JP2002324380A - 光ディスクシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確で精密なラベル記録を専用の装置を必要
とせずに実現することができる光ディスクシステムを提
供する。 【解決手段】 ラベル記録用ソフトウェア４を有するホ
ストコンピュータと、光ディスクドライブ２から構成さ
れる光ディスクシステムにおいて、ラベル記録用ソフト
ウェア４は、ラベル用の記録画像を選択する記録画像選
択手段１１と、選択された記録画像を極座標による点集
合の情報へ変換する画像変換手段１２とを有し、光ディ
スクドライブ２は、光ディスク６に記録を行う光ピック
アップ７と、光ピックアップ７を光ディスク６の半径方
向へ送るピックアップ搬送手段２１とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ラベル記録用ソフ
トウェアを有するホストコンピュータと、光ディスクド
ライブから構成される光ディスクシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】ＣＤ−Ｒディスク、ＤＶＤ−Ｒディスク
などの光ディスク面に、商標や分類、記録内容、取り扱
い上の注意事項などのラベルを印刷（記録）する技術に
関して従来より種々の提案がなされている。

【０００３】例えば、特開平９−２０１９５８号公報に
は、インクジェット記録方式等により、円板状の被記録
体上に画像記録を直接行う技術が示されている。

【０００４】また、特開平１０−１２９６４０号公報に
は、印刷機によりシート状物にラベル情報を印刷し、こ
のシート状物を情報記録媒体に接着するようにしたラベ
ル情報標示方法が示されている。

【０００５】なお、ラベル印刷に関連する技術として
は、特許第２７９４６２８号、特許第２９０８３８１
号、特表平１０−５０５４５５号、特開平１１−５３３
２号等が知られている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、光デ
ィスクにラベルを付す方法として、特開平９−２０１９
５８号公報に示すように、ラベルを光ディスクに直接印
刷する方法と、特開平１０−１２９６４０号公報に示す
ように、ラベルをシートに印刷し、これを切り取って光
ディスクに貼り付ける方法の２つがある。

【０００７】しかし、いずれも紙に印刷するプリンター
を応用した方法で、通常に紙に印刷する場合の装置と兼
用可能なものは手間が掛かったり、仕上がりが劣ったり
する問題があり、また兼用不可能なものは使用頻度の低
い光ディスクの印刷にしか利用できないという問題があ
った。

【０００８】また、安価な紙用のインクジェット方式の
印刷ヘッドにより、紙以外の材質からなる小型の対象物
へ印刷する場合、印刷品質や精密度に問題があった。

【０００９】本発明は、正確で精密なラベル記録を専用
の装置を必要とせずに実現することができる光ディスク
システムを提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の発明は、ラベル記録用ソフトウェア
を有するホストコンピュータと、光ディスクドライブか
ら構成される光ディスクシステムにおいて、ラベル記録
用ソフトウェアは、ラベル用の記録画像を選択する記録
画像選択手段と、選択された記録画像を極座標による点
集合の情報へ変換する画像変換手段とを有し、光ディス
クドライブは、光ディスクに記録を行う光ピックアップ
と、光ピックアップを光ディスクの半径方向へ送るピッ
クアップ搬送手段とを有し、回転している光ディスクに
対して、極座標の半径座標に従い光ピックアップを送
り、極座標の角度座標あるいは円弧長座標に従ったタイ
ミングで光ピックアップから記録光を照射し画像を形成
している点集合を記録することを特徴とする光ディスク
システムに関する。

【００１１】また請求項２記載の発明は、光ディスクの
一方の面は画像記録面であり、他方の面は再生可能なデ
ータを記録するデータ記録面であり、光ディスクドライ
ブは、前記記録面の種類を判別する記録面判別手段を有
し、画像記録面を検知して画像記録を許容し、データ記
録面を検知して画像記録を禁止することを特徴とする請
求項１記載の光ディスクシステムに関する。

【００１２】また請求項３記載の発明は、記録済みのデ
ータ記録面が光ピックアップと対向するように装着され
た場合にはデータ再生装置として、未記録あるいは記録
途中のデータ記録面が光ピックアップと対向するように
装着された場合にはデータ記録装置として、画像記録面
が光ピックアップと対向するように装着された場合には
画像記録装置として機能することを特徴とする請求項２
記載の光ディスクシステムに関する。

【００１３】請求項１記載の発明では、回転している光
ディスクに対して、極座標の半径座標に従い光ピックア
ップを送り、極座標の角度座標あるいは円弧長座標に従
ったタイミングで光ピックアップから記録光を照射し画
像を形成している点集合を記録するので、ラベル記録用
の特別な装置を必要とせず、精密なラベル記録が行われ
る。

