JP2002310683A - ナビゲーション装置及びナビゲーションプログラム - Google Patents

ナビゲーション装置及びナビゲーションプログラム

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JP2002310683A JP2001111857A JP2001111857A JP2002310683A JP 2002310683 A JP2002310683 A JP 2002310683A JP 2001111857 A JP2001111857 A JP 2001111857A JP 2001111857 A JP2001111857 A JP 2001111857A JP 2002310683 A JP2002310683 A JP 2002310683A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操作者の価値観を数値化して表す指標を採用す
ることにより、操作者の価値観を反映した施設を検索す
ることができるようにする。 【解決手段】操作者の価値観を表す指標に基づいて相関
関数を作成し、前記指標を座標とする指標空間内に前記
相関関数に基づく価値観領域を設定する価値観領域作成
手段と、施設を検索する検索手段と、前記施設の中か
ら、対応する前記指標空間における点が前記価値観領域
に含まれ又は近接する施設を抽出する価値観適合施設抽
出手段とを有する。この場合、操作者の価値観を数値化
して表す指標を採用することにより、操作者の価値観を
反映した施設を検索することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナビゲーション装
置及びナビゲーションプログラムに関するものである。
【従来の技術】従来、自動車等の車両に搭載されたナビ
ゲーション装置においては、運転者等の操作者が所定の
入力部を操作して目的地を設定すると、該目的地、及
び、現在位置検出処理部によって検出された車両の現在
位置に基づいて、前記現在位置から目的地までの経路が
探索され、探索された経路が案内される。この場合、前
記現在位置から目的地までの距離が最短となるように経
路を探索したり、所要時間が最短となるように経路を探
索するようになっている。また、地図データに基づい
て、レストラン、遊園地等の施設を検索し、該施設の位
置、名称、利用料金等の情報を案内する機能も有してい
る。この場合、検索された施設の中から所望の施設を選
択すると、該施設までの経路を探索するようになってい
る。これにより、車両の運転者等の操作者は、所望の施
設を容易に検索することができ、また、該施設までの経
路が探索されて案内されるので、所望の施設に容易に到
達することができる。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のナビゲーション装置においては、施設を検索する場
合に操作者の好みや価値観が反映されておらず、個々の
操作者を満足させる施設を検索することが必ずしもでき
ていないという問題がある。例えば、操作者によって
は、所要時間がかかっても、有料道路代、利用料金等の
費用のかからない施設を好む者もいるし、多少費用がか
かっても、近距離にある施設を好む者もいる。しかし、
従来のナビゲーション装置においては、このような個々
の操作者の価値観を反映した検索を適切に行うことがで
きなかった。また、特別の機会には、普段利用する施設
よりも、高級で費用のかかる施設を好む操作者が多い。
例えば、久しぶりに会った旧友と歓談したり、異性とと
もに食事をとるレストランを検索するような場合、普段
利用するレストランよりも高級なレストランを検索した
いという操作者が多い。また、乳幼児を同乗させて休日
などに自家用車両を運行して遊園地等の施設に出かける
場合のように、該施設に短時間で到達することが重要な
場合もある。このような場合、費用が普段よりも、例え
ば、1万円程度余計にかかってもよいとか、所要時間が
1時間程度であればよいという操作者が多い。従来のナ
ビゲーション装置においては、このような曖昧な操作者
の価値観を反映した検索を行うことができなかった。本
発明は、前記従来のナビゲーション装置の問題点を解決
して、操作者の価値観を数値化して表す指標を採用する
ことにより、操作者の価値観を反映した施設を検索する
ことができるナビゲーション装置及びナビゲーションプ
ログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のナ
ビゲーション装置においては、操作者の価値観を表す指
標に基づいて相関関数を作成し、前記指標を座標とする
指標空間内に前記相関関数に基づく価値観領域を設定す
る価値観領域作成手段と、施設を検索する検索手段と、
前記施設の中から、対応する前記指標空間における点が
前記価値観領域に含まれ又は近接する施設を抽出する価
値観適合施設抽出手段とを有する。本発明の他のナビゲ
ーション装置においては、さらに、前記価値観適合施設
抽出手段は、前記施設の価値観を表す指標を算出し、前
記施設に対応する前記指標空間における点とする。本発
明の更に他のナビゲーション装置においては、さらに、
前記価値観適合施設抽出手段は、前記施設に対応する前
記指標空間における点が前記価値観領域に含まれる場
合、前記点から前記価値観領域の重心までの距離を算出
し、該距離の短い順に前記施設に対して順位を付与す
る。本発明の更に他のナビゲーション装置においては、
さらに、前記価値観適合施設抽出手段は、前記施設に対
応する前記指標空間における点が前記価値観領域に近接
する場合、前記点から前記価値観領域の境界までの距離
を算出し、該距離の短い順に前記施設に対して順位を付
与する。本発明の更に他のナビゲーション装置において
は、さらに、前記検索手段は、操作者の設定した検索条
件に基づいて施設を検索する。本発明の更に他のナビゲ
ーション装置においては、さらに、前記価値観を表す指
標は、前記検索条件に対して設定される。本発明の更に
他のナビゲーション装置においては、さらに、前記価値
観領域作成手段は、道路交通環境の変化に対応して前記
相関関数を変換する。本発明の更に他のナビゲーション
装置においては、さらに、前記ナビゲーション装置は、
抽出された施設を該施設に対応する価値観とともに表示
画面に表示させる表示制御手段を有する。本発明のナビ
ゲーションプログラムにおいては、ナビゲーションのた
