JP2002320215A - 動画像配信用サーバーコンピュータ、動画像編集方法、動画像受信用クライアントコンピュータ、動画像配信方法、動画像配信用クライアントサーバーシステム、動画像再生処理プログラム及び記録媒体 - Google Patents

動画像配信用サーバーコンピュータ、動画像編集方法、動画像受信用クライアントコンピュータ、動画像配信方法、動画像配信用クライアントサーバーシステム、動画像再生処理プログラム及び記録媒体

Info

Publication number
JP2002320215A
JP2002320215A JP2001107582A JP2001107582A JP2002320215A JP 2002320215 A JP2002320215 A JP 2002320215A JP 2001107582 A JP2001107582 A JP 2001107582A JP 2001107582 A JP2001107582 A JP 2001107582A JP 2002320215 A JP2002320215 A JP 2002320215A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving image
information
related information
around
specific target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001107582A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyotaka Kinoshita
清孝 木下
Tomoko Saiki
友子 才木
Teru Sadayuki
輝 定行
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Brain Co Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Brain Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd, Brain Co Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2001107582A priority Critical patent/JP2002320215A/ja
Publication of JP2002320215A publication Critical patent/JP2002320215A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画像又は全周動画像のみならず写し込まれ
た特定対象に関する関連情報をも受け手の自由選択によ
り取得し得る動画像配信用システムを提供する。 【解決手段】 周囲360度を同時撮影し得る全周撮像
手段1により撮影された全周動画像に対しサーバーコン
ピュータ2において詳細説明情報、プライバシー制限情
報、著作権情報等の関連情報を付加又は組み込む編集を
編集手段23により行う。編集後の全周動画像をマルチ
キャスト方式によりクライアントコンピュータ4,4,
…に配信する。各クライアントコンピュータでは所定範
囲の扇形部分を切り出して矩形に変換し、再生処理手段
44により全周動画像と矩形動画像とを同期させて再生
手段5に再生する。関連情報処理手段45は矩形動画像
上のクリッカブルマップがクリックされると、組み込ま
れたURLに基づきリンク先の関連情報記憶手段22か
ら対応する関連情報を取得して再生手段に表示させる。
抑制部442はプライバシー制限情報が付加された領域
を含む矩形動画像の拡大処理及び拡大状態でのパン処理
を制限する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像、又は、周
囲略360度の視野を同時に撮像し得る全周撮像手段を
用いて撮像した全周動画像(全周映像)を遠隔地の複数
のクライアントに配信するために用いられる動画像配信
用クライアントサーバーシステム等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、周囲略360度の視野を同時に撮
像し得る全周撮像手段が提案されており(例えば、特許
第2939087号公報参照)、この全周撮像手段を応
用して全周撮像手段の設置地点を中心とした周囲略36
0度の全周動画像を遠隔地に送信することにより、観測
対象の全周の状況を遠隔地で観測し得るようにすること
が考えられている。つまり、遠隔地の定点観測を1つの
全周撮像手段だけで行い得るようにしている。
【0003】一方、国内もしくは国外の名所、史跡、観
光地等の景観をテレビカメラ等により撮影し、これをテ
レビジョンに放映することも一般に行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記テレビ
ジョンによる放映では、上記テレビカメラの視野が限ら
れるため、テレビ受像器を見る一般視聴者は放映者側が
意図した視野内の景観映像を一方的に見るだけで自分で
選択した視野内の景観を見ることはできず、選択の自由
度は全くないものである。このため、娯楽性に欠けた
り、知識欲を十分に満足させ得なかったりする面があ
る。
【0005】一方、上記全周撮像手段を活用して上記の
名所等の景観を全周動画像にして一般視聴者に提供する
ことも考えられる。この際、上記全周撮像手段を所定経
路に沿って移動させながら全周動画像を連続して撮像す
れば、あたかも視聴者自身がその名所等にいて歩きなが
ら景観を眺めているようにすることが可能になると考え
られる。加えて、主要な造形物等の特定対象についての
説明情報も視聴者の自由選択により表示可能にすれば視
聴者毎の要求に応じてその知識欲をも満足させ得ると考
えられる。
【0006】しかし、上記全周撮影手段を常に移動させ
ながら、つまり全周動画像の撮像中心点を常に移動させ
ながら連続して撮像した全周動画像の場合には、上記特
定対象もその全周動画像内で移動したり消失したりする
ことになる。すなわち、動画像が同一視野の一定範囲に
ついてのものであれば、動画像であっても上記特定対象
はその動画像のフレーム内の常に一定位置に写し込まれ
るため、その特定対象に連係させて説明情報を組み込む
ことも可能であると考えられるものの、撮像中心点が常
に移動する場合には上記特定対象がその全周動画像のフ
レーム内で刻一刻と位置を変えやがてフレーム内から消
失することになる。このため、フレーム内での上記特定
対象の位置すら特定することが困難で、フレーム内に写
し込まれる特定対象と説明情報との連係は極めて困難に
なる。加えて、このような不都合は、全周動画像ではな
くても通常の動画像であっても、撮像中心点を常に移動
させながら連続して撮像した場合には同様に生じ、さら
に、通常の動画像がたとえ同一視野の一定範囲について
のものであっても、上記特定対象がフレーム内を移動し
たり消失したりするものであると、上記と同様にその特
定対象の特定及びその特定対象と説明情報との連係は極
めて困難になる。
【0007】また、画像処理技術を適用して一般の動画
像又は全周動画像の一部を拡大・縮小することも可能と
考えられるものの、上記の如く撮像中心点を移動させな
がら撮像したり同一視野内の動画像に移動物(例えば人
間)が通過したりすると、その動画像や全周動画像内に
は人間自身や人間の現実の生活等の特定対象も写し込ま
れるため、肖像権やプライバシー保護の観点から拡大表
示させるのは適切ではない場合や、著作権情報も組み込
む必要のある場合も生じ得る。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、動画像又は全
周動画像だけではなくそれに写し込まれる特定対象につ
いての関連情報をも上記動画像又は全周動画像の受け手
の自由な選択により容易に取得し得る動画像配信用クラ
イアントサーバーシステムや配信方法等を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、動画像配信用サーバーコンピュータに係る発明で
は、動画像を複数のクライアントコンピュータに配信す
るための動画像配信用サーバーコンピュータを対象とし
て、上記動画像に対しその動画像に写し込まれた特定対
象についての関連情報を付加する手段と、上記関連情報
が付加された動画像を配信する配信手段とを備えること
とした(請求項1)。
【0010】また、他の動画像配信用サーバーコンピュ
ータに係る発明では、動画像を複数のクライアントコン
ピュータに配信するための動画像配信用サーバーコンピ
ュータを対象として、上記動画像に写し込まれた特定対
象についての関連情報を記憶する関連情報記憶手段と、
上記動画像に対し、その動画像内の上記特定対象部分と
上記関連情報記憶手段の関連情報とを連係させる連係情
報を組み込み編集する編集手段と、少なくとも上記連係
情報が組み込まれた動画像を配信する配信手段とを備え
ることとした(請求項2)。
【0011】以上の請求項1又は請求項2における「関
連情報」としては、第1に、特定対象についてテキスト
データ、静画像データ及び音声データの内の1種以上に
より構成された詳細説明情報(請求項3)、第2に、特
定対象がプライバシー制限を要するか否かについてのプ
ライバシー制限情報(請求項4)、第3に、特定対象が
著作権による保護対象か否かについての著作権情報(請
求項5)のいずれか1種もしくは2種以上、あるいは、
個別に全てとすることができる。請求項1の場合には関
連情報として上記プライバシー制限情報もしくは著作権
情報を採用するのが好ましく、請求項2の場合には関連
情報として上記詳細説明情報を採用するのが好ましい。
また、以上の各請求項における「動画像」とは、一定の
視野部分だけの通常の動画像に加え、後述の全周動画像
のいずれをも含むものである。この点については、特に
「全周動画像」と明記した場合を除き、以下に記載の全
ての請求項において同じである。
【0012】以上の請求項1又は請求項2の場合には、
関連情報が付加もしくは組み込まれた動画像をクライア
ントコンピュータに配信させることが可能になる。この
際、配信する動画像として、周囲略360度の視野を同
時に撮像し得る全周撮像手段により撮像された全周動画
像を対象とすることにより(請求項6)、関連情報が付
加もしくは組み込まれた状態の全周動画像をクライアン
トコンピュータに配信させることが可能になる。
【0013】上記の関連情報の付加もしくは組み込み編
集を行う動画像編集方法に係る発明では、動画像を配信
するために編集する動画像編集方法を対象として、以下
の各ステップを含む処理を行うようにした。すなわち、
上記動画像を構成する多数のフレームの内から特定対象
が写し込まれたフレーム群を特定するステップと、特定
されたフレーム群に対し特定対象部分の位置をフレーム
毎にそのフレームに対する相対位置情報により特定する
ステップと、特定された上記特定対象部分の位置に対し
その特定対象についての関連情報と連係させる連係情報
を組み込むステップとからなる各ステップである(請求
項7)。
【0014】また、他の動画像編集方法に係る発明で
は、動画像を配信するために編集する動画像編集方法を
対象として、以下の各ステップを含む処理を行うように
した。すなわち、上記動画像を構成する多数のフレーム
に対し時系列順にフレーム番号を付与するステップと、
特定対象が写し込まれたフレーム群を上記フレーム番号
に基づいて特定するステップと、特定されたフレーム群
における特定対象部分の位置をフレーム毎に平面直交座
標値により特定するステップと、特定された上記特定対
象部分の位置に対しその特定対象についての関連情報と
連係させる連係情報を組み込むステップとからなる各ス
テップである(請求項8)。
【0015】上記請求項7によれば、特定対象が写し込
まれたフレーム群の特定、そのフレーム群の各フレーム
