JP2002318120A - ナビゲーションシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 案内経路の途中にある目標物の存在を瞬時に
認識でき、かつ、この目標物が何であるか運転中でもす
ぐに判別できるようにする。 【解決手段】 地図情報、及び目標物の実際の外観情報
を所定の記憶媒体に記憶させておき、記憶媒体から読み
出された地図データ及び目標物の実際の外観を表示する
表示装置を備えている。表示された地図上に存在する目
標物の実際の外観を地図データに重畳して表示する。さ
らに、目標物の実際の外観の表示による案内に、目標物
の記号、名称の表示による案内を加える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、目的地への誘導案
内を行う車両ナビゲーションシステムに係り、特に案内
経路に沿って進んでいることを確認し、あるいは交差点
等で案内経路はどちらの方向かを判断するために重要で
ある、案内経路の途中にある目標物の存在を瞬時に認識
し、さらに目標物が何であるかすぐに判別できるように
した目標物表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、車両の運転席近傍に設置され
たＣＲＴ等の表示器に車両の現在位置近傍の地名等を表
示し車両の目的地への走行を案内補助するナビゲーショ
ンシステムが知られている。ナビゲーションシステムで
は、出発地や目的地を運転者が設定し、予め格納された
地図データから所望の経路を探索し、運転者に表示して
目的地へ誘導案内するようにしている。

【０００３】かかる従来の装置は、案内経路に、例え
ば、郵便局、ガソリンスタンド等の施設がある場合、こ
れらを目標物として記号表示し、運転者の便宜に供する
ようにしていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、目標物を記号
表示した場合、記号であるため、運転者等が記号の意味
を知らないと目標物が何であるか分からない場合があっ
た。例えば、右側にガソリンスタンドがある交差点を右
折しなければならない場合、表示装置上で交差点での目
標物がガソリンスタンドであることを瞬時に判別しなけ
ればならない。しかしながら、目標物であるガソリンス
タンドが記号で表示されていた場合、記号の意味が分か
らないと実際の経路上で目標物の存在を認識する前にそ
の交差点を通り過ぎてしまう。また、記号の意味が分か
っていたとしても瞬時に判別できなければ、同じように
交差点を通りすぎてしまうかもしれない。

【０００５】従って、本発明の目的は目標物表示装置に
おいて、運転者が運転をしながらであっても、案内経路
を表示した表示装置上に表示された目標物の存在を実際
の経路上で瞬時に認識できるようにすることである。さ
らに、目標物が何であるかすぐに判別できるよう表示す
ることである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明ナビゲーションシステムは、地図情報、及び
目標物の実際の外観情報を所定の記憶媒体に記憶させ、
該記憶媒体から読み出された地図データ、及び目標物の
実際の外観データを表示する表示装置と、該表示装置に
表示される地図上に存在する目標物の実際の外観を地図
上に重畳して表示する手段とを備えたことを特徴とす
る。

【０００７】さらに、目標物の実際の外観による表示
に、目標物の記号、名称の表示、あるいは音声による案
内のうち少なくとも一つを加えたことを特徴とする。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下図面を用いながら本発明に係
るナビゲーションシステムの好適な実施の形態を説明す
る。図１は本発明の車両ナビゲーションシステムに係る
目標物表示装置を構成する基本ハード構成を示す。図１
において、車速センサ等の距離センサ１１、及び地磁気
センサ、振動ジャイロ、光ファイバージャイロ、ガスレ
ートセンサなどのいずれか、もしくはそれらの組み合わ
せからなる方位センサ１２が車両に設けられ、両センサ
からの検出信号は中央処理装置（ＣＰＵ）１３に供給さ
れる。一方、ＧＰＳ（グローバル・ポジショニング・シ
ステム）衛星１４からの電波を受信して復調するＧＰＳ
受信機１５も設けられ、復調したＧＰＳ信号をＣＰＵ１
３に供給する。ＣＰＵ１３は距離センサ１１からの検出
信号を積分して得られる積分距離データ及び方位センサ
１２からの方位データに基づき現在位置を求める。さら
にＣＤ−ＲＯＭ、ＩＣカード、ハードデイスク等の記憶
装置１６に予め格納されている地図データを読み出して
表示装置に表示し、地図上に車両の現在位置を表示す
る。あるいは、ＣＰＵはＧＰＳ信号に基づく現在位置の
範囲を特定し、この特定された範囲でのみ地図データと
車両の現在位置を表示する。ＲＡＭあるいはＲＯＭより
なるメインメモリ１７には、目標物の実際の外観を表す
表示データ、記号、名称、読み、音声データ等が格納さ
れている。なお、これらのデータはＣＤ−ＲＯＭ等の記
憶装置に格納してもよい。ＣＲＴ、ＬＣＤ等よりなる表
示装置１８は地図データを表示するとともに、ＣＰＵ１
３から出力される車両の現在位置等の各種データに基づ
く情報を表示する。

