JP2002320331A - 系統連系電力変換システムの制御装置 - Google Patents

系統連系電力変換システムの制御装置

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JP2002320331A
JP2002320331A JP2001119839A JP2001119839A JP2002320331A JP 2002320331 A JP2002320331 A JP 2002320331A JP 2001119839 A JP2001119839 A JP 2001119839A JP 2001119839 A JP2001119839 A JP 2001119839A JP 2002320331 A JP2002320331 A JP 2002320331A
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Takeshi Kitahata
剛 北畑
Katsuhisa Inagaki
克久 稲垣
Hitoshi Nirasawa
仁 韮沢
Shunichi Hirose
俊一 廣瀬
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電力系統異常が原因で起こる変圧器の偏磁を確
実に抑制すること。 【解決手段】電力貯蔵装置7を有し直流を交流/交流を
直流に変換する電力変換装置1を、変圧器2を介して電
源を有する電力系統および負荷9に並列に接続し、電力
系統と連系する点に、電力系統から負荷および電力変換
装置を切離し可能な系統連系スイッチ8を備え、常時は
電力系統側から電力貯蔵装置に電力を貯蔵/電力貯蔵装
置から電力を放出/無効電力補償/高調波補償/電力不
平衡補償を行ない、電力系統の異常時には系統連系スイ
ッチを開放して電力変換装置から負荷に給電する系統連
系電力変換システムの制御装置において、系統連系スイ
ッチを投入して系統連系されている場合に、電力系統の
電圧と同期回転する座標上の電力系統電圧成分と一致す
る軸成分の減少分が設定値以上であることを検知する
と、電力系統の異常と判定して系統連系スイッチを開放
する手段10,11,12,13を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力変換装置を変
圧器を介して電源を有する電力系統と連系して構成され
る系統連系電力変換システムの制御装置に係り、特に電
力系統事故等の異常が原因で起こる変圧器の偏磁を確実
に抑制して、システムの運転継続性を高めるようにした
系統連系電力変換システムの制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば太陽電池やNaS電池
等の直流電源を、電源を有する電力系統と連系する場合
には、電力変換装置により直流を交流に変換して接続す
る必要がある。
【0003】この場合、電力系統の電圧と上記直流電力
を出力する直流電源との電圧整合や、電力変換装置から
の直流分の流出を防止するために、電力変換装置を、そ
の出力段に変圧器を設けて電源を有する電力系統と連系
して、系統連系電力変換システムを構成していることが
多い。
【0004】電力変換装置は、任意の交流波形を出力す
ることができる反面、スイッチング誤差や電力系統の影
響によってその出力に直流成分が重畳し、連系用の変圧
器を偏磁させてしまうことがある。
【0005】そこで、最近では、このような変圧器の偏
磁を抑制制御する制御装置が提案されてきている。
【0006】図9は、この種の従来の系統連系電力変換
システムの制御装置の構成例を示すブロック図である。
【0007】図9において、直流を交流または交流を直
流に変換する電力変換装置1は、連系用の変圧器2を介
して電源0を有する電力系統と連系して動作する。
【0008】変圧器2の偏磁を抑制制御する制御装置
は、電力変換装置1の出力電圧の直流成分を直流分検出
回路3により検出し、その直流成分の逆向きの直流成分
を偏磁抑制回路4により出力し、これを電力変換装置1
の制御回路5の出力に重畳させて、PWMパターン発生
回路6により電力変換装置1を制御するように構成され
ている。
【0009】なお、図9中、Lは電力系統の系統インピ
ーダンスを示している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の系統連系電力変換システムの制御装置にお
いては、次のような問題点がある。
【0011】すなわち、電力変換装置1の出力電圧の直
流成分の検出に際して、少なくとも1周期以上の出力電
圧の検出が必要となるため、偏磁抑制制御の効果を得る
ためには時間がかかる。
【0012】したがって、電力系統異常等が原因による
短時間で生じる偏磁現象を抑制することは難しい。
【0013】また、電力変換装置1の制御回路5の出力
端に直流成分を重畳することは、制御回路5から見る
と、その直流成分は外乱として認識される。
【0014】そして、制御回路5は、この外乱の影響を
無くすように働くため、偏磁抑制制御の効き目を弱くす
るように作用してしまうことがあり、偏磁抑制制御の効
果が損なわれてしまう。
【0015】本発明の目的は、電力系統事故等の異常が
原因で起こる変圧器の偏磁を確実に抑制して、システム
の運転継続性を高めることが可能な系統連系電力変換シ
ステムの制御装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、電力を貯蔵する二次電池等の電力貯蔵装置を有し
直流を交流または交流を直流に変換する電力変換装置
を、変圧器を介して電源を有する電力系統および負荷に
並列に接続し、電力系統と連系する点に、当該電力系統
から負荷および電力変換装置を切り離し可能な系統連系
スイッチを備え、常時は、電力系統側から電力貯蔵装置
に電力を貯蔵もしくは電力貯蔵装置から電力を放出また
は無効電力補償もしくは高調波補償あるいは電力不平衡
