JP2002325257A - 画像復号方法および装置 - Google Patents

画像復号方法および装置

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JP2002325257A
JP2002325257A JP2002039612A JP2002039612A JP2002325257A JP 2002325257 A JP2002325257 A JP 2002325257A JP 2002039612 A JP2002039612 A JP 2002039612A JP 2002039612 A JP2002039612 A JP 2002039612A JP 2002325257 A JP2002325257 A JP 2002325257A
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画の再生をリアルタイムにおこなう場合、
一般に高速な画像復号装置が必要で、コストや消費電力
の面で不利であった。 【解決手段】 復号ユニット12は、JPEG2000
にしたがって画像を復号する。簡略化ユニット30は、
画像復号の各段階において経過時間と制限時間を比較
し、必要に応じて復号処理を簡略化処理に切り替える強
制変換器32を含む。たとえば動画の1枚のフレームの
再生が1/30秒を超えそうな場合、強制変換器32に
より、低周波成分のみを復号する等の簡略化処理が実施
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画像復号技術、と
くに符号化された画像データを復号する方法および装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、PC(パーソナルコンピュータ)
を代表とする各種情報機器の普及、デジタルカメラやカ
ラープリンタなどの大衆化、インターネット人口の爆発
的な増加などにより、一般人の日常生活にデジタル画像
の文化が深く浸透した。こうした状況下、静止画像、動
画像については、それぞれJPEG(Joint Photograph
ic Expert Group)、MPEG(Motion Picture Expert
Group)などの符号化圧縮技術が標準化され、CD−R
OMなどの記録媒体や、ネットワークまたは放送波など
の伝送媒体を通じた画像の配信および再生の利便性が改
善されてきた。JPEGの系列において、その進化版と
もいうべきJPEG2000が発表され、またMPEG
についても中長期に及ぶ目標が策定されており、今後も
画像処理技術が機器の機能向上へ寄与することに疑いは
ない。
【0003】たとえば、デジタルカメラひとつをとって
みても、最近では動画撮影機能が充実し、ムービーカメ
ラの独自領域が狭まっている。CCD(Charge Coupled
Device)の画素数もミリオンオーダになり、高速連写
撮影機能を搭載するものもある。銀塩カメラにこだわり
つづけるユーザもいるが、デジタル化の波は音楽レコー
ドをコンパクトディスクに置き換えたように、とどまる
ところを知らない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、民生機
器の進展には、つねに機能、操作性、およびコストが一
体に検討されなければならない。機能面の充実は、操作
性とコストへの期待を生む。たとえば、動画再生機能や
高速連写機能をデジタルカメラに搭載する場合、圧縮符
号化されていったんメモリカード等へ格納された画像デ
ータを読み出し、これを表示に間に合うタイミングで復
号および伸張しなければならない。このためには高速の
画像デコーダを搭載しなければならず、一般にコスト、
消費電力、実装面積などの面で不利になりやすい。
【0005】本発明はこうした課題に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、コストまたは消費電力などの面
で有利な画像復号技術を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】特開平11−22533
7号公報には、伝送路の速度のばらつきを考慮し、画像
データの送信元が適宜データ伝送をうち切る技術が開示
されている。また、その中で、本発明が適用可能なウェ
ーブレット変換を利用する旨も開示されている。この技
術は、伝送路が正常な場合は働かないことを主眼として
設計されている。一方、本発明は、伝送路には関係な
く、復号側のコストダウン等を目的とする。
【0007】本発明のある態様は、画像復号方法に関す
る。この方法は、規定時間内に符号化画像データの復号
が完了しない状勢になったとき、以降の復号を簡略化処
理に切り替えて行う。このため、さして複雑または高速
な処理をしなくとも、一応の画質を維持しながらコマ落
ちなどの好ましくない再生を防止できる。「完了しない
状勢になったとき」とは、実際に完了しなかったときの
ほか、途中経過から判断して完了しないことが高い確率
で予想されたときを含む。
【0008】なお、この態様は、符号化画像データを取
得する工程と、取得した符号化画像データを復号処理に
投入する工程と、復号処理の経過時間を監視する工程
と、監視の結果、復号処理の途中のチェックポイントに
おける経過時間が所定の制限時間を上回ったとき、以降
