JP2002321295A - ポリイミド複合管状物及びその製造方法 - Google Patents

ポリイミド複合管状物及びその製造方法

Info

Publication number
JP2002321295A
JP2002321295A JP2001129991A JP2001129991A JP2002321295A JP 2002321295 A JP2002321295 A JP 2002321295A JP 2001129991 A JP2001129991 A JP 2001129991A JP 2001129991 A JP2001129991 A JP 2001129991A JP 2002321295 A JP2002321295 A JP 2002321295A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
polyimide
tubular article
thin film
film layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001129991A
Other languages
English (en)
Inventor
Masafumi Matsumura
将文 松村
Aki Sasaki
亜樹 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IST Corp Japan
Original Assignee
IST Corp Japan
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IST Corp Japan filed Critical IST Corp Japan
Priority to JP2001129991A priority Critical patent/JP2002321295A/ja
Publication of JP2002321295A publication Critical patent/JP2002321295A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電磁誘導発熱方式により発熱させても、ポリイ
ミド層と金属層が高温定着時にも高い密着強度を持ち、
かつ高速回転しても高耐久性を持ち、十分な定着温度が
得られるポリイミド複合管状物とその製造方法を提供す
る。 【解決手段】複合管状物10は、基材がガラス転移温度が
250℃以上300℃未満のポリイミド樹脂層1であ
り、外層に金属薄膜層2が一体成形されている。最表層
にはフッ素樹脂などの離型層3を形成してもよい。その
製法は、成形用芯体の外面に、ガラス転移温度が250
℃以上300℃未満のポリイミド樹脂の前駆体液を成形
し、予備乾燥または第1イミド転化させ、前記予備乾燥
または半硬化ポリイミド前駆体成形外面に金属薄膜層を
形成し、しかる後に第2イミド転化を進行させて、ポリ
イミド管状物の外層に金属薄膜層を一体成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリイミド複合管状
物とその製造方法に関するものである。詳しくは複写機
やプリンターなどに使用され、ポリイミド樹脂前駆体か
らイミド転化させて得られるポリイミド複合管状物とそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリイミド樹脂は優れた耐熱性、寸法安
定性、機械的特性および化学的特性を有しており、その
用途としては複写機やレーザービームプリンターなどの
熱定着ベルトやトナー画像の中間転写ベルトなど広い分
野で使用されている。その用途の一例として複写機やレ
ーザービームプリンターなどの熱定着ベルトが挙げられ
る。
【0003】ここで、複写機やレーザービームプリンタ
ーの定着部品として使用されるポリイミド複合管状物に
ついて例を挙げて説明する。電子写真技術を利用した複
写機やレーザービームプリンターにおいては、複写紙や
転写紙上に形成したトナー像を定着するための定着装置
として熱ローラー方式すなわち、加熱機構を有する定着
ローラーとこれに圧接した加圧ローラーの両ローラーの
間にトナー像が形成された複写紙を順次送り込み、トナ
ーを加熱溶融させ、トナー像を複写紙上に定着させる方
式がある。また定着時の電気エネルギーを少なくする方
法、あるいは電源を入れてから複写するまで待ち時間を
短縮するための方法として、オンデマンド方式と呼ばれ
ている方法がある。この方法は、ポリイミド樹脂管状物
を使用したベルト定着方式に技術開発が進められ、図5
に示すようにポリイミド樹脂管状物61の内側にセラミ
ックスヒーター63及びフイルムガイド62を備え、ヒ
ーター63と圧接した加圧ロール64の間にトナー像6
7を形成した複写紙66を順次送り込みながら、トナー
67を加熱溶融させ、トナー像を複写紙上に定着する方
