JP2002324791A - 熱処理装置 - Google Patents
熱処理装置Info
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- JP2002324791A JP2002324791A JP2001125931A JP2001125931A JP2002324791A JP 2002324791 A JP2002324791 A JP 2002324791A JP 2001125931 A JP2001125931 A JP 2001125931A JP 2001125931 A JP2001125931 A JP 2001125931A JP 2002324791 A JP2002324791 A JP 2002324791A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】処理全体を通じた場合に、被処理基板の全面で
受熱量が均一化する様にし、被処理基板の歩留りを向上
させる。 【解決手段】複数の被処理体11を多段に保持可能な保
持手段7と、前記保持手段を装入し、前記被処理体を熱
処理する為の処理室1と、該処理室を囲繞し、前記被処
理体の周縁部方向から加熱する加熱手段2と、前記被処
理体を回転させる回転手段8とを具備する熱処理装置に
於いて、熱処理される際の前記被処理体には、被処理体
回転方向に対し、高温加熱領域13と低温加熱領域14
とが形成される。
受熱量が均一化する様にし、被処理基板の歩留りを向上
させる。 【解決手段】複数の被処理体11を多段に保持可能な保
持手段7と、前記保持手段を装入し、前記被処理体を熱
処理する為の処理室1と、該処理室を囲繞し、前記被処
理体の周縁部方向から加熱する加熱手段2と、前記被処
理体を回転させる回転手段8とを具備する熱処理装置に
於いて、熱処理される際の前記被処理体には、被処理体
回転方向に対し、高温加熱領域13と低温加熱領域14
とが形成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェーハ等
の被処理基板に酸化膜の生成、不純物の拡散等の処理を
行う熱処理装置に関するものである。
の被処理基板に酸化膜の生成、不純物の拡散等の処理を
行う熱処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱処理装置として、例えば縦型熱処理装
置がある。
置がある。
【0003】縦型熱処理装置は下方が開放し石英ガラス
等の耐熱材料で作られた反応管、該反応管を囲繞し、該
反応管内を加熱する円筒状のヒータ、前記反応管内でウ
ェーハを水平姿勢で所定枚数保持するボート、該ボート
を昇降し前記反応管内に装入、引出しするボートエレベ
ータ等から構成されている。
等の耐熱材料で作られた反応管、該反応管を囲繞し、該
反応管内を加熱する円筒状のヒータ、前記反応管内でウ
ェーハを水平姿勢で所定枚数保持するボート、該ボート
を昇降し前記反応管内に装入、引出しするボートエレベ
ータ等から構成されている。
【0004】前記ウェーハの処理はウェーハを所定枚数
保持したボートを前記反応管に装入し、前記ヒータによ
り前記反応管内の基板を加熱しつつ反応ガスを導入し、
酸化、拡散等所要の処理を行う。
保持したボートを前記反応管に装入し、前記ヒータによ
り前記反応管内の基板を加熱しつつ反応ガスを導入し、
酸化、拡散等所要の処理を行う。
【0005】前記ヒータは前記反応管の周囲に巡らされ
た抵抗発熱体を有し、該抵抗発熱体に電力を供給するこ
とで発熱させ、ウェーハを加熱するものである。又、前
記抵抗発熱体は前記反応管の周囲に均等に巡らされてい
ることから、ウェーハの周縁部に関しては全周で均等に
加熱し、温度差は生じない様になっている。
た抵抗発熱体を有し、該抵抗発熱体に電力を供給するこ
とで発熱させ、ウェーハを加熱するものである。又、前
記抵抗発熱体は前記反応管の周囲に均等に巡らされてい
ることから、ウェーハの周縁部に関しては全周で均等に
加熱し、温度差は生じない様になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ウェーハは
ボートに水平姿勢で多段に保持されており、周囲には前
