JP2002316456A - プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】各種の機能設定に必要な操作を簡単化できるよ
うにして、操作性を向上できるプリンタを提供すること
にある。 【解決手段】バーコードリーダによりバーコードの読取
機能を有するプリンタにおいて、ＣＰＵ１１は、ＡＳＩ
Ｃ２３や印刷機構部１０を制御して、メモリカードに保
存されている各画像に対応するインデックス画像のプリ
ント時に、操作コード情報を示す命令バーコード又は画
像ＩＤを示すＩＤバーコードを付加してプリント出力す
る。また、ＣＰＵ１１は、バーコードリーダにより読取
られた命令バーコード又はＩＤバーコードに応じてプリ
ント操作を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子カメラ
により撮影された電子的画像を印刷するためのプリンタ
に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、被写体を電子的撮像機能により画
像データに変換して、当該画像データを記録媒体に記録
する電子カメラ（ディジタルカメラ）が普及している。
最近の電子カメラは画素数が数百万画素になるものがあ
り、プリントした場合でも銀塩カメラによる画質と遜色
のない画質を得ることができる。このため、電子カメラ
で撮影した画像をプリントするプリンタに対する需要も
増大している。

【０００３】ところで、最近のプリンタは、単に電子カ
メラにより撮影された画像をプリントする機能だけでな
く、各種の機能を発揮するように多機能化が進められて
いる。このため、各種の機能を設定するための操作が必
要となり、特に一般ユーザには操作が複雑かつ煩雑であ
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】多機能化されたプリン
タは、一般ユーザには操作が複雑かつ煩雑であるため、
操作性の向上が課題である。従来では、再プリントの指
定操作を簡単化できるプリンタが提案されている（例え
ば特開２０００−２１１１９７号公報を参照）。このプ
リンタは、画像データと、当該画像データの保管場所を
示すバーコードを記録紙上にプリントし、当該バーコー
ドを読取ることで再プリントを実行する機能を備えてい
る。この機能により再プリントの指定は容易となるが、
依然としてこれ以外の各種の機能設定を行なう場合に
は、プリンタの操作部での操作が必要となる。

【０００５】また、一般的に、プリンタにパーソナルコ
ンピュータ（ＰＣ）を接続して、ＰＣの操作によりプリ
ンタの操作が可能である。しかしながら、プリントを行
なう度に、プリンタにＰＣを接続するという煩わしい作
業が必要となる。

【０００６】そこで、本発明の目的は、各種の機能設定
に必要な操作を簡単化できるようにして、操作性を向上
できるプリンタを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、コード情報
（例えばバーコードやドットコード）の読取機能を有す
るプリンタを想定し、当該プリンタの操作内容を指示す
るための操作コード情報と、操作内容が視覚的に認識可
能な情報（画像や文字など）とを記録紙上にプリントす
る機能を備えたプリンタに関する。

【０００８】読取機能とは、具体的にはバーコードリー
ダなどで実現されて、記録紙上にプリントされた操作コ
ード情報を読取って、プリンタの制御手段に与える。当
該制御手段は、操作コード情報により指示された機能部
を制御する。

【０００９】即ち、本プリンタは、画像データに基づい
た画像を記録紙上にプリントするプリント手段と、プリ
ンタに対して所定の操作を指示するための操作コード情
報と、当該操作コード情報により指示される操作内容を
視覚的に認識可能な情報とを記録紙上にプリントするよ
うにプリント手段を制御する制御手段とを備えたもので
ある。

【００１０】また、本プリンタは、画像データに基づい
た画像を記録紙上にプリントするプリント手段と、所定
の操作を指示するための操作コード情報を読取るための
読取手段と、読取手段により読み取られた操作コード情
報に基づいて、所定の動作を実行するための機能部を制
御する制御手段とを備えたものである。

【００１１】このような構成であれば、プリンタの操作
部を直接操作することなく、操作コード情報と操作内容
とがプリントされた記録紙をプリンタに読み取らせるだ
けで、多機能の設定指示の操作を行なうことができる。
従って、プリンタの操作に慣れていない一般ユーザの場
合でも、各種機能に対応する操作を簡単に行なうことが
可能となる。

