JP2002323148A - 弁箱シートリング構造 - Google Patents

弁箱シートリング構造

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JP2002323148A
JP2002323148A JP2001125164A JP2001125164A JP2002323148A JP 2002323148 A JP2002323148 A JP 2002323148A JP 2001125164 A JP2001125164 A JP 2001125164A JP 2001125164 A JP2001125164 A JP 2001125164A JP 2002323148 A JP2002323148 A JP 2002323148A
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JP
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valve box
valve
sheet
ring
valve casing
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JP2001125164A
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English (en)
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Naoki Tsukahara
尚起 塚原
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレキシブル性と剛体性を兼ね備えた弁箱シ
ートリング構造を提供する。 【解決手段】 弁箱12の内部に流路軸心と同心状に配
置し、弁箱12の内面に形成した環状溝15に配置する
弁箱Oリング14a、14bに圧接する円筒状の弁箱シ
ート13において、弁箱シート13の両端部にOリング
14a、14bに圧接する外径をなす厚肉部13a、1
3bを形成するとともに、双方の厚肉部13a、13b
の間を弁箱Oリング14a、14bに圧接しない外径を
なす薄肉部13cに形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は弁箱シートリング構
造に関し、メタルシートバタフライ弁の技術に係るもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なメタルシートバタフライ
弁は、弁箱の内部に弁体を弁棒の軸心廻りに回転自在に
設け、弁体の周囲に金属材からなる弁体シートを設けて
おり、弁体シートに摺接する弁箱シートを弁箱の内面に
設けている。
【0003】しかし、弁箱シートを弁箱の内周面に一体
的に形成した場合には、弁箱の変形に伴って弁箱シート
に変形が生じ、弁箱シートと弁体シートとが水密に当接
しなくなって漏水が生じる、あるいは弁箱シートの変形
によって弁体が拘束される等の問題がある。
【0004】このため、図3〜図4に示すような構造が
ある。図3〜図4において、メタルシートバタフライ弁
51は弁箱52の内部に円筒状の薄肉金属材からなる弁
箱シート53を同心状に配置し、弁箱シート53と弁箱
52の相互間に所定間隙を開ける。弁箱52の内面と弁
箱シート53の外周面との間には弾性材からなる弁箱シ
ール材として一対の弁箱Oリング54を弁箱シート53
の上流側および下流側の位置に配置し、弁箱Oリング5
4は弁箱52の内面に形成した環状溝55に装着する。
【0005】弁箱シート53の上流側端部および下流側
端部に隣接してストッパー56を配置し、ストッパー5
6は流路軸心方向において弁箱シート53を係止するも
ので、周方向の一箇所に形成したスリット57おいて分
割形成してなり、その弾性復元力によって弁箱52の溝
部58に固定する。弁箱52の内部には弁棒59の軸心
回りに回転する弁体60を配置し、弁体60の周囲に弁
箱シート53に摺接する弁体シート61を設けている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した構
成において弁箱シート53は均一な厚みの筒体をなし、
弁棒59を挿通するための軸孔53aを有している。こ
のため、組み立て時に弁箱シート53を外周面が弁箱O
リング54に圧接する状態で弁箱52の一端開口から軸
心方向に挿入すると、挿入作業の全工程において弁箱シ
ート53と弁箱Oリング54との摩擦力に抗する押圧力
を要し、弁箱Oリング54が捩じれた状態となって止水
性が低下する恐れがあり、挿入の途中において軸孔53
