JP2002323091A - 動力伝動用ベルトとその製造方法 - Google Patents

動力伝動用ベルトとその製造方法

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JP2002323091A
JP2002323091A JP2001105817A JP2001105817A JP2002323091A JP 2002323091 A JP2002323091 A JP 2002323091A JP 2001105817 A JP2001105817 A JP 2001105817A JP 2001105817 A JP2001105817 A JP 2001105817A JP 2002323091 A JP2002323091 A JP 2002323091A
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transmission belt
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武彦 伊東
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利昭 荒金
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康司 北浜
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 補強布の端部を重ねたオーバーラップ部から
発生する内側帆布の末端付近のシワ発生を阻止するとと
もに早期の亀裂発生を抑制し、ベルト走行寿命を向上さ
せた高負荷伝動に最適な動力伝動用ベルトとその製造方
法の提供を目的とする。 【構成】 圧縮ゴム層7と伸張ゴム層6のうち少なくと
も圧縮ゴム層7にコグ山部9とコグ谷部8を交互に配し
たコグ部12を有し、心線3を接着ゴム層2内に埋設
し、そして少なくとも圧縮ゴム層7のコグ部12表面に
補強布4を積層した動力伝動用ベルト1に関する。この
ベルト1では、上記補強布4の端部を重ねたオーバーラ
ップ部17における内側帆布18の末端19と外側帆布
23の末端24が同じコグ山部の表面21に位置してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスノーモービル、ス
クーター、バギー車及び一般産業用の変速ベルトとして
使用される動力伝動用ベルトとその製造方法に係り、詳
しくは補強布を重ねたオーバーラップ部から発生する内
側帆布の末端のシワ発生を阻止するとともに早期の亀裂
発生を抑制し、ベルト走行寿命を向上させた高負荷伝動
に最適な動力伝動用ベルトとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、スクーターまたは一般産業用
の機械分野の駆動系には、駆動プーリと従動プーリに動
力伝動用ベルトを懸架し、プーリの有効径を変化させて
変速させるベルト式変速装置が用いられている。ここで
使用されている動力伝動用ベルトは圧縮ゴム層と伸張ゴ
ム層のうち少なくとも圧縮ゴム層にコグ山部とコグ谷部
を交互に配したコグ部を有し、心線を接着ゴム層内に埋
設した構成からなり、ローエッジシングルコグベルトあ
るいはローエッジダブルコグベルトなどのローエッジコ
グベルトとして商品化されている。
【0003】上記ローエッジコグベルトの製造方法とし
ては、予め用意したベルト周長よりも長い平面状のゴク
付母型の上に未加硫ゴムシートを設置し、プレスにより
加熱加圧してコグ形状に型付けしたコグパッドを作製す
る。このコグパッドを成形ドラム上に装着した円筒状母
型の凹条部と凸条部に嵌め込み、コグパッドのカット面
を突き合わせてジョイントした後、心線を巻き付け、更
に他のゴム層、補強布をこの上から巻き付けて成型を終
え、加硫工程へ移行していた。
【0004】上記コグパッドは、1ないし数プライの補
強布と未加硫ゴムシートとの積層体であって、長さ方向
に一定ピッチでコグ山部とコグ谷部を交互に有してい
る。
【0005】従来、このコグパッドの切断は、熟練作業
者の手作業によって行われており、作業者は予めベルト
周長に合わせてコグ数を数えて、切断するコグ谷部にチ
ョークで印をつけた後、一方のコグ山部(コグ部の頂
部)をカッターによって切断し、また他方のコグ山部を
同様に切断していた。
【0006】そして、上記コグパッドにおける一端の補
強布の末端部を除去して未加硫ゴムシートを露出させ、
他端の補強布を未加硫ゴムシートの切断面から突出する
