JP2002327396A - パルプシートの製造方法 - Google Patents

パルプシートの製造方法

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広通 ▲高▼橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 嵩、白色度、不透明度等の光学的特性に優れ
たパルプシートを製造できる方法を提供する。 【解決手段】 特定方法により測定される離水度が4%
以上となる化合物であって、且つ(i)標準嵩向上度が0.0
2g/cm3以上、(ii)標準白色度向上度が0.5ポイント以
上及び(iii)標準不透明度向上度が0.5ポイント以上の何
れか1つ以上を満たす化合物を、添加直後のパルプ濃度
が0.9重量%以下となるようにパルプスラリーに添加し
て、パルプシートを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、嵩、白色度や不透
明度のような光学的特性を向上させることのできるパル
プシートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地球環境保護の面から、パルプの使用量
削減が求められ、その結果、紙の軽量化と古紙パルプの
増配合が求められている。しかしながら、単に紙中のパ
ルプ量を削減して得られる紙は、紙が薄くなることによ
る不透明度低下が起こり品質の劣るものとなる。また、
紙中のパルプ量を低減させる軽量化では、板紙のように
厚さの三乗に比例する剛度を要求される紙では、剛度が
低下し望ましくない。一方、古紙パルプの配合比率を高
めると、古紙パルプ中の残インキ等による白色度の低下
や、リサイクル過程でパルプ自体が細くなること等によ
り紙厚が低下し不透明度低下が起こる。従って、紙中の
パルプ量を削減すると共に古紙パルプの配合比率を高く
すると、得られる紙の不透明度及び白色度が一段と低下
する。また、白色度の低下をもたらす古紙パルプを脱墨
や漂白により白色度を高めると得られた紙の不透明度は
更に減少し好ましくない。
【0003】軽量化による厚さの低下を防止することを
目的として、従来より種々の嵩向上方法が試みられてき
た。例えば、プレス圧を低くする製造方法は、平滑性が
低下し印刷適性が劣るという問題がある。また、架橋パ
ルプを用いる(特開平4-185792号等)、合成繊維と混抄
する(特開平3-269199号等)、パルプ繊維間に無機物等
の充填物を満たす(特開平3-124895号等)、空隙をもた
らす(特開平5-230798号等)等の方法も挙げることがで
きるが、パルプのリサイクルが不可能であったり、紙の
平滑度が損なわれたりする。
【0004】一方、不透明度、白色度を向上させるため
に、炭酸カルシウム、カオリン、ホワイトカーボン等の
無機填料を多量(例えば5〜20重量%)に添加する方法
が当業界で実施されている。しかしながら、単に無機填
料を多量に添加すると紙の重量増加が著しい。たとえパ
ルプ量を削減して無機填料を添加しても、紙の軽量化を
達成できない。特に古紙パルプに無機填料を添加する場
合は多量必要となり、紙の軽量化は益々困難となる。こ
れらの問題を解決する化合物として、特定のアルコール
及び/又はそのポリオキシアルキレン付加物(W098/037
30号)や、特定のエステル及び/又はそのポリオキシア
ルキレン付加物(特開平11-350380号)が知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、紙の
軽量化と古紙パルプの増量に伴う前記諸問題に対して、
W098/03730号や特開平11-350380号等の化合物の効果が
より顕著になり、嵩向上、白色度向上、不透明度向上な
どの光学的特性が更に向上するパルプシートの製造方法
を提供することである。
【0006】
〔離水度の測定方法〕
(A)使用パルプ JIS P 8209のパルプ試験用手すき紙の調製法により調製
した手すきパルプシートのハンター白色度(JIS P 812
3)が80±5%であるブナ由来の広葉樹晒しパルプ(以
後、LBKPという)を使用する。 (B)離水度の測定 LBKPを、25±3℃で一定量をビーターにて離解そ
してカナダ標準濾水度(JIS P 8121)で460±10mlに叩
解してパルプ濃度が1.0重量%のLBKPスラリーを得
る。
