JP2000333130A - 動画データの記録方法及び装置 - Google Patents

動画データの記録方法及び装置

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JP2000333130A
JP2000333130A JP14149999A JP14149999A JP2000333130A JP 2000333130 A JP2000333130 A JP 2000333130A JP 14149999 A JP14149999 A JP 14149999A JP 14149999 A JP14149999 A JP 14149999A JP 2000333130 A JP2000333130 A JP 2000333130A
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Hisanobu Tsubaki
尚宜 椿
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】動画撮影における記録容量の削減が可能で、動
画中から静止画を抜き出す場合においても良好な画像デ
ータを取得できる動画データの記録方法及び装置を提供
する。 【解決手段】動画データを記録可能なデジタルカメラに
おいて、動画記録中に高画質モードボタンが押される
と、その押圧操作中はデータの圧縮率が低く設定され、
画像データが高画質で記録される。圧縮には、例えば、
モーションJPEG形式が採用され、入力画像(原画
像)は8×8画素のブロックに分割され、8×8画素単
位で符号化器82において直交変換、量子化、及びハフ
マン符号化が行われて、圧縮データとして出力される。
符号化器82は標準用(92)と高画質用(94)の二
種類の量子化テーブルを有し、高画質モードボタン14
の操作に連動して量子化器88で使用れる量子化テーブ
ルが切り替えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動画データの記録方
法及び装置に係り、特に電子カメラなど動画像を記録メ
ディアに記録する機器に適用される技術に関する。
【0002】
【従来の技術】動画のデータサイズ及び画質に関連する
技術として、従来から静止画と同様に撮影前に記録モー
ドを設定し、動画のデータサイズ及び画質を切り替える
方法が知られている。特開平5−115055号公報に
は、アナログ情報の周波数帯域を切り替えてデータレー
トを一定にする画像符号化圧縮装置が開示されている。
データレートを一定にする方法としては、これ以外に、
被写体の動き量を検出して圧縮率を操作する方法や、画
像データの圧縮符号量に応じて音声データの圧縮率を変
える方法、緩衝バッファを用いて転送率を一定にする方
法が知られている。
【0003】特開平5−268566号公報には、入出
力装置の転送速度に応じて動画及び音声の圧縮率を変え
るマルチメディア処理装置が開示され、特開平6−18
929号公報には、動き量が大きい画像であってそれほ
ど高画質が要求されない部分の圧縮率を大きくする動画
像圧縮装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、動画像
撮影は静止画撮影と異なり、被写体が撮影者を意識する
場合が少ない。そのため、撮影者は本当に撮影したい部
分の少し前から撮影を開始し、不要なデータも撮影する
場合が多い。特に、予め高画質モードで記録を実行する
と、動画のデータサイズが大きく、記録メディアに対す
る記録可能時間が少なくなってしまうという欠点があ
る。
【0005】また、動画像内の一部を抜き出して静止画
として抜き出し、プリント等の他の用途へ使用すること
を考えた場合、通常に撮影した動画では画質が良くない
という問題がある。本発明はこのような事情に鑑みてな
されたもので、動画撮影における記録容量の削減が可能
で、動画内から静止画を抜き出す場合においても良好な
画像データを取得できる動画データの記録方法及び装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に請求項1に係る発明は、動画像を示す信号を符号化し
て得られる動画データを記録媒体に記録する動画データ
の記録方法において、該記録方法は、動画記録中に画質
変更指示が与えられることによって、記録画質の高低を
切り替えて前記動画像を示すデータを前記記録媒体に記
録することを特徴としている。
【0007】本発明によれば、動画撮影中に画質変更指
示に呼応して随時、記録画質を切り替えるようにしたの
