JP2002321900A - 高所作業車の安全装置 - Google Patents

高所作業車の安全装置

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JP2002321900A
JP2002321900A JP2001128792A JP2001128792A JP2002321900A JP 2002321900 A JP2002321900 A JP 2002321900A JP 2001128792 A JP2001128792 A JP 2001128792A JP 2001128792 A JP2001128792 A JP 2001128792A JP 2002321900 A JP2002321900 A JP 2002321900A
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hydraulic
hydraulic actuator
detecting
boom
discharge pressure
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JP2001128792A
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Yuji Fueki
祐司 笛木
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Aichi Corp
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Aichi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業台の移動操作を誤って作業台を作業対象
物等に押し付けたような場合であっても作業台やブーム
を破損させることのない高所作業車の安全装置を提供す
る。 【解決手段】 コントローラ70の作動油供給遮断制御
部76は、レバー51〜54の操作により出力される動
作指令信号の出力に基づいてレバー51〜54のいずれ
かが操作されていることを検知しており、且つ検出器8
1〜84からの検出情報に基づいてそのレバーに対応す
る油圧アクチュエータの動作がほぼ停止していることを
検知している状態において、吐出圧検出器85からの検
出情報に基づいて第1油圧ポンプP1の吐出圧が予め定
めた基準圧に達したことを検知したときに、制御バルブ
V1〜V4を駆動してその油圧アクチュエータへの作動
油供給を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行体上に移動機
構を介して作業台を取り付け、油圧アクチュエータによ
り移動機構を動作させて作業台を所望位置に移動させる
構成の高所作業車の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高所作業車は従来知られているように、
走行体(例えばトラック車体)上に旋回体、ブーム等を
介して作業者搭乗用の作業台が取り付けられており、油
圧アクチュエータの駆動によりブームを起伏、伸縮、旋
回作動させ、或いは作業台をブームの先端部まわりに首
振り(或いは旋回)作動させて作業台を所望位置に移動
させることができるようになっている。これら油圧アク
チュエータの作動操作は作業台上から行うことができ、
作業台に搭乗した作業者は自ら作業台を移動させて高所
作業を行うことが可能である。
【0003】このような高所作業車は、主に電柱の上部
に備えられた変圧器の交換作業や電線のメンテナンス作
業などに用いられるが、その他建物壁面の補修作業や大
型船舶の塗装作業などにも用いられる。そして、このよ
うな作業では作業台上の作業者はブームの起伏、伸縮、
旋回操作や作業台の首振り操作を複合的に行って作業台
を移動させ、作業台を電柱や建物、或いは船舶に近接し
て位置させるようにする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに作業台を作業対象物に近接して位置させる場合に
は、作業台の移動操作、すなわち油圧アクチュエータ
(上記シリンダやモータ)の作動操作にはかなりの熟練
が必要であり、作業者の技量が未熟である場合には操作
を誤って作業台を作業対象物(例えば建物の壁面作業で
有ればその壁面)に押し付けてしまうこともあり、作業
