JP2002329842A - 不揮発性記憶素子とその情報読み出し方法及びその情報書き込み方法 - Google Patents

不揮発性記憶素子とその情報読み出し方法及びその情報書き込み方法

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JP2002329842A
JP2002329842A JP2001129902A JP2001129902A JP2002329842A JP 2002329842 A JP2002329842 A JP 2002329842A JP 2001129902 A JP2001129902 A JP 2001129902A JP 2001129902 A JP2001129902 A JP 2001129902A JP 2002329842 A JP2002329842 A JP 2002329842A
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Masahiko Hirai
匡彦 平井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さな印加電圧を用いて、安定に読み書き動
作可能な不揮発性磁気メモリを提供する。 【解決手段】 半導体基板に形成した電界効果型トラン
ジスタT11〜T33と、強磁性体の磁化方向を選択するこ
とにより電気抵抗値を選択することができる可変抵抗器
r11〜r33と、を備え、電界効果型トランジスタのゲー
ト電極と可変抵抗器の一方の端子を電気的に接続し、電
界効果型トランジスタのソース電極またはドレイン電極
と可変抵抗器のもう一方の端子とを電気的に接続し、電
界効果型トランジスタのゲート電極を固定抵抗器R1〜
R3を介して基準電圧源に接続した(接地した)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不揮発性記憶素子と
その情報読み出し方法及びその情報書き込み方法に係わ
り、特に、強磁性体をもちいた不揮発性メモリに係わる
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、強磁性体とは、外部から印加し
た磁場によって強磁性体内に発生した磁化が、外部磁場
を取り除いた後にも残留する(これを残留磁化という)
特性を持っている。このような強磁性体には、磁化の方
向、磁化の有無などによって電気抵抗が変化する、いわ
ゆる磁気抵抗効果をもつ。大きな磁気抵抗効果を持つ材
料として巨大磁気抵抗(GMR;Giant Magneto-Rsistance)
材料、超巨大磁気抵抗(CMR;Colossal Magneto-Resista
nce)材料があり、金属、合金、複合酸化物からなる。こ
のような磁気抵抗材料の磁化方向の選択、磁化の有無に
よって電気抵抗値を選択し、不揮発性メモリ(電源を切
っても記憶を失わないメモリ)とすることができる。こ
れがいわゆる磁気メモリ(MRAM;Magnetic Random Acces
s Memory)である。
【0003】最近開発が進められているMRAMの多く
は、強磁性体の巨大磁気抵抗現象を用い、磁化方向の違
いによって生じる磁気抵抗率の変化を電圧に変換して読
み出す方式を採っている。セルに記憶された情報を書き
換えるには、書込み用配線に電流を流し、その電流によ
り誘起された磁場によって強磁性体セルの磁化方向を変
換させることによってなされる。
【0004】そのセル構造や駆動方法は、R.E.Scheuerl
ein(1998 Proc.of Int Non Volatile Memory Conf.P47)
に示されており、交差した書込み、読み出し線を1対ず
つ計2対配したものや、交差した書込み・読み出し線を
兼ねた1対の配線と巨大磁気抵抗薄膜を含むメモリセル
とこれに直列に接続したダイオードからなるものが提案
されている。また、特開平6−84347号公報(発明
者 田口元久;三菱電機)では、交差した書込み・読み
出し線を兼ねた1対の配線とセル選択用の電界効果型ト
ランジスタと巨大磁気抵抗薄膜を含むメモリセルを組み
合わせたメモリセルを提案している。巨大磁気抵抗薄膜
を含むメモリセルは、磁化の方向によって電流抵抗値が
異なる、いわゆる磁気抵抗効果を示すが、ほとんどの場
合、0.3V程度の電圧印加時に10〜20%以下の抵
抗変化しか起こさず、印加電圧が大きくなると急速に磁
気抵抗変動率が小さくなる。一方、高集積のシリコン半
導体デバイス作製技術によって達成される回路構成は、
1〜5V程度の電圧を印加し、0.1〜0.2V程度以
上の電圧変動を検知するのが通常である。したがって、
MRAMの場合、メモリセルに小さな電圧しかかけられ
