JP2002311144A - 放射線検出装置 - Google Patents

放射線検出装置

Info

Publication number
JP2002311144A
JP2002311144A JP2001113592A JP2001113592A JP2002311144A JP 2002311144 A JP2002311144 A JP 2002311144A JP 2001113592 A JP2001113592 A JP 2001113592A JP 2001113592 A JP2001113592 A JP 2001113592A JP 2002311144 A JP2002311144 A JP 2002311144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiation
thick film
amorphous semiconductor
film
detecting apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001113592A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3678162B2 (ja
Inventor
Kenji Sato
賢治 佐藤
Toshinori Yoshimuta
利典 吉牟田
Satoshi Tokuda
敏 徳田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2001113592A priority Critical patent/JP3678162B2/ja
Priority to KR10-2002-0015812A priority patent/KR100435295B1/ko
Priority to EP02007671A priority patent/EP1249871B1/en
Priority to DE60228908T priority patent/DE60228908D1/de
Priority to US10/118,293 priority patent/US6635860B2/en
Priority to CA002381523A priority patent/CA2381523C/en
Priority to CNB021058180A priority patent/CN1235059C/zh
Publication of JP2002311144A publication Critical patent/JP2002311144A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3678162B2 publication Critical patent/JP3678162B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/16Measuring radiation intensity
    • G01T1/24Measuring radiation intensity with semiconductor detectors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/02Details
    • H01L31/0216Coatings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14665Imagers using a photoconductor layer
    • H01L27/14676X-ray, gamma-ray or corpuscular radiation imagers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/02Details
    • H01L31/0203Containers; Encapsulations, e.g. encapsulation of photodiodes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】アモルファス半導体厚膜表面の変質、温度変化
による反り、亀裂等を抑え、高バイアス電圧印加時の絶
縁破壊を阻止して、高感度の検出特性が得られる放射線
検出装置を提供する。 【解決手段】大面積化適性を有する放射線感応型アモル
ファス半導体厚膜1と電圧印加電極2の間に、アモルフ
ァス半導体厚膜1の表面全体を覆うように耐溶剤性かつ
キャリア選択性の高抵抗膜3を形成され、さらに、アモ
ルファス半導体厚膜1・耐溶剤性かつキャリア選択性の
高抵抗膜3・電圧印加電極2が形成された最上層表面
に、絶縁性の基板6と同程度の熱膨張係数を持つ絶縁性
の補助板材5を、高耐圧の硬化性合成樹脂4によって、
最上層表面を覆うように固定形成される。その結果、ア
モルファス半導体厚膜1表面の変質、温度変化による反
り、亀裂等による絶縁破壊が阻止され、高いバイアス電
圧をかけて十分な検出感度を得ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療分野、工業分
野、さらには原子力分野などに用いられる直接変換タイ
プの放射線検出装置に係り、特に放射線感応型の半導体
膜の耐環境性改善と、印加したバイアス電圧による沿面
放電を抑えるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】X線等の放射線の検出装置には、放射線
をまず光に変換し、その変換光をさらに光電変換で電気
信号へ変換される間接変換タイプの装置と、入射放射線
が放射線感応型の半導体膜のように直接電気信号に変換
する直接変換タイプの装置とがある。
【0003】後者の直接変換タイプの装置は、放射線感
応型の半導体膜の表面に形成された電圧印加電極に所定
のバイアス電圧を印加するとともに、半導体膜の裏面に
形成されたキャリア収集電極で放射線照射に伴って生成
したキャリアを収集して放射線検出信号として取り出す
ことにより放射線の検出を行う構成となっている。
【0004】また、従来の直接変換タイプの放射線検出
装置の中でも、アモルファス・セレンのようなアモルフ
ァス半導体厚膜を放射線感応型の半導体膜として用いる
場合、アモルファス半導体は真空蒸着等の方法によって
簡単に厚くて広い膜を形成できるので、大面積厚膜が必
要な2次元アレイ型放射線検出装置を構成するのに適し
ている。
【0005】従来の2次元アレイ方式の放射線検出装置
は、図8に示すように、電荷蓄積用のコンデンサCa
と、薄膜トランジスタなどにより形成された電荷読み出
し用のスイッチ素子88(通常時オフ(OFF)状態)
とが縦・横式2次元マトリックス状配列で複数個形成さ
れた絶縁性の基板86と、複数個の電荷蓄積用コンデン
サCaにそれぞれ電気的に接続されると共に複数個のキ
ャリア収集電極87を介して絶縁性の基板86上に形成
され、放射線が入射することにより電荷移動媒体(キャ
リア)が生成されるアモルファス半導体厚膜81と、ア
モルファス半導体厚膜81の表面に形成された電圧印加
電極82とから構成されている。なお、キャリア収集電
極87毎に電荷蓄積用のコンデンサCa及び電荷読み出
し用のスイッチ素子88がそれぞれ各1個ずつ設けられ
ており、それぞれが、放射線検出ユニットである検出素
子DUを形成している。
【0006】ここで、電圧印加電極82にバイアス電圧
が印加された状態で、放射線が照射されると、アモルフ
ァス半導体厚膜81で電荷が形成され、電荷蓄積用コン
デンサCaに蓄積されるが、蓄積された電荷は、スイッ
チ素子88をオン(ON)状態とすることによって放射
線検出信号として読み出される。
【0007】図8の2次元アレイ構成の放射線検出装置
を、例えばX線透視撮影装置の透過X線像の検出に用い
た場合、放射線検出装置から出力される放射線検出信号
に基づきX線透視画像が得られることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
放射線検出装置では、アモルファス半導体厚膜81の熱
膨張係数が大きく、基板86との熱膨張係数差を原因と
