JP2002324774A - 高圧処理方法及び装置 - Google Patents

高圧処理方法及び装置

Info

Publication number
JP2002324774A
JP2002324774A JP2001128275A JP2001128275A JP2002324774A JP 2002324774 A JP2002324774 A JP 2002324774A JP 2001128275 A JP2001128275 A JP 2001128275A JP 2001128275 A JP2001128275 A JP 2001128275A JP 2002324774 A JP2002324774 A JP 2002324774A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
fluid
support
processing chamber
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001128275A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Sakashita
由彦 坂下
Katsumitsu Watanabe
克充 渡邉
Hisanori Oshiba
久典 大柴
Masahiro Yamagata
昌弘 山形
Yusuke Muraoka
祐介 村岡
Kimitsugu Saito
公続 斉藤
Ikuo Mizobata
一国雄 溝端
Ryuji Kitakado
龍治 北門
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd, Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2001128275A priority Critical patent/JP2002324774A/ja
Publication of JP2002324774A publication Critical patent/JP2002324774A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In General (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 半導体基板等の被処理体を圧力容器の被処理
室内で高圧流体を用いて処理する場合、粉塵等の発生源
となるシール部材を不要にするとともに、被処理体を回
転させるためのモータ等の回転駆動源を被処理室内に設
置する必要がない処理方法及び処理装置を提供するこ
と。 【解決手段】 処理容器1の処理室2において、被処理
体5を支持している支持体4を流体によって浮上させる
とともに、流体によって支持体4を容器軸心廻りに回転
するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧処理方法及び
装置に係り、特に超臨界流体により例えば半導体基板や
マイクロマシンなど超微細な構造を有する試料(被処理
体)の洗浄、乾燥、現像等の処理に利用されるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体の集積回路は大規模化し、その集
積度の増加に伴って半導体ウェハに刻まれる回路パター
ンの線幅はサブミクロンにまで微細化が進んでいる。こ
のような微細な線幅になると、種々薬液による洗浄後、
穴や溝の内部の液を乾燥させる時に常圧乾燥では気液界
面での毛細管応力が働き、収縮やクラックが発生するお
それがある。一方、超臨界乾燥法は、物質に固有の臨界
点(臨界温度、臨界圧力)を超えた状態の持つ「密度は
液体に近く、拡散係数や粘度は気体に近い」という気体
と液体の略中間状態の特性を応用したものであり、この
超臨界乾燥では気液界面が生じず、収縮やクラックによ
る溝部などの倒壊を生じることなく乾燥できる。
【0003】ただし、超臨界領域には物理的に厳密な境
界領域はなく、例えば温度が臨界点より低い高圧流体で
も超臨界流体と同様の性質が得られる領域がある。この
ような領域は、亜臨界領域と呼ばれている。例えば、特
開平11−87306号公報には、「基板を収容する反
応槽と、薬液を貯留する液体タンクと、超臨界液体を前
記反応槽に供給する超臨界液体供給装置と、前記反応槽
に設けられ前記液体タンクからの薬液を導入する少なく
とも1つの薬液導入手段と、前記反応槽に設けられた薬
液の排出手段と、前記超臨界液体の排出口と、前記反応
槽の液体を撹拌する撹拌手段を備えていることを特徴と
する超臨界乾燥装置。」が提案されている。
【0004】また、超臨界CO2 により半導体表面から
残留物を除去する方法が特開平10−125644号公
報で提案され、更に、レジストの除去に関する方法が特
