JP2002310799A - 印刷物のカラーインキ濃度検出方法およびカラーインキ濃度検出装置 - Google Patents

印刷物のカラーインキ濃度検出方法およびカラーインキ濃度検出装置

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JP2002310799A
JP2002310799A JP2001117233A JP2001117233A JP2002310799A JP 2002310799 A JP2002310799 A JP 2002310799A JP 2001117233 A JP2001117233 A JP 2001117233A JP 2001117233 A JP2001117233 A JP 2001117233A JP 2002310799 A JP2002310799 A JP 2002310799A
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Seiji Takagi
清次 高城
Kazuyo Takahashi
和代 高橋
Hatsuyo Zenbu
初代 前部
Mitsunao Takahashi
光直 高橋
Yoshitaka Hikami
好孝 氷上
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Dac Engineering Co Ltd
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Dac Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷物のカラーインキ濃度を確実に検出する
ことができ、したがって、検出の高精度化を図ることが
でき、しかも、印刷材料や印刷作業の無駄を少なくして
経済性の向上や作業性の向上を図ることができるように
する。 【解決手段】 照明手段42により照明された印刷物4
1のカラー印刷面をカラーのCCDラインセンサカメラ
46a〜46dにより順次撮像する。領域濃度平均処理
部48によりラインセンサカメラ46a〜46dから順
次出力される多階調ラインデータをもとに印刷物41に
おける所定領域ごとの平均化された濃度レベルデータを
求める。検査データ処理部50は検査面の平均化濃度レ
ベルデータを基準となる濃度レベルデータと比較して検
査面のカラーインキ濃度を検出する。この検出に際し、
検査面の平均化濃度レベルデータが基準濃度レベルデー
タに対して許容値の範囲内にある段階で検出結果を出力
し、カラーインキ濃度をフィードバック制御することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーインキによ
りグラビア印刷、オフセット印刷、若しくはフレキソ印
刷されながら連続的に走行するフィルム状、若しくはシ
ート状の長尺、若しくは枚葉印刷物等、各種のカラー印
刷物について、インラインでカラーインキの濃度を検出
し、カラーインキが濃過ぎたり、薄過ぎたりすることに
より、印刷不良となる前にカラーインキを適切な濃度に
調整し、またはインライン、若しくはオフラインでカラ
ーインキ濃度による品質の欠陥の有無について検査する
ためなどに利用する印刷物のカラーインキ濃度検出方法
およびカラーインキ濃度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】グラビア印刷、オフセット印刷等におい
ては、印刷に伴い、カラーインキの濃度を調整している
揮発性溶剤、若しくは水分が蒸発することにより、カラ
ーインキの濃度が高くなり過ぎたままの状態で印刷を続
けると、最終製品を手にする消費者に対し、異なる製品
であるとの印象を与えるおそれがあるため、揮発性溶
剤、若しくは水によりカラーインキを適正な濃度に調整
する必要がある。また、カラーインキを揮発性溶剤等に
より薄め過ぎてカラーインキの濃度が低くなり過ぎた場
合にもカラーインキを適正な濃度に調整する必要があ
る。
【0003】従来、例えば、グラビア印刷においては、
走行する巻取紙等に複数箇所の版胴で異なるカラーイン
キにより順次図柄を印刷するとともに、巻取紙等の側縁
の切り離し可能な耳部に図柄の印刷に用いたと同じカラ
ーインキにより監視用マークを印刷し、印刷開始時にこ
の監視用マークにおけるカラーインキの濃度を検査員が
色見本と照合し、若しくは色差計を用いて検査し、その
後は検査員が目視により検査していた。
【0004】しかしながら、目視検査では、検査員の疲
労が著しく、省力化を図ることができないなどの問題が
あった。そこで、本出願人は、特開平7−276612
号公報に記載しているように、前記のように切り離し可
能な耳部に図柄の印刷に用いたカラーインキと同じカラ
ーインキで印刷した監視マークをカラーカメラにより撮
像し、その色濃度レベルデータを基準の色濃度レベルデ
ータと比較し、色濃度レベル差が許容値の範囲を逸脱す
ると品質不良と判定する品質検査方法を提供した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような従来の品質検査方法では、網版を用いてカラー印
刷するに際し、イエロー(Y)、マゼンダー(M)、シ
アン(C)、必要に応じてブラック(K)を組み合わせ
て中間色を得るが、中間色の相違に対応して網点に盛ら
れる量が異なり、しかも、この網点は監視マークに比べ
て極めて小さく、これら両者は自らインキ濃度が異なる
ため、実際に印刷しているカラーインキ濃度を正しく検
査することができない。また、オフセット印刷において
は、各組の圧胴、ブランケット胴、版胴において、多数
組の(Y)、(M)、(C)、(K)のカラーインキを
供給するため、このような多数組のカラーインキごとに
巻取紙等の耳部に監視マークを印刷することはスペース
の点からも不可能であり、前記のような監視マークによ
る検査すら不可能であり、依然として検査員が印刷物を
一定枚数ごとに抜き取って目視により検査しているのが
実状である。したがって、検査に熟練を要するばかりで
なく、安定した検査精度を得ることができない。そし
て、従来のいずれの検査方法においても、しばしば検査
ミスにより印刷材料の無駄や印刷作業の無駄を生じるこ
とがあり、更には、従来の検査方法においては品質の欠
陥が生じた後にカラーインキ濃度を調整しているため、
印刷材料の無駄や印刷作業の無駄を解消することはでき
ない。
【0006】本発明の目的は、前記のような従来の問題
を解決しようとするものであって、印刷物のカラーイン
キ濃度を印刷面から直接、しかも、比較的広い領域で検
