JP2002312747A - Icチップ実装体及びその製造方法 - Google Patents

Icチップ実装体及びその製造方法

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JP2002312747A JP2001116262A JP2001116262A JP2002312747A JP 2002312747 A JP2002312747 A JP 2002312747A JP 2001116262 A JP2001116262 A JP 2001116262A JP 2001116262 A JP2001116262 A JP 2001116262A JP 2002312747 A JP2002312747 A JP 2002312747A
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electrode
resin
sealing resin
resin layer
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Hitoshi Fujii
均 藤井
Seishi Kojo
清史 古城
Toshiyuki Shimonishi
利幸 下西
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Oji Paper Co Ltd
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    • H01L2224/13Structure, shape, material or disposition of the bump connectors prior to the connecting process of an individual bump connector
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    • H01L2224/451Material with a principal constituent of the material being a metal or a metalloid, e.g. boron (B), silicon (Si), germanium (Ge), arsenic (As), antimony (Sb), tellurium (Te) and polonium (Po), and alloys thereof
    • H01L2224/45138Material with a principal constituent of the material being a metal or a metalloid, e.g. boron (B), silicon (Si), germanium (Ge), arsenic (As), antimony (Sb), tellurium (Te) and polonium (Po), and alloys thereof the principal constituent melting at a temperature of greater than or equal to 950°C and less than 1550°C
    • H01L2224/45144Gold (Au) as principal constituent

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICチップ補強効果を高める。 【解決手段】 インレットシート20にアンテナ22が
形成されており、そのアンテナ22にはチップサイズパ
ッケージされたICチップ2のバンプ電極であるはんだ
ボール16が接続されることにより、ICチップ2がフ
ェースダウン方式でインレットシート20に実装されて
いる。ICチップ2は電極側がエポキシ樹脂などの封止
用樹脂14で封止されて補強されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明のICチップ実装体
は、銀行カード、ポイントカード等に使用される接触型
ICカードと呼ばれるもの、乗車券、テレホンカード、
荷物タグ等に使用されデータの交信等を外部電波で行な
う非接触型ICカードと呼ばれるもの、及び接触型と非
接触型の両方の機能を併せ持つコンビ型ICカードと呼
ばれるもの等に関するものである。これらのIC実装体
はデータキャリアとも呼ばれており、通称ICカードと
呼ばれるが、必ずしもカード形態をとるものだけでな
く、物に貼り付けられるシート状のものや、容器に封入
されたタグや、腕時計型等の種々の形態のキャリアも含
