JP2002319862A - A/dオフセット補正回路 - Google Patents

A/dオフセット補正回路

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JP2002319862A
JP2002319862A JP2001121306A JP2001121306A JP2002319862A JP 2002319862 A JP2002319862 A JP 2002319862A JP 2001121306 A JP2001121306 A JP 2001121306A JP 2001121306 A JP2001121306 A JP 2001121306A JP 2002319862 A JP2002319862 A JP 2002319862A
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Shinya Kamata
信哉 鎌田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 A/D変換器のオフセット量が不均一である
場合でも、入力されるアナログ信号に対するダイナミッ
クレンジを劣化させることなく、A/D変換精度を改善
する。 【解決手段】 オフセット検出期間中、基準電圧選択回
路101は、A/D変換器103の内部基準電圧として
外部基準電圧v1近傍の複数の電圧を選択的に出力する
とともに、セレクタ102は、A/D変換器103の入
力として外部基準電圧v1を出力する。また、オフセッ
ト検出期間中、オフセット検出回路104は、A/D変
換器103の出力に基づいて、基準電圧選択回路101
から選択的に出力された複数の電圧のうちオフセットが
最小となる電圧を検出する。一方、オフセット検出期間
外は、基準電圧選択回路101は、オフセット検出期間
中に検出された電圧を、A/D変換器103の内部基準
電圧として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、A/D変換器のオ
フセット補正回路に関し、特に、オフセット検出回路や
基準電圧選択回路を内蔵したA/D変換器のオフセット
補正の技術に属する。
【0002】
【従来の技術】通常、半導体集積回路上でA/D変換器
を形成するとき、入力部のレベル比較器などの回路素子
のばらつきや温度特性などにより、オフセット電圧を生
ずる。従来、オフセット電圧によるA/D変換特性の劣
化を防止するために、A/D変換後のデジタル信号処理
回路により構成されるオフセット補正回路や、入力され
るアナログ信号を適正電圧に調整するクランプ回路によ
り構成されるオフセット補正回路が用いられている。以
下、図4を参照しながら、従来のオフセット補正回路に
ついて説明する。
【0003】図4は、従来のA/D変換後のデジタル信
号処理回路および入力されるアナログ信号を適正電圧に
調整するクランプ回路により構成されるA/Dオフセッ
ト補正回路の構成を示すブロック図である。図4に示す
従来のA/Dオフセット補正回路は、A/D変換器40
2のオフセットを補正する回路であるが、クランプ回路
401、オフセット検出回路403、クランプ電圧発生
回路404、演算回路405、出力ラッチ回路406を
備えるものである。
【0004】クランプ回路401は、入力端子VINか
ら入力したアナログ信号40aに対して、入力端子CP
から入力したクランプパルス40bと同期させて、ま
た、クランプ電圧発生回路404からクランプ電圧Vc
pを入力し、アナログ信号40cをA/D変換器402
に出力する。
【0005】A/D変換器402は、クランプ回路40
1から入力したアナログ信号40cを、入力端子Vre
f1および入力端子Vref2からそれぞれ印加される
外部基準電圧v1およびv2(v2>v1)によって設
定されるダイナミックレンジにおいて、デジタルコード
化し、デジタル信号40dを出力する。
【0006】オフセット検出回路403は、A/D変換
器402から出力されるデジタル信号40dをもとに、
オフセット値40eを検出する。
【0007】クランプ電圧発生回路404は、オフセッ
ト検出回路403において検出されたオフセット値40
eをもとに、適正クランプ電圧Vcpを発生する。
【0008】演算回路405は、オフセット検出回路4
03において検出されたオフセット値40eをもとに、