めにコンピュータを、操作者の価値観を表す指標に基づ
いて相関関数を作成し、前記指標を座標とする指標空間
内に前記相関関数に基づく価値観領域を設定する価値観
領域作成手段、施設を検索する検索手段、及び、前記施
設の中から、対応する前記指標空間における点が前記価
値観領域に含まれ又は近接する施設を抽出する価値観適
合施設抽出手段として機能させる。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図2は本発明の
第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の概念
図、図3は本発明の第1の実施の形態におけるナビゲー
ション装置の機能を示す図である。図において、14は
コンピュータとしてのナビゲーション装置であり、該ナ
ビゲーション装置14は、現在位置を検出する現在位置
検出処理部15、道路データ等が記録された記録媒体と
してのデータ記録部16、入力された情報に基づいて、
ナビゲーション処理等の各種の演算処理を行うナビゲー
ション処理部17、入力部34、表示部35、音声入力
部36、音声出力部37及び通信部38を有し、前記ナ
ビゲーション処理部17に車速センサ41が接続され
る。そして、前記現在位置検出処理部15は、GPS
(Global Positioning Syste
m)21、地磁気センサ22、距離センサ23、ステア
リングセンサ24、ビーコンセンサ25、ジャイロセン
サ26、図示されない高度計等から成る。なお、前記G
PS21、地磁気センサ22、距離センサ23、ステア
リングセンサ24、ビーコンセンサ25、ジャイロセン
サ26、高度計等の中のいくつかは、製造コスト等の観
点から、適宜省略することもできる。前記GPS21
は、人工衛星によって発生させられた電波を受信するこ
とによって地球上における現在位置を検出し、前記地磁
気センサ22は、地磁気を測定することによって車両が
向いている方位を検出し、前記距離センサ23は、道路
上の所定の位置間の距離等を検出する。前記距離センサ
23としては、例えば、図示されない車輪の回転数を測
定し、該回転数に基づいて距離を検出するもの、加速度
を測定し、該加速度を2回積分して距離を検出するもの
等が使用される。また、前記ステアリングセンサ24
は、舵(だ)角を検出し、前記ステアリングセンサ24
としては、例えば、図示されないステアリングホイール
の回転部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵
抗センサ、車輪に取り付けられた角度センサ等が使用さ
れる。そして、前記ビーコンセンサ25は、道路に沿っ
て配設されたビーコンからの位置情報を受信して現在位
置を検出する。前記ジャイロセンサ26は、車両の回転
角速度、すなわち、旋回角を検出し、前記ジャイロセン
サ26としては、例えば、ガスレートジャイロ、振動ジ
ャイロ等が使用される。そして、前記ジャイロセンサ2
6によって検出された旋回角を積分することにより、車
両が向いている方位を検出することができる。なお、前
記GPS21及びビーコンセンサ25は、それぞれ単独
で現在位置を検出することができる。そして、距離セン
サ23によって検出された距離と、地磁気センサ22及
びジャイロセンサ26によって検出された方位とを組み
合わせることにより現在位置を検出することもできる。
また、距離センサ23によって検出された距離と、ステ
アリングセンサ24によって検出された舵角とを組み合
わせることにより現在位置を検出することもできる。前
記データ記録部16は、地図データファイル、交差点デ
ータファイル、ノードデータファイル、道路データファ
イル、写真データファイル、及び各地域のホテル、ガソ
リンスタンド、観光地案内所等の施設の情報が記録され
た施設情報データファイルから成るデータベースを備え
る。そして、前記データ記録部16には、経路を探索す
るためのデータの他、前記表示部35の表示画面に、探
索された経路に沿って案内図を表示したり、交差点又は
経路における特徴的な写真、コマ図等を表示したり、次
の交差点までの距離、次の交差点における進行方向等を
表示したり、他の案内情報を表示したりするための各種
のデータが記録される。なお、前記データ記録部16に
は、所定の情報を音声出力部37によって出力するため
の各種のデータも記録される。ところで、前記交差点デ
ータファイルには各交差点に関する交差点データが、ノ
ードデータファイルにはノード点に関するノードデータ
が、道路データファイルには道路に関する道路データが
それぞれ記録され、前記交差点データ、ノードデータ及
び道路データによって道路状況が表示画面に表示され
る。なお、前記ノードデータは、前記地図データファイ
ルに記録された地図データにおける少なくとも道路の位
置及び形状を構成するものであり、実際の道路の分岐点
(交差点、T字路等を含む)、ノード点、及び、各ノー
ド点間を連結するリンクを示すデータから成る。また、
前記ノード点は、少なくとも道路の屈曲点の位置を示
す。そして、前記道路データによって、道路自体につい
ては、幅員、勾(こう)配、カント、バンク、路面の状
態、道路の車線数、車線数の減少する地点、幅員の狭く
なる地点等が、コーナについては、曲率半径、交差点、
T字路、コーナの入口等が、道路属性については、踏
切、高速道路出入口ランプウェイ、高速道路の料金所、
降坂路、登坂路、道路種別(国道、一般道、高速道等)
等がそれぞれ構成される。また、前記ナビゲーション処
理部17は、ナビゲーション装置14の全体の制御を行
うCPU31、該CPU31が各種の演算処理を行うに
当たりワーキングメモリとして使用されるRAM32、
及び制御プログラムのほか、目的地までの経路の探索、
経路中の走行案内、特定区間の決定等を行うための各種
のプログラムが記録された記録媒体としてのROM33
から成るとともに、前記ナビゲーション処理部17に、
前記入力部34、表示部35、音声入力部36、音声出
力部37及び通信部38が接続される。なお、前記音声
入力部36、音声出力部37及び通信部38の中のいく
つかは、製造コスト等の観点から、適宜省略することも
できる。ここで、前記プログラムには、ナビゲーション
のためにコンピュータを、操作者の価値観を表す指標に
基づいて相関関数を作成し、前記指標を座標とする指標
空間内に前記相関関数に基づく価値観領域を設定する価
値観領域作成手段、施設を検索する検索手段、及び、前
記施設の中から、対応する前記指標空間における点が前