における特定対象部分の位置の相対位置情報による特
定、及び、特定された特定対象部分の位置に対する連係
情報の組み込みにより、動画像に対する関連情報の組み
込み編集が行われる。また、上記請求項8によれば、請
求項7における「特定」をより具体化することができ
る。すなわち、フレーム群の特定が上記時系列順のフレ
ーム番号に基づき行われ、各フレームにおける特定対象
部分の位置の特定が平面直交座標値により行われる。以
上により、上記請求項7又は請求項8によれば、動画像
内の特定対象部分に対する関連情報の付加もしくは組み
込み編集が容易かつ確実に可能になる。
【0016】一方、全周動画像を対象として関連情報の
付加もしくは組み込み編集を行う動画像編集方法に係る
発明では、周囲略360度の視野を同時に撮像し得る全
周撮像手段により撮像された全周動画像を配信するため
に編集する動画像編集方法を対象として、以下の各ステ
ップを含む処理を行うようにした。すなわち、上記全周
動画像を構成する多数のフレームの内から特定対象が写
し込まれたフレーム群を特定するステップと、特定され
たフレーム群に対し特定対象部分の位置をフレーム毎に
そのフレームに対する相対位置情報により特定するステ
ップと、特定された上記特定対象部分の位置に対しその
特定対象についての関連情報と連係させる連係情報を組
み込むステップとからなる各ステップである(請求項
9)。
【0017】また、全周動画像を対象とする他の動画像
編集方法に係る発明では、周囲略360度の視野を同時
に撮像し得る全周撮像手段により撮像された全周動画像
を配信するために編集する動画像編集方法を対象とし
て、以下の各ステップを含む処理を行うようにした。す
なわち、上記全周動画像を構成する多数のフレームに対
し時系列順にフレーム番号を付与するステップと、特定
対象が写し込まれたフレーム群を上記フレーム番号に基
づいて特定するステップと、特定されたフレーム群にお
ける特定対象部分の位置をフレーム毎に基準方位に対す
る方位角及び撮像中心点からの半径を含むパラメータに
より特定するステップと、特定された上記特定対象部分
の位置に対しその特定対象についての関連情報と連係さ
せる連係情報を組み込むステップとからなる各ステップ
である(請求項10)。
【0018】上記請求項9によれば、特定対象が写し込
まれたフレーム群の特定、そのフレーム群の各フレーム
における特定対象部分の位置の相対位置情報による特
定、及び、特定された特定対象部分の位置に対する連係
情報の組み込みにより、全周動画像に対する関連情報の
組み込み編集が行われる。
【0019】また、上記請求項10によれば、請求項9
における「特定」をより具体化することができる。すな
わち、フレーム群の特定が上記時系列順のフレーム番号
に基づき行われ、各フレームにおける特定対象部分の位
置の特定が基準方位に対する方位角及び撮像中心点から
の半径により定義されるフレームの座標値により行われ
る。
【0020】これにより、上記請求項9又は請求項10
によれば、全周動画像が撮像中心を移動させながら連続
して撮像されたものであっても、その全周動画像内の特
定対象部分に対する関連情報の付加もしくは組み込み編
集が容易かつ確実に可能になる。
【0021】そして、上記請求項7〜請求項10のいず
れかにおける「連係情報」として、関連情報の格納先を
特定する識別情報と連係されたクリッカブルマップを採
用することにより(請求項11)、クライアント側にお
いて特に詳細説明情報の関連情報の容易な取得が可能に
なる。なお、上記「識別情報」とはリンク先のURLも
しくはファイル名であり、クライアント側で上記クリッ
カブルマップをマウス等によりクリックすることによ
り、関連情報を容易に取得し得ることになる。
【0022】サーバーコンピュータから配信された動画
像を受信する動画像受信用クライアントコンピュータに
係る発明では、受信した動画像を再生手段に再生させる
再生処理手段と、上記動画像内の特定対象部分について
の関連情報の要求指令を受けてその関連情報を上記再生
手段に表示もしくは報知する関連情報処理手段とを備え
ることとした(請求項12)。
【0023】この請求項12によれば、クライアント側
では再生手段に対し動画像が再生され、その再生されて
いる動画像内の特定対象についての関連情報を欲すると
きには要求指令を入力すれば関連情報処理手段により再
生手段を通して関連情報が表示もしくは報知される。こ
れにより、クライアント側ではその自由選択により関連
情報として特に欲する詳細説明情報を容易に取得し得る
ことになる。
【0024】また、サーバーコンピュータから配信され
た全周動画像を受信する動画像受信用クライアントコン
ピュータに係る発明では、受信した全周動画像から所定
範囲の視野部分についての動画像部分を切り出す画像切
り出し手段と、切り出された動画像部分を矩形の動画像
に変換する画像変換手段と、画像変換された矩形動画像
を上記全周動画像と共に再生手段に再生させる再生処理
手段と、上記矩形動画像内の特定対象部分についての関
連情報の要求指令を受けてその関連情報を上記再生手段
に表示もしくは報知する関連情報処理手段とを備えるこ
ととした(請求項13)。
【0025】この請求項13によれば、クライアント側
では再生手段に対し全周動画像と、この全周動画像から
切り出された矩形動画像とが再生され、その再生されて
いる矩形動画像内の特定対象についての関連情報を欲す
るときには要求指令を入力すれば関連情報処理手段によ
り再生手段を通して関連情報が表示もしくは報知され
る。これにより、クライアント側ではその自由選択によ
り関連情報として特に欲する詳細説明情報を容易に取得
し得ることになる。
【0026】上記請求項12又は請求項13において
は、さらに、特定対象部分に対しその特定対象について
の関連情報との連係情報が組み込まれた動画像を受信す
る受信手段を備え、上記関連情報処理手段として、上記
連係情報に基づきサーバーコンピュータから又はネット
ワークを介して上記クライアントコンピュータと接続可
能な他のコンピュータから対応する関連情報を取得する
ように構成するようにしてもよい(請求項14)。この
場合には、全周動画像に組み込まれた連係情報によって
クライアント側での詳細説明情報に関する関連情報の取
得がより一層容易になる。
【0027】また、サーバーコンピュータから配信され
た動画像を受信する動画像受信用クライアントコンピュ
ータに係る他の発明では、受信した動画像を再生手段に
再生させる再生処理手段と、上記再生された動画像につ
いての拡大要求を受けてその動画像を拡大処理する拡大
手段と、上記拡大要求を受けた動画像にプライバシー制
限情報が付加された特定対象部分が含まれるとき上記拡
大手段による拡大処理を抑制する抑制手段とを備えるこ
ととした(請求項15)。
【0028】一方、サーバーコンピュータから配信され
た全周動画像を受信する動画像受信用クライアントコン
ピュータに係る他の発明では、受信した全周動画像から
所定範囲の視野部分についての動画像部分を切り出す画
像切り出し手段と、切り出された動画像部分を矩形の動
画像に変換する画像変換手段と、画像変換された矩形動
画像を上記全周動画像と共に再生手段に再生させる再生
処理手段と、上記矩形動画像についての拡大要求を受け
て上記矩形動画像を拡大処理する拡大手段と、上記拡大
要求を受けた矩形動画像にプライバシー制限情報が付加
された特定対象部分が含まれるとき上記拡大手段による
拡大処理を抑制する抑制手段とを備えることとした(請
求項16)。
【0029】以上の請求項15又は請求項16によれ
ば、クライアント側においては再生手段に対する動画像
の再生及び拡大再生、あるいは、全周動画像の場合には
その全周動画像と切り出された矩形動画像との再生及び
拡大再生を享受しつつ、関連情報が特にプライバシー制
限情報である場合には上記動画像又は矩形動画像内に含
まれるプライバシー保護対象である特定対象を秘匿して
保護することが可能になる。すなわち、クライアント側
で動画像又は矩形動画像の拡大要求を入力したとして
も、その動画像又は矩形動画像内にプライバシー制限情
報が付加された特定対象部分が含まれるときには拡大手
段による拡大処理が抑制手段により抑制されることにな
る。ここで、「抑制」とは、拡大処理の画一的禁止の他
に、所定の拡大倍率までは拡大処理を許容しそれ以上の
拡大処理を禁止することを含む趣旨である。
【0030】上記請求項15又は請求項16において
は、さらに、受信した動画像から所定範囲の視野部分に
ついての動画像部分を切り出す画像切り出し手段と、切
り出し対象である視野部分の変更要求を受けて画像切り
出し手段による切り出し対象を変更させる切り出し変更
手段とを備え、上記抑制手段として、拡大手段により拡
大処理された状態において上記視野部分の変更要求を受
けた際に、その変更要求を受けた視野部分にプライバシ
ー制限情報が付加された特定対象部分が含まれるとき上
記切り出し変更手段による切り出し対象の変更を抑制す
る構成としてもよい(請求項17)。この場合には、再
生される動画像として他の視野部分の領域へ変更させる
こと、あるいは、全周動画像の場合には再生される矩形
動画像として全周動画像の他の視野部分へ変更させるこ
とをクライアント側の自由選択により可能になり、この
際、さらにプライバシー制限情報が付加された特定対象
部分が含まれない視野部分についての動画像又は矩形動
画像を拡大再生させたままで上記の如き他の視野部分へ
変更させることも可能になる一方、プライバシー保護対
象である特定対象の保護も併せて可能になる。すなわ
ち、上記の拡大再生させているままで、動画像又は矩形
動画像を他の視野部分への変更しようとしても、その変
更しようとする他の視野部分にプライバシー保護対象で
ある特定対象が含まれている場合にはその特定対象に付
加されたプライバシー制限情報に基づき変更が抑制され
ることになる。
【0031】動画像をサーバーコンピュータから複数の
クライアントコンピュータに配信するための動画像配信
方法に係る発明では、上記サーバーコンピュータ及びク
ライアントコンピュータにより以下の手順を実行させる
こととした。すなわち、 上記サーバーコンピュータ、
又は、上記複数のクライアントコンピュータとネットワ
ークを介して接続可能な他のコンピュータに対し、上記
動画像に写し込まれた特定対象についての関連情報を予
め記憶させておく一方、上記サーバーコンピュータにお
いて、上記関連情報に連係させる連係情報を上記動画像
内の上記特定対象部分に予め組み込んだ動画像をマルチ
キャスト方式により上記複数のクライアントコンピュー
タに配信する。そして、上記各クライアントコンピュー
タにおいては、受信した動画像を再生手段に再生してい
る途中に動画像内の特定対象についての関連情報の要求
指令を受けたとき、対応する関連情報を上記連係情報に
基づきその関連情報が記憶されている上記サーバーコン
ピュータ又は他のコンピュータからユニキャスト方式の
送受信により取得して上記再生手段に表示もしくは報知
させる(請求項18)。この場合、配信対象である動画
像として、周囲略360度の視野を同時に撮像し得る全
周撮像手段により撮像された全周動画像とすることがで
きる(請求項19)。
【0032】この請求項18又は請求項19によれば、
動画像が例えばIPアドレス等の識別情報により予め特
定されて上記サーバーコンピュータに属する複数もしく
は多数のクライアントコンピュータに対しマルチキャス
ト方式により同時に配信される一方、クライアント側で
の自由選択により関連情報の要求がある場合には、その
関連情報が要求に応じてユニキャスト方式により個別に
送信されることになる。マルチキャスト方式による配信
により、動画像の配信先のクライアントコンピュータの
数の如何に拘わらず伝送容量を所定量に抑えることが可
能になり、配信に要するネットワークトラフィックの低
減化が図られる。加えて、関連情報の全てを予め動画像
と共に配信せずにすみ、その分、伝送負荷の軽減化が図
られる一方、上記ユニキャスト方式による個別供給によ