開昭60−192333号公報で提案されている。この
ような用途において前述の従来例では、撹拌装置により
効率よく、あるいは均一な処理をおこなうことが可能で
あることが示唆されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、撹拌装置の動
力(回転させるモータなど)は圧力容器の外でおこな
い、回転軸を高圧シールしながら容器内で回転・撹拌さ
せるものが多数である。しかしながら、高圧シール部は
軸の回転による摩耗により発塵する(パーティクルが発
生する)。また、軸シール部を無くすために圧力容器内
にこれら撹拌のための回転用動力(モータなど)を設置
すれば、揺動部分やコンタミネーションを生じさせるよ
うな部材が多数容器内にはいるためにパーティクル、メ
タル・コンタミネーション発生源を多数持ち込むことに
なり、ひいてはウェハのメタル汚染やパーティクル汚染
の問題が生じる。
【0006】特に、半導体分野においては、微小なゴミ
(パーティクル)や金属汚染(メタル・コンタミネーシ
ョン)はその製品品質確保のために排除する必要があ
る。また、洗浄用高圧処理装置などでは腐食性の流体を
使用する場合があり、この場合、圧力容器内に回転用動
力(モータなど)を設置すれば、洗浄液などで回転用動
力(モータなど)の使用材料が腐食を起こし、装置が安
定に動かないだけでなく、その腐食によるメタル・コン
タミネーションやパーティクルの問題が生じることにな
る。
【0007】このように、超臨界流体を利用した例えば
半導体の洗浄等の処理においては処理時間の短縮、品質
の均一性の観点から撹拌することが望ましい。しかしな
がら、前述の通りパーティクルによる被処理体(ウェ
ハ)の汚染が問題であり、撹拌の効果は非常にあるけれ
ども、パーティクルなどの発生が超臨界処理方法及び装
置として大きな問題となるのである。本発明は、高圧流
体を用いて半導体基板等の被処理体を処理するのに、圧
力容器の処理室内において当該被処理体を浮上させると
いう新規かつ斬新な発想により、粉塵等の発生源となる
シール部材を不要とした処理方法及び処理装置を提供す
ることが第1の目的である。
【0008】また、本発明は、圧力容器の処理室内にお
いて被処理体を流体によって容器軸心廻りで回転するこ
とにより、効率よくかつ均一な処理が可能であるととも
に、回転駆動源として処理室内にモータなどを設置する
必要がない処理方法及び処理装置を提供することが第2
の目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、処理容器1の
内部に画成した処理室2内に、被処理体5を支持してい
る支持体4を収容して前記被処理体5を処理する方法に
おいて、前述の第1の目的を達成するために、次の技術
的手段を講じている。すなわち、請求項1に係る高圧処
理方法は、前記支持体4を処理室2内で流体によって浮
上した状態で処理することを特徴とするものである。こ
のように支持体4を介して半導体基板等の被処理体5を
浮上して処理することから、支持体4に回転軸とか軸シ
ール等を必要とせずここに腐食や粉塵の発生等はなくな
るのである。
【0010】また、本発明は、前述の第1及び第2の目
的を達成するために、次の技術的手段の講じている。す
なわち、請求項2に係る高圧処理方法は、前記支持体4
を処理室2内で流体によって浮上させるとともに処理容
器1の軸心廻りに流体によって回転して処理することを
特徴とするものである。このように処理室2内において
被処理体5がこの支持体4を介して流体により浮上され
るとともに容器軸心廻りに回転されることによって、粉
塵等の発生要因がなくなるだけでなく、効率のよい均一
な処理が確保されるのである。
【0011】前述した請求項1又は2において、処理室
2内において支持体4を浮上させるには、処理室2内の
上方側から吸引することによっても可能であるが、前記
支持体4の上下面に流体が衝突するように、当該流体を
処理室2に導入することで該支持体4を処理室2内で浮
上することが吸引するよりも制御し易いことから推奨さ
れる(請求項3)。更に、前述した請求項2において、
前記処理室2内に流体を接線方向に導入することで支持
体4を処理室2内で容器の軸心廻りに回転することが推
奨される(請求項4)。
【0012】また、本発明は、処理容器1の内部に画成
した処理室2内に、被処理体5を支持している支持体4
を収容して前記被処理体5を処理する装置において、前
述の第1の目的を達成するために、次の技術的手段を講
じている。すなわち、請求項5に係る高圧処理装置は、
前記支持体4を処理室2内で浮上するための流体による
浮上手段6を備えていることを特徴とするものである。
更に、請求項6に係る高圧処理装置は、前記支持体4を
処理室2内で浮上するための流体による浮上手段6を備
え、前記支持体4を処理容器1の軸心廻りに回転するた
めの流体による回転手段8を備えていることを特徴とす