ない上、磁気抵抗の変動幅が小さいため、シリコン半導
体デバイス作製技術を用いて高集積のMRAMを作製す
ることはきわめて困難である。
【0005】以上のような実状から、上記のような提案
になる構造では、高度に集積化が進んだ記憶素子を作製
しようとしたとき、信号強度が小さすぎ、設計不能とな
る恐れが大きい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、強磁性
体の磁化方向を選択することにより磁気抵抗値を選択す
ることができる可変抵抗器を用いた、いわゆるMRAM
においては、充分な検出電圧を印加した際の磁気抵抗変
動率が小さく、集積化すると記憶情報を検出しにくくな
るなどの課題を有している。
【0007】本発明は、このような従来の技術が有する
未解決の課題を解決するべく行われたものであり、磁気
抵抗変動率が小さくとも、高速に記憶情報を検出するこ
とができるような素子構造、駆動方法を提供するもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の不揮
発性記憶素子は、半導体基板に形成した電界効果型トラ
ンジスタと、強磁性体の磁化方向を選択することにより
電気抵抗値を選択することができる可変抵抗器と、を備
えた不揮発性記憶素子において、前記電界効果型トラン
ジスタのゲート電極と前記可変抵抗器の一方の端子を電
気的に接続し、前記電界効果型トランジスタのソース電
極またはドレイン電極と前記可変抵抗器のもう一方の端
子とを電気的に接続し、前記電界効果型トランジスタの
ゲート電極を固定抵抗器を介して基準電圧源に接続した
ことを特徴とする。
【0009】本発明の不揮発性記憶素子の情報読み出し
方法は、半導体基板に形成した電界効果型トランジスタ
と、強磁性体の磁化方向を選択することにより電気抵抗
値を選択することができる可変抵抗器と、を備え、前記
電界効果型トランジスタのゲート電極と前記可変抵抗器
の一方の端子を電気的に接続し、前記電界効果型トラン
ジスタのソース電極またはドレイン電極と前記可変抵抗
器のもう一方の端子とを電気的に接続し、前記電界効果
型トランジスタのゲート電極を固定抵抗器を介して基準
電圧源に接続した不揮発性記憶素子の情報読み出し方法
であって、前記可変抵抗器の前記一方の端子に電圧を印
加し前記可変抵抗器と前記固定抵抗器とによって分割さ
れた電圧が、前記電界効果型トランジスタのゲート電極
に印加され、前記電界効果型トランジスタのソース電極
またはドレイン電極から出力される電流または電圧を観
測することによって、情報読み出しを行なう不揮発性記
憶素子の情報読み出し方法である。
【0010】本発明の不揮発性記憶素子の情報書き込み
方法は、半導体基板に形成した電界効果型トランジスタ
と、強磁性体の磁化方向を選択することにより電気抵抗
値を選択することができる可変抵抗器と、を備え、前記
電界効果型トランジスタのゲート電極と前記可変抵抗器
の一方の端子を電気的に接続し、前記電界効果型トラン
ジスタのソース電極またはドレイン電極と前記可変抵抗
器のもう一方の端子とを電気的に接続し、前記電界効果
型トランジスタのゲート電極を固定抵抗器を介して基準
電圧源に接続した不揮発性記憶素子の情報書き込み方法
であって、前記可変抵抗器と接続する領域で交差する一
対の書き込み配線に電流が流され、誘起される磁場によ
って、選択的に前記可変抵抗器の磁性体の磁化方向を選
択することにより、情報書き込みを行なう不揮発性記憶
素子の情報書き込み方法である。
【0011】本発明の概要を示す図1〜図4をもとにそ
の作用について説明する。
【0012】半導体基板に形成する電界効果型トランジ
スタは、例えばゲート絶縁膜上に導電体からなるゲート
電極を持ち、このゲート電極に電圧を印加して、ゲート
電極下のキャリア密度を制御することによって、ソース
−ドレイン間に流れる電流を制御し、増幅動作またはオ
ン、オフの動作をさせるものである。
【0013】強磁性体の磁化方向を選択することにより
電気抵抗値を選択することができる可変抵抗器は、たと
えば、GMRやCMR材料のような大きな磁気抵抗効果
をもつ強磁性体材料を用い、その磁化の向きあるいは磁
化の有無に依存して、強磁性体を流れる電流に対する抵
抗値が変化する現象を利用して、可変抵抗器としたもの
である。したがって、この可変抵抗器は、外部磁場によ
り強磁性体の磁化方向を選択することにより、抵抗値を
選択することができる。この可変抵抗器には、GMR、
CMRなどの強磁性体を用いたもの、トンネル絶縁膜を
用いたTMR(Tunnel Magneto-Resistance)素子など
を用いることができ、端子の一方または両端にたとえば
ダイオードのような整流素子を接続したものを該可変抵
抗器とすることもできる。
