JP2002328986A - 販売管理装置及び方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 適時に店に出向けない顧客でも、通勤の帰り
等に店に立ち寄り、店頭価格ではなく、ホームページの
特売価格で商品を購入できるようにする。 【解決手段】 特売画面をインターネット上に提供する
手段と、各商品の通常価格と特売画面に表示する商品の
特売情報を保持する手段と、インターネット上の任意の
情報端末装置５０（ｉ）に表示されている特売画面から
購入入力された商品を該購入入力者への仮販売品として
記憶する手段と、決済入力手段と、決済入力された代金
支払者が仮販売品の購入入力者の場合は特売価格で決済
処理を実行し、仮販売品の購入入力者でない場合は通常
価格で決済処理を実行する手段とを有する販売管理装置
１０。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、販売管理装置と方
法に関する。例えば、インターネット上に提供されてい
る特売画面で所望の特売品を購入して、店頭にて精算す
るようにした販売管理装置と方法に関する。また、店頭
にて入力した代金支払者の決済情報を、インターネット
を介して当該代金支払者の情報端末装置に取り込み得る
ようにした販売管理装置と方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】近時、通信販売サービスの事業者により
運営されているＷｅｂ上で商品を購入できる各種のホー
ムページが見受けられる。ホームページでの商品販売
は、商品アイテム数を増やしたり短いサイクルで商品を
入れ換えたりできるという販売者側の利点や、所望の時
に所望の場所で購入できるという購入者側の利点がある
ため、様々な業種で様々な形態のものが提供されてい
る。

【０００３】Ｗｅｂ上のホームページでの商品販売で
は、その清算方法として、一般に、クレジットカードを
用いる方法、販売者の指定口座へ振り込む方法、或い
は、商品受取時に宅配業者に支払う方法等が採用されて
いる。これらは、通信販売専業の事業者では店頭での清
算が不可能なため必然的に採用されているが、通信販売
と店頭販売とを兼業する事業者でも同様に採用されてい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】店頭販売の事業者が期
間又は時間帯や個数を限定して或る商品を通常より安価
に販売する場合、比較的遠方の顧客はその商品を購入で
きないことがある。このため、そのような商品をＷｅｂ
上のホームページで販売することで、遠方の顧客の利便
を図ることが考えられる。しかしながら、ホームページ
での販売では、前述のように、店頭での清算に比べて清
算方法が煩雑であるという問題や、宅配時に自宅に居る
必要があるため外出を制約されるという問題がある。こ
のため、近隣ではないため適時に店に出向けない顧客や
仕事等の関係で適時に店に出向けない顧客であって通勤
の帰り等に店に立ち寄ることができる顧客の場合、店に
立ち寄った時に、店頭価格ではなく、ホームページの特
売価格で商品を購入したいという要請がある。本発明
は、この要請に応えることを目的とする。

【０００５】店頭に設置されているＰＯＳ端末装置等の
決済装置では、入金額や釣り銭等の清算情報が電子的に
処理されて決済情報として記録されるとともに、客に手
渡す領収書がプリントアウトされる。購入者はこの領収
書を持ち帰り、例えば、パソコンの家計簿等に記録する
のであるが、その入力操作は煩雑な手入力で行われてい
る。このため、上記の決済情報を客のパソコンの家計簿
等に取り込み得るようにすることで、手入力の手間を不
要にしたいという要請がある。本発明は、この要請に応
えることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、特売
商品の特売情報表示機能及び購入入力受付機能を備えた
特売画面をネット上に提供する特売画面提供手段と、各
商品の通常価格を保持するとともに前記特売画面に表示
する商品についてはその特売情報をも併せて保持する販
売情報保持手段と、ネット上の任意の情報端末装置に表
示されている特売画面から購入入力された商品を該購入
入力者への仮販売品として記憶する仮販売品記憶手段
と、商品及び／又は代金支払者を決済入力するための決
済入力手段と、前記決済入力手段により決済入力された
代金支払者が仮販売品の購入入力者として前記仮販売品
記憶手段に記憶されている場合は該購入入力者への仮販
売品及び該仮販売品の特売情報が持つ価格に基づいて決
済処理を実行し、購入入力者として記憶されていない場
合は決済入力された商品及び該商品の通常価格に基づい
て決済処理を実行する決済手段と、を有することを特徴
とする販売管理装置である。