する温度変化による反りが生じる危険性がある。反りが
生じた場合、アモルファス半導体厚膜81に亀裂が入る
可能性があり、かかる場合、画像上の欠陥となって現れ
たり、亀裂部分で放電破壊を起こし、動作不能状態とな
り得る。
【0009】また、従来の放射線検出装置では、図8に
示すように、電圧印加電極82の端縁82aからアモル
ファス半導体厚膜81の端縁81aの表面に沿って、読
み出しライン810、ゲートライン811や接地ライン
812が絶縁基板86上でむき出しになっている部分8
10a、811a、812aに至る間で絶縁破壊が起こ
ることで沿面放電が生じる危険性がある。そして、沿面
放電が起こると、例えばX線透視画像の場合、放射線検
出信号のノイズとなって画質の低下を招くこととなる。
これに対して、バイアス電圧を低めにすることで、沿面
放電を抑えられるが、かかる場合、アモルファス半導体
はキャリア走行特性が単結晶半導体に比べて劣っている
ので、十分な検出感度が得られないという不都合が生じ
る。
【0010】なお、温度変化による反り等の耐環境性の
問題に対処するため、図9に示すように、絶縁性基板9
6上に形成されたアモルファス半導体厚膜91と電圧印
加電極92の最上層表面に、前記絶縁性基板96と同程
度の熱膨張係数を持つ絶縁性の板材95を、高耐圧の硬
化性合成樹脂94によって、最上層表面全体を覆うよう
に固定形成した構成の放射線検出装置Aが提案されてい
る。
【0011】しかし、かかる放射線検出装置Aでは、高
耐圧の硬化性合成樹脂94の溶剤成分によって、アモル
ファス半導体厚膜91の表面が変質し、沿面放電が発生
して耐圧が低下するという実験結果が得られている(図
7の実験結果比較用1)。
【0012】また、沿面放電を防止するため、図10に
示すように、変質しやすいアモルファス半導体厚膜10
1の表面全体を覆うように、Sb2S3等のキャリア選
択性の高抵抗膜103をアモルファス半導体厚膜101
と電圧印加電極102との間に形成した構成の放射線検
出装置Bが提案されている(特願平11−24002
6)。
【0013】しかし、かかる放射線検出装置Bでは、S
b2S3等のキャリア選択性の高抵抗膜103が引っ張
り強度に劣るため、温度変化によるアモルファス半導体
厚膜101の反りに耐え切れず亀裂が生じやすいという
問題点があり、また、キャリア選択性の高抵抗膜103
だけでは沿面放電を防止するのに十分な厚さを形成する
ことは困難となる。なお、図10において、スイッチ素
子108、及びキャリア収集電極107は、図8におけ
るスイッチ素子88、及びキャリア収集電極87と同様
の構成を有する。
【0014】さらに、沿面放電を防止するため、図11
に示すように、絶縁性基板116上に形成されたアモル
ファス半導体厚膜111と電圧印加電極112の最上層
表面に、シリコン樹脂やエポキシ樹脂等の高耐圧の絶縁
物質からなる放電防止膜110を形成した構成の放射線
検出装置Cが提案されている(特願2000−1911
67)。
【0015】しかし、かかる放射線検出装置Cでは、シ
リコン樹脂やエポキシ樹脂等の高耐圧の絶縁物質からな
る放電防止膜110は、絶縁性基板116と熱膨張係数
が異なること、比較的表面強度が劣ることから、やはり
同じく、温度変化による反りが生じ、樹脂そのものや、
アモルファス半導体厚膜111と電圧印加電極112の
間に挟んだ中間層113に亀裂が入り、沿面放電耐圧が
不十分となる(図7の実験結果比較用2)。
【0016】本発明は、上記の事情に鑑み、温度変化等
の耐環境性に優れ、しかも、放射線感応型の半導体膜に
印加したバイアス電圧による沿面放電を阻止でき、十分
な検出感度が得られる放射線検出装置の提供を目的とす
る。
【0017】なお、図11において、スイッチ素子11
8、及びキャリア収集電極117は、図8におけるスイ
ッチ素子88、及びキャリア収集電極87と同様の構成
を有する。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、電荷蓄積用のコンデンサと電荷読み出し用のスイッ
チ素子とが形成された絶縁性の基板と、前記絶縁性の基
板上に形成され、前記電荷蓄積用コンデンサと電気的に
接続されたキャリア収集電極と、前記キャリア収集電極
上に形成され、放射線の入射により電荷移動媒体(キャ
リア)が生成する放射線感応型のアモルファス半導体厚
膜と、前記アモルファス半導体厚膜の表面に形成された
電圧印加電極からなり、放射線照射により前記アモルフ
ァス半導体厚膜で生成され、前記電荷蓄積用コンデンサ
に蓄積された電荷が、前記スイッチ素子を経由して放射
線検出信号として読み出されるよう構成された放射線検
出装置において、前記アモルファス半導体厚膜と電圧印
加電極との間に、前記アモルファス半導体厚膜の表面全
体を覆うように耐溶剤性かつキャリア選択性の高抵抗膜
が形成され、温度変化によってさらに、アモルファス半
導体厚膜に反りが生じないように、前記電圧印加電極上
に、前記絶縁性の基板と同程度の熱膨張係数を持つ絶縁
性の補助板材が、高耐圧の硬化性合成樹脂によって固定
形成されていることを特徴とする。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の放射線検出装置において、キャリア収集電極を2次元
マトリックス状に複数個形成し、各キャリア収集電極毎
に電荷蓄積用のコンデンサおよび電荷読み出し用のスイ
ッチ素子をそれぞれ設けることにより2次元アレイ構成
としたことを特徴とする。
【0020】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の放射線検出装置において、耐溶剤性か
つキャリア選択性の高抵抗膜が、0.05μmから10
μmの厚さのSb2S3膜であることを特徴とする。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項1または請
求項2に記載の放射線検出装置において、高耐圧の硬化
性合成樹脂がエポキシ樹脂であることを特徴とする。
【0022】請求項5記載の発明は、請求項1または請
求項2に記載の放射線検出装置において、前記補助板材
が、原子番号15以上の元素の含有量が1原子%以下の
材料で構成されていることを特徴とする。
【0023】請求項6記載の発明は、請求項1または請
求項2に記載の放射線検出装置において、前記補助板材
が、放射線有感領域に位置する部分の厚さを非有感領域
に位置する部分の厚さより薄くした構造をもつことを特
徴とする。
【0024】請求項7記載の発明は、請求項1または請
求項2に記載の放射線検出装置において、前記補助板材
が、放射線有感領域に位置する部分のみを開口した構造
をもつことを特徴とする。
【0025】請求項8記載の発明は、請求項1から請求
項7に記載の放射線検出装置において、前記補助板材と
前記絶縁性の基板とのギャップ調整用のスペーサーを設
けたことを特徴とする。
【0026】請求項9記載の発明は、請求項8に記載の
放射線検出装置において、前記絶縁性の基板と、前記補
助板材との貼り合せギャップが、2mmから4mmの間
であることを特徴とする。
【0027】次に、この発明に係る各放射線検出装置に
おける作用を説明する。この発明の放射線検出装置によ
り放射線検出を行う場合、放射線感応型のアモルファス
半導体厚膜の表面側に形成された電圧印加電極にバイア
ス電圧を印加しておいて、検出対象の放射線を入射させ
る。そうすると、放射線の入射によりアモルファス半導
体厚膜に生成した電荷移動媒体(キャリア)に相応して
キャリア収集電極に電気的に接続された電荷蓄積コンデ
ンサに電荷が蓄積されるとともに、電荷読み出し用のス
イッチ素子のオン状態への移行に伴って蓄積電荷がスイ
ッチ素子経由で放射線検出信号として読み出される。
【0028】そして、この発明の放射線検出装置の場
合、アモルファス半導体厚膜と電圧印加電極の間に、ア
モルファス半導体厚膜の表面全体を覆うように耐溶剤性
かつキャリア選択性の高抵抗膜が形成されているため、
高耐圧の硬化性合成樹脂の溶剤成分によって、アモルフ
ァス半導体厚膜の表面が変質し、沿面放電が発生して耐
圧が低下するというような現象は起こらず、また暗電流
の増加を抑制される。
【0029】さらに、アモルファス半導体厚膜・耐溶剤
