JP2002310622A - 光ファイバ母材合成用バーナの検査装置 - Google Patents

光ファイバ母材合成用バーナの検査装置

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JP2002310622A
JP2002310622A JP2001121355A JP2001121355A JP2002310622A JP 2002310622 A JP2002310622 A JP 2002310622A JP 2001121355 A JP2001121355 A JP 2001121355A JP 2001121355 A JP2001121355 A JP 2001121355A JP 2002310622 A JP2002310622 A JP 2002310622A
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Japan
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burner
optical fiber
fiber preform
tip
synthesizing
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Yukio Komura
幸夫 香村
Akihiro Kanao
昭博 金尾
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B37/00Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
    • C03B37/01Manufacture of glass fibres or filaments
    • C03B37/012Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments
    • C03B37/014Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments made entirely or partially by chemical means, e.g. vapour phase deposition of bulk porous glass either by outside vapour deposition [OVD], or by outside vapour phase oxidation [OVPO] or by vapour axial deposition [VAD]
    • C03B37/01413Reactant delivery systems
    • C03B37/0142Reactant deposition burners

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバ母材合成用バーナ(コア形成用バ
ーナ5やクラッド形成用バーナ6)の先端部の寸法を精
度良く測定する。 【解決手段】 光ファイバ母材合成用バーナ5(6)を
載置するXYテーブル24と、バーナ5(6)に後方側
から光を照射する背景照明部18と、バーナ5(6)の
先端部を見るための顕微鏡22と、バーナ5(6)の先
端部の像を顕微鏡22に向けて反射する平面鏡部21と
を設ける。ガラス管から成るバーナ5(6)は、先端部
を見た際に当該先端部の輪郭が不明瞭となりやすいが、
背景照明部18によりバーナ5(6)に後方側から光を
照射することにより、バーナ5(6)の管壁部分は暗
く、それ以外の部分は明るいというような明暗によるバ
ーナ先端部の像を得ることができる。これにより、バー
ナ先端部の輪郭が明瞭となり、非接触により精度良くバ
ーナ先端部の寸法を測定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ母材を
合成するためのバーナを検査する装置に関するものであ
る。
【0002】
【背景技術】図4には光ファイバ母材の製造装置の主要
構成の一例が模式的に示されている。この光ファイバ母
材の製造装置1は気相軸付法(VAD法)により光ファ
イバ母材11を製造するものであり、光ファイバ母材の
生成室(反応容器)2と、この生成室の排気を行う排気