台やブームが過負荷状態になって破損する虞があった。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、作業台の移動操作を誤って作業台を作業
対象物等に押し付けたような場合であっても作業台やブ
ームを破損させることのない高所作業車の安全装置を提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、走行体と、走
行体上に設けられた複数の動作自由度を有する移動機構
(例えば、実施形態における旋回体20、ブーム30及
び作業台保持部41)と、移動機構の先端部に取り付け
られた作業台と、移動機構を各動作自由度ごとに動作さ
せる複数の油圧アクチュエータ(例えば、実施形態にお
ける起伏シリンダ22、伸縮シリンダ31、旋回モータ
13及び首振りモータ42)と、各油圧アクチュエータ
の動作指令信号を出力する指令手段(例えば、実施形態
における起伏レバー51、伸縮レバー52、旋回レバー
53及び首振りレバー54)と、指令手段より出力され
た動作指令信号に基づいて油圧ポンプ(例えば、実施形
態における第1油圧ポンプP1)より吐出された作動油
を各油圧アクチュエータへ供給する制御を行う作動油供
給制御手段(例えば、実施形態におけるコントローラ7
0のブーム制御部71及び制御バルブV1〜V4)とを
備えた高所作業車の安全装置であって、各油圧アクチュ
エータが動作しているか否かを検出する動作検出手段
(例えば、実施形態における起伏角度検出器81、長さ
検出器82、旋回角度検出器83及び首振り角度検出器
84)と、油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手
段(例えば、実施形態における吐出圧検出器85)と、
動作指令信号の出力に基づいて指令手段が操作されてい
ることを検知しており、且つ動作検出手段からの検出情
報に基づいて操作されている指令手段に対応する油圧ア
クチュエータの動作がほぼ停止していることを検知して
いる状態において、吐出圧検出手段からの検出情報に基
づいて油圧ポンプの吐出圧が予め定めた基準圧に達した
ことを検知したときに、操作されている指令手段に対応
する油圧アクチュエータへの作動油供給を遮断する作動
油供給遮断手段(例えば、実施形態におけるコントロー
ラ70の作動油供給遮断制御部76及び制御バルブV1
〜V4)とを備える。
【0007】このような構成によれば、各油圧アクチュ
エータの動作指令信号を出力する指令手段が操作されて
いるにも拘わらず、その指令手段に対応する油圧アクチ
ュエータの動作がほぼ停止している場合には、油圧ポン
プの吐出圧が上昇して予め定めた基準圧に達したとき
に、その油圧アクチュエータへの作動油供給が遮断され
る。このため指令手段の操作を誤って作業台を建物の壁
面等に押し付けてしまったような場合であっても、作業
台を壁面等に押し付けている油圧アクチュエータ内の圧
力は基準圧以上にはならず、作業台や移動機構が過負荷
状態になって破損に至る事態を防止することができる。
また同時に、作業台を押し付けられた建物側の破損を防
止することもできる。
【0008】ここで、油圧アクチュエータの動作限界状
態を検出する動作限界検出手段(例えば、実施形態にお
ける起伏角度検出器81及び長さ検出器82)を備え、
作動油供給遮断手段は、動作限界検出手段により油圧ア
クチュエータが動作限界に達していることが検出されて
いるときには吐出圧検出手段からの検出情報を無視する
ようになっていることが好ましい。このような構成によ
れば、油圧アクチュエータが動作限界に至ることにより
(油圧アクチュエータが油圧シリンダである場合には、
ピストンロッドがストロークエンドに至ることによ
り)、指令手段が操作されているにも拘わらず、その指
令手段に対応する油圧アクチュエータの動作がほぼ停止
した状態となっている場合には、過負荷状態におけるよ
うな作動油供給遮断は行われず、油圧アクチュエータの
動作限界時においてなされる本来的な処置(例えばリリ
ーフバルブによる作動油のリリーフなど)は影響を受け
ない。
【0009】また、上記基準圧は各油圧アクチュエータ
に対応して定められていることが好ましい。このような
構成であれば、油圧アクチュエータそれぞれの特性に応
じた適正な基準圧に基づいて作動油供給の遮断を行うこ
とができるので、各油圧アクチュエータの性能を低下さ
せることがない。また、このような構成であれば、油圧
