JP2002327528A - コーキングガン - Google Patents

コーキングガン

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JP2002327528A
JP2002327528A JP2001135828A JP2001135828A JP2002327528A JP 2002327528 A JP2002327528 A JP 2002327528A JP 2001135828 A JP2001135828 A JP 2001135828A JP 2001135828 A JP2001135828 A JP 2001135828A JP 2002327528 A JP2002327528 A JP 2002327528A
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caulking
cartridge
gun
coil spring
piston
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JP2001135828A
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Takashi Takayama
崇 高山
Tsutomu Shiotani
力 塩谷
Mitsuyasu Takatsuru
充泰 高鶴
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Max Co Ltd
Original Assignee
Max Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C17/00Hand tools or apparatus using hand held tools, for applying liquids or other fluent materials to, for spreading applied liquids or other fluent materials on, or for partially removing applied liquids or other fluent materials from, surfaces
    • B05C17/005Hand tools or apparatus using hand held tools, for applying liquids or other fluent materials to, for spreading applied liquids or other fluent materials on, or for partially removing applied liquids or other fluent materials from, surfaces for discharging material from a reservoir or container located in or on the hand tool through an outlet orifice by pressure without using surface contacting members like pads or brushes
    • B05C17/01Hand tools or apparatus using hand held tools, for applying liquids or other fluent materials to, for spreading applied liquids or other fluent materials on, or for partially removing applied liquids or other fluent materials from, surfaces for discharging material from a reservoir or container located in or on the hand tool through an outlet orifice by pressure without using surface contacting members like pads or brushes with manually mechanically or electrically actuated piston or the like
    • B05C17/0113Hand tools or apparatus using hand held tools, for applying liquids or other fluent materials to, for spreading applied liquids or other fluent materials on, or for partially removing applied liquids or other fluent materials from, surfaces for discharging material from a reservoir or container located in or on the hand tool through an outlet orifice by pressure without using surface contacting members like pads or brushes with manually mechanically or electrically actuated piston or the like the piston rod being flexible or articulated

