JPH10252106A - バケットのツースおよびその着脱方法 - Google Patents
バケットのツースおよびその着脱方法Info
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- JPH10252106A JPH10252106A JP8200097A JP8200097A JPH10252106A JP H10252106 A JPH10252106 A JP H10252106A JP 8200097 A JP8200097 A JP 8200097A JP 8200097 A JP8200097 A JP 8200097A JP H10252106 A JPH10252106 A JP H10252106A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 バケットツースの着脱容易化、およびツース
の脱落防止をする。 【解決手段】 アダプタ2にツース(3) を結合するとき
に、アダプタ2に形成する第1凹部2cとツース3に形
成する第2凹部3cとを対向させて形成される閉空間に
結合部材4を挿入する構成としたものである。
の脱落防止をする。 【解決手段】 アダプタ2にツース(3) を結合するとき
に、アダプタ2に形成する第1凹部2cとツース3に形
成する第2凹部3cとを対向させて形成される閉空間に
結合部材4を挿入する構成としたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設機械のバケットのツースに係り、特に、バケットに
固設するアダプタとツースとの着脱を容易としたバケッ
トのツースおよびその着脱方法に関する。
建設機械のバケットのツースに係り、特に、バケットに
固設するアダプタとツースとの着脱を容易としたバケッ
トのツースおよびその着脱方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の建設機械に用いられるバケットを
図19,図20により説明する。図19に示す、バケッ
ト1に固設するアダプタ20とツース30との結合を横
方向からピン50を挿入する、所謂横ピン方式による結
合状態を示している。ピン50は脱落防止のために表面
にゴム等を接着した硬質の金属部材からなっている。バ
ケット1の先端部にはアダプタ20が固設している。こ
のアダプタ20の嵌合突起部20aには、横方向に貫通
する孔20bが設けられている。ツース30にはアダプ
タ20の嵌合突起部20aに挿入する嵌合孔30aが設
けられていると共に、横方向に貫通する孔30bが設け
られている。このアダプタ20の嵌合突起部20aにツ
ース30の嵌合孔30aを挿入して、それぞれの貫通孔
20b,30bを位置決めをする。この貫通孔20b,
30bにピン50を挿入してアダプタ20とツース30
が結合状態となる。
図19,図20により説明する。図19に示す、バケッ
ト1に固設するアダプタ20とツース30との結合を横
方向からピン50を挿入する、所謂横ピン方式による結
合状態を示している。ピン50は脱落防止のために表面
にゴム等を接着した硬質の金属部材からなっている。バ
ケット1の先端部にはアダプタ20が固設している。こ
のアダプタ20の嵌合突起部20aには、横方向に貫通
する孔20bが設けられている。ツース30にはアダプ
タ20の嵌合突起部20aに挿入する嵌合孔30aが設
けられていると共に、横方向に貫通する孔30bが設け
られている。このアダプタ20の嵌合突起部20aにツ
ース30の嵌合孔30aを挿入して、それぞれの貫通孔
20b,30bを位置決めをする。この貫通孔20b,
30bにピン50を挿入してアダプタ20とツース30
が結合状態となる。
【0003】図20に示す、バケット1に固設するアダ
プタ20とツース30との結合を縦方向からピン60と
ゴム等の弾性体からなるロック70とを挿入する、所謂
縦ピン方式による結合状態を示している。バケット1の
先端部にはアダプタ20が固設している。このアダプタ
20の嵌合突起部20aには、縦方向に貫通する孔20
cが設けられている。ツース30には、アダプタ20の
嵌合突起部20aに挿入する嵌合孔30aが設けられて
いると共に、縦方向に貫通する孔30cが設けられてい
る。このアダプタ20の嵌合突起部20aにツース30
の嵌合孔30aを挿入して、それぞれの貫通孔20c,
30cを位置決めをする。この貫通孔20c,30cに
ピン60とゴム等の弾性体からなるロック70を挿入し
てアダプタ20とツース30は結合状態となる。
プタ20とツース30との結合を縦方向からピン60と
ゴム等の弾性体からなるロック70とを挿入する、所謂
縦ピン方式による結合状態を示している。バケット1の
先端部にはアダプタ20が固設している。このアダプタ
20の嵌合突起部20aには、縦方向に貫通する孔20
cが設けられている。ツース30には、アダプタ20の
嵌合突起部20aに挿入する嵌合孔30aが設けられて
いると共に、縦方向に貫通する孔30cが設けられてい
る。このアダプタ20の嵌合突起部20aにツース30
の嵌合孔30aを挿入して、それぞれの貫通孔20c,
30cを位置決めをする。この貫通孔20c,30cに
ピン60とゴム等の弾性体からなるロック70を挿入し
てアダプタ20とツース30は結合状態となる。
【0004】バケットツースの先行技術として、例え
ば、特開昭61−216941号公報によれば、歯尖端
を自己鋭利化するために尖端には前方窪みが設けられて
いる。歯尖端の側部ヘリは壁に形成され、それが穏かな
カーブになって歯尖端の第二の広い側の後部ヘリから張
り出しの後部ヘリへ延びている。拘束素子に対する開孔
がこれらの壁内に設けられているので、拘束素子はヘリ
とヘリの間に導入され得る。拘束素子は鋼の楔から成っ
ていると記載されている。
ば、特開昭61−216941号公報によれば、歯尖端