【０００７】特売情報とは、商品名、単価、まとめ買い
の場合の割引価格、販売期間、販売時間帯、販売総個
数、一人当たりの販売上限個数又は下限個数、ポイント
加算の有無、他の特典との併用の可否、等の情報であ
る。特売画面には、少なくとも、購入入力者を特定する
ための入力欄と、購入商品を特定するための入力欄とが
設けられる。購入入力者を会員に限定するシステムであ
れば、購入入力者を特定するための入力欄は、会員ＩＤ
やパスワード等の入力欄として実現される。購入個数や
購入量が特売情報により一意に規定されていない場合に
は、その個数や量を入力するための入力欄も設けられ
る。また、必要に応じて、ポイント使用の可否を問う入
力欄や、来店予定時期を問う入力欄等も設けられる。購
入者側の情報端末装置としては、パソコン、携帯電話、
携帯情報端末等、ネット（例：インターネット）に接続
可能な公知の各種の機器を挙げることができる。ネット
との接続は、有線でも無線でもよい。また、常時接続で
もよく、非常時の接続でもよい。決済入力手段は、例え
ば、店頭のＰＯＳ端末装置に前述の機能を具備させるこ
とで実現できる。代金支払者の入力は、特売画面での購
入を会員に限定するシステムであれば、例えば、会員カ
ードの記録情報の読み取りとパスワードの入力によって
行うことができる。決済手段は、代金支払者が決済入力
された場合は、前述のように機能する。また、商品のみ
が決済入力された場合は、該商品とその通常価格とに基
づいて決済処理を実行する。商品の決済入力は、例え
ば、商品に貼付されているバーコードを読み取ることで
行い得るが、バーコード入力に限定されない。なお、商
品とその通常価格を対応付けるテーブルが用意されてい
ない場合は、商品と併せてその代金を決済入力手段から
入力することになる。なお、上述の各定義は、以下の各
請求項の説明に関しても、当該請求項の性質に反しない
限り、同様に適用されるものとする。

【０００８】請求項２の発明は、請求項１に於いて、さ
らに、会員情報を持つ会員情報保持手段を有し、前記特
売画面提供手段の購入入力受付機能はネット上の任意の
情報端末装置に表示されている特売画面から入力された
会員情報が指す会員を購入入力者として前記仮販売品記
憶手段に与え、前記決済入力手段は会員カードの記録情
報を読み取る機能と読み取った記録情報が指す会員を代
金支払者として入力する機能とを有する、ことを特徴と
する販売管理装置である。会員カードとしては、磁気カ
ード、ＩＣカード等、会員情報を記録可能な各種の公知
の記録媒体を用いることができる。請求項３の発明は、
請求項２に於いて、前記ネットはインターネットであ
り、前記会員情報は会員認証情報を含み、前記特売画面
提供手段の購入入力受付機能はインターネット上の任意
の情報端末装置に表示されている特売画面から入力され
た会員情報がその会員認証情報に基づいて正規の会員情
報として認証された場合に該会員情報が指す会員を購入
入力者として前記仮販売品記憶手段に与える、ことを特
徴とする販売管理装置である。会員認証情報としては、
例えば、パスワードを挙げることができるが、パスワー
ドに限定されず、例えば、指紋や虹彩等を用いる各種の
公知の認証方式を採用することができる。請求項４の発
明は、コンピュータを請求項１〜請求項３の何れかに記
載の販売管理装置として機能させるためのプログラムで
ある。

【０００９】請求項５の発明は、特売商品の特売情報表
示機能及び購入入力受付機能を備えた特売画面をネット
上に提供し、ネット上の任意の情報端末装置に表示され
ている特売画面から購入入力された商品を該購入入力者
への仮販売品として記憶し、決済入力された代金支払者
が仮販売品の購入入力者として記憶されている場合は該
購入入力者への仮販売品及び該仮販売品の特売情報が持
つ価格に基づいて決済処理を実行し、購入入力者として
記憶されていない場合は決済入力された商品及び該商品
の通常価格に基づいて決済処理を実行する、ことを特徴
とする販売管理方法である。請求項６の発明は、請求項
５に於いて、前記ネットはインターネットであり、特売
画面からの購入入力を会員認証情報に基づいて正規の会
員と認められた入力者に対してのみ許可し、仮販売品の
特売情報が持つ価格に基づく決済処理を会員認証情報に
基づいて正規の会員と認められた代金支払者に対しての
み許可する、ことを特徴とする販売管理方法である。

