JP2002327471A - バケットツースとピンおよびその締結体 - Google Patents

バケットツースとピンおよびその締結体

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JP2002327471A
JP2002327471A JP2001135082A JP2001135082A JP2002327471A JP 2002327471 A JP2002327471 A JP 2002327471A JP 2001135082 A JP2001135082 A JP 2001135082A JP 2001135082 A JP2001135082 A JP 2001135082A JP 2002327471 A JP2002327471 A JP 2002327471A
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tooth
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hole
fastening
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Nobuyoshi Masumoto
展祥 増本
Toshio Tanaka
俊夫 田中
Sukeyuki Sunada
祐之 砂田
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/28Small metalwork for digging elements, e.g. teeth scraper bits
    • E02F9/2808Teeth
    • E02F9/2816Mountings therefor
    • E02F9/2833Retaining means, e.g. pins

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バケットにツースを直接取付けるに際して、
その取付け保持に信頼性の高い機能を備えたバケットツ
ースとその締結体を提供する。 【解決手段】 掘削機のバケットに直接取付けられるツ
ース13であって、爪部18と取付部14を備え、その
取付部14にはバケットのリップ部12を挟み込む装着
溝15が形成され、かつ前記バケットのリップ部12の
先端に前記装着溝15の内端15aを案内して押し当て
る締結ピン20の挿入ピン穴16と、このツース13を
バケットのリップ部12に締結固着するボルト19の螺
着ボルト穴17を設けられ、前記締結ピン20に付設の
弾性片22によってリップ部12にツースの装着溝15
内端15aを当接させて緩みの発生がないように装着さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エクスカベータ、
ホイルローダ等の建設機械におけるバケットに取付けら
れているバケットツースとピンおよびその締結体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エクスカベータなどで使用されて
いるバケットのツース100は、図6(a),(b)に
よって示されるように、バケット110の先端部にはツ
ース100を取付けるためのアダプター112が溶接さ
れており、このアダプター112にツース100をピン
105によって取付けて固定する方式のものが一般的で
ある。また、場合によっては、図7に示されるように、
バケット110の先端リップ部111にツース100A
をボルトによって締結された方式のものが用いられてい
る。
【0003】前者のアダプター式のツース100は、図
6(b)によって示されるように、アダプター112の
楔状に形成された先端部分113に合致するような勾配
付きの穴101を内部に形成され、その穴101をアダ
プター112の先端部分113に外嵌して両者を貫通す
るピン穴102と114に矩形断面のピン105を打込
んで結合されている。その結合用のピン105打ち込み
部では、前記アダプター112の先端部分113側に設
けられたピン穴114をツース100のピン穴102よ
りも長径の穴にして、その穴部に予めゴムピース115
を埋め込んでおくとともに、結合用のピン105には側
面部に横向きの凹凸105aを付されたものを使用し、
打込み結合状態で、その凹凸105aとゴムピース11
5との係合によってその弾性力でピン105をピン穴1
02の側面に押し付けるように作用させ、その反力でア
ダプター112の先端部分113表面とツース100の
勾配付きの穴101の内面との接触摩擦力を高めて取付
