JP2002323142A - メカニカルシール - Google Patents

メカニカルシール

Info

Publication number
JP2002323142A
JP2002323142A JP2001130155A JP2001130155A JP2002323142A JP 2002323142 A JP2002323142 A JP 2002323142A JP 2001130155 A JP2001130155 A JP 2001130155A JP 2001130155 A JP2001130155 A JP 2001130155A JP 2002323142 A JP2002323142 A JP 2002323142A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mechanical seal
rotating
sealing
seal
ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001130155A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Uchiyama
真己 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eagle Industry Co Ltd
Original Assignee
Eagle Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eagle Industry Co Ltd filed Critical Eagle Industry Co Ltd
Priority to JP2001130155A priority Critical patent/JP2002323142A/ja
Publication of JP2002323142A publication Critical patent/JP2002323142A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joints Allowing Movement (AREA)
  • Mechanical Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メカニカルシールの密封環のメカ鳴き現象を
防止して、シール面の摩耗、損傷を防止することにあ
る。 【解決手段】 回転密封環3及び固定密封環5が気孔7
を有するポーラス状焼結体に形成されて、見かけ密度が
2.76から3.10g/cmでシール面4,6の気
孔7の表面形状の最大長さが0.018mmから0.1
00mmに形成するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、気体、又は液体と気体と
を兼用してシールするメカニカルシール装置に関する。
特に、半導体製造装置などの液体及び気体兼用のロータ
リージョイントに用いられるメカニカルシールの技術分
野に関する。
【0002】
【従来技術】本発明に関する先行技術には、特公平5−
69066号公報及び対応特許の米国特許第5,80,
378号明細書(以下、先行技術1と略称する)が存在
する。この先行技術1には、図10に示すメカニカルシ
ール及び図11に示す湿式摩擦係数測定装置が示されて
いる。
【0003】図10はポンプ及び冷凍機などに用いられ
ているメカニカルシール100の断面図である。又、図
11はこのメカニカルシール100に用いられる摺動材
の性能試験をする湿式摩擦係数測定装置の側面図であ
る。
【0004】図10に於いて、回転軸130とケーシン
グ140との間にはメカニカルシール100が配置され
ている。そして、このメカニカルシール100はポンプ
又は冷凍機などに用いられて水などの液体をシールする
ものである。メカニカルシール100は、多孔質炭化珪
素焼結製の回転環101が回転軸130に嵌合してい
る。この回転環101には、側面にシール面102が設
けられている。更に、回転環101における内径面の段
部103には、回転軸130との間をシールするために
パッキング120A、120Bが設けられている。この
パッキング120A、120Bは、押えリング105に
より押さえられて回転軸130と回転環101との間を
シールする。更に、ソケットねじ108により回転軸1
30に固定された支持リング109は、ばね装置106
を支持すると共に、ばね装置106を介して押さえリン
グ105を弾発に支持している。
【0005】又、シール面102と密接摺動する対向シ
ール面111は、固定リング110に設けられている。
この固定リング110は、ケーシング140に於ける回
転軸130が貫通する孔に、Oリング115、115を
介して、固着されている。この固定リング110の材質
はカーボンである。このカーボンの場合には、摩耗する
のを考慮して、対向シール面111の径方向幅寸法が、
回転環101のシール面102の径方向幅よりも小さな
