JP2002329381A - 磁気テープカセット - Google Patents

磁気テープカセット

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JP2002329381A
JP2002329381A JP2001131553A JP2001131553A JP2002329381A JP 2002329381 A JP2002329381 A JP 2002329381A JP 2001131553 A JP2001131553 A JP 2001131553A JP 2001131553 A JP2001131553 A JP 2001131553A JP 2002329381 A JP2002329381 A JP 2002329381A
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Japan
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reel
tape
tape reel
upper half
locking
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JP2001131553A
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English (en)
Inventor
Kazuo Hiraguchi
和男 平口
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溶着等の分離が困難な手段で固着することな
く、脱着が容易で簡単な構造の部材で、ケース筐体内に
収納されるテープリールを、付勢することができ、素材
ごとの分離回収が容易な磁気テープカセットの提供。 【解決手段】テープリールの上部に当接されるテープリ
ール当接部と、該テープリール当接部の両端に設けられ
た係止腕部とからなるリール付勢部材を有し、係止腕部
の先端が上ハーフの内面に設けられた摺接・係止部に摺
接・係止することによって係止腕部が開くように折曲し
て変形し、テープリールを下ハーフに向けて付勢するよ
うにしたことを特徴とする磁気テープカセット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気テープカセット
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、民生用もしくは業務用のビデオテ
ープレコーダまたはビデオカメラに用いられる録画・再
生用テープカセット、あるいはコンピュータ等の外部記
憶装置におけるデータバックアップ用の大容量記録媒体
として、上ハーフと下ハーフとからなるケース筐体に、
磁気記録テープを巻回した一対のテープリール、または
磁気記録テープを巻回した単一のテープリールを回転自
在に収容した方式の磁気テープカセットまたはカートリ
ッジ(以下、「磁気テープカセット」と総称する)が知
られている。例えば、JIS X6127、X612
9、X6130、X6171、X6172またはECM
A−288等にその構造、寸法諸元が規定されている磁
気テープカセット等が知られている。
【0003】例えば、図8に分解斜視図を示す磁気テー
プカセットは、一対のテープリールに巻回した磁気記録
テープを、ケース筐体内に走行可能に保持して記録再生
を行うものである。ケース筐体は、上ハーフ151と下
ハーフ153とを組合せ、ビス155a,155b,1
55c,155d,155e等により締結されて構成さ
れる。ケース筐体内には、リールハブ157a,157
bの上下に、それぞれ上フランジ159a,159bお
よび下フランジ161a,161bとを溶着してなる一
対のテープリール163aおよび163bが、磁気記録
テープ165を巻回された状態で回動自在に収容され
る。
【0004】上ハーフ151の内面には、テープリール
163aおよび163bを下ハーフ153側に付勢する
一対の金属製のリール付勢用板ばね167aおよび16
7bが片持支持される。さらに、上ハーフ151の前面
には、防塵性を得るために、下ハーフ153の一対のテ
ープガイド169aと169bの間に張架される磁気記
録テープの前面および裏面を覆う、アウターリッド、ア
ッパーリッドおよびインナーリッドからなる前蓋171
