JP2002310193A - 四輪駆動車両の動力伝達装置 - Google Patents
四輪駆動車両の動力伝達装置Info
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- JP2002310193A JP2002310193A JP2001109017A JP2001109017A JP2002310193A JP 2002310193 A JP2002310193 A JP 2002310193A JP 2001109017 A JP2001109017 A JP 2001109017A JP 2001109017 A JP2001109017 A JP 2001109017A JP 2002310193 A JP2002310193 A JP 2002310193A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 四輪駆動車両の動力伝達装置のハイドロリッ
クカップリング装置において、ケーシングの軸孔と該軸
孔を貫通するロータシャフトとの間のシールを簡単な加
工で行えるようにする。 【解決手段】 ベーンポンプPのロータ35を支持する
ロータシャフト27の外周面に環状のシール溝27aを
形成し、このシール溝27aに嵌合するシール部材37
をケーシング22に形成した軸孔22aの内周面に当接
させてシールを行う。ロータシャフト27の外周面にシ
ール溝27aを形成するので、ケーシング22の軸孔2
2aの内周面に面倒な中ぐり加工を施してシール溝を形
成する必要がなくなって加工工数が削減される。
クカップリング装置において、ケーシングの軸孔と該軸
孔を貫通するロータシャフトとの間のシールを簡単な加
工で行えるようにする。 【解決手段】 ベーンポンプPのロータ35を支持する
ロータシャフト27の外周面に環状のシール溝27aを
形成し、このシール溝27aに嵌合するシール部材37
をケーシング22に形成した軸孔22aの内周面に当接
させてシールを行う。ロータシャフト27の外周面にシ
ール溝27aを形成するので、ケーシング22の軸孔2
2aの内周面に面倒な中ぐり加工を施してシール溝を形
成する必要がなくなって加工工数が削減される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主駆動輪および副
駆動輪間に単一のベーンポンプよりなるハイドロリック
カップリング装置を備えた四輪駆動車両の動力伝達装置
に関する。
駆動輪間に単一のベーンポンプよりなるハイドロリック
カップリング装置を備えた四輪駆動車両の動力伝達装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】四輪駆動車両の動力伝達装置は、例えば
特開平7−125555号公報により既に知られてい
る。前記四輪駆動車両の動力伝達装置のハイドロリック
カップリング装置は、左右一対のベーンポンプのロータ
シャフトがそれぞれ左右のケーシングに形成した軸孔を
貫通して外部に延出しており、それらロータシャフトと
ケーシングの軸孔との隙間をシール部材でシールするこ
とにより、ケーシングの内部からの作動油の流出を防止
し、かつケーシングの内部へのエアーの流入を防止して
いる。
特開平7−125555号公報により既に知られてい
る。前記四輪駆動車両の動力伝達装置のハイドロリック
カップリング装置は、左右一対のベーンポンプのロータ
シャフトがそれぞれ左右のケーシングに形成した軸孔を
貫通して外部に延出しており、それらロータシャフトと
ケーシングの軸孔との隙間をシール部材でシールするこ
とにより、ケーシングの内部からの作動油の流出を防止
し、かつケーシングの内部へのエアーの流入を防止して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のも
のは、ケーシングの軸孔の内周面に形成したシール溝に
シール部材を嵌合させ、このシール部材をロータシャフ
トの外周面に当接させて前記シールを行っている。しか
しながら、ケーシングの軸孔の内周面にシール溝を形成
するには中ぐり加工が必要となるため、その加工コスト
が嵩むという問題があった。このような問題は、単一の
ベーンポンプを備えたハイドロリックカップリング装置
をプロペラシャフトの中間部に配置した動力伝達装置に
おいても同様に発生する。
のは、ケーシングの軸孔の内周面に形成したシール溝に
シール部材を嵌合させ、このシール部材をロータシャフ
トの外周面に当接させて前記シールを行っている。しか
しながら、ケーシングの軸孔の内周面にシール溝を形成
するには中ぐり加工が必要となるため、その加工コスト
が嵩むという問題があった。このような問題は、単一の
ベーンポンプを備えたハイドロリックカップリング装置
をプロペラシャフトの中間部に配置した動力伝達装置に
おいても同様に発生する。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、単一のベーンポンプを備えた四輪駆動車両の動力伝
達装置において、ロータシャフトとその軸孔との間のシ
ールを簡単な加工で行えるようにすることを目的とす
る。
で、単一のベーンポンプを備えた四輪駆動車両の動力伝
達装置において、ロータシャフトとその軸孔との間のシ
ールを簡単な加工で行えるようにすることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、エンジンによ
り左右の主駆動輪と共に駆動される入力軸と、左右の副
駆動輪と共に回転する出力軸と、入力軸および出力軸の
相対回転速度差に応じて作動するベーンポンプと、ベー
ンポンプの吸入ポートおよび吐出ポート間に設けられた
オリフィスとを備えてなり、前記ベーンポンプは、カム
リングおよび一対のサイドプレートにより囲まれた空間
にロータを収納し、このロータに半径方向摺動自在に支
持した複数のベーンの半径方向外端をカムリングに摺接
させてなる四輪駆動車両の動力伝達装置において、ベー
ンポンプのロータシャフトの外周面に形成した環状のシ
ール溝に嵌合するシール部材を、ロータシャフトを支持
する軸孔の内周面に当接させたことを特徴とする四輪駆
動車両の動力伝達装置が提案される。
に、請求項1に記載された発明によれば、エンジンによ
り左右の主駆動輪と共に駆動される入力軸と、左右の副
駆動輪と共に回転する出力軸と、入力軸および出力軸の
相対回転速度差に応じて作動するベーンポンプと、ベー
ンポンプの吸入ポートおよび吐出ポート間に設けられた
オリフィスとを備えてなり、前記ベーンポンプは、カム
リングおよび一対のサイドプレートにより囲まれた空間
にロータを収納し、このロータに半径方向摺動自在に支
持した複数のベーンの半径方向外端をカムリングに摺接
させてなる四輪駆動車両の動力伝達装置において、ベー
ンポンプのロータシャフトの外周面に形成した環状のシ
ール溝に嵌合するシール部材を、ロータシャフトを支持
する軸孔の内周面に当接させたことを特徴とする四輪駆
動車両の動力伝達装置が提案される。
【0006】上記構成によれば、ロータシャフトの外周
面に形成した環状のシール溝にシール部材を嵌合させ、
ロータシャフトを支持する軸孔の内周面に前記シール部
材を当接させるので、軸孔の内周面に面倒な中ぐり加工
を施すことなく、ロータシャフトの外周面に簡単な溝加