の復号処理を簡略化処理に切り替える工程とを含んでも
よい。
【0009】本発明の別の態様も画像復号方法に関す
る。この方法は、前記符号化画像データは動画をフレー
ムベースで符号化したものであり、規定時間内にその符
号化画像データに含まれる任意のフレームの復号が完了
しない状勢になったとき、以降そのフレームの復号を簡
略化処理に切り替えて行う。「規定時間」の例は、1秒
間に30フレームを動画として復号再生する場合の1/
30秒や、1秒間に5フレームを高速連写画像として復
号再生する場合の1/5秒などであってもよい。
【0010】このとき、フレームの復号を複数の段階に
分け、それらの段階ごとに制限時間を設け、いずれかの
段階においてその段階について定められた制限時間が経
過したとき、その段階において以降の処理を簡略化して
もよい。「複数の段階」として、色コンポーネントごと
の復号の段階、画像領域ごとの復号の段階があるが、こ
れらに限らず、制限時間と経過時間が比較できる区分で
あればよい。
【0011】符号化画像データは動画をフレーム単位で
独立して符号化したものであり、簡略化処理はそのフレ
ームに閉じた処理であってもよい。この場合、簡略化処
理の結果はそのフレームに閉じるため、別のフレームの
画質へ影響しない。
【0012】本発明の別の態様は、画像復号装置に関す
る。この装置は、符号化画像データを復号する復号ユニ
ットと、規定時間内にその符号化画像データの復号が完
了しない状勢になったとき、以降の復号を簡略化処理に
切り替える簡略化ユニットとを含む。動画はフレームベ
ースで符号化されていてもよく、その場合、簡略化処理
部は、フレーム単位で復号を簡略化処理に切り替えても
よい。簡略化ユニットは、復号ユニットに代わって自ら
簡略化された復号を実行してもよいし、単に復号ユニッ
トに対して簡略化処理を指示してもよい。
【0013】簡略化ユニットは、画像を構成する複数の
色コンポーネントのそれぞれ、または複数の領域のそれ
ぞれを復号する段階において前記制限時間と経過時間の
比較および必要に応じた簡略化処理を行ってもよい。
「必要に応じた」とは、制限時間を守っている限り、簡
略化処理が不要なことをいう。ただし、その場合でも別
の理由から簡略化処理をすることに差し支えはない。
【0014】簡略化ユニットは、複数の段階のいずれか
が早く完了した場合、残りの段階に割り当てられた制限
時間を緩和してもよい。さらに巨視的に見て、複数のフ
レームのいずれかの復号が早く完了した場合、つぎに復
号すべきフレームに割り当てられた規定時間を緩和して
もよい。たとえば、規定時間が本来1/30秒であって
も、あるフレームが1/60秒で復号できれば、つぎの
フレームの規定時間は、1/30+(1/30−1/6
0)=1/20秒としてもよい。この場合でも、1/3
0秒ごとの再生に間に合わせることができる。
【0015】簡略化ユニットは、画像の高周波成分を強
制的にゼロとみなして簡略化処理をしてもよい。JPE
G2000に基づく復号の場合、HHサブバンドなどを
無効係数、すなわちすべてゼロとみなす方法がある。
【0016】簡略化ユニットは、高周波成分を強制的に
ゼロとみなしたときに得られる、低周波成分を主体とす
る復号画像の解像度が所望の値に到達していない場合、
この復号画像の解像度を調整してから出力してもよい。
JPEG2000に基づく復号の場合、規定時間内でL
Lサブバンドしか復号できなかったとき、このままでは
画像サイズ、すなわち解像度が、最終的に得るべき復号
画像(以下単に「復号画像」といえば、最終的に得るべ
き復号画像とする)の1/4しかない。そこで他のサブ
バンドをゼロとみなすか、このLLサブバンドの画像を
補間によって縦横2倍ずつの画像へ変換して出力しても
よい。
【0017】簡略化ユニットは、復号の初期段階でなさ
れる低周波成分の復号が前記規定時間に完了しない状勢
になったとき、その低周波成分の下位ビットプレーンに
相当する画像部分の処理をスキップしてもよい。すなわ
ち、JPEG2000の場合、LLサブバンドすら全部
は復号できない状況のとき、LLサブバンドの下位ビッ
トプレーンを無視してもよい。
【0018】簡略化ユニットは、復号の目的である動画
の再生が停止されたとき、その時点において復号中だっ
たフレームはその時点以降簡略化処理をせず、このフレ
ームに対して以降通常の復号がなされてもよい。たとえ
ば、ユーザが再生停止の指示を出したとき、最後に表示
されるべきフレームには、十分の復号時間が与えられる
ことによる。
【0019】本発明のさらに別の態様も画像復号装置に
関する。この装置は、撮像ブロックと、それを機構面で
制御する機構制御ブロックと、撮像によって得られたデ
ジタル画像を処理する処理ブロックとを含み、前記処理
ブロックは、前記デジタル画像から生成された符号化画
像データを復号する復号ユニットと、規定時間内にその
符号化画像データに含まれる任意のフレームの復号が完
了しない状勢になったとき、以降そのフレームの復号を
簡略化処理に切り替える簡略化ユニットとを含む。
【0020】本発明のさらに別の態様も画像復号装置に
関する。この装置は、受信ブロックと、受信信号を処理
する処理ブロックと、処理後の信号を再生する再生ブロ
ックを含み、前記処理ブロックは、前記受信信号から抽
出されたデジタル画像の符号化画像データを復号する復
号ユニットと、規定時間内にその符号化画像データに含
まれる任意のフレームの復号が完了しない状勢になった