を自己鋭利化するために尖端には前方窪みが設けられて
いる。歯尖端の側部ヘリは壁に形成され、それが穏かな
カーブになって歯尖端の第二の広い側の後部ヘリから張
り出しの後部ヘリへ延びている。拘束素子に対する開孔
がこれらの壁内に設けられているので、拘束素子はヘリ
とヘリの間に導入され得る。拘束素子は鋼の楔から成っ
ていると記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図19に示す、アダプ
タ2とツース3とを横方向からピン5により結合する方
法では、ツース3を取付けるときに、隣合うツース3と
の間の狭い所を横方向からハンマ等でピン5を打ち込む
必要があり作業がしづらい。また、ピン5の表面にゴム
等の弾性体を接着しているので、長時間の作業により弾
性体が破損して緊迫力がなくなるとピン5が抜け出して
ツース3が脱落するとの問題がある。また、図20に示
す、アダプタ2とツース3とを縦方向からピン6により
結合する方法では、長時間の作業によりゴム等の弾性体
からなるロック7が破損して緊迫力がなくなるとピン6
が抜け出してツース3が脱落するとの問題がある。図1
9および図20に示す、バケットツースの取付け構造で
は、ピン、および弾性体等のロックをハンマ等で打ち込
む必要がある。このため、片手でピン、および弾性体等
のロックを支えて、ハンマを打ち込むときに、誤って手
をハンマで叩くとの問題もある。前記特開昭61−21
6941号においても、拘束素子を開孔から導入する方
法では、作業中の負荷により拘束素子がへたったときは
その開孔から抜け出すとの問題がある。
タ2とツース3とを横方向からピン5により結合する方
法では、ツース3を取付けるときに、隣合うツース3と
の間の狭い所を横方向からハンマ等でピン5を打ち込む
必要があり作業がしづらい。また、ピン5の表面にゴム
等の弾性体を接着しているので、長時間の作業により弾
性体が破損して緊迫力がなくなるとピン5が抜け出して
ツース3が脱落するとの問題がある。また、図20に示
す、アダプタ2とツース3とを縦方向からピン6により
結合する方法では、長時間の作業によりゴム等の弾性体
からなるロック7が破損して緊迫力がなくなるとピン6
が抜け出してツース3が脱落するとの問題がある。図1
9および図20に示す、バケットツースの取付け構造で
は、ピン、および弾性体等のロックをハンマ等で打ち込
む必要がある。このため、片手でピン、および弾性体等
のロックを支えて、ハンマを打ち込むときに、誤って手
をハンマで叩くとの問題もある。前記特開昭61−21
6941号においても、拘束素子を開孔から導入する方
法では、作業中の負荷により拘束素子がへたったときは
その開孔から抜け出すとの問題がある。
【0006】本発明は上記の問題点に着目し、アダプタ
の嵌合突起部に形成する第1凹部と、ツースの嵌合孔の
内壁面に設ける第2凹部とを対向させて形成される閉空
間に結合部材を挿入してアダプタとツースとを結合せし
めることにより、バケットツースの着脱容易化、および
結合部材の脱落防止をするバケットのツースおよびその
着脱方法を提供することを目的とする。
の嵌合突起部に形成する第1凹部と、ツースの嵌合孔の
内壁面に設ける第2凹部とを対向させて形成される閉空
間に結合部材を挿入してアダプタとツースとを結合せし
めることにより、バケットツースの着脱容易化、および
結合部材の脱落防止をするバケットのツースおよびその
着脱方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用効果】上記目的
を達成するために、本発明に係るバケットのツースの第
1発明は、バケットの先端に固設されるアダプタと、こ
のアダプタに嵌合するツースとを備えたバケットのツー
スにおいて、嵌合突起部2aの少なくとも一面はテーパ
面を形成される嵌合面を有するとともに、少なくとも嵌
合面の一面に形成され、かつ、幅方向に第1凹部2cを
有するアダプタ2と、このアダプタ2に挿入する嵌合孔
3aを設け、かつ、嵌合孔3aの内壁面に前記アダプタ
の第1凹部2cと対向する位置に第2凹部3cを形成す
るツース3とを有し、前記アダプタ2に前記ツース3を
結合するときに前記第1凹部2cと前記第2凹部3cと
を対向させて形成される閉空間に結合部材4を挿入して
ツース3を結合する構成としたものである。上記構成に
よれば、アダプタの嵌合突起部は、少なくとも一面にテ
ーパ面を形成される嵌合面を有している。この嵌合面に
設けた第1凹部に対向する位置に配設されるツースの第
2凹部とで形成される閉空間に結合部材を挿入して、ア
ダプタの嵌合突起部の嵌合面のテーパ面に沿ってツース
を押し込むことにより容易に結合することができる。し
たがって、結合部材を前記第1凹部と第2凹部とで形成
される閉空間に挿入して作業者が手で押し込むだけで簡
単にツースの取付けができるので、従来のようにピン、
および弾性体等のロックをハンマで打ち込むときに、誤
ってハンマで手を叩く等の問題はなくなり、安全性が向
上する。また、結合部材が閉空間から抜け出すことはな
いので、従来のようにアダプタとツースを結合するピン
が抜け出してツースが脱落する問題はない。
を達成するために、本発明に係るバケットのツースの第
1発明は、バケットの先端に固設されるアダプタと、こ
のアダプタに嵌合するツースとを備えたバケットのツー
スにおいて、嵌合突起部2aの少なくとも一面はテーパ
面を形成される嵌合面を有するとともに、少なくとも嵌
合面の一面に形成され、かつ、幅方向に第1凹部2cを
有するアダプタ2と、このアダプタ2に挿入する嵌合孔
3aを設け、かつ、嵌合孔3aの内壁面に前記アダプタ
の第1凹部2cと対向する位置に第2凹部3cを形成す
るツース3とを有し、前記アダプタ2に前記ツース3を
結合するときに前記第1凹部2cと前記第2凹部3cと
を対向させて形成される閉空間に結合部材4を挿入して
