JP2002316585A - 車両ドアのカート支持装置 - Google Patents

車両ドアのカート支持装置

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JP2002316585A
JP2002316585A JP2001126741A JP2001126741A JP2002316585A JP 2002316585 A JP2002316585 A JP 2002316585A JP 2001126741 A JP2001126741 A JP 2001126741A JP 2001126741 A JP2001126741 A JP 2001126741A JP 2002316585 A JP2002316585 A JP 2002316585A
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lever
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JP2001126741A
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English (en)
Inventor
Kazunori Takahashi
和則 高橋
Akihito Niwa
昭仁 丹羽
Koji Matsuoka
浩治 松岡
Hirotaka Taguchi
博貴 田口
Takashi Honda
孝士 本多
Yasutoshi Kitani
泰敏 木谷
Hiroaki Tada
広章 多田
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ショッピングカート等の車輪付きカートを、
車両ドアに着脱可能に固定し得るようにした車両ドアの
カート支持装置を提供する。 【解決手段】 カート支持装置60は、車両ドアRDの
車内壁面に配設されて上下方向へ自在に移動可能な昇降
移動体63と、前記昇降移動体63を上下方向へ駆動す
る昇降駆動手段72と、前記昇降移動体63に固定され
てドア壁面から外方へ延出し、車輪付きのカート10に
設けた支持受部43に係脱可能なカート支持部64とか
ら構成される。支持受部43にカート支持部64を臨ま
せた後に、昇降駆動手段72により昇降移動体63を上
昇駆動することで、前記カート10を前記ドアRDに着
脱可能に固定させ得る。なお、昇降移動体63は上昇駆
動されるに従ってカート10を引込むようになり、これ
により該カート10がドアRDへ固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両ドアのカー
ト支持装置に関し、更に詳細には、乗用車等の車両にお
けるドアの車内壁面に配設され、ショッピングカート等
の車輪付きのカートを該ドアに着脱可能に固定するため
のカート支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、大型駐車場を完備したスーパーマ
ーケット等の大規模ショッピングセンターが都市郊外に
多く出店されるようになり、自家用車等の車両を利用し
て該ショッピングセンターに出掛けることが一般化して
いる。このようなショッピングセンターでは、例えば日
用雑貨や食料品から電化製品等に至るまでの多岐に亘る
様々な商品が取揃えられており、車両で出掛けることが
前提となっていることから一度に多数の物品を購入する
場合が多い。従って、前述したショッピングセンター等
では、多くの物品を収容載貨し得る車輪(キャスター)付
きのショッピングカートが一般的に備え付けられ、必要
とする買い物客に無料で貸与するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したショッピング
カートは、店内を移動するに際しては非常に便利ではあ
るが、駐車場まで購入物品を搬送した後に駐車場近くの
カート置き場へ返却しなければならないから、該カート
に収容載貨した購入物品を車両のトランク等へ積換える
作業が必ず付随しており、煩雑であると共に重労働とな
っている。しかしながら、ショッピングカートは各ショ
ッピングセンターに備え付けのものの貸与を受けて利用
するというスタイルが普遍化しているため、例えば買い
物カゴやショッピングバッグの如く、自己所有物として
ショッピングセンター等へ持込み可能なように設計した
カートは全く提案されていなかった。更には、ショッピ
ングカートを自己所有することを前提とし、車両におけ
るドア(例えばリヤドア)に当該カートを着脱可能に固定
し得るようにして、ショッピング時の物品の詰込み作業
や積込み作業および積換え作業等を軽減化するという技
術的思想は全く提案されていなかった。
【0004】なお、各種物品を収容載貨可能なカート
(台車)等が市販されてはいるが、このような市販の台車
は単に物品を載貨して移動するだけのもので、車両と関
連付けられたもの、すなわち車両におけるドア等に着脱
可能に固定し得るようにしたものはなかった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るために提案されたものであって、乗用車等の車両にお
けるドアの車内壁面に配設して、ショッピングカート等
の車輪付きカートを該ドアに着脱可能に固定するように
することで、物品の積換え作業の省略化を可能とした車
両ドアのカート支持装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、所期
の目的を達成するため本発明は、車両ドアの車内壁面に
配設されて上下方向へ自在に移動可能な昇降移動体と、
同じく前記車両ドアに配設されて、前記昇降移動体を上
下方向へ駆動する昇降駆動手段と、前記昇降移動体に固
定されてドア壁面から外方へ延出し、車輪付きのカート