【００１２】本発明の他の観点は、例えばインデックス
画像のプリント時に、各画像のアドレスを示すアドレス
コード情報を記録紙上にプリントする機能を備えたプリ
ンタに関する。

【００１３】このような構成であれば、プリンタの読取
機能により各画像に対応するアドレスコード情報が読み
取られることにより、プリンタではメモリカードなどの
記憶部の指定アドレスからプリント対象の画像が読出さ
れて、プリントされる動作の自動化が可能となる。即
ち、プリンタの操作部で、プリント対象の画像をインデ
ックス画像から選択指定するような操作は不要となる。

【００１４】なお、読取機能を有するプリンタは、記録
紙だけでなく、操作コード情報が印刷された印刷媒体で
あれば、プラスチックカードなどから当該操作コード情
報を読み取り、操作機能部を制御することが可能であ
る。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施の形態を説明する。

【００１６】（プリンタの構成）図１は、同実施形態に
関係するプリンタの要部を示すブロック図である。図１
では、原則的に点線は制御線を意味し、実線はデータ線
を意味する。

【００１７】プリンタ本体１は、図１に示すように、メ
イン要素である印刷機構部１０と、システムコントロー
ラ（ＣＰＵ）１１と、操作部１２と、表示部１３と、カ
ード接続部１４と、バーコード・リーダ接続部１５とを
有する。ＣＰＵ１１は、内部メモリに格納されているソ
フトウェアを実行することにより、プリンタの各種制御
と共に、同実施形態に関係する操作コード情報のプリン
ト動作及び操作コード情報の読取動作を実行する。各種
制御には、カード接続部１４に対するメモリカードの装
着状態の検出、印刷機構部１０での給紙制御、印刷用イ
ンク残量の検出、及びプリントヘッドの駆動制御などが
含まれる。

【００１８】操作部１２及び表示部１３は、操作パネル
上に配置されている。操作部１２は、ユーザからの指示
を入力するためのメニュボタン、方向ボタン（十字キ
ー）、モード切換ダイヤルなどを有する。また、表示部
１３は、印刷対象の画像、及び各種のメニュ画面などを
表示する。

【００１９】カード接続部１４は、メモリカードを装着
するためのカードスロットからなり、カードインターフ
ェース１６に接続されている。カードインターフェース
１６は、ＣＰＵ１１の制御により、カード接続部１４に
装着されたメモリカードから読出された画像データを入
力し、カードデータ保存用ＤＲＡＭ１７に転送する。

【００２０】バーコード・リーダ接続部１５は、同実施
形態に関係する操作コード情報を読み取るためのバーコ
ード・リーダの接続部（コネクタ）である。バーコード
・リーダ接続部１５は、インターフェース１８を介し
て、バーコード・リーダにより読み取られたコード情報
をメモリ１９に転送する。ＣＰＵ１１は、メモリ１９か
らバーコード・リーダにより読み取られたコード情報を
取得する。インターフェース１８は、外部装置（例えば
パーソナルコンピュータ）との外部インターフェースと
してパラレルポート２０及びＵＳＢポート２１に接続さ
れている。

【００２１】更に、プリンタ本体１は、ＲＯＭ２２と、
ＡＳＩＣ２３と、印刷データ保存用ＤＲＡＭ２４と、印
刷用バッファ２５と、ＲＡＭ２６と、Ｄ／Ａコンバータ
２７と、ビデオ出力端子３０と、スピーカ用出力端子３
１とを有する。