管3と、種棒4と、コア形成用バーナ5と、クラッド形
成用バーナ6とを有して構成されている。
【0003】上記コア形成用バーナ5は、例えば、径の
異なる複数の管(ガラス管(石英管))が中心軸を同軸
上に位置させて成る多重管バーナと成し、このコア形成
用バーナ5は燃料ガスを噴出して酸水素火炎8を作り出
すと共に、その酸水素火炎8に向けて四塩化珪素のガス
と少量の四塩化ゲルマニウム等の添加物のガスを噴出す
る。その四塩化珪素の火炎加水分解反応により二酸化珪
素の微粒子10が生成される。
【0004】この二酸化珪素の微粒子10は種棒4の先
端部に堆積して当該種棒4の長手方向に光ファイバ母材
のコア部分が成長していく。この際、上記の如くコア形
成用バーナ5から四塩化ゲルマニウム等の添加物のガス
が噴出されており、二酸化珪素の微粒子10と同時に例
えば二酸化ゲルマニウム等の添加物の微粒子が生成され
る。この添加物の微粒子により、二酸化珪素に添加物が
含有されて成るコアが種棒4の先端部に堆積・形成され
ていくこととなる。なお、種棒4は駆動手段(図示せ
ず)に接続されており、その駆動手段の駆動によって、
種棒4は回動しながら徐々に引き上げられていく。
【0005】クラッド形成用バーナ6も、コア形成用バ
ーナ5と同様な構成と成し、コア形成用バーナ5により
生成されたコアの周囲にクラッドを形成する。
【0006】このような製造装置1により生成された光
ファイバ母材11を、例えば、焼結してガラス化し、さ
らに、線引きすることにより、光ファイバが製造され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ファイバ
母材11における半径方向の添加物の分布状態は光ファ
イバの屈折率分布を決定するものであるから、非常に重
要である。しかしながら、その添加物の分布状態は、同
じ製造装置1により製造された光ファイバ母材11にお
いてはほぼ同じとなるが、製造装置1が異なると差異が
生じてしまう。このため、光ファイバ母材11から作り
出される光ファイバの品質にばらつきが生じるという問
題があった。
【0008】上記光ファイバ母材11における添加物の
分布状態のばらつきの大きな原因は、各製造装置1毎に
コア形成用バーナ5の先端部の形状および寸法(径又は
肉厚)が異なることにある。
【0009】そこで、各製造装置1に設けるコア形成用
バーナ5の先端部の形状および寸法をほぼ等しくすべ
く、コア形成用バーナ5の先端部の形状および寸法を検
査し、この検査結果に基づいて、ほぼ同じ形状および寸
法を持つコア形成用バーナ5を各製造装置1にそれぞれ
設置するようにしている。
【0010】しかしながら、コア形成用バーナ5はガラ
ス管により構成され、かつ、例えば外径が約20mmの四
重管という如く、剛性が小さいために、ノギス等の接触
式の測定具を用いてコア形成用バーナ5の先端部の寸法
を測定する場合には、その測定具によりコア形成用バー
ナ5の先端部が変形して正確に測定することができない
という問題がある。
【0011】また、非接触によりコア形成用バーナ5の
先端部の寸法を測定する装置が提案されている。コア形
成用バーナ5の先端部の寸法測定に関しては、0.02
mmよりも高い精度が要求されるが、提案の検査装置で
は、0.02mm程度の精度しか無く、満足のいくもので
はなかった。
【0012】このように、コア形成用バーナ5の先端部
の寸法を高精度に測定することが困難であったために、
各製造装置1のコア形成用バーナ5の先端部の寸法を精
度良く揃えることが難しかった。
【0013】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的は、光ファイバ母材合成用バー
ナの先端部を非接触により精度良く検査することができ
る装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決す
る手段としている。すなわち、第1の発明は、ガラス管
により構成される光ファイバ母材合成用バーナの先端部
を検査する装置であって、上記光ファイバ母材合成用バ
ーナを載置するバーナ載置部と、このバーナ載置部に載
置された光ファイバ母材合成用バーナに後方側から光を
照射する背景照明部と、上記バーナ載置部に載置される
光ファイバ母材合成用バーナの先端部と間隔を介して対
向する領域に配設され、かつ、光ファイバ母材合成用バ
