JP2002325646A - 椅子のロッキング装置 - Google Patents

椅子のロッキング装置

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JP2002325646A
JP2002325646A JP2001132627A JP2001132627A JP2002325646A JP 2002325646 A JP2002325646 A JP 2002325646A JP 2001132627 A JP2001132627 A JP 2001132627A JP 2001132627 A JP2001132627 A JP 2001132627A JP 2002325646 A JP2002325646 A JP 2002325646A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可動式の第1支軸を備えたシンクロ椅子におい
て、背もたれの後傾範囲を変更するための調節装置を堅
牢で操作しやすい構造にする。 【手段】調節装置32は、座受けベース13に固定されたフ
レーム33と、フレーム33に前後動自在に取り付けたスラ
イドストッパー34と、フレーム33に回転自在に取り付け
たロータリストッパー35と、ロータリストッパー35を回
転操作するレバー10とを備えている。ロータリストッパ
ー35には第1〜第4の支持部49〜52が左右方向に並んだ
状態で形成されており、スライドストッパー34には第1
〜第4の段部41〜44が左右方向に並設されている。ロー
タリストッパー35を少しずつ回転するとスライドストッ
パー34が少しずつ前後動し、スライドストッパー34とシ
ンクロ用第1支軸との間隔が変化し、背もたれの後傾可
能範囲が変る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、後傾動自在な背も
たれを備えたロッキング椅子において、背もたれの後傾
範囲を変えることのできる調節装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ロッキング椅子における背もたれの調節
装置には、背もたれを自由に後傾できるフリー状態と特
定のロック姿勢とに選択する態様と、背もたれの後傾範
囲を変える態様とがある。
【0003】前者の態様において、ロック姿勢として
は、後傾してない姿勢の1段階でのみロックできるも
の、後傾していない姿勢と後傾し切った姿勢との2段階
にロックできるもの(例えば特開2000−28778
5号参照)、後傾していない姿勢と後傾し切った姿勢と
中間姿勢との3段以上に段階的にロックできるもの(例
えは特開2000−14485号参照)、任意の姿勢に
ロックできるもの(例えば実用新案登録第254503
5号参照)がある。
【0004】他方、背もたれの後傾範囲を変える態様と
して、特公昭64−6733号公報には、背もたれに連
動して上下動する板金製部材に階段状の有段ストッパー
穴を形成し、レバーのストッパーピンを水平移動させ
て、有段ストッパー穴のいずれかの段部に移動させるこ
とにより、全く後傾しないロック姿勢と、完全に後傾し
切るフリー状態と、最大ストロークの半分程度まで後傾
し得る中間状態とに切り換えできるようにすることが記
載されている。
【0005】また、特許第2533065号公報には、
調節手段として積層状に重なった多数枚のストッパー板
を使用し、背もたれの後傾ストロークをストッパー板の
厚さ寸法ずつ調節できるようにした技術が開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特公昭64−6733
号や特許第2533065号のように、背もたれの後傾
ストロークを調節できると、例えば執務状態と休息状態
とでロッキング状態を切り換えできるため、使用者の好
みに応じたロッキング状態を提供し得る利点がある。
【0007】しかし、特公昭64−6733号のように
ストッパーピンをレバーで水平移動させる調節手段で
は、レバーの回動をストッパーピンの水平移動に変換す
ることになるため、レバーとストッパーピンとの連結箇
所のガタがあるとストッパーピンが正確な位置に移動し
ない虞があった。