補償を行ない、電力系統の異常時には、系統連系スイッ
チを開放して電力変換装置から負荷に給電するようにし
た系統連系電力変換システムの制御装置において、請求
項1に対応する発明では、系統連系スイッチを投入して
系統連系されている場合に、電力系統の電源電圧と同期
回転する回転座標上の電源電圧成分と一致する軸成分の
減少分が設定値以上であることを検知すると、電力系統
の異常と判定して系統連系スイッチを開放する手段を備
えている。
【0017】従って、請求項1に対応する発明の系統連
系電力変換システムの制御装置においては、系統連系ス
イッチを投入して系統連系されている場合に、電力系統
の電源電圧と同期回転する回転座標上の電源電圧成分と
一致する軸成分の減少分が設定値以上であることを検知
することで、電力系統の異常と判定して系統連系スイッ
チを開放することにより、電力系統異常時に無理な電流
制御を続けることによって生じる変圧器の偏磁を確実に
抑制することができ、システムの運転継続性を高めるこ
とができる。
【0018】また、請求項2に対応する発明では、系統
連系スイッチを投入して系統連系されている場合に、電
力系統の電源電圧と同期回転する回転座標上の電源電圧
成分と一致する軸と直交する軸成分の増加分が設定値以
上であることを検知すると、電力系統の異常と判定して
系統連系スイッチを開放する手段を備えている。
【0019】従って、請求項2に対応する発明の系統連
系電力変換システムの制御装置においては、系統連系ス
イッチを投入して系統連系されている場合に、電力系統
の電源電圧と同期回転する回転座標上の電源電圧成分と
一致する軸と直交する軸成分の増加分が設定値以上であ
ることを検知することで、電力系統の異常と判定して系
統連系スイッチを開放することにより、電力系統異常時
に無理な電流制御を続けることによって生じる変圧器の
偏磁を確実に抑制することができ、システムの運転継続
性を高めることができる。
【0020】さらに、請求項3に対応する発明では、系
統連系スイッチを投入して系統連系されている場合に、
電力系統の電源電圧の位相を検出し、当該検出位相の変
化率の大きさが制限値を超えたことを検知すると、電力
系統の異常と判定して系統連系スイッチを開放する手段
を備えている。
【0021】従って、請求項3に対応する発明の系統連
系電力変換システムの制御装置においては、系統連系ス
イッチを投入して系統連系されている場合に、電力系統
の電源電圧の位相を検出し、当該検出位相の変化率の大
きさが制限値を超えたことを検知することで、電力系統
の異常と判定して系統連系スイッチを開放することによ
り、電力系統異常時に無理な電流制御を続けることによ
って生じる変圧器の偏磁を確実に抑制することができ、
システムの運転継続性を高めることができる。
【0022】一方、請求項4に対応する発明では、系統
連系スイッチを投入して系統連系されている場合に、系
統連系スイッチに流れる電流を検出し、当該検出電流の
少なくとも1相の電流が零を継続する時間が設定値を超
えたことを検知すると、電力系統の異常と判定して系統
連系スイッチを開放する手段を備えている。
【0023】従って、請求項4に対応する発明の系統連
系電力変換システムの制御装置においては、系統連系ス
イッチを投入して系統連系されている場合に、系統連系
スイッチに流れる電流を検出し、当該検出電流の少なく
とも1相の電流が零を継続する時間が設定値を超えたこ
とを検知することで、電力系統の異常と判定して系統連
系スイッチを開放することにより、電力系統異常時に無
理な電流制御を続けることによって生じる変圧器の偏磁
を確実に抑制することができ、システムの運転継続性を
高めることができる。
【0024】また、請求項5に対応する発明では、系統
連系スイッチを投入して系統連系されている場合に、系
統連系スイッチに流れる電流を検出し、当該検出電流の
少なくとも1相の電流が零を継続する時間が設定値を超
えたことを検知すると、電力系統の異常と判定して電力
変換装置の出力電流を制御する電流制御器への電流指令
を零にする手段を備えている。
【0025】従って、請求項5に対応する発明の系統連
系電力変換システムの制御装置においては、系統連系ス
イッチを投入して系統連系されている場合に、系統連系
スイッチに流れる電流を検出し、当該検出電流の少なく
とも1相の電流が零を継続する時間が設定値を超えたこ
とを検知することで、電力系統の異常と判定して電力変
換装置の出力電流を制御する電流制御器への電流指令を
零にすることにより、電力系統異常時に無理な電流制御
を続けることによって生じる変圧器の偏磁を確実に抑制
することができ、システムの運転継続性を高めることが
できる。
【0026】さらに、請求項6に対応する発明では、系
統連系スイッチを投入して系統連系されている場合に、
電力変換装置の出力電圧の変化率を検出し、当該現在の
検出変化率と過去の検出変化率との差が設定値を超えた
ことを検知すると、電力系統の異常と判定して系統連系
スイッチを開放する手段を備えている。
【0027】従って、請求項6に対応する発明の系統連
系電力変換システムの制御装置においては、系統連系ス
イッチを投入して系統連系されている場合に、電力変換
装置の出力電圧の変化率を検出し、当該現在の検出変化
率と過去の検出変化率との差が設定値を超えたことを検
知することで、電力系統の異常と判定して系統連系スイ
ッチを開放することにより、電力系統異常時に無理な電
流制御を続けることによって生じる変圧器の偏磁を確実
に抑制することができ、システムの運転継続性を高める
ことができる。
【0028】さらにまた、請求項7に対応する発明で
は、系統連系スイッチを投入して系統連系されている場
合に、電力変換装置の出力電圧の変化率を検出し、当該
現在の検出変化率と過去の検出変化率との差が設定値を
超えたことを検知すると、電力系統の異常と判定して電
力変換装置の出力電流を制御する電流制御器への電流指
令を零にする手段を備えている。
【0029】従って、請求項7に対応する発明の系統連