性かつキャリア選択性の高抵抗膜・電圧印加電極が形成
された最上層表面に、前記補助板材が、高耐圧の硬化性
合成樹脂によって、最上層表面を覆うように固定形成さ
れているため、比較的引っ張り強度に劣るアモルファス
半導体厚膜・耐溶剤性かつキャリア選択性の高抵抗膜・
電圧印加電極が、熱膨張係数のほぼ等しい絶縁性の板材
によって挟み込まれたように固定されることになり、温
度変化による反り、亀裂等が激減する。
【0030】また、アモルファス半導体厚膜そのものの
破壊以外に絶縁破壊が起こると想定される経路は、電圧
印加電極上の高耐圧の硬化性合成樹脂の膜中を抜け、高
耐圧の硬化性合成樹脂と補助板材の界面に沿って、読み
出しライン、ゲートラインや接地ラインが絶縁基板上で
むき出しになっている部分に至る経路か、または、補助
板材の表面上に帯電した電荷との再結合に至る経路だけ
であるので、高耐圧の硬化性合成樹脂の膜厚をバイアス
電圧に絶えうる程度に十分厚く形成しておけば絶縁破壊
は起こらない。
【0031】しかも、アモルファス半導体厚膜・耐溶剤
性かつキャリア選択性の高抵抗膜・電圧印加電極が形成
された最上層表面に、前記補助板材が、高耐圧の硬化性
合成樹脂によって、最上層表面を覆うように固定形成さ
れた構造は、比較的耐環境性に劣るアモルファス半導体
厚膜の保護膜としても機能する。
【0032】また、請求項2の放射線検出装置の場合、
2次元マトリックス状に複数個形成されている各キャリ
ア収集電極毎に電荷蓄積用のコンデンサおよび電荷読み
出し用のスイッチ素子がそれぞれ設けられていて、放射
線検出ユニットがマトリックス状に並ぶ2次元アレイ構
成となっており、各放射線検出ユニット毎に局所的な放
射線検出が行われる。
【0033】請求項3の放射線検出装置の場合、耐溶剤
性かつキャリア選択性の高抵抗膜が、0.05μmから
10μmの厚さのSb2S3膜であり、高耐圧の硬化性
合成樹脂の溶剤成分によって、アモルファス半導体厚膜
の表面が変質し、沿面放電が発生して耐圧が低下するこ
とを防ぐ作用と、暗電流の増加を防ぐ作用の2つを兼ね
備えた働きをする。
【0034】請求項4の放射線検出装置の場合、高耐圧
の硬化性合成樹脂がエポキシ樹脂であり、硬化後の強度
に優れ、樹脂中の溶剤成分のアモルファス半導体厚膜に
対する反応性が小さいことが特徴である。
【0035】請求項5の放射線検出装置の場合、前記補
助板材を、原子番号が15以上の元素の含有量が1原子
%以下の材料で構成したため、入射放射線の減衰を抑え
ることができる。
【0036】請求項6の放射線検出装置の場合、前記補
助板材の放射線有感領域に位置する部分の厚さを、非有
感領域に位置する部分の厚さより薄くした構造にしたた
め、温度変化によるアモルファス半導体厚膜の反り、亀
裂に対する強度を保ちながら、入射放射線の減衰をさら
に抑えることができる。
【0037】請求項7の放射線検出装置の場合、前記補
助板材の放射線有感領域に位置する部分のみを開口した
ため、温度変化によるアモルファス半導体厚膜の反り、
亀裂に対する強度を保ちながら、入射放射線の減衰を最
小限に抑えることができる。
【0038】請求項8の放射線検出装置の場合、前記補
助板材の周辺部に、絶縁性の基板との貼り合せギャップ
調整用のスペーサーを設けたため、貼り合せギャップの
制御が容易になり、入射放射線の減衰ムラによる感度ム
ラを抑えることができる。
【0039】請求項9の放射線検出装置の場合、絶縁性
の基板と、補助板材との貼り合せギャップを2mm以上
にしたため、アモルファス半導体厚膜そのものの破壊以
外に絶縁破壊が起こると想定される経路のうち、電圧印
加電極上の高耐圧の硬化性合成樹脂の膜中を抜け、高耐
圧の硬化性合成樹脂と絶縁性の板材の界面に沿って、読
み出しライン、ゲートラインや接地ラインが絶縁基板上
でむき出しになっている部分に至る経路が長くなること
と、絶縁性の板材の表面と電圧印加電極との距離が長く
なることで絶縁性の板材の表面上に帯電する電荷量が減
少することから、30kV以上の高耐圧を得ることがで
きる。また、貼り合せギャップを4mm以下にしたた
め、硬化性合成樹脂による入射放射線の減衰を最小限に
抑えることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面を参照し
ながら説明する。図1は本実施形態に係わる放射線検出
装置の放射線センサ部の構成を示す概略断面図、図2は
本実施形態の放射線検出装置の変形実施例1を示す概略
断面図、図3は本実施形態の放射線検出装置の変形実施
例2を示す概略断面図、図4は本実施形態の放射線検出
装置の放射線センサ部の平面図、図5は本実施形態の放
射線検出装置の全体構成を示すブロック図、そして図6
は本実施形態の放射線検出装置の放射線検出ユニットの
検出動作を説明するための図である。
【0041】本実施形態の放射線検出装置は、図1に示
すように、 SiO2層等からなるコンデンサCaに蓄
積された電荷を取り出すための通常時オフ(遮断)の電
荷取り出し用のスイッチ素子8、例えば、トランジスタ
(TFT)とが形成されたガラス基板等の絶縁性の基板
6と、電荷蓄積用コンデンサCaと電気的に接続され、
キャリア収集電極7を介して絶縁性の基板6上に形成さ
れた、放射線が入射することにより電荷移動媒体(キャ
リア)が生成されるアモルファス半導体厚膜1と、アモ
ルファス半導体厚膜1の放射線入射側表面に設けられた
電圧印加電極2とを放射線センサ部として備えている。
【0042】また、本実施形態の放射線検出装置は、電
圧印加電極2にバイアス電圧を印加するバイアス電圧供
給部(電源部)Veを有し、電圧印加電極2にバイアス
電圧が印加された状態で放射線が照射された場合、それ
に伴って生成したキャリアがキャリア収集電極7からコ
ンデンサCaに送り込まれて蓄積されるとともに、読み
出しタイミングになった時にゲートライン11からオン
信号が送り込まれてスイッチ素子8がオン(接続)とな
って蓄積電荷が放射線検出信号として読み出しライン1
0から読み出される構成になっている。以下、各部の構
成を具体的に説明する。
【0043】本実施形態の放射線検出装置の場合、アモ
ルファス半導体厚膜1は比抵抗109Ωcm以上(好ま
しくは1011Ωcm以上)であって、膜厚み0.5mm
前後〜1.5mm前後の高純度アモルファス・セレン
(a−Se)厚膜である。このa−Se厚膜は特に検出
エリアの大面積化に対する適性に優れる。アモルファス
半導体厚膜1は、もし薄いと放射線が素通りするような
かたちになって放射線を十分に吸収できなくなることか
ら、0.5mm前後〜1.5mm前後の厚めの膜が用い
られる。
【0044】電圧印加電極2およびキャリア収集電極7
は、Au,Pt,Ni,In等の中の適当な金属やIT
Oなどで形成される。もちろん、アモルファス半導体厚
膜の材料や、電極の材料は上に例示のものに限らない。
【0045】そして、本実施形態の放射線検出装置にお
いては、特徴的な構成として、図1に示すように、アモ
ルファス半導体厚膜1と電圧印加電極2の間に、アモル
ファス半導体厚膜1の表面全体を覆うように耐溶剤性か
つキャリア選択性の高抵抗膜3であるSb2S3膜が約
1μmの厚さで形成され、さらに、前記Sb2S3膜の
上に電圧印加電極2が形成されている。これらの最上層
表面には、前記絶縁性の基板6と同程度の熱膨張係数を
持つ絶縁性の補助板材5が、高耐圧の硬化性合成樹脂で
あるエポキシ樹脂4によって、最上層表面を覆うように
固定形成されている。
【0046】なお、キャリア選択性の高抵抗膜は、正バ
イアスで使用される場合、n型(正孔注入阻止型)の選
択膜が、負バイアスで使用される場合、P型(電子注入
阻止型)の選択膜が使用される。
【0047】絶縁性の基板6と同程度の熱膨張係数を持
つ絶縁性の補助板材5は、原子番号15以上の元素の含
有量が1原子%以下の材料で構成され、放射線の減衰が
少ないものであれば特に材質は選ばない。例えば、パイ
レックス(登録商標)ガラス、石英ガラス等が挙げられ
る。厚さは0.5mmから1.5mm位が適当である。
【0048】また、補助板材5について、放射線の減衰
が比較的大きい材質であっても、図2の変形実施例1に
示すように、放射線有感領域に位置する部分の厚さを非
有感領域に位置する部分の厚さより薄くした構造にする
ことによって、強度を保ちながら、放射線の減衰を抑え