【0008】また、ストッパーの水平動とレバーの回動
とを許容するためにはある程度のスペースが必要である
ため、他の部材と調和しにくくて汎用性が低いという問
題もあった。特に、座体が背もたれの後傾動に連動して
後退及び後傾するシンクロタイプの椅子では、座体と傾
動部材との動きが複雑であるため、特公昭64−673
3号の調節手段を適用するのは厄介であった。
【0009】他方、特許第2533065号の構成で
は、多数枚のストッパー板を異なった枚数ずつグループ
として移動させるのが厄介で、操作構造が複雑になると
いう問題があった。
【0010】本発明はこのような現状を改善することを
目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、脚
体と、座体と、弾性支持手段に抗して後傾動する背もた
れと、背もたれの後傾範囲を変えるための後傾調節装置
とを備えている椅子において、前記後傾調節装置は、レ
バーの操作によって回転するロータリストッパーを備え
ており、背もたれの後傾動に連動して動く部材をロータ
リストッパーの外周面で直接に又は他の部材を介して間
接的に支持し得るように設定されている。
【0012】請求項2の発明では、椅子は、脚柱の上端
に設けた座受けベースと、座体と、背もたれが取付くと
共に後傾動自在な傾動部材と、傾動部材の後傾動を弾性
的に支持するばね手段と、傾動部材の後傾範囲を変える
ための後傾調節装置とを備えている。
【0013】更に、前記座受け体は第1軸によって座受
け体に軸支され、前記傾動部材は第2軸によって座受け
体に軸支され、更に、座体と傾動部材とは第3軸によっ
て連結されており、第1軸と第2軸とのうちいずれか一
方を前後動可能な可動軸とすることにより、背もたれの
後傾動に連動して座受け体が後退動及び/又は後傾動す
るようになっている。
【0014】そして、前記後傾調節装置は、前記可動軸
と平行に延びる回転軸の回りに回転するように座受け体
に取り付けられたロータリストッパーと、このロータリ
ストッパーを回転操作するレバーとを備えており、ロー
タリストッパーの回転によって可動軸の移動許容範囲が
変わるようになっている。
【0015】請求項3の発明では、請求項2において、
前記ロータリストッパーと可動軸との間には、可動軸に
向けて遠近移動自在で且つばねによってロータリストッ
パーに当接する状態に付勢されたスライドストッパーが
配置されている。
【0016】そして、前記ロータリストッパーとスライ
ドストッパーとのうち何れか一方又は両方に、ロータリ
ストッパーの回転によってスライドストッパーを可動軸
に向けて段階的に前進させる押し出し手段と、ロータリ
ストッパーを各段階ごとに保持する係合手段とを設けて
おり、ロータリストッパーにある程度の回転トルクを付
与すると前記係合手段の係合が解除されるようになって
いる。
【0017】
【発明の作用・効果】いずれの請求項においても、ロー
タリストッパーにレバーを同心状に接続し、レバーをそ
の軸心回りに回転させるだけでロータリストッパーを回
転操作することができる。このため操作機構が著しく簡
単となる。その結果、ロータリストッパーを応答性よく
正確に回転させて、背もたれの後傾ストロークの調節を
正確に行うことができる。
【0018】また、レバーやロータリストッパーの回転
を許容するための広いスペースは必要ないため、請求項
2に記載したように、様々の構造の椅子に容易に適用す
ることができ、汎用性が高い。特に、メカニズムが単純
であるため、座体が背もたれの後傾動に連動して後退及
び後傾するシンクロタイプの椅子についても、容易に適
用することができる。
【0019】請求項2の場合、ロータリストッパーをカ
ム構造とすることにより、可動軸をロータリストッパー
で直接に支持することも可能であるが、ロータリストッ
パーで直接に支持すると、ロータリストッパーの回転可
能範囲には限度があることから、各調節位置においてロ
ータリストッパーと可動軸との当接面積を確保するため
には、調節の段数をあまり多くできない虞がある。
【0020】これに対して請求項3の構成にすると、ロ
ータリストッパーの回転によってスライドストッパーを
可動軸に向けて段階的に前進させる押し出し手段を形成
するに当たっての制約が少なくなるため、スライドスト