法に変わってきている。図5において、65はサーミス
タ、68は定着物、69は加圧ロールの芯金、Nはニッ
プ点である。
【0004】さらに近年、省エネルギー化、複写速度の
高速化、待ち時間ゼロなどの要求により、ポリイミド樹
脂フイルムの表面に金属薄膜層を設けその金属層を電磁
誘導作用により発熱させ、トナー像を複写紙に熱定着さ
せる方法が提案されている(例えば特開2000−18
8177号)。
【0005】このような電磁誘導発熱作用を利用したト
ナー定着装置に使用するためのポリイミド複合管状物に
おいて、ポリイミド樹脂フイルムに金属薄膜層を積層す
る方法としては、接着剤を用いて金属箔を貼り合わせる
ラミネート法やスパッタリング法、イオンプレーティン
グ法、蒸着法、無電解めっき法、ダイレクトメタラリゼ
ーション法などによって直接あるいは間接的に金属層を
ポリイミド層に積層する方法がある。特に、ダイレクト
メタラリゼーション法は、低コストでの量産が可能な点
から注目されている。
【0006】しかしながら、前記のトナー定着用ポリイ
ミド管状物は電磁誘導作用により瞬間的に急激に金属層
のみが発熱させられるために、膨張率の異なるポリイミ
ドフイルム層と金属層の接着力が十分なものが得られて
おらず、剥離してしまう問題がある。また銅箔や銅板に
直接ポリイミド前駆体液を塗布しイミド転化させたもの
は、銅がポリイミド樹脂内へ拡散を起こすために密着強
度が低下することが明らかにされている。
【0007】上記の問題を解決する方法として、ポリイ
ミド樹脂に銅層を形成する際に樹脂と銅層との中間にニ
ッケルなどの金属を形成する方法(特開昭63−286
580号公報等)、あるいはあらかじめポリイミド前駆
体液に金属粉末を混合させイミド転化後フイルム表面に
突出する金属紛を核に無電解めっき、及び電解めっきを
行いポリイミドフイルムと金属層を積層する方法(特開
平7−216225号公報)など提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のいずれ
の方法もポリイミド層と、金属層の接着力が満足なもの
が得られておらず、常温と200℃の定着温度のヒート
サイクル条件下で数十万枚の複写耐久性及び高速回転に
必要な十分な機械的強度が要求される電磁誘導発熱定着
方式に使用できるポリイミド樹脂製ベルトは実現されて
いない。特に極端に熱膨張率の異なるポリイミドと金属
層との接着力の要求特性において十分な複合管状物は開
発されていない。
【0009】本発明は前記従来の問題を解決するため、
ポリイミド層と金属層が高温定着時にも高い密着強度を
持ち、かつ高速回転においても高耐久性を持ち、電磁誘
導発熱方式で十分な定着温度が得られるポリイミド複合
管状物とそれを安定的かつ容易に製造する方法を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成させるた
めに本発明のポリイミド複合管状物は、ガラス転移温度
が250℃以上300℃未満のポリイミド樹脂製管状物
の外層に金属薄膜層が一体成形されていることを特徴と
する。
【0011】前記金属薄膜層の厚みは1〜50μmの範
囲であることが好ましい。
【0012】また前記金属薄膜層の外層に、さらにシリ
コーンゴム層、フッ素ゴム層及びフッ素樹脂層から選ば
れる少なくとも一つの層が積層されていることが好まし
い。
【0013】次に本発明のポリイミド複合管状物の製造
方法は、成形用芯体の外面に、ガラス転移温度が250
℃以上300℃未満のポリイミド樹脂の前駆体液を成形
し、予備乾燥または第1イミド転化させ、前記予備乾燥
または半硬化ポリイミド前駆体成形外面に金属薄膜層を
形成し、しかる後に第2イミド転化を進行させて、ポリ
イミド樹脂製管状物の外層に金属薄膜層を一体成形する
ことを特徴とする。
【0014】前記方法においては、半硬化ポリイミド前
駆体成形体外面に金属薄膜層を形成させる手段が、金属
蒸着、スパッタリング、ダイレクトメタラリゼーショ
ン、無電解めっきおよび電気めっきから選ばれる少なく
とも一つの手段であることが好ましい。
【0015】また、前記第2イミド転化を、円筒状内金
型と円筒状外金型との間に狭接し、圧縮成形して行うこ
とが好ましい。
【0016】また、予備乾燥または第1イミド転化が、
厚み収縮率65%以上90%以下の範囲であることが好
ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。
【0018】図1は本発明の一実施の形態の複合管状物
10の断面図である。同図において、基材であるポリイ
ミド管状物1の外層に金属薄膜層3が一体成形されてい
る。一体成形は、半硬化ポリイミド前駆体成形外面に金
属薄膜層を形成し、しかる後にイミド転化を進行させる
ことにより実現できる。
【0019】発熱用金属薄膜層2の形成方法は、電気め
っき、イオンスパッタリング、蒸着、無電解めっき、ダ