が、開閉自在に取り付けられる。
【0005】しかし、こうした従来の磁気テープカセッ
トにおいて、金属製のリール付勢用板ばねは、上ハーフ
内面に、かしめ、溶着等の固着手段により取り付けられ
ている。そのため、従来の磁気テープカセットを使用後
に分解し、構成部品を樹脂素材と金属素材に分離して各
素材ごとの回収を行う際に、リール付勢用板ばねを上ハ
ーフ内面から取り外す作業は、かなりの手間とコストを
要する煩雑な作業となっている。そのため、これが素材
ごとに分離して分別回収およびリサイクルを行うことを
妨げる要因の一つになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、溶着等の分離が困難な手段で固着することなく、脱
着が容易で簡単な構造の部材で、ケース筐体内に収納さ
れるテープリールを、付勢することができ、素材ごとの
分離回収が容易な磁気テープカセットを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、上ハーフと下ハーフを結合して構成され
るケース筐体内に、磁気記録テープを巻回したテープリ
ールを収納してなる磁気テープカセットであって、テー
プリールの上部に当接されるテープリール当接部と、該
テープリール当接部の両端に設けられた係止腕部とから
なるリール付勢部材を有し、係止腕部の先端が上ハーフ
の内面に設けられた摺接・係止部に摺接・係止すること
によって係止腕部が開くように折曲して変形し、テープ
リールを下ハーフに向けて付勢するようにしたことを特
徴とする磁気テープカセットを提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の磁気テープカセッ
ト(以下、「本発明のカセット」という)について詳細
に説明する。なお、本発明において、「上」とは、上ハ
ーフが位置する側をいい、また、「下」とは、下ハーフ
が位置する側をいう。
【0009】本発明は、磁気記録テープと、該磁気記録
テープを回動自在に収納するケース筐体とを有する磁気
テープカセットに適用され、単一または一対のテープリ
ールに磁気記録テープを巻回し、該テープリールは、磁
気記録テープが、ケース筐体内から引き出し可能あるい
は走行可能に所定の箇所に収容される、1リールタイプ
または2リールタイプのいずれの磁気テープカセットに
も適用される。
【0010】また、本発明のカセットにおいて、ケース
筐体とは、上ハーフおよび下ハーフを主要構成部材と
し、その上ハーフまたは下ハーフに装着される他の部材
を含め、磁気記録テープを巻回したテープリールおよび
該テープリールから引き出された一部の磁気記録テープ
を保持または収容するために上ハーフまたは下ハーフに
装着される部材を含めた部材をいう。例えば、前記図8
に示す2リールタイプの磁気テープカセットにおいて
は、他の部材として、上ハーフに装着される前蓋(アウ
ターリッド、アッパーリッド、インナーリッド)などを
含む複数の部材から構成され、上ハーフと下ハーフとを
組合わせて形成されるものをいう。
【0011】本発明のカセットにおいて、ケース筐体内
に収納されるテープリールは、リール付勢部材によっ
て、下ハーフに向けて付勢される。リール付勢部材は、
ケース筐体内に収納されるテープリールに応じて、1ま
たは2以上が上ハーフの内面に設けられる。例えば、前
記の図8に示す磁気テープカセットにおいては、リール
付勢用板ばねの代わりに、2つ以上配設される。
【0012】本発明のカセットにおいて、リール付勢部
材は、テープリールの上部に当接されるテープリール当
接部と、該テープリール当接部の両端に設けられた係止
腕部とからなる。係止腕部は、テープリール当接部に対
して係止腕部が折曲するように変形し、該変形に応じる
弾性力によって、テープリールを下ハーフに向けて付勢
することができる。
【0013】本発明において、テープリール当接部は、
上ハーフと下ハーフとを結合して構成されるケース筐体
内にテープリールが収納されている場合、そのテープリ
ールの上部と当接する部位であり、断面平板状等のいず
れの形態を有するものでもよく、1箇所または複数箇所
の部位がテープリールの上部に当接する形態のものでも
よい。
【0014】また、係止腕部は、テープリール当接部の
両端に設けられ、その先端が上ハーフの内面に設けられ
た摺接・係止部に摺接・係止する。これによって、テー