ッパーで可動軸を的確に支持しつつ、スライドストッパ
ーを可動軸に向けて前進させる段数を多くできる。
【0021】また、各調節段階において、ロータリスト
ッパーとスライドストッパーとはばねによって係合状態
が保持されているため、振動などによって調節状態が変
わってしまうことはなく、しかも、ある程度の力をかけ
るとロータリストッパーは容易に回転させ得るため、操
作の容易性が損なわれることもない。
【0022】むしろ、ばねの存在により、ユーザーは係
合手段がカチカチと係脱する状態を手の感触で確認でき
るため、ロータリストッパーを不完全な位置で停止させ
てしまうこともなく、操作の確実性にも優れていると言
える。
【0023】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。まず、椅子の基本的な構造を図1〜図
4に基づいて説明する。
【0024】(1).基本構造 図1は椅子の正面図、図2は椅子の右側面図であり、こ
れらの図に示すように、椅子は、脚体1と座体2と背も
たれ3と肘掛け装置4とを備えている。脚体1は、放射
状に延びる枝杆を備えた脚本体5と、脚本体5の中央部
に立設した脚柱(ガスシリンダ)6とを備えている。
【0025】脚柱6は脚カバー7で、座体2の下方の機
構部は支基カバー8でそれぞれ覆われており、支基カバ
ー8からは、昇降調節用レバー9と背もたれ調節用レバ
ー10とが左右逆向きに露出している。また、座体2の
側部の下面も座カバー11が覆われている。また、背も
たれ3には腰受け部12が一体に取付けられており、腰
受け部12に肘掛け装置4を取付けている。
【0026】図3は、座体2や背もたれ3を取付けるた
めの主要部材の分離斜視図、図4はカバー7,8を省略
した状態での椅子の縦断右側面図である。これらの図に
示すように、脚柱6の上端には上向きに開口した箱状の
座受けベース13が固定されている。座受けベース13
の後部には、脚柱6が嵌まるブッシュを固定するための
第1ブラケット14が固着されている。
【0027】座受けベース13の上方には中間部材15
が配置されている。中間部材15は左右の側板を備えて
おり、その前部を第1軸16によって座受けベース13
に取付けている。中間部材15の後傾動と後退動とを許
容するため、座受けベース13において第1軸16が嵌
まる穴は前後長手の長穴17になっており、これにガイ
ドブッシュ18を介して第1支軸16が嵌まっている。
【0028】また、座受けベース13の左右側板には、
それぞれレバー挿通穴19,20が空いている。
【0029】座受けベース13のうちやや後ろ寄り部位
の下面には正面視下向きコ字状の第2ブラケット21が
固着されており、この第2ブラケット21に、傾動部材
22が第2軸23によって後傾動自在に連結されてい
る。傾動部材22は、正面視で左右上向きに傾斜する羽
根板22aを備えており、この羽根板22aに前記腰受
け部12がねじで固定されている。
【0030】また、図4に示すように、座受けベース1
3の後部は側面視で斜め上向きに傾斜しており、この傾
斜部に、ねじ軸24を上方から挿入している。ねじ軸2
4には下方からばね受け筒25が嵌まっており、ばね受
け筒25には、ばね手段の一例としての圧縮コイルばね
26と、ねじ軸24に螺合した調節摘まみ27とが嵌め
込まれている。
【0031】従って、人が背もたれ3にもたれ掛かる
と、当該背もたれ3と腰受け部12と傾動部材22とは
コイルばね26の弾性に抗して後傾動する。
【0032】中間部材15の後部と傾動部材22の前後
中間部とは第3軸28によって相対回動可能に連結され
ている。
【0033】座体2は、前後に分離したインナー板2
a,2bと、これらに跨がった状態で張られたクッショ
ン2cとから成っている。前後のインナー板2a,2b
は、側面視で相対的に屈曲し得る状態で連結されてい
る。かつ、前部インナー板2aは中間部材15に取付け
られており、後部インナー板2bは腰受け部12に取付
けられている。
【0034】そして、着座した人が背もたれ3にもたれ
掛かると、背もたれ3及び腰受け部12の後傾動に連動
して、中間部材15及び座体2は後退しつつ後傾する。
その場合の中間部材15の後退及び後傾の最大ストロー