ツース3を結合する構成としたものである。上記構成に
よれば、アダプタの嵌合突起部は、少なくとも一面にテ
ーパ面を形成される嵌合面を有している。この嵌合面に
設けた第1凹部に対向する位置に配設されるツースの第
2凹部とで形成される閉空間に結合部材を挿入して、ア
ダプタの嵌合突起部の嵌合面のテーパ面に沿ってツース
を押し込むことにより容易に結合することができる。し
たがって、結合部材を前記第1凹部と第2凹部とで形成
される閉空間に挿入して作業者が手で押し込むだけで簡
単にツースの取付けができるので、従来のようにピン、
および弾性体等のロックをハンマで打ち込むときに、誤
ってハンマで手を叩く等の問題はなくなり、安全性が向
上する。また、結合部材が閉空間から抜け出すことはな
いので、従来のようにアダプタとツースを結合するピン
が抜け出してツースが脱落する問題はない。
【0008】第2発明は、第1発明の構成において、前
記結合部材4は、金属部材4aと弾性部材4bとを接着
したものからなることを特徴とする。上記構成におい
て、結合部材は硬質の金属部材と弾性部材とを接着した
ものからなるので、アダプタにツースを手で押し込むと
きに前記第1凹部と第2凹部とで形成される閉空間内に
圧縮される。このため、結合部材の弾性体の反力によ
り、結合部材がアダプタとツ−スに密着されガタの無い
結合が得られるとともに、十分な強度を有する硬質の金
属部材によりアダプタとツ−スは良好な結合状態が得ら
れる。したがって、結合部材が閉空間から抜け出すこと
はないので、ツースが脱落する問題はない。
記結合部材4は、金属部材4aと弾性部材4bとを接着
したものからなることを特徴とする。上記構成におい
て、結合部材は硬質の金属部材と弾性部材とを接着した
ものからなるので、アダプタにツースを手で押し込むと
きに前記第1凹部と第2凹部とで形成される閉空間内に
圧縮される。このため、結合部材の弾性体の反力によ
り、結合部材がアダプタとツ−スに密着されガタの無い
結合が得られるとともに、十分な強度を有する硬質の金
属部材によりアダプタとツ−スは良好な結合状態が得ら
れる。したがって、結合部材が閉空間から抜け出すこと
はないので、ツースが脱落する問題はない。
【0009】第3発明は、第1発明および第2発明のい
ずれかに記載の構成において、前記結合部材4を挿入す
るツース3の第2凹部3cは、工具を挿入可能とする第
1溝3dが連設していることを特徴とする。上記構成に
よれば、アダプタからツースを取外すときは、工具の先
端をツースの第1溝から第2凹部に挿入させる。この工
具の先端で結合部材を押圧する。これにより、ツースは
結合部材の拘束から開放されて、アダプタから取外すこ
とができる。したがって、ツースの取外しが簡単であり
作業時間が短縮されると共に、安全性が向上する。ま
た、第1発明の構成に記載のアダプタに形成される第1
凹部に前記第1溝を連設するようにして、工具の先端を
アダプタの第1溝から第1凹部に挿入させて、工具の先
端で結合部材を押圧するようにしても、同様の作用効果
が得られる。
ずれかに記載の構成において、前記結合部材4を挿入す
るツース3の第2凹部3cは、工具を挿入可能とする第
1溝3dが連設していることを特徴とする。上記構成に
よれば、アダプタからツースを取外すときは、工具の先
端をツースの第1溝から第2凹部に挿入させる。この工
具の先端で結合部材を押圧する。これにより、ツースは
結合部材の拘束から開放されて、アダプタから取外すこ
とができる。したがって、ツースの取外しが簡単であり
作業時間が短縮されると共に、安全性が向上する。ま
た、第1発明の構成に記載のアダプタに形成される第1
凹部に前記第1溝を連設するようにして、工具の先端を
アダプタの第1溝から第1凹部に挿入させて、工具の先
端で結合部材を押圧するようにしても、同様の作用効果
が得られる。
【0010】第4発明は、バケットの先端に固設される
アダプタと、ツースとを着脱するバケットのツース着脱
方法において、ツ−ス3をアダプタ2に取着するとき
は、アダプタ2に形成される第1凹部2cと、ツース3
に形成される第2凹部3cとを対向させて形成される閉
空間に弾性力を有する結合部材4を挿入してツース3を
押し込んでアダプタ2とツ−ス3とを結合し、アダプタ
2からツ−ス3を取外すときは、工具の先端をアダプタ
2の第1凹部2cとツース3の第2凹部3cとで形成さ
れる閉空間に挿入して結合部材4を押圧し、ツース3を
結合部材4の拘束から開放させて取外すようにしたこと
を特徴とする。上記バケットのツース着脱方法によれ
ば、アダプタにツースを取付けるときは、アダプタの第
1凹部とツースの第2凹部とで形成される閉空間に結合
部材を挿入して、アダプタにツースを押し込むことによ
り工具を必要とせず簡単に結合することができる。アダ
プタからツースを取外すときは、工具の先端をアダプタ
の第1凹部とツースの第2凹部とで形成される閉空間に
挿入して結合部材を押圧することにより、ツースは結合
部材の拘束から開放されて、容易に取外すことができ
る。このため、従来のバケットツースのように、ピン、
および、弾性体等からなるロックをハンマで打ち込んで
アダプタにツースを結合する必要がなく、作業者の手で
簡単にツースを取付けることができる。また、ツースを
取外すときは工具の先端で結合部材を押圧するだけで、
簡単にツースを取付けることができる。しかも、アダプ
タの第1凹部とツースの第2凹部とで形成される閉空間
に結合部材を挿入するようにしたので、結合部材が抜け
出してツースが脱落することはない。したがって、アダ
プタにツースを着脱することが容易となり、従来のバケ
ットツースの着脱方法に比して大幅に作業時間が短縮す
ることができると共に、安全に作業ができる。
アダプタと、ツースとを着脱するバケットのツース着脱
方法において、ツ−ス3をアダプタ2に取着するとき
は、アダプタ2に形成される第1凹部2cと、ツース3
