JP2002319725A - 波長多重用光増幅器の特性測定方法および特性測定システム - Google Patents

波長多重用光増幅器の特性測定方法および特性測定システム

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JP2002319725A JP2001122085A JP2001122085A JP2002319725A JP 2002319725 A JP2002319725 A JP 2002319725A JP 2001122085 A JP2001122085 A JP 2001122085A JP 2001122085 A JP2001122085 A JP 2001122085A JP 2002319725 A JP2002319725 A JP 2002319725A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光増幅器の特性を簡易な構成の測定系により高
速かつ正確に測定できるWDM用光増幅器の特性測定方
法および特性測定システムを提供する。 【解決手段】本発明によるWDM用光増幅器の特性測定
方法は、例えば、測定波長帯域内の各信号光波長に対応
した複数の信号光を、隣り合う波長の信号光が異なるグ
ループに属するように、チャネル番号が奇数および偶数
のグループに分け、各グループ内の信号光のトータルパ
ワーが予め設定した基準値に略等しくなるように各々の
信号光のパワーを調整する。そして、グループごとに信
号光を合波したWDM信号光を光増幅器に順番に入力し
て、光増幅器から出力される光のスペクトルを測定し、
それらグループごとのスペクトル測定結果に基づいて、
測定波長帯域内の各信号光波長における出力信号光パワ
ーおよび自然放出光パワーを判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信に利用され
る波長多重用光増幅器の特性を高い精度で効率良く測定
するための方法およびその方法を適用した特性測定シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】波長の異なる複数の信号光を含んだ波長
多重(WDM)信号光を増幅するWDM用光増幅器にお
いて、その特性を測定、評価するためには、各信号光波
長における信号光レベルと雑音光レベルとを正確に測定
することが必要である。具体的には、例えば光増幅器の
特性を表す一般的な指標である利得および雑音指数等を
得るためには、各信号光波長に対応した入力信号光レベ
ル、出力信号光レベルおよび雑音光(自然放出光)レベ
ルをそれぞれ取得しなければならない。各波長の入力信
号光レベルおよび出力信号光レベルの測定は比較的容易
であるが、自然放出光レベルの測定については、光増幅
器から出力される光には増幅された信号光と自然放出光
が混在しているため、各波長に対応した自然放出光レベ
ルを独立に測定することが難しい。
【0003】光増幅器の自然放出光レベルを測定するた
めの従来技術としては、例えば、パルス法、プローブ
法、補間法などの測定方法が知られている。パルス法
は、例えば特開平8−248454号公報等に記載され
ているように、光増幅媒体の原子寿命またはキャリア寿
命よりも十分に短い周期で信号光を変調し、信号光無入
力時の出力光レベルを測定する方法である。また、プロ
ーブ法は、測定波長帯域内のすべての波長の信号光より
も少ない波長数の信号光を用いて、すべての波長の信号
光を入力した時の光増幅器の飽和状態を擬似的に作り出
し、そのスペクトルを自然放出光スペクトルとする方法
である。さらに、補間法は、光増幅器の出力光スペクト
ルから補間により自然放出光スペクトルを推測する方法
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の特性測定方法は、測定値の正確性、測定ス
ピード、測定系の簡易性などの点について次のような問
題点があった。すなわち、パルス法の問題点としては、
測定系が複雑であることが挙げられる。例えば図15に
示すように、パルス法では、入力光パワー、出力光パワ
ーおよび自然放出光パワーを測定する際の光の経路がそ
れぞれ異なるような複雑な測定系が必要になる。また、
各光経路における損失の違いを補償する必要があるた
め、測定作業の手間が増えてしまうという欠点もある。
さらに、変調器の損失が大きいため、測定器に到達する
光のパワーが小さくなってしまい受光器での信号光対雑
音光の比(光SN比)が劣化するという問題点もある。
【0005】また、プローブ法の問題点としては、測定
時間が長くなってしまうことが挙げられる。例えば図1
6に示すように、プローブ法では、光増幅器の反転分布
状態を保ちながら、微弱なプローブ光の波長を測定した
い波長グリッドに合わせた後に、信号光のレベルを測定
するという一連の作業を繰り返すことになるため、WD
M信号光の波長数に比例して測定時間が長くなってしま
う。
【0006】さらに、補間法の問題点としては、測定値
の再現性、正確性に欠けることが挙げられる。例えば図
17に示すように、補間法では、測定したい波長におけ
る自然放出光レベルが実測されるのではなく推測により
求められるため、測定者によって、または、補間に用い
る近似曲線の選び方によって推測値にばらつきが生じ、
再現性が悪くなってしまう可能性がある。また、推測さ
れる自然放出光レベルは、例えば図18に示すように、
光スペクトラムアナライザの性能(特に、分解能、ダイ
ナミックレンジ)にも依存するため、測定精度を上げよ
うとすると測定器の性能に対する要求が厳しくなる。
【0007】本発明は上記の問題点に着目してなされた
もので、光増幅器の特性を簡易な構成の測定系により高
速かつ正確に測定できるWDM用光増幅器の特性測定方
法および特性測定システムを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明にかかるWDM用光増幅器の特性測定方法の
1つの態様は、波長の異なる複数の信号光が合波された
WDM信号光を増幅する光増幅器の特性測定方法におい
て、まず、複数の信号光のうちの1つの信号光である第
1の波長の信号光を含まず、WDM信号光のトータルパ
ワーと略等しいトータルパワーのWDM信号光を前記光
増幅器に入力する。そして、光増幅器の出力信号光のう
ち第1の波長に対応する信号光のパワーの測定を行うこ
とにより、WDM信号光入力時における光増幅器からの
第1の波長に対応する自然放出光のパワーを検出するも
のである。
【0009】このような特性測定方法によれば、第1の
波長の信号光を除いたWDM信号光であってトータルパ
ワーの調整されたWDM信号光を用いて光増幅器の特性
測定を行うようにしたことで、光増幅器から出力される
光に含まれる第1の波長に対応した自然放出光のパワー
を実測することができるようになる。上記の特性測定方
法に基づいた1つの方法としては、まず、測定波長帯域
内の各信号光波長に対応した複数の信号光を、隣り合う
波長の信号光が異なるグループに属するように、少なく
とも2つ以上のグループに分け、各グループ内の信号光
のトータルパワーが予め設定した基準値に略等しくなる
ように、各々の信号光のパワーを調整する。そして、グ
ループごとに信号光を合波したWDM信号光を光増幅器
に順番に入力して、光増幅器からの出力光のスペクトル
をグループごとにそれぞれ測定し、それらのスペクトル
測定結果に基づいて、測定波長帯域内の各信号光波長に
おける出力信号光パワーおよび自然放出光パワーを判断
するものである。
【0010】このような特性測定方法によれば、光増幅
