JP2002311383A - 立体像表示体およびその観察方法 - Google Patents
立体像表示体およびその観察方法Info
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Abstract
像」の技術を利用して、パターンを識別する際には、立
体感を伴って視覚される新規な潜像のパターンとその観
察方法を提案し、偽造防止効果とアイキャッチ効果の双
方を向上させる。 【解決手段】画素を構成する最小単位として、視差を持
たせる方向に射出する光強度分布を個別に設定すること
が可能な素子を用い、略ストライプ状または略マトリク
ス状に画素を配列して(第1の)セグメント群からなる
3次元パターンを形成する。さらに、前記パターンと対
応関係(光強度の反転,補色関係)にある(第2の)セ
グメント群からなるパターンを隣接させて形成する。
Description
画像)を表示すると共に、真偽判別の上で有効な立体像
表示体とその観察方法の改良に関する。
る上で、左右方向(両眼の配置方向)に配列した視差を
持つ2次元画像(平面画像)を、左右の目でそれぞれ異
なる画像を視覚することが、立体感を得る手法として一
般的に行なわれている。
を用いる手法とは別に、特殊な器具の不要な手法とし
て、左右方向に並列したストライプ状のバリアを通し
て、視差を持つ複数枚の2次元画像が同一画面内に合成
された画像(以下、合成画像と称する)を観察する手法
や、ストライプ状のバリアに代えて、左右方向に周期性
を持つレンズ(レンチキュラー)により、合成画像を左
右の目で分離して視覚することが行われている。
体像を表示する手法として、本出願人による特開平3−
206401号公報,特開平5−2148号公報などに
提案されている。(図9,図10参照)上記の手法は、
画素として、視差を持たせる方向,すなわち表示光(1
次回折光)を出射させる方向に応じた回折格子(格子方
向が異なる)からなるセルを用い、その方向毎に前記セ
ルを使い分けて、合成画像を形成する手法である。
3次元物体を、C1〜C4の種々の方向から撮影した2
次元画像について、C1〜C4の各方向に応じた1次回
折光を出射する4種類の回折格子セルを用いて、合成画
像を形成した場合、図10(b)に示すように、P1〜
P4の各方向に応じた(それぞれ、C1〜C4の方向か
ら撮影した)2次元画像が表示再生されることになり、
同図では、観察者の左目がP2(C2),観察者の右目
がP3(C3)の画像を視覚するため、立体感を伴って
感じられることになる。
射方向が限られるため、図9に示すように、曲線の集ま
りからなる格子を用いると、前記方向に広がりを持たせ
ることが可能となり、隣り合うセル間で1次回折光が出
射しない領域を少なくすることが可能となる。このこと
は、観察者が左右方向に視点を移動した際に、視覚され
る視差画像が飛びを伴って感じられることを防ぎ、滑ら
かに視差が変化することに寄与する。
別に、セキュリティ(偽造防止)などの目的で、一見で
は形成したパターンが判別できない「潜像」を形成する
技術とそれを適用した表示体が公知であり、潜像の形成
されたパターンに、何らかの器具を用いて、形成された
潜像のパターンを認識し、表示体の真偽判定を図ること
が行われている。
ねることにより、潜像のパターンを観察する方法などで
ある。しかしながら、立体感を伴って視覚される前記パ
ターンに係る報告例はなく、従来の潜像のパターンは、
2次元的(平面的)なパターンに限られていた。
成したパターンが判別できない「潜像」を形成する技術
を利用して、パターンを識別する際には、立体感を伴っ
て視覚される新規な潜像のパターンとその観察方法を提
案し、セキュリティ(偽造防止)効果とアイキャッチ効
果の双方を向上させることを目的とする。
眼視差に基づく立体像を表示する立体像表示体におい
て、視差を持たせる方向に射出する光強度分布を個別に