り関連情報をクライアントコンピュータに対し確実に提
供し得る。なお、配信はインターネットやLAN(ロー
カルエリアネットワーク)等のネットワークの他に双方
向のBS、CS等を用いてもよい。
【0033】上記の配信方法を実現する動画像配信用ク
ライアントサーバーシステムに係る発明では、動画像を
サーバーコンピュータから複数のクライアントコンピュ
ータに配信するための動画像配信用クライアントサーバ
ーシステムを対象としてサーバーコンピュータ及びクラ
イアントコンピュータが以下の構成を備えることとし
た。すなわち、上記サーバーコンピュータとして、上記
動画像に写し込まれた特定対象についての関連情報を記
憶する関連情報記憶手段と、この関連情報記憶手段の関
連情報に連係させる連係情報が上記動画像内の上記特定
対象部分に組み込まれた動画像をマルチキャスト方式に
より配信する配信手段とを備えることとする。加えて、
上記各クライアントコンピュータとして、上記配信手段
により配信された動画像を受信する受信手段と、受信さ
れた動画像を再生手段に再生させる再生処理手段と、再
生された動画像内の特定対象についての関連情報の要求
指令を受けその関連情報を上記連係情報に基づき上記サ
ーバーコンピュータの関連情報記憶手段からユニキャス
ト方式の送受信により取得して上記再生手段に表示もし
くは報知させる関連情報処理手段とを備えることとした
(請求項20)。この場合、配信対象である動画像とし
て、周囲略360度の視野を同時に撮像し得る全周撮像
手段により撮像された全周動画像とすることができる
(請求項21)。
【0034】この請求項20又は請求項21によれば、
請求項18又は請求項19による配信方法による機能を
実現することが可能になる。
【0035】一方、各クライアントコンピュータ側の機
能を実現するための、サーバーコンピュータから配信さ
れた動画像を受信して再生させる動画像再生処理用プロ
グラムに係る発明では、コンピュータに以下の各機能を
含む機能を実現させるものとした。すなわち、受信した
動画像を再生手段に再生させる機能と、再生途中におい
て上記動画像内の特定対象部分についての関連情報の要
求指令を受けてその関連情報を上記再生手段に表示もし
くは報知する機能とである(請求項22)。
【0036】また、配信される動画像が全周動画像であ
る場合の動画像再生処理用プログラムに係る発明では、
コンピュータに以下の各機能を含む機能を実現させるも
のとした。すなわち、受信した全周動画像から所定範囲
の視野部分についての動画像部分を切り出す機能と、切
り出された動画像部分を矩形の動画像に変換する機能
と、画像変換された矩形動画像を上記全周動画像と共に
再生手段に再生させる機能と、再生途中において上記矩
形動画像内の特定対象部分についての関連情報の要求指
令を受けてその関連情報を上記再生手段に表示もしくは
報知する機能とである(請求項23)。
【0037】この請求項22又は請求項23によれば、
請求項12又は請求項13によるクライアントコンピュ
ータとして確実に機能させ得ることになる。また、上記
請求項22又は請求項23に対し、さらに、特定対象部
分に対しその特定対象についての関連情報との連係情報
が組み込まれた動画像を受信する機能を備え、関連情報
を再生手段に表示もしくは報知する機能として、関連情
報の要求指令を受けて上記連係情報に基づきサーバーコ
ンピュータ又は他のコンピュータから対応する関連情報
を取得するようにしてもよい(請求項24)。この場合
には、請求項14によるクライアントコンピュータとし
て確実に機能させ得ることになる。
【0038】また、サーバーコンピュータから配信され
た動画像を受信して再生させる動画像再生処理用プログ
ラムに係る他の発明では、コンピュータに、以下の各機
能を含む機能を実現させるものとした。すなわち、受信
した動画像を再生手段に再生させる機能と、再生途中に
おいて上記動画像についての拡大要求を受けてその動画
像を拡大処理する機能と、上記拡大要求を受けた動画像
にプライバシー制限情報が付加された特定対象部分が含
まれるとき上記拡大手段による拡大処理を抑制する機能
とである(請求項25)。
【0039】配信される動画像が全周動画像である場合
の動画像再生処理用プログラムに係る他の発明では、コ
ンピュータに、以下の各機能を含む機能を実現させるも
のとした。すなわち、受信した全周動画像から所定範囲
の視野部分についての動画像部分を切り出す機能と、切
り出された動画像部分を矩形の動画像に変換する機能
と、画像変換された矩形動画像を上記全周動画像と共に
再生手段に再生させる機能と、再生途中において上記矩
形動画像についての拡大要求を受けて上記矩形動画像を
拡大処理する機能と、上記拡大要求を受けた矩形動画像
にプライバシー制限情報が付加された特定対象部分が含
まれるとき上記拡大手段による拡大処理を抑制する機能
とである(請求項26)。
【0040】この請求項25又は請求項26によれば、
請求項15又は請求項16によるクライアントコンピュ
ータとして確実に機能させ得ることになる。そして、こ
の請求項25又は請求項26に対し、さらに、切り出し
対象である視野部分の変更要求を受けて切り出す動画像
部分をその変更要求に対応する部分に変更する機能と、
拡大処理により矩形動画像が拡大された状態において上
記視野部分の変更要求を受けた際に、その変更要求を受
けた視野部分にプライバシー制限情報が付加された特定
対象部分が含まれるとき上記動画像部分への変更を抑制
する機能とを含む機能を実現させるようにしてもよい
(請求項27)。この場合には、請求項17によるクラ
イアントコンピュータとして確実に機能させ得ることに
なる。
【0041】以上の請求項23〜請求項27のいずれか
のプログラムはネットワーク等の伝送経路を通してサー
バーコンピュータから各クライアントコンピュータに対
しダウンロードさせてもよいし、請求項23〜請求項2
7のいずれかに記載の動画像再生処理用プログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(請求項2
8)を用いて各クライアントコンピュータ側でセットア
ップさせるようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1〜請求
項6のいずれかの動画像配信用サーバーコンピュータに
よれば、詳細説明情報、プライバシー制限情報又は著作
権情報等からなる関連情報を予め付加もしくは組み込ん
だ動画像又は全周動画像をクライアントコンピュータに
配信させることができる。
【0043】請求項7〜請求項11のいずれかの動画像
編集方法によれば、動画像又は全周動画像が撮像中心を
移動させながら連続して撮像されたものであっても、そ
の動画像又は全周動画像に対する関連情報の付加もしく
は組み込み編集を容易かつ確実に行うことができる。
【0044】すなわち、請求項7又は請求項9に係る動
画像編集方法によれば、上記の動画像又は全周動画像に
対する関連情報の付加もしくは組み込みのための編集
を、特定対象が写し込まれたフレーム群の特定、そのフ
レーム群の各フレームにおける特定対象部分の位置の相
対位置情報による特定、及び、特定された特定対象部分
の位置に対する連係情報の組み込みにより、確実に行う
ことができる。
【0045】また、請求項8によれば、動画像に対する
関連情報の負荷もしくは組み込みのための編集におい
て、時系列順のフレーム番号に基づきフレーム群の特定
を、フレームの平面直交座標値に基づき各フレームにお
ける特定対象部分の位置の特定をそれぞれ具体的に行う
ことができ、上記編集をより一層確実に行うことができ
る。
【0046】請求項10によれば、動画像が全周動画像
であっても、その全周動画像に対する関連情報の付加も
しくは組み込みのための編集において、時系列順のフレ
ーム番号に基づきフレーム群の特定を、基準方位に対す
る方位角及び撮像中心点からの半径により定義されるフ
レームの座標値に基づき各フレームにおける特定対象部
分の位置の特定をそれぞれ具体的に行うことができ、上
記編集をより一層確実に行うことができる。
【0047】さらに、請求項11によれば、クリッカブ
ルマップのクリックによりクライアント側において特に
詳細説明情報の関連情報を容易に取得することができ
る。
【0048】請求項12〜請求項14のいずれかの動画
像受信用クライアントコンピュータによれば、クライア
ント側で動画像を、又は、全周動画像の場合にはその全
周動画像及びこの全周動画像から切り出された矩形動画
像を再生手段に再生させることができる一方、その再生
されている動画像又は矩形動画像内の特定対象について
の関連情報をクライアント側の自由な選択により容易に
取得することができる。特に、請求項14の場合には、
動画像又は全周動画像に組み込まれた連係情報によって
クライアント側での詳細説明情報等の関連情報の取得を
より一層容易に実現させることができる。
【0049】請求項15〜請求項17の動画像受信用ク
ライアントコンピュータによれば、クライアント側にお
いて再生手段に対する動画像の再生及び拡大再生、ある
いは、全周動画像とこの全周動画像から切り出された矩
形動画像との再生及び拡大再生を享受させつつ、関連情
報が特にプライバシー制限情報である場合に動画像又は
矩形動画像内に含まれるプライバシー保護対象である特
定対象を秘匿して保護することができる。
【0050】特に、請求項15又は請求項16によれ
ば、クライアント側で動画像又は矩形動画像の拡大要求
を入力したとしても、その動画像又は矩形動画像内にプ
ライバシー制限情報が付加された特定対象部分が含まれ
るときには拡大手段による拡大処理を抑制手段により抑
制することができる。また、請求項17によれば、再生
される動画像又は矩形動画像として他の視野部分への変
更と、プライバシー制限情報が付加された特定対象部分
を含まない視野部分についての動画像又は矩形動画像を
拡大再生状態で他の視野部分への変更とをクライアント
側での自由選択により実現させつつ、拡大再生状態で動
画像又は矩形動画像の他の視野部分への変更を、その変
更を意図する他の視野部分にプライバシー保護対象であ
る特定対象が含まれている場合には抑制することができ
る。
【0051】請求項18又は請求項19の動画像配信方
法によれば、マルチキャスト方式による配信により、動
画像又は全周動画像の配信先のクライアントコンピュー
タの数の如何に拘わらず伝送容量を所定量に抑えること
ができ、配信に要するネットワークトラフィックの低減
化を図ることができる。加えて、関連情報の全てを予め
動画像又は全周動画像と共に配信せずにすみ、その分、
伝送負荷の軽減化を図ることができる一方、関連情報を
ユニキャスト方式による個別供給によりクライアントコ
ンピュータに対し確実に提供することができる。
【0052】請求項20又は請求項21の動画像配信用
クライアントサーバーシステムによれば、請求項18又
は請求項19による上記の効果を実現し得るシステムを
提供することができる。
【0053】請求項22又は請求項23の動画像再生処
理用プログラムによれば請求項12又は請求項13によ
るクライアントコンピュータとして確実に機能させるこ
とができ、請求項24の動画像再生処理用プログラムに
よれば請求項14によるクライアントコンピュータとし
て確実に機能させることができる。
【0054】また、請求項25又は請求項26の動画像
再生処理用プログラムによれば請求項15又は請求項1
6によるクライアントコンピュータとして確実に機能さ
せることができ、請求項27の動画像再生処理用プログ
ラムによれば請求項17によるクライアントコンピュー
タとして確実に機能させることができる。
【0055】さらに、請求項28の記録媒体によれば、
請求項23〜請求項27のいずれかの動画像再生処理用
プログラムをクライアントコンピュータに搭載させるた
めの記録媒体を提供することができる。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0057】図1は、本発明の実施形態に係る動画像配
