JP2002320482A - 新規ルシフェラーゼおよび発光蛋白質 - Google Patents

新規ルシフェラーゼおよび発光蛋白質

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 十脚類(Decapoda)ヒオドシエビ由来のルシ
フェラーゼ、これをコードするポリヌクレオチド、その
発光蛋白質の製造法を提供する。 【解決手段】 ヒオドシエビから発光活性を有する分泌
型ルシフェラーゼを単離・精製し、本分泌型ルシフェラ
ーゼが分子量19kDaおよび35kDaの蛋白質で構
成されていることを明らかにした。そして、該ルシフェ
ラーゼの構成蛋白質である19kDaおよび35kDa
蛋白質をコードする遺伝子を単離し、該遺伝子の塩基配
列および該遺伝子によりコードされるアミノ酸配列を決
定した。さらに、該遺伝子を含む組換えベクターを作製
し、該ベクターを用いる無細胞発現系または該ベクター
で形質転換した宿主、例えば大腸菌もしくは動物培養細
胞を用いる蛋白質発現系によって前記蛋白質を製造し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、十脚類(Decapod
a)由来のルシフェラーゼ、具体的にはヒオドシエビ(O
plophorus gracilirostris)由来の分泌型ルシフェラー
ゼに関する。詳細には、19kDaおよび35kDaの
蛋白質から構成される該ルシフェラーゼ、19kDaお
よび35kDaの蛋白質、該蛋白質をコードする遺伝
子、該遺伝子を含む組換えベクター、該組換えベクター
で形質転換した宿主、並びに該宿主を培養するまたは該
組換えベクターを用いてインビトロ−トランスクリプシ
ョン−トランスレーションを実施することを特徴とする
発光活性を有する蛋白質の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ルシフェラーゼおよび発光蛋白質
をコードする遺伝子は、表1に示される文献に開示され
るもののみが知られている。
【0003】
【表1】
【0004】これらの発光蛋白質およびルシフェラーゼ
は、産業上重要な酵素として、例えばレポーター蛋白質
として既に広く利用されている。これら酵素群の発光反
応を利用した種々の検出法の開発に伴い、発光検出装置
が普及し、また、高感度化など該装置も進歩している。
しかし、このような状況下において、これまでに知られ
ている発光蛋白質およびルシフェラーゼの中で、広範囲
の用途に適用し得るルシフェラーゼまたは発光蛋白質は
存在せず、それぞれの目的に適合する酵素を選択する必
要があった。
【0005】一方、学術論文、特許明細書等に開示され
ている発光基質(ルシフェリンと称される)について、
その構造が決定されているものは下記の式(1)〜式
(8)に示すもののみである。
【化1】
【0006】
【化2】
【0007】
【化3】
【0008】
【化4】
【0009】
【化5】
【0010】
【化6】
【0011】
【化7】
【0012】
【化8】
【0013】発光基質には生物種特異的であるものと生
物種非特異的なものがあり、更にその他の生体成分(補
酵素、補欠分子等)を必要とする発光反応がある。生物
発光酵素反応のうち最小単位での発光反応は、発光酵素
ルシフェラーゼ、発光基質ルシフェリン、分子状酸素の
3者のみで発光反応が起きる場合である。
【0014】表1における最小単位での発光反応の例
は、腔腸動物の花虫類(Cindaria)に属するレニラ(Re
nilla)由来ルシフェラーゼ、甲殻類(Ostracoda)に属
するウミホタル(Cypridina)由来のルシフェラーゼと
鞭毛藻類(Flagellata)に属するゴニオラックス(Gony
aulax)由来のルシフェラーゼであるが、これらに対応
する発光基質ルシフェリンの構造は、例えば前記式
(4)および(5)に示すように非常に複雑である。例
えば、ウミホタルおよびゴニオラックスルシフェリンの
合成法は知られているが、その複雑な合成工程のために
収率が悪く、天然抽出ルシフェリンが使用されている。
このため、価格が非常に高価であり、産業用としての実
用性は乏しい。これに対し、セレンテラジンとして知ら
れているレニラルシフェリンは種々の方法が確立されて
いるため、セレンテラジンおよびその誘導体は安価に販
売されており、容易に取得することができる。
【0015】また、表1の発光蛋白質群において、天然
に存在する分泌型ルシフェラーゼは、ウミホタルルシフ
ェラーゼのみであり、その遺伝子構造はThompson, E.
M., et.al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 86, 6567-6
571 (1989年)に、その使用例は、Inouye, S., et.al.,
Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 89, 9584-9587 (1992
年) に開示されている。
【0016】分泌型ルシフェラーゼの産業上有効な点
は、ドラッグスクリーニングシステム等のバイオアッセ
イ系を構築する場合、細胞外分泌するルシフェラーゼを
レポーター分子として用いることにより、細胞破砕せ
ず、生細胞においてその活性を容易に検出できることで
ある。また、本来分泌性の蛋白質を製造することは、宿
主−ベクター系を適切に選別すればさほど困難でなく、
培養液中からの組換え蛋白質の精製は容易である。この
ため、分泌型ルシフェラーゼを大量に製造する場合、そ
の製造・精製のコストを押さえることができるという利
点がある。
【0017】さらに、発光反応が最小単位、即ち発光酵
素ルシフェラーゼ、発光基質ルシフェリンおよび分子状
酸素の3者のみで起こり、且つ発光基質ルシフェリンが
取得が容易なセレンテラジンまたはその誘導体であり、
該ルシフェラーゼが分泌型蛋白質である発光反応系が特
に有利である。しかし、そのような分泌型のルシフェラ
ーゼの遺伝子単離および生細胞での発現は報告されてい
ない。このような分泌型ルシフェラーゼおよびその遺伝
子は学術基礎、応用研究の領域に留まらず、診断薬や検
査薬等、産業上有用である。
【0018】発明者は、先行技術文献等を調査・検討し
た結果、これまで確認されているセレンテラジンを発光
基質とした分泌型ルシフェラーゼは、十脚類(Decapod
a)に属する発光エビ由来のルシフェラーゼのみである
ことを知った。発光エビは分泌性のルシフェラーゼ(酵
素)を有し、これをルシフェリン(発光基質)および分
子状酸素と反応させると青色に発光する。世界中に生息
する発光エビ分類の詳細は、Herring, P.J., J. Mar. B
iol. Ass. U.K., 56, 1029-1067 (1976年)に開示されて
いる。そして、発光エビのルシフェラーゼに関する唯一
の生化学的研究としては、静岡県の駿河湾に生息する深
海発光エビであるヒオドシエビ(Oplophorus graciliro
stris)についてのShimomura, O., Masugi, T., Johnso
n, F.H. &Haneda, Y., Biochemistry, 17, 994-998(197
8年)である。前記先行技術は、分子量31,000のモ
ノマーの4量体からなる分子量約130,000を有す
るルシフェラーゼを開示しており、さらに当該ルシフェ
ラーゼの22℃における光子収量が0.32であり、高
発光活性(1.75×1015Photon/s.mg)を有
し、最適発光温度は40℃で熱安定性にすぐれ、幅広い
pHで反応が進むことを記載している。
【0019】このヒオドシエビル由来のシフェラーゼの
発光反応におけるルシフェリンは前記の式(2)に示さ
れるセレンテラジンである。セレンテラジンはレニラ
(Renilla)ルシフェラーゼ反応、および発光蛋白質イ
クオリン(Aequorin)の発光反応の発光基質でもある。
これらの酵素群とヒオドシエビのルシフェラーゼの最大
の相違点は、レニラルシフェラーゼや発光蛋白質イクオ
リンの発光基質特異性と比較して、ヒオドシエビのルシ
フェラーゼは非常に幅広い基質特異性を示す点にある。
即ち、ヒオドシエビのルシフェラーゼは、発光基質セレ
ンテラジン誘導体として安価に合成できるビスデオキシ
セレンテラジンを使用することができ、他のルシフェラ
ーゼ酵素と比較して有利である。
【0020】しかしながら、分泌型ヒオドシエビ由来の
ルシフェラーゼについて、上記先行技術に記載されてい
ること以外について、例えばその蛋白質構造および遺伝
子構造に関する情報は全く得られていない。発光エビの
多くは深海に生息するため実験材料としての生個体の大
量入手が非常に困難であることがその理由と考えられ
る。また、近年の環境変化の影響等により個体が減少
し、少量の生固体の入手さえも困難になってきている状
況である。このため、生物資源の一つであるヒオドシエ
ビの遺伝子ライブラリーの構築とともに、早急なヒオド
シエビルシフェラーゼ遺伝子の単離が望まれている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、深海に生息するヒオドシエビ由来のルシフェラーゼ
遺伝子を単離し、該遺伝子を用いて高純度の組換え分泌
型ルシフェラーゼ蛋白質を提供することである。また、
本発明の目的は、該遺伝子を含む組換えベクター、該組
換えベクターで形質転換した宿主細胞、例えば微生物お
よび動物培養細胞、並びに高純度の組換え分泌型ルシフ
ェラーゼ蛋白質の製造方法を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】ヒオドシエビから発光活
性を有する分泌型ルシフェラーゼを単離・精製した結
果、分子量19kDaおよび35kDaの蛋白質から構
成される分泌型ルシフェラーゼを見出した。そして、各
々の蛋白質のアミノ酸配列を部分的に決定し、これに基
づきルシフェラーゼの構成蛋白質である19kDaおよ
び35kDa蛋白質をコードする遺伝子を単離し、該遺
伝子の塩基配列および該遺伝子によりコードされるアミ
ノ酸配列を決定した。さらに、該遺伝子を含む組換えベ
クターを作製し、該ベクターを用いる無細胞発現系およ
び該ベクターで形質転換した宿主、例えば大腸菌や酵母
などの微生物または動物培養細胞を用いる蛋白質発現系
によって前記蛋白質を製造した。
【0023】即ち、本発明は、十脚類(Decapoda)由来
のルシフェラーゼに関する。具体的には、19kDaお
よび35kDaの蛋白質から構成される該ルシフェラー
ゼに関する。詳細には、ヒオドシエビ(Oplophorus gra
cilirostris)由来の19kDaおよび35kDaの蛋
白質から構成される分泌型ルシフェラーゼルに関する。
【0024】本発明はまた、該ルシフェラーゼを構成す
る19kDaの蛋白質であって、発光活性を有する蛋白
質に関する。具体的には、前記発光蛋白質は、SEQ ID N
O:2に示されるアミノ酸配列の28〜196番のアミ
ノ酸配列、またはそのアミノ酸配列において1もしくは
数個のアミノ酸が欠失、置換もしくは付加されたアミノ
酸配列を有し、且つ発光活性を有する蛋白質である。
【0025】19kDaの蛋白質は、さらに当該技術分
野において知られている、蛋白質精製のためのペプチド
配列および/または細胞外分泌シグナルペプチドもしく
は細胞内器官への移行シグナルペプチドを含むことがで
き、そのようなシグナルペプチドは、19kDa蛋白質
の前駆体由来のSEQ ID NO:2のアミノ酸配列1〜27
番に包含されるシグナルペプチド、または他の公知のシ
グナルペプチドとすることができる。細胞外分泌シグナ
ルペプチドとしては、公知の真核生物の分泌シグナルペ
プチド(例えば、von Heijne, G. Eur. J. Biochem 13
3:17-21 (1983年))および公知の原核生物の分泌シグナ
ルペプチド(例えば、von Heijne, G. &Abrahmsen, L.