設定することが可能な素子を画素を構成する最小単位と
して用い、表示する立体像の情報に基づいて、前記最小
単位を配置して立体像を形成する際、選択された色の前
記最小単位の組み合わせからなる画素を、視差を持たせ
る方向に並べて略ストライプ状のセグメントとし、前記
セグメントを、視差を持たせる方向と直交する方向に、
一定ピッチで離間させて並設することにより、ストライ
プ状セグメント群により構成される選択された色の立体
像を形成すると共に、前記立体像と光強度を反転した情
報に基づいて、上記最小単位の組み合わせからなる画素
を配置して光強度の反転した立体像を形成する際、上記
選択された色の前記最小単位の組み合わせからなる画素
を、視差を持たせる方向に並べてセグメントとし、上記
一定ピッチで離間したストライプ状セグメント群の間
に、別なセグメント群として並設することにより、光強
度の反転した立体像を形成してなることを特徴とする立
体像表示体である。
離間したセグメント群の間に、互いに補色関係にある別
なセグメント群を並設することにより、補色関係にある
立体像を形成しても良い。
種類に渡っていても良く、R,G,Bの3色としても良
い。
良い。
子により構成され、画素内の前記素子は、視差を持たせ
る方向に、互いにほぼ連続的な光強度分布を有する回折
光を射出する機能を持っていても良い。
れた上記セグメントに代えて、マトリクス配列された上
記セグメントから構成されても良い。
を持たせる方向に周期的な曲率を有するレンチキュラー
シートと組み合わせて構成されても良い。
を持たせる方向に周期的な屈折率の変化を有する平面状
レンズシートと組み合わせて構成されても良い。
は、表示体に対する照明光の入射面もしくは前記表示体
からの表示光の射出面に、2種類のセグメント群に対応
した透光部と非透光部を有する光選択透過板を、それぞ
れのセグメント群と前記透光部と前記非透光部がほぼ一
致するように配置して観察する。
収性または光反射性を持っていても良い。
明の立体像表示体における2種類のセグメント群のうち
の一方に相当する立体像の表示機能を有するものであっ
ても良い。
クス状)に配置されるセグメント群は、同種のセグメン
ト群だけで3次元的(立体的)なパターンを構成する
が、通常の観察条件下では、隣接するセグメント群の影
響により、両者が光強度の反転した関係にあると、同じ
視域では画素同士が明るさを補完し合い、両者が互いに
補色関係にあると、同じ視域では画素同士が混色するこ
とにより、無彩色となり、結果として、観察者には全体
的に、前者の場合は輝度情報を持たない(濃淡のない)
パターンとして視覚・認識され、後者の場合は色彩情報
を持たないパターンとして視覚・認識され、形成した3
次元的(立体的)なパターンを明確に識別することがで
きず、「潜像」として機能する。
照明光の入射面もしくは前記表示体からの表示光の射出
面に、2種類のセグメント群に対応した透光部と非透光
部を有する光選択透過板を、それぞれのセグメント群と
前記透光部と前記非透光部がほぼ一致するように配置し
て観察する。その場合、前記非透光部に対応するセグメ
ント群は被覆され、前記透光部に対応する1種類のみの
セグメント群が視覚されるため、同種のセグメント群だ
けで構成される3次元的(立体的)なパターンを認識で
きることになる。
常観察時の均一な面の表示状態と、光選択透過板を重ね
た際の立体像表示状態とが容易に切り替えられる。立体
像が見える/見えない,もしくは彩色/無彩色の差異は
大きなものであり、特にセキュリティ性を要求される媒
体に貼付することなどにより、真偽判定が容易に可能
な、高い偽造防止効果を持たせることが可能となる。
形態を説明する。
関係>本実施形態では、潜像の形成方法として、隣接す
るセグメント群同士の光強度を反転させる手法を採用す
る。
子を配置して立体像を形成する際、特定色の回折格子の
組み合わせからなる画素を、水平方向に並べて略ストラ