【0007】このパルプスラリーを抄紙後のシートのL
BKP分の坪量が80±2g/m2になるように量り取って
から、硫酸アルミニウムでpHを4.5に調製した後、化合
物(A)の1.0重量%のエタノール溶液をパルプ100重量部
に対して5重量部(純分)添加し、丸型タッピ抄紙機に
て150メッシュワイヤー(面積200cm2)で抄紙し湿潤シ
ートを得る。湿潤シートの上に坪量320±20g/m2のろ
紙(直径185mm)2枚を重ね、更にその上にコーチプレ
ートを重ねコーチングした後、湿潤シートを取り出す。
次いで湿潤シートを前記のろ紙2枚で上下をはさみ、圧
力340±10kPaで5分間プレスする。プレス後、速やかに
湿潤シートの重量w(g)を秤量する。
【0008】次に105±3℃、60分間乾燥し、得られた
乾燥シートの重量Wd(g)を秤量する。 上記で求めたW、Wdから、(1)式により含水率α
(%)を求める。 α(%)=(W−W)/W×100 (1) また、化合物(A)となる化合物を添加しないで同様にシ
ートを調製し、同様にして求めた含水率をα0とする。 上記で求めた含水率α、α0から、下式(2)より離
水度を求める。 離水度(%)=(α0−α)/α0×100 (2) 〔標準嵩向上度の測定方法〕 上記「離水度の測定方法」の(B)のと同様に、但
し、化合物(A)の1.0重量%のエタノール溶液をパルプ10
0重量部に対して0.5重量部(純分)添加して、プレスま
で行い、プレス後、シートのみ鏡面ドライヤーを用い10
5±3℃で2分間乾燥する。乾燥されたシートを20±1
℃、湿度65±2%の条件で5時間調湿する。 調湿されたシートの重量を測定し、下記計算式(3)
により坪量(g/m2)を求める。 坪量(g/m2)=シート重量/0.02 (3) 次に調湿されたシートの厚さを、紙用マイクロメータを
用いて圧力54±5kPaで、10カ所測定し、得られる平均
値を厚さ(mm)とする。 上記で得られた坪量と厚さから緊度d(g/cm3)を下
式(4)により求める。 d=(坪量)/(厚さ)×0.001 (4) また、化合物(A)となる化合物を添加しないで同様にシ
ートを調製し、同様にして求めた緊度をd0とする。 上記で求めた緊度d、d0から、下式(5)より標準
嵩向上度を求める。 標準嵩向上度(g/cm3)=d0−d (5) 〔標準白色度向上度の測定方法〕 標準嵩向上度の測定方法のと同じ。 調湿されたシートはJIS P 8123、ハンター白色度によ
り白色度Bを測定する。また、化合物(A)となる化合物
を添加しないで同様にシートを調製し、同様にして得ら
れた白色度をB0とする。 上記で求めた白色度B、B0から、下式(6)より標
準白色度向上度を求める。 標準白色度向上度(ポイント)=B−B0 (6) 〔標準不透明度向上度の測定方法〕 標準嵩向上度の測定方法のと同じ。 調湿されたシートはJIS P 8138Aにより不透明度Pを
測定する。
【0009】また、化合物(A)となる化合物を添加しな
いで同様にシートを調製し、同様にして得られた不透明
度をP0とする。 上記で求めた不透明度P、P0から、下式(7)によ
り標準不透明度向上度を求める。 標準不透明度向上度(ポイント)=P−P0 (7) このように、所定の方法により1.0重量%のLBKPス
ラリーを調製し、対パルプ5重量%の添加で離水度を
測定する、対パルプ0.5重量%の添加で標準嵩向上
度、標準白色度向上度、標準不透明度向上度を測定する
ことにより、本発明で用いる化合物(A)は容易に特定さ
れる。
【0010】
【発明の実施の形態】一般に、パルプシートの製造で
は、1種又は複数のパルプと水とを主体とするスラリー
を所定濃度に希釈したものが抄紙工程に供される。本発
明では、抄紙工程で用いるパルプスラリーとして、化合
物(A)の添加直後のパルプ濃度が0.9重量%以下、好まし
くは0.7重量%以下となるものを用いる。パルプ濃度の
下限は、0.01重量%以上、更に0.02重量%以上が好まし
い。従って、本発明では化合物(A)の添加直後のパルプ
濃度は、0.01重量%以上0.9重量%以下、好ましくは0.0
2重量%以上0.7重量%以下である。
【0011】本発明では、化合物(A)は、その添加直後
のパルプ濃度が上記の範囲となれば何れの方法でも添加
されてもよく、パルプ濃度が0.9重量%以下のパルプス
ラリーに化合物(A)を添加してもよいし、所定パルプ濃