FEBS Lett. 244: 439-446(1989年)に記載)を挙げるこ
とができる。また、細胞内器官への移行シグナルペプチ
ドとしては、ミトコンドリアへの移行シグナルペプチド
(例えば、Gavel, Y. & von Heijne, G., Protein Eng
ineering 4: 33-37 (1990年))、 クロロプラスト移行
シグナルペプチド(例えば、Gavel, Y.& von Heijne,
G., FEBS Lett. 261:455-458(1990年))および核内移行
シグナルペプチド(例えば、Dingwall, C. & Laskey,
R.A., Trends Biochem.Sci. 16:478-481 (1991年))を
挙げることができる。
【0026】本発明はまた、該ルシフェラーゼを構成す
る分子量35kDaの蛋白質に関し、具体的にはSEQ ID
NO:4に示されるアミノ酸配列の40〜359番のア
ミノ酸配列、またはそのアミノ酸配列において1もしく
は数個のアミノ酸が欠失、置換もしくは付加されたアミ
ノ酸配列を有する蛋白質に関する。前記35kDaの蛋
白質は、さらに35kDa蛋白質の前駆体由来のSEQ ID
NO:4のアミノ酸配列1〜39番に包含されるシグナ
ルペプチド、または上述のシグナルペプチドを含むこと
ができる。
【0027】本発明はまた、前記19kDaの発光蛋白
質をコードするポリヌクレオチドに関する。そのような
ポリヌクレオチドは、(a)SEQ ID NO:1に示す塩基
配列の46〜633番の塩基配列、(b)前記塩基配列
とストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、且つ
発光活性を有する蛋白質をコードする塩基配列、および
(c)前記(a)または(b)の塩基配列と相補的な塩
基配列からなる群から選択される塩基配列を有する。
【0028】本発明はまた、前記35kDaの蛋白質を
コードするポリヌクレオチドに関する。そのようなポリ
ヌクレオチドは、(a)SEQ ID NO:3に示す塩基配列
の79〜1155番の塩基配列、(b)前記塩基配列と
ストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、且つ発
光活性を有する蛋白質をコードする塩基配列、および
(c)前記(a)または(b)の塩基配列と相補的な塩
基配列からなる群から選択される塩基配列を有する。
【0029】前記19kDaの蛋白質をコードするポリ
ヌクレオチドおよび/または35kDaの蛋白質をコー
ドするポリヌクレオチドは、さらに公知の上述のペプチ
ド配列をコードするポリヌクレオチド、例えば上記文献
に開示されるシグナルペプチドをコードするポリヌクレ
オチドを包含することができる。なお、本明細書におい
てポリヌクレオチドは、DNA(cDNA,ゲノムDN
A、合成DNA)、RNA(例えばmRNA、合成RN
A)を包含する。
【0030】本発明はまた、上述したルシフェラーゼ、
前記19kDaの発光蛋白質、または前記19kDaお
よび35kDaの蛋白質に、セレンテラジンまたはその
誘導体を基質として作用させることを特徴とする発光方
法に関する。本発明のルシフェラーゼおよび発光蛋白質
は、酵素である該蛋白質、発光基質ルシフェリンである
セレンテラジンまたはその誘導体、および分子状酸素の
みで発光反応が起きる。その反応条件として、温度は1
0〜50℃、好ましくは20〜35℃の範囲であり、p
Hは5.5〜11の範囲、好ましくは7〜10の範囲で
ある。
【0031】本発明はまた、19kDaの発光蛋白質お
よび/または35kDaの蛋白質をコードする前記ポリ
ヌクレオチドを挿入物として含有する組換えベクターに
関する。本発明の好ましい態様において、組換えベクタ
ーは、その挿入物を発現させうる組換え発現ベクターで
ある。そのような組換えベクターは、当該技術分野にお
ける公知の任意の方法で作製することができる。
【0032】本発明において、前記蛋白質を発現させる
ために用いるベクターには、無細胞発現系(インビトロ
トランスクリプション−トランスレーション)に、お
よび宿主細胞、例えば大腸菌、酵母または動物培養細胞
を用いる蛋白質発現系に適するベクターとすることがで
き、そのようなベクターは市販されているかまたは公知
のベクターから容易に作製することができる。例えば、
インビトロトランスレーションおよび動物培養細胞にお
ける発現に用いるベクターは、ヒトサイトメガロウイル
スのimmeadiate-early エンハンサー/プロモター領域
を組込み、その下流域にT7のプロモター配列/マルチ
クローニング部位を有するpTargetTベクターや
SV40エンハンサーとSV40のearlyプロモタ
ーを有するpSIベクター(プロメガ社)、pBK−C
MV、CMV−Script、pCMV−Tagおよび
pBK−RSV(ストラタジーン社)などである。ま
た、大腸菌、酵母などの微生物宿主における発現に適す
るベクターは、例えば大腸菌系のT7のプロモターを有
するpETシリーズベクター発現システム(例えばpE
T3a,pET27b(+)やpET28a(+);ノ
バジェン社)、および酵母系においてはアルコールオキ
シダーゼのプロモターを有するピチア発現系ベクターp
ICシリーズベクター(例えばpPIC9KやPIC
3.5K;インビトロゲン社)などである。
【0033】また、精製のためのペプチド配列として
は、当該技術分野にて用いられているペプチド配列とす
ることができるが、例えばヒスチジン残基が4個以上、
好ましくは6個以上連続したヒスチジンタグ配列、モノ
クローナル抗体への結合能を持つエピトープタグ配列、
グルタチオン S−トランストランスフェラーゼのグル
タチオンへの結合ドメインまたはプロテインAをコード
する配列などが包含される。これらペプチド配列をコー
ドするDNAを挿入物として含有するベクターは市販さ
れている。例えば、大腸菌、酵母などの微生物宿主に用
いるベクターは、大腸菌系のT7のプロモターを有し、
ヒスチジン残基を10個をアミノ末端に融合発現ベクタ
ー(例えばpET16b;ノバジェン社)、ヒスチジン
残基を6個をアミノ末端に有する発現ベクター(例えば
pHB6;ロッシュダイアグノスチィック社、pTrc
−Hisシリーズベクター;インヴィトロゲン社、pH
ATベクターシリーズ;クローンテック社)などであ
る。動物培養細胞における発現に用いるベクターは、ヒ
スチジン残基を6個をアミノ末端に融合発現ベクター
(例えば、pHM6やpVM6;ロッシュダイアグノス
チィック社)の使用が可能である。昆虫培養細胞系では
バキュロウイルス系のヒスチジン残基を6個をアミノ末
端に融合発現ベクター(例えば、pBacPAK−His
ベクター;クローンテック社)。また、グルタチオンS
−トランスフェラーゼと融合発現するpGEXシリーズ
ベクター(ファルマシア)、プロテインAを発現するp
RIT2またはpEZZ18ベクター(ファルマシア)
が使用可能である。
【0034】本発明の蛋白質を製造するためのインビト
ロトランスレーションは、公知の方法、例えばSpirin,
A.S., et.al., Science 242: 1162-1164(1988年)および
Patnaik, R. & Swartz, J.M. Biotechniques 24: 862-
868(1998年)に記載の方法で実施することができ、市販
のインビトロトランスレーションキット(例えば、TN
T−インビトロトランスクリプション−トランスレーシ
ョンキット、プロメガ社製)を用いてもよい。
【0035】本発明または、上述の組換えベクターで形
質転換した、宿主細胞、例えば微生物(大腸菌、酵母な
ど)および動物培養細胞(昆虫培養細胞、哺乳類培養細
胞、例えばCHO細胞、COS7細胞など)に関する。
【0036】従って、本発明は、19kDaの発光蛋白
質および/または35kDaの蛋白質をコードするポリ
ヌクレオチドを挿入物として含有する組換え発現ベクタ
ーを用いてインビトロトランスクリプション−トランス
レーションを実施することからなる、本発明のルシフェ
ラーゼまたはその構成成分である19kDaの発光蛋白
質および/または35kDaの蛋白質の製造方法に関す
る。さらに本発明は、前記組換え発現ベクターで形質転
換した宿主細胞を培養し、所望の蛋白質を単離すること
からなる、本発明のルシフェラーゼまたはその構成成分
である19kDaの発光蛋白質および/または35kD
aの蛋白質の製造方法に関する。
【0037】本発明の蛋白質の製造方法において、発現
させた蛋白質は、宿主細胞の培養後、その培地からまた
は菌体の可溶性画分から単離することができ、実際に培
養した宿主細胞を破砕し、遠心分離した得られた可溶性
画分に十分な発光活性が検出された。しかし、大腸菌で
発現させた場合に、本発明の蛋白質、例えば19kDa
の発光蛋白質が菌体内に封入体(インクルージョンボデ
イ)として大量に蓄積され(菌体の5%〜10%程
度)、不活性状態にあることが見い出された。故に、封
入体を包含する不溶性画分から発現させた蛋白質を回収
し、再活性化を行うことができれば、発光活性を有する
所望の蛋白質をより多量に製造することが可能となる。
【0038】故に、本発明の蛋白質の製造方法は、当該
技術分野において知られている蛋白質の可溶化剤でその
不溶性画分を処理することにより、所望の蛋白質を可溶
化して次いで単離・精製し、さらに単離した蛋白質を溶
媒として1つ以上の多価アルコールの存在下にて再生さ
せて、再活性化させることを包含する。
【0039】発現した蛋白質の可溶化は、当該技術分野
において知られている可溶化剤、例えば尿素および/ま