クは、第1軸16が長穴17で移動することによって規
制されてる。
【0035】なお、詳細な説明は省略するが、本実施形
態では、第1軸16が長穴17を一杯に移動し切ること
によって中間部材15の後退動が停止しても、座体2は
僅かながら後退動し得る。もちろん、座体2と中間部材
15とは全く同じ動きであっても良い。
【0036】(2).背もたれ調節装置 次に、背もたれ3の後傾範囲を規制する調節装置32に
ついて、図5以下の図面を参照して説明する(図1〜図
4では調節装置は表示していない)。
【0037】図5は中間部材15を省略した状態での座
受けベース13の平面図、図6は調節装置32の分離斜
視図、図7及び図8は主要部材を図6とは方向から見た
斜視図、図9は分離側断面図、図10 のうち(A)は
図5のA−A視断面図、(B)は図5のB−B視断面
図、図11及び図12は動きを示す断面図である。
【0038】背もたれ調節装置32は、第1軸16の後
方において座受けベース13にねじ止め等によって固定
されたフレーム33と、フレーム33に前後動自在に取
り付けたスライドストッパー34と、フレーム33に回
転自在に取り付けたロータリストッパー35と、ロータ
リストッパー35を回転操作する前記レバー10とを備
えている。
【0039】フレーム33は、左右の側板33aと前後
の起立片36とを備えており、左右の側板33aに貫通
した回転軸37により、スライドストッパー34とロー
タリストッパー35とがフレーム33に取り付けられて
いる。また、回転軸37の端部にレバー10がピン38
で固定されている。
【0040】スライドストッパー34は、前記回転軸3
7が嵌まる前後長手の長穴39が形成された側板34
と、第1軸16に当接し得る当接部40と、押し出し手
段の一環を成すために当接部40に連接して形成した第
1〜第4の段部41〜44と、下部において前後方向に
延びる樋部45とを備えている。
【0041】当接部40はスライドストッパー34の左
右全長にわたって延びており、このため第1軸16を安
定した状態で支持できる利点がある。例えば図8から容
易に理解できるように、第1〜第4の段部41〜44は
平面視で第1段部41が中央に位置し、第2段部42〜
第4段部44は左右に振り分けた状態で配置されてい
る。
【0042】また、平面視で第1段部41が最も後方に
突出しており、第4段部44に行くに従って後ろ向き突
出寸法が小さくなるように設定している。換言すると、
第1段部41の前後厚さが最も厚く、第4段部44に行
くに従って前後厚さが薄くなっている。
【0043】また、各段部41〜44の上端は側面視で
面取り状の傾斜面46(図8参照)になっている(ロー
タリストッパー35による押し出しをスムースに行うた
めである)。また、各段部41〜44の上端部には、係
合手段の一環として、傾斜面46に連続した後ろ向き突
起47を形成している。
【0044】例えば図10(A)に示すように、スライ
ドストッパー34の樋部45に引っ張りばね48が嵌ま
っており、このばね48でスライドストッパー34を常
に後退方向に付勢している。また、スライドストッパー
34は広い面積で座受けベース13に重なっており、こ
のため、前進した第1軸16の荷重がかかっても姿勢が
崩れることはない(第1軸16を安定した状態で支持で
きる)。
【0045】ロータリストッパー35は、スライドスト
ッパー34における左右の側板34aの間に嵌まるよう
になっており、回転軸37によって回転のみ可能となる
ようにフレーム33に取り付けられている。また、ロー
タリストッパー35はピン38で回転軸37に固定され
ている(図10(A)参照)。
【0046】そして、図6や図9から容易に理解できる
ように、ロータリストッパー35には、押し出し手段の
一環として、スライドストッパー34の第1〜第4段部
41〜44に対応して、第1〜第4の支持部49〜52
が平面視で階段状を成すように形成されている。
【0047】各支持持49〜52の外周面は回転軸37
を中心とした円弧状に形成されており、第1支持部49
のうち外周寄りの部位は傾斜面53になっている(ロー
タリストッパー35の押し出しをスムースに行うためで
ある)。
【0048】また、各支持部49〜52における外周面
との連接部には、係合手段の一環として前向き突起54
