JP2002325451A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP2002325451A JP2001125101A JP2001125101A JP2002325451A JP 2002325451 A JP2002325451 A JP 2002325451A JP 2001125101 A JP2001125101 A JP 2001125101A JP 2001125101 A JP2001125101 A JP 2001125101A JP 2002325451 A JP2002325451 A JP 2002325451A
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隆一 古越
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハーフブリッジ型スイッチング電源装置のス
イッチンクロスを低減する。 【解決手段】 発振回路110が発振すると、NMOS
101,102がデッドタイムを挟みつつ交互にオンす
る。ここで、微分回路130Aは、デッドタイムにおけ
るノードNの電圧変化の微分値を求め、検出回路130
Bは、ノードNの電圧が例えば電源電圧Vinに完全に
一致したタイミングを検出する。オンオフ制御回路13
0Cは、検出回路130Bが検出したタイミングでNM
OS101をオンさせる。よって、NMOSのドレイン
・ソース間の電圧がない状態で、NMOS101がオン
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハーフブリッジ接
続された2個のスイッチング素子をオン、オフし、電力
を負荷へ供給するスイッチング電源装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図15は、従来のスイッチング電源装置
を示す構成図である。このスイッチング電源装置は、ハ
ーフブリッジ型のスイッチング電源装置であり、高速の
スイッチングを行うための周期を設定する発振回路10
を備えている。発振回路10は、交互にハイレベル(以
下、“H”という)とロウレベル(以下、“L”とい
う)となる発振信号を出力端子(Q)から出力し、発振
信号が“H”に立ち上がるときにパルスを出力端子(S
1)から出力し、さらに、発振信号が“L”に立ち下が
るときにパルスを出力端子(S2)から出力する機能を
有する。
【0003】発振回路10の出力端子(Q)は、抵抗2
1の一端に接続されるとともにNOTゲート(以下、イ
ンバータという)22の入力端子及び2入力NORゲー
ト23の一方の入力端子に接続されている。抵抗21の
他端が、コンデンサ24の一方の電極に接続されるとと
もに、2入力NORゲート25の一方の入力端子に接続
されている。コンデンサ24の他端はグランドに接続さ
れ、コンデンサ24と抵抗21とで、遅延回路が形成さ
れている。インバータ22の出力端子は、NORゲート
25の他方の入力端子に接続されるとともに、抵抗26
の一端に接続されている。抵抗26の他端がコンデンサ
27の一方の電極に接続されるとともに、NORゲート
23の他方の入力端子に接続されている。コンデンサ2
7の他方の電極が、グランドに接続され、抵抗26とコ
ンデンサ27とで、遅延回路が形成されている。
【0004】このスイッチング電源装置には、2個のR
S−FF31,32が設けられている。RS−FF31
のセット端子(S)には、NORゲート23の出力端子
が接続され、RS−FF31のリセット端子(R)に
は、発振回路10の出力端子(S2)が接続されてい
る。RS−FF32のセット端子(S)には、NORゲ
ート25の出力端子が接続され、RS−FF32のリセ
ット端子(R)には、発振回路10の出力端子(S1)
が接続されている。RS−FF31の出力端子(Q)
は、2入力2出力のドライバ40の一方の入力端子(H
IN)に接続されている。RS−FF32の出力端子
(Q)が、ドライバ40のもう一方の入力端子(LI
N)に接続されている。ドライバ40の一方の出力端子
(HO)は、ドレインが主電源60の正極に接続された
Nチャネル型MOSトランジスタ(以下、NMOSとい
う)61のゲートに接続されている。ドライバ40の他
方の出力端子(LO)は、ソースが主電源60の負極及
びグランドに接続されたNMOS62のゲートに接続さ
れている。NMOS61のソースとNMOS62のドレ
インとが、ノードNで接続されている。NMOS61の
ドレイン及びソース間には、コンデンサ64が接続さ
れ、NMOS62のドレイン及びソース間には、コンデ
ンサ65が接続されている。
【0005】ノードNには、さらに、共振用チョーク6
6の一端が接続され、チョーク66の他端には、チョー
ク66とともにインダクタとなる変圧器(以下、トラン
スという)67の一次巻線67aの一端が接続されてい
る。一次巻線67aの他端が、共振用コンデンサ68を
介してグランドに接続されている。トランス67の二次
巻線67bの一端には、ダイオード71のアノードが接
続され、このダイオード71のカソードが、平滑コンデ
ンサ73の一方の電極及び出力端子OUTaに接続され
ている。トランス67の二次巻線67bの他端には、ダ
イオード72のアノードが接続され、ダイオード72の
カソードが、平滑コンデンサ73の一方の電極と出力端
子OUTaとに接続されている。平滑コンデンサ73の
他方の電極は、二次巻線67bの中間タップと出力端子
OUTbとに接続されている。
【0006】出力端子OUTa,OUTbは、スイッチ
ング電源の出力端子であり、これらの出力端子OUT
a,OUTbには、エラーアンプ74が接続されてい
る。エラーアンプ74は、出力端子OUTa,OUTb
から出力される電圧を、所定の参照電圧と比較して、誤
差の電圧を増幅して発振回路10に帰還するものであ
る。
【0007】次に、このスイッチング電源装置の動作を
説明する。図16は、図15のスイッチング電源装置の
動作を示すタイムチャートである。このスイッチング電
源装置では、例えば、発振回路10の発振信号が“L”
に立ち下がるとき、出力端子(S2)からパルス出力さ
れてRS−FF32がリセットされ、発振回路10の発
振信号が“H”に立ち上がるときに、出力端子(S1)
からパルスが出力されてRS−FF31がリセットされ
る。そのため、例えば発振回路10の出力信号が“H”
に立ち上がった直後には、RS−FF31,32は、リ
セットされている。発振信号が“H”になると、インバ
ータ22が“L”を出力するとともに、コンデンサ24
が充電され、このコンデンサ24と抵抗21の接続点の
電圧V24が上昇する。これと同時に、コンデンサ27が
放電し、コンデンサ27及び抵抗26の接続点の電圧V
27は降下する。NORゲート23は、電圧V27が閾値T
h以下で、かつインバータ22の出力信号が“L”のと
きに、出力信号にパルスを形成し、RS−FF31のセ
ット端子(S)に与える。これにより、RS−FF31
がセットされる。
【0008】発振回路10の出力する発振信号が“L”
になったときには、コンデンサ24が放電し、接続点の
電圧V24が下降する。逆に、コンデンサ27が充電され
て電圧V27が上昇する。NORゲート25は、発振回路
10が出力する発振信号と電圧V24の両者がこのNOR
ゲート25の閾値Th以下になっているときに、出力信
号にパルスを形成し、RS−FF32のセット端子
(S)に与える。これにより、RS−FF32がセット
される。RS−FF31及び32は、リセットされた状
態では“L”の出力信号を出力し、セットされた状態で
は“H”の出力信号を出力する。ドライバ40は、各R
S−FF31及び32の出力信号をそれぞれ駆動してN
MOS61及び62のゲートに与える。
【0009】各NMOS61及び62では、ゲート電圧
が“H”のときにオン状態になり、ゲート電圧が“L”
のときにはオフ状態になる。ここで、各RS−FF3
1,32は、NORゲート23,25の出力信号でセッ
トされ、発振信号の立ち上がり及び立ち下がりでリセッ
トされるので、同時に“H”を出力することがない。よ
って、NMOS61,62が交互にオンするとともに、
同時にオン状態になることがない。即ち、デッドタイム
が設けられている。NMOS61がオン状態のときに
は、NMOS61は、ドレイン電流Id1をチョーク6
6、トランス67の一次巻線67a及びコンデンサ68
に流す。このとき、ノードNの電圧VSは電源60の電
源電圧Vinに固定される。NMOS61がオフ状態にな
ると、コイル66及び一次巻線67aに蓄積されたエネ
ルギーによって、ノードNの電圧が、ほぼグランドの電
位になるまで引き下げられる。
【0010】デッドタイムの後にNMOS62がオンす
ると、NMOS62がドレイン電流Id2を流す。電流
Id2が流れることにより、ノードNの電圧が、グラン
ドの電位に固定される。以上のように、交互にNMOS
61,62がオンすることにより、一次巻線67aに
は、交番する電流が流れ、二次巻線67bに交番する電
圧が誘起される。ダイオード71,72は、交番する電
圧を整流し、コンデンサ73を充電し、出力端子OUT
a,OUTbから直流電圧が出力される。エラーアンプ
74は、出力端子OUTa,OUTbから出力される電
圧と所定値との差を求め、その差に対応する信号を発振
回路10に負帰還する。これにより、出力端子OUT
a,OUTbから出力される直流電圧が所定値になるよ
うに制御される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】電源とグランドとの間
に直列のスイッチング素子を持ち、これらのスイッチン
グ素子を交互にオンオフするハーフブリッジ型のスイッ
チング電源装置では、両方のスイッチング素子が同時に
オン状態にならないように、デッドタイムが設けられて
いる。図15のスイッチング電源装置では、NMOS6
1,62が同時オンしないように、抵抗21及びコンデ
ンサ24と、抵抗26及びコンデンサ27の回路定数に
よりデッドタイムが、固定的に設定されている。ところ
が、部品のばらつきや、軽負荷時、重負荷時等の要因に
より、ノードNの電圧の上昇或いは下降速度が変化し、
ノードNの電圧が所望値になる前に、NMOS61,6
2がオン状態になることがあった。即ち、ノードNの電
圧が電源電圧Vinになる前にNMOS61がオン状態
になったり、ノードNの電圧がグランドの電圧になる前
に、NMOS62がオン状態なることがあった。
【0012】そのため、各NMOS61,62のドレイ
ン・ソース間電圧が0でない状態で、両方のNMOS6
1,62が同時にオンする。これにより、スイッチング
ロスが増加するばかりでなく、スイッチング素子が、余
分な発熱のために破壊されることも想定された。図15
以外の構成を採るハーフブリッジ型のスイッチング電源
装置でも、部品のばらつき、或いは負荷の状態により、
スイッチング素子のオンするタイミングが不適切になる
ことがあり、スイッチングロスが増加することがあっ
た。
【0013】本発明は、上記実情に鑑みて成されたもの
であり、スイッチングロスを低減することが可能なスイ
ッチング電源装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の観点に係るスイッチング電源装置
は、電源と駆動ノードとの間に接続された第1のスイッ
チング素子と、グランドと前記駆動ノードとの間に接続
された第2のスイッチング素子と、前記駆動ノードに接
続されたインダクタと、発振回路と、前記発振回路で設
定される周期毎に、前記第1及び第2のスイッチング素
子を両方が同時にオフするデッドタイムを挟んで交互に
オンさせる制御部と、前記インダクタに流れる電流を電
力に変成して負荷に供給する供給手段と、を備えるスイ
ッチング電源装置において、前記制御部は、前記駆動ノ
ードの電圧の微分値を求める微分回路と、前記デッドタ
イム中に前記駆動ノードの電圧が上昇するときに該電圧
の上昇が停止するタイミングを前記微分回路の出力信号
から検出する上昇停止検出部と、前記上昇停止検出部が
検出したタイミングで前記第1のスイッチング素子をオ
