JP2002316047A - アクリル酸製造用触媒の製造方法 - Google Patents

アクリル酸製造用触媒の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【目的】プロパンを原料としてアクリル酸を製造する方
法に使用し得る触媒の製造方法において、アクリル酸収
率がさらに向上する触媒を製造する方法の提供である。 【構成】Mo、V、Sb、A(但しAはNbまたはTa
である。)を必須構成成分とする化合物を、酸化剤の存
在の下に、湿式混合して、水性混合物またはその濃縮物
を得て、この水性混合物またはその濃縮物にマイクロ波
を照射して、前記の必須構成成分を含む化合物の混合物
を得て、さらに、この混合物を焼成する工程を有する、
アクリル酸製造用触媒の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、プロパンを気相接
触酸化させてアクリル酸を製造する方法に用いられる金
属酸化物触媒の製造方法の改良に関する。特に、この触
媒の製造方法によって得られる触媒のアクリル酸収率を
向上することを目的としてなす改良に関する。
【0002】
【従来技術】アクリル酸は、従来、触媒の存在の下に、
プロピレンと酸素とを接触反応させてアクロレインを製
造し、さらに、これを酸素と接触反応させる二段酸化法
を使用して製造されていた。しかし、近年、二段酸化法
という不経済性を解消したいという理由と工程を簡素化
したいという理由とにより、プロパンを出発原料とし、
しかも、1段階でアクリル酸を製造する方法が検討され
ており、その製造方法に有効な触媒に関する提案が多数
なされている。その代表例としては、〔V、P、Te〕
系触媒[キャタリシス ツディー(Catalysis
Today)、第13巻、第679頁(1992
年)]、AgBiVMoO(特開平2−83348号公
報)、BiMo125 Nb0.5 SbKOn (アメリカ合
衆国特許第5198580号)、〔Mo、Te、V、N
b〕系(特開平6−279351号公報)、及び、〔M
o、Sb、V、Nb〕系(特開平9−316023号公
報、特開平10−137585号公報)等が知られてい
る。
【0003】さらに、特開平10−230164号公報
には、上記の特開平9−316023号公報または特開
平10−137585号公報に開示されているアクリル
酸製造用触媒の製造方法の改良として、水性溶媒中にお
いて、Mo+6の存在の下に、V+5とSb+3とを7
0℃以上の温度において反応させ、この反応期間中また
は終了後に、反応液中に分子状酸素または分子状酸素を
含むガスを吹き込む第1工程と、この第1工程によって
得られた反応混合物にNb化合物を加えて混合した後、
これを焼成する第2工程とよりなる〔Mo、Sb、V、
Nb〕系酸化物触媒の製造方法が開示されている。
【0004】唯、上記の触媒では、目的生成物であるア
クリル酸の収率が不十分であったり、また、触媒そのも
のゝ寿命が短いという欠点があった。例えば、前記の特
開平6−279351号公報で提案されている〔Mo、
Te、V、Nb〕系の触媒によれば、アクリル酸を高収
率をもって得ることができるが、Teが蒸散し易いため
触媒の活性が経時的に損なわれ易いという欠点があっ
た。また、特開平9−316023号公報または特開平
10−230164号公報に開示された〔Mo、Sb、
V、Nb〕系触媒もアクリル酸の収率の面や触媒製造の
再現性の面で改良の余地があり、さらに、これらの触媒
を流動層反応用の触媒として使用する場合、触媒性能以
外に耐摩耗性も要求されるが、その点でも改良の余地が
あった。
【0005】そこで、本願の発明者等は、前記の特開平
10−230164号公報に開示されたアクリル酸製造
用の金属酸化物触媒の製造方法をさらに改良して、必須