に設けた支持受部に係脱可能なカート支持部とからな
り、前記支持受部に前記カート支持部を臨ませた後に、
前記昇降駆動手段により前記昇降移動体を上昇駆動する
ことで、前記カートを前記ドアに着脱可能に固定させ得
るよう構成したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る車両ドアのカ
ート支持装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面
を参照しながら以下説明する。
【0008】図1は、本実施例のカート支持装置60に
着脱可能に固定されるショッピングカート10を、物品
を収容するために別体に構成された物品収容バスケット
(物品収容部)50をカート本体11から取外した状態で
示す概略斜視図、図2は、図1に示したショッピングカ
ート10および車両ドアとしてのリヤドアRDに設けた
カート支持装置60とを示した正面図、図3は、図1に
示したショッピングカート10の側面図、また図4は、
図1に示したショッピングカート10を、物品収容バス
ケット50をカート本体11から取外した状態で示す平
面図である。本実施例のショッピングカート10は、上
方に前記物品収容バスケット50を着脱可能に備えるカ
ート本体11の側面に、車両における前記リヤドアRD
の車内壁面側に配設したカート支持装置60が係脱可能
に係合し得る支持受部43を有している。そして、前記
物品収容バスケット50をカート本体11の載貨部12
に載置した使用状態では、例えばショッピングセンター
等に備え付けの既存のショッピングカートと同様に、シ
ョッピングセンターの店内に持込んで使用可能とされる
一方、前記支持受部43を前記カート支持装置60に係
合させることで、前記カート本体11を前記リヤドアR
Dに着脱可能に固定させ得るようになっており、物品収
容バスケット50の物品収容部58に収容載貨した物品
の詰替え作業や積換え作業等を大幅に省略して労力軽減
を可能としたものである。なお、ショッピングカート1
0を固定するための前記リヤドアRDは、車体後方から
見て左端または右端が該車体に枢支された横開閉タイプ
のものが前提とされる。
【0009】前記ショッピングカート10におけるカー
ト本体11は、例えば複数のアルミパイプ材13を屈曲
成形すると共に枠組み連結して軽量化を図った略矩形状
のフレーム体であって、その上方を前記物品収容バスケ
ット50の載置を許容する載貨部12としている。そし
て、前記カート本体11の前側には、後述する第1脚部
21を枢設するための第1支持部14,14が設けられ
ると共に、該カート本体11の後側には、後述する第2
脚部25を枢設するための第2支持部16,16が設け
られている。なお、第1支持部14,14には第1支持
軸15が両端支持されて回転可能に架設され、第2支持
部16,16には第2支持軸17が両端支持されて回転
可能に架設されている。また前記カート本体11の上面
には、アルミパイプ材を略U字形に屈曲成形し、第1リ
ンク部材19,19および第2リンク部材20,20によ
り該カート本体11にリンク接合された手押部材18が
配設され、傾斜状態に支持した使用状態(図3)と略水平
状態に支持した非使用状態(図5)とに姿勢変位可能とな
っている。
【0010】前記第1脚部21は、例えば支持体として
の2本のアルミパイプ材22,22および連結体として
の2本のアルミパイプ材23,23を枠組み連結した梯
形体であって、前記第1支持部14,14に回転可能に
配設した前記第1支持軸15に両アルミパイプ材22,
22の上端が端部固定され、これらアルミパイプ材2
2,22の下端に車輪(キャスター)24,24が配設され
ている。これにより第1脚部21は、第1支持部14,
14に対して回転可能な第1支持軸15に固定されてい
るのでカート本体11に対して旋回可能となっており、
使用時には該カート本体11から下方へ略垂直に延出す
ると共に、非使用時には前記カート本体11の下側へ略
水平に折畳み可能となっている(図3〜図5)。
【0011】一方、前記第2脚部25も、前記第1脚部
21と同様に、例えば支持体としての2本のアルミパイ
プ材26,26よび連結体としての2本のアルミパイプ
材27,27を枠組み連結した梯形体であって、前記第
2支持部16,16に回転可能に配設した前記第2支持
軸17に両アルミパイプ材26,26の上端が端部固定
され、これらアルミパイプ材26,26の下端に車輪(キ
ャスター)28,28が配設されている。これにより第2
脚部25は、第2支持部16,16に対して回転可能な
第2支持軸17に固定されているのでカート本体11に
対して旋回可能となっており、使用時には該カート本体
11から下方へ略垂直に延出すると共に、非使用時には
前記カート本体11の下側へ略水平に折畳み可能となっ
ている(図3〜図5)。
【0012】そして実施例のショッピングカート10で
は、第2支持軸17の左端に配設した第1操作レバー2
9の揺動操作により、前記第1脚部21および第2脚部
25の同期的な姿勢変位が可能となっている。すなわ
ち、前記第1支持軸15の略中央に第1プーリ30が固
定されると共に前記第2支持軸17の略中央に第2プー
リ31が固定され、これら第1プーリ30と第2プーリ
31との間にタイミングベルト32が所謂「襷掛け状」
に巻掛けられている。従って、前記第1操作レバー29
を前後に揺動操作することにより、該第2支持軸17に
固定された第2脚部25が旋回するようになる一方、こ
の第2支持軸17に連動する第2プーリ31の回転変位
がタイミングベルト32、第1プーリ30を介して第1
支持軸15へ伝達され、前記第1脚部21も同様に旋回
するようになる。ここで、タイミングベルト32が襷掛
け状に巻掛けてあることにから、第2プーリ31に対し
て第1プーリ30が逆回転するようになり、前記第1操