度のパルプスラリーを、化合物(A)が配合された水やマ
シン白水(抄紙後のろ液)で希釈して、パルプ濃度0.9
重量%以下のパルプスラリーを調製してもよい。好まし
くは、化合物(A)の添加直後から抄紙の間で常にパルプ
スラリー中のパルプ濃度が0.9重量%以下にあることで
ある。更に好ましくは0.01重量%以上0.9重量%以下、
特に好ましくは0.02重量%以上0.7重量%以下である。
【0012】化合物(A)が添加された直後のパルプスラ
リーはパルプ濃度0.9重量%以下であり、化合物(A)の添
加後のパルプスラリーは、更にこれを希釈して抄紙に用
いることができる。
【0013】化合物(A)の添加は、パルプ原料の希薄液
が金網上等を進む間に濾水されて紙層を形成する抄紙工
程以前で行われ、パルパーやリファイナー等の離解機や
叩解機、マシンチェストやヘッドボックスや白水タンク
等のタンク、あるいはこれらの設備と接続された配管中
に添加してもよいが、リファイナー、マシンチェスト、
ヘッドボックスで添加する等、均一にパルプ原料に混合
できる場所で行うことがが望ましい。本発明では、化合
物(A)は、パルプ原料に添加後、そのまま抄紙されパル
プシート中に大部分残存することが好ましい。
【0014】上記本発明の方法で化合物(A)をパルプス
ラリーに添加することにより、化合物(A)は、パルプス
ラリー中のパルプ100重量部に対して0.01〜5重量部の
添加、特に0.1〜2重量部の少量添加でも、嵩高効果、
白色度又は不透明度等の光学的特性のうち少なくとも1
つが向上したパルプシートが得られる。
【0015】本発明で定義する離水度が4%以上となる
化合物は、パルプスラリー中に添加されパルプに定着す
ると、パルプ表面を疎水化するので、パルプと水溶液の
界面張力が増大し、抄紙時パルプ間に空隙が多くなり、
嵩高いパルプシートが得られたり、光学的にも反射率が
大きくなることにより、白色度や不透明度が向上したパ
ルプシートが得られるものと考えられる。パルプ間の空
隙が増大せず、嵩高性の発現が少ない場合でも、パルプ
間の水素結合数が減少することでパルプ表面積が増大
し、光学的に反射率が大きくなり、白色度や不透明度の
向上が発現するものと考えられる。その際、パルプの濃
度が低いとパルプの広がりが良く、表面積が大きくなる
ので、化合物(A)が定着しやすいと考えられる。なお、
白色度は明度(L値)とb値から算出され、L値が大き
いほどb値が小さいほど大きくなるが、本発明による白
色度向上効果はL値が増大することにより起こると考え
られる。更に上記で規定する離水度が4%以上、好まし
くは5%以上となる化合物を、添加直後のパルプ濃度が
0.9重量%以下となるようにパルプスラリー中に添加し
た場合に、前記化合物の効果がより顕著になり、嵩、白
色度、不透明度が更に向上したパルプシートが得られる
ことを見出した。なお、本発明において、パルプシート
とはJIS P 0001に記す紙及び板紙を総称していう。
【0016】本発明の離水度が4%以上となる化合物
は、本発明で定義する(i)標準嵩向上度が0.02g/cm3
上、好ましくは0.025g/cm3以上、更に好ましくは0.03
g/cm3以上、(ii)標準白色度向上度が0.5ポイント以
上、好ましくは0.7ポイント以上、更に好ましくは0.9ポ
イント以上、及び(iii)標準不透明度向上度が0.5ポイン
ト以上、好ましくは0.7ポイント以上、更に好ましくは
0.9ポイント以上の(i)〜(iii)の何れか1つ以上を満た
すものであり、好ましくは2つ以上、より好ましくは3
つを満たす化合物である。
【0017】本発明において、離水度が4%以上となる
化合物は、パルプ表面に吸着するための親水基とパルプ
表面を疎水化するための疎水基を有する有機化合物が好
ましく、(A1)オルガノシロキサン、(A2)グリセリルエー
テル、(A3)アミド、(A4)アミン、(A5)アミン酸塩、(A6)
4級アンモニウム塩、(A7)イミダゾール、(A8)多価アル
コールと脂肪酸のエステル、(A9)多価アルコールと脂肪
酸のエステルであって、当該エステル1モル当たり平均
で0モル超12モル未満の炭素数2〜4のアルキレンオキ
サイド基を有するアルキレンオキサイド付加エステル、
及び(A10)下記一般式(1)で示される化合物からなる群か
ら選定することができる。
【0018】RO(EO)m(PO)nH (1) 〔式中、Rは炭素数6〜22の直鎖または分岐鎖のアルキ