たはグアニジン塩酸塩を用いて行うことができる。その
濃度は、尿素の場合は2〜8Mの範囲、好ましくは8M
であり、グアニジン塩酸塩の場合は1〜6Mの範囲、好
ましくは6Mである。またその際のpHは通常6〜9の
範囲、好ましくはpH7〜8の範囲であり、処理温度は
通常10〜60℃の範囲、好ましくは20〜35℃の範
囲である。
【0040】再生・再活性化において溶媒として用いる
ことができる多価アルコールは、例えばグリセリン、ポ
リエチレングリコール、プロピレングリコール、デキス
トラン、マンニトール、ソルビトール、イノシトール、
キシリトール、ショ糖、果糖およびブドウ糖からなる群
から選択される1つ以上の多価アルコールであり、好ま
しくはグリセリン、ポリエチレングリコールおよび/ま
たはプロピレングリコール、より好ましくはグリセリン
である。また、多価アルコールの濃度範囲は、10〜9
0%(W/V)、好ましくは30〜90%(W/V)、より好ま
しくは50〜70%(W/V)である。
【0041】また、本発明の蛋白質の製造方法におい
て、発現させた蛋白質は公知の方法により単離・精製さ
れるが、その精製法としては公知の任意の方法から適宜
選択することができる。例えば、本発明の蛋白質が上述
した精製のためのペプチド配列を包含する場合、これを
用いて精製するのが好ましい。具体的には、ヒスチジン
タグ配列にはニッケルキレートアフィニティークロマト
法、S−トランストランスフェラーゼのグルタチオンへ
の結合ドメインにはグルタチオン結合ゲルによるアフィ
ニティークロマト法、プロテインAまたは他の蛋白質の
配列の場合には抗体アフィニティークロマト法を用いる
ことができる。
【0042】さらに本発明は、下記のアミノ酸配列の繰
り返し単位: (Leu/Ile)−Xaa−Xaa−Leu−Xaa
−(Leu/Ile)−Xaa−Xaa−Asn−Xa
a−(Leu/Ile)−Xaa−Xaa−Xaa−P
ro (但し、Xaaは任意のアミノ酸を示す。)を有する蛋
白質であって、前記ルシフェラーゼを構成し、且つルシ
フェラーゼを安定化する機能を有する蛋白質に関する。
このようなロイシンリピート構造は、図2に示すよう
に、35kDaの蛋白質のアミノ酸配列に見出されるも
のである。従って、前記35kDa蛋白質と同様に、ル
シフェラーゼを安定化する機能を有することが期待され
る。
【0043】本発明はまた、抗原として前記ルシフェラ
ーゼ、前記19kDaもしくは35kDaの蛋白質また
はそれらの断片を抗原として作製され、且つ前記抗原と
特異的に結合する抗体、例えばポリクローナル抗体また
はモノクローナル抗体に関する。前記抗原として、抽出
した天然の蛋白質、組換え蛋白質、これらの蛋白質の部
分的分解物、または本発明の蛋白質のアミノ酸配列に基
づく合成ペプチドを用いることができる。そのような抗
原は、例えばSEQ ID NO:2に示されるアミノ酸配列の
28〜196番のアミノ酸配列、SEQ ID NO:4に示さ
れるアミノ酸配列の40〜359番のアミノ酸配列、ま
たは前記アミノ酸配列から選択される少なくとも5個の
連続したアミノ酸配列、好ましくは10〜15アミノ酸
残基からなるポリペプチドである。本発明にかかる抗体
は、常法(例えば、Harlow, E. &Lane, D, in Antibodi
es-Laboratory manual Cold Spring Harbor Laboratory
Press., pp53-138 (1988年))に従って作製することが
できる。
【0044】本発明にかかる抗体は、ヒオドシエビ由来
の分泌型ルシフェラーゼ、またはこれを構成する蛋白質
の検出に用いることができるが、これらと配列相同性が
ある他のルシフェラーゼまたは発光蛋白質の検出および
検索にも使用することができる。従って、本発明はま
た、前記抗体を用いるルシフェラーゼまたは発光蛋白質
の検出および/または検索方法に関し、前記方法によっ
て同定される新規なルシフェラーゼまたは発光蛋白質も
また本発明に包含される。本発明の検出および/または
検索法によれば、分類上に近種ルシフェラーゼを容易に
取得することが可能である。
【0045】上述のルシフェラーゼまたは発光蛋白質の
検出および/または検索方法は、例えば他の発光エビま
たは発光蛋白質(酵素)を包含している他の生物もしく
はその組織の粗抽出物を試料として、本発明の抗体が結
合する蛋白質を検出・検索することからなる。そのよう
な検出手段としては、例えばイムノブロット、イムノア
フィ二ティクロマトグラフィーを挙げることができる。
また、他の発光エビまたは発光蛋白質(酵素)を包含し
ている他の生物もしくはその組織のDNAライブラリー
について、本発明の抗体を用いてエクスプレッション
クローニング(Sambrook, J., Fritsch,E.F., & Maniat
is,T., Molecular Cloning − a Laboratory Mannual,
second edition. Cold Spring Harbor Laboratory Pres
s. pp12.3-12.44 (1989年))を実施して、新規なルシフ
ェラーゼまたは発光蛋白質をコードするDNAを直接得
ることができる。
【0046】本発明はまた、SEQ ID NO:2に示される
本発明の19kDa蛋白質をコードするDNAの塩基配
列およびその相補的配列において、少なくとも10個の
連続した塩基配列からなるオリゴヌクレオチドプライマ
ー、詳細にはSEQ ID NO:1の塩基配列またはその相補
的な塩基配列において、少なくとも10個の連続した塩
基配列からなるオリゴヌクレオチドに関する。オリゴヌ
クレオチドの長さは、好ましくはアミノ酸5個の長さに
対応する14個であるのが好ましく、アミノ酸7個に対
応する20個以上であるのがさらに好ましい。そのよう
なプライマーにはその5′末端に適する制限酵素部位を
包含させることができる。
【0047】本発明はまた、SEQ ID NO:4に示される
本発明の35kDa蛋白質をコードするDNAの塩基配
列およびその相補的配列において、少なくとも10個の
連続した塩基配列からなるオリゴヌクレオチドプライマ
ー、詳細にはSEQ ID NO:3の塩基配列またはその相補
的な塩基配列において、少なくとも10個の連続した塩
基配列からなるオリゴヌクレオチドに関する。オリゴヌ
クレオチドの長さは、上述した通りであり、同様にその
5′末端に適する制限酵素部位を包含させることができ
る。
【0048】これらオリゴヌクレオチドプライマーは、
本発明のルシフェラーゼを構成する蛋白質をコードする
DNAおよびRNAの検出に用いるとができ、その手法
としては公知の遺伝子検出法を用いることができるが、
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法が特に好ましい。
【0049】また、これらのプライマーを用いて、他の
発光エビまたは発光蛋白質(酵素)を包含している他の
生物もしくはその組織のDNAライブラリー(cDN
A、ゲノムDNA)から、新規なルシフェラーゼまたは
発光蛋白質をコードするDNAをクローニングすること
もできる。その手段としては、公知の適する方法を用い
ることができるが、PCR法が好ましい。
【0050】従って、本発明はまた、これらオリゴヌク
レオチドプライマーを用いる、ルシフェラーゼを構成す
る蛋白質および発光蛋白質をコードする遺伝子の検出お
よび/または検索法に関し、前記方法によって検索され
る新規ルシフェラーゼ、これを構成する新規蛋白質およ
び発光蛋白質、並びに該蛋白質をコードする新規遺伝子
もまた本発明に包含される。本発明の検出および/また
は検索法によれば、分類上に近種ルシフェラーゼ、具体
的には相同性が50%程度までのルシフェラーゼ遺伝子
を容易に取得することが可能である。
【0051】下記の実施例により本発明のルシフェラー
ゼ、これを構成する蛋白質の単離および精製、該蛋白質
をコードする遺伝子の単離ならびにそれらの同定法につ
いてについて説明する。
【0052】
【実施例】実施例1 発光エビのルシフェラーゼの精製
と構成蛋白質の同定 材料である発光ヒオドシエビ(学名:Oplophorus graci
lirostris)は、静岡県駿河湾で行われている桜エビ漁
の網に混入するヒオドシエビを採取した。粗精製物は、
Shimomura, O., Masugi, T., Johnson, F.H. & Haneda,
Y., Biochemistry 17:994-998(1978年)に記載の方法
に従って調製した。さらに、精製度をあげるため疎水性
クロマトグラフィーであるブチルセファロース4ファー
ストフロー(ファルマシア社、カラムサイズ:0.7cm
(直径)×3.5cm)を使用し、1.5M 硫酸アンモニ
ウムを含有する20mMのTris−HCl,pH8.5
の緩衝液で平衡化したカラムより、硫酸アンモニウム濃
度を下げることにより溶出し発光活性をもつ画分を集め
た。この画分を50mM 塩化ナトリウム含有20mMTr
is−HCl,pH8.5の緩衝液で平衡化したスーパ
ーデックスカラム(ファルマシア社、カラムサイズ:1
cm(直径)×48cm)に供しゲルろ過を行った。同一カ
ラムでの分子量サイズマーカー(a:アミラーゼ(20
0kDa),b:アルコールデヒドロゲナーゼ(150
kDa),c:血清アルブミン(67kDa),d:オ
ボアルブミン(43kDa),e:カルボニックアンハ
イドラーゼ(30kDa)およびf:リボヌクレアーゼ
(13.7kDa))と比較した結果、ヒオドシエビの
ルシフェラーゼの分子量は、約106kDaであった。
その結果を図1に示す。また、精製酵素の比活性は1.
