JP2002310147A - 動圧軸受装置 - Google Patents

動圧軸受装置

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JP2002310147A
JP2002310147A JP2001115324A JP2001115324A JP2002310147A JP 2002310147 A JP2002310147 A JP 2002310147A JP 2001115324 A JP2001115324 A JP 2001115324A JP 2001115324 A JP2001115324 A JP 2001115324A JP 2002310147 A JP2002310147 A JP 2002310147A
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dynamic pressure
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thrust
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JP2001115324A
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Masato Gomyo
五明  正人
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で、軸部材21に対するスラスト
プレート23の接合強度を容易に高めるとともに、良好
な動圧特性、及び高生産性を同時に得ることを可能とす
る。 【解決手段】 軸部材21の軸方向一端側に閉塞底部を
備えたネジ孔21aを設け、そのネジ孔21aの雌ネジ
部21bに対して、ネジ部材24の雌ネジ部24aを螺
着し、そのネジ部材24のネジ頭部24bと、上記軸部
材21の一端側面との間にスラストプレート23を軸方
向に挟み込んで、上記ネジ部材24の締め付け力によっ
てスラストプレート23を強固に固定するとともに、そ
れらネジ部材24とネジ孔21aとの間の隙間空間内に
潤滑流体Fを充填することにより、残留空気を排除して
潤滑流体Fの外部漏れを良好に防止するように構成した
もの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の潤滑流体の
動圧力によって軸部材と軸受部材とを相対回転可能に支
承する動圧軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスク、ポリゴンミラー、
光ディスクなどのような各種回転体を高速で回転支持す
るための動圧軸受装置に関する提案が種々行われてい
る。例えば、図13に示されているハードディスク駆動
装置(HDD)に採用されている動圧軸受装置では、固
定の軸受スリーブ(軸受部材)1内に、回転軸(軸部
材)2が回転自在に挿入されていて、これら軸受スリー
ブ1の内周面と、回転軸2の外周面との間の微小隙間内
に、オイルや磁性流体などの潤滑流体Fが注入されてい
ることによって、軸方向に離して2箇所のラジアル軸受
部RB,RBが構成されている。
【0003】また、上記回転軸2に対して接合されたス
ラストプレート3の軸方向両側の各端面と、上記軸受ス
リーブ1、及びその軸受スリーブ1に取り付けられたカ
ウンタープレート4との間においても、上述したラジア
ル軸受部RBから連続するようにして潤滑流体Fが注入
されており、そのスラストプレート3の軸方向両側に上
下2箇所のスラスト軸受部SBa,SBbが構成されて
いる。
【0004】一方、前記回転軸2の図示上方側の部分に
は、図示を省略した記録ディスクを保持するための回転
ハブ5が圧入・焼きバメなどにより接合されていて、上
記回転軸2の図示上端部分にネジ止めされたクランパ
(図示省略)によって、上記記録ディスクの保持が行わ
れるようになっている。
【0005】このとき、本図に示されているように、回
転軸2に対してスラストプレート3を、ネジ部材6の締
め付け力によって接合させるようにした構造が、例え
ば、実用新案登録256791号公報、特開平8−74
841号公報等において従来より知られている。このよ
うなネジ止め構造を備えたものでは、上記回転軸2の図
示下端部に螺着されたネジ部材6の頭部6aと、上記回
転軸2の端面との間に、上記スラストプレート3を軸方
向に挟み込むようにして保持している。
【0006】このスラストプレート3のネジ止め構造
は、動圧軸受装置の薄型化の要請等に対応したものであ
る。すなわち、動圧軸受装置の薄型化に伴い、軸方向の
高さが大幅に抑えられてくると、回転軸2に対するスラ
ストプレート3の軸方向の接合長さが減じられて、スラ
ストプレート3の接合強度が低下するおそれが発生して
くることから、上述したネジ止め構造を採用することに
よってスラストプレート3を強固に固定させようとする
ものであり、特に、モバイルなどのように持ち運びを前
提とした装置では、落下時等における耐衝撃性を十分に
確保しなければならないことなどの理由から、上述した
スラストプレート3の接合強度が大きな問題になって来