ーナの管軸に対して傾きをもって設けられる平面鏡部
と、この平面鏡部により反射された光ファイバ母材合成
用バーナの先端部の像を受ける受像部とが設けられてお
り、その受像部の像に基づいて光ファイバ母材合成用バ
ーナの先端部が検査されることを特徴として構成されて
いる。
【0015】第2の発明は、第1の発明の構成を備え、
背景照明部は単色光を光ファイバ母材合成用バーナに照
射する構成と成し、受像部にはカメラが配置されてお
り、このカメラは単色フィルターを介して光ファイバ母
材合成用バーナの先端部の像を取り込む構成としたこと
を特徴としている。
【0016】上記構成の発明において、バーナ載置部に
載置された光ファイバ母材合成用バーナには、背景照明
部により、後方側から光が照射される。この背景照明部
から出射された光は、光ファイバ母材合成用バーナの管
壁(ガラス)の内部を通って当該バーナの先端部から出
射することができるが、その光量は大幅に減衰されてい
る。このため、光ファイバ母材合成用バーナの管壁部分
は暗く、それ以外の部分は明るいというような光の明暗
により光ファイバ母材合成用バーナの先端部の像を受像
部にて見ることができる。
【0017】ガラス管から成る光ファイバ母材合成用バ
ーナはその先端部の輪郭が不明瞭となりやすいが、この
発明では、光ファイバ母材合成用バーナの先端部の像は
光の明暗による像であることから、明暗のコントラスト
により、光ファイバ母材合成用バーナの先端部の輪郭
(エッジ)が明瞭となる。これにより、バーナ先端部の
例えば形状および寸法を正確に測定することが可能とな
り、光ファイバ母材合成用バーナの先端部を精密に検査
することができることとなる。この結果、光ファイバ母
材を製造する各々の装置に設けられる光ファイバ母材合
成用バーナの先端部の形状および寸法を精度良く揃える
ことが可能となり、光ファイバの品質のばらつきを抑制
することができることとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基づいて説明する。
【0019】図1には第1実施形態例の光ファイバ母材
合成用バーナの検査装置が斜視図により模式的に示さ
れ、図2には図1に示す検査装置の側面図が示されてい
る。
【0020】この第1実施形態例に示す検査装置15
は、図1、図2に示されるように、基台16と、この基
台16上に設けられるXYステージ部17と、背景照明
部18と、バーナ固定部材19と、バーナ位置決め部材
20と、平面鏡部21と、顕微鏡22とを有して構成さ
れている。
【0021】上記XYステージ部17は、バーナ載置部
であるXYテーブル24と、このXYテーブル24をX
方向に移動させるX方向移動手段25と、XYテーブル
24をY方向に移動させるY方向移動手段26とを有し
て構成されている。この第1実施形態例では、XYステ
ージ部17は、XYテーブル24を手動によりX方向と
Y方向にそれぞれ移動させる構成と成しており、X方向
移動手段25を手動操作するためのハンドル25aと、
Y方向移動手段26を手動操作するためのハンドル26
aとが設けられ、また、XYテーブル24のX方向の変
位量を示すためのスケール25bと、XYテーブル24
のY方向の変位量を示すためのスケール26bとが設け
られている。
【0022】上記バーナ固定部材19は、上記XYテー
ブル24上に固定されるV溝ブロック27と、押さえ具
28とを有して構成されている。V溝ブロック27には
光ファイバ母材合成用バーナ(コア形成用バーナ5やク
ラッド形成用バーナ6)が挿通されるV溝27aが形成
されている。押さえ具28は、そのV溝27aに配置さ
れた光ファイバ母材合成用バーナ5(6)を上側から押
え付けてV溝ブロック27(つまり、XYテーブル2
4)に固定するものである。
【0023】バーナ位置決め部材20は上記XYテーブ
ル24に起立形成されており、このバーナ位置決め部材
20の起立面20aに光ファイバ母材合成用バーナ5
(6)の先端面の下端部分が当接することによって、光
ファイバ母材合成用バーナ5(6)の位置決めを行うこ
とができる。なお、図1、図2に示す符号12は光ファ
イバ母材合成用バーナ5(6)の後端側に接続されてバ
ーナに燃料ガスや四塩化珪素のガスや添加物のガスを供
給するための枝管を示している。
【0024】背景照明部18は、XYテーブル24上に
