JP2002325438A - 同期整流コンバータ - Google Patents

同期整流コンバータ

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JP2002325438A
JP2002325438A JP2001126283A JP2001126283A JP2002325438A JP 2002325438 A JP2002325438 A JP 2002325438A JP 2001126283 A JP2001126283 A JP 2001126283A JP 2001126283 A JP2001126283 A JP 2001126283A JP 2002325438 A JP2002325438 A JP 2002325438A
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Koji Yamaguchi
幸路 山口
Seishi Tsukimoto
誠士 月元
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同期整流コンバータに関し、複数の同期整流
コンバータを並列運転する場合に、過電流垂下機能と負
荷側から電源側への逆流防止機能を備える上に、過電流
などの出力電流の検出と逆流防止を電力効率がよい状態
で行なうことができる同期整流コンバータを提供する。 【解決手段】 転流電界効果トランジスタに直列に挿入
した電流検出手段と、該電流検出手段が検出した電流か
ら生成した電圧と第一の基準電圧とから過電流検出信号
を生成してパルス幅制御手段に供給する過電流検出手段
と、該電流検出手段が検出した電流から生成した電圧と
第二の基準電圧とから低電流検出信号を生成して出力す
る低電流検出手段と、該低電流検出信号を受けて該転流
電界効果トランジスタをオフにする転流電界効果トラン
ジスタ停止手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同期整流コンバー
タに係り、特に、複数の同期整流コンバータを並列運転
する場合に、過電流垂下機能と負荷側から電源側への逆
流防止機能を備える上に、過電流などの出力電流の検出
と逆流防止を電力効率がよい状態で行なうことができる
同期整流コンバータに関する。
【0002】電源回路には大別して、ドロッパ方式とス
イッチング・レギュレータ方式とがあるが、電力効率と
電源回路の大きさの面から最近では後者が主流になって
いる。そして、スイッチング・レギュレータ方式の1つ
に同期整流コンバータがあり、これには、入力電源側と
負荷側の間にトランスを使用しない非絶縁型の同期整流
コンバータと、入力電源側と負荷側の間にトランスを使
用する絶縁型の同期整流コンバータとがある。
【0003】さて、電源回路から電力の供給を受ける負
荷側における状況を見ると、情報通信装置を構成する大
規模集積回路の動作電圧が低下の一途を辿っている。こ
の傾向は、デジタル回路のみならずアナログ回路におい
ても同様である。即ち、或る程度以前には大規模集積回
路の動作電圧は5ボルトが標準的であったものが3・3
ボルトに低下し、2・5ボルトを経由して最近では1・
8ボルトにまで低下している。そして、近い将来には1
ボルト未満になるとも予測されている。かくの如く大規
模集積回路の動作電圧が低下するので電源回路の出力電
圧が低電圧化されるが、低電圧電源には同期整流コンバ
ータが適している。
【0004】そして、上記の如き大規模集積回路の動作
電圧の低下が急速に進んでくると、大規模集積回路の開
発時期の差によって、情報通信装置において使用する大
規模集積回路の動作電圧を統一することが困難になり、
電源回路側は複数の出力電圧に対応する必要に迫られて
いる。その上、出力電圧が低下してゆくのであるから電
源回路において昇圧する必要性も薄れてくる。このた
め、最近では非絶縁型の同期整流コンバータが広く使用
されるようになっている。
【0005】一方、大規模集積回路においては回路規模
の一層の大規模化が進んでおり、電源回路が供給しなけ
ればならない出力電流が増加する一方である。このよう
な状況にあって必要とされる負荷電流に一々対応して電
源回路を設計、製造することは時間的にも設計に必要と
なる人的資源の面からも効率的ではない。従って、複数
の電源回路を並列接続して大きな負荷電流を分担して供
給するという電源システムが一般的になっている。
【0006】図10は、複数電源を並列接続した電源シ
ステムである。
【0007】図10において、101は入力電源、10
2は第一の電源回路(図では電源#1と略記している。
以降も、図では同様に記載する。)、103は第二の電
源回路、104は第nの電源回路(nは2以上の整
数)、105は負荷である。
【0008】第一の電源回路102乃至第nの電源回路
104は共通の入力電源101に並列接続されて所定の
出力電圧と出力電流を生成して、各々、共通の負荷10
5に並列接続されて所定の出力電圧と出力電流を供給す
る。
【0009】このような電源システムに適用される各々
の電源回路には、先ず、各々の電源の出力電流バランス
をとるために過電流垂下機能が必要である。又、並列接
続している他の電源回路の出力電圧が高い場合や、より
高い電圧の電源システム(図示を省略している。)から
負荷105を経由した電流の回り込みがある場合に対応
するために負荷105から入力電源101側への逆流防
止機能が必要である。特に、同期整流コンバータにおい
て必須な転流電界効果トランジスタが逆流を吸い込む現
象があるために逆流防止機能は重要である。
【0010】しかも、出力電圧が低下し、出力電流が増
加するという環境にあって、過電流垂下機能や逆流防止
機能のために必要な電流検出や、逆流防止機能そのもの
を電力効率を低下させることなく実現することが肝要で
ある。
【0011】
【従来の技術】図8は、従来の同期整流コンバータの構
成例で、先に記載した背景に鑑みて非絶縁型の同期整流
コンバータを図示している。尚、図8では図の煩雑化を
避けるために単一の同期整流コンバータのみを図示して
いるが、複数の同期整流コンバータが並列接続されて運
転されているものと理解して図を見て戴きたい。
【0012】図8において、1は入力電源である。
【0013】2は同期整流コンバータにおけるスイッチ
ング動作によって発生するリップル電圧を抑圧するコン
デンサである。
【0014】3は主電界効果トランジスタで、図8では
ソースをサブストレートに接続したPチャネル型電界効
果トランジスタである。尚、主電界効果トランジスタ3
についてはボディ・ダイオードの図示を省略している