イプ状のセグメントとする。前記セグメントを、ストラ
イプの長手方向と直交する垂直方向に、一定ピッチで離
間させて並設することにより、特定色のセグメント群か
らなる立体像を形成する。
す説明図であり、前記セグメント内の隣接する任意の画
素A,Bを拡大して表している。画素Aは、単位素子A
1,A2,A3,…A5からなり、各単位素子は異なる
複数の方向から見た場合の被写体の2次元画像を構成す
る画素に相当する。
あるが、セルA1, A2, A3, …はそれぞれが視差に
対応しており、例えば立体像を表示するための視差画像
1,2,3…上のAと同一位置に当たる画素の輝度(明
暗)を持った光を、対応する視差方向に射出する機能を
持つ。前記機能を持つセルとして、回折格子を用いるこ
とが好適であるが、それに限るものではない。
からなり、各セルは画素Aのセル(A1〜A5)と同一
色であるが、それぞれ光強度が補完し合う(光強度が反
転した)関係となっている。
1,B1)(A2,B2)…としての光強度が均一であ
ることを意味する。
るさと感じられることが望ましい。すなわち、人間の眼
に感じたA1の光強度=1ならば同B1の光強度=99と
し、同様に、人間の眼に感じたA2の光強度=30ならば
同B2の光強度=70とするような関係である。光強度
は、セルの面積比に限らず、濃度や回折効率(単位素子
として回折格子を用いた場合)などの変調により制御さ
れる。
とにより、略ストライプ状のセグメントが形成される。
前記セグメントを、垂直方向に、セグメント幅:H/2
だけ離間させて並設することにより、特定色のセグメン
ト群が形成される。同様に、画素Bについても、略スト
ライプ状のセグメントおよび画素Aのセグメント間を埋
めるようにセグメント群が形成される。
と、全体の色調が単一で全く濃淡のない均一(ベタ)な
感じを与えることになる。(図4参照)微視的には、各
単位素子はパターンを構成するべく機能しているが、単
位素子がペアになると、隣接するペアとは相違ないもの
として認識されるためであり、ペア同士に限らずセグメ
ント同士としても同じことが言える。
ためには、セグメント幅や単位素子のサイズを極力微細
にするのが好ましいが、微細化には限度があると共にパ
ターンの作製が困難になるため、観察者の視力(目の分
解能)による単位素子の識別能力を上回る微細化で十分
である。画素のペアのサイズ(同図で、縦H,横W)
は、観察条件にもよるが、300μm角以下であること
が望ましい。
された立体像を識別するには、図2に示す光選択透過板
が用いられる。前記光選択透過板は、図1の表示体のセ
グメント構造に対応して、略ストライプ状の透過部/遮
光部が設けられた板(フィルム等も含む)である。同図
で、遮光部の幅LはH/2に等しくなる。
入射面もしくは立体像表示体からの光射出面に配置し
て、各セグメントと透光部と非透光部をほぼ一致させて
AまたはBのセグメント群を遮蔽すると、遮蔽されない
セグメント群からなる3次元パターンが視覚でき、前記
光選択透過板をスライドして他のセグメント群を遮蔽す
ると、別なセグメント群からなる3次元パターンが視覚
できる。視覚される3次元パターンは、図5または図6
に示すような状態であり、それぞれ濃淡(光強度)の反
転した立体像である。
合は、濃淡の縞模様用を伴って立体像が観察される。一
方、立体像表示体のセグメントと光選択透過板の透光部
が大きな角度で交差する場合、典型的には略直交する状
態では、立体像は視覚されない。
ン)を、曲線の回折格子をセルとして用いて実現した場
合の一例を示す説明図である。ここでは、セルの縦方向
の面積を変えることにより、対応する視差方向への光強
度を変化させている。この場合、画素Aと画素Bとは、
図のように対応するセル同士で合計した面積が常に一定
になるようにしている。曲線の回折格子をセルとして用
いると、視差を持たせる方向に射出する光強度分布を個
