JP4747433B2 - ナビゲーション装置及びナビゲーションプログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ナビゲーション装置及びナビゲーションプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車等の車両に搭載されたナビゲーション装置においては、運転者等の操作者が所定の入力部を操作して目的地を設定すると、該目的地、及び、現在位置検出処理部によって検出された車両の現在位置に基づいて、前記現在位置から目的地までの経路が探索され、探索された経路が案内される。この場合、前記現在位置から目的地までの距離が最短となるように経路を探索したり、所要時間が最短となるように経路を探索するようになっている。
【0003】
また、地図データに基づいて、レストラン、遊園地等の施設を検索し、該施設の位置、名称、利用料金等の情報を案内する機能も有している。この場合、検索された施設の中から所望の施設を選択すると、該施設までの経路を探索するようになっている。
【0004】
これにより、車両の運転者等の操作者は、所望の施設を容易に検索することができ、また、該施設までの経路が探索されて案内されるので、所望の施設に容易に到達することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のナビゲーション装置においては、施設を検索する場合に操作者の好みや価値観が反映されておらず、個々の操作者を満足させる施設を検索することが必ずしもできていないという問題がある。
【0006】
例えば、操作者によっては、所要時間がかかっても、有料道路代、利用料金等の費用のかからない施設を好む者もいるし、多少費用がかかっても、近距離にある施設を好む者もいる。しかし、従来のナビゲーション装置においては、このような個々の操作者の価値観を反映した検索を適切に行うことができなかった。
【0007】
また、特別の機会には、普段利用する施設よりも、高級で費用のかかる施設を好む操作者が多い。例えば、久しぶりに会った旧友と歓談したり、異性とともに食事をとるレストランを検索するような場合、普段利用するレストランよりも高級なレストランを検索したいという操作者が多い。また、乳幼児を同乗させて休日などに自家用車両を運行して遊園地等の施設に出かける場合のように、該施設に短時間で到達することが重要な場合もある。このような場合、費用が普段よりも、例えば、1万円程度余計にかかってもよいとか、所要時間が1時間程度であればよいという操作者が多い。従来のナビゲーション装置においては、このような曖昧な操作者の価値観を反映した検索を行うことができなかった。
【0008】
本発明は、前記従来のナビゲーション装置の問題点を解決して、操作者の価値観を数値化して表す指標を採用することにより、操作者の価値観を反映した施設を検索することができるナビゲーション装置及びナビゲーションプログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明のナビゲーション装置においては、操作者の価値観指標を入力する入力手段と、入力された複数の指標に基づいて相関関数を作成し、前記複数の指標を座標として前記相関関数に基づく価値観領域を設定する価値観領域作成手段と、施設を複数検索し、検索された複数の施設のそれぞれについて、複数の指標を算出する検索手段と、前記複数の施設の中から、算出された前記複数の指標からなる座標に基づいて価値観に適合する施設を抽出する価値観適合施設抽出手段とを有し、該価値観適合施設抽出手段は、前記複数の指標に基づく前記施設の座標が前記価値観領域に含まれる施設を抽出し、座標が前記価値観領域に含まれる施設が存在しない場合は、座標が前記価値観領域の境界から所定距離以内に存在する施設を抽出する。
【0010】
本発明の他のナビゲーション装置においては、さらに、前記価値観適合施設抽出手段は、前記施設に対応する座標が前記価値観領域に含まれる場合、前記座標から前記価値観領域の重心までの距離を算出し、該距離の短い順に前記施設に対して順位を付与する。
【0011】
本発明の更に他のナビゲーション装置においては、さらに、前記価値観適合施設抽出手段は、前記施設に対応する座標が前記価値観領域に含まれず、前記価値観領域の境界から所定距離以内に存在する場合、前記座標から前記価値観領域の境界までの距離を算出し、該距離の短い順に前記施設に対して順位を付与する。
【0012】
本発明の更に他のナビゲーション装置においては、さらに、前記検索手段は、操作者の設定した検索条件に基づいて施設を検索する。
【0013】
本発明の更に他のナビゲーション装置においては、さらに、前記価値観を表す指標は、前記検索条件に対して設定される。
【0014】
本発明の更に他のナビゲーション装置においては、さらに、前記価値観領域作成手段は、道路上の平均速度又は有料道路代の変化に対応して前記相関関数を変換する。
【0015】
本発明の更に他のナビゲーション装置においては、さらに、前記ナビゲーション装置は、抽出された施設を該施設に対応する価値観とともに表示画面に表示させる表示制御手段を有する。
【0016】
本発明のナビゲーションプログラムにおいては、ナビゲーションのためにコンピュータを、操作者の価値観指標を入力する入力手段、入力された複数の指標に基づいて相関関数を作成し、前記複数の指標を座標として前記相関関数に基づく価値観領域を設定する価値観領域作成手段、施設を複数検索し、検索された複数の施設のそれぞれについて、複数の指標を算出する検索手段、及び、前記複数の施設の中から、算出された前記複数の指標からなる座標に基づいて価値観に適合する施設を抽出する価値観適合施設抽出手段として機能させるナビゲーションプログラムであって、前記価値観適合施設抽出手段は、前記複数の指標に基づく前記施設の座標が前記価値観領域に含まれる施設を抽出し、座標が前記価値観領域に含まれる施設が存在しない場合は、座標が前記価値観領域の境界から所定距離以内に存在する施設を抽出する
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
図2は本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の概念図、図3は本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の機能を示す図である。
