JP2002325864A - ワンピースゴルフボール - Google Patents

ワンピースゴルフボール

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JP2002325864A
JP2002325864A JP2001136519A JP2001136519A JP2002325864A JP 2002325864 A JP2002325864 A JP 2002325864A JP 2001136519 A JP2001136519 A JP 2001136519A JP 2001136519 A JP2001136519 A JP 2001136519A JP 2002325864 A JP2002325864 A JP 2002325864A
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Koichi Fujisawa
光一 藤澤
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    • A63B37/0072Characteristics of the ball as a whole with a specified number of layers
    • A63B37/0073Solid, i.e. formed of a single piece

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、経日によって黄ばんだりせず、白
色を維持し、かつ、耐久性に優れたワンピースゴルフボ
ールを提供する。 【解決手段】 本発明は、ゴム組成物を加硫成形してな
るゴルフボール本体をクリアー塗膜で被覆したワンピー
スゴルフボールであって、前記ゴム組成物中の顔料とし
て作用する成分は、基材ゴム100質量部に対して1〜
7質量部の酸化チタンと、0.05〜0.2質量部の青
色系顔料であることを特徴とするワンピースゴルフボー
ルである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム組成物を加硫
成形してなるゴルフボール本体をクリアー塗膜で被覆し
たワンピースゴルフボールに関するものであり、より詳
しくは、耐久性に優れ、かつ、経日によって黄ばまず、
白色の色調を維持できるワンピースゴルフボールに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ワンピースゴルフボールは、ボー
ルの表面を鮮やかな白色とするために白色塗料を塗装し
た後、クリアー塗装をしていた。しかし、ワンピースゴ
ルフボールは、練習場で使用されることが多く、繰返し
打撃されて、白色塗膜が剥離を生じたり、クラブフェー
スに白色塗料が付着する問題が指摘されていた。また、
白色塗膜が剥離すると、白色塗膜とゴルフボール本体の
色とが異なるので、剥離箇所が目立ち、ゴルフボールの
外観を低下する原因になっていた。
【0003】そこで、白色塗料を塗装せずにゴルフボー
ル本体に直接クリアー塗料のみを塗装したワンピースゴ
ルフボールが使用されているが、白色塗料を塗装したワ
ンピースゴルフボールに比べて、白色度が劣るという問
題点がある。
【0004】ゴルフボール本体に白さを付与する技術と
して、特開平7−51403号公報には、ゴム組成物中
に酸化チタンを加え、さらに、青色系顔料と紫色系顔料
とを適量配合することによって、クリアー塗料のみの塗
装でも白色の色調を呈するゴルフボールが開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】練習場で使用されるゴ
ルフボールの使用期間は、数年に及ぶこともあり、ゴル
フボールには、その外観が数年に渡って白色の色調を有
することや、打撃に対する耐久性が要求される。従来の
ゴルフボールは、作製した直後は白色の色調を有してい
るが、長期間使用されている間に、劣化して黄ばんだ色
調となる。
【0006】特開平7−51403号公報には、上述し
たような長期間に渡って白色の色調を有するという観点
からの検討がなされていない。また、白色を呈するため
に酸化チタンを多量に含有させた場合には、ゴルフボー
ル本体の耐久性が低下するという問題がある。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、初期は勿論のこと、長期間に渡って白色の色調
