JP2002324719A - 金属化フィルムコンデンサ - Google Patents

金属化フィルムコンデンサ

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JP2002324719A JP2001127446A JP2001127446A JP2002324719A JP 2002324719 A JP2002324719 A JP 2002324719A JP 2001127446 A JP2001127446 A JP 2001127446A JP 2001127446 A JP2001127446 A JP 2001127446A JP 2002324719 A JP2002324719 A JP 2002324719A
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Japan
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metallized
electrode
metal
capacitor
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Toshibumi Akai
俊文 赤井
Takeshi Imamura
武志 今村
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H01G4/002Details
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    • H01G4/002Details
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    • H01G4/06Solid dielectrics
    • H01G4/14Organic dielectrics
    • H01G4/18Organic dielectrics of synthetic material, e.g. derivatives of cellulose

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温における安全性が良好で、かつ、長期信
頼性に優れた金属化フィルムコンデンサを提供すること
を目的とする 【解決手段】 片面に金属蒸着電極を有する金属化フィ
ルム同し、または両面に金属蒸着電極を有する金属化フ
ィルムと絶縁フィルムとを重ね合わせ、或いは両面に金
属蒸着電極を有する2枚の金属化フィルムと2枚の絶縁
性フィルムとを交互に重ね合わせて巻回し、その両巻回
端面に金属を溶射して電極引出し部を設けてなるコンデ
ンサにおいて、前記金属蒸着電極の少なくとも一方に、
この金属蒸着電極をフィルム長手方向に対し複数の領域
に区画するための非蒸着部である分割マージンを具備
し、前記分割マージンが一定の範囲において徐々に短く
なり、かつ、それが繰り返しあることにより、高温にお
ける安全性が良好で、かつ、長期信頼性に優れた金属化
フィルムコンデンサを提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属化フィルムコン
デンサに係り、特に誘電体フィルムの一点集中破壊によ
るコンデンサの急激な絶縁破壊を抑制するための対策を
講じた金属化フィルムコンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図5(a)、(b)、(c)に示
すように蒸着電極55、65、75や分割マージン部5
6、66、76や、ヒューズ部57から金属化フィルム
コンデンサが構成されていた。即ち、金属化フィルムコ
ンデンサには複数の蒸着電極55、65、75を設けた
ものや、また、複数の電極部65とこれら電極部65を
相互に導通させるヒューズ部57とを設けた金属化フィ
ルムが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の金
属化フィルムを使用したコンデンサでは、フィルムの弱
点部や熱劣化した部分が絶縁破壊した場合、金属化フィ
ルムの自己回復作用やヒューズ機能でその絶縁破壊した
箇所だけをコンデンサ全体から切り離すことができず、
隣接するフィルムも同時に破壊させてしまうことがあ
る。特に、コンデンサの使用される周囲温度が高い程、
このような傾向が強く現れる。
【0004】そのため、破壊がある一箇所に集中して発
生してしまい、結果、発熱が大きくなりコンデンサの急
激な絶縁破壊を誘発してしまう。
【0005】以上のように従来のコンデンサは特に高温