出することにより、カラーインキ濃度を確実に検出する
ことができ、したがって、検出の高精度化を図ることが
でき、しかも、印刷材料や印刷作業の無駄を少なくして
経済性の向上、作業性の向上等を図ることができ、ま
た、印刷物のカラーインキ濃度を自動的に検出すること
ができ、したがって、省力化を図ることができるように
した印刷物のカラーインキ濃度検出方法およびカラーイ
ンキ濃度検出装置を提供しようとするものである。
【0007】本発明の他の目的は、カラーインキ濃度の
濃淡に伴う印刷不良を発生する前にカラーインキ濃度を
適正状態に調整するように自動的にフィードバック制御
し、若しくは手作業により制御するように報知すること
により、印刷材料や印刷作業の無駄を生じないようにす
ることができ、したがって、更に一層、経済性の向上、
作業性の向上等を図ることができるようにした印刷物の
カラーインキ濃度検出方法およびカラーインキ濃度検出
装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明に係る印刷物のカラーインキ濃度検出方法
は、印刷物を照明し、前記印刷物における照明されたカ
ラー印刷面の濃度レベルを検出するとともに、このデー
タをもとに前記印刷物の所定領域ごとにおけるほぼ全面
の濃度レベルを平均化する濃度レベルデータを求め、こ
の検査面の平均化濃度レベルデータを基準濃度レベルデ
ータと比較し、この比較結果から前記検査面のカラーイ
ンキ濃度状態を検出するようにしたものである。
【0009】前記課題を解決するために、本発明に係る
他の印刷物のカラーインキ濃度検出方法は、前記検出方
法において、検出された領域データの各部の濃度レベル
を、基準領域データの対応する各部の濃度レベルと比較
し、この比較結果から許容値をもとに欠陥箇所を検出す
るに際し、カラーインキ濃度による品質の欠陥を検出す
るようにしたものである。
【0010】前記課題を解決するために、本発明に係る
更に他の印刷物のカラーインキ濃度検出方法は、前記各
検出方法において、検査面の平均化濃度レベルデータを
基準濃度レベルデータと比較し、検査面の平均化濃度レ
ベルデータが基準濃度レベルデータに対して許容値の範
囲内にある段階で、印刷に用いるカラーインキ濃度を適
正状態に調整し得るように検出結果を出力することがで
きる。
【0011】前記各検出方法において、検査面の平均化
濃度レベルデータを順次検出されて出力される多階調ラ
インデータから求めることができる。また、前記基準濃
度レベルデータを、検査済みの検査面から作成し、また
は基準濃度レベルデータを、印刷見本、若しくは製版デ
ータをもとにあらかじめ作成することができる。
【0012】前記課題を解決するために、本発明に係る
印刷物のカラーインキ濃度検出装置は、印刷物を照明す
る照明手段と、前記印刷物における照明されたカラー印
刷面の濃度レベルを検出する検出手段と、この検出手段
から出力される検出データをもとに前記印刷物の所定領
域ごとにおけるほぼ全面の濃度レベルを平均化する濃度
レベルデータを求め、この検査面の平均化濃度レベルデ
ータを基準濃度レベルデータと比較し、この比較結果か
ら前記検査面のカラーインキ濃度の状態を検出する濃度
状態検出手段とを備えたものである。
【0013】前記課題を解決するために、本発明に係る
他の印刷物のカラーインキ濃度検出装置は、前記検出装
置において、前記濃度レベル検出手段で検出された領域
データの各部の濃度レベルを、基準領域データの対応す
る各部の濃度レベルと比較し、この比較結果から許容値
をもとに欠陥箇所を検出するに際し、カラーインキ濃度
による品質の欠陥を検出することができる品質検出手段
を備えたものである。
【0014】前記課題を解決するために、本発明に係る
更に他の印刷物のカラーインキ濃度検出装置は、前記検
出装置において、前記濃度状態検出手段が、検査面の平
均化濃度レベルデータを基準濃度レベルデータと比較
し、検査面の平均化濃度レベルデータが基準濃度レベル
データに対して許容値の範囲内にある段階で、印刷に用
いるカラーインキ濃度を適正状態に調整し得るように検
出結果を出力することができる。
【0015】前記各検出装置において、前記濃度状態検
出手段が、検査面の平均化濃度レベルデータを前記濃度
レベル検出手段から順次出力される多階調ラインデータ
をもとに求めることができる。また、前記濃度状態検出
手段で比較に用いる基準濃度レベルデータを、検査済み
の検査面から作成することができ、または前記濃度状態
検出手段で比較に用いる基準濃度レベルデータを、印刷
見本をもとにあらかじめ作成することができる。
【0016】前記各検出装置において、前記照明手段
が、照明光を出射する光源と、この光源を出射する照明
光が透過し得るように収める光透過収納体と、この光透
過収納体内の温度を調整して前記光源の光量をほぼ一定
に調整する温度調整手段とを備えることができる。
【0017】前記のような本発明によれば、印刷物のカ
ラー印刷面の濃度レベルを検出するとともに、この検出
データをもとに、印刷物の所定領域ごとにおけるほぼ全
面の濃度レベルを平均化する濃度レベルデータを求め、
この検査面の平均化濃度レベルデータを基準濃度レベル
データと比較し、この比較結果から検査面のカラーイン
キ濃度状態を検出するようにしている。このように、印
刷物のカラーインキ濃度状態を印刷面から直接検出し、
比較的広い領域でカラーインキの濃度状態を検出するこ
とにより、カラーインキ濃度を確実に検出することがで
き、また、印刷物のカラーインキ濃度を自動的に検出す
ることができる。
【0018】また、検出された領域データの各部の濃度
レベルを、基準領域データの対応する各部の濃度レベル
と比較し、この比較結果から許容値をもとに欠陥箇所を
検出するに際し、カラーインキ濃度による品質の欠陥を
検出することにより、紙粉等の異物が印刷機の胴に付着
しているのを検出することができてこれを除去すること
ができる。
【0019】また、検査面の平均化濃度レベルデータを
基準濃度レベルデータと比較し、検査面の平均化濃度レ
ベルが基準濃度レベルに対して許容値の範囲内にある段
階で、印刷に用いるカラーインキ濃度を適正状態に調整
し得るように検出結果を出力することにより、カラーイ
ンキ濃度の濃淡に伴う印刷不良を発生する前にカラーイ
ンキ濃度を適正状態に調整するように自動的にフィード
バック制御し、若しくは手作業により制御するように報
知することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施
形態に係る印刷物のカラーインキ濃度検出装置を示す概