【0019】
図において、14はコンピュータとしてのナビゲーション装置であり、該ナビゲーション装置14は、現在位置を検出する現在位置検出処理部15、道路データ等が記録された記録媒体としてのデータ記録部16、入力された情報に基づいて、ナビゲーション処理等の各種の演算処理を行うナビゲーション処理部17、入力部34、表示部35、音声入力部36、音声出力部37及び通信部38を有し、前記ナビゲーション処理部17に車速センサ41が接続される。
【0020】
そして、前記現在位置検出処理部15は、GPS(Global Positioning System)21、地磁気センサ22、距離センサ23、ステアリングセンサ24、ビーコンセンサ25、ジャイロセンサ26、図示されない高度計等から成る。なお、前記GPS21、地磁気センサ22、距離センサ23、ステアリングセンサ24、ビーコンセンサ25、ジャイロセンサ26、高度計等の中のいくつかは、製造コスト等の観点から、適宜省略することもできる。
【0021】
前記GPS21は、人工衛星によって発生させられた電波を受信することによって地球上における現在位置を検出し、前記地磁気センサ22は、地磁気を測定することによって車両が向いている方位を検出し、前記距離センサ23は、道路上の所定の位置間の距離等を検出する。前記距離センサ23としては、例えば、図示されない車輪の回転数を測定し、該回転数に基づいて距離を検出するもの、加速度を測定し、該加速度を2回積分して距離を検出するもの等が使用される。
【0022】
また、前記ステアリングセンサ24は、舵(だ)角を検出し、前記ステアリングセンサ24としては、例えば、図示されないステアリングホイールの回転部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗センサ、車輪に取り付けられた角度センサ等が使用される。
【0023】
そして、前記ビーコンセンサ25は、道路に沿って配設されたビーコンからの位置情報を受信して現在位置を検出する。前記ジャイロセンサ26は、車両の回転角速度、すなわち、旋回角を検出し、前記ジャイロセンサ26としては、例えば、ガスレートジャイロ、振動ジャイロ等が使用される。そして、前記ジャイロセンサ26によって検出された旋回角を積分することにより、車両が向いている方位を検出することができる。
【0024】
なお、前記GPS21及びビーコンセンサ25は、それぞれ単独で現在位置を検出することができる。そして、距離センサ23によって検出された距離と、地磁気センサ22及びジャイロセンサ26によって検出された方位とを組み合わせることにより現在位置を検出することもできる。また、距離センサ23によって検出された距離と、ステアリングセンサ24によって検出された舵角とを組み合わせることにより現在位置を検出することもできる。
【0025】
前記データ記録部16は、地図データファイル、交差点データファイル、ノードデータファイル、道路データファイル、写真データファイル、及び各地域のホテル、ガソリンスタンド、観光地案内所等の施設の情報が記録された施設情報データファイルから成るデータベースを備える。そして、前記データ記録部16には、経路を探索するためのデータの他、前記表示部35の表示画面に、探索された経路に沿って案内図を表示したり、交差点又は経路における特徴的な写真、コマ図等を表示したり、次の交差点までの距離、次の交差点における進行方向等を表示したり、他の案内情報を表示したりするための各種のデータが記録される。なお、前記データ記録部16には、所定の情報を音声出力部37によって出力するための各種のデータも記録される。
【0026】
ところで、前記交差点データファイルには各交差点に関する交差点データが、ノードデータファイルにはノード点に関するノードデータが、道路データファイルには道路に関する道路データがそれぞれ記録され、前記交差点データ、ノードデータ及び道路データによって道路状況が表示画面に表示される。なお、前記ノードデータは、前記地図データファイルに記録された地図データにおける少なくとも道路の位置及び形状を構成するものであり、実際の道路の分岐点(交差点、T字路等を含む)、ノード点、及び、各ノード点間を連結するリンクを示すデータから成る。また、前記ノード点は、少なくとも道路の屈曲点の位置を示す。
【0027】
そして、前記道路データによって、道路自体については、幅員、勾(こう)配、カント、バンク、路面の状態、道路の車線数、車線数の減少する地点、幅員の狭くなる地点等が、コーナについては、曲率半径、交差点、T字路、コーナの入口等が、道路属性については、踏切、高速道路出入口ランプウェイ、高速道路の料金所、降坂路、登坂路、道路種別(国道、一般道、高速道等)等がそれぞれ構成される。
【0028】
また、前記ナビゲーション処理部17は、ナビゲーション装置14の全体の制御を行うCPU31、該CPU31が各種の演算処理を行うに当たりワーキングメモリとして使用されるRAM32、及び制御プログラムのほか、目的地までの経路の探索、経路中の走行案内、特定区間の決定等を行うための各種のプログラムが記録された記録媒体としてのROM33から成るとともに、前記ナビゲーション処理部17に、前記入力部34、表示部35、音声入力部36、音声出力部37及び通信部38が接続される。なお、前記音声入力部36、音声出力部37及び通信部38の中のいくつかは、製造コスト等の観点から、適宜省略することもできる。
【0029】
ここで、前記プログラムには、ナビゲーションのためにコンピュータを、操作者の価値観を表す指標に基づいて相関関数を作成し、前記指標を座標とする指標空間内に前記相関関数に基づく価値観領域を設定する価値観領域作成手段、施設を検索する検索手段、及び、前記施設の中から、対応する前記指標空間における点が前記価値観領域に含まれ又は近接する施設を抽出する価値観適合施設抽出手段として機能させるナビゲーションプログラムも含まれる。また、該ナビゲーションプログラムを記録したコンピュータによる読み取り可能な記録媒体は、半導体メモリだけでなく、磁気テープ、磁気ディスク、フロッピーディスク、磁気ドラム、CD−ROM、MD、DVD−ROM、光ディスク、MO、ICカード、光カード、メモリカード等あらゆる形態の記録媒体を含むものである。
【0030】