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体の長さを短くできると共に、コーキング
剤をカートリッジから確実に押し出すことが可能なコー
キングガンを提供すること。 【解決手段】 前後に延び且つ前端部にノズル21を設
けたコーキング剤用のカートリッジ20が着脱自在に装
着されたガン本体10と、ガン本体10に設けられた操
作レバー38と、コーキング剤22をノズル21から押
し出させるためにカートリッジ20内に挿入されたピス
トン24と、 操作レバー38を引くことによりピスト
ン24を操作レバー38に連動してカートリッジ20の
後端部側から前端部側へ押圧変位させてノズル21から
コーキング剤22を吐出させるピストン押圧部材を備え
るコーキングガンであって、ピストン押圧部材は、前後
に進退移動可能に前記ガン本体に沿って配設保持され、
且つ、一端部が前記ガン本体の後端部で前側に湾曲させ
られてピストン24に保持されたコイルスプリング25
であるコーキングガン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば建造物壁
面等のクラックにコーキング剤を充填したりするのに用
いるコーキングガンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、コーキングガンとしては例え
ば図11に示したようなものが知られている。このコー
キングガンは、カートリッジ1内に配置されたピストン
2にロッド3を設け、引金4を引くことによりロッド3
を前方へ押し出していく押出機構5を設けたものであ
る。
【0003】この押出機構5によってロッド3を前方へ
押し出すことにより、ピストン2を前方へ移動させてカ
ートリッジ1内に充填されている接着剤6などを吐出口
7から吐出させるものである。
【0004】しかしながら、このようなコーキングガン
にあっては、ロッド3がカートリッジ1の後端から後方
へ延びているので、特に使用初期ではカートリッジ1の
長さと同程度の長さだけロッド3が後方へ突き出すこと
になる。このため、狭い場所での作業が困難になるとい
う問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これを改善するため
に、帯状鋼板を横断面形状が円弧状になるように湾曲成
形させた定圧バネを設けて、この定圧バネを上述のロッ
ド3に代えて使用し、定圧バネの一端部をピストンに保
持させると共に、定圧バネが後方へ突出しないように定
圧バネをコーキングガンの後端部で前側に湾曲させて配
設することにより、全長を短くすることが考えられる。
この定圧バネを用いたコーキングガンでは、定圧バネを
直線的に保持させて引金により前側に繰り出すことによ
り、定圧バネでピストンを前側に押圧変位させる様にす
るものである。
【0006】ところで、コーキング剤は粘性が高いため
に、カートリッジ内のピストンを押圧してコーキング剤
を押し出すには、ピストンをある程度大きな押圧力で押
圧操作する必要がある。
【0007】しかしながら、上述した定圧バネは、腰が
弱く(即ち長手方向への押圧力に対する直線状の保形性
が弱く)、長手方向への比較的小さな押圧力により折れ
曲がる虞がある。このため、上述した定圧バネを用いた
コーキングガンでは、定圧バネが折れ曲がってコーキン
グ剤をカートリッジから押し出し得ない場合も考えられ
る。
【0008】そこで、この発明は、全体の長さを短くで
きると共に、コーキング剤をカートリッジから確実に押
し出すことが可能なコーキングガンを提供することを目
的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、前後に延び且つ前端部に
押出口を設けたコーキング剤用のカートリッジが着脱自
在に装着されたガン本体と、前記ガン本体に設けられた
引金と、前記コーキング剤を前記押出口から押し出させ
るために前記カートリッジ内に挿入されたピストンと、
前記引金を引くことにより前記ピストンを前記引金に連
動して前記カートリッジの後端部側から前端部側へ押圧
変位させて前記押出口から前記コーキング剤を吐出させ
るピストン押圧部材を備えるコーキングガンであって、
前記ピストン押圧部材は、前後に進退移動可能に前記ガ
ン本体に沿って配設保持され、且つ、一端部が前記ガン
本体の後端部で前側に湾曲させられて前記ピストンに保
持されたコイルスプリングであるコーキングガンとした
ことを特徴とする。
【0010】また、請求項2に記載の発明のコーキング
ガンは、請求項1に記載のコーキングガンにおいて、前
記コイルスプリングは帯状体を隙間なく螺旋状に成形す