時におけるヒューズ動作性が安全性および長期信頼性を
決める要因となっている。
【0006】そのため、高温時におけるヒューズ動作性
を向上させるためヒューズ寸法およびヒューズ形状の改
良(特開平10−144563号公報、特開平11−4
5819号公報、特開2000−114089公報)等
の取組みにより、改善がみられるものの著しく高温にお
けるヒューズ動作性が向上した(例えば70%以上)と
は言いがたいのが現状である。つまり高温における安全
性が完全に確立していないということである。
【0007】従って、高温における安全性が良好で長期
信頼性に優れたコンデンサが求められている。
【0008】本発明は、上記課題を解決するものであ
り、高温における安全性が良好で、かつ、長期信頼性に
優れた金属化フィルムコンデンサを提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、第1手段として片面に金属蒸着電極を有す
る金属化フィルム同し、または両面に金属蒸着電極を有
する金属化フィルムと絶縁フィルムとを重ね合わせ、或
いは両面に金属蒸着電極を有する2枚の金属化フィルム
と2枚の絶縁性フィルムとを交互に重ね合わせて巻回
し、その両巻回端面に金属を溶射して電極引出し部を設
けてなるコンデンサにおいて、前記金属蒸着電極の少な
くとも一方に、この金属蒸着電極をフィルム長手方向に
対し複数の領域に区画するための非蒸着部である分割マ
ージンを具備し、前記分割マージンが一定の範囲におい
て徐々に短くなり、かつ、それが繰り返しある構成から
なるものである。
【0010】また、第2手段として、第1手段におい
て、金属蒸着電極の少なくとも一方に、この金属蒸着電
極を複数の領域に区画するための非蒸着部である分割マ
ージンを具備し、前記分割マージンによって複数の電極
部とこれら電極部を相互に導通させるヒューズ部とに区
画されており、前記ヒューズ部の溶断電流値がフィルム
長手方向に対し一定の範囲において徐々に小さくなり、
かつ、それが繰り返しある構成からなるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】上記構成により、本発明の金属化
フィルムコンデンサは、破壊がある一箇所に集中して発
生することがなく、そのため、コンデンサの発熱による
急激な絶縁破壊を誘発することがなく、高温における安
全性が良好となる。
【0012】さらに、高温における安全性の向上によ
り、高温における長期信頼性が良好となる。
【0013】また、金属蒸着電極の少なくとも一方に、
この金属蒸着電極を複数の領域に区画するための非蒸着
部である分割マージンを具備し、前記分割マージンによ
って複数の電極部とこれら電極部を相互に導通させるヒ
ューズ部とに区画されており、前記ヒューズ部の溶断電
流値がフィルム長手方向に対し一定の範囲において徐々
に小さくなり、かつ、それが繰り返しある構成にしても
同様の効果が得られる。
【0014】次に本発明の実施の形態について図面を用
いて具体的に説明する。
【0015】(実施の形態1)図1(a)、(b)、
(c)はそれぞれコンデンサ誘電体フィルムの第1の巻
取り構成と第2の巻取り構成および第3の巻取り構成を
示した図である。1a、1bはそれぞれ片面に亜鉛蒸着
膜から成る亜鉛電極2a、2bを有する片面金属化ポリ
プロピレンフィルムであり、3は両面に亜鉛電極2a、
2bを有する両面金属化ポリプロピレンフィルムであ
り、4は非金属化合わせポリプロピレンフィルムであ
る。
【0016】また、(d)、(e)および(f)は亜鉛
電極2a、2bをそれぞれ詳細に示したものであり、
5、15、25は蒸着電極部、6、16、26は非蒸着
部の分割マージン、7はヒューズ、8、18は一定の範
囲を示している。
【0017】図5(a)、(b)、(c)は従来品の金
属化フィルムであり、55、65、75は蒸着電極部、
56、66、76は非蒸着部の分割マージン、57はヒ
ューズである。
【0018】フィルム材料としては、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(P
EN)、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサル
ファイド(PPS)、ポリエチレン(PE)ポリイミド
(PI)等のフィルムを単独または組み合わせることに
より使用可能であるが、特性性能、作業性、形状、経済
性等の観点からPETフィルムおよびPPフィルムが最
も優れている。
【0019】また、電極の材料としては、亜鉛としてい
るが、その他の電極の材料としてアルミニウム、亜鉛と