け安定性を図るようにされている。
【0004】また、後者のボルト締結式では、図7に示
されるように、バケット110の先端リップ部111
に、後端から先端部に向かって装着用の切込み部103
が形成されたツース100Aを嵌め合わせて、そのツー
スとバケットの先端リップ部111を貫通するボルト穴
にボルトを挿入して締結し、ツース100Aが取付けら
れる。この方式のツース100Aは、ボルト115によ
る締結で、その切込み部103の内端103aおよびボ
ルト締結位置の内面103bがリップ部111の先端面
および上下面にそれぞれ接触して固定が完了するように
されている。また、ボルト115の頭部115aおよび
ナット116の締付面はテーパが付され、ツース100
A側のボルト穴に設けられた傾斜穴面に接触して緩み止
めできるようにされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のバケ
ットのツースとその取付手段では、前者のアダプターに
よる取付方式によると、アダプター112をバケット1
10に溶接して、そのアダプター112にツース100
を取付けることから、ツース100が構造的に二部品で
構成されることになり、取扱いが不便で、ピン穴面積も
大きく、高応力部にピン穴を配置する場合不可である。
また、部品コストが大になるという問題点がある。しか
も、ピン105の断面形状が矩形であることから加工費
が嵩むという問題もある。
【0006】後者のボルト締結方式は、取付けが簡便で
ある反面、ボルト115の緩み、折損など信頼性に乏し
いという問題点がある。すなわち、締結後のリップ部1
11とツース100Aの相対位置は、締結前に前記接触
内面(当り面)103a,103bにツース100Aを
押し付けたとしても、締結によるズレなどによって完全
な当接を確保することは不可能である。この両者の当接
状態の不完全さが、稼働中にツース100Aに作用する
軸方向の荷重Tを受けたとき、リップ板111とツース
100Aとを締結しているボルト115に多大な剪断力
が作用する。そして、稼働時における負荷の繰り返しに
よってツース100Aに繰り返し相対的すべりの累積に
よりボルト115に緩みを引き起こし、ついにはボルト
115に折損、ツース取付け部でのガタが生じて、作業
不能などの不具合を起こすという問題が生じる。
【0007】また、ボルト締結方式では、リップ部11
1の端部寄りとツース100A後端部に締結位置を配さ
れているが、リップ端部寄りに配されるボルト115に
は、掘削作業時発生するツース先端部に働く荷重Pによ
る曲げモーメントとリップ部111の先端部分を支点と
する梃子の作用で過大な負荷P1が働くことになり、前
述のツースとリップ部との折触状態の不完全さと相俟っ
て、折損や緩みの不具合を助長する原因となっている。
【0008】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、バケットのツースを直接取付けるに際して、
その取付け保持に信頼性の高い機能を備えたバケットツ
ースとピンおよびその締結体を提供することを目的とす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、第1発明によるバケットツ
ースは、掘削機のバケットに直接取付けられるツースで
あって、爪部と取付部を備え、その取付部にはバケット
のリップ部を挟み込む装着溝が形成され、かつ前記バケ
ットのリップ部に前記装着溝の内端を案内して押し当て
る締結ピンの挿入ピン穴と、このツースをバケット本体
に締結固着するボルトの螺着ボルト穴を設けられている
ことを特徴とするものである。
【0010】本発明によれば、バケット本体にツースを
取付けるに際して、バケットのリップ部における所定位
置に、ツースの取付部に形成されている装着溝を、その
リップ部を挟み込むように嵌め合わせ、挿入ピン穴を予
め前記リップ部に設けられているピン穴と位置合わせし
て締結ピンをそのピン穴に貫通するよう挿入することに
より、ツースの装着溝内端がリップ部の先端に当接さ
れ、その後にボルトの取付穴に固定用のボルトを挿入し
て螺合させることにより、ツースを装着固定できる。こ
うすることによって、ツースの取付操作が容易になり、
合わせて使用中にガタが発生することもないという効果
を奏する。
【0011】また、第2発明によるピンは、掘削機のバ
ケットに直接取付けられるツースに用いているピンであ
って、バケットのリップ部とツースの取付部とに設けら
れたピン穴に挿入して装着するピン本体に、バケットの
リップ部端にツースの装着溝内端が当接する付勢力を与
える付勢手段が設けられていることを特徴とするもので