【0014】該強磁性体薄膜は、単層または複数の強磁
性体薄膜から構成されることができる。
【0015】図1に磁気抵抗素子9を可変抵抗器として
用いる不揮発性記憶素子の1セルの構成例を示し、図3
に整流素子11を磁気抵抗素子9の片端に接続して、該
可変抵抗器を得る場合の不揮発性記憶素子の1セルの構
成例について示す。整流素子は、流れる電流が正方向の
ときは抵抗が低く、逆方向のときは非常に抵抗が高い素
子のことであるが、本発明の場合、アモルファス半導体
のPN、PIN接合などを利用したダイオード、導電体
のショットキ接合を利用したダイオードなどを利用する
ことができる。
【0016】図1に示す不揮発性記憶素子の一セルの構
成例では、電界効果型トランジスタのゲート電極4と、
可変抵抗器としての磁気抵抗素子9の一方の端子とを、
ビット線6とプラグ5を経由して接続し、また電界効果
型トランジスタのドレイン電極3と、磁気抵抗素子9の
もう一方の端子とを、ワード配線8とプラグ7を経由し
て接続している。そして、図2に示すように、電界効果
型トランジスタのゲート電極4がビット配線6と固定抵
抗器R(図2のR1〜R3)を経由して基準電圧源に接続
される(ここでは、接地される)。電界効果型トランジ
スタは半導体基板1に設けられたソース2と、ドレイン
3と、ソース・ドレイン間上にゲート絶縁膜を介してゲ
ート電極4が設けられて構成される。
【0017】図2は図1の不揮発性記憶素子の回路構成
図を示し、図2において、T11〜T33は電界効果型トラ
ンジスタ、r11〜r33は磁気抵抗素子(可変抵抗器)、
WL1〜WL3はワード線、BL1〜BL3はビット線、R
L1〜RL3はリード線、R1〜R3は固体抵抗器である。
この結線構造の結果、読み出し動作の際、ドレイン電極
3に印加された電圧Vdは、可変抵抗器9(図2のr1
〜r3)と固定抵抗器R(図2のR1〜R3)との抵抗値
の比に対応して減圧され、電界効果型トランジスタのゲ
ート電極4に印加される。この結果、ドレイン電極3に
は電圧Vdが印加されているので、ゲート電極4にかか
った電圧に応じた出力がソース電極2に現れ、リード線
10により読み出される。したがって、磁気抵抗素子9
の抵抗値によって、電界効果型トランジスタのソース電
極2に出力される電圧値が変動、すなわち増幅されて出
力される。このような構成により、磁気抵抗素子9の抵
抗値の変動幅が小さくとも、検知するに充分な出力電圧
を得ることができる。また、1つのワード線(例えばWL
2)に電圧を印加し、ビット線BL1、BL2、BL3に電圧を印
加することで、RL1、RL2、RL3に同時に出力が現れ、WL2
に接続された複数のセルから情報を同時に読み出すこと
ができる。また、ビット線6とワード線8を磁気抵抗素
子9に直接接するかなるべく近接するように配置し、書
き込み時の電流量を抑制することができる。
【0018】書き込み時には、ビット線6とワード線8
に電流を流し、交差点にある磁気抵抗素子9に含まれる
磁性体の磁化方向を変更することによって、磁気抵抗素
子9の電気抵抗値を変更する。また、1つのワード線
(例えばWL2)に書き込み電流を流し、BL1、BL2、BL3に
書き込もうとする情報に応じた向きの電流を流すこと
で、WL2に接続された複数のセルに同時に情報を書き込
むことができる。
【0019】図3に示す不揮発性記憶素子の一セルの他
の構成例では、可変抵抗器として、磁気抵抗素子9とこ
れに直列接続された整流素子11を用いる。図4は図3
の不揮発性記憶素子の回路構成図を示し、図4におい
て、d11〜d33は整流素子たるダイオードである。図
3、図4において図1、図2と同一構成部材については
同一符号を付し説明を省略する。このような構成によ
り、読み出し動作の際、選択セル以外のセルから漏れ出
す電流を極めて小さくすることができ、信号/ノイズ比
を上げることができる。
【0020】以上の説明のように、本発明によれば、従
来の強磁性体メモリ素子では達成困難な課題を容易な構
造、駆動方法によって実現することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0022】(実施例1)図5に示すような、強磁性体
メモリセルを製造した。図5において、12は電界効果
型トランジスタが形成された、半導体基板となるp型シ
リコン単結晶基板、13は電界効果型トランジスタのソ
ース電極、14は電界効果型トランジスタのドレイン電
極、15は電界効果型トランジスタのゲート電極、16
はゲート電極15と接続される多結晶シリコンによるゲ
ートコンタクトプラグ、17はアルミプラグ、18はタ
ングステンプラグ、19はタングステンプラグ18と接
続されるビット線、20はドレイン電極14と接続され