工を施すだけでシール部材を保持し、軸孔とロータシャ
フトとの間をシールすることができる。
面に形成した環状のシール溝にシール部材を嵌合させ、
ロータシャフトを支持する軸孔の内周面に前記シール部
材を当接させるので、軸孔の内周面に面倒な中ぐり加工
を施すことなく、ロータシャフトの外周面に簡単な溝加
工を施すだけでシール部材を保持し、軸孔とロータシャ
フトとの間をシールすることができる。
【0007】尚、実施例のフロントプロペラシャフト1
0fおよびリヤプロペラシャフト10rはそれぞれ本発
明の入力軸および出力軸に対応し、実施例の第1サイド
プレート30および第2サイドプレート32は本発明の
サイドプレートに対応し、実施例の左前輪WFLおよび
右前輪WFRは本発明の主駆動輪に対応し、実施例の左
後輪WRLおよび右後輪WRRは本発明の副駆動輪に対
応する。
0fおよびリヤプロペラシャフト10rはそれぞれ本発
明の入力軸および出力軸に対応し、実施例の第1サイド
プレート30および第2サイドプレート32は本発明の
サイドプレートに対応し、実施例の左前輪WFLおよび
右前輪WFRは本発明の主駆動輪に対応し、実施例の左
後輪WRLおよび右後輪WRRは本発明の副駆動輪に対
応する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0009】図1〜図9は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は四輪駆動車両の動力伝達装置のスケルトン
図、図2はハイドロリックカップリング装置の縦断面
図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図2の4−4
線断面図、図5はオリフィスプレートの作用説明図、図
6はオリフィスプレートの斜視図、図7は図4の7−7
線断面図、図8はオリフィスプレートの作用を説明する
グラフ、図9はハイドロリックカップリング装置の油圧
回路図である。
ので、図1は四輪駆動車両の動力伝達装置のスケルトン
図、図2はハイドロリックカップリング装置の縦断面
図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図2の4−4
線断面図、図5はオリフィスプレートの作用説明図、図
6はオリフィスプレートの斜視図、図7は図4の7−7
線断面図、図8はオリフィスプレートの作用を説明する
グラフ、図9はハイドロリックカップリング装置の油圧
回路図である。
【0010】図1に示すように、四輪駆動車両Vは車体
前部に横置きに配置したエンジンEと、このエンジンE
の右側面に結合したトランスミッションMとを備える。
トランスミッションMの駆動力を主駆動輪としての左右
の前輪WFL,WFRに伝達する第1動力伝達系D1
は、トランスミッションMの出力軸1に設けた第1スパ
ーギヤ2と、第1スパーギヤ2に噛合する第2スパーギ
ヤ3と、第2スパーギヤ3により駆動されるベベルギヤ
式のフロントディファレンシャル4と、フロントディフ
ァレンシャル4から左右に延出して前輪WFL,WFR
に接続される左右の車軸5L,5Rとから構成される。
前部に横置きに配置したエンジンEと、このエンジンE
の右側面に結合したトランスミッションMとを備える。
トランスミッションMの駆動力を主駆動輪としての左右
の前輪WFL,WFRに伝達する第1動力伝達系D1
は、トランスミッションMの出力軸1に設けた第1スパ
ーギヤ2と、第1スパーギヤ2に噛合する第2スパーギ
ヤ3と、第2スパーギヤ3により駆動されるベベルギヤ
式のフロントディファレンシャル4と、フロントディフ
ァレンシャル4から左右に延出して前輪WFL,WFR
に接続される左右の車軸5L,5Rとから構成される。
【0011】第1動力伝達系D1の駆動力を副駆動輪と
しての左右の後輪WRL,WRRに伝達する第2動力伝
達系D2は、フロントディファレンシャル4のデフボッ
クスに設けた第3スパーギヤ6と、第3スパーギヤ6に
噛合する第4スパーギヤ7と、第4スパーギヤ7と一体
に回転する第1ベベルギヤ8と、第1ベベルギヤ8に噛
合する第2ベベルギヤ9と、前端に第2ベベルギヤ9を
備えて車体後方に延びるフロントプロペラシャフト10
fおよびリヤプロペラシャフト10rと、リヤプロペラ
シャフト10rの後端に設けた第3ベベルギヤ11と、
第3ベベルギヤ11に噛合する第4ベベルギヤ12と、
第4ベベルギヤ12により駆動されるベベルギヤ式のリ
ヤディファレンシャル14と、リヤディファレンシャル
14から左右に延出して後輪WRL,WRRに接続され
る左右の車軸13L,13Rと、フロントプロペラシャ
フト10fおよびリヤプロペラシャフト10r間に配置
されたハイドロリックカップリング装置Hとを備える。
しての左右の後輪WRL,WRRに伝達する第2動力伝
達系D2は、フロントディファレンシャル4のデフボッ
クスに設けた第3スパーギヤ6と、第3スパーギヤ6に
噛合する第4スパーギヤ7と、第4スパーギヤ7と一体
に回転する第1ベベルギヤ8と、第1ベベルギヤ8に噛
合する第2ベベルギヤ9と、前端に第2ベベルギヤ9を
備えて車体後方に延びるフロントプロペラシャフト10
fおよびリヤプロペラシャフト10rと、リヤプロペラ
シャフト10rの後端に設けた第3ベベルギヤ11と、
第3ベベルギヤ11に噛合する第4ベベルギヤ12と、
第4ベベルギヤ12により駆動されるベベルギヤ式のリ
ヤディファレンシャル14と、リヤディファレンシャル
14から左右に延出して後輪WRL,WRRに接続され
る左右の車軸13L,13Rと、フロントプロペラシャ
フト10fおよびリヤプロペラシャフト10r間に配置
されたハイドロリックカップリング装置Hとを備える。
【0012】次に、図2に基づいてハイドロリックカッ
プリング装置Hの構造を説明する。
プリング装置Hの構造を説明する。
【0013】フロントプロペラシャフト10fおよびリ
ヤプロペラシャフト10r間に配置されるハイドロリッ
クカップリング装置Hは、概略円板状の第1ケーシング
21および概略カップ状の第2ケーシング22をクリッ
プ23で結合してなるポンプケーシング24を備える。
第2ケーシング22の内部には第1サイドプレート3
0、カムリング31、第2サイドプレート32および第
1ケーシング21が積層状態で収納されて複数本のボル
ト34…で一体に締結される。そして第1ケーシング2
1の外周面に設けたシール部材25で、第2ケーシング
22の内周面との間がシールされる。
ヤプロペラシャフト10r間に配置されるハイドロリッ
クカップリング装置Hは、概略円板状の第1ケーシング
21および概略カップ状の第2ケーシング22をクリッ
プ23で結合してなるポンプケーシング24を備える。
第2ケーシング22の内部には第1サイドプレート3
0、カムリング31、第2サイドプレート32および第
1ケーシング21が積層状態で収納されて複数本のボル
ト34…で一体に締結される。そして第1ケーシング2
1の外周面に設けたシール部材25で、第2ケーシング
22の内周面との間がシールされる。
【0014】ポンプケーシング24の内部に収納された
ロータシャフト27は、第2サイドプレート32の内周
面に設けたニードルベアリング28と、第2ケーシング
22の内周面に設けたボールベアリング29とを介して
回転自在に支持される。カムリング31および第1、第