作レバー29をカート本体11の前方へ傾倒変位させた
際には、両脚部21,25はカート本体11から垂直下
方に延出した状態(第1位置)に姿勢変位し(図3)、また
前記第1操作レバー29をカート本体11の後方へ傾倒
変位させた際には、両脚部21,25はカート本体11
の下側へ重なった状態(第2位置)に折畳まれるようにな
っている(図5)。
【0013】また実施例のショッピングカート10で
は、前記第1脚部21および第2脚部25を前述した第
1位置および第2位置の夫々の位置において、旋回不能
に姿勢保持するためのロック機構が配設されている。す
なわち、前記第1プーリ30および第2プーリ31の側
面には、図3および図6に示すように、第1係止孔35
および第2係止孔36を開設した扇子形状の第1係止板
33および第2係止板34が夫々固定される一方、これ
ら係止板33,34の側方には、支持片37,37に配設
されて前記第1および第2係止孔35,36に突入可能
なロックピン38,38がスライド移動可能に配設され
ている。これらロックピン38,38は、ロックワイヤ
40,41を介して前記手押部材18に配設した第2操
作レバー39と夫々連繋しており、該第2操作レバー3
9の非操作時には前記第1係止孔35または第2係止孔
36へ突入可能な突出状態とされ、該第2操作レバー3
9の操作時には前記第1および第2係止孔36から退避
した没入状態とされる。従って第1脚部21および第2
脚部25は、前記第2操作レバー39を操作することで
第1位置→第2位置および第2位置→第1位置への姿勢
変位が許容される一方、両脚部21,25を前記第1位
置に姿勢変位させて夫々の第1係止孔35,35に前記
ロックピン38,38が突入した際には、夫々の脚部2
1,25はこの第1位置に姿勢保持され、また前記両脚
部21,25を前記第2位置に姿勢変位させて夫々の第
2係止孔36,36に前記ロックピン38,38が突入し
た際には、夫々の脚部21,25はこの第2位置に姿勢
保持される。
【0014】前記支持受部43は、図1および図3等に
示すように、前記カート本体11の右側に溶接したアル
ミニウム製の支持板48であって、リヤドアRDの側に
設けた前記カート支持装置60におけるカート支持部6
4としての支持片78,78が挿通して係合可能な支持
孔44,44を、これら支持片78,78の間隔に合わせ
て開設して備えている。また支持板48の外側面は、前
記カート支持装置60における当受部材75に当接する
当接面45として供されるようになっている。そして、
前記カート本体11に対する支持受部43(支持板48)
の配設位置は、前記第1脚部21および第2脚部25を
垂直下方へ延出させた使用状態において、前記カート本
体11を前記リヤドアRDへ位置決めした際に、前記カ
ート支持装置60の各支持片78,78が対応の支持孔
44,44に整合し得る高さに設定されている。なお、
支持板48の内側面には補強リブ46が溶接されてい
る。
【0015】物品収容部としての前記物品収容バスケッ
ト50は、図1および図7に示すように、前記ショッピ
ングカート10におけるカート本体11の上方に着脱可
能に搭載して該カート10の物品収容部として使用する
と共に、該カート10から取外してこれ単独でも使用し
得るように設計されている。このような物品収容バスケ
ット50は、適宜の剛性を有する材料から形成されたフ
レーム体51と、適宜の柔軟性を有する材料から形成さ
れて、前記フレーム体51の内側に着脱可能に被着され
るカバー体52とから構成されている。
【0016】このうち前記フレーム体51は、前記カバ
ー体52における前記物品収容部58の底面を下方から
支持する矩形状の底部材53と、この底部材53の対向
した端縁部に配設されて起立・倒伏可能であって、起立
状態で前記物品収容部58の側面を側方から支持すると
共に該カバー体52の形状を保持する保型部材55,5
5とから構成されている。前記底部材53は、例えば複
数のアルミニウム棒材を格子状に接合して、前記カート
本体11の載貨部12に対応したサイズの矩形網状に形
成され、前記物品収容部58に収容された物品の重量を
支持するに充分な剛性を有している。また前記各保型部
材55,55は、例えばアルミニウム棒材をU字形に成
形したもので、両端部に設けた支持軸が前記底部材53
に固定した支持部材54,54に嵌挿され、前述したよ
うに、底部材53に対して回動可能に枢支されている。
すなわちフレーム体51は、使用時には前記各保型部材
55,55を起立状態に保持し、非使用時には前記各保
型部材55,55を倒伏状態に保持して略平坦状態に折
畳まれる。
【0017】また前記カバー体52は、例えば複数のビ
ニールシート材等を縫製したもので柔軟性を有し、前記
フレーム体51に上方から被着可能な形状およびサイズ
に設定され、上方に開口した前記物品収容部58を画成
するようになっている。そして、物品収容部58を挟ん
で相互対向した両側壁部に、前記保型部材55,55の
下方からの挿入を許容する収納空間56,56が形成さ
れる一方、長円状の開口部を開設することで取手部5
7,57が設けられている。これによりカバー体52
は、各保型部材55,55を起立状態に保持した前記フ
レーム体51に対して、両保型部材55,55を対応の
収納空間56,56に挿入させながら該フレーム体51
の内側に被着することで、それ自体が適度に展張した状
態で形状保持されると共に前記物品収容部58が画成さ
れる。このように、カバー体52をフレーム体51に被
着した状態の物品収容バスケット50は、前記各保型部
材55,55を起立状態とすることで前記カバー体52
を展開させて内部に前記物品収容部58の画成を許容
し、フレーム体51が具有する剛性が好適に活かされた
物品収容部材として、重量が嵩む物品等を好適に収容可
能とする所謂「収容ケース」や「収容ボックス」として
使用に供し得る。また、前記各保型部材55,55を倒