イレクトメタラリゼーション、低温溶融金属槽への浸漬
など種々の方法が利用できる。2〜10μmの厚さの金
属薄膜を得るためには、電気めっき方法は安価で簡単な
方法で好ましい。
【0020】またポリイミド系管状物の発熱用金属薄膜
層2の外層には、シリコーンゴム層、フッ素ゴムあるい
はフッ素樹脂層のいずれか一つの離型層3が積層されて
いることが好ましい。離型層3として、シリコーンゴ
ム、フッ素ゴムあるいはフッ素樹脂などを使用すること
ができる。これらの材料のいずれか一つの材料が積層さ
れていると、トナー定着時に溶融したトナーがポリイミ
ド管状物の最外表面に付着し複写紙に再転写(オフセッ
ト現象)することを防止できるので好ましい。またシリ
コーンゴム層はカラートナーの定着において基本色の溶
融したトナー像を混色させるために、シリコーンゴムの
弾力性が有用であり、好ましい材料である。シリコーン
ゴム層の厚みは50〜500μの厚さが好ましい。シリ
コーンゴムと同様にフッ素ゴムも使用できる。またフッ
素樹脂材料の種類は特に限定するものではなくポリテト
ラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチ
レン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロ
プロピレン共重合体(FEP)が単体でまた混合体で使
用することができる。PFAは耐熱性、及び耐久性の面
から好ましい材料である。フッ素樹脂層の平均厚みも1
0〜30μmの範囲が好ましい。また、これらの材料の
チューブを被覆することもできる。
【0021】本発明の複合管状物は、電磁誘導作用によ
って前記金属薄膜層2が発熱する方式の定着装置に有用
である。この原理の一例を図2を用いて説明する。電磁
誘導発熱装置20は、鉄心(磁心)21の突起部に電源
に接続する励磁回路22からワークコイル(巻線)23
に高周波電力を流すようになっている。これにより、金
属薄膜層2にジュール熱が発生する。すなわち、電磁誘
導作用は前記複合管状物に隣接した高周波電源により交
番磁束を発生させ、管状物表面の金属薄膜部分のみを発
熱させるものであり、前記金属薄膜の材料が非磁性体で
あれば金属薄膜の厚みが2〜10μmの範囲が好まし
く、また磁性体材料であると2〜100μmの厚い方が
好ましい。高周波電磁誘導発熱を利用する場合は、発生
周波数は1〜100kHzの範囲を用いることができ、
20〜40kHzの範囲が実用的である。本発明は高周
波誘導発熱に限定されるものではなく、商用波数の50
Hzまたは60Hz以上前記高周波の領域までの範囲で
使用できる。
【0022】以下に本発明の複合管状物及びその製造方
法について代表的な実施の形態に従って説明する。本発
明のポリイミド樹脂製管状物は、芳香族テトラカルボン
酸成分と芳香族ジアミン成分を極性有機溶媒中で、重合
させてなるポリイミド前駆体液を製造した後、このポリ
イミド前駆体液を公知の管状物製造方法に従って、円筒
状金型の外面に塗布し予備乾燥する。次いで、該予備乾
燥物の外表面にダイレクトメタラリゼーション法で金属
薄膜層を形成させ、さらに電気めっきして金属薄膜を積
層し、その後高温加熱してイミド転化を行う方法により
複合管状物を製造することができる。その後、該複合管
状物に、シリコーンゴム、フッ素ゴムあるいはフッ素樹
脂などの離型層を積層することができる。ここで、ダイ
レクトメタラリゼーション法について説明する。非導電
体表面にめっきを施す場合は、通常、無電解めっきが行
われるが、ダイレクトメタラリゼーション法は、これに
代わる方法であり、非導電体の表面改質技術を利用して
樹脂表面を金属化する方法である。例えば、ポリイミド
樹脂の表面をKOH水溶液で処理して、樹脂表面にカチ
オン交換基であるカルボキシル基を形成させ、次いでイ
オン交換反応により金属イオンを吸着させた後、前記金
属イオンを還元して樹脂表面を金属化することができ
る。
【0023】前記芳香族テトラカルボン酸成分の代表例
としては次のようなものが上げられる。ピロメリット酸
二無水物、3,3',4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸二
無水物、3,3',4,4'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸
二無水物、2,3,4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水
物、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、
2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無
水物、あるいはこれらテトラカルボン酸エステル、上記
各テトラカルボン酸類の混合物でも良い。
【0024】一方、芳香族ジアミン成分としては特に制