寸法に形成されている。
【0006】この様に構成されたメカニカルシール10
0は、回転環101と固定環110との密接摺動により
高圧P1側と低圧P2側とをシールする。この回転環1
01は、平均気孔径0.010〜0.040mmの独立
気孔が点在しており、全体に対するこの独立気孔率が3
〜13vol%に構成されているものである(図9参
照)。しかし、この気孔の上述の数値限定は、球状に形
成されて油溜まりの役目をするものであり、潤滑油がシ
ール面に介在しないと気孔のみではメカ泣きを防止する
効果が発揮できない(尚、この発明は、潤滑剤が介在さ
れていないと、その効果が生起しないとの記載にもかか
わらず、請求の範囲の各請求項には潤滑剤の構成要素が
欠けつしていることに注意が必要である)。
【0007】図11は、この先行技術1に開示された湿
式摩擦係数測定装置の概略図の側面図である。尚、この
装置の構造に於いて、203は回転軸、204は固定
軸、205はトルク検出器、206は水槽、207は
水、208は駆動モータである。この湿式摩擦係数測定
装置でテストするために、テストピースとして実施例1
と2及び比較例1から4を上部試料Aとし、又、カーボ
ン材、比較例1及び実施例2を下部試料Bとし、これら
のテストピースを表1に示す組合せで、図11に示す状
態に取り付けて実険したデータが、表1に示す結果とな
っている。
【0008】
【表1】
【0009】表1に於いて、実施例1は、平均気孔径が
0.020mmで全気孔率5%の多孔質炭化珪素焼結
体、実施例2は、平均気孔径が0.020mmで全気孔
率8%の多孔質焼結体、そして、比較例1は、平均気孔
径が0.002mmで、全気孔率3%の多孔質炭化珪素
焼結体、比較例2は、平均気孔径が0.005mmで、
全気孔率8%の多孔質炭化珪素焼結体、比較例3は、平
均気孔径が0.020で、全気孔率15%の多孔質焼結
体、比較例4では、平均気孔径が0.050mmで、全
気孔率8%の多孔質焼結体である。そして、この実験で
は、摺動面圧6kg/cm 、周速度5cm/sec
、水中17°Cの条件で摺動試験を実施している。
【0010】この表1を検討すると、表の上段の上部試
料Aに対する実施例1、2比較例1、2、3、4に対し
て下部試料Bであるカーボン材の摺動試験では、比較例
1、2に対しても「鳴き」が発生していない。一方、上
述と同様に表の中段の内の比較例1対比較例1及び比較
例2対比較例1では「鳴き」が発生している。更に、表
の下段の下部試料Bを実施例2とした場合にも、比較例
1、2に対しては、全て「鳴き」が発生していない。
【0011】つまり、上述の内容を考察すると、表の上
段であは、全ての下部試料Bのカーボン材自身に潤滑作
用があるので、潤滑剤の保持効果のない比較例1及び比
較例2対しても「鳴き」を発生させていないことが判明
する。又、表の中段では、比較例1対比較例1及び比較
例2の焼結体が共に平均気孔径が0.002mm及び
0.005mmと小さくて緻密質炭化珪素焼結体に潤滑
剤の保持効果がないので、「鳴き」を発生させているも
のであると考えられる。更に、表の下段では、全ての実
施例2の多孔質炭化珪素焼結体は平均気孔径が0.02
0mmと大きくて潤滑剤の保持効果が大きいから、焼結
体の潤滑剤を保持した潤滑効果により「鳴き」を発生さ
せていなと考えるのが正解と思われる。
【0012】これは、表1に記載の全ての摩擦係数を対
比して考察しても上述の事実は明らかである。つまり、
先行技術1では、ポンプ又は冷凍機などに使用する液体
用のメカニカルシールの場合には、摺動材の一方のみが
潤滑効果のあるカーボン材にしたときでも「鳴き」が発
生しないことから明らかなように、摺動時の「鳴き」の
発生は、焼結体の平均気孔直径の大きさや気孔率に発明
の本質があるのではなく、潤滑剤の効果により「鳴き」
が防止されることは明白と考えられる。
【0013】更に他の先行技術として、特開昭62−1
76970号公報(以下、先行技術2と略称する)が存
在する。この先行技術2には、ウォータポンプに組み込
まれたメカニカルシールが開示されている。このメカニ
カルシールは、概略図10と同様に構成されており、そ
の用途は、自動車用ウォータポンプであって、ウォータ
ポンプのシャフトと本体との間に配置されている。そし
て、回転スラストワッシャ(密封環)と固定スラストワ
ッシャ(密封環)とが密封接触状態に配置されて、ウォ
ータポンプの冷却水をシールするものである。
【0014】この回転スラストワッシャは、気孔率が8
から16%の焼結セラミックスより形成され、気孔率が
8%以上13%未満の範囲では気孔の平均径が0.05
0〜0.500mmであり、気孔率が13%以上16%
以下の範囲では気孔の平均径が0.025から0.50
0mmに構成されている。そして、この気孔内に潤滑剤
が介在される。そして、この潤滑剤を保存するために、
気孔の形状が円形又は球形に構成することが必要条件で
あり、更に、気孔の平均径及び気孔率の数値限定も潤滑
剤を気孔内に保存させるための技術的意味から決定され
るものである。