とき、以降そのフレームの復号を簡略化処理に切り替え
る簡略化ユニットとを含む。
【0021】なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本
発明の表現を方法、装置、システム、コンピュータプロ
グラム、記録媒体などの間で変換したものもまた、本発
明の態様として有効である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を説明する。この実施の形態は、JPEG2000によ
って符号化された画像データを復号する装置に関する。
【0023】図1は、JPEG2000にもとづく復号
の過程を説明する図である。同図のごとく、まず符号化
画像データCI(Coded Image)が入力され、後述のご
とく、算術復号、ピットプレーン復号などの処理を経た
のち、逆量子化処理を受ける。この段階で、原画像に対
して2回ウェーブレット変換が施された画像(以下、第
2階層の画像WI2という)が得られる。つづいてこの
画像にウェーブレット逆変換が施され、第1階層の画像
WI1が生成される。さらにこの画像に対してもう1度
ウェーブレット逆変換が施され、復号画像DI(Decoded
Image)が得られる。
【0024】いま、理解の容易のために符号化の手順を
示せば、これは図1の処理の逆変換といえる。すなわ
ち、図1において復号画像DIとされた部分が原画像で
あり、これに対して1回ウェーブレット変換が施され、
第1階層の画像WI1が生成される。JPEG2000
で利用されるウェーブレット変換のフィルタは、Daubec
hiesフィルタであり、その本質は、画像の縦横に対して
それぞれ同時にハイパスフィルタおよびローパスフィル
タを作用させる点にある。したがって、その変換の結果
画像はx、yの両方向に低周波成分を有するLLサブバ
ンドと、x、yの一方向に低周波成分を有し、かつ他方
向に高周波成分を有するHLサブバンドおよびLHサブ
バンドと、x、yの両方向に高周波成分を有するHHサ
ブバンドの合計4つのバンドに分割される。またこのフ
ィルタは、x、yの両方向について画素数を1/2に軽
減する作用も併せもつ。したがって、図1に示すごと
く、第1階層の画像WI1において、模式的に示された
4つのサブバンド(ここではLL1、HL1、LH1、
HH1と表記する)が生成される。
【0025】符号化におけるウェーブレット変換では、
所定の回数フィルタリングが施される。図1では、ウェ
ーブレット変換は2回おこなわれ、第2階層の画像WI
2が生成される。2回目以降のウェーブレット変換は、
直前の階層の画像のうち、LLサブバンド成分に対して
のみ施される。したがって、第2階層の画像WI2にお
いて、第1階層の画像WI1のLL1サブバンドが、4
つのサブバンドであるLL2、HL2、LH2、HH2
に分解されている。符号化処理においては、このあと量
子化、その他の処理を経て最終的に符号化画像データC
Iが得られる。
【0026】階層化された画像について注意すべきは、
原画像における低周波成分が、図1において、より左上
に現れることである。図1の場合、第2階層の画像WI
2の左上隅にあるLL2サブバンドがもっとも低周波で
あり、逆にいえば、このLL2サブバンドさえ得ること
ができれば、原画像のもっとも基本的な性質を再現する
ことができる。この知見が、以下の実施の形態で利用さ
れている。
【0027】図2は画像復号装置10の構成を示す。こ
の構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータの
CPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウ
エア的にはメモリのロードされた画像復号機能のあるプ
ログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの
連携によって実現される機能ブロックを描いている。し
たがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、
ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろ
いろな形で実現できることは、当業者には理解されると
ころである。
【0028】画像復号装置10は、おもに復号ユニット
12と簡略化ユニット30からなる。復号ユニット12
は、符号化画像データCIを受け取り、そのデータスト
リームを解析するストリーム解析器14と、解析の結果
判明した復号すべきデータ列に対して算術復号を施す算
術復号器16と、その結果得られたデータを色コンポー
ネント毎にビットプレーンの形で復号するビットプレー
ン復号器18と、その結果を逆量子化する逆量子化器2
0と、逆量子化の結果得られた第n階層の画像WInに
ウェーブレット逆変換を施すウェーブレット逆変換器2
4を含む。ウェーブレット逆変換器24は、フレームバ
ッファ22をワークエリアとして利用する。最終的に復
号が完了して得られた復号画像DIは、フレームバッフ
ァ22から任意の目的へ向けて出力される。
【0029】一方、簡略化ユニット30は、復号の進行
状況を監視し、経過時間が所定の制限時間を超えたと
き、復号処理を簡略化処理へ強制的に切り替える強制変
換器32と、強制変換器32が参照する制限時間を格納