ように末端加工した後、該コグパッドを溝付きモールド
に巻き付けて切断面を当接させ、かつ補強布の内側帆布
と外側帆布の末端を重ねてオーバーラップジョイントを
行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法で得
られた成形体を加硫すると、図9に示すようにベルト動
力伝動用ベルトのコグ部50では、ジョイント部の位置
するゴム分の体積不足によるゴムの流れ等によって、補
強布の外側帆布51が突っ張るために内側帆布52の端
部を引付け、その結果内側帆布52がコグ谷部53でシ
ワ54を発生させていた。このベルトを走行させると、
コグ谷部53が繰り返しの屈曲点となり、このシワ54
から早期に亀裂が発生することがあった。これらが成長
して本格的なコグ谷部の亀裂になって、ベルトを破損さ
せていた。
【0008】そこで、本発明は上記に関わるような問題
点を解消し、補強布の端部を重ねたオーバーラップ部か
ら発生する内側帆布の末端付近のシワ発生を阻止すると
ともに早期の亀裂発生を抑制し、ベルト走行寿命を向上
させた高負荷伝動に最適な動力伝動用ベルトとその製造
方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願請求項1記載の発明
は、圧縮ゴム層と伸張ゴム層のうち少なくとも圧縮ゴム
層にコグ山部とコグ谷部を交互に配したコグ部を有し、
心線を接着ゴム層内に埋設し、そして少なくとも圧縮ゴ
ム層のコグ部表面に補強布を積層した動力伝動用ベルト
において、上記補強布の端部を重ねたオーバーラップ部
における内側帆布の末端と外側帆布の末端が同じコグ山
部の表面に位置する動力伝動用ベルトにある。即ち、本
発明の動力伝動用ベルトでは、補強布の端部を重ねたオ
ーバーラップ部における内側帆布の末端と外側帆布の末
端を同じコグ山部の表面に位置させることによって、内
側帆布の端部にはシワが発生せず、コグ谷部から早期に
亀裂が発生しなくなる。
【0010】本願請求項2記載の発明は、コグ部に配し
たゴム層のジョイント部をコグ山部の領域内に存在させ
るようにした動力伝動用ベルトであり、これによってジ
ョイント部からの亀裂も発生しにくくなる。
【0011】本願請求項3記載の発明は、圧縮ゴム層と
伸張ゴム層のうち少なくとも圧縮ゴム層にコグ山部とコ
グ谷部を交互に配したコグ部を有し、心線を接着ゴム層
内に埋設し、そして少なくとも圧縮ゴム層のコグ部表面
に補強布を積層した動力伝動用ベルトにおいて、上記補
強布の端部を重ねたオーバーラップ部における内側帆布
の末端と外側帆布の末端が同じコグ山部の表面に位置
し、かつゴム層のジョイント部と該オーバーラップ部と
が同じコグ部に位置する動力伝動用ベルトにある。即
ち、このベルトでは、オーバーラップ部の重ね代を少な
くすることができ、またオーバーラップ部とジョイント
部が同じコグ部に在り、結果このコグ部に隣接した一方
のコグ谷部の帆布を除去するような切断加工をすること
がなくなることから、コグ谷部の耐屈曲疲労性を向上さ
せることができる。
【0012】本願請求項4記載の発明は、請求項3にお
いてオーバーラップ部における内側帆布の末端もしくは
外側帆布の末端がジョイント部のラインに一致している
動力伝動用ベルトにあり、オーバーラップ部の重ね代を
少なくすることができ、内側帆布と外側帆布の末端同士
の引き付け会いによる内側帆布の端部のシワ発生もな
く、コグ谷部からの早期の亀裂発生もなくなる。
【0013】本願請求項5記載の発明は、圧縮ゴム層と
伸張ゴム層のうち少なくとも圧縮ゴム層にコグ山部とコ
グ谷部を交互に配したコグ部を有し、心線を接着ゴム層
内に埋設し、そして少なくとも圧縮ゴム層のコグ部表面
に補強布を積層した動力伝動用ベルトの製造方法におい
て、凹条部と凸条部を交互に有する平坦なコグ付き型に
補強布と未加硫ゴムシートを積層するとともに一方の端
部の補強布と未加硫ゴムシートとが剥離可能な状態で加
圧形成して型付けしてコグ山部とコグ谷部を有するコグ
パッドを作製する工程、上記コグパッドにおける一方の
端部の補強布を剥離して未加硫ゴムシートを露出させ、
他方の端部の補強布を未加硫ゴムシートの切断面から突
出するように末端加工する工程、該コグパッドを溝付き
モールドに巻き付けて切断面を当接させ、かつ補強布の
端部を重ねたオーバーラップ部における内側帆布の末端
と外側帆布の末端を同じコグ山部の表面に位置させる工
程、心線と伸張ゴム層を構成する材料を順次巻き付けて
成形体を作製した後、加硫し、得られた加硫スリーブを
V状に切断して動力伝動用ベルトを作製する工程、から