【００１４】請求項２記載の発明では、画像記録面を検
知して画像記録を許容し、データ記録面を検知して画像
記録を禁止するので、ラベルの誤記録は防止される。

【００１５】請求項３記載の発明では、記録済みのデー
タ記録面が光ピックアップと対向するように装着された
場合にはデータ再生装置として、未記録あるいは記録途
中のデータ記録面が光ピックアップと対向するように装
着された場合にはデータ記録装置として、画像記録面が
光ピックアップと対向するように装着された場合には画
像記録装置として機能するので、データ記録と画像（ラ
ベル）記録とが低コスト、省スペースで実現される。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図１は本発明の実施の形態に係る光
ディスクシステムの概念図である。ホストコンピュータ
１と光ディスク（ＣＤ−Ｒ、ＤＶＤ−Ｒ）ドライブ２と
が接続されることで、このシステムは構成されている。

【００１７】ホストコンピュータ１は、データ記録用ソ
フトウェア３とラベル記録用ソフトウェア４とを有す
る。光ディスクドライブ２は、ファームウェア５を有
し、またメカ系としては、光ディスク６に記録を行い、
また光ディスク６からの情報を再生する光ピックアップ
７と、スピンドルモータ８を含む駆動機構９とがある。

【００１８】図２は本発明の実施の形態に係る光ディス
クシステムの機能ブロック図である。ホストコンピュー
タ１のラベル記録用ソフトウェア４は、記録画像選択手
段１１と画像変換手段１２とを有する。また光ディスク
ドライブ２は、光ピックアップ７を半径方向へ送るピッ
クアップ搬送手段２１（図１の駆動機構９の機能）、記
録面判別手段２２を有する。

【００１９】次にその動作を説明する。光ディスク６に
光ディスクドライブ２で再生可能なデータを書込む際に
は通常の光ディスク書き込みシステムと同様の手順を踏
み、同様の動作を行う。ホストコンピュータ１上でデー
タ記録用ソフトウェア３を起動し、未記録ディスクを光
ディスクドライブ２へ挿入すると、書き込み待機状態と
なる。

【００２０】データ記録用ソフトウェア３を操作して記
録を実行すると、書き込み命令や応答などがホストコン
ピュータ１と光ディスクドライブ２間でやり取りされ、
選択された書き込みデータの転送が始まり記録が開始さ
れる。

【００２１】データの記録が完了した後にラベルの記録
を行う。先ずホストコンピュータ１上でラベル記録用ソ
フトウェア４を起動すると、ホストコンピュータ１から
光ディスクドライブ２へコマンドが発行され、光ディス
クドライブ２はラベル記録モードへ切り換わる。データ
記録済みディスクを光ディスクドライブ２から取り出
し、裏表を逆にして再び光ディスクドライブ２へ挿入す
る。

【００２２】ラベル記録用ソフトウェア４上の記録画像
選択手段１１で記録画像を選択し、画像変換手段１２で
選択画像を極座標データへ変換する。ラベル記録用ソフ
トウェア４を操作してラベル記録を実行すると、ホスト
コンピュータ１から光ディスクドライブ２へ前記極座標
データが内周側から順に転送される。

【００２３】光ディスクドライブ２は転送されてきた極
座標の半径位置情報に従って、ピックアップ搬送手段２
１により光ピックアップ７を半径方向へ送り、極座標の
中心角情報に従って記録光を発光させる。

【００２４】光ピックアップ７を半径方向へ送るピック
アップ搬送手段２１からは送り情報が得られるので、こ
の送り情報を基に光ピックアップ７の半径方向位置を制
御して極座標の指示する位置へ光ピックアップ７を移
動、保持することが可能である。

【００２５】また、光ディスク６のラベル面に、データ
記録面と同様に、案内溝を設けて、この溝から得られる
信号を基に、溝に追従させたり溝を横断させたりして、
半径位置制御を行っても良い。この場合はピックアップ
搬送手段２１からの送り情報を利用するよりも精度良く
制御可能である。

【００２６】光ディスク６を回転駆動するスピンドルモ
ータ８からはモータ回転角情報が得られるので、このモ
ータ回転角情報を基に発光タイミングを制御して、極座
標の指示する中心角で記録光を発光させることができ
る。

【００２７】また、光ディスク６のラベル面に案内溝を
設け、更に案内溝を所定の長さあるいは中心角で区切っ
ておくことにより、光ディスク６自体の回転角情報が得
られるので、モータ回転角情報の代りにこれを利用して
も良い。

【００２８】記録済みのラベル面は図３に示すようにな
る。同心円状の細線がピックアップ軌跡あるいは案内溝
で、細線上の太線が記録マークである。同心円弧状の記
録マークが集合して可視認識可能な画像を形成してい
る。

【００２９】光ディスク６の一方の面は画像（ラベル）
記録面となっており、他方の面は光ピックアップ７で再
生可能なデータを記録するデータ記録面となっている。
光ディスクドライブ２に備えられる記録面判別手段２２
は、光ディスク６の記録面の種類を判別する。そして画
像記録面を検知した場合、画像記録を許容し、データ記
録面を検知した場合は、画像記録を禁止する。