限はなく、パラフェニレンジアミン、メタフェニレンジ
アミン、4,4'−ジアミノジフェニルエーテル、4,4'−ジ
アミノフェニルメタン、ベンジジン、3,3'−ジアミノジ
フェニルメタン、3,3'−ジメトキシベンチジン、4,4'ジ
アミノジフェニルプロパン、2,2−ビス〔4-(4−アミノ
フェノキシ)フェニル〕プロパンなどが挙げられる。
【0025】本発明で使用されるガラス転移温度が25
0℃以上300℃未満のポリイミド樹脂は、上記した芳
香族カルボン酸成分あるいはその混合物と芳香族ジアミ
ン成分あるいはその混合物を組み合わせることにより製
造することができる。
【0026】本発明の方法においてはポリイミド前駆体
が有機極性溶媒に溶解している組成物(原料)を用いて
管状物を製作する。有機極性溶媒としては、ジメチルア
セトアミド、ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−
ピロリドン、フェノール類などが挙げられる。これらの
有機極性溶媒にはキシレン、ヘキサン、トルエンなどの
炭化水素類などを混合することもできる。
【0027】また、芳香族テトラカルボン酸成分と芳香
族ジアミン成分とを有機極性溶媒中で重合させて得られ
たポリイミド前駆体液の中に必要に応じて窒化ホウ素、
アルミナ、炭化珪素、シリカ、酸化チタン、金属粉末な
どの熱伝導改良剤などを混合しても良い。熱伝導性フィ
ラーの形状は球状、鱗片状、繊維状のいずれも使用でき
るが、管状物表面の平滑性を確保するために球状である
ことが好ましい。さらに好ましくは、平均粒径1〜20
ミクロンの球状粒子を挙げることができる。
【0028】前記した本発明のポリイミド複合管状物に
よれば、ポリイミド前駆体液を円筒型芯体の外型表面に
一定の厚みにキャスト成形し、予備乾燥させ、次いでイ
ミド転化させる前に金属薄膜をダイレクトメタラリゼー
ション法等の方法で形成させ、その後イミド転化を行
う。
【0029】また金属薄膜の厚みが1〜50μmの範囲
であると電磁誘導作用により十分な定着温度を確保で
き、電力量の削減、同時に待ち時間ゼロで複写が可能に
なる。またポリイミド系管状物の金属薄膜層の外層に、
シリコーンゴム層、フッ素ゴム層あるいはフッ素樹脂層
のいずれ一つが積層されていると、トナー定着時に溶融
したトナーがポリイミド管状物の表面に付着し複写紙に
再転写(オフセット現象)することを防止できる。また
シリコーンゴム層はカラートナーの定着において基本色
の溶融したトナー像を混色させるためにシリコーンゴム
の弾力性が有用であり好ましい材料である。シリコーン
ゴム層の厚みは50〜500μmの厚さが好ましい。ま
たフッ素樹脂材料の種類は特に限定するものではなくP
TFE、PFA、FEPが単体でまた混合体で使用する
ことができる。PFAは耐熱性、及び耐久性の面から好
ましい材料である。フッ素樹脂層の厚みも10〜30μ
mの厚さが好ましい。またこれらの材料のチューブを被
覆することもできる。
【0030】本発明の好ましい第1のイミド転化工程の
熱処理条件は、約120℃で60分間、その後200℃
で20分間加熱処理することであり、また、厚み収縮率
が65〜90%、好ましくは70〜85%になるまでイ
ミド転化を進行させることが好ましい。しかしながらポ
リイミド前駆体の種類、溶媒の種類、固形分濃度、ある
いは金型の材質、熱膨張率、2つの金型の組合わせなど
の条件によって温度条件は異なる。前記において厚み収
縮率のほかにポリイミドの半硬化状態を確認する方法と
して、イミド転化率を赤外吸収スペクトル分析(IR)
によって確認することができる。また簡単な方法ではポ
リイミド半硬化物中の溶媒の残留量の測定などでも確認
できる。
【0031】図4は、成形用芯体の外周上でポリイミド
前駆体液成形物の第1のイミド転化工程を終了させ、外
層に金属薄膜層を形成して複合管状物中間体33を形成
した後、前記複合管状物中間体33を内金型31の表面
に配置し、外金型32を挿入していく状態を示した一部
切り欠き斜視図である。矢印34は外金型32の挿入方
向である。その後、第2のイミド化工程を進める。30
は前記第2のイミド化工程に使用する加熱成形(挟接)
装置である。
【0032】本発明の製造方法で使用する円筒状金型
は、熱膨張率の異なる金型2個(外金型と内金型)を1
組として使用する。第2のイミド化工程では、第1のイ
ミド化工程よりさらに高温で熱処理する。内金型の熱膨
張率が外金型の熱膨張率より大きくなるように両金型材
料を選択することにより、第2のイミド化工程で、外層
に金属薄膜層を形成した半硬化状管状物中間体を2つの
金型間に挟接させながら、すなわち、両金型により前記
中間体に半径方向に適度の圧縮荷重を付与しながらイミ
ド転化反応を完了させることができる。したがって、圧
縮成形を行うことができる。
【0033】例えば、アルミニウム製内金型(線膨張係
数23.6×10−6)と鉄製外金型(線膨張係数1
