JP2002326229A - レンズ金駒、レンズ金型、レンズ及びそれらの形成方法 - Google Patents

レンズ金駒、レンズ金型、レンズ及びそれらの形成方法

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JP2002326229A
JP2002326229A JP2001135078A JP2001135078A JP2002326229A JP 2002326229 A JP2002326229 A JP 2002326229A JP 2001135078 A JP2001135078 A JP 2001135078A JP 2001135078 A JP2001135078 A JP 2001135078A JP 2002326229 A JP2002326229 A JP 2002326229A
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lens
forming
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core
forming step
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Takashi Ogaki
傑 大垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、半球状のレンズコアを形成する工
程と、レンズコアに光沢面を形成する工程とに分けるこ
とにより、レンズコアの内部応力が少なく、レンズの曲
率設計に自由度を与えることが可能で、レンズ形状を高
精度とすることができるレンズ金駒、レンズ金型、それ
らの形成方法及びそれらを用いてレンズを形成する方
法、形成されたレンズを提供することを課題とする。 【解決手段】 この発明に係るレンズ金駒の形成方法
は、開口2aを有する絶縁パターン2を導電性基板1上
に形成し、電析により前記絶縁パターン2の開口2a近
傍にニッケル金属を析出させてレンズ金駒4を形成する
レンズ金駒形成方法であって、半球状のレンズコア3を
形成するレンズコア形成工程と、レンズコア3に光沢面
4を形成する光沢面形成工程とを有し、光沢面形成工程
において、ワット浴に2〜15g/lの1.3.6ナフ
タレントリスルフォン酸3ナトリウムと0.5〜5g/
lのクマリンとを加えた電析浴を用いることを特徴とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロジェクターレ
ンズ、マイクロレンズ、光通信用カップリングレンズア
レイ、デジタルカメラ用レンズ、3次元ディスプレー用
レンズ等のレンズ、その形成方法及びそれらのレンズを
形成するためのレンズ金駒、レンズ金型及びそれらの形
成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、プロジェクターレンズ等のレ
ンズ、特にプラスチックレンズの金型は、特開平8−2
58051号公報に開示の方法のように、導電性基板上
にレジストパターンを形成して、スルファミン酸ニッケ
ルを主成分とするめっき液を使用して電鋳法により形成
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−258051号公報に開示の方法では、一種類のめ
っき液で電鋳を行い、レンズ金型を形成しているので、
レンズ金型の曲率を制御しつつ変化させることが難しい
という問題がある。また、めっき液に光沢剤を用いて電
鋳を行っているのでレンズ金型の内部応力が大きくなっ
てしまい、その形状を維持することが困難であるという
問題もある。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、半球状のレンズコアを形成する工程と、レンズコ
アに光沢面を形成する工程とに分けることにより、レン
ズコアの内部応力が少なく、レンズの曲率設計に自由度
を与えることが可能で、レンズ形状を高精度とすること
ができるレンズ金駒、レンズ金型、それらの形成方法及
びそれらを用いてレンズを形成する方法、形成されたレ
ンズを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本願の請求項1に記載のレンズ金駒形成方法は、
開口を有する絶縁パターンを導電性基板上に形成し、
電析により絶縁パターンの開口近傍にニッケル金属を析
出させてレンズ金駒を形成するレンズ金駒形成方法にお
いて、半球状のレンズコアを形成するレンズコア形成工
程と、レンズコアに光沢面を形成する光沢面形成工程と
を有し、光沢面形成工程において、ワット浴に2〜15
g/lの1.3.6ナフタレントリスルフォン酸3ナト
リウムと0.5〜5g/lのクマリンとを加えた電析浴
を用いることを特徴とする。
【0006】請求項1に係る発明によれば、半球状のレ
ンズコアを形成するレンズコア形成工程と、レンズコア
に光沢面を形成する光沢面形成工程とを有しているの