構成成分である金属化合物を、酸化剤(硝酸または硝酸
アンモニウム水溶液または過酸化水素)の存在の下に湿
式混合して、必須構成成分の金属酸化物を含む水性混合
液を得て、この水性混合液またはその濃縮物を加熱・乾
燥して、必須構成成分の酸化物を含む混合物を得て、さ
らに、これを焼成することゝして、耐摩耗性に優れ、し
かも、アクリル酸収率が高い触媒が得られる、アクリル
酸製造用触媒の製造方法を完成して、特許出願した(特
開2000−254496号公報)。
【0006】一方、マイクロ波を利用した触媒の製造方
法として、プロピレンを原料とするアクロレイン及びア
クリル酸製造用触媒である[Mo、Bi、Fe]系触媒
の製造方法が開示されている(特開平11−57476
号公報)。この製造方法においては、触媒成分を含む水
性スラリーを乾燥処理した後焼成し、得られた焼成物を
湿式賦形して得られる賦形体を、マイクロ波照射と熱風
吹き付けとを併用して乾燥することにより、触媒が調製
されることゝされている。この製造方法によって製造さ
れる触媒は、本発明が目的とするプロパンを出発原料と
してアクリル酸を製造する方法に使用され得る触媒では
ない上、触媒の必須構成元素がMo、BiおよびFeで
あって、本発明が目的とする[Mo、Sb、Vと、Nb
またはTa]系触媒とは必須構成元素を異にするもので
ある。また、焼成物を湿式賦形して得られる賦形体にマ
イクロ波を照射することゝされているため、乾燥を均質
に行い難く、触媒活性が必ずしも十分ではないという欠
点もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情の下になされたものであり、プロパンを原料として
アクリル酸を製造する方法に使用され得る触媒として、
触媒活性が高くアクリル酸収率が高い、[Mo、Sb、
Vと、NbまたはTa]系のアクリル酸製造用触媒を製
造することができ得る触媒の製造方法を提供することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、プロパンを
原料としてアクリル酸を製造する方法に使用される[M
o、Sb、V、Nb(またはTa)]系のアクリル酸製
造用触媒の製造方法において、各金属化合物を湿式混合
して得られる水性混合液またはその濃縮物にマイクロ波
を照射する工程を加えることにより、この触媒製造方法
を使用して製造した触媒の触媒活性が高くなりアクリル
酸収率が顕著に高くなることを見出して、本発明を完成
した。すなわち、本願の第1の発明は、Mo、V、S
b、A(但しAはNbまたはTaである。)の酸化物を
必須構成成分とし、プロパンを気相接触酸化させてアク
リル酸を製造する工程に使用される、アクリル酸製造用
触媒の製造方法において、上記の金属を構成元素とする
金属化合物を、酸化剤の存在の下において湿式混合して
水性混合液を得て、この得られた水性混合液またはその
濃縮物にマイクロ波を照射して上記の必須構成成分を含
む混合物を得て、この得られた混合物を焼成する工程を
有するアクリル酸製造用触媒の製造方法である。そし
て、本願の第2の発明は、水性媒体中で、Mo+6の存
在の下において、V+5とSb+3とを、好ましくは7
0℃以上の温度において反応させる工程〔1〕と、この
工程〔1〕によって得られた反応生成物に、Nbまたは
Taを構成元素とする化合物を含む溶液及び酸化剤を加
えて均一に混合する工程〔2〕と、この工程〔2〕によ
って得られた水性混合液、または、この混合液を濃縮し
て得た濃縮物にマイクロ波を照射する工程〔3〕と、こ
の工程〔3〕によって得られた混合金属化合物を焼成す
る工程〔4〕とを有する、プロパンを気相接触酸化させ
てアクリル酸を製造する工程に使用される、アクリル酸
製造用触媒の製造方法である。そして、上記の工程
〔1〕において、Mo+6の存在の下においてV+5