伏状態に変位させた際には、当該カバー体52も平坦状
態に折畳まれてコンパクト化が図られる。
【0018】一方、前記カバー体52は、該フレーム体
51から取外して、これ単体としても使用し得る。この
際には、前記フレーム体51の剛性は付与されないので
容易に変形するものの、軽量の物品や小型の物品の収容
には好適に対応されるので、所謂「収容バッグ」として
使用に供し得る。
【0019】なお、前記ショッピングカート10におけ
るカート本体11では、前述のように構成された物品収
容バスケット50を載貨部12に載置した際に、前記フ
レーム体51の適宜部位に係合する複数個の保持片47
が設けられている。従って実施例の物品収容バスケット
50は、カート本体11の載貨部12にセットした際
に、各保持片47がフレーム体51に係合するようにな
るから、カート本体11上での位置ずれや該カート本体
11からの脱落等が好適に防止される。
【0020】車両のリヤドアRDに配設された実施例の
カート支持装置60は、図2および図8に示すように、
該リヤドアRDの車内壁面側に固定されるベース体60
と、該ベース体60に対して左右方向へスライド移動す
る水平移動体62と、該水平移動体62に対して上下方
向へスライド移動する昇降移動体63とを有し、この昇
降移動体63にカート支持部64としての支持片78,
78が左右へ所要間隔で備えられている。前記水平移動
体62は、前記ベース体60に所要間隔で水平方向に敷
設した1対の第1ガイドレール65,65に摺動する第
1スライダ66と、該ベース体60に配設した水平駆動
手段としての第1制御モータ67に連結したボールネジ
68に螺合したボールナット69とを裏面に有し、リヤ
ドアRDに配設した第1スイッチ85によるスイッチ操
作に基いた該第1制御モータ67の正・逆回転によりベ
ース体60上を左右方向へスライド駆動する。
【0021】一方、前記昇降移動体63は、前記水平移
動体62に所要間隔で垂直に敷設した1対の第2ガイド
レール70,70に摺動する第2スライダ71と、前記
水平移動体62に配設した昇降駆動手段としての第2制
御モータ72に連結したボールネジ73に螺合したボー
ルナット74とを裏面に有し、リヤドアRDに配設した
第2スイッチ86によるスイッチ操作に基いた該第2制
御モータ72の正・逆回転により、水平移動体62上を
上下方向へ昇降駆動するようになっている。また水平移
動体62には、前記ショッピングカート10のカート本
体11に設けた前記支持受部43が当接する当受部材7
5が配設されており、前記各支持片78,78は、該当
受部材75のスリット76,76を介して外方へ突出し
ている。
【0022】ここで、実施例のカート支持装置60にお
いて水平移動体62が具備されているのは、ショッピン
グカート10をリヤドアRDにおける車内壁面の中央に
位置決めするに際し、該リヤドアRDの幅寸法が小さい
軽自動車や小型車において、該カート10の第1脚部2
1が車両のリヤバンパーRBに干渉してしまうからで、
前記水平移動体62により第1脚部21がリヤバンパー
RBに干渉しない位置で係合浮上させた後にリヤドアR
Dの中央に移動させ得る。具体的には、図11に示すよ
うに、先ず第1脚部21がリヤバンパーRBに干渉しな
い位置において昇降移動体63によりショッピングカー
ト10を浮上させ(図示)、次いで前記第1脚部21お
よび第2脚部25をカート本体11に折畳んで該第1脚
部21とリヤバンパーRBとの干渉を回避し(図示)、
前記水平移動体62の移動により当該カート10をリヤ
ドアRDの中央に移動させて固定保持させる(図示)。
なお、ショッピングカート10をリヤドアRDの車内壁
面中央に位置決めするに際し、第1脚部21とリヤバン
パーRBとの干渉が起こらない車種においては、前記水
平移動体62および該水平移動体62の移動機構(第1
ガイドレール65、第1スライダ66、第1制御モータ
67、ボールネジ68、ボールナット69)を一切省略
してもよい。すなわち、この場合のカート支持装置は、
車両のリヤドアRDの車内壁面に配設されて上下方向へ
自在に移動可能な昇降移動体63と、同じく前記リヤド
アRDに配設されて、前記昇降移動体63を上下方向へ
駆動する昇降駆動手段としての第2制御モータ72と、
前記昇降移動体63に固定されてドア壁面から外方へ延
出し、車輪付きの前記ショッピングカート10に設けた
支持受部43に係脱可能なカート支持部64とから構成
すればよい。
【0023】また前記水平移動体62は、図8(b)に示
すように、下側に対して上側がリヤドアRDの内部へオ
フセットしており、前記ベース体60に対して適宜角度
の後傾状態で配設されている。従って、前記昇降移動体
63およびこれに配設された前記支持片78,78は、
該昇降移動体63が水平移動体62に沿って上昇駆動さ
れるに従ってリヤドアRDの側へ後退変位するようにな
り、当受部材75からの突出量が徐々に減少するように
設定されている。これにより、ショッピングカート10
をリヤドアRDに位置決めし、前記支持片78,78を
支持板48の支持孔44,44に対応的に臨ませて挿通
させた後に(図9(a))、前記第2制御モータ72の回転
により昇降移動体63を上昇駆動すると、前記支持板4
8は上方へ引上げられると同時に当受部材75側へ引込
まれて該部材75へ密着するようになり(図9(b))、カ
ート本体11のリヤドアRDへの適切な固定保持が可能
となる。
【0024】このように実施例のカート支持装置60で
は、ショッピングカート10をリヤドアRDに位置決め
し、前記支持片78,78を支持板48の支持孔44,4
4に対応的に臨ませて挿通させたもとで、先ず前記第2
制御モータ72を駆動させることでショッピングカート
10を係合浮上させると共に引込みながら当受部材75
に密着させて保持し、次いで前記第1制御モータ67を