【００２２】ＲＯＭ２２は、ＣＰＵ１１のプログラム以
外に、図７に示すように、同実施形態に関係するバーコ
ードテーブル７０、命令バーコード画像ファイル７１、
及びテンプレート画像ファイル７２を格納している。バ
ーコードテーブル７０は、命令バーコード（操作コード
情報）に対応する操作内容（例えばプリント）を示すテ
ーブル情報である。命令バーコード画像ファイル７１
は、操作内容に対応する命令バーコードの画像データ
（コードパターンと操作内容を示す文字パターンなど）
のファイルである。テンプレート画像ファイル７２は、
アドレスコード（ＲＯＭ２２のアドレスデータ）に対応
するテンプレート画像データのファイルである。ここ
で、ＣＰＵ１１は、ＲＯＭ２２から読出した命令バーコ
ード画像ファイル７１の画像データ（操作内容とバーコ
ード）から印刷用データを生成する。

【００２３】ＡＳＩＣ２３は、画像ＩＤ（メモリカード
のアドレスとファイル名）に対応するバーコードを作成
し、かつ当該コードの印刷用データ（パターンデータ）
を生成する機能を有する。また、ＡＳＩＣ２３は、カー
ドデータ保存用ＤＲＡＭ１７に保存されている画像デー
タに対して圧縮又は伸張する圧縮・伸張処理を実行する
機能を有する。なお、ＡＳＩＣ２３は、ＲＯＭ２２から
出力された画像データ（操作内容とバーコード）から印
刷用データ（パターンデータ）を生成する機能を備えて
いるものでもよい。

【００２４】印刷データ保存用ＤＲＡＭ２４は、ＡＳＩ
Ｃ２３またはＣＰＵ１１により作成された印刷用データ
を格納する。印刷用バッファ２５は、印刷対象の印刷用
データを一時的に格納する。ＲＡＭ２６は、外部出力用
の画像データ又は音声データを一時的に格納するための
バッファメモリである。Ｄ／Ａコンバータ２７は、ＲＡ
Ｍ２６からのデータをアナログ信号に変換し、画像信号
をビデオ出力端子３０に出力し、また音声信号をスピー
カ用出力端子３１に出力する。

【００２５】（バーコードのプリント動作）以下、図１
と共に、主として図６のフローチャートを参照して同実
施形態の動作を説明する。

【００２６】同実施形態では、インデックスプリントモ
ードを想定する。インデックスプリントモードは、カー
ド接続部１４（カードスロット）に装着されたメモリカ
ードに保存された画像のインデックス画像をプリントす
るモードである。

【００２７】ＣＰＵ１１は、操作部１２によりインデッ
クスプリントモードを指定されて、かつバーコードを付
加する指示がなされると、例えば図２に示すように、バ
ーコードを付加したインデックス画像をプリントする処
理を実行する（ステップＳ１のＹＥＳ）。

【００２８】ここで、インデックス画像のみのプリント
の場合には、ＣＰＵ１１は、印刷機構部１０を制御し
て、通常のインデックスプリント処理を実行する（ステ
ップＳ８のＹＥＳ，Ｓ６，Ｓ７）。即ち、図４（Ａ）に
示すように、メモリカードに保存された画像（電子カメ
ラによる撮影画像）から作成されたインデックス画像４
０のみが用紙上にプリントされる。

【００２９】次に、ＣＰＵ１１は、バーコードを付加す
る場合に、当該バーコードとして命令バーコード（操作
コード情報）が含まれる指示がなされると、命令バーコ
ードを付加したインデックス画像をプリントする処理を
実行する（ステップＳ２のＹＥＳ）。ここで、当該バー
コードとして命令バーコードが含まれない場合には、Ｃ
ＰＵ１１は、操作部１２からの選択指示に応じて、ＩＤ
バーコードを付加したインデックスプリント処理を実行
する（ステップＳ２のＮＯ，Ｓ９のＹＥＳ）。ここで、
ＩＤバーコードとは、前述したように、画像ＩＤ（メモ
リカードのアドレスとファイル名）に対応するバーコー
ドである。