アクチュエータそれぞれに作用する圧力を検出して作動
油供給遮断を行うよりも圧力検出器が少なくて(1つ
で)済むという利点もある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照して説明する。図2は本発明に係る
安全装置を備えた高所作業車の側面図であり、図1はこ
の高所作業車における制御系統を示すブロック図であ
る。図2に示すように、本実施例における高所作業車1
は左右一対の前輪11及び後輪12を備えた走行体10
と、走行体10上に設けられた旋回体20と、旋回体2
0の上部にフートピン21により上下揺動自在に取り付
けられたブーム30と、ブーム30の先端部に取り付け
られた作業者搭乗用の作業台40とを有して構成され
る。
【0011】旋回体20は走行体10に対して垂直軸ま
わり360度回動自在に取り付けられており、走行体1
0に内蔵された旋回モータ13を油圧駆動することによ
り水平面内で旋回作動させることができる。ブーム30
は複数のブーム部材が入れ子式に組み立てられており、
内蔵された伸縮シリンダ31を油圧駆動することにより
長手方向に伸縮作動させることができるとともに、旋回
体20との間に設けられた起伏シリンダ22を油圧駆動
することにより上下面内で起伏作動させることができ
る。
【0012】ブーム30の先端部には図示しないレベリ
ング装置により常に垂直姿勢が保持される垂直ポスト3
2が設けられており、作業台40はこの垂直ポスト32
に作業台保持部(ブラケット)41を介して取り付けら
れている。作業台保持部41内には首振りモータ42が
設けられており、これを油圧駆動することにより作業台
40全体を垂直ポスト32まわりに首振り作動させるこ
とができる。
【0013】走行体10の後輪12は走行体10に内蔵
された走行モータ14の回転軸に連結されており、この
走行モータ14に油圧を供給して回転軸を駆動すること
により後輪12を回転させて走行体10の発進、停止及
び走行時の速度調整をすることができるようになってい
る。また、前輪11は走行体10に内蔵された舵取りモ
ータ15の回転軸に図示しないリンク機構を介して連結
されており、この舵取りモータ15に油圧を供給して回
転軸を駆動することにより、前輪11の向きを変えて走
行体10の舵取りができるようになっている。
【0014】図3は作業台40上に設けられた操作ボッ
クス50の外観を示している。この操作ボックス50に
はブーム30の起伏指令を行うための起伏レバー51
と、ブーム30の伸縮指令を行うための伸縮レバー52
と、ブーム30の(旋回体20の)旋回指令を行うため
の旋回レバー53と、作業台40の首振り指令を行うた
めの首振りレバー54とが設けられている。ここで、起
伏レバー51を前後方向に傾動操作するとこれに応じて
起伏シリンダ22の伸縮動作指令信号が出力され、伸縮
レバー52を前後方向に傾動操作するとこれに応じて伸
縮シリンダ31の伸縮動作指令信号が出力される。ま
た、旋回レバー53を左右方向に傾動操作するとこれに
応じて旋回モータ13の順逆方向回転動作指令信号が出
力され、首振りレバー54を左右方向に傾動操作すると
これに応じて首振りモータ42の順逆方向回転動作指令
信号が出力される。そして、これら出力された各動作指
令信号は、図1に示すようにコントローラ70のブーム
制御部71に入力される。
【0015】また、操作ボックス50には走行体10の
走行指令(発進、停止及び走行時の速度調整指令)を行
うため走行レバー55と、走行体10の舵取り指令を行
うための舵取りレバー56とが設けられている。ここ
で、走行レバー55を前後方向に傾動操作するとこれに
応じて走行モータ14の順逆方向回転動作指令信号が出
力され、舵取りレバー56を左右方向に傾動操作すると
これに応じて舵取りモータ15の順逆方向回転動作指令
信号が出力される。そして、これら出力された各動作信
号は、図1に示すようにコントローラ70の走行制御部
72に入力される。更に、この操作ボックス50には、
走行体10内に設けられたエンジンEの始動を行うため
のエンジン始動スイッチ57とエンジンEの停止を行う
ためのエンジン停止スイッチ58とが設けられており、
これらスイッチ57,58の操作信号は図1に示すよう
にコントローラ70のエンジン制御部73に入力され
る。
【0016】エンジン始動スイッチ57が操作されると
コントローラ70のエンジン制御部73はこれに応じて
