JP2002326555A - シートベルト用アンカプレートの取付構造 - Google Patents

シートベルト用アンカプレートの取付構造

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JP2002326555A
JP2002326555A JP2001134364A JP2001134364A JP2002326555A JP 2002326555 A JP2002326555 A JP 2002326555A JP 2001134364 A JP2001134364 A JP 2001134364A JP 2001134364 A JP2001134364 A JP 2001134364A JP 2002326555 A JP2002326555 A JP 2002326555A
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JP
Japan
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energy absorbing
anchor plate
absorbing member
seat belt
inner panel
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JP2001134364A
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English (en)
Inventor
Yasutaka Koga
泰孝 古賀
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボルトに対して求められる衝撃荷重及び引張
荷重に関する2つの要求を満足することができるシート
ベルト用アンカプレートの取付構造を提供する。 【解決手段】 金属板を折り曲げて重ねた構造のエネル
ギー吸収部材12を形成し、該エネルギー吸収部材12
の一端をインナパネル2に固定し、他端にナット部材1
6を固定し、ナット部材16にアンカプレート5を取付
けるボルト6を螺合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートベルト用ア
ンカプレートの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の例えばセンタピラーの上部に
は、シートベルトを挿通自在に支持するアンカプレート
がボルトによって固定されている(類似技術として、特
開平9−277864号公報参照)。センタピラーは、
アウタパネルとインナパネルから形成された閉断面構造
で、内部にナット部材を有するエネルギー吸収ブラケッ
トが設置され、該エネルギー吸収ブラケットのナット部
材にボルトの先端を螺合させている。従って、ボルトに
対して車室内側から車外向きの衝撃荷重が働いたとき
に、該エネルギー吸収部材が変形して、その衝撃荷重を
有効に吸収することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、アンカプレートを取付ける
ボルトを、変形可能なエネルギー吸収ブラケットのナッ
ト部材に螺合させたため、車室内側から車外向きへ加わ
る衝撃荷重のエネルギーは確実に吸収できるものの、ア
ンカプレートからボルトに加わる車室内側への引張荷重
に対しては、エネルギー吸収ブラケットを変形し易くし
た分、アンカプレートの取付剛性が低下して、シートベ
ルトに及ぼす反力が低下することになる。
【0004】すなわち、アンカプレートを取付けるボル
トには、車室内側から車外向きへ加わる衝撃荷重に対し
ては変形ストロークを確保してエネルギーを確実に吸収
し、また車室内側へ加わる引張荷重に対しては変形スト
ロークを無くしてシートベルトに十分な反力を及ぼすと
いう2つの相反する性能が要求されるが、従来は、この
2つの要求の両方を満足させるものではなかった。
【0005】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、ボルトに対して求められる衝
撃荷重及び引張荷重に関する2つの要求を満足すること
ができるシートベルト用アンカプレートの取付構造を提
供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
アウタパネルとインナパネルとで閉断面構造のピラーを
形成すると共に、インナパネルに取付孔を形成し、金属
板を折り曲げて重ねた構造のエネルギー吸収部材に、重
ね合わせ部を貫通する挿通孔を形成し、該エネルギー吸
収部材の一端を、挿通孔と取付孔とを合致させた状態
で、インナパネルの裏面に固定すると共に、他端に挿通
孔と合致させた状態でナット部材を固定し、シートベル
ト用のアンカプレートに挿通させたボルトを、取付孔か
ら挿通孔に挿入してナット部材に螺合させ、アンカプレ
ートをインナパネルに対して所定の間隔を設けた状態で