【００３０】この処理では、ＣＰＵ１１は、ＡＳＩＣ２
３を制御し、画像ＩＤをバーコード（印刷用パターンデ
ータ）に変換する処理を実行する（ステップＳ１０）。
ＡＳＩＣ２３は、カードデータ保存用ＤＲＡＭ１７に保
存されている各画像データに対応する画像ＩＤデータ
（アドレスとファイル名）を読出し、当該画像ＩＤに対
応するバーコード（印刷用パターンデータ）を作成し、
印刷データ保存用ＤＲＡＭ２４に格納する。ＣＰＵ１１
は、図５（Ａ）に示すように、ＡＳＩＣ２３により作成
されたＩＤバーコード５０とインデックス画像４０との
レイアウト処理を実行し、印刷機構部１０を制御して用
紙上にプリントする（ステップＳ６，Ｓ７）。

【００３１】一方、ＣＰＵ１１は、命令バーコードを付
加したインデックスプリント処理を実行する場合に、操
作部１２からの選択指示に応じて、命令バーコードのみ
のプリント処理を実行する（ステップＳ３のＮＯ，Ｓ１
１のＹＥＳ）。この処理では、ＣＰＵ１１は、ＲＯＭ２
２から命令バーコード画像ファイル７１の画像データ
（操作内容とバーコード）を読出し、当該画像データか
ら印刷用データを生成する（ステップＳ５）。ここで、
操作部１２により、ＲＯＭ２２に格納されている種々の
命令バーコードから所望の命令バーコードを選択して、
任意の命令バーコードをプリントすることができる。

【００３２】そして、ＣＰＵ１１は、図５（Ｂ）に示す
ように、命令バーコード画像ファイル７１に含まれる命
令バーコード６０と所定の画像（操作内容を示す画像）
とのレイアウト処理を実行し、印刷機構部１０を制御し
て用紙上にプリントする（ステップＳ６，Ｓ７）。図５
（Ｂ）に示すプリント出力としては、例えばプリント実
行の操作を意味する「プリント」の文字画像と、当該命
令バーコード（操作コード情報）６０とがレイアウトさ
れて、用紙上に印刷される。同様に、例えば印刷用紙の
サイズを意味する「用紙及びＡ４」の文字画像と、当該
命令バーコード（操作コード情報）６０とがレイアウト
されて、用紙上に印刷される。

【００３３】また、ＣＰＵ１１は、操作部１２からの選
択指示に応じて、命令バーコードを付加したインデック
ス画像をプリントする処理を実行する（ステップＳ３の
ＹＥＳ）。この処理では、ＣＰＵ１１は、ＡＳＩＣ２３
を制御し、画像ＩＤをバーコード（印刷用パターンデー
タ）に変換する処理を実行する（ステップＳ４）。ＡＳ
ＩＣ２３は、カードデータ保存用ＤＲＡＭ１７に保存さ
れている各画像データに対応する画像ＩＤデータ（アド
レスとファイル名）を読出し、当該画像ＩＤに対応する
バーコード（印刷用パターンデータ）を作成し、印刷デ
ータ保存用ＤＲＡＭ２４に格納する。

【００３４】さらに、ＣＰＵ１１は、ＲＯＭ２２から命
令バーコード画像ファイル７１の画像データ（操作内容
とバーコード）を読出し、当該画像データから印刷用デ
ータを生成する（ステップＳ５）。そして、ＣＰＵ１１
は、図４（Ｂ）に示すように、命令バーコード画像ファ
イル７１に含まれる命令バーコード６０、所定の画像
（操作内容を示す画像）、ＩＤバーコード５０、及びイ
ンデックス画像４０のレイアウト処理を実行し、印刷と
のレイアウト処理を実行し、印刷機構部１０を制御して
用紙上にプリントする（ステップＳ６，Ｓ７）。

【００３５】以上のように、同実施形態のインデックス
プリントモードにより、図２に示すように、プリンタ本
体１に装着されたメモリカードに保存されている全画像
に対応するインデックス画像４０と共に、各画像毎の画
像ＩＤを示すＩＤバーコード５０、及び命令バーコード
６０とその操作内容を示す画像をプリント出力すること
ができる。

【００３６】（変形例）なお、変形例として、図３
（Ａ）に示すように、メモリカードに保存されている画
像をプリントする場合に、当該画像に対応する日付情報
を印字するという操作を指示するための命令バーコード
６０とその操作内容を示す画像（日付という文字画像）
をプリントしてもよい。この場合、日付情報とは、通常
ではメモリカードに保存されている画像ファイルに含ま
れる撮影日付情報に対応している。