【００１０】請求項７の発明は、代金支払者を入力する
機能を備えた決済入力手段と、商品の決済処理を実行す
る決済手段と、決済情報に代金支払者を対応付けて記憶
する決済情報記憶手段と、決済情報の配信要求を受け付
ける受付画面をネット上に提供する受付画面提供手段
と、ネット上の任意の情報端末装置に表示されている受
付画面から入力された配信要求に応答して当該要求者が
代金支払者として対応付けられている決済情報を前記決
済情報記憶手段から読み出す決済情報読出手段と、読み
出した決済情報を当該要求者宛に送信する決済情報送信
手段と、を有することを特徴とする販売管理装置であ
る。

【００１１】決済情報としては、例えば、商品名、商品
分類、販売個数、販売額、受取額と釣り銭額、清算種別
（現金／カード等）、販売種別（特売画面経由の販売／
店頭販売等）、販売年月日（時分秒）、清算端末装置等
を挙げることができる。受付画面には、少なくとも、要
求者を特定するための入力欄が設けられる。要求者を会
員に限定するシステムであれば、要求者を特定するため
の入力欄は、会員ＩＤやパスワード等の入力欄として実
現される。受付画面には、また、必要に応じて、決済情
報の範囲（期間／年月日／商品名／商品分類等の１種又
は２種以上）や、決済情報の加工態様（領収書／或る期
間での購入額の集計／或る商品又は或る商品分類での購
入額の集計／或る期間でのカード使用額等の１種又は２
種以上）を特定するための入力欄も設けられる。決済情
報は、例えば、要求者宛のＥメールで送信してもよく、
また、要求された決済情報を当該受付画面に表示してダ
ウンロードさせてもよい。なお、上述の各定義は、以下
の各請求項の説明に関しても、当該請求項の性質に反し
ない限り、同様に適用されるものとする。

【００１２】請求項８の発明は、請求項７に於いて、さ
らに、会員情報を持つ会員情報保持手段を有し、前記決
済入力手段の代金支払者入力機能は会員カードの記録情
報を読み取って該記録情報が指す会員を代金支払者とし
て入力する機能である、ことを特徴とする販売管理装置
である。請求項９の発明は、請求項８に於いて、前記ネ
ットはインターネットであり、前記会員情報は会員認証
情報を含み、前記決済情報読出手段は、インターネット
上の任意の情報端末装置に表示されている受付画面から
入力された配信要求が正規の会員認証情報を伴う場合に
前記決済情報記憶手段からの読み出しを実行する、こと
を特徴とする販売管理装置である。請求項１０の発明
は、請求項７〜請求項９の何れかに於いて、受付画面は
決済情報の範囲と加工態様を受け付ける機能を有し、さ
らに、当該要求者が代金支払者として対応付けられてい
る決済情報の中で受付画面から指定された範囲の決済情
報を受付画面から指定された加工態様に合わせて加工す
る決済情報加工手段を有し、前記決済情報送信手段は加
工後の決済情報を送信する、ことを特徴とする販売管理
装置である。加工態様としては、例えば、或る商品の購
入の領収書、或る期間の購入の一覧表示、或る期間の購
入額の推移を時系列に示すグラフ、或る期間の商品分類
別の購入量の推移を時系列に示すグラフ、或る期間の集
計、或る期間の商品分類別の集計、グラフや集計に基づ
く買い物分析、等を例示することができる。請求項１１
の発明は、コンピュータを請求項７〜請求項１０の何れ
かに記載の販売管理装置として機能させるためのプログ
ラムである。

【００１３】請求項１２の発明は、代金支払者を入力し
て決済処理を実行して決済情報に代金支払者を対応付け
て記憶し、決済情報の配信要求を受け付ける受付画面を
ネット上に提供し、ネット上の任意の情報端末装置に表
示されている受付画面から入力された配信要求に応答し
て当該要求者が代金支払者として対応付けられている決
済情報を当該要求者宛に送信する、ことを特徴とする販
売管理方法である。請求項１３の発明は、請求項１２に
於いて、前記ネットはインターネットであり、前記会員
情報は会員認証情報を含み、配信要求が正規の会員認証
情報を伴う場合に当該要求者が代金支払者として対応付
けられている決済情報を当該要求者宛に送信する、こと
を特徴とする販売管理方法である。請求項１４の発明
は、請求項１２又は請求項１３に於いて、受付画面は決
済情報の範囲と加工態様を受け付ける機能を有し、要求
者が代金支払者として対応付けられている決済情報の中
で受付画面から指定された範囲の決済情報を受付画面か
ら指定された加工態様に合わせて加工して当該要求者宛
に送信する、ことを特徴とする販売管理方法である。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。 ［１］第１の実施の形態：まず、特売画面での購入（第
１の実施の形態）を説明する。