信用クライアントサーバーシステムを示す。この実施形
態は特に配信対象の動画像が後述の全周動画像である場
合のものである。同図において、1は全周撮像手段、2
はサーバーコンピュータ、3は伝送経路としてのネット
ワーク(具体的にはインターネット又はLAN)、4,
4,…はそれぞれクライアントコンピュータ、5,5,
…は上記各クライアントコンピュータに接続された再生
手段である。
【0058】上記全周撮像手段1は、この全周撮像手段
1を中心とする略360度の周囲の視野にわたる全周動
画像(映像)を同時に一つのフレーム内に撮像し得るも
のである。具体的には、図2に示すように下向きに凸と
された円錐状の反射ミラー11と、この反射ミラー11
の下方位置に上向きに配設されて上記反射ミラーから入
射する像を撮像するカメラ12とを基本要素として備え
るものである。そして、上記反射ミラー11がカメラ1
2に対し透明ガラス製のカバー13により所定距離だけ
離隔された状態に支持され、上記カメラ12がブラケッ
ト14を介して例えばロッド15に対し支持されてい
る。上記カメラ12はCCDカメラ等により構成され、
毎秒所定フレーム数(例えば30フレーム/秒)の撮像
信号が出力ライン16を通して出力されて連続的に蓄積
されるようになっている。この蓄積は、上記サーバーコ
ンピュータ2の全周動画像記憶手段21に直接に蓄積さ
せてもよいし、あるいは、全周撮像手段1に付設したハ
ードディスク等の可搬式記憶手段に一旦記憶させた後
に、上記全周動画像記憶手段21に転送させるようにし
てもよい。なお、上記カバー13は周囲から反射ミラー
11に入射する光の屈折による影響を最小限にするため
に所定の曲面に形成されている。
【0059】上記反射ミラー11は例えば特許第293
9087公報により示された公知の反射ミラーを用いる
ものであり、この反射ミラー11の構成及び周囲360
度の視野にわたる像の取り込み原理は上記公報に詳述さ
れているため、以下に簡単に説明するにとどめる。すな
わち、上記反射ミラー11は図3に示すようにその鏡面
11aが2葉双曲面のうちの一方の双曲面形状を有し、
カメラ12の光学系12aの焦点が上記2葉双曲面の他
方の双曲面の焦点に合致するように反射ミラー11とカ
メラ12とが上記光学系12aの光軸Z上に互いに離隔
して配置されている。
【0060】そして、このような全周撮像手段1により
撮像された全周動画像は、その1フレームを例示する図
4の如き撮像中心点71を中心とする同心円状の全周動
画像7として得られる。この全周動画像7には、内周円
72内にカメラ12の光学系12a部分が写し込まれ、
この内周円72と外周円73との間のドーナッツ環状領
域74に周囲360度の景観が放射状に写し込まれるこ
とになる。つまり、実際には矩形の建物が全周動画像で
は扇形に写し込まれることになる。
【0061】以下、上記全周撮像手段1を用いて史跡を
撮影した場合を例にして説明する。具体的には、図5に
平面図として例示する史跡8の中央広場の入口を撮影開
始点81として上記中央広場を周回する移動経路82に
沿って順に上記全周撮像手段1を移動させながら連続し
て全周動画像を蓄積した場合である。
【0062】上記サーバーコンピュータ2は、全周動画
像記憶手段21と、関連情報記憶手段22と、編集手段
23と、マルチキャスト方式により配信する配信手段2
4と、ユニキャスト方式により送受信する送受信手段2
5とを基本要素として備えている。
【0063】上記全周動画像記憶手段21には、上記全
周撮像手段1により得られた全周動画像についてのデー
タが直接もしくは間接に記憶蓄積されている。
【0064】上記関連情報記憶手段22には、各クライ
アントに供給するための詳細説明情報及び著作権情報が
予め記憶される他、上記編集手段23による編集により
得られた後述のクリッカブルマップに関するクリッカブ
ルデータ等が記憶される。上記詳細説明情報は、文章に
て説明したテキストデータ、静画像あるいは音声案内の
音声データ等により構成され、上記著作権情報は著作者
を文章もしくは記号のより表すテキストデータ等により
構成されている。
【0065】上記編集手段23は、編集のために上記全
周動画像記憶手段21から読み出した全周動画像を再生
表示させる表示部26と、この表示部26に再生表示さ
れた全周動画像に対し各種編集を行うための入力部27
とを付設している。
【0066】以下、上記編集手段23による編集を図6
のフローチャートに基づいて説明する。まず、全周動画
像データを取り込みながら(ステップS101)、時系
列順にフレーム番号を順に割り付ける(ステップS10
2)。つまり、全周動画像が例えば30フレーム/秒で
15分間にわたるものであれば、その全周動画像は27
000個のフレームにより構成されているため、開始フ
レームから最終フレームまで「00001」から「27
000」までのフレーム番号を自動割り付けする。
【0067】そして、関連情報を組み込むフレーム群を
上記フレーム番号により特定する(ステップS10
3)。関連情報として詳細説明情報を組み込む特定対象
(例えば著名もしくは特徴的な建造物等)が写し込まれ
ているフレーム群を抽出して特定する。これは上記移動
経路82に沿って移動しながら撮影しているためであ
り、例えば上記特定対象が写し込まれているのは「00
150〜00200」のフレーム番号を有するフレーム
群であると特定する。
【0068】次に、詳細説明情報を組み込む場合には、
上記の特定されたフレーム群に対しフレーム毎に連係情
報としてのクリッカブルマップCMi(i=1,2,
…)の設定位置、つまり詳細説明情報を付加する特定対
象部分の位置を所定のクリッカブルデータにより特定す
る(ステップS104)。クリッカブルデータとして
は、図7に示すようにフレーム7aの撮像中心点71か
ら延びる基準方位線(磁北もしくは進行方向)BLに対
する方位角θi及び撮像中心点71からの半径Riによ
り定義される上記特定対象部分の中心点Ciの座標と、
幅Bi及び高さHiにより定義されるクリッカブルマッ
プCMiの設定領域のサイズとからなる。上記幅Biは
上記中心点Ciを中心として左右両側への振り分け角度
により、また、上記高さHiは上記中心点Ciを中心と
する振り分け角度によりそれぞれ定義してもよい。図7
には3つのクリッカブルマップCM1〜CM3、つまり
3つの特定対象が設定されており、クリッカブルマップ
CM1はθ1,R1,B1及びH1からなるクリッカブ
ルデータにより特定されることになる。
【0069】そして、上記で特定されたクリッカブルマ
ップCMiに対し対応する詳細説明情報が記憶格納され
た格納先情報(URL)を設定する(ステップS10
6)。つまり、上記関連情報記憶手段22に記憶された
詳細説明情報の内の各クリッカブルマップCMiに対応
する詳細説明情報の格納先のURLを連係させる。
【0070】また、プライバシー制限情報を組み込む場
合には、プライバシー保護対象である特定対象(例えば
人物、一般居住区の開放窓等)が写し込まれているフレ
ーム群を上記ステップS103と同様にフレーム番号に
より特定する(ステップS106)。そして、特定され
たフレーム群に対しフレーム毎にプライバシー制限領域
の設定領域を上記のクリッカブルデータと同様データに
より特定し(ステップS107)、その特定した設定領
域に対しプライバシー制限情報を設定する(ステップS
108)。このプライバシー制限情報の付加設定は、例
えば上記設定領域を特定するデータと、この設定領域は
プライバシー制限領域であることを示す判定情報(例え
ばフラグ等)とを全周動画像のデータに附属させること
により行えばよい。
【0071】さらに、図示を省略しているが、著作権情
報を組み込む場合には、著作権情報を付加する必要があ
るような特定対象(芸術作品、案内用地図を装飾的に表
したもの等)が写し込まれているフレーム群をステップ
S103と同様にして特定し、特定されたフレーム群に
対し各フレームに写し込まれた上記特定対象部分の領域
をステップS104のクリッカブルデータと同様データ
により特定し、その特定した設定領域に対しステップS
105と同様にして著作権情報が記憶格納された格納先
情報とリンクさせるクリッカブルマップを設定するよう
にすればよい。
【0072】一方、ネットワーク3を介してサーバーコ
ンピュータ2と通信可能に接続される各クライアントコ
ンピュータ4は予め登録された特定のクライアントであ
り、IPアドレス等の識別情報に基づいて上記サーバー
コンピュータ2に対しグループ化されている。これによ
り、上記マルチキャスト方式配信手段24によりその数
を問わずに多数の特定のクライアントコンピュータ4,
4,…に対し、上記クリッカブルマップCMiやプライ
バシー制限情報が付加された全周動画像を低送信負荷に
より配信し得るようになっている。なお、上記の配信に
際しては所定のデータ圧縮法(動画像に対し例えばMP
EG4、音声データに対しMP3)を用いて符号化すれ
ばよい。
【0073】上記各クライアントコンピュータ4は、上
記の全周動画像を受信する受信手段41と、その全周動
画像から所定の扇形範囲を切り出す画像切り出し手段4
2と、切り出した扇形範囲を所定の矩形動画像に変換す
る画像変換手段43と、拡大部441や抑制部442を
有し矩形動画像や上記の全周動画像を再生手段5に対し
再生処理する再生処理手段44と、クライアント側の要
求に応じて関連情報をサーバーコンピュータ2から取得
して上記再生手段5により提供する関連情報処理手段4
5とを備えている。なお、以上の各手段41〜45によ
る各機能はCD−ROMもしくはFD等の記録媒体によ
り予めセットアップされたプログラム、あるいは、サー
バーコンピュータ2からネットワーク3を介してダウン
ロードされたプログラムにより実現されるものである。
また、上記再生手段5はCRTもしくは液晶モニタ等の
再生表示部とスピーカ部とにより構成されたものであ
る。
【0074】上記受信手段41は、以後の処理に備える
ために受信データを復号化して一時記憶するようになっ
ている。
【0075】上記画像切り出し手段42は、例えば図8
に示すように、切り出し方向線PLを挟む所定の内角を
有する範囲(所定の視野部分)の扇形部分9を切り出す
ようになっている。この扇形部分9は内周円72と外周
円73とで区画されるドーナッツ環状領域74の径方向
寸法Hの所定の中間範囲(高さHbにより定義される範
囲)に設定される。具体的には現在の切り出し方向線P
Lと、標準半径により定義される上記切り出し方向線P
L上の切り出し中心点91を挟んだ周方向の内角及び高
さHbとにより上記扇形部分9の切り出し領域が規定さ
れる。そして、上記画像変換手段43により上記扇形部
分9が矩形動画像9a(図9参照)に画像変換され、こ
の矩形動画像9aが再生処理手段44により再生手段5
に全周動画像7と同期させて再生されることになる。
【0076】また、上記画像切り出し手段42は切り出
し変更部421を備えており、この切り出し変更部42
1による処理は後述の左方向パン指令ボタン111(図
9参照)もしくは右方向パン指令ボタン112がクライ
アント側でクリックされることにより実行される。例え
ば右方向パン指令ボタン112がクリックされると、そ
れに応じた量だけ切り出し方向線PLが回転され、これ
に伴い図8の扇形部分9が実線から一点鎖線で示すよう
に右回りに移動され、移動後の扇形部分9が切り出され
て画像変換手段43により新たな矩形動画像9a(図9
参照)が生成されることになる。
【0077】図9は上記再生処理手段44による再生処
理により再生手段5の表示画面51に表示もしくは再生
された状態を例示するものである。表示画面51の下段
中央位置の領域101に切り出し方向線PLを表示した
状態で全周動画像7が再生され、上段位置の領域102
に上記切り出し方向線PLで示される視野部分の矩形動
画像9aがクリッカブルマップCMiの表示枠線と共に
再生され、同じく上段位置の領域103に全周動画像7