【０００９】図２は本発明の目標物表示装置のブロック
図を示すもので、入力部２１は目標物表示装置のデイス
プレイ１８（図１）に設けられたスイッチあるいは画面
上に表示されたタッチスイッチからなる。目標物表示装
置の利用者はこの入力装置２１を用いて経路探索装置２
２に対して出発地や目的地の地点設定を行う。図１のＣ
ＰＵ１３は記憶装置１６（図１）に格納された地図デー
タ２３と経路探索データを用いて最適経路を探索し、そ
の結果を経路案内装置２４に出力するとともに表示装置
等の出力部２５に出力する。一方地図データは経路案内
装置２４と自車位置検出装置２６に出力され、自車位置
検出装置２６からの出力は経路案内装置２４に出力され
るとともに出力部２５に送られ、地図上に自車の現在位
置を表示する。

【００１０】図３は本発明の目標物表示装置における目
標物データの構造例である。目標物データはノードに付
加されており，目標物の個数分の目標物データが並んで
いる。また，各目標物データは目標物の記号を示すシン
ボルコードを持っている。これらのデータは地図データ
内に格納される。ノードデータは経度と緯度からなり、
目標物データはノード点からのオフセットで表される。
また、各目標物データは付加情報として目標物の種別、
名称、読み等を持っている。読みは音声合成で音声デー
タを作成するためのもので、音声データとしては音声を
ＡＤＰＣＭ化、あるいはＰＣＭ化したデータなどがあ
る。本発明では付加情報としてさらに外観データがあ
る。このデータは目標物の実際の外観をデータ化したも
のであり、線、面で構成された描画データであるベクト
ルデータである。このベクトルデータは座標、色、線の
種類（パターン、太さ）、及びハッチングパターンで構
成される。また，ビットパターンや自然画でもよい。

【００１１】これらノードデータ、目標物データは道路
情報の一部としてＣＤ−ＲＯＭ等の記憶装置１６（図
１）に格納されている。一方、付加情報については記憶
装置１６に格納してもよいし、その全部、または一部、
例えば外観データをメインメモリ１７に格納してもよ
い。ノード点が案内地点（例えば、交差点）になった場
合、図４に示すような拡大図が表示される。

【００１２】図５はノードデータと目標物データ，及び
目標物と付加情報の関係を示す図である。目標物のシン
ボルコードで示されるＣ１とＣ２が、ノード座標（Ｘn,
Ｙn）上でそれぞれ（Ｘ1,Ｙ1 ）、（Ｘ2,Ｙ2 ）に位置
するものとして表される。また、目標物の付加情報とし
て記号、種別、名称、読み等のデータが表示できるよう
になっている。

【００１３】図４では目標物を記号で表示しているが、
運転者等が記号の意味を知らないと目標物が何であるか
分からない場合があり、実際の経路上で目標物の存在を
見いだす前にそこを通りすぎてしまう恐れがあった。本
発明では運転者等が実際の経路上で表示装置上に表示さ
れた目標物の存在を瞬時に認識できるように、目標物で
ある施設等の実際の外観を表す外観データを有し，該外
観を地図上に表示するようにしたものである。それによ
り、表示装置上の目標物の外観と実際の目標物の外観を
照合でき、瞬時に目標物の存在を認識できるものであ
る。このデータは前述のように目標物の実際の外観をデ
ータ化したものである。なお、このデータは必ずしも建
物である必要はなく、目標となるものであれば何でも可
能である。

【００１４】図６は本発明による目標物の表示を示した
ものである。拡大図上に進むべき方向を矢印で示すとと
もに、目標物の実際の外観のみを表示したものであり、
車から見た実際の外観が表示されているので瞬時に経路
上の目標物を見つけることができ、自車の位置を確認で
きる。図７に示したものは目標物の実際の外観に加えて
目標物の記号を表示したものである。また、図の右上に
表示されているように、目標物が何であるかより確認し
易くするため、あるいはより判別し易くするため、実際
の外観が表示されている目標物の名称を表示してもよ
い。さらに、目標物を表示するだけでなく、進むべき方
向を矢印で示すとともに、例えば、「ガソリンスタンド
を右です」のように、目標物を基準に方向案内する音声
や、「目標物にガソリンスタンド、郵便局があります」
のように、目標物の存在を示す音声等による案内を行っ
てもよい。その場合は、音声データを有し案内時に音声
を再生するか、音声合成でＰＣＭデータ等の音声データ
に変換して出力することにより行うことができる。