ンさせ、前記発振回路で設定されるタイミングで該第1
のスイッチング素子をオフさせるオンオフ制御回路と、
を備えることを特徴とする。
【0015】このような構成を採用したことにより、微
分回路が求める微分値は、駆動ノードの電圧変化の傾き
を示す。上昇停止検出部により、微分値に基づいて駆動
ノードの電圧上昇が停止したタイミングが検出される。
従って、第1のスイッチング素子がオンするタイミング
は、駆動ノードの電圧上昇が停止したタイミングにな
り、スイッチングロスが低減できる。
【0016】また、本発明の第2の観点に係るスイッチ
ング電源装置は、電源と駆動ノードとの間に接続された
第1のスイッチング素子と、グランドと前記駆動ノード
との間に接続された第2のスイッチング素子と、前記駆
動ノードに接続されたインダクタと、発振回路と、前記
発振回路で設定される周期毎に、前記第1及び第2のス
イッチング素子を両方が同時にオフするデッドタイムを
挟んで交互にオンさせる制御部と、前記インダクタに流
れる電流を電力に変成して負荷に供給する供給手段と、
を備えるスイッチング電源装置において、前記制御部
は、前記駆動ノードの電圧の微分値を求める微分回路
と、前記デッドタイム中に前記駆動ノードの電圧が下降
するときに該電圧の下降が停止するタイミングを前記微
分回路の出力信号から検出する下降停止検出部と、前記
下降停止検出部が検出したタイミングで前記第2のスイ
ッチング素子をオンさせ、前記発振回路で設定されるタ
イミングで該第2のスイッチング素子をオフさせるオン
オフ制御回路と、を備えることを特徴とする。
【0017】このような構成を採用したことにより、微
分回路が求める微分値は、駆動ノードの電圧変化の傾き
を示す。下降停止検出部により、微分値に基づいて駆動
ノードの電圧下降が停止したタイミングが検出される。
従って、第2のスイッチング素子がオンするタイミング
は、駆動ノードの電圧下降が停止したタイミングにな
り、スイッチングロスが低減できる。
【0018】上記課題を解決するために、本発明の第3
の観点に係るスイッチング電源装置は、電源と駆動ノー
ドとの間に接続された第1のスイッチング素子と、グラ
ンドと前記駆動ノードとの間に接続された第2のスイッ
チング素子と、前記駆動ノードに接続されたインダクタ
と、発振回路と、前記発振回路で設定される周期毎に、
前記第1及び第2のスイッチング素子を両方が同時にオ
フするデッドタイムを挟んで交互にオンさせる制御部
と、前記インダクタに流れる電流を電力に変成して負荷
に供給する供給手段と、を備えるスイッチング電源装置
において、前記制御部は、前記駆動ノードの電圧を求め
る電圧検出回路と、前記デッドタイム中に前記駆動ノー
ドの電圧が上昇するときに該電圧が所定電圧に到達した
タイミングを前記電圧検出回路の出力信号から検出する
到達検出部と、前記到達検出部が検出したタイミングで
前記第1のスイッチング素子をオンさせ、前記発振回路
で設定されるタイミングで該第1のスイッチング素子を
オフさせるオンオフ制御回路と、を備えることを特徴と
する。
【0019】このような構成を採用したことにより、駆
動ノードの電圧が上昇して所定電圧になったタイミング
が到達検出部により、検出される。そして、駆動ノード
が所定電圧になったタイミングで、オンオフ制御回路に
より、第1のスイッチング素子がオンされる。よって、
所定電圧が適切であれば、スイッチングロスが低減され
る。なお、前記所定電圧は、前記電源の発生する電圧に
してもよい。
【0020】上記課題を解決するために、本発明の第4
の観点に係るスイッチング電源装置は、電源と駆動ノー
ドとの間に接続された第1のスイッチング素子と、グラ
ンドと前記駆動ノードとの間に接続された第2のスイッ
チング素子と、前記駆動ノードに接続されたインダクタ
と、発振回路と、前記発振回路で設定される周期毎に、
前記第1及び第2のスイッチング素子を両方が同時にオ
フするデッドタイムを挟んで交互にオンさせる制御部
と、前記インダクタに流れる電流を電力に変成して負荷
に供給する供給手段と、を備えるスイッチング電源装置
において、前記制御部は、前記駆動ノードの電圧を求め
る電圧検出回路と、前記デッドタイム中に前記駆動ノー
ドの電圧が下降するときに該電圧が所定電圧に到達した
タイミングを前記電圧検出回路の出力信号から検出する
到達検出部と、前記到達検出部が検出したタイミングで
前記第2のスイッチング素子をオンさせ、前記発振回路
で設定されるタイミングで該第2のスイッチング素子を
オフさせるオンオフ制御回路と、を備えることを特徴と
する。
【0021】このような構成を採用したことにより、駆
動ノードの電圧が下降して所定電圧になったタイミング
が到達検出部により、検出される。そして、駆動ノード
が所定電圧になったタイミングで、オンオフ制御回路に
より、第2のスイッチング素子がオンされる。よって、
所定電圧が適切であれば、スイッチングロスが低減され
る。なお、前記所定電圧は、前記グランドの電圧にして
もよい。
【0022】また、第3或いは第4の観点に係るスイッ
チング電源装置では、前記電圧検出回路を、前記駆動ノ
ード或いは該駆動ノードの電圧をバイアスするバイアス
手段と前記グランドとの間に接続された抵抗素子で構成
し、前記電圧検出回路による電圧検出が不要なときに前
記駆動ノード、前記バイアス手段或いは前記グランドと
前記抵抗素子との間を切離す切離し手段をさらに備えて
もよい。
【0023】また、前記切離し手段は、前記発振回路の
出力に基づき前記切離しを行う手段を有してもよい。ま
た、前記駆動ノード或いは前記バイアス手段と前記グラ
ンドとの間に負荷抵抗素子とともに接続され、前記発振
回路の出力に基づきオン、オフし、該負荷抵抗素子に前
記第1または第2のスイッチング素子をオフさせるため
の制御信号を発生させるトリガ用スイッチを備える前記
切離し手段を有するスイッチング電源装置では、前記切
離し手段は、前記トリガ用スイッチ及び前記抵抗素子の
両方を同時に前記駆動ノード、前記バイアス手段或いは
前記グランドから切離す位置に接続するようにしてもよ
い。
【0024】また、第1乃至第4の観点のいずれかに係
るスイッチング電源装置においては、前記供給手段の出
力電力を参照値と比較して、その差に対応する信号を前
記発振回路に負帰還し、前記周期或いは前記第1及び第
2のスイッチング素子のオンしている期間を調整するフ
ィードバック機構を備えてもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】〔第1の実施形態〕図1は、本発
明の第1の実施形態を示すスイッチング電源装置の構成
図である。このスイッチング電源装置はハーフブリッジ
型であり、主電源100の正極にドレインが接続された
第1のスイッチング素子であるNMOS101と、NM
OS101のソースと主電源100の負極との間に接続
された第2のスイッチング素子であるNMOS102と
を備えるとともに、発振回路110と、制御部130と
を備えている。主電源100の負極は、グランドに接続
されている。NMOS101のソースとNMOS102
のドレインとが駆動ノードであるノードNに接続されて
いる。
【0026】発振回路110は、NMOS101,10
2のスイッチング周期を設定する回路であり、負極がグ
ランドに接続された電源111と、電源111の正極に
各エミッタが接続された4個のPNP形トランジスタ1
12,113,114,115と、抵抗116と、各エ
ミッタがそれぞれグランドに接続された4個のNPN形
トランジスタ117,118,119,120と、コン
デンサ121と、電源111の正極とグランドとの間の
電圧を分圧する3個直列の分圧抵抗123,124,1
25とを有している。トランジスタ112のコレクタ
が、抵抗116の一端に接続されるとともに、トランジ
スタ117のコレクタに接続されている。抵抗116の
他端は、グランドに接続されている。トランジスタ11
2〜115のベースは、共通に接続され、トランジスタ
113,114のコレクタが、トランジスタ118,1
19のコレクタに接続されている。トランジスタ115
のコレクタは、トランジスタ120のコレクタに接続さ
れるとともにコンデンサ121の一方の電極に接続され
ている。トランジスタ119及び120のベースが、ト
ランジスタ119のコレクタに接続され、トランジスタ
119及びトランジスタ120が、カレントミラー回路
を構成している。
【0027】分圧抵抗123〜125のうちの抵抗12
3の一端が、電源111の正極に接続され、この抵抗1
23の他端が抵抗124の一端に接続されている。抵抗
124の他端が、抵抗125の一端に接続され、抵抗1
25の他端が、グランドに接続されている。抵抗123
及び124の接続点が、比較回路126のマイナス入力
端子(−)に接続され、抵抗124及び抵抗125の接
続点が、比較回路127のプラス入力端子(+)に接続
されている。比較回路126のプラス入力端子(+)及
び比較回路127のマイナス入力端子(−)は、トラン
ジスタ115及び120のコレクタに接続されている。
【0028】比較回路126の出力端子は、RS−FF
128のセット端子(S)に接続されている。比較回路
127の出力端子は、RS−FF128のリセット端子
(R)に接続されている。RS−FF128の出力端子
(Q)は、インバータ129を介してトランジスタ11
8のベースに接続されている。制御部130には、ノー
ドNにおける電圧の時間方向の微分値を求める微分回路
130Aと、ノードNの電圧変化の終了タイミングを検
出する上昇停止検出部であると共に下降停止検出部であ
る検出回路130Bと、NMOS101,102のスイ
ッチングを制御するオンオフ制御回路130Cとが、設
けられている。微分回路130Aは、ノードNに一方の
電極が接続されたコンデンサ131aと、コンデンサ1
31aの他方の電極とグランドとの間に接続された抵抗
131bとで、構成されている。これらのコンデンサ1
31a及び抵抗131bの接続点が、抵抗132を介し
て電源111に接続されている。
【0029】検出回路130Bには、電源111とグラ
ンドとの間に順に直列に接続された3個の分圧抵抗13
3,134,135が、設けられている。抵抗133と
抵抗134との接続点が、比較回路136のマイナス入
力端子(−)に接続されている。抵抗134と抵抗13
5の接続点が比較回路137のプラス入力端子(+)に
接続されている。比較回路136のプラス入力端子
(+)及び比較回路137のマイナス入力端子(−)
は、コンデンサ131a及び抵抗131bの接続点に接
続されている。比較回路136の出力端子は、2入力N
ORゲート138の一方の入力端子に接続されるととも
に、抵抗139aの一端に接続されている。抵抗139
aの他端が、コンデンサ139bの一方の電極とインバ
ータ140の入力端子とに接続されている。コンデンサ
139bは、抵抗139aと相俟って積分回路を構成す
るものであり、コンデンサ139bの他方の電極が、グ
ランドに接続されている。インバータ140の出力端子
は、NORゲート138の他方の入力端子に接続されて
いる。
【0030】比較回路137の出力端子は、2入力NO
Rゲート141の一方の入力端子に接続されるととも
に、抵抗142aの一端に接続されている。抵抗142
aの他端が、コンデンサ142bの一方の電極とインバ
ータ143の入力端子とに接続されている。コンデンサ
142bは、抵抗142aと相俟って積分回路を構成す
るものであり、コンデンサ142bの他方の電極が、グ
ランドに接続されている。インバータ143の出力端子
は、NORゲート141の他方の入力端子に接続されて
いる。オンオフ制御回路130Cは、2個のRS−FF
145,146と、ドライバ150とで構成されてい
る。NORゲート138の出力端子が、RS−FF14
5のセット端子(S)に接続されている。NORゲート
141の出力端子が、RS−FF146のセット端子
(S)に接続されている。各RS−FF145,146
のリセット端子(R)は、発振回路110中の比較回路
126,127の出力端子にそれぞれ接続されている。
【0031】RS−FF145の出力端子(Q)が、2