デジタル信号40dを所定値に補正処理する。
【0009】出力ラッチ回路406は、演算回路405
において所定値に補正処理されたデジタル信号を出力端
子DOUTに出力する。
【0010】以上のように構成された従来のA/Dオフ
セット補正回路の動作について、図4を参照しながら説
明する。
【0011】まず、入力端子VINから、電圧v1〜v
2の範囲内の周期的なアナログ信号40aをクランプ回
路401に入力する。それとともに、入力端子CPか
ら、クランプパルス40bをクランプ回路401に入力
する。そして、クランプ回路401では、まず、クラン
プパルス40bの基準レベルをアナログ信号40aに同
期させる。そして、クランプ電圧発生回路404から入
力された標準クランプ電圧値であるDC電圧Vcpによ
り、アナログ信号40cとしてA/D変換器402に出
力される。A/D変換器402では、アナログ信号40
cがデジタル信号40dに変換される。デジタル信号4
0dは、オフセット検出回路403に入力され、基準レ
ベルのオフセット値40eを検出する。このオフセット
値40eをもとに、演算回路405では、デジタル信号
40dの全領域に対して補正処理を行なう。また、オフ
セット値40eを入力したクランプ電圧発生回路404
は、基準レベルのオフセット値が最小となるようにDC
電圧Vcpを出力し、次周期のクランプ回路401を最
適化する。
【0012】このように、一連の補正処理が行なわれた
後、出力ラッチ回路406では、補正処理後のデジタル
信号がラッチされ、出力端子DOUTに出力し、A/D
オフセット補正が完了する。なお、上記従来の構成で
は、A/D変換後のデジタル信号処理回路および入力さ
れるアナログ信号を適正電圧に調整するクランプ回路の
両方を備えたA/Dオフセット補正回路で説明したが、
一方だけで構成されるA/Dオフセット補正回路でも上
記したA/Dオフセット補正は実現できる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のA/Dオフセット補正回路は、A/D変換後の
デジタル信号処理回路を備える場合も、入力されるアナ
ログ信号を適正電圧に調整するクランプ回路を備える場
合も、A/D変換器のオフセット量が入力されるアナロ
グ信号の電圧に依存して不均一になると、A/D変換器
の外部基準電圧により設定されるダイナミックレンジが
確保されないという問題がある。
【0014】そこで、かかる問題に鑑み、本発明は、A
/D変換器のオフセット量が不均一である場合でも、入
力されるアナログ信号に対するダイナミックレンジを劣
化させることなく、A/D変換精度を改善できるA/D
オフセット補正回路を提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係るA/Dオフセット補正回路
は、A/D変換器のオフセットを補正する回路であっ
て、A/D変換の外部基準電圧を入力とし、オフセット
検出期間中、前記A/D変換器の内部基準電圧として、
前記外部基準電圧の近傍の複数の電圧を選択的に出力す
る基準電圧選択回路と、アナログ信号および前記外部基
準電圧を入力とし、前記A/D変換器の入力として、オ
フセット検出期間中は前記外部基準電圧を出力する一
方、オフセット検出期間外は前記アナログ信号を出力す
るセレクタと、オフセット検出期間中、前記A/D変換
器の出力に基づいて、前記基準電圧選択回路から選択的
に出力された複数の電圧のうちオフセットが最小となる
電圧を検出するオフセット検出回路とを備え、前記基準
電圧選択回路は、オフセット検出期間中に前記オフセッ
ト検出回路によって検出された電圧を、オフセット検出
期間外において、前記A/D変換器の内部基準電圧とし
て出力するものである。
【0016】これによると、オフセット検出期間中は、
A/D変換器の内部基準電圧として、A/D変換の外部
基準電圧の近傍の複数の電圧を選択的に出力するととも
に、A/D変換器の入力として外部基準電圧を出力す
る。そして、A/D変換器の出力に基づいて、選択的に
出力された複数の電圧のうちオフセットが最小となる電
圧を検出する。オフセット検出期間外は、検出された電
圧を内部基準電圧として出力する。このため、A/D変
換器のオフセット量が不均一である場合でも、アナログ
信号に対するダイナミックレンジを劣化させることな
く、A/D変換精度を改善できる。