【0015】更に、このスラストワッシャは、気孔内に
潤滑油を保持させると共に、冷却水をシールする状態で
スラストワッシャの摺動するシール面に冷却水が皮膜状
態で介在する状況での実験である。この先行技術2の場
合も、「鳴き」防止の効果に関しては、先行技術1と同
様に、潤滑剤によるものであることは先行技術1と併せ
て考えると明らかになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述の各先行技術1、
2は、いずれも、回転環又は回転用スラストワッシャの
シール面に潤滑油を最適に保持するための気孔径の形状
及びその気孔率を求めたものであって、気孔の形状及び
気孔率によってシール面に生じる摺動時の鳴き現象を防
止するものではない。その結果、潤滑剤が減少するにつ
れて鳴きが発生することになり、根本的な解決策ではな
い。更には、この気孔の形状、及び気孔率のみによっ
て、この鳴き現象と同時に惹起する現象の摩擦熱に起因
して摺動面に生じる膨張収縮の繰り返しや、熱応力によ
って生じると思われる疲労破壊を、防止できるものでも
ない。
【0017】本発明は、上述のような問題点に鑑みて成
されたものであって、その技術的課題は、メカニカルシ
ールの密封環の摺動時の鳴き現象を防止することにあ
る。更に、密封環の摩耗を防止すると共に、摩耗に起因
する疲労破壊を防止することにある。更に又、半導体製
造装置等のメカニカルシールとして有用な密封環を有す
るメカニカルシールを得ることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述のような
技術的課題を解決するために成されたものであって、そ
の解決するための手段は、以下のように構成されてい
る。
【0019】請求項1に係わる本発明のメカニカルシー
ルは、被密封流体の気体、又は切り替えられて断続に流
れる気体と液体が回転体と本体との間から流出するのを
シールするメカニカルシールであって、一端にシール面
(4)を有して前記回転体の第1の保持部(9A)に保
持される回転密封環(3)、前記シール面(4)に対向
する対向シール面(6)を有して前記本体の第2の保持
部(9B)に保持される固定密封環(5)および前記回
転密封環(3)又は前記固定密封環(5)の一方が移動
自在に保持されてれていると共に前記シール面を押圧す
る方向へ弾発に支持する弾発手段(10)を具備し、前
記回転密封環(3)及び前記固定密封環(5)が気孔
(7)を有するポーラス状焼結体に形成されて、見かけ
密度が2.76から3.10g/cmで前記シール面
の気孔(7)の表面形状の最大長さが0.018mmか
ら0.100mmに形成されているものである。
【0020】請求項1に係わる本発明のメカニカルシー
ルでは、回転密封環と固定密封環とが共に気孔を有する
ポーラス状焼結体に形成されているので、シール面が共
に摺動するときに、気孔に介在する流体により面圧が和
らげられて摩擦係数が低下するので、メカ鳴きと称する
現象が発生しないと考えられる。特に、液体が流されて
シール面に液体が介在した後に、気体が流されてシール
面に気体が介在すると、その後に、必ずメカ鳴きを惹起
するが、密封環の両面に対して所定の大きさの範囲に気
孔を形成すると、メカ鳴きの発生が防止される。
【0021】請求項2に係わる本発明のメカニカルシー
ルは、前記ポーラス状焼結体が炭化珪素焼結体により形
成されて前記気孔(7)が非円形に形成されているもの
である。
【0022】請求項2に係わる本発明のメカニカルシー
ルでは、炭化珪素の焼結体は、高硬度で、しかも耐食性
に優れ、更に、耐熱衝撃性にも優れているので、円形で
なくとも破損の発生が防止できるから、気孔を非円形に
形成することが可能になる。このために、気孔が円形の
ものよりもメカ鳴きと称する現象を悪条件にもかかわら
ず防止することが可能になる。更に、添加樹脂材のビー
ズ状加工が容易で、しかも、気孔の成形が容易であるか
ら、生産のコストを低減することが可能になる。
【0023】請求項3に係わる本発明のメカニカルシー
ルは、前記回転密封環(3)及び前記固定密封環(5)
の曲げ強度が190から395MPaに構成されている
ものである。
【0024】請求項3に係わる本発明のメカニカルシー
ルでは、曲げ強度が最適な範囲にあるので、シール面の
平面の精度を向上させることが可能になり、シール効果
と共に、気孔の摺動面に於ける鳴き防止の効果を発揮さ
せることが可能になる。そして、シール面の平面度を長
期に渡って維持することが可能になることは、摺動する
平面度に有する気孔により鳴きを長期に渡り防止できる
ことになる。
【0025】請求項4に係わる本発明のメカニカルシー
ルは、前記回転体が回転管に形成されて前記回転管の管
通路を囲む前記回転密封環を保持していると共に、前記
回転管を回転自在に保持する本体に前記管通路に連通す
る流通路を有して前記固定密封環が前記流通路を囲んで
保持されているものである。
【0026】請求項4に係わる本発明のメカニカルシー
ルでは、回転密封環がジョイントの回転管に固着されて