2サイドプレート30,32に囲まれた空間に収納され
たロータ35は、ロータシャフト27の外周にスプライ
ン結合部36で結合される。
ロータシャフト27は、第2サイドプレート32の内周
面に設けたニードルベアリング28と、第2ケーシング
22の内周面に設けたボールベアリング29とを介して
回転自在に支持される。カムリング31および第1、第
2サイドプレート30,32に囲まれた空間に収納され
たロータ35は、ロータシャフト27の外周にスプライ
ン結合部36で結合される。
【0015】ロータシャフト27の外周面に形成した環
状のシール溝27aの内部に嵌合するシール部材37
が、第2ケーシング22の軸孔22aの内周面に当接す
ることにより、第1、第2ケーシング21,22間のシ
ール部材25によるシール作用と相俟って、ポンプケー
シング24の外部への作動油の流出が防止されるととも
に、ポンプケーシング24の内部へのエアーの流入が防
止される。このように、ロータシャフト27側にシール
溝27aを形成してシール部材37を保持したので、シ
ール溝27aの加工が容易になって加工コストを削減す
ることができる。従来技術のように、ケーシング側にシ
ール溝を加工しようとすると、面倒な中ぐり加工が必要
になって加工コストが増加してしまう。
状のシール溝27aの内部に嵌合するシール部材37
が、第2ケーシング22の軸孔22aの内周面に当接す
ることにより、第1、第2ケーシング21,22間のシ
ール部材25によるシール作用と相俟って、ポンプケー
シング24の外部への作動油の流出が防止されるととも
に、ポンプケーシング24の内部へのエアーの流入が防
止される。このように、ロータシャフト27側にシール
溝27aを形成してシール部材37を保持したので、シ
ール溝27aの加工が容易になって加工コストを削減す
ることができる。従来技術のように、ケーシング側にシ
ール溝を加工しようとすると、面倒な中ぐり加工が必要
になって加工コストが増加してしまう。
【0016】次に、図2〜図7を併せて参照しながらベ
ーンポンプPの構造を詳細に説明する。
ーンポンプPの構造を詳細に説明する。
【0017】図2〜図4から明らかなように、ポンプケ
ーシング24の内部に収納されたベーンポンプPは、第
1サイドプレート30、カムリング31、第2サイドプ
レート32、ロータ35およびロータシャフト27を備
えており、第1サイドプレート30、カムリング31お
よび第2サイドプレート32はボルト34…で第1ケー
シング21に固定される。カムリング31の内周面は概
略3角形になっており、その内部に収納された円形のロ
ータ35との間に、円周方向に120°ずつ離間した3
個の作動室40が形成される。ロータ35に放射状に形
成された8個のベーン溝35a…にそれぞれ板状のベー
ン41…が摺動自在に支持されており、それらベーン4
1…の半径方向外端はカムリング31の内周面に摺接す
る。第2サイドプレート32の前面には、各ベーン41
の半径方向外端をカムリング31の内周面に密着させる
べく環状のベーン押上ポート32aが凹設される。この
ベーン押上ポート32aはロータ35の8個のベーン溝
35a…の底部にそれぞれ連通する。また各ベーン41
の半径方向外端をカムリング31の内周面に密着させる
べく、ベーン溝35aの底部とベーン41の半径方向内
端との間にコイルスプリング42が縮設される。
ーシング24の内部に収納されたベーンポンプPは、第
1サイドプレート30、カムリング31、第2サイドプ
レート32、ロータ35およびロータシャフト27を備
えており、第1サイドプレート30、カムリング31お
よび第2サイドプレート32はボルト34…で第1ケー
シング21に固定される。カムリング31の内周面は概
略3角形になっており、その内部に収納された円形のロ
ータ35との間に、円周方向に120°ずつ離間した3
個の作動室40が形成される。ロータ35に放射状に形
成された8個のベーン溝35a…にそれぞれ板状のベー
ン41…が摺動自在に支持されており、それらベーン4
1…の半径方向外端はカムリング31の内周面に摺接す
る。第2サイドプレート32の前面には、各ベーン41
の半径方向外端をカムリング31の内周面に密着させる
べく環状のベーン押上ポート32aが凹設される。この
ベーン押上ポート32aはロータ35の8個のベーン溝
35a…の底部にそれぞれ連通する。また各ベーン41
の半径方向外端をカムリング31の内周面に密着させる
べく、ベーン溝35aの底部とベーン41の半径方向内
端との間にコイルスプリング42が縮設される。
【0018】図3〜図5から明らかなように、第2サイ
ドプレート32の前面には、ベーンポンプPの3個の作
動室40…の円周方向両端にそれぞれ臨む3個の吸入ポ
ート43…および3個の吐出ポート44…が凹設され
る。隣接する2個の作動室40,40の対向部にそれぞ
れ設けられた吸入ポート43および吐出ポート44を接
続する連通溝45を横切るように、半径方向に延びるオ
リフィスプレート支持溝46が第2サイドプレート32
の前後面を貫通するように形成される。各オリフィスプ
レート支持溝46は、半径方向外側に位置する支持部4
6aと、この支持部46aから半径方向内側に延びる溝
部46bとから構成される。
ドプレート32の前面には、ベーンポンプPの3個の作
動室40…の円周方向両端にそれぞれ臨む3個の吸入ポ
ート43…および3個の吐出ポート44…が凹設され
る。隣接する2個の作動室40,40の対向部にそれぞ
れ設けられた吸入ポート43および吐出ポート44を接
続する連通溝45を横切るように、半径方向に延びるオ
リフィスプレート支持溝46が第2サイドプレート32
の前後面を貫通するように形成される。各オリフィスプ
レート支持溝46は、半径方向外側に位置する支持部4
6aと、この支持部46aから半径方向内側に延びる溝
部46bとから構成される。
【0019】尚、ベーンポンプPは、その正転時には作
動油を吸入ポート43…から吸入して吐出ポート44…
から吐出するが、その逆転時には作動油を吐出ポート4
4…から吸入して吸入ポート43…から吐出する。
動油を吸入ポート43…から吸入して吐出ポート44…
から吐出するが、その逆転時には作動油を吐出ポート4
4…から吸入して吸入ポート43…から吐出する。
【0020】図6に示すように、オリフィスプレート支
持溝46に首振り自在に支持されるオリフィスプレート
48は、部分円柱状の支点部48aと、この支点部48
aから延びる板状の弁部48bとから構成されており、
弁部48bにはその両側面を連通させるオリフィス49
が貫通するように形成される。またオリフィスプレート
48の弁部48bの前面の1つのエッジに切欠50が施
される。図5に示すように、上記構造を有するオリフィ
スプレート48は、支点部48aがオリフィスプレート
支持溝46の支持部46aに嵌合し、弁部48bがオリ
フィスプレート支持溝46の溝部46bの内部において
揺動する。オリフィスプレート支持溝46およびオリフ
ィスプレート48は切換バルブCVを構成する。
持溝46に首振り自在に支持されるオリフィスプレート
48は、部分円柱状の支点部48aと、この支点部48
aから延びる板状の弁部48bとから構成されており、
弁部48bにはその両側面を連通させるオリフィス49
が貫通するように形成される。またオリフィスプレート