系電力変換システムの制御装置においては、系統連系ス
イッチを投入して系統連系されている場合に、電力変換
装置の出力電圧の変化率を検出し、当該現在の検出変化
率と過去の検出変化率との差が設定値を超えたことを検
知することで、電力系統の異常と判定して電力変換装置
の出力電流を制御する電流制御器への電流指令を零にす
ることにより、電力系統異常時に無理な電流制御を続け
ることによって生じる変圧器の偏磁を確実に抑制するこ
とができ、システムの運転継続性を高めることができ
る。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明では、系統連系スイッチを
投入して系統連系されている場合に、システムの所定の
電気量に基づいて、電力系統の異常を検知した場合に、
系統連系スイッチを開放するか、または電力変換装置の
出力電流を制御する電流制御器への電流指令を零にする
ようにすることにより、電力系統異常を迅速に検出し
て、電力系統異常時に無理な電流制御を継続することに
よって電力変換装置が出力する電圧時間積の増加を抑制
して、変圧器の偏磁を確実に抑制するものである。
【0031】以下、上記のような考え方に基づく本発明
の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明す
る。
【0032】(第1の実施の形態)図1は、本実施の形
態による系統連系電力変換システムの制御装置の構成例
を示すブロック図であり、図9と同一要素には同一符号
を付して示している。
【0033】図1において、電力を貯蔵する二次電池等
の電力貯蔵装置7を有し、直流を交流または交流を直流
に変換する電力変換装置1は、連系用の変圧器2を介し
て、電源0を有する電力系統および負荷9に並列に接続
している。
【0034】また、電力系統と連系する点に、この電力
系統から負荷9および電力変換装置1を切り離し可能な
系統連系スイッチ8を設けている。
【0035】そして、常時は、電力系統側から電力貯蔵
装置7に電力を貯蔵もしくは電力貯蔵装置7から電力を
放出または無効電力補償もしくは高調波補償あるいは電
力不平衡補償を行ない、電力系統の異常時には、系統連
系スイッチ8を開放して電力変換装置1から負荷9に給
電するようにしている。
【0036】一方、制御装置は、位相検出器10と、静
止→回転変換回路11と、電圧減少分検出回路12と、
系統連系スイッチ開閉回路13とから構成している。
【0037】位相検出器10は、電力系統の電源電圧の
位相を検出する。
【0038】静止→回転変換回路11は、電力系統の電
源電圧を、位相検出器10からの出力を用いて、電力系
統の電源電圧と同期回転するd−q回転座標上の電源電
圧成分と一致する軸成分の電圧、および当該電源電圧成
分と一致する軸と直交する軸成分の電圧に変換する。
【0039】電圧減少分検出回路12は、静止→回転変
換回路11からの出力のうち、電源電圧成分と一致する
軸成分の電圧を入力とし、その電圧の減少分が設定値以
上であることを検知する。
【0040】系統連系スイッチ開閉回路13は、電圧減
少分検出回路12からの出力を入力とし、電圧の減少分
が設定値以上であることが検知されると、電力系統の異
常と判定して系統連系スイッチ8を開放する。
【0041】なお、図1中、Lは電力系統の系統インピ
ーダンスを示している。
【0042】次に、以上のように構成した本実施の形態
による系統連系電力変換システムの制御装置の作用につ
いて説明する。
【0043】図1において、電力変換装置1は、系統連
系スイッチ8を投入して、変圧器2を介して電力系統と
連系している。
【0044】この系統連系スイッチ8を投入して系統連
系されている定常時は、電力貯蔵装置7に充電や電力貯
蔵装置7から放電するため、制御電流源として動作す
る。
【0045】電力系統に何らかの異常が発生した場合に
は、系統連系スイツチ8を開放して、電力変換装置1か
ら負荷9に給電する。
【0046】電力系統の電源電圧は、電源電圧の位相を
検出する位相検出器10からの出力を用い、静止→回転
変換回路11で電源電圧と同期回転するd−q回転座標
上の電圧へと変換される。
【0047】ここでは、d−q回転座標上の電源電圧の
向きは、q軸と一致するようにとっている。
【0048】
【数1】
【0049】一方、電力系統に何らかの異常が発生した
場合には、q軸電圧成分Vqが急激に減少する。
【0050】この減少を電圧減少分検出回路12にて検
出し、この電圧減少値が設定値以上であることを検知す
ると、電力系統の異常と判定して、系統連系スイッチ開
閉回路13により系統連系スイッチ8を開放し、電力変
換装置1は負荷9へ給電を開始する。
【0051】上述したように、本実施の形態による系統
連系電力変換システムの制御装置では、系統連系スイッ
チ8を投入して系統連系されている場合に、電力系統の
電源電圧と同期回転する回転座標上の電源電圧成分と一
致する軸成分の減少分が設定値以上であることを検知す
ることで、電力系統の異常と判定して系統連系スイッチ
8を開放するようにしているので、電力系統異常を迅速
に検出して、電力系統異常時に無理な電流制御を継続す
ることによって電力変換装置1が出力する電圧時間積の
増加を抑制することができ、電力系統異常時に電流制御
を続けることによって生じる変圧器2の偏磁を確実に抑
制することができ、システムの運転継続性を高めること
が可能となる。
【0052】(第2の実施の形態)図2は、本実施の形
態による系統連系電力変換システムの制御装置の構成例
を示すブロック図であり、図1と同一部分には同一符号
を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につい
てのみ述べる。
【0053】すなわち、本実施の形態による系統連系電
力変換システムの制御装置は、図2に示すように、前記
図1における電圧減少分検出回路12を省略し、これに
代えて、電圧増加分検出回路14を備えた構成としてい
る。
【0054】電圧増加分検出回路14は、静止→回転変