で、撮影中に必要な時だけ画質変更指示を与え、高画質
モードに切り替えればよいため、記録画質を予め高画質
モードに設定する必要がなく、記録容量を削減できる。
また、高画質モードで撮影した動画内からその一部を静
止画として抜き出す場合にも良好な画像データが得られ
る。
【0008】記録画質を切り替える手段としては、請求
項2に示すように、各画像の圧縮率を変更する態様があ
る。また、データの圧縮形式としては、例えば、請求項
3に示すように、モーションJPEG形式が採用され
る。更に、前記圧縮率を変更する手段としては、請求項
4に示すように、量子化テーブルを切り替える態様があ
る。
【0009】記録画質を切り替える他の手段として、請
求項5に示すように、MPEG形式において空間スケー
ラビリティを用いて画質の向上を図る態様や、請求項6
に示すように、MPEG形式においてIピクチャの挿入
頻度を多くすることにより画質の向上を図る態様があ
る。請求項7に係る発明は、上述した方法発明を具現化
する装置の発明を提供するものであり、動画像を示す信
号を符号化して得られる動画データを記録媒体に記録す
る動画データの記録装置において、該記録装置は、動画
記録中に画質変更の指示を与える画質変更指示手段と、
動画記録中に画質変更指示が与えられることによって、
前記記録媒体に記録される動画の画質の高低を切り替え
る画質切替手段と、を備えたことを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る動画データの記録方法及び装置の好ましい実施の形態
について詳説する。図1は本発明が適用されたデジタル
カメラの背面図である。同図に示すように、デジタルカ
メラ10には、表示装置としての液晶モニタ12、高画
質モードボタン14、セットボタン16、及びカーソル
キー18が設けられている。図1中符号20はファイン
ダー、符号22は録画ボタンに相当するシャッターボタ
ンである。
【0011】このデジタルカメラ10は、動画を記録メ
ディア(例えばメモリカード)に記録可能なカメラであ
り、シャッターボタン22を一回押すと動画記録が開始
され、再びシャッターボタン22を押すと動画記録が終
了する。動画はAVIファイルにモーションJPEG形
式で記録され、動画内の音声はPCM形式で記録され
る。また、動画記録中に高画質モードボタン14が押さ
れると、該ボタンが押されている間だけ、データの圧縮
率が低く設定され、画像データが高画質で記録される。
【0012】カーソルキー18は、液晶モニタ12の画
面に表れる図示せぬカーソル(又はポインタ)の位置を
移動させるための操作部であり、上下左右の4方向を自
由に指定することができる十字キーで構成される。ユー
ザはカーソルキー18を操作して前記カーソルを所望の
ポイントに合わせた後、セットボタン16を押すことに
より、カーソルの位置に応じた選択や入力を行うことが
できる。
【0013】このカーソルキー18は画像再生時の送り
/戻し操作にも使用される。なお、図に示したカーソル
キー18に代えて、タッチパッド、トラックボール、又
はジョイスティックなど他のポインティングデバイスを
用いることも可能であり、また、液晶モニタ12上にタ
ッチパネルを配置してもよい。図2はデジタルカメラ1
0の構成を示すブロック図である。同図に示すように、
デジタルカメラ10は、主として撮影レンズ24、絞り
兼用メカシャッター26、撮像素子としてのCCD2
8、アナログ信号処理部30、A/D変換器32、メモ
リコントローラ34、フレームメモリ36、デジタル信
号処理部38、圧縮伸張回路40、カードインターフェ
ース42、メモリカード44、画像データバス46、ホ
ストバス48、中央演算処理装置(CPU)50、CP
U周辺回路52、タイミングジェネレータ54、VRA
M(Video RAM )56、エンコーダ58、D/A変換器
60、液晶モニタ12、及び記録再生切替スイッチ62
やシャッターボタン22などの各操作部等から構成され
る。
【0014】被写体を示す画像光は、撮影レンズ24と
絞り兼用メカシャッター26を介してCCD28の受光
面に結像され、ここで画像光の光量に応じた量の信号電
荷に変換される。CCD28の各感光画素で光電変換さ
れた信号電荷は、CPU50によって制御される図示せ
ぬCCD駆動回路から加えられる駆動パルスに基づいて
順次転送され、信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)
として読み出される。なお、CCD28は前記CCD駆
動回路から与えられるシャッタゲートパルスによって不