管通路を流れる気体、又は液体、更には、気体兼液体を
シールするが、これら種々の流体による悪条件でも、両
面に所定の気孔を有する密封環により鳴きの発生が防止
できるから、鳴き防止と共に、密封環の摺動面の損傷や
疲労破壊を防止することが可能になる。
【0027】請求項5に係わる本発明のメカニカルシー
ルは、半導体製造装置用の前記ロータリジョイント(2
0)の流通路の相対回動部間に有するものである。
【0028】請求項5に係わる本発明のメカニカルシー
ルでは、半導体製造装置用ロータリジョイントの相対回
動部に用いられて、相対回動部をシールすると共に、被
密封流体の水と空気と真空状態との悪条件の密封に対し
ても鳴きの発生を防ぎ、摺動面の損傷を防止することが
可能になる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる実施の形態
のメカニカルシールを図面に基づいて詳述する。尚、以
下に説明する各図は寸法関係が正確な設計図であって、
明細書に説明が記載されて無くとも、発明の技術が開示
されている。
【0030】図1は、本発明に係わる半導体製造装置に
用いられるロータリージョイント内の要部を示す断面図
である。又、図2は、図1の継手ねじ22側から見た正
面図である。図1及び図2に於いて、20はロータリー
ジョイントである。ロータリージョイント20は、本体
30に設けられた流通路35Bに回転管(回転体)21
の管通路35Cを連通させると共に、本体30と回転管
21とは相対回動自在に連結されている。本体30は、
ロータリージョイント20のケーシングであり、筒体3
0Aの一端内周面にOリング40Bを介してエンドカバ
ー30Bが嵌着し、一体に形成されている。
【0031】エンドカバー30Bには、流通路35Aが
設けられており、流通路35Aの流出口にはパイプが接
続できるように管用ねじ36が設けられている。このパ
イプは、例えば、ポリッシング装置(CMP装置)用の
研磨液供給装置、純水供給装置及び真空装置に分岐して
それぞれ接続されている。一方、エンドカバー30Bの
流通路35Aの流入部分には、流通路35Aに連通する
形の流通路35Bを設けた第2の保持部9Bが嵌合状態
で摺動自在に設けられている。
【0032】この第2の保持部9Bは、ドライブピン1
2により、回動が阻止されていると共に軸方向へ摺動自
在に案内されている。更に、エンドカバー30Bに設け
られた凹部状の各ばね座には、ばね手段10である複数
のコイルばね10Aが配置されており、このコイルばね
10Aにより第2の保持部9Bが対向シール面6の前方
へ弾発に押圧されている。又、エンドカバー30Bと、
エンドカバー30Bに嵌合する第2の保持部9Bとの間
にはOリング40Aが設けられて両者間をシールしてい
る。
【0033】第2の保持部9Bの一端には、第2の取付
穴が形成されており、この第2の取付穴に、Oリング4
0Cを介して、固定密封環5が密封状態に嵌着されてい
る。この固定密封環5には、先端面に対向シール面6が
形成されている。そして、内周面は、流通路35Bと連
通する流通路が設けられている。この固定密封環5は、
ポーラス状焼結体に形成されており、ポーラス状焼結体
は、例えば、炭化珪素焼結で形成されて、面加工された
対向シール面6には気孔7が点在している。この固定密
封環5は、後述する回転密封環3と同様な材質、焼結構
造に構成されている。
【0034】次に、筒体30Aの内周面には、軸受37
が設けられていおり、この軸受37により回転管(回転
体)21が回動自在に保持されている。この回転管21
は、内部に管通路35Cを設けている。そして、この管
通路35Cは、流通路35Bの入り口と連通可能に配置
されている。回転管21の図示下部には、継手ねじ22
が設けられており、この継手ねじ22は、例えば、半導
体ウエハの研磨加工用トップリングにパイプを介して接
続されている。尚、管通路35Cと流通路35A、35
Bを合わせて全体の流路が通路35に構成されている。
【0035】管通路35Cの出口側の回転管21に設け
た第1の保持部9Aに形成されている第1の取付穴に
は、Oリング40Cを介して回転密封環3が密封状態に
嵌着している。この回転密封環3は、ポーラス状焼結体
に構成されている。このポーラス状焼結体は、例えば、
シリコン・カーバイト(SiC)の焼結により構成され
ている。そして、焼結体の端面を加工してシール面4に
形成され、固定密封環5の対向シール面6と密接状態に
配置されている。このシール面4は、ポーラス状に形成
された焼結体が面加工されることにより、その面に気孔
7が点在するごとく形成される。
【0036】これらの回転密封環3及び固定密封環5
は、製法により分類するとホットプレスSiC(HP
SiC)、常圧焼結炭化珪素(PLS SiC)、反応
焼結炭化珪素(RS SiC)になる。この他に高強度
酸化物、低膨張酸化物の焼結体で成形することもでき
る。各回転密封環3及び固定密封環5は、1例として、
例えば、次のような方法により成形される。平均粒子長
さが0.0005mmα型炭化珪素粉末100重量部に