なる動力伝動用ベルトの製造方法にある。
【0014】この製造方法では、コグパッドを上記のよ
うに末端加工し、オーバーラップ部における内側帆布の
末端と外側帆布の末端を同じコグ山部の表面に位置させ
たことで、加硫中に外側帆布の端部が内側帆布を引張る
力も小さいために内側帆布の端部にはシワが発生せず、
コグ谷部から早期に亀裂が発生しなくなる。
【0015】本願請求項6記載の発明は、圧縮ゴム層と
伸張ゴム層のうち少なくとも圧縮ゴム層にコグ山部とコ
グ谷部を交互に配したコグ部を有し、心線を接着ゴム層
内に埋設し、そして少なくとも圧縮ゴム層のコグ部表面
に補強布を積層した動力伝動用ベルトの製造方法におい
て、凹条部と凸条部を交互に有する平坦なコグ付き型に
補強布と未加硫ゴムシートを積層するとともに一方の端
部の補強布と未加硫ゴムシートとが剥離可能な状態で加
圧形成して型付けしてコグ山部とコグ谷部を有するコグ
パッドを作製する工程、上記コグパッドにおける一方の
端部の補強布を未加硫ゴムシートの切断面から突出さ
せ、他方の端部の補強布と未加硫ゴムシートとを同一の
切断面になるように末端加工する工程、該コグパッドを
溝付きモールドに巻き付けて切断面を当接させ、かつ上
記補強布の端部を重ねたオーバーラップ部における内側
帆布の末端と、外側帆布の末端とを同じコグ山部の表面
に設け、かつゴム層のジョイント部を該オーバーラップ
部の位置するコグ部と同じ位置に配置する工程、心線と
伸張ゴム層を構成する材料を順次巻き付けて成形体を作
製した後、加硫し、得られた加硫スリーブをV状に切断
して動力伝動用ベルトを作製する工程、からなる動力伝
動用ベルトの製造方法にある。
【0016】この製造方法では、コグパッドを上記のよ
うに末端加工し、オーバーラップ部における内側帆布の
末端と、外側帆布の末端とを同じコグ山部の表面に設
け、かつゴム層のジョイント部を該オーバーラップ部の
位置するコグ部と同じ位置に配置したことで、更にオー
バーラップ部の重ね代を少なくすることができ、内側帆
布と外側帆布の末端同士の引付けあいによる内側帆布の
端部のシワ発生もなく、またジョイント部とオーバーラ
ップ部の位置するコグ部に隣接した一方のコグ谷部の帆
布を除去するような切断加工することがなくなることか
ら、コグ谷部の耐屈曲疲労性を向上させ、コグ谷部から
の早期の亀裂発生もなくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
に従って説明する。図1は本発明に係る動力伝動用ベル
トの部分正面図である。本発明の動力伝動用ベルト1
は、接着ゴム層2内にポリエステル繊維、アラミド繊
維、ガラス繊維等のコードからなる心線3が埋め込ま
れ、接着ゴム層2の上部、下部にはそれぞれ補強布4と
ゴム層5を積層した伸張ゴム層6、また同様に補強布4
とゴム層5を積層した圧縮ゴム層7がある。伸張ゴム層
6および圧縮ゴム層7には、それぞれ一定ピッチでベル
ト長手方向に沿ってコグ谷部8とコグ山部9とを交互に
配した上下コグ部11、12が設けられている。尚、伸
張ゴム層6には、補強布4を設ける必要はない。
【0018】上記下コグ部12では、ジョイント部14
がコグ山部の領域a内に存在し、心線3との角度θが6
0〜90°、好ましくは65〜90°のバイアスにな
り、接着ゴム層2のゴムもほとんどジョイント部14へ
流れ込みにくく、亀裂の発生しやすい個所が少なくなっ
てベルト走行寿命も向上する。即ち、バイアスのジョイ
ント部14は接着ゴム層2の流れ込みを防止する役割を
果たしている。
【0019】加硫中に接着ゴム層2のゴムがジョイント
部14へほとんど流れ込まないようにするためには、圧
縮ゴム層7のジョイント部14が接着ゴム層2のジョイ
ント部から離れた位置にあることが望ましい。
【0020】一方、ジョイント部14の一端がコグ山部
9の領域aを越えてコグ谷部8まで侵入する場合には、
接着ゴム層2のゴムがコグ谷部8の領域のジョイント部
14まで侵入し、この結果コグ谷部8の領域は屈曲疲労
を受けやすくなって短時間に亀裂が発生する。コグ山部
9の領域aはコグ山部9の表面21上にあって該表面
(側面)の延長線から急激に離れる点を始点と終点にも
つ領域である。
【0021】また、下コグ部12のジョイント部14が
コグ山部9の領域a内に存在し、心線3との角度が直角
であってもよい(図示せず)。ジョイント部14が垂直
面であるため、接着ゴム層2のゴムのジョイント部14
への流れ込みが起こり易くなっているが、この流れ込み
もコグ山部9のみで、しかも深くまで侵入していないこ
