JP2002327873A - 螺旋管受口部または差口部の成形装置及び、螺旋管受口部または差口部の成形方法 - Google Patents

螺旋管受口部または差口部の成形装置及び、螺旋管受口部または差口部の成形方法

Info

Publication number
JP2002327873A
JP2002327873A JP2001131996A JP2001131996A JP2002327873A JP 2002327873 A JP2002327873 A JP 2002327873A JP 2001131996 A JP2001131996 A JP 2001131996A JP 2001131996 A JP2001131996 A JP 2001131996A JP 2002327873 A JP2002327873 A JP 2002327873A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spiral tube
tube
spiral
spiral pipe
spigot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001131996A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Takemura
茂雄 竹村
Manabu Okubo
学 大久保
Hirohide Nakagawa
裕英 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2001131996A priority Critical patent/JP2002327873A/ja
Publication of JP2002327873A publication Critical patent/JP2002327873A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 螺旋管とその端部に設けられる螺旋管受口部
または差口部との間の止水性の確保及び外力作用時にお
ける螺旋管受口部の破損の防止が図れる構成を得ること
が可能な螺旋管受口部の成形装置及び成形方法を提供す
る。 【解決手段】 螺旋管Aの端部に設けられる螺旋管受口
部を樹脂の射出成形によって成形するための金型6を備
えさせる。金型6に螺旋管挿入空間63を形成する。こ
の螺旋管挿入空間63に螺旋管Aの端部を挿入すること
により、この両者間に螺旋管受口部成形用のキャビティ
Cを形成する。このキャビティCに溶融樹脂材料を供給
し、この樹脂材料を螺旋管Aの外周面の凹部に流入さ
せ、樹脂材料を冷却した後、型開きすることにより、螺
旋管Aの端部に一体的に形成された螺旋管受口部を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線やケーブルが
挿通される保護管等として使用される螺旋管の端部に設
けられる受口部や差口部を成形するための装置及びこの
受口部や差口部の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平9−22924
5号公報に開示されているように、帯状の合成樹脂製プ
ロファイルを螺旋状に巻回していくことによって筒状に
形成される螺旋管が知られている。このプロファイル
は、図5に断面を示すように、一側縁に嵌合部aを有し
ている一方、他側縁に係止部bを有しており、また、こ
れら嵌合部aと係止部bとの間に中央部cを有してい
る。上記嵌合部aは、二股状で内側面がほぼ平行な平行
部d,dと、この平行部d,dの開口端(図中右側端)
において内側に突出した一対の抜止部e,eとを備えて
いる。
【0003】この螺旋管の製造工程では、互いに隣り合
うプロファイル同士の嵌合部aと係止部bとが互いに対
向するようにプロファイルを螺旋状に巻回し、嵌合部a
の中にそれに隣合う係止部b(図中仮想線で示すプロフ
ァイルの係止部b’)を嵌合させて全体を筒状に形成す
る。このように製造された螺旋管は、一対の平行部d,
dの間に係止部b’が位置し、また、一対の抜止部e,
eの間に中央部c’が位置することになる。そして、係
止部b’の両側面が平行部d,dの内面に対して摺動
し、且つ中央部c’の両側面が各抜止部e,eの先端部
に対して摺動することにより、螺旋管の側面が伸縮して
容易に屈曲できるようになっている。また、プロファイ
ルは合成樹脂製であるので螺旋管全体は比較的軽量であ
る。このような特性を有しているため、この種の螺旋管
は電線やケーブル等の保護管として多く使用されてい