記抵抗発熱体という熱源があるが、上下には熱源がな
い。この為、ウェーハの周縁部が先に熱くなり、熱伝導
によってウェーハの中央部が徐々に熱せられる事とな
り、ウェーハの周縁部が高く中央部が低くなるという温
度差を生じてしまう。
ボートに水平姿勢で多段に保持されており、周囲には前
記抵抗発熱体という熱源があるが、上下には熱源がな
い。この為、ウェーハの周縁部が先に熱くなり、熱伝導
によってウェーハの中央部が徐々に熱せられる事とな
り、ウェーハの周縁部が高く中央部が低くなるという温
度差を生じてしまう。
【0007】温度は、酸化、拡散の熱処理状態を決定す
る大きな要因であるので、ウェーハ面内に於いて温度差
が生じることで面内の処理の均一性が損われ、歩留りが
低下するという問題を有していた。
る大きな要因であるので、ウェーハ面内に於いて温度差
が生じることで面内の処理の均一性が損われ、歩留りが
低下するという問題を有していた。
【0008】本発明は斯かる実情に鑑み、処理全体を通
じた場合に、被処理基板の全面で受熱量が均一化する様
にし、被処理基板の歩留りを向上させようとするもので
ある。
じた場合に、被処理基板の全面で受熱量が均一化する様
にし、被処理基板の歩留りを向上させようとするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の被処理
体を多段に保持可能な保持手段と、前記保持手段を装入
し、前記被処理体を熱処理する為の処理室と、該処理室
を囲繞し、前記被処理体の周縁部方向から加熱する加熱
手段と、前記被処理体を回転させる回転手段とを具備す
る熱処理装置に於いて、熱処理される際の前記被処理体
には、被処理体回転方向に対し、高温加熱領域と低温加
熱領域とが形成される熱処理装置に係るものである。
体を多段に保持可能な保持手段と、前記保持手段を装入
し、前記被処理体を熱処理する為の処理室と、該処理室
を囲繞し、前記被処理体の周縁部方向から加熱する加熱
手段と、前記被処理体を回転させる回転手段とを具備す
る熱処理装置に於いて、熱処理される際の前記被処理体
には、被処理体回転方向に対し、高温加熱領域と低温加
熱領域とが形成される熱処理装置に係るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態を説明する。
実施の形態を説明する。
【0011】先ず、図1、図2に於いて、本実施の形態
に係る熱処理装置について概略を説明する。
に係る熱処理装置について概略を説明する。
【0012】図中、1は石英製の反応管であり、下端が
開放された有天筒状をしている。該反応管1を覆う様に
ヒータ2が同心に配設されている。該ヒータ2は有天筒
状の断熱材4の内周全面に抵抗発熱体3が設けられてい
る。
開放された有天筒状をしている。該反応管1を覆う様に
ヒータ2が同心に配設されている。該ヒータ2は有天筒
状の断熱材4の内周全面に抵抗発熱体3が設けられてい
る。
【0013】該抵抗発熱体3は前記反応管1の中心線を
含む平面を境に分れており、半円筒内に高温加熱部3
a,低温加熱部3bが含まれる様な形状をしている。
又、該高温加熱部3a,低温加熱部3bからは接続端子
5a,5bが前記断熱材4より突出しており、該接続端
子5a,5bは図示しない電力制御部に接続されてい
る。又、前記反応管1と前記ヒータ2との間に温度検出
器6a,6bが設けられている(尚、分かり易くする
為、図1では温度検出器6a,6bを図2に対して90
°回転させた位置に示している)。該温度検出器6aは
前記高温加熱部3aと前記反応管1間に、前記温度検出
器6bは低温加熱部3bと前記反応管1間に設けられ、
それぞれ高温加熱部3aと低温加熱部3bと対応する位
置での温度を検出する様になっている。
含む平面を境に分れており、半円筒内に高温加熱部3
a,低温加熱部3bが含まれる様な形状をしている。
又、該高温加熱部3a,低温加熱部3bからは接続端子
5a,5bが前記断熱材4より突出しており、該接続端
子5a,5bは図示しない電力制御部に接続されてい
る。又、前記反応管1と前記ヒータ2との間に温度検出
器6a,6bが設けられている(尚、分かり易くする
為、図1では温度検出器6a,6bを図2に対して90