器で増幅されるWDM信号光を複数のグループに分けて
測定を行うようにしたことで、測定波長帯域内のすべて
の信号光波長について、光増幅器から出力される光に含
まれる出力信号光および自然放出光の各パワーをそれぞ
れ実測することができるようになる。また、上記の特性
測定方法については、光増幅器に入力されるWDM信号
光のスペクトルを測定し、測定波長帯域内の各信号光波
長における入力信号光パワーを判断するようにしてもよ
い。測定波長帯域内の各信号光波長についてそれぞれ判
断した入力信号光パワー、出力信号光パワーおよび自然
放出光パワーを用いれば、例えば、光増幅器の利得およ
び雑音指数等を計算することが可能である。
【0011】さらに、上記の特性測定方法は、各グルー
プについて、測定波長帯域内の信号光パワーの分布が波
長方向に対して略均等になるようにするのが望ましい。
このようにすることで、各グループに対応した測定時の
光増幅器における自然放出光の発生状態が一定になるた
め、自然放出光パワーをより正確に測定することが可能
になる。
【0012】本発明にかかるWDM用光増幅器の特性測
定方法の別の態様は、波長の異なる複数の信号光が合波
されたWDM信号光を増幅する光増幅器の特性測定方法
において、まず、WDM信号光を入力した光増幅器で発
生する自然放出光のうちの信号光入力端から出射される
後方放射自然放出光を取り出し、その取り出した後方放
射自然放出光のスペクトルと、光増幅器の信号光出力端
から出射される、出力信号光および前方放射自然放出光
を含んだ出力光のスペクトルとをそれぞれ測定する。そ
して、測定した光増幅器からの出力光のスペクトルに対
して、後方放射自然放出光のスペクトルをフィッティン
グし、そのフィッティングした後方放射自然放出光のス
ペクトルに基づいて、測定波長帯域内の各信号光波長に
おける前方放射自然放出光パワーを判断すると共に、光
増幅器からの出力光のスペクトルに基づいて、測定波長
帯域内の各信号光波長における出力信号光パワーを判断
するものである。
【0013】このような特性測定方法によれば、実際に
測定した後方放射自然放出光のスペクトルにフィッティ
ング処理を施して利用することにより、光増幅器からの
出力光に含まれる前方放射自然放出光のスペクトルが高
い精度で推測されるため、各信号光波長における前方放
射自然放出光パワーを正確に判断できるようになる。上
記の特性測定方法について、光増幅器からの出力光のス
ペクトルに対する後方放射自然放出光のスペクトルのフ
ィッティングは、具体的には、測定波長帯域内の各信号
光波長を除いた波長領域におけるスペクトルデータを用
いて行うようにしてもよく、または、測定波長帯域外の
波長領域におけるスペクトルデータを用いて行うように
しても構わない。
【0014】さらに、上記の特性測定方法については、
後方放射自然放出光の波長に対する依存性と、前方放射
自然放出光の波長に対する依存性との間の関係を予め求
め、その求めた関係に基づいて、後方放射自然放出光の
スペクトルの測定結果を補正するようにしてもよい。こ
れにより、後方放射自然放出光の波長特性および前方放
射自然放出光の波長特性についての相違が補償されるよ
うになるため、測定精度をより高くすることが可能にな
る。
【0015】本発明によるWDM用光増幅器の特性測定
システムは、上述したような本発明による特性測定方法
の各態様を適用したものである。このような特性測定シ
ステムでは、簡略な構成で損失の小さい測定系により光
増幅器の特性を正確に測定することができるようにな
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明にかかるWDM用
光増幅器の特性測定方法について、第1の基本原理を説
明するための図である。また、図2は、第1の基本原理
による特性測定方法を適用した特性測定システムの実施
形態(1−1)の構成を示す図である。さらに、図3
は、第1の基本原理による特性測定方法の手順を示すフ
ローチャートである。
【0017】本特性測定システムの構成は、図2に示す
ように、波長の異なる信号光を発生する複数(ここでは
N台とする)の可変波長光源101〜10Nと、各可変波
長光源101〜10Nから出力される信号光を合波して出
力する合波器11と、入力される信号光のスペクトルを
測定する光スペクトラムアナライザ(OSA)12と、
合波器11からの信号光を、特性測定の対象となる光増
幅器(DUT)1に入力し、光増幅器1からの出力光を
光スペクトラムアナライザ12に送るか、光増幅器1を
介さずに光スペクトラムアナライザ12に直接送るかの
切り替えを行う光スイッチ131,132と、各可変波長
光源101〜10Nの駆動状態および各光スイッチ1
1,132の動作を制御する制御部14と、を有する。
【0018】光増幅器1は、例えば、希土類元素等を添
加した光ファイバを増幅媒体として用いる光ファイバ増
幅器、ラマン増幅効果を利用したラマン増幅器および半
導体光増幅器等の周知のWDM用光増幅器とすることが
できる。この光増幅器1は、入力されるWDM信号光に
含まれる各波長の信号光を所要のレベルまで一括して増
幅可能であり、また、信号光の増幅の際に自然放出光に
伴う雑音成分を発生するものとする。
【0019】各可変波長光源101〜10Nは、例えば、
光増幅器1に入力するWDM信号光のすべての波長の信
号光を複数(ここではX個とする)のグループに分けた
場合に、各々の光源に対してX個の波長の信号光を発生
する役割がそれぞれ割り当てられる。上記のグループ分
けは、測定波長帯域内の波長グリッド上で隣り合う信号
光が同一のグループに属さないようにして行われる。こ
こでは、具体例として、WDM信号光のすべての波長の
信号光(チャネル光)について波長の短い順に1,2,
…のチャネル番号を付し、各波長の信号光をチャネル番
号が奇数のクループと偶数のグループとに分けた場合
(X=2)を考えることにする。この場合、可変波長光
源101はチャネル番号1,2の各信号光を発生し、可
変波長光源102はチャネル番号3,4の各信号光を発
生し、以降同様にして、可変波長光源10Nはチャネル
番号2N−1,2Nの各信号光を発生するものとする。
【0020】制御部14は、後述する測定手順に従っ
て、各可変波長光源101〜10Nの波長および出力光パ
ワーをそれぞれ制御すると共に、各光スイッチ131
132を連動させて光路の切り替えを制御する。この制
御部14によって駆動状態が制御された各可変波長光源
101〜10Nから出力される信号光は、合波器11で合
波された後、光増幅器1への入力信号光パワーPinの
測定時には、光スイッチ131,132を接続する光路を
介して光スペクトラムアナライザ12に送られ、光増幅
器1から出力される光のパワー(出力信号光パワーPo
utおよび自然放出光パワーPase)の測定時には、
光スイッチ131、光増幅器1および光スイッチ132
接続する光路を介して光スペクトラムアナライザ12に
送られる。
【0021】上記のような構成を有する特性測定システ
ムでは、図3のフローチャートに示すように、光増幅器
1の特性測定が開始されると、ステップ1(図中S1で
示し、以下同様とする)において、各可変波長光源10
1〜10Nから出力される信号光の波長およびパワーが制
御部14によって制御される。ここでは、例えば図1に
示すように、最初に奇数のチャネル番号1,3,5,…
の信号光が可変波長光源101,102,103,…から
それぞれ出力されるように各光源の波長が制御される。
また、各信号光のパワーは、光増幅器1について本来測
定すべき全波長の信号光のトータルパワー(基準値)に