記価値観領域に含まれ又は近接する施設を抽出する価値
観適合施設抽出手段として機能させるナビゲーションプ
ログラムも含まれる。また、該ナビゲーションプログラ
ムを記録したコンピュータによる読み取り可能な記録媒
体は、半導体メモリだけでなく、磁気テープ、磁気ディ
スク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ドラム、
CD−ROM、MD、DVD−ROM、光ディスク、M
O、ICカード、光カード、メモリカード等あらゆる形
態の記録媒体を含むものである。なお、前記データ記録
部16及びROM33は、図示されない磁気コア、半導
体メモリ等によって構成される。また、前記データ記録
部16及びROM33として、磁気テープ、磁気ディス
ク、フロッピーディスク、磁気ドラム、CD−ROM、
MD、DVD−ROM、光ディスク、MO、ICカー
ド、光カード、メモリカード等の各種の記憶媒体を使用
することもできる。該記憶媒体は、ナビゲーション装置
14にあらかじめ据付られたものであってもよく、運転
者等によって適宜交換可能なものであってもよい。本実
施の形態においては、前記ROM33に各種のプログラ
ムが記録され、前記データ記録部16に各種のデータが
記録されるようになっているが、プログラム及びデータ
を同じ外部記憶媒体に記録することもできる。この場
合、例えば、前記ナビゲーション処理部17に図示され
ないフラッシュメモリを配設し、前記外部記憶媒体から
前記プログラム及びデータを読み出してフラッシュメモ
リに書き込むこともできる。したがって、外部記憶媒体
を交換することによって前記プログラム及びデータを更
新することができる。また、図示されない自動変速機制
御装置の制御プログラム等も前記外部記憶媒体に記録す
ることができる。このように、各種の記録媒体に記録さ
れたプログラムを起動し、データに基づいて各種の処理
を行うことができる。なお、前記外部記憶媒体は、磁気
テープ、磁気ディスク、フロッピーディスク、磁気ドラ
ム、CD−ROM、MD、DVD−ROM、光ディス
ク、MO、ICカード、光カード、メモリカード等いか
なる種類のものであってもよい。さらに、前記通信部3
8は、FM送信装置、電話回線、インターネット、携帯
電話網等との間で各種のデータの送受信を行うためのも
のであり、例えば、図示されない情報センサ等によって
受信した渋滞等の道路情報、交通事故情報、GPS21
の検出誤差を検出するD−GPS情報等の各種のデータ
を受信する。なお、本発明の機能を実現するためのプロ
グラム及びデータの少なくとも一部を前記通信部38に
よって受信し、フラッシュメモリ等に記録することもで
きる。そして、前記入力部34は、走行開始時の位置を
修正したり、目的地を入力したりするためのものであ
り、表示部35の表示画面に画像で表示された操作キ
ー、操作メニュー等の操作スイッチから成る。したがっ
て、操作スイッチを押す(タッチする)ことにより、入
力することができる。なお、入力部34として、表示部
35と別に配設されたキーボード、マウス、バーコード
リーダ、ライトペン、遠隔操作用のリモートコントロー
ル装置等を使用することもできる。そして、前記表示部
35には、操作案内、操作メニュー、操作キーの案内、
現在位置から目的地までの経路、該経路に沿った案内情
報等が表示される。前記表示部35としては、CRTデ
ィスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレ
イ、フロントガラスにホログラムを投影するホログラム
装置等が使用される。また、音声入力部36は、図示さ
れないマイクロホン等によって構成され、音声によって
必要な情報を入力することができる。さらに、音声出力
部37は、図示されない音声合成装置及びスピーカを備
え、音声情報、例えば、音声合成装置によって合成され
た音声から成る案内情報、変速情報等をスピーカから出
力し、操作者に知らせる。なお、音声合成装置によって
合成された音声の他に、各種の音、あらかじめテープ、
メモリ等に録音された各種の案内情報をスピーカから出
力することもできる。本実施の形態において、ナビゲー
ション装置14は、機能の観点から、施設を検索する検
索手段27、操作者の価値観を表す指標に基づいて相関
関数を作成し、前記指標を座標とする指標空間内に前記
相関関数に基づく価値観領域を設定する価値観領域作成
手段28、表示制御手段29、施設に対応する前記指標
空間における点が前記価値観領域に含まれ及び/又は近
接する施設を抽出する価値観適合施設抽出手段42、及
び、経路を探索する探索手段43を有するものである。
そして、該表示制御手段29は、表示処理を行うことに
よって、表示部35の表示画面上に抽出された施設を該
施設に対応する価値観とともに表示させる。したがっ
て、操作者は、自分の価値観に合った施設を選択し、該
施設を目的地として設定することができる。また、前記
検索手段27は、前記施設データファイルにアクセスし
て施設を検索するが、前記施設データファイルには、各
地域のホテル、ガソリンスタンド、観光地案内所等の他
に、デパート、スーパーマーケット、ショッピングセン
ター、ホームセンター、コンビニエンスストア、ショッ
ピングモール等の商業施設、パチンコ、ゲームセンタ
ー、映画館、テーマパーク、遊園地、水族館、動物園等
の娯楽施設、レストラン、食堂等の飲食施設、駐車場、
パーキングスペース、パーキングタワー等の駐車施設、
鉄道の駅、バスターミナル、タクシー乗り場等の交通施
設、神社、寺院、墓地等の宗教施設、税務署、市役所、
学校、病院等の公共施設等の各種施設に関する位置情
報、営業日時情報、祭事開催情報、提供されるサービス
の内容、利用料金等の各種情報が格納されることが望ま
しい。次に、前記構成のナビゲーション装置14の動作
について説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に
おける価値観領域の例を示す第1の図、図4は本発明の
第1の実施の形態における操作者の価値観を入力する方
法を示す図、図5は本発明の第1の実施の形態における
価値観領域の例を示す第2の図、図6は本発明の第1の
実施の形態における価値観領域の例を示す第3の図、図
7は本発明の第1の実施の形態における操作者の検索条
件を入力する方法を示す第1の図、図8は本発明の第1
の実施の形態における操作者の検索条件を入力する方法
を示す第2の図、図9は本発明の第1の実施の形態にお