が、ソースをサブストレートに接続しているので、ドレ
イン側がアノード、サブストレート側がカソードにな
る。
【0015】4は転流電界効果トランジスタ、4−1は
転流電界効果トランジスタ4のボディ・ダイオードであ
る。図8では転流電界効果トランジスタ4はソースをサ
ブストレートに接続したNチャネル型電界効果トランジ
スタであるので、ドレイン側がカソード、サブストレー
ト側がアノードになる。
【0016】13は平滑回路を構成するチョーク・コイ
ル、14は平滑回路を構成するコンデンサである。
【0017】15は過電流垂下機能のための電流検出手
段を構成するために出力回路の直列に挿入される抵抗、
16は該電流検出手段を構成するために抵抗15の端子
に2つの入力端子を接続される差動増幅器である。
【0018】17は主電界効果トランジスタ3及び転流
電界効果トランジスタ4のオン・オフを制御する制御回
路で、基準電圧源17−1、同期整流コンバータの出力
電圧を非反転入力端子に受け、基準電圧源17−1の出
力電圧を反転入力端子に受ける差動増幅器17−2、鋸
歯状波電圧を生成する鋸歯状波電源17−3、電流検出
手段を構成する差動増幅器16の出力と差動増幅器17
−2の出力の和の電圧を反転入力端子に受け、鋸歯状波
電源17−3の出力を非反転入力端子に受けて主電界効
果トランジスタ3のゲートに供給するパルス幅を制御す
るコンパレータ17−4を備えている。
【0019】18はカソードを負荷側にして出力回路に
直列に挿入される逆流防止ダイオードである。
【0020】そして、コンデンサ2以降逆流防止ダイオ
ード18までの構成要素によって同期整流コンバータが
構成される。
【0021】最後に、24は上記同期整流コンバータか
ら電力の供給を受ける負荷である。
【0022】今、コンパレータ17−4の出力波形のデ
ューティ比が当初50%であるものと仮定して図8の構
成の動作を説明する。
【0023】コンパレータ17−4の出力波形のデュー
ティ比が当初50%であると仮定したから、コンパレー
タ17−4の出力の論理レベルが“1”の半周期で主電
界効果トランジスタ3がオンになり、主電界効果トラン
ジスタ3がオンの時に転流電界効果トランジスタ4はオ
フになる。そして、コンパレータ17−4の出力の論理
レベルが“0”の半周期で主電界効果トランジスタ3が
オフになり、主電界効果トランジスタ3がオフの時に転
流電界効果トランジスタ4がオンになる。
【0024】従って、主電界効果トランジスタ3がオン
の時には主電界効果トランジスタ3、チョーク・コイル
13及びとコンデンサ14を経由して電流が流れて平滑
される。一方、主電界効果トランジスタ3がオフになっ
てもチョーク・コイル13は蓄積した磁気エネルギーに
よって電流を同じ方向に流し続けようとするので、チョ
ーク・コイル13、コンデンサ14及び転流電界効果ト
ランジスタ4を経由して電流が流れて平滑される。この
ため、出力電圧も出力電流も連続波形になり、脈流には
ならない。
【0025】そして、出力電圧が高くなった場合には差
動増幅器17−2を経由してコンパレータ17−4の反
転入力端子の電圧が上昇するので、主電界効果トランジ
スタ3をオンにするパルス幅が減少して出力電圧が一定
に保たれる。
【0026】又、出力電流が増加して差動増幅器16の
出力電圧が上昇するとコンパレータ17−4の反転入力
端子の電圧が上昇するので、主電界効果トランジスタ3
をオンにするパルス幅が減少して出力電圧を垂下させ
る。
【0027】図9は、図8の構成の過電流垂下特性であ
る。
【0028】図9において、縦軸は出力電圧、横軸は出
力電流である。更に、出力電流については逆電流領域、
通常運転領域及び過電流垂下領域に分けることができ
る。そして、出力電流が通常運転領域を超える値になる
と上記の如くパルス幅制御手段が出力電圧を垂下させ、
それでも出力電流が増加すると最終的には出力電圧を0
に抑圧する。
【0029】又、負荷側の電圧が高くなったり、負荷側
から回り込み電流が流入する場合に備えて逆流防止ダイ
オードが図8の如く配置されているので、負荷側の電圧
が高くなったり、負荷側から回り込み電流が流入しよう
としても逆流が同期整流コンバータに流入することはな
い。もし、逆流防止ダイオード18を挿入していなけれ
ば、逆流が転流電界効果トランジスタを流れるために当
該同期整流コンバータが短絡モードになって、当該同期
整流コンバータに損傷を与える恐れがあるので、逆流防
止ダイオード18の役割は大きい。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図8の構成で
は過電流垂下機能のための電流検出手段を構成する抵抗
15と、逆流防止ダイオードは出力回路に直列に挿入さ
れている。
【0031】先にも記載した如く、同期整流コンバータ
の出力電圧は大規模集積回路の動作電圧の低下に伴って
低下傾向にあり、現状では1・8ボルトまで低下してい
る。一方、逆流防止ダイオードのフォワード電圧は通常
の接合ダイオードの場合には0.7〜0.8ボルト程度
であり、ショットキー・バリア・ダイオードを用いても
0.4ボルト程度あり、逆流防止ダイオードにおける電
圧ドロップを無視することができなくなっている。
【0032】又、やはり先にも記載した如く負荷が必要
とする電流は増加傾向にある。この状況下にあって電流
検出手段を構成する抵抗が出力回路に直列に挿入される
ことも問題である。即ち、電流検出感度を確保するには
該抵抗の抵抗値をあまり微小にはできず、出力電流によ
る該抵抗における電圧ドロップを無視することができな
くなるからである。
【0033】つまり、図8の構成の同期整流コンバータ
は電力効率の低下というペナルティを払って過電流垂下
機能と逆流防止機能を備えているものであるということ
ができる。
【0034】本発明は、かかる問題点に鑑み、複数の同
期整流コンバータを並列運転する場合に、過電流垂下機
能と負荷側から電源側への逆流防止機能を備える上に、
過電流などの出力電流の検出と逆流防止を電力効率がよ
い状態で行なうことができる同期整流コンバータを提供
することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、主電界効
果トランジスタと転流電界効果トランジスタと該主電界
効果トランジスタ及び該転流電界効果トランジスタのパ
ルス幅を制御するパルス幅制御手段とを備える同期整流
コンバータにおいて、該転流電界効果トランジスタに直
列に挿入した電流検出手段と、該電流検出手段が検出し
た電流から生成した電圧と第一の基準電圧とから過電流
状態を検出して過電流検出信号を該パルス幅制御回路に
供給する過電流検出手段と、該電流検出手段が検出した