【００１５】図８は上記音声案内の音声データを読みを
用いて生成する手順を示すものである。まず、読みのデ
ータである「××スタンド」を読み出し、この読みに対
応する音声データを取り出して「××スタンド」という
音声データを生成し、これに別の音声データの「を右で
す」を連結して、「××スタンドを右です」という案内
音声を生成するものである。なお、図７における音声１
「××スタンドを右です」と音声３「目標物に××スタ
ンド、○○郵便局があります」は読みを用いて生成した
音声データであり、音声２「ガソリンスタンドを右で
す」と音声４「目標物にガソリンスタンド、郵便局があ
ります」は種別データを用いて生成した音声データであ
る。

【００１６】図６、あるいは図７では、経路の案内する
地点付近に存在する目標物の実際の外観を表示した例を
示したが、この他に、経路に沿って存在する目標物の実
際の外観を表示させる手段を設けることにより、走行経
路に沿って存在する目標物を予め瞬時に判別することが
できる。更に、案内経路と係わりなく任意の地点を入力
し、その地点付近の目標物の実際の外観を表示する手段
を設けることにより、例えば、スーパーマーケット等の
経路途中に寄り道して立ち寄りたい場所を瞬時に見つけ
ることができる。

【００１７】

【発明の効果】本発明は上記のように、目標物を実際の
外観で表示したので、運転者等のユーザーは一瞥しただ
けで表示装置上の目標物と経路上の実際の目標物を照合
し、瞬時に目標物の存在を認識でき自車の位置を確認で
きる。更に、実際の外観に加えて目標物の記号、名称等
を重ねて表示し、さらに、音声によっても案内できるよ
うにしたので、目標物が何であるかすぐに確認でき、判
別しやすくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のナビゲーションシステムにおける目標
物表示装置を構成する基本ハード構成を示す図である。

【図２】本発明の目標物表示装置のブロック図である。

【図３】本発明の目標物表示装置における目標物データ
と付加情報データの構造を示す図である。

【図４】従来の目標物表示装置における目標物の表示を
示す図である。

【図５】本発明の目標物表示装置におけるノードデータ
と目標物データ、及び付加情報との関係を示す図であ
る。

【図６】本発明における目標物表示装置において目標物
の実際の外観による経路案内を示す図である。

【図７】本発明における目標物表示装置において目標物
の実際の外観に加え、記号、名称の表示、及び音声によ
る経路案内を示す図である。

【図８】本発明における音声案内データ作成の一例を示
す図である。

【符号の説明】

１１…距離センサ １２…方位センサ １３…中央処理装置（ＣＰＵ） １４…ＧＰＳ（グローバル・ポジショニング・システ
ム）衛星 １５…ＧＰＳ（グローバル・ポジショニング・システ
ム）受信機 １６…記憶装置 １７…メインメモリ １８…表示装置 ２１…入力部 ２２…経路探索装置 ２３…地図データ ２４…経路案内装置 ２５…出力部 ２６…自車位置検出装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2C032 HB22 HC08 HC24 HC27 HD03 HD07 2F029 AA02 AB01 AB07 AB13 AC01 AC02 AC09 AC14 AC18 5H180 AA01 BB12 BB13 FF04 FF05 FF23 FF25 FF27 FF33 FF38

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 地図情報および目標物に関するデータに
   基づき地図上に目標物を対応付けて表示するナビゲーシ
   ョンシステムであって、 車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、 目的地までの経路を探索する経路探索手段と、 探索された経路を案内する経路案内手段とを備え、 該経路案内手段は拡大された地図とともに経路と目標物
   の外観を表した表示を行うようにしたことを特徴とする
   ナビゲーションシステム。
2. 【請求項２】 地図情報および目標物に関するデータに
   基づき地図上に目標物を対応付けて表示するナビゲーシ
   ョンシステムであって、 目的地までの経路を探索する経路探索手段と、 探索された経路を案内する経路案内手段とを備え、 該経路案内手段は拡大された地図とともに経路と目標物
   の外観および目標物の記号を表示するようにしたことを
   特徴とするナビゲーションシステム。
3. 【請求項３】 前記経路案内手段は経路にしたがって進
   むべき方向を示す矢印を含むように表示することを特徴
   とする、請求項１または２に記載のナビゲーションシス
   テム。
4. 【請求項４】 前記経路案内手段は目標物の名称を含む
   ように表示することを特徴とする、請求項１または２に
   記載のナビゲーションシステム。
5. 【請求項５】 前記経路案内手段は経路に沿って抽出さ
   れた目標物を表示するようにしたことを特徴とする、請
   求項１または２に記載のナビゲーションシステム。