とから、屈曲疲労性に大きな影響を与えない。
【0022】しかして、上記補強布4の端部を重ねたオ
ーバーラップ部17では、内側帆布18の末端19がコ
グ谷部8の最底部20を超えることなくコグ山部9の表
面21に在り、他方外側帆布23の末端24も同じコグ
山部8の表面21にあり、最頂部25もしくはこれを超
えてもよい。即ち、オーバーラップ部17における内側
帆布18の末端19と外側帆布23の末端24は、同じ
コグ山部9の表面21に位置すればよく、これによって
内側帆布18の末端19にはシワが発生せず、コグ谷部
8からは早期に亀裂が発生しなくなる。上記コグ山部の
表面21は、上記コグ山部9の領域aにあり、コグ谷部
8の最底部20とこの付近の底面を含まなければよく、
コグ山部の最頂部25を含む領域である。
【0023】図2は本発明に係る他の動力伝動用ベルト
の部分正面図である。この動力伝動用ベルト1は、接着
ゴム層2内にポリエステル繊維、アラミド繊維、ガラス
繊維等のコードからなる心線3が埋め込まれ、接着ゴム
層2の上部、下部にはそれぞれゴム層5のみからなる伸
張ゴム層6、また補強布4とゴム層5を積層した圧縮ゴ
ム層7がある。伸張ゴム層6および圧縮ゴム層7には、
それぞれ一定ピッチでベルト長手方向に沿ってコグ谷部
8とコグ山部9とを交互に配した上下コグ部11、12
が設けられている。
【0024】そして、上記補強布4の端部を重ねたオー
バーラップ部17では、内側帆布18の末端19と外側
帆布23の末端24も同じコグ山部9の表面21にあ
り、しかもジョイント部14はオーバーラップ部17と
同じコグ山部9にあり、またコグ山部9の領域a内に存
在して心線3との角度θが60〜90°、好ましくは6
5〜90°のバイアスになっている。
【0025】また、オーバーラップ部17における内側
帆布18の末端19がジョイント部14のラインLに一
致している。もちろん、外側帆布の末端をジョイント部
のラインに一致させてもよい。これによりオーバーラッ
プ部の重ね代を少なくすることができ、またオーバーラ
ップ部とジョイント部を同じコグ部に位置しているた
め、このコグ部に隣接した一方のコグ谷部の帆布を除去
するような切断加工することがなくなることから、コグ
谷部の耐屈曲疲労性を向上させることができる。
【0026】上記圧縮ゴム層7および伸張ゴム層6にな
るゴムは、天然ゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジエ
ンゴム、クロロプレンゴム、エチレン−プロピレンゴ
ム、アルキル化クロロスルファン化ポリエチレン、水素
化ニトリルゴム、水素化ニトリルゴムと不飽和カルボン
酸金属塩との混合ポリマー等のゴム材の単独、またはこ
れらの混合物が使用される。
【0027】そして、上記圧縮ゴム層7および伸張ゴム
層6には、アラミド繊維、ポリアミド繊維、ポリエステ
ル繊維、綿等の繊維からなり繊維の長さは繊維の種類に
よって異なるが1〜10mm程度の短繊維が用いられ、
例えばアラミド繊維であると3〜5mm程度、ポリアミ
ド繊維、ポリエステル繊維、綿であると5〜10mm程
度のものが用いられる。そして、上記ゴム層中の短繊維
の方向はベルトの長手方向に対して直角方向を90°と
したときほとんどの短繊維が70°〜110°の範囲内
に配向されていることが望ましい。接着ゴム層2には、
上記短繊維を含めてもよいが、好ましくは含めない。
【0028】補強布4は綿、ポリエステル繊維、ナイロ
ン等からなり、平織、綾織、朱子織等に製織した布で、
経糸と緯糸との交差角が90〜120°程度の広角度帆
布でもよい。補強布4はRFL処理した後、ゴム組成物
をフィリクション・コーチングしてゴム付帆布とする。
RFL液はレゾルシンとホルマリンとの初期縮合物をラ
テックスに混合したものであり、ここで使用するラテッ
クスとしてはクロロプレン、スチレン・ブタジエン・ビ
ニルピリジン三元共重合体、水素化ニトリルゴム(H−
NBR)、NBRなどである。
【0029】以下に、上記図1に示す動力伝動用ベルト
の一種であるダブルコグベルトの製造方法を以下に詳述
する。 (1)第一工程はコグパッド30を作製する工程であ
る。図3はコグパッド30の作製状態を示す図であり、
凹条部31と凸条部32を交互に有する平坦なコグ付き
型33を用意し、このコグ付き型33に補強布4と未加
硫ゴムシート34を積層し、樹脂フィルム、離型紙等の
離型部材35を一方の端部領域36aにある補強布4と
未加硫ゴムシート34との間に介在させた後、40〜1
00°Cの所定温度に設定した条件下でプレス板により