対して、グループ分けした奇数のチャネル番号の信号光
のトータルパワーが略等しくなるように制御される。こ
のような各信号光パワーの制御は、光増幅器に入力され
る信号光のトータルパワーが等しいとき、波長に対する
利得および自然放出光の依存性が変化しないという原理
に基づいて行われるものである。具体的には、予め設定
した本来測定すべき1チャネル当たりの信号光パワーに
対して、奇数のチャネル番号の各信号光パワーがそれぞ
れ+3dB(2倍)となるように設定することが可能で
ある。
【0022】各可変波長光源101〜10Nの駆動状態の
制御が完了すると、ステップ2において、各光スイッチ
131,132の動作が制御部14によって制御される。
ここでは、まず、光増幅器1への入力信号光パワーPi
nを測定するために、光スイッチ131,132間を直接
接続する光路が選択され、ステップ3に進む。ステップ
3では、各可変波長光源101〜10Nから出力され合波
器11で合波された後に光スイッチ131,132を通過
した奇数のチャネル番号の信号光スペクトルが、光スペ
クトラムアナライザ12によって測定される。これによ
り、光増幅器1への入力信号光パワーPinが奇数のチ
ャネル番号に該当する波長についてそれぞれ取得され
る。
【0023】次に、ステップ4では、ステップ1で設定
したグループについて、入力信号光パワーPin、出力
信号光パワーPoutおよび自然放出光パワーPase
の測定が完了したか否かが判定される。測定が完了して
いない場合には、ステップ2に戻って各光スイッチ13
1,132の切り替えが行われ、光スイッチ131、光増
幅器1および光スイッチ132を接続する光路が選択さ
れる。これにより、各可変波長光源101〜10Nから出
力され合波器11で合波された奇数のチャネル番号の信
号光が、光スイッチ131を介して光増幅器1に入力さ
れ、光増幅器1から出力される信号光および自然放出光
が、光スイッチ132を介して光スペクトラムアナライ
ザ12に送られる。そして、ステップ3に進み、光増幅
器1からの出力光のスペクトルが光スペクトラムアナラ
イザ12によって測定される。これにより、図1の上段
(1回目の掃引)に示すように、信号光の入力があった
奇数のチャネル番号については出力信号光パワーPou
tが取得され、信号光の入力がなかった偶数のチャネル
番号については自然放出光パワーPaseが取得され
る。
【0024】奇数のチャネル番号に対応する測定の完了
がステップ4で判定されると、ステップ5に進み、すべ
てのグループに対応した測定が完了したか否かが判定さ
れる。偶数のチャネル番号に対応する測定が行われてい
ない場合、ステップ1に戻って各可変波長光源101
10Nの駆動状態が制御され、偶数のチャネル番号2,
4,6,…の信号光が可変波長光源101,102,10
3,…からそれぞれ出力される。なお、偶数のチャネル
番号の各信号光のパワーは、奇数のチャネル番号の場合
と同様に、予め設定した本来測定すべき1チャネル当た
りの信号光パワーに対して+3dB(2倍)となるよう
にそれぞれ設定される。そして、前述したステップ2〜
ステップ4の処理が同様にして実行され、光増幅器1へ
の入力信号光パワーPinが偶数のチャネル番号につい
て取得されると共に、図1の下段(2回目の掃引)に示
すように、信号光の入力があった偶数のチャネル番号に
該当する波長についての出力信号光パワーPoutと、
信号光の入力がなかった奇数のチャネル番号に該当する
波長についての自然放出光パワーPaseとが取得され
る。次の表1は、光増幅器1からの出力光のスペクトル
測定において1,2回目の掃引で取得される出力信号光
パワーPoutおよび自然放出光パワーPaseとチャ
ネル番号との対応関係をまとめたものである。
【0025】
【表1】
【0026】上記のようにして、光増幅器1について取
得した入力信号光パワーPin、出力信号光パワーPo
utおよび自然放出光パワーPaseの各実測値は、例
えば、光増幅器の特性を表す一般的な指標である利得お
よび雑音指数等を計算するために利用することが可能で
ある。具体的には、図4に示すような光増幅器を想定し
た場合、波長λの信号光に対する利得G(λ)および雑
音指数NF(λ)は、次の数1に示す(1)式および
(2)式を用いて計算することができる。
【0027】
【数1】
【0028】ただし、hはボルツマン定数、νは信号光
の周波数、Δνは自然放出光パワーPase測定時にお
ける測定器の周波数帯域幅である。このように第1の基
本原理による特性測定方法を適用した特性測定システム
によれば、光増幅器1で増幅されるWDM信号光をチャ
ネル番号が奇数のグループと偶数のグループとに分けて
測定を行うようにしたことで、すべてのチャネル番号に
ついて、入力信号光パワーPinおよび出力信号光パワ
ーPoutだけでなく自然放出光パワーPaseをも実
測することが可能になる。また、本特性測定方法では、
損失が非常に小さい測定系を構成できるため、測定機器
のSN特性に対する要求を低く抑えることができ、掃引
スピードの高速化を図ることも可能である。さらに、本
特性測定システムは、基本的には、WDM用光源と光ス
ペクトラムアナライザのみで入出力信号光パワーPi
n,Poutおよび自然放出光パワーPaseを実測で
きるため、従来の各種測定系に比べて簡略な構成により
正確な測定を行うことが可能である。
【0029】なお、上記のような第1の基本原理による
特性測定方法は、測定機器の性能(特に分解能、ダイナ
ミックレンジ)に測定値が強く依存するような既存の測
定方法に対して、測定機器の性能の制限を緩和するよう
な測定方法として応用することも容易である。例えば、
従来の補間法では、図5(A)に示すような波長が密に
立てられたWDM信号光において、スペクトルの裾部分
の自然放出光レベルを正確に測定して補間を行うことが
要求される。しかし、測定機器の分解能、ダイナミック
レンジが足りない場合には、図5(B)に示すようにス
ペクトルの裾部分のレベルが不正確になってしまうた
め、信号光波長における自然放出光レベルを補間により
正確に求めることが難しい。一方、図5(C)に示すよ
うに、WDM信号光を複数のグループに分けて光増幅器
に入力すれば、スペクトルの裾部分の幅を広くすること
ができるため、測定機器の分解能、ダイナミックレンジ
の制限により不正確になる領域を回避して信号光波長に
おける自然放出光レベルを補間により正確に求めること
ができる。
【0030】また、前述した第1の基本原理による特性
測定方法についての説明では、WDM信号光をチャネル
番号が奇数および偶数の2つのグループに分ける一例を
示したが、第1の基本原理による特性測定方法はこれに
限らず、WDM信号光を3つ以上のグループに分けるよ
うにしてもよい。例えば、WDM信号光を3つのグルー
プに分け、チャネル番号が2つ置きに連続する信号光が
各グループにそれぞれ含まれるようにした場合、具体的
には、チャネル番号1,4,7,…の第1グループ、チ
ャネル番号2,5,8,…の第2グループおよびチャネ
ル番号3,6,9,…の第3グループに分けたとき、上
述した図1に対応する出力光スペクトルは、図6に示す
ようになる。次の表2は、光増幅器1からの出力光のス
ペクトル測定において1〜3回目の掃引で取得される出
力信号光パワーPoutおよび自然放出光パワーPas
eとチャネル番号との対応関係をまとめたものである。
【0031】
【表2】
【0032】ただし、上記表2に示すように、各チャネ
ル番号に対応した自然放出光パワーPaseについては
2回測定されるため、一方の測定値を自然放出光パワー
Paseとして採用するようにしてもよく、あるいは、