aに局所的に突出する弁箱Oリング54が軸孔53aの
開口周縁との接触によって損傷する恐れがある。
【0007】弁箱シート53は弁体60の全閉時に弁体
シート61に対する弾性変形を伴なう圧接により止水機
能を発揮するので、その肉厚が薄肉であるほどにフレキ
シブル性に富んで止水性能が向上する。このように、弁
箱シート53は弁体シート61との間では弾性変形によ
る動的作用によって止水機能を発揮する。
【0008】一方で、弁箱シート53は弁箱Oリング5
4を弾性変形させて自ら変位することなく静的に圧接し
て止水機能を発揮するので、所定の強度が要求される。
よって、弁箱シート53を均一な厚みの筒体として成形
する場合には、上記した二つの機能を同時に発揮する上
で薄肉化には限界がある。
【0009】また、弁箱シート53を薄肉化する切削加
工においては弁箱シート53を治具で固定する必要があ
り、治具の掛かり代以下に薄肉化することはできなかっ
た。本発明は上記した課題を解決するものであり、フレ
キシブル性と剛体性を兼ね備えた弁箱シートリング構造
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の弁箱シートリング構造は、弁箱の内部に流
路軸心と同心状に配置し、弁箱の内面に形成した環状溝
に配置するOリングに圧接する円筒状の弁箱シートにお
いて、弁箱シートの両端部にOリングに圧接する外径を
なす厚肉部を形成するとともに、双方の厚肉部間をOリ
ングに圧接しない外径をなす薄肉部に形成したものであ
る。
【0011】上記した構成により、弁箱内に配置した一
方のOリングに弁箱シートの一方の厚肉部が圧接し、他
方のOリングに他方の厚肉部が圧接するので、組み立て
時に弁箱シートを弁箱の一端開口から軸心方向に挿入す
るに際しては、一方の厚肉部が他方のOリングを通過す
る時、および双方の厚肉部が各Oリングに圧接する時に
のみ弁箱シートとOリングとの摩擦力に抗して弁箱シー
トを押圧すればよく、挿入作業が容易となる。Oリング
は厚肉部とのみ接触することで捩じれるほどの影響を受
けることなく正常姿勢で厚肉部に圧接してシール性能が
保全される。
【0012】Oリングに圧接しない薄肉部に弁棒を挿通
する軸孔を形成するので、挿入の途中において軸孔に局
所的にOリングが突出することはなく、Oリングの損傷
を防止できる。
【0013】Oリングとの静的な圧接に必要な所定の強
度を厚肉部において確保するとともに、弁箱内部に配置
する弁体との動的な圧接に必要なフレキシブル性を薄肉
部において確保するので、弁箱シートに要求されるフレ
キシブル性と剛体性を同時に兼ね備えて十全な止水機能
を発揮することができ、厚肉部において切削加工時の治
具の掛かり代を確保できるので、薄肉部は治具に阻害さ
れることなく任意の薄肉に形成して止水性能の向上を図
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態におけ
るメタルシートバタフライ弁を図面に基づいて説明す
る。図1〜図2において、メタルシートバタフライ弁1
1は弁箱12の内部に弁箱シート13を配置しており、
弁箱シート13は円筒状をなして弁箱12の流路軸心と
同心状に設けている。
【0015】弁箱12の内面と弁箱シート13の外周面
との間には弾性材からなる弁箱シール材として一対の弁
箱Oリング14a、14bを弁箱シート13の上流側お
よび下流側の位置に配置しており、弁箱Oリング14
a、14bは弁箱12の内面に形成した環状溝15に装
着している。
【0016】弁箱シート13は両端部に弁箱Oリング1
4に圧接する外径をなす厚肉部13a、13bを形成す
るとともに、双方の厚肉部13a、13bの間を弁箱O
リング14a、14bに圧接しない外径をなす薄肉部1
3cに形成している。
【0017】弁箱シート13の上流側端部および下流側
端部に隣接して配置したストッパー16は、流路軸心方
向において弁箱シート13を係止するものであり、一つ
割りのリング状をなしており、弁箱12の内周面に形成
した環状溝12a内に拡径した状態で配置し、スリット
16aに楔状をなす押え部材16bを挿入し、押え部材
16bをボルト17により弁箱12に固定している。
【0018】弁箱シート13には弁棒18を挿通するた
めの軸孔19を形成し、弁箱シート13の内部に弁棒1
8の軸心廻りに回転自在に配置する弁体20は周縁部に
弁体シート21を設けており、弁体シート21はその外
周面において弁箱シート13の内周面に水密に圧接す
る。
【0019】以下、上記した構成における作用を説明す
る。弁箱Oリング14が弁箱12の内面と弁箱シート1
3の外周面との間をシールすることで、弁箱12に流入