電流から生成した電圧と第二の基準電圧とから低電流状
態を検出して低電流検出信号を出力する低電流検出手段
と、該低電流検出信号を受けて該転流電界効果トランジ
スタをオフにする転流電界効果トランジスタ停止手段と
を備える同期整流コンバータである。
【0036】第一の発明によれば、電流検出手段を転流
電界効果トランジスタに直列に挿入するので、電流検出
を行なうための影響は転流に対してのみであり、損失が
少ない。又、該電流検出手段が検出した電流から生成し
た電圧と第二の基準電圧とから該低電流検出手段が低電
流状態を検出して低電流検出信号を該転流電界効果トラ
ンジスタ停止手段に供給し、該転流電界効果トランジス
タ停止手段が低電流状態の時に転流電界効果トランジス
タをオフにするので、負荷側にて生じようとする逆流が
転流電界効果トランジスタを流れることがなく、負荷側
から見て当該同期整流コンバータが短絡モードになるこ
とはない。このため、過電流垂下機能と負荷側から電源
側への逆流防止機能を備える上に、過電流などの出力電
流の検出と逆流防止を電力効率がよい状態で行なうこと
ができる同期整流コンバータを提供することが可能にな
る。
【0037】第二の発明は、第一の発明の同期整流コン
バータにおいて、上記電流検出手段にトランスを使用す
る同期整流コンバータである。
【0038】第二の発明によれば、該電流検出手段にト
ランスを使用するので、電流検出のための損失は一層小
さくなり、且つ、該トランスの一次側巻線と二次側巻線
の巻数比の設定によって微小電流の検出が容易になり、
低電流検出信号によって確実に転流電界効果トランジス
タをオフさせることが可能になる。
【0039】第三の発明は、第一の発明の同期整流コン
バータにおいて、上記第二の基準電圧が、検出電流の値
に応じて2つの値の一方を取ることが可能な低電流検出
手段を備える同期整流コンバータである。
【0040】第三の発明によれば、該低電流検出手段が
有する基準電圧が、検出電流の値に応じて2つの値の一
方を取ることが可能であるため、該低電流検出手段が出
力する低電流検出信号にヒステリシスを持たせることが
可能になり、検出電流の僅かな変動によって同期整流と
ダイオード整流との間のハンティングが生ずることを抑
圧できて、同期整流コンバータの動作の安定化が可能に
なる。
【0041】第四の発明は、第一の発明の同期整流コン
バータにおいて、上記転流電界効果トランジスタ停止手
段が、上記転流電界効果トランジスタのゲートに直列に
挿入した補助電界効果トランジスタと、該補助電界効果
トランジスタのゲート電圧を上記低電流検出信号によっ
て制御するトランジスタとを備える同期整流コンバータ
である。
【0042】第四の発明によれば、該低電流検出手段が
該低電流検出信号を出力しているダイオード整流動作時
には該補助電界効果トランジスタをオフにして上記転流
電界効果トランジスタをオフにし、該低電流検出手段が
該低電流検出信号を出力しない同期整流動作時には該補
助電界効果トランジスタをオンにして該転流電界効果ト
ランジスタをオンにするので、該転流電界効果トランジ
スタを逆流が流れることがなくなる。
【0043】第五の発明は、第四の発明の同期整流コン
バータにおいて、上記転流電界効果トランジスタ停止手
段に、該転流電界効果トランジスタ停止手段が該転流電
界効果トランジスタをオフにする時に転流電界効果トラ
ンジスタの蓄積電荷を放電させる構成を備える同期整流
コンバータである。
【0044】第五の発明によれば、該転流電界効果トラ
ンジスタ停止手段が該転流電界効果トランジスタをオフ
にする時に転流電界効果トランジスタの蓄積電荷を放電
させるので、該転流電界効果トランジスタがオフに転ず
る時の遅延時間を短縮することができる。
【0045】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の原理的構成(そ
の1)で、先にも記載した背景から非絶縁型の同期整流
コンバータに本発明の技術を適用するものとして図示し
ている。
【0046】図1において、1は入力電源である。
【0047】2は同期整流コンバータにおけるスイッチ
ング動作によって発生するリップル電圧を抑圧するコン
デンサである。
【0048】3は主電界効果トランジスタで、ソースを
サブストレートに接続したPチャネル型電界効果トラン
ジスタである。尚、主電界効果トランジスタ3について
はボディ・ダイオードの図示を省略しているが、ソース
をサブストレートに接続していることを考慮すれば、ド
レイン側がアノード、サブストレート側がカソードにな
ることは容易に理解できる。
【0049】4は転流電界効果トランジスタ、4−1は
転流電界効果トランジスタ4のボディ・ダイオードであ
る。転流電界効果トランジスタ4はソースをサブストレ
ートに接続したNチャネル型電界効果トランジスタであ
るので、ドレイン側がカソード、サブストレート側がア
ノードになる。
【0050】5は転流電界効果トランジスタ4に並列に
接続した転流ダイオードである。尚、転流電界効果トラ
ンジスタ4のボディ・ダイオード4−1が十分な電流容
量を持っている場合には転流ダイオード5は必ずしも必
要がない。
【0051】6は転流電界効果トランジスタ4に直列に
挿入した電流検出手段である。
【0052】7は電流検出手段6が検出した電流を電圧
変換する整流手段である。
【0053】9は第一の基準電圧源、8は第一の基準電
圧源9の出力電圧と整流手段7の出力電圧とから過電流
状態を検出して過電流検出信号を出力する過電流検出手
段である。
【0054】11は第二の基準電圧源、10は第二の基
準電圧源の出力電圧と整流手段7の出力電圧とから低電
流状態を検出して低電流検出信号を出力する低電流検出
手段である。
【0055】12は、低電流検出手段10が出力する低
電流検出信号によって転流電界効果トランジスタ4をオ
フにする転流電界効果トランジスタ停止手段である。
尚、低電流検出手段10の出力は転流電界効果トランジ
スタ停止手段の制御端子に供給される。
【0056】13は平滑回路を構成するチョーク・コイ
ル、14は平滑回路を構成するコンデンサである。
【0057】17は主電界効果トランジスタ3及び転流
電界効果トランジスタ4のオン・オフを制御するパルス
幅制御回路で、基準電圧源17−1、同期整流コンバー
タの出力電圧を非反転入力端子に受け、基準電圧源17
−1の出力電圧を反転入力端子に受ける差動増幅器17
−2、鋸歯状波電圧を生成する鋸歯状波電源17−3、
電流検出手段を構成する差動増幅器6の出力と差動増幅
器17−2の出力の和の電圧を反転入力端子に受け、鋸
歯状波電源17−3の出力を非反転入力端子に受けて主