【0017】また、上記課題を解決するために、本発明
の請求項2に係るA/Dオフセット補正回路は、請求項
1記載のA/Dオフセット補正回路において、前記基準
電圧選択回路は、A/D変換の入力ダイナミックレンジ
における下限電圧を設定するものである。
【0018】また、上記課題を解決するために、本発明
の請求項3に係るA/Dオフセット補正回路は、請求項
1記載のA/Dオフセット補正回路において、前記基準
電圧選択回路は、A/D変換の入力ダイナミックレンジ
における上限電圧を設定するものである。
【0019】また、上記課題を解決するために、本発明
の請求項4に係るA/Dオフセット補正回路は、A/D
変換器のオフセットを補正する回路であって、A/D変
換の第1の外部基準電圧を入力とし、第1のオフセット
検出期間中、前記A/D変換器の第1の内部基準電圧と
して、前記第1の外部基準電圧の近傍の複数の電圧を選
択的に出力する第1の基準電圧選択回路と、A/D変換
の第2の外部基準電圧を入力とし、第2のオフセット検
出期間中、前記A/D変換器の第2の内部基準電圧とし
て、前記第2の外部基準電圧の近傍の複数の電圧を選択
的に出力する第2の基準電圧選択回路と、アナログ信号
並びに前記第1および第2の外部基準電圧を入力とし、
前記A/D変換器の入力として、第1のオフセット検出
期間中は前記第1の外部基準電圧を出力し、第2のオフ
セット検出期間中は前記第2の外部基準電圧を出力する
一方、オフセット検出期間外は前記アナログ信号を出力
するセレクタと、第1および第2のオフセット検出期間
中、前記A/D変換器の出力に基づいて、前記第1およ
び第2の基準電圧選択回路から選択的に出力された複数
の電圧のうちオフセットが最小となる電圧を、それぞれ
検出するオフセット検出回路とを備え、前記第1の基準
電圧選択回路は、第1のオフセット検出期間中に前記オ
フセット検出回路によって検出された電圧を、オフセッ
ト検出期間外において、前記A/D変換器の第1の内部
基準電圧として出力するものであり、前記第2の基準電
圧選択回路は、第2のオフセット検出期間中に前記オフ
セット検出回路によって検出された電圧を、オフセット
検出期間外において、前記A/D変換器の第2の内部基
準電圧として出力するものである。
【0020】また、上記課題を解決するために、本発明
の請求項5に係るA/Dオフセット補正回路は、請求項
4記載のA/Dオフセット補正回路において、前記第1
の基準電圧選択回路は、A/D変換器の入力ダイナミッ
クレンジにおける下限電圧を設定するものであり、前記
第2の基準電圧選択回路は、A/D変換器の入力ダイナ
ミックレンジにおける上限電圧を設定するものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0022】(第1の実施形態)本発明の第1の実施形
態については、図1および図2を参照しながら説明す
る。 図1は、本発明の第1の実施形態に係るA/Dオ
フセット補正回路の構成を示すブロック図である。ま
た、図2は、本実施形態に係るA/Dオフセット補正回
路の状態を表わす図であり、同図中、(a)はタイムチ
ャート、(b)はA/Dオフセット補正前のA/D変換
特性図、および(c)はA/Dオフセット補正後のA/
D変換特性図である。
【0023】図1のA/Dオフセット補正回路は、A/
D変換器103のオフセットを補正する回路であるが、
基準電圧選択回路101と、セレクタ102と、オフセ
ット検出回路104と、制御回路105と、出力ラッチ
回路106とを備えるものである。
【0024】基準電圧選択回路101は、入力端子Vr
ef1から印加される外部基準電圧v1を標準出力電圧
値とし、さらに標準出力電圧値v1近傍の複数の電圧を
選択してv10として出力する。
【0025】セレクタ102は、入力端子VINから印
加されるアナログ信号10aと外部基準電圧v1とのい
ずれかを選択し、アナログ信号10bとしてA/D変換
器103に出力する。
【0026】A/D変換器103は、セレクタ102か
ら入力したアナログ信号10bを、基準電圧選択回路1
01から出力した内部基準電圧v10と、入力端子Vr
ef2から印加された外部基準電圧v2とによって設定
されるダイナミックレンジにおいて、デジタルコード化
し、デジタル信号10dを出力する。
【0027】オフセット検出回路104は、A/D変換
器103から出力されたデジタル信号10dをもとにオ