ていることに対応するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うに、スラストプレート3をネジ止めにより固定した従
来の構造では、軸部材(シャフト)2側の雌ネジ部と、
ネジ部材6側の雄ねじ部とが螺合した部位における隙間
内に、当該隙間に生じる毛細管力よって潤滑流体Fが徐
々に侵入していき、その結果、スラスト動圧軸受部にお
ける潤滑流体Fが実質的に減少して不足状態となり、軸
受寿命が短縮化してしまうおそれがある。
【0008】また、ネジ部材6の先端面から奥側に画成
されるネジ孔(不完全ネジ部)の空間内には、空気が残
留していることから、その残留空気が温度上昇により膨
張したときに、その膨張空気によって、軸受部内の潤滑
流体Fが外方に押し出されて外部漏れを生じることがあ
る。このような潤滑流体Fの外部漏れは、特に、清浄性
を要求されるハードディスク駆動装置(HDD)などに
おいて、致命的な問題に発展するおそれがある。
【0009】このような問題に対処するために、軸部材
2とネジ部材6との螺合部位における隙間内を、接着剤
などにより封止することも考えられるが、その接着剤
が、微少隙間からなるスラスト動圧軸受部内に僅かでも
はみ出してしまうと、良好な動圧特性が直ちに得られな
くなることもある。また、そのような接着剤を、スラス
ト動圧軸受部内へ全くはみ出さないように注入するため
には、当該接着剤の塗布量や塗布位置などを厳重に管理
しなければならなくなってしまい、それによって生産性
が大幅に低下してしまうこととなる。
【0010】そこで本発明は、簡易な構成で、軸部材に
対するスラストプレートの接合強度を容易に高めること
ができるとともに、良好な動圧特性、及び高生産性を同
時に得ることができるようにした動圧軸受装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1にかかる動圧軸受装置では、軸部材に、当該
軸部材の軸方向一端側から他端側に向かって適宜の長さ
にわたって延在して、その延出端側に閉塞底部を有する
ネジ孔が設けられているとともに、上記ネジ孔の内壁部
には雌ネジ部が形成され、かつ、そのネジ孔の雌ネジ部
に噛み合う雄ネジ部を、ネジ頭部から延出するように備
えたネジ部材が、前記ネジ孔内に螺着されたものであっ
て、上記ネジ部材のネジ頭部と、前記軸部材の一端側面
との間に、前記スラストプレートが軸方向に挟み込まれ
るように保持され、上記ネジ部材の締め付け力によって
スラストプレートの固定が行われているとともに、上記
ネジ部材とネジ孔との間に画成された隙間空間内に、前
記潤滑流体が充填され、かつ、ネジ孔の閉塞底部と、ネ
ジ部材の先端部との間に画成されたネジ未着空間内に、
当該ネジ未着空間における空隙体積を低減させる介挿部
材が装着されているている。
【0012】このような構成を有する動圧軸受装置によ
れば、軸部材に対するネジ部材の締め付け力によって、
スラストプレートが強固に固定されることとなり、上記
スラストプレートの接合強度が大幅に向上される。ま
た、ネジ部材とネジ孔との間に画成された隙間空間内に
潤滑流体が充填されていることにより、上記隙間空間内
に空気が残存しない構成になされていることから、上記
隙間空間内の残留空気の膨張によって潤滑流体が外部に
漏れ出すことなどのおそれが良好に回避されるようにな
っている。さらに、ネジ孔の閉塞底部と、ネジ部材の先
端部との間に画成されたネジ未着空間内に、当該ネジ未
着空間における空隙体積を低減させる介挿部材が装着さ
れていることから、上記ネジ未着空間内における潤滑流
体の充填量が上記介挿部材の体積分だけ低減されること
となり、軸受側の各部材を構成している金属部材よりも
大きな熱膨張性を有する上記潤滑流体の漏れ出し現象
が、より一層低減されるようになっている。
【0013】さらに、請求項2にかかる動圧軸受装置で
は、前記請求項1に加えて、介挿部材が、ネジ部材と別
体の部材として形成されていることから、そのネジ部材
として通常のネジ部材が安価に用いられるようになって
いる。
【0014】さらにまた、請求項3にかかる動圧軸受装
置では、前記請求項2に加えて、介挿部材が、ネジ未着
空間内に注入されて硬化された樹脂材から形成されてい
ることから、ネジ未着空間内が、上記樹脂材によって、
ほぼ完全に充填されるようになっている。
【0015】一方、請求項4にかかる動圧軸受装置で
は、前記請求項1に加えて、介挿部材がネジ部材と一体
の部材として形成されていることから、ネジ部材のネジ
締めの行程と同時に介挿部材の装着が効率的に行われ
る。
【0016】また、請求項5にかかる動圧軸受装置で
は、前記請求項1に加えて、ネジ部材のネジ頭部又は軸
部材の一端部と、前記スラストプレートとの当接部分に
は、前記ネジ部材とネジ孔との間に画成された隙間空間
を、軸部材の外方側に連通させる注入通路が設けられて
いることから、その注入通路を通った潤滑流体が、上記
隙間内に向かって短時間に注入されるようになってい
る。
【0017】さらに、請求項6にかかる動圧軸受装置で
は、前記請求項5に加えて、注入通路は、スラストプレ
ートの軸方向両側部分にそれぞれ形成されたスラスト軸
受部どうしを軸方向に連通するように結んだスラスト流