なお、前記データ記録部16及びROM33は、図示されない磁気コア、半導体メモリ等によって構成される。また、前記データ記録部16及びROM33として、磁気テープ、磁気ディスク、フロッピーディスク、磁気ドラム、CD−ROM、MD、DVD−ROM、光ディスク、MO、ICカード、光カード、メモリカード等の各種の記憶媒体を使用することもできる。該記憶媒体は、ナビゲーション装置14にあらかじめ据付られたものであってもよく、運転者等によって適宜交換可能なものであってもよい。
【0031】
本実施の形態においては、前記ROM33に各種のプログラムが記録され、前記データ記録部16に各種のデータが記録されるようになっているが、プログラム及びデータを同じ外部記憶媒体に記録することもできる。この場合、例えば、前記ナビゲーション処理部17に図示されないフラッシュメモリを配設し、前記外部記憶媒体から前記プログラム及びデータを読み出してフラッシュメモリに書き込むこともできる。したがって、外部記憶媒体を交換することによって前記プログラム及びデータを更新することができる。また、図示されない自動変速機制御装置の制御プログラム等も前記外部記憶媒体に記録することができる。このように、各種の記録媒体に記録されたプログラムを起動し、データに基づいて各種の処理を行うことができる。なお、前記外部記憶媒体は、磁気テープ、磁気ディスク、フロッピーディスク、磁気ドラム、CD−ROM、MD、DVD−ROM、光ディスク、MO、ICカード、光カード、メモリカード等いかなる種類のものであってもよい。
【0032】
さらに、前記通信部38は、FM送信装置、電話回線、インターネット、携帯電話網等との間で各種のデータの送受信を行うためのものであり、例えば、図示されない情報センサ等によって受信した渋滞等の道路情報、交通事故情報、GPS21の検出誤差を検出するD−GPS情報等の各種のデータを受信する。
【0033】
なお、本発明の機能を実現するためのプログラム及びデータの少なくとも一部を前記通信部38によって受信し、フラッシュメモリ等に記録することもできる。
【0034】
そして、前記入力部34は、走行開始時の位置を修正したり、目的地を入力したりするためのものであり、表示部35の表示画面に画像で表示された操作キー、操作メニュー等の操作スイッチから成る。したがって、操作スイッチを押す(タッチする)ことにより、入力することができる。なお、入力部34として、表示部35と別に配設されたキーボード、マウス、バーコードリーダ、ライトペン、遠隔操作用のリモートコントロール装置等を使用することもできる。
【0035】
そして、前記表示部35には、操作案内、操作メニュー、操作キーの案内、現在位置から目的地までの経路、該経路に沿った案内情報等が表示される。前記表示部35としては、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、フロントガラスにホログラムを投影するホログラム装置等が使用される。
【0036】
また、音声入力部36は、図示されないマイクロホン等によって構成され、音声によって必要な情報を入力することができる。さらに、音声出力部37は、図示されない音声合成装置及びスピーカを備え、音声情報、例えば、音声合成装置によって合成された音声から成る案内情報、変速情報等をスピーカから出力し、操作者に知らせる。なお、音声合成装置によって合成された音声の他に、各種の音、あらかじめテープ、メモリ等に録音された各種の案内情報をスピーカから出力することもできる。
【0037】
本実施の形態において、ナビゲーション装置14は、機能の観点から、施設を検索する検索手段27、操作者の価値観を表す指標に基づいて相関関数を作成し、前記指標を座標とする指標空間内に前記相関関数に基づく価値観領域を設定する価値観領域作成手段28、表示制御手段29、施設に対応する前記指標空間における点が前記価値観領域に含まれ及び/又は近接する施設を抽出する価値観適合施設抽出手段42、及び、経路を探索する探索手段43を有するものである。そして、該表示制御手段29は、表示処理を行うことによって、表示部35の表示画面上に抽出された施設を該施設に対応する価値観とともに表示させる。したがって、操作者は、自分の価値観に合った施設を選択し、該施設を目的地として設定することができる。
【0038】
また、前記検索手段27は、前記施設データファイルにアクセスして施設を検索するが、前記施設データファイルには、各地域のホテル、ガソリンスタンド、観光地案内所等の他に、デパート、スーパーマーケット、ショッピングセンター、ホームセンター、コンビニエンスストア、ショッピングモール等の商業施設、パチンコ、ゲームセンター、映画館、テーマパーク、遊園地、水族館、動物園等の娯楽施設、レストラン、食堂等の飲食施設、駐車場、パーキングスペース、パーキングタワー等の駐車施設、鉄道の駅、バスターミナル、タクシー乗り場等の交通施設、神社、寺院、墓地等の宗教施設、税務署、市役所、学校、病院等の公共施設等の各種施設に関する位置情報、営業日時情報、祭事開催情報、提供されるサービスの内容、利用料金等の各種情報が格納されることが望ましい。
【0039】
次に、前記構成のナビゲーション装置14の動作について説明する。
【0040】
図1は本発明の第1の実施の形態における価値観領域の例を示す第1の図、図4は本発明の第1の実施の形態における操作者の価値観を入力する方法を示す図、図5は本発明の第1の実施の形態における価値観領域の例を示す第2の図、図6は本発明の第1の実施の形態における価値観領域の例を示す第3の図、図7は本発明の第1の実施の形態における操作者の検索条件を入力する方法を示す第1の図、図8は本発明の第1の実施の形態における操作者の検索条件を入力する方法を示す第2の図、図9は本発明の第1の実施の形態における検索結果の表示の1例を示す図、図10は本発明の第1の実施の形態における価値観に適合した経路を選択する処理を示すフローチャートである。
【0041】
まず、操作者は、自己の価値観を入力する。一般に、人間の価値観は多様でありコンピュータによって取り扱うことが困難であるが、価値観をできる限り数値化することによって、取扱が容易となる。ここで、操作者の価値観を表す指標としてはいかなる指標であってもよく、例えば、雰囲気の良い施設、有名な施設、駐車場の広い施設等の指標であってもよいが、数値化して表すことのできる、金額、距離、時間等を指標とすることが望ましい。