エンジンEを始動させ、エンジン停止スイッチ58が操
作されるとエンジン制御部73はエンジンEを停止させ
る。エンジンEが始動すると、これにより第1及び第2
油圧ポンプP1,P2が駆動され、両油圧ポンプP1,
P2からは作動油が吐出される。第1油圧ポンプP1よ
り油路L1内に吐出された作動油は制御バルブV1〜V
4を介して起伏シリンダ22、伸縮シリンダ31、旋回
モータ13及び首振りモータ42に供給され、第2油圧
ポンプP2より油路L2内に吐出された作動油は制御バ
ルブV5,V6を介して走行モータ14と舵取りモータ
15に供給される。
【0017】コントローラ70のブーム制御部71は、
作業台40に搭乗した作業者Mによるレバー51〜54
の操作により出力された各動作指令信号に応じて制御バ
ルブV1〜V4を電磁駆動するようになっており、これ
により起伏シリンダ22、伸縮シリンダ31、旋回モー
タ13、首振りモータ42には第1油圧ポンプP1から
の作動油が供給されて各々対応するレバーの操作に応じ
た動作を行う。また、コントローラ70の走行制御部7
2は、作業者Mによるレバー55,56の操作により出
力された各動作指令信号に応じて制御バルブV5,V6
を電磁駆動するようになっており、これにより走行モー
タ14、舵取りモータ15には第2油圧ポンプP2から
の作動油が供給されて各々対応するレバーの操作に応じ
た動作を行う。従って作業台40に搭乗した作業者M
は、操作ボックス50からのレバー51〜54の操作に
よりブーム30を起伏、伸縮、旋回作動させ、或いは作
業台40を首振り作動させて所望の位置で作業を行うこ
とができるとともに、走行レバー55及び舵取りレバー
56の操作により走行体10を自在に走行移動させるこ
とが可能である。
【0018】また、図2に示すようにブーム30内には
ブーム30の起伏角度を検出する起伏角度検出器81と
ブーム30の長さを検出する長さ検出器82が設けられ
ており、走行体10内における旋回モータ13の近傍位
置にはブーム30の(旋回体20の)走行体10に対す
る旋回角度を検出する旋回角度検出器83が設けられて
いる。これら検出器81,82,83により検出された
ブーム30の起伏角度、長さ及び旋回体10の旋回角度
の情報はいずれもコントローラ70の位置算出部74に
入力される(図1参照)。また、作業台40の首振りモ
ータ42の近傍には作業台40の垂直ポスト32に対す
る首振り角度を検出する首振り角度検出器84(図2に
は図示せず。図1参照)が設けられており、これにより
検出された作業台40の首振り角度の情報も同じくコン
トローラ70の位置算出部74に入力される(図1参
照)。
【0019】コントローラ70の位置算出部74は、入
力されたブーム30の起伏角度、長さ、旋回角度及び作
業台40の首振り角度の情報に基づいて、走行体10に
対する作業台40の位置(代表的な位置。例えば垂直ポ
スト32から最も遠い作業台40上の位置)を走行体1
0に固定した座標軸を基準に算出する。コントローラ7
0の記憶部75には作業台40の許容移動領域、すなわ
ち走行体10が転倒しない範囲で作業台40を移動させ
ることができる作業台40の移動領域のデータが予め記
憶されており、ブーム制御部71は位置算出部74にお
いて算出された作業台40の位置と記憶部75に記憶さ
れた許容移動領域のデータとを比較し、作業台40を許
容移動領域から逸脱させるような動作指令信号は無視す
るようになっている。このため作業台40が許容移動領
域から逸脱するような旋回体20の旋回動作、ブーム3
0の起伏及び伸縮動作、作業台40の首振り動作が行わ
れることはなく、作業者Mは安心してレバー51〜54
の操作を行うことができる。
【0020】次に、この高所作業車1に備えられた安全
装置について説明する。この安全装置はブーム30の起
伏角度を検出することにより起伏シリンダ22が動作し
ているか否かを検出する上記起伏角度検出器81と、ブ
ーム30の長さを検出することにより伸縮シリンダ31
が動作しているか否かを検出する上記長さ検出器82
と、ブーム30の(旋回体20の)旋回角度を検出する
ことにより旋回モータ13が動作しているか否かを検出
する上記旋回角度検出器83と、作業台40の垂直ポス
ト32に対する首振り角度を検出することにより首振り
モータ42が動作しているか否かを検出する上記首振り
角度検出器84と、第1油圧ポンプP1と繋がる油路L
1に設けられて第1油圧ポンプP1の吐出圧を検出する