ル基もしくはアルケニル基又は炭素数4〜20のアルキル
基を有するアルキルアリール基を示し、Eはエチレン
基、Pはプロピレン基を示し、m,nは平均付加モル数であ
り、mは0≦m≦20の範囲の数であり、nは0≦n≦50の範
囲の数である。なお、(EO)m(PO)nは、ブロックまたはラ
ンダムのいずれでもよく、EOとPOのいずれが先でもよ
い。〕 (A1)オルガノシロキサンは、25℃の粘度が10〜1,000,00
0mPa・sのメチルポリシロキサン、グリフィン法による
HLBが1〜14のポリオキシエチレンメチルポリシロキ
サン共重合体、HLBが1〜14のポリ(オキシエチレン
・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体等
が挙げられる。
【0019】(A2)グリセリルエーテルは下記一般式(a)
で示される化合物等が挙げられる。
【0020】
【化1】
【0021】(式中、R1は炭素数8〜35のアルキル基、
アルケニル基又はβ−ヒドロキシアルキル基である。) (A3)アミド、(A4)アミン、(A5)アミン酸塩、(A6)4級ア
ンモニウム塩、(A7)イミダゾールは下記一般式(b)〜
(j)で示される化合物等が挙げられる。なお、アミン酸
塩はイオン化したものも、イオン化してないものも含
む。
【0022】
【化2】
【0023】〔式中、 Y1,Y2:互いに同一又は相異なって、水素原子、R4、R6C
O-、-(AO)n-COR3又は-(AO)n-H AO:炭素数2〜4のアルキレンオキサイド Y3:水素原子又は-COR6
【0024】
【化3】
【0025】R1:前記一般式(a)と同じ R2,R3,R6,R9:炭素数7〜35のアルキル基、アルケニル
基又はβ−ヒドロキシアルキル基 R4,R5:水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基 R7,R8:炭素数1〜3のアルキル基 R10:水素原子又はR9 n:1〜20の数で平均モル数 X-:陰イオン〕 また、(A8)、(A9)の化合物を構成する多価アルコール
は、エーテル基を含んでいてもよい総炭素数2〜24の2
〜14価アルコールが好ましく、2〜8価アルコールがよ
り好ましく、3〜6価アルコールが特に好ましい。2価
アルコールとしては、エーテル基を含んでいてもよい総
炭素数2〜10のものが挙げられる。3価以上のアルコー
ルとしては、エーテル基を有していてもよい総炭素数3
〜24のアルコールで、1分子中の総水酸基数/総炭素数
=0.4〜1であるものが挙げられる。より好ましい化合
物として、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、エーテル基を有していても
よい総炭素数3〜12のアルコールで、1分子中の水酸基
数/総炭素数=0.5〜1である3価以上のアルコールが
挙げられる。特に好ましくはグリセリン、ポリグリセリ
ン(平均縮合度2〜4)、ペンタエリスリトールであ
る。
【0026】また、これらのエステルを構成する脂肪酸
は、炭素数1〜24、好ましくは炭素数10〜22の脂肪酸が
挙げられ、飽和、不飽和、直鎖、分岐鎖の何れでもよ
く、特に直鎖脂肪酸が好ましい。更に好ましくは、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
ベヘン酸、オレイン酸である。特にステアリン酸が好ま
しい。
【0027】これらのエステルは、公知のエステル化反
応及びアルキレンオキサイド(以下、AOと表記する)付
加反応を行うことで得ることができる。例えば、脂肪酸
と多価アルコールの混合物に要すればエステル化触媒を
添加し、150〜250℃で反応させることによりエステルが
得られ、更にアルカリ触媒等の存在下に炭素数2〜4の
AOを付加することにより、AO付加エステルが得られる。
また、脂肪酸あるいは多価アルコールにAOを付加後、エ
ステル化してもよい。更に脂肪酸にAO付加のみを行って
得られる場合もある。
【0028】このエステルのエステル平均置換度は、好
ましくは1モルの多価アルコール当たり、アルコール中
のOHが10〜95当量%置換されたものであり、特に好まし
くは1モルの多価アルコール当たり1〜2モルのエステ
ル基を有するものである。
【0029】AO付加エステルを用いる場合、AOの付加モ
ル数は、エステル1モル当たり平均で0モル超12モル未