略構成図、図2は本実施形態によりカラーインキ濃度を
検出する印刷物の検出領域の一例を示す説明図、図3
(a)および(b)は本実施形態によりカラーインキ濃
度を検出する印刷物において、図2におけるw−w線上
の多階調ライン画像データを赤色および緑色(若しくは
青色)のフィルタを通して検出した結果を示す説明図、
図4は本実施形態による印刷物のカラーインキ濃度検出
例を示す説明図、図5はグラビア印刷機を示す要部説明
図、図6はオフセット印刷機を示す要部説明図である。
【0021】まず、グラビア印刷機について概略説明す
ると、図5に示すように、版胴1をインキパン2内の例
えば、イエロー(Y)、マゼンダー(M)、シアン
(C)、更にはブラック(K)のカラーインキ3に浸し
て回転させ、ドクター4で版胴1の余分なインキを掻き
落とし、版胴1に巻取紙5を圧胴6により押し付ける。
インキパン2とインキ溜7とは循環用パイプ8、9によ
り連絡され、循環用パイプ8の途中にはポンプ10が設
けられている。インキ溜7と溶剤溜11とは溶剤供給管
12により連絡され、溶剤供給パイプ12の途中にはポ
ンプ13が設けられている。
【0022】そして、インキ溜7にカラーインキ3が供
給されるとともに、溶剤溜11内の溶剤14がポンプ1
3の駆動により溶剤供給パイプ12を通ってインキ溜7
内に供給され、インキ溜7内でカラーインキ3と溶剤1
4とが撹拌機15により撹拌され、カラーインキ3の濃
度が調整されるようになっている。この濃度調整後のカ
ラーインキ3がポンプ10の駆動により循環用パイプ8
を通ってインキパン2内に供給され、インキパン2内の
カラーインキ3が循環用パイプ9を通ってインキ溜7内
に返される。このようにインキ溜7内のカラーインキ3
とインキパン2内のカラーインキ3が循環されることに
より、インキパン2内のカラーインキ3の濃度が適性状
態に調整されるようになっている。
【0023】前記構成を一組として、巻取紙5の走行方
向に沿って複数組設けられ、巻取紙5に順次、例えば、
(Y)、(M)、(C)、更には(K)のカラーインキ
3により所望の図柄が繰返して印刷されるようになって
いる。
【0024】次に、オフセット印刷機について概略説明
すると、図6に示すように、給紙部21から枚葉紙22
が受渡胴23を介して圧胴24とブランケット胴25と
の間に供給される。一方、版胴26の所望箇所には給湿
装置(図示省略)によりカラーインキの付着しないよう
に水が供給され、版胴26におけるそれ以外の部分にイ
ンキつぼ27を含むインキ装置28により一般的に
(Y)、(M)、(C)、更には(K)のカラーインキ
が付着される。そして、これらのカラーインキがブラン
ケット胴25を介して圧胴24との協力により枚葉紙2
2に印刷される。
【0025】受渡胴23、圧胴24、ブランケット胴2
5、版胴26、給湿装置、インキ装置28は複数組が配
置され、枚葉紙22に所望の図柄が印刷される。印刷後
の枚葉紙22は搬送手段29により受部30に搬送され
る。
【0026】このオフセット印刷機においては、各圧胴
24、ブランケット胴25および版胴26について多数
の(Y)、(M)、(C)、更には(K)のインキつぼ
27等を有し、これらのインキつぼ27により版胴26
に対する(Y)、(M)、(C)、(K)のカラーイン
キの塗布量を制御することにより、印刷面に対する適正
なカラーインキ濃度を得ることができる。
【0027】次に、カラーインキ濃度検出装置について
説明する。図1に示すように、搬送手段(図示省略)に
より搬送している巻取紙5(若しくは枚葉紙22)に所
望の図柄等が印刷された印刷物41の上方で、印刷物4
1の幅方向に横断するように照明手段42が設けられて
いる。この照明手段42は蛍光灯、ハロゲン化金属ラン
プ、ハロゲンランプ、水銀ランプ等の可視光等を照明光
として出射し得る光源43が光透過収納体44に収めら
れている。光源43は照明電源ユニット45により出射
する光量を調整されるようになっている。光源43、特
に、蛍光灯は周囲温度が約25〜28℃付近をピークと
し、周囲温度が低過ぎても高過ぎても温度が低下するた
め、なるべく周囲温度の影響を受けず、出射する光量を
ほぼ一定に保つことができるように、光透過収納体44
内の温度がペルチェ効果の利用、冷却媒体の循環等によ
る温度調整手段(図示省略)により調整し得るようにな
っている。そして、照明手段42から出射した照明光に
より印刷物41の印刷面を反射照射することができる。
【0028】走行している印刷物41の上方にカラーの
CCDラインセンサカメラ46a〜46dが配置されて
いる。CCDラインセンサカメラ46a〜46dは51
2、1024、2048、5000ビット等の線状セン
サであり、走行する印刷物41の幅方向に沿うように一
台、若しくは複数台(図示例では4台)が配置され、走
行する印刷物41の印刷面において、照明手段42から
の照明光により反射照明された部分を全幅にわたって順
次撮像することができるようになっている。また、CC
Dラインセンサカメラ46a〜46dは印刷物41に印
刷されたカラーインキから赤色(R)、緑色(G)、青
色(B)の三原色を検出してそれらの多階調ライン画像
データを出力する。
【0029】CCDラインセンサカメラ46a〜46d
から出力された(R)、(G)、(B)の256段階の
多階調ライン画像データからカラーインキ濃度の検出お
よび欠陥の検出を行うが、それぞれ同じ構成であるの
で、以下においては、(R)の一系統のみ図示して
(R)、(G)、(B)を共に説明する。画像入力部4
7はCCDラインセンサカメラ46a〜46dで撮像し
た(R)、(G)、(B)の256段階の各多階調ライ
ン画像データを順次取り込むことができる。領域濃度平
均処理部48は画像入力部47に取り込んだ(R)、
(G)、(B)の各多階調ライン画像データから各CC
Dラインセンサカメラ46a〜46dで撮像した印刷物
41の約1/4の幅と走行方向における所定の長さとか
ら成る所定領域ごとにおけるほぼ全面の多階調濃度レベ
ルをディジタル化し、平均化処理してメモリに記憶す
る。欠陥検出処理部49は、CCDラインセンサカメラ
46a〜46dで撮像し、画像入力部47に取り込んだ
(R)、(G)、(B)の256段階の各多階調ライン
画像データをディジタル化してメモリに格納するととも
に、印刷物41の幅方向と走行方向における長さ方向の
所定領域ごとに多階調領域(エリア)画像データを作成
してメモリに格納する。この欠陥検出処理部49でデー
タを作成する領域は領域濃度平均処理部48でデータを
作成する領域と同じでもよいが、異なっていてもよい。