体通路を含むことから、回転使用中にスラスト軸受部ど
うしの間で圧力差が生じたとしても、上述したスラスト
流体通路を通して潤滑流体が適宜に往復移動されること
となり、その結果、安定した動圧特性が得られるように
なっている。
【0018】さらにまた、請求項7にかかる動圧軸受装
置では、前記請求項1に加えて、ネジ部材のネジ頭部に
設けられた締め付け用の工具係合用凹部が、耐油性を有
する接着剤により充填されていることから、ネジ部材に
対するネジ締め作業中に、そのネジ頭部の工具係合用凹
部内にバリ等の屑片が発生しても、それらの屑片は、上
記接着剤の内部側に保持されることとなって、外部側へ
の飛散が確実に防止され、良好な清浄性が得られるよう
になっている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明するが、それに先立って、本発明を適用するハー
ドディスク駆動装置(HDD)の全体構造を図面に基づ
いて説明しておく。
【0020】図1に示されている軸回転のHDDスピン
ドルモータの全体は、固定部材としてのステータ組10
と、そのステータ組10に対して図示上側から組み付け
られた回転部材としてのロータ組20とから構成されて
いる。そのうちステータ組10は、図示を省略した固定
基台側にネジ止めされる固定フレーム11を有してい
る。この固定フレーム11は、軽量化を図るためにアル
ミ系金属材料から形成されているが、当該固定フレーム
11の略中央部分に立設するようにして形成された環状
の軸受ホルダー12の内周面側には、中空円筒状に形成
された固定軸受部材としての軸受スリーブ13が、圧入
又は焼嵌めによって上記軸受ホルダー12に接合されて
いる。この軸受スリーブ13は、小径の孔加工等を容易
化するためにリン青銅などの銅系材料から形成されてい
る。
【0021】また、前記軸受ホルダー12の外周取付面
には、電磁鋼板の積層体からなるステータコア14が嵌
着されている。このステータコア14に設けられた各突
極部には、駆動コイル15がそれぞれ巻回されている。
【0022】さらに、上記軸受スリーブ13に設けられ
た中心孔内には、上述したロータ組20を構成する回転
軸21が回転自在に挿入されている。すなわち、上記軸
受スリーブ13の内周壁部に形成された動圧面は、上記
回転軸21の外周面に形成された動圧面に対して半径方
向に対向するように配置されており、その微小隙間部分
にラジアル動圧軸受部RBが構成されている。より詳細
には、上記ラジアル動圧軸受部RBにおける軸受スリー
ブ13側の動圧面と、回転軸21側の動圧面とは、数μ
mの微少隙間を介して周状に対向配置されており、その
微少隙間からなる軸受空間内に、潤滑オイルや磁性流体
やエアー等の潤滑流体Fが軸方向に連続するように注入
又は介在されている。
【0023】さらに、上記軸受スリーブ13及び回転軸
21の両動圧面の少なくとも一方側には、図示を省略し
たへリングボーン形状等からなるラジアル動圧発生用溝
が、軸方向に2ブロックに分けられて環状に凹設されて
おり、回転時に、当該ラジアル動圧発生用溝のポンピン
グ作用により潤滑流体Fが加圧されて動圧を生じ、その
潤滑流体Fの動圧によって、上記回転軸21とともに後
述する回転ハブ22がラジアル方向に、上記軸受スリー
ブ13に対して非接触状態で軸支持される構成になされ
ている。
【0024】また、上記各ラジアル動圧軸受部RBを構
成している軸受空間の図示上端部分に、毛細管シール部
RSが配置されている。この毛細管シール部RSは、上
記回転軸21又は軸受スリーブ13側に形成された傾斜
面によって、隙間を軸受外方側に向かって徐々に拡大し
たものであって、例えば20μmから300μmに設定
されている。この毛細管シール部RSには、モータの回
転・停止のいずれの場合にも上記潤滑流体Fの液面が位
置するように構成されている。
【0025】さらに、上記回転軸21とともにロータ組
20を構成している回転ハブ22は、アルミ系金属から
なる略カップ状部材からなり、当該回転ハブ22の中心
部分に設けられた接合穴22aが、上記回転軸21の図
示上端部分に対して圧入又は焼嵌めによって一体的に接
合されている。そして、この回転ハブ22には、図示を
省略したクランパにより、磁気ディスク等の記録媒体が
固定されるようになっている。
【0026】上記回転ハブ22は、記録媒体ディスクを
外周部に搭載する略円筒状の胴部22bを有していると
ともに、この胴部22bの図示下側の内周壁面側に、バ
ックヨーク22cを介して環状駆動マグネット22dが
取り付けられている。この環状駆動マグネット22d
は、前述したステータコア14の外周側端面に対して環
状に対向するように近接配置されている。
【0027】一方、図2にも示されているように、前記
回転軸21の図示下端側の先端部分には、円盤状のスラ
ストプレート23が、後述するプレート固定ネジ24に
より固着されている。このスラストプレート23は、上
述した軸受スリーブ13の図示下端側の中心部分に凹設
された円筒状の窪み部13a内に収容されるように配置
されていて、その軸受スリーブ13の窪み部13a内に
おいて、上記スラストプレート23の図示上側面に設け