°回転させた位置に示している)。該温度検出器6aは
前記高温加熱部3aと前記反応管1間に、前記温度検出
器6bは低温加熱部3bと前記反応管1間に設けられ、
それぞれ高温加熱部3aと低温加熱部3bと対応する位
置での温度を検出する様になっている。
【0014】保持手段として石英製のボート7が用いら
れ、被処理基板11は前記石英製のボート7により水平
に保持され、該ボート7は回転機構8を介して昇降台9
に支持され、該昇降台9は図示しないボートエレベータ
によって昇降可能となっている。
れ、被処理基板11は前記石英製のボート7により水平
に保持され、該ボート7は回転機構8を介して昇降台9
に支持され、該昇降台9は図示しないボートエレベータ
によって昇降可能となっている。
【0015】前記被処理基板11の処理は前記ボートエ
レベータの上昇によって前記ボート7が前記反応管1内
に装入されて行われる(図1の状態)。図示しない反応
ガス導入系により、前記反応管1内に反応ガスが導入さ
れ、図示しない電力制御部から前記高温加熱部3a、低
温加熱部3bに電力が供給され、前記温度検出器6a、
温度検出器6bの検出結果に基づき前記高温加熱部3
a、低温加熱部3bは個々に発熱が制御される。又、処
理中前記回転機構8により、前記ボート7が回転され
る。
レベータの上昇によって前記ボート7が前記反応管1内
に装入されて行われる(図1の状態)。図示しない反応
ガス導入系により、前記反応管1内に反応ガスが導入さ
れ、図示しない電力制御部から前記高温加熱部3a、低
温加熱部3bに電力が供給され、前記温度検出器6a、
温度検出器6bの検出結果に基づき前記高温加熱部3
a、低温加熱部3bは個々に発熱が制御される。又、処
理中前記回転機構8により、前記ボート7が回転され
る。
【0016】本実施の形態では前記高温加熱部3aの加
熱温度と低温加熱部3bの加熱温度が異なる様に電力供
給が制御される。
熱温度と低温加熱部3bの加熱温度が異なる様に電力供
給が制御される。
【0017】例えば、前記高温加熱部3aの加熱目標温
度はT1とし、前記低温加熱部3bの加熱目標温度はT
2とし、前記加熱目標温度T1は前記加熱目標温度T2
よりΔT℃高く設定する。而して、前記高温加熱部3a
が被処理基板11に高温加熱領域13を形成し、前記低
温加熱部3bが被処理基板11に低温加熱領域14を形
成する。
度はT1とし、前記低温加熱部3bの加熱目標温度はT
2とし、前記加熱目標温度T1は前記加熱目標温度T2
よりΔT℃高く設定する。而して、前記高温加熱部3a
が被処理基板11に高温加熱領域13を形成し、前記低
温加熱部3bが被処理基板11に低温加熱領域14を形
成する。
【0018】前記した様に処理中、前記ボート7は前記
回転機構8により回転されており、従って、前記被処理
基板11は前記高温加熱部3aが加熱する高温加熱領域
13と前記低温加熱部3bが加熱する低温加熱領域14
の中を回転しながら、加熱処理されることとなる。前記
被処理基板11の所定点について観察すると、該所定点
は前記高温加熱領域13と低温加熱領域14に順次曝さ
れることとなる。
回転機構8により回転されており、従って、前記被処理
基板11は前記高温加熱部3aが加熱する高温加熱領域
13と前記低温加熱部3bが加熱する低温加熱領域14
の中を回転しながら、加熱処理されることとなる。前記
被処理基板11の所定点について観察すると、該所定点
は前記高温加熱領域13と低温加熱領域14に順次曝さ
れることとなる。
【0019】所定点の温度変化について、図3〜図11
に於いて説明する。
に於いて説明する。
【0020】該所定点は前記被処理基板11の回転中心
である点O、及び該点Oを通る測定ライン12上の点
M、点Eとする。尚、具体的には点Mは中心から115
mmの位置、点Eは中心から140mmの位置となってい
る。
である点O、及び該点Oを通る測定ライン12上の点
M、点Eとする。尚、具体的には点Mは中心から115
mmの位置、点Eは中心から140mmの位置となってい
る。
【0021】ある時点T0 に於いて、前記測定ライン1
2の位置は図3(A)で示され、前記高温加熱領域13
と前記低温加熱領域14との境界に位置し、前記測定ラ
イン12上の点Oに対する点M、点Eの温度偏差の分布