する制限時間テーブル34と、ユーザが動画の再生中に
停止を指示したときこれを検出する再生停止検出部36
を含む。ユーザが動画を再生しているとき一時停止また
は再生終了を指示した場合、その瞬間に復号および再生
されていたフレームは、事実上復号のための制限時間か
ら解放される。したがって、再生停止検出部36によっ
てそうした指示が検出された場合、そのフレームについ
ては強制変換器32による簡略化処理を回避し、通常ど
おり完全な復号および再生をさせる。ただし、すでに強
制変換器32による簡略化処理が始まっている場合もあ
り、その場合は可能なかぎり以降の復号処理を通常通り
の方法でおこなえばよい。
【0030】強制変換器32は、経過時間を計時するた
めにクロックCLKを参照している。クロックCLK
は、強制変換器32の内部で必要に応じて分周され、図
示しないカウンタでカウントされ、所定の時間が計時さ
れる。ただし、強制変換器32はクロックCLKを利用
する代わり、PIT(プログラマブル・インターラプト
・タイマ)など、外部に設けられた計時手段を参照して
もよい。またここでは、強制変換器32はウェーブレッ
ト逆変換器24における処理の進行を監視しているが、
これは必ずしもそうである必要はなく、ストリーム解析
器14からウェーブレット逆変換器24に至るいずれの
段階の処理の経過時間を監視してもよい。以下、監視の
対象となる処理を単に「復号」で代表させる。
【0031】図3は、復号処理の各段階における制限時
間と経過時間、および簡略化処理の起動の関係を示す。
同図のごとく、フレーム期間はTfとされ、動画の復号
の場合、たとえばTf=1/24、1/30秒などと設
定される。制限時間は処理の段階に応じ、3つ設定され
る。JPEG2000における復号は、色コンポーネン
トである輝度Y、色差Cb、Crのそれぞれを独立に処
理する。同図では、輝度Yの復号の制限時間がTy、色
差Cbの復号の制限時間がTb、同様に色差Crの復号
の制限時間がTrと定められている。これらの制限時間
は、制限時間テーブル34へあらかじめ格納されてい
る。制限時間を色コンポーネント毎に定めることによ
り、ある色成分だけが復号され、他の成分がまったく復
号されないと云った不自然な画像の再生が防止される。
制限時間の比率は、それぞれの処理段階に必要な平均的
時間の比をもとに設定されてもよいし、重要な色コンポ
ーネント、たとえば輝度Yについて大きめに割り振って
もよいし、その他実験などを通じて任意に設定すること
ができる。
【0032】JPEG2000では、復号は同一階層の
画像についてLL、HLまたはLH、HHサブバンドの
順におこなわれる。したがって、まず輝度Yに関し4つ
のサブバンドがこの順に復号され、つづいて色差Cb、
Crのそれぞれ4つのサブバンドが復号される。
【0033】いま、輝度Yの復号処理においてLL、H
L、LHの3つのサブバンドの処理は正常に終了した
が、最後のHHサブバンドの処理中に制限時間Tyが過
ぎたとする。この場合、輝度Yに関する復号処理はうち
切られ、同図において「処理A」と表記された簡略化処
理へ移行する。つづいて、色差Cbの復号処理が開始さ
れ、LLサブバンドの復号は正常に完了したが、つぎの
HLサブバンドの復号の途中で制限時間Tbが過ぎたと
する。この場合、色差Cbに関する復号処理は中止さ
れ、同図で「処理B」と表記した簡略化処理へ移行す
る。つぎに、復号処理は色差Crへ移る。この復号処理
においては、最初のサブバンドであるLLの処理中に制
限時間Trが過ぎたとする。このとき復号処理は中止さ
れ、同図で「処理C」と表記された簡略化処理へ移行す
る。処理A、B、Cは、いずれも強制変換器32がそれ
ぞれの制限時間および実際に処理にかかった経過時間を
比較して起動する。
【0034】図4(a)、図4(b)、図4(c)は、
それぞれ強制変換器32による処理A、B、Cの内容を
模式的に示す。図4(a)に示すごとく、強制変換器3
2は処理Aとして、復号の途中で処理がうち切られたH
Hサブバンドについて、その係数を無効化する。すなわ
ち、HHサブバンドの全成分を0に置き換える。強制変
換器32はこの処理のためにウェーブレット逆変換器2
4と協調し、ウェーブレット逆変換器24が、本来であ
れば逆変換ののちにHHサブバンドの成分を格納するは
ずだった領域に対し、強制変換器32が「0」を格納す
る。この簡略化処理によれば、輝度Yの復号を制限時間
Tyに収めることができ、かつ人の眼が一般に高周波成
分にあまり敏感でないことを利用し、画質の低下を最小
限にとどめることができる。
【0035】図4(b)は強制変換器32が処理Bとし
ておこなう簡略化処理を表す。同図のごとく、色差Cb
の復号処理においては、正常に復号できたサブバンドが
LLのみであった。そのため、同図に示すごとく、LL
サブバンド以外の3つのサブバンドの係数をすべて無効
化し、0で埋めている。この場合も、低周波成分を残す
趣旨である。一般に、JPEG2000で採用されるウ
ェーブレット変換用のフィルタは低ビットレートにおけ
る画質を重視して設計されており、LLサブバンドのみ
による画像の再生でも、比較的高い画質が維持できる。
ここではその性質を利用する。
【0036】図4(c)は、強制変換器32による処理
を表す。色差Crの処理においては、最初のサブバンド
であるLLですら完全には終わらなかった。このため、
同図でLL’と示すごとく、LLサブバンドのデータに