る。
【0004】そして、このようにして製造された螺旋管
の端部には受口部材や差口部材が取り付けられる。図6
は、螺旋管fの両端部に受口部材g,gが取り付けられ
た状態を示している。この受口部材gは、螺旋管f,f
同士を連結するための継手として用いられたり、螺旋管
fの端縁をカバーするための部材として用いられる。
【0005】従来、この螺旋管fに対する受口部材gの
取り付け方法は、接着剤を使用した接着固定が一般的で
あった。具体的は、図7に示すように、螺旋管fの外径
寸法に略一致した内径寸法を有する略円筒状の受口部材
gを予め合成樹脂の射出成形などによって成形してお
く。そして、受口部材gの内周面に接着剤hを塗布して
おき、この状態で、受口部材gの内部に螺旋管fの端部
を嵌め込む。その後、接着剤hを硬化させることによ
り、螺旋管fの端部に受口部材gを接着固定していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の螺旋
管fに対する受口部材gの取り付け方法にあっては、以
下に述べる課題があった。
【0007】その一つは、螺旋管fの水密性が十分に確
保できない点である。この種の螺旋管fは、内部に電線
やケーブル等が挿通されるため、その水密性は特に重要
である。しかし、上記受口部材gの取り付け方法にあっ
ては、この水密性を十分に確保することができない可能
性がある。何故なら、上述した如く螺旋管fは帯状のプ
ロファイルを螺旋状に巻回して形成されているため、そ
の外周面には多数の凹凸が存在する。特に、互いに隣り
合うプロファイル同士の間に凹部が存在することは避け
られない。このため、図7に示す如く、受口部材gの内
周面に塗布されている接着剤hがこの凹部内に流れ込ま
ない可能性があり、この場合、螺旋管fの端部の外周面
と受口部材gの内周面との間の全体に亘って接着剤hを
充填することができない。つまり、螺旋管fと受口部材
gとの接着面の全体に亘って接着剤を均一に存在させる
ことが困難になり、これが原因で水密性が悪化してしま
う可能性がある。
【0008】もう一つの課題は、硬化した接着剤hが外
力の影響により破損する可能性が高いことである。地盤
変動等によって螺旋管fに外力が作用した場合に、接着
強度の低い部分において受口部材gの内部で螺旋管fが
移動して、その部分で硬化した接着剤hに割れが発生し
てしまう可能性がある。
【0009】このように、従来の螺旋管fに対する受口
部材gの取り付け方法にあっては、螺旋管fの水密性が
十分に確保できない可能性があり、螺旋管fの信頼性が
十分に確保されているとは言い難かった。
【0010】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、螺旋管とその端部に
設けられる螺旋管受口部や差口部との間の止水性の確保
及び外力作用時における螺旋管受口部や差口部における
接着剤の破損の防止が図れる構成を得ることが可能な螺
旋管受口部または差口部の成形装置及び成形方法を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記の目的を達成するために、本発明は、螺旋管受口部
や差口部を樹脂材料によって形成するための空間を備え
る金型を使用し、この金型の空間内に螺旋管の端部を挿
入することで螺旋管受口部や差口部を成形するためのキ
ャビティを形成し、このキャビティに溶融樹脂材料を供
給して螺旋管受口部や差口部を螺旋管に一体的に形成す
るようにしている。これにより、螺旋管外周面の凹凸に
沿った形状の螺旋管受口部や差口部を成形することを可
能にし、螺旋管受口部や差口部と螺旋管との接合強度が
全体に亘って均一に得られるようにしている。
【0012】−解決手段− 具体的には、略帯状の合成樹脂製プロファイルを螺旋状
に巻回することにより形成された螺旋管の端部に設けら
れる螺旋管受口部または差口部を成形するための装置を
前提とする。この成形装置に対し、螺旋管の端部を挿入
するための螺旋管挿入空間が形成された金型を備えさせ
る。そして、この螺旋管挿入空間に螺旋管の端部を挿入
することで、螺旋管挿入空間の内壁面と螺旋管の外周面
との間に、螺旋管受口部または差口部を成形する溶融樹
脂を流し込むためのキャビティを形成するようにしてい
る。
【0013】この特定事項により、先ず、螺旋管挿入空
間に螺旋管の端部を挿入して、螺旋管挿入空間の内壁面
と螺旋管の外周面との間にキャビティを形成する。そし
て、このキャビティに溶融樹脂を流し込む。この溶融樹
脂は流動性を有しているため、螺旋管の外周面の凹凸に
沿って流れ込み、特に、互いに隣り合うプロファイル同