2回の測定値の平均等を自然放出光パワーPaseとし
て採用するようにしても構わない。上記のようにWDM
信号光を3つのグループに分けることで、可変波長光源
の個数は全チャネル数の1/3となり、グループ数を増
やすことによって用意する可変波長光源の個数を削減す
ることができる。これにより特性測定システムの構築コ
ストの低減を図ることが可能になる。ただし、グループ
数を増やすことでスペクトル測定の掃引回数が増えるた
め測定時間は多少長くなることになるので、WDM信号
光のグループ数は、用意できる可変波長光源の個数と許
容される測定時間とに応じて適宜に設定すればよい。
【0033】なお、上記の説明ではWDM信号光を3つ
のグループに分ける場合を例示したが、グループ数を一
般化してX個(X≧2)で表した場合には、チャネル番
号がX−1個置きに連続する信号光が各グループにそれ
ぞれ含まれることになる。次に、第1の基本原理による
特性測定方法を適用した特性測定システムの実施形態
(1−2)について説明する。
【0034】図7は、上記実施形態(1−2)にかかる
特性測定システムの構成を示す図である。なお、上述し
た実施形態(1−1)の構成と同様の部分には同一の符
号が付してあり、以下同様とする。図7において、本特
性測定システムの構成が上述の図2に示した実施形態
(1−1)の構成と異なる部分は、可変波長光源101
〜10Nに代えて、固定波長光源151〜15nおよび可
変光減衰器(VOA)161〜16nをそれぞれ設けた部
分である。上記以外の他の部分の構成は実施形態(1−
1)の場合と同様であるため、ここでの説明を省略す
る。
【0035】各固定波長光源151〜15nは、それぞ
れ、光増幅器1に入力され得るWDM信号光のいずれか
1つの波長に対応した固定波長の信号光を発生する。各
固定波長光源151〜15nで発生する信号光は、光増幅
器1の特性測定に必要となる十分なパワーを保持して出
力されるものとする。各可変光減衰器161〜16nは、
対応する各固定波長光源151〜15nから出力される信
号光を可変の光減衰量に従って減衰して合波器11に出
力する。各可変光減衰器161〜16nの光減衰量は、制
御部14からの制御信号に応じて制御される。
【0036】上記のような構成の特性測定システムで
は、光増幅器1の特性測定が開始されると、すべての固
定波長光源151〜15nから所要のパワーの信号光が出
力され、各可変光減衰器161〜16nの光減衰量が制御
部14によってそれぞれ制御されることで、光増幅器1
に入力するWDM信号光のグループ分けが行われる。こ
こでは、例えば実施形態(1−1)の場合と同様にチャ
ネル番号が奇数のクループと偶数のクループとに分ける
場合を考えると、奇数のクループに対応した測定を行う
際には、奇数のチャネル番号に対応した可変光減衰器1
1,163,16 5,…の光減衰量は、予め設定した本
来測定すべき1チャネル当たりの信号光パワーに対し
て、奇数のチャネル番号の各信号光パワーがそれぞれ+
3dB(2倍)となるように制御される。また、偶数の
チャネル番号に対応した可変光減衰器162,164,1
6,…の光減衰量が最大に制御されて、偶数のチャネ
ル番号の信号光が遮断される。一方、偶数のクループに
対応した測定を行う際には、偶数のチャネル番号に対応
した可変光減衰器162,164,166,…の光減衰量
は、予め設定した本来測定すべき1チャネル当たりの信
号光パワーに対して、奇数のチャネル番号の各信号光パ
ワーがそれぞれ+3dB(2倍)となるように制御され
る。また、偶数のチャネル番号に対応した可変光減衰器
161,163,165,…の光減衰量が最大に制御され
て、奇数のチャネル番号の信号光が遮断される。
【0037】上記のようにしてグループ分けされたチャ
ネル番号が奇数または偶数の各信号光は、合波器11で
合波された後、上述の図3に示した実施形態(1−1)
の場合と同様の手順に従って、入力信号光パワーPin
の測定の際には、光スイッチ131,132を介して光ス
ペクトラムアナライザ12に送られ、出力信号光パワー
Poutおよび自然放出光パワーPaseの測定の際に
は、光スイッチ131、光増幅器1および光スイッチ1
2を介して光スペクトラムアナライザ12に送られ
る。これにより、すべてのチャネル番号についての入力
信号光パワーPin、出力信号光パワーPoutおよび
自然放出光パワーPaseを実測できるようになる。
【0038】このように固定波長光源151〜15nを用
いた実施形態(1−2)の特性測定システムによって
も、実施形態(1−1)の場合と同様の効果を得ること
が可能である。なお、ここでは、可変光減衰器161
16nを用いて各固定波長光源151〜15nから出力さ
れる信号光のパワーを制御し、WDM信号光のグループ
分けを行うようにしたが、本発明はこれに限らず、制御
部14からの出力信号に従って各固定波長光源151
15nの駆動状態を直接制御するようにしてもよい。ま
た、WDM信号光を奇数および偶数の2つのグループに
分けるようにしたが、上述したようにWDM信号光を3
つ以上のグループに分けるようにしてもよい。さらに、
実施形態(1−2)においても、実施形態(1−1)の
場合と同様にして、入力信号光パワーPinの測定を奇
数および偶数のグループごとに行うようにしたが、入力
信号光パワーPinの測定については、各固定波長光源
151〜15nから出力されるすべての信号光を各可変光
減衰器161〜16nで所要のレベルに調整して光スペク
トルを一括して測定するようにしてもよい。このように
すれば測定時間をさらに短縮することが可能になる。
【0039】ここで、第1の基本原理による特性測定方
法の精度をより高めるための応用例について説明する。
第1の基本原理による特性測定方法では、WDM信号光
を複数のグループに分ける際に、光増幅器の波長に対す
る利得および自然放出光の依存性が変化しないようにす
るため、光増幅器1について本来測定すべき全波長の信
号光のトータルパワーに対して、各グループに含まれる
信号光のトータルパワーが略等しくなるようにした。光
増幅器における自然放出光の発生状態をより正確に測定
するためには、さらに、測定波長帯域内での信号光のパ
ワーの分布を各々のグループについて均等にするのが望
ましい。上述の図1に示したような状態では、奇数およ
び偶数の各グループ内にレベルの揃った信号光が多数配
置されるので、測定波長帯域内の光パワー分布は各グル
ープについて比較的均等になる。しかし、例えば各グル
ープについて測定波長帯域内に配置される信号光が少な
くなった場合などには、一方のグループの光パワー分布
が短波長側に偏り、他方のグループの光パワー分布が長
波長側に偏る可能性がある。このような場合、自然放出
光の発生状態が各グループで変化してしまうため、グル
ープごとに測定した値に誤差が生じることになる。
【0040】そこで、例えば図8に示すように、光パワ
ー分布の偏りを補償するための光を測定波長帯域の外側
等に意図的に配置して、各グループの光パワー分布が略
均等になるようにする。具体的には、光パワー分布が相
対的に短波長側に偏っているグループに対しては、その
偏りの度合いに応じたパワーの光を測定波長帯域の長波
長側外方に配置し、光パワー分布が相対的に長波長側に
偏っているグループに対しては、その偏りの度合いに応
じたパワーの光を測定波長帯域の短波長側外方に配置す
るようにする。このとき、各グループについて、光パワ
ー分布の補償用に配置した光を含んだすべての信号光の
トータルパワーが、本来測定すべき全波長の信号光のト
ータルパワーに略等しくなるように、測定波長帯域内に