が形成されている。この前向き突起54がスライドスト
ッパー34の後ろ向き突起47と係合することにより、
ロータリストッパー35の姿勢が保持される。
【0049】図9や図10から理解できるように、第1
支持部49のみに、スライドストッパー34における第
1段部41の後ろ向き突起47が嵌まる凹所55を形成
している。
【0050】ロータリストッパー35には、その回転可
能範囲を90度程度に設定するために、後部には、前向
き回転させた状態と後ろ向き回転させた状態とでフレー
ム33及び(又は)スライドストッパー34の上面に当
たる横向き突起56を設けている。
【0051】図10(A)はスライドストッパー34が
後退し切ったフリー状態であり、この状態では、第1軸
16は座受けベース13における長穴17の中でストロ
ークS一杯まで自在に後退できる。すなわち、背もたれ
3は最大限度まで後傾する。この状態では、図10
(B)に示すように、スライドストッパー34における
第4段部44の傾斜面46と、ロータリストッパー35
の第4支持部52とは重なっている。
【0052】引っ張りばね48の弾性力に抗してレバー
10を前に少し倒してロータリストッパー35を少し回
転させると、図11に示すように、ロータリストッパー
35における第4支持部52の押圧作用により、スライ
ドストッパー34は少し前進する。このため、第1軸1
6は最大ストロークSよりも少し短い寸法しか後傾でき
ない。すなわち、背もたれ3の後傾可能範囲は少し小さ
くなる。
【0053】第4支持部52と第4段部44とが当接し
た状態では、ロータリストッパー35の第1〜第3段部
41〜43はスライドストッパー34よりも上方に位置
していて、スライドストッパー34とは干渉しない。ま
た、後ろ向き突起47と前向き突起54とが係合してい
るため、ロータリストッパー35の回転姿勢とスライド
ストッパー34の前後位置とは安定した状態に保持され
る。
【0054】図では表示していないが、ロータリストッ
パー35を更に回転させると、第3支持部51と第3段
部43とが当接することにより、スライドストッパー3
4は更に前進する。従って、背もたれ3の後傾可能範囲
はより小さくなる。
【0055】ロータリストッパー35を最大限度まで回
転させると、図12に示すように、第1支持部49と第
1段部41とが当接して、スライドストッパー34は第
1軸16に当接又は近接する位置まで前進する。このた
め、背もたれ3は全く又は殆ど後傾せずにロック状態と
なる。
【0056】結局、本実施形態では、フリー状態とロッ
ク状態との間で、背もたれ3の後傾可能範囲を3段階に
調節することができる。このため、ユーザーの要望に的
確に応えることができる。
【0057】そして、特に各段部41〜44に傾斜面4
6が形成されているため、ロータリストッパー35の回
転操作をスムースに行うことができる。また、後ろ向き
突起47と前向き突起54とが係脱するに際して、ユー
ザーの手にカチカチと感触が伝わるため、ロータリスト
ッパー35を所望の姿勢に的確に回転させることができ
る。
【0058】また、本実施形態では、各段部41〜44
と支持部49〜52とは回転軸37の長手方向に延びて
いるため、当該支持部49〜52と段部41〜44との
左右長さを大きくすることができ、従って、背もたれ3
の後傾を調節した各段階において第1軸16の支持強度
が高くなり、その結果、高い耐久性を確保できる。
【0059】本発明ではロータリストッパー35とスラ
イドストッパー34とは合成樹脂製のものを使用してお
り、このため、操作に際して金属の擦り音が発生しない
と共に、適度の摩擦でロータリストッパー35を滑らか
に回転操作できる利点がある(何れか一方だけを合成樹
脂製としても同等の利点を得ることができる)。
【0060】本実施形態では、ロータリストッパー35
とスライドストッパー34とがフレーム33に一体に組
込まれて全体が一つのユニットになっているため、保管
や組み立てが容易になる利点があ。
【0061】(3).その他 上記の実施形態の他にも本発明は様々に具体化できる。
例えば第2軸が前進動するように構成して、座体を背も
たれに連動して後傾のみさせるようにしたシンクロタイ
プの椅子があるが、この場合は、上記の実施形態の調節