【００３７】また、別の変形例として、図３（Ｂ）に示
すように、テンプレート使用を指示するための命令バー
コード６０とその操作内容を示す画像（テンプレートと
いう文字画像）、及びテンプレート画像ＩＤバーコード
７０とそのテンプレート画像７１をプリントしてもよ
い。テンプレート画像ＩＤバーコード７０とそのテンプ
レート画像７１は、前述したように、ＲＯＭ２２に格納
されているテンプレート画像ファイル７２に含まれてい
る。テンプレート画像ＩＤバーコード７０は、ＲＯＭ２
２のアドレスデータに対応する。

【００３８】（バーコードの読取動作）次に、主として
図９のフローチャートを参照して、同実施形態のプリン
ト動作で作成されたバーコードを使用したプリンタ本体
１の操作を説明する。

【００３９】まず、図８に示すように、プリンタ本体１
において、撮影画像を保存しているメモリカード８０を
カード接続部１４に装着し、かつバーコード・リーダ８
１をバーコード・リーダ接続部１５に装着する。ユーザ
は、バーコード・リーダ８１を操作して、前述のプリン
ト動作により印刷された図２に示すようなプリント８２
から、バーコード（５０，６０，７０）の読取処理を実
行する。

【００４０】ＣＰＵ１１は、バーコード・リーダ接続部
１５からインターフェース１８及びメモリ１９を介して
バーコード読取結果を入力し、当該バーコードに応じて
プリンタ操作を制御する。ここで、ＣＰＵ１１は、表示
部１３への表示出力により、ユーザに対してプリンタ対
象となる画像の選択を促す（ステップＳ２０のＮＯ，Ｓ
２９）。即ち、ＣＰＵ１１は、図２に示すように、イン
デックス画像４０からプリンタ対象となる画像を選択
し、当該画像に付加されたＩＤバーコード５０の読取操
作を要求する。

【００４１】ＣＰＵ１１は、選択された画像に対応する
ＩＤバーコード５０を読み取り、このＩＤバーコード５
０を画像ＩＤデータ（アドレスとファイル名）に変換す
る処理を実行する。これにより、ＣＰＵ１１は、メモリ
カード８０から選択された画像データを読出して、カー
ドデータ保存用ＤＲＡＭ１７に格納するように制御する
（ステップＳ２０のＹＥＳ，Ｓ２１，Ｓ２２，Ｓ２３の
ＹＥＳ）。

【００４２】次に、バーコード読取操作により命令バー
コードが入力されると、ＣＰＵ１１は、ＲＯＭ２２に格
納されているバーコードテーブルを参照して、操作コー
ドを特定してバッファする（ステップＳ２３のＮＯ，Ｓ
２４，Ｓ２５）。ここで、ＣＰＵ１１は、図２に示すよ
うに、ユーザが指定したプリント仕様に応じた複数の命
令バーコードに対応する複数の操作コードをバッファし
てもよい。

【００４３】ＣＰＵ１１は、操作コードが「プリント」
の場合には、通常のリサイズ・レイアウト処理を実行
し、印刷機構部１０を制御してプリント処理を実行する
（ステップＳ２７，Ｓ２８）。即ち、インデックス画像
４０から選択された画像データがメモリカード８０から
読出されて、ＡＳＩＣ２３により印刷データに変換され
て、印刷データ保存用ＤＲＡＭ２４に格納される。ＣＰ
Ｕ１１は、印刷データ保存用ＤＲＡＭ２４に格納された
印刷データに基づいて印刷機構部１０を制御し、ユーザ
が選択した画像を用紙上にプリントする。

【００４４】ここで、ＣＰＵ１１は、前述したように、
複数の操作コードをバッファしている場合には、各操作
コードに応じて制御を実行する。具体的には、図２に示
すように、用紙のサイズ（Ａ４）や、複数の画像が選択
された場合に指定の画面数（例えば４画面）に応じたレ
イアウト処理などを実行する。