Sb+3とを反応させる反応の期間中または終了後に、
反応液中に、分子状酸素または酸素を含むガスを吹き込
むか、または、過酸化水素を加えることが好ましい。ま
た、マイクロ波の周波数は300MHz〜30GHzで
あり、照射量は約7.5W/g−cat〜100W/g
−catであることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に就い
て説明する。
【0010】本発明において、上記の各金属化合物(M
o、Sb、V、Nb(またはTa))を湿式混合する方
法には、特別の限定はないが、上記のとおり、水性媒体
中で、Mo+6の存在の下において、V+5とSb+3
とを、好ましい湿式混合方法は、70℃以上の温度にお
いて反応させる前記工程〔1〕と、この工程〔1〕によ
って得られた反応生成物に、NbまたはTaを構成元素
とする化合物を含む溶液及び酸化剤を加えて均一に混合
する工程〔2〕とよりなるものである。
【0011】上記の工程〔1〕においては、Mo+6
+5とSb+3との間で、酸化還元反応が発生する。
好ましい反応温度は70℃以上であり、さらに好ましく
は水性媒体の沸点付近であり、好ましい反応時間は5〜
15時間程度である。この反応における主な素反応は次
式(イ)及び式(ロ)で表される。 V+5 + Sb+3 → V+3 + Sb+5 (イ) V+3 + Mo+6 → V+4 + Mo+5 (ロ) 上記の工程〔1〕の反応期間中、または、反応終了後
に、反応液中に、分子状酸素または分子状酸素を含むガ
スを吹き込むか過酸化水素を加えることが好ましく、酸
化剤を加えることによって、反応(ロ)によって生成し
たMo+5を再びMo+6に転換し、Mo+5の濃度を適切に
制御することができる。それによってアクリル酸収率の
高い触媒の製造が可能となる。
【0012】この反応に用いられるV+5を構成元素とす
るV+5化合物としては、メタバナジン酸アンモニウムま
たは五酸化バナジウムが好ましく、Sb+3を構成元素と
するSb+3化合物としては、三酸化アンチモンまたは酢
酸アンチモンが好ましく、また、Mo+6を構成元素とす
るMo+6化合物としては、モリブデン酸アンモニウム、
酸化モリブデン、または、モリブデン酸等が挙げられる
が、水溶性である点で、モリブデン酸アンモニウムが最
も好ましい。
【0013】酸化還元反応におけるMo+6化合物、V+5
化合物及びSb+3化合物の好ましい使用割合は、目的と
する触媒を構成するMo、V及びSbの原子比が下記の
組成式となる割合である。すなわち、MoVSb
(式中、iおよびjは0.01〜1.5である。)で
ある。
【0014】水性媒体における上記金属化合物の好まし
い仕込み量は、水100重量部当たり、3種の金属化合
物の合計量が3〜40重量部である。3種の金属化合物
の合計量が30重量部を越えると、V化合物またはMo
化合物の一部が不溶解物となり、酸化還元反応が不完全
になり易い。
【0015】反応の進行度は、特開2000−2544
96号公報等に記載されている公知の分析方法を使用し
て、反応液における5価のSbを定量分析し、その量と
最初に仕込んだ3価のSbの量とを対比することにより
知ることができる。
【0016】上記の工程〔1〕において、上記の酸化還
元反応液に酸素ガスまたは酸素ガスを含むガス(酸素含
有ガスと総称する)を吹き込むことが好ましいことは上
記のとおりであるが、酸素含有ガスの酸化還元反応液へ
の吹き込みは、酸化還元反応の進行中と反応終了後との
いずれでもよい。酸素含有ガスの吹き込み中に、反応液
を攪拌することが好ましい。酸素含有ガスにおける好ま
しい酸素ガス濃度は、0.5容積 %以上であり、さら
に好ましくは、1〜20容積 %であり、特に好ましく
は、2〜15容積 %である。好ましい吹き込み速度