は図4で示される。
2の位置は図3(A)で示され、前記高温加熱領域13
と前記低温加熱領域14との境界に位置し、前記測定ラ
イン12上の点Oに対する点M、点Eの温度偏差の分布
は図4で示される。
【0022】時点T0 の状態より、前記被処理基板11
が45°回転した時点T1 に於ける前記測定ライン12
の位置は図3(B)で示され、前記点Oに対する点M、
点Eの温度偏差分布は図5で示される。
が45°回転した時点T1 に於ける前記測定ライン12
の位置は図3(B)で示され、前記点Oに対する点M、
点Eの温度偏差分布は図5で示される。
【0023】時点T1 の状態より、前記被処理基板11
が更に45°回転(時点T0 より90°回転)した時点
T2 に於ける前記測定ライン12の位置は図3(C)で
示され、前記点Oに対する点M、点Eの温度偏差分布は
図6で示される。
が更に45°回転(時点T0 より90°回転)した時点
T2 に於ける前記測定ライン12の位置は図3(C)で
示され、前記点Oに対する点M、点Eの温度偏差分布は
図6で示される。
【0024】時点T2 の状態より、前記被処理基板11
が更に45°回転(時点T0 より135°回転)した時
点T3 に於ける前記測定ライン12の位置は図3(D)
で示され、前記点Oに対する点M、点Eの温度偏差分布
は図7で示される。
が更に45°回転(時点T0 より135°回転)した時
点T3 に於ける前記測定ライン12の位置は図3(D)
で示され、前記点Oに対する点M、点Eの温度偏差分布
は図7で示される。
【0025】時点T3 の状態より、前記被処理基板11
が更に45°回転(時点T0 より180°回転)した時
点T4 に於ける前記測定ライン12の位置は図3(E)
で示され、前記点Oに対する点M、点Eの温度偏差分布
は図8で示される。
が更に45°回転(時点T0 より180°回転)した時
点T4 に於ける前記測定ライン12の位置は図3(E)
で示され、前記点Oに対する点M、点Eの温度偏差分布
は図8で示される。
【0026】時点T4 の状態より、前記被処理基板11
が更に45°回転(時点T0 より225°回転)した時
点T5 に於ける前記測定ライン12の位置は図3(F)
で示され、前記点Oに対する点M、点Eの温度偏差分布
は図9で示される。
が更に45°回転(時点T0 より225°回転)した時
点T5 に於ける前記測定ライン12の位置は図3(F)
で示され、前記点Oに対する点M、点Eの温度偏差分布
は図9で示される。
【0027】時点T5 の状態より、前記被処理基板11
が更に45°回転(時点T0 より270°回転)した時
点T6 に於ける前記測定ライン12の位置は図3(G)
で示され、前記点Oに対する点M、点Eの温度偏差分布
は図10で示される。
が更に45°回転(時点T0 より270°回転)した時
点T6 に於ける前記測定ライン12の位置は図3(G)
で示され、前記点Oに対する点M、点Eの温度偏差分布
は図10で示される。
【0028】時点T6 の状態より、前記被処理基板11
が更に45°回転(時点T0 より315°回転)した時
点T7 に於ける前記測定ライン12の位置は図3(H)
で示され、前記点Oに対する点M、点Eの温度偏差分布
は図11で示される。
が更に45°回転(時点T0 より315°回転)した時
点T7 に於ける前記測定ライン12の位置は図3(H)
で示され、前記点Oに対する点M、点Eの温度偏差分布
は図11で示される。
【0029】時点T7 の状態より、前記被処理基板11
が更に45°回転(時点T0 より360°回転)した時
点ではT0 の状態に戻り(図3(I)参照)、前記点O
に対する点M、点Eの温度偏差分布は図4で示されたも
のとなる。
が更に45°回転(時点T0 より360°回転)した時
点ではT0 の状態に戻り(図3(I)参照)、前記点O
に対する点M、点Eの温度偏差分布は図4で示されたも
のとなる。
【0030】而して、回転を継続すると前記図4から図
11に示す状態が繰返される。
11に示す状態が繰返される。
【0031】上記した様に、前記被処理基板11が回転
し、前記高温加熱領域13、低温加熱領域14を通過す
ることで、所定点は時間の経過と共に変動する。更に、
ある所定ライン(前記測定ライン12)に着目して、該