要蓄積電荷を排出することができ、これにより電荷蓄積
時間を制御するいわゆる電子シャッター機能を備えてい
る。
【0015】CCD28から読み出された信号は、アナ
ログ信号処理部30において色分離やゲイン調整等の所
定の処理が施された後、A/D変換器32に加えられ、
ここでR、G、Bのデジタル画像データに変換される。
A/D変換器32から出力されたR、G、Bのデジタル
画像データは、CPU50に従って制御されるメモリコ
ントローラ34を介してフレームメモリ36に蓄積され
る。フレームメモリ36に蓄積された画像データはメモ
リコントローラ34によって読み出され、デジタル信号
処理部38へ供給される。
【0016】デジタル信号処理部38は、輝度・色差信
号変換回路やガンマ補正回路等を含む。デジタル信号処
理部38に入力されたRGBデータは、デジタル信号処
理部38において輝度信号(Y信号)及び色差信号(C
r,Cb 信号)に変換されるとともに、ガンマ補正等の所
定の処理が施された後、再びフレームメモリ36に書き
戻される。
【0017】フレームメモリ36に格納された輝度・色
差信号(YC信号と略記する)は、メモリコントローラ
34によって読み出され圧縮伸張回路40に供給され
る。そして、前記YC信号は圧縮伸張回路40において
モーションJPEG形式に従って圧縮された後、カード
インターフェース42を介してメモリカード44に記録
される。圧縮処理とメモリカード44への書き込み(記
録)処理は同時に並行して行われる。なお、記録媒体の
形態は、メモリカードに限らず、PCカード、磁気ディ
スク、光磁気ディスク、メモリスティックなど種々の形
態が可能である。
【0018】動画内の音声データは図示せぬマイクロフ
ォンからの信号をA/D変換することによって取得さ
れ、前記メモリカード44に記録される。また、デジタ
ル信号処理部38で得られたYC信号はVRAM56に
供給され、VRAM56に格納されたデータはエンコー
ダ58及びD/A変換器60を介して液晶モニタ12に
供給される。これにより、CCD28で撮像された画像
がリアルタイムに、又はリアルタイムではないが、ほぼ
連続した動画として液晶モニタ12に表示される。した
がって、ユーザは液晶モニタ12の画面を見ながら被写
体の構図等を決めることができる。なお、D/A変換器
60から出力される映像信号は図示せぬビデオ出力端子
より外部出力することも可能である。
【0019】また、再生モード時にはメモリカード44
に記録されている画像が読み出されて前記圧縮伸張回路
40によって伸張処理された後、VRAM56に供給さ
れる。そして、VRAM56に格納されたデータはエン
コーダ58及びD/A変換器60を介して液晶モニタ1
2に供給される。これにより、メモリカード44に格納
されている画像の内容を液晶モニタ12の画面上で確認
することができる。液晶モニタ12には撮影画像や再生
画像の他に、メモリカード44の残容量や録画可能時
間、電池の残量等の情報も表示される。
【0020】CPU50は本カメラシステムの制御を司
る制御装置に相当し、CPU周辺回路52を介して受入
する各操作部からの信号入力に基づいて各回路を統括制
御するとともに、所定の制御プログラムに従ってカメラ
を動作させる。CPU50はタイミングジェネレータ5
4を制御しており、該タイミングジェネレータ54から
各ブロックに供給される同期信号によって各回路の同期
が取られている。CPU周辺回路52には、タイマ、ダ
イレクトメモリアクセス(DMA)回路、割り込み制御
回路、パラレル入/出力ポートなどが含まれ、シャッタ
ーボタン22等の各操作部の操作信号はCPU周辺回路
52を介してCPU50に通知されるようになってい
る。
【0021】記録再生切替スイッチ62は、記録モード
と再生モードとを切り替えるための操作部である。「記
録モード」はCCD28で撮像した画像をメモリカード
44に記録する動作モードである。「再生モード」はメ
モリカード44に格納されている画像データを再生して
液晶モニタ12に出力したり、ビデオ端子等を介して外
部機器にデータを出力する動作モードである。再生モー
ドは、画像データに関連付けられている各種データを編
集する編集モードとしても兼用される。
【0022】図3はモーションJPEGデータの構造を
示す概念図である。図3に示すように、モーションJP
EGデータ70は、AVIのヘッダー72、画像データ
のヘッダー73、音声データのヘッダー74、AVI付
属情報75、動画データ76及びデータインデックス7
7から構成される。AVIのヘッダー72には、AVI