電界効果トランジスタ3のゲートに供給するパルス幅を
制御するコンパレータ17−4を備えている。
【0058】そして、コンデンサ2以降パルス幅制御手
段までの構成要素によって同期整流コンバータが構成さ
れる。
【0059】尚、パルス幅制御手段17を構成する差動
増幅器17−2の非反転入力端子には図1に示されてい
る同期整流コンバータの出力電圧が供給され、パルス幅
制御手段17を構成するコンパレータ17−4の反転入
力端子には過電流検出手段8の出力が供給され、差動増
幅器17−2の出力端子もコンパレータ17−4の反転
入力端子に接続される。
【0060】最後に、24は上記同期整流コンバータか
ら電力の供給を受ける負荷である。
【0061】即ち、図1の構成の特徴は、転流電界効果
トランジスタに直列に挿入した電流検出手段と、該電流
検出手段が検出した電流から生成した電圧と第一の基準
電圧とから過電流状態を検出して過電流検出信号を該パ
ルス幅制御回路に供給する過電流検出手段と、該電流検
出手段が検出した電流から生成した電圧と第二の基準電
圧とから低電流状態を検出して低電流検出信号を出力す
る低電流検出手段と、該低電流検出信号を受けて該転流
電界効果トランジスタをオフにする転流電界効果トラン
ジスタ停止手段とを備える点にある。
【0062】図2は、図1の構成の過電流垂下動作であ
る。
【0063】図2において、横軸は時間で、縦軸は各素
子の動作波形を示す振幅である。
【0064】通常動作領域では、主電界効果トランジス
タ(図では「主FET」と略記している。)と転流電界
効果トランジスタ(図では「転流FET」と略記してい
る。)とは例えばデューティ比50%でオンとオフを逆
相で繰り返している。そして、主電界効果トランジスタ
がオンの時には電流は図1の主電界効果トランジスタ
3、チョーク・コイル13及びコンデンサ14を経由し
て流れて平滑化され、転流電界効果トランジスタ4がオ
ンで主電界効果トランジスタ3がオフの時には電流は図
1のチョーク・コイル13、コンデンサ14及び転流電
界効果トランジスタ4を経由して流れて平滑化される。
従って、主電界効果トランジスタ3がパルス幅制御手段
17によってオンとオフを繰り返すが、出力電流は脈流
にはならない。
【0065】過電流動作領域に入ると、転流電界効果ト
ランジスタ4を流れる転流電流の振幅も大きくなるの
で、整流手段7が出力する電圧も高くなる。従って、過
電流検出手段8が過電流状態を検出してパルス幅制御手
段17に供給し、パルス幅制御手段17が主電界効果ト
ランジスタ3のオン時間を短縮し、転流電界効果トラン
ジスタ4のオン時間を伸長する。そして、該過電流検出
信号が出力され続けると、主電界効果トランジスタ3の
オン時間は更に短縮され、転流電界効果トランジスタ4
のオン時間は更に伸長される。このようにして同期整流
コンバータは出力電圧を垂下させる。
【0066】ところで、転流電界効果トランジスタ4が
オンの時には転流ダイオード5はオンになっている転流
電界効果トランジスタ4によってシャントされているの
で、通常動作領域においても過電流動作領域においても
転流ダイオードは常にオフである。
【0067】図3は、図1の構成における低電流動作で
ある。
【0068】図3において、横軸は時間で、縦軸は各素
子の動作波形を示す振幅である。
【0069】同期整流動作をしている時には低電流検出
信号は出力されないので、主電界効果トランジスタ3と
転流電界効果トランジスタ4のオン、オフはパルス幅制
御手段17によって制御されており、主電界効果トラン
ジスタ3と転流電界効果トランジスタ4の動作波形はオ
ン、オフ逆相である。
【0070】上記の状態で時刻tD に低電流検出信号を
低電流検出手段10が出力したものとする。該低電流検
出信号によって転流電界効果トランジスタ停止手段12
が転流電界効果トランジスタ4を強制的にオフさせるの
で、以降は該低電流検出信号が出力されている間は転流
電界効果トランジスタ4は停止させられている。
【0071】一方、転流電界効果トランジスタ4の停止
とは無関係に主電界効果トランジスタ3はパルス幅制御
手段17によってオン、オフを制御され続け、しかも、
今の場合には過電流検出信号は出力されないので、主電
界効果トランジスタ3の動作及び動作波形のデューティ
比は同期整流動作の時と変わりがない。
【0072】そして、主電界効果トランジスタ3がオフ
の時にはチョーク・コイル13が吐き出す電流はコンデ
ンサ14を経由して転流ダイオード5を流れる。従っ
て、時刻tD 以降は主電界効果トランジスタ3がオフし
ている間は転流ダイオード5に電流がながれ、主電界効
果トランジスタ3がオンしている間は転流ダイオード5
には電流が流れない。尚、上では転流電流が転流ダイオ
ード5のみに流れるかのように記載しているが、ボディ
・ダイオード4−1のフォワード特性が転流ダイオード
5のフォワード特性との関係で転流ダイオード5とボデ
ィ・ダイオード4−1の電流が決まる。尚、転流ダイオ
ードによる電圧ドロップを小さくする目的でショットキ
ー・バリア・ダイオードを用いる場合には上記転流電流
は転流ダイオードを流れる。
【0073】そして、逆電流領域においては電流検出手
段6を流れる電流の方向は低電流領域における方向の逆
になるので、低電流検出手段10は低電流検出信号を出
力している。これによって転流電界効果トランジスタ停
止手段12が転流電界効果トランジスタ4をオフにする
ので、負荷側から逆流が流れ込もうとしても転流電界効
果トランジスタ4を流れることはない。その上、逆流に
対して転流ダイオード及びボディ・ダイオード4−1は
逆方向に挿入されているので、逆流は転流ダイオード及
びボディ・ダイオード4−1を流れることもできない。
【0074】即ち、図1の構成によって負荷側からの逆
流が同期整流コンバータを流れることはなく、同期整流
コンバータの負荷側に逆流防止ダイオードを挿入する必
要がなくなる。従って、逆流防止のために出力電圧を低
下させることがなくなる。
【0075】しかも、過電流状態と低電流状態を検出す
る電流検出手段6が転流電界効果トランジスタ4と直列
に挿入されていて、電流検出を行なうための影響は転流
に対してのみであり、損失が少ない。
【0076】図4は、図1の構成に対応する同期整流コ
ンバータである。
【0077】図4において、1は入力電源である。
【0078】2は同期整流コンバータにおけるスイッチ
ング動作によって発生するリップル電圧を抑圧するコン
デンサである。
【0079】3は主電界効果トランジスタで、ソースを
サブストレートに接続したPチャネル型電界効果トラン
ジスタである。尚、主電界効果トランジスタ3について
はボディ・ダイオードの図示を省略しているが、ソース