るドレインコンタクトプラグ、21はワード線、22は
両端がビット線19とワード線21とに接続される、可
変抵抗器としてのTMR素子である。
【0023】次に図6〜図10を用いて上記強磁性体メ
モリセルの製造方法について説明する。
【0024】まず、図6に示すように、基板としてp型
シリコン単結晶基板12を用意し、フィールド酸化膜を
形成し、ゲート絶縁膜を形成し、多結晶シリコン膜を形
成した後、この多結晶シリコン膜をパターンニングして
ゲート電極15を形成する。さらにゲート電極15をマ
スクとしてイオン注入し、ソース13、ドレイン14を
形成し、層間絶縁膜を形成するなどの工程を経て、電界
効果型トランジスタを形成した下層基板を作製した。
【0025】次に、図7に示すように、ドレイン電極部
分とゲート電極部分にコンタクトホールを開口し、多結
晶シリコンによるゲートコンタクトプラグ16とドレイ
ンコンタクトプラグ20を形成した。さらに、図8に示
すように、チタン、アルミニウム積層構造からなる配線
層を形成し、ドライエッチング加工した後、層間絶縁膜
で埋め込み、アルミプラグ17とワード線21を形成し
た。
【0026】次に、強磁性体の磁化方向を選択すること
により電気抵抗値を選択することができる可変抵抗器2
2を作製する。本実施例では、可変抵抗器として、10
μm角のTMR素子を使用した。まず、図9に示すよう
に、第1層としてCoFe強磁性層を、トンネル絶縁膜
として酸化アルミニウム層を、第2層としてNiFe層
を各々スパッタリング法で形成し、ドライエッチングに
て加工した。酸化アルミニウム層は、膜厚3nm程度と
した。これを層間絶縁膜で埋め込んだ。さらに、コンタ
クトホールを開口しタングステンプラグ18を埋め込ん
だ後、図10に示すように、チタン、アルミニウム積層
構造からなる配線層を形成し、ドライエッチング加工し
た後層間絶縁膜で埋め込み、ビット線19を形成した。
最後に保護膜を形成後、加工して強磁性体メモリセルが
完成となる。
【0027】製造したデバイスの回路は、図2に示すよ
うな3×3個のメモリセルアレイから構成されている。
まず、書き換え動作であるが、中央のセルS22の情報を
書き換える場合について説明する。ワード線WL2とビ
ット線BL2に書き込み電流を流し、他のワード線、ビ
ット線および全てのリード線RL1〜RL3には、電流が
流れないよう、フローティングとする。この操作によっ
て、選択された可変抵抗器(TMR素子)r22の磁化が
書き換えられる。
【0028】次に、同様にセルS22の情報を読み出す動
作について説明する。まず、ワード線WL2に3V印加
し、他のワード線はフローティングとする。ビット線B
L2は参照抵抗(固体抵抗器)R2を介して基準電圧源に
接続される(ここでは、接地される)。すると、電界効
果型トランジスタT22のゲート部には、ワード線WL2
に印加された電圧が可変抵抗器r22と固体抵抗器R2に
よって分割された電圧が印加されることになる。リード
線RL2には、電界効果型トランジスタT22のゲート電
圧に見合ったドレイン電圧が現れることになる。可変抵
抗器r22と固体抵抗器R2の抵抗値を同程度に設定した
場合、可変抵抗器r22の抵抗値が10%変動すると、リ
ード線RL2に現れる電圧は120mV程度変動する。
【0029】以上のように、本実施例によれば、TMR
素子の抵抗値の変動率が小さくともトランジスタによる
増幅効果により、大きな出力電圧が得られる。
【0030】(実施例2)図11に示すような、強磁性
体メモリセルを製造した。図11において図5と同一構
成部材については同一符号を付し説明を省略する。図1
1の強磁性体メモリにおいては、TMR素子22とワー
ド線21との間にダイオード23を形成している。
【0031】次に図12〜図17を用いて上記強磁性体
メモリセルの製造方法について説明する。
【0032】まず、図12に示すように、基板としてp
型シリコン単結晶基板12を用意し、フィールド酸化膜
を形成し、ゲート絶縁膜を形成し、多結晶シリコン膜を
形成した後、この多結晶シリコン膜をパターンニングし
てゲート電極15を形成する。さらにゲート電極15を
マスクとしてイオン注入し、ソース13、ドレイン14
を形成し、層間絶縁膜を形成するなどの工程を経て、電
界効果型トランジスタを形成した下層基板を作製した。
【0033】次に、図13に示すように、ドレイン電極
部分とゲート電極部分にコンタクトホールを開口し、多
結晶シリコンによるゲートコンタクトプラグ16とドレ
インコンタクトプラグ20を形成した。さらに、図14
に示すように、チタン、アルミニウム積層構造からなる
配線層を形成し、ドライエッチング加工した後、層間絶
縁膜で埋め込み、アルミプラグ17とワード線21を形
成した。