装置で第2軸を支持すれば良い。
【0062】また、請求項1においては必ずしも可動軸
を支持する必要なく、例えば、傾動部材の後傾動や座体
の後傾動などを直接に支持することによって背もたれの
後傾範囲を規制することも可能である。要は、椅子の構
造に応じて各部材の形状などを変更したら良い。
【0063】押し出し手段やへ係合手段も、椅子の構造
などに応じて変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】椅子の正面図である。
【図2】椅子の右側面図である。
【図3】椅子の機構部分を示す分離斜視図である。
【図4】調節装置を捨象した状態での縦断側面図であ
る。
【図5】中間部材を省略した状態での座受け体の平面図
である。
【図6】調節装置の分離斜視図である。
【図7】ロータリストッパーを後方から見た斜視図であ
る。
【図8】スライドストッパーを後方から見た斜視図であ
る。
【図9】分離側断面図である。
【図10】図5のA−A視断面図、B−B視断面図であ
る。
【図11】動きを示す断面図である。
【図12】ロック状態での断面図である。
【符号の説明】
1 脚体 2 座体 3 背もたれ 10 背もたれ調節用のレバー 12 腰受け部 13 座受けベース 16 第1軸 17 長穴 22 傾動部材 23 第2軸 28 第3軸 32 背もたれ調節装置 33 フレーム 34 スライドストッパー 35 ロータリストッパー 37 回動軸 41〜44 段部(押し出し手段) 46 スライドストッパーの傾斜面 47 後ろ向き突起(係合手段) 48 ばね 49〜52 支持部(押し出し手段) 54 前向き突起(係合手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脚体と、座体と、弾性支持手段に抗して後
    傾動する背もたれと、背もたれの後傾範囲を変えるため
    の後傾調節装置とを備えている椅子において、 前記後傾調節装置は、レバーの操作によって回転するロ
    ータリストッパーを備えており、背もたれの後傾動に連
    動して動く部材をロータリストッパーの外周面で直接に
    又は他の部材を介して間接的に支持し得るように設定さ
    れている、椅子のロッキング装置。
  2. 【請求項2】脚柱の上端に設けた座受けベースと、座体
    と、背もたれが取付くと共に後傾動自在な傾動部材と、
    傾動部材の後傾動を弾性的に支持するばね手段と、傾動
    部材の後傾範囲を変えるための後傾調節装置とを備えて
    おり、 前記座受け体は第1軸によって座受け体に軸支され、前
    記傾動部材は第2軸によって座受け体に軸支され、更
    に、座体と傾動部材とは第3軸によって連結されてお
    り、第1軸と第2軸とのうちいずれか一方を前後動可能
    な可動軸とすることにより、背もたれの後傾動に連動し
    て座受け体が後退動及び/又は後傾動するようになって
    いる椅子において、 前記後傾調節装置は、前記可動軸と平行に延びる回転軸
    の回りに回転するように座受け体に取り付けられたロー
    タリストッパーと、このロータリストッパーを回転操作
    するレバーとを備えており、ロータリストッパーの回転
    によって可動軸の移動許容範囲が変わるようになってい
    る、椅子のロッキング装置。
  3. 【請求項3】前記ロータリストッパーと可動軸との間に
    は、可動軸に向けて遠近移動自在で且つばねによってロ
    ータリストッパーに当接する状態に付勢されたスライド
    ストッパーが配置されており、 前記ロータリストッパーとスライドストッパーとのうち
    何れか一方又は両方に、ロータリストッパーの回転によ
    ってスライドストッパーを可動軸に向けて段階的に前進
    させる押し出し手段と、ロータリストッパーを各段階ご
    とに保持する係合手段とを設けており、ロータリストッ
    パーにある程度の回転トルクを付与すると前記係合手段
    の係合が解除されるようになっている、請求項2に記載
    した椅子のロッキング装置。
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