ある。
【0012】この第2発明によれば、バケットのリップ
部にツースを装着するに際して、ピン本体に付勢手段を
備えたピンを取付部のピン穴に挿入すると、その付勢手
段がツースの装着溝内端にリップ部端を押し付ける働き
をして、両者の装着部におけるガタの発生を予防するこ
とができる。また、前記付勢手段を備えるピンをピン穴
に挿入することで、前記ガタの発生防止機能を発揮させ
ることができ、バケットに対するツースの取付け操作が
容易である。
【0013】前記付勢手段は、付勢力がピン本体の軸線
にほぼ直交する向きに設けられ、ツースに設けられるピ
ン穴の内面に反力を受けてピン本体によりツースをバケ
ットのリップ部との接触を高められるように構成するの
がよい(第3発明)。このようにするために、前記付勢
手段は、ピン本体の一部を切欠いて、その切欠き部に、
硬質ゴム、または板バネあるいは板バネとゴム質材とで
複合されたものを嵌入した構成とするのが好ましい(第
4〜6発明)。
【0014】また、前記付勢手段は、ピン本体を弓状に
形成し、その端部をツースに設けられるピン穴内壁部に
当接するようにテーパに形成した構成であるのが好まし
い(第7発明)。こうすると、バケットのリップ部にツ
ースを組み付けるとき、そのツースに設けられるピン穴
とリップ部側に設けられる取付部ピン穴とを貫通して嵌
入するピンが、弓状に形成されていることで、その両端
部をツース側に受け止めさせて、その反力が中間部でリ
ップ部側に与えられるように作用させ、結果的にガタ付
きを起こさせないでツースをバケットのリップ部に固着
させることができる。また、ピンは、その両端でテ−パ
を付されてツースに設けられるピン穴内壁部に当接する
ようにされているので、組み付け後において抜け出すこ
となく固定できるのである。
【0015】次に、第8発明によるバケットとツースの
締結体は、掘削機のバケット先端にツースが直接取付け
られる構成のものであって、ツース取付所定位置にボル
ト挿入穴とピン穴を設けられたバケットのリップ部に、
所定位置にボルト挿入穴およびピン穴が設けられて前記
リップ部と嵌め合わせられる装着溝を取付部に形成され
たツースを嵌め合わせて後、付勢手段を備えた締結ピン
を前記ピン穴に打込み、その後にボルトをボルト挿入穴
に挿入してバケットのリップ部にツースを締結装着して
なることを特徴とするものである。
【0016】本発明によれば、バケットに装着されるツ
ースの取付が容易で、かつ確実である。したがって、ツ
ースの交換も締結ピンを外してボルト締結を解けば簡単
に行なえる。
【0017】また、前記ツースに設けられた締結ピンの
ピン穴は、その穴径にバケットのリップ部に設けられた
ピン穴径と締結ピン外径が掘削方向に向けて内接するよ
うに構成されているのがよい(第9発明)。こうする
と、締結ピンに付設の弾性体による弾性力でのリップ部
とツースの装着固定が、掘削時におけるツースへの作用
力によるガタ発生がなく、ツースの取付部で緩みを生じ
ることがないという効果がある。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明による掘削機のバケ
ットツースの具体的な実施の形態につき、図面を参照し
つつ説明する。
【0019】図1に本実施形態のバケットの斜視図が示
され、図2にバケットツースの要部平面図(a)と、そ
のa−a線に沿った一部縦断面図(b)が示されてい
る。また、図3に締結ピン装着部の拡大詳細断面図が示
されている。
【0020】この実施形態では、掘削機に使用されるバ
ケットのリップ部に直接取付けて使用されるバケットツ
ース(以下、単にツースという)と、そのツースを取付
けられたバケットについて説明する。バケット10は、
図1によって示されるように、バケット本体11の外形
構造が従来周知のものと同一であって、そのバケット本
体11の先端部には、幅方向に本体の板厚よりも厚さ寸
法が厚い材料で形成されているリップ板12(リップ
部)が一体に溶接されて取付いている。ツース13はこ
のリップ部12に所要の間隔で爪先を前方に向けて取付
けられている。
【0021】ツース13は、硬質の材料で成形されてい
て、図2に示されるように、前記リップ部12に装着す
る取付部14と掘削する爪部18とで構成され、その取
付部14には後端から先端部(爪部18)に向かって所
要寸法で装着溝15が形成されて上下に分かれた状態に
なっている。
【0022】前記装着溝15は、前記バケット10のリ
ップ部12が嵌り込む寸法に形成されている。取付部1
4にはこの装着溝15に直交する向きで基部14a寄り
位置にて中心軸線を挟んで対称位置にピン挿入穴16