【００４５】以上のように、プリント８２上からのバー
コード読取操作により、プリンタ本体１では操作部１２
からの操作入力がなくても、プリント動作の操作を実行
することができる。従って、ユーザは、プリンタの操作
部１２を直接操作することなく、バーコードリーダ８１
を操作するだけで、プリント対象の画像の選択を含むプ
リンタの操作を簡単に行なうことが可能となる。

【００４６】要するに、同実施形態のプリンタでは、イ
ンデックス画像のプリント時に、操作を指示するための
命令バーコード（操作コード情報）６０と、その操作内
容を視覚的に認識できる画像（文字画像など）とを用紙
上にプリントする機能が設けられている。また、各画像
をメモリカードからアクセスするためのＩＤバーコード
５０や、テンプレート使用の命令バーコード６０及びテ
ンプレート画像ＩＤバーコード７０を、用紙上にプリン
トする機能が設けられている。

【００４７】一方、同実施形態のプリンタでは、当該バ
ーコード５０，６０，７０が印刷されたプリント８２か
ら、バーコードリーダ８１により当該バーコード５０，
６０，７０を読み取らせることにより、操作部１２に代
わって、プリンタの操作を支持することができる。従っ
て、特に多機能の設定指示の操作を必要とするプリンタ
に適用すれば、プリンタの操作に慣れていない一般ユー
ザの場合でも、各種機能に対応する操作を簡単に行なう
ことが可能となる。

【００４８】なお、同実施形態では、プリントされた用
紙８２からバーコードを読取ることにより、プリンタに
対して操作を指示する場合を想定したが、これに限るこ
となく、バーコードが印刷されている印刷媒体であれ
ば、プラスチックカードなどのようなものでもよい。ま
た、操作コード情報または画像ＩＤとして、バーコード
を想定したが、これに限ることなく、ドットコードのよ
うなパターンコードでもよい。

【００４９】（応用例）図１０（Ａ），（Ｂ）は、同実
施形態の応用例に関する図である。本応用例は、メモリ
カードに記録された音楽データを入力して、スピーカ用
出力端子３１に接続されたスピーカから音楽を再生出力
できる機能を備えたプリンタ本体１を想定する。

【００５０】具体的には、例えばＭＰ３方式により圧縮
されたディジタルの音楽データ及びタイトルテキストデ
ータ（曲名などを示すテキストデータ）が記録されてい
るメモリカードが、カード接続部１４に装着されると、
ＣＰＵ１１は、当該音楽データ及びタイトルテキストデ
ータを読み込む。そして、ＣＰＵ１１は、前述のバーコ
ードのプリント機能を利用して、図１０（Ａ）に示すよ
うに、命令バーコード６０が付加された操作コード情報
１００及びＩＤバーコード１０１が付加されたタイトル
を用紙上にプリントする。

【００５１】操作コード情報１００としては、例えば
「再生」を指示する操作情報１００Ａ、「選択」を指示
する操作情報１００Ｂ、及び「ラベル作成」を指示する
操作情報１００Ｃが想定される。また、ＩＤバーコード
１０１は、音楽データのタイトルに対応するアドレス及
びファイル名を示すコード情報である。

【００５２】ユーザは、図１０（Ａ）に示すようなプリ
ントに対して、バーコードリーダによりバーコード６
０，１０１の読取操作を行なうことにより、選択した音
楽を再生できる。即ち、ＣＰＵ１１は、ＩＤバーコード
１０１の読取結果により指定されたタイトルの音楽デー
タを特定し、かつ「再生」を指示する操作情報１００Ａ
の命令バーコード６０の読取結果に応じて当該音楽デー
タの再生処理を実行する。これにより、メモリカードに
保存された音楽タイトルから選択した音楽を、スピーカ
用出力端子３１に接続されたスピーカから再生出力する
ことができる。