に形成される第2凹部3cとを対向させて形成される閉
空間に弾性力を有する結合部材4を挿入してツース3を
押し込んでアダプタ2とツ−ス3とを結合し、アダプタ
2からツ−ス3を取外すときは、工具の先端をアダプタ
2の第1凹部2cとツース3の第2凹部3cとで形成さ
れる閉空間に挿入して結合部材4を押圧し、ツース3を
結合部材4の拘束から開放させて取外すようにしたこと
を特徴とする。上記バケットのツース着脱方法によれ
ば、アダプタにツースを取付けるときは、アダプタの第
1凹部とツースの第2凹部とで形成される閉空間に結合
部材を挿入して、アダプタにツースを押し込むことによ
り工具を必要とせず簡単に結合することができる。アダ
プタからツースを取外すときは、工具の先端をアダプタ
の第1凹部とツースの第2凹部とで形成される閉空間に
挿入して結合部材を押圧することにより、ツースは結合
部材の拘束から開放されて、容易に取外すことができ
る。このため、従来のバケットツースのように、ピン、
および、弾性体等からなるロックをハンマで打ち込んで
アダプタにツースを結合する必要がなく、作業者の手で
簡単にツースを取付けることができる。また、ツースを
取外すときは工具の先端で結合部材を押圧するだけで、
簡単にツースを取付けることができる。しかも、アダプ
タの第1凹部とツースの第2凹部とで形成される閉空間
に結合部材を挿入するようにしたので、結合部材が抜け
出してツースが脱落することはない。したがって、アダ
プタにツースを着脱することが容易となり、従来のバケ
ットツースの着脱方法に比して大幅に作業時間が短縮す
ることができると共に、安全に作業ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るバケットツー
スの第1実施例を図1乃至図9により説明する。先ず、
図1,図2に示す、図示しないバケットに固設されるア
ダプタ2の嵌合突起部2aは、ツース3が嵌合する上面
にテーパ面を形成する嵌合面2dを有しているが、嵌合
突起部2aの下面、または側面にテーパ面を形成される
嵌合面2dを設けても良い。この嵌合突起部2aには嵌
合面2dに直交する方向に第1凹部2cが形成されてい
る。この第1凹部2cは、図1に示す嵌合突起部2aの
上面に形成されているが、ツース3が嵌合する面であれ
ば下面、あるいは側面に形成するようにしても良い。ツ
−ス3は、前記アダプタ2の嵌合突起部2aに挿入可能
とする嵌合孔3aが形成されている。ツースの嵌合孔3
aの内壁には、第2凹部3cが形成されている。アダプ
タ2の嵌合突起部2aにツース3を嵌合したときに、前
記第1凹部2cに対向するように前記第2凹部3cが配
設されている。アダプタ2の嵌合突起部2aにツース3
を挿入したときに、前記第1凹部2cと第2凹部3cと
で閉空間が形成される。このツースの嵌合孔3aの内壁
に形成される第2凹部3cには、後述する工具の先端が
挿入可能な所定の深さの第1溝3dが連設している。
スの第1実施例を図1乃至図9により説明する。先ず、
図1,図2に示す、図示しないバケットに固設されるア
ダプタ2の嵌合突起部2aは、ツース3が嵌合する上面
にテーパ面を形成する嵌合面2dを有しているが、嵌合
突起部2aの下面、または側面にテーパ面を形成される
嵌合面2dを設けても良い。この嵌合突起部2aには嵌
合面2dに直交する方向に第1凹部2cが形成されてい
る。この第1凹部2cは、図1に示す嵌合突起部2aの
上面に形成されているが、ツース3が嵌合する面であれ
ば下面、あるいは側面に形成するようにしても良い。ツ
−ス3は、前記アダプタ2の嵌合突起部2aに挿入可能
とする嵌合孔3aが形成されている。ツースの嵌合孔3
aの内壁には、第2凹部3cが形成されている。アダプ
タ2の嵌合突起部2aにツース3を嵌合したときに、前
記第1凹部2cに対向するように前記第2凹部3cが配
設されている。アダプタ2の嵌合突起部2aにツース3
を挿入したときに、前記第1凹部2cと第2凹部3cと
で閉空間が形成される。このツースの嵌合孔3aの内壁
に形成される第2凹部3cには、後述する工具の先端が
挿入可能な所定の深さの第1溝3dが連設している。
【0012】前記アダプタ2の嵌合突起部2aに形成さ
れる第1凹部2cと前記ツース3の嵌合孔3aの内壁に
形成される第2凹部3cとが対向して形成される閉空間
に結合部材4を挿入し、アダプタ2の嵌合突起部2aと
ツース3が結合される。この結合部材4は、硬質の金属
部材4aとゴム等の弾性部材4bを接着したものからな
っている。また、この硬質の金属部材4aとゴム等の弾
性部材4bとは接着しないで、別体でも良い。このよう
な結合部材4は、前記第1凹部2cと第2凹部3cとが
対向して形成される閉空間に挿入することにより外部に
抜け出すことはない。
れる第1凹部2cと前記ツース3の嵌合孔3aの内壁に
形成される第2凹部3cとが対向して形成される閉空間
に結合部材4を挿入し、アダプタ2の嵌合突起部2aと
ツース3が結合される。この結合部材4は、硬質の金属
部材4aとゴム等の弾性部材4bを接着したものからな
っている。また、この硬質の金属部材4aとゴム等の弾
性部材4bとは接着しないで、別体でも良い。このよう
な結合部材4は、前記第1凹部2cと第2凹部3cとが
対向して形成される閉空間に挿入することにより外部に
抜け出すことはない。
【0013】図3は、前記結合部材4、アダプタ2の嵌
合突起部2aの嵌合面2dに形成される第1凹部2c、
およびツース3の内壁に形成される第2凹部3cとの寸
法の関係を示す概略図である。弾性部材4bの厚さH
1、硬質の金属部材4aの厚さH2からなる結合部材4
の厚さ寸法はHである。この結合部材4の厚さ寸法H
は、アダプタ2の第1凹部2cの深さh1、ツ−ス3の
第2凹部3cの深さh2を加算した寸法より大となって
いる。また、弾性部材4bの厚さH1はアダプタ2の第