んでいる。この明細書でもIC実装体はICカードやカ
ード状以外の形態のものも含むものとして使用してい
る。
【0002】
【従来の技術】近年、個人のセキュリティ管理、物流管
理、又は通勤通学等に使用される定期券等に新しい情報
記録媒体としてICチップを搭載した小型電子機器が普
及しつつある。特に携帯用として便利なICカードと称
されるカード型大容量可変情報記録媒体が大きく普及し
始めている。
【0003】ICカードは大きく分けて接触型、非接触
型の2種類に分けられる。接触型とはカード表面にデー
タ交換用の端子が設けられており、その端子を通じて外
部読み取り機とデータ交換を行なっているものである。
現在使い捨てタイプは欧州等でテレホンカードとして広
く流通している。また、情報の書き換え可能なタイプを
マネーカードとして使用する実験が各国で行なわれてお
り、金融関係で使用されるカードとして注目されてい
る。
【0004】一方、非接触ICカードはデータ交換を電
波で行なうため、たとえば従来の切符、定期券等、磁気
記録層が片面に設けられている乗車券に変わる記録媒体
として注目されている。特に、改札通過の際に、一々乗
車券を取り出す必要がなく、定期入れや鞄等の中からで
もデータ交換できるため、利便性が大きく向上するもの
と期待されている。物流分野においてもバーコードや磁
気記録に取って代わり、移動体とのデータ交換を電波に
て行なうRFID(Radio Frequency Identification:
無線自動識別)による管理が主流になりつつある。
【0005】このような小型電子機器へのICチップの
実装方法として、ワイヤーボンディング法が従来から広
く行なわれている。ワイヤーボンディング法は、ICチ
ップのパッドと金属リードを数μmの太さの金線にて接
続することで電気的導通を行なっている。しかし、接続
構造の特性上、金線がチップパッド上に大きな弧を形成
しており、この金線を保護するためにエポキシ等の樹脂
にて封止を行ない、さらにセラミックの媒体にてパッケ
ージング化されることが通常行なわれている。そのため
非常に嵩高い構造となり、小型電子機器のICチップ実
装方法としては不向きであった。
【0006】一方、パッドに金やはんだ等のバンプを設
けたICチップによるフェースダウン方式では、バンプ
が回路基板に直接接続しているため配線用の金線を使用
する必要がなく実装体積を小さくできることから小型携
帯用電子機器のICチップ実装方法として大きく注目さ
れている。
【0007】その方式では、耐久性を向上させるために
ICチップ上に補強部材を設けることが行なわれてい
る。そのために、ICチップを回路基板にフェースダウ
ン方式にて接続固定した後、ICチップ上にエポキシ等
の樹脂を塗布し、その上に補強部材を搭載し、紫外線等
によりエポキシ樹脂を硬化させて固定することが通常実
施されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法では、補強部材をチップ上に正確に載せ、固定
する等の工程が発生し、位置調整や接着する手間等が発
生する。さらに、ICチップ上に補強部材を搭載したも
のを樹脂の硬化の前に移動した場合、補強部材がずれて
しまい作業に支障をきたすという問題が生じ、結局コス
ト高を招いている。
【0009】本発明の第1の目的は、ICチップ補強効
果が高いことにより信頼性の高いICチップ実装体を提
供することである。本発明の第2の目的は、従来の補強
部材を使用したICチップ実装体に比べ、ICチップ補
強効果が高いICチップ実装体を安価に製造できる方法
を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のICチップ実装
体は、ICチップを実装したインレットを使用したもの
であり、そのICチップは、少なくとも電極の設けられ
ている側に封止樹脂層を有し、電極の設けられている側
の封止樹脂層上にバンプ部を備えてチップサイズパッケ
ージ(CSP)されたICチップである。そのICチッ
プが少なくとも電極の設けられている側に封止樹脂層を
有してチップサイズパッケージされているので、ICチ
ップ補強効果が高い。
【0011】そのチップサイズパッケージの好ましい一
例は、電極の設けられている側に、電極部分以外の領域
を保護する保護膜と、電極部分に電気的に接続され電極
面に対し略垂直方向に形成された金属ポストと、前記保
護膜上に形成されて前記金属ポストの端面と略同一の高
さの表面を有する封止樹脂層と、前記金属ポスト上に形
成されたバンプ部とを備えたものである。
【0012】さらに好ましくは、ICチップは、電極の
設けられていない側にも封止樹脂層を備えている。電極
部分と金属ポストとの間に、それらを電気的に接続する