吐出圧検出器85と、コントローラ70の作動油供給遮
断制御部76とから構成される。
【0021】ここで、コントローラ70の作動油供給遮
断制御部76は、レバー51〜54からの動作指令信号
と検出器81〜84からの検出情報とに基づいて、入
力された動作指令信号に基づいてレバー51〜54のい
ずれかが操作されていることを検知しており、且つ検
出器81〜84からの検出情報に基づいて、操作されて
いるレバーに対応する油圧アクチュエータ(起伏シリン
ダ22、伸縮シリンダ31、旋回モータ13又は首振り
モータ42)の動作がほぼ停止していることを検知して
いる状態において、吐出圧検出器85からの検出情報
に基づいて第1油圧ポンプP1の吐出圧が予め定めた基
準圧に達したことを検知したときには、その操作されて
いるレバーに対応する油圧アクチュエータへの作動油供
給を遮断するようになっている。この作動油供給の遮断
は、具体的には、その油圧アクチュエータに対応する制
御バルブを中立位置に駆動することにより行う。ここ
で、上記基準圧は各油圧アクチュエータに対応して設定
されており、それぞれ作業台40が建物の壁面等に押し
付けられた場合でも作業台40やブーム30が過負荷状
態になって破損することのない値が定められている。
【0022】この作動油供給遮断制御部76における制
御を図4に示すフローを用いて説明する。ここでは本高
所作業車1を用いて建物壁面の補修工事を行う際、ブー
ム30を所要の起伏角度まで起仰させた状態から伸縮レ
バー52を操作してブーム30を伸長させている場合に
おいて、誤って作業台40を建物の壁面に当接させてし
まったうえ(これにより伸縮シリンダ31の動作はほぼ
停止した状態となる)、更にブーム30を伸長させる操
作を維持している場合を想定して説明する。
【0023】コントローラ70の作動油供給遮断制御部
76は、先ずステップS1において、レバー51〜54
のいずれかがが現在操作中であるか否かを判断する。そ
して、いずれのレバーも現在操作中でないと判断したと
きには通常の制御に戻り、いずれかのレバーが現在操作
中であると判断したときにはそのレバーを認識しつつス
テップS2に進む。ここでは伸縮レバー52が現在操作
中であるのでステップS2に進む。
【0024】ステップS2では、検出器81〜84から
の検出情報に基づいて、現在操作中であるレバー(ここ
では伸縮レバー52)に対応する油圧アクチュエータ
(ここでは伸縮シリンダ31)の動作がほぼ停止した状
態にあるか否かを判断する。そして、現在操作中である
レバーに対応する油圧アクチュエータの動作がほぼ停止
した状態でない(動作中である)と判断したときには通
常の制御に戻り、現在操作中であるレバーに対応する油
圧アクチュエータの動作がほぼ停止した状態であると判
断したときにはステップS3に進む。ここでは伸縮シリ
ンダ31の動作はほぼ停止した状態であるのでステップ
S3に進む。
【0025】ステップS3では、吐出圧検出器85によ
り検出される第1油圧ポンプP1の吐出圧が上昇して予
め定めた基準圧(ここでは伸縮シリンダ31に対応して
定められた基準圧)に達したか否かを判断する。そし
て、第1油圧ポンプP1の吐出圧が基準圧に達していな
いと判断したときには通常の制御に戻り、第1油圧ポン
プP1の吐出圧が基準圧に達したと判断したときには、
ステップS1において操作状態であると判断されたレバ
ーに対応する油圧アクチュエータ(ここでは伸縮シリン
ダ31)に繋がる制御バルブ(ここでは制御バルブV
2)を中立位置に駆動してその油圧アクチュエータ(伸
縮シリンダ31)への作動油供給を遮断する。これによ
り操作中であるレバーに対応する油圧アクチュエータ
(ここでは伸縮シリンダ31)内の圧力は基準圧以上に
はならず、作業台40やブーム30が過負荷状態になっ
てもこれら作業台40及びブーム30は破損に至らな
い。
【0026】また、コントローラ70の作動油供給遮断
制御部76は、上記のように操作中のレバーに対応する
油圧アクチュエータへの作動油供給を遮断する際には、
操作ボックス50内に備えられた警報ランプ91を点灯
させるとともに、同じく操作ボックス50内に備えられ
た警報スピーカ92より警報音或いは警報メッセージを
発生させるようになっている(図3及び図1参照)。こ
れにより作業台40上の作業者Mは作業台40又はブー
ム30が過負荷状態になったためにブーム30の動作が
規制されたことを認識することができ、必要な対応策を