を有し、かつ、耐久性に優れたワンピースゴルフボール
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ゴム組成物を
加硫成形してなるゴルフボール本体をクリアー塗膜で被
覆したワンピースゴルフボールであって、前記ゴム組成
物中の顔料として作用する成分は、基材ゴム100質量
部に対して1〜7質量部の酸化チタンと、0.05〜
0.2質量部の青色系顔料であることを特徴とするワン
ピースゴルフボールである。また、前記ワンピースゴル
フボールの外観色調をLab方式で表わした時の初期b
値は、−16≦b≦−8であることが好ましい。
【0009】また、サンシャインウエザーメーターによ
る120時間の耐侯試験後のワンピースゴルフボールの
外観色調のWcieは75以上であることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、基材ゴム100質量部
に対して1〜7質量部の酸化チタンと0.05〜0.2
質量部の青色系顔料とからなる顔料として作用する成分
を添加したゴム組成物、さらに必要に応じて共架橋剤等
を配合したゴム組成物を過酸化物で加硫成形してなるゴ
ルフボール本体をクリアー塗膜で被覆したワンピースゴ
ルフボールである。まず、本発明で用いる各成分につい
て説明する。
【0011】前記ゴム組成物に含有される基材ゴムとし
ては、ブタジエンゴム(BR)、エチレン・プロピレン
・ジエン3元共重合体(EPDM)、イソプレン(I
R)、ブチルゴム(IIR)、天然ゴム(NR),アク
リロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)、スチレン・
ブタジエンゴム(SBR)などの1種又は2種以上が用
いられる。このうち、ブタジエンを主成分とするゴムが
望ましく、具体的には、使用される上記基材ゴムの50
質量%以上がブタジエンゴムであることが望ましい。ま
た、ブタジエンゴムとしては、シス−1,4−結合の含
有割合が90%以上のハイシスポリブタジエンを用いる
ことが好ましく、例えば、日本合成ゴム社製のハイシス
ポリブタジエンゴムBR−11が挙げられる。
【0012】前記共架橋剤としては、アクリル酸やメタ
クリル酸などのα,β−エチレン性不飽和カルボン酸及
び/又はその金属塩等が挙げられ、例えば、アクリル酸
亜鉛、メタクリル酸亜鉛などがある。また、前記過酸化
物としては、ジクミルパーオキサイド、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサンなどが挙げられる。
【0013】本発明では、前記ゴム組成物の顔料として
作用する成分として、白色顔料として作用する酸化チタ
ンとゴルフボール本体へ鮮やかさを付与する青色系顔料
のみを用いる。白色系顔料として前記酸化チタンを用い
るのみでは、鮮やかな白色の色調を有するゴルフボール
が得られないのみならず、基材ゴムやクリアー塗膜など
が経日劣化して黄ばんできた場合にも、白色の色調を維
持することができないからである。そこで、本発明で
は、経日劣化による黄ばみを防止する観点からも、ゴム
組成物の顔料として作用する成分として、青色系顔料を
用いる。青色と黄色とは補色の関係にあるので、ゴルフ
ボール本体の青色度を増しておけば、クリアー塗膜や基
材ゴムが経日で黄変した場合にも、白色の色調が得られ
るからである。
【0014】また、本発明で顔料として作用する成分
を、酸化チタンと青色系顔料のみとしているのは、他の
色の顔料を併用すると、所望のあざやかな白色の色調が
得られないからである。
【0015】前記酸化チタンの添加量は、前記基材ゴム
100質量部に対して、1質量部以上、好ましくは2質
量部以上、7質量部以下、好ましくは5質量部以下であ
る。添加量が、1質量部未満であると、白色度の付与が
十分でなく透明感を有するワンピースゴルフボールとな
るからである。また、添加量が7質量部を超えると、得
られるワンピースゴルフボールの耐久性が低下するから
である。本発明では、酸化チタンの含有量を1質量部〜
7質量部と比較的低い領域に設定することによって、ワ
ンピースゴルフボールに耐久性を付与することができ
る。
【0016】前記青色系顔料の添加量は、基材ゴム10
0質量部に対して、0.05質量部以上、好ましくは
0.10質量部以上、0.2質量部以下、好ましくは
0.15質量部以下である。前記青色系顔料の添加量
が、0.05質量部未満であると、ゴルフボール本体の