ける検索結果の表示の1例を示す図、図10は本発明の
第1の実施の形態における価値観に適合した経路を選択
する処理を示すフローチャートである。まず、操作者
は、自己の価値観を入力する。一般に、人間の価値観は
多様でありコンピュータによって取り扱うことが困難で
あるが、価値観をできる限り数値化することによって、
取扱が容易となる。ここで、操作者の価値観を表す指標
としてはいかなる指標であってもよく、例えば、雰囲気
の良い施設、有名な施設、駐車場の広い施設等の指標で
あってもよいが、数値化して表すことのできる、金額、
距離、時間等を指標とすることが望ましい。そして、経
路探索を開始させると、表示部35の表示画面上に、図
4に示されるように、入力画面が表示されるので、操作
者は、入力部34の操作キー等を操作して、施設で楽し
むことのできる時間、そのために必要な費用、施設まで
の距離を入力する。この場合、前記時間は施設で費やす
時間だけでなく往復の所要時間を含むようにすることも
できるし、前記費用は施設の利用料金だけでなく、有料
道路代、ガソリン代等を含むようにすることもできる。
ここでは、前記時間は往復の所要時間を含み、前記費用
は有料道路代、ガソリン代等を含むものとして説明す
る。そして、操作者は、時間が3時間、費用が3000
円及び距離が10km、とする価値観と、時間が5時
間、費用が5000円及び距離が25km、とする価値
観を条件として入力する。すると、価値観領域作成手段
28は前記価値観に基づいて相関関数を作成する。この
場合、時間、費用及び距離を価値観を表す指標として採
用しているので、相関関数fとして次の式(1)を使用
する。 f:ax2 +by2 +cz2 =α・・・(1) ここで、xは時間(時間)、yは費用(円)、zは距離
(km)、a、b、c及びαは定数である。そして、図
1に示されるように、所要時間x、費用y及び距離zを
座標軸とする指標空間を定め、入力された2つの条件に
それぞれ対応する点β及び点γを指標空間内に設定す
る。この場合、点β及び点γの座標は、それぞれ、
(3、3000、10)及び(5、5000、25)で
ある。続いて、関数fを表す曲面が、点β及び点γを通
過するように定数a、b、c及びαを算出する。これに
より、α≧ax2 +by2 +cz2 の領域、すなわち、
図1において曲面の内部(曲面上も含む)の領域が、操
作者の価値観を満たす領域、すなわち、価値観領域Hと
して設定される。ここで、入力された条件の数が多数で
ある場合、指標空間内に設定される条件に対応する点の
数が多くなり、すべての点を通過する曲面を設定するこ
とが不可能となる。この場合には、関数fを表す曲面が
これら多数の点の近傍を通過するように設定することが
望ましい。例えば、前記曲面からそれぞれの点までの距
離の2乗の合計が最小となるように、いわゆる最小2乗
法を利用して、曲面を設定することができる。これによ
り、条件に対応する点の指標空間内における分布の偏り
にも対応して、関数fの係数を決めることができる。こ
こで、前記曲面によって規定される価値観領域Hの形状
は、図1に示されるものの他にも、例えば、図5又は6
に示されるように、各種のものが存在するが、入力され
た条件によって規定される。また、相関関数fとして、
式(1)以外の式を使用することもできるが、発明者の
経験上、式(1)が最も適切なものである。なお、相関
関数として使用できるいくつかの関数をあらかじめRA
M32等に格納しておき、必要に応じて読み出して使用
することもできる。また、指標空間の次元は指標の数に
応じて変化し、例えば、指標の数が2つであれば2次元
空間、指標の数が4つであれば4次元空間となり、前記
曲面も曲線となったりするが、本実施の形態において
は、説明の都合上、3次元の指標空間についてのみ説明
する。次に、操作者は、施設の検索条件を入力する。こ
の場合、表示部35の表示画面上に、図7に示されるよ
うに、設定画面が表示されるので、操作者は、入力部3
4の操作キー等を操作して、希望する所要時間、費用、
距離を入力するとともに、施設の種類を入力する。ここ
では、所要時間が1時間以内、費用が3000円以内及
び距離が10km以内の水族館を検索するように検索条
件を入力する。また、複数の検索条件を同時に入力する
こともでき、本実施の形態においては、2つ検索条件を
入力する場合について説明する。ここでは、2番目の検
索条件として、図8に示されるように、所要時間が2時
間以内、費用が5000円以内及び距離が25km以内
の動物園を検索するように検索条件を入力する。そし
て、操作者が入力部34の操作キー等を操作して検索条
件を入力すると、検索手段27は入力された種類の施
設、この場合、水族館及び動物園、を検索する。続い
て、探索手段43は現在位置から検索されたそれぞれの
施設までの経路探索を行う。ここで、経路探索は通常の
方法により行われるので、その詳細についての説明は省
略する。また、探索手段43は、探索された経路のそれ
ぞれについて、前記施設までの走行距離、所要時間及び
必要となる有料道路代、ガソリン代等の費用を算出す
る。そして、検索手段27は、それぞれの施設につい
て、前記探索手段43の算出した走行距離、所要時間及
び費用に関して、入力された検索条件に適合する施設を
選び出す。これにより、入力された検索条件に適合する
施設である水族館及び動物園が検索される。続いて、価
値観適合施設抽出手段42は、それぞれの施設に関する
指標を算出する。まず、それぞれの施設について、施設
データファイルに格納されている施設の利用料金及び探
索手段43によって算出された有料道路代、ガソリン代
等の費用を合算して、合計費用を算出して、指標として
の費用とする。なお、施設の利用料金を利用人数を考慮
して算出するようにすることもできる。この場合、施設
データファイルに格納されている一人当たりの利用料金
に、利用人数を乗ずることにより、算出する。また、価
値観適合施設抽出手段42は、それぞれの施設につい
て、施設データファイルに格納されている施設の利用に
費やす時間、すなわち利用時間、及び、探索手段43に
よって算出された施設までの往復の所要時間を合算し
て、合計時間を算出して、指標としての時間とする。な
お、距離に関しては、探索手段43の算出した走行距離
を指標としての距離とする。次に、価値観適合施設抽出
手段42は、それぞれの施設についての価値観を前記指
標空間上にプロットする、すなわち、指標空間における
点とする。この場合、該点の指標空間における座標は、