ることができる。さらに、図3の変形実施例2に示すよ
うに、放射線有感領域に位置する部分のみを開口した構
造にすれば、放射線の減衰を最小限に抑えることができ
る。
【0049】なお、前記絶縁性の基板6と同程度の熱膨
張係数を持つ絶縁性の補助板材5は、アモルファス半導
体厚膜1に反りが生じないように形成するのであれば、
上述した実施形態に限らず、どのような実施形態を採用
してもよい。
【0050】以上述べた、本実施形態の放射線検出装置
と、その変形実施例1、変形実施例2において、耐溶剤
性かつキャリア選択性の高抵抗膜3の例として、Sb2
S3膜を挙げたが、Sb2S3以外にも、CdS、Sb
Te、ZnTe、CdTe等の無機半導体膜や、キャリ
ア移動材を添加したポリカーボネート等の有機膜材料が
使用可能である。これらの膜厚は、キャリアの選択性、
耐溶剤性、アモルファス半導体厚膜1との付着性によっ
て異なるが、0.01μmから10μmが望ましく、ま
た、0.05μmから10μmの範囲で選択してもよ
い。
【0051】また、高耐圧の硬化性合成樹脂4の例とし
て、エポキシ樹脂を挙げたが、樹脂中の溶剤成分とアモ
ルファス半導体厚膜1との反応性が小さい材料であれ
ば、アクリル樹脂、フッ素樹脂等も使用可能である。た
だし、アモルファス半導体厚膜1にa−Seを使用する
場合は、a−Seが熱によって変性しやすいので、常温
で硬化するタイプの樹脂を選択する必要がある。これら
の樹脂の形成厚は、薄すぎると絶縁耐圧が低下し、厚す
ぎると入射放射線が減衰してしまうので、絶縁性の基板
6と絶縁性の補助板材5とのギャップが1mmから5m
m、可能であれば2mmから4mmになるようにするの
が望ましい。
【0052】かかるギャップを確実に形成するため、図
1に示した本実施形態の放射線検出装置と、図2に示し
たその変形実施例1、及び図3に示した変形実施例2で
は、このギャップの値を容易に調整できるように、絶縁
性の基板6の周辺部に、ABS樹脂等からなるスペーサ
ー9を設けている。
【0053】さらに、本実施形態装置の放射線センサ部
においては、図1、図4、及び図5に示すように、キャ
リア収集電極7は2次元マトリックス状に多数個形成さ
れているとともに、各キャリア収集電極7毎に電荷蓄積
用のコンデンサCaおよび電荷読み出し用スイッチ素子
8がそれぞれ各1個ずつ設けられていて、放射線検出ユ
ニットである検出素子DUがX,Y方向に沿って多数配
列(例えば1024×1024)された2次元アレイ構
成のフラットパネル型放射線センサ(面センサ)となっ
ている。なお、図4は、図1の放射線センサ部の平面図
であり、図5は、その内部構成を模式的に示した図であ
る。
【0054】すなわち、図5において、電圧印加電極2
は全検出素子DUの共通電極として全面的に形成されて
いるが、キャリア収集電極7は個別電極として2次元マ
トリックス状に各検出素子DU毎に分離形成されている
とともに、キャリア収集電極7毎に電荷蓄積用コンデン
サCaおよび電荷読み出し用スイッチ素子8がそれぞれ
1個ずつ接続されていて、各放射線検出ユニット毎に局
所的な放射線検出が行える構成となっている結果、放射
線強度の2次元分布測定が可能となる。
【0055】また、本実施形態装置の放射線センサ部で
は、図5に示すように、検出素子DUのスイッチ素子8
用薄膜トランジスタのゲートが横(X)方向のゲートラ
イン11に接続され、ソースが縦(Y)方向の読出しラ
イン10に接続されている。読出しライン10は電荷−
電圧変換器群(プリアンプ群)13を介してマルチプレ
クサ15に接続されているとともに、ゲートライン11
はゲートドライバ14に接続されている。なお、本実施
形態では、1本の読出しライン10に対して、電荷−電
圧変換器13が1個それぞれ接続されている。
【0056】そして、本実施形態の放射線検出装置の放
射線センサ部の場合、マルチプレクサ15およびゲート
ドライバ14への信号取り出し用の走査信号が送り込ま
れることになる。放射線センサ部の検出素子DUの特定
は、X方向・Y方向の配列に沿って各検出素子DUへ順
番に割り付けられているアドレス(例えば0〜102
3)に基づいて行われるので、取り出し用の走査信号
は、それぞれX方向アドレスまたはY方向アドレスを指
定する信号となる。
【0057】Y方向の走査信号に従ってゲートドライバ
14からX方向のゲートライン11に対し取り出し用の
電圧が印加されるのに伴い、各検出素子DUが行単位で
選択される。そして、X方向の走査信号に従ってマルチ
プレクサ15が切替えられることにより、選択された行
の検出素子DUのコンデンサCaに蓄積された電荷が、
電荷−電圧変換器群13…13およびマルチプレクサ1
5を順に経て外部に送り出されることになる。
【0058】本実施形態の放射線検出装置が、例えばX
線透視撮影装置のX線検出器として用いられた場合、各
検出素子DUの検出信号がマルチプレクサ15から画素
信号として順に取り出された後、画像処理部DT部でノ
イズ処理等の必要な信号処理が行われてから画像処理部
MTで2次元画像(X線透視画像)として表示されるこ
とになる。
【0059】上記のことから、本実施形態の放射線セン
サ部における検出信号の取り出し方式は、概ね通常のT
Vカメラなどの映像機器に類似の構成であると言える。
本実施形態の場合、放射線センサ部に電荷−電圧変換器
群13およびマルチプレクサ15やゲートドライバ14
さらには必要に応じてAD変換器(図示省略)なども設
置され、一段と集積化が図られた構成となっている。し
かし、電荷−電圧変換器群13およびマルチプレクサ1
5やゲートドライバ14あるいはAD変換器などの全部
または一部が別体設置である構成であってもかまわな
い。
【0060】また、本実施形態装置の放射線センサ部を
作成する場合は、絶縁基板6の表面に、各種真空成膜法
による薄膜形成技術やフォトリソグラフ法によるパター
ン化技術を利用して、スイッチ素子8用の薄膜トランジ
スタおよびコンデンサCa、キャリア収集電極7、アモ
ルファス半導体厚膜1、キャリア選択性の高抵抗膜3、
電圧印加電極2などが順に積層形成される。
【0061】次に本実施形態の放射線検出装置による放
射線検出動作を図6を参照しながら説明する。本実施形
態装置により放射線検出を行う場合、図6に示すよう
に、アモルファス半導体厚膜1の表面側の電圧印加電極
2にバイアス電圧が印加された状態で検出対象の放射線
を入射させる。放射線の入射によって生成する電荷移動
媒体(キャリア)である電子・正孔は、バイアス電圧に
よって電圧印加電極2とキャリア収集電極7に移動し、
生成した数に相応してキャリア収集電極7側の電荷蓄積
用コンデンサCaに電荷が蓄積されるとともに、電荷読
出し用スイッチ素子8のオン状態への移行に伴って蓄積
電荷がスイッチ8経由で放射線検出信号として読み出さ
れた後、電荷−電圧変換器13で電圧信号に変換され
る。
【0062】さらに、本実施形態の放射線検出装置の場
合、アモルファス半導体厚膜1と電圧印加電極2の間
に、アモルファス半導体厚膜1の表面全体を覆うように
耐溶剤性かつキャリア選択性の高抵抗膜3が形成されて
いるため、高耐圧の硬化性合成樹脂4の溶剤成分によっ
て、アモルファス半導体厚膜1の表面が変質し、沿面放
電が発生して耐圧が低下するというような現象は起こら
ない。
【0063】また、アモルファス半導体厚膜1・耐溶剤
性かつキャリア選択性の高抵抗膜3・電圧印加電極2が
形成された最上層表面に、絶縁性の基板6と同程度の熱
膨張係数を持つ絶縁性の補助板材5が、高耐圧の硬化性
合成樹脂4によって、最上層表面を覆うように固定形成
されているため、比較的引っ張り強度に劣るアモルファ
ス半導体厚膜1・耐溶剤性かつキャリア選択性の高抵抗
膜3・電圧印加電極2が、熱膨張係数のほぼ等しい絶縁
性の補助板材5によって挟み込まれたように固定される
ことになり、温度変化による反り、亀裂等が激減する。
【0064】また、アモルファス半導体厚膜1そのもの
の破壊以外に絶縁破壊が起こると想定される経路は、電
圧印加電極2上の高耐圧の硬化性合成樹脂4の膜中を抜
け、高耐圧の硬化性合成樹脂4と絶縁性の補助板材5の
界面に沿って、読み出しライン10、ゲートライン11
や接地ライン12が絶縁基板6上でむき出しになってい