処理を施している。具体的には、LLサブバンドを構成
する複数のビットプレーンのうち、下位のビットプレー
ンの処理をスキップすることにより、処理時間の短縮を
図っている。
【0037】図5(a)は、第2階層WI2におけるL
L2サブバンドとビットプレーンの関係を示す。同図の
ごとく、第2階層の画像WI2において、まずLL2サ
ブバンドが、同図において直方体50で示されるごと
く、すべてのビットプレーンを縦断する形で復号され
る。したがって、そのLSB(最下位ビット)に近い方
のビットプレーンからスキップすることにより、画質の
低下を最小限に抑えつつ、処理時間の短縮を図ることが
できる。
【0038】図5(b)では、LL2サブバンドに関す
る直方体50が有効なビットプレーンによって形成され
る部分52とスキップする部分54に分けられている。
ここでは、制限時間Trとの関連で、最下位のビットプ
レーン1枚が捨てられている。
【0039】以上、簡略化ユニット30、特に強制変換
器32の簡略化処理により、フレーム期間Tf毎に1枚
のフレームが再生できるため、所望の速度で動画や連写
画像をコマ落ちなく再生することができる。またその
際、画質の低下の防止に配慮されているため、比較的自
然な画像が得られる。さらに、色コンポーネント毎に制
限時間を割り振っているため、フレーム間で色のばらつ
きが生じる可能性も低い。したがってこの実施の形態に
よれば、比較的小規模な構成で、実用上非常に大きなメ
リットを生むことができる。
【0040】いままでは、画像の復号中に制限時間が経
過する場合を考えた。しかしながら、状況によっては逆
に、制限時間が余る場合も考えられる。図6は、そうし
た状況において制限時間を再スケジューリングする方法
を示す。
【0041】同図において、フレーム期間Tfは図3と
同じであり、また3つの制限時間Ty、Tb、Trもそ
れぞれ図3と同じである。この状態でまず、輝度Yの復
号処理が開始され、LL、HL、LH、HHの4つのサ
ブバンドがすべて制限時間Tyの範囲で完了したとす
る。同図では、制限時間Tyに対し時間的な余裕Tmが
生じている。この場合、この余裕Tmを色差Cbおよび
Crの復号に算入することができる。したがって、同図
のごとく、色差Cb、Crに対する制限時間Tb、Tr
がそれぞれ緩和され、より長い制限時間Tb’、Tr’
に変更されている。
【0042】この方法によれば、ある色コンポーネント
の復号が完全に終了した場合、その波及効果として他の
色コンポーネントの復号にも時間的な余裕が生じ、結果
として完全に復号される色コンポーネントが増える。そ
のため、色のバランスを保ちながら全体の画質が向上す
る。
【0043】なお、3つの色コンポーネントのすべて、
またはいずれかが制限時間内に復号された場合、このフ
レーム全体の復号時間がもともとの規定時間であるフレ
ーム期間Tfよりも短い場合がある。この場合は、同様
の再スケジューリングの考え方をフレーム間に拡張す
る。すなわち、あるフレームを復号したときに時間的な
余裕が発生した場合、この余裕を次のフレーム期間Tf
に加算すればよい。この方法によれば、より多数のフレ
ームを完全に、またはより高画質で再生することができ
る。また、この実施の形態によれば、画像復号装置10
に過度な負担をかけることなく、低コストおよび低消費
電力で所望の再生画像が得られる。
【0044】図7は別の実施の形態に係るデジタルカメ
ラ200の構成を示す。デジタルカメラ200は、撮像
ブロック202、機構制御ブロック204、処理ブロッ
ク206、LCDモニタ208、および操作ボタン群2
10を含む。
【0045】撮像ブロック202は、図示しないレン
ズ、絞り、光学ローパスフィルタ、CCD、信号処理部
等を含む。CCDの受光面上に結像した被写体像の光量
に応じてCCDに電荷が蓄積され、電圧信号として読み
出される。電圧信号は信号処理部でR、G、B成分に分
解され、ホワイトバランス調整、ガンマ補正が行われ
る。その後、R、G、B信号はA/D変換され、デジタ
ル画像データとなって処理ブロック206へ出力され
る。
【0046】機構制御ブロック204は、撮像ブロック
202の光学系の制御、すなわちズーム、フォーカス、
絞りなどの駆動を制御する。処理ブロック206は、デ
ジタルカメラ200全体の制御に利用されるCPU22
0とメモリ222のほか、YC処理部226、カード制
御部228、通信部224を有する。これらのうち、C
PU220の機能の一部とメモリ222にロードされた
画像復号プログラムが、図2の画像復号装置10に相当
する。図2のフレームバッファ22もこのメモリ222
の一部を利用して実現することができる。なお、このデ
ジタルカメラ200は、メモリカード230へ画像デー
タを保存すべく、図示しない画像符号化装置もCPU2
20とメモリ222によって実現されている。したがっ
て、以下符号化も復号も可能な構成として説明する。
【0047】YC処理部226は、デジタル画像データ
から輝度Yと色差Cb、Crを生成する。輝度と色差は
独立に順次符号化される。符号化画像データCIは、通
信部224を介して外部へ出力され、またはカード制御
部228を介してメモリカード230へ書き込まれる。
【0048】通信部224は、標準的な通信仕様に応じ
たプロトコル変換等の制御を行い、この他に、例えばプ
リンタ、ゲーム機等の外部機器との間で個別のインタフ
ェイスによるデータ授受を行う。