(流量)は、酸化還元反応液の反応液量に依存するが、
反応液量が200ml〜500ml程度であれば、3〜12
リットル/Hrが好ましい。上記酸素含有ガスの反応液
中への吹き込み時間は、4時間以上が好ましい。
【0017】酸素含有ガスの吹き込みに代えて、過酸化
水素を酸化還元反応液に添加してもよいことも上記のと
おりであるが、過酸化水素濃度が0.01〜35%の過
酸化水素水を使用することが好ましい。過酸化水素の最
適添加量については、原料中のSb化合物の使用量によ
って変化し、モル比でSbを1としたときの過酸化水素
の好ましい使用量は、0.2〜1.2である。
【0018】上記の工程〔2〕においては、上記反応の
反応生成物であるMo、V、及び、Sbを含む分散液ま
たはその濃縮物に、Nb化合物またはTa化合物を加え
て均一に混合する。Nb化合物またはTa化合物として
は、酸化ニオブ、ニオブ酸、酸化タンタル及びタンタル
酸等が挙げられる。Nb化合物またはTa化合物は、こ
れらを水に分散させた形で使用しても良いが、蓚酸等を
併用した蓚酸塩の水溶液の形で用いることがさらに好ま
しい。Nb化合物またはTa化合物を蓚酸塩の水溶液と
して加える場合、蓚酸の使用量は金属Nbまたは金属T
aに対して、モル比で4〜12が好ましい。また、上記
の工程〔2〕において、上記のNb化合物またはTa化
合物以外に、以下に例示する酸化剤を加えることが好ま
しい。酸化剤を加える時期は、Nb化合物またはTa化
合物の添加と同時であっても、それより後であってもよ
い。酸化剤としては、硝酸・硝酸アンモニュウム・硝酸
カリウム等の硝酸塩、過硫酸アンモニュウム、または、
過酸化水素が挙げられ、好ましくは、硝酸または硝酸塩
である。酸化剤の好ましい使用量は、工程〔2〕に供さ
れるSbに対して、モル比で0.5〜2.1であり、さ
らに好ましくは、1.0〜1.6である。
【0019】Nb化合物またはTa化合物の好ましい使
用量は、得られる触媒における金属の原子比で、Moを
1としたとき、NbまたはTaが0.001〜3.0と
なる量である。触媒におけるMoを1としたときのNb
またはTaの割合が、0.001未満であると触媒の劣
化が発生し、一方、3.0を越えると触媒の活性が低下
することになり、プロパンの転換率が劣り、アクリル酸
の収率が低下する。
【0020】本発明においては、上記の工程〔1〕及び
〔2〕によって得られる必須金属を構成元素とする金属
化合物が混合して含まれる水性混合液またはその濃縮物
にマイクロ波を照射することゝされている。通常、上記
の水性混合液は、コロイド状の微粒子が分散した低粘度
の液体であり、それを湯浴等で加熱し、水分を蒸発させ
ると、最終的に含水量が50%程度のクリーム状物にな
る。
【0021】本発明の要旨に係るマイクロ波照射の最適
値は、製造される触媒の含水量・体積・重量等によって
影響を受けるが、下記の知見が得られている。マイクロ
波周波数は300MHz〜30GHzが使用可能である
が、一般に工業的に使用されている915MHzまたは
2450MHz(所謂ラジオ周波数)が有利であると思
われる。照射時間は、約1分〜約120分が適切であ
る。マイクロ波照射の作用は必ずしも明らかではない
が、水性混合物中の特定の成分による誘導加熱が有利に
作用するとも考えられる。照射エネルギー量は、製造さ
れる触媒の量に当然支配される。実験の結果によれば、
2.2W/g−catの場合、水分を蒸発させるに、9
0分必要であったが、得られた触媒のアクリル酸収率の
顕著な向上は見られなかった。4.42W/g−cat
の場合、水分を蒸発させるに、35分必要であったが、
アクリル酸収率は、2.2W/g−catの場合と同様
であった。13.342W/g−catの場合、得られ
た触媒のアクリル酸収率は確実に向上した。照射量は、
多すぎて不都合を招くことはないが、実用的な好ましい