(本発明のピン穴に対応)が2箇所に設けられ、後端部
寄りにボルト穴17が上下方向に設けられている。前記
ピン挿入穴16は、挿入する締結ピンの外径よりやや大
きい寸法にされて、基部14aから後端の方向に角形の
切込み16aが形成されている。また、前記ボルト穴1
7は、上面側を段付き穴に形成されて締結固定のために
用いられるボルト19の頭部が沈められるようになって
おり、下側をネジ穴17aにして前記ボルト19を螺着
できるようにされている。
【0023】このようなツース13を装着するバケット
10側のリップ部12には、所定の間隔で複数本の(こ
の実施形態では5本)ツース取付位置が設定され、その
各ツース13の取付位置には、前記締結ピン穴16,1
6とボルト穴17に対応してピン穴12aとボルト穴1
2bが設けられている。
【0024】前記ツース13をバケット10のリップ部
12に装着するのに使用される締結ピン20は、図3
(a)(b)に示されるように、その長さ寸法を前記ツ
ース13における取付部14の全高さ寸法とほぼ同一も
しくはやや長い寸法にされ、その長さ方向の両端部で軸
線に直交する向きにて所要寸法の凹所21がそれぞれ設
けられている。それら凹所21には、その凹所21に嵌
り込んで締結ピン20の外周より突出すようにして硬質
ゴムにてなる弾性片22(本発明の付勢手段に対応)が
取付けられている。なお、その弾性片22のピン外周か
らの突き出し量は、前記ツース13に設けられたピン挿
入穴16における角形の切込み16aに挿入できる程度
にされている。言換えれば、ピン挿入穴16に向きを定
めて弾性片22を備えた締結ピン20が挿入できるよう
にされている。前記弾性片22は、その上下端縁を斜め
に削いで打込み時に、ピン穴12a内に移動すると、そ
の軸方向(ピンの凹所内に向かって)に圧縮できるよう
にされている。
【0025】前記バケットのリップ部12側に設けられ
るピン穴12aは、前記締結ピン20を挿入するツース
13の取付部14側のピン挿入穴16に対して、その内
径を締結ピン20の直径よりやや大きい寸法に形成さ
れ、その締結ピン20に付されている一方の弾性片22
が圧縮された状態で内部を通過できるようにされてい
る。
【0026】本実施形態のバケット10では、このよう
に構成されることにより、バケット本体11のリップ部
12にツース13を装着する場合、前記リップ部12に
ツース13の取付部14に形成される装着溝15を外嵌
させて、ボルト穴17およびピン挿入穴16をリップ部
12側に予め設けられているボルト穴12bおよびピン
穴12aと合致するように位置合わせする。その後に、
弾性片22を備えた締結ピン20を前記ピン挿入穴16
に、その弾性片22を切込み16aに合わせて差し込
み、この締結ピン20を打込むと、先端側の弾性片22
がリップ部12に設けられるピン穴12a縁に接して凹
所21内側に押し込まれて圧縮され、そのピン穴12a
を通過して反対側のツース取付部14に設けられるピン
挿入穴16に突入させる。要するに、締結ピン20を貫
通させる。なお、締結ピン20の貫通で先端側の弾性片
22は圧縮から解放されると切込み16a内に収まって
復元される。
【0027】このようにして締結ピン20を打込むこと
により、リップ部12に外嵌されているツース13の取
付部14は、その上下位置のピン挿入穴16,16にお
いて、挿入された締結ピン20の両端部に付設されてい
る弾性片22,22が当該ピン挿入穴16,16におけ
る切込み16aの内面に接触して、図3(a)で示され
るように、その弾性片22,22の弾発力で締結ピン2
0に軸線方向と直交する方向の推力が付勢される。この
締結ピン20の中間部がリップ部12のピン穴12a内
面と接触すると、その締結ピン20に作用する軸線と交
差する方向への作用力(弾性片の弾発力)でリップ部1
2とツースの取付部14とで相対的な移動が行なわれ、
その結果、ツース13の取付部14における装着溝15
の内端面15aがリップ部12の先端面12cに押し付
けられる。したがって、ボルト穴12bと取付部14の
ボルト穴17との軸芯が合致して、ボルト19をボルト
穴12b,17に挿入してネジ穴17aに螺合締結する
ことで、ツース13をリップ部12に強固に固着するこ
とができる。
【0028】こうして取付けられたツース13は、前述
のように、装着溝15の内端面15aがリップ部12の
先端面12cに当接して締結されているから、掘削時の
掘削力が爪部18に作用しても、その際の衝撃や曲げモ
ーメントによって緩むことはなく、ガタ付きが生じない
ので長期使用に供することができるのである。
【0029】なお、ツース13の交換時には、ボルト1