入力2出力ドライバ150の一方の入力端子(HIN)
に接続され、RS−FF146の出力端子(Q)は、ド
ライバ150のもう一方の入力端子(LIN)に接続さ
れている。図2は、図1中のドライバ150を示す構成
図である。ドライバ150の入力端子(HIN)は、イ
ンバータ151の入力端子と、2入力NORゲート15
2の一方の入力端子と、抵抗153の一端とに接続され
ている。インバータ151の出力端子は、2入力NOR
ゲート154の一方の入力端子に接続されている。抵抗
153の他端が、NORゲート154の他方の入力端子
とインバータ155の入力端子とコンデンサ156の一
方の電極とに、接続されている。インバータ155の出
力端子が、NORゲート152の他方の入力端子に接続
されている。コンデンサ156の他方の電極が、グラン
ド端子(GND)に接続されている。グランド端子(G
ND)がグランドに接続されている。
【0032】NORゲート152の出力端子には、NM
OS157のゲートが接続され、NORゲート154の
出力端子には、NMOS158のゲートが接続されてい
る。このドライバ150には、さらに、ノードNに接続
された端子(VS)が設けられている。端子(VS)に
は、バイアス用電源159の負極が接続されている。バ
イアス用電源159の正極とNMOS157のドレイン
との間に抵抗160が接続されている。NMOS157
のソースとグランド端子(GND)との間に抵抗161
が接続されている。NMOS158のドレインとバイア
ス用電源159の正極との間に、抵抗162が接続され
ている。NMOS158のソースとグランド端子との間
に、抵抗163が接続されている。
【0033】抵抗160とNMOS157のドレインと
の接続点は、インバータ165の入力端子に接続され、
抵抗162とNMOS158のドレインとの接続点に
は、インバータ164の入力端子が接続されている。イ
ンバータ164の出力端子が、RS−FF166のセッ
ト端子(S)に接続され、インバータ165の出力端子
が、RS−FF166のリセット端子(R)に接続され
ている。RS−FF166の出力端子(Q)が、バッフ
ァ167を介して、ドライバ150の一方の出力端子
(HO)に接続されている。この出力端子(HO)がN
MOS101のゲートに接続されている。
【0034】ドライバ150の入力端子(LIN)は、
バッファ168を介してドライバ150の他方の出力端
子(LO)に接続されている。この出力端子(LO)
は、NMOS102のゲートに接続されている。NMO
S101のドレインとソース、つまりノードNとの間に
は、コンデンサ171が接続され、NMOS102のド
レインとソースとの間には、コンデンサ172が接続さ
れている。ノードNには、さらに、共振用チョーク17
3の一端が接続され、チョーク173の他端には、トラ
ンス174の一次巻線174aの一端が接続されてい
る。一次巻線174aの他端が、共振用コンデンサ17
5を介してグランドに接続されている。
【0035】トランス174の二次巻線174bの一端
には、ダイオード176のアノードが接続され、このダ
イオード176のカソードが、平滑コンデンサ178の
一方の電極及び出力端子OUTaに接続されている。ト
ランス174の二次巻線174bの他端には、ダイオー
ド177のアノードが接続され、ダイオード177のカ
ソードが、平滑コンデンサ178の一方の電極と出力端
子OUTaとに接続されている。平滑コンデンサ178
の他方の電極は、二次巻線174bの中間タップ及び出
力端子OUTbに接続されている。出力端子OUTa,
OUTbは、スイッチング電源装置の出力端子であり、
これらの出力端子OUTa,OUTbには、エラーアン
プ179が接続されている。エラーアンプ179は、出
力端子OUTa,OUTbから出力される電圧を、所定
の参照電圧と比較し、誤差の電圧を増幅してトランジス
タ117のベースに負帰還するフィードバック機構であ
る。
【0036】図3(a)〜(t)は、図1のスイッチン
グ電源装置の動作を示すタイムチャートであり、図4
(a)〜(n)は、図2のドライバの動作を示すタイム
チャートである。これらの図3及び図4を参照しつつ、
スイッチング電源装置の動作を説明する。このスイッチ
ング電源装置では、発振回路110中のRS−FF12
8の出力信号が、図3(q)のように“H”に遷移する
と、インバータ129の出力信号が、図3(r)のよう
に“L”になる。これがトランジスタ118のベースの
電圧を引き下げ、トランジスタ119のベース電圧を上
昇させる。トランジスタ119のベース電圧が上昇する
ことにより、このトランジスタ119に流れる電流が増
加する。トランジスタ119と相俟ってカレントミラー
回路を形成するトランジスタ120は、トランジスタ1
19に流れる電流と等しい増加した電流をグランド側へ
流す。これにより、コンデンサ121から電荷が引き抜
かれ、コンデンサ121の充電電圧V121、つまり、比
較回路126のプラス入力端子(+)及び比較回路12
7のマイナス入力端子(−)の電圧が、低くなる。
【0037】比較回路127は、プラス入力端子(+)
の電圧である抵抗124及び抵抗125の接続点の電圧
と、マイナス入力端子(−)に入力された電圧V121
を比較し、一致したときに図3(o)のようにパルスを
出力する。パルスがリセット端子(R)に入力されたR
S−FF128は、“L”を出力し、インバータ129
が“H”を出力するようになる。インバータ129が
“H”を出力すると、トランジスタ118のベースの電
圧が、これまでとは逆に上昇し、トランジスタ119の
ベース電圧を下降させる。トランジスタ119のベース
電圧が下降することにより、このトランジスタ119に
流れる電流が減少し、トランジスタ120に流れる電流
が減少する。これにより、コンデンサ121に電荷が蓄
積し、比較回路126のプラス入力端子(+)及び比較
回路127のマイナス入力端子(−)の電圧が高くな
る。
【0038】比較回路126は、マイナス入力端子
(−)の電圧、即ち、抵抗123及び抵抗124の接続
点の電圧と、プラス入力端子(+)に入力された電圧V
121とを比較し、一致したときに図3(p)のようにパ
ルスを出力する。パルスがリセット端子(R)に入力さ
れたRS−FF128は“H”を出力し、インバータ1
29が再び“L”を出力するようになり、上記動作を繰
り返す。即ち、発振することになる。各比較回路12
6,127の出力するパルスは、RS−FF145,1
46のリセット端子(R)に入力される。そのため、例
えばRS−FF128の出力信号が“H”に立ち上がる
ときには、RS−FF145,146は、リセットされ
ている。
【0039】リセットされたRS−FF145,146
の出力信号は、図3(s),(t)のように“L”にな
り、ドライバ150の入力端子LIN,HINへ出力さ
れる。図4(a),(m)のように入力端子LIN,H
INがともに“L”の状態では、図4(c),(d)に
示すように、インバータ151,155の出力信号がい
ずれも“H”になり、NORゲート152,154の出
力信号がいずれも図4(e),(f)のように“L”で
ある。そのため、図4(g),(h)に示す各NMOS
157,158のゲートソース間電圧Vgsは、閾値を
越えず、これらNMOS157,158は、オフ状態に
なっている。よって、RS−FF166がリセットされ
た状態にあれば、その状態が維持され、図4(k)のよ
うにRS−FF166が“L”を出力端子(Q)から出
力する。RS−FF166の出力端子(Q)から出力さ
れた“L”は、バッファ167で駆動されて、図4
(l)のように、ドライバ150の出力端子(HO)を
介して出力される。また、入力端子(LIN)から入力
された“L”が、図4(n)のように、バッファ168
及び出力端子(LO)を介して出力される。
【0040】“L”がゲートに与えられているときに
は、図1中のNMOS101,102は、オフ状態であ
る。NMOS101,102が共にオフ状態になると、
ノードNの電圧VSが図3(a)のように上昇或いは下
降する。即ち、NMOS101,102が共にオフ状態
になる前に、NMOS102がオン状態であった場合
に、NMOS101,102が共にオフ状態になると、
ノードNの電圧VSが上昇する。NMOS101がオン
状態であった場合に、NMOS101,102が共にオ
フ状態になると、ノードNの電圧VSが下降する。
【0041】例えば、NMOS101,102が共にオ
フ状態になる前に、NMOS102がオン状態であった
場合に、再びNMOS101,102が共にオフ状態に
なってノードNの電圧VSが上昇すると、微分回路13
0Aのコンデンサ131aに図3(d)のように充電電
流ICが流れる。コンデンサ131aの充電電圧は、ノ
ードNの電圧VSの微分波形を表す。微分回路130A
は、コンデンサ131aと抵抗131bとの接続点か
ら、図3(e)のように、コンデンサ131aの充電電
圧を出力する。抵抗132は、微分波形の電圧を電圧V
a分バイアスすることになる。
【0042】比較回路136は、与えられた微分波形の
電圧と、抵抗133と抵抗134との接続点の電圧とを
比較し、微分波形の電圧が高ければ図3(f)のように
“H”の出力信号を出力する。抵抗139aとコンデン
サ139bとは、積分回路として動作し、図3(g)の
ように比較回路136の出力信号の電圧を積分してイン
バータ140に与える。図3(h)のように、インバー
タ140に入力された電圧がインバータ140の閾値T
hをこえたときに、インバータ140の出力信号が
“H”から“L”に変化する。インバータ140の出力
信号が“H”から“L”に変化した時及びその直後に
は、比較回路133の出力信号が“H”なので、NOR
ゲート138の出力信号が“L”のまま維持される。こ
れに対し、微分回路130Aの出力信号と抵抗134と
抵抗135との接続点の電圧とを比較する比較回路13
7の出力信号は、図3(j)のように“L”になるが、
抵抗142a及びコンデンサ142bで構成される積分
回路の出力電圧を入力するインバータ143の出力信号
が、図3(l)のように“H”に維持される。そのた
め、NORゲート141の出力信号も図3(m)のよう
に“L”に維持される。
【0043】NMOS101,102が共にオフ状態に
なって時間が経過すると、ノードNの電圧VSが、主電
源100の出力電圧Vinに近くなり、電圧VSの上昇
が停止する。そのため、微分回路130Aの出力する微
分値が0になる。よって、比較回路136の出力信号が
“L”に遷移し、インバータ140の入力電圧が下降を
し始める。インバータ140の入力電圧が、インバータ
140の閾値Thよりも低くなると、インバータ140
の出力信号が“H”に変化する。即ち、ノードNの電圧
上昇の停止が検出され、その時から比較回路136が
“L”を出力し、それから積分回路で設定される時定数
分遅れて、インバータ140が“H”を出力することに
なる。NORゲート138の出力信号は、図3(i)の
ように、比較回路136から“L”が与えられた時点で
“H”に遷移し、インバータ140から“H”が与えら
れた時点で“L”に遷移する。即ち、パルスが形成さ
れ、これがRS−FF145のセット端子(S)に入力
される。これにより、RS−FF145がセットされ
る。セットされたRS−FF145の出力信号は“H”
になり、ドライバ150の入力端子(HIN)に入力さ
れる。
【0044】ドライバ150は、入力端子(HIN)に
“H”が入力されると、それまで“H”であったインバ
ータ151の出力信号が、“L”に変化する。これによ
り、NORゲート154の出力信号が“L”から“H”
に変化する。NORゲート154の出力信号が“H”に
なって閾値を越えると、NMOS158がオンし、イン
バータ164の入力端子の電圧が“L”になり、インバ
ータ164が“H”を出力する。即ち、RS−FF16
6のセット端子(S)が“H”になり、RS−FF16
4の出力信号が“H”になる。RS−FF164の出力
信号が、バッファ167で駆動されてNMOS101の
ゲートに与えられる。
【0045】“H”の信号がゲートに与えられたNMO
S101は、オンする。即ち、NMOS101,102