そして、この多階調領域画像データの各画素部の濃度レ
ベルをあらかじめメモリに格納されている基準となる2
56段階の多階調領域画像データの対応する各画素部の
濃度レベルと比較し、両画像データの対応部分の濃度レ
ベル差から許容値をもとに、ピンホール、異物混入、印
刷不良等、明欠陥、暗欠陥の欠陥箇所を判定することが
できるようになっている。
【0030】照明光基準濃度管理部54は、CCDライ
ンセンサカメラ46a〜46dにより検出し、画像入力
部47に取り込んだ多階調ライン画像データから印刷物
41における印刷されていない紙素材部の反射光の明る
さ、すなわち、照度を得て、この照度をあらかじめ設定
してメモリに格納してある基準照度と比較し、許容値を
逸脱すると、照明手段42の光源43から出射される照
明光の照度がほぼ一定となるように照明電源ユニット4
5をフィードバック制御する。
【0031】検査データ処理部50は、領域濃度平均処
理部48で平均化処理された(R)、(G)、(B)の
256段階の各多階調領域平均濃度レベルデータを、あ
らかじめ設定してメモリに格納してある(R)、
(G)、(B)の256段階の各多階調基準濃度レベル
データと比較し、濃度レベルの差に基づき印刷物41の
カラーインキ濃度の濃淡状態について検出することがで
きる。本実施形態においては、検査データ処理部50
は、領域濃度平均処理部48で平均化処理された検査面
の多階調の平均化濃度レベルデータを基準濃度レベルデ
ータと比較し、この比較結果から許容値をもとにカラー
インキ濃度の欠陥を判定することができ、検出データお
よび欠陥判定データをメモリに格納することができるよ
うになっている。また、検出データ処理部50は、カラ
ーインキの濃度を検出し、その結果、欠陥であると判定
する前に図5に示す前記グラビア印刷機におけるポンプ
13をフィードバック制御して溶剤溜11内の溶剤14
をインキ溜7内に供給してカラーインキ3の濃度を適正
に調整し、または図6に示す前記オフセット印刷機にお
けるインキつぼ27をフィードバック制御してカラーイ
ンキの塗布濃度を適正に調整し得るようになっている。
更に、検査データ処理部50は、欠陥検出処理部49で
判定した印刷物41の明欠陥、暗欠陥の有無についての
データをメモリに格納することができる。そして、検査
データ処理部50は、印刷物41のカラーインキ濃度に
ついての検出、判定結果および印刷物41の明欠陥、暗
欠陥の有無についての判定結果等をCRT等から成る表
示部51に表示させることができ、また、それらのデー
タをそれぞれ出力することができる。
【0032】ロータリーエンコーダ52は印刷物41の
走行量を検出するために印刷物41が所定長走行するご
とにタイミングパルスを発生する。外部インターフェー
ス53はロータリーエンコーダ52からタイミングパル
スが入力することにより、画像入力部47、領域濃度平
均処理部48、欠陥検出処理部49を制御し、画像入力
部47にCCDラインセンサカメラ46a〜46dから
撮像範囲の瞬間画像を取り込ませ、画像入力部47の画
像から領域濃度平均処理部48でロータリーエンコーダ
52によるタイミングパルスで指定された領域ごとに濃
度レベルを平均化処理させ、欠陥検出処理部49で画像
入力部47の画像からロータリーエンコーダ52による
タイミングパルスを改行信号として多階調領域画像デー
タを作成させ、欠陥の有無について判定させる。
【0033】以上の構成について、以下、その動作と共
に更に詳細に説明する。図1に示すように、カラーイン
キ濃度の検査対象である印刷物41を走行させ、照明手
段42から出射する照明光により印刷物41の印刷面を
上方から順次反射照明し、印刷物41における反射照明
された印刷面を上方からその幅方向の全長にわたってカ
ラーのCCDラインセンサカメラ46a〜46dにより
走行方向に沿って順次撮像する。この撮像に際し、印刷
物41が所定長走行するごとにロータリーエンコーダ5
2からタイミングパルスが外部インタフェース53に入
力され、この外部インタフェース53からの信号により
画像入力部47がCCDラインセンサカメラ46a〜4
6dで撮像した(R)、(G)、(B)の256段階の
各多階調ライン画像データを順次取り込み、領域濃度平
均処理部48が画像入力部47に取り込んだ(R)、
(G)、(B)の各多階調ライン画像データからロータ
リーエンコーダ52によるタイミングパルスで指定さ
れ、CCDラインセンサカメラ46a〜46dで撮像さ
れた幅と印刷面の所定走行長さとから成る領域ごとに
(R)、(G)、(B)の各多階調濃度レベルを平均化
処理する。
【0034】照明手段42によって反射照明された印刷
物41の被検査面をCCDラインセンサカメラ46a〜
46dによって撮像した場合、CCDラインセンサカメ
ラ46a〜46dからの出力信号は、カラーインキの濃
い部分で低いレベルとなり、カラーインキの薄い部分で
高いレベルとなり、カラーインキの濃度差、すなわち、
カラーインキの濃淡に対応したレベルのパルス形状の変
化として現われる。そこで、印刷物41における前記領
域について前記のように領域濃度平均処理部48により
平均化処理することにより、その領域におけるカラーイ
ンキ全体の濃淡の傾向を得ることができる。そして、領
域濃度平均処理部48はこれらの平均化濃度レベルデー
タをディジタル化してメモリに格納する。検査データ処
理部50は、前記検査面の(R)、(G)、(B)の平
均化濃度レベルデータを印刷物41の印刷面におけるカ
ラーインキである(Y)、(M)、(C)、若しくは
(Y)、(M)、(C)、(K)に変換し、この変換デ
ータをあらかじめメモリに格納してあり、(Y)、
(M)、(C)、若しくは(Y)、(M)、(C)、
(K)の基準となる濃度レベルデータ等と比較し、この
比較結果から印刷物41の領域ごとのカラーインキ濃度
の濃淡状態について検出し、更には欠陥の有無について
判定し、これらのデータをメモリに格納する。
【0035】なお、検査データ処理部50は、あらかじ
め、印刷物41の印刷面におけるカラーインキ(Y)、
(M)、(C)、若しくは(Y)、(M)、(C)、
(K)の濃度レベルデータに対応する(R)、(G)、
(B)の濃度レベルデータを得ておくことにより、この
濃度レベルデータと検査面の(R)、(G)、(B)の
平均化濃度レベルデータを直接比較することにより、印
刷物41の領域ごとのカラーインキ濃度の濃薄状態につ
いて検出し、更には欠陥の有無について判定することも
できる。
【0036】欠陥検出処理部49においては、画像入力
部47に順次取り込んだ256段階の(R)、(G)、
