したレーザ光L2
0は、第2高調波発生器40に入射し、波長527.0
nmのレーザ光L21に変換される。一方、YLFレーザ
装置32から出射したレーザ光L30は、第2高調波発
生器41に入射し、波長527.0nmのレーザ光L31
に変換される。
【0014】第2高調波発生器40を出射したレーザ光
L21は、チタン・サファイアレーザ装置33に入射
し、これを励起して、波長768.046nmのレーザ光
L22Aを出力させる。一方、第2高調波発生器41を
出射したレーザ光L31は、チタン・サファイアレーザ
装置34に入射し、これを励起して、波長681.19
0nmのレーザ光L32Aを出力する。レーザ光L22
A,L32Aは、いずれも高い繰り返し周波数でパルス
発振し、その波長は狭帯域化された単一縦モードとなっ
ている。
【0015】チタン・サファイアレーザ装置33から出
射したレーザ光L22Aは、ビームスプリッタ42によ
って一部が反射され、波長検出部44に入射する。コン
トローラ48は、波長検出部44の検出結果に基づき、
レーザ光L22Aの波長が目標値(768.046nm)
に保たれるように、波長制御部46を介してチタン・サ
ファイアレーザ装置33を制御する。また、チタン・サ
ファイアレーザ装置34から出射したレーザ光L32A
は、ビームスプリッタ43によって一部が反射され、波
長検出部45に入射する。コントローラ48は、波長検
出部45の検出結果に基づき、レーザ光L32Aの波長
が目標値(681.190nm)に保たれるように、波長
制御部47を介してチタン・サファイアレーザ装置34
を制御する。
【0016】ビームスプリッタ42を透過したレーザ光
L22Aは、マルチパス増幅器51に入射する。マルチ
パス増幅器51は、後述するように、第2高調波発生器
40を出射したレーザ光L21によって励起されるチタ
ン・サファイア結晶17を備えている。そして、チタン
・サファイアレーザ装置33から出力されたレーザ光L
22Aを、波長(768.046nm)及びスペクトル線
幅を保ったまま増幅する。増幅されたレーザ光L22B
は、波長変換部35に入射する。波長変換部35には、
例えば、BBO、LBO、又はCLBO等の非線形光学
結晶を備えており、2次の非線形光学効果によって、レ
ーザ光L22Bを波長384.023nmのレーザ光L2
3に変換する。波長変換されたレーザ光L23(波長3
84.023nm)、及び波長変換部35を透過したレー
ザ光L22B(波長768.046nm)は、波長変換部
36に入射する。波長変換部36は、波長変換部35と
同様の非線形光学結晶を備えており、レーザ光L22B
及びレーザ光L23を波長変換し、波長256.015
nmのレーザ光L24として出力する。
【0017】ビームスプリッタ43を透過したレーザ光
L32Aは、マルチパス増幅器52に入射する。マルチ
パス増幅器52は、第2高調波発生器41から出射した
レーザ光L31によって励起され、レーザ光L32A
を、波長(681.190nm)及びスペクトル線幅を保
ったまま増幅し、レーザ光L32Bとして出射する。波
長256.015nmのレーザ光L24と、波長681.
190nmのレーザ光L32Bとは、ダイクロイックミラ
ー49において合流し、波長変換部37に入射する。波
長変換部37は、内部にキセノンガスを封入したセルを
備えている。波長変換部37は、キセノンガスにおける
2光子共鳴4光波混合の非線形光学効果を利用して、レ
ーザ光L32及びレーザ光L24から波長変換を行な
い、波長157.629nmのレーザ光L40を出力す
る。
【0018】ここで、図2を用いて、上記2光子共鳴4
光波混合の非線形光学効果について簡単に説明する。図
2においては、波長変換部37に入力される波長25
6.015nmのレーザ光L24の周波数を周波数ν1、
波長変換部37に入力される波長681.190nmのレ
ーザ光L32Bの周波数を周波数ν2、波長変換部37
から出力される波長157.629nmのレーザ光L40
の周波数を周波数νVUVとして表す。2光子共鳴4光波
混合は、非線形光学媒質の原子(あるいは分子)を、レ
ーザ光の2光子によってある共鳴線(励起準位)に共鳴
させる。そして、他のレーザ光の光子を減算(差周波混
合)、又は加算(和周波混合)して、異なる周波数のレ
ーザ光を発生させるものである。本発明においては、図
2に示すように、キセノンガスを周波数ν1のレーザ光
の2光子によって共鳴線に共鳴させ、これに対して周波
数ν2のレーザ光の光子を減算(差周波混合)し、周波
数νVUVのレーザ光を発生させている。このように、2
光子共鳴4光波混合を利用することにより、2光子共鳴
を利用しない差周波混合あるいは和周波混合の波長の変
換効率の約0.0001%に比べて、約0.01%と高
効率にすることが可能となっている。
【0019】尚、キセノン等の希ガスの代わりに、例え
ば、アルカリ金属蒸気等の金属ガスを用いた場合にも、
2光子共鳴4光波混合を実現することができる。しかし
ながら、希ガスの場合には、金属ガスを発生させるため
の装置が不要であり、装置が簡単になる。また、希ガス
は絶縁破壊の閾値が大きいため、レーザ光L24,L3
2Bの強度を高くすることができ、高出力のレーザ光L
40を得ることが可能である。また、他の希ガス(例え
ば、アルゴンやクリプトン)を用いて2光子共鳴4光波
混合を行なうことも可能であるが、キセノンは、基底準
位と励起準位の幅が希ガスの中で最も小さいため、希ガ
スの中では、キセノンの利用が最も好ましい。尚、2光
子共鳴4光波混合の非線形光学効果の詳細な説明は、Tu
nable VUV Radiation Generated by Two-Photon Resona
nt Frequency Mixing in Xenon (IEEE JOURNAL OF QUA