対し、炭化硼素粉末0.8重量部、カーボンブラック粉
末2.5重量部、ポリビニルアルコール2.5重量部、
0.035mmの長さのポリスチレンビーズを8重量部
及び13重量部を添加する。そして、水を加えて40%
濃度のスラリーを造ってボールミル内に投入し、10時
間混合した後にスプレードライヤーにより顆粒化した。
次に、この顆粒を成形型に充填すると共に、2ton/
cmの圧力で加圧成形した後に、2100度のアルゴ
ン雰囲気中で焼結してポーラス状焼結体を形成する。
尚、見かけ密度は水中置換法、有孔度はポリッシング面
光学顕微鏡観察、気孔面積率はポリッシング面画像解
析、結晶粒度はエッチング面光学顕微鏡観察、曲げ強度
はTP3×4×40、JISR16013点曲げn≧1
0の平均値による。
【0037】上述のようにして成形したポーラス状焼結
体は、配合された樹脂が焼結の過程で熱により揮発する
から、緻密な焼結体中の平面に最大長さが0.012か
ら0.200mmの範囲で気孔7を形成することができ
る。好ましくは、0.018から0.100mmの最大
長さの気孔を形成すると良い(ポリッシング面光学顕微
鏡観察による)。そして、見かけ密度は2.70から
3.115g/cmの範囲が良く、好ましくは、2.
76から3.10g/cmの範囲が好適である(水中
置換法による)。シール面では、気孔が独立していなく
とも良いが、全体の気孔が連通しているとその連通孔か
ら漏れが惹起するので不適当である。見かけ密度は、流
体が密封環を浸透して漏洩しない範囲を決定するもので
ある。同時に気孔面積率とも密接な関係がある。特に、
この独立気孔の形状が非円形にするとメカ鳴きを防止す
る点で良好である。そして、気孔7の面積率は、3から
16%の範囲が良い結果をもたらしている。更に好まし
くは、3.5から14%の範囲にすると更に良い結果が
いられる(ポリッシング面画像解析による)。
【0038】又、曲げ強度は、15から50Kgf/c
の範囲が良く、好ましくは、20から40Kgf/
cmの範囲が極めて良好であることが認められる。こ
の様に形成された本発明品のシール面は鳴き防止と共
に、緻密質SiCの密封環よりも、気孔の作用により耐
スラリー摩耗性の点で優れた効果を発揮する。
【0039】図7は、ポーラス状焼結体として実施例1
に用いた焼結SiCである発明品1のシール面に於ける
有孔度の割合を示す気孔状態の顕微鏡写真である(尚、
この発明品1の見かけ密度は、3.03g/cmであ
る)。この写真で黒く点在して見えるのが各々の気孔7
である(3カ所のみ符号を付けたが黒点が全て気孔7で
ある)。そして、気孔7の最大長さがL寸法である。
又、図8は、実施例1に用いた発明品1で、焼結SiC
のシール面に於ける炭化珪素の結晶粒度を白い模様に示
すと共に、気孔7の点在する状態を示す顕微鏡写真であ
る(この見かけ密度は上記と同じ)。尚、結晶粒度が成
長し過ぎると最適な気孔の成形、シール能力および耐摩
耗性の点で良くない傾向にある。又、従来技術2のよう
に気孔径が大きいと(0.40から0.50mm等)、
気孔が連通し、流体が密封環自身を浸透して漏れが発生
することになることは、一般に実用上認められている。
本実施例では気孔7の最大長さが0.25mmが限度で
あるとの結果となっている。図9は、図7及び図8の比
較例として、従来技術の密封環に於ける気孔112の気
孔率が10vol%に構成されたと思われるシール面の
顕微鏡写真である。この気孔径は、ほぼ円形に形成され
たことを特徴としているので、本発明品1とは気孔の形
状の点で異なるものである。
【0040】図3は、上述のようにして製作したテスト
ピースを試験した試験機の正面図である。図3に於い
て、ダミージョイント50に固定密封環5を2個セット
し、その間に回転密封環3を取り付ける。同時に、図1
に示す供試品ジョイント(ロータリジョイント)20を
図示上部に取り付けて密封環の実機試験をしたものであ
る。尚、この試験機の構成は、51と53はダミージョ
イント50の軸受けであり、52はボディである。又、
60は回転試験用の治具、61は試験機の軸、62はダ
ミージョイント50の軸、63は供試品ジョイント20
を取り付ける回転試験用の治具である。そして、電磁弁
とタイマー55を操作して下部のダミージョイント50
から空気を流すと共に、上部の供試用ジョイント20か
ら水を流す方法により実施した。
【0041】試験条件としては、実施例1として、水を
図3の上部より、大気圧状態で10秒流し、その後に
0.5MPaGの圧力状態で空気を10から1050秒
流し、更に、空気を0.5MPaGの圧力で封入した状
態で1050から1530秒間運転したものである。
尚、回転数はいずれも150rpmである。
【0042】以上の条件のもとに、上記の試料を用いて
試験した一実施状況は、下記に通りである。すなわち、
A)比較例1として、SiCにCとSiを添加した気孔
率2.5%の反応焼結品(表2ではH1と略称)1とし
ての固定環と、SiCで気孔率2.5%の常圧焼結品
(表2ではH2と略称)2としての回転環との組合せで