配置される各信号光のパワーが調整されるものとする。
【0041】これにより、波長シフトした各グループに
ついての光パワー分布およびトータルパワーが略均等に
なり、光増幅器における自然放出光の発生状態が一定に
なるため、自然放出光パワーPaseのより正確な測定
が可能になる。なお、ここでは、光パワー分布の偏りを
補償するための光を測定波長帯域の外側に配置するよう
にしたが、補償用の光の配置はこれに限られるものでは
なく、例えば、測定波長帯域内であって測定波長グリッ
ド上にない所要の位置に補償用の光を配置するようにし
てもよい。また、補償用の光を別途配置するのに代え
て、各グループ内の各々の信号光のパワーを個別に調整
して、光パワー分布の偏りが打ち消されるようにするこ
とも可能である。
【0042】次に、本発明にかかるWDM用光増幅器の
特性測定方法についての第2の基本原理を説明する。図
9は、第2の基本原理による特性測定方法を説明するた
めの概念図である。また、図10は、第2の基本原理に
よる特性測定方法を適用した特性測定システムの実施形
態(2−1)の構成を示す図である。
【0043】第2の基本原理による特性測定方法は、図
9に示すように、被測定対象となる周知の光増幅器1に
ついて、その信号光入力端から出射される自然放出光
(以下、後方放射自然放出光とする)のスペクトルを利
用して、光増幅器の信号光出力端から出射される自然放
出光(以下、前方放射自然放出光とする)の信号光波長
におけるパワーを測定するようにした方法である。
【0044】この特性測定方法を適用した特性測定シス
テムの構成は、図10に示すように、光増幅器(DU
T)1に入力される信号光Linとは逆方向に伝搬する
後方放射自然放出光Lraseを取り出すための後方放
射自然放出光取り出し部21と、信号光のスペクトルを
測定する光スペクトラムアナライザ(OSA)22と、
光スペクトラムアナライザ22に入力される光の経路を
切り替える光スイッチ231,232と、それらの光スイ
ッチ231,232の動作を制御する制御部24と、光ス
ペクトラムアナライザ22の測定結果を記憶する記憶部
25と、光スペクトラムアナライザ22の測定結果およ
び記憶部25の記憶データを用いてフィッティング等の
演算を行う演算部26と、を有する。
【0045】後方放射自然放出光取り出し部21は、入
力信号光Linを通過させて光スイッチ231に送ると
共に、光増幅器1の信号光入力端から光スイッチ231
を介して送られてくる、伝搬方向が入力信号光Linと
逆方向の後方放射自然放出光Lraseを抽出して光ス
イッチ232に送る。なお、入力信号光Linは、測定
波長帯域内のすべての波長の信号光を含むものとする。
上記後方放射自然放出光取り出し部21の具体的な構成
としては、例えば図11に示すような少なくとも3つの
ポートを有する光サーキュレータ等を利用することが可
能である。ただし、本発明の後方放射自然放出光取り出
し部21の構成はこれに限られるものではない。
【0046】光スイッチ231は、入力信号光Linを
光増幅器1を介さずに光スイッチ232に送る光路と、
入力信号光Linを光増幅器1に送る光路との切り替え
を行う。また、光スイッチ232は、光スイッチ231
ら直接送られる入力信号光Linを光スペクトラムアナ
ライザ22に送る光路と、光増幅器1からの出力光(出
力信号光Loutおよび前方放射自然放出光Lfas
e)を光スペクトラムアナライザ22に送る光路と、後
方放射自然放出光取り出し部21で取り出された後方放
射自然放出光Lraseを光スペクトラムアナライザ2
2に送る光路との切り替えを行う。また、制御部24
は、後述する測定手順に従って、各光スイッチ231
232を連動させて光路の切り替えを制御する。
【0047】上記のような構成を有する特性測定システ
ムでは、例えば図12のフローチャートに示すように、
光増幅器1の特性測定が開始されると、まずステップ2
1において、前方放射自然放出光Lfaseおよび後方
放射自然放出光Lraseについて、波長に対する光パ
ワーの依存性(波長特性)の補償を行うか否かの判別が
行われる。波長特性の補償を行う場合には、ステップ2
2に進み、波長特性の補償を行わない場合には、ステッ
プ23に移る。
【0048】ステップ22では、前方放射自然放出光L
faseの波長特性と後方放射自然放出光Lraseの
波長特性との測定が行われる。具体的には、励起した光
増幅器1に信号光を入力しない状態で、前方放射自然放
出光Lfaseおよび後方放射自然放出光Lraseの
各スペクトルが光スペクトラムアナライザ22で測定さ
れる。そして、測定された2つのスペクトルを演算部2
6で比較することで、前方放射自然放出光Lfaseの
波長特性に対する後方放射自然放出光Lraseの波長
特性の関係が求められ、その結果が波長特性の補償用デ
ータとして記憶部25に記憶される。
【0049】なお、ここで求められる自然放出光の波長
特性に関するデータは、後方放射自然放出光Lrase
の取り出し経路に存在する光部品の波長に対する損失特
性をも含んだものとなる。また、上記のような波長特性
の補償に関する処理は、前方放射自然放出光Lfase
の波長特性と後方放射自然放出光Lraseの波長特性
との間に有意な差異がなく、使用する光部品にも波長に
対する損失の依存性がない場合、もしくは、要求される
測定精度によっては省略することが可能である。この場
合にはステップ21からステップ23に移ることにな
る。
【0050】ステップ23では、光増幅器1への入力信
号光Linのスペクトルが測定され、測定波長帯域内の
各信号光波長における入力信号光パワーPinがそれぞ
れ取得される。この際、光スイッチ231では、入力信
号光Linを光増幅器1を介さずに光スイッチ232
送る光路が選択され、光スイッチ232では、光スイッ
チ231からの入力信号光Linを光スペクトラムアナ
ライザ22に送る光路が選択される。
【0051】入力信号光パワーPinの測定が完了する
と、ステップ24に進み、入力信号光Linを光増幅器
1に与えて、光増幅器1からの出力光および後方放射自
然放出光Lraseの各スペクトルの測定が行われる。
具体的には、光スイッチ23 1が切り替えられて入力信
号光Linを光増幅器1に送る光路が選択される。そし
て、光増幅器1からの出力光のスペクトル測定が行われ
るときには、光スイッチ232の切り替えにより、光増
幅器1からの出力光を光スペクトラムアナライザ22に
送る光路が選択され、後方放射自然放出光Lraseの
スペクトル測定が行われるときには、後方放射自然放出
光取り出し部21で取り出された後方放射自然放出光L
raseを光スペクトラムアナライザ22に送る光路が
選択される。
【0052】光増幅器1からの出力光および後方放射自
然放出光Lraseの各スペクトルの測定が完了する
と、ステップ25に進み、ステップ22の処理を行った
か否か、すなわち、前方放射自然放出光Lfaseおよ
び後方放射自然放出光Lrase間の波長特性を補償す
るためのデータが得られているかが判定される。波長特
性補償用のデータが取得されている場合には、ステップ
26に進み、取得されていない場合には、ステップ27
に移る。
【0053】ステップ26では、記憶部25に記憶され
た波長特性の補償用データを用いて、ステップ24で測
定された後方放射自然放出光Lraseのスペクトルの
補正が演算部26において行われる。この補正処理によ
り、光増幅器1からの出力光に含まれる前方放射自然放
出光Lfaseの波長特性と、後方放射自然放出光Lr
aseの波長特性との間の差異が補償される。
【0054】ステップ27では、演算部26において、