NTUM ELECTRONICS,VOL.QE-19,NO.2,FEB 1983)に記載が
ある。
【0020】図3に、第1実施形態に係るチタン・サフ
ァイアレーザ装置33の詳細構成図を示す。図3におい
て、チタン・サファイアレーザ装置33は、チタン・サ
ファイア結晶7と、チタン・サファイア結晶7の後方
(図3中右方)に配置されたリアミラー2と、チタン・
サファイア結晶7の前方に配置されたグレーティング3
と、グレーティング3に対向して配置されたチューニン
グミラー4と、フロントミラー6とを備えている。リア
ミラー2及びチューニングミラー4は、波長768.0
46nmのレーザ光L22Aを全反射し、フロントミラー
6は波長768.046nmのレーザ光L22Aを所定の
反射率で部分反射するように、図示しないコーティング
が施されている。また、リアミラー2は、後方から入射
した波長527.0nmのレーザ光L21を透過するよう
に、図示しないコーティングが施されている。
【0021】レンズ1によって集光されたレーザ光L2
1が、リアミラー2を透過してチタン・サファイア結晶
7に入射すると、チタン・サファイア結晶7が励起さ
れ、波長768.046nmのレーザ光L22Aが発振す
る。このとき、チタン・サファイアレーザ装置33は、
リアミラー2とチューニングミラー4との間で短い共振
器を、リアミラー2とフロントミラー6との間で長い共
振器をそれぞれ形成している。即ち、レーザ光L22A
の一部は、グレーティング3で回折されてチューニング
ミラー4で反射し、リアミラー2に戻る。また、レーザ
光L22Aの残りは、グレーティング3で全反射され
て、フロントミラー6で一部が反射され、リアミラー2
に戻る。そして、フロントミラー6を透過したレーザ光
L22Aのみが、出射する。
【0022】図4に、チタン・サファイア結晶7のゲイ
ン分布G1と、グレーティング3によって定まる波長選
択特性G2と、短い共振器によって定まる波長選択特性
G3と、長い共振器によって定まる波長選択特性G4と
を示す。横軸が波長であり、縦軸は各波長に対するゲイ
ン又は波長選択特性である。図4に示すように、これら
の発振条件をすべて満たす波長λcでのみレーザ光L2
2Aは発振するため、レーザ光L22Aは単一の縦モー
ドとなり、極限的に狭いスペクトルとなる。
【0023】このとき、前述したようにコントローラ4
8は、波長検出部44の検出結果に基づき、レーザ光L
22Aの波長が目標値(768.046nm)に保たれる
ように、波長制御部46を介してチタン・サファイアレ
ーザ装置33を制御する。さらにコントローラ48は、
レーザ光L22Aのスペクトル線幅が所望値以下となる
ように、波長制御部46を介してチタン・サファイアレ
ーザ装置33を制御する。これらの制御を波長制御と言
い、例えば図3中に矢印で示すように、フロントミラー
6の光軸方向の位置や、チューニングミラー4のグレー
ティング3に対する角度等を、それぞれピエゾ素子等に
よって微動させて行なわれる。
【0024】尚、上述したような斜入射型のグレーティ
ング3を用いたタイプの共振器は、リットマン(Littma
n)型と呼ばれており、例えば「狭帯域化エキシマレー
ザー」(レーザー研究、第16巻、第4号、昭和63年
4月)に紹介されている。これにより、波長768.0
46nmの、スペクトル線幅の充分に狭いレーザ光L22
Aを出射することが可能となっている。
【0025】次に、波長681.190nmのレーザ光L
32Aを発振させる、チタン・サファイアレーザ装置3
4について説明する。本来、チタン・サファイアレーザ
装置34のゲインは波長681.190nm付近では非常
に小さく、この波長のレーザ光L32Aを発振させるの
は、困難である。しかしながら、本実施形態では、曲率
を有する第1、第2凹面ミラー8,9と、波長選択用の
分散プリズム5とを用いることにより、波長681.1
90nmでのレーザ発振を実現している。以下、具体的な
構成について説明する。図5に、第1実施形態に係るチ
タン・サファイアレーザ装置34の構成図を示す。図5
において、チタン・サファイアレーザ装置34は、チタ
ン・サファイア結晶7と、チタン・サファイア結晶7の
前後にそれぞれ配置され、所定の曲率の凹面を有する第
1凹面ミラー8及び第2凹面ミラー9と、チタン・サフ
ァイア結晶7の前方に配置されたグレーティング3と、
グレーティング3に対向して配置されたチューニングミ
ラー4と、フロントミラー6と、グレーティング3とフ
ロントミラー6との間に配置された分散プリズム5とを
備えている。
【0026】図示しないレンズで集光されたレーザ光L
31は、第2凹面ミラー9を透過して、チタン・サファ
イア結晶7に入射し、これを励起する。発振したレーザ
光L32Aは、第1,第2凹面ミラー8,9間で反射
し、第1,第2凹面ミラー8,9の表面に設けられた凹
面によって、チタン・サファイア結晶7の内部で集光さ
れる。これにより、チタン・サファイア結晶7のゲイン
が増大し、本来ゲインの非常に弱い、波長681.19
0nmのレーザ光L32Aが増幅されるようになる。
【0027】さらにチタン・サファイアレーザ装置34
においては、グレーティング3とフロントミラー6との
間に分散プリズム5を挿入している。これにより、波長
681.190nm以外のレーザ光は、チタン・サファイ
ア結晶7外に光路をずらされ、増幅されることがない。
即ち、分散プリズム5により、波長681.190nmの
レーザ光L32Aのみが発振するように、波長選択を行
なっている。尚、このとき、分散プリズム5はブリュー
スタプリズムであり、レーザ光L32Aに対して入射角
がブリュースタ角をなすように製造・配置されている。
【0028】図6に、レーザ光L22A,L32Aのレ
ーザ出力と選択波長との関係を示す分布曲線を示す。横
軸が波長であり、縦軸がレーザ出力である。図6中、二