プリールによって該テープリールに当接するテープリー
ル当接部が上ハーフに向けて押圧されたとき、例えば、
磁気テープカセットを記録再生装置に装填し、テープ駆
動装置がテープリールの下部に装着され、テープリール
が上ハーフに向けて押圧された場合、テープリール当接
部は上ハーフに向けて押圧されることにより、係止腕部
はその先端または内側面が上ハーフの内面に設けられた
摺接・係止部に係止しながら摺接し、テープリール当接
部の両端の係止腕部を開くように折れ曲がり、この変形
によって、テープリールが下ハーフに向けて付勢され
る。
【0015】例えば、後記の図1および図2(A)に斜
視図を示し、図3(A)〜(C)に模式断面図を示す
例、また、図2(B)に斜視図を示す例、ならびに、図
4に斜視図を示し、図5(A)〜(C)に模式断面図を
示すように、上ハーフの内面に穿設された嵌装・摺動溝
に係止腕部を嵌装し、その先端を溝の底面に摺動させ、
該嵌装・摺動溝の側壁に当接・係止させることによっ
て、テープリール当接部の両端から係止腕部が開くよう
に折れ曲がる変形によって、下ハーフを付勢するように
した構造、また、後記の図5に平面図を示し、図6に仮
止め状態を示す例のように、上ハーフの内面に突設され
た断面略台形状の係止リブに、テープリールの上部に当
接されるテープリール当接部と、該テープリール当接部
の両端に設けられた、前記係止リブの両側斜面に係止す
る係止腕部とを有するリール付勢部材を装着する構造の
ものが挙げられる。
【0016】本発明のカセットにおいて、リール付勢部
材の係止腕部の先端が、上ハーフの内面に穿設された嵌
装・摺動溝に嵌装される構造を有する場合、係止腕部
は、テープリール当接部から折れ曲がって、その先端が
嵌装・摺動溝に嵌装され、該先端が内底面に摺接しなが
ら摺動し、側壁に当接して係止される。この嵌装・摺動
溝として、中央部に深く穿設された仮止め溝と、該仮止
め溝の両端に段差部を介して仮止め溝よりも浅く穿設さ
れた摺接・係止溝を有する構造、また、中央部設けられ
た仮止め溝と、その仮止め溝と同じ深さの摺接・係止溝
とを有し、仮止め溝と摺接・係止溝とは、凸部によって
区切られている構造のものが挙げられる。
【0017】また、この構造の磁気テープカセットにお
いて、リール付勢部材が、テープリール当接部と、該テ
ープリール当接部の両端に折曲して連設された主係止腕
部を有し、さらに、主係止腕部に直交する補助腕部をテ
ープリール当接部の中央側部に有するとともに、上ハー
フの内面に、中央部に深く穿設された仮止め溝と、該仮
止め溝の両端に段差部を介して仮止め溝よりも浅く穿設
された摺接・係止溝とからなる嵌装・摺動溝が穿設さ
れ、さらに、嵌装・摺動溝に直交する補助溝が嵌装・摺
動溝の中央側部に穿設されている構造を有する場合、テ
ープリール当接部の長手方向のずれが規制され、リール
付勢部材によるテープリールの下ハーフに向けての付勢
が確実になされるため、有効である。
【0018】また、本発明において、リール付勢部材
が、上ハーフの内面に突設された係止リブに係止される
構造を有する磁気テープカセットにおいては、係止腕部
は、テープリール当接部から折れ曲がって、係止リブの
両端斜面を挟持するようにテープリール当接部の両端に
形成され、その先端内側面が断面略台形状の係止リブの
斜面に係止される。
【0019】この係止腕部とテープリール当接部とのな
す角度(後記の図6(B)に示す角度θ)は、係止リブ
の下面と斜面とのなす角度(後記の図6(B)に示す角
度α)よりも小(α>θ)に構成される。これにより、
テープリールによって該テープリールに当接するテープ
リール当接部が上ハーフに向けて押圧されたとき、例え
ば、磁気テープカセットを記録再生装置に装填し、テー
プ駆動装置がテープリールの下部に装着され、テープリ
ールが上ハーフに向けて押圧された場合、テープリール
当接部は上ハーフの係止リブに向けて押圧されることに
より、係止リブの両側斜面の先端が係止腕部の内側面と
摺接しながら、テープリール当接部の両端の係止腕部を
開くように折れ曲がり、この変形によって、テープリー
ルが下ハーフに向けて付勢される。このとき、前記角度
αおよびθを大きくすれば、係止リブおよびリール付勢
部材が、ケース筐体内に占める空間を少なくすることが
でき、ケース筐体の小型化、例えば、上下方向の高さを
低くすることができ、有効である。