9を取外してから、締結ピン20を抜き取ることにより
バケット10のリップ部12から外すことができる。し
たがって、前記要領で新しいツース13と交換すればよ
い。なお、締結ピン20については、付設されている弾
性片22を新たなものと交換することで、ガタ止め効果
を発揮できピンに傷みがない限り再使用できる。
【0030】前記実施形態では、ピンによるツースの締
結部における付勢手段として、締結ピン20に付設の弾
性片22として硬質ゴム製のものについて説明したが、
これに代えて図4(a)に示されるように、硬質ゴム製
の弾性部片23にその表面を覆うようにして板バネ24
を付した構造の弾性片22Aとすることができる。この
ようにすると、締結ピン20をピン挿入穴16からリッ
プ部12のピン穴12aに打込む際、弾性片22Aの角
部がピン穴12aの縁によってむしられるようなことな
く挿入することができる。
【0031】あるいは、図4(b)に示されるように、
前記弾性片22に代えて板バネ25を巻いて形成される
バネ体の内部をスポンジ状の弾性材26で埋めた構造の
弾性片22Bとすることもできる。こうすると、基本的
には板バネ25の弾性力で締結ピン20によるツース1
3のリップ部12に対するガタつき解消の固定力が得ら
れるが、使用中における土などが板バネ25の空間部へ
の侵入を充填したスポンジ状弾性材26によって阻止し
て目的を達成することができる。
【0032】次に、図5に他の実施形態の締結ピン装着
部を表わす拡大詳細断面図(a)とその図中A−A視断
面図(b)およびB−B視図(c)が示されている。
【0033】この実施形態では、ツース13をバケット
のリップ部12に固着するのに用いる締結ピン20Aと
して、図5で示されるように、縦断面弓形に形成された
ものが用いられ、ツース13側に設けられるピン挿入穴
16Aとしては角形の鋳抜き穴に、リップ部12に設け
られるピン穴12aは丸穴に、それぞれ形成されてい
る。
【0034】前記締結ピン20Aは、軸方向に弓形とさ
れ、両端部26,26に比べて彎曲する中間部27が、
その彎曲する内側で長手方向に円弧状に抉られて厚みを
やや細めに形成され、彎曲方向に直交する左右側を平面
に削いで前記ツース13に設けられた角形のピン挿入穴
16Aに差し込める寸法にされている。そして、前記両
端部26,26には、彎曲内側に連接する部分から端面
に向って下がり勾配の傾斜面28,28が設けられてい
る。
【0035】また、ツース13に設けられた前記角形の
ピン挿入穴16Aは、その一端面、具体的に締結ピン2
0Aを打ち込んだときの当該ピンの傾斜面28,28と
対向する内面29(斜面)は、外側から内側に下がり勾
配となる斜面に形成されている。
【0036】このようにされるこの実施形態にあって
は、締結ピン20Aを弓形に彎曲した形状にして、弾性
機能を所有させておくことにより、ツース13をバケッ
トのリップ部12に装着固定するに際して、ツース13
のピン挿入穴16Aをリップ部12のピン穴12aに合
致させた後、前記締結ピン20Aを、その端部26の傾
斜面28をピン挿入穴16Aの斜面28に合わせて、ハ
ンマー等で打ち込む(矢印P)と、図5(a)に示され
るように、締結ピン20Aが一方のピン挿入穴16Aか
らピン穴12aを貫通して他方のピン挿入穴16Aまで
挿入される。すると、締結ピン20Aの両端部26,2
6に形成される傾斜面28,28がツース13のピン挿
入穴16A,16Aにおける斜面29,29と合致して
両端部をツース13に当接され、彎曲している中間の背
の部分がリップ部12のピン穴12aに接触する。
【0037】こうなることによって、締結ピン20A
は、その両端部26,26で両端ツース13側に支持さ
れ、反対側の中間部をリップ部12側に押し当てられる
状態となって、そのリップ部12側からの押付け反力が
締結ピン20Aの両端部における傾斜面28,28で受
け止められることになり、その結果この締結ピン20A
に生ずる弾性力によってツース13とリップ部12とに
相反する方向に反力が加えられる。その結果、ツース1
3とリップ部12とは強固に締結されてガタを発生させ
ることなく強固に装着することができるのである。な
お、前述のように締結ピン20Aは、その両端部26,
26における傾斜面28,28がツース側の角穴(ピン
挿入穴16A)に設けられた逆勾配の斜面29,29に
当接して両者の摩擦力によりバケット使用中に緩んで抜
け出すことはない。また、その角穴は鋳抜きで形成され
るので、製作に際して問題はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施形態のバケットの斜視図であ
る。