3×1015quanta/s.mgであった。
【0053】精製したサンプルについて、SDS−PA
GE(12%アクリルアミドゲル)によって分析した。
その結果、精製画分は、分子量35kDaと19kDa
の蛋白質で構成されていることが明かとなった。更に、
精製した蛋白質(25μg)を0.1%(w/v)SDS
0.3mlに溶解し、ゲルろ過カラムによる高速液体ク
ロマトグラフィーにて分離した。即ち、0.1Mの塩化
ナトリウムおよび0.1%のSDSを含む20mMのTr
is−HCl、pH7.7の溶媒系で、ゲルろ過用カラ
ムTSK3000SW(東ソー、0.75cm(直径)×
30cm)を使用し、分離蛋白質を吸光度280nmで検出
した。その結果、2つの主ピークを検出し、SDS−P
AGE分析の結果、それぞれのピークは分子量35kD
aと19kDaの蛋白質に対応することが明らかとなっ
た。以上のことより、分子量が約106kDaを示すヒ
オドシエビの有する本発明のルシフェラーゼは、分子量
35kDaと19kDaの蛋白質それぞれ2個より構成
されることが明らかとなった。
【0054】実施例2 ルシフェラーゼのアミノ酸配列
の決定 アミノ酸配列の決定は、常法によって気相シークエンサ
ー(アプライドバイオシステム社製のモデル470型)
用いて実施した。サンプル調製は以下の通りである。
【0055】1)精製ルシフェラーゼは、12%アクリ
ルアミドゲルを用いたSDS−PAGEで分子量35k
Daの蛋白質と分子量19kDaの蛋白質を分離後、エ
レクトロブロット法を用いて、150mA、1時間の条
件でポリビニリデンジフルオライド メンブレン(PV
DF膜、ミリポア社製)にトランスファーした。染色
後、分子量19kDaと35kDaの蛋白質部分をそれ
ぞれ切り出して、シークエンサーに供し、その部分的ア
ミノ酸配列を決定した。
【0056】2)精製ルシフェラーゼ(50μg)を5
C4カラム(ウオーターズ社製、カラムサイズ:0.3
9cm(直径)×15cm)を用い逆相系の高速液体クロマ
トグラフィーにて分離した。溶媒系はトリフルオロ酢酸
0.1%を含むアセトニトリル/水で、アセトニトリル
勾配(80分間で0%から80%に上ける)によって溶
出し、蛋白質画分を吸光度220nmで検出してピーク画
分を集め、減圧下に濃縮して、シークエンサーを用いて
そのアミノ酸配列を決定した。分子量35kDaの蛋白
は、リジンエンドペプチダーゼ(ベーリンガー社製、シ
ークエンスグレード)を重量比50分の1にて処理し、
ペプチド断片を5C8カラム(バイダック社製、カラム
サイズ:0.46cm(直径)×25cm)を用い逆相系の
高速液体クロマトグラフィーにて分離した。溶媒系は、
トリフルオロ酢酸0.1%を含むアセトニトリル/水
で、アセトニトリル勾配(80分間で15%から55%
に上げる)によって溶出し、ペプチド断片画分を吸光度
220nmで検出してピーク画分を集め、シークエンサー
を用いてその部分的アミノ酸配列を決定した。
【0057】上述のように決定された酸配列を以下に示
す。 分子量19kDaの蛋白質について決定したアミノ
酸配列 N-末端配列(SEQ ID NO:5):Phe-Thr-Leu-Ala-Asp-P
he-Val-Gly-Asp-Trp-Gln-Gln-Thr-Ala-Gly-Tyr-Asn-Gln
-Asp-Gln-Val-Leu-Glu-Gln-Gly-Gly-Leu-Ser 分子量35kDaの蛋白質について決定したアミノ
酸配列 N-末端配列(SEQ ID NO:6):Ala-Val-Ala-(x)-Pro-A
la-Ala-Glu-Asp-Ile-Ala-Pro-(x)-Thr-(x)-Lys-Val-Gly
-Glu-Gly-Asp-Val-Met-Asp-Met-Asp-(x)-Ser-Lys (ここで(x)は、未決定アミノ酸を示す。) リジンエンドペプチダーゼ処理により得られたペプ
チド断片の配列: a) Val-Thr-Ser-Asp-Ala-Glu-Leu-Ala-Ser-Ile-Phe-Ser
-Lys-Thr-Phe-Pro(SEQ ID NO:7) b) Asn-Asp-Leu-Ser-Ser-Phe-Pro-Phe-Glu-Glu-Met-Ser
-Gln-Tyr-Thr-Lys(SEQ ID NO:8) c) Leu-Val-Leu-Gly-Tyr-Asn-Gly-Leu-Thr-Ser-Leu-Pro
-Val-Gly-Ala-Ile(SEQ ID NO:9) d) Asn-Leu-Asp-Pro-Ala-Val-Phe-His-Ala-Met-(x)-Gln
(SEQ ID NO:10)
【0058】実施例3 ヒオドシエビのcDNA遺伝子
ライブラリーの作製およびルシフェラーゼ遺伝子クロー
ニング 駿河湾に生息するヒオドシエビを採取し、直ちにドライ
アイス上で凍結を行い、使用まで−80℃で保存した。
全RNAの調製は、Inouye, S. & Tsuji, F.I., FEBS L
ett., 315, 343-346 (1993年) に記載のグアニジンイソ
チオシアネート法により行った。その結果、2尾(体長
40mm、重さ2.8g)のヒオドシエビから2M Li
Clを用いて得られた全RNAの沈澱を回収し、約0.
9mgの全RNAを得た。続いて、ポリ(A)+RNAをオ
リゴ(dT)−セルロース スパンカラム(ファルマシア
社製)を用いて精製し、Kakizuka, A., Yu, R., Evans,
R.M. & Umesono, K., in Essential Developmental Bi
ology (Stern, C.D. ed.),IRL Press, Oxford, U.K., p
p223-232 (1993年) に記載の方法に従い、2μgのポリ
(A)+RNAをdT12-18をプライマーとして、cDNA
合成キット(タイムセーバーcDNA合成キット;ファ
ルマシア−バイオテック社製)を用いてcDNAを合成
した。合成したcDNA(20ng)にEcoRI/No
tIの制限酵素部位を有するリンカーを付加し、予め1
μgの牛小腸由来アルカリフォスファターゼ処理をした
λZapIIベクター(ストラタジーン社製)に全量5
μlを添加し、4℃、16時間処理してこれらを連結さ
せた。次いで、Gigapack GoldIII(スト
ラタジーン社製)のパッケージング・キットを用いて、
cDNAライブラリーを作製した。その力価は、1.1
×106プラーク形成/ユニットであった。
【0059】実施例4 合成オリゴヌクレオチドプロー
ブおよびPCRプライマーの調製 スクリーニング用およびPCR用のオリゴヌクレオチド
は、市販業者へ化学合成による合成を依託して入手し
た。遺伝子ライブラリーから分子量19kDaおよび3
5kDa蛋白質に対応するcDNAを分離するためのオ
リゴヌクレオチドプローブは、実施例2により得られた
上記のアミノ酸配列の情報をもとにそれぞれ作製した。
【0060】19kDa蛋白質については、Ala-Gly-Ty
r-Asn-Gln-Asp-Gln(SEQ ID NO:11)のアミノ酸配列
に対応するオリゴヌクレオチドプローブSOL−2
(5′GCN-GGN-TA(T/C)-AA(T/C)-CA(A/G)-GA(T/C)-CA
3′)(SEQ ID NO:13)を、そして35kDa蛋白質
については、Gly-Asp-Val-Met-Asp-Met-Asp(SEQ ID N
O:12)のアミノ酸配列に対応するオリゴヌクレオチ
ドプローブOL−3(5′GTN-GT(T/C)-GTN-ATG-GA(T/C)
-ATG-TC 3′)(SEQ ID NO:14)を合成した。
【0061】実施例5 ルシフェラーゼを構成する19
kDaおよび35kDa蛋白質をコードする遺伝子のク
ローニング 実施例3で得られたcDNAライブラリーについて、実
施例4で合成したオリゴヌクレオチドプローブを用い
て、Wallace, R.B., et.al., Nucl. Acids Res.,9, 879
-897(1981年)に記載のプラークハイブリダイゼーショ
ン法によって、19kDa蛋白質についてはプローブS
OL−2を、35kDa蛋白質についてはプローブOL
−3を用いてスクリーニングを実施した。SOL−2お
よびOL−3は、[γ−32P]ATPで5′末端ラベル
して標識プローブとして用いた。cDNAライブラリー
から直径15cmのLB−培地プレート(1.2% アガ
ロース,水1L中、バクトトリプトン10g、イースト
エキストラクト5g、塩化ナトリウム5g,pH7.2)
に、35,000個のファージプラークが生成するよう
に蒔き、37℃で8時間培養後、それぞれ2枚のフィル
ターをとり、アルカリDNA変性、中和、風乾後、紫外
線照射しDNAを固定した。そして、フィルターを20
mlのハイブリダイゼーション液(900mM NaCl,
90mM Tris−HCl(pH8.0),6mM EDT
A,0.2%牛血清アルブミン、0.2%ポリビニルピロ
リドン、0.2%フィコール、1%SDS、50μg/ml
熱変性サケ精子DNA)に入れ、50℃で1時間保温し
た。更に新しいハイブリダイゼーション液と入れ替えて
1時間保温後、32P−標識プローブを加えて50℃で一
昼夜ハイブリダイゼーションした。溶液を捨て、室温で
フィルターをSSC緩衝液(300mM NaCl,30
mM クエン酸ナトリウム)で3回洗浄後、オートラジオ
グラフィーにかけた。強いシグナルを示すファージ部分
をかき出し、2次スクリーニングを同様に行い、単一の
ポジティブクローンを分離した。クローン化ファージか
らのプラスミドベクターへの変換は、pBluescr
ipt phagemid系(ストラタジーン社製)を
用いて行った。結果として、SOL−2にポジティブな
クローンを、遺伝子ライブラリー300,000個から
1個取得し、一方、OL−3にポジティブなクローンを
70,000個から9個得た。
【0062】実施例6 組換えベクターの調製 実施例5で得られたクローンを用い、それぞれの組換え
ベクタープラスミドを、常法により大腸菌からアルカリ
法で調製した。分子量19kDa蛋白質に由来し、SO
L−2にポジティブな1個のクローンから得られた組換
えプラスミドをpKAZ−412と命名した。他方、分
子量35kDa蛋白質に由来し、OL−3にポジティブ
な9個のクローンから得られた組換えプラスミドについ
て制限地図切断試験を行った結果、9個とも同一制限酵
素地図を示したため、最長なクローンを選択し、これを
pOL−23と命名した。
【0063】実施例7 遺伝子配列の決定およびルシフ