【００１５】図１は第１及び第２の実施の形態のネット
ワークのシステム構成を示すブロック図、図２は図１の
販売管理装置１０の構成を示すブロック図、図３は図１
のシステム内の任意の購入者装置５０（ｉ）と販売管理
装置１０との間での特売画面に関する処理（第１の実施
の形態の処理）の推移を示す説明図、図４は任意の購入
者装置５０（ｉ）に表示される特売画面を例示する説明
図、図５は販売管理装置１０の主管理装置１１と任意の
ＰＯＳ端末装置１２との間での処理（第１の実施の形態
の処理）の推移を示す説明図、図８商品マスタが持つデ
ータを示す説明図、図９は仮販売マスタが持つデータを
示す説明図、図１０はＰＯＳ売上ＤＢが持つデータを示
す説明図、図１１はＰＯＳ売上累計ＤＢが持つデータを
示す説明図である。

【００１６】図１に示すように、第１の実施の形態のシ
ステムでは、店舗の販売管理装置１０と、任意の購入者
装置５０（ｉ）とが、インターネットを介して、データ
を送受信可能である。店舗の販売管理装置１０は、イン
ターネットに常時接続されているが、購入者装置５０
は、常時接続されていてもよく、また、必要に応じて接
続する構成でもよい。購入者装置５０は、例えば、パソ
コン、携帯電話、携帯情報端末等である。

【００１７】図２に示すように、販売管理装置１０は、
主管理装置１１と、複数のＰＯＳ端末装置１２，１
２，，，とが、ＬＡＮで接続された構成を成す。主管理
装置１０は、特売画面や受付画面（第２の実施の形態参
照）をインターネット上に提供するＷｅｂサーバ１１
１、及び複数のＰＯＳ端末装置１２，１２，，，を管理
するＰＯＳコントローラ１１２としての機能を有する。
主管理装置１１が持つ補助記憶装置（ハードディスク
等）１１３には、主管理装置１１がＷｅｂサーバ１１１
やＰＯＳコントローラ１１２として機能するためのプロ
グラムのほか、商品マスタ、仮販売マスタ、ＰＯＳ売上
データ（全実績）、ＰＯＳ売上累計データ（特価商
品）、会員マスタ等のデータが記録されており、また、
新たに記録される。

【００１８】商品マスタには、図８に示すように、各商
品名称毎に、商品分類及び価格（通常価格）が商品コー
ドに対応付けて記録されているとともに、インターネッ
ト上に提供される特売画面を介して特売される商品に関
しては、その特売価格（特売単価，特価）、特売の全数
量、特売の一人当たりの個数制限がある場合には該個数
制限、期間が限定されている場合にはその期間（開始，
終了）が、併せて記録されている。

【００１９】仮販売マスタには、図９に示すように、イ
ンターネット上に提供される特売画面を介して売買され
た事実の情報が記録される。即ち、販売（仮販売）の年
月日時分と、販売（仮販売）した商品の商品コード及び
商品名称と、特売価格と、販売（仮販売）した数量と、
購入（仮購入）した会員コードとが、相互に対応付けて
記録される。

【００２０】ＰＯＳ売上データ（全実績）には、図１０
に示すように、ＰＯＳコントローラ１１２が管理する各
ＰＯＳ端末装置１２，１２，，，にて入力された総売上
（店舗での売上／特売画面での仮販売後に店頭で清算し
た現実の売上）の情報が記録される。即ち、現実に入金
した売上の年月日時分と、販売（店舗での販売／特売画
面での仮販売後に店頭で引き渡した現実の販売）した商
品の商品コード及び商品名称と、販売価格（店舗での販
売による通常価格／特売画面での仮販売後に店頭で清算
した特売価格）と、販売（店舗での販売／特売画面での
仮販売後に店頭で引き渡した現実の販売）した数量と、
購入（店舗での購入／特売画面での仮購入後に店頭で受
け取った現実の購入）した会員コードとが、相互に対応
付けて記録される。

【００２１】ＰＯＳ売上累計（特価商品）には、図１１
に示すように、特売画面で仮販売した商品の情報が記録
される。即ち、特売画面を介して販売（仮販売）した商
品の商品コード及び商品名称と、特売価格と、販売（仮
販売）した数量とが、相互に対応付けて記録される。

【００２２】会員マスタには、会員登録した各会員の情
報が記録されている。即ち、会員の氏名、仮名氏名、住
所、電話番号、Ｅメールアドレス、Ｗｅｂサービス（受
付画面を介して配信を受けるサービス）の可否、パスワ
ード等が、会員コードに対応付けて記録されている。