迅速に講じることができる。
【0027】ところで、起伏シリンダ22と伸縮シリン
ダ31については、それぞれのピストンロッドがシリン
ダチューブに対するストロークエンド(全伸状態におけ
るエンド又は全縮状態におけるエンド)に至ったときに
は、対応するレバー(起伏レバー51又は伸縮レバー5
2)が操作されているにも拘わらず、その油圧アクチュ
エータ(起伏シリンダ22又は伸縮シリンダ31)は動
作限界状態となり、伸縮動作はほぼ停止した状態となっ
て第1油圧ポンプP1の吐出圧が上昇する。しかし、こ
れは動作限界状態であって作業台40を建物の壁面に押
し付けたときのような過負荷状態ではないので、これら
両状態は区別する必要がある。
【0028】このため本安全装置においては、コントロ
ーラ70の作動油供給遮断制御部76は、起伏角度検出
器81により検出されるブーム30の起伏角度に基づい
て起伏シリンダ22がストロークエンドに達している状
態を検出し、或いは長さ検出器82により検出されるブ
ーム30の長さに基づいて伸縮シリンダ31がストロー
クエンドに達している状態を検出しているときには、上
記,の条件が満たされていても吐出圧検出器85か
らの検出情報は無視しての判断(図4におけるステッ
プS4の判断)は行わないようになっている。これによ
り、起伏シリンダ22又は伸縮シリンダ31がストロー
クエンド(動作限界)に至ることにより上記,の状
態を招来した場合には、上記過負荷状態におけるような
作動油供給遮断は行われず、油圧アクチュエータの動作
限界時においてなされる本体的な処置(例えばリリーフ
バルブによる作動油のリリーフなど)は影響を受けな
い。
【0029】このように、本高所作業車1に備えられた
安全装置においては、各油圧アクチュエータ(起伏シリ
ンダ22、伸縮シリンダ31、旋回モータ13又は首振
りモータ42)の動作指令信号を出力するレバー51〜
54のいずれかが操作されているにも拘わらず、その操
作されているレバーに対応する油圧アクチュエータの動
作がほぼ停止している場合には、第1油圧ポンプP1の
吐出圧が上昇して予め定めた基準圧に達したときに、そ
の油圧アクチュエータへの作動油供給が遮断される。こ
のためレバー51〜54の操作を誤って作業台40を建
物の壁面等に押し付けてしまったような場合であって
も、作業台40を壁面等に押し付けている油圧アクチュ
エータ内の圧力は基準圧以上にはならず、作業台40や
ブーム30が過負荷状態になって破損に至る事態が防止
される。また同時に、作業台40を押し付けられた建物
側の破損も防止される。
【0030】また、前述のように基準圧が各油圧アクチ
ュエータに対応して定められているのであれば、油圧ア
クチュエータそれぞれの特性に応じた適正な基準圧に基
づいて作動油供給の遮断を行うことができるので、各油
圧アクチュエータの性能を低下させることがない。ま
た、このような構成であれば、油圧アクチュエータそれ
ぞれに作用する圧力を検出して作動油供給遮断を行うよ
りも圧力検出器が少なくて(1つで)済むという利点も
ある。
【0031】これまで本発明に係る高所作業車の好まし
い実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上
述のものに限定されない。例えば、上記実施形態におけ
るブームは伸縮式のブームであったが、これは屈伸式の
ブームであってもよい。また、ブームは必ずしも走行体
に対して旋回できるものでなくてもよい。また、油圧ア
クチュエータが動作限界に達した状態を検出する手段に
はブーム30の起伏角度を検出する起伏角度検出器81
とブーム30の長さを検出する長さ検出器82をそのま
ま流用したが、ストロークエンドに至ったときにピスト
ンロッドに押圧されて検出信号を発するリミットスイッ
チ(或いはストロークエンドに至ったピストンロッドを
検出して信号を発する光センサ)等を別途設けるように
してもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る高所
作業車の安全装置においては、各油圧アクチュエータの
動作指令信号を出力する指令手段が操作されているにも
拘わらず、その指令手段に対応する油圧アクチュエータ
の動作がほぼ停止している場合には、油圧ポンプの吐出
圧が上昇して予め定めた基準圧に達したときに、その油
圧アクチュエータへの作動油供給が遮断される。このた
め指令手段の操作を誤って作業台を建物の壁面等に押し