で、レンズコアの内部応力が少なく、レンズの曲率設計
に自由度を与えることが可能で、レンズ形状を高精度と
することができるとともに、レンズ金駒の表面を鏡面と
することができる。
【0007】請求項2に記載のレンズ金駒形成方法は、
請求項1に記載のレンズ金駒形成方法におけるレンズコ
ア形成工程又は前記光沢面形成工程において、電析の析
出電流密度を2〜20A/dm2としたことを特徴とす
る。
【0008】請求項2に係る発明によれば、電析の析出
電流密度を2〜20A/dm2としているので、形成され
たレンズコア又は光沢面の表面を鏡面とすることができ
る。
【0009】請求項3に記載のレンズ金駒形成方法は、
請求項1又は請求項2に記載のレンズ金駒形成方法にお
けるレンズコア形成工程において、無攪拌状態の電析浴
槽にて電析を行うことを特徴とする。
【0010】請求項3に係る発明によれば、無攪拌状態
の電析浴にて電析を行うので、回転対称性のよいレンズ
コアとすることができる。
【0011】請求項4に記載のレンズ金駒形成方法は、
請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載のレン
ズ金駒形成方法における光沢面形成工程において、液流
速及び液流方向が一定の状態で電析を行うことを特徴と
する。
【0012】請求項4に係る発明によれば、光沢面形成
工程において、液流速及び液流方向が一定の状態で電析
を行うので、半球形状からずらした形状、例えば、非球
面形状のレンズ金駒の形状制御が可能となる。
【0013】請求項5に記載のレンズ金駒形成方法は、
請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載のレン
ズ金駒形成方法における光沢面形成工程において、液流
速が一定でかつ液流方向がランダムな状態で電析を行う
ことを特徴とする。
【0014】請求項5に係る発明によれば、光沢面形成
工程において、液流速が一定でかつ液流方向がランダム
な状態で電析を行うので、回転対称性のよいレンズ金駒
とすることができる。
【0015】請求項6に記載のレンズ金駒形成方法は、
請求項1乃至請求項5のうちいずれか1項に記載のレン
ズ金駒形成方法において、開口の直径が、電析によって
開口近傍に析出したレンズコアの直径の10分の1以下
であることを特徴とする。
【0016】請求項6に係る発明によれば、開口の直径
が、電析によって開口近傍に析出したレンズコアの直径
の10分の1以下であるので、良好な形状のレンズ金駒
形状を得ることができる。
【0017】請求項7に記載のレンズ金駒形成方法は、
請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項に記載のレン
ズ金駒形成方法において、レンズコア形成工程の後にメ
タライズを行い、その後、光沢面形成工程を行うことを
特徴とする。
【0018】請求項7に係る発明によれば、レンズコア
形成工程の後にメタライズを行い、その後、光沢面形成
工程を行うので、レンズ金駒の形状を新たな曲率半径と
して制御することが可能となる。
【0019】請求項8に記載のレンズ金駒形成方法は、
請求項1乃至請求項7のうちいずれか1項に記載のレン
ズ金駒形成方法において、絶縁パターンには開口が所定
間隔に複数配置され、最も外側に配置された開口のさら
に外側に、析出電流密度分布を均一にするためのダミー
開口が配置されていることを特徴とする。
【0020】請求項8に係る発明によれば、最も外側に
配置された開口のさらに外側に、ダミー開口が配置され
ているので、各開口における析出電流密度分布を均一に
することができ、開口近傍に析出するレンズコアの形状
を良好なものとすることができる。
【0021】請求項9に記載のレンズ金駒は、請求項1
乃至請求項8のうちいずれか1項に記載のレンズ金駒形
成方法によって形成されたことを特徴とする。
【0022】請求項9に係る発明によれば、レンズコア
の内部応力が少なく、レンズの曲率設計に自由度を与え
ることが可能で、レンズ形状を高精度とすることができ
るとともに、表面が鏡面とされたレンズ金駒を得ること
ができる。
【0023】請求項10に記載のレンズ金型形成方法
は、請求項9に記載のレンズ金駒に対して、再度電析を
行ってレンズ金型とすることを特徴とする。
【0024】請求項10に係る発明によれば、レンズ金
駒に対して再度電析を行って、その表面に高耐久の金属
材料を形成してレンズ金型とすることができるので、レ
ンズ金型を耐久性の高いものとすることができる。
【0025】請求項11に記載のレンズ金型は、請求項
10に記載のレンズ金型形成方法によって形成されたこ
とを特徴とする。
【0026】請求項11に係る発明によれば、耐久性の
高いレンズ金型を得ることができる。
【0027】請求項12に記載のレンズ形成方法は、請
求項11に記載のレンズ金型を用いてレンズを形成する
ことを特徴とする。
【0028】請求項12に係る発明によれば、安価で高
精度なレンズを得ることができる。
【0029】請求項13に記載のレンズは、請求項12