【００２３】図３に即して、特売画面での購入手順を説
明する。或る任意の購入者装置５０（ｉ）で特売画面の
ＵＲＬ（Uniform Resource Locator）が入力されると、
該購入者装置（ｉ）から、当該特売画面を提供している
販売管理装置１０に対して、特売画面の送信が要求され
る。

【００２４】この要求に応答して、販売管理装置１０の
Ｗｅｂサーバ１１１は、特売画面の表示に必要なデータ
を読み出して、当該要求を出した購入者装置５０（ｉ）
へ送信する。このデータを取り込み、当該購入者装置５
０（ｉ）は、特売画面を表示する。特売画面の例を図４
に示す。図示のように、特売画面は、特売情報を表示す
る機能と、特売商品の購入を受け付ける機能とを有す
る。特売情報とは、商品マスタ（図８）に記録されてい
る情報の中で特売に関する情報である。

【００２５】特売画面では、会員情報（購入者氏名，パ
スワード）と、商品購入の入力が行われる。所望の商品
の商品名称と商品番号と個数を入力すると、金額欄に当
該入力した商品の購入額が表示され、且つ、それまでに
入力した全商品の総計額が総計額欄に表示される。特売
画面にて会員情報を入力し、且つ、１又は２以上の特売
商品の購入（商品名称，商品番号，個数）を入力した後
に、送信ボタン（不図示）を押下すると、その情報が、
販売管理装置１０に送信される。

【００２６】販売管理装置１０では、パスワードの照合
による認証と、商品在庫の確認が行われる。即ち、パス
ワード照合により正規の会員であると認証されると、購
入の旨が受信された各商品に関して、それぞれ、商品マ
スタ（図８参照）が持つ当該商品の特売用の全数量と、
ＰＯＳ売上累計（図１１参照）が持つ特売画面での当該
商品の従前の売上数量（累計）に今回受信の当該商品の
購入数を加算した値とが比較され、前者が多い場合には
当該商品の在庫有りとされる。

【００２７】在庫有りの場合は、ＰＯＳ売上累計（図１
１参照）が持つ特売画面での当該商品の従前の売上数量
が、該従前の売上数量に今回受信の当該商品の購入数を
加算した値で更新されるとともに、仮販売マスタ（図９
参照）に、今回の仮販売の情報（会員コードを含む情
報）が追加され、その後、当該商品の購入を受け付けた
旨が当該送信元の購入者装置へ送信される。一方、在庫
無しの場合は、在庫切れの旨が当該送信元の購入者装置
へ送信される。

【００２８】上述のように特売画面で仮購入した商品
を、後に店頭で清算する手順を、図５に即して説明す
る。ＰＯＳ端末装置１２では、代金の支払い時に商品情
報が入力されるのであるが、併せて会員情報が入力され
る場合もある。商品情報は、例えば、商品に貼付されて
いるバーコードの読み取りによって入力される。また、
会員情報は、例えば、会員カード（磁気カード／ＩＣカ
ード）に記録されている情報を当該カード用の読取機で
読み取ることにより入力される。

【００２９】何れかのＰＯＳ端末装置１２で会員情報と
商品情報が入力されると、その情報は、主管理装置１１
のＰＯＳコントローラ１１２へ送られる。ＰＯＳコント
ローラ１１２は、ＰＯＳ端末装置１２から送られて来た
情報が会員情報を含む場合には、該会員情報が正規の情
報であることを条件として、該会員情報のコードが仮販
売マスタ（図９参照）に有るか否かを調べ、有る場合に
は、当該会員コードに対応付けられている商品が、今回
ＰＯＳ端末装置１２から送られて来た商品情報と合致す
るか否か調べる。その結果、合致する場合には、該商品
の価格を仮販売マスタから読み出して、当該送信元のＰ
ＯＳ端末装置１２へ返す。つまり、特売価格を当該商品
の価格として返す。一方、ＰＯＳ端末装置１２から送ら
れて来た会員情報のコードが仮販売マスタ（図９参照）
に無いか、又は、有っても当該会員コードに対応付けら
れている商品と今回ＰＯＳ端末装置１２から送られて来
た商品情報とが合致しない場合には、該商品の価格を商
品マスタ（図８参照）の価格項目（通常価格の項目）欄
から読み出して、当該送信元のＰＯＳ端末装置１２へ返
す。つまり、通常価格を当該商品の価格として返す。

【００３０】価格（特売価格／通常価格）を返されたＰ
ＯＳ端末装置１２では、その価格の代金をオペレータが
顧客から受け取って入力操作が行われ、これにより、清
算と領収書のプリントアウトが行われる。その後、入金
額がＰＯＳコントローラ１１２へ送信される。