フセット値10eを検出する。
【0028】制御回路105は、入力端子CNTからオ
フセット検出期間設定信号10fを入力するとともに、
オフセット検出回路104の検出結果であるオフセット
値10eを入力する。そして、オフセット検出期間設定
信号10fおよびオフセット値10eに応じて、基準電
圧選択回路101、セレクタ102およびオフセット検
出回路104を制御する。
【0029】以下、以上のように構成されたA/Dオフ
セット補正回路の動作について、図1および図2を参照
しながら説明する。
【0030】まず、入力端子VINから入力されるアナ
ログ信号10aに対して、A/D変換器の入力ダイナミ
ックレンジを設定する外部基準電圧として、入力端子V
ref1および入力端子Vref2には、それぞれ電圧
v1および電圧v2が印加されている。
【0031】ここで、図2(a)に示すように、一定の
期間において電圧v1であり、振幅がv1〜v2(v2
>v1)である、周期的なアナログ信号10aが入力さ
れるものとする。また、この一定の期間をオフセット検
出期間に設定するため、入力端子CNTからオフセット
検出期間設定信号10fを制御回路105に入力する。
そして、オフセット検出期間設定信号10fがHレベル
の期間をオフセット検出期間とする。なお、本実施形態
では、入力されるアナログ信号が電圧v1である一定の
期間をオフセット検出期間に設定するが、電圧v1以外
の他の電圧である期間をオフセット検出期間に設定して
も、以下で述べる実施形態は、同様に実施可能である。
【0032】また、図2(b)に示すように、A/D変
換器103は、本来、理想ダイナミックレンジΔDを実
現するA/D変換特性を有する。すなわち、入力される
アナログ信号10aが電圧v1を越えると、デジタルコ
ード出力はALL−0から変化し、さらにアナログ信号
10aが電圧v2を越えると、デジタルコード出力はA
LL−1に変化する。しかしながら、図2(b)に示す
ように、A/D変換器103は、現実にはA/Dオフセ
ット特性の影響を受け、実効ダイナミックレンジがΔD
1となるA/D変換特性を有する。すなわち、入力され
るアナログ信号10aが電圧w(n)を越えると、デジ
タルコード出力はALL−0から変化し、さらにアナロ
グ信号10aが電圧v21を越えると、デジタルコード
出力はALL−1に変化する。
【0033】オフセット検出期間中は、入力端子CNT
から出力されたオフセット検出期間設定信号10fが入
力されて、制御回路105は、制御信号10h、10
i、および10gを、それぞれセレクタ102、基準電
圧選択回路101、およびオフセット検出回路104に
出力する。そして、制御信号10hが入力されたセレク
タ102は、アナログ信号10aから電圧v1に切り替
えてアナログ信号10cとして出力するとともに、制御
信号10iが入力された基準電圧選択回路101は、内
部基準電圧v10として外部基準電圧v1近傍の複数の
電圧r(0)、r(1)・・・r(n)、・・・r
(N)を選択的に変化させて出力する。このとき、A/
D変換器103は、セレクタ102から出力される外部
基準電圧v1であるアナログ信号10bを、r(0)〜
v2、r(1)〜v2・・・r(N)〜v2と変化する
ダイナミックレンジに対応してA/D変換する。ここ
で、電圧r(0)〜r(N)の範囲は、外部基準電圧v
1をA/D変換した場合に、理想デジタルコードが出力
されることを予想できる範囲内(図2(b)のΔr)で
変化させる。また、制御信号10gが入力されたオフセ
ット検出回路104は、A/D変換の結果出力されたデ
ジタル信号10dをもとに、基準電圧選択回路101か
ら選択的に出力された複数の電圧のうち、外部基準電圧
v1をA/D変換するとデジタルコード出力がALL−
0から変化する電圧r(n)を検出し、オフセット値1
0eとして制御回路105に出力する。この電圧r
(n)が、オフセットが最小となる電圧である。以上の
ように、オフセット検出期間中における一連のオフセッ
ト検出処理は完了する。
【0034】さらに、オフセット検出期間外は、基準電
圧選択回路101は、制御回路105からの制御信号1
0iを入力して、検出した電圧r(n)を内部基準電圧
として出力する。この場合、A/D変換を行なうと、A
/D変換器103は、図2(c)に示すA/D変換特性
を有する。すなわち、アナログ信号10aがv1を越え
ると、A/D変換器103のデジタルコード出力がAL