前記費用、時間及び距離である。ここで、すべての施設
に対応する点は、価値観領域H内に存在しない、すなわ
ち、操作者の価値観を満たしていないと想定して説明す
る。この場合、すべての施設の点は価値観領域Hの外側
に存在するので、それぞれの施設に対応する点から、価
値観領域Hの境界までの距離dを算出する。該距離は、
図1に示されるように、それぞれの施設に対応する点か
ら相関関数fを表す曲面までの距離d’、d”である。
そして、前記距離dの短い順にそれぞれの施設に順位を
付与する。すると、表示制御手段29は、表示部35の
表示画面上に図9に示されるように、抽出された施設を
順位通りに表示する。この場合、それそれの施設に対応
する点の指標空間における座標、すなわち、施設に対応
する価値観である費用、時間及び距離も表示されるよう
にする。表示された施設は、対応する点が価値観領域H
の外側に存在するので、操作者の価値観を満たすもので
はないが、前記点が価値観領域Hの近傍に存在する、す
なわち、近接するので、操作者の価値観に近い施設であ
るといえる。したがって、操作者は、自己の価値観を満
たす施設が存在しなくても、自己の価値観に近い施設を
選択することができる。なお、価値観適合施設抽出手段
42は、前記距離があらかじめ定められた数値範囲を超
える場合、それに対応する施設を抽出しないものとす
る。このような施設は、操作者の価値観に遠いものなの
で、表示部35の表示画面上に表示して操作者に選択を
促すに値しないと考えられる。また、施設に対応する点
が価値観領域H内に存在する時、価値観適合施設抽出手
段42は前記点から価値観領域Hの重心までの距離を算
出し、該距離の短い順にそれぞれの施設に順位を付与す
る。そして、表示制御手段29は、表示部35の表示画
面上に抽出された施設を順位通りに表示する。表示され
た施設は、対応する点が価値観領域Hに含まれるので、
操作者の価値観を満たす施設である。そして、対応する
点が価値観領域Hの重心に近いほど、施設は操作者の価
値観に、より適合するといえる。なお、表示部35の表
示画面に表示スペースが十分にある場合は、対応する点
が価値観領域Hに含まれる施設に続けて、対応する点が
価値観領域Hに近接する施設を表示するようにしてもよ
い。これにより、操作者が施設を選択する範囲を、より
広くすることができる。このように、本実施の形態にお
いては、操作者の入力した価値観に基づいて価値観領域
を作成し、施設検索を行った後、検索された複数の施設
のそれぞれに対応する点が前記価値観領域内に含まれる
か近接する場合、前記点から価値観領域の境界までの距
離又は価値観領域の境界までの距離に応じて前記施設の
それぞれに順位を付与し、前記施設及び対応する価値観
を表示画面に表示させるようになっている。したがっ
て、操作者は、自己の価値観に、より適合した又は近い
施設を選択することができる。次に、本実施の形態にお
けるフローチャートについて説明する。 ステップS1 操作者は自己の価値観を入力する。 ステップS2 操作者は検索条件を入力する。 ステップS3 施設の検索を行う。 ステップS4 現在位置から施設までの経路探索を行
う。 ステップS5 施設の指標を算出し、指標空間における
施設に対応する点から価値観領域Hの境界までの距離d
を算出する。 ステップS6 距離dの短い順に対応する施設に順位を
付与する。 ステップS7 施設を順位通りに表示画面に表示する。 次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。な
お、前記第1の実施の形態と同じ構成を有するもの及び
同じ動作については、その説明を省略する。ここで、本
実施の形態におけるナビゲーション装置14の動作につ
いて説明する。図11は本発明の第2の実施の形態にお
ける操作者の価値観を入力する方法を示す第1の図、図
12は本発明の第2の実施の形態における操作者の価値
観を入力する方法を示す第2の図、図13は本発明の第
2の実施の形態における操作者の検索条件を入力する方
法を示す第1の図、図14は本発明の第2の実施の形態
における操作者の検索条件を入力する方法を示す第2の
図、図15は本発明の第2の実施の形態における検索結
果の表示の例を示す第1の図、図16は本発明の第2の
実施の形態における操作者の検索条件を入力する方法を
示す第3の図、図17は本発明の第2の実施の形態にお
ける操作者の検索条件を入力する方法を示す第3の図、
図18は本発明の第2の実施の形態における検索結果の
表示の例を示す第2の図である。まず、操作者は、一緒
に行動したい知人、友人、家族等に対する自己の価値観
を設定する。ここでは、遊んだり、食事をしたり、デー
トをしたりして、一緒に時間を過ごしたい人に対する自
己の価値観を設定する。この場合、価値観を表す指標
は、どのような数値であってもよいが、ここでは金額で
ある場合について説明する。具体的には、まず、表示部
35の表示画面上に、図11に示されるように、設定画
面が表示されるので、操作者は、入力部34の操作キー
等を操作して、○○子さんに対して10000円、××
郎さんに対して1000円、○×男さんに対して200
円の価値を設定する。次に、操作者は、誰かと一緒に行
いたいイベントに対する自己の価値観を設定する。ここ
で、イベントとは娯楽、趣味、見物、食事、スポーツ、
遊技等の時間を消費する行動であり、操作者はこれらイ
ベントに対する自己の価値観を設定する。この場合、価
値観を表す指標は、どのような数値であってもよいが、
ここでは金額である場合について説明する。具体的に
は、まず、表示部35の表示画面上に、図12に示され
るように、設定画面が表示されるので、操作者は、入力
部34の操作キー等を操作して、遊ぶことに対して20
0円、食事をすることに対して2000円、デートをす
ることに対して20000円の価値を設定する。する
と、価値観領域作成手段28は前記価値観に基づいて相
関関数を作成する。この場合、数値化可能な価値観を表
す指標は金額なので、指標空間は1次元であり、相関関
数fは、一緒に時間を過ごしたい人及び一緒に行いたい
イベントに対して設定された金額の合計であるから、定
数となる。そして、価値観領域Hも定数として設定され
る。なお、一緒に時間を過ごしたい人及び一緒に行いた
いイベントをさらに指標に加えて、指標空間を3次元と
することもできる。この場合、相関関数は、一緒に時間
を過ごしたい人及び一緒に行いたいイベントが決まる
と、それぞれに対して設定された金額の合計であるか