がオフ状態になる前に、NMOS102がオン状態であ
った場合には、ノードNの電圧VSが完全上昇した後に
NMOS101がオンする。よって、適切なデットタイ
ムが確保され、NMOS101のドレイン・ソース間に
係る電圧が低い状態でスイッチングするので、スイッチ
ングロスがほとんど発生しない。なお、NORゲート1
54の“H”の出力信号は、コンデンサ156の充電電
圧V156が遅延して上昇したときに、“L”に再び戻る
ので、NMOS158は、再びオフされる。
【0046】その後、発振回路110中の比較回路12
6が出力するパルスにより、RS−FF145がリセッ
トされて、ドライバ150の入力端子(HIN)の電圧
が“L”に遷移したときには、コンデンサ156の充電
電圧V156が低下し始めるとともに、NORゲート15
2の出力信号が、“L”から“H”に遷移する。NOR
ゲート152の出力信号が“H”になることで、NMO
S157がオンし、インバータ165の出力信号が
“H”になる。これにより、RS−FF166が、リセ
ットされ、RS−FF166の出力信号が再び“L”に
なる。即ち、NMOS101がオフする。これにより、
NMOS101のオン期間が設定される。なお、コンデ
ンサ156の充電電圧V156が、インバータ155の閾
値よりも下降したときには、インバータ155の出力信
号が“H”に復帰するので、NORゲート152の出力
信号が“L”となり、NMOS157がオフする。
【0047】次に、NMOS101,102が共にオフ
状態になる前に、NMOS101がオン状態であった場
合を説明する。この場合には、NMOS101,102
が共にオフ状態になると、ノードNの電圧VSが下降す
る。微分回路130Aのコンデンサ131aは、放電電
流を流し、微分回路130Aは、コンデンサ131aと
抵抗131bとの接続点から、ノードNの電圧VSの下
降の微分波形を出力する。比較回路137は、与えられ
た微分波形の電圧と、抵抗134と抵抗135の接続点
の電圧とを比較し、微分波形の電圧が低ければ図3
(j)のように“H”の出力信号を出力する。抵抗14
2aとコンデンサ142bとは、積分回路として動作
し、比較回路137の出力信号の電圧を積分してインバ
ータ143に与える。インバータ143に入力された電
圧がインバータ143の閾値Thをこえたときに、イン
バータ143の出力信号が図3(l)のように“H”か
ら“L”に変化する。インバータ143の出力信号が
“H”から“L”に変化した時及びその直後には、比較
回路137の出力信号が“H”なので、NORゲート1
41の出力信号が図3(m)のように“L”に維持され
る。
【0048】これに対し、比較回路136の出力信号は
“L”になるが、抵抗139a及びコンデンサ139b
で構成される積分回路の出力電圧を入力するインバータ
140の出力信号が、“H”に維持される。そのため、
NORゲート138の出力信号も“L”に維持される。
NMOS101,102が共にオフ状態になって時間が
経過すると、ノードNの電圧VSがグランドの電圧に近
くなり、電圧VSの下降が停止する。そのため、微分回
路130Aの出力する微分値が0になる。よって、比較
回路137の出力信号が“L”に遷移し、インバータ1
43の入力電圧が下降をし始める。インバータ143の
入力電圧が、インバータ140の閾値Thよりも低くな
ると、インバータ143の出力信号が、“H”に変化す
る。即ち、ノードNの電圧における下降の停止が検出さ
れ、その時から比較回路137が“L”を出力し、それ
から積分回路で設定される時定数分遅れて、インバータ
143が“H”を出力することになる。
【0049】NORゲート141の出力信号は、比較回
路137から“L”が与えられた時点で“H”に遷移
し、インバータ143から“H”が与えられた時点で
“L”に遷移する。即ち、パルスが形成され、これがR
S−FF146のセット端子(S)に入力される。これ
により、RS−FF146がセットされる。セットされ
たRS−FF146の出力信号は、“H”になり、ドラ
イバ150の入力端子(LIN)に入力される。ドライ
バ150の入力端子(LIN)に“H”が入力される
と、バッファ168がそれを駆動してNMOS102の
ゲートに与える。“H”の信号がゲートに与えられたN
MOS102は、オン状態になる。即ち、NMOS10
1,102がオフ状態になる前に、NMOS101がオ
ン状態であった場合には、ノードNの電圧VSが完全に
下降した後にNMOS102がオフする。よって、適切
なデットタイムが確保される。
【0050】オンオフ制御回路130Cは、以上のよう
な動作を繰り返す。よって、NMOS101,102
は、デッドタイムを挟んで交互にオンする。NMOS1
01がオン状態のときには、NMOS101は、図3
(b)のように極性が変化するドレイン電流Id1をチ
ョーク173、トランス174の一次巻線174a及び
コンデンサ175に流す。このとき、ノードNの電圧V
Sは電源電圧Vinに固定される。NMOS101がオフ
状態になると、コイル173及び一次巻線174aに蓄
積されたエネルギーよって、ノードNの電圧VSが、ほ
ぼグランドの電圧になるまで引き下げられる。
【0051】デッドタイムの後にNMO102がオン状
態になると、NMOS102が図3(c)のように極性
が変化するドレイン電流Id2を流す。電流Id2が流れ
ることにより、ノードNの電圧VSが、グランドの電圧
に固定される。以上のように、交互にNMOS101,
102がオン状態になることにより、一次巻線174a
には、交番する電流が流れ、二次巻線174bに交番す
る電圧が誘起される。ダイオード176,177は、交
番する電圧を整流し、コンデンサ178を充電し、出力
端子OUTa,OUTbから直流電圧が出力される。エ
ラーアンプ179は、出力端子OUTa,OUTbから
出力される電圧と所定値との差を求め、その差に対応す
る信号をトランジスタ117のゲートに負帰還する。こ
れにより、定電流源としてのトランジスタ112〜11
5に流れる電流が変化し、コンデンサ121の充放電速
度が変化し、RS−FF145,146のリセットされ
るタイミングが変化する。即ち、トランジスタ101,
102のオフ状態になるタイミングが変化し、出力端子
OUTa,OUTbから出力される直流電圧が所定電圧
に固定される。
【0052】以上のような本実施形態のスイッチング電
源装置では、次のような特徴を有する。コンデンサ17
1,172が充電或いは放電を完了するまでの時間、即
ち、トランス174の一次巻線174aに印加される電
圧の極性が反転するまでの時間Tvは、コンデンサ17
1,172の容量をC1,C2とすると、
【数1】Tv=(C1+C2)*Vin/Idoff と表すことができる。但し、IdoffはNMOS10
1,102がターンオフする直前のドレイン電流であ
る。電圧Vin或いは電力により、電流Idoffが変化
するので、時間Tvも変化する。今、NMOS101,
102におけるスイッチングロスを最小にする条件、即
ち、ドレイン・ソース間電圧がゼロのときにスイッチン
グさせる条件を考えると、
【数2】Tv≦Td≦T2 となる。ここで、T2は、NMOS101がオフしてか
らNMOS102を流れるドレイン電流Id2が負から
正に変わるまでの時間、或いは、NMOS102がオフ
してからNMOS101に流れるドレイン電流Id1
負から正に変わるまでの時間である。これらのドレイン
電流Id1,Id2が負の期間は、軽負荷時、重負荷時に
は、短くなる。また、回路素子のばらつきによって変化
する。従って、いかなる条件でも、スイッチングロスを
最小にする条件は、Tv=Tdとなる。
【0053】上記実施形態のスイッチング電源装置で
は、微分回路130Aを設け、微分回路130Aの出力
信号を比較回路136,137で固定値と比較する。比
較回路136は、NMOS102がオフしてからNMO
S101がオンするまでの期間Tvを検出し、比較回路
137は、NMOS101がオフしてからNMOS10
2がオンするまでの期間Tvを検出している。そして、
NORゲート138が比較回路136の出力信号の立ち
下がりのタイミングを、NMOS101をオンさせるた
めのトリガとしている。NORゲート141が比較回路
137の出力信号の立ち下がりのタイミングを、NMO
S102をオンさせるためのトリガとしている。従っ
て、Tv=Tdの制御が実現でき、スイッチングロスを
最小に抑制できる。
【0054】〔第2の実施形態〕図5は、本発明の第2
の実施形態を示すスイッチング電源装置の構成図であ
り、図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付され
ている。このスイッチング電源装置は、第1の実施形態
とは異なる制御部180を備え、他の構成は、第1の実
施形態と同様になっている。制御部180は、NMOS
101のソースとNMOS102のドレインとの接続点
であるノードNの電圧を検出する電圧検出回路180A
と、ノードNの電圧が所定電圧になったか否かを検出す
る到達検出部180Bと、第1の実施形態と同様のオン
オフ制御回路130Cとを、備えている。
【0055】電圧検出回路180Aは、ノードNとグラ
ンドとの間に直列に接続された抵抗181a及び181
bで構成されている。到達検出部180Bは、主電源1
00とグランドとの間に順に直列に接続された分圧抵抗
182,183を備えている。抵抗182と抵抗183
との接続点が、比較回路184のマイナス入力端子
(−)に接続されている。グランドが比較回路185の
プラス入力端子(+)に接続されている。比較回路18
4のプラス入力端子(+)及び比較回路185のマイナ
ス入力端子(−)は、抵抗181a及び抵抗181bの
接続点に接続されている。比較回路184の出力端子
は、インバータ186を介して2入力NORゲート18
7の一方の入力端子に接続されるとともに、抵抗188
の一端に接続されている。抵抗188の他端が、コンデ
ンサ189の一方の電極とNORゲート187の他方の
入力端子とに接続されている。コンデンサ189は、抵
抗188と相俟って積分回路を構成するものであり、コ
ンデンサ189の他方の電極が、グランドに接続されて
いる。
【0056】比較回路185の出力端子は、インバータ
190を介して2入力NORゲート191の一方の入力
端子に接続されるとともに、抵抗192の一端に接続さ
れている。抵抗192の他端が、コンデンサ193の一
方の電極とNORゲート191の他方の入力端子とに接
続されている。コンデンサ193は、抵抗192と相俟
って積分回路を構成するものであり、コンデンサ193
の他方の電極が、グランドに接続されている。NORゲ
ート187の出力端子が、オンオフ制御回路130C中
のRS−FF145のセット端子(S)に接続されてい
る。NORゲート191の出力端子が、RS−FF14
6のセット端子(S)に接続されている。
【0057】図6(a)〜(r)は、図5のスイッチン
グ電源装置の動作を示すタイムチャートであり、この図
6を参照しつつ、スイッチング電源装置の動作を説明す
る。このスイッチング電源装置では、発振回路110
が、第1の実施形態と同様に発振する。各比較回路12
6,127の出力するパルスは、RS−FF145,1
46のリセット端子(R)に入力される。そのため、例
えばRS−FF128の出力信号が“H”に立ち上がる
ときには、RS−FF145,146は、リセットさ
れ、NMOS101,102は、オフ状態である。NM
OS101,102が共にオフ状態になると、ノードN
の電圧VSが上昇或いは下降する。例えば、NMOS1
01,102が共にオフ状態になる前に、NMOS10
2がオン状態であった場合に、NMOS101,102
が共にオフ状態になると、ノードNの電圧VSが上昇す
る。NMOS101がオン状態であった場合に、NMO
S101,102が共にオフ状態になると、ノードNの
電圧VSが下降する。
【0058】例えばノードNの電圧VSが、図6(a)
のように上昇すると、電圧検出回路180Aの抵抗18
1aと抵抗181bとの接続点から、ノードNの電圧を
分圧した電圧が出力される。比較回路184は、電圧検