駆動させることで当該ショッピングカート10をリヤド
アRDの左右略中央へ水平に移動させ得るようになって
いる。なおカート支持装置60は、前記物品収容バスケ
ット50に物品を収容載貨したショッピングカート10
(例えば全重量が概ね100kg程度)を、浮上させ得る
と共に安定的に固定保持し得る性能および剛性を具有し
ている。
【0025】
【実施例の作用】実施例のショッピングカート10は、
前記第2操作レバー39を操作して各ロックピン38,
38を退避させたもとで、前記第1操作レバー29をカ
ート本体11の前側方向(図3の反時計方向)へ揺動操作
することにより、第1脚部21および第2脚部25を第
1位置への夫々姿勢変位させる。そして、第1脚部21
および第2脚部25が第1位置に到来した状態で前記第
2操作レバーの操作を解除して、前記各ロックピン3
8,38が対応の第1係止孔35,35へ突入させ、これ
ら第1脚部21および第2脚部25をカート本体11か
ら垂直下方へ延出した状態に固定保持させる。また、前
記手押部材18を傾斜状態に姿勢変位させると共に、カ
ート本体11の載貨部12に別体の前記物品収容バスケ
ット50を載置して位置決め装着することにより、使用
可能状態にセットアップされる。
【0026】このようにセットアップした実施例のショ
ッピングカート10は、ショッピングセンター等の店内
へ持込み、店内を移動しながら購入予定の物品(商品)を
前記物品収容バスケット50内へ順次積込み、商品レジ
において各物品の精算を行なう。この際に、計算が終わ
った物品を前記物品収容バスケット50内へ順次積込む
ようにレジ店員に依頼すれば、精算終了後に袋詰めカウ
ンタにおいて購入した物品のショッピング袋への詰込み
作業や、物品を詰込んだショッピング袋を物品収容バス
ケット50の物品収容部58へ積込む作業が一切省略さ
れる。すなわちレジでの精算後に、物品の袋詰め作業お
よび物品を詰込んだショッピング袋のカート積込み作業
が全くないから、レジから駐車場へそのまま直行できて
ショッピング時間の短縮が可能となる。
【0027】駐車場へ到着したら、図10に示すよう
に、車両のリヤドアRDを車体から開放した後、前記シ
ョッピングカート10を該リヤドアRDに位置決めし、
カート支持装置60における前記支持片78,78を支
持受部43における支持孔44,44に対応的に臨ませ
て挿通させる(図2および図9(a))。このもとで図9
(b)に示すように、先ず前記第2スイッチ86によるス
イッチ操作に基いて前記第2制御モータ72を駆動さ
せ、ショッピングカート10を係合浮上させると共に当
受部材75に密着させて固定支持させる。
【0028】これにより、前記第1脚部21および第2
脚部25の各車輪24,28が地面から浮上するように
なるので、前記第2操作レバー39を操作して各ロック
ピン38,38を退避させ、前記第1操作レバー29を
カート本体11の後側方向(図3の時計方向)へ揺動操作
することにより、第1脚部21および第2脚部25を第
2位置へ夫々姿勢変位させる。そして、第1脚部21お
よび第2脚部25を第2位置に到来させた状態で前記第
2操作レバー39の操作を解除し、前記各ロックピン3
8,38を対応の第2係止孔36,36へ夫々突入させる
ことで、第1脚部21および第2脚部25をカート本体
11の下面に折畳んだ状態に保持する。また前記手押部
材18を、略水平状態に姿勢変位させる。
【0029】第1脚部21および第2脚部25をカート
本体11の下面に折畳んだ後、前記第1スイッチ85に
よるスイッチ操作に基いて前記第1制御モータ67を駆
動させ、浮上した当該ショッピングカート10をリヤド
アRDの前面に沿って水平に移動させ、該リヤドアRD
の車内壁面の略中央に移動させる。これによりショッピ
ングカート10は、前記カート支持装置60の支持片7
8,78に係合して浮上すると共に当受部材75に当接
しているので、リヤドアRDの車内壁面における略中央
に完全に固定保持される。
【0030】リヤドアRDに対するショッピングカート
10の固定操作が完了したら、図12に示すように、リ
ヤドアRDを車体に閉成する。すなわち実施例のカート
支持装置60は、ショッピングカート10における前記
第1脚部21および第2脚部25をカート本体11に折
畳むと共に、前記手押部材18をカート本体11に折畳
むことで、該カート10を前記リヤドアRDに固定した
ままで該リヤドアRDを車体へ閉成することを許容す
る。従ってショッピングカート10は、前記リヤドアR
Dに固定された状態で車内へ収容させ得る。しかも前記
ショッピングカート10は、カート本体11の前記載貨
部12に搭載した物品収容バスケット50に物品を収容
載貨したままで前記リヤドアRDに固定され得るから、
該物品を物品収容バスケット50から車両のトランクへ
積換える作業も省略される。
【0031】なお実施例の物品収容バスケット50は、
前記フレーム体51がショッピングカート10のカート
本体11に適切に保持されていると共に、該フレーム体
51が高剛性に形成されているから、当該車両の走行振
動等が加わったとしても、物品収容部58に収容載貨し
た物品を好適に保持すると共に保護し得る。また実施例
のカート支持装置60は、支持片78,78が支持孔4
4,44に係合してショッピングカート10を確実に固
定しているので、当該車両の走行振動等が加わったとし
ても、該カート10がリヤドアRDから脱落することは
ない。
【0032】そして図示しないが、自宅へ到着したら、
前記リヤドアRDを開放した後、先ず第1スイッチ85
によるスイッチ操作によりカート支持装置60の水平移
動体62を前とは反対方向(図11において右方向)へ移
動させ、ショッピングカート10をリヤドアRDに沿っ
て水平に移動させる。そして、前記第2操作レバー39
を操作しながら前記第1操作レバー29を操作して、第