ら、指標空間における点のランダムな集合となる。ま
た、価値観領域Hもそれぞれ前記点となる。次に、操作
者は施設の検索条件を入力する。この場合、表示部35
の表示画面上に、図13に示されるように、設定画面が
表示されるので、操作者は、入力部34の操作キー等を
操作して、一緒に行動したい人とイベントの種類とを入
力する。ここでは、○×男さんと食事をするように入力
する。これにより、価値観適合施設路抽出手段42は、
価値観領域Hが200円と2000円の合計である22
00円であることを判断する。さらに、表示部35の表
示画面には、検索に価値観を反映させるか否か設定する
項目が表示されるので、操作者は入力部34の操作キー
等を操作して、「する」又は「しない」を選択する。こ
こでは、「する」を選択した場合について説明する。続
いて、検索手段27は入力されたイベントに対応して施
設を検索する。この場合、イベントが食事であり、検索
対象が広すぎるため、検索対象を絞り込むために、図1
4に示されるように、検索条件を設定する画面が表示さ
れる。ここでは、食事をする施設を更に絞り込むため
に、食事の種類を選択するようになっている。ここで
は、操作者が洋食を選択した場合について説明する。操
作者が洋食を選択すると検索手段27は、施設データフ
ァイルにアクセスして、洋食を提供する施設としてのレ
ストランを検索する。続いて、価値観適合施設抽出手段
42は、それぞれの施設について、施設データファイル
に格納されているレストランの利用料金を入手し、それ
ぞれのレストランについての価値観である料金を指標空
間における点とする。ところで、前述のように、価値観
領域Hは定数、すなわち、2200円である。したがっ
て、前記レストランに対応する点が価値領域H内に存在
する場合、そのレストランの利用料金は2200円であ
る。そして、利用料金が2200円以外のレストランに
対応する点は、前記価値領域H内に存在しない。そし
て、価値観適合施設抽出手段42は、レストランに対応
する点が前記価値領域H内に存在する場合、前記レスト
ランをすべて抽出する。また、レストランに対応する点
が前記価値領域H内に存在しない場合、それぞれのレス
トランに対応する点から前記価値領域Hまでの距離dを
算出し、該距離dの短い順にそれぞれのレストランに順
位を付与する。なお、価値観適合施設抽出手段42は、
前記距離があらかじめ定められた数値範囲を超える場
合、それに対応するレストランを抽出しないものとす
る。このようなレストランは、操作者の価値観に遠いも
のなので、表示部35の表示画面上に表示して操作者に
選択を促すに値しないと考えられる。そして、表示制御
手段29は、表示部35の表示画面上に図15に示され
るように、抽出されたレストランを順位通りに表示す
る。この場合、対応する点が価値領域H内に存在するレ
ストランが存在すれば、最上位に表示される。そして、
表示部35の表示画面に表示スペースが十分にある場合
は、対応する点が価値観領域Hに含まれるレストランに
続けて、対応する点が価値観領域Hに近接するレストラ
ンを表示するようにしてもよい。この場合、利用料金が
2200円を中心とした一定の金額の範囲内のレストラ
ンが表示されることになる。また、操作者が、図16に
示されるように、入力部34の操作キー等を操作して、
○○子さんとデートをするように入力する。これによ
り、価値観適合施設路抽出手段42は、価値観領域Hが
10000円と20000円の合計である30000円
であることを判断する。さらに、表示部35の表示画面
には、検索に価値観を反映させるか否か設定する項目が
表示されるので、操作者は入力部34の操作キー等を操
作して、「する」又は「しない」を選択する。ここで
は、「する」を選択した場合について説明する。続い
て、検索手段27は入力されたイベントに対応して施設
を検索する。この場合、イベントがデートであり、検索
対象が広すぎるため、検索対象を絞り込むために、図1
7に示されるように、検索条件を設定する画面が表示さ
れる。ここでは、デートをする施設を更に絞り込むため
に、施設の種類を選択するようになっている。ここで
は、操作者がテーマパークを選択した場合について説明
する。操作者がテーマパークを選択すると検索手段27
は、施設データファイルにアクセスして、施設としての
テーマパークを検索する。続いて、価値観適合施設抽出
手段42は、それぞれのテーマパークについて、施設デ
ータファイルに格納されているテーマパークの利用料金
を入手し、それぞれのテーマパークについての価値観で
ある料金を指標空間における点とする。ところで、前述
のように、価値観領域Hは定数、すなわち、30000
円である。したがって、前記テーマパークに対応する点
が価値領域H内に存在する場合、そのテーマパークの利
用料金は30000円である。そして、利用料金が30
000円以外のテーマパークに対応する点は、前記価値
領域H内に存在しない。そして、価値観適合施設抽出手
段42は、テーマパークに対応する点が前記価値領域H
内に存在する場合、前記テーマパークをすべて抽出す
る。また、テーマパークに対応する点が前記価値領域H
内に存在しない場合、それぞれのテーマパークに対応す
る点から前記価値領域Hまでの距離dを算出し、該距離
dの短い順にそれぞれのテーマパークに順位を付与す
る。なお、価値観適合施設抽出手段42は、前記距離が
あらかじめ定められた数値範囲を超える場合、それに対
応するテーマパークを抽出しないものとする。このよう
なテーマパークは、操作者の価値観に遠いものなので、
表示部35の表示画面上に表示して操作者に選択を促す
に値しないと考えられる。そして、表示制御手段29
は、表示部35の表示画面上に図18に示されるよう
に、抽出されたテーマパークを順位通りに表示する。こ
の場合、対応する点が価値領域H内に存在するテーマパ
ークが存在すれば、最上位に表示される。そして、表示
部35の表示画面に表示スペースが十分にある場合は、
対応する点が価値観領域Hに含まれるテーマパークに続
けて、対応する点が価値観領域Hに近接するテーマパー
クを表示するようにしてもよい。この場合、利用料金が
30000円を中心とした一定の金額の範囲内のテーマ
パークが表示されることになる。このように、本実施の
形態においては、操作者の入力した価値観が1つであっ
ても、それに基づいて価値観領域を作成し、施設検索を
行った後、検索された複数の施設のそれぞれに対応する
点が前記価値観領域に一致するか近接する場合、前記点