配置された光ファイバ母材合成用バーナ5(6)に後方
側から光を照射するものである。
【0025】平面鏡部21は支持台30を介してXYテ
ーブル24に固定されている。この平面鏡部21の配置
位置は、XYテーブル24上に配置された光ファイバ母
材合成用バーナ5(6)の先端部と間隔を介して対向す
る領域と成し、かつ、平面鏡部21の鏡面は光ファイバ
母材合成用バーナ5(6)の管軸に対して傾きを持って
配置されている。
【0026】この平面鏡部21の上方側には顕微鏡22
が配置されている。この顕微鏡22は、平面鏡部21に
より反射された光ファイバ母材合成用バーナ5(6)の
先端部の像を受ける受像部として機能するものであり、
この顕微鏡22の光軸とXYテーブル24(換言すれ
ば、XYテーブル24上に載置される光ファイバ母材合
成用バーナ5(6)の管軸)とが略直交するように、顕
微鏡22は支柱31に取り付けられている。なお、支柱
31は基台16に固定されている。
【0027】この第1実施形態例では、顕微鏡22を支
柱31に対してZ方向(上下方向)に移動させるための
移動機構が設けられており、顕微鏡22を上下方向に移
動させることによって光ファイバ母材合成用バーナ5
(6)の先端部の像の焦点合わせを行うことができる構
成と成している。なお、この第1実施形態例では、手動
により顕微鏡22を上下方向に移動させるための操作手
段(図示せず)が設けられている。
【0028】このような検査装置15を利用して、光フ
ァイバ母材合成用バーナ5(6)の先端部を検査する際
には、例えば、まず、光ファイバ母材合成用バーナ5
(6)をV溝ブロック27のV溝27aに配置し、その
光ファイバ母材合成用バーナ5(6)の先端面の下端部
分をバーナ位置決め部材20の起立面20aに当接させ
て光ファイバ母材合成用バーナ5(6)の位置決めを行
う。そして、その状態で、押さえ具28により光ファイ
バ母材合成用バーナ5(6)を押え付けることにより、
光ファイバ母材合成用バーナ5(6)をXYテーブル2
4上に固定する。このとき、光ファイバ母材合成用バー
ナ5(6)の管軸とXYテーブル24を略平行な状態と
する。
【0029】次に、背景照明部18から光ファイバ母材
合成用バーナ5(6)に向けて光が照射されている状態
で、作業者が顕微鏡22を覗きながら、当該顕微鏡22
を上下方向に移動させて光ファイバ母材合成用バーナ5
(6)の先端部の像の焦点合わせを行う。この第1実施
形態例では、上記の如く、背景照明部18から光ファイ
バ母材合成用バーナ5(6)に後方側から光を照射して
いるので、顕微鏡22を通して見るバーナ先端部の像
は、管壁部分は暗く、それ以外の部分は明るいというよ
うな明暗による像となる。上記焦点合わせにより、その
明暗による像の輪郭を明確にすることができる。また、
このとき、バーナ先端部の像の位置が顕微鏡22の視野
における所望の位置となるように、XYテーブル24を
X方向移動手段25によりX方向に変位させたり、Y方
向移動手段26によりY方向に変位させてもよい。
【0030】然る後に、その顕微鏡22を通して見られ
る光ファイバ母材合成用バーナ5(6)の先端部の像に
基づいて、光ファイバ母材合成用バーナ5(6)の先端
部の形状および寸法を測定し、この測定結果に基づいて
光ファイバ母材合成用バーナ5(6)の先端部の検査を
行う。
【0031】上記光ファイバ母材合成用バーナ5(6)
は複数のガラス管から成る多重管構造であり、先端部を
ただ見ただけでは、各ガラス管の先端部の輪郭が不明瞭
である。このため、非接触により各ガラス管の先端部の
形状や寸法を測定する際に、測定の精度向上が難しいと
いう問題が生じる。これに対して、この第1実施形態例
では、背景照明部18により光ファイバ母材合成用バー
ナ5(6)に後方側から光を照射する構成としたので、
光ファイバ母材合成用バーナ5(6)の先端部の像を光
の明暗による像とすることができる。その明暗のコント
ラストによって、バーナ先端部の像の輪郭が明瞭とな
り、これにより、光ファイバ母材合成用バーナ5(6)
の先端部の形状および寸法を例えば0.01mm以下の高
精度でもって測定することが可能となる。
【0032】このことから、光ファイバ母材の製造装置
に設ける光ファイバ母材合成用バーナ(コア形成用バー
ナ5やクラッド形成用バーナ6)の先端部の形状および
寸法を非常に精度良く揃えることができることとなる。