ための配線層がさらに設けられることがある。これによ
り、金属ポストを電極部分からずらした位置に配置する
ことができるようになる。封止樹脂層としては、ICチ
ップの実装に一般的に使用されているエポキシ樹脂が好
ましい。
【0013】このICチップ実装体を製造する本発明の
方法は、以下の工程(A)から(C)を備えている。 (A)ウエハーの状態で少なくとも電極の設けられてい
る側に封止樹脂層を有し、電極の設けられている側の前
記封止樹脂層上にバンプ部を備えてチップサイズパッケ
ージされたICチップを有するウエハーをICチップご
とに切断する工程、(B)切断された個々のICチップ
をインレットに実装する工程、(C)そのインレットを
用いてICチップ実装体に組み立てる工程。好ましい一
例では、工程(A)で使用するウエハーは、ICチップ
の電極の設けられている側に、電極部分以外の領域を保
護する保護膜と、電極部分に電気的に接続され電極面に
対し略垂直方向に形成された金属ポストと、前記保護膜
上に形成されて前記金属ポストの端面と略同一の高さの
表面を有する封止樹脂層と、前記金属ポスト上に形成さ
れたバンプ部とを備えたものである。さらに好ましい一
例では、工程(A)で使用するウエハーは、ICチップ
で電極の設けられていない側にも封止樹脂層を備えたも
のである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を非接触
ICカードを例として説明する。なお、図1は本発明の
非接触ICカードの平面図を、インレットから上の部分
を透過した形で示したものである。図2は図1の非接触
ICカードのA−A’線位置での断面図である。この明
細書では、インレットシート20にICチップ2と通信
用アンテナ22を備えたICチップ実装体をインレット
と称している。インレット自体は、そのままでは、最終
一般ユーザの使用には適さないので、最終製品とはなり
難い。しかし、製造者間では流通することもあり、イン
レットも広義には本発明のICチップ実装体に含まれ
る。
【0015】インレットシート20にアンテナ22とそ
の他の必要な回路が形成されている。そのアンテナ22
にはチップサイズパッケージされたICチップ2のバン
プ電極であるはんだボール16が接続されることによ
り、ICチップ2がフェースダウン方式でインレットシ
ート20に実装されている。
【0016】ICチップ2がコアシート26に開けられ
た孔に収納された状態で、ICチップ2とコアシート2
6が接着材層24によりインレットシート20に接合さ
れている。インレットシート20の裏面(ICチップ2
が実装されている側とは反対側の面)には接着材層32
を介してオーバーレイ34が接合されており、ICチッ
プ2とコアシート26の裏面(インレットシート20の
ある側とは反対側の面)には接着材層28を介してオー
バーレイ30が接合されている。オーバーレイ30,3
4の表面には必要に応じて印刷層36,38が形成され
る。
【0017】アンテナ22及び必要な回路を形成するた
めのインレットシート20としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリブテン、ポリスチレン、ポリメチル
ペンテン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・
ブチレン共重合体、プロピレン・ブテン共重合体等のポ
リオレフィン樹脂系ポリマー、ポリフッ化ビニリデン、
ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂系ポリマ
ー、ポリウレタン、フェノール系ポリエーテル、酢酸セ
ルロース、アクリロニトリル系重合体、アミド系樹脂、
ポリエステル系樹脂、ガラスエポキシ樹脂、ポリカーボ
ネート、アクリルニトリルブタジエンスチレン、ポリエ
チレンナフタレート、ポリフェニルサルファイド、紙等
の単体あるいは混合物が例示できる。また、上記物質に
無機物を混入したものを使用しても良い。
【0018】ICチップ2のバンプ部16と電気的に接
続するためのアンテナ22をインレットシート20上に
設けてインレットを得る方法としては、ワイヤにより形
成したアンテナをインレットシート上に配置する巻き線
法、インレットシート上に配置した銅箔又はアルミニウ
ム箔をエッチングにより回路とアンテナ形状に形成する
エッチング法、銀粒子を含んだペーストを用いてインレ
ットシート上にスクリーン印刷により回路とアンテナを
形成するスクリーン印刷法等が挙げられる。このうち、
特にエッチング法とスクリーン印刷法が製法上大量生産
に適していることより、本発明の回路及びアンテナの形
成方法としてより好ましい。
