JP2002317788A - キャンドモータポンプ - Google Patents

キャンドモータポンプ

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JP2002317788A
JP2002317788A JP2001124163A JP2001124163A JP2002317788A JP 2002317788 A JP2002317788 A JP 2002317788A JP 2001124163 A JP2001124163 A JP 2001124163A JP 2001124163 A JP2001124163 A JP 2001124163A JP 2002317788 A JP2002317788 A JP 2002317788A
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JP
Japan
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pump
rotor
shaft
motor
bearing
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JP2001124163A
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English (en)
Inventor
Masatake Hatsutori
雅威 服部
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Nikkiso Co Ltd
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャンドモータポンプのロータ室内に残留す
る空気がポンプ運転中に排出されるようにする。 【解決手段】 ロータ室30内の、ロータ28とベアリ
ング38,40の間の空気が溜まりやすい部分に対応す
る、シャフト32の部分にロータ室横孔54,56を形
成する。この横孔54,56は、中心孔50に交差して
いる。また、ポンプ部分に位置するシャフト32の部分
にも、中心孔50と交差するポンプ部分横孔52を設け
る。残留空気を、ロータ室横孔54,56、中心孔5
0、ポンプ部分横孔52と流れる取扱い液の流れに乗せ
て、ロータ室30内より排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャンドモータに
関し、特にその構造に関する。
【0002】
【従来の技術】キャンドモータポンプは、ポンプ部分
と、これを駆動するモータ部分が一体に形成され、モー
タのロータは密閉されたロータ室内に納められている。
ロータ室内は、ポンプ部分から送られたポンプの取扱い
液により満たされ、ポンプ部分およびモータ部分の回転
部分は密閉された構造となっている。そして、この取扱
い液により軸受の潤滑、モータの冷却などが行われる。
【0003】キャンドモータポンプの始動にあたって
は、始動前に、ポンプのケーシング内およびロータ室内
に取扱い液を注入し、この部分の空気を排出する。しか
し、ロータ室内は、ロータ、ベアリングなどが配置さ
れ、これらが障害となって、空気が完全には排出され
ず、残留する場合がある。従来、このような残留空気を
抜く方法として、間欠的にポンプを運転し、またこの間
欠運転と連動して吐出バルブを開閉動作させるなどの方
法が採られている。ロータ室内は、ロータの回転により
旋回流れが生じるが、残留空気は取扱い液に比して比重
が軽く、遠心力により外側に向かう取扱い液に押し出さ
れるようにして、中心付近、すなわちモータのシャフト
の周囲に集まってくる。前述の間欠運転は、中心付近に
集まった空気を拡散して、ポンプ部分に向かう流れに乗
せ、残留空気を排出することをねらったものである。ま
た、空気抜き用のベント孔を設け、始動前にこのベント
孔を開き空気を排出する例もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のような
作業を行った場合にも、残留空気が完全には排出されな
い場合があった。残留空気がベアリング部分に侵入する
と潤滑不良となり、ポンプ寿命に影響を及ぼす。
【0005】本発明は、前記の問題点を解決するために
なされたものであり、ロータ室内の空気が排出されやす
い構造を有するキャンドモータポンプを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、本発明にかかるキャンドモータポンプは、モータ
部分のシャフト周囲に取扱い液の流れを形成する構造を
採り、ここに残留した空気を拡散、移動するようにして
いる。具体的には、モータのロータ端部付近のシャフト
の表面と、ポンプ部分のシャフト表面とに開口端を有す
る連通孔を設ける。取扱い液が、この連通孔をポンプ部
分からモータ部分へと流れ、この流れに乗って、残留し