このため、光ファイバ母材における添加物の分布状態の
ばらつきが抑制され、これに起因して光ファイバ母材か
ら作り出される光ファイバの品質のばらつきを抑制する
ことができる。
【0033】また、ノギス等の接触式の測定具を利用し
て光ファイバ母材合成用バーナ5(6)の先端部の寸法
を測定する場合、光ファイバ母材合成用バーナ5(6)
は細管で剛性が小さいことから、光ファイバ母材合成用
バーナ5(6)の先端部が変形したり、破損する虞があ
った。これに対して、この第1実施形態例では、非接触
により光ファイバ母材合成用バーナ5(6)の先端部の
寸法を測定する構成であるので、光ファイバ母材合成用
バーナ5(6)の変形を防止することができる。
【0034】さらに、この第1実施形態例では、バーナ
位置決め部材20を設けたので、複数の光ファイバ母材
合成用バーナ5(6)を順次検査する際に、それら光フ
ァイバ母材合成用バーナ5(6)の先端部の配置位置が
ほぼ一定に定まることとなるので、光ファイバ母材合成
用バーナ5(6)を替えても、顕微鏡22の焦点合わせ
が不要、あるいは、焦点の微調整を行うだけで済むこと
となる。
【0035】さらに、この第1実施形態例では、顕微鏡
22は、その光軸がXYテーブル24上に載置される光
ファイバ母材合成用バーナ5(6)の管軸と略直交する
ように、配設されているので、検査装置15の長さ方向
の大きさを抑制することができる。
【0036】なお、背景照明部18は光ファイバ母材合
成用バーナ5(6)に光を照射することができる構成で
あれば、その構成は特に限定されるものではないが、顕
微鏡22を通して見る光ファイバ母材合成用バーナ5
(6)の先端部の像の明暗のコントラストをより明確に
するためには、面状発光体と環状発光体と点状発光体の
うちの2つ以上を組み合わせて用いることが好ましい。
また、背景照明部18は単色光を放射する構成としても
よい。この場合にも、顕微鏡22を通して見る光ファイ
バ母材合成用バーナ5(6)の先端部の像の明暗のコン
トラストを明確にすることが容易となる。
【0037】以下に、第2実施形態例を説明する。この
第2実施形態例において特徴的なことは、光ファイバ母
材合成用バーナ5(6)の先端部の形状および寸法の自
動測定が可能な構成を備えていることである。
【0038】この第2実施形態例に示す検査装置15
は、前記第1実施形態例の構成に加えて、図3に示すよ
うに、カメラ(例えばCCDカメラ)33と、駆動制御
部34と、画像処理部35と、コンピュータ部36と、
モニタ37と、ステージ操作部38と、X方向駆動手段
39と、Y方向駆動手段40と、カメラ移動手段41と
を有して構成されている。なお、この第2実施形態例の
説明において、第1実施形態例と同一構成部分には同一
符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0039】カメラ33は顕微鏡22に設けられ、顕微
鏡22を通して光ファイバ母材合成用バーナ5(6)の
先端部の像を取り込む構成と成している。なお、背景照
明部18から単色光が放射されている場合には、単色フ
ィルターを介して光ファイバ母材合成用バーナ5(6)
の先端部の像を取り込み構成とすることが好ましい。
【0040】このカメラ33は画像処理部35に信号接
続されている。この画像処理部35は、カメラ33から
送信された光ファイバ母材合成用バーナ5(6)の先端
部の画像データを画像処理して、例えば、光ファイバ母
材合成用バーナ5(6)の先端部の輪郭の検出を行う。
なお、画像処理部35の画像処理手法には様々な手法が
あり、ここでは、その何れの手法を用いてもよく、その
説明は省略する。
【0041】X方向駆動手段39と、Y方向駆動手段4
0と、カメラ移動手段41とはそれぞれ電気制御が可能
な例えばモータ等の駆動手段により構成されるものであ
る。駆動制御部34はそれらX方向駆動手段39とY方
向駆動手段40とカメラ移動手段41の各動作のオン・
オフを電気制御するための信号を出力する構成を備えて
いる。
【0042】コンピュータ部36には装置動作を制御す
るためのプログラムが予め与えられており、コンピュー
タ部36は、そのプログラムに従って駆動制御部34や
画像処理部35を制御して光ファイバ母材合成用バーナ
5(6)の先端部の検査を自動的に行うための制御構成
を備えている。