に記載のレンズ形成方法によって形成されたことを特徴
とする。
【0030】請求項13に係る発明によれば、レンズを
安価で高精度なものとすることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1に、この発明の実施の形態
に係るレンズ金駒の形成方法の各工程を示す。
【0032】図1(a)に示すように、まず導電性基板
1の上に絶縁パターン2を形成する。この絶縁パターン
2は図2に示すように、所定間隔に配置された複数の開
口2aを有している。この開口の直径をdとする。
【0033】それらの開口2aのうち、最も外側に配置
された開口のさらに外側には、図2に示すようにダミー
開口5が配置されている。このダミー開口5は、各開口
における析出電流密度分布を均一にするためのもので、
開口2aと同程度か又はそれ以上の大きさの直径を有す
る開口とされている。
【0034】この開口2a及びダミー開口5を有する絶
縁パターン2が表面に形成された導電性基板1を電析浴
中で電析し、図1(b)に示すように各開口2a近傍に
ニッケル金属を析出させて半球状のレンズコア3を形成
する(レンズコア形成工程)。このレンズコア形成工程
で用いられる電析浴を1次電析浴と呼ぶこととする。
【0035】図3に、1次電析浴を攪拌状態として電析
を行った場合と、1次電析浴を無攪拌状態として電析を
行った場合との、レンズコア3の真円度の比較を示す。
ここにおいて、レンズコア3の直径とは絶縁パターン2
を含む面内でのレンズコアの直径φ(図1(b)及び図
4も参照)をいう。また、レンズコア3の真円度は絶縁
パターン2を含む面内でのレンズコア3の断面円の真円
の程度を示すもので、図4に示すように、所定方向に沿
ったレンズコア3の直径φxと、その方向に直交する方
向に沿ったレンズコア3の直径φyとの比率φy/φx
で表される。すなわち真円度の数値が1に近いほど真円
に近い良好な円であるといえる。
【0036】図3に示されるように1次電析浴が無攪拌
状態の方が、レンズコア3の断面の真円度は良好となっ
ている。したがって、本実施の形態においては、レンズ
コア形成工程における1次電析浴を無攪拌状態にして電
析を行っている。
【0037】また、開口2aの中心を通り、絶縁パター
ン2に垂直な面内でのレンズコア3の曲率半径をr1と
したときに(図1(b)も参照)、図5に示すように、
レンズコア3の曲率半径r1と直径φとの比率r1/φ
は、金属析出量が増加してレンズコア3の直径φと開口
2aの直径dとの比率φ/dが約5以上になると一定値
に収束している。したがって、本実施の形態において
は、開口2aの直径をレンズコア3の直径の1/10以
下としてレンズコア3の形状を良好なものとしている。
【0038】このレンズコア形成工程においては、電析
の析出電流密度は2〜20A/dm2すなわち、面積10
0cm2あたり2〜20Aとされている。それにより形
成されるレンズコア3の表面を高精度に鏡面とすること
ができる。
【0039】また、絶縁パターン2にはダミー開口5が
配置されているので、図6に示すようにダミー開口5の
近傍にもニッケル金属が析出してダミーパターン5’と
なり、各開口2aにおける析出電流密度が均一とされ
て、最も外側に配置された開口2a近傍においても、良
好な形状のレンズコア3を得ることができる。
【0040】レンズコア形成工程によってレンズコア3
を形成した後に、スパッタリング・無電解メッキ等によ
りメタライズを行って、図7(a)に示すように、レン
ズコア3が形成された導電性基板1の表面全面に金属被
膜6を形成する。
【0041】続いて、ワット浴に2〜15g/lの1.
3.6ナフタレントリスルフォン酸3ナトリウムと0.
5〜5g/lのクマリンとを加えた電析浴を用い、図1
(c)及び図7(b)に示すようにレンズコア3、金属
被膜6の表面に光沢面3’を形成してレンズ金駒4とす
る(光沢面形成工程)。この光沢面形成工程で用いられ
る電析浴を2次電析浴と呼ぶこととする。
【0042】図8に、光沢面形成工程における2次電析
浴の液流方向を全方位的(ランダム)としたときの、そ
の液流速と光沢面3’を含むレンズ金駒4の曲率半径r
2との関係を示す。レンズ金駒4の曲率半径r2は、図
1(c)に示されるように、開口2aの中心を通り、絶
縁パターン2に垂直な面内でのレンズコア3及び光沢面
3’を含む曲率半径である。
【0043】図8に示されるように、液流方向がランダ
ムな状態においては、液流速とレンズ金駒4の曲率半径
r2とは一定の関係を示し、液流速が大きくなるほど曲
率半径も大きくなっている。したがって、本実施の形態
においては、光沢面形成工程における2次電析浴の液流
速を一定とし、液流方向をランダムとして電析を行って
いる。それにより、レンズ金駒4の曲率半径r2を高精
度に制御でき、さらにその回転対称性を向上させること
ができる。
【0044】この光沢面形成工程においては、電析の析
出電流密度は2〜20A/dm2とされている。それに
より、形成される光沢面3’の表面すなわちレンズ金駒