【0042】
そして、経路探索を開始させると、表示部35の表示画面上に、図4に示されるように、入力画面が表示されるので、操作者は、入力部34の操作キー等を操作して、施設で楽しむことのできる時間、そのために必要な費用、施設までの距離を入力する。この場合、前記時間は施設で費やす時間だけでなく往復の所要時間を含むようにすることもできるし、前記費用は施設の利用料金だけでなく、有料道路代、ガソリン代等を含むようにすることもできる。ここでは、前記時間は往復の所要時間を含み、前記費用は有料道路代、ガソリン代等を含むものとして説明する。そして、操作者は、時間が3時間、費用が3000円及び距離が10km、とする価値観と、時間が5時間、費用が5000円及び距離が25km、とする価値観を条件として入力する。
【0043】
すると、価値観領域作成手段28は前記価値観に基づいて相関関数を作成する。この場合、時間、費用及び距離を価値観を表す指標として採用しているので、相関関数fとして次の式(1)を使用する。
f:ax2 +by2 +cz2 =α・・・(1)
ここで、xは時間(時間)、yは費用(円)、zは距離(km)、a、b、c及びαは定数である。
【0044】
そして、図1に示されるように、所要時間x、費用y及び距離zを座標軸とする指標空間を定め、入力された2つの条件にそれぞれ対応する点β及び点γを指標空間内に設定する。この場合、点β及び点γの座標は、それぞれ、(3、3000、10)及び(5、5000、25)である。続いて、関数fを表す曲面が、点β及び点γを通過するように定数a、b、c及びαを算出する。これにより、α≧ax2 +by2 +cz2 の領域、すなわち、図1において曲面の内部(曲面上も含む)の領域が、操作者の価値観を満たす領域、すなわち、価値観領域Hとして設定される。
【0045】
ここで、入力された条件の数が多数である場合、指標空間内に設定される条件に対応する点の数が多くなり、すべての点を通過する曲面を設定することが不可能となる。この場合には、関数fを表す曲面がこれら多数の点の近傍を通過するように設定することが望ましい。例えば、前記曲面からそれぞれの点までの距離の2乗の合計が最小となるように、いわゆる最小2乗法を利用して、曲面を設定することができる。これにより、条件に対応する点の指標空間内における分布の偏りにも対応して、関数fの係数を決めることができる。
【0046】
ここで、前記曲面によって規定される価値観領域Hの形状は、図1に示されるものの他にも、例えば、図5又は6に示されるように、各種のものが存在するが、入力された条件によって規定される。
【0047】
また、相関関数fとして、式(1)以外の式を使用することもできるが、発明者の経験上、式(1)が最も適切なものである。なお、相関関数として使用できるいくつかの関数をあらかじめRAM32等に格納しておき、必要に応じて読み出して使用することもできる。また、指標空間の次元は指標の数に応じて変化し、例えば、指標の数が2つであれば2次元空間、指標の数が4つであれば4次元空間となり、前記曲面も曲線となったりするが、本実施の形態においては、説明の都合上、3次元の指標空間についてのみ説明する。
【0048】
次に、操作者は、施設の検索条件を入力する。この場合、表示部35の表示画面上に、図7に示されるように、設定画面が表示されるので、操作者は、入力部34の操作キー等を操作して、希望する所要時間、費用、距離を入力するとともに、施設の種類を入力する。ここでは、所要時間が1時間以内、費用が3000円以内及び距離が10km以内の水族館を検索するように検索条件を入力する。
【0049】
また、複数の検索条件を同時に入力することもでき、本実施の形態においては、2つ検索条件を入力する場合について説明する。ここでは、2番目の検索条件として、図8に示されるように、所要時間が2時間以内、費用が5000円以内及び距離が25km以内の動物園を検索するように検索条件を入力する。
【0050】
そして、操作者が入力部34の操作キー等を操作して検索条件を入力すると、検索手段27は入力された種類の施設、この場合、水族館及び動物園、を検索する。
【0051】
続いて、探索手段43は現在位置から検索されたそれぞれの施設までの経路探索を行う。ここで、経路探索は通常の方法により行われるので、その詳細についての説明は省略する。また、探索手段43は、探索された経路のそれぞれについて、前記施設までの走行距離、所要時間及び必要となる有料道路代、ガソリン代等の費用を算出する。
【0052】
そして、検索手段27は、それぞれの施設について、前記探索手段43の算出した走行距離、所要時間及び費用に関して、入力された検索条件に適合する施設を選び出す。これにより、入力された検索条件に適合する施設である水族館及び動物園が検索される。
【0053】
続いて、価値観適合施設抽出手段42は、それぞれの施設に関する指標を算出する。まず、それぞれの施設について、施設データファイルに格納されている施設の利用料金及び探索手段43によって算出された有料道路代、ガソリン代等の費用を合算して、合計費用を算出して、指標としての費用とする。なお、施設の利用料金を利用人数を考慮して算出するようにすることもできる。この場合、施設データファイルに格納されている一人当たりの利用料金に、利用人数を乗ずることにより、算出する。
【0054】
また、価値観適合施設抽出手段42は、それぞれの施設について、施設データファイルに格納されている施設の利用に費やす時間、すなわち利用時間、及び、探索手段43によって算出された施設までの往復の所要時間を合算して、合計時間を算出して、指標としての時間とする。なお、距離に関しては、探索手段43の算出した走行距離を指標としての距離とする。
【0055】
次に、価値観適合施設抽出手段42は、それぞれの施設についての価値観を前記指標空間上にプロットする、すなわち、指標空間における点とする。この場合、該点の指標空間における座標は、前記費用、時間及び距離である。ここで、すべての施設に対応する点は、価値観領域H内に存在しない、すなわち、操作者の価値観を満たしていないと想定して説明する。
【0056】
この場合、すべての施設の点は価値観領域Hの外側に存在するので、それぞれの施設に対応する点から、価値観領域Hの境界までの距離dを算出する。該距離は、図1に示されるように、それぞれの施設に対応する点から相関関数fを表す曲面までの距離d’、d”である。