られた動圧面が、軸受スリーブ13に設けられた動圧面
に対して、軸方向に近接するように対向配置されてい
る。そして、上記スラストプレート23の図示上側の動
圧面には、図示を省略したへリングボーン形状等からな
るスラスト動圧発生溝が形成されていて、そのスラスト
プレート23及び上記軸受スリーブ13の両動圧面どう
しの対向隙間部分に、上側のスラスト動圧軸受部SBa
が形成されている。
【0028】さらにまた、上記スラストプレート23の
図示下側の動圧面に近接するようにして、比較的大径の
円盤状部材からなるカウンタープレート16が配置され
ている。このカウンタープレート16は、上記軸受スリ
ーブ13の下端側の開口部分を閉塞するように配置され
ていて、当該カウンタープレート16の外周側部分が、
上記軸受スリーブ13側に対してカシメなどにより固定
されている。
【0029】そして、上記スラストプレート23の図示
下側の動圧面には、図示を省略したへリングボーン形状
等からなるスラスト動圧発生溝が形成されていて、それ
により下側のスラスト動圧軸受部SBbが形成されてい
る。
【0030】このようにして軸方向に隣接して配置され
た一組のスラスト動圧軸受部SBa,SBbを構成して
いるスラストプレート23側の両動圧面と、それに近接
対向する軸受スリーブ13及びカウンタープレート16
側の両動圧面とは、それぞれ数μmの微少隙間を介して
軸方向に対向配置されているとともに、その微少隙間か
らなる軸受空間内に、オイルや磁性流体やエアー等の潤
滑流体Fが、前記スラストプレート23の外周側通路を
介して軸方向に連続するように注入又は介在されてい
て、回転時に、上述したスラストプレート23に設けら
れたスラスト動圧発生用溝のポンピング作用によって潤
滑流体Fが加圧されて動圧を生じ、その潤滑流体Fの動
圧により、上述した回転軸21及び回転ハブ22がスラ
スト方向に浮上した非接触の状態で軸支持されるように
構成されている。
【0031】ここで、上述した回転軸21の図示下端側
には、当該回転軸21の中心軸に沿うようにして筒状の
ネジ孔21aが形成されている。このネジ孔21aは、
上記回転軸21の図示下端側から上端側に向かって適宜
の長さを有するように延在していて、そのネジ孔21a
の図示上端側部分は閉塞底部に形成されている。そし
て、このネジ孔21aの筒状をなす内壁部には、雌ネジ
部21bが、図示下端側から適宜の軸方向長さにわたっ
て形成されているとともに、当該ネジ孔21aにおける
上記雌ネジ部21bの図示上端部から上記閉塞底部まで
の間は、下孔の状態のままの不完全ネジ部に形成されて
いる。
【0032】このネジ孔21aに設けられた雌ネジ部2
1bには、上述したスラストプレート23を固着するた
めのネジ部材としてのプレート固定ネジ24が螺着され
ている。上記プレート固定ネジ24は、前記回転軸21
側の雌ネジ部21bと噛み合う雄ネジ部24aを有して
いて、その雄ネジ部24aは、ネジ頭部24bから軸方
向(図示上方向)に延出している。そして、そのプレー
ト固定ネジ24の雄ネジ部24aが、上記回転軸21の
貫通孔21a内に図示下端側から挿入されて、上記雌ネ
ジ部21bに対して螺着されることにより、上記ネジ頭
部24bが、前記スラストプレート23の図2の下端面
側に圧接されるようになっている。その結果、上記プレ
ート固定ネジ24のネジ頭部24bと、前記回転軸21
の図2下端面との間には、前述したスラストプレート2
3が軸方向に挟み込まれた状態となり、その状態で、上
記プレート固定ネジ24が締め付けられることによっ
て、上記スラストプレート23の固定が行われるように
なっている。
【0033】なお、上述した雌ネジ部21bは、上記回
転ハブ22により保持される磁気ディスク等の記録媒体
が、図1の上方側からみて左回転する場合には右ネジを
なすように形成され、それとは逆に、磁気ディスク等の
記録媒体が図2の上方側からみて右回転する場合には、
上記雌ネジ部21bが左ネジをなすように形成される。
これは、モータの回転起動時におけるトルクによってク
ランプ固定ネジ24が緩むことを防止するためである。
【0034】このような構造においては、上記プレート
固定ネジ24の雄ネジ部24aにおける図示上端部か
ら、上記ネジ孔21aの閉塞底部までの間に、上述した
ネジ孔21aの不完全ネジ部と、雌ネジ部21bの一部
とを含むネジ未着空間が画成されていることとなるが、
そのネジ未着空間内には、当該ネジ未着空間の空隙体積
を低減させる介挿部材25が装着されている。この介挿
部材25は、上記プレート固定ネジ24とは別体の略円
筒状部材から形成されていて、上記ネジ未着空間におい
て、なるべく多くの部分を占めるように形成されてい
る。
【0035】そして、上記プレート固定ネジ24の雄ネ
ジ部24aと、ネジ孔21aの雌ネジ部21bとの螺合
部には、ネジどうしの噛み合い部分に隙間空間が形成さ
れているが、そのネジ螺合部における隙間空間から、上
記介挿部材25の外周囲部分におけるネジ未着空間にか
けての空隙部分内には、上述した動圧軸受部内に注入さ
れた潤滑流体Fが注入されている。この潤滑流体Fの注
入は、上記回転軸21の図示下端部分に溝状をなすよう
にして設けられた注入通路27を通して行われており、