(B)の各多階調ライン画像データをディジタル化して
メモリに格納するとともに、ロータリーエンコーダ52
から外部インタフェース53を介して送出されるパルス
を改行信号として多階調領域(エリア)画像データを作
成する。そして、この各多階調領域画像データの各画素
部の濃度レベルを、メモリにあらかじめディジタル化し
て格納してある基準となる(R)、(G)、(B)の2
56段階の各多階調領域(エリア)画像データの対応す
る各部の濃度レベルと比較し、あらかじめ設定してある
両画像の対応部分の濃度レベル差の許容値をもとに欠陥
の有無について判定し、この判定データをメモリに格納
する。
【0037】検査データ処理部50で検出したカラーイ
ンキ濃度状態の検出データおよびカラーインキ濃度の欠
陥の有無についての判定データと、欠陥検出処理部49
で判定した品質欠陥の有無についてのデータを表示部5
1に表示する。これにより、検査員がカラーインキ濃度
の検出データ、品質欠陥の有無についての判定結果を確
認することができる。また、検査データ処理部50はカ
ラーインキ濃度の検出データおよび判定データを出力す
ることができ、更には検査員が欠陥の有無について聴
覚、若しくは視覚等により確認し得るように警報を報知
することができる。
【0038】カラーインキ濃度の検出原理の一例につい
て更に具体的に説明する。今、印刷物41の幅が1mと
し、各CCDラインセンサカメラ46a、46b、46
c、46dは、0.25mm×4096ビットの分解能
を有し、領域濃度平均処理部48では図2に示すよう
に、各CCDラインセンサカメラ46a、46b、46
c、46dごとに印刷物41の幅xが250mm、印刷
物41の走行方向の長さyが250mmの領域a1、a
2、a3、a4、a5、…、b1、b2、b3、b4、
b5、…、c1、c2、c3、c4、c5、…、d1、
d2、d3、d4、d5、…で、(R)、(G)、
(B)の各濃度レベルを平均化処理するものとする。
【0039】そして、今、図2に示すように、巻取紙5
に「A」の文字について右上から左下に傾斜する斜線部
分が赤色、左上から右下に傾斜する斜線部分が赤色と緑
色とで順次印刷されているとする。ここで、図2におけ
る領域a1〜d1におけるw−w線の(R)の各多階調
ライン画像信号が図3(a)に示すようであり、
(G)、(B)の各多階調ライン画像信号が図3(b)
に示すようであったとする(緑(G)と青(B)のプロ
ファイルは同じである。)。領域濃度平均処理部48で
は前記のような各多階調ライン画像信号をディジタルデ
ータに変換して前記のような領域ごとに順次加算し、画
素数で除算して平均化された濃度レベルデータを求め
る。ここで、印刷物41には図2、図3(a)、(b)
に示すように、印刷不良、ピンホール等の明欠陥55、
56や異物混入等による暗欠陥57、58が存在する場
合がある(なお、図2、図3(a)、(b)において
は、説明の都合上、w−w線上に明欠陥55、56、暗
欠陥57、58が存在するように示しているが、各ライ
ン上にこのような欠陥が集中して存在するおそれはな
い。)。しかしながら、前記のような印刷物41の幅x
が250mm、走行方向の長さyが250mmの各領域
a1等における画素数は、x、yの分解能が0.25m
m/画素の場合、約100万画素となり、このような多
数の画素数の平均化処理に際し、前記のような明欠陥5
5、56や暗欠陥57、58が仮に各領域a1等におい
て複数箇所に存在していたとしても平均化処理に影響を
及ぼすおそれはない。
【0040】前記のように、カラー印刷においては、Y
(イエロー)、M(マゼンダー)、C(シアン)、若し
くはY(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)、
K(ブラック)を用いるために、例えば、前記(R)、
(G)、(B)を(C)、(M)、(Y)、若しくは
(C′)、(M′)、(Y′)、(K)に変換する。
(R)、(G)、(B)と(C)、(M)、(Y)とは
捕色の関係にあるので、次式(1)により(R)、
(G)、(B)の値を(C)、(M)、(Y)へ変換す
ることができる(説明の都合上、最も基本的な式で説明
する。)。 C=1−R/255 M=1−G/255 Y=1−B/255 …(1)
【0041】また、(C)、(M)、(Y)の3色のう
ち、最も少ない色を全量K(ブラック)に置換すること
が可能であり、次式(2)により(C)、(M)、
(Y)を(C′)、(M′)、(Y′)、(K)へ変換
することができる。 K=min(C,M,Y) C′=(C−K)/(1−K) M′=(M−K)/(1−K) Y′=(Y−K)/(1−K) …(2)
【0042】そして、例えば、実際に印刷されるカラー
インキ(C)、(M)、(Y)、(K)の最も適切な基
準濃度レベルに対し、カラーインキ濃度レベルが薄くな
る側、すなわち、「明」側に変化しても、カラーインキ
濃度の欠陥ではないと許容することができる許容濃度レ
ベルと、カラーインキ濃度レベルが濃くなる側、すなわ
ち「暗」側に変化しても、カラーインキ濃度の欠陥では
ないと許容することができる許容濃度レベルを設定す
る。
【0043】今、図4に示すように、(C′)、(K)
においては、基準濃度レベルデータAのレベル値
「0.22」に対して明側の許容濃度レベルB
「0.17」に設定するとともに、暗側の許容濃度レベ
ルCを「0.25」に設定したとする。(M′)にお
いては、基準濃度レベルデータAのレベル値「0.2
5」に対して明側の許容濃度レベルBを「0.21」
に設定するとともに、暗側の許容濃度レベルC
「0.28」に設定したとする。(Y′)においては、
基準濃度レベルデータAのレベル値「0.50」に対
して明側の許容濃度レベルB を「0.47」に設定す
るとともに、暗側の許容濃度レベルCを「0.54」
に設定したとする(なお、C(シアン)についてはこの
設定値では検出不可である。)。これら(C′)、
(M′)、(Y′)、(K)の濃度レベルと(R)、
(G)、(B)の濃度レベルとの関係は上記の式
(1)、(2)により下記の(表1)のように得られる
(なお、(表1)においては基準濃度レベルと許容濃度
レベルのみ示している。)。
【0044】
【表1】
【0045】前記のように、領域濃度平均処理部48で
(R)、(G)、(B)の各濃度について平均化処理
し、これを前記と同様に、(C′)、(M′)、
(Y′)、(K)へ変換した結果、例えば、CCDライ
ンセンサカメラ46aにより撮像した領域a1、a2、
a3、a4、a5、…の平均化濃度レベルデータが図4
に示すようになったとする。検査レベルデータ50では