た空気がポンプ部分へと送られて、ポンプの吐出管から
排出される。
【0007】また、シャフトを含むロータの軸方向の位
置決めを行っているスラストワッシャに貫通孔または溝
を設けることもできる。スラストワッシャは、ロータの
両端に、ロータとやや間隔を開けて配置されており、ス
ラストベアリングに対向する面を有している。このスラ
ストワッシャとロータとの間に空気が溜まりやすい。ス
ラストワッシャのベアリング側は、比較的圧力が高い。
そこで、スラストワッシャの表裏を連通するように孔ま
たは溝を設けることによって、空気が溜まる部分へと向
かう取扱い液の流れを形成する。これにより、残留した
空気を拡散し、ポンプにより排出されるようにする。ま
た、スラストワッシャの表側と裏側を連通するために、
シャフトに連通孔または溝を設けることもできる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)を、図面に従って説明する。図1は、
本実施形態のキャンドモータポンプ10の概略構成を示
す図である。キャンドモータポンプ10は、ポンプ部分
12とモータ部分14が一体として形成されている。ポ
ンプ部分12は、取扱い流体に速度を与えるインペラ1
6と、これを納めるケーシング18を含む。モータ部分
14は、内壁20、外壁22を有する円筒形状のキャン
24を有する。キャン24の、内外壁20,22間の空
間は、外部から密閉された構造となっており、この中に
モータのステータ26が配置される。キャン24の内側
には、ステータ26に対向するように、ロータ28が配
置される。このロータ28が配置された空間(ロータ室
30)は、外部に対して密閉されており、ポンプの取り
扱う液体で満たされている。ロータ28は、シャフト3
2に固定され、そしてこのシャフト32はポンプ部分1
2まで延び、そこにインペラ16が固定されている。シ
ャフト32は、モータ部分14の両端に配置されたエン
ドプレート34,36に対し固定されるベアリング3
8,40に回動可能に支持されている。また、ベアリン
グ38,40のロータ28側のシャフト32上には、円
環板状のスラストワッシャ44,46が固定されてい
る。スラストワッシャ44,46は、それぞれベアリン
グ38,40のロータ側の側面とわずかの隙間をもって
対向する面を有し、シャフト32の位置決めを行ってい
る。
【0009】アダプタプレート42には、取扱い液をポ
ンプの渦室からロータ室30に導入するための導入孔4
8が設けられている。シャフト32には、その軸線に沿
って、ほぼ全長にわたって中心孔50が開けられてい
る。また、シャフト32の、ポンプ部分に位置し、イン
ペラ16の背面近傍の部分には、中心孔50に交差する
ポンプ部分横孔52が設けられている。このポンプ部分
横孔52は、ベアリング38とインペラ16の間のシャ
フト32の表面に開口している。さらに、シャフト32
には、ロータ28とベアリング38,40のそれぞれの
間の部分にも、中心孔50と交差する横孔、すなわちロ
ータ室横孔54,56が開けられている。これらのロー
タ室横孔54,56は、シャフト表面においてロータ室
30に開口している。ロータ室横孔54,56、中心孔
50とポンプ部分横孔52により、ロータ室のロータ端
部付近とポンプ部分の取扱い液に満たされた部分とを連
通する連通孔が形成される。言い換えれば、3個の横孔
52,54,56によりシャフト表面に3種の開口が形
成され、当該3個の横孔と中心孔50により前記3種の
開口を連通する連通孔が形成される。
【0010】取扱い液は、高圧の渦室から導入孔48を
通ってロータ室30に流入する。ロータ室30内の取扱
い液はシャフト32の後端58から中心孔50に入り、
これを通ってポンプ部分へ向けて送られる。そして、ポ
ンプ部分横孔52よりインペラ16の背面の部分に流
れ、ここからインペラにより渦室へと送られる。
【0011】ロータ室30内は、ロータ28などの回転
により、取扱い液も旋回流を形成している。ロータ室3
0内に空気が残留していると、旋回により生じる遠心力
によって空気より比重の大きい取扱い液が外側に向か
い、これに押し出されるようにして残留空気がより内側
に、すなわちロータ28とベアリング38,40の間の
部分へと送られる。この残留空気が図において符号6
0,62にて示されている。本実施形態においては、シ
ャフト32にロータ室横孔54,56が設けられてお
り、ロータ室30から、これらの横孔54,56を通っ
て中心孔50に取扱い液が流れる。中心孔50に達する
と、ポンプ部分へ向かう流れに合流する。この取扱い液
の流れに乗って、残留空気60,62は、ポンプ部分へ
送られ拡散する。
【0012】図2は、他の実施形態の要部構成を示す点
である。本実施形態の特徴は、モータ部分の回転要素の
構成にあり、図2においては、特にこの部分を示してい
る。他の部分の構成は、図1に示す実施形態の構成と同
様である。また、図2において、図1と同様の構成につ