【0034】次に、図15に示すように、アモルファス
シリコンからなるPN接合薄膜を形成し、ドライエッチ
ングしてダイオード23を形成し、層間絶縁膜で埋め込
んだ。
【0035】次に、強磁性体の磁化方向を選択すること
により電気抵抗値を選択することができる可変抵抗器2
2を作製する。本実施例では、可変抵抗器として、10
μm角のTMR素子を使用した。まず、図16に示すよ
うに、第1層としてCoFe強磁性層を、トンネル絶縁
膜として酸化アルミニウム層を、第2層としてNiFe
層を各々スパッタリング法で形成し、ドライエッチング
にて加工した。酸化アルミニウム層は、膜厚3nm程度
とした。これを層間絶縁膜で埋め込んだ。さらに、コン
タクトホールを開口しタングステンプラグ18を埋め込
んだ後、図17に示すように、チタン、アルミニウム積
層構造からなる配線層を形成し、ドライエッチング加工
した後層間絶縁膜で埋め込み、ビット線19を形成し
た。最後に保護膜を形成後、加工して強磁性体メモリセ
ルが完成となる。
【0036】製造したデバイスの回路は、図4に示すよ
うな3×3個のメモリセルアレイから構成されている。
書き換え、読み出し等の動作は、実施例1で製造したデ
バイスと同様に行われるが、回り込み電流の発生を抑え
られるため、より大規模なメモリデバイスを構築して
も、安定した動作が可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、小さなMR比をもつT
MR素子を用い、小さな印加電圧を用いて、安定に読み
書き動作可能な不揮発性磁気メモリ(MRAM)を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における素子構造の一例を示す図であ
る。
【図2】図1および実施例1における記憶素子の回路を
示す図である。
【図3】本発明における他の素子構造の一例を示す図で
ある。
【図4】図2および実施例2における記憶素子の回路を
示す図である。
【図5】実施例1における記憶素子の構造を示す図であ
る。
【図6】実施例1における記憶素子の製造工程を示す図
である。
【図7】実施例1における記憶素子の製造工程を示す図
である。
【図8】実施例1における記憶素子の製造工程を示す図
である。
【図9】実施例1における記憶素子の製造工程を示す図
である。
【図10】実施例1における記憶素子の製造工程を示す
図である。
【図11】実施例2における記憶素子の構造を示す図で
ある。
【図12】実施例2における記憶素子の製造工程を示す
図である。
【図13】実施例2における記憶素子の製造工程を示す
図である。
【図14】実施例2における記憶素子の製造工程を示す
図である。
【図15】実施例2における記憶素子の製造工程を示す
図である。
【図16】実施例2における記憶素子の製造工程を示す
図である。
【図17】実施例2における記憶素子の製造工程を示す
図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 ソース 3 ドレイン 4 ゲート電極 5 プラグ 6 ビット線 7 プラグ 8 ワード線 9 磁気抵抗素子(可変抵抗器) 10 リード線 11 整流素子 12 p型シリコン単結晶基板 13 ソース 14 ドレイン 15 多結晶シリコンゲート電極 16 ゲートコンタクトプラグ 17 アルミニウムプラグ 18 タングステンプラグ 19 ビット線 20 ドレインコンタクトプラグ 21 ワード線 22 TMR素子(可変抵抗器) 23 アモルファスシリコンダイオード

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に形成した電界効果型トラン
    ジスタと、強磁性体の磁化方向を選択することにより電
    気抵抗値を選択することができる可変抵抗器と、を備え
    た不揮発性記憶素子において、 前記電界効果型トランジスタのゲート電極と前記可変抵
    抗器の一方の端子を電気的に接続し、前記電界効果型ト
    ランジスタのソース電極またはドレイン電極と前記可変
    抵抗器のもう一方の端子とを電気的に接続し、 前記電界効果型トランジスタのゲート電極を固定抵抗器
    を介して基準電圧源に接続したことを特徴とする不揮発
    性記憶素子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の不揮発性記憶素子におい
    て、前記可変抵抗器は、強磁性体の強化方向を選択する
    ことにより電気抵抗値を選択することができる素子と整
    流素子とを接続したものからなることを特徴とする不揮
    発性記憶素子。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の不揮発性記憶素子におい