ることにより形成されていることを特徴とする。
【0011】更に、請求項3に記載の発明のコーキング
ガンは、請求項1に記載のコーキングガンにおいて、前
記コイルスプリング内には長手方向全体にわたってフレ
キシブル線状体が嵌合されていることを特徴とする。
【0012】また、請求項4に記載の発明のコーキング
ガンは、請求項3に記載のコーキングガンにおいて、前
記フレキシブル線状体はフレキシブルチューブであるこ
とを特徴とする。
【0013】請求項5に記載の発明のコーキングガン
は、請求項1に記載のコーキングガンにおいて、前記コ
イルスプリングは、長手方向全体にわたって挿入配設さ
れ且つ前記コイルスプリングの両端部間に張設されたフ
レキシブル線状体により、螺旋部が密着させられている
ことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 [構成]図1〜図5において、10はコーキングガンの前
後に延びるガン本体である。このガン本体10は、図1
〜3に示したように底壁10aと、底壁10aの前端及
び後端にそれぞれ一体に設けられた前壁10b及び後壁
10cを有する。また、ガン本体10は、図4に示した
ように底壁10aの左右両側部にそれぞれ一体に設けら
れた側壁10d,10eを有する。
【0015】底壁10aの中間部には前後に延びるスリ
ット11が形成されている。また、前壁10bの上部に
は、図5に示したように上方に開放する切欠12が形成
されていると共に、この切欠12により左右に分けられ
た支持板部12a,12bが設けられている。12a
1,12b1は、支持板部12a,12bに設けられた
カートリッジ押さえである。
【0016】ガン本体10の後端部には、図1ないし図
3に示したようにローラ支持ブラケット13が取り付け
られている。このローラ支持ブラケット13は、左右の
側板部13a,(他方図示せず)と、側板部13aの上
端に一体に設けられた上板部13bから逆U字状に形成
されている。また、この左右の側板部13a,(他方図
示せず)の前端部間には支持板14の両端部が固定され
ている。 <カートリッジ支持手段>また、前壁10bと支持板1
4との間には、前後に延びるカートリッジ支持体15が
カートリッジ支持手段として配設されている。このカー
トリッジ支持体15は、幅方向に間隔をおいて配設され
且つ前壁10b及び支持板14に前端及び後端がそれぞ
れ保持された支持プレート16,16と、支持プレート
16,16間に保持されたガイド部材17を有する。こ
のガイド部材17には、前後に向けて延び且つ下方に開
口するガイド溝17aが形成されている。また、カート
リッジ支持体15の上には、支持プレート16,16及
びガイド部材17に跨るカートリッジ支持面15aが形
成されている。このカートリッジ支持面15aは、前後
に向けて延び且つ横断面が円弧状に形成されている。ま
た、ガイド溝17aの両側部には、支持プレート16,
16の対向縁部16a,16aが間隔をおいて臨んでい
る。 <カートリッジ保持手段>また、支持板部12aと後壁
10cとの間及び支持板部12bと後壁10cとの間に
は支持軸18,18が渡架され、支持軸18,18の後
端部側には図6の如くネジ部18a,18aが形成さ
れ、ネジ部18a,18aにはカートリッジ保持用のナ
ット19,19がカートリッジ保持手段として螺着され
ている。
【0017】しかも、コーキング剤用の円筒状のカート
リッジ20をカートリッジ支持面15a上に前後に向け
て載置し、カートリッジ20の前端を前壁10bの支持
板部12a,12bに当接させると共に、ナット19,
19を回転操作してカートリッジ20の後端に図7の如
く当接させて押さえることにより、カートリッジ20を
支持板部12a,12bとナット19,19との間で着
脱可能に保持できるようになっている。21はカートリ
ッジ20の前端部に設けられたノズル(コーキング剤用
の押出口)、22はカートリッジ20内に充填したコー
キング剤である。尚、カートリッジ押さえ12a1,1
2b1は、カートリッジ20の前端部がカートリッジ支
持面15aから離反する方向に移動するのを防止するカ
ートリッジ保持手段として機能する。 <コーキング剤押出機構>また、ガン本体10には、カ
ートリッジ20内のコーキング剤22をノズル21から
押し出すためのコーキング剤押出機構23が設けられて
いる。このコーキング剤押出機構23は、カートリッジ
20内に嵌合させるピストン24と、ピストン24を押
圧するピストン押圧部材としてのコイルスプリング25
と、コイルスプリング25を支持ガイドするガイド機構
26と、コイルスプリング25を繰り出すための繰出機
構27を有する。 (ガイド機構26)ガイド機構26は、上述したように
ローラ支持ブラケット13と、このローラ支持ブラケッ
ト13の左右の側板部13a,(他方図示せず)に固定
した幅方向に延びる支持軸28と、この支持軸28に回
転自在に保持させた大径のガイドローラ29と、ガイド
ローラ29の下方に位置させてローラ支持ブラケット1
3の左右の側板部13a,(他方図示せず)に固定した
幅方向に延びる支持軸30と、支持軸30に回転自在に
保持させた小径のガイドローラ31を有する。更に、ガ
イド機構26は、ガイドローラ29の後方に位置してロ