点鎖線P1は、図3に示したチタン・サファイアレーザ
装置33から出射したレーザ光L22Aのレーザ出力と
選択波長との関係を示す分布曲線である。このときの中
心波長は、768nm付近となっている。また、第1、第
2凹面ミラー8,9を備えたチタン・サファイアレーザ
装置34において、分散プリズム5による波長選択を行
なわない場合に発振可能な、レーザ光L32Aのレーザ
出力と選択波長との関係を示す分布曲線を、破線P2で
示す。このときの中心波長は、710nm付近となってい
る。即ち、第1、第2凹面ミラー8,9によってレーザ
光をチタン・サファイア結晶7の内部で集光させ、かつ
凹面ミラーの反射率を短波長側に最大値を持たせたこと
により、短波長におけるゲインが増大し、中心波長が短
波長側にシフトしている。そして、図6において、分散
プリズム5を用いて波長681.190nm付近を波長選
択した場合の、レーザ出力と選択波長との関係を示す分
布曲線を、実線P3で示す。レーザ光L32Aが、波長
681.190nmで発振するように波長選択を行うこと
により、波長681.190nmでのシングルモード発振
が可能となる。尚、図6において、それぞれの線P1,
P2,P3で示した分布曲線のレーザ出力は任意であ
り、互いの相対的な強度比を表すものではない。
【0029】このとき、前述したようにコントローラ4
8は、波長検出部45の検出結果に基づき、レーザ光L
32Aの波長が目標値(681.190nm)に保たれる
ように、波長制御部47を介してチタン・サファイアレ
ーザ装置34を制御する。さらにコントローラ48は、
レーザ光L32Aのスペクトル線幅が所望値以下となる
ように、波長制御部47を介してチタン・サファイアレ
ーザ装置34を制御する。これらの制御を波長制御と言
い、例えばフロントミラー6の光軸方向の位置、チュー
ニングミラー4のグレーティング3に対する角度、或い
は分散プリズム5のレーザ光軸に対する角度を、それぞ
れピエゾ素子等によって微動させて行なわれる。
【0030】次に、マルチパス増幅器51,52につい
て説明する。図7、図8に、マルチパス増幅器51の構
成例を、それぞれ平面図及び側面図で示す。図7、図8
において、マルチパス増幅器51は、チタン・サファイ
ア結晶17と、その両外側にそれぞれ配置された第1、
第2凹面ミラー12,13及び第1、第2平面ミラー1
0,11と、4個の第1〜第4平面小型ミラー14A〜
14Dとを備えている。図7、図8に示すように、図示
しないレンズにより集光されたレーザ光L21は、第2
平面ミラー11を後方から透過してチタン・サファイア
結晶17に入射し、これを励起する。また、マルチパス
増幅器51によって増幅されるレーザ光L22Aは、図
7中上方から、第1平面小型ミラー14Aに入射する。
このとき、第1、第2凹面ミラー12,13からチタン
・サファイア結晶17の中心部までに、レーザ光L22
Aの通る光路長は、第1、第2凹面ミラー12,13の
焦点距離に略一致させるようにする。
【0031】以下、レーザ光L22Aの通る光路を、図
7において各ステップ番号にSを付して説明する。第1
平面小型ミラー14Aで、図7中右向きに反射(ステッ
プS1)されたレーザ光L22Aは、第1凹面ミラー1
2(ステップS2)及び第1平面ミラー10(ステップ
S3)で反射して、チタン・サファイア結晶17に図7
中左側から入射し、増幅される(ステップS4)。チタ
ン・サファイア結晶17を通過したレーザ光L22A
は、第2平面ミラー11に入射し(ステップS5)、第
2凹面ミラー13(ステップS6)で図7中右向きに反
射される。レーザ光L22Aは、第3平面小型ミラー1
4C(ステップS7)及び第4平面小型ミラー14D
(ステップS8)で反射される。そして、第2凹面ミラ
ー13(ステップS9)及び第2平面ミラー11(ステ
ップS10)を経て、チタン・サファイア結晶17に図
7中右側から再入射し、増幅される(ステップS1
1)。チタン・サファイア結晶17を通過したレーザ光
L22Aは、第1平面ミラー10(ステップS12)及
び第1凹面ミラー12(ステップS13)で反射し、第
2平面小型ミラー14Bで反射して(ステップS1
4)、増幅されたレーザ光L22Bとして外部に出射す
る。
【0032】次に、マルチパス増幅器52について説明
する。図9、図10に、マルチパス増幅器52の構成例
を、それぞれ平面図及び側面図で示す。図9、図10に
おいて、マルチパス増幅器52は、チタン・サファイア
結晶17と、その両外側にそれぞれ配置された第1、第
2凹面ミラー12,13及び第1、第2平面ミラー1
0,11と、4個の第1〜第4平面小型ミラー14A〜
14Dとを備えている。さらに、第2凹面ミラー13と
チタン・サファイア結晶17との間には、2個の平面ミ
ラー16A,16Bと、分散プリズム15とが配置され
ている。また、図9、図10に示すように、図示しない
レンズにより集光されたレーザ光L31は、第1平面ミ
ラー10を透過してチタン・サファイア結晶17に入射
し、これを励起する。
【0033】マルチパス増幅器52を通るレーザ光L3
2Aの光路は、マルチパス増幅器51とほぼ同様である
が、図9、図10に示すように、チタン・サファイア結
晶17を通過する前後に、分散プリズム15を通過する
点が異なっている。即ち、チタン・サファイア結晶17
においては、波長768nm近辺で最もゲインが高く、発
振しやすいという特性がある。そのため、レーザ光L3
2Aが波長681.190nmを有していたとしても、波
長681.190nm以外に、波長768nm付近のレーザ
光が発振してしまうことがある。これを防止するため、
分散プリズム15によって、波長681.190nm以外
のレーザ光をチタン・サファイア結晶17外に光路をず
らし、発振させないようにしている。尚、このとき、分