測定ライン12上での温度分布の変動を観察すると、該
測定ライン12が高温加熱領域13を通過する状態では
前記被処理基板11の周辺部が高温となり、前記測定ラ
イン12が低温加熱領域14を通過する状態では、周辺
部が低温となっている。これは、前記被処理基板11が
熱容量を有し、給熱状態が変化した場合の追従の遅れに
よるものであると考えられる。
し、前記高温加熱領域13、低温加熱領域14を通過す
ることで、所定点は時間の経過と共に変動する。更に、
ある所定ライン(前記測定ライン12)に着目して、該
測定ライン12上での温度分布の変動を観察すると、該
測定ライン12が高温加熱領域13を通過する状態では
前記被処理基板11の周辺部が高温となり、前記測定ラ
イン12が低温加熱領域14を通過する状態では、周辺
部が低温となっている。これは、前記被処理基板11が
熱容量を有し、給熱状態が変化した場合の追従の遅れに
よるものであると考えられる。
【0032】次に、図12は前記測定ライン12が36
0°回転した場合、前記点Oに対する点M、点Eの温度
偏差の推移を示すものである。更に、点O、点M、点E
が360°回転した場合の、これら点O、点M、点Eの
受熱総量の差は、図12に示す温度偏差を積算したもの
と比例する。
0°回転した場合、前記点Oに対する点M、点Eの温度
偏差の推移を示すものである。更に、点O、点M、点E
が360°回転した場合の、これら点O、点M、点Eの
受熱総量の差は、図12に示す温度偏差を積算したもの
と比例する。
【0033】図12の最下段には点O、点M、点Eの温
度偏差の積算値を示しているが、点O、点M、点Eでの
温度偏差の積算値は0となっている。従って、前記測定
ライン12が360°回転する過程で点O、点M、点E
の受熱総量は等しくなっている。
度偏差の積算値を示しているが、点O、点M、点Eでの
温度偏差の積算値は0となっている。従って、前記測定
ライン12が360°回転する過程で点O、点M、点E
の受熱総量は等しくなっている。
【0034】尚、前記被処理基板11の熱処理に於い
て、熱処理の成果、即ち品質は受熱総量が重要な要因と
なっており、受熱総量を一定にすることで処理品質を一
定に保持できることを、本発明者は、過去の実績、実験
等で確認している。
て、熱処理の成果、即ち品質は受熱総量が重要な要因と
なっており、受熱総量を一定にすることで処理品質を一
定に保持できることを、本発明者は、過去の実績、実験
等で確認している。
【0035】而して、被処理基板11を高温加熱領域1
3、低温加熱領域14から形成された加熱領域内で回転
させ、熱処理過程での受熱総量を一定にする様にすれ
ば、被処理基板面内での処理品質の均一化を向上させる
ことができる。
3、低温加熱領域14から形成された加熱領域内で回転
させ、熱処理過程での受熱総量を一定にする様にすれ
ば、被処理基板面内での処理品質の均一化を向上させる
ことができる。
【0036】尚、温度分布の変化、被処理基板の回転速
度、高温加熱領域13、低温加熱領域14との加熱温度
差、被処理基板の材質、形状により、温度偏差の積算値
が0となる様な条件が異なるのは当然であり、適宜温度
偏差の積算値が0となる様な条件を選択しなければなら
ないことは勿論である。要は、熱処理過程を通して、被
処理基板11の任意の点での受熱総量が等しくなればよ
い。換言すれば、熱処理過程を通して、被処理基板11
の任意の点での温度偏差の積算値が0となる様にすれば
よい。
度、高温加熱領域13、低温加熱領域14との加熱温度
差、被処理基板の材質、形状により、温度偏差の積算値
が0となる様な条件が異なるのは当然であり、適宜温度
偏差の積算値が0となる様な条件を選択しなければなら
ないことは勿論である。要は、熱処理過程を通して、被
処理基板11の任意の点での受熱総量が等しくなればよ
い。換言すれば、熱処理過程を通して、被処理基板11
の任意の点での温度偏差の積算値が0となる様にすれば
よい。
【0037】尚、被処理基板11の回転速度が大きい場
合、加熱温度差が少ない場合、被処理基板11の比熱が
大きい場合等では、前記温度偏差の変動量は少なくな
る。即ち、被処理基板11の回転速度、加熱温度差、或
は加熱領域の分割の態様等を適宜選択することで、多種