取付けた。
【0007】請求項1記載の発明によれば、ボルトに対
して引張荷重が加わった場合には、その引張荷重がエネ
ルギー吸収部材の重ね合わせ状態を圧縮する方向に作用
するため、それ以上変形することはなく、引張荷重に対
して十分な反力を及ぼすことができる。また、ボルトに
対して車室内側から車外向きの衝撃荷重が加わった場合
には、その衝撃荷重がエネルギー吸収部材の重ね合わせ
状態を伸ばす方向に作用するため、エネルギー吸収部材
の変形ストロークが確保されて、衝撃荷重のエネルギー
を十分に吸収することができる。
【0008】請求項2記載の発明は、エネルギー吸収部
材の折り曲げ部をカール状にした。
【0009】請求項2記載の発明によれば、エネルギー
吸収部材の折り曲げ部をカール状にしたため、エネルギ
ー吸収部材が伸びる際の変形ストロークの範囲におい
て、エネルギーの吸収効率が均一となり、エネルギーの
スムーズな吸収が可能になると共に、エネルギー吸収部
材の事前の設計が容易である。
【0010】請求項3記載の発明は、エネルギー吸収部
材の一端に、折り曲げ方向に直交する方向への張出部を
一体形成し、該張出部をインナパネルに対して溶接し
た。
【0011】請求項3記載の発明によれば、エネルギー
吸収部材の一端に形成した張出部をインナパネルに溶接
するようにしたため、張出部とインナパネルとを、エネ
ルギー吸収部材に邪魔されることなく、溶接ガンにより
挟むことができ、溶接作業が容易である。
【0012】請求項4記載の発明は、挿通孔がエネルギ
ー吸収部材の折り曲げ方向に沿う長孔形状である。
【0013】請求項4記載の発明によれば、挿通孔が長
孔形状であるため、エネルギー吸収部材が伸びる際に挿
通孔の内縁とボルトとが干渉せず、よりスムーズな吸収
が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1〜図6に基づいて説明する。センタピラー1は、
アウタパネル(図示省略)とインナパネル2とを接合し
た閉断面構造で、その車室内側は、インナパネル2に対
して所定間隔で離間したトリム3にて覆われている。ト
リム3には、開口4が形成され、その開口4を覆うよう
にアンカプレート5の上部がボルト6にて取付けられて
いる。アンカプレート5の上部とインナパネル2との間
には、前記トリム3の間隔よりも若干広い間隔Sを保つ
ための樹脂製のスペーサ7が設けられている。アンカプ
レート5の上部は、カバー8にて覆われ、下部はカバー
8から下側に突出しており、そこに形成されたスルー孔
9にシートベルト10が挿通されている。
【0015】インナパネル2におけるトリム3の開口4
に対応する部分には、取付孔11が形成され、その取付
孔11の裏側にエネルギー吸収部材12が固定されてい
る。エネルギー吸収部材12は、帯状の金属板を横方向
で「Z」状に折り曲げて重ねた構造をしている。エネル
ギー吸収部材12の折り曲げ部13は、大きい湾曲のカ
ール状になっており、応力が集中する鋭角化を避けてい
る。
【0016】このエネルギー吸収部材12には、重ね合
わせ部を貫通する挿通孔14が形成されている。この挿
通孔14は円形でなく、図2に示すように、横方向に長
い長孔形状をしている。エネルギー吸収部材12の車室
内側の端部には、上下方向への張出部15がそれぞれ形
成され、この張出部15がインナパネル2に対して裏側
から溶接されている。この張出部15は、閉断面にする
前のインナパネル2に対して溶接されるもので、張出部
15とインナパネル2とを、エネルギー吸収部材12に
邪魔されることなく、図示せぬ溶接ガンにより挟むこと
ができるため、溶接作業が容易である。このようにして
エネルギー吸収部材12をインナパネル2に溶接した状
態で、取付孔11と挿通孔14が合致して連通状態とな
る。
【0017】また、エネルギー吸収部材12の車外側の
端部には、ナット部材16が挿通孔14と合致した状態
で予め溶接されている。従って、アンカプレート5を取
付けるためのボルト6は、トリム3の開口4からインナ
パネル2の取付孔11を経て、エネルギー吸収部材12
の挿通孔14内に挿入され、最終的にナット部材16に
螺合される。
【0018】このようにして取付けられたアンカプレー
ト5のボルト6に対して、シートベルト10から引張荷
重A(図4参照)が加わった場合には、その引張荷重A
がエネルギー吸収部材12の重ね合わせ状態を圧縮する
方向に作用するため、それ以上変形することはなく、引
張荷重Aに対して十分な反力を及ぼすことができる。
【0019】また、図5及び図6に示すように、ボルト
6に対して車室内側から車外側への衝撃荷重Bが加わっ
た場合には、その衝撃荷重Bがエネルギー吸収部材12
の重ね合わせ状態を伸ばす方向に作用するため、前記ア
ンカプレート5の間隔Sに相当するエネルギー吸収部材
12の変形ストロークが確保されて、衝撃荷重Bのエネ
ルギーを十分に吸収することができる。
【0020】アンカプレート5がインナパネル2の当接