をサブストレートに接続しているので、ドレイン側がア
ノード、サブストレート側がカソードになる。
【0080】4は転流電界効果トランジスタ、4−1は
転流電界効果トランジスタ4のボディ・ダイオードであ
る。転流電界効果トランジスタ4はソースをサブストレ
ートに接続したNチャネル型電界効果トランジスタであ
るので、ドレイン側がカソード、サブストレート側がア
ノードになる。
【0081】5は転流電界効果トランジスタ4に並列に
接続した転流ダイオードである。尚、転流電界効果トラ
ンジスタ4のボディ・ダイオード4−1が十分な電流容
量を持っている場合には転流ダイオード5は必ずしも必
要がない。
【0082】6−1は転流電界効果トランジスタ4に直
列に挿入する電流検出手段を構成するトランスである。
【0083】7−1は整流手段を構成する整流ダイオー
ド、7−2は整流手段を構成するコンデンサである。
【0084】尚、図4の構成においてはトランス6−1
において検出した転流電流によってコンデンサ7−2に
正の電圧を蓄積することを想定しているので、トランス
6−1の一次巻線と二次巻線の巻き方向を逆にする。
【0085】8−1は過電流検出手段を構成する差動増
幅器、8−2乃至8−5は過電流検出手段を構成する抵
抗である。このうち、抵抗8−2及び8−3はコンデン
サ7−2の端子電圧を分圧して過電流検出手段への入力
電圧とする抵抗、抵抗8−4及び8−5は過電流検出手
段に供給する第一の基準電圧を生成する抵抗である。
尚、抵抗8−4と8−5の接続点は差動増幅器8−1の
反転入力端子に接続され、抵抗8−2と8−3の接続点
は差動増幅器8−1の非反転入力端子に接続される。
【0086】10−1は低電流検出手段を構成する差動
増幅器、10−2乃至10−5は低電流検出手段を構成
する抵抗である。このうち、抵抗10−2及び10−3
はコンデンサ7−2の端子電圧を分圧して低電流検出手
段への入力電圧とする抵抗、抵抗10−4及び10−5
は低電流検出手段に供給する第二の基準電圧を生成する
抵抗である。尚、抵抗10−4と10−5の接続点は差
動増幅器10−1の非反転入力端子に接続され、抵抗1
0−2と10−3の接続点は差動増幅器10−1の反転
入力端子に接続される。
【0087】又、10−6はやはり低電流検出手段を構
成する抵抗、10−7及び10−8は低電流検出手段を
構成するダイオードである。ここで、ダイオード10−
7のアノードは差動増幅器10−1の出力端子に接続さ
れ、ダイオード10−7のカソードは抵抗10−6の一
方の端子に接続され、抵抗10−6のもう一方の端子は
差動増幅器10−1の非反転入力端子に接続され、ダイ
オード10−8のアノードは差動増幅器10−1の出力
端子に接続される。詳細は後述するが、ダイオード10
−7と抵抗10−6の直列回路で差動増幅器10−1に
正帰還をかけているのは、差動増幅器10−1に供給す
る第二の基準電圧にヒステリシスを持たすためであり、
ダイオード10−8は低電流検出手段と後述する転流電
界効果トランジスタ停止手段との結合に方向性を持たせ
るためである。
【0088】12−1は転流電界効果トランジスタ4の
ゲートに直列に挿入されて転流電界効果トランジスタ4
のオン、オフを制御する補助電界効果トランジスタ、1
2−2は低電流検出手段からの低電流検出信号によって
オン、オフして補助電界効果トランジスタ12−1のオ
ン、オフを制御するトランジスタ、12−3は入力電源
1の正側の端子と補助電界効果トランジスタ12−1の
ゲートの間に配置される抵抗、12−4は転流電界効果
トランジスタ4のゲートとトランジスタ12−2のコレ
クタの間に配置されて転流電界効果トランジスタ4がオ
フになる時に蓄積電荷を転流電界効果トランジスタ4か
ら放出させるためのダイオードで、補助電界効果トラン
ジスタ12−1乃至ダイオード12−4によって転流電
界効果トランジスタ停止手段が構成される。
【0089】13は平滑回路を構成するチョーク・コイ
ル、14は平滑回路を構成するコンデンサである。
【0090】17は主電界効果トランジスタ3及び転流
電界効果トランジスタ4のオン・オフを制御するパルス
幅制御回路で、基準電圧源17−1、同期整流コンバー
タの出力電圧を非反転入力端子に受け、基準電圧源17
−1の出力電圧を反転入力端子に受ける差動増幅器17
−2、鋸歯状波電圧を生成する鋸歯状波電源17−3、
電流検出手段を構成する差動増幅器8−1の出力と差動
増幅器17−2の出力の和の電圧を反転入力端子に受
け、鋸歯状波電源17−3の出力を非反転入力端子に受
けて主電界効果トランジスタ3のゲートに供給するパル
ス幅を制御するコンパレータ17−4を備えている。
【0091】19は抵抗、20はツェナー・ダイオード
で、抵抗19の一方の端子を入力電源1の正側の端子に
接続し、抵抗19のもう一方の端子をツェナー・ダイオ
ード20のカソードと接続し、ツェナー・ダイオード2
0のアノードを入力電源1の負側の端子に接続して、抵
抗19とツェナー・ダイオード20によって定電圧源を
構成する。そして、抵抗19とツェナー・ダイオード2
0の接続点に抵抗8−4及び抵抗8−5より成る分圧回
路と抵抗10−4及び抵抗10−5より成る分圧回路を
接続して、過電流検出手段と低電流検出手段にそれぞれ
第一の基準電圧と第二の基準電圧を供給する。
【0092】そして、コンデンサ2以降ツェナー・ダイ
オード20までの構成要素によって同期整流コンバータ
が構成される。
【0093】尚、パルス幅制御手段17を構成する差動
増幅器17−2の非反転入力端子には図1に示されてい
る同期整流コンバータの出力電圧が供給され、パルス幅
制御手段17を構成するコンパレータ17−4の反転入
力端子には過電流検出手段8の出力が供給され、差動増
幅器17−2の出力端子もコンパレータ17−4の反転
入力端子に接続される。
【0094】最後に、24は上記同期整流コンバータか
ら電力の供給を受ける負荷である。
【0095】図5は、図4の構成における各部の波形
で、図5(イ)は、出力電流、図5(ロ)は、転流電
流、図5(ハ)は、図4の構成におけるトランス6−1
の二次側巻線を流れる検出電流、図5(ニ)は、図4の
構成におけるコンデンサ7−2の端子電圧である検出電
圧である。
【0096】図4の主電界効果トランジスタ3と転流電
界効果トランジスタ4がパルス幅制御手段の出力に応じ
てオンとオフを繰り返し、出力電流を形成する。図5
(イ)においては、時刻0から時刻t1 の間、時刻t2
と時刻t3 の間は主電界効果トランジスタ3がオンであ
り、時刻t1 から時刻t2 の間、時刻t3 と時刻t4
間は転流電界効果トランジスタ4がオンであり、それぞ