士の間の凹部にも容易に流れ込む。このようにして樹脂
材料によって成形された螺旋管受口部または差口部は、
その内面形状が螺旋管外周面の凹凸に沿った形状となっ
ており、螺旋管に強固に固定される。このため、螺旋管
受口部または差口部と螺旋管との間の止水性が十分に確
保され、また、接着剤が不要なため、接着剤の破損の心
配がなくなる。
【0014】また、本成形装置は、螺旋管の内部空間に
連続する空間部を螺旋管受口部または差口部に形成する
ように螺旋管の内部空間に挿入される挿入部材と、溶融
樹脂の流し込み時における螺旋管の内部空間への溶融樹
脂の流入を阻止するように螺旋管の開放端部近傍を封止
するパッキン部材とを備えている。更に、このパッキン
部材は、螺旋管の開放側端縁から所定寸法を存した螺旋
管内部空間の奥側に位置している。このため、上記キャ
ビティへの溶融樹脂の供給時には、樹脂材料の一部は、
挿入部材の外周面、螺旋管の内周面及びパッキン部材に
よって形成される空間(キャビティ)に流入され、螺旋
管開放側端縁の内面に沿う部分を螺旋管受口部または差
口部に形成することになる。これにより、螺旋管受口部
または差口部は、螺旋管の先端部をその外周側及び内周
側の両方から挟み込むような形状として成形され、螺旋
管に対して強固に固定されることになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0016】−螺旋管の説明− 本形態の特徴である螺旋管受口部の成形装置及び成形方
法を説明する前に、螺旋管を製造するためのプロファイ
ル及びこのプロファイルを使用した螺旋管の製造工程に
ついて説明する。
【0017】図1に示すように、プロファイル1は、ポ
リ塩化ビニルやポリエチレン等の合成樹脂製であって、
嵌合部2、係止部3及び中央部4を備えた帯状の長尺体
である。嵌合部2は、プロファイル1の一側縁に設けら
れ、二股状で内側面が平行な平行部21,21と、この
平行部21,21の開口端(図中右側端)において内側
に突出した一対の抜止部22,22とを備えている。一
方、係止部3はプロファイル1の他側縁に設けられ、螺
旋管の製造時に隣り合うプロファイルの嵌合部2に係止
されるものである。また、中央部4は、嵌合部2と係止
部3とを連結しており、全体がほぼ同じ厚みになってい
る。
【0018】このような形状のプロファイル1を、図示
しない製造装置によって螺旋状に巻回し、この巻回状態
において嵌合部2の中にそれに隣り合う係止部3を挿入
させて全体を筒状に形成することによって螺旋管を製造
するようになっている。また、係止部3の先端面31は
先端方向に向かって先細りとなるように傾斜しており、
また嵌合部2の各抜止部22の先端面23は内側に傾斜
している。
【0019】また、係止部3が嵌合部2の中に挿入され
たときに、抜止部22が中央部4の両側面に、又、係止
部3が平行部21の内側面に、それぞれ接しながら摺動
することができるように、一対の抜止部22,22間の
距離を中央部4の厚みにほぼ等しくし、且つ係止部3の
厚みを平行部21,21間の距離にほぼ等しく設定して
いる。また、係止部3が嵌合部2から抜け出ないよう
に、係止部3の厚みを一対の抜止部22,22の間の距
離より大きくし、且つ、係止部3の先端面31の後に設
けられた後面32を段状に狭くし、抜止部22の先端面
23の後に設けられた後面24を段状に広くして、この
係止部3の後面32が抜止部22の後面24に引っ掛か
るようになっている。
【0020】また、本プロファイル1は、螺旋管の内部
への水の浸入を阻止するために、一方の抜止部22(螺
旋管の外周側に位置する抜止部22)の先端部分に止水
用のエラストマ25が装着されている。つまり、このエ
ラストマ25が中央部4の側面に当接することにより止
水機能が発揮されるようになっているこのような断面形
状を有するプロファイル1が螺旋状に巻回され、嵌合部
2の中にそれに隣り合う係止部3を挿入させることによ
り螺旋管が製造される。この螺旋管の製造装置及び製造
工程については、例えば特開平2−182430号公報
に開示されているように周知であるため、ここでの説明
は省略する。
【0021】−受口部成形装置の説明− 次に、本形態の特徴とする受口部成形装置について説明
する。この受口部成形装置は、螺旋管Aの端部に螺旋管
受口部9を一体形成するための装置である(この螺旋管
受口部9の成形状態については図4参照)。この螺旋管
受口部9は、螺旋管同士A,Aを連結するための継手と
して用いられたり、螺旋管Aの端縁をカバーするための
部材として用いられるものである。尚、本発明は、螺旋