試験した。又、B)比較例2として、上記反応焼結品1
である固定環と、上記の見かけ密度3.03g/cm
の発明品(表2ではV1と略称)1である回転環の組合
せで試験した。更に、C)実施例1として、見かけ密度
3.03g/cm の発明品1の固定環と、同じ発明品
1の回転環との組合せで試験した。
【0043】上記の実験の結果をグラフに表したもの
が、図4から図6のものである。図4は比較例1のシー
ル面の摺動面温度の変化状況である。この図4に於い
て、K1,K2,K3として示す点でメカ鳴きが発生し
ている。又、温度変化も大きく、シール面に0.018
mmの大きさの摩耗が発生している。次に図5は、比較
例2のシール面の摺動面温度の変化状況である。この図
5に於いても、K1,K2,K3として示す点でメカ鳴
きが発生している。しかし、このシール面の温度変化
は、比較例1に比べて小さいことが認められる。そし
て、シール面に比較例1程の摩耗の発生は認められない
が、シール面に若干の面荒れが認められる。但し、シー
ル能力は良好であった。又、図6は、実施例1のシール
面の摺動面温度の変化状況である。図6に於いては、ほ
とんど鳴きの発生は認められない。そして、シール面に
異常は認められず、シール面の被密封流体の漏れもな
く、シール能力は優れていると判断できる。
【0044】上記の比較例1,2と実施例1との結果を
対比すると、表2の通りである。そして、図4から図6
のグラフから、シール面が摺動して温度上昇した場合、
又はシール面の温度が不安定に変化する場合にメカ鳴き
が発生していることが認められる。更に、メカ鳴きの発
生時には、温度が急に下がる傾向にある。しかし、本発
明のように密封環のシール面にある大きさの範囲の気孔
を設けたものは、このメカ鳴きの発生が認められなくな
る。更に、シール面の温度の変化もなく、ほぼ一定状態
に安定していることを示している。この結果は、シール
面に摩耗や損傷の発生を防止してシール能力を持続する
効果が期待できる。
【0045】
【表2】
【0046】上述の図1に示す半導体製造装置用ロータ
リージョイント20は、本体30の流通路35A、35
Bと回転管21の管通路35Cとが通路35として連通
すると共に、本体30と回転管21とは相対回転する。
このために、この回転管21に於ける管通路35Cを流
れる流体は、本体30に於ける流通路35A、35Bに
流入するとき、相対摺動する回転管21と本体30との
間から外部へ漏れるのを防ぐためにメカニカルシール1
によってシールされる用途発明である。
【0047】この通路35を流れる流体に伴う運転は、
空運転と、−100KPaの負圧状態での運転と、バッ
クサンドプレッシャ−の運転と、0.2MPaの流体圧
力の水を流す運転と、0.5MPaの流体圧力の空気を
流す運転とが設定条件に応じて繰り返し断続に行われる
ものである。更に、回転も150rpmで断続に行われ
る。更に又、回転中にスラリーの投入も併行して行われ
る。この様な状況は、メカニカルシール1としては最悪
の条件である。しかし、上述のように回転密封環3と固
定密封環5とのシール面4,6に気孔7を設けると、鳴
きの発生が防止されると共に、シール面の摩耗、破損を
効果的に防止することが可能になる。
【0048】
【発明の効果】請求項1に係わる本発明のメカニカルシ
ールによれば、回転密封環及び固定密封環が気孔を有す
るポーラス状焼結体に形成されて、見かけ密度が2.7
6から3.10g/cmで、シール面に設けた気孔の
表面形状長さが0.018mmから0.100mmに形
成されているので、この見かけ密度の範囲では、ポーラ
ス状焼結体から流体が浸透して漏洩することも無く、し
かも、気孔の大きさの範囲により液体及び気体、更には
気体を封入した状態を断続させて運転される状態でも、
シール面に鳴きの発生が防止できる効果を奏する。更に
は、鳴きの発生を防止してシール面に損傷や疲労破壊が
発生するのを効果的に防止する、ことが期待できる。
【0049】請求項2に係わる本発明のメカニカルシー
ルによれば、気孔が非円形であるために、鳴きの発生防
止に優れた効果を発揮し、気孔の製造工程における成形
が容易である。更には、耐スラリー摩耗に対しても優れ
た効果を発揮する。
【0050】請求項3に係わる本発明のメカニカルシー
ルによれば、密封環の曲げ強度が高いから、シール面の
平面度を維持して鳴きの発生を効果的に防止する。更に
は、シール能力を高める効果を奏する。
【0051】請求項4に係わる本発明のメカニカルシー
ルによれば、ロータリジョイントとして気体、液体、ス
ラリ状の混入流体においても、鳴きの現象を防止して、
シール面の摩耗、損傷を効果的に防止する。又、気体な
どの流体が流れる回転管に取り付けても、鳴きの発生が
無く、摩耗、損傷が促進されないから、シール能力を発
揮させることが可能になる。
【0052】請求項5に係わる本発明のメカニカルシー
ルによれば、半導体製造装置では水、空気、気体封入な
どの過酷な条件で運転されるが、この様な条件でもシー