48の弁部48bの前面の1つのエッジに切欠50が施
される。図5に示すように、上記構造を有するオリフィ
スプレート48は、支点部48aがオリフィスプレート
支持溝46の支持部46aに嵌合し、弁部48bがオリ
フィスプレート支持溝46の溝部46bの内部において
揺動する。オリフィスプレート支持溝46およびオリフ
ィスプレート48は切換バルブCVを構成する。
【0021】図2、図4および図7から明らかなよう
に、第2サイドプレート32の前面に形成された各3個
の吸入ポート43…および吐出ポート44…が、それぞ
れ連通路52…でポンプケーシング24内の低圧部に連
通している。そして連通路52…に臨む吸入ポート43
…および吐出ポート44…にそれぞれチェックバルブ5
3…が設けられる。チェックバルブ53…は、第2サイ
ドプレート32の前面の高圧側から低圧の連通路52…
への作動油の流通を阻止し、その逆方向の作動油の流通
を許容する。
に、第2サイドプレート32の前面に形成された各3個
の吸入ポート43…および吐出ポート44…が、それぞ
れ連通路52…でポンプケーシング24内の低圧部に連
通している。そして連通路52…に臨む吸入ポート43
…および吐出ポート44…にそれぞれチェックバルブ5
3…が設けられる。チェックバルブ53…は、第2サイ
ドプレート32の前面の高圧側から低圧の連通路52…
への作動油の流通を阻止し、その逆方向の作動油の流通
を許容する。
【0022】即ち、図7から明らかなように、前記チェ
ックバルブ53…は弁座53a…およびチェックボール
53b…から構成され、吸入ポート43…および吐出ポ
ート44…が高圧になるとチェックボール53b…が弁
座53a…に着座して閉弁し、吸入ポート43…および
吐出ポート44…が低圧になるとチェックボール53b
…が弁座53a…から離反して開弁する。
ックバルブ53…は弁座53a…およびチェックボール
53b…から構成され、吸入ポート43…および吐出ポ
ート44…が高圧になるとチェックボール53b…が弁
座53a…に着座して閉弁し、吸入ポート43…および
吐出ポート44…が低圧になるとチェックボール53b
…が弁座53a…から離反して開弁する。
【0023】従って、ベーンポンプPの運転に伴って吸
入ポート43…(あるいは吐出ポート44…)が負圧に
なったとき、その負圧でチェックバルブ53…が開弁し
て吸入ポート43…(あるいは吐出ポート44…)を後
記リザーバ55に連通させるので、過剰な負圧によりキ
ャビテーションが発生するのを確実に防止することがで
きる。
入ポート43…(あるいは吐出ポート44…)が負圧に
なったとき、その負圧でチェックバルブ53…が開弁し
て吸入ポート43…(あるいは吐出ポート44…)を後
記リザーバ55に連通させるので、過剰な負圧によりキ
ャビテーションが発生するのを確実に防止することがで
きる。
【0024】このように6個のチェックバルブ53…を
第2サイドプレート32に集中して設け、かつ吸入ポー
ト43…、吐出ポート44…、連通溝45…、オリフィ
スプレート支持溝46…、オリフィスプレート48…、
オリフィス49…、連通路52…等の油圧制御系を全て
第2サイドプレート32に集約したので、第1サイドプ
レート30を単なる板体で構成することが可能になるだ
けでなく、油路の短縮や第2サイドプレート32のサブ
アセンブリ化による組付工数の削減を図ることができ
る。
第2サイドプレート32に集中して設け、かつ吸入ポー
ト43…、吐出ポート44…、連通溝45…、オリフィ
スプレート支持溝46…、オリフィスプレート48…、
オリフィス49…、連通路52…等の油圧制御系を全て
第2サイドプレート32に集約したので、第1サイドプ
レート30を単なる板体で構成することが可能になるだ
けでなく、油路の短縮や第2サイドプレート32のサブ
アセンブリ化による組付工数の削減を図ることができ
る。
【0025】またオリフィスプレート支持溝46…は第
2サイドプレート32を貫通しているため、オリフィス
プレート支持溝46…の深さの管理が不要になり、第2
サイドプレート32を焼結型取りで製作することが可能
となってコストダウンに寄与することができる。しかも
第2サイドプレート32を貫通するオリフィスプレート
支持溝46…は溝底部の丸まったエッジを持たないた
め、オリフィスプレート48…の前後面のエッジ(切欠
50が形成されたエッジを除く)をシャープな直角に形
成してもスムーズな揺動を可能とすることができる。こ
れにより、オリフィスプレート48の後面(切欠50が
設けられている前面と反対側の面)のエッジに丸みを付
ける加工が不要になり、加工コストを削減することがで
きる。
2サイドプレート32を貫通しているため、オリフィス
プレート支持溝46…の深さの管理が不要になり、第2
サイドプレート32を焼結型取りで製作することが可能
となってコストダウンに寄与することができる。しかも
第2サイドプレート32を貫通するオリフィスプレート
支持溝46…は溝底部の丸まったエッジを持たないた
め、オリフィスプレート48…の前後面のエッジ(切欠
50が形成されたエッジを除く)をシャープな直角に形
成してもスムーズな揺動を可能とすることができる。こ
れにより、オリフィスプレート48の後面(切欠50が
設けられている前面と反対側の面)のエッジに丸みを付
ける加工が不要になり、加工コストを削減することがで
きる。
【0026】図2に示すように、ロータシャフト27の
内部には軸方向に延びる貫通孔27bが形成されてお
り、そこにリザーバ55が収納される。リザーバ55
は、薄肉のラバーで形成されて内部にエアーが充填され
た筒状弾性体56と、その一端開口部に嵌合する段付き
円筒状の閉塞部材57とから構成される。リザーバ55
はロータシャフト27の貫通孔27bの前端部から挿入
され、リザーバ55の閉塞部材57が前記貫通孔27b
の段部27cに例えば圧入により固定される。その際
に、閉塞部材57の小径部57aと貫通孔27bの段部
27cとの間に筒状弾性体56の開口端が挟まれること
により、リザーバ55の固定と、筒状弾性体56の密封
と、貫通孔27bのシールとが同時に達成される。
内部には軸方向に延びる貫通孔27bが形成されてお
り、そこにリザーバ55が収納される。リザーバ55
は、薄肉のラバーで形成されて内部にエアーが充填され
た筒状弾性体56と、その一端開口部に嵌合する段付き
円筒状の閉塞部材57とから構成される。リザーバ55
はロータシャフト27の貫通孔27bの前端部から挿入
され、リザーバ55の閉塞部材57が前記貫通孔27b
の段部27cに例えば圧入により固定される。その際
に、閉塞部材57の小径部57aと貫通孔27bの段部
27cとの間に筒状弾性体56の開口端が挟まれること
により、リザーバ55の固定と、筒状弾性体56の密封
と、貫通孔27bのシールとが同時に達成される。
【0027】ロータシャフト27の前端は大径になって
おり、その内周面にスプライン結合部61で軸部62a
を結合されたカップリング62が、ボルト63…でフロ
ントプロペラシャフト10fの後端に連結される。ロー
タシャフト27とカップリング62の軸部62aとのス
プライン結合部61に抜け止めを施すべく、カップリン
グ62側から挿入したボルト64がロータシャフト27
の貫通孔27bに螺入される。
おり、その内周面にスプライン結合部61で軸部62a