ファイル全体に関する情報が記録されている。例えば、
フレームレート(1フレーム当たりの秒数)などの情報
がこのAVIのヘッダーに記録されている。
【0023】画像データのヘッダー73には、画像デー
タに関する情報が記録されている。例えば、再生サイズ
やデータフォーマット(当該カメラではモーションJP
EGなので、JPEGを示すコード)等の情報がこの画
像データのヘッダーに記録されている。音声データのヘ
ッダー74には、音声データに関する情報が記録されて
いる。例えば、サンプルレート(周波数)、チャンネル
数、1サンプルのビット数等が記録されている。
【0024】動画データ76の部分には動画データ本体
が記録されている。動画データ本体は、各画像を形成す
る静止画がJPEG形式で圧縮されたデータ(VideoDat
a )と、それぞれに対応する音声データ(AudioData) が
インターリーブされて記録されている。なお、本例とは
別に音声ファイルが独立して記録されていてもよい。デ
ータインデックス77の部分には、動画データ76内の
個々の画像データ(VideoData ) 及び音声データ(Audio
Data) へのアクセスに必要な情報(アドレス等)が記録
されている。
【0025】図4はデジタルカメラ10における画像デ
ータ圧縮処理の手順を示すブロック図である。図4中符
号80で示す入力画像(原画像)は8×8画素のブロッ
クに分割され、8×8画素単位で符号化器82において
直交変換、量子化、及びエントロピー符号化が行われ
て、圧縮データ(符号84)として出力される。なお、
復号化のアルゴリズムは符号化の逆の手順となる。
【0026】符号化器82は、図2で説明した圧縮伸張
回路40に含まれる。符号化器82は、直交変換器86
と、量子化器88と、ハフマン符号器90と、から構成
される。直交変換器86は、離散コサイン変換(DCT
変換)と呼ばれる手法に従い入力画像データを直交変換
して周波数成分に分解する。量子化器88は、量子化テ
ーブル92(又は94)を用いて前記直交変換の結果を
量子化するものである。
【0027】符号化器82には標準用量子化テーブル9
2と高画質用量子化テーブル94の二種類の量子化テー
ブルが用意されており、高画質モードボタン14の操作
に連動して切替手段96が作動することにより、量子化
器88で使用される量子化テーブルが切り替えられるよ
うになっている。高画質用の量子化テーブル94は、標
準用の量子化テーブル92よりも量子化ステップを小さ
く設定するものである。通常の撮影時には標準用の量子
化テーブル92が用いられるが、ユーザの操作により高
画質で記録する時(高画質モードボタン操作時)は高画
質用の量子化テーブル94が使用される。
【0028】ハフマン符号器90は、ハフマン符号化方
式を用いて量子化後のデータを更に圧縮するものであ
る。これら直交変換器86、量子化器88、ハフマン符
号器90を経て作成された圧縮データ84にヘッダー等
の情報が付加されて、モーションJPEG内の一個の画
像データが生成される。
【0029】上記構成からなるデジタルカメラ10によ
れば、動画撮影中にユーザが高画質モードボタン14を
自由に操作することにより、一連の動画シーンのうちの
指定部分の画質を高めることができる。これにより、画
像モードを予め高画質モードに設定する必要はなく、撮
影中に必要な時だけ高画質モードに切り替えればよいの
で、記録容量の削減が可能になる。
【0030】また、高画質モードで撮影した場合は、各
画像の画像データが高画質で記録されるので、動画内か
らその一部を静止画として抜き出して、プリント等の用
途に使用する場合にも、良好な画像データが得られる。
図4では、量子化テーブル92、94を予め二種類用意
したが、量子化テーブルを三種類以上用意するととも
に、前記高画質モードボタン14に代えて、三種類以上
の画質モードの中から一のモードを選択可能な画質選択
手段を備えることによって、さらに多段階に画質を変更
しうる構成にしてもよい。また、図4の量子化テーブル
92、94に代えて、図5に示すように、1つの量子化
テーブル生成器98を用い、高画質モードボタン14の
操作に応じて制御部100からパラメータを提供し、か
かるパラメータの設定に応じて標準用と高画質用の量子
化テーブルを生成し得る構成としてもよい。制御部10
0は図2に示したCPU50及びCPU周辺回路52に
相当するものである。
【0031】図5に示した構成によれば、通常の撮影時
には量子化テーブル生成器98において標準用の量子化
テーブルが生成され、標準用の量子化テーブルが量子化
器88に提供される。そして、高画質モードボタン14