加圧成形し、型付けしてコグ山部37とコグ谷部38を
有するコグパッド30を作製する。上記未加硫ゴムシー
ト34は圧縮ゴム層7と接着ゴム層2を形成するゴムシ
ートを積層して使用することができる。
【0030】(2)第二工程はコグパッドの末端加工工
程である。図4はこのコグ付き型33からコグパッド3
0を取り出して、補強布4を上面においた状態のコグパ
ッドの正面図を示す。まず、一方の端部領域36aにあ
る補強布4と未加硫ゴムシート34とを剥離し、この間
に介在していた離型部材35を除去した後、未加硫ゴム
シート34を幅方向に沿ってコグ山部37の頂部をカッ
ターで切断し、また補強布4をハサミ、カッター等で切
断する。そして、補強布4の末端部39を未加硫ゴムシ
ート34の切断面40から1.5コグ程度の長さに突出
させる。
【0031】他方の端部領域36bでは、補強布4と未
加硫ゴムシート34を幅方向に沿ってコグ山部37の頂
部をカッターで切断し、更に未加硫ゴムシートの切断面
40から1ゴク分程度の長さだけ後退した位置にある補
強布4に幅方向に沿って切れ目41を入れた後、端部の
補強布4を除去して未加硫ゴムシート34を露出させ
る。このように末端加工したコグパッド30の正面図を
図5に示す。
【0032】(3)第三工程は補強布のオーバーラップ
部に係る処理工程である。図6に示すように、成形機
(図示せず)に歯部43と溝部44を交互に有するた溝
付きモールド45を装着し、該溝部44にコグ山部37
を嵌合しながら上記の末端加工したコグパッド30を、
切断面40が当接してジョイント部45となるように溝
付きモールド45に巻き付け、かつ補強布4の内側帆布
18の末端19をコグ谷部の最底部20を超えることな
くコグ山部の表面21に配し、他方の外側帆布23の末
端24も同じコグ山部の表面21に設けるようにオーバ
ーラップ部17を形成する。
【0033】(4)第四工程は成形工程であり、図8に
示すように、心線3をスパイラルに巻き付け、その上に
伸張ゴム層の未加硫ゴムシート46を巻き付けて、成形
体47を作製する。無論、本実施例では、上記歯部43
と溝部44を交互に有する溝付きモールド45に代え
て、円周方向に沿って所定の間隔で溝部を設けた加硫ゴ
ム製の内母型を装着したモールドを使用することもでき
る。そして、本実施例では、成形機から取り出した溝付
きモールド45を支持台上に設置し、円周方向に沿って
所定の間隔で設けた凹状部を有する、加硫ゴム製からな
る母型(図示せず)、そしてジャケット(図示せず)を
嵌入する。
【0034】(5)第五工程として、成形体47を加硫
缶へ移して通常の方法で加硫を行う。加硫した後、ジャ
ケット、母型、続いて円筒状のスリーブを溝付きモール
ド45から抜き取り、スリーブを所定幅に切断して図1
に示すようなダブルコグベルト1に仕上げる。
【0035】また、図2に示す動力伝動用ベルトである
ダブルコグベルトの製造方法を以下に詳述する。 (1)第一工程のコグパッド30を作製する工程は、前
述と同じである。 (2)第二工程のコグパッドの末端加工工程は、前述の
通り、図4に示すように一方の端部領域36aにある補
強布4と未加硫ゴムシート34とを剥離し、この間に介
在していた離型部材35を除去した後、未加硫ゴムシー
ト34を幅方向に沿ってコグ山部37の頂部をカッター
で切断し、また補強布4をハサミ、カッター等で切断す
る。そして、補強布4の末端部39を未加硫ゴムシート
34の切断面40から2〜5mmの長さに突出させる。
従って、この方法では前述に比べて補強布4の末端部3
9の長さを短くすることができる。
【0036】他方の端部領域36bでは、補強布4と未
加硫ゴムシート34を幅方向に沿ってコグ山部37の頂
部をカッターで切断し、補強布4と未加硫ゴムシート3
4とが同一の切断面40になる末端加工する。従って、
上記端部領域36bでは補強布4を切断して未加硫ゴム
シートの切断面40から所定長さだけ後退した位置で幅
方向に沿って切れ目41を入れた後、端部の補強布4を
除去してコグ谷部38を露出加工することはない。これ
により、ベルトのコグ谷部の耐屈曲疲労性が向上し、コ
グ谷部からの早期の亀裂発生もなくなる。この末端加工
工程は図5に示す工程が不必要になり、工数も低減する
特長がある。
【0037】(3)第三工程の補強布のオーバーラップ
部に係る処理工程では、図7に示すように、成形機(図
示せず)に歯部43と溝部44を交互に有するた溝付き
モールド45を装着し、該溝部44にコグ山部37を嵌
合しながら上記の末端加工したコグパッド30を、切断