別に設定することが容易であり、その射出方向にある程
度の範囲を持たせることができる。
>単色でなく複数種類の色でパターンを構成する実施形
態について説明する。複数色あるいは複数色の組み合わ
せから立体像を構成する場合は、基本となる複数色につ
いて、両セグメントの光強度を互いに補完し合うように
設定する。図7,図8は、R,G,Bの3原色を用いて
表示体を構成する例を示す説明図である。
れR,G,Bの3原色に相当するAr,Ag,Abの画
素(副)に分けており、複数のセグメントからの混色に
より色を表現している。セルAr1, Ar2, …はそれ
ぞれが視差に対応しており、Arの画素をさらに横に多
数並べて配置することにより、略ストライプ状のセグメ
ント(副)を形成している。Arのセグメント(副)に
は、それぞれセルAr1, Ar2, …と光強度を反転し
たセルBr1, Br2, …から構成されるBrのセグメ
ント(副)が並設される。Ag,Bg,Ab,Bbのセ
グメント(副)についても同様である。
ア(Ar,Br)(Ag,Bg)(Ab,Bb)は、上
記の実施形態と同様に補完し合うことになる。
された立体像を識別するには、同図に示す遮光部の幅L
がH/2である光選択透過板を用いることで、立体像A
と色情報も含めて光強度を反転した立体像Bが別々に視
覚される。
れR,G,Bの3原色に相当するAr,Ag,Abの画
素(副)に分けているが、Ar,Br,Ag,Bg,A
b,Bbのように、交互に隣接して配列するのではな
く、(Ar,Ag,Ab)(Br,Bg,Bb)のよう
に配列する。図8に示す表示体(潜像パターン)に記録
された立体像を識別するには、同図に示す遮光部の幅L
がH/2である光選択透過板が用いられる。
択透過板を用いずに表示体を視覚すると、画素A,Bが
それぞれの原色毎に光強度を補完し合っているため、全
体的には、R,G,Bの3原色の光強度がそれぞれ等し
く機能し、白もしくは灰色の無彩色の均一(ベタ)な画
像として感じることになる。従って、複数色を用いたフ
ルカラー表示の際には、光選択透過板を重ねた時との視
覚的な差がより明確になる。
合、画素内において複数色を配置する方法(図7)と、
画素内は一色とし、複数画素,複数のストライプで複数
色を表示(図8)しても良い。前者の場合、セグメント
の幅が小さくできない場合でも、比較的良好な混色表示
が可能となり、後者の場合は、光選択透過板の配置位置
が若干ずれても大きな色変化がなく、正確な色で表示さ
れた立体像を観察しやすい。
も、セルとして回折格子を用いることが好適である。回
折格子を用いる場合、表面レリーフ型回折格子である
と、エンボス成型により容易に表示体を構成でき、非常
に薄く軽くでき、転写箔などとして用いることも可能で
ある。このとき、回折格子をブレーズド型回折格子とす
ることにより、より明るい表示が可能となる。このよう
な回折格子を用いた場合、光選択透過板を密着配置する
ことができ、高品位な立体像が観察可能となる。
ると、視差方向に対し、連続的な1次回折光の分布を作
り出すことが可能となり、連続的な視域を持つ立体像表
示が可能となる。
は、1次回折光強度を変化させることが必要であり、セ
ル毎の面積を明るさに対応させて変える方法と、セル毎
の回折効率を明るさに対応させて変える方法がある。後
者の場合、回折格子の深さなどを変えることにより容易
に実現でき、また、セルの大きさは一定と出来るため、
万線パターンを重ねる位置が若干ずれていても立体像が
観察されやすく、検証が一層容易に可能となる。
ない。立体像表示のための技術としてレンチキュラーレ
ンズを用いる場合、レンズ裏面の印刷物などを複数種類
用意することにより、容易に複数種の立体像を切り替え
て表示することが出来る。(図11参照)
を有するレンズを用いる場合、レンチキュラーレンズを
用いた場合と同様の効果を持つ立体像表示体を実現で
き、また表面を平滑にすることが可能である。(図示せ
ず)