換回路11からの出力のうち、電源電圧成分と一致する
軸と直交する軸成分の電圧を入力とし、その電圧の増加
分が設定値以上であることを検知する。
【0055】系統連系スイッチ開閉回路13は、電圧増
加分検出回路14からの出力を入力とし、電圧の増加分
が設定値以上であることが検知されると、電力系統の異
常と判定して系統連系スイッチ8を開放する。
【0056】次に、以上のように構成した本実施の形態
による系統連系電力変換システムの制御装置の作用につ
いて説明する。
【0057】なお、図1と同一部分の作用についてはそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分の作用についての
み述べる。
【0058】図2において、系統連系スイッチ8を投入
して系統連系されている定常時は、電力系統の電源電圧
成分は、q軸電圧成分Vqのみ値があり、d軸電圧成分
Vdは検出されない。
【0059】電力系統に何らかの異常が発生した場合に
は、d軸電圧成分Vdが急激に増加する。
【0060】この増加を電圧増加分検出回路14にて検
出し、この電圧増加値が設定値以上であることを検知す
ると、電力系統の異常と判定して、系統連系スイッチ開
閉回路13により系統連系スイッチ8を開放し、電力変
換装置1は負荷9へ給電を開始する。
【0061】上述したように、本実施の形態による系統
連系電力変換システムの制御装置では、系統連系スイッ
チ8を投入して系統連系されている場合に、電力系統の
電源電圧と同期回転する回転座標上の電源電圧成分と一
致する軸と直交する軸成分の増加分が設定値以上である
ことを検知することで、電力系統の異常と判定して系統
連系スイッチ8を開放するようにしているので、電力系
統異常を迅速に検出して、電力系統異常時に無理な電流
制御を継続することによって電力変換装置1が出力する
電圧時間積の増加を抑制することができ、電力系統異常
時に電流制御を続けることによって生じる変圧器2の偏
磁を確実に抑制することができ、システムの運転継続性
を高めることが可能となる。
【0062】(第3の実施の形態)図3は、本実施の形
態による系統連系電力変換システムの制御装置の構成例
を示すブロック図であり、図1と同一部分には同一符号
を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につい
てのみ述べる。
【0063】すなわち、本実施の形態による系統連系電
力変換システムの制御装置は、図3に示すように、前記
図1における静止→回転変換回路11および電圧減少分
検出回路12を省略し、これに代えて、変化率検出回路
15を備えた構成としている。
【0064】変化率検出回路15は、前記位相検出器1
0からの出力を入力とし、当該検出位相の変化率の大き
さが制限値を超えたことを検知する。
【0065】系統連系スイッチ開閉回路13は、変化率
検出回路15からの出力を入力とし、検出位相の変化率
の大きさが制限値を超えたことが検知されると、電力系
統の異常と判定して系統連系スイッチ8を開放する。
【0066】次に、以上のように構成した本実施の形態
による系統連系電力変換システムの制御装置の作用につ
いて説明する。
【0067】なお、図1と同一部分の作用についてはそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分の作用についての
み述べる。
【0068】図3において、系統連系スイッチ8を投入
して系統連系されている定常時は、連系点電圧は、位相
検出器10にてその位相が検出される。
【0069】電力系統に何らかの異常が発生した場合に
は、検出位相が急激に変化する。
【0070】この変化を変化率検出回路15にて検出
し、この検出位相の変化率の大きさが制限値を超えたこ
とを検知すると、電力系統の異常と判定して、系統連系
スイッチ開閉回路13により系統連系スイッチ8を開放
し、電力変換装置1は負荷9へ給電を開始する。
【0071】上述したように、本実施の形態による系統
連系電力変換システムの制御装置では、系統連系スイッ
チ8を投入して系統連系されている場合に、電力系統の
電源電圧の位相を検出してその変化率の大きさが制限値
を超えたことを検知することで、電力系統の異常と判定
して系統連系スイッチ8を開放するようにしているの
で、電力系統異常を迅速に検出して、電力系統異常時に
無理な電流制御を継続することによって電力変換装置1
が出力する電圧時間積の増加を抑制することができ、電
力系統異常時に電流制御を続けることによって生じる変
圧器2の偏磁を確実に抑制することができ、システムの
運転継続性を高めることが可能となる。
【0072】(第4の実施の形態)図4は、本実施の形
態による系統連系電力変換システムの制御装置の構成例
を示すブロック図であり、図1と同一部分には同一符号
を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につい
てのみ述べる。
【0073】すなわち、本実施の形態による系統連系電
力変換システムの制御装置は、図4に示すように、前記
図1における位相検出器10、静止→回転変換回路11
および電圧減少分検出回路12を省略し、これに代え
て、零点検出回路16と、電流零時間検出回路17とを
備えた構成としている。
【0074】零点検出回路16は、系統連系スイッチ8
に流れる電流を入力とし、当該電流の少なくとも1相の
電流が零となったことを検出する。
【0075】電流零時間検出回路17は、零点検出回路
16からの出力を入力とし、当該電流が零を継続する時
間が設定値を超えたことを検知する。
【0076】系統連系スイッチ開閉回路13は、電流零
時間検出回路17からの出力を入力とし、電流が零を継
続する時間が設定値を超えたことが検知されると、電力
系統の異常と判定して系統連系スイッチ8を開放する。
【0077】次に、以上のように構成した本実施の形態
による系統連系電力変換システムの制御装置の作用につ
いて説明する。