面40が当接してジョイント部45となるように溝付き
モールド45に巻き付け、かつこのジョイント部45が
存在するコグ山部37において補強布4の内側帆布18
の末端19と他方の外側帆布23の末端24も同じコグ
山部の表面21に設けるようにオーバーラップ部17を
形成する。
【0038】(4)第四工程の成形工程と(5)第五工
程の加硫工程は、前述と同じである。
【0039】
【実施例】以下、更に具体的な実施例により本発明の効
果を確認する。 実施例1 心線として、1,500デニールのアラミド繊維(商品
名:トワロン)を上撚り数19.7回/10cm、下撚
り数15.8回/10cmで上下逆方向に撚糸して2×
3の撚り構成とし、トータルデニール9,000の未処
理コードを準備した。次いで、この未処理コードをイソ
シアネート系接着剤でプレディプした後、約170〜1
80°Cで乾燥し,RFL液に浸漬した後、200〜2
40°Cで延伸熱固定処理を行なって処理コードとし
た。
【0040】補強布として、アラミド繊維(商品名:ト
ワロン)とポリエチレンテレフタレート繊維を重量比で
50:50の混撚糸を使用したワイドアングルの平織帆
布を用いた。これらの帆布をRFL液に浸漬した後、1
50°Cで2分間熱処理して処理帆布とした。その後、
これらの処理帆布にゴム組成物をフリクション・コーチ
ングして、ゴム付帆布とした。
【0041】圧縮ゴム層と伸張ゴム層はアラミドの短繊
維を含んだクロロプレンゴムからなるゴム組成物を用
い、また接着ゴム層も短繊維を含んだクロロプレンゴム
からなるゴム組成物を用いた。また、厚さの異なる2枚
のシートを圧縮ゴム層として用意した。
【0042】コグパッドとして、1枚の補強布と圧縮ゴ
ム層用シートとの積層物を、歯部と溝部を交互に配した
平坦なコグ付き型に設置し、75°Cで加圧することに
よってコグ部を型付けした。
【0043】上記コグパッドの末端加工工程としては、
コグパッドの一端に介在したポリエチレンフィルムを除
去した後、未加硫ゴムシートを幅方向に沿ってコグ山部
の頂部をカッターで約60°のバイアスに切断し、また
補強布をハサミで切断し、補強布の末端を未加硫ゴムシ
ートの切断面から約1コグ分の長さ突出させた。他方の
端部領域では、補強布と未加硫ゴムシートを幅方向に沿
ってコグ山部の頂部をカッターで約60度のバイアスに
切断し、更に未加硫ゴムシートの切断面から半ゴク分だ
け後退した位置にある補強布に幅方向に沿って切れ目を
入れた後、補強布を剥離して未加硫ゴムシートを露出さ
せた。
【0044】続いて、予め歯部と溝部を交互に有してい
る加硫ゴム製の内母型を円筒状モールドに装着したこの
内母型の表面に、末端加工したコグパッドを巻き付け
る。そして、切断面を当接してジョイント部を形成し、
かつ補強布の内側帆布の末端と外側帆布の末端を同じコ
グ山部の表面に設けるようにオーバーラップ部を形成し
た。このジョイント部はオーバーラップ部の位置するコ
グ部から1コグ部だけ離れていた。
【0045】更に、心線、伸張ゴム層の未加硫ゴムシー
トを順次巻き付けて成形体を作製し、続いて内周に歯部
と溝部を交互に有している加硫ゴム製の外母型を挿入し
た。
【0046】ジャケットを被せてモールドを加硫缶に設
置し、加硫してベルトスリーブを得た。このスリーブを
カッターによってV状に切断してスクーター用のローエ
ッジダブルコグベルトに仕上げた。
【0047】得られたローエッジダブルコグベルトの補
強布のオーバーラップ部では、内側帆布の末端と外側帆
布の末端が同じコグ山部の表面に位置し、内側帆布の末
端部分にはシワが発生していなかった。
【0048】上記ベルトを直径85mmの駆動プーリと
直径85mmの従動プーリからなるタテ型走行試験機に
懸架し、背面に直径85mmのテンションプーリを当接
させてベルトの曲げ角度を160°に維持し、従動プー
リに荷重100kgfをかけ、そして駆動プーリを3,
600rpmで回転させ、ベルトの走行寿命を確認し
た。その結果、144時間走行すると、ジョイント部の
端部からの亀裂はなく、他のコグ谷部から亀裂が発生し
た。
【0049】比較例1 本比較例のコグパッドの末端処理では、実施例1と同様
に行って、補強布の末端を未加硫ゴムシートの切断面か
ら1ゴク分強だけ突出させた。また、他方の端部領域で
は、1ゴク分弱の補強布を除去して未加硫ゴムシートを
露出させた。続いて、円筒状モールドに装着した内母型
に、末端処理したコグパッドを巻き付けて切断面を当接
し、かつ補強布の内側帆布の末端がコグ谷部の最底部を
超えた位置に、また外側帆布の末端をコグ山部の最頂部