ェラーゼ遺伝子の同定 塩基配列の決定は、ダイターミネーターサイクルシーク
エンシング法を用いて、アプライドバイオシステム社の
蛍光シークエンサー(ABI 373および377型)
により決定し、SEQ ID NO:1およびSEQ ID NO:3に示
すように遺伝子の塩基配列を明らかにした。
【0064】その結果、シグナルペプチド配列を含む1
9kDa蛋白はSEQ ID NO:2に示す196アミノ酸か
ら構成され、これはSEQ ID NO:1に示す塩基配列のう
ち46〜633に相当することが分かった。しかし、1
9kDa蛋白質は、実施例2にて決定されたアミノ末端
のアミノ酸配列から、分泌のために必要なシグナルペプ
チド配列を除いたSEQ ID NO:2の28〜196番アミ
ノ酸により示される169アミノ酸よりなる分子量1
8,689.50ダルトン(約19kDa)のポリペプチ
ドであって、等電点が4.70と推定される。
【0065】同様に、シグナルペプチド配列を含む35
kDa蛋白は、SEQ ID NO:4に示す359アミノ酸か
ら構成され、これはSEQ ID NO:3に示す塩基配列のう
ち79〜1155に相当することが分かった。そして、
35kDa蛋白質は、実施例2にて決定されたアミノ末
端のアミノ酸配列から、分泌のために必要なシグナルペ
プチド配列を除いたSEQ ID NO:4の40〜359番ア
ミノ酸に示される320アミノ酸よりなる分子量34,
837.08ダルトン(約35kDa)のポリペプチド
であって、等電点が4.61と推定される。
【0066】一方、実施例2にて決定されたペプチド断
片のアミノ配列は全て、塩基配列の情報から得られるSE
Q ID NO:2または SEQ ID NO:4のアミノ酸配列と完
全に一致した。このことより、クローン化されたpKA
Z−412およびpOL−23は、ヒオドシエビルシフ
ェラーゼを構成する19kDaと35kDa蛋白質をコ
ードする遺伝子であることが明らかとなった。
【0067】実施例8 ヒオドシエビルシフェラーゼ由
来のSEQ ID NO:1−4に示される配列のデーターベー
ス検索 SEQ ID NO:1−4に示される配列(アミノ酸配列、ヌ
クレオチド配列)について、相同性等を遺伝子データベ
ース(National Center for Biotechnology informatio
nに登録されている全てのデーターベース)を用いて検
索した。解析ソフトはFASTA、BLAST等を用い
た。SEQ ID NO:1およびSEQ ID NO:3の塩基配列につ
いては、すべてのエントリー遺伝子に対して、SEQ ID N
O:2およびSEQ ID NO:4のアミノ酸配列については、
エントリーアミノ酸配列およびエントリー遺伝子より翻
訳されるアミノ酸配列に対して行った。その結果、SEQI
D NO:1およびSEQ ID NO:3の塩基配列と著しい相同
性のある遺伝子配列は検出されなかった。また、SEQ ID
NO:2およびSEQ ID NO:4のアミノ酸配列について
も、顕著な相同性を有する配列は検出されなかった。特
に、セレンテラジンを含むイミダゾピラノジン化合物関
連蛋白質であるレニラルシフェラーゼ(36kDa;G
enBank、M63501)、イクオリン(21.5
kDa;GenBank,L29571)、レニラルシ
フェリン結合蛋白質(20.5kDa;SWISS−P
RO,P05938)、ウミホタルルシフェラーゼ(5
8.5kDa;GenBank、M25666)、ホタ
ルルシフェラーゼ、発光細菌ルシフェラーゼとは、全く
相同性は検出できなかった。
【0068】しかし、SEQ ID NO:2に示される19k
Da蛋白質のアミノ酸配列は、大腸菌のアミンオキシダ
ーゼ(登録番号pir 140924)のドメインD3
−S1領域(アミノ酸配列217−392番)と弱い相
同性(26%(同一のアミノ酸:44/169),49
%(類似のアミノ酸:83/169))があり、また脂
肪酸結合蛋白(GenBank、L23322)のアミ
ノ末端領域(アミノ酸配列1〜47番)とも弱い相同性
(28%(同一のアミノ酸:13/47),51%(類
似のアミノ酸:24/47))があるが、機能的な相同
性は検出できなかった。
【0069】また、図2に示すように、SEQ ID NO:4
に示される35kDa蛋白質のアミノ酸配列は、下記の
繰り返し単位: (Leu/Ile)-Xaa-Xaa-Leu-Xaa-(Leu/Ile)-Xaa-Xaa-Asn-Xa
a-(Leu/Ile)-Xaa-Xaa-Xaa-Pro(Xaa:任意のアミノ酸) に示される、ロイシンに富むリピート構造を有すること
が明らかとなった。
【0070】実施例9 ルシフェラーゼに対する抗体の
作製およびウエスタンブロット法によるルシフェラーゼ
蛋白質の検出法 実施例1により得られた高度に精製したヒオドシエビル
シフェラーゼ(80μg)を抗原として、常法によりニ
ュージーランドホワイトウサギに免疫を行い、ヒオドシ
エビルシフェラーゼを構成する19kDaおよび35k
Da蛋白質に対する抗体の作製を試みた。Inouye, S.お
よびTsuji, F.I., Anal. Biochem., 201: 114-118 (199
2年)に従って、抗体血清を500倍希釈で使用したウエ
スタンブロット法にで分析した結果、作製された抗体は
19kDaおよび35kDaを特異的に認識した(図
3)。これにより、得られた本抗体を用いれば、ヒオド
シエビルシフェラーゼ、および類似する配列を有し且つ
類似な高次構造を有する他のルシフェラーゼまたは発光
蛋白質の検出または検索が可能となる。
【0071】実施例10 ルシフェラーゼ構成蛋白質発
現ベクターの構築 実施例6で得られた組換えベクターpKAZ−412お
よびpOL−23を発現ベクターに挿入し、得られた発
現ベクターを用いて大腸菌内および培養細胞内で該蛋白
質を発現させた。用いた発現ベクターの制限酵素地図
を、図4および図5に示す。 (1)大腸菌内での発現ベクターは、19kDaまたは
35kDa蛋白質をコードする、即ちSEQ ID NO:2の
28〜196番のアミノ酸配列またはSEQ ID NO:4の
40〜359番のアミノ酸配列に対応するDNA断片を
PCR法を用いて調製し、該DNA断片を、市販ヒスチ
ジンタグを有するpTrcHis−Bベクター(インビ
トロゲン社製)の制限酵素NheI/XhoI部位に挿
入することによって作製することができる。具体的に
は、 19kDa蛋白質発現ベクター場合 pKAZ−412を鋳型として2種のPCRプライマ
ー:KAZ−3(5′CCGGCTAGC-TTT-ACG-TTG-GCA-GAT-T
TC-GTT-GGA 3′;NheI制限酵素部位はアンダーライ
ン)(SEQ ID NO:15)、およびT7−BcaBES
T(5′TAATACGACTCACTATAGGG 3′)(SEQ ID NO:16) を用いて、PCRキット(日本ジーン社製)にてPCR
(サイクル条件25サイクル;1分/94℃、1分/5
0℃、1分/72℃)を実施して、所望のDNA領域を
増幅した。得られた断片をPCR精製キット(キアゲン
社製)で精製し、常法により制限酵素NheI/Xho
I消化した後,pTrcHis−Bの制限酵素NheI
/XhoI部位に連結することによって、発現ベクター
pHis−KAZを構築した。
【0072】 35kDa蛋白質発現ベクターの場合 pOL−23を鋳型として2種のPCRプライマー:O
L−7(5′CCGTCTAGA-GCT-GTT-GCC-TGT-CCT-GCA-GCC
3′;XbaI制限酵素部位はアンダーライン)(SEQ I
D NO:17)およびOL−8(5′GCCGTCGAC-TTA-TTG-G
CA-CAT-TGC-ATG-GAA 3′;SalI制限酵素部位はアン
ダーライン)(SEQ ID NO:18) を用いて、PCRキット(日本ジーン社製)にて(PC
R(サイクル条件25サイクル;1分/94℃、1分/
50℃、1分/72℃)を実施して、所望のDNA領域
を増幅した。得られた断片をPCR精製キット(キアゲ
ン社製)で精製し、常法により制限酵素制限酵素Xba
I/SalI消化した後、pTrcHis−Bの制限酵
素NheI/XhoI部位に連結することによって、発
現ベクターpHis−OLを構築した。
【0073】(2)動物培養細胞での発現ベクターは、
19kDaまたは35kDa蛋白質をコードする、即ち
SEQ ID NO:2の28〜196番のアミノ酸配列またはS
EQ IDNO:4の40〜359番のアミノ酸配列に対応す
るDNA断片をPCR法を用いて調製し、該DNA断片
をNheI/XbaI消化した後、市販レニラルシフェ
ラーゼ発現ベクターpRL−CMV(プロメガ社製)の
NheI/XbaIレニラルシフェラーゼ遺伝子部分と
置き換えることによって作製することができる。 分泌シグナル配列を有する19kDa蛋白発現ベク
ターpSKAZ−CMVおよび分泌シグナル配列を欠失
した19kDa蛋白発現ベクターpKAZ−CMVを、
下記のプライマー: KAZ−1:5′CCGGCTAGCCACC-ATG-GCG-TAC-TCC-ACT-C
TG-TTC-ATA 3′(NheI制限酵素部位はアンダーライ
ン)(SEQ ID NO:19) KAZ−2:5′CCGGCTAGCCACC-ATG-TTT-ACG-TTG-GCA-G
AT-TTC-GTT-GGA 3′(NheI制限酵素部位はアンダー
ライン)(SEQ ID NO:20) KAZ−5:5′CCGCTCTA-GAA-TTA-GGC-AAG-AAT-GTT-CT
C-GCA-AAG-CCT 3′(XbaI制限酵素部位はアンダー
ライン)(SEQ ID NO:21) を使用して(1)と同様にPCR法によって構築した。
ここで、pSKAZ−CMVの構築にはプライマーKA
Z−1とKAZ−5を、またpKAZ−CMVの構築に
はプライマーKAZ−2とKAZ−5を使用した。
【0074】 分泌シグナル配列を有する35kDa
蛋白発現ベクターpSOL−CMVおよび分泌シグナル
配列を欠失した35kDa蛋白発現ベクターpOL−C
MVを、下記プライマー: OL−4:5′CCGGCTAGCCACC-ATG-GCT-GTC-AAC-TTC-AAG
-TTT 3′(NheI制限酵素部位はアンダーライン)
(SEQ ID NO:22) OL−5:5′CCGGCTAGCCACC-ATG-GCT-GTT-GCC-TGT-CCT
-GCA-GCC 3′(NheI制限酵素部位はアンダーライ
ン)(SEQ ID NO:23) OL−6:5′CCGCTCTAGAA-TTA-TTG-GCA-CAT-TGC-ATG-G