【0019】ICチップ下に設けられ、ICチップ2を
インレットシート20接続固定するための接着材層24
としては、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂、湿度硬化
性樹脂等が例示できる。熱硬化性樹脂は短時間での硬化
が可能であり、さらに常温下での取扱いが容易なため本
発明の接着材層として特に好ましい。さらに、硬化性樹
脂をフィルム状態にした樹脂フィルムを使用することも
可能である。硬化性樹脂をフィルム状にすることでより
取扱いが容易となり好ましい。さらに、金、銀、銅、ア
ルミニウム、ニッケル等の金属粒子または、スチレンや
アクリル等のプラスチック粒子にニッケルや金等の金属
をコーティングした樹脂粒子等を硬化性樹脂内に含有し
た異方性導電樹脂を使用しても良い。
【0020】次にチップサイズパッケージされたICチ
ップ2について説明する。ICチップ2はウエハーと呼
ぶシリコン基板上に種々の工程を経て半導体回路が形成
され、その電極側は電極(通常はアルミ電極)4と電極
以外のシリコン層を覆うパッシベーション層6が形成さ
れる。電極4の無い側はシリコン基板の状態となってい
る。このように電極4、パッシベーション層6が形成さ
れ多数のチップ2を搭載したウエハー状態のまま次に説
明するように保護膜8、銅ポスト12、封止樹脂層1
4、バンプ電極16形成等の工程を行なう。この各要素
の形成工程を一つのICチップを対象にして図3に示し
た。
【0021】保護膜の形成 パッシベーション層6が形成され多数のICチップ2を
搭載したウエハー状態のまま、電極4の設けられている
側に、電極部分以外の領域を保護する保護膜8としてポ
リイミド膜を3〜5μmの厚さに形成する。
【0022】銅ポストの形成 ウエハーの電極側に、フォトリソグラフィー技術によ
り、銅ポスト形成用の開口をもつレジスト膜を形成し、
その開口部に銅メッキにより厚さが120〜130μm
の銅ポスト12を形成する。銅ポスト形成後レジスト膜
を除去する。
【0023】以上この説明では電極4上に直接銅ポスト
12を形成す例を説明したが、バンプの位置を電極4か
らずれた所望の場所に形成する場合には銅ポスト12に
先立って銅再配線10をメッキ等により形成することも
ある。この場合はその銅再配線10の電極部上に銅ポス
ト12を形成することになる。
【0024】封止樹脂層の形成 塗布機を使用して、ウエハーの電極側に封止用樹脂14
を塗布する。樹脂14は、熱硬化型のエポキシ樹脂など
が使用される。塗布は、ウエハーを回転台上に固定し、
回転台の上部に設けたノズルより液体状の封止樹脂を滴
下し、ウエハーを高速で回転させてウエハー上に樹脂を
均一にコーティングする。樹脂14の厚みは、10〜3
00μmが望ましく、樹脂を塗布後、オーブン内で50
〜150℃の温度で30分〜3時間程度の時間で樹脂を
硬化させる。
【0025】封止樹脂の研削 銅ポスト12の先端面が露出するまで、封止樹脂14を
研削する。 バンプ電極の形成 封止樹脂14から露出した銅ポスト12の先端面にバン
プ電極16を形成する。バンプ電極16は金、はんだ等
の金属系或いは導電性ペーストによって構成されている
ことが好ましい。バンプ電極16を金バンプとして形成
する場合は、ワイヤーボンダーの技術を応用した方法、
メッキ法、スパッタ法がある。金バンプは製法によって
形状に特徴がある。メッキ、スパッタ法では丸又は円柱
状であり、ワイヤーボンダーで製造したバンプの形状は
ワイヤを途中で切るため、独特の形をしている。またバ
ンプ電極16を導電性ペーストによる樹脂バンプとして
形成する場合は、スクリーン印刷、ディスペンサー等に
より形成される。
【0026】ウエハー研磨 研摩は、通常、CMP(Chemical Mechanical Polishin
g:化学的機械研磨)により行なわれる。この方法によ
る研摩は、ウエハーをスピンドルに貼り付け、シリカや
アルミナなどの硬質の粒子をスラリー化して研摩面上に
連続的に流し、研摩パッドに接触させて研磨することに
より行なわれる。研摩量は、ウエハーの最終的な厚み、
樹脂の強度が保持できる厚みにより調整して行なう。
【0027】ダイシング ウエハーは、ICパターンがひとつひとつ個別に形成さ
れたダイから構成されている。各ダイには、IC回路を
構成するパターンとICチップを個別に分離するための
カッティング部分(スクライブ線)を設けておく。この
スクライブ線(50〜200μmの幅を有する)に沿っ
てダイシングソーを使用してウエハーをICチップごと
に個別にカッティングしていく。カッティング時には、
ICチップがばらばらにならないようにウエハーをUV
テープ等で固定しておくなどの処置をほどこすことが行
なわれる。また、ダイシング後、ICチップを個別に検