【0020】また、リール付勢部材において、両係止腕
部の先端内側面に係合突起を突設するとともに、該係合
突起に対応して、係止リブの斜面に、係合凹部を形成
し、該係合凹部に係合突起を係合させ、リール付勢部材
を係止リブに仮止めできるようにすれば、磁気テープカ
セットの組立に際して、予め上ハーフの係止リブにリー
ル付勢部材を仮止めして、組立工程に供することがで
き、また、工程の途中で他の部品または部材に不具合が
生じた場合には、容易に、リール付勢部材を取り外し
て、再使用することができるため、有効である。
【0021】さらに、リール付勢部材において、テープ
リール当接部と係止腕部とを結ぶ折曲部の内側に薄肉部
またはスリットを設け、テープリールによってテープリ
ール当接部が上ハーフに向けて押圧されたときに、リー
ル付勢部材の係止腕部が該折曲部において開き易くな
り、θが大となる。これにより、リール付勢部材におけ
るテープリール当接部を、さらに係止リブに接近するよ
うに構成することができ、上ハーフ内面からリール付勢
部材のテープリール当接部までの距離、すなわちリール
付勢部材の下方向への高さを低くすることができ、係止
リブおよびリール付勢部材が、ケース筐体内に占める空
間を少なくすることができ、ケース筐体の小型化、例え
ば、上下方向の高さを低くすることができ、有効であ
る。
【0022】また、係止リブを設ける、上ハーフの内面
において、該係止リブの両側斜面の基端部に凹部を穿設
し、該凹部にリール付勢部材の係止腕部の先端が遊挿さ
れるようにすれば、上ハーフの内面からの係止リブの下
方向の高さを低くでき、ケース筐体の上下方向の高さを
低くしてケース筐体の小型化に有効である。
【0023】さらに係止リブの下面を凹部とし、テープ
リールの上部と当接するテープリール当接部がテープリ
ールによって押し上げられたとき、該テープリール当接
部の中央部が係止リブの下面に向けて撓んで、該凹部に
テープリール当接部の撓んだ部位が入り込むようにすれ
ば、リール付勢部材におけるテープリール当接部を、さ
らに係止リブに接近するように構成しても十分な付勢力
を得ることができ、上ハーフ内面からリール付勢部材の
テープリール当接部までの距離、すなわちリール付勢部
材の下方向への高さを低くすることによって、係止リブ
およびリール付勢部材が、ケース筐体内に占める空間を
少なくすることができ、ケース筐体の小型化に有効であ
る。
【0024】以下、本発明のカセットのリール付勢部材
および上ハーフの構成例を示す図1〜5に基づいて、本
発明について詳細に説明する。図1に内面斜視図を示す
上ハーフ1は、リール付勢部材3によって、ケース筐体
内に収納されるテープリール(図示せず)を、下ハーフ
に向けて付勢するものである。
【0025】リール付勢部材3は、図2(A)に示すよ
うに、平板状のテープリール当接部5と、該テープリー
ル当接部5の両端に折曲して連設された係止腕部7aお
よび7bを有するものである。一方、上ハーフ1の内面
9には、嵌装・摺動溝11が穿設されている。この嵌装
・摺動溝11は、その中央部に深く穿設された仮止め溝
13と、該仮止め溝13の両端に段差部15aまたは1
5bを介して仮止め溝13よりも浅く穿設された摺接・
係止溝17aおよび17bとからなる。
【0026】このようなリール付勢部材3および嵌装・
摺動溝11を有する磁気テープカセットにおいては、図
3(A)に示すように、リール付勢部材3の係止腕部7
aおよび7bの先端19aおよび19bが仮止め溝13
の段差部15aおよび15bの側壁に当接され、係止腕
部7aおよび7bが閉じるように折り曲げられた状態
で、上ハーフ1の内面9にリール付勢部材3が仮止めさ
れる。これにより、磁気テープカセットの組立に際し
て、予め上ハーフ1にリール付勢部材3を仮止めした状
態で、組立工程に供することができ、また、工程の途中
で他の部品または部材に不具合が生じた場合には、容易
に、リール付勢部材3を取り外して、再使用することが
できるため、有効である。
【0027】次に、上ハーフ1と下ハーフ(図示せず)
を結合して、テープリールを収納したケース筐体を構成
した場合には、図3(B)に示すように、テープリール
によって該テープリールに当接するテープリール当接部
5が押圧され、これにより、係止腕部7aおよび7bの
先端19aおよび19bの折曲辺21aおよび21b
は、仮止め溝13から段差部15aおよび15bを乗り