1.4×10−6)を使用して本発明を実施することが
できる。内金型の外側に前駆体液を塗布し第1のイミド
転化を行なう場合には、アルミニウム製内金型の外表面
に前駆体液を塗布し、第1のイミド転化の熱処理条件で
所定の半硬化管状物が得られるまでイミド転化を進行さ
せてもよい。その後、表面に金属層を形成して複合管状
物中間体33を得る。その後、アルミニウム製内金型の
外側に鉄製外金型を挿入し、イミド転化の完結温度まで
加熱して第2のイミド転化を行なう。この場合、アルミ
ニウム製内金型の外径と鉄製外金型の内径を、イミド転
化を完結するための最高温度、それぞれの金型材料の線
膨張係数、さらにポリイミド管状物の厚みなどから算出
した所定のサイズに加工しておく。これにより、イミド
転化の温度を段階的に上げ加熱することによってアルミ
ニウム製内金型と鉄製外金型の間隙はその熱膨張率の差
によって徐々に小さくなって行き、ポリイミド半硬化管
状物は両金型間に挟接されたままイミド転化して行く。
したがって、ポリイミド樹脂層と金属薄膜層との一体化
がより高くなる。
【0034】半硬化管状物を2つの金型の間隙で挟接さ
せるための、常温時の両金型のサイズは前述のように金
型の材質、金型の組合わせ、イミド転化温度、前駆体の
種類、管状物の厚みなどの要素から算出しあらかじめ設
定することができる。
【0035】円筒状金型は上記の例に限定されず一般的
な金属材料が用いられる。金型材料としてはアルミニウ
ム、ジュラルミン、鉄、ステンレス、ニッケルなどが有
用でありこれら金属材料の中で熱伝導率の異なる材料を
用いて本発明の金型に使用できる。金型の内面あるいは
外面など、ポリイミド前駆体液あるいはポリイミド管状
物が接する面はメッキ、研磨、ホーニング加工などによ
って平滑に仕上げたものを使用することができる。また
ポリイミド管状物の用途に応じポリイミド前駆体液ある
いはポリイミド管状物が接する金型表面を、あらかじめ
所定の規格に仕上げたものを使用することができる。こ
のとき、ポリイミド管状物の使用目的に応じて、内金型
の外表面と外金型の内表面とをそれぞれ異なる状態に仕
上げておくこともできる。
【0036】金型表面を所定の粗さにあらかじめ加工し
た金型で成形し、その金型表面の形状を転写させた管状
物は、その管状物を回転駆動する場合のスリップを防止
するなどの効果を発揮させることができる。
【0037】また、鏡面形状を持つ2つの金型表面で挟
接して得られたポリイミド管状物の表面は、ポリイミド
中に微粒子状フィラーを混合したものであっても、その
表面は極めて平滑で優れた表面粗度を有する。
【0038】また金型のポリイミド前駆体液が接する部
分は離型性を良くするためにシリコン樹脂、フッ素樹脂
あるいはセラミックなどの離型剤を塗布することもでき
る。
【0039】
【実施例】以下に実施例を用いて、本発明をさらに具体
的に説明する。
【0040】(実施例1)外径が35mm、長さ500
mm、厚み3mmの円筒状アルミニウム製金型を用意し
た。この金型の表面に酸化けい素コーティング剤を塗布
・焼付けして酸化けい素の被膜を形成させた。
【0041】次に3,3',4,4'−ベンゾフェノンテトラカ
ルボン酸二無水物と4,4'−ジアミノフェニルメタンをN
−メチル−2−ピロリドン中で重合させた粘度1500
ポアズのポリイミド前駆体溶液中に、前記金型を400
mm部分まで浸漬し、前記溶液を付着させた。これを溶
液中から引き上げ、内径36.5mmのリング状ダイス
を前記金型の上部から挿入し走行させ、前記金型の表面
に750μmの厚みのポリイミド前駆体液をキャスト成
形した。
【0042】しかる後、第1のイミド転化工程として、
120℃のオーブン中で60分間乾燥後、200℃で3
0分間保持し、次いで冷却した後、金型と管状物を分離
して予備乾燥または半硬化状態のポリイミド管状物中間
体を得た。なお、この予備乾燥状態のポリイミド管状物
の端部を切り取り、400℃で60分間イミド転化処理
した試料のガラス転移温度は275℃であった。また、
予備乾燥または半硬化状態のポリイミド管状物中間体の
厚み縮小率は81%であった。
【0043】次に前記ポリイミド管状物を、50℃で5
モルのKOH溶液に5分間浸漬後、水洗した。その後、
0.05モルのNiSO4溶液に1分間浸漬後、水洗お
よび0.01モルのNaBH4溶液に5分間浸漬する工
程を5回繰返し、ポリイミド表面にニッケル層を形成し
た。さらにその後、電気めっきを行なった。電気めっき
液の条件は、次のとおりである。 (1)CuSO4:0.1M (2)エチレンジアミン:0.3M (3)(NH42SO4:1.5M (4)グリシン:0.3M また、めっき条件は、次のとおりである。 (1)PH:5 (2)めっき液温度:25℃ (3)電流:3.8A (4)処理時間:30分 次に、電気めっきした管状物をめっき槽から取り出し、
水洗後、前記した円筒状アルミニウム製金型を挿入し、