【００３１】ＰＯＳコントローラ１１２では、入金額が
受信されると、決算処理が実行されて記録される。例え
ば、仮販売マスタ（図９参照）から当該売買に関するレ
コードが削除され、ＰＯＳ売上データ（図１０参照）に
当該売買に関するレコードが追加される。

【００３２】［２］第２の実施の形態：次に、受付画面
での配信要求（第２の実施の形態）を説明する。

【００３３】図６は図１のシステム内の任意の購入者装
置５０（ｊ）と販売管理装置１０との間での受付画面に
関する処理（第２の実施の形態の処理）の推移を示す説
明図であり、図７は任意の購入者装置５０（ｊ）に表示
される受付画面を例示する説明図である。

【００３４】図６に即して、受付画面での購入手順を説
明する。或る任意の購入者装置５０（ｊ）で受付画面の
ＵＲＬ（Uniform Resource Locator）が入力されると、
該購入者装置（ｊ）から、当該受付画面を提供している
販売管理装置１０に対して、受付画面の送信が要求され
る。

【００３５】この要求に応答して、販売管理装置１０の
Ｗｅｂサーバ１１１は、受付画面の表示に必要なデータ
を読み出して、当該要求を出した購入者装置５０（ｊ）
へ送信する。このデータを取り込み、当該購入者装置５
０（ｊ）は、受付画面を表示する。受付画面の例を図７
に示す。図示のように、受付画面は、決済情報の加工態
様（一覧表示／グラフ／期間集計／買物分析／領収書
等）を指定するための入力欄（機能選択）を有する。ま
た、図７には示されていないが、配信を要求する決済情
報の範囲（時期，期間，商品等）も指定可能である。さ
らに、図示のように、受信したデータの処分（取り込み
／破棄）を指定するための入力欄（データ操作）、表示
順を指定するための入力欄（表示選択）、ソートを指定
するためのと入力欄（ソート選択）も有する。

【００３６】これらの情報が入力されて、送信ボタン
（不図示）が押下されると、その情報が、販売管理装置
１０に送信される。

【００３７】販売管理装置１０では、パスワードの照合
による認証と、要求された範囲の情報の読み出しと、読
み出した情報の加工が行われる。即ち、パスワード照合
により正規の会員であると認証されると、当該会員コー
ドに対応付けられており、且つ、要求された範囲（期間
／日時／商品等）に属する決済情報が、ＰＯＳ売上デー
タ（図１０参照）から読み出されて、要求された加工態
様に合わせて加工される。例えば、領収書として作成さ
れたり、期間内の集計が行われたりする。こうして、所
要の加工が施されると、当該情報は、当該配信要求を出
した購入者装置５０（ｊ）へ送信される。

【００３８】加工された決済情報を受信した購入者装置
５０（ｊ）では、該加工態様に適合する出力が行われ
る。例えば、領収書がプリントアウトされたり、或い
は、所要の期間内の情報がパソコン内の家計簿に転記さ
れたりする。

【００３９】

【発明の効果】請求項１の発明では、特売画面をネット
上に提供する手段と、各商品の通常価格と特売画面に表
示する商品の特売情報を保持する手段と、ネット上の任
意の情報端末装置に表示されている特売画面から購入入
力された商品を該購入入力者への仮販売品として記憶す
る手段と、決済入力手段と、決済入力された代金支払者
が仮販売品の購入入力者の場合は特売価格で決済処理を
実行し、仮販売品の購入入力者でない場合は通常価格で
決済処理を実行する手段とを有するため、適時に店に出
向けない顧客であっても、通勤の帰り等に店に立ち寄
り、店頭価格ではなく、ホームページの特売価格で商品
を購入することができる。また、清算を店頭で行うた
め、振り込みのような煩雑さが無い。また、店頭で商品
を入手できるため、商品を目で見て確認できるととも
に、宅配に備えて待機する必要から外出を制約されると
いうことも無い。請求項２の発明では、請求項１の発明
の適用を登録会員に限定するとともに会員カードを利用
しているため、請求項１の発明の効果に加え、さらに、
購入入力者及び代金支払者の確定が容易であるという効
果がある。請求項３の発明では、ネットがインターネッ
トであるため、登録すれば誰でも利用可能になるという
効果がある。また、認証情報を用いて正規の会員か否か
認証するため、不正利用を防止できる効果もある。