【0078】なお、図1と同一部分の作用についてはそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分の作用についての
み述べる。
【0079】図4において、系統連系スイッチ8を投入
して系統連系されている定常時は、系統連系スイッチ8
に流れる電流は、零点検出回路16にてその零点が検出
される。
【0080】電力系統に何らかの異常が発生した場合に
は、系統連系スイッチ8に流れる電流の少なくとも1相
の電流が零になる。
【0081】この少なくとも1相の電流が零となったこ
とを零点検出回路16にて検出する。
【0082】そして、この少なくとも1相の電流が零を
継続する時間を電流零時間検出回路17にて測定し、そ
の値が設定値を超えたことを検知すると、電力系統の異
常と判定して、系統連系スイッチ開閉回路13により系
統連系スイッチ8を開放し、電力変換装置1は負荷9へ
給電を開始する。
【0083】上述したように、本実施の形態による系統
連系電力変換システムの制御装置では、系統連系スイッ
チ8を投入して系統連系されている場合に、系統連系ス
イッチ8に流れる電流を検出してその少なくとも1相の
電流が零を継続する時間が設定値を超えたことを検知す
ることで、電力系統の異常と判定して系統連系スイッチ
8を開放するようにしているので、電力系統異常を迅速
に検出して、電力系統異常時に電流制御を継続すること
によって電力変換装置1が出力する電圧時間積の増加を
抑制することができ、電力系統異常時に無理な電流制御
を続けることによって生じる変圧器2の偏磁を確実に抑
制することができ、システムの運転継続性を高めること
が可能となる。
【0084】(第5の実施の形態)図5は、本実施の形
態による系統連系電力変換システムの制御装置の構成例
を示すブロック図であり、図4と同一部分には同一符号
を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につい
てのみ述べる。
【0085】すなわち、本実施の形態による系統連系電
力変換システムの制御装置は、図5に示すように、前記
図4における系統連系スイッチ開閉回路13を省略し、
これに代えて、電流指令零化回路18を備えた構成とし
ている。
【0086】電流指令零化回路18は、電流零時間検出
回路17からの出力を入力とし、電流の少なくとも1相
の電流が零を継続する時間が設定値を超えたことが検知
されると、電力系統の異常と判定して電力変換装置1の
出力電流を制御する電流制御器19への電流指令を零に
する。
【0087】次に、以上のように構成した本実施の形態
による系統連系電力変換システムの制御装置の作用につ
いて説明する。
【0088】なお、図4と同一部分の作用についてはそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分の作用についての
み述べる。
【0089】図5において、系統連系スイッチ8を投入
して系統連系されている定常時は、系統連系スイッチ8
に流れる電流は、零点検出回路16にてその零点が検出
される。
【0090】電力系統に何らかの異常が発生した場合に
は、系統連系スイッチ8に流れる電流の少なくとも1相
の電流が零になる。
【0091】この少なくとも1相の電流が零となったこ
とを零点検出回路16にて検出する。
【0092】そして、この少なくとも1相の電流が零を
継続する時間を電流零時間検出回路17にて測定し、そ
の値が設定値を超えたことを検知すると、電力系統の異
常と判定して、電流指令零化回路18により電流指令を
零にし、電流制御器19により電力変換装置1の出力電
流を零にする。
【0093】上述したように、本実施の形態による系統
連系電力変換システムの制御装置では、系統連系スイッ
チ8を投入して系統連系されている場合に、系統連系ス
イッチ8に流れる電流を検出してその少なくとも1相の
電流が零を継続する時間が設定値を超えたことを検知す
ることで、電力系統の異常と判定して電力変換装置1の
出力電流を制御する電流制御器19への電流指令を零に
するようにしているので、電力系統異常を迅速に検出し
て、電力系統異常時に無理な電流制御を継続することに
よって電力変換装置1が出力する電圧時間積の増加を抑
制することができ、電力系統異常時に電流制御を続ける
ことによって生じる変圧器2の偏磁を確実に抑制するこ
とができ、システムの運転継続性を高めることが可能と
なる。
【0094】(第6の実施の形態)図6は、本実施の形
態による系統連系電力変換システムの制御装置の構成例
を示すブロック図であり、図1と同一部分には同一符号
を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につい
てのみ述べる。
【0095】すなわち、本実施の形態による系統連系電
力変換システムの制御装置は、図6に示すように、前記
図1における位相検出器10、静止→回転変換回路11
および電圧減少分検出回路12を省略し、これに代え
て、電圧変化率検出回路20と、保存回路21と、変化
率比較回路22とを備えた構成としている。
【0096】電圧変化率検出回路20は、電力変換装置
1からの出力電圧の変化率を検出する。
【0097】保存回路21は、電圧変化率検出回路20
からの出力を入力とし、電圧変化率を保存する。
【0098】変化率比較回路22は、電圧変化率検出回
路20からの出力、および保存回路21からの出力を入
力とし、電圧変化率検出回路20の出力である現在の検
出変化率と、保存回路21の出力である過去の検出変化
率との差が、設定値を超えたことを検知する。
【0099】系統連系スイッチ開閉回路13は、変化率
比較回路22からの出力を入力とし、現在の検出変化率
と過去の検出変化率との差が設定値を超えたことが検知
されると、電力系統の異常と判定して系統連系スイッチ
8を開放する。
【0100】次に、以上のように構成した本実施の形態
による系統連系電力変換システムの制御装置の作用につ
いて説明する。