満であり、0.1〜6モルが好ましい。なお、エチレング
リコール等のようにAO基となり得る多価アルコールを使
用した場合においては、それらもAO基の数に算入する。
AOはエチレンオキサイド(以後、EOという)、プロピレ
ンオキサイド(以後、POという)が好ましい。これらは
EO、POの単独あるいはEOとPOの混合の何れでもよい。本
発明では、AO基を含まない多価アルコールと脂肪酸のエ
ステルを用いることが特に好ましい。
【0030】(A10)の化合物は、炭素数6〜22の高級ア
ルコールやアルキルフェノール等にEO、PO等のAOを付加
したものであるが、本発明では、特にEOの平均付加モル
数mが0≦m≦20の範囲にあるものが好ましく使用され
る。平均付加モル数mは好ましくは0≦m≦10、更に好ま
しくは0≦m≦5の範囲である。mが20を超えると紙に対
する嵩高付与効果が低下する。また、POの平均付加モル
数nは0≦n≦50の範囲にあるものが好ましく使用され、
より好ましくは0≦n≦20の範囲である。nが50を超えて
も、性能の低下は少ないが、経済的に不利である。
【0031】また、一般式(1)中のRは炭素数6〜22の直
鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基又
は炭素数4〜20のアルキル基を有するアルキルアリール
基であるが、Rとしては、炭素数8〜18の直鎖又は分岐
鎖のアルキル基又はアルケニル基が好ましい。
【0032】また、一般式(1)中のE及びPはそれぞれ、
炭素数2、3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、
具体的にはエチレン、プロピレンが挙げられる。一般式
(1)中の(EO)m(PO)n基がポリオキシエチレンとポリオキ
シプロピレンの混合形態の場合、C2H4O基とC3H6O基の付
加形態はランダムでもブロックでもよい。その場合、好
ましくはポリオキシプロピレン基(C3H6O基)を全平均付
加モル数中の50モル%以上、特に好ましくは70モル%以
上含むものが良い。なお、R基に結合するアルキレンオ
キシド基は、EO、POのいずれが先であってもよい。
【0033】本発明において、化合物(A)は、液体品は
そのままで添加してもよいが、固体品は粉砕後あるいは
加熱溶融して又は水等で希釈して添加してもよい。ま
た、要すればノニオン系(ただし前記(A10)のものを除
く)、アニオン系、カチオン系、両性系の界面活性剤や
保護コロイド能を有するポリマー等を、化合物(A)の乳
化剤もしくは分散剤として使用してもかまわない。好ま
しくはアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤又は保
護コロイド能を有するポリマーであり、更に好ましく
は、高級脂肪酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、ア
ルキルベンゼンスルフォン酸塩、スルホコハク酸ジエス
テル塩、ナフタレンスルホン酸塩−ホルムアルデヒド縮
合物、ポリカルボン酸塩、第4級アンモニウム塩、カゼ
インや澱粉及びこれらの変性物等が挙げられる。
【0034】界面活性剤や上記ポリマーを併用する際の
化合物(A)と界面活性剤や上記ポリマーとの比率は、好
ましくは化合物(A)/(界面活性剤及び/又は上記ポリ
マー)=99.9/0.1〜70/30(重量比)、より好ましく
は99.8/0.2〜80/20である。
【0035】本発明の方法は、サーモメカニカルパルプ
(TMP)等の機械パルプ、NBKP、LBKP等の化学パルプ等の
ヴァージンパルプ、古紙パルプ(DIP)等のパルプ原料に
広く適用できる。古紙パルプを配合する場合は、その配
合量は原料パルプ中10重量%以上が好ましく、30重量%
以上がより好ましい。
【0036】本発明の製造方法により得られたパルプシ
ートは、添加直後のパルプ濃度が0.9重量%を超えるよ
うに化合物(A)をパルプスラリーに添加して得られたシ
ートに比べて、嵩高さの指標である緊度が0.01g/cm3
以上、好ましくは0.015g/cm3以上低いことが好まし
く、白色度は0.5ポイント以上、好ましくは0.7ポイント
以上高いことが好ましく、不透明度は0.5ポイント以
上、好ましくは0.7ポイント以上高いことが好ましい。
【0037】また、本発明の製造方法により得られたパ