L−0から変化する特性に補正される。このため、アナ
ログ信号10aに対する実効ダイナミックレンジΔD1
は、電圧範囲w(n)〜v21から電圧範囲v1〜v2
1に改善される。このようにオフセット補正されたA/
D変換器103から出力されるデジタル信号10dは、
出力ラッチ回路106でラッチされ出力端子DOUTに
出力される。
【0035】以上のように本実施形態によると、入力さ
れるアナログ信号の電圧がv1である期間をオフセット
検出期間とし、オフセット期間中は、基準電圧選択回路
からA/D変換器の内部基準電圧として、A/D変換の
外部基準電圧v1近傍の複数の電圧を電圧r(0)〜r
(N)の範囲で選択的に出力する。それとともに、セレ
クタからA/D変換器の入力として外部基準電圧v1を
出力する。そして、オフセット検出回路は、A/D変換
器の出力に基づいて、外部基準電圧v1をA/D変換し
た場合に、デジタルコード出力がALL−0から変化す
る電圧r(n)を検出する。このように、一連のオフセ
ット検出処理を行なった後、検出された電圧r(n)を
内部基準電圧に設定する。このため、入力されるアナロ
グ信号に対するダイナミックレンジの下限電圧が補正さ
れ、オフセット量が不均一である場合でも、ダイナミッ
クレンジを劣化させることなく、A/D変換精度を改善
できる。それゆえ、外部基準電圧をオフセット特性に対
応して調整する必要がなくなり、また、周期的に制御す
ることで、常に最適で正確なオフセット補正を実現でき
る。
【0036】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態に係るA/Dオフセット補正回路については、図3を
参照しながら説明する。
【0037】図3は、本発明の第2の実施形態に係るA
/Dオフセット補正回路の構成を示すブロック図であ
る。図3では、図1と共通の構成要素には図1と同一の
符号を付しており、ここではその詳細な説明は省略す
る。図1と相違するのは、図3に示したA/Dオフセッ
ト補正回路は、基準電圧選択回路201をさらに備えた
ことである。
【0038】上記第1の実施形態では、入力端子Vre
f1に印加される外部基準電圧v1に対してオフセット
補正をする場合について説明した。本発明の第2の実施
形態では、さらに、入力端子Vref2に印加される外
部基準電圧v2に対してオフセット補正をする場合につ
いて説明する。
【0039】本実施形態において、第2の基準電圧選択
回路としての基準電圧選択回路201は、第1の基準電
圧選択回路としての基準電圧選択回路101と同様に、
入力端子Vref2から印加される第2の外部基準電圧
としての外部基準電圧v2を標準出力電圧値とし、さら
に標準出力電圧値v2近傍の複数の電圧を選択してv2
0として出力する。また、基準電圧選択回路201をさ
らに備えたことに伴い、セレクタ102は、入力端子V
INから印加されるアナログ信号10a、第1の外部基
準電圧としての外部基準電圧v1、および外部基準電圧
v2とのいずれかを選択し、アナログ信号10bとして
出力する。さらに、制御回路105は、入力端子CNT
からオフセット検出期間設定信号10fを入力するとと
もに、オフセット検出回路104の検出結果であるオフ
セット値10eを入力する。そして、オフセット検出期
間設定信号10fおよびオフセット値10eに応じて、
基準電圧選択回路101、201、セレクタ102、お
よびオフセット検出回路104を制御する。
【0040】以下、以上のように構成されたA/Dオフ
セット補正回路の動作について、図3を参照しながら説
明する。
【0041】ここでは、第1の実施形態で設定したオフ
セット検出期間を2つの期間に分け、例えば前半の期間
を第1のオフセット検出期間とし、また、後半の期間を
第2のオフセット検出期間として設定する。
【0042】第1のオフセット検出期間中は、上記第1
の実施形態における説明と同様に(ここでは、その詳細
な説明は省略する)、オフセット検出回路104は、基
準電圧選択回路101から選択的に出力された複数の電
圧の中から、外部基準電圧v1をA/D変換したときの
デジタルコード出力がALL−0から変化する電圧を検
出する。
【0043】また、第2のオフセット検出期間中は、上
記第1の実施形態における説明と同様に、基準電圧選択
回路201からA/D変換器103の内部基準電圧とし