を超えた位置に配置するように重ね代を大きくとったオ
ーバーラップ部を形成した。
【0050】このような状態で実施例1と同様に成形加
硫して得られたローエッジダブルコグベルトの補強布の
オーバーラップ部では、内側帆布の末端部分にはシワが
発生した。また、このベルトを上記に条件で走行させる
と、走行後1時間でオーバーラップ部の外側帆布が浮か
び上がっているのが観察された。
【0051】実施例2 実施例1と相違するところは、コグパッドの末端加工工
程にある。コグパッドの一端に介在したポリエチレンフ
ィルムを除去した後、未加硫ゴムシートを幅方向に沿っ
てコグ山部の頂部をカッターで約60°のバイアスに切
断し、また補強布をハサミで切断し、補強布の末端を未
加硫ゴムシートの切断面から約3mmを狙いにして突出
させ、他方の端部領域では、補強布と未加硫ゴムシート
を幅方向に沿ってコグ山部の頂部をカッターで約60°
のバイアスに切断した。
【0052】続いて、予め歯部と溝部を交互に有してい
る加硫ゴム製の内母型を円筒状モールドに装着したこの
内母型の表面に、末端加工したコグパッドを巻き付け
る。そして、切断面を当接してジョイント部を形成し、
かつ補強布の内側帆布の末端と外側帆布の末端を同じコ
グ山部の表面に設けるようにオーバーラップ部を形成
し、ジョイント部とオーバーラップ部を同じコグ部に形
成した。
【0053】このような状態で実施例1と同様に成形加
硫して得られたローエッジダブルコグベルトの補強布の
オーバーラップ部では、内側帆布の末端と外側帆布の末
端が同じコグ山部の表面に位置し、内側帆布の末端部分
にはシワが発生していなかった。
【0054】上記ベルトを直径85mmの駆動プーリと
直径85mmの従動プーリからなるタテ型走行試験機に
懸架し、背面に直径85mmのテンションプーリを当接
させてベルトの曲げ角度を160°に維持し、従動プー
リに荷重100kgfをかけ、そして駆動プーリを3,
600rpmで回転させ、ベルトの走行寿命を確認し
た。その結果、150時間走行すると、ジョイント部の
端部からの亀裂はなく、他のコグ谷部から亀裂が発生
し、ジョイント部の不良が低減する。
【発明の効果】以上のように本願請求項記載の発明で
は、補強布の端部を重ねたオーバーラップ部における内
側帆布の末端と外側帆布の末端を同じコグ山部の表面に
位置させることによって、内側帆布の端部にはシワが発
生せず、コグ谷部から早期に亀裂が発生しなくなる。
【0055】補強布の端部を重ねたオーバーラップ部に
おける内側帆布の末端と外側帆布の末端が同じコグ山部
の表面に位置し、かつゴム層のジョイント部と該オーバ
ーラップ部とが同じコグ部に位置する動力伝動用ベルト
にあり、これによりオーバーラップ部の重ね代を少なく
することができ、またオーバーラップ部とジョイント部
を同じコグ部に位置しているため、結果このコグ部に隣
接した一方のコグ谷部の帆布を除去するような切断加工
することがなくなることから、コグ谷部の耐屈曲疲労性
を向上させることができ、更には上記動力伝動用ベルト
を製造する工数も低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動力伝動用ベルトの部分正面図で
ある。
【図2】本発明に係る他の動力伝動用ベルトの部分正面
図である。
【図3】図1に示す動力伝動用ベルトの製造方法におい
て、コグパッドの作製状態を示す斜視図である。
【図4】図1に示す動力伝動用ベルトの製造方法におい
て、コグ付き型から取り出したコグパッドの正面図を示
す。
【図5】末端加工したコグパッドの正面図を示す。
【図6】図1に係る動力伝動用ベルトの製造方法におい
て、補強布のオーバーラップ部の拡大正面図である。
【図7】図2に係る動力伝動用ベルトの製造方法におい
て、補強布のオーバーラップ部の拡大正面図である。
【図8】図1に係る動力伝動用ベルトの製造方法におい
て、ベルト成形体を作製している図である。
【図9】従来の動力伝動用ベルトの部分正面図である。
【符号の説明】
1 動力伝動用ベルト 2 接着ゴム層 3 心線 4 補強布 5 ゴム層 6 伸張ゴム層 7 圧縮ゴム層 8 コグ谷部 9 コグ山部 11 上コグ部 12 下コグ部 17 オーバーラップ部 18 内側帆布 19 末端 20 コグ谷部の最底部 21 コグ山部の表面 23 外側帆布 24 末端 25 コグ山部の最頂部 30 コグパッド 33 コグ付き型 34 未加硫ゴムシート 35 離型部材 37 コグ山部 38 コグ谷部 39 補強布の末端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今東 俊一 兵庫県神戸市長田区浜添通4丁目1番21号 三ツ星ベルト株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮ゴム層と伸張ゴム層のうち少なくと