散プリズム15はブリュースタプリズムであり、レーザ
光L32Aに対して入射角がブリュースタ角をなすよう
に、製造・配置されている。
【0034】またレーザ光L32Aは、第1、第2凹面
ミラー12,13によって、チタン・サファイア結晶1
7内部で集光されている。これにより、図5に示したチ
タン・サファイアレーザ装置34と同様に、レーザ光L
32Aのエネルギー密度が上昇し、チタン・サファイア
結晶17内部のゲインが増大している。その結果、本来
非常にゲインが小さい波長681.190nmのレーザ光
L32Aを、波長を変化させずに増幅し、レーザ光L3
2Bを出射することが可能となっている。図11に、マ
ルチパス増幅器52において、仮に分散プリズム15を
用いず、またレーザ光L32Aを増幅させずに自己発振
させた場合に出射する、レーザ光の波長分布を破線P4
で示す。また、分散プリズム15を用いて波長選択を行
なった場合のレーザ光L32Bの波長分布を、実線P5
で示す。図11に示すように、分散プリズム15を用い
て波長選択を行なうことにより、波長681.190nm
付近のみでの増幅が可能となっている。また、分散プリ
ズム15を用いずにレーザ光L32Aをマルチパス増幅
器52に入射させた場合には、破線P4の波長分布を有
するレーザ光と、レーザ光L32Aが増幅された光とが
混合した状態で、レーザ光L32Bが出力される。
【0035】尚、図7〜図10においては、レーザ光L
22A,L32Aがチタン・サファイア結晶17,17
をそれぞれ1往復(合計2回通過)する、2パス方式と
呼ばれるマルチパス増幅器51,52について説明し
た。しかしながらこれに限られるものではなく、レーザ
光L22A,L32Aを、チタン・サファイア結晶1
7,17にさらに多数回通過させることにより、増幅率
を上げてレーザ光L22B,L32Bの出力を上げるこ
とが可能である。図12に、レーザ光L32Aがチタン
・サファイア結晶17を2往復(4回通過)する、4パ
ス方式と呼ばれる方式のマルチパス増幅器52の平面図
を示す。図12に示すように、マルチパス増幅器52は
片側4個ずつの平面小型ミラー14を備えており、これ
によって、レーザ光L32Aをチタン・サファイア結晶
17内部で2往復させ、レーザ光L32Bの出力を上げ
ている。或いは、片側6個ずつの平面小型ミラー14を
備え、レーザ光L32Aをチタン・サファイア結晶17
内部で3往復させる6パス方式とすれば、レーザ光L3
2Bの出力をさらに上げることが可能である。これは、
マルチパス増幅器51についても、同様である。
【0036】尚、図9、図10に示した2パス方式のマ
ルチパス増幅器52については、分散プリズム15が必
要でない場合もある。これは、2パス方式によれば、チ
タン・サファイア結晶17内部をレーザ光L32Aが通
過する回数が少ないため、最も発振しやすい波長768
nm付近におけるゲインが小さく、波長768nmのレーザ
光が発振しないことによる。即ち、2パス方式のマルチ
パス増幅器52は、分散プリズム15がない図7、図8
のような構成であっても、波長681.190nmのレー
ザ光L32Bのみが増幅され、出射する場合がある。
【0037】図13に、紫外線レーザ装置50におけ
る、チタン・サファイアレーザ装置33,34、マルチ
パス増幅器51,52、及び波長変換部35〜37の、
全体図を示す。図13において、マルチパス増幅器51
は4パス方式、マルチパス増幅器52は6パス方式とな
っている。尚、図13において18は、レーザ光の進行
方向と逆方向に反射したレーザ光が、チタン・サファイ
アレーザ装置へ逆方向から入射しないようにするための
アイソレータである。各レンズやミラーの説明は省略す
る。
【0038】以上説明したように第1実施形態によれ
ば、波長256.015nmのレーザ光L24と、波長6
81.190nmのレーザ光L32Bとをそれぞれ発生さ
せている。そして、キセノンガスにおける2光子共鳴4
光波混合の非線形光学効果を利用して、レーザ光L24
及びレーザ光L32Bから波長変換を行ない、波長15
7.629nmのレーザ光L40を出力している。これに
より、高出力で、かつ極限的にスペクトル線幅が狭い、
波長157.629nmのレーザ光L40を得ることが可
能である。
【0039】また、キセノンガスの2光子共鳴4光波混
合によって波長変換を行なっているので、レーザ光L4
0のスペクトル線幅が、レーザ光L24及びレーザ光L
32Bのスペクトル線幅により決定される。波長25
6.015nmのレーザ光L24の周波数を周波数ν1、
バンド幅(周波数幅)をバンド幅Δν1とする。また、
波長681.190nmのレーザ光L32Bの周波数を周
波数ν2、バンド幅をバンド幅Δν2とする。さらに、
波長157.629nmのレーザ光L40の周波数を周波
数νVUV、バンド幅をバンド幅ΔνVUVとすると、周波数
ν及びバンド幅Δνの関係は、それぞれ次の数式1、数
式2で表される。 νVUV=2×ν1−ν2 …………(1) (ΔνVUV)2=2×(Δν1)2+(Δν2)2 …………(2) という関係にある。また、周波数νと波長λとの関係、
及びバンド幅Δνとスペクトル線幅Δλとの関係は、そ
れぞれ次の数式3、数式4で表される。 ν=c/λ …………(3) Δν=Δλ×c/(λ2) …………(4) ここで、cは光速である。数式2からバンド幅ΔνVUV
を求めるためには、バンド幅Δν1及びバンド幅Δν2
を知ることが必要となる。ところが、レーザ光L24
は、波長λが256.015nmと短いために、バンド幅
Δν1を、直接測定することが困難である。そのため、
波長768.046nmのレーザ光L22Bのバンド幅で
あるバンド幅Δν3から、バンド幅Δν1を知ることに
より、バンド幅ΔνVUVを求めている。このとき、レー
ザ光L24は、レーザ光L22Bの3倍波であることか