ステップ24で測定された光増幅器1からの出力光スペ
クトルと後方放射自然放出光Lraseスペクトルとの
フィッティング処理が行われ、各信号光波長における出
力信号光パワーPoutおよび前方放射自然放出光パワ
ーPfaseがそれぞれ取得される。ここで、上記フィ
ッティング処理の具体的な方法について説明する。
【0055】図13は、第2の基本原理による特性測定
方法で行われるフィッティング処理の一例を示す概念図
である。図13に示す一例では、光増幅器1に入力され
るWDM信号光として、波長数j(ここでは各波長をλ
1,λ2,…,λjとする)の信号光X1,X2,…,Xj
波長間隔2aで多重されたものを想定した場合に、図の
下段に示すような後方放射自然放出光Lraseのスペ
クトルと、図の上段に示すような光増幅器1からの出力
光のスペクトルとについて、各信号光波長λ1,λ2
…,λj間の中心に位置する波長λ1+a,λ2+a,
…,λj+aにおけるパワーレベルがそれぞれ求められ
る。そして、各波長λ1+a,λ2+a,…,λj+aに
対応した2つのパワーレベル値の差に関する最大偏差が
最小となるように、または、2つのパワーレベル値の差
に関する偏差の平均値が最小となるように、後方放射自
然放出光Lraseのスペクトルが光増幅器1からの出
力光のスペクトルに対してフィッティングされる。
【0056】図14は、第2の基本原理による特性測定
方法で行われるフィッティング処理の他の一例を示す概
念図である。図14に示す他の一例では、光増幅器1に
入力されるWDM信号光の波長帯域外における自然放出
光のパワーレベルを利用して、光増幅器1からの出力光
のスペクトルに対する後方放射自然放出光Lraseの
スペクトルのフィッティング処理が行われる。すなわ
ち、図の下段に示すような後方放射自然放出光Lras
eのスペクトルと、図の上段に示すような光増幅器1か
らの出力光のスペクトルとについて、信号光の最短波長
から短波長側に少し離れた領域と、最長波長から長波長
側に少し離れた領域とにおけるパワーレベルがそれぞれ
求められる。そして、各領域に対応した2つのパワーレ
ベル値の差が最小となるように、後方放射自然放出光L
raseのスペクトルが光増幅器1からの出力光のスペ
クトルに対してフィッティングされる。
【0057】このようにして、光増幅器1からの出力光
のスペクトルに対する後方放射自然放出光Lraseの
フィッティング処理が完了すると、次に、フィッティン
グ処理された後方放射自然放出光Lraseのスペクト
ルについて、各信号光波長におけるパワーレベルが読み
取られることによって、各信号光波長に対応した前方放
射自然放出光パワーPfaseが取得される。また、各
信号光波長に対応した出力信号光パワーPoutについ
ては、光増幅器1からの出力光のスペクトルを用いて求
められる。
【0058】上記のようにして取得された各信号光波長
における入力信号光パワーPin、出力信号光パワーP
outおよび自然放出光パワーPaseの各々の測定値
は、上述した第1の基本原理による特性測定方法の場合
と同様に、例えば、光増幅器の利得および雑音指数等を
計算するためなどに利用することが可能である。このよ
うに第2の基本原理による特性測定方法を適用した特性
測定システムによれば、実際に測定した後方放射自然放
出光Lraseのスペクトルを利用して、光増幅器1か
らの出力光に含まれる前方放射自然放出光Lfaseの
スペクトルを推測し、各信号光波長における前方放射自
然放出光パワーPfaseを得るようにしたことで、従
来の補間法等における測定の容易性、測定系の簡便性、
測定スピードなどのメリットを保持したままで測定精度
の向上を図ることが可能である。
【0059】なお、光増幅器の後方放射自然放出光を利
用した測定技術としては、例えば、本出願人の先願であ
る特開平8−255940号公報等に記載した技術が知
られている。この周知技術では、後方放射自然放出光の
スペクトル形状をフィッティングにより求める方法が開
示されており、この方法を上述した第2の基本原理によ
る特性測定方法における後方放射自然放出光のスペクト
ル測定に利用することも可能である。第2の基本原理に
よる特性測定方法では、さらに、光増幅器1からの出力
光のスペクトルに対して後方放射自然放出光のスペクト
ルをフィッティングすることで、前方放射自然放出光の
スペクトル形状だけでなく絶対値(パワーレベル)まで
を求めることができる。これにより、より高い精度の特
性測定が実現可能になる。
【0060】以上、本明細書で開示した主な発明につい
て以下にまとめる。
【0061】(付記1) 波長の異なる複数の信号光が
合波された波長多重信号光を増幅する光増幅器の特性測
定方法において、測定波長帯域内の各信号光波長に対応
した複数の信号光を、隣り合う波長の信号光が異なるグ
ループに属するように、少なくとも2つ以上のグループ
に分け、該各グループ内の信号光のトータルパワーが予
め設定した基準値に略等しくなるように、各々の信号光
のパワーを調整し、前記グループごとに信号光を合波し
た波長多重信号光を前記光増幅器に順番に入力して、該
光増幅器からの出力光のスペクトルを前記グループごと
にそれぞれ測定し、該グループごとのスペクトル測定結
果に基づいて、測定波長帯域内の各信号光波長における
出力信号光パワーおよび自然放出光パワーを判断するこ
とを特徴とする波長多重用光増幅器の特性測定方法。
【0062】(付記2) 付記1に記載の特性測定方法
であって、前記測定波長帯域内の各信号光波長に対応し
た複数の信号光は、各々の波長に応じて順に付されたチ
ャネル番号が、奇数に該当するグループと、偶数に該当
するグループとに分けられることを特徴とする波長多重
用光増幅器の特性測定方法。
【0063】(付記3) 付記1に記載の特性測定方法
であって、前記測定波長帯域内の各信号光波長に対応し
た複数の信号光は、複数X個のグループに分けられ、各
々の波長に応じて順に付されたチャネル番号がX−1個
置きに連続する信号光が前記各グループにそれぞれ含ま
れることを特徴とする波長多重用光増幅器の特性測定方
法。
【0064】(付記4) 付記1に記載の特性測定方法
であって、前記光増幅器に入力される波長多重信号光の
スペクトルを測定し、測定波長帯域内の各信号光波長に
おける入力信号光パワーを判断することを特徴とする波
長多重用光増幅器の特性測定方法。
【0065】(付記5) 波長の異なる複数の信号光が
合波された波長多重信号光を増幅する光増幅器の特性を
測定する特性測定システムにおいて、測定波長帯域内の
各信号光波長に対応した複数の信号光を発生可能な光源
部と、隣り合う波長の信号光が異なるグループに属する
ように、前記光源部で発生する複数の信号光を少なくと
も2つ以上のグループに分け、かつ、前記各グループ内
の信号光のトータルパワーが予め設定した基準値に略等
しくなるように、前記光源部で発生する各信号光のパワ
ーを調整し、前記グループごとに信号光を合波した波長
多重信号光を前記光増幅器に順番に入力する制御部と、
前記光増幅器からの出力光のスペクトルを前記グループ
ごとに測定可能な測定部と、該測定部でのスペクトル測
定結果に基づいて、測定波長帯域内の各信号光波長にお
ける出力信号光パワーおよび自然放出光パワーを判断す
る判断部と、を備えて構成されたことを特徴とする特性
測定システム。
【0066】(付記6) 付記5に記載の特性測定シス
テムであって、前記制御部は、前記光増幅器への入力信
号光および前記光増幅器からの出力光の一方を前記測定
部に切り替えて送り、前記判断部は、前記測定部でのス
ペクトル測定結果に基づいて、測定波長帯域内の各信号