軸受部内に注入された潤滑流体Fが、上記注入通路27
を通して前記回転軸21の半径方向外方側から、上記ネ
ジ孔21aとの螺合部、及び上記介挿部材25の外周囲
部分におけるネジ未着空間まで導かれるようになってい
る。
【0036】より詳細には、上記注入通路27は、前記
スラストプレート23の図示上面部に当接している前記
回転軸21の図示下端部分に形成されていて、周方向の
複数箇所にわたって凹設されている。これらの各空気抜
通路27は、上記回転軸21のネジ孔21aから半径方
向外方に向かって上記回転軸21の外周面まで延出して
おり、上記プレート固定ネジ24の雄ネジ部24aと、
ネジ孔21aと螺合部における隙間空間から、前記介挿
部材25の外周囲部分におけるネジ未着空間隙間空間に
かけての空隙部分を、上記回転軸21の外方側に連通さ
せるように設けられている。
【0037】さらに、上記プレート固定ネジ24のネジ
頭部24bの外側面の軸中心部分には、図示を省略した
平面星形状をなすネジ締め付け用の工具係合用凹部が形
成されている。この工具係合用凹部は、横断面が略三角
形状に窪むように凹設されていて、当該工具係合用凹部
内には、耐油性を有する接着剤がネジ締め付け後に充填
されている。その接着剤は、上記プレート固定ネジ24
を締め付けた際の削れ現象などによって上記工具係合用
凹部内に発生する可能性のあるバリ等の異物を埋め込む
ものであり、この接着剤によって、上記バリ等の異物の
外部流出・外部飛散が防止されるようになっている。
【0038】このような構成を有する本実施形態によれ
ば、回転軸21に対するプレート固定ネジ24の締め付
け力によって、スラストプレート23が強固に固定され
ていることから、上記スラストプレート23の接合強度
が大幅に向上されるようになっている。
【0039】また、プレート固定ネジ24と、回転軸2
1側のネジ孔21aとの螺合部の隙間空間から、不完全
ネジ部を含む上記ネジ未着空間内にかけての空隙部分に
は、潤滑流体Fが充填されており、その潤滑流体Fによ
って、上記ネジ未着空間内に空気が残存していないよう
にしていることから、残留空気の膨張による潤滑流体F
の外部漏れが良好に防止されるようになっている。
【0040】さらに、本実施形態では、ネジ孔21aの
閉塞底部と、プレート固定ネジ24の先端部との間のネ
ジ未着空間内に、当該ネジ未着空間内の空隙体積を低減
させる介挿部材25が装着されている。従って、上記ネ
ジ未着空間内における潤滑流体Fの充填量が、上記介挿
部材25の分だけ低減されることとなって、動圧軸受部
を構成している各金属部材よりも熱膨張性が大きい潤滑
流体Fの漏れ出しが、より一層低減されるようになって
いる。
【0041】さらにまた、本実施形態にかかる装置で
は、上記介挿部材25が、プレート固定ネジ24と別体
の部材として形成されていることから、そのプレート固
定ネジ24として、通常の安価なネジ部材が用いられる
こととなる。
【0042】一方、上述した第1の実施形態と同一の構
成物に対して同一の符号を付した図3における第2実施
形態では、前述した第1の実施形態における注入通路2
7が同様にして設けられているのに加えて、スラストプ
レート23の半径方向途中部分に、軸方向両側部分に設
けられた両スラスト軸受部SBa,SBbどうしを軸方
向に連通するように結ぶ連通溝37が貫通形成されてい
る。
【0043】このような本発明の他の実施形態において
も、上述した各実施形態と同様な作用・効果を得ること
ができるが、特に、本実施形態のようなスラスト流体通
路37を設けておけば、モータの回転中に、上記両スラ
スト軸受部SBa,SBbどうしの間で圧力差が生じた
場合であっても、上記スラスト流体通路37を通して潤
滑流体Fが適宜に往復移動されることとなって、安定し
た動圧特性が得られる。
【0044】また、図4に示されている第3の実施形態
では、前述した各実施形態と同様な注入通路27が設け
られているのに加えて、スラストプレート23の図示下
端側面である、プレート固定ネジ24の当接面に、注入
通路27と同様な構成を有する注入通路47が溝状に形
成されている。そして、これらの両注入通路27,47
は、上述した第2の実施形態における連通溝37(図3
参照)を兼用するように構成されている。
【0045】すなわち、上記両注入通路27,47は、
回転軸21のネジ孔21aから半径方向外方に向かって
上記回転軸21の外周面まで延出しており、前述したプ
レート固定ネジ24の雄ネジ部24aと、ネジ孔21a
と螺合部における隙間から、前記ネジ未着空間にかけて
画成されている空隙部分を、上記回転軸21の外方側に
連通させるように設けられている。
【0046】このような本発明の他の実施形態において
も、上述した各実施形態と同様な作用・効果を得ること
ができるが、特に、本実施形態では、両注入通路27,
47どうしが、回転軸21の外方側において互いに連通
状態となっていることから、モータの回転中に、上下の
両スラスト軸受部SBa,SBbどうしの間で圧力差が
生じた場合であっても、それらの両注入通路27,47
を通して潤滑流体Fが適宜に往復移動されることとなっ
て、安定した動圧特性が得られるようになっている。