前記平均化濃度レベルデータについて基準濃度レベルデ
ータ等と比較し、(C)、(M)、(Y)、(K)の各
カラーインキの濃度レベルについて検出(判定)する。
図4においては、印刷物41としてオフセット印刷機に
より印刷した枚葉紙22の検出結果について示してい
る。
【0046】(K)においては、その平均化濃度レベル
が約27000枚から約29000枚の間で明側の許容
濃度レベルBのレベル値「0.17」を明側に逸脱し
ているので、インキ濃度が薄い欠陥であると判定し、約
34000枚から約39000枚の間で暗側の許容濃度
レベルCのレベル値「0.25」を暗側に逸脱してい
るので、インキ濃度が濃い欠陥であると判定し、それ以
外の枚葉紙22のインキ濃度レベルについては、明側の
許容濃度レベルBのレベル値「0.17」から暗側の
許容濃度レベルCのレベル値「0.25」の範囲内で
変化しているので、インキ濃度に欠陥はないと判定す
る。(M)においては、その平均化濃度レベルが約70
00枚から約11000枚の間で暗側の許容濃度レベル
のレベル値「0.28」を暗側に逸脱しているの
で、インキ濃度が濃い欠陥であると判定し、約3400
0枚から約39000枚の間で明側の許容濃度レベルB
のレベル値「0.21」を明側に逸脱しているので、
インキ濃度が薄い欠陥であると判断し、それ以外の枚葉
紙22のインキ濃度レベルについては、明側の許容濃度
レベルBのレベル値「0.21」から暗側の許容濃度
レベルCのレベル値「0.28」の範囲内で変化して
いるので、インキ濃度に欠陥はないと判定する。(Y)
においては、その平均化濃度レベルが約7000枚から
約11000枚の間で暗側の許容濃度レベルCのレベ
ル値「0.54」を暗側に逸脱しているので、インキ濃
度が濃い欠陥であると判定し、約34000枚から約3
9000枚の間で明側の許容濃度レベルBのレベル値
「0.47」を明側に逸脱しているので、インキ濃度が
薄い欠陥であると判断し、それ以外の枚葉紙22のイン
キ濃度レベルについては、明側の許容濃度レベルB3の
レベル値「0.47」から暗側の許容濃度レベルC
レベル値「0.54」の範囲内で変化しているので、イ
ンキ濃度に欠陥はないと判定する。
【0047】このように、検出された(R)、(G)、
(B)の各平均濃度レベルについて(Y′)、
(M′)、(C′)、(K)(若しくは(Y)、
(M)、(C))に変換し、両者が対応して配列された
テーブルを参照することにより、(C)、(M)、
(Y)、(K)(若しくは(C)、(M)、(Y))の
うち、いずれのカラーインキが薄い欠陥を有するか、若
しくは濃い欠陥を有するかについて判定することができ
る。そして、各CCDラインセンサカメラ46a、46
b、46c、46dについて前記のようにカラーインキ
の平均濃度レベルの欠陥の有無について判定することに
より、オフセット印刷機における各CCDラインセンサ
カメラ46a〜46dに対応するカラーインキのインキ
つぼ27による版胴26に対するカラーインキの塗布量
の欠陥を知ることができ、その欠陥と判定されたインキ
つぼ27による版胴26に対するカラーインキの濃度を
調整することにより、正常なカラーインキ濃度で印刷を
続けることができる。このとき、カラーインキの平均化
濃度レベルの欠陥となる前の状態を検出し、そのカラー
インキのインキつぼ27による版胴26に対するカラー
インキの濃度をフィードバック制御して調整することに
より、常に正常なカラーインキ濃度で印刷することがで
き、印刷不良を未然に防止することができ、経済性の向
上を図ることができる。
【0048】また、グラビア印刷機においてカラーイン
キ濃度に欠陥を有すると判定した場合には、前記のよう
にポンプ13の駆動によりインキ溜7に溶剤14を供給
し、インキ溜7内のカラーインキ3を撹拌機15により
撹拌してカラーインキ3を薄めるように調整し、または
インキ溜7に対してカラーインキ3を供給して濃くする
ように調整し、インキパン2内のカラーインキ3を適正
濃度に調整することができる。また、前記と同様に、カ
ラーインキ濃度の欠陥となる前の状態を検出し、ポンプ
13をフィードバック制御してインキパン2内のカラー
インキ3を適正濃度に調整し、印刷不良を未然に防止す
ることができ、経済性の向上を図ることができる。
【0049】前記欠陥の検出原理の一例について更に具
体的に説明する。今、前記のように図2で示した紙1の
印刷されていない部分と文字「A」における赤色のカラ
ーインキで印刷された部分を含むw−w線における多階
調ライン画像がその濃淡に対応して、図3(a)、
(b)に示すような256段階の多階調濃度レベルを有
する信号波形の形態で提供され、この信号波形が256
段階の階調データとして欠陥検出処理部49のメモリに
格納される。照明手段42によって反射照明された印刷
物41の被検査面をCCDラインセンサカメラ46a〜
46dによって撮像した場合、前記のようにCCDライ
ンセンサカメラ46a〜46dからの出力信号は照明光
の反射量によって規定されるため、カラーインキが付着
していない部分、ピンホール等の明欠陥55、56部分
で高いレベルとなり、異物付着等の暗欠陥57、58部
分で低いレベルとなる。
【0050】このように多階調ライン画像データに現わ
れた各パルスの変形部分を検出するには、この変形部分
を含む多階調ライン画像データを、印刷物41の印刷面
における基準となる多階調ライン画像データと重ね合わ
せ、基準画像データから逸脱する部分を検出することに
より行われる。図3(a)、(b)に示すように、印刷
物41のw−w線(図2参照)において、CCDライン
センサカメラ46a〜46dにより撮像した各幅xの被
検査面多階調ライン画像データの濃度レベルと基準多階
調ライン画像データの濃度レベルAとが一致しておれ
ば、欠陥がなく、被検査面多階調ライン画像データの濃
度レベルと基準多階調ライン画像データの濃度レベルA
とが一致しておらず、被検査面多階調ライン画像デー
タの濃度レベルが基準多階調ライン画像データの濃度レ
ベルAに対して「明」側、若しくは「暗」側のいずれ
かにパルス形状の変化として現われれば欠陥となる。し
かしながら、目立たず、使用上、問題とならない欠陥を
欠陥として認識しないように基準多階調ライン画像デー
タAに対し、「明」側と「暗」側の濃度レベル差に一定
の許容値、すなわち、軽欠陥濃度レベルD、Eと重欠陥
濃度レベルF、Gを設定する。
【0051】欠陥検出処理部49ではCCDラインセン
サカメラ46aで撮像した幅xにおける「明」側欠陥5
5については、(R)のプロファイルでは「明」側の軽