ル面の鳴きや損傷の発生を防止して用途を拡大すること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わるメカニカルシー
ルの半断面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係わるメカニカルシー
ルの密封環の試験機の正面図である。
【図4】図3の試験機で比較例(1)を試験したシール
面の発生温度状況の結果を示すグラフである。
【図5】図3の試験機で比較例(2)を試験したシール
面の発生温度状況の結果を示すグラフである。
【図6】図3の試験機で実施例(1)を試験したシール
面の発生温度状況の結果を示すグラフである。
【図7】本発明の一実施の形態に係わるメカニカルシー
ルのシール面の気孔の有孔度を示す顕微鏡写真である。
【図8】本発明の一実施の形態に係わるメカニカルシー
ルのシール面の気孔と結晶粒度を示す顕微鏡写真であ
る。
【図9】従来の多孔質炭化珪素のシール面の気孔の有孔
度を示す顕微鏡写真である。
【図10】従来のメカニカルシールの半断面図である。
【図11】従来の湿式摩擦係数測定装置の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 メカニカルシール 3 回転密封環 4 シール面 21 回転体 5 固定密封環 22 継手ねじ 6 対向シール面 30 本体 7 気孔 35 通路 9 保持部 35A 流通路 9A 第1の保持部 35B 流通路 9B 第2の保持部 35C 管通路 10 弾発手段 36 管用ねじ 1 ロータリジョイント 37 軸受

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被密封流体の気体、又は切り替えられて
    断続に流れる気体と液体が回転体と本体との間から流出
    するのをシールするメカニカルシールであって、一端に
    シール面を有して前記回転体の第1の保持部に保持され
    る回転密封環、前記シール面に対向する対向シール面を
    有して前記本体の第2の保持部に保持される固定密封環
    および前記回転密封環又は前記固定密封環の一方が移動
    自在に保持されてれていると共に前記シール面を押圧す
    る方向へ弾発に支持する弾発手段を具備し、前記回転密
    封環及び前記固定密封環が気孔を有するポーラス状焼結
    体に形成されて、見かけ密度が2.76から3.10g
    /cmで前記シール面に有する気孔の表面形状の最大
    長さが0.018mmから0.100mmに形成されて
    いることを特徴とするメカニカルシール。
  2. 【請求項2】 前記ポーラス状焼結体が炭化珪素焼結体
    により形成されて前記気孔が非円形に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール。
  3. 【請求項3】 前記回転密封環及び前記固定密封環の曲
    げ強度が190から395MPaであることを特徴とす
    る請求項1に記載のメカニカルシール。
  4. 【請求項4】 前記回転体が回転管に形成されて前記回
    転管の管通路を囲む前記回転密封環を保持していると共
    に、前記回転管を回転自在に保持する本体に前記管通路
    に連通する流通路を有して前記固定密封環が前記流通路
    を囲んで保持されていることを特徴とする請求項1に記
    載のメカニカルシール。
  5. 【請求項5】 半導体製造装置用ロータリジョイント流
    通路の相対回動部間に有することを特徴とする請求項4
    に記載のメカニカルシール。
JP2001130155A 2001-04-26 2001-04-26 メカニカルシール Pending JP2002323142A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001130155A JP2002323142A (ja) 2001-04-26 2001-04-26 メカニカルシール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001130155A JP2002323142A (ja) 2001-04-26 2001-04-26 メカニカルシール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002323142A true JP2002323142A (ja) 2002-11-08

Family

ID=18978580

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001130155A Pending JP2002323142A (ja) 2001-04-26 2001-04-26 メカニカルシール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002323142A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011163468A (ja) * 2010-02-10 2011-08-25 Nippon Pillar Packing Co Ltd メカニカルシール用密封環とその製造方法