1脚部21および第2脚部25を夫々カート本体11か
ら垂直下方へ延出した状態とすると共に、前記手押部材
18を傾斜状態に姿勢変位させる。このもとで、前記第
2スイッチ86によるスイッチ操作により昇降移動体6
3を下降移動させて、ショッピングカート10の各車輪
24,28を地面に接地させたもとで、支持孔44,44
に対する支持片78,78の係合を解除する。これによ
り、リヤドアRDに対するショッピングカート10の固
定が解除されるから該カート10を自在に移動させるこ
とができ、物品を収容した前記物品収容バスケット50
を搭載したままで当該カート10を自宅内へ持込むこと
が可能となる。従って自宅へ到着した後も、物品収容バ
スケット50に収容載貨した物品を積降す作業や、手に
持って自宅内へ持運ぶ作業を一切省略し得る。
【0033】なお、前記カート本体11をリヤドアRD
に固定したままで、該物品収容バスケット50のみ(フ
レーム体51とカバー体52は一体のまま)を該カート
本体11から取外して自宅へ持込んでもよい。この際
に、物品収容部58に多くの物品が収容されて重量が嵩
んでいたとしても、実施例の物品収容バスケット50は
フレーム体51が高剛性に形成されているから、該バス
ケット50が変形して該物品が脱落してしまうような不
都合が好適に回避される。
【0034】更に、前記物品収容部58に収容載貨され
た物品が少量であったり軽量な場合のは、リヤドアRD
に固定保持されているショッピングカート10に保持さ
れた物品収容バスケット50において、前記カバー体5
2をフレーム体51から取外して、該カバー体52のみ
を自宅へ持込んでもよい。
【0035】このように実施例のカート支持装置60
は、ショッピングセンター等の店内へ持込んで使用可能
なショッピングカート10を、該カート10のカート本
体11に設けた前記支持受部43(支持板48)の支持孔
44,44に対して前記支持片78,78を係合させるこ
とで、前記カート本体11を車両のリヤドアRDに着脱
可能に固定させ得るようになっており、ショッピング時
における物品の袋詰め作業や積込み作業および積換え作
業を大幅に省略して労力軽減を可能とし得る。
【0036】また実施例のカート支持装置60では、前
記ショッピングカート10が、第1脚部21および第2
脚部25がカート本体11に対して折畳み可能な構造を
呈しているから、カート本体11をリヤドアRDに固定
した後に両脚部21,25をカート本体11へ折畳め
ば、該カート10をリヤドアRDへコンパクトに搭載可
能である。更に、ショッピングカート10をリヤドアR
Dに固定した状態で車内へ収容することや、物品収容バ
スケット50に物品を収容載貨した状態で該リヤドアR
Dに固定することも可能とされる。しかも前記カート支
持装置60の支持片78,78は、カート本体11をリ
ヤドアRDへ位置決めした際に、カート本体11に設け
た支持受部43の支持孔44,44に整合可能な高さに
設定されているから、リヤドアRDに対するカート本体
11の固定操作を極めて簡単かつ容易に行ない得る。更
に、カート支持装置60に備えた支持片78,78が支
持受部43に備えた支持孔44,44に係合するように
なっているから、カート本体21のリヤドアRDへの固
定が確実になされる。
【0037】また実施例のショッピングカート10は、
基本的には自己所有のものであるから、ショッピングセ
ンターの混雑時であっても、ショッピングカートを確保
できないという不都合が好適に回避される。
【0038】図13(a),(b)は、カート支持装置60
におけるカート支持部64の別形態例を示す説明図であ
って、この変更例に係るカート支持部64では、前記昇
降移動体63に固定した支持体80に垂直状態と水平状
態とに旋回可能に枢支された支持レバー79を備え、こ
れに対応して前記ショッピングカート10では、前記カ
ート本体11における載貨部12の下側が支持受部43
としてのレバー受部49を備えている。前記支持レバー
79は、非使用時には昇降移動体63に対して上方へ折
畳み可能となっており、使用時には水平に延出させるよ
うになっている。これにより、先ず前記支持レバー79
を水平状態に保持したもとで、前記カート10をリヤド
アRDに位置決めして該支持レバー79をレバー受部4
9へ整合させ(図13(a))、次いで前記昇降移動体63
を上昇移動させて該レバー受部49に前記支持レバー7
9を係合させることで、カート10のリヤドアRDへの
固定がなされる(図13(b))。
【0039】更に図14は、図13に示した折畳み可能
な支持レバーを基本としたもとで、前記支持体80の延
出長を大きく設定して、昇降移動体63に対する支持レ
バー79の枢支位置をリヤドアRDの前方側に位置させ
たものある。これにより、ショッピングカート10のレ
バー受部49に前記支持レバー79を係合させたもとで
該支持レバー79を上方へ折畳むことで、該カート10
を支持体80上でリヤドアRDに起立状態で固定可能と
したものである。なお、これが実施可能なのは、前記物
品収容バスケット50に物品を収容していない時でかつ
該物品収容バスケット50を折畳んだ場合や、該バスケ
ット50をカート本体11から取外してある場合であ
る。このように、ショッピングカート10をリヤドアR
Dに起立状態で固定保持させた際には、該カート10が
車両室内へ突出する量が減少するから、室内空間の有効
利用が可能となる有利な点がある。また、支持レバー7
9の折畳み操作は、手動形態、電動形態、ガス圧アシス
ト形態、スプリングアシスト形態等が実施可能である。
【0040】また、カート支持装置60におけるカート
用の昇降駆動手段は、前記実施例に示した第2制御モー
タ72を利用したモータ駆動形態以外に、例えば図15
に示したガス圧を利用したガス圧アシスト形態、また図
示しないがコイルスプリングの弾性力を利用したスプリ
ングアシスト形態、手動によるレバー操作形態等が実施