青色度合いが低すぎて、ゴム組成物やクリアー塗膜が経
日黄変した場合に、白色の色調を維持できないからであ
る。また、0.2質量部を超えると、初期の色調の青色
度合いが高くなり過ぎるので好ましくない。また、本発
明の様に、従来ゴルフボールに使用されている青色系顔
料の使用量よりも比較的多量の青色系顔料を使用すれ
ば、耐久性を向上するために酸化チタン量を低目に設定
した場合にも、ゴルフボールに透明感が出てくるのを防
止することができる。
【0017】前記青色系顔料は、特に制限されないが、
例えば、群青(ウルトラマリンブルー)、コバルトブル
ー、ファストスカイブルー、フタロシアニンブルー、紺
青(プルシアンブルー)などがある。
【0018】本発明のワンピースゴルフボールの初期に
おける外観色調は、Lab方式で表わした時に、−16
≦b≦−8とすることが好ましい。本発明で「初期」と
は、ゴルフボール作製直後の状態を意味する。初期外観
色調のb値が−16未満であると青色度合が強すぎ、−
8超であると経日変化によって黄変した際に、白色が損
なわれるからである。
【0019】ここで、色調のLab表示とは、JIS−
Z−8701又はJIS−Z−8728に規定されてお
り、測定されるLab色差は、三刺激値X,Y,Zを用
いて次のように換算される。尚、測定には、刺激値直読
方法を採用しているミノルタ製のCR−221の色差計
を用いている。 L=116(Y/YN)1/3−16 a=500[(X/XN)1/3−(Y/YN)1/3} b=200[(Y/YN)1/3−(Z/ZN)1/3} XN,YN,ZN:完全拡散反射面のX,Y,Z系におけ
る三刺激値L値は明度の指標となるもので、L値が大き
いほど明るい。a値とb値は、色相の指標となるもの
で、a値が大きくなると赤方向の色となり、小さくなる
と緑方向の色となる。またb値は大きくなると黄方向の
色となり、小さくなると青方向の色となる。
【0020】本発明ではさらに、前記ワンピースゴルフ
ボールのサンシャインウエザーメーターによる120時
間の耐侯試験後のb値は、−14≦b≦0であることが
好ましい。b値が0を超えると黄色の度合が強くなり、
白色の色調が損なわれるからである。また耐侯試験後の
b値を−14未満とするためには、初期b値を少なくと
も−16未満とする必要があり、ゴルフボールの初期色
調の青色度が強くなり過ぎるからである。
【0021】前記耐侯試験は、長期の耐侯性を促進する
試験であって、JIS D 0205に準じて、サンシ
ャインウエザーメーターを用いて実施することができ
る。
【0022】前記ワンピースゴルフボールの初期および
耐候試験後のa値は、特に限定されるものではないが、
初期および耐侯試験後のa値は、−3.5以上、より好
ましくは−3.0以上、1.0以下、より好ましくは
0.0以下であることが望ましい。a値が−3.5未満
では、緑色度が高くなり、1.0超では、赤色度が高く
なり、いずれの場合もゴルフボールに暗く重い印象を与
えることになるからである。
【0023】本発明では、上述したように基材ゴム10
0質量部に対して1〜7質量部の酸化チタンと0.05
〜0.2質量部の青色系顔料とを用いることによって、
ゴルフボール作製直後は勿論のこと、耐侯試験後におい
ても鮮やかな白色の外観色調を維持することができる。
ゴルフボールの白色の色調は、「ISO 105−J0
2」に定められる「白さを表わす指数」であるWcieに
よって表わすことができ、数値が小さくなるほど白さに
欠けることを示す。
【0024】ここで、Wcieは、ミノルタ製のCR−
221(2度視野、3mmφ、光源D65)の色差計を用
いたY x y測定にて、以下の様に求められる。 CIE・ISOの白色度式 Wcie=Y+800(X0−X)+1700(Y0
Y) X0、Y0はD65照明の完全拡散面の色度座標 X0=0.3127、Y0=0.3291
【0025】本発明のワンピースゴルフボールは、サン
シャインウエザーメーターによる120時間の耐侯試験
をした後の外観色調のWcieが75以上、好ましくは
80以上、より好ましくは90以上、さらに好ましくは
93以上であることが望ましい。Wcieが75未満で
はくすんだ白さとなってしまい外観を損なうからであ
る。尚、このWcieの上限については、特に限定され
るものではないが、ゴルフボールの材質等の制限上、1
45以下、好ましくは135以下、より好ましくは12
5以下としても良い。また、前記ワンピースゴルフボー
ルの初期Wcieは、108以上、より好ましくは11