したフルストローク状態(図6参照)でも、エネルギー
吸収部材12の挿通孔14が長孔形状のため、エネルギ
ー吸収部材12が伸びる際に挿通孔14の内縁とボルト
6とが干渉せず、エネルギー吸収部材12の変形による
円滑なエネルギー吸収を阻害しない。しかも、エネルギ
ー吸収部材12の折り曲げ部13がカール状になってい
るため、エネルギー吸収部材12が伸びる際の変形スト
ロークの範囲において、エネルギーの吸収効率が均一と
なり、エネルギーの吸収が更にスムーズに行えると共
に、事前のエネルギー吸収部材12の設計も容易であ
る。
【0021】このように、この実施形態のエネルギー吸
収部材12によれば、ボルト6に対して求められる衝撃
荷重B及び引張荷重Aに関する相反する2つの要求をそ
れぞれ満足することができる。
【0022】尚、以上の実施形態では、エネルギー吸収
部材12の折り曲げ方向を横向きにしてインナパネル2
に固定したが、縦向きにして固定しても良い。
【0023】
【発明の効果】この発明によれば、ボルトに対して引張
荷重が加わった場合には、その引張荷重がエネルギー吸
収部材の重ね合わせ状態を圧縮する方向に作用するた
め、それ以上変形することはなく、引張荷重に対して十
分な反力を及ぼすことができる。また、ボルトに対して
車室内側から車外向きの衝撃荷重が加わった場合には、
その衝撃荷重がエネルギー吸収部材の重ね合わせ状態を
伸ばす方向に作用するため、エネルギー吸収部材の変形
ストロークが確保されて、衝撃荷重のエネルギーを十分
に吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態のセンタピラーの上部に
取付けられたアンカプレートを示す斜視図。
【図2】図1のエネルギー吸収部材を示す斜視図。
【図3】図2中矢示SA−SA線に沿う組み立て後の断
面図。
【図4】図2中矢示SB−SB線に沿う組み立て後の断
面図。
【図5】エネルギー吸収部材の変形ストロークの途中状
態を示す図4相当の断面図。
【図6】エネルギー吸収部材の変形ストロークのフルス
トローク状態を示す図4相当の断面図。
【符号の説明】
1 センタピラー 2 インナパネル 3 トリム 4 開口 5 アンカプレート 6 ボルト 7 スペーサ 8 カバー 9 スルー孔 10 シートベルト 11 取付孔 12 エネルギー吸収部材 13 折り曲げ部 14 挿通孔 15 張出部 16 ナット部材 S 間隔 A 引張荷重 B 衝撃荷重

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウタパネルとインナパネルとで閉断面
    構造のピラーを形成すると共に、インナパネルに取付孔
    を形成し、 金属板を折り曲げて重ねた構造のエネルギー吸収部材
    に、重ね合わせ部を貫通する挿通孔を形成し、該エネル
    ギー吸収部材の一端を、挿通孔と取付孔とを合致させた
    状態で、インナパネルの裏面に固定すると共に、他端に
    挿通孔と合致させた状態でナット部材を固定し、 シートベルト用のアンカプレートに挿通させたボルト
    を、取付孔から挿通孔に挿入してナット部材に螺合さ
    せ、アンカプレートをインナパネルに対して所定の間隔
    を設けた状態で取付けたことを特徴とするシートベルト
    用アンカプレートの取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシートベルト用アンカプ
    レートの取付構造であって、 エネルギー吸収部材の折り曲げ部をカール状にしたこと
    を特徴とするシートベルト用アンカプレートの取付構
    造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のシートベル
    ト用アンカプレートの取付構造であって、 エネルギー吸収部材の一端に、折り曲げ方向に直交する
    方向への張出部を一体形成し、該張出部をインナパネル
    に対して溶接したことを特徴とするシートベルト用アン
    カプレートの取付構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のシ
    ートベルト用アンカプレートの取付構造であって、 挿通孔がエネルギー吸収部材の折り曲げ方向に沿う長孔
    形状であることを特徴とするシートベルト用アンカプレ
    ートの取付構造。
JP2001134364A 2001-05-01 2001-05-01 シートベルト用アンカプレートの取付構造 Pending JP2002326555A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013233924A (ja) * 2012-05-08 2013-11-21 Fiat Group Automobiles Spa 車両用のシートベルト接続装置

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