越え、摺接・係止溝17aおよび17bを摺接して、側
壁23aおよび23bに当接して係止される。
【0028】このとき、係止腕部7aおよび7bは、テ
ープリール当接部5の両端から外側に向けて開くように
折れ曲がり、先端19aおよび19bの折曲辺21aお
よび21bが、側壁23aおよび23bに当接されるこ
とにより、係止腕部7aおよび7bは変形し、図3
(C)に示すように、リール付勢部材3のテープリール
当接部5に当接されるテープリール(図示せず)が、下
ハーフに向けて(図中、紙面上方に)付勢される。
【0029】また、図2(B)は、本発明の別の実施例
を示す。この例において、リール付勢部材25は、図2
(A)に示すものと同様のものであるが、上ハーフ27
の内面29に設けられる嵌装・摺動溝31が、仮止め溝
33と、その仮止め溝33と同じ深さの摺接・係止溝3
5aおよび35bとで構成され、仮止め溝33と摺接・
係止溝35aおよび35bとは、凸部37aおよび37
bによって、区切られているものである。
【0030】このリール付勢部材25においては、前記
の図2(A)に示すものと同様に、リール付勢部材25
の係止腕部39aおよび39bの先端41aおよび41
bが仮止め溝33の側壁に当接され、係止腕部39aお
よび39bが閉じるように折り曲げられた状態で、上ハ
ーフ27の内面29にリール付勢部材25が仮止めされ
る。これにより、磁気テープカセットの組立に際して、
予め上ハーフ27にリール付勢部材25を仮止めした状
態で、組立工程に供することができ、また、工程の途中
で他の部品または部材に不具合が生じた場合には、容易
に、リール付勢部材25を取り外して、再使用すること
ができるため、有効である。
【0031】次に、上ハーフ27と下ハーフ(図示せ
ず)を結合して、テープリールを収納したケース筐体を
構成した場合には、前記の図1に示す実施例と同様に、
テープリールによって該テープリールに当接するテープ
リール当接部43が押圧され、これにより、係止腕部3
9aおよび39bの先端41aおよび41bの折曲辺4
7aおよび47bは、仮止め溝33から凸部37aおよ
び37bを乗り越え、摺接・係止溝35aおよび35b
を摺接して、側壁49aおよび49bに当接して係止さ
れる。
【0032】このとき、係止腕部39aおよび39b
は、テープリール当接部43の両端から外側に向けて開
くように折れ曲がり、先端41aおよび41bの折曲辺
47aおよび47bが、側壁49aおよび49bに当接
されることにより、係止腕部39aおよび39bは変形
し、図3(C)に示すと同様に、リール付勢部材25の
テープリール当接部43に当接されるテープリール(図
示せず)が、下ハーフに向けて(図中、紙面上方に)付
勢される。
【0033】さらに、図4は、本発明の好適例を示す。
この例において、リール付勢部材51は、テープリール
当接部53と、該テープリール当接部53の両端に折曲
して連設された主係止腕部55aおよび55bを有し、
さらに、主係止腕部55aおよび55bに直交する補助
腕部57aおよび57bをテープリール当接部53の中
央側部に有するものである。
【0034】一方、上ハーフ59の内面61には、中央
部に深く穿設された仮止め溝63と、該仮止め溝63の
両端に段差部65aおよび65bを介して仮止め溝63
よりも浅く穿設された摺接・係止溝67aおよび67b
とからなる嵌装・摺動溝69が穿設され、さらに、嵌装
・摺動溝69に直交する補助溝71aおよび71bが嵌
装・摺動溝69の中央側部に穿設されている。
【0035】このようなリール付勢部材51、嵌装・摺
動溝69および補助溝71a,71bを有する磁気テー
プカセットにおいては、図5(A)に示すように、リー
ル付勢部材51の主係止腕部55aおよび55bの先端
73aおよび73bが仮止め溝63の段差部65aおよ
び65bの側壁に当接され、主係止腕部55b(55
a)が閉じるように折り曲げられ、さらに、補助溝71
b(71a)に補助腕部57b(57a)の先端が嵌装
された状態で、上ハーフ59の内面61にリール付勢部
材51が仮止めされる。このとき、補助腕部57b(5
7a)の先端79b(79a)が、補助溝71b(71
a)に、それぞれ嵌挿されている。これにより、磁気テ
ープカセットの組立に際して、予め上ハーフ59にリー
ル付勢部材51を仮止めした状態で、組立工程に供する