の撮影対象である史跡8の平面図が撮影の移動経路と共
に表示され、中段位置の領域104に詳細説明情報であ
るテキストデータ10aによる説明文と、静画像10b
とがそれぞれ表示されるようになっている。
【0078】また、上記画面51の下段位置には各種の
イベントを発生させるためのボタン(要求指令入力部)
が設定されている。すなわち、図9中111は上記切り
出し方向線PLを周方向に移動させて矩形動画像9aを
左右方向にパン(移動)させるための左方向パン指令ボ
タン、同じく112は右方向パン指令ボタン、113は
現在の切り出し方向線PLの位置を維持した状態で扇形
部分9(図8参照)を遠近方向に変化させて矩形動画像
9aを上下方向にパンさせるための上方パン指令ボタ
ン、114は同じく下方パン指令ボタン、115は現在
の矩形動画像9aを領域102範囲内で拡大させる拡大
指令ボタン、116は同じく縮小指令ボタンである。ま
た、117は全周動画像7や矩形動画像9aの再生開始
ボタン、118は一時停止ボタン、119は停止ボタ
ン、120は早送りボタン、121は早戻しボタンであ
る。なお、全周動画像7内の切り出し方向線PLをマウ
スによりクリックしたままドラッグすることによって
も、上記左方向もしくは右方向の各パン指令ボタン11
1,112と同じ機能が達成されるようになっている。
【0079】次に、再生処理手段44による処理を図1
0に基づいて説明する。まず、全周動画像7及び矩形動
画像9aの基本再生処理SB1が行われる。次に、左右
方向へのパン指令があるか否かの確認(ステップS
1)、上下方向へのパン指令があるか否かの確認(ステ
ップS2)、拡大もしくは縮小のズーム指令があるか否
かの確認(ステップS3)、関連情報の要求指令がある
か否かの確認(ステップS4)、及び、全周動画像7の
再生が最終フレームのフレーム番号まで実行されたか否
かの確認(ステップS5)を行う。そして、最終フレー
ムまでの再生が終了するまでリターンする。
【0080】上記基本再生処理SB1としては、図11
に示すように、現在の切り出し方向線PLに基づき切り
出し対象の扇形部分9の割り出しを画像切り出し手段4
2により実行させ(ステップS11)、その扇形部分9
の矩形動画像9aへの変換を画像変換手段43により実
行させ、変換後の矩形動画像9aを所定の表示領域10
2(図9参照)に全周動画像7と同期させて再生させ
る。
【0081】上記ステップS1で左方向又は右方向パン
指令ボタン111又は112がクライアント側(ユーザ
側)でクリックされることによりパン指令が出力された
場合(ステップS1でYES)には、パン後の矩形動画
像9aのパン再生処理SB2を行った後にステップS1
に戻る。また、同様に、上記ステップS2で上方又は下
方パン指令ボタン113又は114がクライアント側
(ユーザ側)でクリックされることによりパン指令が出
力された場合(ステップS2でYES)には、パン後の
矩形動画像9aのパン再生処理SB2を行った後にステ
ップS2に戻る。
【0082】上記パン再生処理SB2としては、図12
に示すように、パン後の切り出し方向線PLの位置(左
右方向パンでは回転後の位置、上下方向パンでは元の位
置)に基づいて切り出す扇形部分9を割り出し(ステッ
プS21)、割り出された扇形部分9内にプライバシー
制限情報が付加されたプライバシー制限領域(プライバ
シー保護対象の特定部分)が含まれているか否かを全周
動画像に附属されて配信された情報に基づき判定する
(ステップS22)。プライバシー制限領域が含まれて
いなければ、その扇形部分9の矩形動画像9aへの変換
を行い、その矩形動画像9aを矩形表示領域102に再
生させる(ステップS22でNO、ステップS23及び
S24)。逆に、上記ステップS22での判定でプライ
バシー制限領域が含まれる場合には、パン再生の各処理
を禁止し、プライバシー制限情報であるためパン再生不
能である旨を例えば中段領域104に表示する(ステッ
プS22でYES、ステップS25及びS26)。上記
ステップS22及びS25が抑制部442の一部を構成
する。
【0083】上記ステップS3でズーム(拡大もしくは
縮小)の指令ボタン115又は116がクライアント側
(ユーザ側)でクリックされることにより拡大指令もし
くは縮小指令が出力された場合(ステップS3でYE
S)には、ズーム後の矩形動画像9aのズーム再生処理
SB3を行った後にステップS3に戻る。
【0084】上記ズーム再生処理SB3としては、図1
3に拡大処理の場合を示すように、まず現在の矩形動画
像9aの領域内にプライバシー制限情報が付加されたプ
ライバシー制限領域が占める割合を演算し、その割合が
設定比率(R%)以上か否かを判定する(ステップS3
1)。R%としては、例えば50%を設定すればよい。
そして、上記割合が0〜R%未満であれば、その中心点
91(図8参照)を中心にして拡大処理し、拡大後の矩
形動画像を矩形表示領域102に再生させる(ステップ
S31でNO、ステップS32)。逆に、上記割合がR
%以上であれば、設定拡大率まで拡大処理した矩形動画
像を上記矩形表示領域102に再生させ設定拡大率以上
の拡大処理を禁止する(ステップS31でYES、ステ
ップS33)。つまり、拡大処理を設定拡大率までに制
限する。上記ステップS31及びS33が抑制部442
の他部を構成する。
【0085】上記ステップS4で関連情報要求がある場
合、つまりユーザにより矩形動画像9a上のクリッカブ
ルマップCMiがクリックされた場合(ステップS4で
YES)には、関連情報表示処理SB4を行い、その処
理終了後にステップS4に戻る。
【0086】上記関連情報表示処理SB4としては、図
14に示すように、まず上記クリッカブルマップCMi
に組み込まれたURLに基づいてサーバーコンピュータ
2のユニキャスト方式送受信手段25に対し対応する関
連情報の送信要求をネットワーク3を介して出力する
(ステップS41)。この送信要求を受けて、対応する
関連情報(詳細説明情報もしくは著作権情報)が関連情
報記憶手段22から読み出され、その関連情報が上記送
受信手段25により関連情報処理手段45に送信される
ことになる。次に、この関連情報を受信して一時記憶し
(ステップS42)、その関連情報を中段領域104に
対し表示する(ステップS3)。これにより、詳細説明
情報である場合には図9に示すテキストデータ10aと
静画像10bとが表示され、著作権情報である場合には
上記テキストデータ10aの代わりに著作者等が表示さ
れる。また、音声データである場合には再生手段4のス
ピーカ部により報知される。以上の関連情報表示処理S
B4が関連情報処理手段45の内容を構成する。
【0087】<他の実施形態>なお、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態
を包含するものである。すなわち、上記実施形態では全
周動画像7と矩形動画像9aとを互いに同期させて再生
させているが、これに限らず、再生手段5の表示画面5
1に対しパノラマ動画像を単独もしくは全周動画像7と
共に再生させるようにしてもよい。この場合には、サー
バーコンピュータ2側で全周動画像7を横長に展開した
パノラマ動画像に画像変換し、このパノラマ動画像に対
し関連情報(詳細説明情報、プライバシー制限情報、著
作権情報)を付加もしくは組み込む編集を行い、その関
連情報が付加もしくは組み込まれた状態のパノラマ動画
像を各クライアントコンピュータ4,4,…に対しマル
チキャスト方式により配信させるようにしてもよい。ま
た、上記関連情報の付加もしくは組み込み編集の際に
は、パノラマ動画像内に写し込まれた特定対象部分の特
定をその特定対象部分を含む矩形領域の四隅の内の2交
点(例えば左上と右下の2交点)の座標により特定し、
この矩形領域にクリッカブルマップの設定等を行うよう
にすればよい。
【0088】プライバシー制限情報及び/又は著作権情
報が組み込まれた領域を含む矩形動画像については、そ
の印刷処理を禁止させる制限情報を付加もしくは組み込
むようにしてもよい。この場合には、抑制部442の処
理として、上記制限情報を受けてユーザ側が印刷処理を
しようとしてもその印刷処理を禁止させるようにすれば
よい。
【0089】また、各クライアントコンピュータ4から
ユニキャスト方式により関連情報を取得する取得先とし
てはサーバーコンピュータ2でなくてもよい。この場合
には、ネットワーク3に接続されている他のコンピュー
タに関連情報を記憶させた関連情報記憶手段を格納して
おき、この関連情報記憶手段の格納先を示す識別情報
(例えばURL)に基づいて、各クライアントコンピュ
ータ4の関連情報処理手段45により上記他のコンピュ
ータからユニキャスト方式の送受信で関連情報を取得さ
せるようにすればよい。
【0090】さらに、上記サーバーコンピュータ2から
各クライアントコンピュータ4に対する配信をマルチキ
ャスト方式による配信ではなくて、各クライアントコン
ピュータ4からの要求に応じてクライアントコンピュー
タ4毎に全周動画像を送信するというユニキャスト方式
により配信するようにしてもよい。この場合、サーバー
コンピュータ2からストリーム配信方式により各クライ
アントコンピュータ4に対し配信させるようにしてもよ
い。つまり、サーバーコンピュータ2からストリーミン
グデータとして配信し、各クライアントコンピュータ4
において一部のデータの読み込みにより再生を開始して
読み込みと再生とを同時に行わせるようにしてもよい。
【0091】以上の実施形態あるいは他の実施形態につ
いての内容を配信対象が全周動画像ではなくて通常の動
画像である場合に適用してもよい。以下、通常の動画像
を対象とする実施形態について説明する。
【0092】この場合には、動画像配信用クライアント
サーバーシステムとして図15に例示するものを用いれ
ばよい。すなわち、通常の動画像を撮像する撮像手段
1′又は通常の動画像を記録した記録媒体からサーバー
コンピュータ2′の動画像記憶手段21′に記憶させ、
この記憶された動画像に対し編集手段23′により編集
を加えるようにする。そして、この編集により特定対象
との連係情報(クリッカブルマップCMi,プライバシ
ー制限情報や著作権情報)が組み込まれた状態の動画像
を配信手段24により複数のクライアントコンピュータ
4に対しマルチキャスト方式によりネットワーク3を介
して配信する。なお、上記の図15や以下の図では上記
実施形態等と同様の構成要素については上記実施形態等
と同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0093】上記の編集手段23′による編集は図6の
フローチャートの各処理と基本的に同じであるが、その
内、ステップS104のクリッカブルデータの内容のみ
が相違する。すなわち、図16に示すように撮像された
動画像131にクリッカブルマップCMi(i=1〜)
を設定する領域(同図に点線の囲みにより示す領域)を
平面直交座標のX・Y座標値により表し、これをクリッ
カブルデータとする。例えば上記領域の対角線上の2つ
の角部のX・Y座標値Si,Eiをクリッカブルデータ
とする。クリッカブルマップCM1の場合であると、そ
の対角線上の2つの角部のX・Y座標値S1,E1とな
る。以下、同様に他のクリッカブルマップCM2〜CM
4のクリッカブルデータを取得すればよい。
【0094】上記各クライアントコンピュータ4は、受
信した動画像を全画面モード及び部分画面モードのいず
れかをユーザーの選択により再生手段5に対し再生し得
るようになっている。全画面モードが選択された場合に
は受信手段41により受信された動画像が再生処理手段
44により再生される一方、部分画面モードが選択され
た場合には画像切り出し手段42′において受信手段4
1により受信された全画面の動画像131(図16参
照)から標準視野部分132を切り出してその標準視野
部分132を上記再生処理手段44により再生させるよ
うになっている。
【0095】上記の画像切り出し手段42′による標準