    て、一対の書き込み配線が、前記可変抵抗器に直接接し
    てなることを特徴とする不揮発性記憶素子。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項3に記載の不揮発性
    記憶素子において、一対の書き込み配線のうち、少なく
    とも一方が、前記電界効果型トランジスタと前記可変抵
    抗器とを接続する配線と共通となることを特徴とする不
    揮発性記憶素子。
  5. 【請求項5】 請求項1、3、4のいずれか1項に記載
    の不揮発性記憶素子において、一対の書き込み配線が、
    前記可変抵抗器と接続する領域で交差するよう配置され
    ることを特徴とする不揮発性記憶素子。
  6. 【請求項6】 請求項1、3乃至5のいずれか1項に記
    載の不揮発性記憶素子において、一対の書き込み配線の
    うち、少なくとも一方が、銅を主体とする材料からなる
    ことを特徴とする不揮発性記憶素子。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の不揮発性記憶素子におい
    て、前記可変抵抗器は、強磁性材料からなる薄膜と絶縁
    性材料からなる薄膜とを各々1層以上積層した構造をも
    つことを特徴とする不揮発性記憶素子。
  8. 【請求項8】 半導体基板に形成した電界効果型トラン
    ジスタと、強磁性体の磁化方向を選択することにより電
    気抵抗値を選択することができる可変抵抗器と、を備
    え、前記電界効果型トランジスタのゲート電極と前記可
    変抵抗器の一方の端子を電気的に接続し、前記電界効果
    型トランジスタのソース電極またはドレイン電極と前記
    可変抵抗器のもう一方の端子とを電気的に接続し、前記
    電界効果型トランジスタのゲート電極を固定抵抗器を介
    して基準電圧源に接続した不揮発性記憶素子の情報読み
    出し方法であって、 前記可変抵抗器の前記一方の端子に電圧を印加し前記可
    変抵抗器と前記固定抵抗器とによって分割された電圧
    が、前記電界効果型トランジスタのゲート電極に印加さ
    れ、前記電界効果型トランジスタのソース電極またはド
    レイン電極から出力される電流または電圧を観測するこ
    とによって、情報読み出しを行なう不揮発性記憶素子の
    情報読み出し方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の不揮発性記憶素子の情報
    読み出し方法において、複数のセルを同時に読み出すこ
    とを特徴とする不揮発性記憶素子の情報読み出し方法。
  10. 【請求項10】 半導体基板に形成した電界効果型トラ
    ンジスタと、強磁性体の磁化方向を選択することにより
    電気抵抗値を選択することができる可変抵抗器と、を備
    え、前記電界効果型トランジスタのゲート電極と前記可
    変抵抗器の一方の端子を電気的に接続し、前記電界効果
    型トランジスタのソース電極またはドレイン電極と前記
    可変抵抗器のもう一方の端子とを電気的に接続し、前記
    電界効果型トランジスタのゲート電極を固定抵抗器を介
    して基準電圧源に接続した不揮発性記憶素子の情報書き
    込み方法であって、 前記可変抵抗器と接続する領域で交差する一対の書き込
    み配線に電流が流され、誘起される磁場によって、選択
    的に前記可変抵抗器の磁性体の磁化方向を選択すること
    により、情報書き込みを行なう不揮発性記憶素子の情報
    書き込み方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の不揮発性記憶素子の
    情報書き込み方法において、複数のセルを同時に書き込
    むことを特徴とする不揮発性記憶素子の情報書き込み方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006140224A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Toshiba Corp 半導体メモリ素子及び半導体記憶装置
JP2020053532A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 Tdk株式会社 メモリスタ回路、メモリスタ制御システム、アナログ積和演算器、及びニューロモーフィックデバイス

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