する流体の全量が弁箱シート13の内部流路を通過す
る。
【0020】弁棒18を正方向もしくは逆方向に回転駆
動することにより、弁体20は弁箱シート13の内部に
おいて全閉位置と全開位置とにわたって弁棒18の軸心
廻りに90度の角度で反転し、全閉位置において弁体シ
ート21が弁箱シート13に水密に圧接し、弁箱シート
13の内部流路を閉栓する。
【0021】この弁箱シート13は弁箱12と別体であ
り、双方の間に間隙を有するので、水圧や地盤の変動を
受けて弁箱12に力が作用し、弁箱12が変形する場合
にあっても、弁箱シート13は変形を起こさずにその形
状が保全される。
【0022】組み立て時に弁箱シート13を弁箱12の
一端開口から軸心方向に挿入するに際しては、一方の厚
肉部13aが他方のOリング14bを通過する時、およ
び双方の厚肉部13a、13bが各Oリング14a、1
4bに圧接する時にのみ弁箱シート13とOリング14
a、14bとの摩擦力に抗して弁箱シート13を押圧す
ればよく、挿入作業が容易となる。
【0023】Oリング14a、14bは厚肉部13a、
13bとのみ接触することで捩じれほどの影響を受ける
ことなく正常姿勢で厚肉部13a、13bに圧接してシ
ール性能が保全される。
【0024】Oリング14a、14bに圧接しない薄肉
部13cに弁棒18を挿通する軸孔19を形成するの
で、挿入の途中において軸孔19に局所的にOリング1
4a、14bが突出することはなく、Oリング14a、
14bの損傷を防止できる。
【0025】Oリング14a、14bとの静的な圧接に
必要な所定の強度を厚肉部13cにおいて確保するとと
もに、弁箱12の内部に配置する弁体20との動的な圧
接に必要なフレキシブル性を薄肉部13cにおいて確保
するので、弁箱シート13に要求されるフレキシブル性
と剛体性を同時に兼ね備えて十全な止水機能を発揮する
ことができ、厚肉部13cにおいて切削加工時の治具の
掛かり代を確保できるので、薄肉部13cは治具に阻害
されることなく任意の薄肉に形成して止水性能の向上を
図ることができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、一方の厚
肉部が他方のOリングを通過する時、および双方の厚肉
部が各Oリングに圧接する時にのみ弁箱シートとOリン
グとの摩擦力に抗して弁箱シートを押圧すればよく、挿
入作業が容易となりる。Oリングは厚肉部とのみ接触す
ることで捩じれるほどの影響を受けることなく正常姿勢
で厚肉部に圧接してシール性能が保全される。Oリング
に圧接しない薄肉部に弁棒を挿通する軸孔を形成するの
で、挿入の途中において軸孔に局所的にOリングが突出
することはなく、Oリングの損傷を防止できる。Oリン
グとの静的な圧接に必要な所定の強度を厚肉部において
確保するとともに、弁箱内部に配置する弁体との動的な
圧接に必要なフレキシブル性を薄肉部において確保する
ので、弁箱シートに要求されるフレキシブル性と剛体性
を同時に兼ね備えて十全な止水機能を発揮することがで
き、厚肉部において切削加工時の治具の掛かり代を確保
できるので、薄肉部は治具に阻害されることなく任意の
薄肉に形成して止水性能の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるメタルシートバタ
フライ弁を示す平面断面図である。
【図2】同メタルシートバタフライ弁における弁箱シー
トの挿入作業を示す説明図である。
【図3】従来のメタルシートバタフライ弁を示す正面断
面図である。
【図4】従来のメタルシートバタフライ弁を示す平面断
面図である。
【符号の説明】
11 メタルシートバタフライ弁 12 弁箱 12a 環状溝 13 弁箱シート 13a、13b 厚肉部 13c 薄肉部 14a、14b 弁箱Oリング 15 環状溝 16 ストッパー 16a スリット 16b 押え部材 17 ボルト 18 弁棒 19 軸孔 20 弁体 21 弁体シート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁箱の内部に流路軸心と同心状に配置
    し、弁箱の内面に形成した環状溝に配置するOリングに
    圧接する円筒状の弁箱シートにおいて、弁箱シートの両
    端部にOリングに圧接する外径をなす厚肉部を形成する
    とともに、双方の厚肉部間をOリングに圧接しない外径
    をなす薄肉部に形成したことを特徴とする弁箱シートリ
    ング構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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