るものである。
【0013】また、前述した請求項5又は6に記載の高
圧処理装置において、流体による浮上手段6は、処理室
2の上下に配置している多数の小孔3A−1、3B−1
を有する分配体3A、3Bを含み、支持体4の上下面に
前記小孔3A−1、3B−1を介して流体が衝突するよ
うに導入されていることが推奨される(請求項7)。更
に、前述した請求項6に記載の高圧処理装置において、
流体による回転手段8は、処理室2内に流体を接線方向
に導入する1又は複数の導入孔9を含むことが推奨され
(請求項8)、また、流体による回転手段8は、処理容
器1の軸心廻りでこの処理室2内に連絡されている流体
排出部7A、7Bに備えている翼体10を含むことが推
奨される(請求項9)。
【0014】また、前述した請求項8と請求項9との回
転手段8を組み合せることも推奨される(請求項1
0)。更に、請求項11に係る高圧処理装置は、処理室
2とは別に回転駆動室13を設け、この回転駆動室13
に、前記支持体4を処理容器1の軸心廻りで回転するた
めの回転駆動体14を内装し、前記回転駆動室13に処
理用流体又は処理用流体とは異なる流体を導入すること
で回転駆動体14を駆動するように構成されていること
を特徴とするものである。
【0015】このような構成とされていることから、回
転のためのモータなどは不要であり、処理用流体と同
一、あるいは異なる流体により回転駆動体14を回すこ
とが可能となり、これによって支持体4が容器軸心廻り
に回転し、効率的、かつ均一な撹拌処理が可能となる。
モータなどが入らないために、電気品(コイルなど)の
腐食性流体への考慮も不要であり、モータのような揺動
箇所の多いものを処理室2に入れないためにパーティク
ル発生量も極力抑えることが可能となる。また、微量に
発生するパーティクルも処理室2と回転のための回転駆
動室13とを離しているため(処理室2と回転駆動室1
3とを別個に設けているため)に被処理体5にはパーテ
ィクルが付着しない構造となっているのである。
【0016】また、前述した請求項11において、前記
支持体4と回転駆動体14とを連結している軸部15を
備え、この軸部15は前記処理室2と回転駆動室13と
を連絡している連通路16に内挿されており、この連通
路16の内周面と軸部15の外周面との間にラビリンス
構造17が備えられていることが推奨される(請求項1
2)。このような構成とすると、ラビリンス構造17に
より、パーティクルが被処理体5への到達確率を下げる
ことが可能となってパーティクルの少ない処理が可能と
なるのである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1から図3は、請求項1〜
10に係る本発明の高圧処理方法及び装置の実施の形態
を示している。本明細書において、「高圧処理」とは、
例えば超臨界二酸化炭素(CO2 )の流体(ガス、液体
を含む)によって例えば、半導体基板等の被処理体を洗
浄、乾燥、現像等の処理を行うことである。
【0018】前述のとおり、超臨界には物理的に厳密な
領域は存在しないので、臨界点近傍の亜臨界領域も含ん
だ高圧流体での処理を行うことである。図2において、
処理容器(圧力容器ともいう)1は互いに接合分離自在
(開閉自在)な上容器1Aと下容器1Bで構成されてい
て、この処理容器1の内部には処理室2が画成されてい
る。すなわち、上容器1Aと下容器1Bの接合面部に円
形状の凹み1A−1、1B−1を相対して形成すること
によって、処理容器1の軸心廻りに処理室2が画成され
ている。
【0019】処理容器1の処理室2には高圧流体の分配
体3が嵌合されており、この分配体3は円盤形状であっ
て、上容器1Aの凹み1A−1および下容器1Bの凹み
1B−1のそれぞれに嵌合されている上・下分配体3
A、3Bで構成されており、この上・下分配体3A、3
B間に、円盤形状の支持体4を介して半導体基板等の被
処理体5が収容されている。支持体4は上・下支持体4
A、4Bによって構成されており、この上・下支持体4
A、4Bの外周縁部に足部(挟持部)4A−1、4B−
1を図1で示すように放射状配置で形成することによっ
て、この足部を介して被処理体5の外周縁が支持されて
当該被処理体5が処理室2内に水平状として収容されて
いる。
【0020】更に、周方向で隣り合う足部4A−1、4
B−1間は、隙間4Cとされ、この放射状配置の隙間4
Cを介して被処理体5の上下両面部に倣って(沿って)
高圧流体を水平面上にて流動するようになっている。上
・下分配体3A、3Bのそれぞれには多数(無数)の小
孔(細孔)3A−1、3B−1がほぼ全面に亘って円盤
状の厚さ方向に穿設されているとともに、この小孔の穿
設部位の一面にはリング形状(ドーナツ形状)とされた
凹みによる集合部3A−2、3B−2が形成され、この
集合部3A−2、3B−2に対して高圧流体の供給路5
A、5Bが上・下容器1A、1Bのそれぞれに容器軸方