アルミニウム合金、ニッケルおよび銅も考えれるが、生
産性、経済性、特性性能より判断して亜鉛およびアルミ
ニウムが最も好ましい。
【0020】図1(a)の構成のように亜鉛片面金属化
PPフィルム(d)と亜鉛片面金属化PPフィルム
(f)をそれぞれ巻回し、その両巻回端面に金属を溶射
して電極引出し部を設けコンデンサを製作した。尚、フ
ィルムの厚みは7μmとした。
【0021】また、この時比較用に図5(a)、(b)
の金属化フィルムを用いて従来品のコンデンサも同時に
製作した。
【0022】尚、定格は、400VAC30μFとし
た。
【0023】これら、本発明品と従来品のコンデンサを
用いてn=5個ずつ電圧昇圧試験行い、その結果を図2
に示した。横軸に周囲温度、縦軸に破壊電圧とした。
【0024】尚、試験条件は、電圧昇圧スピードを40
0VAC〜25V/30min、周囲温度を25℃、8
5℃および100℃とした。
【0025】図2の電圧昇圧試験結果に示すように周囲
温度25℃では本発明品と従来品の絶縁破壊電圧に差は
見られなかったが、85℃および100℃においては本
発明品の方が絶縁破壊電圧が高くなった。
【0026】尚、ヒューズ付きのコンデンサは容量変化
率−5(%)を絶縁破壊電圧とした。
【0027】これは、本発明品のコンデンサには図1
(d)のように金属蒸着電極をフィルム長手方向に対し
複数の領域に区画するための非蒸着部である分割マージ
ン6を具備し、前記分割マージン6が一定の範囲8にお
いて徐々に短くなり、かつ、その範囲8が繰り返しある
構成からなるため、つまり隣接するフィルムの蒸着電極
面積が違うため、金属化フィルムの自己回復作用(S
H)時の蒸着膜を飛散させるためのエネルギーが小さく
なっていく。
【0028】これにより、フィルムの弱点部や熱劣化し
た部分が絶縁破壊した場合、SH時のエネルギーの小さ
い蒸着電極面積の小さい箇所から破壊していくため、破
壊が一箇所に集中して発生することがない。
【0029】つまり、隣接するフィルムが同時に破壊す
ることがないため、破壊時の発熱も抑えることができ、
コンデンサの急激な絶縁破壊を防ぐことが可能となる。
【0030】また、図1(e)のように金属蒸着電極を
フィルム長手方向に対し複数の領域に区画するための非
蒸着部である分割マージン16を具備し、前記分割マー
ジン16とこれら電極部を相互に導通させるヒューズ部
7とに区画されており、前記ヒューズ部7の溶断電流値
がフィルム長手方向に対し一定の範囲18において徐々
に小さくなり、かつ、その範囲18が繰り返しある構成
においても、同様の結果が得られた。
【0031】これは、フィルムの弱点部や熱劣化した部
分が絶縁破壊した場合、ヒューズの溶断電流値の小さい
箇所から破壊していくため、破壊が一箇所に集中して発
生することがない。
【0032】つまり、隣接するフィルムが同時に破壊す
ることがないため、破壊時の発熱も抑えることができ、
コンデンサの急激な絶縁破壊を防ぐことが可能となるか
らである。
【0033】これに対して従来品は、隣接するフィルム
の蒸着電極面積が同じであるため、フィルムの弱点部や
熱劣化した部分が絶縁破壊した場合、その時発生するS
Hのエネルギーは全ての蒸着電極で同じになってしま
う。
【0034】そのため、隣接するフィルムが同時に破壊
してしまい、その破壊時の発熱によりコンデンサの急激
な絶縁破壊を誘発してしまう。
【0035】また、隣接するフィルムのヒューズ部の溶
断電流値が同じであるため、フィルムの弱点部や熱劣化
した部分が絶縁破壊した場合、ヒューズ動作による発熱
により隣接するフィルムが同時に破壊してしまい、その
破壊時の発熱によりコンデンサの急激な絶縁破壊を誘発
してしまう。
【0036】次に、本発明品と従来品のコンデンサを用
いてn=5個ずつ温度昇温試験を行い、その結果を図3
に示した。横軸に印可電圧、縦軸に破壊温度とした。
【0037】尚、試験条件は、印可電圧を400VAC
(1.0E)、480VAC(1.2E)、560VA
C(1.4E)、温度昇温スピードを85℃〜5℃/1
2hとした。
【0038】図3の温度昇温試験結果に示すように印可
電圧1.0Eでは本発明品と従来品の絶縁破壊温度に差
は見られなかったが、1.2Eおよび1.4Eにおいて
は本発明品の方が絶縁破壊温度が高くなった。
【0039】これは、本発明品のコンデンサには図1
(d)のように金属蒸着電極をフィルム長手方向に対し
複数の領域に区画するための非蒸着部である分割マージ
ン6を具備し、前記分割マージン6が一定の範囲8にお
いて徐々に短くなり、かつ、その範囲8が繰り返しある
構成からなるため、つまり隣接するフィルムの蒸着電極
面積が違うため、金属化フィルムの自己回復作用(S