【００３０】また、本実施の形態の光ディスクシステム
は、記録済みのデータ記録面が光ピックアップ７と対向
するように装着された場合にはデータ再生装置として、
未記録あるいは記録途中のデータ記録面が光ピックアッ
プ７と対向するように装着された場合にはデータ記録装
置として、画像記録面が光ピックアップ７と対向するよ
うに装着された場合には画像記録装置として機能する。

【００３１】光ディスク６の一種であるＤＶＤ−Ｒディ
スクは、２枚のディスクを貼り合わせた構成であり、可
視光領域である波長６５０ｎｍのレーザ光が記録再生に
用いられる。従って、データ記録面の記録／未記録部分
を可視にて容易に判別可能であり、データ記録面とラベ
ル記録面とを同一構成にして良い。ＤＶＤ−Ｒディスク
は反りに対して厳しい要求があり、データ記録面とラベ
ル記録面とを同一構成にして、貼り合わせる２枚のディ
スクを同一にすることはディスクの反りの低減に有利で
ある。

【００３２】記録済みのラベル面を示した図３は説明の
ために記録密度を粗く表示してあるが、光ピックアップ
７は６０００ｄｐｉから３００００ｄｐｉ相当の記録分
解能を有しており、３００ｄｐｉ程度のインクジェット
方式の印刷ヘッドに比べ桁違いに緻密な画像印刷が可能
である。

【００３３】本システムは、光ディスクドライブ２の挙
動を司るファームウェア５とラベル記録用ソフトウェア
４と光ディスク６のラベル面構成以外は従来のシステム
と同一であり、安価に実現することが可能である。ま
た、別途印刷用装置を必要としないため、省スペースで
ある。また、光ピックアップ７により記録を行うので緻
密な画像転写が可能である。

【００３４】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、回転して
いる光ディスクに対して、極座標の半径座標に従い光ピ
ックアップを送り、極座標の角度座標あるいは円弧長座
標に従ったタイミングで光ピックアップから記録光を照
射し画像を形成している点集合を記録するので、ラベル
記録用の特別な装置を必要とせず、精密なラベル記録を
行うことができる。

【００３５】請求項２記載の発明によれば、画像記録面
を検知して画像記録を許容し、データ記録面を検知して
画像記録を禁止するので、ラベルの誤記録を防止するこ
とができる。

【００３６】請求項３記載の発明によれば、記録済みの
データ記録面が光ピックアップと対向するように装着さ
れた場合にはデータ再生装置として、未記録あるいは記
録途中のデータ記録面が光ピックアップと対向するよう
に装着された場合にはデータ記録装置として、画像記録
面が光ピックアップと対向するように装着された場合に
は画像記録装置として機能するので、データ記録と画像
（ラベル）記録とを低コスト、省スペースで実現するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係る光ディスクシステム
の概念図である。

【図２】本発明の実施の形態に係る光ディスクシステム
の機能ブロック図である。

【図３】光ディスクを示す図である。

【符号の説明】

１ ホストコンピュータ ２ 光ディスクドライブ ３ データ記録用ソフトウェア ４ ラベル記録用ソフトウェア ５ ファームウェア ６ 光ディスク ７ 光ピックアップ ８ スピンドルモータ ９ 駆動機構 １１ 記録画像選択手段 １２ 画像変換手段 ２１ ピックアップ搬送手段 ２２ 記録面判別手段

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ラベル記録用ソフトウェアを有するホス
   トコンピュータと、光ディスクドライブから構成される
   光ディスクシステムにおいて、 ラベル記録用ソフトウェアは、ラベル用の記録画像を選
   択する記録画像選択手段と、選択された記録画像を極座
   標による点集合の情報へ変換する画像変換手段とを有
   し、 光ディスクドライブは、光ディスクに記録を行う光ピッ
   クアップと、光ピックアップを光ディスクの半径方向へ
   送るピックアップ搬送手段とを有し、 回転している光ディスクに対して、極座標の半径座標に
   従い光ピックアップを送り、極座標の角度座標あるいは
   円弧長座標に従ったタイミングで光ピックアップから記
   録光を照射し画像を形成している点集合を記録すること
   を特徴とする光ディスクシステム。
2. 【請求項２】 光ディスクの一方の面は画像記録面であ
   り、他方の面は再生可能なデータを記録するデータ記録
   面であり、光ディスクドライブは、前記記録面の種類を
   判別する記録面判別手段を有し、画像記録面を検知して
   画像記録を許容し、データ記録面を検知して画像記録を
   禁止することを特徴とする請求項１記載の光ディスクシ
   ステム。
3. 【請求項３】 記録済みのデータ記録面が光ピックアッ
   プと対向するように装着された場合にはデータ再生装置
   として、未記録あるいは記録途中のデータ記録面が光ピ
   ックアップと対向するように装着された場合にはデータ
   記録装置として、画像記録面が光ピックアップと対向す
   るように装着された場合には画像記録装置として機能す
   ることを特徴とする請求項２記載の光ディスクシステ
   ム。