が押されると、制御部100から量子化テーブル生成器
98に対して高画質モードに対応するパラメータが供給
される。量子化テーブル生成器98は制御部100から
受入したパラメータに応じて高画質用の量子化テーブル
を生成し、これを量子化器88に提供する。これによ
り、高画質モードボタン14が押されている時だけ、高
画質で記録を行うことができる。
【0032】上記実施の形態では、動画の記録形式とし
て、各画面の画像を独立したJPEG画像として羅列す
るモーションJPEGを例に説明したが、動画記録形式
はこれに限定するものではなく、MPEG(Moving Pic
tures Experts Group )方式その他のフォーマット形式
でもよい。例えば、MPEG2ではスケーラビリティ機
能が導入されており、一つのビット・ストリームから空
間解像度、時間解像度、SNR(Signal to Noise Rati
o; 信号対雑音比) が異なった二種類以上の画像を復号
することができる。スケーラビリティ機能のうち、空間
スケーラビリティを利用することにより、高解像度の画
像と低解像度の画像とを得ることができる。
【0033】MPEG2では空間解像度の小さいレイヤ
は基本レイヤ、空間解像度の大きいレイヤは高位レイヤ
と呼ばれる。基本レイヤは通常のMPEG2の符号化方
法で符号化される。これに対して、拡張レイヤでは、基
本レイヤの画像をアップ・サンプルして(低解像度画面
の画素間に平均値などの画素を付加して、高解像度画面
を作り)、高位レイヤと同じ大きさの画像をつくり出
し、高位レイヤ中の画像からの予測だけでなく、アップ
・サンプルされた画像からも予測することにより、より
効率のよい符号化ができる(参考文献『最新MPEG教
科書』藤原 洋監修 アスキー出版局)。
【0034】通常は基本レイヤ情報だけから標準用の画
像(低解像度画像)を得る一方、高画質モードボタン1
4の操作に応動する高画質モードの際には、基本レイヤ
情報と高位レイヤ情報の両方を用いて高解像度の画像を
得る。MPEGのアルゴリズムは、符号化された画像デ
ータは前後の画面データをもとにしてつくられており、
何枚かの画面データを一まとまりにしたGOP(Group
of Pictures)構造を有している。MPEGでは双方向予
測を実現するため、画像にIピクチャ、Pピクチャ、B
ピクチャという3つのタイプが規定されている。Iピク
チャとはIntra 符号化画像(フレーム内符号化画像)、
PピクチャとはPredictive符号化画像(フレーム間順方
向予測符号化画像)、BピクチャとはBidirectoionally
predictive 符号化画像(双方向予測符号化画像)を意
味する。Iピクチャは、フレーム内圧縮で前後の相関を
取らない方法でのみ圧縮した画像であるため、高画質モ
ードに設定された時にIピクチャの挿入頻度を多くする
ことにより、高解像度の画像を得ることができる。
【0035】上記実施の形態では、記録媒体として着脱
自在なメモリカード44を用いたが、記録媒体としてデ
ジタルカメラ10に内蔵される内部メモリとする構成も
可能である。この場合、撮像によって得られた画像デー
タは有線又は無線の通信手段を用いて外部に出力され
る。また、本実施の形態の変形例として、上述したデジ
タルカメラ10において静止画記録モードと動画記録モ
ードとを備え、図示せぬモード切替スイッチの設定によ
って、静止画記録と動画記録を切り替えることができる
ようにしてもよい。
【0036】この場合、高精細な静止画を得るために高
画素数のCCDが用いられるとともに、該CCDから取
得される画像データの画素を間引く機能が設けられる。
画素を間引く手段としては、CCDの感光画素から信号
電荷を読み出す際に画素を間引いてもよいし、フレーム
メモリに格納した画像データを読み出す際に間引いて読
み出してもよく、または、これら両間引き処理の組み合
わせでもよい。
【0037】かかる構成のカメラにおいて、静止画撮影
時は間引かずに全画素のデータを取得して高解像度の画
像を得る一方、通常の動画撮影時は画素を間引いて画像
を取得する。そして、動画撮影時において高画質モード
ボタン14が押されることにより、間引き処理を禁止
し、或いは間引き量を低減して高解像度の画像を得る。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、動
画撮影中の画質変更指示に呼応して記録画質を切り替え
るようにしたので、記録画質を予め高画質モードに設定
する必要がなく、記録容量を削減できる。また、高画質
モードで撮影した動画中からその一部を静止画として抜