欠陥濃度レベルDの範囲内であるが、(G)、(B)の
プロファイルにおいて、「明」側の重欠陥濃度レベルF
の範囲を逸脱しているので、重欠陥であると判定し、C
CDラインセンサカメラ46bで撮像した幅xにおける
「暗」側の欠陥57については、(G)、(B)のプロ
ファイルでは検出できないが、(R)のプロファイルに
おいて、「暗」側の重欠陥濃度レベルGを逸脱している
ので、重欠陥であると判定し、CCDラインセンサカメ
ラ46cで撮像した幅xにおける「明」側の欠陥56に
ついては、(R)と(G)および(B)のいずれのプロ
ファイルにおいても「明」側の重欠陥濃度レベルFの範
囲を逸脱しているので、重欠陥であると判定し、CCD
ラインセンサカメラ46dで撮像した幅xにおける
「暗」側の欠陥58については、(G)、(B)のプロ
ファイルでは検出できず、(R)のプロファイルにおい
ても「暗」側の軽欠陥濃度レベルEの範囲内であるの
で、欠陥ではないと判定する。この判定に際し、前記欠
陥55については、そのパルス形状からカラーインキの
周囲において、カラーインキが付着していない、所謂
「ひっき」による欠陥、すなわち、紙粉がオフセット印
刷機におけるブランケット胴25に付着し、これに伴
い、カラーインキが紙粉の回りで枚葉紙22等に付着し
ないことによる明欠陥であることは明らかであるので、
このように判定された場合には、清掃用ブラシ(図示省
略)をフィードバック制御により作動させて紙粉を除去
することができる。
【0052】前記検出に際し、照明光基準濃度管理部5
4がCCDラインセンサカメラ46a〜46dにより印
刷物41における印刷されていない紙素材部分からの反
射照明の明るさを検出し、これを基準の明るさと比較
し、常にほぼ一定の明るさとなるように照明電源ユニッ
ト45を介して照明手段42の光源43の明るさをフィ
ードバック制御するので、照明光の照度の差異による影
響を受けるのを抑制することができ、検出精度を向上さ
せることができる。なお、前記検出に際し、印刷してい
ない枚葉紙を先行して走行させ、CCDラインセンサカ
メラ46a〜46dにより撮像することにより、基準と
なる照明光の明るさを設定し、所定の印刷周期ごとに同
様の検出作業を行って基準の明るさと比較することによ
り、常にほぼ一定となるように照明電源ユニット45を
介して照明手段42の光源43の明るさをフィードバッ
ク制御することができる。または照明手段として、反射
照明に加えて透過照明を用い、CCDラインセンサカメ
ラ46a、46dにより印刷物41の両側から上方へ漏
れた照明光の明るさを基準の明るさと比較し、前記と同
様に、照明手段をフィードバック制御することもでき
る。
【0053】更に、本実施形態においては、光源43を
収めた光透過収納体44内の温度を温度調整手段により
調整するので、周囲温度の影響を受けることなく、光源
43から出射する照明光の光量を常にほぼ一定に保つこ
とができて印刷物41を常にほぼ一定の照度で安定的に
照明することができる。したがって、検査精度を更に一
層、向上させて検査の信頼性を向上させることができ
る。また、光源43を冷却することにより、光源43が
高温の周囲温度で破損するのを防止することができ、ま
た、光源43は光透過収納体44により保護しているの
で、破損するのを防止することができる。したがって、
危険の発生を防止することができるとともに、後始末の
煩わしさを解消することができる。
【0054】なお、前記実施形態では256段階の多階
調ライン画像データを得るようにしているが、512段
階、若しくは1024段階等の所望の多階調ライン画像
データを得るようにすることができる。また、前記実施
形態では、領域濃度平均処理部48において、画像入力
部47から順次出力されるライン画像データを順次加算
し、画素数で除算して平均値を求めるようにしている
が、ライン画像データを順次積算(総和)することによ
り平均化処理するようにしてもよい。また、4台のライ
ンセンサカメラ46a〜46bを用いているため、各カ
メラ46a〜46dで撮像した領域ごとに濃度レベルの
平均化処理を行っているが、カメラが1台である場合に
は、その全領域の濃度レベルの平均処理を行えばよい。
また、CCDラインセンサカメラに代えて多数のセンサ
をライン状に配置することもでき、ライン画像データに
限らず、ラインデータを得ることもでき、更には所定の
領域の全体の濃度レベルを一度に検出して平均化処理す
ることもできる。また、インキ濃度の検出領域は、長さ
方向に連結的でもよく、一定間隔ごとでもよく、図柄等
の繰り返し印刷周期ごとに連続的でもよく、所望間隔の
印刷周期ごとでもよく、所望の大きさに設定することが
できる。また、(Y)、(M)、(C)、若しくは
(Y′)、(M′)、(C′)、(K)の濃度レベルデ
ータを(R)、(G)、(B)の濃度レベルデータに変
換しておくことにより、この濃度レベルデータと検出し
た(R)、(G)、(B)の平均化濃度レベルデータを
直接対比してカラーインキ濃度を検出することもでき
る。更に、印刷物の照明には可視光に替えて赤外線、紫
外線、β線、r線、x線などを使用することもできる。
また、前記実施形態においては、グラビア印刷、オフセ
ット印刷について説明したが、フレキソ印刷においても
適用することができる。このほか、本発明は、その基本
的技術思想を逸脱しない範囲で種々変更することができ
る。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、印
刷物のカラー印刷面の濃度レベルを検出するとともに、
この検出データをもとに、印刷物の所定領域ごとにおけ
るほぼ全面の濃度レベルを平均化する濃度レベルデータ
を求め、この検査面の平均化濃度レベルデータを基準濃
度レベルデータと比較し、この比較結果から検査面のカ
ラーインキ濃度状態を検出するようにしている。このよ
うに、印刷物のカラーインキ濃度状態を印刷面から直接
検出し、比較的広い領域でカラーインキの濃度状態を検
出することにより、カラーインキ濃度の濃淡を確実に検
出することができ、したがって、検出の高精度化を図る
ことができ、しかも、印刷材料や印刷作業の無駄を少な
くして経済性の向上や作業性の向上を図ることができ
る。また、印刷物のカラーインキ濃度を自動的に検出す
ることができ、したがって、省力化を図ることができ
る。
【0056】また、検出された領域データの各部の濃度
レベルを、基準領域データの対応する各部の濃度レベル
と比較し、この比較結果から許容値をもとに欠陥箇所を
検出するに際し、カラーインキ濃度による品質の欠陥を
検出することにより、紙粉等の異物が印刷機の胴に付着