ルプシートは、紙パルプ技術便覧(紙パルプ技術協会発
行、455〜460頁、1992年)に記載された品目分類の中の
新聞巻取紙、印刷・情報用紙、包装用紙等の紙、又は板
紙に好適に用いられる。
【0038】
【実施例】実施例1 DIP40重量%、LBKP60重量%を配合した混合パルプか
ら、表6のパルプ濃度のパルプスラリーを調製し、抄紙
後のシートの坪量が60g/m2になるように量り取って
から、攪拌しながら表1〜5の化合物(A)0.5重量%(対
パルプ重量)を添加し、角型タッピ抄紙機にて150メッ
シュワイヤーで抄紙しシートを得た。抄紙後のシート
は、3.5kg/cm2で2分間プレス機にてプレスし、鏡面ド
ライヤーを用い105℃で1分間乾燥した。乾燥されたシ
ートを20℃、湿度65%の条件で1日間調湿してから紙の
嵩高性として紙の緊度を測定した。緊度の数値が小さい
ほど嵩高な紙であることを意味する。10回の測定値の平
均値を表6に示す。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】
【表5】
【0044】
【表6】
【0045】実施例2 実施例1に準じて抄紙及び緊度の試験を行ったが、化合
物(A)の単独添加ではなく、化合物(A)と分散剤の混合分
散液を用いた。この分散液は、化合物(A)としてペンタ
エリスリトールステアレート(エステル平均置換度45当
量%、表3の化合物(A)NO.29)4.5gと表7の分散剤0.5
gとを、80℃の温水95g中に添加し、攪拌均一化した
後、1時間、25℃で放置して調製した有効分5重量%の
分散液である。パルプスラリー濃度は表7に示す通りで
ある。結果を表7に示す。
【0046】
【表7】
【0047】実施例3 化合物(A)としてペンタエリスリトールステアレート
(エステル平均置換度45当量%、表3の化合物(A)NO.2
9)4.9gとカチオン化澱粉(CATO302、日本エヌエヌシ
ー社)0.1gとを80℃の温水95g中に添加し、攪拌均一
化した後25℃まで急冷却した分散液から、化合物(A)の
濃度が表8の数値となるようなパルプ希釈用水を調製し
た。
【0048】パルプ濃度2重量%のパルプスラリー(パ
ルプ組成:DIP40重量%、LBKP60重量%)を、抄紙後の
シートの坪量が60g/m2になるように量り取ってか
ら、攪拌しながら上記希釈用水でパルプ濃度が表8の数
値となるように希釈した。その際、希釈用水は、化合物
(A)の添加量がパルプ重量に対して0.5重量%となるよう
に用いた。該希釈スラリーから、角型タッピ抄紙機にて
150メッシュワイヤーで抄紙しシートを得た。以下、実
施例1と同様の処理を施し、緊度の試験を行った。その
結果を表8に示す。
【0049】
【表8】
【0050】実施例4 TMP30重量%、GP30重量%、DIP25重量%、NBKP15重量%
を配合した混合パルプから、パルプ濃度が0.8重量%又
は2重量%のパルプスラリーを調製し、抄紙後のシート
の坪量が60g/m2になるように量り取ってから、攪拌
しながら化合物(A)としてペンタエリスリトールステア
レート(エステル平均置換度45当量%、表3の化合物
(A)NO.29)0.5重量%(対パルプ重量)、硫酸アルミニ
ウム4重量%(対パルプ重量)、ロジンサイズ剤サイズ
パインN-773(荒川化学社)0.3重量%(対パルプ重量)
を添加し、角型タッピ抄紙機にて150メッシュワイヤー
で抄紙しシートを得た。以下、実施例1と同様の処理を
施し、緊度の試験を行った。その結果、パルプ濃度2重
量%のスラリーを用いた場合は緊度が0.425(g/cm3)、
パルプ濃度0.8重量%のスラリーを用いた場合は緊度が
0.407(g/cm3)であった。 実施例5 混合パルプをTMP10重量%、DIP40重量%、NBKP50重量%
とし、化合物(A)以外の添加化合物及びその量を硫酸ア
ルミニウム1.5重量%(対パルプ重量)、炭酸カルシウ
ム10重量%(対パルプ重量)、ポリアクリルアミド系歩
留向上剤パーコール47(アライドコロイド社製)150ppm
(対パルプ重量)とした以外は実施例4と同様にシート
を得、同様の処理を施し、緊度の試験を行った。その結
果、パルプ濃度2重量%のスラリーを用いた場合は緊度
が0.551(g/cm3)、パルプ濃度0.8重量%のスラリーを