管の差口部の成形にも適用可能である。
【0022】図2は受口部成形装置5の分解斜視図であ
る。図3は受口部成形装置5の縦断面図である。これら
の図に示すように、受口部成形装置5は、サイド金型
6、インコア金型7及び締め込みプレート8を備えてい
る。以下、各部材について詳述する。
【0023】サイド金型6は、左右一対の成形型61,
62から成る金属製の割り型であって、各成形型61,
62が水平方向に移動して型閉め及び型開きが行われる
ようになっている。また、このサイド金型6には、その
型閉め状態において、螺旋管Aの外径寸法よりも僅かに
大径に設定された円柱状空間で成る螺旋管挿入空間63
と、螺旋管Aの外径寸法よりも僅かに小径に設定された
同じく円柱状空間で成る受口延長部成形空間64とが水
平方向に連続して形成されている。更に、このサイド金
型6には、これら螺旋管挿入空間63及び受口延長部成
形空間64に溶融樹脂材料を流し込むための供給路63
a,64aが形成されている。この供給路63a,64
aには図示しないミキシングヘッドが取り付けられてお
り、樹脂材料供給源から供給されるA液とB液とを混合
させながら供給路63a,64aを経て後述するキャビ
ティC内に樹脂材料を供給するよう構成されている。こ
の供給路63a,64aの位置は金型の置き方により変
わる。つまり、金型を立てた状態で成形を行う場合に
は、上記とは異なり、この立てた状態での金型上部に供
給路を形成することが好ましい。上記樹脂材料は、例え
ば、上記A液はジシクロペンタジエンと触媒とからなる
溶液である。また、上記B液はジシクロペンタジエンと
助触媒とからなる溶液である。つまり、所謂反応射出成
形(RIM)によって螺旋管受口部9を形成するように
なっている。各液はこれに限らず、A液としてイソシア
ネートを用い、B液としてポリオールを用いることによ
ってポリウレタン製の螺旋管受口部を形成するようにし
てもよい。
【0024】また、各成形型61,62の端面(図3に
おける左右両側の面)の複数箇所には、上記インコア金
型7及び締め込みプレート8をサイド金型6にボルト止
めする際にボルトB,B,…が挿通されるボルト孔61
a,61a,…、62a,62a,…が形成されている
(図2参照)。
【0025】インコア金型7は、上記サイド金型6の端
面に当接するベース部71と、上記受口延長部成形空間
64に挿入される挿入部としてのコア部72とを備えて
いる。ベース部71は、その正面視形状がサイド金型6
の正面視形状に合致していると共に、上記ボルト孔61
a,61a,…、62a,62a,…に対応した位置に
挿通孔71a,71a,…が形成されている。
【0026】一方、コア部72は、受口延長部成形空間
64の内径寸法よりも僅かに小さい外径寸法を有する略
円柱状に形成されている。また、このコア部72の外周
面には、型開き時にインコア金型7の抜き取りが容易に
なるように僅かに抜け勾配が設けられている。更に、こ
のコア部72の長さ寸法は、受口延長部成形空間64の
長さ寸法よりも僅かに長く設定されている。このため、
図3に示すようにベース部71がサイド金型6の端面に
当接するようにインコア金型7がサイド金型6に組み付
けられた状態では、コア部72の先端が螺旋管挿入空間
63内に挿入されるようになっている。
【0027】また、コア部72の先端にはパッキン部材
73が取り付けられている。以下、このパッキン部材7
3の取り付け構造について説明する。上記ベース部71
及びコア部72には、その中心部を貫通する貫通孔7a
が形成されており、この貫通孔7aにはボルト7bが挿
通されている。また、このボルト7bの先端部はコア部
72の先端から突出している。上記パッキン部材73の
外径寸法は螺旋管Aの内径寸法に一致していると共にそ
の中心部には上記ボルト7bの先端部が挿通される貫通
孔73aが形成されている。この貫通孔73aにボルト
7bの先端部が挿通された状態でボルト7bの先端部に
ナット7c及び座金7dが装着され、このナット7cに
対してボルト7bをねじ込むことにより、パッキン部材
73がコア部72の先端面に当接した状態で取り付けら
れている。
【0028】尚、上記サイド金型6の内面及びコア部7
2の外面には螺旋管受口部9の成形後に樹脂材料が含浸
しないように例えばフィルムラミネートなどの表面処理
が施されている。
【0029】締め込みプレート8は、上記ベース部71
と同様に、その正面視形状がサイド金型6の正面視形状
に合致している。また、この締め込みプレート8の中央
部に螺旋管Aの外径寸法に略一致した内径寸法を有する
開口81が形成されている。また、この締め込みプレー