【0057】
そして、前記距離dの短い順にそれぞれの施設に順位を付与する。すると、表示制御手段29は、表示部35の表示画面上に図9に示されるように、抽出された施設を順位通りに表示する。この場合、それそれの施設に対応する点の指標空間における座標、すなわち、施設に対応する価値観である費用、時間及び距離も表示されるようにする。表示された施設は、対応する点が価値観領域Hの外側に存在するので、操作者の価値観を満たすものではないが、前記点が価値観領域Hの近傍に存在する、すなわち、近接するので、操作者の価値観に近い施設であるといえる。したがって、操作者は、自己の価値観を満たす施設が存在しなくても、自己の価値観に近い施設を選択することができる。
【0058】
なお、価値観適合施設抽出手段42は、前記距離があらかじめ定められた数値範囲を超える場合、それに対応する施設を抽出しないものとする。このような施設は、操作者の価値観に遠いものなので、表示部35の表示画面上に表示して操作者に選択を促すに値しないと考えられる。
【0059】
また、施設に対応する点が価値観領域H内に存在する時、価値観適合施設抽出手段42は前記点から価値観領域Hの重心までの距離を算出し、該距離の短い順にそれぞれの施設に順位を付与する。そして、表示制御手段29は、表示部35の表示画面上に抽出された施設を順位通りに表示する。表示された施設は、対応する点が価値観領域Hに含まれるので、操作者の価値観を満たす施設である。そして、対応する点が価値観領域Hの重心に近いほど、施設は操作者の価値観に、より適合するといえる。
【0060】
なお、表示部35の表示画面に表示スペースが十分にある場合は、対応する点が価値観領域Hに含まれる施設に続けて、対応する点が価値観領域Hに近接する施設を表示するようにしてもよい。これにより、操作者が施設を選択する範囲を、より広くすることができる。
【0061】
このように、本実施の形態においては、操作者の入力した価値観に基づいて価値観領域を作成し、施設検索を行った後、検索された複数の施設のそれぞれに対応する点が前記価値観領域内に含まれるか近接する場合、前記点から価値観領域の境界までの距離又は価値観領域の境界までの距離に応じて前記施設のそれぞれに順位を付与し、前記施設及び対応する価値観を表示画面に表示させるようになっている。
【0062】
したがって、操作者は、自己の価値観に、より適合した又は近い施設を選択することができる。
【0063】
次に、本実施の形態におけるフローチャートについて説明する。
ステップS1 操作者は自己の価値観を入力する。
ステップS2 操作者は検索条件を入力する。
ステップS3 施設の検索を行う。
ステップS4 現在位置から施設までの経路探索を行う。
ステップS5 施設の指標を算出し、指標空間における施設に対応する点から価値観領域Hの境界までの距離dを算出する。
ステップS6 距離dの短い順に対応する施設に順位を付与する。
ステップS7 施設を順位通りに表示画面に表示する。
【0064】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、前記第1の実施の形態と同じ構成を有するもの及び同じ動作については、その説明を省略する。
【0065】
ここで、本実施の形態におけるナビゲーション装置14の動作について説明する。
【0066】
図11は本発明の第2の実施の形態における操作者の価値観を入力する方法を示す第1の図、図12は本発明の第2の実施の形態における操作者の価値観を入力する方法を示す第2の図、図13は本発明の第2の実施の形態における操作者の検索条件を入力する方法を示す第1の図、図14は本発明の第2の実施の形態における操作者の検索条件を入力する方法を示す第2の図、図15は本発明の第2の実施の形態における検索結果の表示の例を示す第1の図、図16は本発明の第2の実施の形態における操作者の検索条件を入力する方法を示す第3の図、図17は本発明の第2の実施の形態における操作者の検索条件を入力する方法を示す第3の図、図18は本発明の第2の実施の形態における検索結果の表示の例を示す第2の図である。
【0067】
まず、操作者は、一緒に行動したい知人、友人、家族等に対する自己の価値観を設定する。ここでは、遊んだり、食事をしたり、デートをしたりして、一緒に時間を過ごしたい人に対する自己の価値観を設定する。この場合、価値観を表す指標は、どのような数値であってもよいが、ここでは金額である場合について説明する。
【0068】
具体的には、まず、表示部35の表示画面上に、図11に示されるように、設定画面が表示されるので、操作者は、入力部34の操作キー等を操作して、○○子さんに対して10000円、××郎さんに対して1000円、○×男さんに対して200円の価値を設定する。
【0069】
次に、操作者は、誰かと一緒に行いたいイベントに対する自己の価値観を設定する。ここで、イベントとは娯楽、趣味、見物、食事、スポーツ、遊技等の時間を消費する行動であり、操作者はこれらイベントに対する自己の価値観を設定する。この場合、価値観を表す指標は、どのような数値であってもよいが、ここでは金額である場合について説明する。
【0070】
具体的には、まず、表示部35の表示画面上に、図12に示されるように、設定画面が表示されるので、操作者は、入力部34の操作キー等を操作して、遊ぶことに対して200円、食事をすることに対して2000円、デートをすることに対して20000円の価値を設定する。
【0071】
すると、価値観領域作成手段28は前記価値観に基づいて相関関数を作成する。この場合、数値化可能な価値観を表す指標は金額なので、指標空間は1次元であり、相関関数fは、一緒に時間を過ごしたい人及び一緒に行いたいイベントに対して設定された金額の合計であるから、定数となる。そして、価値観領域Hも定数として設定される。
【0072】
なお、一緒に時間を過ごしたい人及び一緒に行いたいイベントをさらに指標に加えて、指標空間を3次元とすることもできる。この場合、相関関数は、一緒に時間を過ごしたい人及び一緒に行いたいイベントが決まると、それぞれに対して設定された金額の合計であるから、指標空間における点のランダムな集合となる。また、価値観領域Hもそれぞれ前記点となる。
【0073】