査することも行なわれ、不良チップにマーキング等を行
ない、良品と区別できるようにしておくと、不良品を選
別することができる。
【0028】以上の工程を経てダイシングにより一つ一
つに切り離されたICチップ2が得られる。このように
して得られたICチップ2がインレットシート20に実
装されてインレットとなる。
【0029】以上の説明で得られるICチップ2はその
電極4が形成される側にのみ封止樹脂層14が形成され
たチップサイズパッケージのICチップである。一方、
以上説明した工程中での工程後に更に別の封止樹脂層
形成の工程を追加することができる。この工程は以下の
ような工程である。
【0030】a別の封止樹脂層の形成 ウエハーの電極4が形成されていない側の面に前述の
の工程と同様にして別の封止樹脂層を設ける。この封止
樹脂層を第2の封止樹脂層といい、の工程で設けられ
た封止樹脂層を第1の封止樹脂層と呼ぶ。この第1及び
第2の封止樹脂層の樹脂としては、エポキシ樹脂、ウレ
タン樹脂、アクリル樹脂等を使用することができるが、
チップの補強を目的とする上ではエポキシ樹脂が好まし
い。第2の封止樹脂層の厚みは10〜200μm程度に
することができるが、50〜150μm程度が強度を確
保する上で好ましい。このようにaの工程を付加し第
1及び第2の両封止樹脂層を備えたICチップも同様に
インレットシートに実装される。
【0031】次に図2および図4を用いて非接触型IC
カードの成型方法について説明する。図4は本発明のI
Cチップ実装体の一実施形態である非接触型ICカード
の一例について、その製造組立てを説明するための断面
図である。上記操作によりICチップ2がインレットシ
ート20に実装されたインレットを使用する。図に示す
ようにそのインレットのインレットシート20でチップ
2の無い側に接着材層32を挟んでオーバーレイ34を
配置し、インレットシート20のチップ2のある側には
接着材層24を介して、チップ2の形状に合わせた孔を
開けたコアシート26を配置し、さらにコアシート26
の外側に接着材層28を介してオーバーレイ30を配置
する。これらを積層して加熱板40,40間に挟み、圧
着して120℃程度まで加熱した後、冷却して貼り付け
る。その後、カード型に打ち抜くことにより非接触型I
Cカードを得ることができる。
【0032】また、インレットのICチップを有する面
にのみ接着材層を用いてオーバーレイを貼り付けた後、
カード型に打ち抜くことにより非接触ICカードを得る
こともできる。
【0033】接着材層としては、ポリエステル樹脂、A
BS(アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン)樹
脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂等の一般に使用さ
れているドライラミネート用接着材を使用することがで
きるが、熱可塑性樹脂が好ましい。熱可塑性樹脂として
は、変性ポリエステル樹脂、オレフィン系樹脂、アイオ
ノマー、塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、AS(アクリル
ニトリル−スチレン)樹脂、ポリスチレン、アクリル樹
脂、メタクリル樹脂、ポリビニルアセテート、ビニルブ
チラール樹脂、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合
体)、セルロース誘導体系樹脂、ウレタン樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ナイロン、ポリアセ
タール、ポリカーボネート、フッ素樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリエーテルイミド、ポリイミド等の単独、混
合体、共重合体、等がある。また熱硬化型樹脂、吸湿硬
化型樹脂、及び線硬化樹脂等やそれらのフィルムも使用
することができる。
【0034】オーバーレイ30,34に使用する材料と
しては、変性ポリエステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化
ビニル樹脂、アクリル樹脂、オレフィン系樹脂、ジエン
系樹脂、天然ゴム、ゼラチン、ニカワ、アビエチン系樹
脂、セルロース誘導体系樹脂、ポリエステル系樹脂、エ
ポキシ樹脂、ビニルブチラール樹脂、ウレタン樹脂、ポ
リアミド系樹脂、アルキッド樹脂、メラミン系樹脂、尿
素系樹脂、フェノールホルマリン系樹脂、石油樹脂、マ
レイン酸共重合体、等の単独、混合体、共重合体等の
他、紙、合成紙等やそれらの複合体が例示できる。コア
シート26としてもオーバーレイ30,34や接着材層