【００５３】また、ユーザは、バーコードリーダによ
り、「選択」を指示する操作情報１００Ｂ及び「ラベル
作成」を指示する操作情報１００Ｃの各バーコード６０
の読取操作を行なうことにより、図１０（Ｂ）に示すよ
うに、ＣＤ（コンパクトディスク）などのラベルをプリ
ントすることができる。即ち、ＣＰＵ１１は、「選択」
の命令バーコードの読取結果に応じて、タイトルのテキ
ストデータを選択し、更にサイズ情報（ＣＤサイズ又は
ＭＤサイズ）１００Ｄを入力するための命令バーコード
１１０の読取結果によりラベルのサイズを設定する。そ
して、ＣＰＵ１１は、図１０（Ｂ）に示すように、選択
されたタイトル（１〜１２）を含むラベルや、ＣＤサイ
ズのラベルを用紙上にプリントする。

【００５４】以上のように本応用例によれば、操作部１
２からの操作を必要とすることなく、メモリカードに保
存された音楽データから選択した音楽を再生出力するこ
とができる。また、音楽データが保存されるＣＤ等に使
用できるラベルを容易にプリント出力することができ
る。

【００５５】換言すれば、本応用例によれば、プリンタ
本体１の操作部１２には、プリンタ機能とは無関係な音
楽再生機能に必要な操作ボタンなどを設ける必要が無
い。ユーザは、本プリンタを使用して、メモリカードに
保存された音楽データを再生する場合には、図１０
（Ａ）に示すように、操作コード情報等をプリント出力
すればよい。

【００５６】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、プ
リンタに設けられた操作部を使用することなく、操作コ
ード情報のプリント出力と、当該操作コード情報の読取
操作により、プリンタの操作を容易に実行することがで
きる。従って、特に各種の機能設定に必要な操作を、プ
リンタに設けられた操作部やパーソナルコンピュータ等
を使用することなく、簡単に行なうことができる。これ
により、一般ユーザなどが簡単に操作できるなど、操作
性を向上できるプリンタを提供できる。また、プリンタ
の本来のプリント機能以外に、音楽再生機能などの特別
機能を実現する場合に、当該特別機能に必要な操作部を
設けることなく、当該特別機能に必要な操作を実行でき
る。従って、結果的にプリンタの本来のプリント機能以
外の特別機能を設けることが容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態に関するプリンタの要部を示
すブロック図。

【図２】同実施形態に関するプリント出力の一例を示す
図。

【図３】同実施形態の変形例に関するプリント出力の一
例を示す図。

【図４】同実施形態に関するインデックスプリント処理
のプリント出力の一例を示す図。

【図５】同実施形態に関するバーコードのプリント出力
の一例を示す図。

【図６】同実施形態に関するバーコードのプリント動作
を説明するためのフローチャート。

【図７】同実施形態に関するＲＯＭの格納内容を説明す
るための図。

【図８】同実施形態に関するバーコードの読取動作を説
明するための図。

【図９】同バーコードの読取動作によるプリンタの操作
手順を説明するためのフローチャート。

【図１０】同実施形態の応用例に関するプリント出力の
一例を示す図。

【符号の説明】

１…プリンタ本体 １０…印刷機構部 １１…システムコントローラ（ＣＰＵ） １２…操作部 １３…表示部 １４…カード接続部 １５…バーコード・リーダ接続部 １６…インターフェース １７…カードデータ保存用ＤＲＡＭ １８…インターフェース １９…メモリ ２０…パラレルポート ２１…ＵＳＢポート ２２…ＲＯＭ ２３…ＡＳＩＣ ２４…印刷データ保存用ＤＲＡＭ ２５…印刷用バッファ ２６…ＲＡＭ ２７…Ｄ／Ａコンバータ ３０…ビデオ出力端子 ３１…スピーカ用出力端子

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｎ 5/76 Ｈ０４Ｎ 5/76 Ｅ Ｆターム(参考） 2C061 AP01 AQ05 HJ06 HN09 2C087 AB05 BB11 BB16 BC12 BD07 BD52 CA02 CB13 DA02 5B072 BB00 CC24 DD23 5C052 AA12 AB03 AB04 DD02 EE08 FA02 FA04 FA06 FB01 FB06 FB07 FB08 FC08 FD06 FE01 FE08 5C076 AA14 BA06