ら、次の数式5が成り立つ。 (Δν1)2=3×(Δν3)2 …………(5) これより数式2は、 (ΔνVUV)2=6×(Δν3)2+(Δν2)2…………(6) となる。従って、レーザ光L40のスペクトル線幅を
0.01pm以下にするためには、数式4より、バンド幅
ΔνVUVが、約120MHz以下である必要がある。実際に
使用した装置では、バンド幅Δν3は28.3MHz、バ
ンド幅Δν2は63.9MHzであり、数式6より、バン
ド幅ΔνVUVは94MHzとなっている。これにより、スペ
クトル線幅が0.01pm以下のレーザ光L40を得るこ
とができる。
【0040】また、チタン・サファイアレーザ装置34
の共振器内に第1,第2凹面ミラー8,9を設け、レー
ザ光L32Aをチタン・サファイア結晶7の内部で集光
している。これにより、チタン・サファイア結晶7のゲ
インが増大し、本来ゲインの非常に弱い、波長681.
190nmのレーザ光L32Aが増幅されるようになる。
また、共振器内に波長選択用の分散プリズム5を配置し
ている。これにより、波長681.190nmのレーザ光
L32Aのみを発振させることが可能となっている。
【0041】また、増幅器52においても、共振器内に
第1,第2凹面ミラー12,13を設け、レーザ光L3
2Aをチタン・サファイア結晶17の内部で集光してい
る。これにより、チタン・サファイア結晶17のゲイン
が増大し、本来ゲインの非常に弱い、波長681.19
0nmのレーザ光L32Aを増幅できるようになる。ま
た、共振器内に波長選択用の分散プリズム15を配置し
ている。これにより、波長が681.190nmで、シン
グルモードのレーザ光L32Aのみを増幅させることが
可能となっている。その結果、キセノンガスの2光子共
鳴4光波混合により、フッ素レーザ装置から発振するフ
ッ素レーザ光の波長と一致する、波長157.629nm
のレーザ光L40を得ることが可能となる。従って、こ
のスペクトル線幅の狭いレーザ光L40を、フッ素レー
ザ装置のシード光、フッ素レーザ装置又は露光装置に用
いられる光学部品の検査用の光源、或いはフッ素レーザ
装置のスペクトル波形を測定するための分光器の校正用
光源として用いることが可能となる。
【0042】尚、上記実施形態では、波長選択素子とし
て分散プリズム5,15を用いるように説明したが、こ
れに限られるものではなく、例えば複屈折フィルタを用
いてもよい。或いは、グレーティングやエタロンを用い
ることも可能であるが、複屈折フィルタやプリズムは損
失が少なく、レーザ光L32A,L32Bの出力をさほ
ど低下させないため、これらが最も好適である。
【0043】次に、第2実施形態を説明する。第2実施
形態においては、シングルモードで連続発振するシング
ルモード半導体レーザ装置から出射したレーザ光を増幅
することにより、波長768.046nmのレーザ光L2
2B及び波長681.190nmのレーザ光L32Bを得
ている。図14に、第2実施形態に係る紫外線レーザ装
置50の構成図を示す。図14において、シングルモー
ド半導体レーザ装置19,20は、0.1pmよりもスペ
クトル幅の狭い半導体レーザ光L51,L61を連続発
振する。半導体レーザ光L51,L61は、その一部が
ビームスプリッタ42,43によってそれぞれ反射さ
れ、波長検出部44,45に入射する。コントローラ4
8は、波長検出部44,45の出力に基づき、半導体レ
ーザ光L51,L61の波長が768.046nm及び6
81.190nmとなるように、波長制御部46,47を
介して半導体レーザ装置19,20を制御する。
【0044】ビームスプリッタ42,43を透過した半
導体レーザ光L51,L61は、パルス増幅器21,2
2にそれぞれ入射する。パルス増幅器21,22は、チ
タン・サファイア結晶23,24と、平面ミラー25,
26及び凹面ミラー27,28とをそれぞれ備えてお
り、リング共振器を形成している。さらにリング共振器
には、YLFレーザ装置31,32から出射した波長1
054.0nmのレーザ光L20,L30を第2高調波発
生器40,41でそれぞれ波長変換した波長527.0
nmのレーザ光L21,L31が入射している。レーザ光
L21,L31によって、チタン・サファイア結晶2
3,24を励起することにより、半導体レーザ光L5
1,L61を波長768.046nm及び681.190
nmをそれぞれ保ったまま増幅し、パルス状のレーザ光L
52,L62を発振させる。このレーザ光L52,L6
2を、第1実施形態で説明したマルチパス増幅器51,
52にそれぞれ入射させ、増幅することにより、スペク
トル幅の狭いレーザ光L22B,L32Bを得ることが
可能となっている。
【0045】以上説明したように、第2実施形態によれ
ば、シングルモード半導体レーザ装置19,20から出
射した、スペクトル線幅の狭い半導体レーザ光L51,
L61をチタン・サファイア結晶23,24を用いて増
幅している。これにより、スペクトル幅の狭いレーザ光
L22B,L32Bを得ることができる。その結果、レ
ーザ光L40のスペクトル幅を例えば0.01pmより
も、さらに狭くすることが可能である。従って、例えば
このレーザ光L40をフッ素レーザ装置のシード光とし
て用いるならば、スペクトル幅の非常に狭いフッ素レー
ザ光が得られ、半導体を露光する場合に、解像度の高い
露光が可能である。さらに、レーザ光L40を光学部品
を検査するための検査用光源として用いるならば、精度
の高い検査が可能である。
【0046】また、第1実施形態によれば、チタン・サ
ファイアレーザ装置33,34から、所望する以外の波
長のレーザ光が発振する場合がある。これに対し、シン
グルモード半導体レーザ装置19,20は波長制御が容
易であり、しかも所望する以外の波長のレーザ光が発振
することは殆んどない。従って、所望する波長768.