る部分に至る経路か、または、絶縁性の補助板材5の表
面上に帯電した電荷との再結合に至る経路だけであるの
で、高耐圧の硬化性合成樹脂4の膜厚をバイアス電圧に
絶えうる程度に十分厚く形成しておけば絶縁破壊は起こ
らない。
【0065】しかも、アモルファス半導体厚膜1・耐溶
剤性かつキャリア選択性の高抵抗膜3・電圧印加電極2
が形成された最上層表面に、絶縁性の基板6と同程度の
熱膨張係数を持つ絶縁性の補助板材5が、高耐圧の硬化
性合成樹脂4によって、最上層表面を覆うように固定形
成された構造は、比較的耐環境性に劣るアモルファス半
導体厚膜の保護膜としても機能する。
【0066】
【実施例】次に、本実施形態装置で、高耐圧の硬化性合
成樹脂4の溶剤成分によって、アモルファス半導体厚膜
1の表面が変質することなく、耐圧が改善されることを
実際に確かめるために、本実施形態の放射線検出装置に
準じた構成の試験用放射線検出装置を作製した。
【0067】すなわち、アモルファス半導体厚膜1は厚
さ1mmのa−Se膜、耐溶剤性かつキャリア選択性の
高抵抗膜3は厚さ0.3μm前後のSb2S3膜、高耐
圧の硬化性合成樹脂4はエポキシ樹脂、絶縁性の基板6
と同程度の熱膨張係数を持つ絶縁性の補助板材5は厚さ
0.7mmのパイレックスガラスであり、絶縁性基板6
とパイレックスガラス(補助板材5)とのギャップは3
mmになるようにABS樹脂製スペーサー9を設けた。
【0068】一方、Sb2S3膜(高抵抗膜3)を有し
ないことを除いて試験用放射線検出装置と同様の構成で
ある比較用放射線検出装置(1)と、パイレックスガラス
(補助板材5)を用いずに、最表面にエポキシ樹脂だけ
を形成した他は試験用放射線検出装置と同様の構成であ
る比較用放射線検出装置(2)の、2つの比較用放射線検
出装置も作製した。
【0069】そして、試験用・比較用(1)・比較用(2)の
3つの放射線検出装置の電圧印加電極2にそれぞれ4k
Vのバイアス電圧を印加するとともに、印加後1分放置
したのち、10秒間放射線(X線)の照射を続けながら
読み出しライン10の検出出力(電流値)を測定した。
この時、測定精度を上げるために、すべてのゲートライ
ン11に常時ON信号を与えてスイッチ素子8を常時O
Nにし、読み出しライン10には常時検出出力が送られ
るようにした。ついで、バイアス電圧を1kVきざみで
上げながら同様の測定を繰り返した。試験用放射線検出
装置の場合は30kVのバイアス電圧まで測定を行い、
比較放射線検出装置の場合は絶縁破壊が起こるまで測定
を行った。測定結果を図7に示す。
【0070】試験用放射線検出装置と、パイレックスガ
ラス(補助板材5)を用いなかった比較用(2)の放射線
検出装置の場合は、30kVのバイアス電圧を印加して
も絶縁破壊が起こらないのに対し、Sb2S3膜(高抵
抗膜3)を使用していない比較用(1)の放射線検出装置
の場合は5kVで絶縁破壊を起こした。実際、比較用
(1)の放射線検出装置のa−Se膜の表面は、エポキシ
樹脂4中の溶剤成分と反応が進み、赤変していた。
【0071】このことから、本実施形態の放射線検出装
置のように、アモルファス半導体厚膜1と電圧印加電極
2の間に、アモルファス半導体厚膜1の表面全体を覆う
ように耐溶剤性かつキャリア選択性の高抵抗膜3を、高
耐圧の硬化性合成樹脂4の溶剤成分によってアモルファ
ス半導体厚膜の表面が変質することを防ぐに十分な厚さ
で形成すれば、30kV以上の高耐圧が得られることが
分かる。
【0072】次に、試験用放射線検出装置と、パイレッ
クスガラス5を用いなかった比較用(2)の放射線検出装
置を、40℃の恒温槽で100時間放置後、室温にもど
して同様な測定を行った。
【0073】試験用放射線検出装置は、30kVのバイ
アス電圧を印加しても絶縁破壊が起こらず、信号電流の
値も40℃放置前とほぼ同じであるのに対し、比較用
(2)の放射線検出装置の場合は信号電流が急上昇して8
kVで絶縁破壊を起こした。実際、比較用(2)の放射線
検出装置は、40℃放置中に反りが生じ、室温にもどし
た後のa−Se膜の表面では、Sb2S3膜にひび割れ
が生じていた。
【0074】このことから、本実施形態の放射線検出装
置のように、アモルファス半導体厚膜1・耐溶剤性かつ
キャリア選択性の高抵抗膜3・電圧印加電極2が形成さ
れた最上層表面に、絶縁性の基板6と同程度の熱膨張係
数を持つ絶縁性の補助板材5を、高耐圧の硬化性合成樹
脂4によって、最上層表面を覆うように固定形成すれ
ば、周囲温度の変化によって生ずるアモルファス半導体
厚膜1・耐溶剤性かつキャリア選択性の高抵抗膜3・電
圧印加電極2の反りや、反りによる亀裂等を防止できる
ことがわかる。
【0075】この発明は、上記実施の形態に限られるこ
とはなく、下記のように変形実施することができる。 (1)上記実施の形態の場合、アモルファス半導体厚膜
1が高純度a−Se厚膜であったが、この発明における
アモルファス半導体厚膜1は、結晶化阻止作用のあるA
sまたはTeをドープしたa−Se厚膜や、Se系化合
物のアモルファス半導体厚膜であってもよい。 (2)また、上記実施の形態では、キャリア収集電極7
とアモルファス半導体厚膜1の間には中間層を設けなか
ったが、Sb2S3膜やSe系化合物膜等のキャリア選
択性のある中間層を設けてもよい。 (3)さらに、上記実施の形態では、多数個の検出素子
DUが縦横に配列された2次元アレイ構成であったが、
複数個の検出素子DUが縦または横に1列だけ並んでい
るラインセンサの構成の装置や、検出素子DUが1個だ
けの構成の装置も、変形例としてあげられる。 (4)なお、本発明の放射線検出装置が検出対象とする
放射線も、X線に限らずあらゆる放射線を対象とするも
のである。
【0076】
【発明の効果】請求項1に記載の放射線検出装置によれ
ば、大面積化適性を有する放射線感応型アモルファス半
導体厚膜と電圧印加電極の間に、アモルファス半導体厚
膜の表面全体を覆うように耐溶剤性かつキャリア選択性
の高抵抗膜を形成し、さらに、アモルファス半導体厚膜
・耐溶剤性かつキャリア選択性の高抵抗膜・電圧印加電
極が形成された最上層表面に、絶縁性の基板と同程度の
熱膨張係数を持つ絶縁性の板材を、高耐圧の硬化性合成
樹脂によって、最上層表面を覆うように固定形成したた
め、アモルファス半導体厚膜表面の変質、温度変化によ
る反り、亀裂等による絶縁破壊が阻止され、高いバイア
ス電圧をかけて十分な検出感度を得ることができる。さ
らに、絶縁性の基板と同程度の熱膨張係数を持つ絶縁性
の補助板材が、高耐圧の硬化性合成樹脂によって、最上
層表面を覆うように固定形成された構造は、比較的耐環
境性に劣るアモルファス半導体厚膜の保護膜としても機
能するため、長期の信頼性を確保することができる。
【0077】請求項2の放射線検出装置によれば、2次
元マトリックス状に多数個形成されている各キャリア収
集電極毎に電荷蓄積用のコンデンサおよび電荷読み出し
用のスイッチ素子がそれぞれ設けられていて、放射線検
出ユニットがマトリックス状に並ぶ2次元アレイ構成と
なっており、各放射線検出ユニット毎に局所的な放射線
検出が行えるので、高いバイアス電圧をかけて高精度な
放射線強度の2次元分布測定が可能となる。
【0078】請求項3の放射線検出装置によれば、耐溶
剤性かつキャリア選択性の高抵抗膜が、0.05μmか
ら10μmの厚さのSb2S3膜であるため、高耐圧の
硬化性合成樹脂の溶剤成分によって、アモルファス半導
体厚膜の表面が変質することを防ぐだけでなく、暗電流
の増加を防ぐ効果があり、高いバイアス電圧をかけても
暗電流の増加が少なく、高感度な検出特性を得ることが
できる。
【0079】請求項4の放射線検出装置によれば、高耐
圧の硬化性合成樹脂がエポキシ樹脂であるため、硬化後
の強度に優れ、樹脂中の溶剤成分のアモルファス半導体
厚膜に対する反応性が小さいので、より耐環境性が増
し、長期の信頼性を得ることができる。。
【0080】請求項5から請求項7に記載の放射線検出
装置によれば、入射する放射線の減衰を最低限に抑える
ことができるため、さらに高い検出感度を得ることがで
きる。
【0081】請求項8から請求項9に記載の放射線検出
装置によれば、絶縁性の基板と絶縁性の補助板材の貼り
合せギャップを精度良く調節できるため、入射放射線の
減衰や感度ムラを防止しながら、30kV以上の高耐圧