ト8におけるサイド金型6に対向する側の面には板状の
パッキンプレート82が装着されている。このパッキン
プレート82の中央部にも螺旋管Aの外径寸法に略一致
した内径寸法を有する開口82aが形成されている。更
に、この締め込みプレート8には、上記ボルト孔61
a,61a,…、62a,62a,…に対応した位置に
挿通孔8a,8a,…が形成されている。なお、この締
め込みプレート8のパッキンプレート82に当接するサ
イド金型6の端面にも同様のパッキンプレート63b,
64bが取り付けられている。
【0030】−螺旋管受口部成形動作の説明− 次に、上述の如く構成された受口部成形装置5による螺
旋管受口部成形動作について説明する。
【0031】先ず、サイド金型6、インコア金型7及び
締め込みプレート8を一体的に組み付ける型閉め作業を
行う。この型閉め作業は、サイド金型6の各成形型6
1,62を水平方向に移動させて型閉めし、このサイド
金型6の一方の面(図3における左側の面)にインコア
金型7を、他方の面(図3における右側の面)に締め込
みプレート8をそれぞれ締結する。つまり、サイド金型
6の一方の面から受口延長部成形空間64にコア部72
を挿通するようにベース部71をサイド金型6に当接
し、このベース部71の挿通孔71a,71a,…及び
サイド金型6のボルト孔61a,61a,…、62a,
62a,…に亘ってボルトB,B,…を挿通して、サイ
ド金型6にインコア金型7を組み付ける。
【0032】また、インコア金型7の貫通孔7aに挿通
されているボルト7bをナット7cにねじ込むことによ
り、パッキン部材73をコア部72の先端面に当接さ
せ、このパッキン部材73の位置決めを行う。
【0033】一方、サイド金型6の他方の面にパッキン
プレート82を介して締め込みプレート8を当接し、こ
の締め込みプレート8の挿通孔8a,8a,…及びサイ
ド金型6のボルト孔61a,61a,…、62a,62
a,…に亘ってボルトB,B,…を挿通して、サイド金
型6に締め込みプレート8を組み付ける。これにより型
閉め作業が完了する。
【0034】次に、図3に仮想線で示すように、予め形
成された螺旋管Aの先端部を螺旋管挿入空間63に挿入
する。この螺旋管Aの先端部の挿入位置は、図3に示す
ように、螺旋管挿入空間63と受口延長部成形空間64
との間の段部6aに螺旋管Aの先端面が当接しない位
置、つまり、螺旋管Aの先端面と螺旋管挿入空間63の
内面との間に空間(キャビティ)を残す位置に設定され
る。
【0035】このようにして螺旋管Aの先端部を螺旋管
挿入空間63に挿入した状態では、この螺旋管Aの先端
部の内部にパッキン部材73が嵌り込み、このパッキン
部材73の外周面が螺旋管Aの内面に当接している。つ
まり、このパッキン部材73が、後述する溶融樹脂供給
時に樹脂材料が螺旋管Aの内部に流れ込むことを阻止す
るようになっている。また、螺旋管Aの外周面は締め込
みプレート8の開口81及びパッキンプレート82の開
口82aの各内面に当接している。つまり、この当接に
より、螺旋管挿入空間63内の樹脂材料が外部に流れ出
すことを阻止できるようになっている。これにより、サ
イド金型6、インコア金型7、締め込みプレート8及び
螺旋管Aによって螺旋管受口部9を成形するためのキャ
ビティCが形成されたことになる。このキャビティC
は、上記受口延長部成形空間64の内壁面とコア部72
の外周面との間(図3における空間C1)、螺旋管挿入
空間63の内壁面と螺旋管Aの外周面との間(図3にお
ける空間C2)、コア部72の先端部分の外周面と螺旋
管Aの先端部分の内周面との間(図3における空間C
3)に亘って連続した空間として形成されている。
【0036】このようにして受口部成形装置5に螺旋管
Aを挿入して所定のキャビティCを形成した後、各供給
路63a,64aから上記キャビティCに溶融樹脂材料
を供給する。この供給された樹脂材料は流動性を有して
いるため、螺旋管Aの外周面の凹凸に沿って流れ込み、
特に、互いに隣り合うプロファイル1,1同士の間の凹
部にも容易に流れ込むことになる。この際、上述した如
く、パッキン部材73の外周面が螺旋管Aの内面に当接
しているため、樹脂材料が螺旋管Aの内部に流れ込むこ
とはない。また、螺旋管Aの外周面が締め込みプレート
8の開口81及びパッキンプレート82の開口82aの
各内面に当接しているため、螺旋管挿入空間63内の樹
脂材料が外部に流れ出すこともない。
【0037】この樹脂材料の供給の後、冷却して樹脂材
料を硬化させ、その後、型開き作業に移る。この型開き
作業では、各ボルトB,B,…を抜き取ってサイド金型