H)時の蒸着膜を飛散させるためのエネルギーが小さく
なっていく。
【0040】これにより、フィルムの弱点部や熱劣化し
た部分が絶縁破壊した場合、SH時のエネルギーの小さ
い蒸着電極面積の小さい箇所から破壊していくため、破
壊が一箇所に集中して発生することがない。
【0041】つまり、隣接するフィルムが同時に破壊す
ることがないため、破壊時の発熱も抑えることができ、
コンデンサの急激な絶縁破壊を防ぐことが可能となる。
【0042】また、図1(e)のように金属蒸着電極を
フィルム長手方向に対し複数の領域に区画するための非
蒸着部である分割マージン16を具備し、前記分割マー
ジン16とこれら電極部を相互に導通させるヒューズ部
7とに区画されており、前記ヒューズ部7の溶断電流値
がフィルム長手方向に対し一定の範囲18において徐々
に小さくなり、かつ、その範囲18が繰り返しある構成
においても、同様の結果が得られた。
【0043】これは、フィルムの弱点部や熱劣化した部
分が絶縁破壊した場合、ヒューズの溶断電流値の小さい
箇所から破壊していくため、破壊が一箇所に集中して発
生することがない。
【0044】つまり、隣接するフィルムが同時に破壊す
ることがないため、破壊時の発熱も抑えることができ、
コンデンサの急激な絶縁破壊を防ぐことが可能となるか
らである。
【0045】これに対して従来品は、隣接するフィルム
の蒸着電極面積が同じであるため、フィルムの弱点部や
熱劣化した部分が絶縁破壊した場合、その時発生するS
Hのエネルギーは全ての蒸着電極で同じになってしま
う。
【0046】そのため、隣接するフィルムが同時に破壊
してしまい、その破壊時の発熱によりコンデンサの急激
な絶縁破壊を誘発してしまう。
【0047】また、隣接するフィルムのヒューズ部の溶
断電流値が同じであるため、フィルムの弱点部や熱劣化
した部分が絶縁破壊した場合、ヒューズ動作による発熱
により隣接するフィルムが同時に破壊してしまい、その
破壊時の発熱によりコンデンサの急激な絶縁破壊を誘発
してしまう。
【0048】次に、本発明品と従来品のコンデンサを用
いてn=5個ずつ連続耐用性試験を行い、その結果を図
4に示した。横軸に印可時間、縦軸に容量変化率とし
た。
【0049】尚、試験条件は、印可電圧を500VAC
(1.25E)、周囲温度を85℃とした。
【0050】図4の連続耐用性試験結果に示すように印
可時間が1000hにおける容量変化率は本発明品の方
が小さくなった。
【0051】これは、本発明品のコンデンサには図1
(d)のように金属蒸着電極をフィルム長手方向に対し
複数の領域に区画するための非蒸着部である分割マージ
ン6を具備し、前記分割マージン6が一定の範囲8にお
いて徐々に短くなり、かつ、その範囲8が繰り返しある
構成からなるため、つまり隣接するフィルムの蒸着電極
面積が違うため、金属化フィルムの自己回復作用(S
H)時の蒸着膜を飛散させるためのエネルギーが小さく
なっていく。
【0052】これにより、フィルムの弱点部や熱劣化し
た部分が絶縁破壊した場合、SH時のエネルギーの小さ
い蒸着電極面積の小さい箇所から破壊していくため、破
壊が一箇所に集中して発生することがない。
【0053】つまり、隣接するフィルムが同時に破壊す
ることがないため、破壊時の発熱も抑えることができ、
コンデンサの急激な絶縁破壊を防ぐことが可能となり、
かつ、高温における長期信頼性が良好となる。
【0054】また、図1(e)のように金属蒸着電極を
フィルム長手方向に対し複数の領域に区画するための非
蒸着部である分割マージン16を具備し、前記分割マー
ジン16とこれら電極部を相互に導通させるヒューズ部
7とに区画されており、前記ヒューズ部7の溶断電流値
がフィルム長手方向に対し一定の範囲18において徐々
に小さくなり、かつ、その範囲18が繰り返しある構成
においても、同様の結果が得られた。
【0055】これは、フィルムの弱点部や熱劣化した部
分が絶縁破壊した場合、ヒューズの溶断電流値の小さい
箇所から破壊していくため、破壊が一箇所に集中して発
生することがない。
【0056】つまり、隣接するフィルムが同時に破壊す
ることがないため、破壊時の発熱も抑えることができ、
コンデンサの急激な絶縁破壊を防ぐことが可能となるか
らである。
【0057】これに対して従来品は、隣接するフィルム
の蒸着電極面積が同じであるため、フィルムの弱点部や
熱劣化した部分が絶縁破壊した場合、その時発生するS
Hのエネルギーは全ての蒸着電極で同じになってしま
う。
【0058】そのため、隣接するフィルムが同時に破壊
してしまい、その破壊時の発熱によりコンデンサの急激
な絶縁破壊を誘発してしまう。