出手段180Aから与えられた電圧と、抵抗182と抵
抗183の接続点の電圧とを比較し、一致していれば図
6(d)のように“H”の出力信号を出力する。これに
より、ノードNの電圧VSが、電圧Vin近傍になった
ことが、検出される。
【0059】“H”の信号を入力したインバータ186
の出力信号は、図6(f)のように“L”になる。これ
により、NORゲート187の出力信号が、図6(g)
のように“H”になる。抵抗188とコンデンサ189
とは、積分回路として動作し、比較回路184の出力信
号の電圧を積分してNORゲート187に与える。コン
デンサ189が出力する電圧が、図6(e)のようにN
ORゲート187の閾値Thを超えると、NORゲート
187の出力信号が再び“L”に戻る。よって、NOR
ゲート187の出力信号には、パルスが形成される。こ
れに対し、比較回路185の出力信号は、図6(h)の
ように“L”になるが、インバータ190の出力信号
が、図6(j)のように“H”に維持される。そのた
め、NORゲート191の出力信号も、図6(k)のよ
うに“L”に維持される。
【0060】NORゲート187の出力信号のパルス
は、RS−FF145のセット端子(S)に入力され
る。パルスの立ち上がりで、RS−FF145がセット
されて“H”を出力する。ドライバ150が、第1の実
施形態と同様に動作し、NMOS101はオン状態にな
る。即ち、NMOS101,102がオフ状態になる前
に、NMOS102がオン状態であった場合には、ノー
ドNの電圧VSがほぼ電源電圧になったときにNMOS
101がオン状態になる。よって、適切なデットタイム
が確保され、第1の実施形態と同様に、スイッチングロ
スがほとんど発生しない。
【0061】その後、発振回路110中の比較回路12
6が出力するパルスにより、RS−FF145がリセッ
トされて、NMOS101がオフ状態になる。これによ
り、NMOS101のオン期間が設定される。次に、N
MOS101,102が共にオフ状態になる前に、NM
OS101がオン状態であった場合を説明する。この場
合には、NMOS101,102が共にオフ状態になる
と、ノードNの電圧VSが下降する。ノードNの電圧V
Sがグランドの電圧になると、抵抗181aと抵抗18
1bの接続点の電圧も、グランドの電圧になる。比較回
路185は、電圧検出回路180Aから与えられた電圧
と、プラス入力端子(+)に入力されたグランドの電圧
を比較し、一致したときに図6(h)のように“H”の
出力信号を出力する。
【0062】“H”の信号を入力したインバータ190
の出力信号は、図6(j)のように“L”になる。これ
により、NORゲート191の出力信号が、図6(k)
のように“H”になる。抵抗192とコンデンサ193
とは、積分回路として動作し、比較回路185の出力信
号の電圧を積分してNORゲート191に与える。コン
デンサ193の出力する電圧が、NORゲート191の
閾値Thを超えると、NORゲート191の出力信号が
再び“L”に戻る。よって、NORゲート191の出力
信号には、パルスが形成される。NORゲート191の
出力するパルスが、RS−FF146のセット端子
(S)に入力される。これにより、RS−FF146が
セットされる。セットされたRS−FF146の出力信
号は、“H”になり、NMOS102は、オンする。即
ち、NMOS101,102がオフ状態になる前に、N
MOS101がオン状態であった場合には、ノードNの
電圧VSが完全に下降したときにNMOS102がオン
する。よって、適切なデットタイムが確保され、スイッ
チングロスがほとんど発生しない。
【0063】制御部180は、以上のような動作を繰り
返す。よって、NMOS101,102は、デッドタイ
ムを挟んで交互にオンする。NMOS101がオン状態
のときには、NMOS101は、図6(b)のように極
性が反転するドレイン電流Id1をチョーク173、ト
ランス174の一次巻線174a及びコンデンサ175
に流す。このとき、ノードNの電圧VSは電源電圧Vi
nに固定される。NMOS101がオフ状態になると、
コイル173及び一次巻線174aに蓄積されたエネル
ギーよって、ノードNの電圧VSが、ほぼグランドの電
位になるまで引き下げられる。
【0064】デッドタイムの後にNMO102がオンす
る、NMOS102が図6(c)のように極性が反転す
るドレイン電流Id2を流す。電流Id2が流れることに
より、ノードNの電圧VSが、グランドの電位に固定さ
れる。以上のように、交互にNMOS101,102が
オン状態になることにより、一次巻線174aには、交
番する電流が流れ、二次巻線174bに交番する電圧が
誘起される。ダイオード176,177は、交番する電
圧を整流し、コンデンサ178を充電し、出力端子OU
Ta,OUTbから直流電圧が出力される。エラーアン
プ179は、第1の実施形態と同様に動作し、出力端子
OUTa,OUTbから出力される直流電圧が制御され
て所定電圧に固定される。
【0065】以上のような本実施形態のスイッチング電
源装置では、電圧検出回路180Aを設け、比較回路1
84,185により、ノードNが所定電圧になったか否
かを検出し、それをトリガとしてNMOS101,10
2をオンさせるので、第1の実施形態と同様の効果が得
られ、スイッチングロスの低減が可能になる。
【0066】〔第3の実施形態〕図7は、本発明の第3
の実施形態を示すスイッチング電源装置の構成図であ
り、図1及び図5中の要素と共通の要素には、共通の符
号が付されている。前述の第1の実施形態では、ノード
Nの電圧の傾きからNMOS101,102のオンタイ
ミングを設定し、第2の実施形態では、ノードNの電圧
値からNMOS101,102のオンタイミングを設定
していた。この第3の実施形態では、ノードNの電圧の
傾きからNMOS101のオンタイミングを設定し、ノ
ードNの電圧値からNMOS102のオンタイミングを
設定し、ゲート数を減じた構成のスイッチング電源装置
を示す。
【0067】このスイッチング電源装置は、第1及び第
2の実施形態と同様の発振回路110と、NMOS10
1,102とを備えている。NMOS101のソースと
NMOS102のドレインとの接続点であるノードNと
グランドとの間には、図5と同様の直列の抵抗181
a,181bが接続されている。抵抗181aと抵抗1
81bとの接続点は、比較回路185のマイナス入力端
子(−)に接続されている。比較回路185のプラス入
力端子(+)は、グランドに接続されている。比較回路
185の出力端子がインバータ190を介して2入力N
ORゲート191の一方の入力端子に接続されている。
この比較回路185の出力端子は、抵抗192の一端に
も接続されている。抵抗192の他端は、コンデンサ1
93の一方の電極とNORゲート191の他方の入力端
子とに接続されている。コンデンサ193の他方の電極
が、グランドに接続されている。
【0068】抵抗181a,181bは、図5の電圧検
出回路180Aに相当する。比較回路185からNOR
ゲート191は、図5の到達検出部180Bの一部に相
当する。NORゲート191の出力端子が、RS−FF
146のセット端子(S)に接続されている。RS−F
F146のリセット端子(R)は、比較回路127の出
力端子と接続されている。RS−FF146の出力端子
(Q)がバッファ168を介してNMOS102のゲー
トに接続されている。ノードNには、バイアス手段とし
てのバイアス用電源159の負極が接続され、バイアス
用電源159の正極に、抵抗160の一端が接続されて
いる。抵抗160の他端には、NMOS157のドレイ
ンが接続され、NMOS157のソースとグランドとの
間に抵抗161が接続されている。NMOS157のゲ
ートが、比較回路126の出力端子と接続されている。
【0069】バイアス用電源159の正極とのグランド
との間には、さらに、抵抗131bとコンデンサ131
aとが直列に接続されている。これらの抵抗131b及
びコンデンサ131aにより、微分回路130Aが形成
されている。抵抗131bとコンデンサ131aとの接
続点が、比較回路136のマイナス入力端子(−)に接
続されている。バイアス用電源159とノードNとの間
には、抵抗134及び抵抗133が直列に接続されてい
る。抵抗133及び抵抗134の接続点が、比較回路1
36のプラス出力端子(+)に接続されている。
【0070】比較回路136の出力端子が、2入力NO
Rゲート138の一方の入力端子に接続されるととも
に、抵抗139aの一端に接続されている。抵抗139
aの他端が、コンデンサ139bの一方の電極とインバ
ータ140の入力端子に接続されている。インバータ1
40の出力端子がNORゲート138の他方の入力端子
に接続されている。コンデンサ139bの他方の電極
は、ノードNに接続されている。NORゲート138の
出力端子が、RS−FF145のセット端子(S)に接
続されている。RS−FF145のリセット端子(R)
には、抵抗160とNMOS157のドレインとの接続
点が、インバータ165を介して接続されている。RS
−FF145の出力端子(Q)は、バッファ167を介
してNMOS101のゲートに接続されている。つま
り、図2のドライバ150に図1中の微分回路130A
を組み込んだ構成にしている。
【0071】図8(a)〜(t)は、図7のスイッチン
グ電源装置の動作を示すタイムチャートであり、この図
8を参照しつつ、スイッチング電源装置の動作を説明す
る。発振回路110は、第1及び第2の実施形態と同様
に発振し、各比較回路126,127から、NMOS1
01,102をオフするためのパルスを出力する。NM
OS101,102が共にオフ状態になると、ノードN
の電圧VSが上昇或いは下降する。即ち、NMOS10
1,102が共にオフ状態になる前に、NMOS102
がオン状態であった場合に、NMOS101,102が
共にオフ状態になると、ノードNの電圧VSが上昇す
る。NMOS101がオン状態であった場合に、NMO
S101,102が共にオフ状態になると、ノードNの
電圧VSが下降する。
【0072】ノードNの電圧VSが上昇すると、微分回
路130Aのコンデンサ130aに、図8(d)のよう
に充電電流ICが流れ、微分回路130Aは、図8
(e)のように、バイアス電圧Vaに対して負の値にな
るノードNの電圧の微分値を極性を反転させて出力す
る。このときの比較回路136の出力信号は、図8
(f)のように“H”になる。ここで、抵抗139a及
びコンデンサ139bは、積分回路として動作し、コン
デンサ139bが出力する電圧が、図8(g)のように
徐々に上昇する。コンデンサ139bが出力する電圧
が、インバータ140の閾値Thを越えると、インバー
タ140が図8(h)のように“L”を出力する。
【0073】インバータ140の出力が“L”になって
から時間が経過すると、ノードNの電圧VSが主電源1
00が発生する電圧Vinとほぼ等しくなり、その上昇
が停止する。電圧VSの上昇が停止したときには、充電
電流ICが流れなくなり、微分回路130Aの出力信号
も0になる。その結果、比較回路136の出力信号は、
“L”に遷移する。比較回路136の出力信号が“L”
になることで、NORゲート138の出力信号が、
“H”になる。そして、インバータ140の出力信号
は、コンデンサ139bの出力電圧がインバータ140
の閾値Thを下回るときに“H”に変化し、NORゲー
ト138の出力信号が“L”になる。よって、NORゲ
ート138の出力信号には、ノードNの電圧VSが上昇
しきった直後に、パルスが形成される。このパルスがR
S−FF145のセット端子(S)に入力され、RS−
FF145がセットされ、NMOS101がオンする。
よって、適切なデッドタイムが確保され、第1の実施形
態と同様にスイッチングロスがほとんど発生しない。
【0074】その後、発振回路110中の比較回路12
6が、パルス信号を出力すると、NMOS157がオン
し、抵抗160とNMOS157のドレインとの接続点
の電位が下がり、インバータ168が“H”を出力す
る。“H”の信号がリセット端子(R)に入力されたR
S−FF145は、“L”を出力する。そのため、NM
OS101は、オフに設定される。次に、NMOS10