4の表面を高精度に鏡面とすることができる。
【0045】光沢面形成工程が完了すると、レンズ金駒
4を再度電析して図7(c)に示すように、その表面に
高耐久耐金属6’を形成する。それにより耐久性の高い
レンズ金型7を得ることができる。
【0046】このレンズ金型7を用いて、射出成形・熱
プレス等の方法により図示しないプラスチックレンズを
形成することにより、安価で高精度なプロジェクターレ
ンズ等のプラスチックレンズを得ることができる。
【0047】なお、本実施の形態においては、レンズコ
ア形成工程によってレンズコア3を形成した後に、スパ
ッタリング・無電解メッキ等によりメタライズを行って
金属被膜6を形成し、その後、光沢面形成工程によって
光沢面3’を形成したが、メタライズを行わずに、レン
ズコア3の表面に光沢面3’を形成してももちろんよ
い。
【0048】[変形例]本実施の形態においては、光沢
面形成工程における2次電析浴の液流速を一定とし、液
流方向をランダムとして電析を行っているが、2次電析
浴の液流速及び液流方向を一定の状態として電析を行っ
てもよい。
【0049】図9に示すように、液流方向が一定の状態
においては、液流速とレンズ金駒4の真円度とは一定の
関係を示し、液流速が大きくなるほど真円度の値も大き
くなっている。ここで、レンズ金駒4の真円度とは絶縁
パターン2を含む面内でのレンズ金駒4の断面円の真円
の程度を示すもので、所定方向に沿ったレンズ金駒4の
直径φx’と、その方向に直交する方向に沿ったレンズ
金駒4の直径φy’との比率φy’/φx’で表され
る。
【0050】したがって、液流方向を一定とし、かつ液
流速度を制御することにより、レンズ金駒4の形状を制
御することができ、レンズ金駒4を半球形状からずらし
た形状、例えば非球面形状とすることもできる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本願の請求項1に
係る発明によれば、半球状のレンズコアを形成するレン
ズコア形成工程と、レンズコアに光沢面を形成する光沢
面形成工程とを有しているので、レンズコアの内部応力
が少なく、レンズの曲率設計に自由度を与えることが可
能で、レンズ形状を高精度とすることができるととも
に、レンズ金駒の表面を鏡面とすることができる。
【0052】請求項2に係る発明によれば、電析の析出
電流密度を2〜20A/dm2としているので、形成され
たレンズコア又は光沢面の表面を鏡面とすることができ
る。
【0053】請求項3に係る発明によれば、無攪拌状態
の電析浴にて電析を行うので、回転対称性のよいレンズ
コアとすることができる。
【0054】請求項4に係る発明によれば、光沢面形成
工程において、液流速及び液流方向が一定の状態で電析
を行うので、半球形状からずらした形状、例えば非球面
形状のレンズ金駒の形状制御が可能となる。
【0055】請求項5に係る発明によれば、光沢面形成
工程において、液流速が一定でかつ液流方向がランダム
な状態で電析を行うので、回転対称性のよいレンズ金駒
とすることができる。
【0056】請求項6に係る発明によれば、開口の直径
が、電析によって開口近傍に析出したレンズコアの直径
の10分の1以下であるので、良好な形状のレンズ金駒
形状を得ることができる。
【0057】請求項7に係る発明によれば、レンズコア
形成工程の後にメタライズを行い、その後、光沢面形成
工程を行うので、レンズ金駒の形状を新たな曲率半径と
して制御することが可能となる。
【0058】請求項8に係る発明によれば、最も外側に
配置された開口のさらに外側に、ダミー開口が配置され
ているので、各開口における析出電流密度分布を均一に
することができ、開口近傍に析出するレンズコアの形状
を良好なものとすることができる。
【0059】請求項9に係る発明によれば、レンズコア
の内部応力が少なく、レンズの曲率設計に自由度を与え
ることが可能で、レンズ形状を高精度とすることができ
るとともに、表面が鏡面とされたレンズ金駒を得ること
ができる。
【0060】請求項10に係る発明によれば、レンズ金
駒に対して再度電析を行って、その表面に高耐久の金属
材料を形成してレンズ金型とすることができるので、レ
ンズ金型を耐久性の高いものとすることができる。
【0061】請求項11に係る発明によれば、耐久性の
高いレンズ金型を得ることができる。
【0062】請求項12に係る発明によれば、安価で高
精度なレンズを得ることができる。
【0063】請求項13に係る発明によれば、レンズを
安価で高精度なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るレンズ金駒の形成方
法を説明する工程図であって、(a)は、導電性基板上
に絶縁パターンを形成した様子を示し、(b)は絶縁パ
ターンの開口近傍にレンズコアを形成した様子を示し、
(c)は、レンズコアに光沢面を形成してレンズ金駒と
した様子を示す。
【図2】図1に示す導電性基板を模式的に示す斜視図で
ある。
【図3】レンズコア形成工程において、1次電析浴を攪