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である放射線センサ部の構
成を示す概略断面図である。
【図2】本発明の一実施形態の変形実施例1である放射
線センサ部の構成を示す概略断面図である。
【図3】本発明の一実施形態の変形実施例2である放射
線センサ部の構成を示す概略断面図である。
【図4】本発明の一実施形態である放射線センサ部の平
面図である。
【図5】本発明の一実施形態である放射線検出装置の全
体構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態である放射線検出ユニット
の検出動作状況を示す説明図である。
【図7】試験用・比較用(1)・比較用(2)の3つの放射線
検出装置の耐圧測定の結果を示すグラフである。
【図8】従来の放射線検出装置の要部構成を示す概略断
面図である。
【図9】従来の改良型の放射線検出装置の要部構成を示
す概略断面図である。
【図10】従来の改良型の放射線検出装置Bの要部構成
を示す概略断面図である。
【図11】従来の改良型の放射線検出装置Cの要部構成
を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1…アモルファス半導体厚膜 2…電圧印加電極 3…耐溶剤性かつキャリア選択性の高抵抗膜 4…高耐圧の硬化性合成樹脂 5…絶縁性基板6と同程度の熱膨張係数を持つ絶縁性の
板材 6…絶縁性基板 7…キャリア収集電極 8…スイッチ素子 9…スペーサー 10…読み出しライン 11…ゲートライン 12…接地ライン 13…電荷−電圧変換器 14…ゲートドライバ 15…マルチプレクサ Ca…電荷蓄積用コンデンサ Ve…バイアス電圧供給部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳田 敏 京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会 社島津製作所内 Fターム(参考) 2G088 EE01 EE21 EE29 FF02 GG21 JJ05 JJ09 4M118 AA08 AB01 BA05 CA32 CB05 CB14 FB09 FB13 FB16 GA10 HA20 5F088 AA20 AB05 BA01 BA10 BA11 BB07 BB10 EA08 GA02 LA07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電荷蓄積用のコンデンサと電荷読み出し
    用のスイッチ素子とが形成された絶縁性の基板と、 前記絶縁性の基板上に形成され、前記電荷蓄積用コンデ
    ンサと電気的に接続されたキャリア収集電極と、 前記キャリア収集電極上に形成され、放射線の入射によ
    り電荷移動媒体(キャリア)が生成する放射線感応型の
    アモルファス半導体厚膜と、 前記アモルファス半導体厚膜の表面に形成された電圧印
    加電極からなり、 放射線照射により前記アモルファス半導体厚膜で生成さ
    れ、前記電荷蓄積用コンデンサに蓄積された電荷が、前
    記スイッチ素子を経由して放射線検出信号として読み出
    されるよう構成された放射線検出装置において、 前記アモルファス半導体厚膜と電圧印加電極との間に、
    前記アモルファス半導体厚膜の表面全体を覆うように耐
    溶剤性かつキャリア選択性の高抵抗膜が形成され、 温度変化によってさらに、前記アモルファス半導体厚膜
    に反りが生じないように、前記電圧印加電極上に、前記
    絶縁性の基板と同程度の熱膨張係数を持つ絶縁性の補助
    板材が、高耐圧の硬化性合成樹脂によって固定形成され
    ていることを特徴とする放射線検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の放射線検出装置におい
    て、キャリア収集電極を2次元マトリックス状に複数個
    形成し、各キャリア収集電極毎に電荷蓄積用のコンデン
    サおよび電荷読み出し用のスイッチ素子をそれぞれ設け
    ることにより2次元アレイ構成としたことを特徴とする
    放射線検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の放射線
    検出装置において、耐溶剤性かつキャリア選択性の高抵
    抗膜が、0.05μmから10μmの厚さのSb2S3
    膜であることを特徴とする放射線検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の放射線
    検出装置において、高耐圧の硬化性合成樹脂がエポキシ
    樹脂であることを特徴とする放射線検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載の放射線
    検出装置において、前記補助板材が、原子番号15以上
    の元素の含有量が1原子%以下の材料で構成されている
    ことを特徴とする放射線検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2に記載の放射線
    検出装置において、前記補助板材が、放射線有感領域に
    位置する部分の厚さを非有感領域に位置する部分の厚さ
    より薄くした構造をもつことを特徴とする放射線検出装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1または請求項2に記載の放射線
    検出装置において、前記補助板材が、放射線有感領域に
    位置する部分のみを開口した構造をもつことを特徴とす
    る放射線検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7に記載の放射線検
    出装置において、前記補助板材と前記絶縁性の基板との
    ギャップ調整用のスペーサーを設けたことを特徴とする
    放射線検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の放射線検出装置におい
    て、前記絶縁性の基板と、前記補助板材との貼り合せギ
    ャップが、2mmから4mmの間であることを特徴とす
    る放射線検出装置。
JP2001113592A 2001-04-12 2001-04-12 放射線検出装置 Expired - Lifetime JP3678162B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001113592A JP3678162B2 (ja) 2001-04-12 2001-04-12 放射線検出装置
KR10-2002-0015812A KR100435295B1 (ko) 2001-04-12 2002-03-23 방사선 검출장치
DE60228908T DE60228908D1 (de) 2001-04-12 2002-04-04 Strahlungsdetektor
EP02007671A EP1249871B1 (en) 2001-04-12 2002-04-04 Radiation detector
US10/118,293 US6635860B2 (en) 2001-04-12 2002-04-08 Radiation detector
CA002381523A CA2381523C (en) 2001-04-12 2002-04-11 Radiation detector
CNB021058180A CN1235059C (zh) 2001-04-12 2002-04-11 放射线探测器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001113592A JP3678162B2 (ja) 2001-04-12 2001-04-12 放射線検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002311144A true JP2002311144A (ja) 2002-10-23
JP3678162B2 JP3678162B2 (ja) 2005-08-03