【0101】なお、図1と同一部分の作用についてはそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分の作用についての
み述べる。
【0102】図6において、系統連系スイッチ8を投入
して系統連系されている定常時は、電力変換装置1が出
力する電圧の変化率を電圧変化率検出回路20にて常時
検出し、その値を保存回路21に保存する。
【0103】電力系統に何らかの異常が発生した場合に
は、電力変換装置1が出力する電圧が大きく変化する。
【0104】この変化率を電圧変化率検出回路20にて
検出し、その検出された現在の電圧変化率と、保存回路
21に保存されている過去の電圧変化率とを変化率比較
回路22にて比較する。
【0105】そして、この両者の差が設定値を超えたこ
とを検知すると、電力系統の異常と判定して、系統連系
スイッチ開閉回路13により系統連系スイッチ8を開放
し、電力変換装置1は負荷9へ給電を開始する。
【0106】上述したように、本実施の形態による系統
連系電力変換システムの制御装置では、系統連系スイッ
チ8を投入して系統連系されている場合に、電力変換装
置1の出力電圧の変化率を検出して、その現在の検出変
化率と過去の検出変化率との差が設定値を超えたことを
検知することで、電力系統の異常と判定して系統連系ス
イッチ8を開放するようにしているので、電力系統異常
を迅速に検出して、電力系統異常時に無理な電流制御を
継続することによって電力変換装置1が出力する電圧時
間積の増加を抑制することができ、電力系統異常時に電
流制御を続けることによって生じる変圧器2の偏磁を確
実に抑制することができ、システムの運転継続性を高め
ることが可能となる。
【0107】(第7の実施の形態)図7は、本実施の形
態による系統連系電力変換システムの制御装置の構成例
を示すブロック図であり、図6と同一部分には同一符号
を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につい
てのみ述べる。
【0108】すなわち、本実施の形態による系統連系電
力変換システムの制御装置は、図7に示すように、前記
図6における系統連系スイッチ開閉回路13を省略し、
これに代えて、電流指令零化回路18を備えた構成とし
ている。
【0109】電流指令零化回路18は、変化率比較回路
22からの出力を入力とし、現在の検出変化率と過去の
検出変化率との差が設定値を超えたことが検知される
と、電力系統の異常と判定して電力変換装置1の出力電
流を制御する電流制御器19への電流指令を零にする。
【0110】次に、以上のように構成した本実施の形態
による系統連系電力変換システムの制御装置の作用につ
いて説明する。
【0111】なお、図6と同一部分の作用についてはそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分の作用についての
み述べる。
【0112】図7において、系統連系スイッチ8を投入
して系統連系されている定常時は、電力変換装置1が出
力する電圧の変化率を電圧変化率検出回路20にて常時
検出し、その値を保存回路21に保存する。
【0113】電力系統に何らかの異常が発生した場合に
は、電力変換装置1が出力する電圧が大きく変化する。
【0114】この変化率を電圧変化率検出回路20にて
検出し、その検出された現在の電圧変化率と、保存回路
21に保存されている過去の電圧変化率とを変化率比較
回路22にて比較する。
【0115】そして、この両者の差が設定値を超えたこ
とを検知すると、電力系統の異常と判定して、電流指令
零化回路18により電流指令を零にし、電流制御器19
により電力変換装置1の出力電流を零にする。
【0116】上述したように、本実施の形態による系統
連系電力変換システムの制御装置では、系統連系スイッ
チ8を投入して系統連系されている場合に、電力変換装
置1の出力電圧の変化率を検出して、その現在の検出変
化率と過去の検出変化率との差が設定値を超えたことを
検知することで、電力系統の異常と判定して電力変換装
置1の出力電流を制御する電流制御器19への電流指令
を零にするようにしているので、電力系統異常を迅速に
検出して、電力系統異常時に無理な電流制御を継続する
ことによって電力変換装置1が出力する電圧時間積の増
加を抑制することができ、電力系統異常時に電流制御を
続けることによって生じる変圧器2の偏磁を確実に抑制
することができ、システムの運転継続性を高めることが
可能となる。
【0117】(その他の実施の形態)図8は、高速バッ
クアップ機能を有する電源システムの概略構成例を示す
ブロック図であり、図1乃至図7と同一要素には同一符
号を付して示している。
【0118】すなわち、本実施の形態による電源システ
ムは、図8に示すように、電源を有する電力系統から負
荷9および電力変換装置1を切り離し可能な系統連系ス
イッチ8と、電力変換装置1に備えられ、電力を貯蔵す
る二次電池等の電力貯蔵装置7と、電力変換装置1の出
力を電力系統の電源電圧に一致させるための連系用の変
圧器2と、電力系統の連系点の電圧を検出する電圧検出
器23と、電力系統の連系点の電圧位相を検出する位相
検出器10と、電力変換装置1からの出力電圧を検出す
る電圧検出器23と、電力変換装置1の出力電流を検出
する電流検出器24と、電力変換装置1の出力電流を制
御する電流制御器25と、電力変換装置1の出力電圧を
制御する電圧制御回路26と、電力系統の異常を検出す
る系統異常判定回路27と、系統連系スイッチ8を開放
/投入する系統連系スイッチ開閉回路13と、電力系統
の状態に応じて電流制御と電圧制御とを切り替える切替
回路28とから構成している。
【0119】かかる高速バックアップ機能を有する電源
システムを構成する電力変換システムに、前記第1の実
施の形態乃至第7の実施の形態のいずれかを適用するこ
とにより、本システムにおいても、前述の場合と同様の
作用効果を得ることが可能である。
【0120】なお、図では、三相のシステムの場合につ