て、A/D変換の外部基準電圧v2近傍の複数の電圧を
選択的に出力する。それとともに、セレクタ102から
A/D変換器103の入力として外部基準電圧v2を出
力する。そして、オフセット検出回路104は、A/D
変換器103の出力に基づいて、基準電圧選択回路20
1から選択的に出力された複数の電圧の中から、外部基
準電圧v2をA/D変換したときのデジタルコード出力
がALL−1に変化する電圧を検出する。検出した電圧
が、オフセットが最小となる電圧である。
【0044】このように、一連のオフセット検出処理を
行なった後、第1および第2のオフセット検出期間外
は、基準電圧選択回路101は、第1の内部基準電圧v
10として、第1のオフセット検出期間中にオフセット
検出回路104により検出された電圧を設定するととも
に、基準電圧選択回路201は、第2の内部基準電圧v
20として、第2のオフセット検出期間中にオフセット
検出回路104により検出された電圧を設定する。その
結果、アナログ信号10aに対するダイナミックレンジ
の下限電圧(Vref1)および上限電圧(Vref
2)を補正することができる。
【0045】以上のように、本実施形態によると、入力
されるアナログ信号に対するダイナミックレンジの下限
電圧に加えて、ダイナミックレンジの上限電圧について
も補正がなされ、オフセット量が不均一である場合で
も、ダイナミックレンジを劣化させることなく、A/D
変換精度をさらに改善できる。それゆえ、外部基準電圧
をオフセット特性に対応して調整する必要がなくなり、
また、周期的に制御することで、常に最適で正確なオフ
セット補正を実現できる。
【0046】なお、上述した第1および第2の実施形態
では、外部基準電圧v1〜v2で設定されるダイナミッ
クレンジの下限電圧および上限電圧のオフセット補正を
する場合の構成および動作について説明したが、外部基
準電圧v1〜v2間の任意の外部基準電圧に対し、A/
Dオフセット補正を行なう場合であっても、本発明に係
るA/Dオフセット補正回路は、同様に実施可能であ
る。
【0047】
【発明の効果】上述したように、本発明によると、オフ
セット検出期間中は、基準電圧選択回路からA/D変換
の外部基準電圧の近傍の複数の電圧を選択的に出力する
とともに、セレクタから外部基準電圧を出力する。そし
て、オフセット検出回路は、A/D変換器の出力に基づ
いて、外部基準電圧をA/D変換すると、選択的に出力
された複数の電圧のうちオフセットが最小となる電圧を
検出する。このように、一連のオフセット検出処理を行
なった後、基準電圧選択回路は、検出された電圧を内部
基準電圧に設定する。このため、入力されるアナログ信
号に対するダイナミックレンジが補正されるので、オフ
セット量が不均一である場合でも、ダイナミックレンジ
を劣化させることなく、A/D変換精度が改善される。
それゆえ、外部基準電圧をオフセット特性に対応して調
整する必要がなくなり、また、周期的に制御すること
で、常に最適で正確なオフセット補正を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るA/Dオフセッ
ト補正回路の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るA/Dオフセッ
ト補正回路の状態を表わす図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るA/Dオフセッ
ト補正回路の構成を示すブロック図である。
【図4】従来のA/Dオフセット補正回路の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
101 基準電圧選択回路(第1の基準電圧選択回
路) 102 セレクタ 103 A/D変換器 104 オフセット検出回路 105 制御回路 106 出力ラッチ回路 201 基準電圧選択回路(第2の基準電圧選択回
路) v1 外部基準電圧(第1の外部基準電圧) v10 内部基準電圧(第1の内部基準電圧) v2 第2の外部基準電圧 v20 第2の内部基準電圧

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A/D変換器のオフセットを補正する回
    路であって、 A/D変換の外部基準電圧を入力とし、オフセット検出
    期間中、前記A/D変換器の内部基準電圧として、前記