上限は100W/g−catである。よって、工業的ス
ケールにおいては、数KW〜10KW以上が適切である
と思われる。1KW程度のマイクロ波発振器を複数個並
列に使用してもよいことは言うまでもない。なお、マイ
クロ波照射と共に、熱風を吹き付けることも有効であ
る。熱風を吹き付けることにより、蒸発した水性媒体の
結露が抑制され、結露水によりマイクロ波が吸収され
て、効果が低減することを避け得るからである。この場
合、熱風の温度は50〜200℃が好ましい。実験の結
果によれば、温度が50℃未満では、上記の効果は認め
られず、また、200℃超過では、触媒表面と触媒内部
とで、乾燥速度の差が大きくなりすぎ、触媒全体に均一
に作用することが望まれるマイクロ波照射の効果が不均
一になることが認められたからである。
【0022】本発明の要旨に係るマイクロ波照射を実行
する前の水性混合液の含水量については、マイクロ波照
射時間は一定にし、含水量を85%、77%、68%、
64%、57%、53%と変化させて実験を試みたとこ
ろ、含水量64%において、アクリル酸収率は、最良の
結果が得られた。したがって、アクリル酸収率は、マイ
クロ波照射を実行する前の水性混合液の含水量に影響を
受けることは明らかである。
【0023】本発明においては、前述の金属と共に、例
えばAg、Zn、Sn、Pb、Cu、Se、Tl、N
a、K、Rb、Mg、C、Ba、Cr、W、Fe、R
u、Co、及び、Ni等の他の金属を使用することもで
きる。これらの金属は1種または2種以上組み合わせ
て、前記金属すなわちMo、V、SbおよびA(但しA
はNbまたはTaである。)と併用することができる。
【0024】本発明における焼成工程は、酸素存在下に
おいて温度250〜350℃好ましくは280〜320
℃で2〜20時間(さらに好ましくは4〜10時間)の
条件をもってなす焼成工程と、引き続く酸素不在下にお
いて温度500〜660℃好ましくは570〜620℃
で1〜3時間の条件をもってなす焼成工程とを組み合わ
せることが好ましい。
【0025】以下、本発明に係るアクリル酸製造用触媒
の製造方法の二つの実施例とこれを使用して製造したア
クリル酸製造用触媒の効果確認試験の結果とに就いて、
三つの比較例の結果とゝもに、さらに詳細に説明する。
【0026】なお、得られた触媒は、その1.5g(約
1.1ml)を8mmφの石英製の反応管に充填した。
そして、この反応管を400℃に加熱し、その中に、プ
ロパン3.7容積%、酸素9.3容積%、窒素35.0
容積%、及び、水蒸気52.0容積%の混合ガスを、2
193hr−1の空間速度をもって供給して、アクリル
酸を合成した。反応生成物を採取し、下記の計算式を使
用して、プロパン転化率とアクリル酸選択率とアクリル
酸収率とを算出して、表1にモル数をもって表示した。 プロパン転化率(%)=(供給プロパン量−未反応プロ
パン量)÷供給プロパン量×100 アクリル酸選択率(%)=生成アクリル酸量÷(供給プ
ロパン量−未反応プロパン量)×100 アクリル酸収率(%)=プロパン転化率×アクリル酸選
択率÷100
【0027】
【実施例1】500mlのガラス製フラスコ内に蒸留水
130mlを入れ、その中にメタバナジン酸アンモニュ
ウム6.15gを加え、攪拌しながら、加熱・溶解した
後、三酸化アンチモン5.87gとモリブデン酸アンモ
ニュウム30.9gとを加えた。さらに、上記のフラス
コ内に大量の窒素ガスを流通させて、十分に窒素置換し
た。このようにして生成した混合物溶液を360回転/
分の速度で攪拌しながら、窒素ガス雰囲気中において、
5時間、加熱還流し、反応させた。さらに加熱攪拌しな
がら、この溶液中に1.54重量%の過酸化水素水40
gを2時間かけて滴下した。得られた青色コロイド分散
液状の水性混合液を室温まで冷却し、それに、蓚酸8.