から価値観領域までの距離に応じて前記施設のそれぞれ
に順位を付与し、前記価値観に一致するか又は近接する
施設を表示画面に表示させるようになっている。したが
って、操作者は、自己の価値観により適合した又は近い
施設を選択することができる。次に、本発明の第3の実
施の形態について説明する。なお、前記第1及び第2の
実施の形態と同じ構成を有するもの及び同じ動作につい
ては、その説明を省略する。ここで、本実施の形態にお
けるナビゲーション装置14の動作について説明する。
図19は本発明の第3の実施の形態における道路交通環
境の変化を入力する方法を示す図、図20は本発明の第
3の実施の形態における操作者の価値観を入力する方法
を示す図、図21は本発明の第3の実施の形態における
操作者の入力する価値観が変換された状態を示す図であ
る。本実施の形態においては、ナビゲーション装置が道
路交通環境の相違する場所で使用される場合について説
明する。ここで、道路交通環境の相違する場所とは、道
路網の整備状態や高速道路の料金体系等が大きく相違
し、道路上の平均速度や有料道路代が大きく相違するよ
うな場所であり、例えば、外国であるが、道路上の平均
速度や有料道路代が大きく相違する場所であれば、同じ
国の中であってもよい。ここでは、本発明のナビゲーシ
ョン装置を取り付けた車両と共に、操作者が外国に移動
した場合について説明する。まず、操作者は、自己の居
住している国及び現在訪問している国を入力する。この
場合、表示部35の表示画面上に、図19に示されるよ
うに、入力画面が表示されるので、操作者は、入力部3
4の操作キー等を操作して、居住している国及び現在訪
問している国を入力する。ここでは、居住している国を
日本、現在訪問している国をアメリカ合衆国として入力
した例について説明する。これにより、価値観領域作成
手段28は、価値観が入力された時、道路交通環境の変
化に対応して相関関数を自動的に変換する。例えば、操
作者が日本にいるのと同じ感覚で、図20に示されるよ
うに、価値観を入力する。すると、価値観領域作成手段
28は、あらかじめ入力されている変換テーブルに基づ
いて、価値観として入力された指標を変換する。通常、
日本における高速道路は渋滞し易く、かつ、料金が高い
が、アメリカ合衆国における高速道路は渋滞がほとんど
なく、かつ、料金が低い。したがって、高速道路を走行
した場合、単位走行距離当たりの費用は日本のほうが高
く、単位時間当たりの走行距離は日本のほうが短い。例
えば、日本の高速道路においては、単位走行距離当たり
の費用が60円/km、単位時間当たりの走行距離10
km/分であるのに対して、アメリカ合衆国の高速道路
においては、単位走行距離当たりの費用が10円/k
m、単位時間当たりの走行距離16km/分である。前
記変換テーブルには、これらの数値があらかじめ入力さ
れているので、前記価値観領域作成手段28は、前記変
換テーブルに入力されている数値に基づいて、価値観と
して入力された指標を変換する。図20に示されるよう
な数値が入力された場合、前記価値観領域作成手段28
は指標を変換して、図21に示されるような数値が入力
されたとして、相関関数を作成する。そして、該相関関
数に基づき価値観領域Hを設定して施設検索を行う。以
降の動作は、前記第1の実施の形態と同様であるので、
説明を省略する。このように、本実施の形態において
は、道路交通環境が相違した場合、操作者の入力した価
値観を表す指標をあらかじめ入力されている変換テーブ
ルに基づいて変換するようになっている。したがって、
道路交通環境の相違する場所においても、操作者は自己
の慣れ親しんだ価値観を入力して、該価値観に適合した
又は近い施設を選択することができる。なお、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣
旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それら
を本発明の範囲から排除するものではない。例えば、本
発明は、ナビゲーションのためにコンピュータを、操作
者の価値観を表す指標に基づいて相関関数を作成し、前
記指標を座標とする指標空間内に前記相関関数に基づく
価値観領域を設定する価値観領域作成手段、施設を検索
する検索手段、及び、前記施設の中から、対応する前記
指標空間における点が前記価値観領域に含まれ又は近接
する施設を抽出する価値観適合施設抽出手段として機能
させるナビゲーションプログラムを含むものである。さ
らに、本発明は、ナビゲーションのためにコンピュータ
を、操作者の価値観を表す指標に基づいて相関関数を作
成し、前記指標を座標とする指標空間内に前記相関関数
に基づく価値観領域を設定する価値観領域作成手段、施
設を検索する検索手段、及び、前記施設の中から、対応
する前記指標空間における点が前記価値観領域に含まれ
又は近接する施設を抽出する価値観適合施設抽出手段と
して機能させるナビゲーションプログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体を含むものである。
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ナビゲーション装置においては、操作者の価値観
を表す指標に基づいて相関関数を作成し、前記指標を座
標とする指標空間内に前記相関関数に基づく価値観領域
を設定する価値観領域作成手段と、施設を検索する検索
手段と、前記施設に対応する前記指標空間における点が
前記価値観領域に含まれ又は近接する施設を抽出する価
値観適合施設抽出手段とを有する。この場合、操作者の
価値観を数値化して表す指標を採用することにより、操
作者の価値観を反映した施設を検索することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における価値観領域
の例を示す第1の図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーシ
ョン装置の概念図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーシ
ョン装置の機能を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における操作者の価
値観を入力する方法を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における価値観領域