に亘る材質、形状の被処理基板11に対しても、温度偏
差の積算値が0となる様な条件を選択することが可能と
なる。
合、加熱温度差が少ない場合、被処理基板11の比熱が
大きい場合等では、前記温度偏差の変動量は少なくな
る。即ち、被処理基板11の回転速度、加熱温度差、或
は加熱領域の分割の態様等を適宜選択することで、多種
に亘る材質、形状の被処理基板11に対しても、温度偏
差の積算値が0となる様な条件を選択することが可能と
なる。
【0038】更に、最適な条件が得られた場合、回転速
度、前記高温加熱領域13、低温加熱領域14の加熱状
態を再現性よく制御することで、前記被処理基板11の
歩留りを向上させることができる。
度、前記高温加熱領域13、低温加熱領域14の加熱状
態を再現性よく制御することで、前記被処理基板11の
歩留りを向上させることができる。
【0039】尚、前記ヒータ2は高温加熱部3a、低温
加熱部3bとに均等に2分割したが、必ずしも均等に2
分割する必要はなく、被処理基板11に高温加熱領域1
3、低温加熱領域14が存在すればよい。又、ヒータ自
体は高温加熱部3a、低温加熱部3bとに分割せず、冷
却媒体、例えば空気、窒素ガス等の冷却ガスが通過する
冷却パイプを設け、或はノズルより冷却ガスを所定部分
に供給して部分的に温度が低い領域を形成する冷却手段
を具備した加熱手段としてもよい。更に、高温加熱部3
aと低温加熱部3bの配置はそれぞれ一箇所以上あれば
よく、同数である必要もなく、加熱面積などの構造的な
等比性も必要ない。又、本実施の形態では、ヒータ2を
高温加熱部3a、低温加熱部3bという2分割とした
が、例えば、高温、中温、低温という3つ以上の温度帯
に分割したヒータであってもよい。
加熱部3bとに均等に2分割したが、必ずしも均等に2
分割する必要はなく、被処理基板11に高温加熱領域1
3、低温加熱領域14が存在すればよい。又、ヒータ自
体は高温加熱部3a、低温加熱部3bとに分割せず、冷
却媒体、例えば空気、窒素ガス等の冷却ガスが通過する
冷却パイプを設け、或はノズルより冷却ガスを所定部分
に供給して部分的に温度が低い領域を形成する冷却手段
を具備した加熱手段としてもよい。更に、高温加熱部3
aと低温加熱部3bの配置はそれぞれ一箇所以上あれば
よく、同数である必要もなく、加熱面積などの構造的な
等比性も必要ない。又、本実施の形態では、ヒータ2を
高温加熱部3a、低温加熱部3bという2分割とした
が、例えば、高温、中温、低温という3つ以上の温度帯
に分割したヒータであってもよい。
【0040】又、前記被処理基板11を回転させている
が、回転速度については再現性があれば、熱処理中一定
である必要はなく、回転軸も被処理基板11の中心、重
心を通る必要もない。
が、回転速度については再現性があれば、熱処理中一定
である必要はなく、回転軸も被処理基板11の中心、重
心を通る必要もない。
【0041】更に又、上記実施の形態では、円筒型ヒー
タにより多数の被処理基板11を処理する縦型熱処理装
置について説明したが、ヒータ形状は円筒形に限らず、
4角柱など多角柱型であってもよく、前記被処理基板1
1の枚数は多数枚でも、一枚でも実施可能であることは
言う迄もない。又、ヒータは抵抗発熱体にて説明した
が、ランプ等、他の加熱手段によるものであってもよ
い。
タにより多数の被処理基板11を処理する縦型熱処理装
置について説明したが、ヒータ形状は円筒形に限らず、
4角柱など多角柱型であってもよく、前記被処理基板1
1の枚数は多数枚でも、一枚でも実施可能であることは
言う迄もない。又、ヒータは抵抗発熱体にて説明した
が、ランプ等、他の加熱手段によるものであってもよ
い。
【0042】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、複数の
被処理体を多段に保持可能な保持手段と、前記保持手段
を装入し、前記被処理体を熱処理する為の処理室と、該
処理室を囲繞し、前記被処理体の周縁部方向から加熱す
る加熱手段と、前記被処理体を回転させる回転手段とを
具備する熱処理装置に於いて、熱処理される際の前記被
処理体には、被処理体回転方向に対し、高温加熱領域と
低温加熱領域とが形成されるので、処理全体を通じた場