6からインコア金型7及び締め込みプレート8を取り外
す。その後、サイド金型6の各成形型61,62を型開
きする。
【0038】このような受口部成形動作を螺旋管Aの他
方の端部に対しても行う。これにより、両端部に螺旋管
受口部9が一体的に形成された螺旋管Aを得ることがで
きる。
【0039】これにより、図4(螺旋管受口部9の一部
を破断した側面図)に示すように、螺旋管Aの端部に一
体的に成形された螺旋管受口部9を得ることができる。
この螺旋管受口部9は、螺旋管Aの外周側を囲む固定部
91と、この固定部91に連続して螺旋管Aの先端側に
向かって延びる円筒状の延長部92と、螺旋管Aの先端
部の内面に沿った内接部93とを備えている。上記延長
部92の内部空間は螺旋管Aの内部空間に連続する空間
部として形成されている。上記固定部91の内面形状は
螺旋管Aの外周面の凹凸に沿った形状となっており、螺
旋管Aの外周面の凹部に嵌り込んで、この螺旋管Aに強
固に固定されている。また、内接部93の存在により、
螺旋管Aの先端部は、固定部91及び内接部93によっ
て挟み込まれた状態で螺旋管受口部9が一体的に形成さ
れており、これによっても螺旋管受口部9は螺旋管Aに
強固に固定されている。
【0040】−実施形態の効果− 以上説明したように、本形態に係る受口部成形装置5を
使用した螺旋管受口部9の成形動作によれば、樹脂材料
によって成形された螺旋管受口部9は、その内面形状が
螺旋管Aの外周面の凹凸に沿った形状となっており、螺
旋管Aに強固に固定される。螺旋管の端部に受口部材を
接着固定していた従来の構成にあっては、接着剤が上記
凹部内に流れ込まないために、十分な水密性が確保でき
なかったり、外力の影響によって接着剤が破損する可能
性があった。本形態における螺旋管受口部9の成形動作
によれば、螺旋管Aと螺旋管受口部9との間の止水性が
十分に確保することができ、信頼性の高い螺旋管Aを提
供することが可能となる。
【0041】−その他の実施形態− 上記実施形態では、溶融樹脂の供給時に樹脂材料が螺旋
管Aの内部に流れ込むことを阻止するためのパッキン部
材73をインコア金型7に一体的に取り付けるようにし
ていた。本発明は、これに限らず、パッキン部材73を
インコア金型7とは別部材として構成してもよい。
【0042】また、上記実施形態では、螺旋管受口部9
に内接部93を備えさせることで、螺旋管Aの先端部を
固定部91と内接部93とによって挟み込むようにした
が、この内接部93は必ずしも必要ではない。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、金型の内
部に螺旋管の端部を挿入することで螺旋管受口部または
差口部を成形するためのキャビティを形成し、このキャ
ビティに溶融樹脂材料を供給して螺旋管受口部または差
口部を螺旋管に一体的に形成するようにしている。これ
により、螺旋管受口部または差口部の内面形状を螺旋管
の外周面の凹凸に沿った形状として形成することがで
き、螺旋管受口部または差口部を螺旋管に強固に固定す
ることができる。その結果、螺旋管受口部または差口部
と螺旋管との間の止水性が十分に確保され、螺旋管の内
部に挿通される電線やケーブル等の保護を良好に行うこ
とができる。
【0044】また、螺旋管の内面に当接するパッキン部
材を、螺旋管の端縁から所定寸法を存した螺旋管内部空
間の奥側に位置させて樹脂材料の一部を螺旋管先端部の
内面側にも流入させるようにした場合には、螺旋管の先
端部を、その外周側及び内周側の両方から挟み込むよう
な形状として螺旋管受口部または差口部を成形すること
ができ、螺旋管受口部または差口部の螺旋管に対する固
定強度を更に向上することができる。その結果、螺旋管
受口部または差口部と螺旋管との間の止水性の更なる向
上及び螺旋管の更なる長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プロファイルの断面形状を説明するための図で
ある。
【図2】受口部成形装置の分解斜視図である。
【図3】受口部成形装置の縦断面図である。
【図4】螺旋管受口部の一部を破断した螺旋管の側面図
である。
【図5】プロファイル同士の嵌合状態を説明するための
図である。
【図6】従来例において受口部材が接着固定された螺旋
管の側面図である。
【図7】従来例における受口部材の接着固定部分の断面
図である。
【符号の説明】