【0059】結果、高温における長期信頼性が低いもの
になってしまう。
【0060】また、隣接するフィルムのヒューズ部の溶
断電流値が同じであるため、フィルムの弱点部や熱劣化
した部分が絶縁破壊した場合、ヒューズ動作による発熱
により隣接するフィルムが同時に破壊してしまい、その
破壊時の発熱によりコンデンサの急激な絶縁破壊を誘発
してしまう。
【0061】結果、高温における長期信頼性が低いもの
になってしまう。
【0062】
【発明の効果】請求項1記載の金属化フィルムコンデン
サによれば、片面に金属蒸着電極を有する金属化フィル
ム同し、または両面に金属蒸着電極を有する金属化フィ
ルムと絶縁フィルムとを重ね合わせ、或いは両面に金属
蒸着電極を有する2枚の金属化フィルムと2枚の絶縁性
フィルムとを交互に重ね合わせて巻回し、その両巻回端
面に金属を溶射して電極引出し部を設けてなるコンデン
サにおいて、前記金属蒸着電極の少なくとも一方に、こ
の金属蒸着電極をフィルム長手方向に対し複数の領域に
区画するための非蒸着部である分割マージンを具備し、
前記分割マージンが一定の範囲において徐々に短くな
り、かつ、それが繰り返しあることにより、コンデンサ
の発熱による急激な絶縁破壊を誘発することがなく、か
つ、高温における安全性および長期信頼性が良好となる
金属化フィルムコンデンサを提供できる。
【0063】請求項2記載の金属化フィルムコンデンサ
によれば、金属蒸着電極の少なくとも一方に、この金属
蒸着電極を複数の領域に区画するための非蒸着部である
分割マージンを具備し、前記分割マージンによって複数
の電極部とこれら電極部を相互に導通させるヒューズ部
とに区画されており、前記ヒューズ部の溶断電流値がフ
ィルム長手方向に対し一定の範囲において徐々に小さく
なり、かつ、それが繰り返しあることにより、コンデン
サの発熱による急激な絶縁破壊を誘発するがことなく、
かつ、高温における安全性および長期信頼性が良好とな
る金属化フィルムコンデンサを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施の形態1における第1の巻
取り構成図 (b)同実施の形態1における第2の巻取り構成図 (c)同実施の形態1における第3の巻取り構成図 (d)同実施の形態1における蒸着電極の説明図 (e)同実施の形態1における蒸着電極の説明図 (f)同実施の形態1における蒸着電極の説明図
【図2】同実施の形態1における電圧昇圧試験結果図
【図3】同実施の形態1における温度昇温試験結果図
【図4】同実施の形態1における連続耐用性試験結果図
【図5】(a)従来における蒸着電極の説明図 (b)従来における蒸着電極の説明図 (c)従来における蒸着電極の説明図
【符号の説明】
1a、1b 片面金属化ポリプロピレンフ
ィルム 2a、2b 亜鉛電極 3 両面金属化ポリプロピレンフ
ィルム 4 非金属化合わせポリプロピレ
ンフィルム 5、15、25 蒸着電極 6、16、26 分割マージン部 7 ヒューズ部 8、18 決められた範囲

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面に金属蒸着電極を有する金属化フィ
    ルム同し、または両面に金属蒸着電極を有する金属化フ
    ィルムと絶縁フィルムとを重ね合わせ、或いは両面に金
    属蒸着電極を有する2枚の金属化フィルムと2枚の絶縁
    性フィルムとを交互に重ね合わせて巻回し、その両巻回
    端面に金属を溶射して電極引出し部を設けてなるコンデ
    ンサにおいて、前記金属蒸着電極の少なくとも一方に、
    この金属蒸着電極をフィルム長手方向に対し複数の領域
    に区画するための非蒸着部である分割マージンを具備
    し、前記分割マージンが一定の範囲において徐々に短く
    なり、かつ、それが繰り返しあることを特徴とする金属
    化フィルムコンデンサ。
  2. 【請求項2】 金属蒸着電極の少なくとも一方に、この
    金属蒸着電極を複数の領域に区画するための非蒸着部で
    ある分割マージンを具備し、前記分割マージンによって
    複数の電極部とこれら電極部を相互に導通させるヒュー
    ズ部とに区画されており、前記ヒューズ部の溶断電流値
    がフィルム長手方向に対し一定の範囲において徐々に小
    さくなり、かつ、それが繰り返しあることを特徴とする
    請求項1記載の金属化フィルムコンデンサ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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