【0047】さらに、図5乃至図7に示されている第4
の実施形態では、前述した各実施形態における注入通路
の替わりに、スラストプレート23の内周側壁面から半
径方向に切り欠くようにして注入連通溝57が形成され
ている。この注入連通溝57は、周方向において4箇所
設けられていて、それらの各注入連通溝57が平面略U
字状をなすように形成されている。そして、これらの各
注入連通溝57も、回転軸21のネジ孔21aから半径
方向外方に向かって上記回転軸21の外周面まで延出し
ており、前述したプレート固定ネジ24の雄ネジ部24
aと、ネジ孔21aと螺合部における隙間から、前記ネ
ジ未着空間にかけて画成されている空間部分を、上記回
転軸21の外方側に連通させるように設けられているこ
とによって、潤滑流体Fの注入が容易に行われるように
なっている。
【0048】また、これらの各注入連通溝57によっ
て、スラスト軸受部SBa,SBbどうしが軸方向に連
通するように結ばれていることから、モータの回転中
に、上下の両スラスト軸受部SBa,SBbどうしの間
で圧力差が生じた場合であっても、各注入連通溝57を
通して潤滑流体Fが適宜に往復移動されることとなり、
安定した動圧特性が得られるようになっている。
【0049】一方、図8乃至図10に示されている第5
の実施形態では、前述した各実施形態における注入通路
や連通溝の替わりに、スラストプレート23の内周側部
分に、注入連通穴67が軸方向に貫通形成されている。
この注入連通穴溝67は、周方向において4箇所設けら
れていて、回転軸21のネジ孔21aから半径方向外方
に向かって上記回転軸21の外周面まで延出する大径の
形状を備えるように形成されていることにより、前述し
たプレート固定ネジ24の雄ネジ部24aと、ネジ孔2
1aと螺合部における隙間空間から、前記ネジ未着空間
にかけて画成されている空隙部分を、回転軸21の外方
側に連通させる構成になされている。
【0050】また、これらの各注入連通穴67によっ
て、スラスト軸受部SBa,SBbどうしが軸方向に連
通するように結ばれていることから、モータの回転中
に、上下の両スラスト軸受部SBa,SBbどうしの間
で圧力差が生じた場合であっても、各注入連通穴67を
通して潤滑流体Fが適宜に往復移動されることとなり、
安定した動圧特性が得られるようになっている。
【0051】このとき、上記大径になされた各注入連通
穴67内には、当該注入連通穴67の内部体積を低減さ
せる介挿部材68が挿入されている。この介挿部材68
は、上記注入連通穴67内のなるべく多くの部分を占め
る大きさとなるように形成されている。このような介挿
部材68を配置しておけば、注入連通穴67内に侵入す
る潤滑流体の量を低減させることが可能となり、当該潤
滑流体の膨張時における外部流出が良好に防止される。
【0052】さらに、図11示されている第5の実施形
態では、前述した第1の実施形態における介挿部材25
の替わりに、介挿部材25’が、プレート固定ネジ24
と一体的に設けられていて、当該介挿部材25’が、上
記プレート固定ネジ24における図示上端側の先端部分
から一体的に突出するように形成されている。
【0053】このような本発明の他の実施形態において
も、上述した各実施形態と同様な作用・効果を得ること
ができるが、特に、本実施形態では、プレート固定ネジ
24のネジ締めの行程と同時に介挿部材25’の装着が
行われることとなり、部品の取り扱いが容易化される。
【0054】さらにまた、図12示されている第6の実
施形態では、前述した第1の実施形態における介挿部材
25の替わりに樹脂材75が用いられている。この樹脂
材75は、前述したプレート固定ネジ24の図示上端部
から、回転軸21側のネジ孔21aの閉塞底部までの間
に画成されたネジ未着空間内に注入されており、そのネ
ジ未着空間内で硬化されている。
【0055】このような本発明の他の実施形態において
も、上述した各実施形態と同様な作用・効果を得ること
ができるが、特に、本実施形態では、ネジ未着空間の内
部が上記樹脂材75によってほぼ完全に充填されること
から、作用・効果を一層高めることが可能である。
【0056】以上、本発明者によってなされた発明の実
施形態を異体的に説明したが、本発明は上記実施形態に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
程々変形可能であるというのはいうまでもない。
【0057】例えば、上述した各実施形態における注入
通路や連通溝、或いは注入連通溝や注入連通穴などの替
わりに、それらの通路などに相当する部位の表面粗さを
大きく形成しておくことも可能であり、その場合には、
その大きな表面粗さの凹凸によって形成された隙間を、
実質的な通路等に形成しておくようにすることもでき
る。
【0058】また、本発明は、上述した各実施形態のよ
うな軸回転型の動圧軸受装置限定されることはなく、軸
固定型の動圧軸受装置に対しても同様に適用することが
できる。また、上述した各実施形態のようなHDD用モ
ータ以外の、ポリゴンミラー駆動用モータやCD−RO
M駆動用モータなどのような多種多様な装置に用いられ
る動圧軸受装置に対しても、本発明は同様に適用するこ