Family

ID=18964789

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001113592A Expired - Lifetime JP3678162B2 (ja) 2001-04-12 2001-04-12 放射線検出装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6635860B2 (ja)
EP (1) EP1249871B1 (ja)
JP (1) JP3678162B2 (ja)
KR (1) KR100435295B1 (ja)
CN (1) CN1235059C (ja)
CA (1) CA2381523C (ja)
DE (1) DE60228908D1 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008227347A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Fujifilm Corp 放射線検出装置
JP2009099933A (ja) * 2007-09-28 2009-05-07 Fujifilm Corp 放射線画像検出器
JP2009105201A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Fujifilm Corp 画像検出器
JP2009175083A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Fujifilm Corp 放射線画像検出装置およびその製造方法
WO2010010932A1 (ja) 2008-07-25 2010-01-28 浜松ホトニクス株式会社 放射線検出器
WO2010029617A1 (ja) * 2008-09-10 2010-03-18 株式会社島津製作所 放射線検出器
WO2010113451A1 (ja) 2009-04-03 2010-10-07 株式会社島津製作所 放射線検出器、およびそれを備えた放射線撮影装置
WO2011042930A1 (ja) 2009-10-05 2011-04-14 株式会社島津製作所 放射線検出器
JP2011216769A (ja) * 2010-04-01 2011-10-27 Shimadzu Corp 放射線検出器および放射線検出器の製造方法
US8324556B2 (en) 2008-04-08 2012-12-04 Shimadzu Corporation Radiation detector
US8952336B2 (en) 2012-03-28 2015-02-10 Sony Corporation Image pickup device and image pickup display system