視野部分132の切り出しは次のようにして行われる。
すなわち、動画像131の中心点Cを中心としてX方向
両側に所定寸法、Y方向両側に所定寸法の標準視野部分
132を切り出して再生処理手段44に対し出力する。
そして、左方向パン指令ボタン111(図17参照)も
しくは右方向パン指令ボタン112がクライアント側で
クリックされたり、上方パン指令ボタン113もしくは
下方パン指令ボタン114がクリックされたりすると、
切り出し変更部421′により上記標準視野部分132
の切り出し領域が左右方向もしくは上下方向に変更され
るようになっている。例えば下方パン指令ボタン114
がクリックされると、切り出し対象が上記標準視野部分
132から図16に一点鎖線で示す下側領域に変更され
る。この場合、例えば図16のクリッカブルマップCM
3に対しプライバシー制限情報が組み込まれている場合
には、再生処理手段44の拡大部441による拡大処理
や、あるいは、その前に拡大処理されていれば、その拡
大表示状態での上記の切り出し領域の変更が抑制部44
2により上記の実施形態と同様に抑制される。
【0096】図17には上記再生処理手段44により再
生手段5の表示画面52に表示もしくは再生された状態
を示し、下段領域100に上記の各種のパン指令ボタン
111〜114や拡大・縮小指令ボタン115,116
等が設定され、上段位置の領域102に上記の動画像1
31又は標準視野部分132がクリッカブルマップCM
iの表示枠線と共に再生される。
【0097】上記の動画像131又は標準視野部分13
2の各動画像に隣接する領域(図例では下側領域)に
は、各種情報(例えばフレーム番号、再生中の動画像に
含まれるクリッカブルマップCMiのクリッカブルデー
タ)を上記動画像131に対し一体に埋め込むための情
報領域105が設定されている。この情報領域105は
8ビット、16ビット、32ビットもしくは64ビット
分の矩形ますが設定され、各矩形ますに対し色別に着色
を施すことにより上記情報が埋め込まれている。例えば
白か黒の色別に基づく二値情報である。もちろん、多数
の色彩を用いた色別に基づく情報を埋め込むようにして
もよい。また、例えば8ビット×8ビット分に相当する
二次元配列の矩形ますを上記情報領域105として設定
してもよい。
【0098】上記の情報領域105の設定により各種情
報を動画像131と合体させておくことができ、動画像
131と、クリッカブルデータ等とを個別のファイルに
した状態で配信等をする必要がなくなり、再生処理や関
連情報処理手段45による関連情報の取得・表示処理に
おいて便宜となる。なお、上記の情報領域105による
各種情報の埋め込みを全周動画像を対象とする上記実施
形態に対し適用してもよいのはもちろんのことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動画像配信用クライアントサーバーシ
ステムの実施形態を示すブロック図である。
【図2】全周撮像手段の部分斜視図である。
【図3】図2の一部を抜き出した拡大斜視図である。
【図4】全周動画像の例を図形化して示す模式図であ
る。
【図5】撮影対象例の平面図である。
【図6】全周動画像に対する編集方法を示すフローチャ
ートである。
【図7】全周動画像のあるフレームに対するクリッカブ
ルマップの設定方法を示す説明図である。
【図8】全周動画像から矩形動画像の切り出し方法を示
す説明図である。
【図9】再生手段の表示画面例を示す説明図である。
【図10】再生処理を示すフローチャートである。
【図11】基本再生ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図12】パン再生処理ルーチンを示すフローチャート
である。
【図13】ズーム再生処理ルーチンを示すフローチャー
トである。
【図14】関連情報表示処理ルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図15】通常の動画像を対象とする場合の図1対応図
である。
【図16】動画像のあるフレームに対するクリッカブル
マップの設定方法及び標準視野部分の切り出しを示す説
明図である。
【図17】通常の動画像を再生する場合の図9対応図で
ある。
【符号の説明】
1 全周撮像手段 2,2′ サーバーコンピュータ 4 クライアントコンピュータ 5 再生手段 7 全周動画像 7a フレーム 9 扇形部分(動画像部分) 9a 矩形動画像 10a テキストデータ(詳細説明情報、関連情
報) 10b 静画像(詳細説明情報、関連情報) 22 関連情報記憶手段 23,23′ 編集手段 24 マルチキャスト方式配信手段 25 ユニキャスト方式送受信手段 41 受信手段 42,42′ 画像切り出し手段 43 画像変換手段 44 再生処理手段 45 関連情報処理手段 71 撮像中心点 131 動画像 132 標準視野部分(動画像部分) 421,421′ 切り出し変更部(切り出し変更手
段) 441 拡大部(拡大手段) 442 抑制部(抑制手段) CMi クリッカブルマップ(連係情報) Ri 半径 θi 方位角 Si 角部のX・Y座標値(平面直交座標値) Ei 角部のX・Y座標値(平面直交座標値)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 7/20 G06T 7/20 A (72)発明者 才木 友子 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 定行 輝 兵庫県西脇市鹿野町1352番地 株式会社ブ レイン内 Fターム(参考) 5B075 KK02 ND16 PQ05 PR08 QP05 UU34 5C064 BA01 BA07 BB05 BB07 BC06 BC16 BC18 BC20 BC23 BC27 BD02 BD07 BD08 BD09 BD13 5L096 BA02 BA18 CA03 EA27 EA35 FA67 FA69 HA02 (54)【発明の名称】 動画像配信用サーバーコンピュータ、動画像編集方法、動画像受信用クライアントコンピュー タ、動画像配信方法、動画像配信用クライアントサーバーシステム、動画像再生処理プログラム 及び記録媒体

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像を複数のクライアントコンピュー
    タに配信するための動画像配信用サーバーコンピュータ
    であって、 上記動画像に対しその動画像に写し込まれた特定対象に
    ついての関連情報を付加する手段と、 上記関連情報が付加された動画像を配信する配信手段と
    を備えていることを特徴とする動画像配信用サーバーコ
    ンピュータ。
  2. 【請求項2】 動画像を複数のクライアントコンピュー
    タに配信するための動画像配信用サーバーコンピュータ
    であって、 上記動画像に写し込まれた特定対象についての関連情報
    を記憶する関連情報記憶手段と、 上記動画像に対し、その動画像内の上記特定対象部分と
    上記関連情報記憶手段の関連情報とを連係させる連係情
    報を組み込み編集する編集手段と、 少なくとも上記連係情報が組み込まれた動画像を配信す
    る配信手段とを備えていることを特徴とする動画像配信
    用サーバーコンピュータ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の動画像配
    信用サーバーコンピュータであって、 関連情報は特定対象についてテキストデータ、静画像デ
    ータ及び音声データの内の1種以上により構成された詳
    細説明情報である、動画像配信用サーバーコンピュー
    タ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の動画像配
    信用サーバーコンピュータであって、 関連情報は特定対象がプライバシー制限を要するか否か
    についてのプライバシー制限情報である、動画像配信用
    サーバーコンピュータ。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載の動画像配
    信用サーバーコンピュータであって、 関連情報は特定対象が著作権による保護対象か否かにつ
    いての著作権情報である、動画像配信用サーバーコンピ
    ュータ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    動画像配信用サーバーコンピュータであって、 動画像は、周囲略360度の視野を同時に撮像し得る全
    周撮像手段により撮像された全周動画像である、動画像
    配信用サーバーコンピュータ。
  7. 【請求項7】 動画像を配信するために編集する動画像
    編集方法であって、 上記動画像を構成する多数のフレームの内から特定対象
    が写し込まれたフレーム群を特定するステップと、 特定されたフレーム群に対し特定対象部分の位置をフレ
    ーム毎にそのフレームに対する相対位置情報により特定
    するステップと、 特定された上記特定対象部分の位置に対しその特定対象
    についての関連情報と連係させる連係情報を組み込むス
    テップとを含む処理を行うことを特徴とする動画像編集
    方法。
  8. 【請求項8】 動画像を配信するために編集する動画像
    編集方法であって、 上記動画像を構成する多数のフレームに対し時系列順に
    フレーム番号を付与するステップと、 特定対象が写し込まれたフレーム群を上記フレーム番号
    に基づいて特定するステップと、 特定されたフレーム群における特定対象部分の位置をフ
    レーム毎に平面直交座標値により特定するステップと、 特定された上記特定対象部分の位置に対しその特定対象
    についての関連情報と連係させる連係情報を組み込むス
    テップとを含む処理を行うことを特徴とする動画像編集
    方法。
  9. 【請求項9】 周囲略360度の視野を同時に撮像し得
    る全周撮像手段により撮像された全周動画像を配信する
    ために編集する動画像編集方法であって、 上記全周動画像を構成する多数のフレームの内から特定
    対象が写し込まれたフレーム群を特定するステップと、 特定されたフレーム群に対し特定対象部分の位置をフレ
    ーム毎にそのフレームに対する相対位置情報により特定
    するステップと、 特定された上記特定対象部分の位置に対しその特定対象
    についての関連情報と連係させる連係情報を組み込むス
    テップとを含む処理を行うことを特徴とする動画像編集
    方法。
  10. 【請求項10】 周囲略360度の視野を同時に撮像し
    得る全周撮像手段により撮像された全周動画像を配信す
    るために編集する動画像編集方法であって、 上記全周動画像を構成する多数のフレームに対し時系列
    順にフレーム番号を付与するステップと、 特定対象が写し込まれたフレーム群を上記フレーム番号
    に基づいて特定するステップと、 特定されたフレーム群における特定対象部分の位置をフ
    レーム毎に基準方位に対する方位角及び撮像中心点から
    の半径を含むパラメータにより特定するステップと、 特定された上記特定対象部分の位置に対しその特定対象
    についての関連情報と連係させる連係情報を組み込むス
    テップとを含む処理を行うことを特徴とする動画像編集
    方法。
  11. 【請求項11】 請求項7〜請求項10のいずれかに記
    載の動画像編集方法であって、 連係情報は、関連情報の格納先を特定する識別情報と連
    係されたクリッカブルマップである、動画像編集方法。
  12. 【請求項12】 サーバーコンピュータから配信された
    動画像を受信する動画像受信用クライアントコンピュー
    タであって、 受信した動画像を再生手段に再生させる再生処理手段