とができる。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように請求項1にかかる動圧
軸受装置は、軸部材の軸方向一端側に閉塞底部を備えた
ネジ孔を設け、そのネジ孔の雌ネジ部に対してネジ部材
の雌ネジ部を螺着し、そのネジ部材のネジ頭部と、上記
軸部材の一端側面との間にスラストプレートを軸方向に
挟み込んで、上記ネジ部材の締め付け力によってスラス
トプレートを強固に固定するとともに、それらネジ部材
とネジ孔との間の隙間空間内に潤滑流体Fを充填するこ
とにより残留空気を排除して潤滑流体Fの外部漏れを良
好に防止するように構成したものであるから、簡易な構
成で、軸部材に対するスラストプレートの接合強度を容
易に高めることができるとともに、良好な動圧特性、及
び高生産性を同時に得ることができる、という顕著な効
果を得ることが可能である。
【0060】また、同じく請求項1にかかる動圧軸受装
置は、ネジ孔の閉塞底部と、ネジ部材の先端部との間に
画成されたネジ未着空間内に、当該ネジ未着空間の空隙
体積を低減する介挿部材を装着して、上記ネジ未着空間
内における潤滑流体Fの充填量を上記介挿部材の体積分
だけ低減させて、軸受側の各部材を構成している金属部
材よりも大きな熱膨張性を有する潤滑流体Fの漏れ出し
現象を、より一層低減させるようにしたものであるか
ら、上述した効果をさらに向上させることができる。
【0061】さらに、請求項2にかかる動圧軸受装置
は、前記請求項1に加えて、介挿部材をネジ部材と別体
の部材に形成していることにより、ネジ部材として通常
のネジ部材を安価に用いられるようにしたものであるか
ら、上述した効果のうちの、特に生産性の向上をさらに
図ることができる。
【0062】さらにまた、請求項3にかかる動圧軸受装
置は、前記請求項2に加えて、介挿部材を、ネジ未着空
間内に注入されて硬化された樹脂材から形成しているこ
とによって、ネジ未着空間内を樹脂材によりほぼ完全に
充填させたものであるから、上述した効果をさらに向上
させることができる。
【0063】一方、請求項4にかかる動圧軸受装置は、
前記請求項1に加えて、介挿部材をネジ部材と一体の部
材として形成して、ネジ部材のネジ締めの行程と同時に
介挿部材の装着を効率的に行うように構成したものであ
るから、上述した効果のうちの、特に生産性の向上をさ
らに図ることができる。
【0064】また、請求項5にかかる動圧軸受装置は、
前記請求項1に加えて、ネジ部材のネジ頭部又は軸部材
の一端部と、前記スラストプレートとの当接部分に、前
記ネジ部材とネジ孔との間に画成された隙間空間を、軸
部材の外方側に連通させる注入通路を設けているととも
に、その注入通路を通った潤滑流体Fを上記隙間内に向
かって短時間に注入されるようにしたものであるから、
上述した効果のうちの、特に生産性の向上をさらに図る
ことができる。
【0065】さらに、請求項6にかかる動圧軸受装置
は、前記請求項5に加えて、注入通路を、スラストプレ
ートの軸方向両側部分にそれぞれ形成したスラスト軸受
部どうしを軸方向に連通するように結んだスラスト流体
通路を含むこととし、回転使用中にスラスト軸受部どう
しの間で圧力差が生じたとしても、スラスト流体通路を
通して潤滑流体Fを適宜に往復移動させて、安定した動
圧特性が得られるようにしたものであるから、上述した
効果のうちの、特に動圧特性の向上をさらに図ることが
できる。
【0066】さらにまた、請求項7にかかる動圧軸受装
置は、前記請求項1に加えて、ネジ部材のネジ頭部に設
けた締め付け用の工具係合用凹部を、耐油性を有する接
着剤により充填して、ネジ部材に対するネジ締め作業中
に発生するバリ等の屑片の外部飛散を確実に防止して良
好な清浄性が得られるようにしたものであるから、上述
した効果のうちの、特に動圧特性の向上をさらに図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した軸回転型の動圧軸受装置を備
えたハードディスク駆動装置(HDD)の全体構造例を
表した縦断面説明図である。
【図2】図1に示された動圧軸受装置における軸部材に
対するスラストプレートのネジ固定構造を拡大して表し
た縦断面説明図である。
【図3】本発明の他の実施形態における動圧軸受装置の
軸部材に対するスラストプレートのネジ固定構造を拡大
して表した縦断面説明図である。
【図4】本発明の更に他の実施形態における動圧軸受装
置の軸部材に対するスラストプレートのネジ固定構造を
拡大して表した縦断面説明図である。
【図5】本発明の更に他の実施形態における動圧軸受装
置の軸部材に対するスラストプレートのネジ固定構造を
拡大して表した縦断面説明図である。
【図6】図5に表された実施形態に用いられているスラ
ストプレートの構造を拡大して表した縦断面説明図であ
る。
【図7】図5に表された実施形態に用いられているスラ
ストプレートの構造を拡大して表した平面説明図であ
る。
【図8】本発明の更に他の実施形態における動圧軸受装
置の軸部材に対するスラストプレートのネジ固定構造を
拡大して表した縦断面説明図である。
【図9】図8に表された実施形態に用いられているスラ
ストプレートの構造を拡大して表した縦断面説明図であ
る。