更にこれを内径35.1mm、長さ500mm、厚み1
mmのステンレス製パイプに挿入して、管状物が内型と
外型との間で狭接された状態で、第2イミド転化工程と
して、320℃で40分間、400℃で20分間加熱し
てポリイミド前駆体液のイミド転化を完了させた。第2
イミド転化工程では、イミド転化反応とともに、圧縮加
熱成形ができた。オーブンから取り出し冷却した後、金
型と管状物を分離し目的とする複合管状物を製作した。
この複合管状物の内径は35mm、長さは350mmで
あった。また、金属薄膜層を含む複合管状物の総厚みは
80μm、金属銅のめっき厚みは5μm、ポリイミド樹
脂層の厚みは75μmであった。この複合管状物の表面
粗度はRz0.7μmであった。
【0044】この複合管状物を切り開き平面状の電磁誘
導加熱プレートに載せ20KHzの周波数で印加したと
ころ、印加電圧に応じて複合管状物の表面温度を任意に
制御することができた。更に、印加電圧を変えて複合管
状物の表面温度を350℃まで昇温させ、次いで冷却し
て昇温と冷却のヒートサイクルを繰り返したが金属銅層
とポリイミド樹脂層の剥離はまったく生じなかった。
【0045】(実施例2)実施例1と同様の方法によ
り、ポリイミド樹脂層の表面に銅めっき処理した複合管
状物を作製した。得られた複合管状物の内径は35m
m、長さは350mmであった。また、金属薄膜層を含
む管状物の総厚みは80μm、金属銅のめっき厚みは5
μm、ポリイミド樹脂層の厚みは75μmであった。こ
の複合管状物の表面粗度はRz0.7μmであった。
【0046】前記複合管状物に外径35mmのステンレ
スパイプを挿入し、下部をマスキング後、フッ素樹脂プ
ライマー液(デュポン社製:「テフロン(登録商標)」
855−003)に浸漬し、4μmの厚みにコーティン
グした。その後200℃の温度で30分間乾燥し再び常
温まで冷却した。
【0047】次いでPTFEディスパーション(デュポ
ン社製855−510)に浸漬し引き上げ10μmの厚
みにコーティングし200℃で10分、320℃で40
分、400℃で20分間加熱し、前記複合管状物の表面
に焼成されたPTFE樹脂がコーティングされた複合管
状物を得た。この複合管状物の内径は35mmでPTF
E樹脂を含む総厚みは94μmであり、複合管状物の表
面粗度はRz0.5μmであった。
【0048】このポリイミド管状物を図3の電磁誘導発
熱装置を有する定着機に組み込み、毎分12枚の複写速
度でモノクロ複写の通紙耐久テストを行った結果、20
万枚の通紙耐久性が得られた。図3において、41は複
合管状物、42は電磁誘導発熱装置、43は加圧ロー
ル、44は複写紙、45はトナー像、46はフッ素樹脂
コーティング層、48は発熱用金属薄膜層、50はポリ
イミドベース層、51はバックアップ支持体、52は擢
動バックアップパッド、53は加圧ロール芯金である。
【0049】(比較例)実施例1と同様に、酸化けい素
膜を被覆した円筒状アルミニウム製金型の外表面に、3,
3',4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とパラ
フェニレンジアミンをN−メチル−2−ピロリドン中で
重合させた粘度1500ポイズのポリイミド前駆体溶液
を、実施例1と同様にして750μmの厚みでキャスト
成形した。次いで、実施例1と同様にして金属薄膜層を
形成させた。この複合管状物を切り開き、平面状の電磁
誘導加熱プレートに載せ20KHzの周波数で印加した
ところ、金属薄膜とポリイミド樹脂層の剥離が生じた。
【0050】なお、このポリイミド樹脂のガラス転移温
度は335℃であった。
【0051】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明は、ポリイミ
ド層と金属層が高温定着時にも高い密着強度を持ち、な
おかつ高速回転においても高耐久性を持ち、電磁誘導発
熱方式で十分な定着温度が得られるポリイミド樹脂複合
管状物とそれを安定的かつ容易に製造する方法を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電磁誘導加熱用複合管状物
の断面図。
【図2】本発明の一実施例の電磁誘導加熱用複合管状物
を発熱させる装置の断面図。
【図3】本発明の一実施例の電磁誘導発熱装置を有する
定着機の断面図。
【図4】本発明の一実施例の第2イミド転化工程で用い
る加熱成形装置の部分切り欠き斜視図。
【図5】従来例の電磁誘導発熱装置を有する定着機の断
面図。
【符号の説明】