向として形成されている。
【0021】図3を参照してより具体的に説明すると、
被処理体5を挟み付けで支持する支持体4が処理容器1
の開閉を介して図示省略したハンドリングロボット等に
より処理室2に収容装入される。処理容器1を閉塞した
状態で供給路5A、5Bを通じてポンプ等を利用して高
圧流体を図3の矢印A、Bのように導入すると、この流
体は一旦集合部3A−2、3B−2に集合されて小孔3
A−1、3B−1を介して支持体4の上下面に衝突する
ように導入されることによって支持体4は処理室2内に
おいて浮上した状態に当該流体によって支持されるので
ある。
【0022】ここに、供給路5A、5B、分配体3およ
びポンプ等は、支持体4を処理室2内で流体によって浮
上(処理室2は勿論この中の部品図では分配体3等とは
処理中においては接触していない状態をいう)する浮上
手段6とされているのである。なお、処理室2に導入さ
れた流体は、支持体4の隙間4Cおよび中央部に開設し
た孔4D−1、4E−1および上・下容器1A、1Bの
中心に形成した処理室2に連絡している排出部7A、7
Bを通じて矢印C、Dのように処理室2外に排出され、
ここに、被処理体5は、浮上手段6によって流体により
浮上した状態で支持されるとともに高圧流体に暴露(接
触)されることにより、洗浄、乾燥、現像等の処理がな
される。
【0023】このように、被処理体5は支持体4により
処理室2内において浮上された状態で処理されることか
ら、シール部材のような摺動部分はなくなってパーティ
クル等の発生要因がなくなるのである。なお、被処理体
5を処理室2内において浮上させた状態で処理するに
は、流体を矢印A、B、C、Dのように流動させながら
の処理であっても、浮上させた後、処理室2内を処理圧
力に保持するように供給路ライン、排出部ライン等に閉
止弁を備えて行うこともでき、いずれにしても、二酸化
炭素の場合処理圧は70〜200kg・f/cm2 (約
7〜20MPa)とされ、この処理圧を担持するように
例えば処理容器1はその上・下容器1A、1Bをボルト
締結したり、プレスフレームを係脱自在に備えることに
なる。
【0024】本発明においては、処理室2内において流
体により被処理体5を浮上させ、この流体に暴露(晒
す)ことによって処理は可能であるが、処理のより効率
化および均一化を図るために、支持体4を処理室2内に
おいて流体による容器軸心廻りの回転手段8を備えてい
る。図1〜図3に例示した流体による回転手段(撹拌手
段)8は、処理室2に接線方向に高圧流体を導入する導
入孔9を処理容器1(図では上容器1A)に径方向とし
て(図では図1のように4本であるが、2〜3本、4本
以上の複数本、若しくは1本(ひとつ)であっても良
い)形成することで構成されていて例えば50〜100
0rpmで容器軸心廻りに回転される。
【0025】従って、導入孔9に連通する供給ライン
(ホース、パイプ等)を通じて図外のポンプ等によって
高圧流体を処理室2に供給すると、流体によって浮上さ
れている支持体4がその軸心廻りに回転するとともに、
隙間4Cを介して図1の矢印Fのように渦流となって被
処理体5の上下両面に倣って(沿って)流動し、孔4D
−1、4E−1および排出部7A、7Bを通じて浮上用
の流体とともに処理室2外に排出されるのである。この
ように、支持体4を介して被処理体5が処理室2内にお
いて流体によって浮上された状態でしかも流体による回
転手段8による撹拌によって効率が良く、均一性に富ん
だ処理を行うのである。
【0026】回転手段(撹拌手段)8としては、上・下
分配体3A、3Bの中心において、排出部7A、7Bに
近い部分に翼体10を設け、この翼体10を流体が通る
(通過)するときに回転力(撹拌作用)を発生し、支持
体4を軸心廻りに回転するようにされている。このとき
は、支持体4の回転方向は、渦流の流線Fとは逆方向で
あることが、撹拌の効果が増大される観点から望ましい
が勿論正方向であっても良い。更に、翼体10はこれを
孔4D−1,4E−1に設けることもできるが、排出部
7A、7Bの直前に設けることが清浄度の観点から望ま
しく、また、翼体10としては、プロペラ、水車等の構
造とすることも可能である。
【0027】以上、図1〜図3を参照して請求項1〜9
に係る発明の構成と作用を説明したが、この実施の形態
は、次のように設計変更することもできる。 (1);集合部3A−2、3B−2はこれを上・下容器
1A、1Bの凹み1A−1、1B−1に形成することも
できる。ただし、上・下分配体3A、3Bに集合部3A
−2、3B−2を形成する方が、加工性の観点などから
有利である。 (2);(1)で述べた集合部3A−2、3B−2はこ
れを省略することも可能であるが、省略しない方が浮上
のための制御等の観点から有利である。 (3);流体による回転手段8として上・下分配体3
A、3Bに形成した浮上用の小孔(細孔)3A−1、3