    と、 上記動画像内の特定対象部分についての関連情報の要求
    指令を受けてその関連情報を上記再生手段に表示もしく
    は報知する関連情報処理手段とを備えていることを特徴
    とする動画像受信用クライアントコンピュータ。
  13. 【請求項13】 サーバーコンピュータから配信された
    全周動画像を受信する動画像受信用クライアントコンピ
    ュータであって、 受信した全周動画像から所定範囲の視野部分についての
    動画像部分を切り出す画像切り出し手段と、 切り出された動画像部分を矩形の動画像に変換する画像
    変換手段と、 画像変換された矩形動画像を上記全周動画像と共に再生
    手段に再生させる再生処理手段と、 上記矩形動画像内の特定対象部分についての関連情報の
    要求指令を受けてその関連情報を上記再生手段に表示も
    しくは報知する関連情報処理手段とを備えていることを
    特徴とする動画像受信用クライアントコンピュータ。
  14. 【請求項14】 請求項12又は請求項13に記載の動
    画像受信用クライアントコンピュータであって、 特定対象部分に対しその特定対象についての関連情報と
    の連係情報が組み込まれた動画像もしくは全周動画像を
    受信する受信手段を備え、 関連情報処理手段は、上記連係情報に基づきサーバーコ
    ンピュータから又はネットワークを介して上記クライア
    ントコンピュータと接続可能な他のコンピュータから対
    応する関連情報を取得するように構成されている、動画
    像受信用クライアントコンピュータ。
  15. 【請求項15】 サーバーコンピュータから配信された
    動画像を受信する動画像受信用クライアントコンピュー
    タであって、 受信した動画像を再生手段に再生させる再生処理手段
    と、 上記再生された動画像についての拡大要求を受けてその
    動画像を拡大処理する拡大手段と、 上記拡大要求を受けた動画像にプライバシー制限情報が
    付加された特定対象部分が含まれるとき上記拡大手段に
    よる拡大処理を抑制する抑制手段とを備えていることを
    特徴とする動画像受信用クライアントコンピュータ。
  16. 【請求項16】 サーバーコンピュータから配信された
    全周動画像を受信する動画像受信用クライアントコンピ
    ュータであって、 受信した全周動画像から所定範囲の視野部分についての
    動画像部分を切り出す画像切り出し手段と、 切り出された動画像部分を矩形の動画像に変換する画像
    変換手段と、 画像変換された矩形動画像を上記全周動画像と共に再生
    手段に再生させる再生処理手段と、 上記矩形動画像についての拡大要求を受けて上記矩形動
    画像を拡大処理する拡大手段と、 上記拡大要求を受けた矩形動画像にプライバシー制限情
    報が付加された特定対象部分が含まれるとき上記拡大手
    段による拡大処理を抑制する抑制手段とを備えているこ
    とを特徴とする動画像受信用クライアントコンピュー
    タ。
  17. 【請求項17】 請求項15又は請求項16に記載の動
    画像受信用クライアントコンピュータであって、 受信した動画像から所定範囲の視野部分についての動画
    像部分を切り出す画像切り出し手段と、 切り出し対象である視野部分の変更要求を受けて上記画
    像切り出し手段による切り出し対象を変更させる切り出
    し変更手段を備え、 抑制手段は、拡大手段により拡大処理された状態におい
    て上記視野部分の変更要求を受けた際に、その変更要求
    を受けた視野部分にプライバシー制限情報が付加された
    特定対象部分が含まれるとき上記切り出し変更手段によ
    る切り出し対象の変更を抑制するように構成されてい
    る、動画像受信用クライアントコンピュータ。
  18. 【請求項18】 動画像をサーバーコンピュータから複
    数のクライアントコンピュータに配信するための動画像
    配信方法であって、 上記サーバーコンピュータ、又は、上記複数のクライア
    ントコンピュータとネットワークを介して接続可能な他
    のコンピュータにおいて、上記動画像に写し込まれた特
    定対象についての関連情報を予め記憶させる一方、 上記サーバーコンピュータにおいて、上記関連情報に連
    係させる連係情報を上記動画像内の上記特定対象部分に
    予め組み込んだ動画像をマルチキャスト方式により上記
    複数のクライアントコンピュータに配信し、 上記各クライアントコンピュータにおいて、受信した動
    画像を再生手段に再生している途中に動画像内の特定対
    象についての関連情報の要求指令を受けたとき、対応す
    る関連情報を上記連係情報に基づきその関連情報が記憶
    されている上記サーバーコンピュータ又は他のコンピュ
    ータからユニキャスト方式の送受信により取得して上記
    再生手段に表示もしくは報知させることを特徴とする動
    画像配信方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の動画像配信方法で
    あって、 動画像は、周囲略360度の視野を同時に撮像し得る全
    周撮像手段により撮像された全周動画像である、動画像
    配信方法。
  20. 【請求項20】 動画像をサーバーコンピュータから複
    数のクライアントコンピュータに配信するための動画像
    配信用クライアントサーバーシステムであって、 上記サーバーコンピュータは、上記動画像に写し込まれ
    た特定対象についての関連情報を記憶する関連情報記憶
    手段と、この関連情報記憶手段の関連情報に連係させる
    連係情報が上記全周動画像内の上記特定対象部分に組み
    込まれた全周動画像をマルチキャスト方式により配信す
    る配信手段とを備え、 上記各クライアントコンピュータは、上記配信手段によ
    り配信された全周動画像を受信する受信手段と、受信さ
    れた全周動画像を再生手段に再生させる再生処理手段
    と、再生された全周動画像内の特定対象についての関連
    情報の要求指令を受けその関連情報を上記連係情報に基
    づき上記サーバーコンピュータの関連情報記憶手段から
    ユニキャスト方式の送受信により取得して上記再生手段
    に表示もしくは報知させる関連情報処理手段とを備えて
    いることを特徴とする動画像配信用クライアントサーバ
    ーシステム。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の動画像配信用クラ
    イアントサーバーシステムであって、 動画像は、周囲略360度の視野を同時に撮像し得る全
    周撮像手段により撮像された全周動画像である、動画像
    配信用クライアントサーバーシステム。
  22. 【請求項22】 サーバーコンピュータから配信された
    動画像を受信して再生させる動画像再生処理用プログラ
    ムであって、コンピュータに、 受信した動画像を再生手段に再生させる機能と、 再生途中において上記動画像内の特定対象部分について
    の関連情報の要求指令を受けてその関連情報を上記再生
    手段に表示もしくは報知する機能とを含む機能を実現さ
    せるための動画像再生処理用プログラム。
  23. 【請求項23】 サーバーコンピュータから配信された
    全周動画像を受信して再生させる動画像再生処理用プロ
    グラムであって、コンピュータに、 受信した全周動画像から所定範囲の視野部分についての
    動画像部分を切り出す機能と、 切り出された動画像部分を矩形の動画像に変換する機能
    と、 画像変換された矩形動画像を上記全周動画像と共に再生
    手段に再生させる機能と、 再生途中において上記矩形動画像内の特定対象部分につ
    いての関連情報の要求指令を受けてその関連情報を上記
    再生手段に表示もしくは報知する機能とを含む機能を実
    現させるための動画像再生処理用プログラム。
  24. 【請求項24】 請求項22又は請求項23に記載の動
    画像再生処理用プログラムであって、 特定対象部分に対しその特定対象についての関連情報と
    の連係情報が組み込まれた動画像を受信する機能をさら
    に備え、 関連情報を再生手段に表示もしくは報知する機能とし
    て、関連情報の要求指令を受けて上記連係情報に基づき
    サーバーコンピュータ又は他のコンピュータから対応す
    る関連情報を取得するようにする、動画像再生処理用プ
    ログラム。
  25. 【請求項25】 サーバーコンピュータから配信された
    動画像を受信して再生させる動画像再生処理用プログラ
    ムであって、 受信した動画像を再生手段に再生させる機能と、 再生途中において上記動画像についての拡大要求を受け
    てその動画像を拡大処理する機能と、 上記拡大要求を受けた動画像にプライバシー制限情報が
    付加された特定対象部分が含まれるとき上記拡大手段に
    よる拡大処理を抑制する機能とを含む機能を実現させる
    ための動画像再生処理用プログラム。
  26. 【請求項26】 サーバーコンピュータから配信された
    全周動画像を受信して再生させる動画像再生処理用プロ
    グラムであって、コンピュータに、 受信した全周動画像から所定範囲の視野部分についての
    動画像部分を切り出す機能と、 切り出された動画像部分を矩形の動画像に変換する機能
    と、 画像変換された矩形動画像を上記全周動画像と共に再生
    手段に再生させる機能と、 再生途中において上記矩形動画像についての拡大要求を
    受けて上記矩形動画像を拡大処理する機能と、 上記拡大要求を受けた矩形動画像にプライバシー制限情
    報が付加された特定対象部分が含まれるとき上記拡大手
    段による拡大処理を抑制する機能とを含む機能を実現さ
    せるための動画像再生処理用プログラム。
  27. 【請求項27】 請求項25又は請求項26に記載の動
    画像再生処理用プログラムであって、 受信した動画像から所定範囲の視野部分についての動画
    像部分を切り出す機能と、 切り出し対象である視野部分の変更要求を受けて切り出
    す動画像部分をその変更要求に対応する部分に変更する
    機能と、 拡大処理により矩形動画像が拡大された状態において上
    記視野部分の変更要求を受けた際に、その変更要求を受
    けた視野部分にプライバシー制限情報が付加された特定
    対象部分が含まれるとき上記動画像部分への変更を抑制
    する機能とをさらに含む機能を実現させるための動画像
    再生処理用プログラム。
  28. 【請求項28】 請求項23〜請求項27のいずれかに
    記載の動画像再生処理用プログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
JP2001107582A 2001-02-16 2001-04-05 動画像配信用サーバーコンピュータ、動画像編集方法、動画像受信用クライアントコンピュータ、動画像配信方法、動画像配信用クライアントサーバーシステム、動画像再生処理プログラム及び記録媒体 Pending JP2002320215A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001107582A JP2002320215A (ja) 2001-02-16 2001-04-05 動画像配信用サーバーコンピュータ、動画像編集方法、動画像受信用クライアントコンピュータ、動画像配信方法、動画像配信用クライアントサーバーシステム、動画像再生処理プログラム及び記録媒体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-41014 2001-02-16