1 基材のポリイミド樹脂層 2 電磁誘導発熱用金属薄膜層 3 離型層 10 複合管状物 20 電磁誘導発熱装置 21 鉄心(磁心) 22 励磁回路 23 ワークコイル(巻線) 30 第2のイミド化工程に使用する加熱成形装置 31 内金型 32 外金型 33 複合管状物中間体 34 外金型の挿入方向 41 複合管状物 42 電磁誘導発熱装置 43 加圧ロール 44 複写紙 45 トナー像 46 フッ素樹脂コーティング層 48 発熱用金属薄膜層 50 ポリイミドベース層 51 バックアップ支持体 52 擢動バックアップパッド 53 加圧ロール芯金 61 ポリイミド樹脂管状物 62 フイルムガイド 63 セラミックスヒーター 64 加圧ロール 65 サーミスタ 66 複写紙 67 トナー像 68 定着物 69 加圧ロールの芯金 N ニップ点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 25/20 B32B 25/20 27/30 27/30 D 27/34 27/34 G03G 15/16 G03G 15/16 15/20 101 15/20 101 // B29K 79:00 B29K 79:00 B29L 23:00 B29L 23:00 Fターム(参考) 2H033 AA23 AA31 BA11 BA12 BA25 BE06 2H200 FA13 GB22 JC03 JC13 JC15 JC17 LC03 LC04 LC09 MA04 MA20 MC18 4F100 AB01B AB10 AK17C AK49A AK52C BA03 BA07 BA10A BA10C DD31 EH46 EH66B EH71B GB41 JA05A JL00 JL11 JM02B YY00A YY00B 4F204 AA16 AA40 AA45 AG03 AG08 FA01 FB01 FG02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス転移温度が250℃以上300℃
    未満のポリイミド樹脂製管状物の外層に金属薄膜層が一
    体成形されていることを特徴とするポリイミド複合管状
    物。
  2. 【請求項2】 前記金属薄膜層の厚みが1〜50μmの
    範囲である請求項1に記載のポリイミド複合管状物。
  3. 【請求項3】 前記金属薄膜層の外層に、さらにシリコ
    ーンゴム層、フッ素ゴム層及びフッ素樹脂層から選ばれ
    る少なくとも一つの層が積層されている請求項1または
    2に記載のポリイミド複合管状物。
  4. 【請求項4】 成形用芯体の外面に、ガラス転移温度が
    250℃以上300℃未満のポリイミド樹脂の前駆体液
    を成形し、予備乾燥または第1イミド転化させ、前記予
    備乾燥または半硬化ポリイミド前駆体成形外面に金属薄
    膜層を形成し、しかる後に第2イミド転化を進行させ
    て、ポリイミド樹脂製管状物の外層に金属薄膜層を一体
    成形することを特徴とするポリイミド複合管状物の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 半硬化ポリイミド前駆体成形体外面に金
    属薄膜層を形成させる手段が、金属蒸着、スパッタリン
    グ、ダイレクトメタラリゼーション、無電解めっきおよ
    び電気めっきから選ばれる少なくとも一つの手段である
    請求項4に記載のポリイミド複合管状物の製造方法。
  6. 【請求項6】 第2イミド転化を、円筒状内金型と円筒
    状外金型との間に狭接し圧縮成形して行う請求項4また
    は5に記載のポリイミド複合管状物の製造方法。
  7. 【請求項7】 予備乾燥または第1イミド転化が、厚み
    収縮率65%以上90%以下の範囲である請求項4〜6
    のいずれかに記載のポリイミド複合管状物の製造方法。
JP2001129991A 2001-04-26 2001-04-26 ポリイミド複合管状物及びその製造方法 Withdrawn JP2002321295A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001129991A JP2002321295A (ja) 2001-04-26 2001-04-26 ポリイミド複合管状物及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001129991A JP2002321295A (ja) 2001-04-26 2001-04-26 ポリイミド複合管状物及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002321295A true JP2002321295A (ja) 2002-11-05

Family

ID=18978441

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001129991A Withdrawn JP2002321295A (ja) 2001-04-26 2001-04-26 ポリイミド複合管状物及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002321295A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006062135A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Asahi Kasei Corp 積層体およびその製造方法