B−1を傾斜孔とか渦流孔(スリット)等に形成するこ
とによって、支持体4の浮上と回転(撹拌)を兼用して
も良い。 (4);更に、流体による浮上手段6としては、処理室
2を上方に向って吸引する流体によって行うことも理論
的には可能である。
【0028】図4および図5は、請求項11および12
に係る高圧処理装置の実施の形態を示している。図4お
よび図5において、圧力容器1の内部に形成した処理室
2には、半導体基板等の被処理体5をピン等で支持した
支持体4が容器軸心廻りで回転するように備えられてい
るとともに、被処理体5と上方にて相対して雰囲気制御
部材11が備えられており、高圧流体は、圧力容器(反
応槽)1の上部中心から雰囲気制御部材11のボス部1
1Aに形成した供給孔12Aを介してボンベ又はポンプ
等を有するラインLによって処理室2に導入され、処理
室2の底部の排出孔12Bを介して排出することで処理
室2内において洗浄、リンス、乾燥、現像などの所定の
処理が可能である。
【0029】処理室2とは別に回転駆動室13が設けら
れ、両室2、13はそれぞれ離されており、回転駆動室
13には流体によって軸心廻り回転する回転駆動体14
が内装され、この回転駆動体14が回転されると軸部1
5を介して支持体4が例えば50〜1000rpmで容
器軸心廻りで回転し、ここに、処理室2は撹拌されて効
率の良い、均一性に富んだ処理が可能である。このよう
に、処理室2とは離された回転駆動室13に回転駆動体
14を内装することによって、処理室2内に電動モータ
等を設置して支持体4を回転駆動するものに比べて、パ
ーティクル等の発生要因をなくしているとともに、回転
駆動体14を流体によって駆動することによって、パー
ティクル、メタル・コンタミネーション等の被処理体5
への付着が防止されるのである。
【0030】回転駆動体14を駆動するための流体は、
処理用流体とは異なるアルゴン、窒素等の不活性ガスを
図4で示すラインL1を介して駆動室13内に導入・排
出することもできるし、図5のようにラインLから分岐
したラインL2を介して処理用流体を駆動室13内に導
入・排出することであっても良い。但し、図5で示すよ
うに分岐ラインL2として処理用流体(ガス)と回転用
流体(ガス)を共用させることにより、高圧ガス源(例
えばボンベ)を複数持つことが必要でなくなり、コスト
的にメリットがあるだけでなく、処理用ガスに回転用ガ
スが混じることも無くなるために、処理用ガスの純度の
点でもメリットがある。
【0031】更に、図4および図5において、回転駆動
体14にはこれを流体(処理用流体又はこれとは異なる
流体)によって回転駆動するものであることから、羽根
14Aを設けて流体による回転を確実にすることが望ま
しい。勿論、羽根14Aがなくとも流体による回転駆動
は可能である。また、図4および図5で示すように、前
記支持体4と回転駆動体14とを連結している軸部15
を備え、この軸部15は前記処理室2と回転駆動室13
とを連絡している連通路16に内挿されており、この連
通路16の内周面と軸部15の外周面との間にラビリン
ス構造17が備えられている。
【0032】このラビリンス構造17は、連通路16を
迷路(蛇行路)とする邪魔板でもあり、処理室2と回転
駆動室13の雰囲気を分ける作用を行うものであり、図
示のように複数段とすることが望ましい。但し、このラ
ビリンス構造17を設けなくとも本発明の作用効果は十
分に達成可能である。更に、図5で示すように、駆動室
13には回転駆動体14の回転振れを防止するための軸
受け18が設置され、軸部15を介しての支持体4の回
転の安定性を増すようになっている。
【0033】ただし、軸受け18は基本的に擦れるため
にパーティクルの発生は避けられない。従って、前述し
たラビリンス構造17を採用することにより清浄な雰囲
気が必要な処理室2と回転のために必要であるがパーテ
ィクルの発生などがあり若干ダーティーな雰囲気の駆動
室13とを隔離することが可能となるために効率的、か
つ均一な処理のために必要な撹拌装置(回転駆動体14
により回転される支持体4)を、パーティクルを被処理
体5に付着させること無く処理することが可能となる。
【0034】次に、図4及び図5に基づいてその操作例
(処理例)を説明するがこの実施の形態による処理圧は
前述したように二酸化炭素の場合は約7〜20MPaで
あり、支持体4の回転数は50〜1000rpmとする
ことができる。ウェハ(被処理体)5を支持体4の上に
設置する。ウェハはピン、又はウェハのエッジを保持す
るようになっている(図示せず)。圧力容器1の処理室
2内にこれらがハンドリングロボット等により挿入さ
れ、洗浄、リンス、乾燥など所定の処理をおこなう。処
理用のガス、または液体は圧力容器1の上方から供給孔
12Aを介して導入され、下方の排出孔12Bより排出
される。処理用ガスは、例えば超臨界CO2 であるが、
洗浄などの場合はCO2 に薬液等を溶かし込んだり、薬