【００４０】請求項７の発明では、代金支払者を入力す
る機能を備えた決済入力手段と、決済手段と、決済情報
に代金支払者を対応付けて記憶する手段と、決済情報の
配信要求を受け付ける受付画面をネット上に提供する手
段と、ネット上の任意の情報端末装置に表示されている
受付画面から入力された配信要求に応答して当該要求者
の決済情報を読み出す手段と、読み出した決済情報を当
該要求者宛に送信する手段とを有するため、代金支払者
は煩雑な入力操作を行わなくとも、決済情報をパソコン
の家計簿等に取り込んで記録することができる。また、
決済情報の印刷物（領収書等）を紛失した場合には、再
度、入手することができる。請求項８の発明では、請求
項７の発明の適用を登録会員に限定するとともに会員カ
ードを利用しているため、請求項７の発明の効果に加
え、さらに、代金支払者の確定が容易であるという効果
がある。請求項９の発明では、ネットがインターネット
であるため、登録すれば誰でも利用可能になるという効
果がある。また、認証情報を用いて正規の会員か否か認
証するため、不正利用を防止できる効果もある。請求項
１０の発明では、受付画面は決済情報の範囲と加工態様
を受け付ける機能を有し、さらに、配信要求者の決済情
報の中で受付画面から指定された範囲の決済情報を指定
された加工態様に合わせて加工する手段を有するため、
配信要求者は、請求項７〜９の効果に加え、さらに、所
望の態様に加工された決済情報を入手することができる
効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施の形態のシステム構成を示すブロック図。

【図２】図１の販売管理装置１０の構成を示すブロック
図。

【図３】図１のシステムの任意の購入者装置５０（ｉ）
と販売管理装置１０との間での特売画面に関する処理の
推移を示す説明図。

【図４】任意の購入者装置５０（ｉ）に表示される特売
画面を例示する説明図。

【図５】販売管理装置１０の主管理装置１１と任意のＰ
ＯＳ端末装置１２との間での処理の推移を示す説明図。

【図６】図１のシステムの任意の購入者装置５０（ｊ）
と販売管理装置１０との間での受付画面に関する処理の
推移を示す説明図。

【図７】任意の購入者装置５０（ｊ）に表示される受付
画面を例示する説明図。

【図８】商品マスタが持つデータを示す説明図。

【図９】仮販売マスタが持つデータを示す説明図。

【図１０】ＰＯＳ売上ＤＢが持つデータを示す説明図。

【図１１】ＰＯＳ売上累計ＤＢが持つデータを示す説明
図。

【符号の説明】

１０ 販売管理装置 １１ 主管理装置 １２ ＰＯＳ端末装置 ５０ 購入者装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０７Ｇ 1/12 ３２１ Ｇ０７Ｇ 1/12 ３２１Ｌ ３２１Ｐ 1/14 1/14