AA 3′(XbaI制限酵素部位はアンダーライン)(SE
Q ID NO:24) を使用して、上記と同様にPCR法によって構築し
た。ここで、pSOL−CMVの構築にはプライマーO
L−4とOL−6を、またpOL−CMVの構築にはプ
ライマーOL−4とOL−5を使用した。
【0075】実施例11 ルシフェラーゼ構成蛋白質の
無細胞系での発現 実施例10で構築した発現ベクターpKAZ−CMV、
pSKAZ−CMV、pOL−CMVおよびpSOL−
CMV、並びに陽性コントロールとしてレニラルシフェ
ラーゼを発現するpRL−CMVを用いて、無細胞系で
ヒオドシエビルシフェラーゼ構成蛋白質遺伝子を発現さ
せた。無細胞系の遺伝子発現は、組換えプラスミドまた
は該プラスミドより調製したmRNAから蛋白質を製造
する方法であり、特に検出感度の高い発光系においては
有用である。本実施例においては、市販のインビトロト
ランスレーションキット(TNT−インビトロトランス
クリプション−トランスレーションキット、プロメガ社
製)を使用した。また、発現蛋白質の分泌シグナルペプ
チドの存在を確認するため、分泌シグナルペプチド切断
活性を持つマイクロゾーム膜画分を添加した。反応は、
0.5μgのプラスミドDNA、20μlのウサギ網状赤
血球、1μlの1mM−メチオニン、2.5μlのマイクロ
ゾーム膜画分を加えて、全量を25μlとし30℃で9
0分保温した後、反応溶液の1μLの発光活性を測定し
た。
【0076】発光測定のための反応溶液は、全量が10
0μlでEDTAを10mMの濃度で含む50mM濃度のT
ris−HCl(pH7.6)溶液に基質セレンテラジン
1μgを加え、酵素を添加することにより発光反応を開
始し、発光をルミフォトメーターで検出した。結果を表
2に示す。なお、発光相対値1(rlu)=1.25×1
07フォトン/秒である。
【0077】
【表2】
【0078】pKAZ−CMVには顕著な活性が見い出
され、pSKAZ−CMVにマイクロゾーム膜画分添加
することにより、その効率は低いものの活性が約20倍
上がることから、pSKAZ−CMV発現の19kDa
蛋白質のアミノ末端には、分泌シグナルペプチド様配列
の存在が確認された。分泌シグナルペプチド様配列の問
題は、他の効率的に切断される公知の分泌シグナルペプ
チドを付加またはこれと置換することにより解決するこ
とができる。また、実施例5で作製したルシフェラーゼ
抗体を用いて、インビトロトランスレーション産生蛋白
質をウエスタンブロット分析により解析した結果、19
kDaおよび35kDa蛋白質の発現が確認された。
【0079】実施例12 ルシフェラーゼを構成する蛋
白質の大腸菌での発現 実施例10で構築した発現ベクターpHis−KAZと
pHis−OL、およびコントロールプラスミドとして
pTrcHis−Bを用いて、常法に従って大腸菌BL
21株を形質転換した。得られた形質転換株の一晩培養
液0.1mlをアンピシリン(50μg/ml)含有LB液体
培地(10ml)に植菌し、37℃で2時間振盪培養後、
最終濃度が1mMになるようにイソプロピル−β−D−チ
オガラクトピラノシド(IPTG)を添加し、更に3時
間培養した。その菌体をSDS−PAGE分析に供し
て、発現蛋白質を確認した。その結果、分子量20kD
aおよび36kDaに相当する発現蛋白質のバンドを確
認した。これらの発現蛋白質には、ニッケルキレートカ
ラムで精製可能な6個のヒスチジン配列を含む14アミ
ノ酸配列を付加しているため、分子量サイズが大きくな
っていると考えられる。また、これらのバンドは、ヒス
チジン配列を特異的に認識するモノクローナル抗体(キ
アゲン社製)および実施例9で作製したポリクローナル
抗体を用いたウエスタンブロット解析では、両方の抗体
により認識されることため、発現蛋白質はアミノ末端に
ヒスチジン配列を有するヒオドシエビルシフェラーゼの
構成蛋白質(分子量19kDaおよび35kDa蛋白
質)であることが確認された。
【0080】上記IPTGで発現誘導処理した培養液1
mlを10,000rpmで遠心分離し、集めた菌体を1mlの
緩衝液(30mM Tris−HCl,10mM EDT
A,pH7.6)に懸濁し超音波破砕した。10,000rp
m、4℃で遠心分離し、上清を細胞抽出液とした。得ら
れた細胞抽出液に対して、セレンテラジンまたはビスデ
オキシセレンテラジンを基質として1μg添加して、発
光活性をルミフォトメーターで測定した。その結果を表
3に示す。
【0081】
【表3】
【0082】この表から各々の活性を比較すると、pH
is−KAZを保持する菌株の活性は、負の対照である
pTrcHis−BおよびpHis−OLの約一万倍で
ある。従って、ヒオドシエビルシフェラーゼを構成する
19kDaおよび35kDa蛋白質のうち、分子量19
kDa蛋白質が発光活性を有することが明らかとなり、
発光反応を19kDa単独でも行うことができること、
ビスデオキシセレンテラジンを基質として利用できるこ
とが明らかとなった。このため、35kDaの蛋白質
は、基質特異性に直接関与せず、発光活性を有する19
kDa蛋白質に熱耐性を付与するなど、ルシフェラーゼ
(酵素)の安定性を付与する機能を有していることが示
唆される。
【0083】実施例13 ルシフェラーゼを構成する蛋
白質の動物培養細胞での発現 実施例10で構築した、動物培養細胞での発現ベクター
である、プラスミドpKAZ−CMV、pSKAZ−C
MV、pOL−CMVおよびpSOL−CMV、並びに
正のコントロールとしてレニラルシフェラーゼを発現す
るpRL−CMVを、培養細胞COS7細胞にトランス
フェクションすることにより、ヒオドシエビルシフェラ
ーゼ構成蛋白質遺伝子の発現を試みた。COS7細胞
(2×10 5個)は、10%(v/v)の熱不活性化胎牛
血清(GIBCO BRL社製)、ペニシリン(100
単位/ml)、ストレプトマイシン(100μg/ml)を
含むダルベッコ変型イーグル培地3mlを含有する35mm
シャーレ中で培養した。24時間後、細胞を、トランス
フェクション試薬FuGENE6(ロッシュ社製)を用
いて2μgのプラスミドDNAで形質転換した。更に3
6時間培養した後、細胞と培地を分離した。得られた細
胞を0.5mlのリン酸緩衝生理食塩水に懸濁し、−80
℃での凍結と37℃での融解を繰り返して抽出液を得
た。セレンテラジンおよびビスデオキシセレンテラジン
を基質として1μg添加して、発光活性をルミフォトメ
ーターで測定した。その結果を表4に示す。
【0084】
【表4】
【0085】活性を比較した結果、pKAZ−CMV、
pSKAZ−CMVおよび正のコントロールpRL−C
MVのみに顕著な発光活性が見い出された。pSKAZ
−CMVの培養液への分泌効率が低いことは、実施例1
1の結果と一致する。一方、pKAZ−CMVの発光強
度が現在レポータープラスミドとして市販されているp
RL−CMVと同等であることから、ヒオドシエビ由来
のルシフェラーゼの19kDa蛋白質遺伝子は、動物培
養細胞系でのレポーター遺伝子として充分使用すること
が可能であることが示された。
【0086】実施例14 大腸菌の封入体からの発現蛋
白質の単離およびその再生 実施例11にて構築した組換え発現プラスミドpHis
−KAZで形質転換し、実施例12で培養した菌体を2
0mlの20mM Tris−HCl緩衝液,pH7.5、
に懸濁し、超音波破砕装置(ブランソン社製:モデル2
50型)で細胞を破壊後、冷却高速遠心機(12,00
0×g,20分)により封入体を包含する沈殿不溶性画
分と可溶画分とに分離した。
【0087】(1)尿素による発現蛋白質の可溶化 不溶性画分を先ず20mlの2M尿素(和光純薬社製)を
含む20mM Tris−HCl緩衝液、pH7.5に超
音波処理により十分に懸濁後、遠心分離(12,000
×g,20分)して不溶性画分を回収し、この操作を2
回繰り返す。2Mの濃度では目的の19kDa蛋白質は
殆ど(5%以下)可溶化しないが、他の蛋白質不純物は
かなり除去された。回収した不溶性画分に20mlの8M
尿素を含む20mM Tris−HCl緩衝液、pH7.
5に十分に懸濁後、遠心分離(12,000×g,20
分)して、可溶化画分を回収した。電気泳動分析の結
果、19kDa蛋白質の収率は95%以上であった。こ
の回収画分をニッケルキレートカラムクロマトグラフィ
ーに供した。
【0088】(2)グアニジン塩酸塩による発現蛋白質
の可溶化 不溶性画分を20mlの0.5Mグアニジン塩酸塩(和光
純薬社製)を含む20mM Tris−HCl緩衝液、p
H7.5に超音波処理により十分に懸濁後、遠心分離
(12,000×g,20分)して不溶性画分を回収
し、この操作を2回繰り返した。回収した不溶性画分に
20mlの6Mグアニジン塩酸塩を含む20mMTris−
HCl緩衝液、pH7.5に懸濁後、遠心分離(12,0
00×g,20分)して、上清の可溶化画分を回収し
た。電気泳動分析の結果、電気泳動分析の結果、19k
Da蛋白質の収率は90%以上であった。この回収画分
を8モル尿素にて10倍に希釈してニッケルキレートカ
ラムクロマトに供した。
【0089】(3)グアニジン塩酸塩および尿素による
発現蛋白質の可溶化 上記(2)と同様に不溶性画分を0.5M グアニジン
塩酸塩で2回処理した。得られた不溶性画分を20mlの
8M尿素を含む20mM Tris−HCl緩衝液、pH
7.5に懸濁後、遠心分離(12,000×g,20分)
して、上清の可溶化画分を回収した。電気泳動分析の結
果、電気泳動分析の結果、19kDa蛋白質の収率は9
0%以上であった。この回収画分をニッケルキレートカ
ラムクロマトに供した。
【0090】(4)ニッケルキレートゲルクロマトグラ
フィーによる精製 ニッケルキレートゲルはキレートゲルファーストフロー
(ファルマシア社)と0.01Mの塩化ニッケル水溶液
を混合することにより調整し、カラム(カラムサイズ:
1cm(直径)×6cm)に充填した。カラムゲルは濃度8
Mの尿素を含む、濃度20mMのTris−HCl(pH
7.5)緩衝液(以下に緩衝液Aと記載する)で平衡化
したカラムに(1)〜(3)にて調製した可溶性画分を
供した。緩衝液Aでカラムを洗浄した後、0.3Mのイ
ミダゾール(和光純薬社)で吸着した蛋白質を溶出し
た。溶出画分(約10ml)を1Lの緩衝液A中において
4℃で18時間透析を行い、イミダゾールを除去した。
透析試料を再度を緩衝液Aで平衡化した上記カラムに供
し、緩衝液A30mlで洗浄後、イミダゾールの0〜0.