JP2001041014 2001-02-16
JP2001107582A JP2002320215A (ja) 2001-02-16 2001-04-05 動画像配信用サーバーコンピュータ、動画像編集方法、動画像受信用クライアントコンピュータ、動画像配信方法、動画像配信用クライアントサーバーシステム、動画像再生処理プログラム及び記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002320215A true JP2002320215A (ja) 2002-10-31

Family

ID=26609584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001107582A Pending JP2002320215A (ja) 2001-02-16 2001-04-05 動画像配信用サーバーコンピュータ、動画像編集方法、動画像受信用クライアントコンピュータ、動画像配信方法、動画像配信用クライアントサーバーシステム、動画像再生処理プログラム及び記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002320215A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004192207A (ja) * 2002-12-10 2004-07-08 Sony Corp 表示画像制御処理装置、取得画像制御処理装置、画像制御情報通信システム、および方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP2005094713A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Ricoh Co Ltd データ表示システム、データ表示方法、プログラムおよび記録媒体
JP2009171001A (ja) * 2008-01-11 2009-07-30 Nikon Corp デジタルカメラ
JP2009543455A (ja) * 2006-06-30 2009-12-03 アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド 3g無線ハンドセットに対するオーバレイベースの拡張されたテレビサービスのための方法および装置
JP2013250829A (ja) * 2012-06-01 2013-12-12 Nintendo Co Ltd 情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理システム、およびパノラマ動画表示方法
US9485484B2 (en) 2012-06-01 2016-11-01 Nintendo Co., Ltd. Storage medium storing information processing program, information processing device, information processing system, and panoramic video display method
JP2016200884A (ja) * 2015-04-08 2016-12-01 株式会社ユニモト 観光誘客システム、観光誘客方法、観光誘客用データベース、情報処理装置、通信端末装置およびそれらの制御方法と制御プログラム
US9584789B2 (en) 2012-06-01 2017-02-28 Nintendo Co., Ltd. Storage medium storing information processing program, information processing device, information processing system, and panoramic video display method
JP6149967B1 (ja) * 2016-03-28 2017-06-21 大日本印刷株式会社 動画配信サーバ、動画出力装置、動画配信システム、及び動画配信方法
JP2019518259A (ja) * 2016-03-07 2019-06-27 フェイスブック,インク. コンテンツを提示するためのシステムおよび方法
JP2022003818A (ja) * 2017-07-31 2022-01-11 グリー株式会社 画像表示システム、画像表示プログラム、画像表示方法及びサーバ

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004192207A (ja) * 2002-12-10 2004-07-08 Sony Corp 表示画像制御処理装置、取得画像制御処理装置、画像制御情報通信システム、および方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP2005094713A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Ricoh Co Ltd データ表示システム、データ表示方法、プログラムおよび記録媒体
JP2009543455A (ja) * 2006-06-30 2009-12-03 アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド 3g無線ハンドセットに対するオーバレイベースの拡張されたテレビサービスのための方法および装置
JP2009171001A (ja) * 2008-01-11 2009-07-30 Nikon Corp デジタルカメラ
US9749672B2 (en) 2012-06-01 2017-08-29 Nintendo Co., Ltd. Storage medium storing information processing program, information processing device, information processing system, and panoramic video display method
US9485484B2 (en) 2012-06-01 2016-11-01 Nintendo Co., Ltd. Storage medium storing information processing program, information processing device, information processing system, and panoramic video display method
US9584789B2 (en) 2012-06-01 2017-02-28 Nintendo Co., Ltd. Storage medium storing information processing program, information processing device, information processing system, and panoramic video display method
JP2013250829A (ja) * 2012-06-01 2013-12-12 Nintendo Co Ltd 情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理システム、およびパノラマ動画表示方法
JP2016200884A (ja) * 2015-04-08 2016-12-01 株式会社ユニモト 観光誘客システム、観光誘客方法、観光誘客用データベース、情報処理装置、通信端末装置およびそれらの制御方法と制御プログラム
JP2019518259A (ja) * 2016-03-07 2019-06-27 フェイスブック,インク. コンテンツを提示するためのシステムおよび方法
JP6149967B1 (ja) * 2016-03-28 2017-06-21 大日本印刷株式会社 動画配信サーバ、動画出力装置、動画配信システム、及び動画配信方法
JP2017183816A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 大日本印刷株式会社 動画配信サーバ、動画出力装置、動画配信システム、及び動画配信方法
JP2022003818A (ja) * 2017-07-31 2022-01-11 グリー株式会社 画像表示システム、画像表示プログラム、画像表示方法及びサーバ
JP7288022B2 (ja) 2017-07-31 2023-06-06 グリー株式会社 画像表示システム、画像表示プログラム、画像表示方法及びサーバ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5406813B2 (ja) パノラマ画像表示装置およびパノラマ画像表示方法
JP4929940B2 (ja) 撮影システム
JP6178524B2 (ja) パノラマ動画再生装置、パノラマ動画編集装置、パノラマ動画再生方法、パノラマ動画再生プログラム、パノラマ動画再生システム及びパノラマ動画送信装置
US20090064014A1 (en) System and method of attracting, surveying, and marketing to consumers
JP2001515319A (ja) イメージ補正を含むコンピュータ・ネットワークを介するビデオ・アクセス及び制御装置
WO2013183346A1 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム
TW200913711A (en) Method and system for customizing live media content
JPH11508384A (ja) 球形画像を作成する方法および装置
JP2002320215A (ja) 動画像配信用サーバーコンピュータ、動画像編集方法、動画像受信用クライアントコンピュータ、動画像配信方法、動画像配信用クライアントサーバーシステム、動画像再生処理プログラム及び記録媒体
JP2009010915A (ja) 映像表示方法及び映像システム
CN1848917B (zh) 在取景器中具有画中画的摄像机系统
JP2006033257A (ja) 画像配信装置
JP2007142896A (ja) 観客画像提供システム、その撮影カメラ制御装置、プログラム
CN108391048A (zh) 具有说明功能的数据生成方法及全景拍摄系统
JP2005175620A (ja) 画像処理方法及び装置
US20050001920A1 (en) Methods and apparatuses for managing and presenting content through a spherical display device
WO2021014716A1 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム
JP5457668B2 (ja) 映像表示方法及び映像システム
JPH09507620A (ja) 撮影された物体の選択された視点からの観察
US7480001B2 (en) Digital camera with a spherical display
JP3133115B2 (ja) 見物施設の仮想体験装置
JP5646033B2 (ja) 画像表示装置および画像表示方法
JP2005303796A (ja) 放送システムおよび画像再生装置
JP2019102940A (ja) 仮想視点コンテンツ生成システム、音声処理装置、仮想視点コンテンツ生成システムの制御方法、及びプログラム
JP2004343813A (ja) 情報付加撮像方法、及び該方法に用いられる撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050107

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050516