    外部基準電圧の近傍の複数の電圧を選択的に出力する基
    準電圧選択回路と、 アナログ信号および前記外部基準電圧を入力とし、前記
    A/D変換器の入力として、オフセット検出期間中は前
    記外部基準電圧を出力する一方、オフセット検出期間外
    は前記アナログ信号を出力するセレクタと、 オフセット検出期間中、前記A/D変換器の出力に基づ
    いて、前記基準電圧選択回路から選択的に出力された複
    数の電圧のうちオフセットが最小となる電圧を検出する
    オフセット検出回路とを備え、 前記基準電圧選択回路は、オフセット検出期間中に前記
    オフセット検出回路によって検出された電圧を、オフセ
    ット検出期間外において、前記A/D変換器の内部基準
    電圧として出力するものであることを特徴とするA/D
    オフセット補正回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のA/Dオフセット補正回
    路において、 前記基準電圧選択回路は、A/D変換の入力ダイナミッ
    クレンジにおける下限電圧を設定するものであることを
    特徴とするA/Dオフセット補正回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のA/Dオフセット補正回
    路において、 前記基準電圧選択回路は、A/D変換の入力ダイナミッ
    クレンジにおける上限電圧を設定するものであることを
    特徴とするA/Dオフセット補正回路。
  4. 【請求項4】 A/D変換器のオフセットを補正する回
    路であって、 A/D変換の第1の外部基準電圧を入力とし、第1のオ
    フセット検出期間中、前記A/D変換器の第1の内部基
    準電圧として、前記第1の外部基準電圧の近傍の複数の
    電圧を選択的に出力する第1の基準電圧選択回路と、 A/D変換の第2の外部基準電圧を入力とし、第2のオ
    フセット検出期間中、前記A/D変換器の第2の内部基
    準電圧として、前記第2の外部基準電圧の近傍の複数の
    電圧を選択的に出力する第2の基準電圧選択回路と、 アナログ信号並びに前記第1および第2の外部基準電圧
    を入力とし、前記A/D変換器の入力として、第1のオ
    フセット検出期間中は前記第1の外部基準電圧を出力
    し、第2のオフセット検出期間中は前記第2の外部基準
    電圧を出力する一方、オフセット検出期間外は前記アナ
    ログ信号を出力するセレクタと、 第1および第2のオフセット検出期間中、前記A/D変
    換器の出力に基づいて、前記第1および第2の基準電圧
    選択回路から選択的に出力された複数の電圧のうちオフ
    セットが最小となる電圧を、それぞれ検出するオフセッ
    ト検出回路とを備え、 前記第1の基準電圧選択回路は、第1のオフセット検出
    期間中に前記オフセット検出回路によって検出された電
    圧を、オフセット検出期間外において、前記A/D変換
    器の第1の内部基準電圧として出力するものであり、 前記第2の基準電圧選択回路は、第2のオフセット検出
    期間中に前記オフセット検出回路によって検出された電
    圧を、オフセット検出期間外において、前記A/D変換
    器の第2の内部基準電圧として出力するものであること
    を特徴とするA/Dオフセット補正回路。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のA/Dオフセット補正回
    路において、 前記第1の基準電圧選択回路は、A/D変換器の入力ダ
    イナミックレンジにおける下限電圧を設定するものであ
    り、 前記第2の基準電圧選択回路は、A/D変換器の入力ダ
    イナミックレンジにおける上限電圧を設定するものであ
    ることを特徴とするA/Dオフセット補正回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005033606A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd A/d変換器並びにa/d変換器のオフセット電圧及び利得調整方法

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