液を別途送ることも可能である(この点については、図
1〜3を参照して既述した実施の形態でも同様であ
る)。
【0035】このとき回転駆動体14により撹拌をおこ
なうと効率的、かつ均一的な処理が可能となる。この回
転は図4の例によると回転用のガス、例えばアルゴンや
窒素のような不活性ガスを駆動室13に導入・排出する
ことで行われ、図5の例では処理用ガス(流体)を共用
することで行われる。ラビリンス構造17は図4の例で
は駆動室13内を流れる回転用ガス(例えばアルゴンガ
ス)と処理用ガス(例えばCO2 )が積極的に混じるの
を阻害し、駆動室13内で発生するパーティクルなどが
処理室2に混入するのを阻害する。このラビリンス構造
17はこれが無くても、処理ガスの流量と回転用ガスの
流量の割合により、ウェハ側(処理室2)に混入するこ
とを防ぐことが可能である。
【0036】例えば、処理ガスの流量を非常に大きくす
れば、図の上から下向きに処理ガスが流れることになり
駆動室13で発生するパーティクルは上方には上がって
こない。ただし、支持体4を早く回したい場合には、回
転用ガスを多く流す必要があり、この時処理用ガスはあ
まり流したくない場合などは、ラビリンス構造17があ
った方が望ましい。図4および図5で例示した処理装置
によれば、回転のためのモータなどは不要であり、処理
用流体と同一、あるいは異なる流体により、回転駆動体
14を介して支持体4を回すことが可能となり、効率
的、かつ均一的な撹拌処理が可能となる。モータなどが
処理室2に入らないために、電気品(コイルなど)の腐
食性流体への考慮も不要であり、モータのような摺動箇
所の多いものも入れないためにパーティクル発生量も極
力抑えることが可能となる。
【0037】また、微量に発生するパーティクルも処理
室2と回転のための室13とを離しているために被処理
体(ウェハ)5には付着しない構造となっている。更
に、ラビリンス構造17により、パーティクルの被処理
体(ウェハ)5への到達確率を下げることが可能とな
り、パーティクルの少ない処理が可能となったのであ
る。図4および図5で例示した高圧処理装置は一例であ
って、次のような設計変更は可能である。 (1);雰囲気制御部材11はこれを省略すること。 (2);処理室2と回転駆動室13とは図とは逆に、回
転駆動室13を上部とし、処理室2を下部とし上方駆動
式にすること。 (3);処理室2内の支持体4に羽根等を付設して支持
体4の回転によって処理室2の雰囲気等を撹拌するこ
と。 (4);支持体4上に複数の被処理体5を等間隔に隙間
を空けて積層して支持し処理すること。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
パーティクル等の発生が抑えられるし、効率のよい均一
性に富んだ高圧流体による洗浄、乾燥等の処理が可能と
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高圧処理装置の一実施形態を示す
要部の横断平面図である。
【図2】同じく縦断側面図である。
【図3】図2の挙動を併せて示す断面図である。
【図4】本発明に係る高圧処理装置の他の実施形態を示
す縦断側面図である。
【図5】本発明に係る高圧処理装置の他の実施形態を示
す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 処理容器 2 処理室 4 支持体 5 被処理体 6 浮上手段 8 回転手段 13 回転駆動室 14 回転駆動体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邉 克充 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 大柴 久典 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 山形 昌弘 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 村岡 祐介 京都府京都市上京区堀川通寺之内上る4丁 目天神北町1番地の1 大日本スクリーン 製造株式会社内 (72)発明者 斉藤 公続 京都府京都市上京区堀川通寺之内上る4丁 目天神北町1番地の1 大日本スクリーン 製造株式会社内 (72)発明者 溝端 一国雄 京都府京都市上京区堀川通寺之内上る4丁 目天神北町1番地の1 大日本スクリーン 製造株式会社内 (72)発明者 北門 龍治 京都府京都市上京区堀川通寺之内上る4丁 目天神北町1番地の1 大日本スクリーン 製造株式会社内 Fターム(参考) 3B116 AA03 AA47 AB33 AB47 BB21 BB87 BB90 CC01 CC03 3L113 AA03 AB02 AB08 AC28 AC45 AC46 AC54 AC55 AC67 AC68 BA34 DA01 DA24