拌状態として電析を行った場合と、1次電析浴を無攪拌
状態として電析を行った場合との、レンズコアの真円度
の比較を示す図である。
【図4】レンズコア直径、真円度等を説明するための各
部寸法関係図である。
【図5】レンズコア形成工程におけるレンズコア直径と
開口径との比率と、レンズコア曲率半径とレンズコア直
径との比率との関係を示す図である。
【図6】導電性基板上のダミー開口近傍に金属が析出し
てダミーパターンが形成された様子を示す図である。
【図7】レンズコアをメタライズし、光沢面を形成し、
その後再度電析して表面に高耐久耐金属を形成する様子
を説明する図であって、(a)は、レンズコア3をメタ
ライズして表面に金属被膜を形成した様子を示し、
(b)は、光沢面を形成してレンズ金駒とした様子を示
し、(c)は、レンズ金駒の表面に高耐久金属を形成し
てレンズ金型とした状態を示す。
【図8】光沢面形成工程における2次電析浴の液流方向
を全方位的(ランダム)とした場合のその液流速とレン
ズ金駒の曲率半径との関係を示す図である。
【図9】光沢面形成工程における2次電析浴の液流方向
を一定とした場合のその液流速とレンズ金駒の真円度と
の関係を示す図である。
【符号の説明】
1…導電性基板 2…絶縁パターン 2a…開口 3…レンズコア 3’…光沢面 4…レンズ金駒 5…ダミー開口 5’…ダミーパターン 6…金属被膜 6’…高耐久金属 7…レンズ金型

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口を有する絶縁パターンを導電性基板上
    に形成し、電析により前記絶縁パターンの開口近傍にニ
    ッケル金属を析出させてレンズ金駒を形成するレンズ金
    駒形成方法において、 半球状のレンズコアを形成するレンズコア形成工程と、 該レンズコアに光沢面を形成する光沢面形成工程とを有
    し、 該光沢面形成工程において、ワット浴に2〜15g/l
    の1.3.6ナフタレントリスルフォン酸3ナトリウム
    と0.5〜5g/lのクマリンとを加えた電析浴を用い
    ることを特徴とするレンズ金駒形成方法。
  2. 【請求項2】前記レンズコア形成工程又は前記光沢面形
    成工程において、電析の析出電流密度を2〜20A/d
    2としたことを特徴とする請求項1に記載のレンズ金
    駒形成方法。
  3. 【請求項3】前記レンズコア形成工程において、無攪拌
    状態の電析浴にて電析を行うことを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載のレンズ金駒形成方法。
  4. 【請求項4】前記光沢面形成工程において、液流速及び
    液流方向が一定の状態で電析を行うことを特徴とする請
    求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載のレンズ
    金駒形成方法。
  5. 【請求項5】前記光沢面形成工程において、液流速が一
    定でかつ液流方向がランダムな状態で電析を行うことを
    特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に
    記載のレンズ金駒形成方法。
  6. 【請求項6】前記開口の直径が、電析によって該開口近
    傍に析出した前記レンズコアの直径の10分の1以下で
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいず
    れか1項に記載のレンズ金駒形成方法。
  7. 【請求項7】前記レンズコア形成工程の後にメタライズ
    を行い、その後、光沢面形成工程を行うことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項に記載のレ
    ンズ金駒形成方法。
  8. 【請求項8】前記絶縁パターンには前記開口が所定間隔
    に複数配置され、最も外側に配置された前記開口のさら
    に外側に、析出電流密度分布を均一にするためのダミー
    開口が配置されていることを特徴とする請求項1乃至請
    求項7のうちいずれか1項に記載のレンズ金駒形成方
    法。
  9. 【請求項9】請求項1乃至請求項8のうちいずれか1項
    に記載のレンズ金駒形成方法によって形成されたレンズ
    金駒。
  10. 【請求項10】請求項9に記載のレンズ金駒に対して、
    再度電析を行ってレンズ金型とすることを特徴とするレ
    ンズ金型形成方法。
  11. 【請求項11】請求項10に記載のレンズ金型形成方法
    によって形成されたレンズ金型。
  12. 【請求項12】請求項11に記載のレンズ金型を用いて
    レンズを形成することを特徴とするレンズ形成方法。
  13. 【請求項13】請求項12に記載のレンズ形成方法によ
    って形成されたレンズ。
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