1,102が共にオフ状態になる前に、NMOS101
がオン状態であった場合を説明する。この場合には、N
MOS101,102が共にオフ状態になると、ノード
Nの電圧VSが下降する。ノードNの電圧がグランドの
電圧になると、抵抗181aと抵抗181bの接続点の
電圧も、グランドの電圧になる。比較回路185は、抵
抗181bから与えられた電圧と、プラス入力端子
(+)に入力されたグランドの電圧を比較し、これらが
一致したときに、図8(j)のように“H”の出力信号
を出力する。
【0075】“H”の信号を入力したインバータ190
の出力信号は、図8(l)のように“L”になる。これ
により、NORゲート191の出力信号が、図8(m)
のように“H”になる。抵抗192とコンデンサ193
とは、積分回路として動作し、比較回路185の出力信
号の電圧を積分し、NORゲート191に与える。コン
デンサ193の出力する図8(k)のように上昇する電
圧は、NORゲート191に与えられる。NORゲート
191では、コンデンサ191から与えられる電圧が、
閾値Thを越えるまでは“H”を出力する。NORゲー
ト191の出力信号は、コンデンサ191から与えられ
る電圧が閾値Thを越えると、“H”を遷移する。よっ
て、NORゲート191の出力信号には、ノードNの電
圧VSが下降しきった直後にパルスが形成される。これ
により、RS−FF146がセットされる。
【0076】セットされたRS−FF146の出力信号
は、“H”になり、NMOS102は、オンする。即
ち、NMOS101,102がオフ状態になる前に、N
MOS101がオン状態であった場合には、ノードNの
電圧VSが完全に下降したときにNMOS102がオン
状態になる。よって、適切なデットタイムが確保され、
第1の実施形態と同様にスイッチングロスがほとんど発
生しない。その後、比較回路127の出力するパルス信
号が、RS−FF146のリセット端子(R)に入力さ
れるとよ、RS−FF146がリセットされて、NMO
S102がオフする。このスイッチング電源装置は、以
上のような動作を繰り返す。よって、NMOS101,
102は、デッドタイムを挟んで交互にオンする。NM
OS101がオン状態のときには、NMOS101は、
図8(b)のように極性が反転するドレイン電流Id1
をチョーク173、トランス174の一次巻線174a
及びコンデンサ175に流す。このとき、ノードNの電
圧VSは電源電圧Vinに固定される。NMOS101が
オフ状態になると、コイル173及び一次巻線174a
に蓄積されたエネルギーよって、ノードNの電圧VS
が、ほぼグランドの電圧になるまで引き下げられる。
【0077】デッドタイムの後にNMO102がオン状
態になると、NMOS102が図8(c)のように極性
が反転するドレイン電流Id2を流す。電流Id2が流れ
ることにより、ノードNの電圧VSが、グランドの電位
に固定される。以上のように、交互にNMOS101,
102がオン状態になることにより、一次巻線174a
には、交番する電流が流れ、二次巻線174bに交番す
る電圧が誘起される。ダイオード176,177は、交
番する電圧を整流し、コンデンサ178を充電し、出力
端子OUTa,OUTbから直流電圧が出力される。エ
ラーアンプ179は、第1の実施形態と同様に動作し、
出力端子OUTa,OUTbから出力される直流電圧が
制御されて所定電圧に固定される。以上のように、この
第3の実施形態のスイッチング電源装置は、第1及び第
2の実施形態と同様に、ノードNの電圧が完全に上昇或
いは下降したときに、NMOS101,102をオンで
きるので、スイッチングロスを低減できる。その上、第
1及び第2の実施形態よりも、回路構成が簡素化でき、
RS−FF166、インバータ151,157、NOR
ゲート152,154等を削減できる。
【0078】〔第4の実施形態〕図9は、本発明の第4
の実施形態を示すスイッチング電源装置の構成図であ
り、図1及び図5と共通する要素には、共通の符号が付
されている。前述の第3の実施形態では、ノードNの電
圧の傾きからNMOS101のオンタイミングを設定
し、ノードNの電圧値からNMOS102のオンタイミ
ングを設定するスイッチング電源装置を示したが、本実
施形態では、ノードNの電圧値からNMOS101,1
02のオンタイミングを設定し、かつ、回路構成を簡素
化したスイッチング電源装置を示す。
【0079】このスイッチング電源装置は、第1及び第
2の実施形態と同様の発振回路110と、NMOS10
1,102とを備えている。NMOS101のソースと
NMOS102のドレインとの接続点であるノードNと
グランドとの間には、図5と同様の直列の抵抗181
a,181bが接続されている。抵抗181aと抵抗1
81bとの接続点は、比較回路185のマイナス入力端
子(−)に接続されている。比較回路185のプラス入
力端子(+)は、グランドに接続されている。比較回路
185の出力端子がインバータ190を介して2入力N
ORゲート191の一方の入力端子に接続されている。
この比較回路185の出力端子は、抵抗192の一端に
も接続されている。抵抗192の他端は、コンデンサ1
93の一方の電極とNORゲート191の他方の入力端
子とに接続されている。コンデンサ193の他方電極が
グランドに接続されている。
【0080】NORゲート191の出力端子が、RS−
FF146のセット端子(S)に接続されている。RS
−FF146のリセット端子(R)は、比較回路127
の出力端子と接続されている。RS−FF146の出力
端子(Q)がバッファ168を介してNMOS102の
ゲートに接続されている。ノードNには、バイアス手段
であるバイアス用電源159の負極が接続され、バイア
ス用電源159の正極に、抵抗160の一端が接続され
ている。抵抗160の他端には、NMOS157のドレ
インが接続され、NMOS157のソースとグランドと
の間に抵抗161が接続されている。NMOS157の
ゲートが、比較回路126の出力端子と接続されてい
る。主電源100とノードNとの間には、抵抗182と
抵抗183とが直列に接続されている。これらの抵抗1
82,183の接続点が、比較回路184のマイナス入
力端子(−)に接続されている。比較回路184のプラ
ス出力端子(+)は、ノードNに接続されている。
【0081】比較回路184の出力端子が、インバー1
86を介してNORゲート187の一方の入力端子に接
続されるとともに、抵抗188の一端に接続されてい
る。抵抗188の他端が、コンデンサ189の一方の電
極とNORゲート187の他方の入力端子に接続されて
いる。コンデンサ189の他方の電極は、ノードNに接
続されている。NORゲート187の出力端子が、RS
−FF145のセット端子(S)に接続されている。R
S−FF145のリセット端子(R)には、抵抗160
とNMOS157のドレインとの接続点が、インバータ
165を介して接続されている。RS−FF145の出
力端子(Q)は、バッファ167を介してNMOS10
1のゲートに接続されている。つまり、図2のドライバ
150に図1中の到達検出部180Bの一部を組み込ん
だ構成にしている。他の構成は、図5と同様になってい
る。
【0082】図10(a)〜(r)は、図9の動作を示
すタイムチャートであり、この図10を参照しつつ、ス
イッチング電源装置の動作を説明する。発振回路110
は、第3の実施形態と同様に発振し、各比較回路12
6,127から、図10(m),(n)のようにNMO
S101,102をオフするためのパルスを出力する。
NMOS101,102が共にオフ状態になると、ノー
ドNの電圧VSが上昇或いは下降する。例えば、NMO
S101,102が共にオフ状態になる前に、NMOS
102がオン状態であった場合には、NMOS101,
102が共にオフ状態になると、ノードNの電圧VSが
上昇する。NMOS101がオン状態であった場合に、
NMOS101,102が共にオフ状態になると、ノー
ドNの電圧VSが下降する。
【0083】NMOS101,102が共にオフ状態に
なって、図10(a)のようにノードNの電圧VSが上
昇し、ノードNの電圧が電源電圧Vinになると、抵抗
182,183の接続点の電圧も、電源電圧Vinに等
しくなり、比較回路184の出力信号は図10(d)の
ように“L”から“H”に変化する。比較回路184の
出力信号が“H”に変化すると、それまで“H”になっ
ていたインバータ186の出力信号が、図10(f)の
ように“L”になる。一方、抵抗188及びコンデンサ
189は積分回路となり、コンデンサ189の充電電圧
は、図10(e)のように0から徐々に上昇する。この
インバータ186の出力信号とコンデンサ189の出力
電圧がNORゲート187に入力される。よって、NO
Rゲート187の出力信号は、インバータ186の出力
信号が“H”に変化したときからコンデンサ189の出
力する電圧が閾値Thを越えるまでは、図10(g)の
ように“H”になる。コンデンサ189の出力電圧が閾
値を越えた後には、NORゲート187の出力信号が、
“L”になる。即ち、ノードNの電圧が電源電圧Vin
になった直後に、NORゲート187の出力信号に、パ
ルスが形成される。
【0084】このパルスが、RS−FF145のセット
端子(S)に与えられ、RS−FF145がセットされ
る。セットされたRS−FF145が、図10(r)の
ように“H”を出力し、NMOS101がオンする。よ
って、適切なデットタイムが確保されるとともに、ドレ
イン・ソース間に電圧が印加されていない状態でNMO
S101がオンするので、スイッチングロスがほとんど
発生しない。その後、発振回路110中の比較回路12
6が、図10(n)のようにパルスを出力すると、NM
OS157がオンし、抵抗160とNMOS157のド
レインとの接続点の電位が下がり、インバータ165が
“H”の出力信号をRS−FF145のリセット端子
(R)へ出力する。“H”の信号がリセット端子(R)
に入力されたRS−FF145は、“L”をNMOS1
01のゲートへ出力する。そのため、NMOS101
は、オフに設定される。次に、NMOS101,102
が共にオフ状態になる前に、NMOS101がオン状態
であった場合を説明する。
【0085】この場合には、NMOS101,102が
共にオフ状態になると、ノードNの電圧VSが下降す
る。ノードNの電圧がグランドの電圧になると、抵抗1
81aと抵抗181bの接続点の電圧も、第3の実施形
態と同様にグランドの電圧になる。比較回路185は、
抵抗181bから与えられた電圧と、プラス入力端子に
入力されたグランドの電圧を比較し、一致したときに
“H”の出力信号を出力する。
【0086】“H”の信号を入力したインバータ190
の出力信号は、図10(j)のように“H”から“L”
に変化する。これに対し、抵抗192とコンデンサ19
3とは積分回路として動作し、コンデンサ193の充電
電圧は、図10(i)のように0から徐々に上昇する。
NORゲート191は、インバータ190の出力信号と
コンデンサ193の出力電圧を入力する。よって、NO
Rゲート191の出力信号は、図10(k)のように、
インバータ190の出力信号が“L”に変化してからコ
ンデンサ193の出力電圧が閾値Thを越えるまでは、
“H”に変化し、コンデンサ193の出力電圧が閾値T
hを越えた後には“L”に戻る。即ち、ノードNの電圧
がグランドの電圧になった直後に、NORゲート191
の出力信号にパルスが形成される。このパルスがRS−
FF146のセット端子(S)に与えられ、RS−FF
146がセットされる。セットされたRS−FF146
は“H”をNMOS102のゲートに与える。これによ
り、NMOS102がオンする。よって、適切なデット
タイムが確保されるとともに、ドレイン・ソース間に電
圧が印加されていない状態でNMOS102がオンする
ので、スイッチングロスがほとんど発生しない。
【0087】NMOS101,102がオフ状態になる
前に、NMOS101がオン状態であった場合には、ノ
ードNの電圧VSが完全に下降したときにNMOS10
2がオン状態になる。その後、比較回路127の出力す
るパルス信号が、RS−FF146のリセット端子