を結合されたカップリング62が、ボルト63…でフロ
ントプロペラシャフト10fの後端に連結される。ロー
タシャフト27とカップリング62の軸部62aとのス
プライン結合部61に抜け止めを施すべく、カップリン
グ62側から挿入したボルト64がロータシャフト27
の貫通孔27bに螺入される。
【0028】このように、リザーバ55をロータシャフ
ト27の貫通孔27bに移動不能に支持すると同時に、
その閉塞部材57で貫通孔27bの内周面をシールする
ので、特別のシール部材で貫通孔27bの内周面をシー
ルすることなく、ボルト64の螺合部やスプライン結合
部61を通してポンプケーシング24から作動油が流出
したり、ポンプケーシング24にエアーが流入したりす
るのを防止することができる。
ト27の貫通孔27bに移動不能に支持すると同時に、
その閉塞部材57で貫通孔27bの内周面をシールする
ので、特別のシール部材で貫通孔27bの内周面をシー
ルすることなく、ボルト64の螺合部やスプライン結合
部61を通してポンプケーシング24から作動油が流出
したり、ポンプケーシング24にエアーが流入したりす
るのを防止することができる。
【0029】而して、ポンプケーシング24の内部の作
動油が温度変化に応じて膨張・収縮したとき、リザーバ
55の容積が変化して作動油の容積変化を吸収すること
により、作動油へのエアーの混入を防止することができ
る。特に、ロータシャフト27の貫通孔27bを利用し
てリザーバ55を配置したので、リザーバ55を設けた
ことによるベーンポンプPの大型化を回避することがで
き、しかもベーンポンプPの吐出圧が直接リザーバ55
に作用するのを防止することができる。
動油が温度変化に応じて膨張・収縮したとき、リザーバ
55の容積が変化して作動油の容積変化を吸収すること
により、作動油へのエアーの混入を防止することができ
る。特に、ロータシャフト27の貫通孔27bを利用し
てリザーバ55を配置したので、リザーバ55を設けた
ことによるベーンポンプPの大型化を回避することがで
き、しかもベーンポンプPの吐出圧が直接リザーバ55
に作用するのを防止することができる。
【0030】またリヤディファレンシャル14のハウジ
ング65には第3ベベルギヤ11と一体のリヤプロペラ
シャフト10rがローラベアリング66を介して支持さ
れており、第1ケーシング21にボルト67…で固定さ
れたカップリング68に前記リヤプロペラシャフト10
rがスプライン結合部69で結合されてナット70で固
定される。
ング65には第3ベベルギヤ11と一体のリヤプロペラ
シャフト10rがローラベアリング66を介して支持さ
れており、第1ケーシング21にボルト67…で固定さ
れたカップリング68に前記リヤプロペラシャフト10
rがスプライン結合部69で結合されてナット70で固
定される。
【0031】図9は上記ハイドロリックカップリング装
置Hの油圧回路を示すものである。同図から明らかなよ
うに、ベーンポンプPの吸入ポート43…および吐出ポ
ート44…は第2サイドプレート32に設けた切換バル
ブCVのオリフィスプレート48…のオリフィス49…
により相互に連通する。ベーンポンプPの吸入ポート4
3…および吐出ポート44…の何れか高圧側は切換バル
ブCVを介してベーン押上ポート32aに連通する。ベ
ーンポンプPの吸入ポート43…および吐出ポート44
…の何れか低圧側は第2サイドプレート32に設けたチ
ェックバルブ53…を介してリザーバ55に連通する。
更に、ベーン押上ポート32aとリザーバ55との間に
リリーフバルブ59およびチョーク60が設けられる。
前記リリーフバルブ59は仮想的なもので、第1サイド
プレート30および第2サイドプレート32が油圧で撓
むことによりロータ35との間に発生する間隙によって
構成される。また前記チョーク60も仮想的なもので、
第1サイドプレート30および第2プレート32とロー
タ35との摺動部の間隙によって構成される。
置Hの油圧回路を示すものである。同図から明らかなよ
うに、ベーンポンプPの吸入ポート43…および吐出ポ
ート44…は第2サイドプレート32に設けた切換バル
ブCVのオリフィスプレート48…のオリフィス49…
により相互に連通する。ベーンポンプPの吸入ポート4
3…および吐出ポート44…の何れか高圧側は切換バル
ブCVを介してベーン押上ポート32aに連通する。ベ
ーンポンプPの吸入ポート43…および吐出ポート44
…の何れか低圧側は第2サイドプレート32に設けたチ
ェックバルブ53…を介してリザーバ55に連通する。
更に、ベーン押上ポート32aとリザーバ55との間に
リリーフバルブ59およびチョーク60が設けられる。
前記リリーフバルブ59は仮想的なもので、第1サイド
プレート30および第2サイドプレート32が油圧で撓
むことによりロータ35との間に発生する間隙によって
構成される。また前記チョーク60も仮想的なもので、
第1サイドプレート30および第2プレート32とロー
タ35との摺動部の間隙によって構成される。
【0032】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
の作用について説明する。
【0033】車両Vが定速走行する状態では、エンジン
Eの駆動力は出力軸1から第1スパーギヤ2、第2スパ
ーギヤ3、フロントディファレンシャル4および左右の
車軸5L,5Rを介して左右の前輪WFL,WFRに伝
達される。このとき、フロントディファレンシャル4の
第3スパーギヤ6の回転は、第4スパーギヤ7、第1ベ
ベルギヤ8、第2ベベルギヤ9およびフロントプロペラ
シャフト10fを介してハイドロリックカップリング装
置HのベーンポンプPのロータシャフト27およびロー
タ35に伝達される。一方、車両Vの走行に伴って路面
から受ける摩擦力で駆動される後輪WRL,WRRの回
転は、左右の車軸13L,13Rからリヤディファレン
シャル14、第4ベベルギヤ12、第3ベベルギヤ11
およびリヤプロペラシャフト10rを介してベーンポン
プPのカムリング31に伝達される。前輪WFL,WF
Rにスリップが発生しておらず、従って前輪WFL,W
FRおよび後輪WRL,WRRの回転数が等しいときに
は、ロータ35の回転数とカムリング31の回転数とが
一致して相対回転が発生しない。その結果、ベーンポン
プPが作動油を吐出しないためにハイドロリックカップ
リング装置Hは駆動力の伝達を行わず、車両Vは前輪駆
動状態になる。
Eの駆動力は出力軸1から第1スパーギヤ2、第2スパ
ーギヤ3、フロントディファレンシャル4および左右の
車軸5L,5Rを介して左右の前輪WFL,WFRに伝
達される。このとき、フロントディファレンシャル4の
第3スパーギヤ6の回転は、第4スパーギヤ7、第1ベ
ベルギヤ8、第2ベベルギヤ9およびフロントプロペラ
シャフト10fを介してハイドロリックカップリング装
置HのベーンポンプPのロータシャフト27およびロー
タ35に伝達される。一方、車両Vの走行に伴って路面
から受ける摩擦力で駆動される後輪WRL,WRRの回
転は、左右の車軸13L,13Rからリヤディファレン
シャル14、第4ベベルギヤ12、第3ベベルギヤ11
およびリヤプロペラシャフト10rを介してベーンポン
プPのカムリング31に伝達される。前輪WFL,WF
Rにスリップが発生しておらず、従って前輪WFL,W