【図10】図8に表された実施形態に用いられているス
ラストプレートの構造を拡大して表した平面説明図であ
る。
【図11】本発明の更に他の実施形態における動圧軸受
装置の軸部材に対するスラストプレートのネジ固定構造
を拡大して表した縦断面説明図である。
【図12】本発明の更に他の実施形態における動圧軸受
装置の軸部材に対するスラストプレートのネジ固定構造
を拡大して表した縦断面説明図である。
【図13】従来における動圧軸受装置を備えたハードデ
ィスク駆動装置(HDD)の全体構造例を表した縦断面
説明図である。
【図14】図13に表された実施形態における動圧軸受
装置の軸部材に対するスラストプレートのネジ固定構造
を拡大して表した縦断面説明図である。
【符号の説明】
10 ステータ組 13 軸受スリーブ(軸受部材) 16 カウンタープレート 20 ロータ組 21 回転軸(軸部材) 21a ネジ孔 21b 雌ネジ部 22 回転ハブ 23 スラストプレート 24 プレート固定ネジ 24a 雄ネジ部 24b ネジ頭部 25 介挿部材 27 注入通路 F 潤滑流体 RB ラジアル動圧軸受部 SBa スラスト動圧軸受部 SBb スラスト動圧軸受部 37 連通溝 47 注入通路 57 注入連通溝 67 注入連通穴 68 介挿部材 25’ 介挿部材 75 樹脂材
フロントページの続き Fターム(参考) 3J011 AA02 BA05 BA09 CA02 DA02 JA02 KA03 5D109 BA14 BA16 BA17 BB12 BB18 BB21 BB22 5H607 BB01 BB07 BB09 BB14 BB17 BB25 DD16 GG01 GG03 GG09 GG12 GG15 JJ05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受部材と軸部材とが相対回転可能に装
    着されているとともに、 上記軸部材側に取り付けられたスラストプレートと、前
    記軸受部材側に固定されたカウンタープレートとが、軸
    方向に対向するように配置されていることによりスラス
    ト動圧軸受部が形成され、 そのスラスト動圧軸受部内に注入された適宜の潤滑流体
    に動圧を発生させることによって上記軸受部材と軸部材
    とを支承するようにした動圧軸受装置において、 前記軸部材には、当該軸部材の軸方向一端側から他端側
    に向かって適宜の長さにわたって延在して、その延出端
    側に閉塞底部を有するネジ孔が設けられているととも
    に、 上記ネジ孔の内壁部には雌ネジ部が形成され、かつ、そ
    のネジ孔の雌ネジ部に噛み合う雄ネジ部を、ネジ頭部か
    ら延出するように備えたネジ部材が、前記ネジ孔内に螺
    着されたものであって、 上記ネジ部材のネジ頭部と、前記軸部材の一端側面との
    間に、前記スラストプレートが軸方向に挟み込まれるよ
    うに保持され、上記ネジ部材の締め付け力によってスラ
    ストプレートの固定が行われているとともに、 上記ネジ部材とネジ孔との間に画成された隙間空間内
    に、前記潤滑流体が充填され、かつ前記ネジ孔の閉塞底
    部と、ネジ部材の先端部との間に画成されたネジ未着空
    間内には、当該ネジ未着空間における空隙体積を低減さ
    せる介挿部材が装着されていることを特徴とする動圧軸
    受装置。
  2. 【請求項2】 前記介挿部材が、前記ネジ部材と別体の
    部材として形成されていることを特徴とする請求項1記
    載の動圧軸受装置。
  3. 【請求項3】 前記介挿部材が、前記ネジ未着空間内に
    注入されて硬化された樹脂材から形成されていることを
    特徴とする請求項2記載の動圧軸受装置。
  4. 【請求項4】 前記介挿部材が、前記ネジ部材と一体の
    部材として形成されていることを特徴とする請求項1記
    載の動圧軸受装置。
  5. 【請求項5】 前記ネジ部材のネジ頭部又は軸部材の一
    端部と、前記スラストプレートとの当接部分には、前記
    ネジ部材とネジ孔との間に画成された隙間空間を、軸部
    材の外方側に連通させる流体注入通路が設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の動圧軸受装置。
  6. 【請求項6】 前記流体注入通路は、前記スラストプレ
    ートの軸方向両側部分にそれぞれ形成されたスラスト軸
    受部どうしを軸方向に連通するように結んだスラスト流
    体通路を含むことを特徴とする請求項5記載の動圧軸受
    装置。
  7. 【請求項7】 前記ネジ部材のネジ頭部に設けられた締
    め付け用の工具係合用凹部が、耐油性を有する接着剤に
    より充填されていることを特徴とする請求項1記載の動
    圧軸受装置。
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KR101133396B1 (ko) 2010-08-17 2012-04-09 삼성전기주식회사 모터

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