【0043】例えば、XYテーブル24上に光ファイバ
母材合成用バーナ5(6)が載置された以降に、コンピ
ュータ部36は、カメラ33によって取り込まれた光フ
ァイバ母材合成用バーナ5(6)の先端部の画像データ
に基づき、駆動制御部34を制御してX方向駆動手段3
9やY方向駆動手段40を駆動させ、カメラ33の視野
の所定の位置に光ファイバ母材合成用バーナ5(6)の
先端部の像が配置されるようにする。また、コンピュー
タ部36は、同様に、カメラ移動手段41を駆動させ
て、光ファイバ母材合成用バーナ5(6)の先端部の像
の焦点合わせを行う。
【0044】そして、コンピュータ部36は、その焦点
合わせが終了した以降に、画像処理部35の画像処理に
より検出された例えば光ファイバ母材合成用バーナ5
(6)の先端部の輪郭データに基づいて、光ファイバ母
材合成用バーナ5(6)の先端部の形状および寸法の測
定を行う。このようにして、光ファイバ母材合成用バー
ナ5(6)の先端部の形状および寸法の自動測定を行う
ことが可能となる。
【0045】また、コンピュータ部36にはモニタ37
や、ジョイスティック等のステージ操作部38や、キー
ボード等の情報入力手段(図示せず)が信号接続されて
おり、コンピュータ部36は、例えば、作業者が上記情
報入力手段を利用して発した指令に基づいて、カメラ3
3の映像をモニタ37に映し出したり、画像処理部35
により画像処理された光ファイバ母材合成用バーナ5
(6)の先端部のデータをモニタ37に表示する構成を
備えている。また、コンピュータ部36は、例えば、作
業者によりステージ操作部38が操作されたときには、
その操作情報に基づいて、上記同様に駆動制御部34を
制御してXYテーブル24をX方向あるいはY方向に移
動させる構成を備えている。
【0046】この第2実施形態例によれば、光ファイバ
母材合成用バーナ5(6)の先端部の検査を自動的に行
うための構成を備えているので、多数の光ファイバ母材
合成用バーナ5(6)を短時間で、効率的に検査するこ
とが可能となる。もちろん、この第2実施形態例におい
ても、第1実施形態例と同様の構成を備えているので、
光ファイバ母材合成用バーナ5(6)の先端部の形状お
よび寸法を高精度に測定することができるものである。
【0047】なお、この発明は上記各実施形態例に限定
されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例
えば、上記各実施形態例では、XYテーブル24上にバ
ーナ位置決め部材20が設けられていたが、例えば、光
ファイバ母材合成用バーナ5(6)の先端部の設定の配
置位置を表すマーク等をXYテーブル24上に形成する
場合には、このバーナ位置決め部材20を設けなくとも
よい。
【0048】また、上記各実施形態例では、平面鏡部2
1と支柱31は共に固定されており、可動できないもの
であったが、平面鏡部21の傾きと、基台16に対する
支柱31の傾きとのうちの少なくとも一方を可変するこ
とが可能な構成としてもよい。この場合には、例えば、
光ファイバ母材合成用バーナ5(6)に接続されている
枝管12のために、光ファイバ母材合成用バーナ5
(6)をXYテーブル24に水平に配置できない場合
に、上記平面鏡部21の傾きと、基台16に対する支柱
31の傾きとのうちの少なくとも一方を可変することに
よって、光ファイバ母材合成用バーナ5(6)の先端部
の像を確実に顕微鏡22に入射させることができる。
【0049】さらに、上記第2実施形態例では、画像処
理後のデータに基づいて光ファイバ母材合成用バーナ5
(6)の先端部の形状および寸法を自動測定する構成で
あったが、例えば、画像処理部35は画像処理により光
ファイバ母材合成用バーナ5(6)の先端部の輪郭デー
タを検出するまでの構成とし、その検出された輪郭デー
タに基づいて、作業者が光ファイバ母材合成用バーナ5
(6)の先端部の形状および寸法を測定する構成として
もよい。
【0050】
【発明の効果】この発明によれば、バーナ載置部に載置
された光ファイバ母材合成用バーナに後方側から光を照
射する構成を備えたので、受像部における光ファイバ母
材合成用バーナの先端部の像は、光の明暗による像とな
る。ガラス管により成る光ファイバ母材合成用バーナ
は、そのままでは、先端部の輪郭が不明瞭であるのに対
して、この発明の如く、バーナ後方側から光を照射する