    も圧縮ゴム層にコグ山部とコグ谷部を交互に配したコグ
    部を有し、心線を接着ゴム層内に埋設し、そして少なく
    とも圧縮ゴム層のコグ部表面に補強布を積層した動力伝
    動用ベルトにおいて、上記補強布の端部を重ねたオーバ
    ーラップ部における内側帆布の末端と外側帆布の末端が
    同じコグ山部の表面に位置することを特徴とする動力伝
    動用ベルト。
  2. 【請求項2】 コグ部に配したゴム層のジョイント部を
    コグ山部の領域内に存在させるようにした請求項1記載
    の動力伝動用ベルト。
  3. 【請求項3】 圧縮ゴム層と伸張ゴム層のうち少なくと
    も圧縮ゴム層にコグ山部とコグ谷部を交互に配したコグ
    部を有し、心線を接着ゴム層内に埋設し、そして少なく
    とも圧縮ゴム層のコグ部表面に補強布を積層した動力伝
    動用ベルトにおいて、上記補強布の端部を重ねたオーバ
    ーラップ部における内側帆布の末端と外側帆布の末端が
    同じコグ山部の表面に位置し、かつゴム層のジョイント
    部と該オーバーラップ部とが同じコグ部に位置すること
    を特徴とする動力伝動用ベルト。
  4. 【請求項4】 オーバーラップ部における内側帆布の末
    端もしくは外側帆布の末端がジョイント部のラインに一
    致している請求項3記載の動力伝動用ベルト。
  5. 【請求項5】 圧縮ゴム層と伸張ゴム層のうち少なくと
    も圧縮ゴム層にコグ山部とコグ谷部を交互に配したコグ
    部を有し、心線を接着ゴム層内に埋設し、そして少なく
    とも圧縮ゴム層のコグ部表面に補強布を積層した動力伝
    動用ベルトの製造方法において、 凹条部と凸条部を交互に有する平坦なコグ付き型に補強
    布と未加硫ゴムシートを積層するとともに一方の端部の
    補強布と未加硫ゴムシートとが剥離可能な状態で加圧形
    成して型付けしてコグ山部とコグ谷部を有するコグパッ
    ドを作製する工程、 上記コグパッドにおける一方の端部の補強布を剥離して
    未加硫ゴムシートを露出させ、他方の端部の補強布を未
    加硫ゴムシートの切断面から突出するように末端加工す
    る工程、 該コグパッドを溝付きモールドに巻き付けて切断面を当
    接させ、かつ補強布の端部を重ねたオーバーラップ部に
    おける内側帆布の末端と外側帆布の末端を同じコグ山部
    の表面に位置させる工程、 心線と伸張ゴム層を構成する材料を順次巻き付けて成形
    体を作製した後、加硫し、得られた加硫スリーブをV状
    に切断して動力伝動用ベルトを作製する工程、からなる
    ことを特徴とする動力伝動用ベルトの製造方法。
  6. 【請求項6】 圧縮ゴム層と伸張ゴム層のうち少なくと
    も圧縮ゴム層にコグ山部とコグ谷部を交互に配したコグ
    部を有し、心線を接着ゴム層内に埋設し、そして少なく
    とも圧縮ゴム層のコグ部表面に補強布を積層した動力伝
    動用ベルトの製造方法において、 凹条部と凸条部を交互に有する平坦なコグ付き型に補強
    布と未加硫ゴムシートを積層するとともに一方の端部の
    補強布と未加硫ゴムシートとが剥離可能な状態で加圧形
    成して型付けしてコグ山部とコグ谷部を有するコグパッ
    ドを作製する工程、 上記コグパッドにおける一方の端部の補強布を未加硫ゴ
    ムシートの切断面から突出させ、他方の端部の補強布と
    未加硫ゴムシートとを同一の切断面になるように末端加
    工する工程、 該コグパッドを溝付きモールドに巻き付けて切断面を当
    接させ、かつ上記補強布の端部を重ねたオーバーラップ
    部における内側帆布の末端と、外側帆布の末端とを同じ
    コグ山部の表面に設け、かつゴム層のジョイント部を該
    オーバーラップ部の位置するコグ部と同じ位置に配置す
    る工程、 心線と伸張ゴム層を構成する材料を順次巻き付けて成形
    体を作製した後、加硫し、得られた加硫スリーブをV状
    に切断して動力伝動用ベルトを作製する工程、からなる
    ことを特徴とする動力伝動用ベルトの製造方法。
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