046nm及び681.190nmのレーザ光L51,L6
1を、確実に得ることができる。尚、図14では、チタ
ン・サファイアレーザ装置33,34を、いずれもシン
グルモード半導体レーザ装置19,20とパルス増幅器
21,22との組み合わせに置き換えるようにしたが、
いずれか一方のみでもよい。
【0047】次に、第1又は第2実施形態で説明した紫
外線レーザ装置50の、応用例について説明する。ま
ず、第3実施形態を説明する。図15に、紫外線レーザ
装置50から出射したレーザ光L40を、フッ素レーザ
装置のシードレーザ光として用いる場合の構成を示す。
図15において、フッ素レーザ装置65は、紫外線レー
ザ装置50から出射したレーザ光L40を増幅する増幅
器64を備えている。増幅器64は、内部にフッ素と、
ヘリウム、ネオン、又はその双方とを含むレーザガスを
封入するレーザチャンバ63と、レーザチャンバ63の
両端部に光軸に対してブリュースター角をなして設けら
れたウィンドウ62,62と、レーザチャンバ63の後
方(図15中左方)外側に設けられて略中央に導入孔5
3を有する有孔凹面鏡60と、前方外側に設けられた凸
面鏡61とを有している。
【0048】図15において、紫外線レーザ装置50か
ら出射したレーザ光L40は、有孔凹面鏡60の導入孔
53からウィンドウ62を透過してレーザチャンバ63
に入射し、凸面鏡61と有孔凹面鏡60との間で反射さ
れ、数回往復する。このとき、レーザチャンバ63内で
は、レーザ光L40にタイミングを合わせて図示しない
放電電極間に高電圧を印加し、増幅放電を起こしてい
る。この増幅放電により、レーザ光L40は、増幅器6
4内を往復する間に波長及びスペクトル線幅を保ったま
まパルス出力を増幅される。そして、凸面鏡61の周囲
から、断面がドーナツ状のレーザ光L70として取り出
される。
【0049】以上説明したように第3実施形態によれ
ば、スペクトル線幅の非常に狭いレーザ光L40を、フ
ッ素レーザ装置64のシード光としている。これによ
り、フッ素レーザ装置64から出射されるレーザ光L7
0のスペクトル幅が非常に狭くなり、例えばこれを露光
に用いる場合に、高解像度の露光が可能となる。
【0050】次に、第4実施形態を説明する。第4実施
形態においては、紫外線レーザ装置50から出射したレ
ーザ光L40をフィゾー干渉計を用いた光学部品の検査
装置の光源として、フッ素レーザ装置又は露光装置に用
いられる光学部品の検査を行なっている。図16におい
てフィゾー干渉計59は、紫外線レーザ装置50から出
射したレーザ光L40をビーム拡散レンズ54、ビーム
スプリッタ83、及びコリメータレンズ55を透過させ
て拡大する。拡大された平面波は、オプティカルフラッ
トと呼ばれる参照ミラー56に入射する。この参照ミラ
ー56は、高精度に平面精密研磨されており、透過或い
は反射による波面の歪みを最小限に抑えている。また、
参照ミラー56の表面には、レーザ光L40の一部を反
射する部分反射コーティング56Aが施されている。
【0051】レーザ光L40の一部は、参照ミラー56
の部分反射コーティング56Aで、図16中左向きに反
射されて参照光L40Aとなり、残りは測定光L40B
として参照ミラー56を透過し、測定対象である測定光
学部品57に入射する。このとき測定光L40Bは、測
定光学部品57を透過することにより、測定光学部品5
7内部の歪みや材質の不均一などにより、波面に影響を
受ける。その結果、測定光L40Bの波面には、測定光
学部品57内部の透過波面の歪みが記録されることにな
る。測定光学部品57を透過した測定光L40Bは、参
照ミラー58に垂直に入射して図16中左向きに反射さ
れ、前記測定光学部品57及び参照ミラー56に入射す
る。参照ミラー58は、前記参照ミラー56と同様にそ
の表面が高精度に平面精密研磨されており、入射した光
の波面をそのままの形で反射する。参照光L40Aと測
定光L40Bとは、ビームスプリッタ83で図16中下
向きに反射され、結像レンズ84を通過して、干渉縞を
CCDカメラ85に結像する。この干渉縞には、測定光
の波面の歪みが記録されているので、これを解析するこ
とにより、測定光学部品57の内部の波面の歪み等の状
態を知ることが可能となっている。
【0052】以上説明したように、第4実施形態によれ
ば、フッ素分子レーザ装置又は露光装置用の光学部品で
ある、測定光学部品57の検査を行なう干渉計の光源と
して、第1又は第2実施形態に係るスペクトル線幅の非
常に狭いレーザ光L40を用いている。これにより、波
面の乱れがより正確に干渉縞に現れるため、これを観察
することにより、測定光学部品57の状態を正確に知る
ことが可能となる。また、スペクトル線幅が狭いため、
レーザ光L40の可干渉距離が長くなる。これにより、
干渉縞が生成されやすくなるため、測定も容易となる。
尚、図16では、測定光が測定光学部品57を透過する
場合について説明したが、応用例はこれに限られるもの
ではない。即ち、参照ミラー58を配置せずに、測定光
学部品57の表面で反射するレーザ光L40を測定光と
して、測定光学部品57の表面形状を観察するようにし
てもよい。さらに、フィゾー干渉計について説明した