ことができ、また、工程の途中で他の部品または部材に
不具合が生じた場合には、容易に、リール付勢部材51
を取り外して、再使用することができるため、有効であ
る。
【0036】次に、上ハーフ59と下ハーフ(図示せ
ず)を結合して、テープリールを収納したケース筐体を
構成した場合には、図5(B)に示すように、テープリ
ールによって該テープリールに当接するテープリール当
接部53が押圧され、これにより、主係止腕部55aお
よび55bの先端73aおよび73bの折曲辺75aお
び75bは、仮止め溝71から段差部65aおよび65
bを乗り越え、摺接・係止溝67aおよび67bを摺接
して、側壁77aおよび77bにそれぞれ当接して係止
される。このとき、補助腕部57b(57a)の先端7
9b(79a)が、補助溝71b(71a)に、それぞ
れ嵌挿されている。
【0037】このとき、主係止腕部55aおよび55b
は、テープリール当接部53の両端から外側に向けて開
くように折れ曲がり、先端73aおよび73bの折曲辺
75aおよび75bが、側壁81aおよび81bに当接
され、主係止腕部55aおよび55bは変形し、図5
(C)に示すように、リール付勢部材51のテープリー
ル当接部53に当接されるテープリール(図示せず)
が、下ハーフに向けて(図中、紙面上方に)付勢され
る。このとき、補助腕部57b(57a)の先端79b
(79a)が、補助溝71b(71a)の底面を摺接
し、該補助溝71b(71a)の側壁83a(83b)
に当接し、係止される。これにより、テープリール当接
部53の長手方向のずれが規制され、リール付勢部材5
1によるテープリールの下ハーフに向けての付勢が確実
になされるため、有効である。
【0038】また、図6(A)および(B)は、本発明
の別の実施例に係る磁気テープカセットにおけるリール
付勢部材91と上ハーフ93の内面95に突設された係
止リブ97とを示す。このリール付勢部材91は、図6
(A)に示すとおり、上ハーフ93の内面95に突設さ
れた断面略台形状の係止リブ97に装着されるものであ
る。
【0039】このリール付勢部材91は、図6(B)に
示すとおり、テープリールの上部に当接される平板状の
テープリール当接部99と、該テープリール当接部99
の両端に折曲して連設される係止腕部101aおよび1
01bを有する。係止腕部101aおよび101bは、
その先端内側が、係止リブ97両側の斜面103aおよ
び103bにそれぞれ係止される。
【0040】このリール付勢部材91において、係止腕
部101aまたは101bとテープリール当接部99と
のなす角度(図6(B)に示す角度θ)は、係止リブ9
7の下面と斜面とのなす角度(図6(B)に示す角度
α)よりも小(α>θ)に構成される。これにより、テ
ープリールによって該テープリールに当接するテープリ
ール当接部99が上ハーフ93に向けて押圧されたと
き、例えば、磁気テープカセットを記録再生装置に装填
し、テープ駆動装置がテープリールの下部に装着され、
テープリールが上ハーフに向けて押圧された場合、テー
プリール当接部99は上ハーフ93の係止リブ97に向
けて押圧されることにより、係止リブ97両側の斜面1
03aおよび103bの先端105aおよび105bが
係止腕部101aおよび101bの内側面107aおよ
び107bのそれぞれと摺接しながら、テープリール当
接部99の両端の係止腕部101aおよび101bを開
くように折れ曲がり、この変形によって、テープリール
が下ハーフに向けて付勢される。このとき、前記角度α
およびθを大きくすれば、係止リブ97およびリール付
勢部材91が、ケース筐体内に占める空間を少なくする
ことができ、ケース筐体の小型化、例えば、上下方向の
高さを低くすることができ、有効である。
【0041】また、係止腕部101aおよび101bの
先端内側には、係止リブ97の斜面103aおよび10
3bに穿設された係合凹部109aおよび109bに係
合する係合突起111aおよび111bがそれぞれ突設
されている。図2(B)に示すとおり、この係合突起1
11aおよび111bが係合凹部109aおよび109
bに係合することによって、係止リブ97にリール付勢
部材91を一時的に仮止めすることができる。これによ
り、磁気テープカセットの組立に際して、予め上ハーフ
93の係止リブ97にリール付勢部材91を仮止めし
て、組立工程に供することができ、また、工程の途中で