次に、操作者は施設の検索条件を入力する。この場合、表示部35の表示画面上に、図13に示されるように、設定画面が表示されるので、操作者は、入力部34の操作キー等を操作して、一緒に行動したい人とイベントの種類とを入力する。ここでは、○×男さんと食事をするように入力する。これにより、価値観適合施設路抽出手段42は、価値観領域Hが200円と2000円の合計である2200円であることを判断する。
【0074】
さらに、表示部35の表示画面には、検索に価値観を反映させるか否か設定する項目が表示されるので、操作者は入力部34の操作キー等を操作して、「する」又は「しない」を選択する。ここでは、「する」を選択した場合について説明する。
【0075】
続いて、検索手段27は入力されたイベントに対応して施設を検索する。この場合、イベントが食事であり、検索対象が広すぎるため、検索対象を絞り込むために、図14に示されるように、検索条件を設定する画面が表示される。
【0076】
ここでは、食事をする施設を更に絞り込むために、食事の種類を選択するようになっている。ここでは、操作者が洋食を選択した場合について説明する。
【0077】
操作者が洋食を選択すると検索手段27は、施設データファイルにアクセスして、洋食を提供する施設としてのレストランを検索する。
【0078】
続いて、価値観適合施設抽出手段42は、それぞれの施設について、施設データファイルに格納されているレストランの利用料金を入手し、それぞれのレストランについての価値観である料金を指標空間における点とする。ところで、前述のように、価値観領域Hは定数、すなわち、2200円である。したがって、前記レストランに対応する点が価値領域H内に存在する場合、そのレストランの利用料金は2200円である。そして、利用料金が2200円以外のレストランに対応する点は、前記価値領域H内に存在しない。
【0079】
そして、価値観適合施設抽出手段42は、レストランに対応する点が前記価値領域H内に存在する場合、前記レストランをすべて抽出する。また、レストランに対応する点が前記価値領域H内に存在しない場合、それぞれのレストランに対応する点から前記価値領域Hまでの距離dを算出し、該距離dの短い順にそれぞれのレストランに順位を付与する。なお、価値観適合施設抽出手段42は、前記距離があらかじめ定められた数値範囲を超える場合、それに対応するレストランを抽出しないものとする。このようなレストランは、操作者の価値観に遠いものなので、表示部35の表示画面上に表示して操作者に選択を促すに値しないと考えられる。
【0080】
そして、表示制御手段29は、表示部35の表示画面上に図15に示されるように、抽出されたレストランを順位通りに表示する。この場合、対応する点が価値領域H内に存在するレストランが存在すれば、最上位に表示される。そして、表示部35の表示画面に表示スペースが十分にある場合は、対応する点が価値観領域Hに含まれるレストランに続けて、対応する点が価値観領域Hに近接するレストランを表示するようにしてもよい。この場合、利用料金が2200円を中心とした一定の金額の範囲内のレストランが表示されることになる。
【0081】
また、操作者が、図16に示されるように、入力部34の操作キー等を操作して、○○子さんとデートをするように入力する。これにより、価値観適合施設路抽出手段42は、価値観領域Hが10000円と20000円の合計である30000円であることを判断する。
【0082】
さらに、表示部35の表示画面には、検索に価値観を反映させるか否か設定する項目が表示されるので、操作者は入力部34の操作キー等を操作して、「する」又は「しない」を選択する。ここでは、「する」を選択した場合について説明する。
【0083】
続いて、検索手段27は入力されたイベントに対応して施設を検索する。この場合、イベントがデートであり、検索対象が広すぎるため、検索対象を絞り込むために、図17に示されるように、検索条件を設定する画面が表示される。
【0084】
ここでは、デートをする施設を更に絞り込むために、施設の種類を選択するようになっている。ここでは、操作者がテーマパークを選択した場合について説明する。
【0085】
操作者がテーマパークを選択すると検索手段27は、施設データファイルにアクセスして、施設としてのテーマパークを検索する。
【0086】
続いて、価値観適合施設抽出手段42は、それぞれのテーマパークについて、施設データファイルに格納されているテーマパークの利用料金を入手し、それぞれのテーマパークについての価値観である料金を指標空間における点とする。ところで、前述のように、価値観領域Hは定数、すなわち、30000円である。したがって、前記テーマパークに対応する点が価値領域H内に存在する場合、そのテーマパークの利用料金は30000円である。そして、利用料金が30000円以外のテーマパークに対応する点は、前記価値領域H内に存在しない。
【0087】
そして、価値観適合施設抽出手段42は、テーマパークに対応する点が前記価値領域H内に存在する場合、前記テーマパークをすべて抽出する。また、テーマパークに対応する点が前記価値領域H内に存在しない場合、それぞれのテーマパークに対応する点から前記価値領域Hまでの距離dを算出し、該距離dの短い順にそれぞれのテーマパークに順位を付与する。なお、価値観適合施設抽出手段42は、前記距離があらかじめ定められた数値範囲を超える場合、それに対応するテーマパークを抽出しないものとする。このようなテーマパークは、操作者の価値観に遠いものなので、表示部35の表示画面上に表示して操作者に選択を促すに値しないと考えられる。
【0088】
そして、表示制御手段29は、表示部35の表示画面上に図18に示されるように、抽出されたテーマパークを順位通りに表示する。この場合、対応する点が価値領域H内に存在するテーマパークが存在すれば、最上位に表示される。そして、表示部35の表示画面に表示スペースが十分にある場合は、対応する点が価値観領域Hに含まれるテーマパークに続けて、対応する点が価値観領域Hに近接するテーマパークを表示するようにしてもよい。この場合、利用料金が30000円を中心とした一定の金額の範囲内のテーマパークが表示されることになる。
【0089】
このように、本実施の形態においては、操作者の入力した価値観が1つであっても、それに基づいて価値観領域を作成し、施設検索を行った後、検索された複数の施設のそれぞれに対応する点が前記価値観領域に一致するか近接する場合、前記点から価値観領域までの距離に応じて前記施設のそれぞれに順位を付与し、前記価値観に一致するか又は近接する施設を表示画面に表示させるようになっている。