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002162474A (ja) * 2000-11-27 2002-06-07 Sharp Corp 電磁波検出器およびその製造方法
US6943820B2 (en) * 2001-03-09 2005-09-13 Gallitzin Allegheny Llc Systems and methods to reversibly convert a film-based camera into a digital camera
JP3932857B2 (ja) * 2001-10-22 2007-06-20 株式会社島津製作所 放射線検出装置
JP4188619B2 (ja) 2002-04-23 2008-11-26 株式会社島津製作所 X線検出器
JP4138458B2 (ja) * 2002-11-20 2008-08-27 富士フイルム株式会社 放射線画像記録媒体
JP3848288B2 (ja) * 2003-04-25 2006-11-22 キヤノン株式会社 放射線画像撮影装置
JP4269859B2 (ja) * 2003-09-10 2009-05-27 株式会社島津製作所 放射線検出器
US7129498B2 (en) * 2003-09-23 2006-10-31 General Electric Company Compact structural CT detector module
US7884438B2 (en) * 2005-07-29 2011-02-08 Varian Medical Systems, Inc. Megavoltage imaging with a photoconductor based sensor
JP2007095721A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Fujifilm Corp 放射線画像検出器
CN101390213B (zh) * 2006-02-23 2010-06-16 株式会社岛津制作所 放射线检测器
JP5052181B2 (ja) * 2007-03-30 2012-10-17 富士フイルム株式会社 放射線検出器
JP2009088154A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Fujifilm Corp 放射線検出器
JP4569712B2 (ja) * 2007-10-23 2010-10-27 株式会社島津製作所 光または放射線検出器およびそれを製造する方法
JP4770887B2 (ja) * 2008-07-18 2011-09-14 パナソニック電工株式会社 熱線センサ付自動スイッチ
JP5657491B2 (ja) * 2011-08-31 2015-01-21 富士フイルム株式会社 放射線画像撮影装置、放射線画像撮影システム、放射線画像撮影プログラム、及び放射線画像撮影方法
JP2013076679A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Fujifilm Corp 放射線画像検出装置、放射線画像検出方法およびプログラム

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60152971A (ja) * 1984-01-20 1985-08-12 Fuji Electric Corp Res & Dev Ltd 半導体放射線検出器
JPS61137373A (ja) * 1984-12-10 1986-06-25 Fuji Electric Co Ltd 半導体放射線検出器の製造方法
CA2034118A1 (en) * 1990-02-09 1991-08-10 Nang Tri Tran Solid state radiation detector
DE4424114C1 (de) * 1994-07-08 1995-06-01 Kernforschungsz Karlsruhe 3D-Video-Endoskop
US5585638A (en) * 1995-12-14 1996-12-17 General Electric Company X-ray detector for automatic exposure control of an imaging apparatus
CA2184667C (en) * 1996-09-03 2000-06-20 Bradley Trent Polischuk Multilayer plate for x-ray imaging and method of producing same
JP3999870B2 (ja) 1998-02-24 2007-10-31 藤倉ゴム工業株式会社 金属−ゴム複合部材の製造方法
JP2000111653A (ja) * 1998-09-30 2000-04-21 Shimadzu Corp 放射線2次元検出器
JP3430040B2 (ja) * 1998-11-19 2003-07-28 シャープ株式会社 二次元画像検出器およびその製造方法
JP4059463B2 (ja) * 1998-12-10 2008-03-12 株式会社島津製作所 放射線検出装置
JP2000191167A (ja) 1998-12-24 2000-07-11 Canon Inc 給紙装置及び画像形成装置及びトルク伝達装置
JP3832615B2 (ja) * 1999-08-26 2006-10-11 株式会社島津製作所 放射線検出装置

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008227347A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Fujifilm Corp 放射線検出装置
JP2009099933A (ja) * 2007-09-28 2009-05-07 Fujifilm Corp 放射線画像検出器
JP2009105201A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Fujifilm Corp 画像検出器
JP2009175083A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Fujifilm Corp 放射線画像検出装置およびその製造方法
US8324556B2 (en) 2008-04-08 2012-12-04 Shimadzu Corporation Radiation detector
US8415662B2 (en) 2008-07-25 2013-04-09 Hamamatsu Photonics K.K. Radiation detector having a plurality of amorphous selenium layers
WO2010010932A1 (ja) 2008-07-25 2010-01-28 浜松ホトニクス株式会社 放射線検出器
WO2010029617A1 (ja) * 2008-09-10 2010-03-18 株式会社島津製作所 放射線検出器
KR101318455B1 (ko) * 2008-09-10 2013-10-16 가부시키가이샤 시마즈세이사쿠쇼 방사선 검출기
US8564082B2 (en) 2008-09-10 2013-10-22 Shimadzu Corporation Radiation detector
WO2010113451A1 (ja) 2009-04-03 2010-10-07 株式会社島津製作所 放射線検出器、およびそれを備えた放射線撮影装置
CN102369458A (zh) * 2009-04-03 2012-03-07 株式会社岛津制作所 放射线检测器以及具备该放射线检测器的放射线摄影装置
US8466534B2 (en) 2009-04-03 2013-06-18 Shimadzu Corporation Radiation detector, and a radiographic apparatus having the same
WO2011042930A1 (ja) 2009-10-05 2011-04-14 株式会社島津製作所 放射線検出器
US20120199833A1 (en) * 2009-10-05 2012-08-09 Kenji Sato Radiation detector
TWI427316B (zh) * 2009-10-05 2014-02-21 Shimadzu Corp 放射線檢測器
JP2011216769A (ja) * 2010-04-01 2011-10-27 Shimadzu Corp 放射線検出器および放射線検出器の製造方法
US8952336B2 (en) 2012-03-28 2015-02-10 Sony Corporation Image pickup device and image pickup display system

Also Published As

Publication number Publication date
DE60228908D1 (de) 2008-10-30
JP3678162B2 (ja) 2005-08-03
EP1249871A2 (en) 2002-10-16
EP1249871B1 (en) 2008-09-17
CA2381523C (en) 2005-02-22
CA2381523A1 (en) 2002-10-12
KR20020079388A (ko) 2002-10-19
KR100435295B1 (ko) 2004-06-10
CN1380555A (zh) 2002-11-20
US20020148949A1 (en) 2002-10-17
EP1249871A3 (en) 2006-02-08
CN1235059C (zh) 2006-01-04
US6635860B2 (en) 2003-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002311144A (ja) 放射線検出装置
JP3635105B2 (ja) 固体作像装置、放射線作像装置、及び非晶質シリコン作像装置に耐湿障壁を作成する方法
KR100451540B1 (ko) 방사선 검출장치
US8288732B2 (en) Image signal readout method and apparatus, and image signal readout system
US7875856B2 (en) Radiation detector
US7932500B2 (en) Radiation image detection method and apparatus
CN111202536B (zh) 射线探测器及其制造方法、电子设备
US8637828B2 (en) Radiation detection element
KR20100017833A (ko) 방사선 검출기
JP3832615B2 (ja) 放射線検出装置
US8415662B2 (en) Radiation detector having a plurality of amorphous selenium layers
EP2333584B1 (en) Radiation detector
US8324556B2 (en) Radiation detector
TWI427316B (zh) 放射線檢測器
JP2002009268A (ja) 放射線検出装置
JP2009158510A (ja) 放射線画像検出装置
US7928401B2 (en) Radiation detecting system
WO2006115099A1 (ja) 二次元画像検出器およびその製造方法
WO2013080251A1 (ja) 放射線検出器
JP2008021985A (ja) 放射線検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050419

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3678162

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080520

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090520

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100520

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100520

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110520

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110520

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120520

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130520

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130520

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term