が、例えばマイケルソン干渉計や、マッハツェンダー干
渉計の光源として用いてもよい。
【0053】次に、第5実施形態を説明する。図17
に、第5実施形態に係る光学部品検査装置72の構成図
を示す。紫外線レーザ装置50から出射したレーザ光L
40は、一部がサンプル光L40Cとしてビームスプリ
ッタ73を透過し、パワー検出器80によって出力を検
出される。また、ビームスプリッタ73で反射した反射
光L40Dは、コリメータレンズ74,75を経て、測
定対象であるプリズム76に照射される。プリズム76
で反射した反射光L40Dは、積分球79に入射し、パ
ワー検出器80によってその出力を検出される。パソコ
ン等の演算器81は、パワー検出器80で検出したサン
プル光L40C及び反射光L40Dの出力に基づいて、
プリズム76の反射率を演算することが可能である。
【0054】このときプリズム76は、演算器81の指
示に基づいて動く、直動ステージ77及び回転ステージ
78に搭載されており、プリズム76のあらゆる面のさ
まざまな場所に対して、詳細に反射率を測定することが
できる。また、図17では被測定部品の反射率測定につ
いて説明したが、これに限られるものではなく、透過率
を測定することも可能である。
【0055】以上説明したように、第5実施形態によれ
ば、レーザ光L40を用いて、波長157nm付近におけ
る、光学部品の反射率や透過率を測定している。反射率
や透過率を正確に測定するためには、ビーム広がり角の
小さな光が必要であり、レーザ光L40を測定に用いる
ことにより、測定がより正確になる。
【0056】次に、第6実施形態を説明する。第6実施
形態においては、紫外線レーザ装置50から出射したレ
ーザ光L40を用いて、フッ素レーザ装置から出射する
フッ素レーザ光のスペクトル波形を求める波長検査装置
の校正を行なっている。図18に、ツェルニー・ターナ
ー型の分光器66の構成例を示す。また、図19に、分
光器の校正を行なう際の説明図を示す。図18におい
て、紫外線レーザ装置50から出射したレーザ光L40
は、分光器66に入射し、スリット70を照明する。ス
リット70を透過した光は、凹面鏡68、グレーティン
グ67、及び凹面鏡68を通り、CCDカメラ69上に
スリットの回折像が結像する。CCDカメラ69によ
り、グレーティング67で回折されたレーザ光L40の
集光位置を測定することにより、レーザ光L40の回折
像の形状が測定できる。
【0057】このとき、図19に示すように、スペクト
ル線幅の極限的に狭いレーザ光L40を分光器66に入
射させることにより、分光器66固有の特性である装置
関数の波形I(x)を計測することができる。一方、レー
ザ光L40に代えて、分光器66にフッ素レーザ装置6
5から出射したフッ素レーザ光L80を入射させると、
フッ素レーザ光L80のスペクトル波形S(x)が観測さ
れる。装置関数の波形I(x)と、観測されたスペクトル
波形S(x)とに基づいて、演算器71でデコンボリュー
ション処理F-1(S(w)/I(w))を行なうことにより、
フッ素レーザ光のスペクトル波形f(x)を精度良く得る
ことが可能となっている。
【0058】以上説明したように、第6実施形態によれ
ば、スペクトル線幅の極限的に狭いレーザ光L40を用
いて、分光器66の校正を行なっている。スペクトル線
幅の極限的に狭いレーザ光L40を分光器66に入射さ
せることにより、分光器66固有の特性が、装置関数I
(x)として、非常に高精度で得られる。これに基づい
て、観測されたスペクトル波形S(x)を補正することに
より、より正確なスペクトル波形f(x)を得ることが可
能である。尚、上記の各実施形態で説明してきた紫外線
レーザ装置については、波長157nm付近の真空紫外領
域(VUV)ばかりではなく、深紫外領域(DUV)
や、極紫外領域(EUV)の波長を有するレーザ光を出
射するように、装置を構成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る紫外線レーザ装置の構成を
示すブロック図。
【図2】2光子共鳴4光波混合の非線形光学効果の説明
図。
【図3】第1実施形態に係るチタン・サファイアレーザ
装置の構成図。
【図4】レーザ光の発振波長を示すゲイン分布図。
【図5】第1実施形態に係るチタン・サファイアレーザ
装置の構成図
【図6】レーザ光のスペクトル分布を示す説明図。
【図7】マルチパス増幅器の構成を示す平面図。
【図8】マルチパス増幅器の構成を示す側面図。
【図9】マルチパス増幅器の構成を示す平面図。
【図10】マルチパス増幅器の構成を示す側面図。
【図11】マルチパス増幅器のレーザ光の波長分布を示
す説明図。
【図12】4パス方式のマルチパス増幅器の平面図。
【図13】チタン・サファイアレーザ装置及びマルチパ
ス増幅器の構成図。
【図14】第2実施形態に係る紫外線レーザ装置の構成
【図15】第3実施形態に係るフッ素レーザ装置の構成
図。
【図16】第4実施形態に係るフィゾー干渉計の構成
図。
【図17】第5実施形態に係る光学部品検査装置の構成
図。
【図18】第6実施形態に係るツェルニー・ターナー型
の分光器の構成図。
【図19】第6実施形態に係る分光器の校正を行なう際