いては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0013】本実施形態のシャフト132は、中心孔1
50を有するが、図1の実施形態のロータ室横孔54,
56は有していない。また、ポンプ部分には、図1の実
施形態のポンプ部分横孔52に対応するポンプ部分横孔
152が設けられている。スラストワッシャ144,1
46のシャフト132の近傍部分には、これらワッシャ
の各々表裏を連通する貫通孔164,166が設けられ
ている。貫通孔164,166は純粋な孔でなくても円
環板状のワッシャの内周に設けた切り欠きとすることも
できる。
【0014】ポンプ側のベアリング38付近において
は、ベアリング38とスラストワッシャ144の隙間を
通り、貫通孔164を通り抜け、ロータ28へと向かう
流れが形成される。この流れによりシャフト132近傍
に残留した空気を拡散し、中心孔150を通ってポンプ
部分へ還流する流れに乗せる。ポンプと反対側のベアリ
ング40付近においては、ラジアルベアリング部分、す
なわちシャフト132とベアリング40の隙間を流れた
取扱い流体が、スラストワッシャ146の貫通孔166
を通り、ロータ28へと向かう流れが形成される。この
流れによりシャフト132近傍に残留した空気を拡散
し、ポンプ部分へ還流する流れに乗せる。
【0015】また、スラストワッシャ144,146に
貫通孔を設けずに、シャフト132表面に、軸方向に沿
って溝を形成し、ワッシャの表裏を連通するようにする
こともできる。
【0016】以上のように、ロータ28とベアリング3
8,40の間の取扱い液がよどみやすい部分に、流れを
形成する。これにより、残留空気を流し出すようにし、
始動時に空気を完全に排出できなかった場合において
も、ポンプ運転中に残留空気が排出されるようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のキャンドモータポンプの概略構
成を示す図である。
【図2】 他の実施形態の要部構成を示す図である。
【符号の説明】
10 キャンドモータポンプ、12 ポンプ部分、14
モータ部分、16インペラ、28 ロータ、30 ロ
ータ室、32 シャフト、38,40 ベアリング、4
4,46,144,146 スラストワッシャ、50
中心孔、52ポンプ部分横孔、54,56 ロータ室横
孔、60,62 残留空気。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ部分とモータ部分が一体に形成さ
    れ、モータのロータを納めたロータ室がポンプの取扱い
    液で満たされているキャンドモータポンプであって、 前記ロータと前記ポンプ部分のインペラとが固定される
    シャフトを有し、 前記シャフトには、ロータ端部付近の表面と、前記ポン
    プ部分の取扱い液に接する部分の表面とに開口している
    連通孔が設けられている、キャンドモータポンプ。
  2. 【請求項2】 ポンプとこれを駆動するモータが一体に
    形成され、前記モータのロータを納めたロータ室が、当
    該ポンプの取扱い液で満たされているキャンドモータポ
    ンプであって、 前記ロータと前記ポンプのインペラとが固定されるシャ
    フトと、 前記ロータと前記インペラの間の部分で、前記シャフト
    を回転可能に支持する第1ベアリングと、 前記インペラが固定された部分の反対側の端部付近で、
    前記シャフトを回転可能に支持する第2ベアリングと、
    を有し、 前記シャフトは、 前記ロータと第1ベアリングの間の表面に位置する第1
    開口と、 前記ロータと第2ベアリングの間の表面に位置する第2
    開口と、 前記第2ベアリングよりインペラ側の表面に位置する第
    3開口と、 前記3個の開口を連通する連通孔と、 を有する、キャンドモータポンプ。
  3. 【請求項3】 ポンプとこれを駆動するモータが一体に
    形成され、前記モータのロータを納めたロータ室が、当
    該ポンプの取扱い液で満たされているキャンドモータポ
    ンプであって、 前記ロータが固定されるシャフトと、 前記シャフトを、前記ロータの両端でそれぞれ支持する
    二つのベアリングと、 前記シャフト上の、前記二つのベアリングそれぞれのロ
    ータ側に配置され、前記ベアリングの側面に対向する面
    を有し、当該シャフトの軸方向位置を決める二つのスラ
    ストワッシャと、を有し、 前記スラストワッシャの前記シャフトの近傍部分には、
    当該スラストワッシャの表裏を連通する連通溝または連
    通孔が設けられている、キャンドモータポンプ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107524612A (zh) * 2017-09-20 2017-12-29 浙江澳滨泵业有限公司 潜水屏蔽泵

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