しているのを検出することができてこれを除去すること
ができる。したがって、印刷欠陥を早期に検出すること
ができて印刷材料や印刷作業の無駄を少なくして経済性
の向上や作業性の向上を図ることができる。
【0057】また、検査面の平均化濃度レベルデータを
基準濃度レベルデータと比較し、検査面の平均化濃度レ
ベルが基準濃度レベルに対して許容値の範囲内にある段
階で、印刷に用いるカラーインキ濃度を適正状態に調整
し得るように検出結果を出力することにより、カラーイ
ンキ濃度の濃淡に伴う印刷不良を発生する前にカラーイ
ンキ濃度を適正状態に調整するように自動的にフィード
バック制御し、若しくは手作業により制御するように報
知することができるので、印刷材料や印刷作業の無駄を
生じないようにすることができ、したがって、更に一
層、経済性の向上や作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る印刷物のカラーイン
キ濃度検出装置を示す概略構成図である。
【図2】本実施形態によりカラーインキ濃度を検出する
印刷物の検出領域の一例を示す説明図である。
【図3】(a)および(b)は本実施形態によりカラー
インキ濃度を検出する印刷物において、図2におけるw
−w線上の多階調ライン画像データを赤色および緑色
(若しくは青色)のフィルタを通して検出した結果を示
す説明図である。
【図4】本実施形態による印刷物のカラーインキ濃度検
出例を示す説明図である。
【図5】グラビア印刷機を示す要部説明図である。
【図6】オフセット印刷機を示す要部説明図である。
【符号の説明】
41 印刷物 42 照明手段 46a〜46d カラーのCCDラインセンサカメラ 47 画像入力部 48 領域濃度平均処理部 49 欠陥検出処理部 50 検出データ処理部 51 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前部 初代 京都市南区上鳥羽大柳町1番5 ダックエ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 高橋 光直 京都市南区上鳥羽大柳町1番5 ダックエ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 氷上 好孝 京都市南区上鳥羽大柳町1番5 ダックエ ンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2C250 EA23 EB16 EB32 EB40 EB43 2G020 AA04 AA08 DA02 DA03 DA12 DA32 DA43 2G051 AA34 AB11 AC21 CA03 CA07 CB01 CB05 EA11 EA17 EB01 EC03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷物を照明し、前記印刷物における照
    明されたカラー印刷面の濃度レベルを検出するととも
    に、この検出データをもとに前記印刷物の所定領域ごと
    におけるほぼ全面の濃度レベルを平均化する濃度レベル
    データを求め、この検査面の平均化濃度レベルデータを
    基準濃度レベルデータと比較し、この比較結果から前記
    検査面のカラーインキ濃度状態を検出する印刷物のカラ
    ーインキ濃度検出方法。
  2. 【請求項2】 検出された領域データの各部の濃度レベ
    ルを、基準領域データの対応する各部の濃度レベルと比
    較し、この比較結果から許容値をもとに欠陥箇所を検出
    するに際し、カラーインキ濃度による品質の欠陥を検出
    する請求項1記載の印刷物のカラーインキ濃度検出方
    法。
  3. 【請求項3】 検査面の平均化濃度レベルデータを基準
    濃度レベルデータと比較し、検査面の平均化濃度レベル
    が基準濃度レベルに対して許容値の範囲内にある段階
    で、印刷に用いるカラーインキ濃度を適正状態に調整し
    得るように検出結果を出力する請求項1または2記載の
    印刷物のカラーインキ濃度検出方法。
  4. 【請求項4】 検査面の平均化濃度レベルデータを順次
    検出されて出力される多階調ラインデータから求める請
    求項1ないし3のいずれかに記載の印刷物のカラーイン
    キ濃度検出方法。
  5. 【請求項5】 印刷物を照明する照明手段と、前記印刷
    物における照明されたカラー印刷面の濃度レベルを検出
    する検出手段と、この検出手段から出力される検出デー
    タをもとに前記印刷物の所定領域ごとにおけるほぼ全面
    の濃度レベルを平均化する濃度レベルデータを求め、こ
    の検査面の平均化濃度レベルデータを基準濃度レベルデ
    ータと比較し、この比較結果から前記検査面のカラーイ
    ンキ濃度の状態を検出する濃度状態検出手段とを備えた
    印刷物のカラーインキ濃度検出装置。
  6. 【請求項6】 濃度レベル検出手段で検出された領域デ
    ータの各部の濃度レベルを、基準領域データの対応する
    各部の濃度レベルと比較し、この比較結果から許容値を
    もとに欠陥箇所を検出するに際し、カラーインキ濃度に
    よる品質の欠陥を検出することができる品質検出手段を
    備えた請求項5記載の印刷物のカラーインキ濃度検出装
    置。
  7. 【請求項7】 濃度状態検出手段が、検査面の平均化濃
    度レベルデータを基準濃度レベルデータと比較し、検査
    面の平均化濃度レベルデータが基準濃度レベルデータに
    対して許容値の範囲内にある段階で、印刷に用いるカラ
    ーインキ濃度を適正状態に調整し得るように検出結果を
    出力する請求項5または6記載の印刷物のカラーインキ
    濃度検出装置。
  8. 【請求項8】 濃度状態検出手段が、検査面の平均化濃
    度レベルデータを濃度レベル検出手段から順次出力され
    る多階調ラインデータをもとに求める請求項5ないし7
    のいずれかに記載の印刷物のカラーインキ濃度検出装
    置。
  9. 【請求項9】 照明手段が、照明光を出射する光源と、
    この光源を出射する照明光が透過し得るように収める光
    透過収納体と、この光透過収納体内の温度を調整して前
    記光源の光量をほぼ一定に調整する温度調整手段とを備
    えた請求項5ないし8のいずれかに記載の印刷物のカラ
    ーインキ濃度検出装置。
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