1凹部2cの深さh1より小さくしてある。さらに、硬
質の金属部材4aの厚さH2はツ−ス3の第1凹部3c
の深さh2より大きくしてある。これらの関係は数式に
より、「H=H1+H2,H>h1+h2,H1<h
1,H2>h2」と表される。結合材部4、アダプタ2
の嵌合突起部2aの嵌合面2dに形成される第1凹部2
c、およびツース3の内壁に形成される第2凹部3cの
寸法は、ツ−ス3がアダプタ2に十分結合できるように
適宜設定されている。
合突起部2aの嵌合面2dに形成される第1凹部2c、
およびツース3の内壁に形成される第2凹部3cとの寸
法の関係を示す概略図である。弾性部材4bの厚さH
1、硬質の金属部材4aの厚さH2からなる結合部材4
の厚さ寸法はHである。この結合部材4の厚さ寸法H
は、アダプタ2の第1凹部2cの深さh1、ツ−ス3の
第2凹部3cの深さh2を加算した寸法より大となって
いる。また、弾性部材4bの厚さH1はアダプタ2の第
1凹部2cの深さh1より小さくしてある。さらに、硬
質の金属部材4aの厚さH2はツ−ス3の第1凹部3c
の深さh2より大きくしてある。これらの関係は数式に
より、「H=H1+H2,H>h1+h2,H1<h
1,H2>h2」と表される。結合材部4、アダプタ2
の嵌合突起部2aの嵌合面2dに形成される第1凹部2
c、およびツース3の内壁に形成される第2凹部3cの
寸法は、ツ−ス3がアダプタ2に十分結合できるように
適宜設定されている。
【0014】次に、バケットツースの着脱方法について
図4乃至図9により説明する。先ず、アダプタ2にツー
ス3を取付ける方法について、図1乃至図3を参照して
図4乃至図6により説明する。図4に示す、硬質の金属
部材4aと弾性部材4bからなる結合部材4をアダプタ
2の第1凹部2cの中に挿入する。次いで、図5に示す
ツ−ス3をアダプタ2の嵌合突起部2aのテーパ面に形
成する嵌合面に嵌め込んで、アダプタ2の所定の深さだ
け押し込むと、ツ−ス3は結合部材4の金属部材4aと
接触する。このため、結合部材4の弾性部材4bは押圧
される。ツース3は弾性部材4bからの反力を受ける。
この反力に打勝つ外力F1(手で押す力)がツ−ス3に
加えられると、ツ−ス3は外力F1の圧縮分力F2で結
合部材4の弾性部材4bを圧縮しながらさらにアダプタ
2に押し込まれる。そして、図6に示す、ツ−ス3の第
2凹部3cと結合部材4との位置が一致するまで押し込
むと、アダプタ2の第1凹部2cに挿入された結合部材
4の金属部材4aは弾性材4bの圧縮反力を受けて、ツ
−ス3の第2凹部3cに係合する。このように、アダプ
タ2の嵌合突起部2aの嵌合面のテーパ面に沿ってツー
ス3を押し込むことにより容易に結合することができ
る。この結合部材4の弾性部材4bの厚さH1はアダプ
タ2の第1凹部2c深さh1より小さく設定されてお
り、ツ−ス3がアダプタ2に押し込まれる時に結合部材
4の金属部材4aがアダプタ2の第1凹部2cから外れ
て押し出されることはない。
図4乃至図9により説明する。先ず、アダプタ2にツー
ス3を取付ける方法について、図1乃至図3を参照して
図4乃至図6により説明する。図4に示す、硬質の金属
部材4aと弾性部材4bからなる結合部材4をアダプタ
2の第1凹部2cの中に挿入する。次いで、図5に示す
ツ−ス3をアダプタ2の嵌合突起部2aのテーパ面に形
成する嵌合面に嵌め込んで、アダプタ2の所定の深さだ
け押し込むと、ツ−ス3は結合部材4の金属部材4aと
接触する。このため、結合部材4の弾性部材4bは押圧
される。ツース3は弾性部材4bからの反力を受ける。
この反力に打勝つ外力F1(手で押す力)がツ−ス3に
加えられると、ツ−ス3は外力F1の圧縮分力F2で結
合部材4の弾性部材4bを圧縮しながらさらにアダプタ
2に押し込まれる。そして、図6に示す、ツ−ス3の第
2凹部3cと結合部材4との位置が一致するまで押し込
むと、アダプタ2の第1凹部2cに挿入された結合部材
4の金属部材4aは弾性材4bの圧縮反力を受けて、ツ
−ス3の第2凹部3cに係合する。このように、アダプ
タ2の嵌合突起部2aの嵌合面のテーパ面に沿ってツー
ス3を押し込むことにより容易に結合することができ
る。この結合部材4の弾性部材4bの厚さH1はアダプ
タ2の第1凹部2c深さh1より小さく設定されてお
り、ツ−ス3がアダプタ2に押し込まれる時に結合部材
4の金属部材4aがアダプタ2の第1凹部2cから外れ
て押し出されることはない。
【0015】アダプタ2からツース3を取外す方法につ
いて、図1乃至図3を参照して図7乃至図9により説明
する。図7に示す、アダプタ2とツ−ス3とが結合部材
4によって結合された状態で、ツ−ス3の第1溝3dか
ら前記アダプタ2の第1凹部2cと前記ツ−ス3の第2
凹部3cとで形成される閉空間に、バール等の工具Kの
先端を挿入する。この工具Kの先端が結合部材4の上面
に当接させる。次いで、図8に示す、工具Kに結合部材
4の弾性部材4bが圧縮するだけの十分な外力F3(手
で押す力)を加える。このため、結合部材4は、工具K
によるツ−ス3の支点Aを介して押圧力F4を受ける。
結合部材4の金属部材4aの上面位置がアダプタ2とツ
−ス3の嵌合面まで下がる。また同時に、このツ−ス3
の支点Aには外力3の偶力による押上力F5が作用し、
このときツ−ス3はこの押上力F5の水平分力F6を受
ける。そして、図9に示す、ツ−ス3は結合部材4の拘
束から開放されるとともに、ツ−ス3が工具Kにより前
記水平分力F6を受けることにより、ツ−ス3はアダプ
タ2のテーパ面に形成される嵌合突起部2aから容易に
抜き出されることができる。
いて、図1乃至図3を参照して図7乃至図9により説明
する。図7に示す、アダプタ2とツ−ス3とが結合部材
4によって結合された状態で、ツ−ス3の第1溝3dか
ら前記アダプタ2の第1凹部2cと前記ツ−ス3の第2
凹部3cとで形成される閉空間に、バール等の工具Kの
先端を挿入する。この工具Kの先端が結合部材4の上面