合に、被処理基板の全面で受熱量が均一化し、処理品質
が安定し、被処理基板の歩留りが向上するという優れた
効果を発揮する。
被処理体を多段に保持可能な保持手段と、前記保持手段
を装入し、前記被処理体を熱処理する為の処理室と、該
処理室を囲繞し、前記被処理体の周縁部方向から加熱す
る加熱手段と、前記被処理体を回転させる回転手段とを
具備する熱処理装置に於いて、熱処理される際の前記被
処理体には、被処理体回転方向に対し、高温加熱領域と
低温加熱領域とが形成されるので、処理全体を通じた場
合に、被処理基板の全面で受熱量が均一化し、処理品質
が安定し、被処理基板の歩留りが向上するという優れた
効果を発揮する。
【図1】本発明の実施の形態を示す概略断面図である。
【図2】同前実施の形態の平断面図である。
【図3】(A)(B)(C)(D)(E)(F)(G)
(H)(I)は同前実施例に於いて、被処理基板を45
°ずつ回転させた場合の状態を示す説明図である。
(H)(I)は同前実施例に於いて、被処理基板を45
°ずつ回転させた場合の状態を示す説明図である。
【図4】図3(A)の被処理基板の位置に対応する温度
偏差のグラフである。
偏差のグラフである。
【図5】図3(B)の被処理基板の位置に対応する温度
偏差のグラフである。
偏差のグラフである。
【図6】図3(C)の被処理基板の位置に対応する温度
偏差のグラフである。
偏差のグラフである。
【図7】図3(D)の被処理基板の位置に対応する温度
偏差のグラフである。
偏差のグラフである。
【図8】図3(E)の被処理基板の位置に対応する温度
偏差のグラフである。
偏差のグラフである。
【図9】図3(F)の被処理基板の位置に対応する温度
偏差のグラフである。
偏差のグラフである。
【図10】図3(G)の被処理基板の位置に対応する温
度偏差のグラフである。
度偏差のグラフである。
【図11】図3(H)の被処理基板の位置に対応する温
度偏差のグラフである。
度偏差のグラフである。
【図12】温度偏差の時間的変化を示す表である。
1 反応管 2 ヒータ 3 抵抗発熱体 4 断熱材 6 温度検出器 7 ボート 8 回転機構 12 測定ライン 13 高温加熱領域 14 低温加熱領域
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の被処理体を多段に保持可能な保持
手段と、前記保持手段を装入し、前記被処理体を熱処理
する為の処理室と、該処理室を囲繞し、前記被処理体の
周縁部方向から加熱する加熱手段と、前記被処理体を回
転させる回転手段とを具備する熱処理装置に於いて、熱
処理される際の前記被処理体には、被処理体回転方向に
対し、高温加熱領域と低温加熱領域とが形成されること
を特徴とする熱処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001125931A JP2002324791A (ja) | 2001-04-24 | 2001-04-24 | 熱処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001125931A JP2002324791A (ja) | 2001-04-24 | 2001-04-24 | 熱処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002324791A true JP2002324791A (ja) | 2002-11-08 |
Family
ID=18975060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001125931A Pending JP2002324791A (ja) | 2001-04-24 | 2001-04-24 | 熱処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002324791A (ja) |
-
2001
- 2001-04-24 JP JP2001125931A patent/JP2002324791A/ja active Pending
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