き出す場合にも良好な画像データを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたデジタルカメラの背面図
【図2】本発明が適用されたデジタルカメラの構成を示
すブロック図
【図3】モーションJPEGデータの構造を示す概念図
【図4】本例のデジタルカメラにおける画像データの圧
縮処理の手順を示すブロック図
【図5】画像データの圧縮処理の他の手順を示すブロッ
ク図
【符号の説明】
10…デジタルカメラ(動画データの記録装置)、12
…液晶モニタ、14…高画質モードボタン(画質変更指
示手段)、44…メモリカード(記録媒体)、50…C
PU(画質切替手段)、88…量子化器(画質切替手
段)、92,94…量子化テーブル、96…切替手段
(画質切替手段)、98…量子化テーブル生成器(画質
切替手段)
フロントページの続き Fターム(参考) 5C053 FA04 FA07 FA14 FA23 FA27 GA11 GB01 GB06 GB07 GB08 GB11 GB21 GB22 GB26 GB27 GB28 GB34 GB36 GB37 GB38 JA07 JA21 JA23 JA24 KA03 KA08 KA24 LA01 LA06 5C059 KK01 KK08 KK36 LA01 LB04 LB15 MA00 MA04 MA05 MA23 MA32 MA33 MC14 MC38 ME02 PP01 PP05 PP06 PP07 PP15 PP16 RA01 RA04 RB01 RB09 RC14 RC31 RC32 SS14 SS30 UA02 UA05 UA09 UA30 UA31

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像を示す信号を符号化して得られる
    動画データを記録媒体に記録する動画データの記録方法
    において、該記録方法は、 動画記録中に画質変更指示が与えられることによって、
    記録画質の高低を切り替えて前記動画像を示すデータを
    前記記録媒体に記録することを特徴とする動画データの
    記録方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の動画データの記録方法
    において、該記録方法は、前記画質変更指示が与えられ
    ることにより、各画像の圧縮率を変更して前記記録画質
    を切り替えることを特徴とする動画データの記録方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の動画データの記録方法
    において、該記録方法は、データの圧縮形式がモーショ
    ンJPEG形式であることを特徴とする動画データの記
    録方法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の動画データの記録方法
    において、該記録方法は、前記圧縮率を量子化テーブル
    の切り替えによって変更することを特徴とする動画デー
    タの記録方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の動画データの記録方法
    において、該記録方法は、前記符号化の形式としてMP
    EG形式が採用され、空間スケーラビリティを用いて画
    質の向上を図ることを特徴とする動画データの記録方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の動画データの記録方法
    において、該記録方法は、前記符号化の形式としてMP
    EG形式が採用され、Iピクチャの挿入頻度を多くする
    ことにより画質の向上を図ることを特徴とする動画デー
    タの記録方法。
  7. 【請求項7】 動画像を示す信号を符号化して得られる
    動画データを記録媒体に記録する動画データの記録装置
    において、該記録装置は、 動画記録中に画質変更の指示を与える画質変更指示手段
    と、 動画記録中に画質変更指示が与えられることによって、
    前記記録媒体に記録される動画の画質の高低を切り替え
    る画質切替手段と、 を備えたことを特徴とする動画データの記録装置。
JP14149999A 1999-05-21 1999-05-21 動画データの記録方法及び装置 Pending JP2000333130A (ja)

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