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像データに基づいた画像を記録紙上に
   プリントするプリント手段と、 プリントされたコード情報を読取り、当該コード情報に
   より指示される所定の動作を実行する機能を有するプリ
   ンタを想定し、 当該プリンタに対して所定の操作を指示するための操作
   コード情報と、当該操作コード情報により指示される操
   作内容を視覚的に認識可能な情報とを、記録紙上にプリ
   ントするように前記プリント手段を制御する制御手段と
   を具備したことを特徴とするプリンタ。
2. 【請求項２】 前記制御手段は、前記画像データに基づ
   いた画像と、当該画像データが格納されている記憶部の
   アドレスを示すアドレス情報とを、記録紙上にプリント
   するように前記プリント手段を制御することを特徴とす
   る請求項１に記載のプリンタ。
3. 【請求項３】 前記制御手段は、前記画像データに基づ
   いた画像と合成するためのテンプレート画像と、当該テ
   ンプレート画像が格納されている記憶部のアドレスを示
   すアドレス情報とを、記録紙上にプリントするように前
   記プリント手段を制御することを特徴とする請求項１ま
   たは請求項２に記載のプリンタ。
4. 【請求項４】 複数の前記操作コード情報を記憶してい
   る記憶手段と、前記記憶手段から記録紙上にプリントす
   るための操作コード情報を選択する選択手段とを更に備
   えていることを特徴とする請求項１から請求項３のいず
   れか１項に記載のプリンタ。
5. 【請求項５】 画像データに基づいた画像を記録紙上に
   プリントするプリント手段と、 所定の操作を指示するための操作コード情報を読取るた
   めの読取手段と、 前記読取手段により読み取られた操作コード情報に基づ
   いて、所定の動作を実行するための機能部を制御する制
   御手段とを具備したことを特徴とするプリンタ。
6. 【請求項６】 前記読取手段は、前記操作コード情報及
   び当該操作コード情報により指示される操作内容を示す
   情報が印刷された媒体から、前記操作コード情報の読取
   可能なコード読取手段であることを特徴とする請求項５
   記載のプリンタ。
7. 【請求項７】 前記操作コード情報は、プリント動作を
   指示するための情報であることを特徴とする請求項５又
   は請求項６に記載のプリンタ。
8. 【請求項８】 前記操作コード情報は、記録紙上に複数
   の画像を配列してプリントするときの画像数を設定指示
   するための情報であることを特徴とする請求項５から請
   求項７のいずれか１項に記載のプリンタ。
9. 【請求項９】 前記操作コード情報は、プリントする記
   録紙のサイズを設定指示するための情報であることを特
   徴とする請求項５から請求項８のいずれか１項に記載の
   プリンタ。
10. 【請求項１０】 前記操作コード情報は、画像データに
    付随する日付情報を当該画像データに基づいた画像に付
    加してプリントすることを設定指示するための情報であ
    ることを特徴とする請求項５から請求項９のいずれか１
    項に記載のプリンタ。
11. 【請求項１１】 前記読取手段は、前記画像データが格
    納されている記憶部のアドレスを示すアドレスコード情
    報を読取可能に構成されており、 前記制御手段は、前記読取手段により読み取られたアド
    レスコード情報に基づいて、当該アドレスから前記画像
    データを読出すための機能部を制御することを特徴とす
    る請求項５から請求項１０のいずれか１項に記載のプリ
    ンタ。
12. 【請求項１２】 前記アドレスコード情報には、前記画
    像データに基づいた画像と合成するためのテンプレート
    画像を格納している記憶部のアドレスを示す情報が含ま
    れることを特徴とする請求項１１に記載のプリンタ。
13. 【請求項１３】 プリンタの操作を指示するための情報
    を示し、コード読取手段により読取可能な操作コード情
    報が印刷された構成であることを特徴とする印刷媒体。