1 プロファイル 5 受口部成形装置 6 サイド金型 63 螺旋管挿入空間 72 コア部(挿入部材) 73 パッキン部材 9 螺旋管受口部 A 螺旋管 C キャビティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H111 AA02 BA15 BA37 CA03 CA06 CB14 DA14 DB23 EA05 4F206 AA12L AA42L AC05 AC06 AD12 AG08 AG23 AH34 JA01 JA07 JB12 JF05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略帯状の合成樹脂製プロファイルを螺旋
    状に巻回することにより形成された螺旋管の端部に設け
    られる螺旋管受口部または差口部を成形するための装置
    であって、 上記螺旋管の端部を挿入するための螺旋管挿入空間が形
    成された金型を有し、 この螺旋管挿入空間に螺旋管の端部が挿入されること
    で、螺旋管挿入空間の内壁面と螺旋管の外周面との間
    に、螺旋管受口部または差口部を成形する溶融樹脂を流
    し込むためのキャビティが形成されるよう構成されてい
    ることを特徴とする螺旋管受口部または差口部の成形装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の螺旋管受口部または差口
    部の成形装置において、 螺旋管の内部空間に連続する空間部を螺旋管受口部また
    は差口部に形成するように螺旋管の内部空間に挿入され
    る挿入部材と、 溶融樹脂の流し込み時における螺旋管の内部空間への溶
    融樹脂の流入を阻止するように螺旋管の開放端部近傍を
    封止するパッキン部材とを備えていることを特徴とする
    螺旋管受口部または差口部の成形装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の螺旋管受口部または差口
    部の成形装置において、 パッキン部材は、螺旋管の開放側端縁から所定寸法を存
    した螺旋管内部空間の奥側に位置していることを特徴と
    する螺旋管受口部または差口部の成形装置。
  4. 【請求項4】 略帯状の合成樹脂製プロファイルを螺旋
    状に巻回することにより形成された螺旋管の端部に設け
    られる螺旋管受口部または差口部を成形する方法であっ
    て、 金型に形成された螺旋管挿入空間に螺旋管の端部を挿入
    して、この螺旋管挿入空間の内壁面と螺旋管の外周面と
    の間に、螺旋管受口または差口部を成形する溶融樹脂を
    流し込むためのキャビティを形成し、このキャビティに
    溶融樹脂を流し込むことにより螺旋管の端部に螺旋管受
    口部または差口部を一体的に成形することを特徴とする
    螺旋管受口部または差口部の成形方法。
JP2001131996A 2001-04-27 2001-04-27 螺旋管受口部または差口部の成形装置及び、螺旋管受口部または差口部の成形方法 Pending JP2002327873A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001131996A JP2002327873A (ja) 2001-04-27 2001-04-27 螺旋管受口部または差口部の成形装置及び、螺旋管受口部または差口部の成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001131996A JP2002327873A (ja) 2001-04-27 2001-04-27 螺旋管受口部または差口部の成形装置及び、螺旋管受口部または差口部の成形方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002327873A true JP2002327873A (ja) 2002-11-15

Family

ID=18980083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001131996A Pending JP2002327873A (ja) 2001-04-27 2001-04-27 螺旋管受口部または差口部の成形装置及び、螺旋管受口部または差口部の成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002327873A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2225079A1 (en) * 2007-11-29 2010-09-08 Bluescope Steel Limited Moulding process and apparatus