5以上、145以下、より好ましくは142以下、さら
に好ましくは133以下とすることが望ましい。初期W
cieが108未満であると、初期の白色色調が低下す
るばかりでなく、耐侯試験後においても良好な白色色調
を維持できないからである。
【0026】前記ゴム組成物は、上記酸化チタン、青色
系顔料の他に、さらに硫酸バリウム、炭酸カルシウム、
酸化亜鉛等の通常の充填剤や、軟化剤や老化防止剤等を
含むことができ、基材ゴム、顔料、充填剤、共架橋剤等
をロール・ニーダで配合し、加熱加圧成形することによ
りワンピースゴルフボール本体を得ることができる。
【0027】本発明のワンピースゴルフボールは、前記
ゴルフボール本体にクリアーペイントを塗装して、ボー
ル本体をクリアー塗膜で被覆したワンピースゴルフボー
ルである。
【0028】前記クリアーペイントは、実質上顔料成分
を含まないペイントであれば、限定されず、例えば、ウ
レタン樹脂系、エポキシ樹脂系、アクリル樹脂系等の溶
剤型、水溶型、水分散型等のペイント等を使用すること
ができ、特に打撃による変形や衝撃に対して、高い耐久
性を有し、塗装作業性にも優れるという点から、溶剤型
ウレタン樹脂が好ましい。
【0029】前記クリア塗膜は、視認性を高める目的
や、耐候性をさらに高めるために、蛍光増白剤、紫外線
吸収剤、光安定剤等を含むことができる。
【0030】前記蛍光増白剤とは、布、紙、プラスチッ
クス等に添加して、その白さを増大させる物質をいい、
日光スペクトルの内、紫外線領域(330nm〜380
nm)の光を吸収し、可視部の青紫色光(400nm〜
450nm)を蛍光として発する性質を有するものであ
れば、特に限定されない。
【0031】前記蛍光増白剤としては、例えば、スチル
ベン誘導体系、ベンゼン及びビフェニルのスチリル誘導
体、ビス(ベンザゾール−2−イル)誘導体、クマリ
ン、カルボスチリル、ナフタルイミド、ジベンゾチオフ
ェン−5,5−ジオキシドの誘導体、ピレン誘導体、ピ
リドトリアゾールなどが挙げられ、より好ましくは、
4,4'−ジアミノスチルベン−2,2'−ジスルホニッ
クアシッドの誘導体、4−メチル−7−ジエチルアミノ
クマリン、2,5−ビス(5−tert−ブチル−2−
ベンズオキサオゾリル)チオフェン等が挙げられる。前
記紫外線吸収剤としては、例えば、サリチル酸誘導体、
ベンゾフェノン類、ベンゾトリアゾール類、置換アクリ
ロニトリル類及びニッケル錯体などが挙げられ、前記光
安定剤としては、ヒンダードアミン系のものが挙げられ
る。
【0032】前記クリアーペイントを塗布する方法は、
特に限定されず、例えば、溶剤型のクリアーペイントを
スプレーガンで塗装する方法が挙げられる。塗布された
クリアーペイントの塗膜厚は、特に限定されないが、好
ましくは3μm以上、好ましくは25μm以下である。
前記クリアーペイントの塗膜厚が3μmより小さいと、
ゴルフボールの光沢が低下する。また、膜厚が25μm
より大きくなると、ディンプルの効果がなくなり、ゴル
フボールの飛行性能の低下を招くからである。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳細に説明す
るが、本発明は、下記実施例によって限定されるもので
はなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲の変更、実施の
態様は、いずれも本発明の範囲内に含まれる。
【0034】[評価方法] 初期外観 100人のゴルファーによって、ワンピースゴルフボー
ルの初期(製造後、耐候試験前)外観の評価を行なっ
た。 評価基準:◎:外観が良いと感じた人が80人以上 ○:外観が良いと感じた人が51人から79人 ×:外観が良いと感じた人が50人以下 耐侯性試験後外観 ワンピースゴルフボールについてスガ試験機(株)製サ
ンシャインスーパーロングライフウェザーメーターを用
いてJIS D 0205に基づき、下記の条件で耐侯
テストを行なった。100人のゴルファーによって、耐
侯試験後のゴルフボールの外観評価を行なった。 耐侯試験の条件:槽内温度63℃、湿度50%、60分
中12分間降雨の条件で120時間照射 評価基準:◎:外観が良いと感じた人が80人以上 ◎:外観が良いと感じた人が51人から79人 ×:外観が良いと感じた人が50人以下
【0035】[耐久試験]ワンピースゴルフボールをエア
ーガンを用いて、45m/秒の速度で金属板に衝突さ
せ、ゴルフボールが割れるまでの回数を測定した。各ゴ