【0090】
したがって、操作者は、自己の価値観により適合した又は近い施設を選択することができる。
【0091】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、前記第1及び第2の実施の形態と同じ構成を有するもの及び同じ動作については、その説明を省略する。
【0092】
ここで、本実施の形態におけるナビゲーション装置14の動作について説明する。
【0093】
図19は本発明の第3の実施の形態における道路交通環境の変化を入力する方法を示す図、図20は本発明の第3の実施の形態における操作者の価値観を入力する方法を示す図、図21は本発明の第3の実施の形態における操作者の入力する価値観が変換された状態を示す図である。
【0094】
本実施の形態においては、ナビゲーション装置が道路交通環境の相違する場所で使用される場合について説明する。ここで、道路交通環境の相違する場所とは、道路網の整備状態や高速道路の料金体系等が大きく相違し、道路上の平均速度や有料道路代が大きく相違するような場所であり、例えば、外国であるが、道路上の平均速度や有料道路代が大きく相違する場所であれば、同じ国の中であってもよい。
【0095】
ここでは、本発明のナビゲーション装置を取り付けた車両と共に、操作者が外国に移動した場合について説明する。
【0096】
まず、操作者は、自己の居住している国及び現在訪問している国を入力する。この場合、表示部35の表示画面上に、図19に示されるように、入力画面が表示されるので、操作者は、入力部34の操作キー等を操作して、居住している国及び現在訪問している国を入力する。ここでは、居住している国を日本、現在訪問している国をアメリカ合衆国として入力した例について説明する。
【0097】
これにより、価値観領域作成手段28は、価値観が入力された時、道路交通環境の変化に対応して相関関数を自動的に変換する。例えば、操作者が日本にいるのと同じ感覚で、図20に示されるように、価値観を入力する。すると、価値観領域作成手段28は、あらかじめ入力されている変換テーブルに基づいて、価値観として入力された指標を変換する。
【0098】
通常、日本における高速道路は渋滞し易く、かつ、料金が高いが、アメリカ合衆国における高速道路は渋滞がほとんどなく、かつ、料金が低い。したがって、高速道路を走行した場合、単位走行距離当たりの費用は日本のほうが高く、単位時間当たりの走行距離は日本のほうが短い。例えば、日本の高速道路においては、単位走行距離当たりの費用が60円/km、単位時間当たりの走行距離10km/分であるのに対して、アメリカ合衆国の高速道路においては、単位走行距離当たりの費用が10円/km、単位時間当たりの走行距離16km/分である。前記変換テーブルには、これらの数値があらかじめ入力されているので、前記価値観領域作成手段28は、前記変換テーブルに入力されている数値に基づいて、価値観として入力された指標を変換する。
【0099】
図20に示されるような数値が入力された場合、前記価値観領域作成手段28は指標を変換して、図21に示されるような数値が入力されたとして、相関関数を作成する。
【0100】
そして、該相関関数に基づき価値観領域Hを設定して施設検索を行う。以降の動作は、前記第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
【0101】
このように、本実施の形態においては、道路交通環境が相違した場合、操作者の入力した価値観を表す指標をあらかじめ入力されている変換テーブルに基づいて変換するようになっている。
【0102】
したがって、道路交通環境の相違する場所においても、操作者は自己の慣れ親しんだ価値観を入力して、該価値観に適合した又は近い施設を選択することができる。
【0103】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0104】
例えば、本発明は、ナビゲーションのためにコンピュータを、操作者の価値観を表す指標に基づいて相関関数を作成し、前記指標を座標とする指標空間内に前記相関関数に基づく価値観領域を設定する価値観領域作成手段、施設を検索する検索手段、及び、前記施設の中から、対応する前記指標空間における点が前記価値観領域に含まれ又は近接する施設を抽出する価値観適合施設抽出手段として機能させるナビゲーションプログラムを含むものである。
【0105】
さらに、本発明は、ナビゲーションのためにコンピュータを、操作者の価値観を表す指標に基づいて相関関数を作成し、前記指標を座標とする指標空間内に前記相関関数に基づく価値観領域を設定する価値観領域作成手段、施設を検索する検索手段、及び、前記施設の中から、対応する前記指標空間における点が前記価値観領域に含まれ又は近接する施設を抽出する価値観適合施設抽出手段として機能させるナビゲーションプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含むものである。
【0106】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、ナビゲーション装置においては、操作者の価値観表す指標を入力する入力手段と、入力された複数の指標に基づいて相関関数を作成し、前記複数の指標を座標として前記相関関数に基づく価値観領域を設定する価値観領域作成手段と、施設を複数検索し、検索された複数の施設のそれぞれについて、複数の指標を算出する検索手段と、前記複数の施設の中から、算出された前記複数の指標からなる座標に基づいて価値観に適合する施設を抽出する価値観適合施設抽出手段とを有し、該価値観適合施設抽出手段は、前記複数の指標に基づく前記施設の座標が前記価値観領域に含まれる施設を抽出し、座標が前記価値観領域に含まれる施設が存在しない場合は、座標が前記価値観領域の境界から所定距離以内に存在する施設を抽出する。
【0107】