の説明図。
【図20】従来技術に係る紫外線レーザ装置のブロック
構成図。
【符号の説明】
1:レンズ、2:リアミラー、3:グレーティング、
4:チューニングミラー、5:分散プリズム、6:フロ
ントミラー、7:チタン・サファイア結晶、8:第1凹
面ミラー、9:第2凹面ミラー、10:第1平面ミラ
ー、11:第2平面ミラー、12:第1凹面ミラー、1
3:第2凹面ミラー、14:小型平面ミラー、15:分
散プリズム、16:平面ミラー、17:チタン・サファ
イア結晶、18:アイソレータ、19:シングルモード
半導体レーザ装置、20:シングルモード半導体レーザ
装置、21:パルス増幅器、22:パルス増幅器、2
3:チタン・サファイア結晶、24:チタン・サファイ
ア結晶、25:平面ミラー、26:平面ミラー、27:
凹面ミラー、28:凹面ミラー、31:YLFレーザ装
置、32:YLFレーザ装置、33:チタン・サファイ
アレーザ装置、34:チタン・サファイアレーザ装置、
35:波長変換部、36:波長変換部、37:波長変換
部、38:半導体レーザ装置、39:半導体レーザ装
置、40:第2高調波発生器、41:第2高調波発生
器、42:ビームスプリッタ、43:ビームスプリッ
タ、44:波長検出部、45:波長検出部、46:波長
制御部、47:波長制御部、48:コントローラ、4
9:ダイクロイックミラー、50:紫外線レーザ装置、
51:マルチパス増幅器、52:マルチパス増幅器、5
3:導入孔、54:ビーム拡散レンズ、55:リメータ
レンズ、56:参照ミラー、57:測定光学部品、5
8:参照ミラー、59:フィゾー干渉計、60:有孔凹
面鏡、61:凸面鏡、62:ウィンドウ、63:レーザ
チャンバ、64:増幅器、65:フッ素レーザ装置、6
6:分光器、67:グレーティング、68:凹面ミラ
ー、69:CCDカメラ、70:スリット、71:演算
器、72:光学部品検査装置、73:ビームスプリッ
タ、74:コリメータレンズ、75:コリメータレン
ズ、76:プリズム、77:直動ステージ、78:回転
ステージ、79:積分球、80:パワー検出器、81:
演算器、83:ビームスプリッタ、84:結像レンズ、
85:CCDカメラ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チタン・サファイア結晶(7)を励起して
    得られるレーザ光(L32A)の波長を、共振器内に設置した
    斜入射型のグレーティング(3)によって狭帯域化するレ
    ーザ装置において、 チタン・サファイア結晶(7)の前後両側に凹面鏡(8,9)を
    配置し、 共振器内にグレーティング(3)に加えて波長選択素子(5)
    を設置したことを特徴とするレーザ装置。
  2. 【請求項2】 レーザ光(L32A)をチタン・サファイア結
    晶(17)によって増幅する増幅器において、 チタン・サファイア結晶(17)の前後両側に凹面鏡(12,1
    3)を配置し、 増幅器内のレーザ光(L32A)の光路上に波長選択素子(15)
    を設置したことを特徴とする増幅器。
  3. 【請求項3】 波長の異なるレーザ光(L24,L32B)を所定
    のガスに入射させ、2光子共鳴4光波混合の非線形光学
    効果によって、フッ素分子レーザ光と略同一波長のレー
    ザ光(L40)を出射させる紫外線レーザ装置において、 前記波長の異なるレーザ光(L24,L32B)の発生手段に含ま
    れるレーザ装置と増幅器として、 請求項1に記載のレーザ装置と、請求項2に記載の増幅
    器とのうち、どちらか一方又は両方を用いることを特徴
    とする紫外線レーザ装置。
  4. 【請求項4】 波長の異なるレーザ光(L24,L32B)を所定
    のガスに入射させ、2光子共鳴4光波混合の非線形光学
    効果によって、フッ素分子レーザ光と略同一波長のレー
    ザ光(L40)を出射させる紫外線レーザ装置において、 前記波長の異なるレーザ光(L24,L32B)の発生手段に含ま
    れるレーザ装置として、半導体レーザ装置(19,20)と増
    幅器(21,22)との組み合わせを含む複数のレーザ装置を
    用いることと、 前記波長の異なるレーザ光(L24,L32B)の発生手段に含ま
    れる増幅器として、請求項2に記載の増幅器を含む複数
    の増幅器を用いることを特徴とする紫外線レーザ装置。
  5. 【請求項5】 波長の異なるレーザ光(L24,L32B)を所定
    のガスに入射させ、2光子共鳴4光波混合の非線形光学
    効果によって、フッ素分子レーザ光と略同一波長のレー
    ザ光(L40)を出射させる紫外線レーザ装置において、 前記レーザ光(L40)が、フッ素分子レーザ装置又は露光
    装置に用いられる光学部品の検査装置(59)用光源、フッ
    素分子レーザ装置(65)用増幅器(64)のシード光源、及び
    フッ素分子レーザ光(L80)の波長測定装置(66)の校正用
    光源のうち、少なくとも1つの用途に用いられることを
    特徴とする紫外線レーザ装置。
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