ものではなく、種々の変更が可能である。例えば、 (a)立体像表示体に光選択透過板を重ねて立体像を観
察する際に、光選択透過板の非透過部が光吸収性を有し
ていると、光選択透過板の透光部のみから光が射出する
ので、コントラストの高い立体像が観察できる。
を有している場合、正反射光との差異により、立体像表
示体からの射出光による表現色を明確に識別することが
可能となる。特に、回折格子をセルとして用いている場
合には、立体像表示体からの0次回折光および1次回折
光のそれぞれの色及び射出方向について、光選択透過板
からの正反射光の色及び射出方向を基準として確認する
ことにより、より正確な真偽判定を行うことができる。
示体におけるセグメント群の一方だけに相当する機能を
有するものであり、観察する立体像表示体と同一の立体
像を表示するようにすることにより、両者の立体像が一
致することにより、より明るい立体像が観察できる。ま
た、立体像表示体の真偽判定においては、3次元的な立
体像同士の比較が可能であり、肉眼による正確な判定が
可能となる。
示体におけるストライプ内のセグメント群の一方だけに
相当する機能を有するものであり、観察する立体像表示
体とは異なる立体像を表示するようにすることにより、
両者の立体像が重複し、3次元的に合成された画像を観
察することが可能になる。立体像表示体の真偽判定にお
いては、両者で表示する立体像をそれぞれ片方だけでは
不完全とし、両者を重複・合成して観察したときのみ完
全な立体像が観察出来るようにすることにより、肉眼に
よる正確な判定が可能となる。
ト群Aとセグメント群Bとを、同一色での光強度が補完
し合う関係として規定したが、光強度が同一な補色関係
として規定することで、光選択透過板を用いない場合に
は、白もしくは灰色の無彩色の立体像として感じること
になり、本来は多色の立体像を、一見して無彩色のもの
として認識させることになり、やはり潜像の効果を奏す
ることになる。
はストライプ状に限らず、市松模様のように、各セグメ
ントを略マトリクス状に配置することも可能である。そ
の場合、光選択透過板も、ストライプ状でなく略マトリ
クス状の透光部/非透光部を持つ構成のものが採用され
る。
よって、パターンを識別する際には、立体感を伴って視
覚される新規な潜像のパターンとその観察方法が提供さ
れ、前記表示体の適用によって、セキュリティ(偽造防
止)効果とアイキャッチ効果の双方を向上させることが
できる。
図。
透過板
る本発明の立体像表示体の一実施形態を示す説明図。
単体で観察する場合、一見すると、全体の色調が単一で
全く濃淡のない均一(ベタ)な感じを与えることを示す
説明図。
光選択透過板を配置して観察する場合、一方のセグメン
ト群のみからなる立体像が視覚される状態を示す説明
図。
光選択透過板を配置して観察する場合、濃淡(光強度)
の反転した他方のセグメント群のみからなる立体像が視
覚される状態を示す説明図。
を用いて表示体を構成する一例を示す説明図。
を用いて表示体を構成する他例を示す説明図。
する手法を示す説明図。
を持たせる方向に周期的な曲率を有するレンチキュラー
シートと組み合わせた素子により構成される本発明の立
体像表示体の一実施形態を示す説明図。
Claims (12)
- 【請求項1】両眼視差に基づく立体像を表示する立体像
表示体において、 視差を持たせる方向に射出する光強度分布を個別に設定
することが可能な素子を画素を構成する最小単位として
用い、 表示する立体像の情報に基づいて、前記最小単位の組み
合わせからなる画素を配置して立体像を形成する際、選
択された色の前記最小単位の組み合わせからなる画素
を、視差を持たせる方向に並べて略ストライプ状セグメ
ントとし、 前記ストライプ状セグメントを、視差を持たせる方向と
直交する方向に、一定ピッチで離間させて並設すること
により、ストライプ状セグメント群により構成される選