ーラ支持ブラケット13内に固定したスプリングガイド
部材Gを有する。このスプリングガイド部材Gの前側に
は円弧状ガイド面gが形成されている。
【0018】また、ガイド機構26は、ガイド溝17a
内に配設され且つ支持プレート16,16の対向縁部1
6a,16aにガイド溝17aに沿って長手方向に移動
自在に支持されたスライダ32を有する。
【0019】そして、コイルスプリング25は、ガイド
溝17a内に前後に向けて配設された下スプリング部2
5aと、ガイドローラ28と円弧状ガイド面gとの間に
配設されて前側に折り曲げられた上スプリング部25b
を有する。この下スプリング部25aは、ガイド溝17
a内に配設されていると共に、前端部がスライダ32に
ネジ33で固定され、後部はガイドローラ29,31間
に挿通されている。このガイドローラ29,31とスラ
イダ32は下スプリング部25aが下方に垂れ下がるの
を防止している。
【0020】また、上スプリング部25bは、ガイドロ
ーラ29とローラ支持ブラケット13の上板部13bと
の間から前側に突出している。この上スプリング部25
bの前端部にピストン24が取り付けられている。
【0021】尚、コイルスプリング25は、図7に示し
た如く帯状体を隙間なく螺旋状に成形することにより形
成されていると共に、帯状体の外周側側縁に面取を施す
ことにより螺旋部間に形成した螺旋状溝25cを有す
る。 (繰出機構27)この繰出機構27は、ガン本体10の
下方にスリット11に対応させて配設した固定された握
り部34と、握り部34をガン本体10の底壁10aに
固定しているビス35を有する。
【0022】また、繰出機構27は、スリット11の前
後方向の中央部上方に位置してガン本体10の側壁10
d,10eに両端部が取り付られたレバー支持軸36
と、レバー支持軸36の後方に位置させて側壁10d,
10eに両端部を取り付けられたガイド軸37を有す
る。このレバー支持軸36及びガイド軸37は、コイル
スプリング25の下スプリング部25aに近接して配設
されていて、下スプリング部25aが下方に垂れ下がる
のを防止している。
【0023】更に、繰出機構27は、上端部がレバー支
持軸36に回動自在に保持された操作レバー(引金)3
8と(図8参照)、操作レバー38の上端部近傍に取り
付けられたバネ支持片39と、スリット11の前端部上
方に位置してガン本体10の側壁10d,10eに両端
部が取り付られたバネ支持ピン40と、バネ支持片39
及びバネ支持ピン40に両端部がそれぞれ係止された引
張りコイルスプリング41を有する。図8中、38aは
レバー支持軸36の挿通孔である。
【0024】また、繰出機構27は、レバー支持軸36
とバネ支持片39との間に位置して操作レバー38に取
り付けられた係合レバー支持軸42と、係合レバー支持
軸42に回動自在に取り付けられた係合レバー43と、
係合レバー支持軸42に捲回され且つ操作レバー38と
係合レバー43に両端部が係止されたネジリコイルスプ
リング44を有する。このネジリコイルスプリング44
は、係合レバー43を上方に回動付勢している。
【0025】この係合レバー43は、図8に示したよう
に、左右の係合板45,45と、係合板45,45の後
下端部を連設している連設板部46を有する。そして、
係合板45,45の後端部には、後ろ斜め上方に傾斜す
る傾斜面45a,45aを前側に形成したラチェット係
合爪45b,45bが設けられている。また、係合板4
5,45の後部側には、傾斜面45a,45aがコイル
スプリング25に係合したときに、ガイド溝17aと略
平行に延びてガイド軸37に当接するガイド面45c,
45cが形成されている。図8中、45dは係合板4
5,45に設けられた係合レバー支持軸42の挿通孔で
ある。 [作用]次に、この様な構成のコーキングガンの作用を説
明する。 (1)コーキングガンの着脱・交換 この様な構成においては、カートリッジ20をガン本体
10に装着するには、先ずナット19,19を回転させ
てローラ支持ブラケット13側に移動させ、ナット1
9,19と前壁10bの支持板部12a,12bとの間
隔を十分に開けておく。この状態でコーキング剤用の円
筒状のカートリッジ20をカートリッジ支持面15a上
に前後に向けて載置し、カートリッジ20の前端を前壁
10bの支持板部12a,12bに当接させる一方、ピ
ストン24をカートリッジ20内に挿入嵌合させる。
【0026】この後、ナット19,19を回転操作して
カートリッジ20の後端に図6の如く当接させて押さえ
ることにより、カートリッジ20を支持板部12a,1
2bとナット19,19との間で着脱可能に保持させ
る。尚、カートリッジ20を交換のためにガン本体10
から取り外すには、上述と逆の操作をすればよい。 (2)コーキング剤の押出 この様にカートリッジ20をガン本体10に装着した状
態で、握り部34を掴むと共に、操作レバー38を引張
りコイルスプリング41のバネ力に抗して指で後方に引
くと、操作レバー38がレバー支持軸36を中心に後方
に回動して、係合レバー43を後方に移動させる。この
際、係合レバー43は後部側がネジリコイルスプリング
44のバネ力で上方に回動付勢されているので、係合レ
バー43のラチェット爪45b,45bの少なくとも一