【図2】図2は、バケットツースの要部平面図(a)
と、そのa−a線に沿った一部縦断面図(b)である。
【図3】図3は、締結ピン装着部の拡大詳細断面図であ
る。
【図4】図4(a),(b)は、締結ピンに付設される
弾性片の他の実施形態を表わす拡大断面図である。
【図5】図5は、他の実施形態の締結ピン装着部を表わ
す拡大詳細断面図(a)とその図中A−A視断面図
(b)およびB−B視図(c)である。
【図6】図6は、従来のアタッチメントによって装着さ
れるツースを備えたバケットの斜視図(a)と、ツース
の装着部を表わす断面図(b)である。
【図7】図7は、従来のボルト締結式のバケットツース
の装着部を表わす断面図である。
【符号の説明】
10 バケット 12 リップ部 12a ピン穴 12b ボルト穴 12c リップ部の先端面 13 ツース 14 ツースの取付部 15 装着溝 15a 装着溝の内端面 16,16A ピン挿入穴 16a 切込み 17 ボルト穴 18 爪片 19 ボルト 20,20A 締結ピン 22,22A,22B 弾性片 25 板バネ 26 締結ピンの端部 28 傾斜面 29 ツースのピン挿入穴に形成され
る斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 砂田 祐之 大阪府枚方市上野3丁目1−1 株式会社 小松製作所生産技術開発センタ内 Fターム(参考) 2D015 JA02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削機のバケットに直接取付けられるツ
    ースであって、爪部と取付部を備え、その取付部にはバ
    ケットのリップ部を挟み込む装着溝が形成され、かつ前
    記バケットのリップ部に前記装着溝の内端を案内して押
    し当てる締結ピンの挿入ピン穴と、このツースをバケッ
    ト本体に締結固着するボルトの螺着ボルト穴を設けられ
    ていることを特徴とするバケットツース。
  2. 【請求項2】 掘削機のバケットに直接取付けられるツ
    ースに用いているピンであって、バケットのリップ部と
    ツースの取付部とに設けられたピン穴に挿入して装着す
    るピン本体に、バケットのリップ部端にツースの装着溝
    内端が当接する付勢力を与える付勢手段が設けられてい
    ることを特徴とするピン。
  3. 【請求項3】 前記付勢手段は、付勢力がピン本体の軸
    線にほぼ直交する向きに設けられ、ツースに設けられる
    ピン穴の内面に反力を受けてピン本体によりツースをバ
    ケットのリップ部との接触を高められるように構成する
    請求項2に記載のピン。
  4. 【請求項4】 前記付勢手段は、ピン本体の一部を切欠
    いて、その切欠き部に硬質ゴムを嵌入した請求項2また
    は3に記載のピン。
  5. 【請求項5】 前記付勢手段は、ピン本体の一部を切欠
    いて、その切欠き部に板バネを嵌入した請求項2または
    3に記載のピン。
  6. 【請求項6】 前記付勢手段は、ピン本体の一部を切欠
    いて、その切欠き部に板バネとゴム質材とで複合された
    ものを嵌入した請求項2または3に記載のピン。
  7. 【請求項7】 前記付勢手段は、ピン本体を弓状に形成
    し、その端部をツースに設けられるピン穴内壁部に当接
    するようにテーパに形成した請求項2または3に記載の
    ピン。
  8. 【請求項8】 掘削機のバケット先端にツースが直接取
    付けられる構成のものであって、ツース取付所定位置に
    ボルト挿入穴とピン穴を設けられたバケットのリップ部
    に、所定位置にボルト挿入穴およびピン穴が設けられて
    前記リップ部と嵌め合わせられる装着溝を取付部に形成
    されたツースを嵌め合わせて後、付勢手段を備えた締結
    ピンを前記ピン穴に打込み、その後にボルトをボルト挿
    入穴に挿入してバケットのリップ部にツースを締結装着
    してなることを特徴とするバケットツース締結体。
  9. 【請求項9】 前記ツースに設けられた締結ピンのピン
    穴は、その穴径にバケットのリップ部に設けられたピン
    穴径と締結ピン外径が掘削方向に向けて内接するように
    構成されている請求項8に記載のバケットツース締結
    体。
JP2001135082A 2001-05-02 2001-05-02 バケットツースとピンおよびその締結体 Withdrawn JP2002327471A (ja)

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