ことにより、明暗のコントラストにより光ファイバ母材
合成用バーナの先端部の輪郭を明瞭とすることができ
る。
【0051】これにより、光ファイバ母材合成用バーナ
の先端部の例えば寸法を非常に高精度に測定することが
可能となる。このため、その測定結果に基づいて、ほぼ
同じ寸法を持つ光ファイバ母材合成用バーナをそれぞれ
各光ファイバ母材製造装置に設けることができることと
なる。この結果、光ファイバ母材における添加物の分布
状態のばらつきを抑制することができて、光ファイバの
品質のばらつきを小さく抑えることが可能となる。
【0052】また、この発明では、非接触により、光フ
ァイバ母材合成用バーナの先端部を検査する構成である
ことから、光ファイバ母材合成用バーナの先端部の変形
等を殆ど気にすることなく、バーナ先端部の検査を行う
ことができる。
【0053】背景照明部は単色光を光ファイバ母材合成
用バーナに照射する構成としたものにあっては、光ファ
イバ母材合成用バーナの先端部の像の明暗コントラスト
をより明確にすることができて、より一層高精度にバー
ナ先端部の寸法測定を行うことができることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバ母材合成用バーナの検
査装置の第1実施形態例を模式的に示す斜視図である。
【図2】図1に示す光ファイバ母材合成用バーナの検査
装置の側面図である。
【図3】第2実施形態例を説明するための図である。
【図4】光ファイバ母材を製造するための装置の主要構
成の一例を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ母材の製造装置 5 コア形成用バーナ 6 クラッド形成用バーナ 11 光ファイバ母材 15 検査装置 18 背景照明部 21 平面鏡部 22 顕微鏡 24 XYテーブル 33 カメラ 35 画像処理部
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA27 AA30 AA51 BB08 CC23 DD09 FF01 FF04 GG12 GG17 GG18 GG22 HH15 JJ03 JJ26 LL12 LL22 NN20 PP02 PP12 PP24 QQ31 SS13 TT02 2G051 AB05 BB01 CA04 CA11 4G021 EA01 EB15 EB26

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス管により構成される光ファイバ母
    材合成用バーナの先端部を検査する装置であって、上記
    光ファイバ母材合成用バーナを載置するバーナ載置部
    と、このバーナ載置部に載置された光ファイバ母材合成
    用バーナに後方側から光を照射する背景照明部と、上記
    バーナ載置部に載置される光ファイバ母材合成用バーナ
    の先端部と間隔を介して対向する領域に配設され、か
    つ、光ファイバ母材合成用バーナの管軸に対して傾きを
    もって設けられる平面鏡部と、この平面鏡部により反射
    された光ファイバ母材合成用バーナの先端部の像を受け
    る受像部とが設けられており、その受像部の像に基づい
    て光ファイバ母材合成用バーナの先端部が検査されるこ
    とを特徴とした光ファイバ母材合成用バーナの検査装
    置。
  2. 【請求項2】 背景照明部は単色光を光ファイバ母材合
    成用バーナに照射する構成と成し、受像部にはカメラが
    配置されており、このカメラは単色フィルターを介して
    光ファイバ母材合成用バーナの先端部の像を取り込む構
    成としたことを特徴とした請求項1記載の光ファイバ母
    材合成用バーナの検査装置。
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CN110986807A (zh) * 2019-11-07 2020-04-10 西安大目智能设备研究所有限公司 一种阶梯状深通孔金属零件多级内径的无接触测量方法
CN113720277A (zh) * 2021-08-25 2021-11-30 北京科荣达航空科技股份有限公司 一种燃油喷嘴雾化角度自动测量机构及自动测量方法

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