FR2984207A1 (fr) * 2011-12-15 2013-06-21 Rehau Sa Procede de fabrication d'un ensemble tubulaire thermoplastique comportant un element fonctionnel surmoule et produit ainsi obtenu.
EP3894160A4 (en) * 2018-12-11 2022-09-07 Husky Injection Molding Systems Luxembourg IP Development S.à.r.l MOLDS, MOLD SETS AND STACKING ELEMENTS

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2225079A1 (en) * 2007-11-29 2010-09-08 Bluescope Steel Limited Moulding process and apparatus
EP2225079A4 (en) * 2007-11-29 2011-05-04 Bluescope Steel Ltd METHOD AND APPARATUS FOR MOLDING
FR2984207A1 (fr) * 2011-12-15 2013-06-21 Rehau Sa Procede de fabrication d'un ensemble tubulaire thermoplastique comportant un element fonctionnel surmoule et produit ainsi obtenu.
EP3894160A4 (en) * 2018-12-11 2022-09-07 Husky Injection Molding Systems Luxembourg IP Development S.à.r.l MOLDS, MOLD SETS AND STACKING ELEMENTS

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9291268B2 (en) Line duct with a series of layers
JP4043914B2 (ja) ワイヤハーネスの止水方法及び止水処理装置
JP2002327873A (ja) 螺旋管受口部または差口部の成形装置及び、螺旋管受口部または差口部の成形方法
EP0695624A1 (en) Tank connector construction
TWI344413B (ja)
JPH08258070A (ja) 複合碍子製造用圧縮成形金型
US6863514B2 (en) Optical fiber recoating device
US11433583B2 (en) Method of manufacturing resin pipe
JP2000104858A (ja) 長尺物の支持管及び支持構造
US10144162B2 (en) Method of manufacturing cable with resin molded body
US11135753B2 (en) Injection mold, resin member, and method for producing resin product
JPH09201848A (ja) リング付きライニング管の製造方法
CN114754212B (zh) 一种转接头、其制备方法及双把龙头
CN216229999U (zh) 一种具有防漏浆功能的预制构件固定螺栓套筒
JP7349843B2 (ja) Pc鋼材保護シース、pc鋼材保護シース用排気管及びpc鋼材保護シースの製造方法
JPS62501245A (ja) 電気コネクタ
JP3285699B2 (ja) 内面樹脂ライニングレジューサーの製造方法およびこの製造方法に使用する射出成形金型
JPS629008B2 (ja)
JP2010030101A (ja) 中空成形品とその製造方法
JP3204805B2 (ja) フランジ付きライニング管継手およびその製造方法
JP2000146039A (ja) コア内蔵型防食管継手およびコア内蔵型防食管継手と管との接続構造
JPH1122889A (ja) 管体の接続構造
JP2003287652A (ja) ピンホルダ及びピン保持ユニット
JP3640305B2 (ja) ホース接続構造及びその製造方法
JPH028017A (ja) 電鋳加工によるキヤビテイを有する成形型の製造方法