の例を示す第2の図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における価値観領域
の例を示す第3の図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における操作者の検
索条件を入力する方法を示す第1の図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における操作者の検
索条件を入力する方法を示す第2の図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における検索結果の
表示の1例を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態における価値観に
適合した経路を選択する処理を示すフローチャートであ
る。
【図11】本発明の第2の実施の形態における操作者の
価値観を入力する方法を示す第1の図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態における操作者の
価値観を入力する方法を示す第2の図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態における操作者の
検索条件を入力する方法を示す第1の図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態における操作者の
検索条件を入力する方法を示す第2の図である。
【図15】発明の第2の実施の形態における検索結果の
表示の例を示す第1の図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態における操作者の
検索条件を入力する方法を示す第3の図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態における操作者の
検索条件を入力する方法を示す第3の図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態における検索結果
の表示の例を示す第2の図である。
【図19】本発明の第3の実施の形態における道路交通
環境の変化を入力する方法を示す図である。
【図20】本発明の第3の実施の形態における操作者の
価値観を入力する方法を示す図である。
【図21】本発明の第3の実施の形態における操作者の
入力する価値観が変換された状態を示す図である。
【符号の説明】
14 ナビゲーション装置 27 検索手段 28 価値観領域作成手段 42 価値観適合施設抽出手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09B 29/00 G09B 29/00 F 29/10 29/10 A Fターム(参考) 2C032 HB02 HB06 HB22 HB24 HB25 HB31 HC08 HC13 HC16 HC31 HD16 2F029 AA02 AB01 AB07 AB13 AC02 AC03 AC04 AC06 AC08 AC14 AC18 5B075 ND20 NK37 PQ75 PR08 UU13 UU40 5H180 AA01 BB12 BB13 BB15 EE10 FF04 FF05 FF22 FF25 FF27 FF33

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)操作者の価値観を表す指標に基づ
    いて相関関数を作成し、前記指標を座標とする指標空間
    内に前記相関関数に基づく価値観領域を設定する価値観
    領域作成手段と、(b)施設を検索する検索手段と、
    (c)前記施設の中から、対応する前記指標空間におけ
    る点が前記価値観領域に含まれ又は近接する施設を抽出
    する価値観適合施設抽出手段とを有することを特徴とす
    るナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】 前記価値観適合施設抽出手段は、前記施
    設の価値観を表す指標を算出し、前記施設に対応する前
    記指標空間における点とする請求項1に記載のナビゲー
    ション装置。
  3. 【請求項3】 前記価値観適合施設抽出手段は、前記施
    設に対応する前記指標空間における点が前記価値観領域
    に含まれる場合、前記点から前記価値観領域の重心まで
    の距離を算出し、該距離の短い順に前記施設に対して順
    位を付与する請求項2に記載のナビゲーション装置。
  4. 【請求項4】 前記価値観適合施設抽出手段は、前記施
    設に対応する前記指標空間における点が前記価値観領域
    に近接する場合、前記点から前記価値観領域の境界まで
    の距離を算出し、該距離の短い順に前記施設に対して順
    位を付与する請求項2に記載のナビゲーション装置。
  5. 【請求項5】 前記検索手段は、操作者の設定した検索
    条件に基づいて施設を検索する請求項2〜4のいずれか
    1項に記載のナビゲーション装置。
  6. 【請求項6】 前記価値観を表す指標は、前記検索条件
    に対して設定される請求項5に記載のナビゲーション装
    置。
  7. 【請求項7】 前記価値観領域作成手段は、道路交通環
    境の変化に対応して前記指標を変換する請求項1〜6の
    いずれか1項に記載のナビゲーション装置。
  8. 【請求項8】 前記ナビゲーション装置は、抽出された
    施設を該施設に対応する価値観とともに表示画面に表示
    させる表示制御手段を有する請求項1〜7のいずれか1
    項に記載のナビゲーション装置。
  9. 【請求項9】 (a)ナビゲーションのためにコンピュ
    ータを、(b)操作者の価値観を表す指標に基づいて相
    関関数を作成し、前記指標を座標とする指標空間内に前
    記相関関数に基づく価値観領域を設定する価値観領域作
    成手段、(c)施設を検索する検索手段、及び、(d)
    前記施設の中から、対応する前記指標空間における点が
    前記価値観領域に含まれ又は近接する施設を抽出する価
    値観適合施設抽出手段として機能させるナビゲーション
    プログラム。
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