光波長における入力信号光パワー、出力信号光パワーお
よび自然放出光パワーを判断することを特徴とする特性
測定システム。
【0067】(付記7) 付記6に記載の特性測定シス
テムであって、前記判断部は、測定波長帯域内の各信号
光波長についてそれぞれ判断した入力信号光パワー、出
力信号光パワーおよび自然放出光パワーを用い、少なく
とも前記光増幅器の利得および雑音指数を計算すること
を特徴とする特性測定システム。
【0068】(付記8) 付記5に記載の特性測定シス
テムであって、前記光源部は、発生する信号光の波長を
調整することができる可変波長光源を含み、前記制御部
は、前記可変波長光源の波長を制御することで複数の信
号光のグループ分けを行うことを特徴とする特性測定シ
ステム。
【0069】(付記9) 付記5に記載の特性測定シス
テムであって、前記光源部は、波長が固定の信号光を発
生する固定波長光源を含み、前記制御部は、前記固定波
長光源で発生する信号光のパワーを調整することで複数
の信号光のグループ分けを行うことを特徴とする特性測
定システム。
【0070】(付記10) 付記5に記載の特性測定シ
ステムであって、前記制御部は、前記各グループについ
て、測定波長帯域内の信号光パワーの分布を波長方向に
対して略均等にする制御を行うことを特徴とする特性測
定システム。
【0071】(付記11) 波長の異なる複数の信号光
が合波された波長多重信号光を増幅する光増幅器の特性
測定方法において、前記波長多重信号光を入力した前記
光増幅器で発生する自然放出光のうちの信号光入力端か
ら出射される後方放射自然放出光を取り出し、該取り出
した後方放射自然放出光のスペクトルと、前記光増幅器
の信号光出力端から出射される、出力信号光および前方
放射自然放出光を含んだ出力光のスペクトルとをそれぞ
れ測定し、該測定した光増幅器からの出力光のスペクト
ルに対して、前記後方放射自然放出光のスペクトルをフ
ィッティングし、該フィッティングした後方放射自然放
出光のスペクトルに基づいて、測定波長帯域内の各信号
光波長における前方放射自然放出光パワーを判断すると
共に、前記光増幅器からの出力光のスペクトルに基づい
て、測定波長帯域内の各信号光波長における出力信号光
パワーを判断することを特徴とする波長多重用光増幅器
の特性測定方法。
【0072】(付記12) 付記11に記載の特性測定
方法であって、前記光増幅器からの出力光のスペクトル
に対する後方放射自然放出光のスペクトルのフィッティ
ングは、測定波長帯域内の各信号光波長を除いた波長領
域におけるスペクトルデータを用いて行うことを特徴と
する波長多重用光増幅器の特性測定方法。
【0073】(付記13) 付記11に記載の特性測定
方法であって、前記光増幅器からの出力光のスペクトル
に対する後方放射自然放出光のスペクトルのフィッティ
ングは、測定波長帯域外の波長領域におけるスペクトル
データを用いて行うことを特徴とする波長多重用光増幅
器の特性測定方法。
【0074】(付記14) 付記11に記載の特性測定
方法であって、前記後方放射自然放出光の波長に対する
依存性と、前記前方放射自然放出光の波長に対する依存
性との間の関係を予め求め、該求めた関係に基づいて、
前記後方放射自然放出光のスペクトルの測定結果を補正
することを特徴とする波長多重用光増幅器の特性測定方
法。
【0075】(付記15) 付記11に記載の特性測定
方法であって、前記光増幅器に入力される波長多重信号
光のスペクトルを測定し、測定波長帯域内の各信号光波
長における入力信号光パワーを判断することを特徴とす
る波長多重用光増幅器の特性測定方法。
【0076】(付記16) 波長の異なる複数の信号光
が合波された波長多重信号光を増幅する光増幅器の特性
を測定する特性測定システムにおいて、前記波長多重信
号光を入力した前記光増幅器で発生する自然放出光のう
ちの信号光入力端から出射される後方放射自然放出光を
取り出す後方放射自然放出光取り出し部と、該後方放射
自然放出光取り出し部で取り出した後方放射自然放出光
のスペクトルと、前記光増幅器の信号光出力端から出射
される、出力信号光および前方放射自然放出光を含んだ
出力光のスペクトルとを測定可能な測定部と、該測定部
で測定した光増幅器からの出力光のスペクトルに対し
て、前記後方放射自然放出光のスペクトルをフィッティ
ングし、該フィッティングした後方放射自然放出光のス
ペクトルに基づいて、測定波長帯域内の各信号光波長に
おける前方放射自然放出光パワーを判断すると共に、前
記光増幅器からの出力光のスペクトルに基づいて、測定
波長帯域内の各信号光波長における出力信号光パワーを
判断する演算部と、を備えて構成されたことを特徴とす
る波長多重用光増幅器の特性測定システム。
【0077】(付記17) 付記16に記載の特性測定
システムであって、前記光増幅器への入力信号光、前記
光増幅器からの出力光および前記後方放射自然放出光取
り出し部で取り出した後方放射自然放出光のいずれか1
つを前記測定部に切り替えて送る制御部を備え、前記演
算部は、前記測定部でのスペクトル測定結果に基づい
て、測定波長帯域内の各信号光波長における入力信号光
パワー、出力信号光パワーおよび自然放出光パワーを判
断することを特徴とする特性測定システム。
【0078】(付記18) 付記17に記載の特性測定
システムであって、前記演算部は、測定波長帯域内の各
信号光波長についてそれぞれ判断した入力信号光パワ
ー、出力信号光パワーおよび自然放出光パワーを用い、
少なくとも前記光増幅器の利得および雑音指数を計算す
ることを特徴とする特性測定システム。
【0079】(付記19) 波長の異なる複数の信号光
が合波された波長多重信号光を増幅する光増幅器の特性
測定方法において、前記複数の信号光のうちの1つの信
号光である第1の波長の信号光を含まず、前記波長多重
信号光のトータルパワーと略等しいトータルパワーの波
長多重信号光を前記光増幅器に入力し、該光増幅器の出
力信号光のうち前記第1の波長に対応する信号光のパワ
ーの測定を行うことにより、前記波長多重信号光入力時
における前記光増幅器からの前記第1の波長に対応する
自然放出光のパワーを検出する、ことを特徴とする波長
多重用光増幅器の特性測定方法。
【0080】(付記20) 光源部からの波長の異なる
複数の信号光が合波された波長多重信号光を増幅する光
増幅器の出力信号の測定を行う測定器を備えた光増幅器
の特性測定システムにおいて、前記複数の信号光のうち
の1つの信号光である第1の波長の信号光を含まず、前
記波長多重信号光のトータルパワーと略等しいトータル
パワーの波長多重信号光が前記光増幅器に入力されるよ
うに前記光源部を制御する制御部と、前記光増幅器の出
力信号光のうち前記第1の波長に対応する信号光のパワ
ーを前記測定器により測定して、前記波長多重信号光入
力時における前記光増幅器からの前記第1の波長に対応
する自然放出光のパワーを検出する判断部と、を有する
ことを特徴とする波長多重用光増幅器の特性測定システ
ム。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかるW
DM用光増幅器の特性測定方法および特性測定システム
によれば、WDM用光増幅器の特性を実測値に基づいて
正確に判断することができると共に、簡易な構成により
高精度かつ高速の測定を行うことができる。これによ
り、柔軟性に富んだ測定系を実現することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるWDM用光増幅器の特性測定方
法について、第1の基本原理を説明するための図であ
る。