可能である。このうち図15に示したガス圧アシスト形
態では、前記水平移動体62に固定したシリンダ82に
おけるロッド83の先端に前記昇降移動体63を連結
し、該シリンダ82内へ適宜ガスを供給しかつロッド8
3の前進が許容された際にはガス圧により前記昇降移動
体63を上昇移動させ、該シリンダ82内のガスを排出
可能とした際にはロッド83の後退が許容されて該昇降
移動体63を下降移動させるものである。従って、例え
ば前記リヤドアRDを開放した際に前記シリンダ82内
にガスを充填するように設定しておき(但し、ロッド8
3の前進移動は規制した状態としておく)、ショッピン
グカート10をリヤドアRDに位置決めして前記支持片
78,78を支持受部73の支持孔44,44に係合させ
たもとで、適宜のスイッチ操作により前記ロッド83の
前進移動を可能にすれば、ガス圧により昇降移動体63
が上昇移動して該カート10が浮上するようになる。
【0041】またスプリングアシスト形態では、前記昇
降移動体63の下側に配設した圧縮スプリングまたは該
移動体63の上側に配設した引張スプリングの弾性力を
利用して、昇降移動体63を上昇移動させるものであ
る。更にレバー操作形態は、例えば「てこの原理」を利
用してレバーを操作することで、前記昇降移動体63を
昇降させるようにしたものである。
【0042】同様に、前記水平移動体62を駆動する水
平駆動手段も、前記第1駆動モータ67を利用したモー
タ駆動形態以外に、ガス圧を利用したガス圧アシスト形
態、コイルスプリングの弾性力を利用したスプリングア
シスト形態、手動によるレバー操作形態等が適宜実施可
能である。
【0043】なお本実施例では、新設計のショッピング
カート10を前提として、該カート10のカート本体1
1に支持受部43を設け、該カート10をカート支持装
置60でリヤドアRDに固定する場合を例示した。しか
し、既存のショッピングカートに前記支持受部43を設
ければ、実施例のカート支持装置60により既存のショ
ッピングカートを車両におけるリヤドアRDへ着脱可能
に固定することも可能となる。
【0044】また前記実施例では、ショッピングカート
10を構成するカート本体11、第1脚部21および第
2脚部25、手押部材18、支持受部43および物品収
容バスケット50のフレーム体51等は、基本的にアル
ミニウム材から成形した場合を例示したが、材質はこれ
に限定されるものではない。例えば、前記各部材を合成
樹脂製の一体成形品とすれば、更なる軽量化やコストダ
ウン等が期待できる。
【0045】また、第1脚部21および第2脚部25の
折畳み構造、手押部材18の連結構造、物品収容バスケ
ット50の構造等は、実施例のものに限定されるもので
はないことは勿論である。
【0046】なお、実施例に示したカート支持装置60
は、前記支持受部43を具備したものであれば、前記シ
ョッピングカート10の他の例えば車椅子やベビーカー
およびその他形態のカート等を、前記リヤドアRDへ着
脱可能に固定保持することも可能である。
【0047】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係る車両
ドアのカート支持装置によれば、カートに設けた支持受
部に対してカート支持部を臨ませた後に、昇降駆動手段
により昇降移動体を上昇駆動することで、該カートを車
両のドアに着脱可能に固定させることができ、ショッピ
ング時における物品の詰込み作業や積込み作業および積
換え作業等を大幅に省略して労力軽減を可能とし得る極
めて有益な効果を奏する。そして前記昇降移動体を、車
両ドアの車内壁面に対して水平移動可能な水平移動体に
配設すれば、該ドアにおける車内壁面の中央へカートを
移動させて固定保持することが可能である。しかも、カ
ートをドアに引込みながら固定するようになっているか
ら、該カートを確実に固定保持することが可能である。
そして、カートを昇降させるための昇降駆動手段として
は、モータや、ガス圧を利用したシリンダ等が好適に実
施され、物品を載貨して重量が嵩んだカートを好適に昇
降させ得る。なお、カート支持部およびカート受部の係
合形態としては、支持片と支持孔とによる係合形態や、
支持レバーとレバー受部とによる係合形態等が実施可能
であり、殊に支持レバーの場合は該レバーを折畳み得る
構造とすれば、ドアに対してカートを起立状態で固定保
持可能となる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るカート支持装置を
利用して車両ドアに着脱可能に固定保持されるショッピ
ングカートを、物品を収容するための物品収容バスケッ
トをカート本体から取外した状態で示す概略斜視図であ
る。
【図2】車両におけるリヤドアに設けた実施例のカート
支持装置と、図1に示したショッピングカートとを示し
た一部破断正面図である。
【図3】図1に示したショッピングカートの側面図であ
る。
【図4】図1に示したショッピングカートを、物品収容
バスケットをカート本体から取外した状態で示す平面図
である。
【図5】各脚部および手押部材を折畳むと共に物品収容
バスケットを取外した状態で示すカート本体の側面図で
ある。
【図6】(a)は、第2係止板に設けた第1係止孔にロッ
クピンが突入した状態を示す一部破断平面図、(b)は、
第2係止板に設けた第1係止孔にロックピンが突入した
状態を示す側面図である。
【図7】フレーム体およびカバー体からなる物品収容バ
スケットを、フレーム体からカバー体を取外した状態で
示す概略斜視図である。
【図8】(a)は、リヤドアに配設されるカート支持装置
を概略的に示す正面図、(b)は、(a)図のVIII−VIII線
断面図である。
【図9】(a)は、カート支持装置の支持片を支持受部の
支持孔に整合させた状態を示した説明断面図、(b)は、
カート支持装置を作動させて支持片を支持孔に係合させ