【0049】LCDモニタ208は、撮影/再生モー
ド、ズーム倍率、日時などのほかに、撮影した動画、高
速連写画像、静止画などを表示する。したがって、ユー
ザが動画を撮影した場合、まずこれが符号化圧縮され、
例えばメモリカード230へ記録される。ユーザがその
動画を再生するとき、必要に応じて実施の形態に特徴的
な簡略化処理がなされる。なお、操作ボタン群210
は、ユーザが撮影を行い、または各種動作モードを設定
するためのパワースイッチ、レリーズスイッチ等を含
む。
【0050】以上の構成により、つぎの効果が生じる。 1.静止画を撮影して再生する場合、復号に物理的な制
限時間はない。そのため、復号は簡略化されず、最高画
質による再生がなされる。ただし、静止画であっても長
すぎる復号時間は問題になりうるため、実施の形態に係
る簡略化処理を施してもよい。 2.動画を撮影して再生する場合、フレームレートが決
まっているため、場合により、簡略化処理がなされる。
このため、画像復号装置10をさして高速化しないで
も、画質の維持とコマ落ちの防止が実現する。画像復号
装置10に高い仕様を要求しないでよいため、コストメ
リットと消費電力にメリットがある。 3.動画の再生中に停止または一旦停止が指示されたと
き、最後のフレームについては簡略化処理がなされない
ため、その画質は最高またはそれに近くなる。とくに、
そのフレームは事実上静止画として比較的長い時間ユー
ザの目に触れるため、そのことによるメリットは大き
い。
【0051】図8は、さらに別の実施の形態に係るテレ
ビジョン受信装置300の構成を示す。テレビジョン受
信装置300は、アンテナ302とそれを介して放送波
を受信する受信ブロック304と、受信ブロック304
による処理の結果得られた画像および音声データを処理
する処理ブロック306と、処理ブロック306によっ
て復号された音声および画像を再生する再生ブロック3
08を含む。またインタフェイスブロック336は、処
理ブロック306による復号画像データを適宜外部機器
へ出力する。
【0052】受信ブロック304はチューナ320およ
びパケット分離部322を含む。チューナ320はユー
ザが選んだチャネルを含むトランスポンダを選択し、Q
PSK復調を施す。復調で得られた複数のトランスポー
トパケットを含むストリームはパケット分離部322へ
送られる。パケット分離部322はデマルチプレクサで
あり、所望のチャンネルに対応するパケットを分離して
処理ブロック306へ出力する。
【0053】処理ブロック306の画像・音声デコーダ
334はCPU330およびメモリ332と連携し、放
送局で符号化され送信された画像および音声データを復
号する。画像・音声デコーダ334は、入力されたパケ
ットを復号し、音声データを音声出力部340へ、画像
データを表示装置344へそれぞれ出力する。音声出力
部340は、入力された音声データに所定の処理を施
し、最終的に音声がスピーカ342へ出力される。処理
ブロック306の構成、すなわち画像・音声デコーダ3
34、CPU330、メモリ332のうち、画像復号に
関する部分が図2の画像復号装置10に相当する。以上
の構成によれば、非常に低いコストと消費電力で、いわ
ゆるデジタルテレビを実現することができる。このテレ
ビは、例えば携帯電話などの小型機器に搭載することも
可能である。
【0054】以上、本発明を実施の形態をもとに説明し
た。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成
要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可
能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあるこ
とは当業者に理解されるところである。以下、変形例を
挙げる。
【0055】図4(b)の処理Bでは、LLサブバンド
以外の3つのサブバンドの成分をすべて無効化した。し
かしながら、これ以外の方法として、LLサブバンド以
外の成分は不問とし、単純にLLサブバンドを縦横2倍
に拡大するスケールアップ処理をおこなってもよい。こ
の場合、画素間を補間する処理が用いられるが、そのた
めのフィルタの特性がJPEG2000のウェーブレッ
ト逆変換に利用されるものと同一である場合、3つのサ
ブバンドの成分を無効化した場合と同じ画像が得られ
る。
【0056】実施の形態では、色コンポーネント毎に制
限時間の割り当てを考えた。しかしながら、これ以外に
も画像の他の属性に応じて制限時間を割り振ってもよ
い。たとえば、画像が複数の領域に分割され、領域毎に
復号処理がおこなわれる場合、その領域毎に制限時間を
割り当ててもよい。その場合、領域の面積に比例して時
間を割り当てたり、画像の中央に近い領域に比較的長い
時間を割り当てたり、画像の中で目立つ領域、たとえば
輝度が高い領域に比較的長い時間を割り当てたり、動き
が大きな領域、たとえば動きベクトル成分が大きな領域
に比較的長い時間を割り当てたり、オブジェクトとして
重要性の高い領域、たとえばテレビ電話における人の顔
の領域に長い時間を割り当てるなどの方法が考えられ
る。また、JPEG2000では、画像をあらかじめタ
イルに分割する方法も可能であり、その場合はタイル毎
に同様の割り当てをすればよい。この場合も、ある領域
の処理が制限時間以内に終われば、他の領域の制限時間