用いた場合は緊度が0.534(g/cm3)であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平石 篤司 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 西森 俊之 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 ▲高▼橋 広通 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 4L055 AA03 AC06 AG34 AG35 AG38 AH50 EA03 EA11 EA30 EA32 EA40 FA12 FA16 FA30 GA04 GA08 GA15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記に定義する離水度が4%以上となる
    化合物であって、且つ下記(i)〜(iii)の何れか1つ以上
    の紙質を向上させる効果をもたらす化合物〔以下、化合
    物(A)という〕を、添加直後のパルプ濃度が0.9重量%以
    下となるようにパルプスラリーに添加する工程を有す
    る、パルプシートの製造方法。 (i)標準嵩向上度が0.02g/cm3以上 (ii)標準白色度向上度が0.5ポイント以上 (iii)標準不透明度向上度が0.5ポイント以上 離水度(%)=(α0−α)/α0×100 α:化合物(A)となる化合物をパルプ100重量部に対し5
    重量部添加して抄紙して得た湿潤シートの含水率 α0:化合物(A)となる化合物をパルプに添加しないで抄
    紙して得た湿潤シートの含水率
  2. 【請求項2】 化合物(A)が、(A1)オルガノシロキサ
    ン、(A2)グリセリルエーテル、(A3)アミド、(A4)アミ
    ン、(A5)アミン酸塩、(A6)4級アンモニウム塩、(A7)イ
    ミダゾール、(A8)多価アルコールと脂肪酸のエステル、
    (A9)多価アルコールと脂肪酸のエステルであって、当該
    エステル1モル当たり平均で0モル超12モル未満の炭素
    数2〜4のアルキレンオキサイド基を有するアルキレン
    オキサイド付加エステル、及び(A10)下記一般式(1)で示
    される化合物からなる群から選ばれる請求項1記載のパ
    ルプシートの製造方法。 RO(EO)m(PO)nH (1) 〔式中、Rは炭素数6〜22の直鎖または分岐鎖のアルキ
    ル基もしくはアルケニル基又は炭素数4〜20のアルキル
    基を有するアルキルアリール基を示し、Eはエチレン
    基、Pはプロピレン基を示し、m,nは平均付加モル数であ
    り、mは0≦m≦20の範囲の数であり、nは0≦n≦50の範
    囲の数である。なお、(EO)m(PO)nは、ブロックまたはラ
    ンダムのいずれでもよく、EOとPOのいずれが先でもよ
    い。〕
  3. 【請求項3】 化合物(A)の添加直後から抄紙の間で常
    にパルプスラリー中のパルプ濃度が0.9重量%以下であ
    る請求項1又は2記載のパルプシートの製造方法。
  4. 【請求項4】 化合物(A)の添加量が、パルプスラリー
    中のパルプ100重量部に対して0.01〜5重量部である請
    求項1〜3の何れか1項記載のパルプシートの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか1項記載の方法に
    より製造されるパルプシート。
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JP2006161192A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Nippon Paper Industries Co Ltd 嵩高紙および嵩高紙の製造方法
JP2006183188A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Kao Corp パルプシートの製造方法
JP2008163499A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Kao Corp 液状紙用嵩高剤

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