82gとニオブ酸2.33gと蒸留水90mlとの溶液
を加え、続いて、硝酸アンモニウム5.0gを蒸留水1
0mlに溶解した溶液を加えた。得られた混合液を、窒
素ガス雰囲気中で30分激しく攪拌した後、蒸発乾固し
て、水性媒体の大部分を除去した。得られたクリーム状
物質に、周波数2.45GHz、出力600Wをもっ
て、16分間、マイクロウェーブ照射をなして、残存す
る水性媒を除去した。得られた固体を300℃の空気中
で5時間焼成した。その後、600℃の窒素ガス気流中
で2時間焼成して、複合酸化物の触媒を得た。得られた
触媒を粉砕した後、打鋲成形し、さらに、16〜30メ
ッシュに粉砕して、本発明の実施例1に係るアクリル酸
製造用触媒を完成した。この触媒の原子比は、Mo/V
/Sb/Nbが1.0/0.3/0.23/0.08で
あった。この触媒を使用して実行したアクリル酸合成反
応の結果は、表1にモル数をもって表示した。
【0028】
【実施例2】実施例1において、蒸発乾固を実行せず、
上記の青色コロイド分散液状の水性混合液に、蓚酸とニ
オブ酸との水溶液を加え、さらに、硝酸アンモニウムの
水溶液を加えて得られた混合液に、周波数2.45GH
z、出力600Wをもって、40分間、マイクロウェー
ブ照射をなし、得られた固体を焼成して、本発明の実施
例2に係るアクリル酸製造用触媒を完成した。この触媒
の原子比は、Mo/V/Sb/Nbが1.0/0.3/
0.23/0.08であった。この触媒を使用して実行
したアクリル酸合成反応の結果は、表1にモル数をもっ
て表示した。
【0029】
【比較例1】実施例1において、蒸発乾固を実行して得
られた粘性物質にマイクロウェーブ照射を実行せず、こ
れに代えて、120℃のオーブンの中で、2時間加熱乾
燥処理をなした。このようにして得られた触媒の原子比
は、Mo/V/Sb/Nbは、1.0/0.3/0.2
3/0.08であった。この触媒を使用して実行したア
クリル酸合成反応の結果は、表1にモル数をもって表示
した。
【0030】
【比較例2】実施例1において、硝酸アンモニウムの添
加を行わなかった。このようにして得られた触媒の原子
比は、Mo/V/Sb/Nbが1.0/0.3/0.2
3/0.08であった。この触媒を使用して実行したア
クリル酸合成反応の結果は、表1にモル数をもって表示
した。
【0031】
【比較例3】実施例1において、硝酸アンモニウムの添
加を行わなかった。その上、蒸発乾固を実行して得られ
た粘性物質にマイクロウェーブ照射を実行せず、これに
代えて、120℃のオーブンの中で、2時間加熱乾燥処
理をなした。このようにして得られた触媒の原子比は、
Mo/V/Sb/Nbは、1.0/0.3/0.23/
0.08であった。この触媒を使用して実行したアクリ
ル酸合成反応の結果は、表1にモル数をもって表示し
た。
【0032】
【表1】
【0033】上記の表から明らかなように、本発明に係
るアクリル酸製造用触媒の製造方法を使用して製造した
触媒は、従来技術に比して、プロパン転化率及びアクリ
ル酸収率において、それぞれ、約10%向上しているこ
とが確認された。この向上が極めて顕著であることは言
うまでもない。この顕著な効果の発生原因に就いては、
鋭意、検討中であるが、第0021段落においても述べ
たとおり、マイクロ波照射にもとづく選択的誘導過熱の
作用ではないかとも考えられる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係るアク
リル酸製造用触媒の製造方法は、Mo、V、Sb、A
(但しAはNbまたはTaである。)の酸化物を必須構
成成分とし、プロパンを気相接触酸化させてアクリル酸
を製造する工程に使用される、アクリル酸製造用触媒の
製造方法において、Mo、V、Sb、A(但しAはNb
またはTaである。)を構成元素とする金属化合物を酸
化剤の存在の下において湿式混合して得られる水性混合
液またはその濃縮物にマイクロ波を照射して、前記の必
須構成成分を含む混合物を得て、この混合物を焼成する