を再スケジューリングすればよい。
【0057】図4(c)において、LLサブバンドの下
位ビットプレーンの処理を省略した。別の方法として、
より以前に復号が完了している階層の画像のLLサブバ
ンドを利用してもよい。たとえば、図1において、第1
階層の画像WI1のLL1サブバンドの復号が完了しな
かった場合、そのひとつ前の階層である第2階層の画像
WI2のLL2サブバンドを拡大して利用してもよい。
【0058】図4(c)では、LLサブバンドについて
下位ビットプレーンの処理を省略することにより、処理
時間の短縮を図った。別の復号の方法として、最上位ビ
ットプレーンから順に、ビットプレーン単位で4つのサ
ブバンドの処理を行ってもよい。すなわち、あるビット
プレーンについて、LL、HLまたはLH、HHサブバ
ンドの順に処理が行われた後に、次の下位のビットプレ
ーンについて、同じ順で処理が行われる。この復号方法
においても、制限時間が過ぎたとき、未処理の下位ビッ
トプレーンの処理を省略することにより、復号処理の簡
略化を行うことができる。この場合、図5(a)、
(b)に示した場合とは異なり、4つのサブバンド全体
について、下位ビットプレーンの処理が省略される。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、比較的小さな規模の構
成で、比較的高い画質の画像を復号することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 JPEG2000によって符号化画像データ
が復号される一連の手順を示す図である。
【図2】 実施の形態に係る画像復号装置の構成図であ
る。
【図3】 実施の形態において、フレーム期間と制限時
間および実際の復号処理の関係を示す図である。
【図4】 図4(a)、図4(b)、図4(c)は、簡
略化ユニットによっておこなわれる簡略化処理をそれぞ
れ示す図である。
【図5】 図5(a)、図5(b)は、JPEG200
0において、ある階層のLLサブバンドとビットプレー
ンの関係を示す図である。
【図6】 実施の形態において、ある復号処理の段階に
時間的な余裕が生じた場合、他の復号の段階の制限時間
を再スケジューリングするようすを示す図である。
【図7】 実施の形態に係るデジタルカメラの構成図で
ある。
【図8】 実施の形態に係るテレビジョン受信装置の構
成図である。
【符号の説明】
10 画像復号装置、 12 復号ユニット、 14
ストリーム解析器、16 算術復号器、 18 ビット
プレーン復号器、 20 逆量子化器、 22 フレー
ムバッファ、 24 ウェーブレット逆変換器、 30
簡略化ユニット、 32 強制変換器、 34 制限
時間テーブル、 36 再生停止検出部、 200 デ
ジタルカメラ、 202 撮像ブロック、 204 機
構制御ブロック、 206 処理ブロック、 208
LCDモニタ、 210 操作ボタン群、 220 C
PU、 222 メモリ、 224 通信部、 226
YC処理部、 228 カード制御部、 230 メモ
リカード、 300テレビジョン受信装置、 302
アンテナ、 304 受信ブロック、 306 処理ブ
ロック、 308 再生ブロック、 320 チュー
ナ、 322パケット分離部、 330 CPU、 3
32 メモリ、 334 画像・音声デコーダ、 33
6 インタフェイスブロック、 340 音声出力部、
342 スピーカ、 344 表示装置。
フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK06 MA00 MA24 MA32 MA35 MC11 MC21 MC38 ME11 PP04 PP16 SS02 SS14 SS15 TA43 TB04 TB17 TC00 TD07 TD11 UA02 UA05 UA15 UA32 5J064 AA04 BA16 BB06 BB13 BC01 BC11 BC16 BD03

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化画像データを復号する方法におい
    て、 規定時間内に前記符号化画像データの復号が完了しない
    状勢になったとき、以降の復号を簡略化処理に切り替え
    て行うことを特徴とする画像復号方法。
  2. 【請求項2】 符号化画像データを復号する方法におい
    て、 前記符号化画像データは動画をフレームベースで符号化
    したものであり、 規定時間内にその符号化画像データに含まれる任意のフ
    レームの復号が完了しない状勢になったとき、以降その
    フレームの復号を簡略化処理に切り替えて行うことを特
    徴とする画像復号方法。
  3. 【請求項3】 フレームの復号を複数の段階に分け、そ
    れらの段階ごとに制限時間を設け、いずれかの段階にお
    いてその段階について定められた制限時間が経過したと
    き、その段階の以降の処理を簡略化することを特徴とす
    る請求項2に記載の画像復号方法。
  4. 【請求項4】 前記複数の段階のいずれかが早く完了し
    た場合、残りの段階に割り当てられた制限時間を緩和す
    ることを特徴とする請求項3に記載の画像復号方法。
  5. 【請求項5】 前記符号化画像データは動画をフレーム
    単位で独立して符号化したものであり、かつ前記簡略化