(R)に入力されると、RS−FF146がリセットさ
れて、NMOS102がオフする。以上のような動作を
繰り返す。よって、NMOS101,102は、デッド
タイムを挟んで交互にオンする。NMOS101がオン
状態のときには、NMOS101は、図10(b)のよ
うに極性が反転するドレイン電流Id1をチョーク17
3、トランス174の一次巻線174a及びコンデンサ
175に流す。このとき、ノードNの電圧VSは電源電
圧Vinに固定される。NMOS101がオフ状態になる
と、コイル173及び一次巻線174aに蓄積されたエ
ネルギーによって、ノードNの電圧VSが、ほぼグラン
ドの電位になるまで引き下げられる。
【0088】デッドタイムの後にNMO102がオン状
態になると、NMOS102は、図10(c)のように
極性が反転するドレイン電流Id2を流す。電流Id2
流れることにより、ノードNの電圧VSが、グランドの
電位に固定される。以上のように、交互にNMOS10
1,102がオン状態になることにより、一次巻線17
4aには、交番する電流が流れ、二次巻線174bに交
番する電圧が誘起される。ダイオード176,177
は、交番する電圧を整流し、コンデンサ178を充電
し、出力端子OUTa,OUTbから直流電圧が出力さ
れる。エラーアンプ179は、第1の実施形態と同様に
動作し、出力端子OUTa,OUTbから出力される直
流電圧が制御されて所定電圧に固定される。以上のよう
に、この第4の実施形態のスイッチング電源装置は、第
1及び第2の実施形態と同様の効果を奏する。その上、
第3の実施形態と同様に、第4の実施形態のスイッチン
グ電源装置は、第1及び第2の実施形態よりも回路構成
が簡素化でき、RS−FF166、インバータ151,
157、NORゲート152,154等を削減できる。
【0089】〔第5の実施形態〕図11は、本発明の第
5の実施形態を示すスイッチング電源装置の構成図であ
り、図7中の要素と共通する要素には、共通の符号が付
されている。このスイッチング電源装置は、第3の実施
形態のスイッチング電源装置に、抵抗201,202を
設けると共に、第3の実施形態の抵抗181aの代わり
に、切離し手段であるNMOS203を使用するもので
ある。抵抗201の一端が、発振回路110中のRS−
FF128の出力端子(Q)に接続され、抵抗201の
他端が、抵抗202の一端に接続されている。抵抗20
2の他端は、グランドに接続されている。抵抗201と
抵抗202との接続点が、NMOS203のゲートに接
続されている。NMOS203のドレインは、ノードN
に接続され、NMOS203のソースが抵抗181及び
比較回路185のマイナス入力端子(−)に接続されて
いる。他の構成は、図7と同様になっている。
【0090】図12(a)〜(u)は、図11の動作を
示すタイムチャートであり、この図12を参照しつつ、
スイッチング電源装置の動作を説明する。発振回路11
0は、第3の実施形態と同様に発振し、各比較回路12
6,127から、図12(o),(p)のようにNMO
S101,102をオフするためのパルスを出力する。
NMOS101,102が共にオフ状態になると、ノー
ドNの電圧VSが上昇或いは下降する。例えば、NMO
S101,102が共にオフ状態になる前に、NMOS
102がオン状態であった場合に、NMOS101,1
02が共にオフ状態になると、ノードNの電圧VSが上
昇する。NMOS101がオン状態であった場合に、N
MOS101,102が共にオフ状態になると、ノード
Nの電圧VSが下降する。
【0091】NMOS101,102が共にオフ状態に
なってノードNの電圧VSが上昇するときの動作は、第
3の実施形態と基本的に同じである。即ち、微分回路1
30Aのコンデンサ130aには、図12(d)のよう
に充電電流ICが流れ、微分回路130Aは、図12
(e)のように、バイアス電圧Vaに対して負となるノ
ードNの電圧の微分値を出力する。微分回路130Aの
出力信号と、抵抗133,134の接続点の電圧とを入
力する比較回路136は、両者を比較し、図12(f)
のように、ノードNの電圧VSが上昇している期間に
“H”となる出力信号を出力する。
【0092】比較回路136の出力信号が“H”に変化
すると、抵抗139a及びコンデンサ139bは積分回
路となり、コンデンサ139の充電電圧は、図12
(g)のように、徐々に増加する。コンデンサ139の
出力電圧、つまり、微分回路130Aの出力信号がイン
バータ140の閾値Thよりも越えたときに、それまで
“H”であったインバータ140の出力信号が、図12
(h)のように“L”に変化する。
【0093】ノードNの電圧VSの上昇が停止すると、
微分回路130Aの出力信号が“H”に遷移する。これ
に伴い、比較回路136の出力信号が“L”に変化す
る。比較回路136の出力信号が“L”に変化すると、
比較回路136の出力信号とインバータ140の出力信
号とを入力するNORゲート138の出力信号は、図1
2(i)のように“L”から“H”に遷移する。その
後、コンデンサ139bの出力電圧が、徐々に下降す
る。コンデンサ139bの出力電圧がインバータ140
の閾値Th以下になると、それまで“L”であったイン
バータ140の出力信号が“H”に遷移する。これに伴
い、NORゲート138の出力信号が“L”になる。よ
って、NORゲート138の出力信号には、ノードNの
電圧VSが上昇しきった直後に、パルスが形成される。
このパルスがRS−FF145のセット端子(S)に入
力され、RS−FF145がセツトされ、図12(u)
のように“H”を出力する。これにより、NMOS10
1がオンする。よって、適切なデッドタイムが確保され
るとともに、ドレイン・ソース間に電圧が印加されない
状態でNMOS101をオンできるので、スイッチング
ロスがほとんど発生しない。
【0094】その後、発振回路110中の比較回路12
6がパルス信号を出力すると、NMOS157がオン
し、抵抗160とNMOS157のドレインとの接続点
の電位が下がり、インバータ168が“H”を出力す
る。“H”の信号がリセット端子(R)に入力されたR
S−FF145は、“L”を出力する。そのため、NM
OS101は、オフに設定される。
【0095】次に、NMOS101,102が共にオフ
状態になる前に、NMOS101がオン状態であった場
合を説明する。この場合には、NMOS101,102
が共にオフ状態になると、RS−FF128の出力信号
が、図12(m)のように“H”になる。RS−FF1
28の出力信号が抵抗201,202によって分圧され
てNMOS203のゲートに与えられる。よって、NM
OS203はオンして、可変抵抗素子として機能するよ
うになる。なお、RS−FF128が“L”を出力して
いる期間には、抵抗201,202の接続点の電圧は、
グランド電圧になるので、NMOS203はオフしてい
る。そのため、RS−FF128が“L”の期間には、
ノードNと抵抗181bとの間が切離され、抵抗181
bが比較回路185に出力する電圧が、図12(p)の
ように0なる。
【0096】RS−FF128が“H”を出力している
期間に、NMOS101,102が共にオフ状態になっ
た直後には、高い電圧が抵抗181bとNMOS203
のドレインとの接続点から比較回路185に出力され
る。そのため、比較回路185の出力信号が図12
(p)のように“H”になる。これにより、インバータ
190の出力信号が図12(r)のように“H”から
“L”に変化する。一方、抵抗192,193は、積分
回路として動作し、コンデンサ193の出力する充電電
圧が、図12(q)のように徐々に降下する。ノードN
の電圧が低下してグランド電圧になると、比較回路18
5の出力信号が“H”に変化する。これに伴い、インバ
ータ190の出力信号が“H”から“L”に変化する。
よって、NORゲート191の出力信号が、図12
(s)のように“L”から“H”遷移する。一方、コン
デンサ193が出力する電圧は、0から徐々に上昇す
る。コンデンサ193の出力電圧がNORゲート191
の閾値を越えると、NORゲート191の出力信号が、
“H”から“L”に遷移する。即ち、NORゲート19
1の出力信号にパルスが形成される。このパルスがRS
−FF146のセット端子(S)に入力され、RS−F
F146がセットされる。セットされたRS−FF14
6は、図12(t)のように“H”の出力信号をNMO
S102のゲートに与える。以上のような動作を繰り返
すことによって、NMOS101,102は、デッドタ
イムを挟んで交互にオンする。
【0097】NMOS101がオン状態のときには、N
MOS101は、極性が反転するドレイン電流Id1
チョーク173、トランス174の一次巻線174a及
びコンデンサ175に流す。このとき、ノードNの電圧
VSは電源電圧Vinに固定される。NMOS101がオ
フ状態になると、コイル173及び一次巻線174aに
蓄積されたエネルギーよって、ノードNの電圧VSが、
ほぼグランドの電位になるまで引き下げられる。
【0098】デッドタイムの後にNMO102がオン状
態になると、NMOS102が極性が反転するドレイン
電流Id2を流す。電流Id2が流れることにより、ノー
ドNの電圧VSが、グランドの電位に固定される。以上
のように、交互にNMOS101,102がオン状態に
なることにより、一次巻線174aには、交番する電流
が流れ、二次巻線174bに交番する電圧が誘起され
る。ダイオード176,177は、交番する電圧を整流
し、コンデンサ178を充電し、出力端子OUTa,O
UTbから直流電圧が出力される。エラーアンプ179
は、第1の実施形態と同様に動作し、出力端子OUT
a,OUTbから出力される直流電圧が制御されて所定
電圧に固定される。以上のように、この第5の実施形態
のスイッチング電源装置は、第3の実施形態と同様の効
果を奏する。その上、RS−FF128の出力信号が
“L”のときには、NMOS203がオフするので、ノ
ードNとグランドとを切離すことができ、低消費電流の
スイッチング電源装置を実現できる。
【0099】〔第6の実施形態〕図13は、本発明の第
6の実施形態を示すスイッチング電源装置の構成図であ
り、図11と共通する要素には、共通の符号が付されて
いる。このスイッチング電源装置は、第5の実施形態の
スイッチング電源装置を、高耐圧素子数を減じるため
に、改善したものであり、第5の実施形態と同様に接続
された抵抗201,202と、第5の実施形態とは異な
る位置に接続されたNMOS203とを備えている。
【0100】NMOS203は、負荷抵抗素子である抵
抗160と抵抗161との間に接続されている。NMO
S203のドレインが抵抗160に接続され、ソースが
抵抗161の一端に接続されている。NMOS203の
ゲートは、抵抗201と抵抗202との接続点に接続さ
れている。抵抗161の他端は、NMOS101をオフ
させる制御信号を発生させるトリガ用スイッチであるN
MOS157のドレインに接続され、該NMOS157
のソースがグランドに接続されている。NMOS203
のゲートは、抵抗201と抵抗202との接続点に接続
され、NMOS157のゲートは、比較回路127の出
力端子に接続されている。NMOS203のドレイン
は、抵抗204を介してグランドに接続されるととも
に、抵抗181bと比較回路185のマイナス入力端子
(−)とに接続されている。他の構成は、第5の実施形
態と同様になっている。
【0101】図14(a)〜(u)は、図13のスイッ
チング電源装置の動作を示すタイムチャートであり、こ
の図14を参照しつつ、スイッチング電源装置の動作を
説明する。発振回路110は、第3の実施形態と同様に
発振し、各比較回路126,127から、NMOS10
1,102をオフにするためのパルスの信号を出力す
る。例えば、RS−FF128の出力信号が“H”にな
ると、抵抗201,202の接続点の電圧により、NM
OS203がオンする。これと同時に、NMOS101
をオフするためのパルスが、比較回路126から出力さ
れる。これにより、NMOS157がオンし、抵抗16
0とNMOS203のドレインとの接続点の電圧を降下