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理容器(1)の内部に画成した処理室
    (2)内に、被処理体(5)を支持している支持体
    (4)を収容して前記被処理体(5)を処理する方法に
    おいて、 前記支持体(4)を処理室(2)内で流体によって浮上
    した状態で処理することを特徴とする高圧処理方法。
  2. 【請求項2】 処理容器(1)の内部に画成した処理室
    (2)内に、被処理体(5)を支持している支持体
    (4)を収容して前記被処理体(5)を処理する方法に
    おいて、 前記支持体(4)を処理室(2)内で流体によって浮上
    させるとともに処理容器(1)の軸心廻りに流体によっ
    て回転して処理することを特徴とする高圧処理方法。
  3. 【請求項3】 支持体(4)の上下面に流体が衝突する
    ように、当該流体を処理室(2)に導入することで該支
    持体(4)を処理室(2)内で浮上することを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の高圧処理方法。
  4. 【請求項4】 処理室(2)内に流体を接線方向に導入
    することで支持体(4)を処理室(2)内で容器の軸心
    廻りに回転することを特徴とする請求項2に記載の高圧
    処理方法。
  5. 【請求項5】 処理容器(1)の内部に画成した処理室
    (2)内に、被処理体(5)を支持している支持体
    (4)を収容して前記被処理体(5)を処理する装置に
    おいて、 前記支持体(4)を処理室(2)内で浮上するための流
    体による浮上手段(6)を備えていることを特徴とする
    高圧処理装置。
  6. 【請求項6】 処理容器(1)の内部に画成した処理室
    (2)内に、被処理体(5)を支持している支持体
    (4)を収容して被処理体(5)を処理する装置におい
    て、 前記支持体(4)を処理室(2)内で浮上するための流
    体による浮上手段(6)を備え、前記支持体(4)を処
    理容器(1)の軸心廻りに回転するための流体による回
    転手段(8)を備えていることを特徴とする高圧処理装
    置。
  7. 【請求項7】 流体による浮上手段(6)は、処理室
    (2)の上下に配置している多数の小孔(3A−1)
    (3B−1)を有する分配体(3A)(3B)を含み、
    支持体(4)の上下面に前記小孔(3A−1)(3B−
    1)を介して流体が衝突するように導入されていること
    を特徴とする請求項5又は6に記載の高圧処理装置。
  8. 【請求項8】 流体による回転手段(8)は、処理室
    (2)内に流体を接線方向に導入する1又は複数の導入
    孔(9)を含むことを特徴とする請求項6に記載の高圧
    処理装置。
  9. 【請求項9】 流体による回転手段(8)は、処理容器
    (1)の軸心廻りでこの処理室(2)内に連絡されてい
    る流体排出部(7A)(7B)に備えている翼体(1
    0)を含むことを特徴とする請求項6に記載の高圧処理
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項8と請求項9との回転手段
    (8)を組み合せていることを特徴とする請求項6に記
    載の高圧処理装置。
  11. 【請求項11】 処理容器(1)内部に画成した処理室
    (2)内に、被処理体(5)を支持している支持体
    (4)を収容して被処理体(5)を処理する装置におい
    て、 処理室(2)とは別に回転駆動室(13)を設け、この
    回転駆動室(13)に、前記支持体(4)を処理容器
    (1)の軸心廻りで回転するための回転駆動体(14)
    を内装し、前記回転駆動室(13)に処理用流体又は処
    理用流体とは異なる流体を導入することで回転駆動体
    (14)を駆動するように構成されていることを特徴と
    する高圧処理装置。
  12. 【請求項12】 前記支持体(4)と回転駆動体(1
    4)とを連結している軸部(15)を備え、この軸部
    (15)は前記処理室(2)と回転駆動室(13)とを
    連絡している連通路(16)に内挿されており、この連
    通路(16)の内周面と軸部(15)の外周面との間に
    ラビリンス構造(17)が備えられていることを特徴と
    する請求項11に記載の高圧処理装置。