FRおよび後輪WRL,WRRの回転数が等しいときに
は、ロータ35の回転数とカムリング31の回転数とが
一致して相対回転が発生しない。その結果、ベーンポン
プPが作動油を吐出しないためにハイドロリックカップ
リング装置Hは駆動力の伝達を行わず、車両Vは前輪駆
動状態になる。
【0034】また低摩擦路における発進時や急加速時に
エンジンEの駆動力が直接作用する前輪WFL,WFR
がスリップすると、前輪WFL,WFRの回転に連動す
るベーンポンプPのロータ35と、後輪WRL,WRR
の回転に連動するベーンポンプPのカムリング31との
間に正転方向の相対回転が発生し、ベーンポンプPは吐
出ポート44…から吐出した作動油を吸入ポート43…
より吸入する。吐出ポート44…から吐出された作動油
はオリフィス49…を通過して吸入ポート43…に還流
するが、その際の流通抵抗によりベーンポンプPに負荷
が発生し、この負荷が駆動力として左右の後輪WRL,
WRRに伝達される。而して、前輪WFL,WFRのス
リップ時には四輪駆動状態となり、車両Vのトラクショ
ンを増加させることができる。このとき、オリフィス4
9…の径を減少させるほど、ベーンポンプPの負荷が増
加して後輪WRL,WRRに伝達される駆動力が増加す
る。
エンジンEの駆動力が直接作用する前輪WFL,WFR
がスリップすると、前輪WFL,WFRの回転に連動す
るベーンポンプPのロータ35と、後輪WRL,WRR
の回転に連動するベーンポンプPのカムリング31との
間に正転方向の相対回転が発生し、ベーンポンプPは吐
出ポート44…から吐出した作動油を吸入ポート43…
より吸入する。吐出ポート44…から吐出された作動油
はオリフィス49…を通過して吸入ポート43…に還流
するが、その際の流通抵抗によりベーンポンプPに負荷
が発生し、この負荷が駆動力として左右の後輪WRL,
WRRに伝達される。而して、前輪WFL,WFRのス
リップ時には四輪駆動状態となり、車両Vのトラクショ
ンを増加させることができる。このとき、オリフィス4
9…の径を減少させるほど、ベーンポンプPの負荷が増
加して後輪WRL,WRRに伝達される駆動力が増加す
る。
【0035】前述した低摩擦路における発進時や急加速
時のように前輪WFL,WFRの回転数が後輪WRL,
WRRの回転数を上回る場合には、ロータ35が正転方
向(図3の矢印A方向)に相対回転し、図5(A)に示
すように、吸入ポート43…から作動油が吸入されて吐
出ポート44…から作動油が吐出される。その結果、高
圧側の吐出ポート44…と低圧側の吸入ポート43…と
の差圧によって切換バルブCVのオリフィスプレート4
8…が吸入ポート43…側に揺動するため、高圧側の吐
出ポート44…がオリフィスプレート支持溝46…を介
してベーン押上ポート32aに連通するとともに、ベー
ン押上ポート32a低圧側の吸入ポート43…との連通
が遮断される。而して、ベーン押上ポート32aに伝達
された油圧によってベーン41…を半径方向外側に付勢
し、その先端をカムリング31の内周面に圧接すること
ができる。
時のように前輪WFL,WFRの回転数が後輪WRL,
WRRの回転数を上回る場合には、ロータ35が正転方
向(図3の矢印A方向)に相対回転し、図5(A)に示
すように、吸入ポート43…から作動油が吸入されて吐
出ポート44…から作動油が吐出される。その結果、高
圧側の吐出ポート44…と低圧側の吸入ポート43…と
の差圧によって切換バルブCVのオリフィスプレート4
8…が吸入ポート43…側に揺動するため、高圧側の吐
出ポート44…がオリフィスプレート支持溝46…を介
してベーン押上ポート32aに連通するとともに、ベー
ン押上ポート32a低圧側の吸入ポート43…との連通
が遮断される。而して、ベーン押上ポート32aに伝達
された油圧によってベーン41…を半径方向外側に付勢
し、その先端をカムリング31の内周面に圧接すること
ができる。
【0036】一方、車両が急制動を行う場合には、AB
S(アンチロックブレーキシステム)等によって車輪の
ロック状態を制御することにより、前輪WFL,WFR
が後輪WRL,WRRよりも先にロックするようにして
車両挙動の安定が図られる。このように急制動により後
輪WRL,WRRの回転数が前輪WFL,WFRの回転
数を上回ると、ロータ35が逆転方向(図3の矢印B方
向)に相対回転し、図5(B)に示すように、吐出ポー
ト44…から作動油が吸入されて吸入ポート43…から
作動油が吐出される。その結果、高圧側の吸入ポート4
3…と低圧側の吐出ポート44…との差圧によって切換
バルブCVのオリフィスプレート48…が吐出ポート4
4…側に揺動するため、高圧側の吸入ポート43…がオ
リフィスプレート支持溝46…を介してベーン押上ポー
ト32aに連通するとともに、ベーン押上ポート32a
と低圧側の吐出ポート44…との連通が遮断される。而
して、ベーン押上ポート32aに伝達された油圧によっ
てベーン41…を半径方向外側に付勢し、その先端をカ
ムリング31の内周面に圧接することができる。
S(アンチロックブレーキシステム)等によって車輪の
ロック状態を制御することにより、前輪WFL,WFR
が後輪WRL,WRRよりも先にロックするようにして
車両挙動の安定が図られる。このように急制動により後
輪WRL,WRRの回転数が前輪WFL,WFRの回転
数を上回ると、ロータ35が逆転方向(図3の矢印B方
向)に相対回転し、図5(B)に示すように、吐出ポー
ト44…から作動油が吸入されて吸入ポート43…から
作動油が吐出される。その結果、高圧側の吸入ポート4
3…と低圧側の吐出ポート44…との差圧によって切換
バルブCVのオリフィスプレート48…が吐出ポート4
4…側に揺動するため、高圧側の吸入ポート43…がオ
リフィスプレート支持溝46…を介してベーン押上ポー
ト32aに連通するとともに、ベーン押上ポート32a
と低圧側の吐出ポート44…との連通が遮断される。而
して、ベーン押上ポート32aに伝達された油圧によっ
てベーン41…を半径方向外側に付勢し、その先端をカ
ムリング31の内周面に圧接することができる。
【0037】ところで、ハイドロリックカップリング装
置Hを備えた四輪駆動車両Vでは、前輪WFL,WFR
および後輪WRL,WRRの相対回転数差に応じてベー
ンポンプPが負荷を発生し、前輪WFL,WFRおよび
後輪WRL,WRRの回転数が大きい側から回転数が小
さい側に駆動力が伝達される。従って、急制動時におけ
る制動力の制御により前輪WFL,WFRが先にロック
しようとすると、後輪WRL,WRRの回転数が前輪W
FL,WFRの回転数を上回って後輪WRL,WRR側
から前輪WFL,WFR側に駆動力が伝達されてしま
い、前輪WFL,WFRのロックが抑制されて後輪WR
L,WRRのロックが促進されるため、最悪の場合に前
輪WFL,WFRおよび後輪WRL,WRRが同時にロ
ックして車両挙動が不安定になる可能性がある。
置Hを備えた四輪駆動車両Vでは、前輪WFL,WFR
および後輪WRL,WRRの相対回転数差に応じてベー
ンポンプPが負荷を発生し、前輪WFL,WFRおよび
後輪WRL,WRRの回転数が大きい側から回転数が小
さい側に駆動力が伝達される。従って、急制動時におけ
る制動力の制御により前輪WFL,WFRが先にロック
しようとすると、後輪WRL,WRRの回転数が前輪W