24,28,32と同様の材料が使用できる。
【0035】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論本発明はこれによって限定されるもの
ではない。 (実施例1)所定のIC回路を設けた厚み625μmの
ICウエハーを作成し、パッド部分4以外に保護膜8を
形成させる。回路面のアンテナと接続するパッド部分4
に銅メッキで厚み約120μmの銅ポスト12を形成さ
せる。その後、銅ポスト12が形成されている面に厚み
約130μmのエポキシ樹脂をスピンコーティングし、
150℃で熱硬化させた後、樹脂表面を研削して銅ポス
ト12の先端面を露出させる。このときの銅ポストを含
む樹脂の厚みは約100μmであった。その後、銅ポス
ト12の先端面にスクリーン印刷方法により直径が約5
0μmのはんだバンプを形成させる。その後、回路面と
反対側のシリコン層を研削し、全厚みを300μmとし
た。その後、チップ単位にダイシングした。
【0036】このチップを、銅アンテナパターンを有す
るPET(ポリエチレンテレフタレート)材からなるイ
ンレットシート20にフリップチップボンダーでアンテ
ナ22とICチップ2を接続した。これをインレットと
する。このインレットの両側を厚み約250μmの変性
ポリエステル樹脂で挟み、その間に厚み約80μmのホ
ットメルトのり〔融点100℃〕を挿入した状態で、1
20℃で40分間、十分シートが密着するまで圧力をか
けた後、カード状に打ち抜いてICカードを作成した。
ここで、変性ポリエステル樹脂について述べておくと、
IC変性ポリエステル樹脂カードのカード基材等とし
て、熱可塑性樹脂の一種である非結晶変性ポリエステル
樹脂がPETGの名称で市場に流通し、その樹脂製プラ
スチックシートが注目され使用されている。この樹脂は
正式には少なくともエチレングリコール、テレフタル酸
及び1,4−シクロヘキサンジメタノールの3成分を重
合した変性ポリエステル樹脂であるが、上の変性ポリエ
ステル樹脂はこれを指す。
【0037】このICカードの破壊強度を測定したとこ
ろ、チップが破損するときの力は、チップ上をチップト
インレットシートとの接合部側から押し付けた場合30
N、接合部と反対側から押し付けた場合110Nであ
り、チップの補強効果が顕著に認められた。
【0038】(実施例2)実施例1と同様にしてパッド
側に樹脂コーティングし、研削したあと、反対面のシリ
コン部分を研削してウエハーの厚みを約100μmに
し、その面にスピンコーティングによりエポキシ樹脂を
厚み約100μmコーティングした。その後、銅ポスト
部分にスクリーン印刷方により直径が約50μmのはん
だバンプを形成させ、実施例1と同様にしてダイシング
し、インレットに実装後、カード化した。このときカー
ドの状態でチップが破壊するときの力は、接合部側に対
しては実施例1の場合より大きい50N、接合部と反対
側からについては実施例1と同じ110Nで、チップの
補強効果がカード両面からの外力に対して顕著にみとめ
られた。
【0039】(比較例1)ウエハーの状態でエポキシ樹
脂コーティングを実施しないほかは、実施例1と同様に
してICカードを作成した。このときのチップ破壊強度
はどちら側からの力に対しても15Nであり、チップ状
態での破壊強度と同程度で、破損しやすいICカードと
なった。
【0040】(比較例2)ウエハーのパッド部分にスク
リーン印刷方式で直径が約50μmのはんだバンプを形
成させ、バンプと反対側のシリコン面を研削しウエハー
の厚みを約100μmとした。その後、5mm角のチッ
プ形状にダイシングした。フリップチップボンダーによ
り、そのICチップのバンプをインレットのアンテナ部
分と接合させた。このチップのまわりにスクリーン印刷
方式によりエポキシ樹脂を塗布して被覆し、さらにその
上に厚み約30μmで直径が9mmのステンレス板をの
せ、インレットの両面を厚み約100μmのホットメル
トのり(融点110℃)で挟み込み、さらに、厚み約2
50μmのPETシートを両面に設け、120℃で成型
し、その後カード状に打ち抜いた。このカードのチップ
部分を破壊するときの力は、チップ接合面側に対しては
25N、チップ接合面と反対側からに対しては20Nで
あり、外力に対してチップが破損しやすかった。
【0041】
【発明の効果】本発明のICチップ実装体は、実装する
ICチップとして少なくとも電極の設けられている側に
封止樹脂層を有し、電極の設けられている側の封止樹脂
層上にバンプ部を備えてチップサイズパッケージされた
ICチップを使用したので、従来の補強部材を使用した
ICチップ実装体に比べ、チップの補強効果が高くて信
頼性の高いICチップ実装体を得ることができる。IC