ことゝされているので、この触媒製造方法を使用すれ
ば、触媒活性がさらに向上しておりアクリル酸収率がさ
らに向上している〔Mo、V、Sb、A(但しAはNb
またはTaである。)〕系触媒(プロパンを原料として
アクリル酸を製造する方法に使用する触媒)を製造する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 保太郎 愛知県名古屋市港区昭和町17番地23 東亞 合成株式会社生産技術研究所内 (72)発明者 加藤 俊作 香川県高松市林町2217番地43 財団法人香 川県産業技術振興財団 付属研究所高温高 圧流体技術研究所内 (72)発明者 朝日 信吉 香川県高松市林町2217番地43 財団法人香 川県産業技術振興財団 付属研究所高温高 圧流体技術研究所内 Fターム(参考) 4G069 AA02 AA08 AA09 BB06A BB06B BC26A BC26B BC54A BC54B BC55A BC55B BC56A BC59A BC59B CB17 EA02 FB08 FB31 FB58 4H006 AA02 AC46 BA12 BA13 BA14 BA30 BC13 BE30 4H039 CA65 CC10 CC30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Mo、V、Sb、A(但しAはNbま
    たはTaである。)の酸化物を必須構成成分とし、プロ
    パンを気相接触酸化させてアクリル酸を製造する工程に
    使用される、アクリル酸製造用触媒の製造方法におい
    て、 Mo、V、Sb、A(但しAはNbまたはTaであ
    る。)を構成元素とする金属化合物を酸化剤の存在の下
    において湿式混合して得られる水性混合液またはその濃
    縮物にマイクロ波を照射して、前記必須構成成分を含む
    混合物を得て、 該混合物を焼成することを特徴とするアクリル酸製造用
    触媒の製造方法。
  2. 【請求項2】 水性媒体中で、Mo+6の存在の下に
    おいて、V+5とSb+3とを反応させる工程〔1〕
    と、 該工程〔1〕によって得られた反応生成物に、Nbまた
    はTaを構成元素とする化合物を含む溶液及び酸化剤を
    加えて均一に混合する工程〔2〕と、 該工程〔2〕によって得られた水性混合液、または、該
    混合液を濃縮して得た濃縮物にマイクロ波を照射する工
    程〔3〕と、 該工程〔3〕によって得られた混合金属化合物を焼成す
    る工程〔4〕とを有することを特徴とする、プロパンを
    気相接触酸化させてアクリル酸を製造する工程に使用さ
    れる、アクリル酸製造用触媒の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記工程〔1〕において、 前記Mo+6の存在の下においてV+5とSb+3とを
    反応させる反応の期間中または終了後に、反応液中に、
    分子状酸素または該酸素を含むガスを吹き込むことを特
    徴とする請求項2記載のアクリル酸製造用触媒の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記工程〔1〕において、 前記Mo+6の存在の下においてV+5とSb+3とを
    反応させる反応の期間中または終了後に、反応液中に、
    過酸化水素を加えることを特徴とする請求項2記載のア
    クリル酸製造用触媒の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記マイクロ波の周波数は300MH
    z〜30GHzであり、照射量は約7.5W/g−ca
    t〜100W/g−catであることを特徴とする請求
    項1、2、3、または、4記載のアクリル酸製造用触媒
    の製造方法。
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