この場合、操作者の価値観を数値化して表す指標を採用することにより、操作者の価値観を反映した施設を検索することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における価値観領域の例を示す第1の図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の概念図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の機能を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における操作者の価値観を入力する方法を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における価値観領域の例を示す第2の図である。
【図6】 本発明の第1の実施の形態における価値観領域の例を示す第3の図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における操作者の検索条件を入力する方法を示す第1の図である。
【図8】 本発明の第1の実施の形態における操作者の検索条件を入力する方法を示す第2の図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における検索結果の表示の1例を示す図である。
【図10】 本発明の第1の実施の形態における価値観に適合した経路を選択する処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施の形態における操作者の価値観を入力する方法を示す第1の図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態における操作者の価値観を入力する方法を示す第2の図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態における操作者の検索条件を入力する方法を示す第1の図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態における操作者の検索条件を入力する方法を示す第2の図である。
【図15】発明の第2の実施の形態における検索結果の表示の例を示す第1の図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態における操作者の検索条件を入力する方法を示す第3の図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態における操作者の検索条件を入力する方法を示す第3の図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態における検索結果の表示の例を示す第2の図である。
【図19】本発明の第3の実施の形態における道路交通環境の変化を入力する方法を示す図である。
【図20】本発明の第3の実施の形態における操作者の価値観を入力する方法を示す図である。
【図21】 本発明の第3の実施の形態における操作者の入力する価値観が変換された状態を示す図である。
【符号の説明】
14 ナビゲーション装置
27 検索手段
28 価値観領域作成手段
42 価値観適合施設抽出手段

Claims (8)

  1. 操作者の価値観指標を入力する入力手段と、
    入力された複数の指標に基づいて相関関数を作成し、前記複数の指標を座標として前記相関関数に基づく価値観領域を設定する価値観領域作成手段と、
    施設を複数検索し、検索された複数の施設のそれぞれについて、複数の指標を算出する検索手段と、
    前記複数の施設の中から、算出された前記複数の指標からなる座標に基づいて価値観に適合する施設を抽出する価値観適合施設抽出手段とを有し、
    該価値観適合施設抽出手段は、前記複数の指標に基づく前記施設の座標が前記価値観領域に含まれる施設を抽出し、座標が前記価値観領域に含まれる施設が存在しない場合は、座標が前記価値観領域の境界から所定距離以内に存在する施設を抽出することを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 前記価値観適合施設抽出手段は、前記施設に対応する座標が前記価値観領域に含まれる場合、前記座標から前記価値観領域の重心までの距離を算出し、該距離の短い順に前記施設に対して順位を付与する請求項に記載のナビゲーション装置。
  3. 前記価値観適合施設抽出手段は、前記施設に対応する座標が前記価値観領域に含まれず、該価値観領域の境界から所定距離以内に存在する場合、前記座標から前記価値観領域の境界までの距離を算出し、該距離の短い順に前記施設に対して順位を付与する請求項に記載のナビゲーション装置。
  4. 前記検索手段は、操作者の設定した検索条件に基づいて施設を検索する請求項1〜3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
  5. 前記価値観を表す指標は、前記検索条件に対して設定される請求項に記載のナビゲーション装置。
  6. 前記価値観領域作成手段は、道路上の平均速度又は有料道路代の変化に対応して前記指標を変換する請求項1〜のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
  7. 前記ナビゲーション装置は、抽出された施設を該施設に対応する価値観とともに表示画面に表示させる表示制御手段を有する請求項1〜のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
  8. ナビゲーションのためにコンピュータを、
    操作者の価値観指標を入力する入力手段、
    入力された複数の指標に基づいて相関関数を作成し、前記複数の指標を座標として前記相関関数に基づく価値観領域を設定する価値観領域作成手段、
    施設を複数検索し、検索された複数の施設のそれぞれについて、複数の指標を算出する検索手段、及び、
    前記複数の施設の中から、算出された前記複数の指標からなる座標に基づいて価値観に適合する施設を抽出する価値観適合施設抽出手段として機能させるナビゲーションプログラムであって、
    前記価値観適合施設抽出手段は、前記複数の指標に基づく前記施設の座標が前記価値観領域に含まれる施設を抽出し、座標が前記価値観領域に含まれる施設が存在しない場合は、座標が前記価値観領域の境界から所定距離以内に存在する施設を抽出するナビゲーションプログラム
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