付けてしまったような場合であっても、作業台を壁面等
に押し付けている油圧アクチュエータ内の圧力は基準圧
以上にはならず、作業台や移動機構が過負荷状態になっ
て破損に至る事態を防止することができる。また同時
に、作業台を押し付けられた建物側の破損を防止するこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る安全装置を備えた高所作業車にお
ける制御系統を示すブロック図である。
【図2】この高所作業車の側面図である。
【図3】作業台に設けられた操作ボックスの外観を示す
斜視図である。
【図4】コントローラの作動油供給遮断制御部における
制御の流れを示すフローである。
【符号の説明】
1 高所作業車 10 走行体 13 旋回モータ(油圧アクチュエータ) 20 旋回体 22 起伏シリンダ(油圧アクチュエータ) 30 ブーム 31 伸縮シリンダ(油圧アクチュエータ) 40 作業台 51 起伏レバー(指令手段) 52 伸縮レバー(指令手段) 53 旋回レバー(指令手段) 54 首振りレバー(指令手段) 70 コントローラ 71 ブーム制御部(作動油供給制御手段) 76 作動油供給遮断制御部(作動油供給遮断手段) 81 起伏角度検出器(動作検出手段) 82 長さ検出器(動作検出手段) 83 旋回角度検出器(動作検出手段) 84 首振り角度検出器(動作検出手段) 85 吐出圧検出器(吐出圧検出手段) V1〜V4 制御バルブ(作動油供給制御手段、作動
油供給遮断手段) P1 第1油圧ポンプ(油圧ポンプ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行体と、前記走行体上に設けられた複
    数の動作自由度を有する移動機構と、前記移動機構の先
    端部に取り付けられた作業台と、前記移動機構を前記各
    動作自由度ごとに動作させる複数の油圧アクチュエータ
    と、前記各油圧アクチュエータの動作指令信号を出力す
    る指令手段と、前記指令手段より出力された前記動作指
    令信号に基づいて油圧ポンプより吐出された作動油を前
    記各油圧アクチュエータへ供給する制御を行う作動油供
    給制御手段とを備えた高所作業車の安全装置であって、 前記各油圧アクチュエータが動作しているか否かを検出
    する動作検出手段と、 前記油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段と、 前記動作指令信号の出力に基づいて前記指令手段が操作
    されていることを検知しており、且つ前記動作検出手段
    からの検出情報に基づいて前記操作されている指令手段
    に対応する前記油圧アクチュエータの動作がほぼ停止し
    ていることを検知している状態において、前記吐出圧検
    出手段からの検出情報に基づいて前記油圧ポンプの吐出
    圧が予め定めた基準圧に達したことを検知したときに、
    前記操作されている指令手段に対応する前記油圧アクチ
    ュエータへの作動油供給を遮断する作動油供給遮断手段
    とを備えたことを特徴とする高所作業車の安全装置。
  2. 【請求項2】 前記油圧アクチュエータの動作限界状態
    を検出する動作限界検出手段を備え、 前記作動油供給遮断手段は、前記動作限界検出手段によ
    り前記油圧アクチュエータが動作限界に達していること
    が検出されているときには前記吐出圧検出手段からの検
    出情報を無視するようになっていることを特徴とする請
    求項1記載の高所作業車の安全装置。
  3. 【請求項3】 前記基準圧は前記各油圧アクチュエータ
    に対応して定められていることを特徴とする請求項1又
    は2記載の高所作業車の安全装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115010058A (zh) * 2022-05-24 2022-09-06 燕山大学 具有调平功能的空中作业平台及其调姿方法

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CN115010058A (zh) * 2022-05-24 2022-09-06 燕山大学 具有调平功能的空中作业平台及其调姿方法

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