いて示しているが、これに限らず、単相のシステムに対
しても、ほぼ同じ構成となる。
【0121】そして、前記第3の実施の形態乃至第7の
実尭の形態のいずれかを適用することにより、単相のシ
ステムにおいても、前述の場合と同様の作用効果を得る
ことが可能である。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の系統連系
電力変換システムの制御装置によれば、系統連系スイッ
チを投入して系統連系されている場合に、システムの所
定の電気量に基づいて、電力系統の異常を検知した場合
に、系統連系スイッチを開放するか、または電力変換装
置の出力電流を制御する電流制御器への電流指令を零に
するようにしているので、電力系統事故等の異常が原因
で起こる変圧器の偏磁を確実に抑制して、システムの運
転継続性を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による系統連系電力変換システムの制御
装置の第1の実施の形態を示すブロック図。
【図2】本発明による系統連系電力変換システムの制御
装置の第2の実施の形態を示すブロック図。
【図3】本発明による系統連系電力変換システムの制御
装置の第3の実施の形態を示すブロック図。
【図4】本発明による系統連系電力変換システムの制御
装置の第4の実施の形態を示すブロック図。
【図5】本発明による系統連系電力変換システムの制御
装置の第5の実施の形態を示すブロック図。
【図6】本発明による系統連系電力変換システムの制御
装置の第6の実施の形態を示すブロック図。
【図7】本発明による系統連系電力変換システムの制御
装置の第7の実施の形態を示すブロック図。
【図8】高速バックアップ機能を有する電源システムの
概略構成例を示すブロック図。
【図9】従来の系統連系電力変換システムの制御装置の
構成例を示すブロック図。
【符号の説明】
0…電源 1…電力変換装置 2…変圧器 3…直流分検出回路 4…偏磁抑制回路 5…電力変換装置の制御回路 6…PWMパターン発生回路 7…電力貯蔵装置 8…系統連系スイッチ 9…負荷 10…位相検出器 11…静止→回転変換回路 12…電圧減少分検出回路 13…系統連系スイツチ開閉回路 14…電圧増加分検出回路 15…変化率検出回路 16…零点検出回路 17…電流零時間検出回路 18…電流指令零化回路 19…電流制御器 20…電圧変化率検出回路 21…保存回路 22…変化率比較回路 23…電圧検出器 24…電流検出器 25…電流制御回路 26…電圧制御回路 27…系統異常判定回路 28…切替回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 韮沢 仁 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 廣瀬 俊一 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 Fターム(参考) 5G066 HA06 HA13 HA30 HB09 5H007 AA17 CA01 CC32 DA04 DA05 DC02 DC05 FA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力を貯蔵する二次電池等の電力貯蔵装
    置を有し直流を交流または交流を直流に変換する電力変
    換装置を、変圧器を介して電源を有する電力系統および
    負荷に並列に接続し、 前記電力系統と連系する点に、当該電力系統から前記負
    荷および前記電力変換装置を切り離し可能な系統連系ス
    イッチを備え、 常時は、前記電力系統側から前記電力貯蔵装置に電力を
    貯蔵もしくは前記電力貯蔵装置から電力を放出または無
    効電力補償もしくは高調波補償あるいは電力不平衡補償
    を行ない、 前記電力系統の異常時には、前記系統連系スイッチを開
    放して前記電力変換装置から前記負荷に給電するように
    した系統連系電力変換システムの制御装置において、 前記系統連系スイッチを投入して系統連系されている場
    合に、前記電力系統の電源電圧と同期回転する回転座標
    上の電源電圧成分と一致する軸成分の減少分が設定値以
    上であることを検知すると、前記電力系統の異常と判定
    して前記系統連系スイッチを開放する手段を備えて成る
    ことを特徴とする系統連系電力変換システムの制御装
    置。
  2. 【請求項2】 電力を貯蔵する二次電池等の電力貯蔵装
    置を有し直流を交流または交流を直流に変換する電力変
    換装置を、変圧器を介して電源を有する電力系統および
    負荷に並列に接続し、 前記電力系統と連系する点に、当該電力系統から前記負
    荷および前記電力変換装置を切り離し可能な系統連系ス
    イッチを備え、 常時は、前記電力系統側から前記電力貯蔵装置に電力を
    貯蔵もしくは前記電力貯蔵装置から電力を放出または無
    効電力補償もしくは高調波補償あるいは電力不平衡補償
    を行ない、 前記電力系統の異常時には、前記系統連系スイッチを開
    放して前記電力変換装置から前記負荷に給電するように
    した系統連系電力変換システムの制御装置において、 前記系統連系スイッチを投入して系統連系されている場
    合に、前記電力系統の電源電圧と同期回転する回転座標
    上の電源電圧成分と一致する軸と直交する軸成分の増加
    分が設定値以上であることを検知すると、前記電力系統
    の異常と判定して前記系統連系スイッチを開放する手段
    を備えて成ることを特徴とする系統連系電力変換システ
    ムの制御装置。
  3. 【請求項3】 電力を貯蔵する二次電池等の電力貯蔵装
    置を有し直流を交流または交流を直流に変換する電力変
    換装置を、変圧器を介して電源を有する電力系統および
    負荷に並列に接続し、 前記電力系統と連系する点に、当該電力系統から前記負