れの電界効果トランジスタを流れる電流によって出力電
流は連続になっている。
【0097】従って、転流電流は、図5(ロ)の如く、
時刻t1 から時刻t2 の間、時刻t 3 と時刻t4 の間に
流れる。該転流電流が図4のトランス6−1の一次巻線
を流れるので、トランス6−1の二次巻線には図5
(ハ)の如き検出電流が流れる。転流電流は脈流である
ためにトランス6−1の一次側に流れた転流電流に対応
する検出電流が二次側を流れる。尚、図5(ロ)と図5
(ハ)では転流電流と検出電流の絶対値に注目して図示
していることに留意されたい。
【0098】図5(ハ)の如き検出電流が図4の整流ダ
イオード7−1及びコンデンサ7−2によってピーク整
流されて、図5(ニ)の如き検出電圧が生成される。即
ち、該検出電圧は転流電流に比例する電圧であり、とり
もなおさず、出力電流に比例する電圧である。
【0099】しかも、図4の構成ではトランス6−1を
使用して電流検出を行なっているので、電流検出に伴う
損失が微小な上に、一次巻線と二次巻線の巻き数比の設
定によって微小な転流電流を検出することも可能にな
る。
【0100】図6は、図4の構成の電流制御特性であ
る。
【0101】図6において、縦軸は出力電圧、横軸は出
力電流である。今、出力電流が小さい低電流領域の動作
を考える。
【0102】まず、出力電流が低電流領域で0から徐々
に増加する場合には、図4のコンデンサ7−2の端子電
圧が低いので、差動増幅器10−1の出力電圧が高くな
り、低電流検出信号が出力される。該低電流検出信号が
トランジスタ12−2のベースに供給されるので、トラ
ンジスタ12−2がオンするために補助電界効果トラン
ジスタ12−1のゲート電圧が低くなり、補助電界効果
トランジスタ12−1はオフになる。従って、転流電界
効果トランジスタ4もオフになって図4の同期整流コン
バータは同期整流動作ではなくダイオード整流動作のモ
ードで動作を開始する。
【0103】そして、差動増幅器10−1の出力電圧が
ダイオード10−7及び抵抗10−6を介して差動増幅
器10−1の非反転入力端子に帰還されるので、差動増
幅器10−1に供給される第二の基準電圧はツェナー・
ダイオード20の電圧を単に抵抗10−4と抵抗10−
5とで分圧した電圧より高くなっている。つまり、図4
の構成の同期整流コンバータが同期整流動作に移行する
出力電流のスレショルドが高い方にシフトしている。こ
れを図6ではIa と表示している。
【0104】そして、検出電圧が出力電流Ia に相当す
る電圧になって初めてダイオード整流動作から同期整流
動作に移行し、同期整流動作中には差動増幅器10−1
の出力電圧が低くなっているので、ダイオード10−7
と抵抗10−6による帰還はかからず、差動増幅器10
−1の非反転入力端子に供給される第二の基準電圧は出
力電流Ia に対応する電圧より低くなっている。
【0105】次に、図4の同期整流コンバータが通常運
転領域で同期整流動作をしていて出力電流が徐々に減少
して低電流領域に近づく場合には、第二の基準電圧が出
力電流Ia に対応する電圧より低くなっているので、出
力電流がIa に達しても差動増幅器10−1の出力電圧
は低いままで、出力電流Ia より低い電流Ib に達する
までは差動増幅器10−1は低電流検出信号を出力しな
い。つまり、同期整流動作をしていて出力電流が減少す
る場合には出力電流Ia から出力電流Ib までは同期整
流動作を継続し、出力電流がIb になって初めてダイオ
ード整流動作に移行する。
【0106】上記の如く、低電流検出手段の第二の基準
電圧がヒステリシスを持つことによって、同期整流動作
とダイオード整流動作の境界領域で第二の基準電圧に雑
音が重畳していても、重畳雑音によって同期整流動作と
ダイオード整流動作の間をハンティングすることがなく
なるので、同期整流コンバータの動作が安定化される。
【0107】又、通常運転領域にあって転流電界効果ト
ランジスタ4がオンしている時には転流電界効果トラン
ジスタのチャネルには電荷が蓄積されている。この蓄積
電荷は等価的に転流電界効果トランジスタ4のゲートに
蓄積されており、転流電界効果トランジスタ4は該蓄積
電荷を消失しないとオフにはならず、転流電界効果トラ
ンジスタ4がオフになるのに遅延が生ずる。ダイオード
12−4はこれを防止するために配置されたものであ
る。
【0108】即ち、転流電界効果トランジスタ4をオフ
にするためにトランジスタ12−2がオンになってその
内部抵抗が微小になるために、転流電界効果トランジス
タ4の蓄積電荷はダイオード12−4及びトランジスタ
12−2を介して短時間に放電され、転流電界効果トラ
ンジスタ4がオフになる時の遅延時間が短縮される。
【0109】ここまでは、低電流領域の前後の動作の説
明であるが、出力電流が通常動作領域中で大きくなって
ゆくと、ついには過電流検出手段が過電流状態を検出し
て過電流検出信号を出力する。これによってパルス幅制
御手段が主電界効果トランジスタのオン時間を短縮して
出力電圧を垂下させる。これが過電流垂下領域である。
尚、主電界効果トランジスタと転流電界効果トランジス
タの通常動作領域と過電流動作領域におけるパルス幅に
ついては図2を参照されたい。
【0110】ここで、図4においては、転流電界効果ト
ランジスタ4のオン、オフを制御するために補助電界効
果トランジスタ12−1を適用し、補助電界効果トラン
ジスタ12−1のオン、オフを制御するためにバイポー
ラ型のトランジスタ12−2を適用しているが、転流電
界効果トランジスタ4のオン、オフを制御するためにバ
イポーラ型のトランジスタを適用することもできるし、
転流電界効果トランジスタ4のオン、オフを制御するト
ランジスタのオン、オフを制御するために電界効果トラ
ンジスタを適用することもできる。
【0111】つまり、転流電界効果トランジスタ4のオ
ン、オフを制御するために第一の3端子能動素子を適用
し、該第一の3端子能動素子のオン、オフを制御するた
めに第二の3端子能動素子を適用し、該第二の3端子能
動素子によって該第一の3端子能動素子の制御電極の電
圧を制御すればよい。
【0112】さて、これまでは先に記載した背景に鑑
み、非絶縁型の同期整流コンバータに本発明の技術を適
用した物について記載してきた。しかし、本発明の技術
は絶縁型の同期整流コンバータにも適用することができ
る。
【0113】図7は、本発明の原理構成(その2)で、
絶縁型の同期整流コンバータに本発明の技術を適用する
ものである。
【0114】図7において、1は入力電源である。
【0115】2は同期整流コンバータにおけるスイッチ
ング動作によって発生するリップル電圧を抑圧するコン
デンサである。
【0116】3は主電界効果トランジスタで、通常はN