に当接させる。次いで、図8に示す、工具Kに結合部材
4の弾性部材4bが圧縮するだけの十分な外力F3(手
で押す力)を加える。このため、結合部材4は、工具K
によるツ−ス3の支点Aを介して押圧力F4を受ける。
結合部材4の金属部材4aの上面位置がアダプタ2とツ
−ス3の嵌合面まで下がる。また同時に、このツ−ス3
の支点Aには外力3の偶力による押上力F5が作用し、
このときツ−ス3はこの押上力F5の水平分力F6を受
ける。そして、図9に示す、ツ−ス3は結合部材4の拘
束から開放されるとともに、ツ−ス3が工具Kにより前
記水平分力F6を受けることにより、ツ−ス3はアダプ
タ2のテーパ面に形成される嵌合突起部2aから容易に
抜き出されることができる。
【0016】前記のバケットツースの取外す方法以外
に、例えば、ツ−ス3の第2凹部3cの上面に外部から
貫通するネジ孔を設け、このネジ孔に外部からボルトを
ネジ込んで結合部材4をアダプタ2とツ−ス3の嵌合面
まで押し下げることにより、ツ−ス3を結合部材4の拘
束から開放するとともにツ−ス3に抜き出す方向の外力
を加えることによりアダプタ2からツ−ス3を取外すこ
とも可能である。
に、例えば、ツ−ス3の第2凹部3cの上面に外部から
貫通するネジ孔を設け、このネジ孔に外部からボルトを
ネジ込んで結合部材4をアダプタ2とツ−ス3の嵌合面
まで押し下げることにより、ツ−ス3を結合部材4の拘
束から開放するとともにツ−ス3に抜き出す方向の外力
を加えることによりアダプタ2からツ−ス3を取外すこ
とも可能である。
【0017】このような第1実施例によれば、アダプタ
2の第1凹部2cに対向する位置に配設されるツース3
の第2凹部3cとで形成される閉空間に結合部材4を挿
入して、アダプタ2にツース3を押し込むことによりツ
ース3を簡単に結合することができる。この結合部材4
を前記第1凹部2cと第2凹部3cとで形成される閉空
間に挿入して作業者が手で押し込むだけで簡単にツース
3の取付けができるので、従来のようにピン、および弾
性体等のロックをハンマで打ち込むときに、誤ってハン
マで手を叩く等の問題はなくなる。また、結合部材4が
閉空間から抜け出すことはないので、従来のようにアダ
プタとツースを結合するピンが抜け出してツースが脱落
する問題はない。さらに、結合部材4は硬質の金属部材
4aと弾性部材4bとを接着したものからなるので、ア
ダプタ2にツース3を手で押し込むときに前記第1凹部
2cと第2凹部3cとで形成される閉空間内に押圧され
る。このため、結合部材4の弾性部材4bの反力によ
り、結合部材4がアダプタ2とツ−ス3に密着されガタ
の無い結合が得られるとともに、十分な強度を有する硬
質の金属部材4aによりアダプタ2とツ−ス3は良好な
結合状態が得られる。さらにまた、アダプタ2からツー
ス3を取外すときは、工具の先端をツース3の第1溝3
dから第2凹部3cに挿入させる。この工具の先端で結
合部材4を押圧する。これにより、ツース3は結合部材
4の拘束から開放されて、アダプタ2から簡単に取外す
ことができる。また、アダプタ2の第1凹部2cに前記
第1溝を連設するようにして、工具の先端をアダプタの
第1溝から第1凹部2cに挿入させて、工具の先端で結
合部材を押圧するようにしても、同様の効果が得られ
る。したがって、アダプタにツースを着脱することが容
易となり、従来のバケットツースの着脱方法に比して大
幅に作業時間が短縮することができると共に、安全に作
業ができる。
2の第1凹部2cに対向する位置に配設されるツース3
の第2凹部3cとで形成される閉空間に結合部材4を挿
入して、アダプタ2にツース3を押し込むことによりツ
ース3を簡単に結合することができる。この結合部材4
を前記第1凹部2cと第2凹部3cとで形成される閉空
間に挿入して作業者が手で押し込むだけで簡単にツース
3の取付けができるので、従来のようにピン、および弾
性体等のロックをハンマで打ち込むときに、誤ってハン
マで手を叩く等の問題はなくなる。また、結合部材4が
閉空間から抜け出すことはないので、従来のようにアダ
プタとツースを結合するピンが抜け出してツースが脱落
する問題はない。さらに、結合部材4は硬質の金属部材
4aと弾性部材4bとを接着したものからなるので、ア
ダプタ2にツース3を手で押し込むときに前記第1凹部
2cと第2凹部3cとで形成される閉空間内に押圧され
る。このため、結合部材4の弾性部材4bの反力によ
り、結合部材4がアダプタ2とツ−ス3に密着されガタ
の無い結合が得られるとともに、十分な強度を有する硬
質の金属部材4aによりアダプタ2とツ−ス3は良好な
結合状態が得られる。さらにまた、アダプタ2からツー
ス3を取外すときは、工具の先端をツース3の第1溝3
dから第2凹部3cに挿入させる。この工具の先端で結
合部材4を押圧する。これにより、ツース3は結合部材
4の拘束から開放されて、アダプタ2から簡単に取外す
ことができる。また、アダプタ2の第1凹部2cに前記
第1溝を連設するようにして、工具の先端をアダプタの
第1溝から第1凹部2cに挿入させて、工具の先端で結
合部材を押圧するようにしても、同様の効果が得られ
る。したがって、アダプタにツースを着脱することが容
易となり、従来のバケットツースの着脱方法に比して大
幅に作業時間が短縮することができると共に、安全に作
業ができる。
【0018】次に、本発明に係るバケットのツースの他
の実施例について図10乃至図18により説明する。図
10,図11に示す他の1例について説明する。ツ−ス
3との嵌合面に段差部が設けられたアダプタ2の場合に
は、ツ−ス3の着脱に支障が生じないように、アダプタ
2の段差部に第2溝2eを設ける。この第2溝2eは、
アダプタ2の第1凹部2cが設けられた嵌合面の延長面
上に形成してある。また、第2溝2eはツ−ス3の第1
溝3dと対向する位置に形成されている。このような構