【図2】本発明の第1の基本原理による特性測定方法を
適用した特性測定システムの実施形態(1−1)の構成
を示す図である。
【図3】本発明の第1の基本原理による特性測定方法の
手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の特性測定方法により計算される光増幅
器の利得および雑音指数を説明するための図である。
【図5】本発明の第1の基本原理による特性測定方法の
応用例を説明するための図である。
【図6】本発明の第1の基本原理による特性測定方法に
ついて、WDM信号光を3つのグループに分けたときの
一例を説明するための図である。
【図7】本発明の第1の基本原理による特性測定方法を
適用した特性測定システムの実施形態(1−2)の構成
を示す図である。
【図8】本発明の第1の基本原理による特性測定方法に
ついて、精度をより高めるための応用例を説明する図で
ある。
【図9】本発明の第2の基本原理による特性測定方法を
説明するための概念図である。
【図10】本発明の第2の基本原理による特性測定方法
を適用した特性測定システムの実施形態(2−1)の構
成を示す図である。
【図11】実施形態(2−1)の特性測定システムに用
いられる後方放射自然放出光取り出し部の具体例を示す
図である。
【図12】本発明の第2の基本原理による特性測定方法
の手順を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第2の基本原理による特性測定方法
で行われるフィッティング処理の一例を示す概念図であ
る。
【図14】本発明の第2の基本原理による特性測定方法
で行われるフィッティング処理の他の一例を示す概念図
である。
【図15】従来のパルス法における測定系の構成例を示
す図である。
【図16】従来のプローブ法の概要を説明するための図
である。
【図17】従来の補間法の概要を説明するための図であ
る。
【図18】従来の補間法における測定器の性能の影響を
説明するための図である。
【符号の説明】
1 光増幅器(DUT) 101〜10N 可変波長光源 11 合波器 12,22 光スペクトラムアナライザ(OSA) 131,132,231,232, 光スイッチ 14,24 制御部 151〜15n 固定波長光源 161〜16n 可変光減衰器(VOA) 21 後方放射自然放出光取り出し部 25 記憶部 26 演算部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波長の異なる複数の信号光が合波された波
    長多重信号光を増幅する光増幅器の特性測定方法におい
    て、 前記複数の信号光のうちの1つの信号光である第1の波
    長の信号光を含まず、前記波長多重信号光のトータルパ
    ワーと略等しいトータルパワーの波長多重信号光を前記
    光増幅器に入力し、 該光増幅器の出力信号光のうち前記第1の波長に対応す
    る信号光のパワーの測定を行うことにより、前記波長多
    重信号光入力時における前記光増幅器からの前記第1の
    波長に対応する自然放出光のパワーを検出する、 ことを特徴とする波長多重用光増幅器の特性測定方法。
  2. 【請求項2】光源部からの波長の異なる複数の信号光が
    合波された波長多重信号光を増幅する光増幅器の出力信
    号の測定を行う測定器を備えた光増幅器の特性測定シス
    テムにおいて、 前記複数の信号光のうちの1つの信号光である第1の波
    長の信号光を含まず、前記波長多重信号光のトータルパ
    ワーと略等しいトータルパワーの波長多重信号光が前記
    光増幅器に入力されるように前記光源部を制御する制御
    部と、 前記光増幅器の出力信号光のうち前記第1の波長に対応
    する信号光のパワーを前記測定器により測定して、前記
    波長多重信号光入力時における前記光増幅器からの前記
    第1の波長に対応する自然放出光のパワーを検出する判
    断部と、 を有することを特徴とする波長多重用光増幅器の特性測
    定システム。
  3. 【請求項3】波長の異なる複数の信号光が合波された波
    長多重信号光を増幅する光増幅器の特性を測定する特性
    測定システムにおいて、 測定波長帯域内の各信号光波長に対応した複数の信号光
    を発生可能な光源部と、 隣り合う波長の信号光が異なるグループに属するよう
    に、前記光源部で発生する複数の信号光を少なくとも2
    つ以上のグループに分け、かつ、前記各グループ内の信
    号光のトータルパワーが予め設定した基準値に略等しく
    なるように、前記光源部で発生する各信号光のパワーを
    調整し、前記グループごとに信号光を合波した波長多重
    信号光を前記光増幅器に順番に入力する制御部と、 前記光増幅器からの出力光のスペクトルを前記グループ
    ごとに測定可能な測定部と、 該測定部でのスペクトル測定結果に基づいて、測定波長
    帯域内の各信号光波長における出力信号光パワーおよび
    自然放出光パワーを判断する判断部と、を備えて構成さ
    れたことを特徴とする特性測定システム。
  4. 【請求項4】波長の異なる複数の信号光が合波された波
    長多重信号光を増幅する光増幅器の特性測定方法におい
    て、 前記波長多重信号光を入力した前記光増幅器で発生する
    自然放出光のうちの信号光入力端から出射される後方放
    射自然放出光を取り出し、 該取り出した後方放射自然放出光のスペクトルと、前記
    光増幅器の信号光出力端から出射される、出力信号光お
    よび前方放射自然放出光を含んだ出力光のスペクトルと
    をそれぞれ測定し、 該測定した光増幅器からの出力光のスペクトルに対し
    て、前記後方放射自然放出光のスペクトルをフィッティ
    ングし、 該フィッティングした後方放射自然放出光のスペクトル
    に基づいて、測定波長帯域内の各信号光波長における前
    方放射自然放出光パワーを判断すると共に、前記光増幅
    器からの出力光のスペクトルに基づいて、測定波長帯域
    内の各信号光波長における出力信号光パワーを判断する
    ことを特徴とする波長多重用光増幅器の特性測定方法。
  5. 【請求項5】波長の異なる複数の信号光が合波された波
    長多重信号光を増幅する光増幅器の特性を測定する特性
    測定システムにおいて、 前記波長多重信号光を入力した前記光増幅器で発生する
    自然放出光のうちの信号光入力端から出射される後方放
    射自然放出光を取り出す後方放射自然放出光取り出し部
    と、 該後方放射自然放出光取り出し部で取り出した後方放射
    自然放出光のスペクトルと、前記光増幅器の信号光出力
    端から出射される、出力信号光および前方放射自然放出
    光を含んだ出力光のスペクトルとを測定可能な測定部
    と、 該測定部で測定した光増幅器からの出力光のスペクトル
    に対して、前記後方放射自然放出光のスペクトルをフィ
    ッティングし、該フィッティングした後方放射自然放出
    光のスペクトルに基づいて、測定波長帯域内の各信号光
    波長における前方放射自然放出光パワーを判断すると共
    に、前記光増幅器からの出力光のスペクトルに基づい
    て、測定波長帯域内の各信号光波長における出力信号光
    パワーを判断する演算部と、を備えて構成されたことを
    特徴とする波長多重用光増幅器の特性測定システム。
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