チャネル型電界効果トランジスタが使用される。
【0117】21は主トランス、22は主電界効果トラ
ンジスタ3がオン時に主トランスに生ずる電圧によって
オンになるスイッチ電界効果トランジスタである。
【0118】4は転流電界効果トランジスタ、4−1は
転流電界効果トランジスタ4のボディ・ダイオードであ
る。
【0119】5は転流電界効果トランジスタ4に並列に
接続した転流ダイオードである。尚、転流電界効果トラ
ンジスタ4のボディ・ダイオード4−1が十分な電流容
量を持っている場合には転流ダイオード5は必ずしも必
要がない。
【0120】6は転流電界効果トランジスタ4に直列に
挿入した電流検出手段である。
【0121】7は電流検出手段6が検出した電流を電圧
変換する整流手段である。
【0122】9は第一の基準電圧源、8は第一の基準電
圧源9の出力電圧と整流手段7の出力電圧とから過電流
状態を検出して過電流検出信号を出力する過電流検出手
段である。
【0123】11は第二の基準電圧源、10は第二の基
準電圧源の出力電圧と整流手段7の出力電圧とから低電
流状態を検出して低電流検出信号を出力する低電流検出
手段である。
【0124】尚、過電流検出手段8及び低電流検出手段
10に供給する電圧は、図7の構成が絶縁型であるため
に入力電源回路1から取ることはできない。従って、正
確には主トランス21には三次巻線と該三次巻線に生ず
る電圧を整流する整流手段が必要であるが、当業者には
容易に理解できることであり、しかも、本発明の技術そ
のものとは無関係であるので、上記構成は図示を省略し
ている。
【0125】12は、低電流検出手段10が出力する低
電流検出信号によって転流電界効果トランジスタ4をオ
フにする転流電界効果トランジスタ停止手段である。
尚、低電流検出手段10の出力は転流電界効果トランジ
スタ停止手段の制御端子に供給される。
【0126】13は平滑回路を構成するチョーク・コイ
ル、14は平滑回路を構成するコンデンサである。
【0127】17は主電界効果トランジスタ3及び転流
電界効果トランジスタ4のオン・オフを制御するパルス
幅制御回路で、基準電圧源17−1、同期整流コンバー
タの出力電圧を非反転入力端子に受け、基準電圧源17
−1の出力電圧を反転入力端子に受ける差動増幅器17
−2、鋸歯状波電圧を生成する鋸歯状波電源17−3、
過電流検出手段を構成する差動増幅器8の出力と差動増
幅器17−2の出力の和の電圧を反転入力端子に受け、
鋸歯状波電源17−3の出力を非反転入力端子に受けて
主電界効果トランジスタ3のゲートに供給するパルス幅
を制御するコンパレータ17−4及びコンパレータ17
−4の出力の論理レベルを反転するインバータ17−5
を備えている。尚、インバータ17−5を使用するの
は、主電界効果トランジスタ3にNチャネル型電界効果
トランジスタを使用することを想定しているからであ
る。
【0128】23は、過電流検出手段の出力と負荷の端
子電圧をパルス幅制御手段に供給するに当たって主トラ
ンス21の一次側と絶縁をとるためのフォト・カプラで
ある。尚、パルス幅制御回路17の市販品にフォト・カ
プラが備えられていることがあるが、この場合には図7
におけるフォト・カプラ23は必要がなくなる。
【0129】そして、コンデンサ2以降フォト・カプラ
23までの構成要素によって絶縁型の同期整流コンバー
タが構成される。
【0130】尚、パルス幅制御手段17を構成する差動
増幅器17−2の非反転入力端子には図1に示されてい
る同期整流コンバータの出力電圧が供給され、パルス幅
制御手段17を構成するコンパレータ17−4の反転入
力端子には過電流検出手段8の出力が供給され、差動増
幅器17−2の出力端子もコンパレータ17−4の反転
入力端子に接続される。
【0131】最後に、24は上記同期整流コンバータか
ら電力の供給を受ける負荷である。
【0132】ここで、スイッチ電界効果トランジスタ2
2は、主電界効果トランジスタ3がオンの時にはオンと
なっているので、主電界効果トランジスタ3がオンの時
にはチョーク・コイル13、コンデンサ14、スイッチ
電界効果トランジスタ22及び主トランス21の二次側
巻線を通って電流が流れる。
【0133】一方、主電界効果トランジスタ3がオフに
なると主トランス21の二次側巻線に生ずるリセット電
圧によってスイッチ電界効果トランジスタ22はオフに
なる。従って、主電界効果トランジスタ3がオフの時に
はチョーク・コイル13、コンデンサ14及び転流的4
を経由して電流が流れる。
【0134】従って、図7の構成の同期整流動作は図1
の構成の同期整流動作と同じになる。
【0135】そして、過電流検出手段8の出力によって
主電界効果トランジスタ3のオン時間を短縮して出力電
圧を垂下させる動作、低電流検出手段の出力によって転
流電界効果トランジスタ停止手段12を介して転流電界
効果トランジスタ4をオフにしてダイオード整流動作に
遷移させる動作も図1の構成と同じである。
【0136】更に、低電流検出手段10の第二の基準電
圧にヒステリシスを与える技術、転流電界効果トランジ
スタ停止手段12に転流電界効果トランジスタ4のゲー
トに蓄積された電荷を放電させる構成を備える技術も、
図4の構成と同様に実現することができる。
【0137】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば、複
数の同期整流コンバータを並列運転する場合に、過電流
垂下機能と負荷側から電源側への逆流防止機能を備える
上に、過電流などの出力電流の検出と逆流防止を電力効
率がよい状態で行なうことができる同期整流コンバータ
を実現することができる。
【0138】即ち、 第一の発明によれば、電流検出手
段を転流電界効果トランジスタに直列に挿入するので、
電流検出を行なうための影響は転流に対してのみであ
り、損失が少ない。又、該電流検出手段が検出した電流
から生成した電圧と第二の基準電圧とから該低電流検出
手段が低電流状態を検出して低電流検出信号を該転流電
界効果トランジスタ停止手段に供給し、該転流電界効果
トランジスタ停止手段が低電流状態の時に転流電界効果
トランジスタをオフにするので、負荷側にて生じようと
する逆流が転流電界効果トランジスタを流れることがな
く、負荷側から見て当該同期整流コンバータが短絡モー
ドになることはない。このため、過電流垂下機能と負荷
側から電源側への逆流防止機能を備える上に、過電流な
どの出力電流の検出と逆流防止を電力効率がよい状態で
行なうことができる同期整流コンバータを提供すること
が可能になる。
【0139】又、第二の発明によれば、該電流検出手段
にトランスを使用するので、電流検出のための損失は一