WO2014123370A1 (en) * 2013-02-07 2014-08-14 Sebo Tech Co., Ltd Swivel joint for flare system of offshore plant
CN105673968A (zh) * 2014-12-08 2016-06-15 株式会社武田制作所 旋转接头及具有旋转接头的机械密封监视装置
EP3284980B1 (en) 2015-04-16 2020-08-05 Eagle Industry Co., Ltd. Sliding part

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000130665A (ja) * 1998-10-23 2000-05-12 Rix Corp ロータリジョイントのメカニカルシール構造

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000130665A (ja) * 1998-10-23 2000-05-12 Rix Corp ロータリジョイントのメカニカルシール構造

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011163468A (ja) * 2010-02-10 2011-08-25 Nippon Pillar Packing Co Ltd メカニカルシール用密封環とその製造方法
WO2014123370A1 (en) * 2013-02-07 2014-08-14 Sebo Tech Co., Ltd Swivel joint for flare system of offshore plant
CN105673968A (zh) * 2014-12-08 2016-06-15 株式会社武田制作所 旋转接头及具有旋转接头的机械密封监视装置
EP3284980B1 (en) 2015-04-16 2020-08-05 Eagle Industry Co., Ltd. Sliding part

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4205910B2 (ja) 摺動部品
EP1889821B1 (en) SiC POROUS CERAMIC FOR SLIDING MEMBERS, METHOD FOR PRODUCING THE SAME AND MECHANICAL SEAL RING
US6508472B2 (en) Multi-channel rotary joint
JP5289464B2 (ja) 摺動部品およびこれを備えたメカニカルシール,フォーセットバルブならびに転がり支持装置
JP4845419B2 (ja) 摺動部材用セラミックスとその製造方法及びこれを用いたメカニカルシールリング
JP4495402B2 (ja) 摺動部品
JP4977033B2 (ja) メカニカルシールリング
JP2002061750A (ja) 非接触シール装置
JP5020334B2 (ja) 摺動部材、メカニカルシールリング、メカニカルシールおよびフォーセットバルブ
EP0958890A1 (en) Rotary joint for fluid
JP2004225725A (ja) 摺動部品
JP2002323142A (ja) メカニカルシール
JP4367823B2 (ja) ロータリージョイント
JP2007084368A (ja) セラミックス摺動部材とその製造方法およびこれを用いたメカニカルシールリング用部材並びにメカニカルシールリング
JP2918874B1 (ja) スラリ流体用メカニカルシール及びロータリジョイント
JP6426401B2 (ja) スラリ流体用メカニカルシール及びこれを使用するスラリ流体用ロータリジョイント
JP2006057725A (ja) メカニカルシール装置
US20060119049A1 (en) Slip-ring seal arrangement
JP2004116587A (ja) 摺動部品及びその製造方法
JP4189181B2 (ja) ロータリージョイント
JP3325547B2 (ja) ロータリジョイント
US6098988A (en) Mechanism for forming a seal around the shaft of a liquid pump
JP4903991B2 (ja) ロータリージョイント
JP5767897B2 (ja) SiC摺動部材
JP2004060738A (ja) 摺動部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100913

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101109