チップには電極の設けられていない側にも封止樹脂層を
備えるようにすれば、さらに補強効果を高めることがで
きる。本発明の製造方法では、ウエハーの状態でチップ
サイズパッケージされたICチップを形成し、ICチッ
プごとに切断してインレットに実装し、そのインレット
を用いてICチップ実装体に組み立てるようにしたの
で、チップの補強効果の高いICチップ実装体を安価に
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非接触ICカードの内部を透視して示
す平面図である。
【図2】図1のA−A’線位置での断面図である。
【図3】本発明におけるICチップのチップサイズパッ
ケージ実装方法を示す工程断面図である。
【図4】一実施例のICカードを示す分解正面断面図で
ある。
【符号の説明】
2 ICチップ 4 電極 6 パッシベーション層 8 保護膜 10 銅再配線 12 銅ポスト 14 封止樹脂層 16 バンプ電極 20 インレットシート 22 アンテナ 24,28,32 接着材層 26 コアシート 30,34 オーバーレイ
フロントページの続き (72)発明者 下西 利幸 徳島県阿南市辰巳町1丁目2番 王子製紙 株式会社カードメディア事業所内 Fターム(参考) 2C005 MA10 NA09 NA16 NA31 NB37 PA03 PA18 PA19 PA29 RA22 5B035 AA04 AA08 BA05 BB09 CA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICチップを実装したインレットを使用
    したICチップ実装体において、 前記ICチップは、少なくとも電極の設けられている側
    に封止樹脂層を有し、電極の設けられている側の前記封
    止樹脂層上にバンプ部を備えてチップサイズパッケージ
    されたICチップであることを特徴とするICチップ実
    装体。
  2. 【請求項2】 前記ICチップは、電極の設けられてい
    る側に、電極部分以外の領域を保護する保護膜と、電極
    部分に電気的に接続され電極面に対し略垂直方向に形成
    された金属ポストと、前記保護膜上に形成されて前記金
    属ポストの端面と略同一の高さの表面を有する封止樹脂
    層と、前記金属ポスト上に形成されたバンプ部とを備え
    ている請求項1に記載のICチップ実装体。
  3. 【請求項3】 前記ICチップは、電極の設けられてい
    ない側にも封止樹脂層を備えている請求項1又は2に記
    載のICチップ実装体。
  4. 【請求項4】 前記電極部分と前記金属ポストとの間に
    は、それらを電気的に接続するための配線層がさらに設
    けられている請求項2又は3に記載のICチップ実装
    体。
  5. 【請求項5】 電極の設けられている側に設けられた前
    記封止樹脂層はエポキシ樹脂である請求項1から4のい
    ずれかに記載のICチップ実装体。
  6. 【請求項6】 電極の設けられていない側に設けられた
    前記封止樹脂層はエポキシ樹脂である請求項3から5の
    いずれかに記載のICチップ実装体。
  7. 【請求項7】 以下の工程(A)から(C)を備えたI
    Cチップ実装体の製造方法。 (A)ウエハーの状態で少なくとも電極の設けられてい
    る側に封止樹脂層を有し、電極の設けられている側の前
    記封止樹脂層上にバンプ部を備えてチップサイズパッケ
    ージされたICチップを有するウエハーをICチップご
    とに切断する工程、 (B)切断された個々のICチップをインレットに実装
    する工程、 (C)そのインレットを用いてICチップ実装体に組み
    立てる工程。
  8. 【請求項8】 前記工程(A)で使用するウエハーは、
    ICチップの電極の設けられている側に、電極部分以外
    の領域を保護する保護膜と、電極部分に電気的に接続さ
    れ電極面に対し略垂直方向に形成された金属ポストと、
    前記保護膜上に形成されて前記金属ポストの端面と略同
    一の高さの表面を有する封止樹脂層と、前記金属ポスト
    上に形成されたバンプ部とを備えたものである請求項7
    に記載のICチップ実装体の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記工程(A)で使用するウエハーは、
    ICチップで電極の設けられていない側にも封止樹脂層
    を備えたものである請求項7又は8に記載のICチップ
    実装体の製造方法。
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