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 特売商品の特売情報表示機能及び購入入
   力受付機能を備えた特売画面をネット上に提供する特売
   画面提供手段と、 各商品の通常価格を保持するとともに前記特売画面に表
   示する商品についてはその特売情報をも併せて保持する
   販売情報保持手段と、 ネット上の任意の情報端末装置に表示されている特売画
   面から購入入力された商品を該購入入力者への仮販売品
   として記憶する仮販売品記憶手段と、 商品及び／又は代金支払者を決済入力するための決済入
   力手段と、 前記決済入力手段により決済入力された代金支払者が仮
   販売品の購入入力者として前記仮販売品記憶手段に記憶
   されている場合は該購入入力者への仮販売品及び該仮販
   売品の特売情報が持つ価格に基づいて決済処理を実行
   し、購入入力者として記憶されていない場合は決済入力
   された商品及び該商品の通常価格に基づいて決済処理を
   実行する決済手段と、 を有することを特徴とする販売管理装置。
2. 【請求項２】 請求項１に於いて、さらに、会員情報を
   持つ会員情報保持手段を有し、 前記特売画面提供手段の購入入力受付機能は、ネット上
   の任意の情報端末装置に表示されている特売画面から入
   力された会員情報が指す会員を購入入力者として前記仮
   販売品記憶手段に与え、 前記決済入力手段は、会員カードの記録情報を読み取る
   機能と、読み取った記録情報が指す会員を代金支払者と
   して入力する機能とを有する、 ことを特徴とする販売管理装置。
3. 【請求項３】 請求項２に於いて、 前記ネットはインターネットであり、 前記会員情報は会員認証情報を含み、 前記特売画面提供手段の購入入力受付機能は、インター
   ネット上の任意の情報端末装置に表示されている特売画
   面から入力された会員情報がその会員認証情報に基づい
   て正規の会員情報として認証された場合に該会員情報が
   指す会員を購入入力者として前記仮販売品記憶手段に与
   える、 ことを特徴とする販売管理装置。
4. 【請求項４】 コンピュータを請求項１〜請求項３の何
   れかに記載の販売管理装置として機能させるためのプロ
   グラム。
5. 【請求項５】 特売商品の特売情報表示機能及び購入入
   力受付機能を備えた特売画面をネット上に提供し、 ネット上の任意の情報端末装置に表示されている特売画
   面から購入入力された商品を該購入入力者への仮販売品
   として記憶し、 決済入力された代金支払者が仮販売品の購入入力者とし
   て記憶されている場合は該購入入力者への仮販売品及び
   該仮販売品の特売情報が持つ価格に基づいて決済処理を
   実行し、購入入力者として記憶されていない場合は決済
   入力された商品及び該商品の通常価格に基づいて決済処
   理を実行する、 ことを特徴とする販売管理方法。
6. 【請求項６】 請求項５に於いて、 前記ネットはインターネットであり、 特売画面からの購入入力を会員認証情報に基づいて正規
   の会員と認められた入力者に対してのみ許可し、 仮販売品の特売情報が持つ価格に基づく決済処理を会員
   認証情報に基づいて正規の会員と認められた代金支払者
   に対してのみ許可する、 ことを特徴とする販売管理方法。
7. 【請求項７】 代金支払者を入力する機能を備えた決済
   入力手段と、 商品の決済処理を実行する決済手段と、 決済情報に代金支払者を対応付けて記憶する決済情報記
   憶手段と、 決済情報の配信要求を受け付ける受付画面をネット上に
   提供する受付画面提供手段と、 ネット上の任意の情報端末装置に表示されている受付画
   面から入力された配信要求に応答して当該要求者が代金
   支払者として対応付けられている決済情報を前記決済情
   報記憶手段から読み出す決済情報読出手段と、 読み出した決済情報を当該要求者宛に送信する決済情報
   送信手段と、 を有することを特徴とする販売管理装置。
8. 【請求項８】 請求項７に於いて、 さらに、会員情報を持つ会員情報保持手段を有し、 前記決済入力手段の代金支払者入力機能は、会員カード
   の記録情報を読み取って該記録情報が指す会員を代金支
   払者として入力する機能である、 ことを特徴とする販売管理装置。
9. 【請求項９】 請求項８に於いて、 前記ネットはインターネットであり、 前記会員情報は会員認証情報を含み、 前記決済情報読出手段は、インターネット上の任意の情
   報端末装置に表示されている受付画面から入力された配
   信要求が正規の会員認証情報を伴う場合に前記決済情報
   記憶手段からの読み出しを実行する、 ことを特徴とする販売管理装置。
10. 【請求項１０】 請求項７〜請求項９の何れかに於い
    て、 受付画面は決済情報の範囲と加工態様を受け付ける機能
    を有し、 さらに、当該要求者が代金支払者として対応付けられて
    いる決済情報の中で受付画面から指定された範囲の決済
    情報を受付画面から指定された加工態様に合わせて加工
    する決済情報加工手段を有し、 前記決済情報送信手段は加工後の決済情報を送信する、 ことを特徴とする販売管理装置。
11. 【請求項１１】 コンピュータを請求項７〜請求項１０
    の何れかに記載の販売管理装置として機能させるための
    プログラム。
12. 【請求項１２】 代金支払者を入力して決済処理を実行
    して決済情報に代金支払者を対応付けて記憶し、 決済情報の配信要求を受け付ける受付画面をネット上に
    提供し、 ネット上の任意の情報端末装置に表示されている受付画
    面から入力された配信要求に応答して当該要求者が代金
    支払者として対応付けられている決済情報を当該要求者
    宛に送信する、 ことを特徴とする販売管理方法。
13. 【請求項１３】 請求項１２に於いて、 前記ネットはインターネットであり、 前記会員情報は会員認証情報を含み、 配信要求が正規の会員認証情報を伴う場合に当該要求者
    が代金支払者として対応付けられている決済情報を当該
    要求者宛に送信する、 ことを特徴とする販売管理方法。
14. 【請求項１４】 請求項１２又は請求項１３に於いて、 受付画面は決済情報の範囲と加工態様を受け付ける機能
    を有し、 要求者が代金支払者として対応付けられている決済情報
    の中で受付画面から指定された範囲の決済情報を受付画
    面から指定された加工態様に合わせて加工して当該要求
    者宛に送信する、 ことを特徴とする販売管理方法。