させる。この電圧がインバータ165によって反転され
てRS−FF145のリセット端子(R)に入力され、
RS−FF145がリセットされる。
【0102】RS−FF128の出力信号が“L”のと
きには、抵抗201,202の接続点の電圧が下がり、
NMOS203がオフする。NMOS203がオフして
いる期間には、抵抗181bと電源159の間が切離さ
れるとともに、抵抗161と電源159との間が切離さ
れ、これらの抵抗を介してグランドに流れる電流が遮断
される。このスイッチング電源装置における他の動作
は、第5の実施形態と同じなので、説明を省略する。
【0103】以上のように、この実施形態のスイッチン
グ電源装置では、NMOS203が抵抗181b,16
1を切離す構成としている。そのため、第5の実施形態
と同様に、抵抗181bを介してグランドに流れる電流
を遮断するばかりでなく、抵抗161を介してグランド
に流れる電流を遮断できる。よって、低消費電流のスイ
ッチング電源装置を実現できる。さらに、NMOS15
7には、高電圧が印加されないようになるので、NMO
S157を高耐圧部品で構成する必要がなくなり、高耐
圧部品の点数を少なくでき、コストを低減できる。な
お、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形
が可能である。その変形例としては、次のようなものが
ある。
【0104】(1)第1〜6の実施形態では、ノードN
の電圧VSが電源電圧VinになったタイミングでNM
OS101をオフしてスイッチングロスを低減すること
と、ノードNの電圧VSがグランドの電圧になったタイ
ミングでNMOS102をオフしてスイッチングロスを
低減することの両方を実現しているが、いずれか一方の
みで、スイッチングロスを低減するようにしてもよい。 (2)第1〜第6の実施形態では、ノードNの電圧がグ
ランドの電圧から電源電圧Vinまでスイングするスイ
ッチング電源装置の実施形態を説明したが、他のハーフ
ブリッジ型スイッチング電源装置にも、本発明は適用可
能である。例えば、ノードNの電圧がグランド電圧から
電源電圧Vin/2までスイングするハーフブリッジ型
スイッチング電源装置でも、比較回路184,185の
判定閾値等を変更することにより適用可能で、上記実施
形態と同様の効果を奏する。
【0105】(3)第2〜6の実施形態では、ノードN
の電圧がグランド電圧になったことを検出するために、
抵抗181a,181b,192、比較回路185、イ
ンバータ190、コンデンサ193及びNORゲート1
91を用いたが、第1の実施形態と同様に、微分回路1
30A、抵抗142a、コンデンサ142b、インバー
タ143、NORゲート141を用いてもよい。
【0106】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明で
は、第1のスイッチング素子或いは第2のスイッチング
素子を、ノードNの電圧が上昇或いは下降しきったとき
にオンできる構成にしたので、スイッチング電源装置に
おけるスイッチングロスを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すスイッチング電
源装置の構成図である。
【図2】図1中のドライバを示す構成図である。
【図3】図1のスイッチング電源装置の動作を示すタイ
ムチャートである。
【図4】図2のドライバの動作を示すタイムチャートで
ある。
【図5】本発明の第2の実施形態を示すスイッチング電
源装置の構成図である。
【図6】図5のスイッチング電源装置の動作を示すタイ
ムチャートである。
【図7】本発明の第3の実施形態を示すスイッチング電
源装置の構成図である。
【図8】図7のスイッチング電源装置の動作を示すタイ
ムチャートである。
【図9】本発明の第4の実施形態を示すスイッチング電
源装置の構成図である。
【図10】図9のスイッチング電源装置の動作を示すタ
イムチャートである。
【図11】本発明の第5の実施形態を示すスイッチング
電源装置の構成図である。
【図12】図11のスイッチング電源装置の動作を示す
タイムチャートである。
【図13】本発明の第6の実施形態を示すスイッチング
電源装置の構成図である。
【図14】図13のスイッチング電源装置の動作を示す
タイムチャートである。
【図15】従来のスイッチング電源装置を示す構成図で
ある。
【図16】図15のスイッチング電源装置の動作を示す
タイムチャートである。
【符号の説明】
100 主電源 101 第1のスイッチング素子としてのNMO
S 102 第2のスイッチングそしてしてのNMO
S 110 発振回路 130,180 制御部 130A 微分回路 130B 上昇停止検出部及び下降停止検出部であ
る検出回路 130C オンオフ制御回路 174 トランス 179 エラーアンプ 180A 電圧検出回路 180B 到達検出部 203 切り離し手段としてのNMOS
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H730 AA20 AS01 BB26 BB57 DD04 DD32 DD41 EE03 EE07 FD01 FD22 FF01 FG05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源と駆動ノードとの間に接続された第1
    のスイッチング素子と、 グランドと前記駆動ノードとの間に接続された第2のス
    イッチング素子と、 前記駆動ノードに接続されたインダクタと、 発振回路と、 前記発振回路で設定される周期毎に、前記第1及び第2
    のスイッチング素子を両方が同時にオフするデッドタイ
    ムを挟んで交互にオンさせる制御部と、 前記インダクタに流れる電流を電力に変成して負荷に供
    給する供給手段と、を備えるスイッチング電源装置にお
    いて、 前記制御部は、 前記駆動ノードの電圧の微分値を求める微分回路と、 前記デッドタイム中に前記駆動ノードの電圧が上昇する
    ときに該電圧の上昇が停止するタイミングを前記微分回
    路の出力信号から検出する上昇停止検出部と、 前記上昇停止検出部が検出したタイミングで前記第1の
    スイッチング素子をオンさせ、前記発振回路で設定され
    るタイミングで該第1のスイッチング素子をオフさせる
    オンオフ制御回路と、を備えることを特徴とするスイッ
    チング電源装置。
  2. 【請求項2】電源と駆動ノードとの間に接続された第1
    のスイッチング素子と、 グランドと前記駆動ノードとの間に接続された第2のス
    イッチング素子と、 前記駆動ノードに接続されたインダクタと、 発振回路と、 前記発振回路で設定される周期毎に、前記第1及び第2
    のスイッチング素子を両方が同時にオフするデッドタイ
    ムを挟んで交互にオンさせる制御部と、 前記インダクタに流れる電流を電力に変成して負荷に供
    給する供給手段と、を備えるスイッチング電源装置にお
    いて、 前記制御部は、 前記駆動ノードの電圧の微分値を求める微分回路と、 前記デッドタイム中に前記駆動ノードの電圧が下降する
    ときに該電圧の下降が停止するタイミングを前記微分回
    路の出力信号から検出する下降停止検出部と、 前記下降停止検出部が検出したタイミングで前記第2の
    スイッチング素子をオンさせ、前記発振回路で設定され
    るタイミングで該第2のスイッチング素子をオフさせる
    オンオフ制御回路と、を備えることを特徴とするスイッ
    チング電源装置。
  3. 【請求項3】電源と駆動ノードとの間に接続された第1
    のスイッチング素子と、 グランドと前記駆動ノードとの間に接続された第2のス
    イッチング素子と、 前記駆動ノードに接続されたインダクタと、 発振回路と、 前記発振回路で設定される周期毎に、前記第1及び第2
    のスイッチング素子を両方が同時にオフするデッドタイ
    ムを挟んで交互にオンさせる制御部と、 前記インダクタに流れる電流を電力に変成して負荷に供
    給する供給手段と、を備えるスイッチング電源装置にお
    いて、 前記制御部は、 前記駆動ノードの電圧を求める電圧検出回路と、 前記デッドタイム中に前記駆動ノードの電圧が上昇する
    ときに該電圧が所定電圧に到達したタイミングを前記電
    圧検出回路の出力信号から検出する到達検出部と、 前記到達検出部が検出したタイミングで前記第1のスイ
    ッチング素子をオンさせ、前記発振回路で設定されるタ
    イミングで該第1のスイッチング素子をオフさせるオン
    オフ制御回路と、を備えることを特徴とするスイッチン
    グ電源装置。
  4. 【請求項4】前記所定電圧は、前記電源の発生する電圧
    であることを特徴とする請求項3に記載のスイッチング
    電源装置。
  5. 【請求項5】電源と駆動ノードとの間に接続された第1
    のスイッチング素子と、 グランドと前記駆動ノードとの間に接続された第2のス
    イッチング素子と、 前記駆動ノードに接続されたインダクタと、 発振回路と、 前記発振回路で設定される周期毎に、前記第1及び第2
    のスイッチング素子を両方が同時にオフするデッドタイ
    ムを挟んで交互にオンさせる制御部と、 前記インダクタに流れる電流を電力に変成して負荷に供
    給する供給手段と、を備えるスイッチング電源装置にお
    いて、 前記制御部は、 前記駆動ノードの電圧を求める電圧検出回路と、 前記デッドタイム中に前記駆動ノードの電圧が下降する
    ときに該電圧が所定電圧に到達したタイミングを前記電
    圧検出回路の出力信号から検出する到達検出部と、 前記到達検出部が検出したタイミングで前記第2のスイ
    ッチング素子をオンさせ、前記発振回路で設定されるタ
    イミングで該第2のスイッチング素子をオフさせるオン
    オフ制御回路と、を備えることを特徴とするスイッチン
    グ電源装置。
  6. 【請求項6】前記所定電圧は、前記グランドの電圧であ
    ることを特徴とする請求項5に記載のスイッチング電源
    装置。
  7. 【請求項7】前記電圧検出回路を、前記駆動ノードと前
    記グランドとの間に接続された抵抗素子或いは該駆動ノ
    ードの電圧をバイアスするバイアス手段と前記グランド
    との間に接続された抵抗素子で構成し、 前記電圧検出回路による電圧検出が不要なときに前記駆
    動ノード、前記バイアス手段或いは前記グランドと前記
    抵抗素子との間を切離す切離し手段をさらに備えること
    を特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載のスイッ
    チング電源装置。
  8. 【請求項8】前記切離し手段は、前記発振回路の出力に
    基づき前記切離しを行う手段を有することを特徴とする
    請求項7に記載のスイッチング電源装置。
  9. 【請求項9】前記駆動ノード或いは前記バイアス手段と
    前記グランドとの間に負荷抵抗素子とともに接続され、
    前記発振回路の出力に基づきオン、オフし、該負荷抵抗
    素子に前記第1または第2のスイッチング素子をオフさ
    せるための制御信号を発生させるトリガ用スイッチを備
    え、 前記切離し手段は、前記トリガ用スイッチ及び前記抵抗
    素子の両方を同時に前記駆動ノード、前記バイアス手段
    或いは前記グランドから切離す位置に接続されているこ
    とを特徴とする請求項7または8に記載のスイッチング
    電源装置。
  10. 【請求項10】前記供給手段の出力電力を参照値と比較
    して、その差に対応する信号を前記発振回路に負帰還
    し、前記周期或いは前記第1及び第2のスイッチング素
    子のオンしている期間を調整するフィードバック機構を
    備えることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記
    載のスイッチング電源装置。
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