ることで、支持受部を当受部材に固定した状態を示した
説明断面図である。
【図10】開放したリヤドアにショッピングカートを位
置決めする状態を示す説明図である。
【図11】カート支持装置を利用してカートをリヤドア
に固定すると共に、各脚部および手押部材を該カート本
体に折畳んだ状態を示す説明図である。
【図12】ショッピングカートを固定したリヤドアを車
体へ閉成することで、該カートを車内へ収容した状態を
示す説明図である。
【図13】カート支持装置におけるカート支持部の別形
態例を示す説明図であって、(a)は、支持レバーにショ
ッピングカートを位置決めする状態を示し、(b)は、支
持レバーにショッピングカートを固定すると共に各脚部
および手押部材を折畳んだ状態を示している。
【図14】カート支持装置におけるカート支持部の更に
別形態例を示す説明図であって、ショッピングカートを
リヤドアに起立状態で固定可能としたものである。
【図15】カート支持装置における昇降駆動手段の別形
態例として、ガス圧を利用したガス圧アシスト形態を例
示している。
【符号の説明】
10 ショッピングカート(カート) 43 支持受部 44 支持孔 49 レバー受部 62 水平移動体 63 昇降移動体 64 カート支持部 67 第1制御モータ(水平駆動手段) 72 第2制御モータ(昇降駆動手段) 78 支持片 79 支持レバー 82 シリンダ(昇降駆動手段) RD リヤドア(車両ドア)
フロントページの続き (72)発明者 丹羽 昭仁 愛知県名古屋市中村区名駅南2丁目13番4 号 株式会社イノアックコーポレーション 内 (72)発明者 松岡 浩治 愛知県安城市藤井町東長先8番地1 株式 会社イノアックコーポレーション桜井事業 所内 (72)発明者 田口 博貴 愛知県安城市藤井町東長先8番地1 株式 会社イノアックコーポレーション桜井事業 所内 (72)発明者 本多 孝士 愛知県安城市藤井町東長先8番地1 株式 会社イノアックコーポレーション桜井事業 所内 (72)発明者 木谷 泰敏 愛知県安城市今池町3丁目1番36号 株式 会社イノアックコーポレーション安城事業 所内 (72)発明者 多田 広章 愛知県安城市今池町3丁目1番36号 株式 会社イノアックコーポレーション安城事業 所内 Fターム(参考) 3D022 BA20 BB04 BC12 CA11 3D050 AA02 CC05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両ドア(RD)の車内壁面に配設されて上
    下方向へ自在に移動可能な昇降移動体(63)と、 同じく前記車両ドア(RD)に配設されて、前記昇降移動体
    (63)を上下方向へ駆動する昇降駆動手段(72,82)と、 前記昇降移動体(63)に固定されてドア壁面から外方へ延
    出し、車輪付きのカート(10)に設けた支持受部(43)に係
    脱可能なカート支持部(64)とからなり、 前記支持受部(43)に前記カート支持部(64)を臨ませた後
    に、前記昇降駆動手段(72,82)により前記昇降移動体(6
    3)を上昇駆動することで、前記カート(10)を前記ドア(R
    D)に着脱可能に固定させ得るよう構成したことを特徴と
    する車両ドアのカート支持装置。
  2. 【請求項2】 前記昇降移動体(63)は、前記ドア(RD)の
    車内壁面に対して水平方向へ自在に移動可能な水平移動
    体(62)に配設され、この水平移動体(62)を水平移動させ
    ることで、前記昇降移動体(63)に保持させた前記カート
    (10)を前記ドア(RD)に対して水平移動可能となっている
    請求項1記載の車両ドアのカート支持装置。
  3. 【請求項3】 前記水平移動体(62)は、下側に対して上
    側がドア内部へオフセットした適宜後傾状態で前記ドア
    (RD)に配設され、前記昇降移動体(63)が上昇駆動される
    に従って前記カート支持部(64)を前記ドア(RD)の側へ変
    位し、これにより前記カート(10)を前記ドア(RD)へ引込
    みながら固定させ得る請求項2記載の車両ドアのカート
    支持装置。
  4. 【請求項4】 前記昇降駆動手段(72)はモータである請
    求項1〜3の何れかに記載の車両ドアのカート支持装
    置。
  5. 【請求項5】 前記昇降駆動手段(82)はガス圧により作
    動するシリンダである請求項1〜3の何れかに記載の車
    両ドアのカート支持装置。
  6. 【請求項6】 前記カート支持部(64)は支持片(78,78)
    を備えると共に、前記支持受部(43)は支持孔(44,44)を
    備え、この支持孔(44,44)に前記支持片(78,78)を係合さ
    せることで、前記カート(10)のドア(RD)への固定がなさ
    れる請求項1〜5の何れかに記載の車両ドアのカート支
    持装置。
  7. 【請求項7】 前記カート支持部(64)は支持レバー(79)
    を備えると共に、前記支持受部(43)はレバー受部(49)を
    備え、このレバー受部(49)に前記支持レバー(79)を係合
    させることで、前記カート(10)のドア(RD)への固定がな
    される請求項1〜5の何れかに記載の車両ドアのカート
    支持装置。
  8. 【請求項8】 前記支持レバー(79)は、昇降移動体(63)
    に対して上方へ折畳み可能となっており、この支持レバ
    ー(79)を前記レバー受部(49)に係合させたもとで折畳む
    ことで、前記カート(10)をリヤドア(RD)へ起立状態で固
    定可能となっている請求項7記載の車両ドアのカート支
    持装置。
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