他の部品または部材に不具合が生じた場合には、容易
に、リール付勢部材91を取り外して、再使用すること
ができるため、有効である。
【0042】さらに、上ハーフ93の内面95におい
て、係止リブ97両側の斜面103aおよび103bの
基端部に凹部113aおよび113bが穿設されてい
る。これにより、テープリールによって該テープリール
に当接するテープリール当接部99が上ハーフ93に向
けて押圧されたとき、係止リブ97両側の斜面103
a,103bの先端105a,105bが係止腕部10
1a,101bの内側面107a,107bと摺接しな
がら、テープリール当接部99の両端の係止腕部101
a,101bが開くように折れ曲がったとき、この凹部
113aおよび113bのそれぞれに、係止腕部101
aおよび101bの先端115aおよび115bがそれ
ぞれ遊挿されるようにすれば、上ハーフ93の内面95
からの係止リブ97の下方向の高さを低くでき、ケース
筐体の上下方向の高さを低くしてケース筐体の小型化に
有効である。
【0043】以上の図6(A)に平面図および図6
(B)に模式断面図を示すリール付勢部材を有する磁気
テープカセットは、テープリールによって該テープリー
ルに当接するテープリール当接部99が上ハーフに向け
て押圧されたとき、例えば、磁気テープカセットを記録
再生装置に装填し、テープ駆動装置がテープリールの下
部に装着され、テープリールが上ハーフ93に向けて押
圧された場合、テープリール当接部99は上ハーフ93
の係止リブ97に向けて押圧されることにより、係止リ
ブ97両側の斜面103a,103bの先端105a,
105bが係止腕部101a,101bの内側面107
a,107bと摺接しながら、テープリール当接部の両
端の係止腕部を開くように折れ曲がり、この変形によっ
て、テープリールが下ハーフに向けて付勢される。
【0044】また、図7は、本発明のカセットの他の実
施例を示す模式断面図であり、上ハーフ117の内面に
嵌装・摺動溝119が穿設され、該嵌装・摺動溝119
の底面に突設された2つの仮止め用突起121aおよび
121bを有するものである。この構造においては、リ
ール付勢部材123は、テープリール当接部125の両
端に係止腕部127aおよび127bを有し、この係止
腕部127aおよび127bの先端129aおよび12
9bが、仮止め用突起121aおよび121bの摺接・
係止溝131aおよび131bの側に係止され、仮止め
される。このとき、2つの仮止め用突起121aと12
1bとの間の距離が、係止腕部127aと係止腕部12
7bが内側に閉じようとする力が生じるように、摺接・
係止溝131aおよび131bの側に開いた位置になる
ように配設される。
【0045】これにより、磁気テープカセットの組立に
際して、予め上ハーフ117にリール付勢部材123を
仮止めした状態で、組立工程に供することができ、ま
た、工程の途中で他の部品または部材に不具合が生じた
場合には、容易に、リール付勢部材123を取り外し
て、再使用することができるため、有効である。
【0046】次に、上ハーフ117と下ハーフ(図示せ
ず)を結合して、テープリールを収納したケース筐体を
構成した場合には、テープリールによって該テープリー
ルに当接するテープリール当接部125が押圧され、こ
れにより、係止腕部127aおよび127bの先端12
9aおよび129bは、摺接・係止溝131aおよび1
31bを摺接して、側壁133aおよび133bにそれ
ぞれ当接して係止される。
【0047】このとき、係止腕部127aおよび127
bは、テープリール当接部125の両端から外側に向け
て開くように折れ曲がり、先端129aおよび129b
が、側壁133aおよび133bに当接され、係止腕部
127aおよび127bは変形し、リール付勢部材12
3のテープリール当接部125に当接されるテープリー
ル(図示せず)が、下ハーフに向けて(図中、紙面上方
に)付勢される。
【0048】
【発明の効果】以上のとおり、本発明のカセットは、溶
着等の分離が困難な手段で固着することなく、脱着が容
易で簡単な構造の部材からなり、ケース筐体内に収納さ
れるテープリールを、付勢することができ、素材ごとの
分離回収が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る磁気テープカセット
における上ハーフにリール付勢部材を装着した状態を示