3Mの直線的濃度勾配(全溶出量,100ml)によりヒ
スチジンを有する19kDa蛋白質を溶出した。精製さ
れた蛋白質の純度は95%であった。バイオラッド社製
の色素結合法による蛋白質定量の結果、400mlの培養
菌体から6.8mg蛋白質を得た。
【0091】(5)精製19kDa蛋白質の再生・再活
性化 上記(4)にて精製した19kDa蛋白質は全く発光活
性を示さない。そこで、多価アルコール溶媒としてグリ
セリン(和光純薬)を用い、精製した蛋白質をグリセリ
ン最終濃度(v/w)0%〜90%の溶液中に25℃で、
30分間放置し、上述のように発光活性を測定した。
(1)の尿素よる可溶化試料についての結果を表5に示
す。
【0092】
【表5】
【0093】その結果、尿素を含まない緩衝液で処理す
ることによりわずかに再活性化されるが、グリセリンを
添加することにより再活性化が顕著に増加することが示
された。特にグリセリン濃度が50〜70%の場合、グ
リセリンを添加しないものと比較して約50倍の再活性
化が観察された。その再生の効率は、天然のルシフェラ
ーゼ活性を基準に算出した結果、約60〜80%であっ
た。また、(2)および(3)にて可溶化した場合でも
同様な結果が得られた。
【0094】さらに再生処理した当該蛋白質をグリセリ
ン0%または50%中にて、4℃で30日間保存し、そ
の発光活性を測定した。その結果、グリセリン0%では
保存前と比較して発光活性が約1/5に低下したが、グ
リセリン50%では、−20℃で保存した場合(データ
は示さない)と同様に、ほとんど活性の低下が認められ
なかった。このことは、再生した活性化19kDa蛋白
質は、グリセリン(50〜70%)中で安定に保存する
ことが可能でありことを示している。保存試験の結果を
下記の表に示す。
【0095】
【表6】
【0096】
【発明の効果】本発明によれば、深海に生息するヒオド
シエビ由来のルシフェラーゼが分子量19kDaおよび
分子量35kDaの蛋白質から構成されることが明らか
となり、さらに該蛋白質をコードする遺伝子が単離さ
れ、該遺伝子を用いて高純度の組換え分泌型ルシフェラ
ーゼ蛋白質が提供される。また、該遺伝子を含む組換え
ベクター、該組換えベクターで形質転換した細菌および
動物培養細胞が得られ、これを用いた分泌型ルシフェラ
ーゼ蛋白質の製造方法が提供される。これは、本発明の
ルシフェラーゼおよびその構成蛋白質を大量に調製する
ことができることを意味する。本発明において調製され
たルシフェラーゼおよびその構成蛋白質(特に分子量1
9kDaの蛋白質)は多くの測定・分析法に適用するこ
とができ、また診断薬や検査薬としても有用である。さ
らに、本発明の蛋白質を抗原として作製される抗体、該
蛋白質をコードするDNAから得られるプライマーは、
本発明のルシフェラーゼ、またはこれを構成する蛋白
質、およびこれらと相同性がある他のルシフェラーゼま
たは発光蛋白質の検出、検索およびそのクローニングに
用いることができる。
【0097】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> CHISSO CORPORATION <120> Novel luciferase and photoprotein <130> DOJ-5524 <141> 2001-4-26 <150> JP2000-125053 <151> 2000-04-26 <160> 24 <210> 1 <211> 866 <212> DNA <213> Oplophorus gracilirostris <220> <221> CDS <222> (46)(633) <400> 1 tgtttgggtt ataggtggta tatcattaac tctacttgag agaagatggc gtactccact 60 ctgttcataa ttgcattgac cgccgttgtc actcaagctt cctcaactca aaaatctaac 120 ctaactttta cgttggcaga tttcgttgga gactggcaac agacagctgg atacaaccaa 180 gatcaagtgt tagaacaagg aggattgtct agtctgttcc aagccctggg agtgtcagtc 240 acgcccatac agaaagttgt actgtctggg gagaatgggt taaaagctga tattcatgtc 300 ataatacctt acgagggact cagtggtttt caaatgggtc taattgaaat gatcttcaaa 360 gttgtttacc ccgtggatga tcatcatttc aagattattc tccattatgg tacactcgtt 420 attgacggtg taacacccaa catgattgac tactttggaa gaccttaccc tggaattgct 480 gtatttgacg gcaagcagat cacagttact ggaactctgt ggaacggcaa caagatctat 540 gatgagaggc taatcaaccc tgatggttca ctcctcttca gagttactat caatggagtc 600 acgggatgga ggctttgcga gaacattctt gcctaaatta catctcgaga attgcttaaa 660 gcctttttat gtctataaat tggagtggaa aatgtataat acatatgatt tttaggacag 720 ttattttatt taattgctca cttaaattta aatctgaaga ccactataac tgttcagaat 780 ggaactgtag tcaaactgta ttaaatgcat taaagatctt atcatatgat ttagaaaaaa 840 aaaaaaaaaa aaaataaaaa aaaaaa 866 <210> 2 <211> 196 <212> PRT <213> Oplophorus gracilirostris <400> 2 Met Ala Tyr Ser Thr Leu Phe Ile Ile Ala Leu Thr Ala Val Val Thr 16 Gln Ala Ser Ser Thr Gln Lys Ser Asn Leu Thr Phe Thr Leu Ala Asp 32 Phe Val Gly Asp Trp Gln Gln Thr Ala Gly Tyr Asn Gln Asp Gln Val 48 Leu Glu Gln Gly Gly Leu Ser Ser Leu Phe Gln Ala Leu Gly Val Ser 64 Val Thr Pro Ile Gln Lys Val Val Leu Ser Gly Glu Asn Gly Leu Lys 80 Ala Asp Ile His Val Ile Ile Pro Tyr Glu Gly Leu Ser Gly Phe Gln 96 Met Gly Leu Ile Glu Met Ile Phe Lys Val Val Tyr Pro Val Asp Asp 112 His His Phe Lys Ile Ile Leu His Tyr Gly Thr Leu Val Ile Asp Gly 128 Val Thr Pro Asn Met Ile Asp Tyr Phe Gly Arg Pro Tyr Pro Gly Ile 144 Ala Val Phe Asp Gly Lys Gln Ile Thr Val Thr Gly Thr Leu Trp Asn 160 Gly Asn Lys Ile Tyr Asp Glu Arg Leu Ile Asn Pro Asp Gly Ser Leu 176 Leu Phe Arg Val Thr Ile Asn Gly Val Thr Gly Trp Arg Leu Cys Glu 192 Asn Ile Leu Ala 196 <210> 3 <211> 1302 <212> DNA <213> Oplophorus gracilirostris <220> <221> CDS <222> (79)(1155) <400> 3 tagcgtagct gcatcctggt gtcgtcgacc ctctccagca tcatcatctg tggaagttcg 60 aacatctcgc agagcaaaat ggctgtcaac ttcaagttta gcctccttac cataaccatt 120 gttgttaata tcttagtcta ttgcaatgca tcagcaatta aattcgatgt tgatttggag 180 aaggttccct ctaatgctgt tgcctgtcct gcagccgaag atattgcccc ttgcacctgc 240 aaagtgggtg aaggcgacgt tatggatatg gattgctcca aagtaacaag tgacgctgaa 300 cttgcttcca tatttagtaa aacgtttccc tctaacacct tccgtgaatt atttattgaa 360 ttcaatcgcg agattacgac tctgacagct gatagtttgg gagcagcaac atttacaaaa 420 atcgctatta ctagttgtac tcaattgaag accatagaag aaaatgcttt tatggccagt 480 gctgccacac tcgagaaact cgtgctctta aaaaatgatc tttcctcttt tccttttgaa 540 gaaatgtcac aatacacaaa attaaattgg cttgaattat ccgtaaatag cattacagga 600 tggccagctc tctcatcgga tacactagct aaccttattt tgttccgtaa tcctattggt 660 aatattccag ttgatgcctt ccagactctt cctaatatcg aacaattcaa ctgcttcgat 720 tgtagcatca ccgaagtgga agcaggtact tttactagat caccaaaact ccaaaagctt 780 gtgttaggtt ataacggtct gactagcctt cccgtaggcg ccatcaaact ccatggacat 840 ggcccaacca cttccaactt gggtatcacc aataatcaga tcatcagttt ccccgagggt 900 gctgttgaag gcatccaagg catccttgga attgacttta atcgtgtaac atctctaagt 960 gaggaagtgt ggcgaccaat tttagaaaat cttttccaat tcagcttgct taacaaccca 1020 ctagcatgtg tatgtgacgt aatgtggctt attgatagcc cagaattgct ggcaaaaatt 1080 aaaggcaatc cccgatgtgc cggtggaaaa agactcaaga atttggatcc agctgttttc 1140 catgcaatgt gccaataaga agaagaagaa gaattgagtc ctcctgtatc tacttctgaa 1200 gaagaagaag aagaagaatc attaaaataa caactaatat tttttaaata taaatcacaa 1260 tgtatttata cagtgtagtg gcaaatacag ta 1302 <210> 4 <211> 359 <212> PRT <213> Oplophorus gracilirostris <400> 4 Met Ala Val Asn Phe Lys Phe Ser Leu Leu Thr Ile Thr Ile Val Val 16 Asn Ile Leu Val Tyr Cys Asn Ala Ser Ala Ile Lys Phe Asp Val Asp 32 Leu Glu Lys Val Pro Ser Asn Ala Val Ala Cys Pro Ala Ala Glu Asp 48 Ile Ala Pro Cys Thr Cys Lys Val Gly Glu Gly Asp Val Met Asp Met 64 Asp Cys Ser Lys Val Thr Ser Asp Ala Glu Leu Ala Ser Ile Phe Ser 80 Lys Thr Phe Pro Ser Asn Thr Phe Arg Glu Leu Phe Ile Glu Phe Asn 96 Arg Glu Ile Thr Thr Leu Thr Ala Asp Ser Leu Gly Ala Ala Thr Phe 112 Thr Lys Ile Ala Ile Thr Ser Cys Thr Gln Leu Lys Thr Ile Glu Glu 128 Asn Ala Phe Met Ala Ser Ala Ala Thr Leu Glu Lys Leu Val Leu Leu 144 Lys Asn Asp Leu Ser Ser Phe Pro Phe Glu Glu Met Ser Gln Tyr Thr 160 Lys Leu Asn Trp Leu Glu Leu Ser Val Asn Ser Ile Thr Gly Trp Pro 176 Ala Leu Ser Ser Asp Thr Leu Ala Asn Leu Ile Leu Phe Arg Asn Pro 192 Ile Gly Asn Ile Pro Val Asp Ala Phe Gln Thr Leu Pro Asn Ile Glu 208 Gln Phe Asn Cys Phe Asp Cys Ser Ile Thr Glu Val Glu Ala Gly Thr 224 Phe Thr Arg Ser Pro Lys Leu Gln Lys Leu Val Leu Gly Tyr Asn Gly 240 Leu Thr Ser Leu Pro Val Gly Ala Ile Lys Leu His Gly His Gly Pro 256 Thr Thr Ser Asn Leu Gly Ile Thr Asn Asn Gln Ile Ile Ser Phe Pro 272 Glu Gly Ala Val Glu Gly Ile Gln Gly Ile Leu Gly Ile Asp Phe Asn 288 Arg Val Thr Ser Leu Ser Glu Glu Val Trp Arg Pro Ile Leu Glu Asn 304 Leu Phe Gln Phe Ser Leu Leu Asn Asn Pro Leu Ala Cys Val Cys Asp 320 Val Met Trp Leu Ile Asp Ser Pro Glu Leu Leu Ala Lys Ile Lys Gly 336 Asn Pro Arg Cys Ala Gly Gly Lys Arg Leu Lys Asn Leu Asp Pro Ala 352 Val Phe His Ala Met Cys Gln 359 <210> 5 <211> 28 <212> PRT, N-terminal of 19 kDa protein, partial <213> Oplophorus gracilirostris <400> 5 Phe Thr Leu Ala Asp Phe Val Gly Asp Trp Gln Gln Thr