JP2006116130A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Olympus Corp 内視鏡可撓管の製造装置及びその製造方法
WO2009019961A1 (ja) * 2007-08-03 2009-02-12 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. 画像形成装置用部材

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006062135A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Asahi Kasei Corp 積層体およびその製造方法
JP4693378B2 (ja) * 2004-08-25 2011-06-01 旭化成イーマテリアルズ株式会社 積層体およびその製造方法
JP2006116130A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Olympus Corp 内視鏡可撓管の製造装置及びその製造方法
WO2009019961A1 (ja) * 2007-08-03 2009-02-12 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. 画像形成装置用部材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970002937B1 (ko) 폴리이미드복합관상물과 그 제조방법
JP5109168B2 (ja) 発熱定着ベルト及びその製造方法並びに画像定着装置
US20100021748A1 (en) Metallization process for making fuser members
US7510744B2 (en) Process for producing a resin composition and electrophotographic fixing member
US7054589B2 (en) Fixing belt having a protective layer between a metal heating layer and a releasing layer, manufacturing method thereof, and electromagnetic induction heat-fixing device using the fixing belt
JP4051900B2 (ja) 金属薄膜を有する耐熱性樹脂フィルム及びその製造方法、無端状ベルト及びその製造方法並びに画像形成装置
JPH04166966A (ja) 熱定着装置
JP3745994B2 (ja) 複合管状物及びその製造方法
JP3305467B2 (ja) シームレス樹脂フィルム及びその製造方法
JP2002321295A (ja) ポリイミド複合管状物及びその製造方法
KR20010109201A (ko) 적층 필름, 정착 필름 및 이를 사용한 화상 가열 장치
JP2005199615A (ja) 両面導体ポリイミド積層体の連続製造方法
JP3305121B2 (ja) ポリイミド管状物の製造方法及び製造装置
JP4071651B2 (ja) 複合ベルト及びその製造方法
JP4798853B2 (ja) シームレスベルト及びその製造方法
JP4186447B2 (ja) 樹脂組成物の製造方法
JP2002210846A (ja) 複合管状物及びその製造方法
JP2004068148A (ja) 定着ベルトおよび像加熱定着装置
JP2002082550A (ja) 電磁誘導発熱用定着ベルト及び転写定着ベルト
JP4548048B2 (ja) 定着装置、定着ベルト及び定着ベルトの製造方法
JP2001215821A (ja) 定着ベルト及びその製造方法
JP2005121975A (ja) 定着ベルト
JP2002292790A (ja) ポリイミド被膜組成物の製造方法、ポリイミド被膜組成物、無端ベルト、定着ベルト、opc感光体
JPH10138264A (ja) 複合フィルムの製造方法
JP2006301196A (ja) シームレスベルト

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20080417

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20100527