FL,WFRの回転数を上回って後輪WRL,WRR側
から前輪WFL,WFR側に駆動力が伝達されてしま
い、前輪WFL,WFRのロックが抑制されて後輪WR
L,WRRのロックが促進されるため、最悪の場合に前
輪WFL,WFRおよび後輪WRL,WRRが同時にロ
ックして車両挙動が不安定になる可能性がある。
【0038】これを回避すべく、本実施例では前輪WF
L,WFRおよび後輪WRL,WRRの相対回転の方向
によりベーンポンプPが発生する負荷の大きさに差を持
たせている。すなわち、前述した低摩擦路における発進
時や急加速時のように前輪WFL,WFRの回転数が後
輪WRL,WRRの回転数を上回る場合には、ロータ3
5が図3の矢印A方向に相対回転し、図5(A)に示す
ように、オリフィスプレート48…によって高圧のベー
ン押上ポート32aと低圧の吸入ポート43…との連通
が完全に遮断されるため、吸入ポート43…および吐出
ポート44…はオリフィス49…だけを介して連通し、
ベーンポンプPは大きな負荷を発生して前輪WFL,W
FRから後輪WRL,WRRに伝達される駆動力が増加
する(図8の実線参照)。
L,WFRおよび後輪WRL,WRRの相対回転の方向
によりベーンポンプPが発生する負荷の大きさに差を持
たせている。すなわち、前述した低摩擦路における発進
時や急加速時のように前輪WFL,WFRの回転数が後
輪WRL,WRRの回転数を上回る場合には、ロータ3
5が図3の矢印A方向に相対回転し、図5(A)に示す
ように、オリフィスプレート48…によって高圧のベー
ン押上ポート32aと低圧の吸入ポート43…との連通
が完全に遮断されるため、吸入ポート43…および吐出
ポート44…はオリフィス49…だけを介して連通し、
ベーンポンプPは大きな負荷を発生して前輪WFL,W
FRから後輪WRL,WRRに伝達される駆動力が増加
する(図8の実線参照)。
【0039】一方、前述した急制動時のように後輪WR
L,WRRの回転数が前輪WFL,WFRの回転数を上
回る場合には、ロータ35が図3の矢印B方向に相対回
転し、図5(B)に示すように、オリフィスプレート4
8…によって高圧のベーン押上ポート32aと低圧の吐
出ポート44…との連通が一応遮断されるが、オリフィ
スプレート48…に形成した切欠50…によってベーン
押上ポート32aから吐出ポート44…に作動油がリー
クするため、ベーンポンプPが発生する負荷が減少して
前輪WFL,WFRから後輪WRL,WRRに伝達され
る駆動力が減少する(図8の破線参照)。而して、急制
動時に前輪WFL,WFRを後輪WRL,WRRに先立
ってロックさせ、車両挙動が不安定になるのを未然に防
止することができる。
L,WRRの回転数が前輪WFL,WFRの回転数を上
回る場合には、ロータ35が図3の矢印B方向に相対回
転し、図5(B)に示すように、オリフィスプレート4
8…によって高圧のベーン押上ポート32aと低圧の吐
出ポート44…との連通が一応遮断されるが、オリフィ
スプレート48…に形成した切欠50…によってベーン
押上ポート32aから吐出ポート44…に作動油がリー
クするため、ベーンポンプPが発生する負荷が減少して
前輪WFL,WFRから後輪WRL,WRRに伝達され
る駆動力が減少する(図8の破線参照)。而して、急制
動時に前輪WFL,WFRを後輪WRL,WRRに先立
ってロックさせ、車両挙動が不安定になるのを未然に防
止することができる。
【0040】また第1実施例に特有の効果として、ベー
ンポンプPのロータシャフト27が主駆動輪である前輪
WFL,WFRに連動するフロントプロペラシャフト1
0fにより駆動されるので、前輪WFL,WFRがスリ
ップすると同時にロータ35の回転が増速してベーン4
1…の遠心力が増加し、ベーンポンプPの起動時にベー
ン41…とカムリング31との間のシール性を高めて応
答性を向上させることができる。
ンポンプPのロータシャフト27が主駆動輪である前輪
WFL,WFRに連動するフロントプロペラシャフト1
0fにより駆動されるので、前輪WFL,WFRがスリ
ップすると同時にロータ35の回転が増速してベーン4
1…の遠心力が増加し、ベーンポンプPの起動時にベー
ン41…とカムリング31との間のシール性を高めて応
答性を向上させることができる。
【0041】図10は本発明の第2実施例を示すもの
で、第1実施例を示す図2に対応するものである。
で、第1実施例を示す図2に対応するものである。
【0042】第2実施例はベーンポンプPの取付方向が
第1実施例と逆になっており、フロントプロペラシャフ
ト10f側に第1サイドプレート30、カムリング31
および第2サイドプレート32が接続されており、リヤ
プロペラシャフト10r側にロータシャフト27および
ロータ35が接続されている。即ち、リヤプロペラシャ
フト10rにスプライン結合部69で結合されたカップ
リング68にボルト63…でカップリング62が結合さ
れており、このカップリング62の軸部62aがロータ
シャフト27の貫通孔27bの内周にスプライン結合部
61で結合される。またフロントプロペラシャフト10
fはボルト67…で第1ケーシング21に結合される。
第1実施例と逆になっており、フロントプロペラシャフ
ト10f側に第1サイドプレート30、カムリング31
および第2サイドプレート32が接続されており、リヤ
プロペラシャフト10r側にロータシャフト27および
ロータ35が接続されている。即ち、リヤプロペラシャ
フト10rにスプライン結合部69で結合されたカップ
リング68にボルト63…でカップリング62が結合さ
れており、このカップリング62の軸部62aがロータ
シャフト27の貫通孔27bの内周にスプライン結合部
61で結合される。またフロントプロペラシャフト10
fはボルト67…で第1ケーシング21に結合される。
【0043】本実施例でも、前輪WFL,WFRと後輪
WRL,WRRとの相対回転により、カムリング31お
よびロータ35が相対回転してベーンポンプPが作動す
るようになっており、前記第1実施例と同様に四輪駆動
機能を発揮することができ、更にリーザバ55による効
果も第1実施例と同様である。但し、ベーンポンプPを
第1実施例に対して前後逆に取り付けたことにより、次
のような特別の効果を得ることができる。
WRL,WRRとの相対回転により、カムリング31お
よびロータ35が相対回転してベーンポンプPが作動す
るようになっており、前記第1実施例と同様に四輪駆動
機能を発揮することができ、更にリーザバ55による効
果も第1実施例と同様である。但し、ベーンポンプPを
第1実施例に対して前後逆に取り付けたことにより、次
のような特別の効果を得ることができる。
【0044】即ち、ロータ35に複数の遠心バルブを放
射状に設け、高速走行時にロータ35の回転が高まると
遠心バルブが開弁してベーンポンプPを無負荷状態に切
り換えるようにした場合、設定車速で遠心バルブを開弁
させるにはロータ35の回転数が主駆動輪である前輪W
FL,WFRのスリップの影響を受けないようにする必
要がある。従って、仮にロータ35が前輪WFL,WF
Rに接続されていると、車速が設定車速以下でも前輪W
FL,WFRがスリップして回転数が増加したときに遠
心バルブが開弁してしまう問題があるが、実施例に如く
ロータ35が副駆動輪である後輪WRL,WRRに接続