成によれば、ツ−ス3をアダプタ2から取外すときは、
工具の先端を第2溝2eから第1溝3dに挿入して、結
合部材4を押圧することにより、第1実施例と同様にア
ダプタ2からツース3を容易に取外すことができる。ま
た、図12は、他の2例を示しており、アダプタ2側に
工具を挿入する第2溝2eを設けるようにしても良い。
の実施例について図10乃至図18により説明する。図
10,図11に示す他の1例について説明する。ツ−ス
3との嵌合面に段差部が設けられたアダプタ2の場合に
は、ツ−ス3の着脱に支障が生じないように、アダプタ
2の段差部に第2溝2eを設ける。この第2溝2eは、
アダプタ2の第1凹部2cが設けられた嵌合面の延長面
上に形成してある。また、第2溝2eはツ−ス3の第1
溝3dと対向する位置に形成されている。このような構
成によれば、ツ−ス3をアダプタ2から取外すときは、
工具の先端を第2溝2eから第1溝3dに挿入して、結
合部材4を押圧することにより、第1実施例と同様にア
ダプタ2からツース3を容易に取外すことができる。ま
た、図12は、他の2例を示しており、アダプタ2側に
工具を挿入する第2溝2eを設けるようにしても良い。
【0019】次に、図13に示すように、アダプタ2及
びツ−ス3のそれぞれの第1凹部2c,第2凹部3cに
挿入される結合部材の他の例として、弾性作用のあるも
のであれば、例えば、図13(a)に示す形状の結合部
材4A、または、図13(b)に示す形状の結合部材4
B、あるいは図13(c)に示す板ばね4cであっても
前記と同様の効果が得られる。
びツ−ス3のそれぞれの第1凹部2c,第2凹部3cに
挿入される結合部材の他の例として、弾性作用のあるも
のであれば、例えば、図13(a)に示す形状の結合部
材4A、または、図13(b)に示す形状の結合部材4
B、あるいは図13(c)に示す板ばね4cであっても
前記と同様の効果が得られる。
【0020】図14,図15の他の3例は、結合部材4
を複数用いることによりアダプタ2とツ−ス3との結合
を強固にするとともに、ガタを前記の例よりさらに少な
くすることができる。アダプタ2とツ−ス3とは、上部
と下部の嵌合面に設けられる凹部にそれぞれ挿入される
結合部材4,4によって結合されている。このツ−ス3
の嵌合孔の内壁に第1溝3d,3dが設けられている。
この第1溝3dは前述の如くアダプタ側に設けてもよ
い。
を複数用いることによりアダプタ2とツ−ス3との結合
を強固にするとともに、ガタを前記の例よりさらに少な
くすることができる。アダプタ2とツ−ス3とは、上部
と下部の嵌合面に設けられる凹部にそれぞれ挿入される
結合部材4,4によって結合されている。このツ−ス3
の嵌合孔の内壁に第1溝3d,3dが設けられている。
この第1溝3dは前述の如くアダプタ側に設けてもよ
い。
【0021】また、図16の4例は、アダプタ2とツ−
ス3が左右の嵌合面に設けられた結合部材4により結合
するようになっている。ツース3に第1溝3d,3dが
設けており、前記と同様にバケットのツースの着脱が容
易となっている。
ス3が左右の嵌合面に設けられた結合部材4により結合
するようになっている。ツース3に第1溝3d,3dが
設けており、前記と同様にバケットのツースの着脱が容
易となっている。
【0022】さらに、図17,図18の5例は、アダプ
タ2とツ−ス3の嵌合面に凹部を形成し、この凹部に2
個の結合部材4を配置したものである。ツース3に第1
溝3dは設けており、前記と同様にバケットのツースの
着脱が容易となっている。アダプタ2とツ−ス3の結合
箇所は下部の嵌合面や左部あるいは右部のそれぞれの箇
所に設けるようにしても良い。
タ2とツ−ス3の嵌合面に凹部を形成し、この凹部に2
個の結合部材4を配置したものである。ツース3に第1
溝3dは設けており、前記と同様にバケットのツースの
着脱が容易となっている。アダプタ2とツ−ス3の結合
箇所は下部の嵌合面や左部あるいは右部のそれぞれの箇
所に設けるようにしても良い。
【0023】本発明のバケットのアダプタとツースの結
合構造は、建設機械のバケットの大きさ等により、アダ
プタ2とツ−ス3とが結合する任意の嵌合面にそれぞれ
任意の数だけ設けて、その結合位置もツ−ス3またはア
ダプタ2の着脱に支障がないようにして適宜設定するこ
とができる。
合構造は、建設機械のバケットの大きさ等により、アダ
プタ2とツ−ス3とが結合する任意の嵌合面にそれぞれ
任意の数だけ設けて、その結合位置もツ−ス3またはア
ダプタ2の着脱に支障がないようにして適宜設定するこ
とができる。
【図1】本発明に係るバケットツ−スの第1実施例を説
明する図である。
明する図である。
【図2】同、アダプタとツ−スの結合断面を示す図であ
る。
る。
【図3】同、結合部材、第1凹部および第2凹部の寸法
の関係を説明する図である。
の関係を説明する図である。
【図4】同、バケットツ−スの取付け開始時の説明図で
ある。
ある。
【図5】同、バケットツ−スの取付け途中の説明図であ
る。
る。
【図6】同、バケットツ−スの取付け完了時の説明図で
ある。
ある。
【図7】同、バケットツ−スの取外し開始時の説明図で
ある。
ある。
【図8】同、バケットツ−スの取外し途中の説明図であ
る。
る。
【図9】同、バケットツ−スの取外し完了時の説明図で
ある。
ある。
【図10】本発明に係るバケットツ−スの他の1例を説
明する図である。
明する図である。
【図11】同、アダプタとツ−スの結合断面を示す図で
ある。
ある。
【図12】本発明に係るバケットツ−スの他の2例を説
明する図である。
明する図である。
【図13】(a),(b)は他の形状の結合部材を示
し、(c)は板ばねの結合部材を示す図である。
し、(c)は板ばねの結合部材を示す図である。
【図14】本発明に係るバケットツ−スの他の3例を説
明する図である。
明する図である。
【図15】同、図14のX−X断面図である。