択された色の立体像を形成すると共に、 前記立体像と光強度を反転した情報に基づいて、上記最
小単位の組み合わせからなる画素を配置して光強度の反
転した立体像を形成する際、上記選択された色の前記最
小単位の組み合わせからなる画素を、視差を持たせる方
向に並べてセグメントとし、 上記一定ピッチで離間したストライプ状セグメント群の
間に、別なセグメント群として並設することにより、光
強度の反転した立体像を形成してなることを特徴とする
立体像表示体。 - 【請求項2】両眼視差に基づく立体像を表示する立体像
表示体において、 視差を持たせる方向に射出する光強度分布を個別に設定
することが可能な素子を画素を構成する最小単位として
用い、 表示する立体像の情報に基づいて、前記最小単位の組み
合わせからなる画素を配置して立体像を形成する際、選
択された色の前記最小単位の組み合わせからなる画素
を、視差を持たせる方向に並べて略ストライプ状セグメ
ントとし、 前記ストライプ状セグメントを、視差を持たせる方向と
直交する方向に、一定ピッチで離間させて並設すること
により、ストライプ状セグメント群により選択された色
の立体像を形成すると共に、 前記立体像の情報に基づいて、上記選択された色とは補
色関係にある色の上記最小単位の組み合わせからなる画
素を配置して立体像を形成する際、上記選択された色と
は補色関係にある色の前記最小単位の組み合わせからな
る画素を、視差を持たせる方向に並べてセグメントと
し、 上記一定ピッチで離間したストライプ状セグメント群の
間に、別なセグメント群として並設することにより、補
色関係にある立体像を形成してなることを特徴とする立
体像表示体。 - 【請求項3】画素を構成する上記の選択色が複数種類に
係ることを特徴とする請求項2記載の立体像表示体。 - 【請求項4】上記の選択色がR,G,Bの3色であるこ
とを特徴とする請求項3記載の立体像表示体。 - 【請求項5】上記素子が回折格子からなることを特徴と
する請求項1〜4の何れかに記載の立体像表示体。 - 【請求項6】上記素子が、曲線の格子縞からなる回折格
子により構成され、 画素内の前記素子は、視差を持たせる方向に、互いにほ
ぼ連続的な光強度分布を有する回折光を射出する機能を
有することを特徴とする請求項5記載の立体像表示体。 - 【請求項7】略ストライプ状に配列された上記セグメン
トに代えて、マトリクス配列された上記セグメントから
なることを特徴とする請求項5記載の立体像表示体。 - 【請求項8】上記素子が印刷あるいは転写などにより形
成され、視差を持たせる方向に周期的な曲率を有するレ
ンチキュラーシートと組み合わせて構成されることを特
徴とする請求項1〜4の何れかに記載の立体像表示体。 - 【請求項9】上記素子が印刷あるいは転写などにより形
成され、視差を持たせる方向に周期的な屈折率の変化を
有する平面状レンズシートと組み合わせて構成されるこ
とを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の立体像表
示体。 - 【請求項10】請求項1〜9の何れかに記載の立体像表
示体に対する照明光の入射面もしくは前記表示体からの
表示光の射出面に、2種類のセグメント群に対応した透
光部と非透光部を有する光選択透過板を、それぞれのセ
グメント群と前記透光部と前記非透光部がほぼ一致する
ように配置して観察することを特徴とする立体像表示体
の観察方法。 - 【請求項11】前記光選択透過板の前記非透光部が、光
吸収性または光反射性を有することを特徴とする請求項
10記載の立体像観察方法。 - 【請求項12】前記光選択透過板の前記非透光部が、請
求項1〜9の何れかに記載の立体像表示体における2種
類のセグメント群のうちの一方に相当する立体像の表示
機能を有するものであることを特徴とする立体像表示体
の観察方法。
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