ルフボールについて得られた値を、実施例1の測定回数
を100として、指数化した値で示した(数値が大きい
程、耐久性が良い)。
【0036】[ワンピースゴルフボールの製造及び評価]
表1の配合組成に基づき、ゴム組成物を混練し、160
℃30分加圧成形し、実施例1〜11及び比較例1〜5
のワンピースゴルフボール本体を得た。前記ゴルフボー
ル本体にクリアーペイントを塗布して乾燥し、クリアー
塗膜で被覆されたワンピースゴルフボールを得た。得ら
れたワンピースゴルフボールの初期外観、耐侯試験後外
観、耐久性等について測定し、結果を表1に示した。
【0037】
【表1】
【0038】表1より、本発明のゴルフボールは、初期
b値が−15.5〜−8.1であり、初期Wcieが1
15〜142のあざやかな白色を有するゴルフボールが
得られ、初期外観も優れていた。また、耐侯試験後のb
値及びWcieはそれぞれ−10.7〜−2.0、80
〜106であり、黄色味のない白色のゴルフボールが得
られ、本発明のゴルフボールは長期の耐侯性に優れてい
ることが分かった。
【0039】比較例1は、酸化チタンの含有量が1質量
部であり、青色系顔料の含有量が0.03質量部と少な
い場合である。比較例1のゴルフボールは、酸化チタン
の含有量が少なく、かつ、青色系顔料の含有量が少ない
ので透明感のあるゴルフボールが得られ、初期外観が低
下した。また、初期b値が−6.5と大きいために、耐
侯試験後のb値が0.9である黄色味を帯びたゴルフボ
ールが得られた。さらに、初期Wcieが105であ
り、初期白色色調が低下していることに加えて、耐侯試
験後のWcieの値が68となり、白色の外観色調が一
層低下した。
【0040】比較例2は、酸化チタンの含有量が1質量
部であり、青色系顔料の含有量が0.22質量部と多い
場合である。比較例2のゴルフボールは、初期b値が−
18.3と小さすぎるので、青味を帯びたゴルフボール
となり、白色の色調が損なわれた。比較例3のゴルフボ
ールは、青色系顔料の含有量が少ないので、初期b値が
−5.1と大きく、耐侯試験後のb値が1.2である黄
色味の帯びたゴルフボールとなった。さらに、耐侯試験
後のWcieの値が70であることより、白色の外観色
調も損なわれている。また、酸化チタンの含有量が9質
量部と多いために、ゴルフボールの耐久性が低下してい
る。比較例4のゴルフボールは、ゴルフボールの外観色
調には問題がないものの、酸化チタンの含有量が9質量
部と多いために、ゴルフボールの耐久性が低下した。
【0041】比較例5のゴルフボールは、顔料として作
用する成分として酸化チタンと青色系顔料に加えて紫色
系顔料を用いた場合である。紫色系顔料を併用した場合
には、初期Wcieが107であり、初期白色色調が低
下していることに加えて、耐侯試験後のWcieの値が
69となり、白色の外観色調が一層低下し、本願発明が
目的とする様な鮮やかな白色の色調を有するゴルフボー
ルが得られないことが明らかとなった。
【0042】
【発明の効果】本発明のワンピースゴルフボールは、酸
化チタンを基材ゴム100質量部に対して1〜7質量部
しか用いていないので、耐久性に優れる。また、青色系
顔料を0.05〜0.2質量部併用することによって、
ゴルフボールの外観に鮮やかな白さを付与するのみなら
ず、ゴルフボール本体を構成するゴム組成物や、クリア
ー塗膜が劣化黄変した場合にも、白色の外観を維持した
ゴルフボールが得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム組成物を加硫成形してなるゴルフボ
    ール本体をクリアー塗膜で被覆したワンピースゴルフボ
    ールであって、前記ゴム組成物中の顔料として作用する
    成分は、基材ゴム100質量部に対して1〜7質量部の
    酸化チタンと、0.05〜0.2質量部の青色系顔料で
    あることを特徴とするワンピースゴルフボール。
  2. 【請求項2】 前記ワンピースゴルフボールの外観色調
    をLab方式で表わした時の初期b値は、−16≦b≦
    −8である請求項1に記載のワンピースゴルフボール。
  3. 【請求項3】 前記ワンピースゴルフボールについてサ
    ンシャインウエザーメーターによる120時間の耐侯試
    験をした後の外観色調のWcieが75以上である請求
    項1又は2に記載のワンピースゴルフボール。
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