【図16】本発明に係るバケットツ−スの他の4例を説
明する図である。
明する図である。
【図17】本発明に係るバケットツ−スの他の5例を説
明する図である。
明する図である。
【図18】同、図17のY−Y断面図である。
【図19】従来のバケットツ−ス構造の1例を説明する
図である。
図である。
【図20】従来のバケットツ−ス構造の2例を説明する
図である。
図である。
1…バケット、2…アダプタ、2a…嵌合突起部、2c
…第1凹部、2d…嵌合面、2e…第2溝、3…ツ−
ス、3a…嵌合孔、3c…第2凹部、3d…第1溝、
4,4A,4B,4C…結合部材、4a…金属部材、4
b…弾性部材。
…第1凹部、2d…嵌合面、2e…第2溝、3…ツ−
ス、3a…嵌合孔、3c…第2凹部、3d…第1溝、
4,4A,4B,4C…結合部材、4a…金属部材、4
b…弾性部材。
Claims (4)
- 【請求項1】 バケットの先端に固設されるアダプタ
と、このアダプタに嵌合するツースとを備えたバケット
のツースにおいて、嵌合突起部(2a)の少なくとも一面は
テーパ面を形成される嵌合面を有するとともに、少なく
とも嵌合面の一面に形成され、かつ、幅方向に第1凹部
(2c)を有するアダプタ(2) と、このアダプタ(2) に挿入
する嵌合孔(3a)を設け、かつ、嵌合孔(3a)の内壁面に前
記アダプタの第1凹部(2c)と対向する位置に第2凹部(3
c)を形成するツース(3) とを有し、前記アダプタ(2) に
前記ツース(3) を結合するときに前記第1凹部(2c)と前
記第2凹部(3c)とを対向させて形成される閉空間に結合
部材(4) を挿入してツース(3) を結合することを特徴と
するバケットのツース。 - 【請求項2】 請求項1記載のバケットのツースにおい
て、前記結合部材(4) は、金属部材(4a)と弾性部材(4b)
とを接着したものからなることを特徴とするバケットの
ツース。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のバケットのツー
スにおいて、前記結合部材(4) を挿入するツース(3) の
第2凹部(3c)は、工具を挿入可能とする第1溝(3d)が連
設していることを特徴とするバケットのツース。 - 【請求項4】 バケットの先端に固設されるアダプタ
と、ツースとを着脱するバケットのツース着脱方法にお
いて、ツ−ス(3) をアダプタ(2) に取着するときは、ア
ダプタ(2) に形成される第1凹部(2c)と、ツース(3) に
形成される第2凹部(3c)とを対向させて形成される閉空
間に弾性力を有する結合部材(4) を挿入してツース(3)
を押し込んでアダプタ(2) とツ−ス(3) とを結合し、ア
ダプタ(2) からツ−ス(3) を取外すときは、工具の先端
をアダプタ(2) の第1凹部(2c)とツース(3) の第2凹部
(3c)とで形成される閉空間に挿入して結合部材(4) を押
圧し、ツース(3) を結合部材(4) の拘束から開放させて
取外すようにしたことを特徴とするバケットのツース着
脱方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8200097A JPH10252106A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | バケットのツースおよびその着脱方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8200097A JPH10252106A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | バケットのツースおよびその着脱方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10252106A true JPH10252106A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13762230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8200097A Pending JPH10252106A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | バケットのツースおよびその着脱方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10252106A (ja) |
Cited By (8)
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KR20170025119A (ko) * | 2015-08-27 | 2017-03-08 | 두산인프라코어 주식회사 | 투스 어셈블리 |
US9670648B2 (en) | 2015-08-10 | 2017-06-06 | Caterpillar Inc. | Replaceable tip systems for a tine |
CN107624139A (zh) * | 2016-05-13 | 2018-01-23 | 汉斯莱产业股份有限公司 | 磨损构件组件中的稳定特征部 |
JP2019148113A (ja) * | 2018-02-27 | 2019-09-05 | 株式会社小松製作所 | リッパシャンクおよびリッパ装置 |
WO2019167896A1 (ja) * | 2018-02-27 | 2019-09-06 | 株式会社小松製作所 | ツースアダプタおよびバケット |
-
1997
- 1997-03-14 JP JP8200097A patent/JPH10252106A/ja active Pending
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