方がピストン押圧部材であるコイルスプリング25の螺
旋状溝25cに下スプリング部25aの後部側の部分に
おいて係合する。
【0027】尚、ラチェット爪45b,45bの両方を
コイルスプリング25の螺旋状溝25cに同時に係合さ
せのが望ましく、このためにはラチェット爪45b,4
5bを螺旋状溝25cの傾斜に合わせて配置すればよ
い。また、ラチェット爪45b,45bの係合強度を高
くするのが望ましく、このためには連設板46をラチェ
ット爪45b,45bの先端面間に設ければよい。
【0028】従って、操作レバー38を後方に引いて係
合レバー43を後方に移動させると、係合レバー43の
ラチェット爪45bが下スプリング部25aの螺旋状溝
25cに後部側で係合して、下スプリング部25aを後
方側に押圧移動させ、スライダ32を支持プレート1
6,16の対向縁部16a,16aに沿って後方に移動
させる。これに伴って、コイルスプリング25は後端部
の湾曲部分がガイドローラ29とスプリングガイドGの
円弧状ガイド面gに沿って上方且つ前側に移動させら
れ、コイルスプリング25の上スプリング部25bが前
側に繰り出され、上スプリング部25bがピストン24
をカートリッジ20内において前側に押圧変位させる。
この際、コイルスプリング25の螺旋部は前後の隣接す
る部分が図7に示したように互いに密接するので、操作
レバー36を後方へ引いたときの操作力はコイルスプリ
ング25を介してピストン24に確実に伝達され、この
伝達に際してコイルスプリング25が途中で折れ曲がる
ようなことはない。
【0029】そして、操作レバー38から後方への引張
り力を解除すると、操作レバー38が引張りコイルスプ
リング41のバネ力によりレバー支持軸36を中心に前
側に回動変位させられると共に、この回動に伴って係合
レバー43が前側に移動させられて、係合レバー43の
ラチェット爪45bの螺旋状溝25cへの係合が解除さ
れ、ラチェット爪45bが下スプリング部25aに沿っ
て前側に移動する。 [変形例1]上述したコイルスプリング25には、図7に
示した如く断面が方形の帯状体を隙間なく螺旋状に成形
することにより形成したものを用いたが、必ずしもこれ
に限定されるものではない。
【0030】コイルスプリング25には、図9に示した
ように断面が円形のものを用いても良い。この場合、コ
イルスプリング25の螺旋部が互いに密着して折れ曲が
らない様にするために、図9に示したようにコイルスプ
リング25内にフレキシブル線状体50を挿入配設した
構成としても良い。このフレキシブル線状体50は、一
端がコイルスプリング25の一端部に取り付けられた可
撓性の線維紐又はピアノ線等の線状体50aと、線状体
50aの他端とコイルスプリング25の他端との間に介
装したスプリング50bを有する。この構成において
は、コイルスプリング25の隣接する螺旋部がスプリン
グ50bのバネ力により常時密着する様になっている。 [変形例2]また、変形例1では、コイルスプリング25
内に配設するフレキシブル線状体として可撓性の線維紐
又はピアノ線等の線状体50a及びスプリング50bか
らなるフレキシブル線状体50を用いたが、必ずしもこ
れに限定されるものではない。
【0031】例えば、図10に示したように、天然ゴ
ム,合成ゴム或いは合成樹脂等からなる可撓性のあるフ
レキシブルチューブ51をフレキシブル線状体としてコ
イルスプリング25内に両端まで嵌合した構成としても
良い。この場合、コイルスプリング25はフレキシブル
チューブ51の外周面に自己のバネ力で軽く係合してい
る状態とすると良い。
【0032】この場合には、コイルスプリング25に軸
線方向への押圧力が作用しても、フレキシブルチューブ
51がコイルスプリング25の隣接する螺旋部を密着さ
せると共に、フレキシブルチューブ51によりコイルス
プリング25が曲がるのを確実に防止する。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、前後に延び且つ前端部に押出口を設けたコーキン
グ剤用のカートリッジが着脱自在に装着されたガン本体
と、前記ガン本体に設けられた引金と、前記コーキング
剤を前記押出口から押し出させるために前記カートリッ
ジ内に挿入されたピストンと、前記引金を引くことによ
り前記ピストンを前記引金に連動して前記カートリッジ
の後端部側から前端部側へ押圧変位させて前記押出口か
ら前記コーキング剤を吐出させるピストン押圧部材を備
えるコーキングガンであって、前記ピストン押圧部材
は、前後に進退移動可能に前記ガン本体に沿って配設保
持され、且つ、一端部が前記ガン本体の後端部で前側に
湾曲させられて前記ピストンに保持されたコイルスプリ
ングである構成としたので、全体の長さを短くできると
共に、コーキング剤をカートリッジから確実に押し出す
ことができる。
【0034】また、請求項2に記載の発明のコーキング
ガンは、請求項1に記載のコーキングガンにおいて、前
記コイルスプリングは帯状体を隙間なく螺旋状に成形す
ることにより形成されている構成としたので、コイルス
プリングでピストンを押圧しても、コイルスプリングが
押圧力により折れ曲がるようなことを防止できる。
【0035】更に、請求項3に記載の発明のコーキング