Ala Gly Tyr 16 Asn Gln Asp Gln Val Leu Glu Gln Gly Gly Leu Ser 28 <210> 6 <211> 29 <212> PRT, N-terminal of 35 kDa protein, partial <213> Oplophorus gracilirostris <400> 6 Ala Val Ala Xaa Pro Ala Ala Glu Asp Ile Ala Pro Xaa Thr Xaa Lys 14 Val Gly Glu Gly Asp Val Met Asp Met Asp Xaa Ser Lys 29 <210> 7 <211> 16 <212> PRT, partial <213> Oplophorus gracilirostris <400> 7 Val Thr Ser Asp Ala Glu Leu Ala Ser Ile Phe Ser Lys Thr Phe Pro 16 <210> 8 <211> 16 <212> PRT, partial <213> Oplophorus gracilirostris <400> 8 Asn Asp Leu Ser Ser Phe Pro Phe Glu Glu Met Ser Gln Tyr Thr Lys 16 <210> 9 <211> 16 <212> PRT, partial <213> Oplophorus gracilirostris <400>9 Leu Val Leu Gly Tyr Asn Gly Leu Thr Ser Leu Pro Val Gly Ala Ile 16 <210> 10 <211> 12 <212> PRT, partial <213> Oplophorus gracilirostris <400> 10 Asn Leu Asp Pro Ala Val Phe His Ala Met Xaa Gln 12 <210> 11 <211> 7 <212> PRT, 19 kDa protein, partial <213> Oplophorus gracilirostris <400> 11 Ala Gly Tyr Asn Gln Asp Gln <210> 12 <211> 7 <212> PRT, 35 kDa protein, partial <213> Oplophorus gracilirostris <400> 12 Gly Asp Val Met Asp Met Asp <210> 13 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Probe <400> 13 gcnggntaya aycargayca 20 <210> 14 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Probe <400> 14 gtngtygtna tggayatgtc 20 <210> 15 <211> 33 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> PCR primer <400> 15 ccggctagct ttacgttggc agatttcgtt gga 33 <210> 16 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> PCR primer <400> 16 taatacgact cactataggg <210> 17 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> PCR primer <400> 17 ccgtctagag ctgttgcctg tcctgcagcc 30 <210> 18 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> PCR primer <400> 18 gccgtcgact tattggcaca ttgcatggaa 30 <210> 19 <211> 37 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> PCR primer <400> 19 ccggctagcc accatggcgt actccactct gttcata 37 <210> 20 <211> 40 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> PCR primer <400> 20 ccggctagcc accatgttta cgttggcaga tttcgttgga 40 <210> 21 <211> 38 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> PCR primer <400> 21 ccgctctaga attaggcaag aatgttctcg caaagcct 38 <210> 22 <211> 34 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> PCR primer <400> 22 ccggctagcc accatggctg tcaacttcaa gttt 34 <210> 23 <211> 37 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> PCR primer <400> 23 ccggctagcc accatggctg ttgcctgtcc tgcagcc 37 <210> 24 <211> 32 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> PCR primer <400> 24 ccgctctaga attattggca cattgcatgg aa 32
【図面の簡単な説明】
【図1】精製ヒオドシエビ由来ルシフェラーゼのゲル濾
過による分子量の決定を示す。
【図2】ヒオドシエビ由来の35kDa蛋白質に存在す
るロイシンリピート配列を示す。
【図3】ヒオドシエビ由来のルシフェラーゼに対するポ
リクロナール抗体を用いたウエスタンブロット分析を示
す。
【図4】ヒオドシエビ由来のルシフェラーゼを構成する
19kDa蛋白質遺伝子の制限酵素地図と発現ベクター
を模式的に示す図である。
【図5】ヒオドシエビ由来のルシフェラーゼを構成する
35kDa蛋白質遺伝子の制限酵素地図と発現ベクター
を模式的に示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 5/10 C12Q 1/66 4B065 9/02 G01N 21/76 4H045 C12Q 1/66 21/78 C G01N 21/76 33/58 Z 21/78 C12R 1:91 33/58 C12N 15/00 ZNAA //(C12N 9/02 5/00 B C12R 1:91) (C12Q 1/66 C12R 1:91) Fターム(参考) 2G045 CB01 FB03 FB07 FB13 GC15 2G054 AA08 CA21 EA02 4B024 AA11 BA80 CA04 DA02 DA05 DA11 DA12 EA04 FA02 FA18 GA11 HA11 HA15 4B050 CC03 DD11 FF09E FF12E LL03 4B063 QA01 QQ06 QQ08 QQ23 QR66 QS02 QX02 4B065 AA26X AA90X AA90Y AB01 AC15 BA02 BA25 CA28 CA46 4H045 AA11 CA50 DA75 EA50 EA65 FA72

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 十脚類(Decapoda)由来であって、分子
    量19kDaおよび分子量35kDaの蛋白質から構成
    されるルシフェラーゼ。
  2. 【請求項2】 十脚類が、ヒオドシエビ(Oplophorus g
    racilirostris )である請求項1に記載のルシフェラー
    ゼ。
  3. 【請求項3】 請求項1のルシフェラーゼを構成する、
    分子量19kDaの発光蛋白質。
  4. 【請求項4】 前記発光蛋白質が、(a)SEQ ID NO:
    2に示されるアミノ酸配列の28〜196番のアミノ酸
    配列、または(b)(a)のアミノ酸配列において1も
    しくは数個のアミノ酸が欠失、置換もしくは付加された
    アミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列を有する、請
    求項3記載の発光蛋白質。
  5. 【請求項5】 さらに、精製のためのペプチド配列およ
    び/または細胞外分泌もしくは細胞内器官への移行のた
    めのシグナルペプチド配列を有する、請求項3または4
    に記載の蛋白質。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5のいずれか1項に記載の発
    光蛋白質をコードするポリヌクレオチド。
  7. 【請求項7】 (a)SEQ ID NO:1示す塩基配列の4
    6〜633番の塩基配列、(b)(a)の塩基配列とス
    トリンジェントな条件下でハイブリダイズし、且つ発光
    活性を有する蛋白質をコードする塩基配列、および
    (c)(a)または(b)の塩基配列と相補的な塩基配
    列からなる群から選択される塩基配列を有する、請求項
    6記載のポリヌクレオチド。
  8. 【請求項8】 請求項1のルシフェラーゼを構成する、
    分子量35kDaの蛋白質。
  9. 【請求項9】 前記蛋白質が、(a)SEQ ID NO:4に
    示されるアミノ酸配列の40〜359番のアミノ酸配
    列、または(b)(a)のアミノ酸配列において1もし
    くは数個のアミノ酸が欠失、置換もしくは付加されたア
    ミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列を有する請求項
    8記載の蛋白質。
  10. 【請求項10】 さらに、精製のためのペプチド配列お
    よび/または細胞外分泌もしくは細胞内器官への移行の
    ためのシグナルペプチド配列を有する、請求項8または
    9に記載の蛋白質
  11. 【請求項11】 請求項8〜10のいずれか1項に記載
    の蛋白質をコードするポリヌクレオチド。
  12. 【請求項12】 (a)SEQ ID NO:3に示す塩基配列
    の79〜1155番の塩基配列、(b)(a)の塩基配
    列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、且
    つ前記ルシフェラーゼを構成する35kDa蛋白質をコ
    ードする塩基配列、および(c)(a)または(b)の
    塩基配列と相補的な塩基配列からなる群から選択される
    塩基配列を有する、請求項11に記載のポリヌクレオチ
    ド。
  13. 【請求項13】 下記のアミノ酸配列の繰り返し単位を
    有する蛋白質であって、ルシフェラーゼを構成し、且つ
    ルシフェラーゼを安定化する機能を有する蛋白質。 (Leu/Ile)−Xaa−Xaa−Leu−Xaa
    −(Leu/Ile)−Xaa−Xaa−Asn−Xa
    a−(Leu/Ile)−Xaa−Xaa−Xaa−P
    ro (但し、Xaaは任意のアミノ酸を示す。)
  14. 【請求項14】 請求項1または2に記載のルシフェラ
    ーゼ、請求項3〜5のいずれか1項に記載の発光蛋白質
    またはその断片を抗原として作製され、且つ前記抗原と
    特異的に結合する抗体。
  15. 【請求項15】 請求項15に記載の抗体と特異的に結
    合するルシフェラーゼまたは発光蛋白質。
  16. 【請求項16】 プロモーターに作動的に連結された、
    請求項6または11に記載のポリヌクレオチドの少なく
    とも1つを挿入物として含有する組換え発現ベクター。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の発現ベクターで形
    質転換された宿主細胞。
  18. 【請求項18】 動物培養細胞または微生物細胞であ
    る、請求項17に記載の宿主細胞。
  19. 【請求項19】 請求項19に記載の組換えベクターを
    用いてインビトロトランスクリプション−トランスレー
    ションを実施して、発現した組換え蛋白質を単離するこ
    とからなる、請求項3または8に記載の蛋白質の少なく
    とも1つを製造する方法。
  20. 【請求項20】 請求項17または18に記載の宿主細
    胞を培養し、発現した組換え蛋白質を単離することから
    なる、請求項3または8に記載の蛋白質の少なくとも1
    つを製造する方法。
  21. 【請求項21】 さらに、溶媒として1つ以上の多価ア
    ルコールの存在下にて蛋白質を再生させてその酵素活性
    を再活性化させ、場合により前記溶媒中にて蛋白質を貯
    蔵することを包含する、請求項19または20に記載の
    方法。
  22. 【請求項22】 多価アルコールが、グリセリン、ポリ
    エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、デキ
    ストラン、マンニトール、ソルビトール、イノシトー
    ル、キシリトール、ショ糖、果糖およびブドウ糖からな
    る群から選択される、請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 SEQ ID NO:1の塩基配列またはその
    相補的な塩基配列において、少なくとも10個の連続し
    た塩基配列からなるオリゴヌクレオチド。
  24. 【請求項24】 SEQ ID NO:3の塩基配列またはその
    相補的な塩基配列において、少なくとも10個の連続し
    た塩基配列からなるオリゴヌクレオチド。
  25. 【請求項25】 請求項1もしくは2に記載のルシフェ
    ラーゼ、または請求項3〜5のいずれか1項に記載の発
    光蛋白質をレポーターとして用いて検出可能なシグナル
    を発生させることを特徴とする、診断のための分析物の
    検出方法。
  26. 【請求項26】 発光反応の基質としてセレンテラジン
    またはその誘導体を用いることを特徴とする、請求項2
    5に記載の方法。
  27. 【請求項27】 請求項6もしくは7に記載のポリヌク
    レオチドまたは請求項16に記載の組換え発現ベクター
    をレポーターまたはマーカーとして用いて検出可能なシ
    グナルを発生させることを特徴とする、試験試料中の分
    析物を検出するためのバイオアッセイ法。
  28. 【請求項28】 発光反応の基質としてセレンテラジン
    またはその誘導体を用いることを特徴とする、請求項2
    7に記載の方法。
  29. 【請求項29】 アッセイすべき試料が、生細胞、生組
    織もしくは器官、またはその部分である、請求項27ま
    たは28に記載の方法。
  30. 【請求項30】 請求項25〜29のいずれか1項に記
    載の方法を実施するためのキット。
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