層小さくなり、且つ、該トランスの一次側巻線と二次側
巻線の巻数比の設定によって微小電流の検出が容易にな
り、低電流検出信号によって確実に転流電界効果トラン
ジスタをオフさせることが可能になる。
【0140】又、第三の発明によれば、該低電流検出手
段が有する基準電圧が、検出電流の値に応じて2つの値
の一方を取ることが可能であるため、該低電流検出手段
が出力する低電流検出信号にヒステリシスを持たせるこ
とが可能になり、検出電流の僅かな変動によって同期整
流とダイオード整流との間のハンティングが生ずること
を抑圧できて、同期整流コンバータの動作の安定化が可
能になる。
【0141】又、第四の発明によれば、該低電流検出手
段が該低電流検出信号を出力しているダイオード整流動
作時には該電界効果トランジスタをオフにして上記転流
電界効果トランジスタをオフにし、該低電流検出手段が
該低電流検出信号を出力しない同期整流動作時には該電
界効果トランジスタをオンにして該転流電界効果トラン
ジスタをオンにするので、該転流電界効果トランジスタ
を逆流が流れることはなくなる。
【0142】更に、第五の発明によれば、該転流電界効
果トランジスタ停止手段が該転流電界効果トランジスタ
をオフにする時に転流電界効果トランジスタの蓄積電荷
を放電させるので、該転流電界効果トランジスタがオフ
に転ずる時の遅延時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理構成図(その1)。
【図2】 図1の構成における過電流垂下動作。
【図3】 図1の構成における低電流動作。
【図4】 図1の構成に対応する同期整流コンバータ。
【図5】 図4の構成における各部の波形。
【図6】 図4の構成の電流制御特性。
【図7】 本発明の原理構成図(その2)。
【図8】 従来の同期整流コンバータの構成例。
【図9】 図8の構成の過電流垂下特性。
【図10】 複数電源を並列接続した電源システム。
【符号の説明】
1 入力電源 2 コンデンサ 3 主電界効果トランジスタ 4 転流電界効果トランジスタ 4−1 ボディ・ダイオード 5 転流ダイオード 6 電流検出手段 6−1 トランス 7 整流手段 7−1 整流ダイオード 7−2 コンデンサ 8 過電流検出手段 8−1 差動増幅器 8−2、8−3、8−4、8−5 抵抗 9 第一の基準電圧源 10 低電流検出手段 10−1 差動増幅器 10−2、10−3、10−4、10−5、10−6
抵抗 10−8、10−9 ダイオード 11 第二の基準電圧源 12 転流電界効果トランジスタ停止手段 12−1 補助電界効果トランジスタ 12−2 トランジスタ 12−3 抵抗 13 チョーク・コイル 14 コンデンサ 15 抵抗 16 差動増幅器 17 パルス幅制御手段 17−1 基準電圧源 17−2 差動増幅器 17−3 鋸歯状波電源 17−4 コンパレータ 17−5 インバータ 18 逆流防止ダイオード 19 抵抗 20 ツェナー・ダイオード 21 主トランス 22 スイッチ電界効果トランジスタ 23 フォト・カプラ 24 負荷 101 入力電源 102 第一の電源回路(電源#1) 103 第二の電源回路(電源#2) 104 第nの電源回路(電源#n) 105 負荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 月元 誠士 福岡県福岡市博多区博多駅前三丁目22番8 号 富士通九州ディジタル・テクノロジ株 式会社内 Fターム(参考) 5G053 AA01 AA02 BA01 CA02 EB02 EC03 5H006 AA05 BB08 CA02 CA07 CB07 CC02 DB01 DC02 FA02 5H730 AA16 AA17 AA20 AS01 AS05 BB13 BB23 BB57 DD04 EE02 EE08 EE10 EE13 EE59 FD01 FD31 FF02 FF19 FG05 XX03 XX15 XX23 XX35 XX43 XX49

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主電界効果トランジスタと転流電界効果
    トランジスタと該主電界効果トランジスタ及び該転流電
    界効果トランジスタのパルス幅を制御するパルス幅制御
    手段とを備える同期整流コンバータにおいて、 該転流電界効果トランジスタに直列に挿入した電流検出
    手段と、 該電流検出手段が検出した電流から生成した電圧と第一
    の基準電圧とから過電流状態を検出して過電流検出信号
    をパルス幅制御手段に供給する過電流検出手段と、 該電流検出手段が検出した電流から生成した電圧と第二
    の基準電圧とから低電流状態を検出して低電流検出信号
    を出力する低電流検出手段と、 該低電流検出信号を受けて該転流電界効果トランジスタ
    をオフにする転流電界効果トランジスタ停止手段とを備
    えることを特徴とする同期整流コンバータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の同期整流コンバータにお
    いて、 上記電流検出手段にトランスを使用することを特徴とす
    る同期整流コンバータ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の同期整流コンバータにお
    いて、 上記電流検出手段が検出した電流の値に応じて上記第二
    の基準電圧が2つの値の一方を取ることが可能な低電流
    検出手段を備えることを特徴とする同期整流コンバー
    タ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の同期整流コンバータにお
    いて、 上記転流電界効果トランジスタ停止手段が、 上記転流電界効果トランジスタのゲートに直列に挿入し
    た第一の3端子能動素子と、 該第一の3端子能動素子の制御電極の電圧を上記低電流
    検出信号によって制御する第二の3端子能動素子とを備
    えることを特徴とする同期整流コンバータ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の同期整流コンバータにお
    いて、 上記転流電界効果トランジスタ停止手段に、 該転流電界効果トランジスタ停止手段が該転流電界効果
    トランジスタをオフにする時に転流電界効果トランジス
    タの蓄積電荷を放電させる構成を備えることを特徴とす
    る同期整流コンバータ。
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