す斜視図である。
【図2】 (A)はリール付勢部材を上ハーフに装着し
た状態を示す斜視図であり、(B)は他の実施例に係る
上ハーフにリール付勢部材を装着した状態を示す斜視図
である。
【図3】 (A)は図2(A)に示すリール付勢部材が
仮止めされた状態を示す模式断面図であり、(B)はリ
ール付勢部材が摺接・係止された状態を示す模式断面図
であり、(C)はリール付勢部材によるテープリールの
付勢状態を示す模式断面図である。
【図4】 本発明の他の実施例に係る磁気テープカセッ
トの上ハーフにリール付勢部材を装着した状態を示す斜
視図である。
【図5】 (A)は図4に示すリール付勢部材が上ハー
フに仮止めされた状態を示す模式断面図であり、(B)
はリール付勢部材が摺接・係止された状態を示す模式断
面図であり、(C)はリール付勢部材による付勢状態を
示す模式断面図である。
【図6】 (A)は本発明の他の実施例に係る磁気テー
プカセットにおけるリール付勢部材が仮止めされた状態
を示す平面図であり、(B)はその模式断面図である。
【図7】 本発明の他の実施例に係る磁気テープカセッ
トにおけるリール付勢部材が仮止めされた状態を示す模
式断面図である。
【図8】 従来の磁気テープカセットの主要構成部材を
示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 上ハーフ 3 リール付勢部材 5 テープリール当接部 7a,7b 係止腕部 9 上ハーフの内面 11 嵌装・摺動溝 13 仮止め溝 15a,15b 段差部 17a,17b 摺接・係止溝 19a,19b 係止腕部の先端 21a,21b 折曲辺 23a,23b 側壁 25 リール付勢部材 27 上ハーフ 29 上ハーフの内面 31 嵌装・摺動溝 33 仮止め溝 35a,35b 摺接・係止溝 37a,37b 凸部 39a,39b 係止腕部 41a,41b 係止腕部の先端 43 テープリール当接部 47a、47b 折曲辺 49a、49b 側壁 51 リール付勢部材 53 テープリール当接部 55a,55b 主係止腕部 57a,57b 補助腕部 59 上ハーフ 61 上ハーフの内面 63 仮止め溝 65a,65b 段差部 67a,67b 摺接・係止溝 69 嵌装・摺動溝 71a,71b 補助溝 73a,73b 主係止腕部の先端 77a,77b 側壁 75a,75b 折曲辺 79a,79b 補助腕部の先端 81a,81b 側壁 83a,83b 補助溝の側壁 91 リール付勢部材 93 上ハーフ 95 上ハーフの内面 97 係止リブ 99 テープリール当接部 101a,101b 係止腕部 103a,103b 斜面 105a,105b 先端 107a,107b 内側面 109a,109b 係合凹部 111a,111b 係合突起 113a,113b 凹部 115a,118b 係止腕部の先端 117 上ハーフ 119 嵌装・摺動溝 121a,121b 仮止め用突起 123 リール付勢部材 125 テープリール当接部 127a,127b 係止腕部 129a,129b 係止腕部の先端 131a,131b 摺接・係止溝 133a,133b 側壁 151 上ハーフ 153 下ハーフ 155a,155b,155c,155d,155e
ビス 157a,157b リールハブ 159a,159b 上フランジ 161a,161b 下フランジ 163a,163b テープリール 165 磁気記録テープ 167a,167b リール付勢用板ばね 169a,169b テープガイド 171 前蓋

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上ハーフと下ハーフを結合して構成される
    ケース筐体内に、磁気記録テープを巻回したテープリー
    ルを収納してなる磁気テープカセットであって、 テープリールの上部に当接されるテープリール当接部
    と、該テープリール当接部の両端に設けられた係止腕部
    とからなるリール付勢部材を有し、 係止腕部の先端が上ハーフの内面に設けられた摺接・係
    止部に摺接・係止することによって係止腕部が開くよう
    に折曲して変形し、テープリールを下ハーフに向けて付
    勢するようにしたことを特徴とする磁気テープカセッ
    ト。
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