    荷および前記電力変換装置を切り離し可能な系統連系ス
    イッチを備え、 常時は、前記電力系統側から前記電力貯蔵装置に電力を
    貯蔵もしくは前記電力貯蔵装置から電力を放出または無
    効電力補償もしくは高調波補償あるいは電力不平衡補償
    を行ない、 前記電力系統の異常時には、前記系統連系スイッチを開
    放して前記電力変換装置から前記負荷に給電するように
    した系統連系電力変換システムの制御装置において、 前記系統連系スイッチを投入して系統連系されている場
    合に、前記電力系統の電源電圧の位相を検出し、当該検
    出位相の変化率の大きさが制限値を超えたことを検知す
    ると、前記電力系統の異常と判定して前記系統連系スイ
    ッチを開放する手段を備えて成ることを特徴とする系統
    連系電力変換システムの制御装置。
  4. 【請求項4】 電力を貯蔵する二次電池等の電力貯蔵装
    置を有し直流を交流または交流を直流に変換する電力変
    換装置を、変圧器を介して電源を有する電力系統および
    負荷に並列に接続し、 前記電力系統と連系する点に、当該電力系統から前記負
    荷および前記電力変換装置を切り離し可能な系統連系ス
    イッチを備え、 常時は、前記電力系統側から前記電力貯蔵装置に電力を
    貯蔵もしくは前記電力貯蔵装置から電力を放出または無
    効電力補償もしくは高調波補償あるいは電力不平衡補償
    を行ない、 前記電力系統の異常時には、前記系統連系スイッチを開
    放して前記電力変換装置から前記負荷に給電するように
    した系統連系電力変換システムの制御装置において、 前記系統連系スイッチを投入して系統連系されている場
    合に、前記系統連系スイッチに流れる電流を検出し、当
    該検出電流の少なくとも1相の電流が零を継続する時間
    が設定値を超えたことを検知すると、前記電力系統の異
    常と判定して前記系統連系スイッチを開放する手段を備
    えて成ることを特徴とする系統連系電力変換システムの
    制御装置。
  5. 【請求項5】 電力を貯蔵する二次電池等の電力貯蔵装
    置を有し直流を交流または交流を直流に変換する電力変
    換装置を、変圧器を介して電源を有する電力系統および
    負荷に並列に接続し、 前記電力系統と連系する点に、当該電力系統から前記負
    荷および前記電力変換装置を切り離し可能な系統連系ス
    イッチを備え、 常時は、前記電力系統側から前記電力貯蔵装置に電力を
    貯蔵もしくは前記電力貯蔵装置から電力を放出または無
    効電力補償もしくは高調波補償あるいは電力不平衡補償
    を行ない、 前記電力系統の異常時には、前記系統連系スイッチを開
    放して前記電力変換装置から前記負荷に給電するように
    した系統連系電力変換システムの制御装置において、 前記系統連系スイッチを投入して系統連系されている場
    合に、前記系統連系スイッチに流れる電流を検出し、当
    該検出電流の少なくとも1相の電流が零を継続する時間
    が設定値を超えたことを検知すると、前記電力系統の異
    常と判定して前記電力変換装置の出力電流を制御する電
    流制御器への電流指令を零にする手段を備えて成ること
    を特徴とする系統連系電力変換システムの制御装置。
  6. 【請求項6】 電力を貯蔵する二次電池等の電力貯蔵装
    置を有し直流を交流または交流を直流に変換する電力変
    換装置を、変圧器を介して電源を有する電力系統および
    負荷に並列に接続し、 前記電力系統と連系する点に、当該電力系統から前記負
    荷および前記電力変換装置を切り離し可能な系統連系ス
    イッチを備え、 常時は、前記電力系統側から前記電力貯蔵装置に電力を
    貯蔵もしくは前記電力貯蔵装置から電力を放出または無
    効電力補償もしくは高調波補償あるいは電力不平衡補償
    を行ない、 前記電力系統の異常時には、前記系統連系スイッチを開
    放して前記電力変換装置から前記負荷に給電するように
    した系統連系電力変換システムの制御装置において、 前記系統連系スイッチを投入して系統連系されている場
    合に、前記電力変換装置の出力電圧の変化率を検出し、
    当該現在の検出変化率と過去の検出変化率との差が設定
    値を超えたことを検知すると、前記電力系統の異常と判
    定して前記系統連系スイッチを開放する手段を備えて成
    ることを特徴とする系統連系電力変換システムの制御装
    置。
  7. 【請求項7】 電力を貯蔵する二次電池等の電力貯蔵装
    置を有し直流を交流または交流を直流に変換する電力変
    換装置を、変圧器を介して電源を有する電力系統および
    負荷に並列に接続し、 前記電力系統と連系する点に、当該電力系統から前記負
    荷および前記電力変換装置を切り離し可能な系統連系ス
    イッチを備え、 常時は、前記電力系統側から前記電力貯蔵装置に電力を
    貯蔵もしくは前記電力貯蔵装置から電力を放出または無
    効電力補償もしくは高調波補償あるいは電力不平衡補償
    を行ない、 前記電力系統の異常時には、前記系統連系スイッチを開
    放して前記電力変換装置から前記負荷に給電するように
    した系統連系電力変換システムの制御装置において、 前記系統連系スイッチを投入して系統連系されている場
    合に、前記電力変換装置の出力電圧の変化率を検出し、
    当該現在の検出変化率と過去の検出変化率との差が設定
    値を超えたことを検知すると、前記電力系統の異常と判
    定して前記電力変換装置の出力電流を制御する電流制御
    器への電流指令を零にする手段を備えて成ることを特徴
    とする系統連系電力変換システムの制御装置。
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