ガンは、請求項1に記載のコーキングガンにおいて、前
記コイルスプリング内には長手方向全体にわたってフレ
キシブル線状体が嵌合されている構成としたので、コイ
ルスプリングによりピストンを押圧する際に、コイルス
プリングの隣接する螺旋部同士を密接させて、コイルス
プリングが折れ曲がるのを確実に防止できる。
【0036】また、請求項4に記載の発明のコーキング
ガンは、請求項3に記載のコーキングガンにおいて、前
記フレキシブル線状体はフレキシブルチューブである構
成としたので、重量を軽減できる。
【0037】請求項5に記載の発明のコーキングガン
は、請求項1に記載のコーキングガンにおいて、前記コ
イルスプリングは、長手方向全体にわたって挿入配設さ
れ且つ前記コイルスプリングの両端部間に張設されたフ
レキシブル線状体により、螺旋部が密着させられている
構成としたので、コイルスプリングを押圧したときに、
コイルスプリングを撓めて隣接する螺旋部同士を密接さ
せる様な作用をさせずに、最初からコイルスプリングの
隣接する螺旋部同士を密接させておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るコーキングガンの断面を示した
もので、図4のA−A線に沿う断面図である。
【図2】この発明に係るコーキングガンの断面を示した
もので、図4のB−B線に沿う断面図である。
【図3】図2のコーキングガンの作用説明図である。
【図4】図1のC−C線に沿う断面図である。
【図5】図1の左側面図である。
【図6】図3のD−D線に沿う断面図である。
【図7】図1〜図3に示したコイルスプリングの部分断
面図である。
【図8】図1〜図3に示した操作レバー(引金)及び係
合レバーの斜視図である。
【図9】この発明に係るコーキングガンのコイルスプリ
ング及びフレキシブルチューブの例を示す断面図であ
る。
【図10】この発明に係るコーキングガンのコイルスプ
リング及びフレキシブルチューブの他の例を示す断面図
である。
【図11】従来のコーキングガンの一例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10・・・ガン本体 20・・・カートリッジ 21・・・ノズル(コーキング剤用の押出口) 22・・・コーキング剤 23・・・コーキング剤押出機構 24・・・ピストン 25・・・コイルスプリング(ピストン押圧部材) 25a・・・下スプリング部 25b・・・上スプリング部 38・・・操作レバー(引金) 50,51・・・フレキシブルチューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高鶴 充泰 東京都中央区日本橋箱崎町6番6号マック ス株式会社内 Fターム(参考) 4F041 AA08 AA16 AB01 BA02 CB05 CB55 4F042 AA17 AA28 FA22 FA30 FA36

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前後に延び且つ前端部に押出口を設けたコ
    ーキング剤用のカートリッジが着脱自在に装着されたガ
    ン本体と、前記ガン本体に設けられた引金と、前記コー
    キング剤を前記押出口から押し出させるために前記カー
    トリッジ内に挿入されたピストンと、前記引金を引くこ
    とにより前記ピストンを前記引金に連動して前記カート
    リッジの後端部側から前端部側へ押圧変位させて前記押
    出口から前記コーキング剤を吐出させるピストン押圧部
    材を備えるコーキングガンであって、 前記ピストン押圧部材は、前後に進退移動可能に前記ガ
    ン本体に沿って配設保持され、且つ、一端部が前記ガン
    本体の後端部で前側に湾曲させられて前記ピストンに保
    持されたコイルスプリングであることを特徴とするコー
    キングガン。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のコーキングガンにおい
    て、前記コイルスプリングは帯状体を隙間なく螺旋状に
    成形することにより形成されていることを特徴とするコ
    ーキングガン。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のコーキングガンにおい
    て、前記コイルスプリング内には長手方向全体にわたっ
    てフレキシブル線状体が嵌合されていることを特徴とす
    るコーキングガン。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のコーキングガンにおい
    て、前記フレキシブル線状体はフレキシブルチューブで
    あることを特徴とするコーキングガン。
  5. 【請求項5】請求項1に記載のコーキングガンにおい
    て、前記コイルスプリングは、長手方向全体にわたって
    挿入配設され且つ前記コイルスプリングの両端部間に張
    設されたフレキシブル線状体により、螺旋部が密着させ
    られていることを特徴とするコーキングガン。
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