    処理は各フレームに閉じた処理であることを特徴とする
    請求項2から4のいずれかに記載の画像復号方法。
  6. 【請求項6】 符号化画像データを復号する復号ユニッ
    トと、 規定時間内にその符号化画像データの復号が完了しない
    状勢になったとき、以降の復号を簡略化処理に切り替え
    る簡略化ユニットと、 を含むことを特徴とする画像復号装置。
  7. 【請求項7】 動画をフレームベースで符号化した符号
    化画像データを復号する復号ユニットと、 規定時間内にその符号化画像データに含まれる任意のフ
    レームの復号が完了しない状勢になったとき、以降その
    フレームの復号を簡略化処理に切り替える簡略化ユニッ
    トと、 を含むことを特徴とする画像復号装置。
  8. 【請求項8】 前記簡略化ユニットは、フレーム復号の
    段階ごとに定められた制限時間と各段階の経過時間を比
    較し、経過時間が制限時間に到達したとき、その段階に
    おける以降の処理を簡略化することを特徴とする請求項
    7に記載の画像復号装置。
  9. 【請求項9】 前記簡略化ユニットは、画像を構成する
    複数の色コンポーネントのそれぞれを復号する段階につ
    いて前記制限時間と経過時間の比較および必要に応じた
    簡略化処理を行うことを特徴とする請求項8に記載の画
    像復号装置。
  10. 【請求項10】 前記簡略化ユニットは、画像を構成す
    る複数の領域のそれぞれを復号する段階について前記制
    限時間と経過時間の比較および必要に応じた簡略化処理
    を行うことを特徴とする請求項8に記載の画像復号装
    置。
  11. 【請求項11】 前記簡略化ユニットは、複数の段階の
    いずれかが早く完了した場合、残りの段階に割り当てら
    れた制限時間を緩和して適用することを特徴とする請求
    項8から10のいずれかに記載の画像復号装置。
  12. 【請求項12】 前記簡略化ユニットは、複数のフレー
    ムのいずれかの復号が早く完了した場合、つぎに復号す
    べきフレームに割り当てられた規定時間を緩和して適用
    することを特徴とする請求項7から11のいずれかに記
    載の画像復号装置。
  13. 【請求項13】 前記簡略化ユニットは、画像の高周波
    成分を強制的にゼロとみなして簡略化処理をすることを
    特徴とする請求項7から10のいずれかに記載の画像復
    号装置。
  14. 【請求項14】 前記簡略化ユニットは、前記高周波成
    分を強制的にゼロとみなしたときに得られる、低周波成
    分を主体とする復号画像の解像度が所望の値に到達して
    いない場合、この復号画像の解像度を調整してから出力
    することを特徴とする請求項13に記載の画像復号装
    置。
  15. 【請求項15】 前記簡略化ユニットは、復号の初期段
    階でなされる低周波成分の復号が前記規定時間に完了し
    ない状勢になったとき、その低周波成分の下位ビットプ
    レーンに相当する画像部分の処理をスキップすることを
    特徴とする請求項7から14のいずれかに記載の画像復
    号装置。
  16. 【請求項16】 前記簡略化ユニットは、画像の下位ビ
    ットプレーンの処理をスキップして簡略化処理をするこ
    とを特徴とする請求項7から14のいずれかに記載の画
    像復号装置。
  17. 【請求項17】 前記簡略化ユニットは、復号の目的で
    ある動画の再生が停止されたとき、その時点において復
    号中だったフレームはその時点以降簡略化処理をせず、
    このフレームに対して以降通常の復号がなされることを
    特徴とする請求項7から16のいずれかに記載の画像復
    号装置。
  18. 【請求項18】 前記符号化画像データは動画をフレー
    ム単位で独立して符号化したものであり、前記簡略化ユ
    ニットは、各フレームに閉じた簡略化処理を行うことを
    特徴とする請求項7から17のいずれかに記載の画像復
    号装置。
  19. 【請求項19】 撮像ブロックと、それを機構面で制御
    する機構制御ブロックと、撮像によって得られたデジタ
    ル画像を処理する処理ブロックとを含み、 前記処理ブロックは、 前記デジタル画像から生成された符号化画像データを復
    号する復号ユニットと、 規定時間内にその符号化画像データに含まれる任意のフ
    レームの復号が完了しない状勢になったとき、以降その
    フレームの復号を簡略化処理に切り替える簡略化ユニッ
    トと、 を含むことを特徴とする画像復号装置。
  20. 【請求項20】 受信ブロックと、受信信号を処理する
    処理ブロックと、処理後の信号を再生する再生ブロック
    を含み、 前記処理ブロックは、前記受信信号から抽出されたデジ
    タル画像の符号化画像データを復号する復号ユニット
    と、 規定時間内にその符号化画像データに含まれる任意のフ
    レームの復号が完了しない状勢になったとき、以降その
    フレームの復号を簡略化処理に切り替える簡略化ユニッ
    トと、 を含むことを特徴とする画像復号装置。
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