されていれば上記問題を解消することができる。
射状に設け、高速走行時にロータ35の回転が高まると
遠心バルブが開弁してベーンポンプPを無負荷状態に切
り換えるようにした場合、設定車速で遠心バルブを開弁
させるにはロータ35の回転数が主駆動輪である前輪W
FL,WFRのスリップの影響を受けないようにする必
要がある。従って、仮にロータ35が前輪WFL,WF
Rに接続されていると、車速が設定車速以下でも前輪W
FL,WFRがスリップして回転数が増加したときに遠
心バルブが開弁してしまう問題があるが、実施例に如く
ロータ35が副駆動輪である後輪WRL,WRRに接続
されていれば上記問題を解消することができる。
【0045】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0046】例えば、実施例ではロータシャフト27に
支持したシール部材37を第2ケーシング22の軸孔2
2aに当接させているが、それを第1サイドプレート3
0の軸孔に当接させても良い。
支持したシール部材37を第2ケーシング22の軸孔2
2aに当接させているが、それを第1サイドプレート3
0の軸孔に当接させても良い。
【0047】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、ロータシャフトの外周面に形成した環状のシ
ール溝にシール部材を嵌合させ、ロータシャフトを支持
する軸孔の内周面に前記シール部材を当接させるので、
軸孔の内周面に面倒な中ぐり加工を施すことなく、ロー
タシャフトの外周面に簡単な溝加工を施すだけでシール
部材を保持し、軸孔とロータシャフトとの間をシールす
ることができる。
によれば、ロータシャフトの外周面に形成した環状のシ
ール溝にシール部材を嵌合させ、ロータシャフトを支持
する軸孔の内周面に前記シール部材を当接させるので、
軸孔の内周面に面倒な中ぐり加工を施すことなく、ロー
タシャフトの外周面に簡単な溝加工を施すだけでシール
部材を保持し、軸孔とロータシャフトとの間をシールす
ることができる。
【図1】四輪駆動車両の動力伝達装置のスケルトン図
【図2】ハイドロリックカップリング装置の縦断面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】オリフィスプレートの作用説明図
【図6】オリフィスプレートの斜視図
【図7】図4の7−7線断面図
【図8】オリフィスプレートの作用を説明するグラフ
【図9】ハイドロリックカップリング装置の油圧回路図
【図10】本発明の第2実施例に係るハイドロリックカ
ップリング装置の縦断面図
ップリング装置の縦断面図
10f フロントプロペラシャフト(入力軸) 10r リヤプロペラシャフト(出力軸) 22a 軸孔 27 ロータシャフト 27a シール溝 30 第1サイドプレート(サイドプレート) 31 カムリング 32 第2サイドプレート(サイドプレート) 35 ロータ 37 シール部材 41 ベーン 43 吸入ポート 44 吐出ポート 49 オリフィス E エンジン P ベーンポンプ WFL 左前輪(主駆動輪) WFR 右前輪(主駆動輪) WRL 左後輪(副駆動輪) WRR 右後輪(副駆動輪)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮田 和典 栃木県真岡市松山町19 本田技研工業株式 会社栃木製作所内 (72)発明者 黒川 卓也 栃木県真岡市松山町19 本田技研工業株式 会社栃木製作所内 Fターム(参考) 3D043 AA06 AB17 EA03 EA24 EA42 EB06 EB12 ED06 EE07 EF06 EF12 EF18 3H040 AA03 BB11 CC02 DD10 DD14 DD32 DD40 3J043 AA16 CA01 DA10
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジン(E)により左右の主駆動輪
(WFL,WFR)と共に駆動される入力軸(10f)
と、 左右の副駆動輪(WRL,WRR)と共に回転する出力
軸(10r)と、 入力軸(10f)および出力軸(10r)の相対回転速
度差に応じて作動するベーンポンプ(P)と、 ベーンポンプ(P)の吸入ポート(43)および吐出ポ
ート(44)間に設けられたオリフィス(49)と、を
備えてなり、 前記ベーンポンプ(P)は、カムリング(31)および
一対のサイドプレート(30,32)により囲まれた空
間にロータ(35)を収納し、このロータ(35)に半
径方向摺動自在に支持した複数のベーン(41)の半径
方向外端をカムリング(31)に摺接させてなる四輪駆
動車両の動力伝達装置において、 ベーンポンプ(P)のロータシャフト(27)の外周面
に形成した環状のシール溝(27a)に嵌合するシール
部材(37)を、ロータシャフト(27)を支持する軸
孔(22a)の内周面に当接させたことを特徴とする四
輪駆動車両の動力伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001109017A JP2002310193A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 四輪駆動車両の動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001109017A JP2002310193A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 四輪駆動車両の動力伝達装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002310193A true JP2002310193A (ja) | 2002-10-23 |
Family
ID=18961048
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001109017A Pending JP2002310193A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 四輪駆動車両の動力伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002310193A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104948458A (zh) * | 2014-03-25 | 2015-09-30 | 株式会社丰田自动织机 | 叶片式压缩机 |
-
2001
- 2001-04-06 JP JP2001109017A patent/JP2002310193A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104948458A (zh) * | 2014-03-25 | 2015-09-30 | 株式会社丰田自动织机 | 叶片式压缩机 |
JP2015183611A (ja) * | 2014-03-25 | 2015-10-22 | 株式会社豊田自動織機 | ベーン型圧縮機 |
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