JP2001128275A 2001-04-25 2001-04-25 高圧処理方法及び装置 Pending JP2002324774A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001128275A JP2002324774A (ja) 2001-04-25 2001-04-25 高圧処理方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001128275A JP2002324774A (ja) 2001-04-25 2001-04-25 高圧処理方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002324774A true JP2002324774A (ja) 2002-11-08

Family

ID=18977001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001128275A Pending JP2002324774A (ja) 2001-04-25 2001-04-25 高圧処理方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002324774A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007222715A (ja) * 2006-02-21 2007-09-06 Dai-Dan Co Ltd フィルタ洗浄容器
JP2008306175A (ja) * 2007-05-09 2008-12-18 Elpida Memory Inc 基板の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007222715A (ja) * 2006-02-21 2007-09-06 Dai-Dan Co Ltd フィルタ洗浄容器
JP4612556B2 (ja) * 2006-02-21 2011-01-12 ダイダン株式会社 フィルタ洗浄方法
JP2008306175A (ja) * 2007-05-09 2008-12-18 Elpida Memory Inc 基板の製造方法
US20090020068A1 (en) * 2007-05-09 2009-01-22 Elpida Memory, Inc. Method of manufacturing of substrate
JP4534175B2 (ja) * 2007-05-09 2010-09-01 エルピーダメモリ株式会社 基板の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4803592B2 (ja) 液処理装置および液処理方法
KR100900126B1 (ko) 기판처리장치 및 기판처리방법
TWI283020B (en) Single wafer type substrate cleaning method and apparatus
TW515002B (en) Single wafer type cleaning method and apparatus
JP2008073611A (ja) 高圧処理装置
JP2916616B2 (ja) 半導体ウェハ洗浄装置
US7211145B2 (en) Substrate processing apparatus and substrate processing method
KR20000011650A (ko) 피처리물의유체처리방법및장치
JP2000260739A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
TWI590320B (zh) 用以處理晶圓狀物體之裝置及方法
JP2012156267A (ja) 液処理装置および液処理方法
JP4358486B2 (ja) 高圧処理装置および高圧処理方法
JP2000340540A (ja) 超臨界乾燥装置
US6492284B2 (en) Reactor for processing a workpiece using sonic energy
JP4832176B2 (ja) 液処理装置および液処理方法
JP2002324774A (ja) 高圧処理方法及び装置
JP2006179765A (ja) 基板処理装置およびパーティクル除去方法
US7000653B2 (en) High pressure processing apparatus and high pressure processing method
JP5036415B2 (ja) 液処理装置および液処理方法
EP1817791A1 (en) Apparatus and method for wet treatment of wafers
JP2021134375A (ja) 洗浄方法及び洗浄装置
JPH11145099A (ja) 基板処理装置
JP2000294527A (ja) ウエハの処理方法及びその処理装置
JPWO2006051585A1 (ja) 枚葉式ウェーハ処理装置
JPH1147704A (ja) 粉粒体処理装置およびその洗浄方法